JP4137450B2 - バックアップデータにより処理継続可能なデータ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,記憶装置に障害が発生しても処理を停止することなく続行可能なデータ処理装置,データ記憶方法,およびデータ読み出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリ,たとえばフラッシュメモリに記憶されたプログラムがCPUにより実行される処理装置では,フラッシュメモリの障害に起因するデータ(プログラム命令等)の誤りによって,処理装置がハングアップ(暴走)することがある。このため,このようなハングアップを防止するために,フラッシュメモリの障害が検出されると,CPUを停止させる等の処理が行われている。
【0003】
たとえば,非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)により通信を行う加入者ライン端末装置(SLT:Subscriber Line Terminal)は,該装置の監視制御に関する運用情報のバックアップやCPUのアプリケーションプログラム(たとえば遠隔装置からの制御を受けるためのアプリケーションプログラム)をフラッシュメモリに記憶している。
【0004】
このフラッシュメモリに障害が発生した場合に,SLTの処理を実行しているCPUはその処理を停止する。そして,フラッシュメモリの取り替え等を行い,障害が回復した後に,処理が再開されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,CPU,すなわちSLTが障害回復までの間処理を停止していると,監視機能が停止し,場合によっては,ユーザデータ(主信号)の運用面/非運用面の切り換えが行えず,回線断などの致命的な障害を引き起こすおそれがある。
【0006】
また,遠隔装置からSLTの制御ができなくなり,オペレータからSLTの状態が見えなくなる障害が発生する。
【0007】
本発明は,このような状況に鑑みなされたものであり,その目的は,記憶装置(メモリ)に記憶されたデータに基づいて処理を実行する処理装置において,該記憶装置に障害が発生した場合であっても,その処理を停止することなく継続できる処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために,本発明の第1の側面によるデータ処理装置は,通信回線を介して外部のデータ記憶装置と接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置であって,データを記憶する記憶手段と,前記記憶手段に前記データを書き込む書き込み手段と,前記書き込み手段による前記記憶手段へのデータの書き込み前または書き込み後に,該データを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置に送信する送信手段と,を備えている。
【0009】
また,本発明の第1の側面によるデータ記憶方法は,データを記憶する記憶手段にデータを書き込む前または書き込んだ後に,該データを,通信回線を介して接続された外部のデータ記憶装置に送信し,前記記憶手段に障害が検出されると,前記外部のデータ記憶装置から前記通信回線を介してデータを受信するものである。
【0010】
さらに,本発明の第1の側面によるプログラムは,前記データ記憶方法をコンピュータに実行させるものである。
【0011】
本発明の第1の側面によると,記憶手段へのデータの書き込み前または書き込み後に,該データが前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置に送信される。この送信されたデータは,外部のデータ記憶装置に記憶される。したがって,記憶手段に障害が発生し,記憶手段に記憶されたデータが正しく読み出せないまたは記憶手段にデータを正しく書き込めない場合であっても,データ処理装置はこのデータを外部の記憶装置からデータを受信し,受信したデータによって処理を実行することができる。これにより,記憶手段に障害が生じても,処理を停止することなく継続することができる。
【0012】
本発明の第2の側面によるデータ処理装置は,バックアップ用のデータがあらかじめ記憶されている外部のデータ記憶装置と通信回線を介して接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置であって,データを記憶する記憶手段と,前記記憶手段に記憶されたデータを読み出す際に,前記記憶手段の障害の有無を検査する検査手段と,前記検査手段により障害が検出されると,前記読み出したデータのバックアップ用のデータを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置から受信する受信手段と,を備えている。
【0013】
また,本発明の第2の側面によるデータ読み出し方法は,バックアップ用のデータがあらかじめ記憶されている外部のデータ記憶装置と通信回線を介して接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置のデータ読み出し方法であって,データを記憶する記憶手段に記憶されたデータを読み出す際に,前記記憶手段の障害の有無を検査し,前記検査により障害を検出すると,前記読み出したデータのバックアップ用のデータを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置から受信するものである。
【0014】
