JP4240706B2 - 記憶媒体のローディング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード型メモリ装置等の記憶媒体の挿脱を容易に行うことができるとともに、記憶媒体の誤挿入防止機能を備えた記憶媒体のローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリを内蔵したカード型のメモリ装置(以下、ICカードという。)のローディング装置は、ICカードが保持されるカード保持部が形成されるホルダと、このカード保持部に保持されたICカードを排出するためのイジェクト機構とを備える。また、ホルダには、ICカードの挿入端側に設けられた端子に接続されるコネクタが設けられている。ICカードがホルダの前面に設けられた挿脱口より接続端子側を挿入端としてホルダに挿入されると、ICカードは、ほぼ全体がホルダに収納され、接続端子とコネクタとが係合され電気的接続が図られる。また、ホルダに収納されたICカードを取り出すとき、ICカードは、挿脱口近傍に設けられたイジェクトボタンが押されることで、この押圧力を受けてイジェクト機構により押し出されるようにして排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ホルダに収納されたICカードを取り出すときには、利用者はローディング装置に接続されたイジェクトボタンを、ICカードの接続端子のコネクタとの係合状態を解除できる程度の大きさの押圧力で押圧する必要がある。このローディング装置は、ICカードとほぼ同じ大きさに形成され、イジェクトボタンも小さく形成されていることから、イジェクトボタンが重くなると操作し辛くなってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、ICカード等の記憶媒体の挿脱を容易に行うことができる記憶媒体のローディング装置を提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、記憶媒体の誤挿入を防止することができる記憶媒体のローディング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記憶媒体のローディング装置は、上述した課題を解決すべく、半導体メモリを内蔵した記憶媒体を保持する記憶媒体保持部が形成され、シャーシに対して記憶媒体の挿脱を行う第1の位置と記憶媒体が装着される第2の位置とに亘って移動可能に取り付けられるホルダと、ホルダに設けられ、記憶媒体の端子部がホルダが第1の位置にあるとき接続されるコネクタと、シャーシに形成された係合部に係合される規制部を有し、ホルダに取り付けられてホルダの第1の位置から第2の位置への移動を規制する規制部材とを備える。そして、規制部材は、記憶媒体が端子部がホルダのコネクタに接続可能な正規な状態で第1の位置にあるホルダの記憶媒体保持部に挿入されたとき、規制部とシャーシの係合部との係合状態が解除されることで、ホルダを第2の位置に移動可能な状態にする。
【0007】
具体的に、この規制部材は、記憶媒体に形成された係合凹部に対して係脱可能な係合突部を有し、係合突部が記憶媒体の係合凹部に係合したときに、ホルダを第1の位置に規制している状態を解除する。
【0008】
また、この規制部材は、ホルダに挿入される記憶媒体の挿入端に押圧される被押圧部を有し、記憶媒体が上記第1の位置にあるホルダに挿入されたとき、被押圧部が記憶媒体のホルダへの挿入端に押圧されることで、ホルダを第1の位置に規制している状態を解除する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたカード型のメモリ装置(以下、ICカードという。)のローディング装置について図面を参照して説明する。
【0010】
本発明が適用されたローディング装置に用いられるICカード1は、図1に示すように、コンピュータ本体、ビデオカメラ装置、携帯型情報端末等の電子機器の外部記憶装置として用いられる。このICカード1は、内部に、映像信号、楽音信号、コンピュータで処理される処理データ等の情報信号が記憶されるフラッシュメモリ等の半導体メモリが内蔵されたカード本体2を有する。
【0011】
このカード本体2は、長尺の略矩形状をなすカード型に形成されている。そして、このカード本体2のローディング装置への挿入端となる前面側には、ローディング装置に装着されたとき、ローディング装置側のカード保持部に設けられたコネクタに接続される端子部3が形成されている。