本発明の第2の側面によると,記憶手段に記憶されたデータを読み出す際に,記憶手段の障害の有無が検査され,障害が検出されると,読み出したデータのバックアップ用のデータが通信回線を介して外部のデータ記憶装置から受信される。したがって,このデータを受信した装置は,受信したデータにより処理を実行することができる。したがって,記憶手段に障害が生じても,処理を停止することなく継続することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は,本発明の一実施の形態による通信システムの構成を示すブロック図である。この通信システムは,エレメントマネージャ1,加入者ライン端末(SLT:Subscriber Line Terminal)21および22,光ライン端末装置(OLT:Optical Line Termination)31〜34,ならびにユーザ端末41〜48を有する。
【0016】
この通信システムは,ユーザ端末41〜48を使用するエンドユーザのデータ(ユーザの音声,テキストデータ,画像データ等であり,以下「ユーザデータ」という。)をスイッチング(交換)するデータ交換ネットワークである。
【0017】
ここでは,一例として,2つのSLT21および22を示しているが,SLTは1つであってもよいし,3つ以上であってもよい。また,OLTも各SLTに対して2つずつ示しているが,これ以外の個数であってもよい。さらに,ユーザ端末も図示する個数以外のものが設けられてもよい。以下では,SLT21および22を特に区別する必要がある場合を除き「SLT2」と総称する。同様にして,OLT31〜34をOLT3と総称し,ユーザ端末41〜48をユーザ端末4と総称する。
【0018】
エレメントマネージャ1とSLT2との間は,通信ネットワーク(たとえばイーサネット等のLAN)5により接続されている。エレメントマネージャ1およびSLT2は,通信ネットワーク5における識別情報(たとえばIPアドレス)を有し,この識別情報に基づいて相互に通信する。
【0019】
SLT2同士の間,および,SLT2とOLT3との間は,光ファイバケーブルにより接続され,これらの間では,非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)によりデータが通信される。OLT3とユーザ端末4との間は,ユーザ端末4に応じて,光ファイバケーブルまたは電気回線により接続され,これらの間では,ユーザ端末に応じてATM,IPパケット等によりデータが通信される。
【0020】
エレメントマネージャ1は,コンピュータ,ワークステーション等により構成される。エレメントマネージャ1は,SLT2に必要なプログラム(たとえばファームウェア)をSLT2に通信ネットワーク5を介して送信するとともに,後述するように,SLT2から通信ネットワーク5を介して送信されるプログラム,監視情報等のデータを記憶装置(ハードディスク,光ディスク,半導体メモリ等)11にバックアップ用として記憶する。そして,SLT2の内部のメモリに障害が発生し,SLT2がメモリに記憶されたデータを使用できなくなった場合等に,エレメントマネージャ1は,バックアップ用として記憶装置11に記憶されたデータをSLT2に送信する。
【0021】
ユーザ端末4は,エンドユーザが使用する端末であり,たとえば電話器,パソコン等である。ユーザ端末4は,ユーザデータをOLT3に送信する。OLT3は,自己に接続されたユーザ端末4またはSLT2からのユーザデータを他のユーザ端末4またはSLT2にスイッチング(交換)する。SLT2は,ユーザ端末4からOLT3を介して送信されたユーザデータを他のOLT3または他のSLT2に交換する。
【0022】
図2は,SLT2の詳細な構成を示すブロック図である。SLT2は,監視装置21,スイッチ22,およびインタフェース装置23〜25を有する。
【0023】
インタフェース装置23は他のSLT2に接続され,インタフェース装置24および25はOLT3に接続される。インタフェース装置23〜25は,電気信号と光信号の相互変換,レイヤ1(および2)の通信プロトコルの処理等を行う。インタフェース装置23〜25は,それぞれ2つ設けられ,一方に障害が発生した場合には,監視装置21によって切り替えられ,他方が使用されるようになっている。
【0024】
スイッチ22は,インタフェース装置24または25を介して入力されるOLT3からのユーザデータおよびインタフェース装置23を介して入力される他のSLT2からのユーザデータのスイッチングを行い,これらのユーザデータを他のインタフェース装置に出力する。
【0025】
監視装置21は,スイッチ22およびインタフェース装置23〜24の状態の監視,インタフェース装置23〜25の切り替え等を行う。図3は,監視装置21の詳細な構成を示すブロック図である。また,図4は,監視装置21のフラッシュメモリユニット36の詳細な構成を示すブロック図である。
【0026】
監視装置21は,LAN(Local Area Network)ポート31,CPU32,ブートROM33,管理情報格納用EEPROM34,ワーク用SDRAM35,およびフラッシュメモリユニット36を有する。フラッシュメモリユニット36は,4つのフラッシュメモリ41a〜41d,4つのパリティチェック回路42a〜42d,ならびにレジスタ43および44を有する。
【0027】
CPU32,LANポート31,ブート用ROM33,管理情報格納用EEPROM34,ワーク用SDRAM35,およびフラッシュメモリユニット36は,バス(アドレスバスおよびデータバスを含む。)により相互に接続されている。
【0028】
LANポート31は,インターネット5を介してエレメントマネージャ1と通信するためのインタフェース装置であり,主としてレイヤ1および2の通信プロトコルの処理を実行する。
【0029】
ブートROM33は,SLT2(監視装置21)の立ち上げ時に起動されるブートプログラムを記憶している。管理情報格納用EEPROM34には,このSLT2の識別情報(IPアドレス,MACアドレス)等の管理情報が記憶される。ワーク用SDRAM35は,CPU32のワーク領域に使用されるメモリであり,フラッシュメモリユニット36に記憶されたプログラム,CPU32の処理により生成されるデータ等が一時的に記憶される。
【0030】