【0012】
この端子部3は、カード本体2の前面から一方の主面2aに亘って形成された凹部4をローディング装置への挿入方向と平行に立設された複数の仕切壁5により区画して形成された複数の係合凹部6を有し、それぞれの係合凹部6の底面に、端子7が配設されてなる。各係合凹部6は、前面側及びカード本体2の一方の主面2a側が開放端とされ、この開放端側よりローディング装置のカード保持部のコネクタを構成する接続端子が進入する。また、カード本体2の前面側、すなわち各仕切壁5には、ローディング装置への挿入を円滑に行うことができるようにするため傾斜面部3aが形成されている。このような端子部3は、各係合凹部6の底面に端子7が配設されていることで、手指が直接端子7に触れないように端子7の保護が図られている。
【0013】
また、カード本体2の前面側の一方のコーナ部は、略弧状をなすように面取り部8が形成され、この面取り部8の一方の主面2a側に切欠部9が形成されている。また、カード本体2の他の3つのコーナ部は、面取りがなされることなく略90°に形成されている。面取り部8及び切欠部9は、ICカード1が正規な状態でローディング装置のカード保持部に保持されたとき、コネクタの背面側に設けられた誤挿入防止部材の逃げとなることで、ICカード1のカード収納部への挿入を可能とする。また、ローディング装置にICカード1が裏返しに挿入され、また、背面側から挿入されたとき、カード収納部の誤挿入防止片は、カード本体2の面取り部8及び切欠部9が形成されていない他のコーナ部が当接され、ICカード1が挿入されることを禁止する。
【0014】
カード本体2の一方の面2a側には、端子部3の近傍に、誤って情報信号を半導体メモリに記録することを防止する誤記録防止スイッチ11が設けられている。誤記録防止スイッチ11は、カード本体2内の操作子に連結され、一方にスライドされたとき、情報信号の記録を許可し、他方にスライドされたとき、新たな情報信号が上書きされないようにしている。また、カード本体2の長手方向となる一方の側面部には、切欠部9の近傍に、ローディング装置に挿入されたとき、ICカード1の脱落を防止する脱落防止用凹部12が形成されている。この脱落防止用凹部12は、ローディング装置のカード収納部に設けられた脱落防止片が係合することで、ICカード1がカード収納部より脱落することを防止している。また、カード本体2の他方の側面側の中程には、誤挿入検出用の係合凹部13が形成されている。この係合凹部13は、ローディング装置のカード保持部に設けられた係合突部が係合される。また、カード本体には、端子部3が設けられた前面側と対向する背面側に、ラベル貼付部14が形成されている。このラベル貼付部14には、例えば半導体メモリに記憶された情報信号に関連する情報が記載されたラベルが貼り付けられる。
【0015】
以上のようなICカード1は、ローディング装置に、主面2aをローディング装置のシャーシ21側にし、前面側を挿入端として、図1中A方向に挿入される。
【0016】
以上のようなICカード1のローディング装置20は、コンピュータ本体、ビデオカメラ装置、携帯型情報端末等の電子機器に設けられるものであり、図2及び図3に示すように、装置本体を構成する筐体に取り付けられるシャーシ21と、このシャーシ21にスライド可能に取り付けられるとともに、ICカード1を保持するホルダ22とを備える。
【0017】
シャーシ21は、図2及び図3に示すように、金属板を打ち抜き折曲して形成され、略矩形状の底板26と、この底板26の長手方向の両側に互いに略平行となるように立ち上がり形成された第1及び第2の側壁27,28とを備え、全体が断面略コ字状となるように形成されている。そして、ホルダ22は、底板26と第1及び第2の側壁27,28とに囲まれる領域に、ICカード1の挿入方向と同じ図2及び図3中矢印B及び反矢印B方向に移動可能に配設される。
【0018】
ホルダ22が配設される底板26は、長手方向の長さがICカード1の長手方向の長さとほぼ同じ略矩形状に形成され、背面側にホルダ22の移動をガイドするためのガイド孔29,29がホルダ22の移動方向に沿って形成されている。これらガイド孔29,29は、ホルダ22の底面に突出したガイド突起が係合され、ホルダ22の移動領域を規制している。また、第1及び第2の側壁27,28にも、ホルダ22の移動をガイドし、移動領域を規制するガイド孔30,30がホルダ22の移動方向に沿って形成されている。
【0019】
底板26のICカード1の挿入側となる前面側には、図2及び図3中矢印B方向にスライドしたホルダ22を同図中反矢印B方向にスライドさせる回動アーム31が取り付けられている。この回動アーム31は、中程が、底板26に設けられた支軸32に軸支され、この支軸32を中心に図2及び図3中矢印C及び反矢印C方向に回動可能に支持されている。この回動アーム31は、第1及び第2の側壁27,28間の間隔とほぼ同じ長さを有し、第1の側壁27側の一端部に、ホルダ22を図2及び図3中反矢印B方向に押圧する押圧部33が形成され、第2の側壁28側の他端部に、イジェクト部材の押圧部により押圧される被押圧部34が形成されてなる。回動アーム31の一端部に形成された押圧部33は、底板26に形成された開口部35より外方に臨まされている。また、他端部に形成された被押圧部34は、イジェクト部材との接続を図るため、シャーシ21の底板26と第2の側壁28とに亘って形成された開口部36より外方に臨まされている。
【0020】
回動アーム31は、イジェクト部材の操作片により被押圧部34が図2及び図3中矢印C方向に押圧されることで、支軸32を中心に同図中矢印C方向に回動し、他端側の押圧部33をシャーシ21の前面側に移動させる。これにより、シャーシ21の背面側に位置しているホルダ22は、シャーシ21の前面側に移動する押圧部33に押圧されて、シャーシ21の前面側、すなわち図2及び図3中反矢印B方向にスライドされる。
【0021】
なお、底板26には、ローディング装置20が取り付けられる電子機器の筐体に取り付けるための複数の取付孔37が穿設されている。
【0022】
以上のようなシャーシ21にスライド可能に取り付けられるホルダ22は、図2及び図3に示すように、シャーシ21よりやや小さい大きさで、金属板を折曲して形成されている。このホルダ22は、底板41の前面側両側にICカード1を保持する第1及び第2のカード保持部42,43が形成されている。これら第1及び第2のカード保持部43,43は、底板41の両側を垂直に折り曲げて形成され、ICカード1と厚さ分の高さを有する互いに略平行な側壁44,45と、これら側壁44,45の先端側を底板41と平行となるように折り曲げて形成された支持片46,47とから構成されている。そして、第1及び第2のカード保持部42,43と底板41とで構成されるホルダ22の前面側には、ICカード1の挿脱を行うための挿脱口40が形成されている。また、第1のカード保持部42と第2のカード保持部43との間は、開放されており、第1及び第2のカード保持部42,43にICカード1を保持したとき、ラベル貼付部14に貼り付けられたラベルを筐体に設けられた窓部を介して見ることができるようになっている。
【0023】
また、ホルダ22の背面側には、ICカード1の挿入端に設けられた端子7が接続されるコネクタが取り付けられるコネクタ取付部48が形成されている。このコネクタ取付部48は、底板41の前面側を除く側縁に形成されたコネクタの取付位置を規制する規制壁49a,49b,49cと底板41とにより構成されている。そして、規制壁49a,49b,49cの先端には、コネクタ取付部48にコネクタを係止するためのコネクタ係止片51が形成されている。また、コネクタ取付部48を構成する底板41には、コネクタを位置決めして取り付けるための位置決め孔50,50が穿設されている。
【0024】
このコネクタ取付部48に取り付けられるコネクタ52は、図2及び図3に示すように、ICカード1の端子7との接続を図るための端子板53と、この端子板53に取り付けられる断面略コ字状のカバー54とから構成される。そして、コネクタ52は、端子板53にカバー54が取り付けられることで、内部にICカード1の前面側が収納される収納部が形成され、前面側に端子部3が形成されたICカード1の前面が挿入される挿入口55が形成されている。
【0025】
また、カバー54には、一方の側壁に、ICカード1が挿入された際、ICカード1の脱落防止用凹部12が係合される脱落防止片を構成する弾性係合片60が設けられている。弾性係合片60は、ICカード1の脱落防止用凹部12に係合されることで、ICカード1をホルダ22内に保持し、ローディング装置20に装着されたICカード1が脱落しないようにする。脱落防止片60は、ICカード1の脱落防止用凹部12に係合するとき、弾性変位することで、利用者にクリック感を与え、利用者にICカード1がホルダ22に完全に挿入されたことを認識させる。また、この弾性係合片60は、ICカード1が正規な状態で挿入されなかったとき、ICカード1がホルダ22内に挿入されることを阻止する誤挿入防止片としても機能する。なお、コネクタ52は、カバー54の背面壁にICカード1の背面に設けた面取り部8及び切欠部9に係合する脱落防止部材を設けてもよい。