フラッシュメモリユニット36には,SLT2のバックアップ用の運用情報,アプリケーションプログラム(ファームウェア)等が記憶される。アプリケーションプログラムは,複数種類のものが設けられても良い。この場合には,アプリケーションプログラムの種類の個数に応じたフラッシュメモリユニット36が設けられることがある。
【0031】
フラッシュメモリユニット36のフラッシュメモリ41a〜41dは同一の構成を有するフラッシュメモリである。フラッシュメモリ41a〜41dのそれぞれの各メモリセルは一例として9ビットを有する。9ビットのうちの8ビットにはデータ(アプリケーションプログラムの命令,運用情報等)が記憶され,残りの1ビットには8ビットのデータに対するパリティチェックビットが記憶される。
【0032】
フラッシュメモリ41a〜41dへのデータ書き込み時に,CPU32は,データの書き込み先のメモリセルを指定するアドレスおよび書き込むためのデータ(ならびに図示しない信号線により書き込み信号)をフラッシュメモリ41a〜41dに出力する。アドレスはフラッシュメモリ41a〜41dに同時に与えられる。書き込むためのデータは32ビットであり,この32ビットデータは,第1ビットから第32ビットに向けて4つの8ビットデータに分けられ,各8ビットデータは,フラッシュメモリ41a〜41dにそれぞれ与えられ,アドレスが示すメモリセルに記憶される。
【0033】
このデータ書き込み時に,各8ビットデータは,パリティチェック回路42a〜42dにも与えられる。パリティチェック回路42a〜42dは,各8ビットデータのパリティビットを生成し,このパリティビットを,アドレスで示されるフラッシュメモリ41a〜41dの各メモリセルの第9ビットにそれぞれ書き込む。パリティビットは,奇数パリティであってもよいし,偶数パリティであってもよい。
【0034】
一方,フラッシュメモリ41a〜41dからのデータ読み出し時に,CPU32は,データの読み出し先のメモリセルを指定するアドレス(および図示しない信号線により読み出し信号)をフラッシュメモリ41a〜41dに出力する。フラッシュメモリ41a〜41dは,アドレスにより指定されたメモリセルから,それぞれ8ビットデータを出力する。これにより,合計32ビットデータが読み出され,CPU32に与えられる。
【0035】
このデータ読み出し時に,フラッシュメモリ41a〜41dからの各8ビットデータに加えて,各8ビットデータに対応するパリティチェックビットが,フラッシュメモリ41a〜41dからパリティチェック回路42a〜42dにそれぞれ与えられる。
【0036】
パリティチェック回路42a〜42dは,フラッシュメモリ41a〜41dからそれぞれ与えられた8ビットデータおよびパリティチェックビットを照合することによりパリティチェックを行い,チェック結果をレジスタ43に出力する。チェック結果は,たとえばパリティエラーが生じている場合には1ビットデータの“1”であり,正常な場合(パリティエラーが生じていない場合)には1ビットデータの“0”である。
【0037】
レジスタ43は,たとえば4ビットを有する。各ビットはパリティチェック回路42a〜42dにそれぞれ対応し,パリティチェック回路42a〜42dのチェック結果を記憶する。したがって,4ビットのいずれが“1”であるかによって,フラッシュメモリ41a〜41dのいずれがパリティエラーを起こしているかを判断することができる。
【0038】
レジスタ43に記憶されたチェック結果は,CPU32により読み出され,パリティエラーの有無がCPU32により判断される。
【0039】
レジスタ44はたとえば4ビットを有し,各ビットはフラッシュメモリ41a〜41dのそれぞれのビジー信号の出力の有無を記憶する。このビジー信号は,フラッシュメモリ41a〜41dにデータを書き込んだ後,または,フラッシュメモリ41a〜41dに記憶されたデータを消去した後に,所定の時間の間,フラッシュメモリ41a〜41dから出力される信号である。このビジー信号が出力されている間,データの書き込みおよび消去を行うことができず,またデータを読み出す場合も,ビジー信号出力中は,データの値がトグル状態(後述)にあり,一定していないので,正確なデータを読み出すことはできない。
【0040】
ビジー信号が出力される所定の時間は,フラッシュメモリ41a〜41dに使用されるメモリ回路(たとえば半導体チップ)の種類に応じてあらかじめ定まっている。また,データ書き込み後にビジー信号が出力される時間と,データ消去後にビジー信号が出力される時間とは,同じ場合もあるし,異なる場合もある。以下では,データ消去後にビジー信号が出力される時間をT1とし,データ書き込み後にビジー信号が出力される時間をT2とする。
【0041】
なお,フラッシュメモリ41にデータを書き込む場合には,一旦,データを書き込むアドレスのメモリセルのデータが消去された後,データが書き込まれる。
【0042】
このビジー信号が出力されている間,レジスタ44の対応するビットは“1”に設定され,ビジー信号の出力が停止すると,該ビットは“0”に設定される。
【0043】
このレジスタ44に記憶された4ビットデータは,CPU32により読み出される。CPU32は,データ書き込み後,たとえばウォッチドックタイマ等で時間T2を計測し,時間T2経過後もレジスタ44のビットの値が“1”である場合には,そのビットに対応するフラッシュメモリに障害が発生していると判断することができる。
【0044】
同様にして,CPU32は,データ消去後,時間T1を計測し,時間T1経過後もレジスタ44のビットの値が“1”である場合には,そのビットに対応するフラッシュメモリに障害が発生していると判断することができる。
【0045】