【0026】
コネクタ52の底面を構成する端子板53には、ICカード1の端子部3が電気的に接続される第1の接続端子56と、信号処理回路等の電気回路が組み込まれたプリント配線基板と電気的に接続するためフレキシブルプリント配線基板が接続される第2の接続端子57とが設けられている。第1の接続端子56は、ICカード1の端子部3を構成する端子7の数に対応して設けられている。これら第1の接続端子56は、略L字状に折曲して形成され、この折曲部が上方に突出し、ICカード1の端子7に押圧されて弾性変位するように設けられている。第1の接続端子56は、ICカード1が挿入されたとき、ICカード1の端子部3の開放側より進入し、端子7に押圧状態で接触することで、端子7と電気的に接続される。
【0027】
また、第2の接続端子57には、信号処理回路等の電気回路が組み込まれたプリント配線基板と電気的に接続するためのフレキシブルプリント配線基板が接続される。すなわち、第1の接続端子56に端子部3が電気的に接続されたICカード1は、第2の接続端子57と筐体に配設されるプリント配線基板とを電気的に接続するフレキシブルプリント配線基板を介して、プリント配線基板に設けられた信号処理回路により制御される。また、第2の接続端子57は、フレキシブルプリント配線基板との接続を容易にするため挿入口55の近傍に設けられている。そして、フレキシブル配線基板は、ホルダ22がシャーシ21の前面側の第1の位置と背面側の第2の位置とに亘って移動し得る長さに形成されている。以上のような第1の接続端子56と第2の接続端子57が設けられたコネクタ52を構成する端子板53の裏面側には、ホルダ22の底板41に構成されたコネクタ取付部48に位置決めして取り付けるための位置決め突起58,58が突設されている。
【0028】
端子板53にカバー54が取り付けられたコネクタ52は、底板41のコネクタ取付部48に穿設された位置決め孔50,50に端子板53の位置決め突起58,58を係合させ、コネクタ取付部48を構成する規制壁49a,49b,49cの先端部に形成されたコネクタ係止片51を折曲してコネクタ52を係止することで、コネクタ取付部48に取り付けられる。なお、端子板53に形成された位置決め突起58,58は、底板41の位置決め孔50,50を挿通し、ホルダ22の底板41より突出し、この突出した部分がシャーシ21に形成されたガイド孔29,29に係合することで、ホルダ22がシャーシ21に対して移動する際のガイド突起としても機能する。
【0029】
なお、ホルダ22の側壁44,45と平行なコネクタ取付部48を構成する規制板49,49には、図2に示すように、外側の面にシャーシ21の第1及び第2の側壁27,28に形成されたガイド孔30,30に係合されるガイド突起59,59が突設されている。また、ホルダ22の底板41には、ホルダ22の移動方向に沿って、ガイド孔71が形成されている。このガイド孔71には、シャーシ21の底板26に取り付けられた回動アーム31の支軸32が係合される。すなわち、この支軸32も、ホルダ22がシャーシ21に対して移動する際のガイド突起としても機能する。
【0030】
ホルダ22の第2のカード保持部43を構成する側壁45には、図2、図3及び図4に示すように、シャーシ21に対するホルダ22の移動を規制する規制部材61が回動可能に取り付けられている。規制部材61は、基端側に、軸孔62が穿設され、ホルダ22の側壁45に植立された支軸62aに挿通されることで、図4中矢印D及び反矢印D方向に回動可能に支持されている。
【0031】