なお,ビジー信号の出力端子を有しないフラッシュメモリもある。この場合には,ポーリングにより障害の有無がチェックされる。すなわち,CPU32は,データ書き込み後,所定の時間間隔で書き込んだデータを読み出す。データ書き込み後の時間T2の間は,読み出されたデータの少なくとも1ビットは“0”と“1”とを交互に繰り返すトグル状態にある。一方,時間T2経過後,フラッシュメモリが正常である場合には,トグル状態が解消され,書き込んだデータを正確に読み出すことができるようになっている。フラッシュメモリに障害が発生している場合には,トグル状態が解消されず,書き込んだデータを正確に読み出すことはできない。
【0046】
したがって,CPU32は,時間T2の経過後においても,フラッシュメモリがトグル状態にあるかどうかをポーリングにより判断することによって,フラッシュメモリが正常であるか,障害が発生しているかを判断することができる。
【0047】
データ消去後も,同様にして時間T1経過後におけるトグル状態の有無をポーリングにより検知することによって,フラッシュメモリの障害の有無を判断することができる。
【0048】
このような構成の通信システムにおいて,SLT2のフラッシュメモリ41a〜41d(以下,特に区別する必要がある場合を除き「フラッシュメモリ41」と総称する。)に障害が発生した場合において,CPU32を停止することなく,処理を継続するためのCPU32(SLT2)の処理について以下に説明する。この処理には,いくつかの方法があるので,以下では分けて説明する。
【0049】
(1)第1の方法
第1の方法は,パリティエラーの発生したデータの部分をエレメントマネージャ1から受け取るものである。図5は,第1の方法による処理の流れを示すフローチャートである。
【0050】
ステップS2は,CPU32がたとえばブートROM33に記憶されたブートプログラム,または,フラッシュメモリ41もしくはワーク用SDRAM35に記憶されたアプリケーションプログラムの実行中において,フラッシュメモリ41にデータを書き込む際に実行される処理である。
【0051】
ブートプログラムまたはアプリケーションプログラムの実行中にフラッシュメモリ41へのデータ(たとえば監視情報)の書き込みが行われると(S1),CPU32は,フラッシュメモリ41へのデータの書き込み後,同じデータをパケットにより,LANポート31を介してエレメントマネージャ1に送信する(S2)。
【0052】
図6は,SLT2からエレメントマネージャ1に送信されるパケット(ペイロード部)のデータ構造を示している。このパケットは,たとえばIPパケットであり,図6では,パケットのヘッダ部の図示を省略し,ペイロード部のみを図示している。パケットのペイロード部には,SLT識別情報,フラッシュメモリ識別情報,アドレス,およびデータが含まれる。
【0053】
「SLT識別情報」は,データを送信するSLT2の識別情報(たとえばIPアドレス)である。
【0054】
「フラッシュメモリ識別情報」は,フラッシュメモリをメモリ回路(半導体チップ)単位で識別するための情報である。たとえば,図4に示す構成では,フラッシュメモリ41a〜41dの個々を識別する情報がフラッシュメモリ識別情報となる。また,前述したようにフラッシュメモリユニット36がアプリケーションプログラムの種類に応じて複数個設けられている場合に各フラッシュメモリユニット36の識別情報および該フラッシュメモリユニット36の内部におけるメモリ回路単位の識別情報である。
【0055】
「アドレス」は,データを書き込んだフラッシュメモリ41のアドレスであり,「データ」は,フラッシュメモリ41に書き込まれたデータである。
【0056】
なお,SLT2から送信されるパケットがIPパケットの場合に,送信元のSLT2のIPアドレスはIPパケットのヘッダ部に含まれるので,この場合には「SLT識別情報」は省略可能である。
【0057】
エレメントマネージャ1は,SLT2から送信されたパケットを自己の記憶装置11に記憶する。エレメントマネージャ1の記憶装置11に記憶されるデータ構造も,図6に示すパケットのペイロード部のデータ構造と同じである。
【0058】
このようにして,CPU32がフラッシュメモリ41に書き込んだデータと同一のデータがエレメントマネージャ1にバックアップ用として保存され,エレメントマネージャ1は,フラッシュメモリ41に記憶されたデータと同一内容のデータを有する。なお,ステップS1の前にステップS2が実行されてもよい。
【0059】
一方,ステップS4〜S7は,CPU32がたとえばブートプログラムまたはアプリケーションプログラムの実行中において,フラッシュメモリ41にデータを書き込む際に実行される処理である。
【0060】
ブートプログラムまたはアプリケーションプログラムの実行中にフラッシュメモリ41へのデータの読み出しが行われると(S3),CPU32は,フラッシュメモリ41からデータを読み出した後,レジスタ43の内容を読み出す(S4)。このレジスタ43には,CPU32により読み出されたデータのパリティチェック結果がパリティチェック回路42a〜42dによって格納されている。
【0061】
続いて,CPU32は,レジスタ43の値に基づいてパリティエラーが発生しているかどうかを判断する(S5)。パリティエラーが発生している場合(たとえば4ビットの少なくとも1ビットが“1”である場合)には(S5でYES),CPU32は,パリティエラーの発生しているアドレスのデータ送信要求をパケットによりエレメントマネージャ1に送信する(S6)。
【0062】
このデータ送信要求のパケットは,図6に示すパケットとほぼ同様に,ペイロード部に「SLT識別情報」,「フラッシュメモリ識別情報」,および「アドレス」が含まれ,「データ」の部分には,データ送信要求を表す情報が含まれる。
【0063】
エレメントマネージャ1は,SLT2からデータ送信要求を受信すると,該データ送信要求に含まれるSLT識別情報,フラッシュメモリ識別情報,およびアドレスに対応するデータを記憶装置11から読み出し,読み出したデータを,データ送信要求を送信したSLT2に返信する。これにより,パリティエラーが検出されたデータと同一のデータがエレメントマネージャ1からSLT2に返信される。
【0064】