規制部材61は、先端側に、ICカード1がホルダ22に挿入された際、ICカード1の係合凹部13に係合される係合突部63が形成されている。係合突部63は、ホルダ22に保持されたICカード1の係合凹部13に係合できるように、ホルダ22の底板41及び側壁45に亘って形成された開口部64よりホルダ22内に臨まされる。また、規制部材61の係合突部63の更に先端側には、底板41及び側壁45に形成された開口部64の周縁の裏面側に係止され、規制部材61の図4中矢印D方向の回動領域を規制する係止部65が形成されている。この係止部65の近傍には、ホルダ22がシャーシ21にスライド可能な状態で取り付けられたとき、シャーシ21の底板26の開口部36の近傍に突設された係合突起70に係合される規制孔66が形成されている。規制孔66は、シャーシ21に形成された係合突起70に係合することで、ホルダ22がシャーシ21の前面側の第1の位置よりシャーシ21の背面側の第2の位置にスライドすることを禁止する。すなわち、第1の位置にあるホルダ22にICカード1が挿入されるとき、ホルダ22は、規制部材61により第1の位置にロックされていることから、ICカード1の端子部3を第1の接続端子56に確実に接続させることができる。
【0032】
以上のような規制部材61は、付勢部材であるトーションバネ67によりホルダ22の内方側である図4中矢印D方向に付勢されている。トーションバネ67は、基体部67aがホルダ22の側壁45に植立された支軸62に規制部材61の上側から嵌合され、一方のアーム部67bがホルダ22の側壁45に形成された係止片68に係止され、他方のアーム部67cが規制部材61に形成された係止片69に係止されることで、規制部材61を図4中矢印D方向に付勢している。そして、規制部材61は、先端部の係止部65を開口部64の近傍の底板41の裏面側に係止させ、係合突部63を開口部64よりホルダ22内に臨ませた状態で側壁45に取り付けられている。
【0033】
以上のように構成されるホルダ22は、図2及び図3に示すように、コネクタ取付部48を構成する規制板49,49に突設されたガイド突起59,59をシャーシ21のガイド孔30,30に係合させ、コネクタ取付部48に取り付けられた端子板53の位置決め突起58,58をシャーシ21のガイド孔29,29に係合させ、シャーシ21側の回動アーム31の支軸32をホルダ22の底板41に形成されたガイド孔71に係合させて、シャーシ21の第1及び第2の側壁27,28間にスライド可能な状態で取り付けられる。そして、ホルダ22は、ICカード1の挿脱が行われるシャーシ21の前面側の第1の位置と、情報信号の書き込み又は読み出しを行うシャーシ21の背面側の第2の位置とに亘ってスライドされる。ここで、ホルダ22は、第1の位置にあるとき、ICカード1の挿脱が行われ、第2の位置にあるときに、ICカード1に対して情報信号の書き込み又は読み出しが行われる。
【0034】
そして、シャーシ21とホルダ22とは、図2及び図3に示すように、付勢部材であるトグルバネ73により接続される。このトグルバネ73は、線状部材が巻回されてなるコイル部74と、コイル部74より一方の側に延びた第1のアーム部75と、コイル部74より他方の側に延びた第2のアーム部76とからなる。そして、第1のアーム部75の先端部には、シャーシ21側に係合される第1の係合部75aが形成され、第2のアーム部76の先端部には、ホルダ22側に係合される第2の係合部76aが形成されている。第1の係合部75aは、シャーシ21を構成する底板26の裏面側に突設された第1の係合突起77に係合され、第2の係合部76aは、ホルダ22を構成する底板41の裏面側に突設された第2の係合突起78に係合される。
【0035】
以上のようにシャーシ21とホルダ22を接続したトグルバネ73は、ホルダ22がシャーシ21の前面側に移動した第1の位置にあるとき、図2及び図3中反矢印B方向に付勢する第1の状態にある。そして、ホルダ22がシャーシ21に対して図2及び図3中矢印B方向にスライド操作されると、トグルバネ73は、ホルダ22を図2及び図3中矢印B方向に付勢する第2の状態に反転し、ホルダ22をシャーシ21の背面側の第2の位置にスライドさせる。また、ホルダ22が第2の位置にあるとき、シャーシ21の底板26に取り付けられた回動アーム31が図3中矢印C方向に回動されると、回動アーム31の一端に形成された押圧部33は、ホルダ22の第2の係合突起78を押圧する。すると、第2の状態にあるトグルバネ73は、回動アーム31の押圧部33がホルダ22の第2の係合突起78を押圧する押圧力を受けて、ホルダ22が図3中反矢印B方向にスライドされ、図3中反矢印B方向にホルダ22を付勢する第1の状態に反転し、ホルダ22を第1の位置に移動させる。
【0036】
以上のようにホルダ22がスライド可能に取り付けられたシャーシ21には、ホルダ22の前面側に形成されたICカード1の挿脱口40とシャーシ21の前面を開閉する蓋体81が回動可能に取り付けられている。この蓋体81は、図2、図3、図5及び図6に示すように、挿脱口40及びシャーシ21の前面を閉塞する閉塞板82と、この閉塞板82の両側に形成される第1及び第2の回動支持アーム83,84とを備える。
【0037】
閉塞板82は、ホルダ22の挿脱口40及びシャーシ21の前面を閉塞する第1の閉塞部85と、シャーシ21の底板26の前面に形成された切欠部80に嵌合する第2の閉塞部86とからなる。
【0038】
また、シャーシ21の第1の側壁27側に位置する第1の回動支持アーム83は、図5に示すように、先端側に、蓋体81を回動支持するための第1の支持孔87が穿設されている。この第1の支持孔87は、シャーシ21の第1の側壁27の前面側に突設された第1の支軸88に係合される。また、蓋体81は、第1の回動支持アーム83側で、付勢部材であるトーションバネ89により挿脱口40を閉塞する図6中矢印E方向に回動付勢されている。このトーションバネ89は、基体部89aがシャーシ21の第1の側壁27に形成された係合片91に係合され、一方のアーム部89bが第1の移動支持アーム83の先端部に形成された係止部92に係止され、他方のアーム部89cが第1の側壁27に形成された係止部93に係止されることで、蓋体81を図6中矢印E方向に回動付勢している。
【0039】
また、シャーシ21の第2の側壁28側に位置する第2の回動支持アーム84は、図6に示すように、先端側に第1の支持孔87とともに蓋体81を回動支持するための第2の支持孔94が穿設されている。この第2の支持孔94は、シャーシ21の第2の側壁28の前面側に突設された第2の支軸95に係合される。また、第2の回動支持アーム84の先端部には、イジェクト部材により押圧されて蓋体81を図6中反矢印E方向に回動するための突部96が突設されている。突部96の下側には、閉塞板82側にイジェクト部材のカム部が接触しやすくするため傾斜面部97が形成されている。
【0040】
以上のような蓋体81は、図5及び図6に示すように、第1及び第2の支持孔87,94に第1及び第2の支軸88,95が係合されることで、第1及び第2の支軸88,95を中心に図5及び図6中矢印E方向及び反矢印E方向に回動可能に支持されている。そして、蓋体81は、トーションバネ89の付勢力により、シャーシ21の前面を閉塞する図5及び図6中矢印E方向に回動付勢されている。そして、第2の回動支持アーム84に形成された突部96の傾斜面部97がイジェクト部材のカム部により押圧されることで、蓋体81は、図5及び図6中反矢印E方向に第1及び第2の支軸88,95を中心に回動され、シャーシ21の前面及びホルダ22の挿脱口40を開放する。
【0041】
また、シャーシ21の第2の側壁28には、図2及び図3に示すように、シャーシ21とホルダ22とを連結するトグルバネ73によりシャーシ21の背面側である第2の位置にあるホルダ22を、シャーシ21の前面側の第1の位置に移動させるイジェクト部材101が長手方向、すなわち図6中矢印B方向及び反矢印B方向にスライド可能に取り付けられている。このイジェクト部材101は、図6に示すように、シャーシ21の第2の側壁28の高さとほぼ同じ幅を有し、長尺の略矩形状に金属板を打ち抜いて形成されている。イジェクト部材101には、長手方向に沿って、第1のガイド孔102と第2のガイド孔103とが形成されている。そして、第1のガイド孔102には、シャーシ21の第2の側壁28に設けられたガイド突部104が係合され、第2のガイド孔103には、第2の側壁28に形成されたガイド片105が係合される。そして、イジェクト部材101は、第1のガイド孔102に第2の側壁28に形成されたガイド突部104に形成されたねじ孔106aに、止めねじ106を螺合させることで、第2の側壁28に取り付けられる。
【0042】
また、イジェクト部材101は、図6に示すように、付勢部材である引っ張りバネ113により図6中反矢印B方向に付勢されている。この引っ張りバネ113は、一端がイジェクト部材101のシャーシ21の背面側に対応する端部に形成されたバネ係止片111に係止され、他端がシャーシ21の第2の側壁28の長手方向の中程に形成されたバネ係止片112に係止されることで、イジェクト部材101を図6中反矢印B方向に付勢している。
【0043】