SLT2のCPU32は,返信されたデータを受信すると,このデータをたとえばワーク用SDRAM35に記憶し,以後,返信されたデータに基づいてプログラムの処理を継続する。
【0065】
一方,ステップS5においてパリティエラーが発生していない場合には(S5でNO),CPU32は読み出したデータに基づいてプログラムの処理を継続する。
【0066】
このように,この第1の方法によると,フラッシュメモリ41に障害が生じ,正確なデータが読み出せない場合であっても,CPU32はエレメントマネージャ1にバックアップ用に保存されたデータを利用することにより,その動作を停止することなく,プログラムの実行を継続することができる。
【0067】
なお,ステップS7でエレメントマネージャ1から受信するデータは,4つのフラッシュメモリ41a〜41dから同時に読み出される32ビットデータであってもよいし,32ビットデータのうち,パリティエラーが検出された8ビットデータ(または16ビット,24ビットデータ)部分であってもよい。
【0068】
また,ステップS2およびS4〜S7の処理は,ブートプログラムまたはアプリケーションプログラム内にプログラム命令として記述されていてもよいし,あるいは,フラッシュメモリ41へのデータの書き込みまたは読み出し実行時にCPU32に割り込みが発生するように構成されている場合には,この割り込み処理のプログラムとして記述されていてもよい。
【0069】
さらに,フラッシュメモリ41に記憶されているデータ(たとえばアプリケーションプログラム)が,エレメントマネージャ1からダウンロードされたものである場合には,エレメントマネージャ1の記憶装置11にデータはあらかじめ記憶されているので,フラッシュメモリ41へのデータの書き込みの際に実行されるステップS2の処理は省略可能である。
【0070】
(2)第2の方法
第2の方法は,第1の方法に警報の送信を付加したものである。
【0071】
第1の方法のステップS5(図5参照)において,パリティエラーが発生した場合に,CPU32は,エレメントマネージャ1に警報を送信するものである。この警報は,ステップS6のデータ送信要求とともに送信することもできるし,データ送信要求とは別に,データ送信要求の前または後で送信することもできる。警報をデータ送信要求とともに送信する場合には,図6に示すデータの後部に警報を示す情報が付加される。
【0072】
警報を受信したエレメントマネージャ1は,警報を,表示装置(CRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等)等に表示し,または,記憶装置に記憶する。これにより,フラッシュメモリ41の交換が必要であることをエレメントマネージャ1のオペレータ,管理者等に通知することができる。
【0073】
また,この表示または記憶される警報には,パリティエラーが検出されたフラッシュメモリ識別情報およびそのフラッシュメモリのアドレス(たとえば0x100番地)を含めることができる。これにより,障害が検出されたフラッシュメモリを容易に特定でき,修理やメンテナンス等に要する時間を短縮できる。
【0074】
なお,SLT2がこのような警報を送信することなく,エレメントマネージャ1が,SLT2からデータ送信要求を受信した場合に,このデータ送信要求の受信により自動的に警報を表示/出力/記憶することもできる。
【0075】
(3)第3の方法
第3の方法は,パリティエラーが発生した場合に,SLT2がフラッシュメモリ41のセグメント単位またはメモリ回路(半導体チップ)単位でデータをエレメントマネージャ1から受信し,ワーク用SDRAM35に記憶するものである。
【0076】
セグメントとは,フラッシュメモリ41の1つのメモリ回路(半導体チップ)の連続する複数のメモリセルを1つのまとまりとした単位である。たとえば1Kバイト単位,16Kバイト単位等,種々の単位でセグメントが設定される。
【0077】
この第3の方法は,図5の読み出し処理(S3〜S7)とほぼ同様であるが,ステップS6によりデータ送信要求をエレメントマネージャ1に送信すると,エレメントマネージャ1は,このデータ送信要求に含まれるアドレスを含むセグメントまたはメモリ回路の全データをSLT2に送信する。
【0078】
SLT2のCPU32は,エレメントマネージャ1から送信されたデータを受信すると,このデータをワーク用SDRAM35に記憶し,その後,プログラムの処理を継続する。
【0079】
以降のフラッシュメモリ2に該当するアドレスからのデータの読み出し/書き込みはワーク用SDRAM35のデータの読み出し/書き込みとなる。
【0080】
このようにセグメント単位またはメモリ回路単位でデータをエレメントマネージャ1から受信することにより,同じフラッシュメモリ41の異なるアドレスに障害(パリティエラー)が検出された場合であっても,データ送信要求および該要求に対応するデータのエレメントマネージャ1からの送信が省略される。これにより,パリティエラー検出直後に,通信ネットワーク5のトラフィック量が一時的に増大するものの,SLT2とエレメントマネージャ1との間のデータ送受信回数が減少する。その結果,パリティエラー検出直後を除く通信ネットワーク5の通信品質を向上させることができる。
【0081】
(4)第4の方法
工場出荷時等にフラッシュメモリ41にデータ(アプリケーションプログラム等)があらかじめ記憶され,SLT2の立ち上げ時(電源投入時,リセット時,電源瞬断後の電源回復時等)にこのデータを使用する場合(フラッシュメモリ41に記憶されたデータ(アプリケーションプログラム等)をワーク用SDRAM35に複写(展開)する処理を含む。)において,フラッシュメモリ41に障害が検出されたときは,フラッシュメモリ41に記憶されたデータのすべてをエレメントマネージャ1からSLT2のワーク用SDRAM35にダウンロードして,該ダウンロードされたデータによってSLT2の立ち上げ処理を行うこともできる。
【0082】