以上のようにシャーシ21の第2の側壁28に取り付けられるイジェクト部材101には、図6に示すように、シャーシ21の前面側に位置する一端側に、シャーシ21の底板26と平行となるように折曲して、上述した蓋体81の第2の回動支持アーム84に形成された突部96を押圧するカム部107が形成されている。カム部107は、シャーシ21の底板26に形成された開口部36よりシャーシ21内に臨まされている。そして、カム部107は、蓋体81の第2の回動支持アーム84に設けられた突部96の下側に形成された傾斜面部97を押圧しやすくするため、シャーシ21の背面側となる側に下側に折曲した折曲部108が形成されている。
【0044】
また、イジェクト部材101のシャーシ21の前面側に位置する一端側には、上述した回動アーム31の他端側に形成された被押圧部34をシャーシ21の背面側、すなわち図6中矢印C方向に押圧する操作片109がシャーシ21の底板26と平行となるように折曲して形成されている。そして、操作片109には、イジェクト部材101の先端側に上側に折曲して押圧部110が形成されている。操作片109に形成された押圧部110は、シャーシ21の底板26に形成された開口部36よりシャーシ21内に臨まされ、回動アーム31の被押圧部34に係合し得るようになっている。
【0045】
更に、イジェクト部材101の一端側には、図示しないが装置本体を構成する筐体より外方に臨まされたイジェクト操作部115によりスライド操作される操作片114が折り曲げ形成されている。イジェクト部材101は、操作片114が図6中矢印B方向にスライド操作されることで、同方向にスライドされる。
【0046】
以上のようなイジェクト部材101は、ホルダ22がシャーシ21の背面側の第2の位置にある状態において、図6に示すように、図6中矢印B方向に押圧され、イジェクト部材101を図6中反矢印B方向に付勢する引っ張りバネ113の付勢力に抗して図6中矢印B方向にスライドされると、カム部107は、蓋体81の第2の回動支持アーム84に設けられた突部96の下側に形成された傾斜面部97を押圧し、蓋体81をトーションバネ89の付勢力に抗してホルダ22の挿脱口40を開放する図6中反矢印E方向に回動させる。これと同時に、操作片109に形成された押圧部110は、回動アーム31の被押圧部34を図6中矢印C方向に押圧し、同方向に回動アーム31を回動させる。回動アーム31の一端に形成された押圧部33は、ホルダ22の第2の係合突起78を押圧し、ホルダ22を図3中反矢印B方向にスライドさせる。回動アーム31の押圧部33がホルダ22の第2の係合突起78を押圧する押圧力を受けて、ホルダ22が図3中反矢印B方向にスライドされると、トグルバネ73は、ホルダ22を図3中反矢印B方向に付勢する第1の状態に反転し、ホルダ22を第1の位置に付勢し、ホルダ22を第1の位置に移動させる。
【0047】
次に、以上のように構成されたローディング装置20にICカード1が挿入されてから情報信号の記録又は再生が行われるまでの一連の動作について説明する。先ず、非使用時のローディング装置20について説明すると、図3に示すように、ホルダ22は、シャーシ21の前面側に移動した第1の位置にあり、シャーシ21とホルダ22を接続するトグルバネ73は、ホルダ22をシャーシ21の前面側の第1の位置に付勢する第1の状態にある。
【0048】
また、蓋体81は、蓋体81側の係止部92とシャーシ21側の係止部93に係止されたトーションバネ89の付勢力により、シャーシ21の前面を閉塞する図5及び図6中矢印E方向に回動付勢され、シャーシ21の前面及び第1の位置にあるホルダ22の挿脱口40を閉塞した状態にあり、ローディング装置20内に塵埃等が侵入することを防止している。
【0049】
回動アーム31は、押圧部33がシャーシ21の前面側に位置するように、図3中矢印C方向に回動されている。また、シャーシ21の第1の側壁27に取り付けられた規制部材61は、図4に示すように、一方のアーム部67bが側壁45に形成された係止片68に係止され、他方のアーム部67cが回動アーム31に形成された係止片69に係止されたトーションバネ67により図4中矢印D方向に回動付勢され、先端部の係止部65がホルダ22の底板41に形成された開口部64の近傍の裏面に係止された状態にあり、先端側に設けられた係合突部63がホルダ22内に臨み、規制孔66がシャーシ21の底板に立設された係合突起70と係合していない状態にある。すなわち、ホルダ22は、規制部材61の規制孔66とシャーシ21の係合突起70と係合していない状態にあることで、シャーシ21に対し、背面側となる図3中矢印B方向に移動可能な状態にある。