この場合に,フラッシュメモリ41に記憶されたデータと同一のデータが,エレメントマネージャ1の記憶装置11にもあらかじめ記憶されている。また,SLT2の立ち上げ時のブートプログラムに,フラッシュメモリ41に記憶された全データをエレメントマネージャ1からダウンロードする処理が組み込まれる。
【0083】
このダウンロード処理では,前述した図5の読み出し処理におけるステップS6の送信要求がフラッシュメモリ41の全データの送信要求となり,ステップS7におけるデータの受信がフラッシュメモリ41の全データの受信となる。
【0084】
これにより,電源投入時,電源瞬断時の回復後,リセット後等にフラッシュメモリ41の障害が発生しても,CPU32を停止することなく,SLT2を立ち上げることができ,また,立ち上げ後の運用も行うことができる。
【0085】
(5)第5の方法
第5の方法は,フラッシュメモリ41にデータを書き込み際の障害の検出および障害が検出された場合の対処方法である。
【0086】
図7は,フラッシュメモリ41へのデータ書き込み時の処理の流れを示すフローチャートである。フラッシュメモリ41にデータを書き込む場合には,書き込み前に書き込み箇所のデータが消去される。したがって,まず,CPU32は,フラッシュメモリ41のデータ(32ビットデータ)を書き込むメモリセル(4つのフラッシュメモリ41a〜41dの各メモリセル)のデータを消去する(S11)。
【0087】
続いて,CPU32は,消去後の所定の時間T1経過後にレジスタ43の値を読み出す(S12)。レジスタ43の4ビットの少なくとも1つの値が“1”である場合に,CPU32は,フラッシュメモリ41に障害が発生したものと判断して(S13でYES),フラッシュメモリ41のデータの書き込みを中止し,該データ(32ビットデータ)をエレメントマネージャ1に送信する(S18)。送信は,図6に示すパケットにより行われる。
【0088】
エレメントマネージャ1は,受信したパケットを記憶装置11に記憶する。以後,CPU32がこのデータを使用する場合には,エレメントマネージャ1からデータを受信し,使用することとなる(S19)。
【0089】
一方,レジスタ43の値が0である場合に(S13でNO),CPU32は,フラッシュメモリ41にデータ(32ビットデータ)を書き込む(S14)。
【0090】
続いて,CPU32は,書き込み後の所定の時間T2経過後にレジスタ43の値を読み出す(S12)。レジスタ43の4ビットのうちの少なくとも1つの値が“1”である場合に,CPU32は,フラッシュメモリ41に障害が発生したと判断して(S13でYES),ステップS14で書き込んだデータと同一のデータを図6に示すパケットによりエレメントマネージャ1に送信する(S18)。以後,前述したステップS19の処理が実行される
一方,ステップS16でレジスタ43の値が0である場合に(S16でNO),CPU32は,フラッシュメモリ41に障害が発生しておらず,したがって,フラッシュメモリ41に書き込まれたデータはフラッシュメモリ41に有効に記憶されていると判断して,その後,書き込んだデータをフラッシュメモリ41から読み出す(S17)。
【0091】
これにより,フラッシュメモリ41へのデータの消去/書き込み時に障害が検出された場合であっても,SLT2の処理を停止することなく,障害に対処することができる。
【0092】
なお,前述した第2の方法と同様にして,消去時および/または書き込み時に障害が検出された場合には,CPU32は,エレメントマネージャ1に,フラッシュメモリ41に障害が検出されたことを示す警報を送信することもできる。
【0093】
(6)他の実施の形態
フラッシュメモリユニット36と同一の構成の予備用のフラッシュメモリユニットを監視装置21に設けることができる。
【0094】
この場合に,前述した第1の方法のステップS2(図5参照)の処理に代えて,または,ステップS2の処理とともに,データを予備用のフラッシュメモリユニットのフラッシュメモリに書き込むこともできる。そして,ステップS6およびS7の処理に代えて,予備用のフラッシュメモリユニットのフラッシュメモリからデータを読み出してもよい。
【0095】
また,第3の方法においても同様に,予備用のフラッシュメモリユニットにデータを記憶しておき,該予備用のフラッシュメモリユニットからデータをセグメント単位またはメモリ回路単位で読み出すこともできる。
【0096】
第4の方法においても,予備用のフラッシュメモリユニットのフラッシュメモリにもアプリケーションプログラム等のデータを記憶しておき,フラッシュメモリ41に障害が検出された場合には,予備用のフラッシュメモリユニットからデータを読み出すこともできる。また,第4の方法において,フラッシュメモリ41の障害検出時に,エレメントマネージャ1からデータをダウンロードする場合も,ダウンロードされたデータを,ワーク用SDRAMではなく,予備用のフラッシュメモリユニットのフラッシュメモリに記憶することもできる。
【0097】
さらに,第5の方法においても,消去後または書き込み後にフラッシュメモリ41に障害が検出されたときは,エレメントマネージャ1ではなく,予備用フラッシュメモリユニットのフラッシュメモリにデータを記憶し,その後,この予備用のフラッシュメモリからデータを読み出し,使用することもできる。
【0098】
フラッシュメモリユニット36がアプリケーションプログラムの種類に応じて複数個設けられた場合に,複数個のフラッシュメモリユニット36のそれぞれに対して予備用のフラッシュメモリユニット(フラッシュメモリの容量も同じ容量)を設けることもできるし,複数個のフラッシュメモリユニット36に対して1つの共用の予備用フラッシュメモリユニットを設けることもできる。そして,複数個のフラッシュメモリユニット36のいずれかに障害が検出された場合に,この予備用フラッシュメモリユニットにデータを記憶することができる。
【0099】
さらに,予備用のフラッシュメモリユニットを複数個設けることにより,1つの予備用フラッシュメモリユニットに障害が検出された場合に,さらに他の予備用フラッシュメモリにデータを記憶することもできる。
【0100】
(付記1) 通信回線を介して外部のデータ記憶装置と接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置であって,
データを記憶する記憶手段と,
前記記憶手段に前記データを書き込む書き込み手段と,
前記書き込み手段による前記記憶手段へのデータの書き込み前または書き込み後に,該データを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置に送信する送信手段と,
を備えているデータ処理装置。
【0101】
(付記2) 付記1において,
前記書き込み手段により前記記憶手段にデータを書き込んだ後に,前記記憶手段の障害の有無を検査する第1の検査手段をさらに備え,
前記送信手段は,前記第1の検査手段により障害が検出された場合に前記データを前記外部のデータ記憶装置に送信する,
データ処理装置。
【0102】
(付記3) データに対して所定の処理を行うデータ処理装置であって,
データを記憶する記憶手段と,
前記データを記憶する補助記憶手段と,
前記記憶手段に前記データを書き込む書き込み手段と,
前記書き込み手段による前記記憶手段へのデータの書き込み前または書き込み後に,該データを前記補助記憶手段に書き込む補助書き込み手段と,
を備えているデータ処理装置。
【0103】
(付記4) 付記3において,
前記書き込み手段により前記記憶手段にデータを書き込んだ後に,前記記憶手段の障害の有無を検査する第1の検査手段をさらに備え,
前記補助書き込み手段は,前記第1の検査手段により障害が検出された場合に前記データを前記補助記憶手段に書き込む,
データ処理装置。
【0104】
(付記5) 付記2または4において,
前記記憶手段はフラッシュメモリであり,
前記第1の検査手段は,前記データを前記フラッシュメモリに書き込んだ後に,前記フラッシュメモリから所定の時間出力されるビジー信号が前記所定の時間を超えて出力されている場合には,前記フラッシュメモリに障害があると判断する,
データ処理装置。
【0105】
(付記6) 付記2または4において,
前記記憶手段はフラッシュメモリであり,
前記第1の検査手段は,前記データを前記フラッシュメモリに書き込んだ後に,該データを前記フラッシュメモリから所定の時間間隔で読み出し,該読み出したデータが所定の時間を超えて読み出すごとに変化している場合には,前記フラッシュメモリに障害があると判断する,
データ処理装置。
【0106】
(付記7) 付記1または2において,
前記記憶手段にデータを書き込む前に,該記憶手段の少なくとも該データを記憶する記憶場所のデータを消去する消去手段と,
前記消去手段によるデータの消去後に,前記記憶手段の障害の有無を検査する第2の検査手段と,
をさらに備え,
前記送信手段は,前記第2の検査手段により障害が検出された場合に前記データを前記外部のデータ記憶装置に送信する,
データ処理装置。
【0107】
(付記8) 付記3または4において,
前記記憶手段にデータを書き込む前に,該記憶手段の少なくとも該データを記憶する記憶場所のデータを消去する消去手段と,
前記消去手段によるデータの消去後に,前記記憶手段の障害の有無を検査する第2の検査手段と,
をさらに備え,
前記補助書き込み手段は,前記第2の検査手段により障害が検出された場合に前記データを前記補助記憶手段に書き込む,
データ処理装置。
【0108】
(付記9) 付記7または8において,
前記記憶手段はフラッシュメモリであり,
前記第2の検査手段は,前記フラッシュメモリのデータを前記消去手段により消去した後に,前記フラッシュメモリから所定の時間出力されるビジー信号が前記所定の時間を超えて出力されている場合には,前記フラッシュメモリに障害があると判断する,
データ処理装置。
【0109】
(付記10) 付記7または8において,
前記記憶手段はフラッシュメモリであり,
前記第2の検査手段は,前記フラッシュメモリのデータを前記消去手段により消去した後に,該データを前記フラッシュメモリから所定の時間間隔で読み出し,該読み出したデータが所定の時間を超えて読み出すごとに変化している場合には,前記フラッシュメモリに障害があると判断する,
データ処理装置。
【0110】
(付記11) 付記1,2または7において,
前記外部のデータ記憶装置は,前記記憶手段に記憶されたデータと同一のデータをあらかじめ記憶しており,
前記記憶手段からデータを読み出した際に,該記憶手段の障害の有無を検査する第3の検査手段と,
前記第3の検査手段により障害が検出された場合に,前記読み出したデータと同一のデータを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置から受信する受信手段と,
をさらに備えているデータ処理装置。
【0111】
(付記12) 付記11において,
前記記憶手段はフラッシュメモリであり,
前記第3の検査手段は,前記フラッシュメモリから読み出したデータのパリティチェックを行い,パリティチェックエラーの場合には,前記フラッシュメモリに障害があると判断する,
データ処理装置。
【0112】
(付記13) 付記11または12において,
前記データ受信手段により受信されたデータを記憶する補助記憶手段をさらに備えているデータ処理装置。
【0113】
(付記14) 付記2,7,11,12または13において,
前記送信手段による前記データの送信の前後または送信とともに,前記記憶手段に障害が検出されたことを前記データ記憶装置に通知する障害通知手段をさらに備えている,データ処理装置。
【0114】
(付記15) バックアップ用のデータがあらかじめ記憶されている外部のデータ記憶装置と通信回線を介して接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置であって,
データを記憶する記憶手段と,
前記記憶手段に記憶されたデータを読み出す際に,前記記憶手段の障害の有無を検査する検査手段と,
前記検査手段により障害が検出されると,前記読み出したデータのバックアップ用のデータを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置から受信する受信手段と,
を備えているデータ処理装置。
【0115】
(付記16) データを記憶する記憶手段にデータを書き込む前または書き込んだ後に,該データを,通信回線を介して接続された外部のデータ記憶装置に送信し,
前記記憶手段に障害が検出されると,前記外部のデータ記憶装置から前記通信回線を介してデータを受信する,
データ記憶方法。
【0116】
(付記17) コンピュータに,
データを記憶する記憶手段にデータを書き込む前または書き込んだ後に,該データを,通信回線を介して接続された外部のデータ記憶装置に送信する手順と,前記記憶手段に障害が検出されると,前記外部のデータ記憶装置から前記通信回線を介してデータを受信する手順と,
を実行させるためのプログラム。
【0117】
(付記18) バックアップ用のデータがあらかじめ記憶されている外部のデータ記憶装置と通信回線を介して接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置のデータ読み出し方法であって,
データを記憶する記憶手段に記憶されたデータを読み出す際に,前記記憶手段の障害の有無を検査し,
前記検査により障害を検出すると,前記読み出したデータのバックアップ用のデータを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置から受信する,
データ読み出し方法。
【0118】
(付記19) バックアップ用のデータがあらかじめ記憶されている外部のデータ記憶装置と通信回線を介して接続され,データに対して所定の処理を行うコンピュータに,
データを記憶する記憶手段に記憶されたデータを読み出す際に,前記記憶手段の障害の有無を検査する手順と,
前記検査により障害を検出すると,前記読み出したデータのバックアップ用のデータを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置から受信する手順と,
を実行させるためのプログラム。
【0119】
【発明の効果】
本発明によると,記憶手段(たとえばフラッシュメモリ)の障害が生じても,データ処理装置(たとえばSLTの監視装置)は,処理を停止することなくその処理を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】SLTの詳細内構成を示すブロック図である。
【図3】監視装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】監視装置のフラッシュメモリユニットの詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】フラッシュメモリに障害が検出された場合のSLTの第1の方法による処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】SLTからエレメントマネージャに送信されるパケットのデータ構造を示す。
【図7】フラッシュメモリへのデータ書き込み時の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エレメントマネージャ
21,22 加入者ライン端末(SLT)
21 監視装置
32 CPU
36 フラッシュメモリユニット
41a〜41d フラッシュメモリ
42a〜42d パリティチェック回路
43,44 レジスタ
Claims (3)
- 通信回線を介して外部のデータ記憶装置と接続され,データに対して所定の処理を行うデータ処理装置であって,
データを記憶する記憶手段と,
前記記憶手段に前記データを書き込む書き込み手段と,
前記書き込み手段による前記記憶手段へのデータの書き込み前または書き込み後に,該データを前記通信回線を介して前記外部のデータ記憶装置に送信する送信手段と,
前記記憶手段に前記データを書き込む前に前記記憶手段から前記データが消去され,前記データが消去された後第1の時間経過後に前記記憶手段の障害の有無を検査するとともに,前記書き込み手段により前記データが前記記憶手段に書き込まれた後第2の時間経過後に前記記憶手段の障害の有無を検査する検査手段とを備え,
前記送信手段は前記検査手段により前記障害が検出されたときに前記データを前記外部のデータ記憶装置に送信することを特徴とするデータ処理装置。 - データを記憶する記憶手段にデータを書き込む前または書き込んだ後に,該データを,通信回線を介して接続された外部のデータ記憶装置に送信し,
前記記憶手段に前記データを書き込む前に前記記憶手段から前記データが消去され,前記データが消去された後第1の時間経過後に前記記憶手段の障害の有無を検査し,
前記データが前記記憶手段に書き込まれた後第2の時間経過後に前記記憶手段の障害の有無を検査し,
前記検査により前記記憶手段に障害が検出されると,前記外部のデータ記憶装置から前記通信回線を介してデータを受信する,
データ記憶方法。 - コンピュータに,
データを記憶する記憶手段にデータを書き込む前または書き込んだ後に,該データを,通信回線を介して接続された外部のデータ記憶装置に送信する手順と,
前記記憶手段に前記データを書き込む前に前記記憶手段から前記データが消去され,前記データが消去された後第1の時間経過後に前記記憶手段の障害の有無を検査する手順と,
前記データが前記記憶手段に書き込まれた後第2の時間経過後に前記記憶手段の障害の有無を検査する手順と,
前記検査により前記記憶手段に障害が検出されると,前記外部のデータ記憶装置から前記通信回線を介してデータを受信する手順と,
を実行させるためのプログラム。
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