【0050】
また、イジェクト部材101は、イジェクト部材101側のバネ係止片111とシャーシ21側のバネ係止片112とに係止された引っ張りバネ113により、シャーシ21の前面側となる図3及び図6中反矢印B方向にスライドされた状態にある。
【0051】
以上のような非使用時のローディング装置20には、図7に示すように、ICカード1が端子部3が設けられた前面側を挿入端とし、主面2aをシャーシ21の底板26と対向する下側にして挿入される。ICカード1をローディング装置20の前面側より挿入するとき、蓋体81は、手指又はICカード1の前面部を引っかける等して、蓋体81をシャーシ21の前面を閉塞する図5及び図6中矢印E方向に付勢するトーションバネ89の付勢力に抗して、シャーシ21の前面側、すなわちシャーシ21の前面側の第1の位置にあるホルダ22の挿脱口40を開放する同図中反矢印E方向に回動される。
【0052】
そして、シャーシ21の前面を蓋体81が開放すると同時に、図7に示すように、ホルダ22の挿脱口40からは、ICカード1が端子部3を挿入端として挿入される。そして、図1及び図7に示すように、ICカード1の前面側の先端と主面2a側に形成された係合凹部13との間の領域がホルダ22内に臨まされた規制部材61上を図7中矢印B方向に移動しているとき、規制部材61は、ホルダ22内に臨まされた規制部材61の係合突部63がICカード1先端と主面2a側に形成された係合凹部13との間の領域により押圧されることで、トーションバネ67の付勢力に抗して、支軸62aを回動支点として、図7中反矢印D方向に回動される。これにより、規制部材61の規制孔66は、図4及び図7に示すように、シャーシ21側の係合突起70と係合した状態となり、シャーシ21の前面側の第1の位置にあるホルダ22は、ICカード1の挿入に伴ってシャーシ21の背面側の図7中矢印B方向にスライドすることを禁止された状態となる。ICカード1の端子部3がホルダ22に設けられたコネクタ52の第1の接続端子56に接続されるまで、ホルダ22は、規制部材61により第1の位置にロックされていることで、確実に端子部3を構成する端子7がコネクタ52の第1の接続端子56に接続されるようにしている。
【0053】
そして、更にICカード1がローディング装置20内に挿入されると、図8及び図9に示す状態となる。すなわち、ホルダ22がシャーシ21の前面側の第1の位置にあるとき、ICカード1が第1の位置にあるホルダ22に完全に挿入されると、ICカード1は、ホルダ22の背面側に配設されたコネクタ52の挿入口55より挿入される。そして、コネクタ52の第1の接続端子56は、ICカード1の端子部3の開放端より係合凹部6に係合し、端子7を押圧した状態で端子7と電気的な接続が図られる。
【0054】
ICカード1の係合凹部6に第1の接続端子56が係合し、端子7と第1の接続端子56とが接続されたとき、ICカード1の係合凹部13は、ホルダ22内の規制部材61の係合突部63の上方に位置する。すると、これまでICカード1の先端から係合凹部13に亘る領域に係合突部63が押圧され、図9中反矢印D方向に回動されていた規制部材61は、ICカード1の係合凹部13と規制部材61の係合突部63が係合可能な状態となることで、トーションバネ67の付勢力により図9中矢印D方向に回動され、係合突部63をICカード1の係合凹部13に係合させる。これにより、これまでシャーシ21の係合突起70に係合されていた規制部材61の規制孔66と係合突起70との係合状態は解除され、ホルダ22は、シャーシ21の背面側である第2の位置の方向である図8及び図9中矢印B方向にスライド可能な状態になる。また、ICカード1がホルダ22に完全に挿入されたとき、図2に示すように、コネクタ52に設けられた弾性係合片60は、ICカード1の脱落防止用凹部12に係合し、ICカード1がホルダから抜け落ちることを防止している。また、弾性係合片60は、ICカード1の脱落防止用凹部12に係合したとき、弾性変位することで利用者にクリック感を与え、ICカード1がホルダ22内に、端子部3と第1の接続端子56とが確実に係合していることを認識させる。
【0055】
ここで、ICカード1が上述のような正規な状態でローディング装置20に挿入されなかった場合、すなわちICカード1が背面側から挿入された場合やICカード1の主面2aを上側にして挿脱口40より挿入された場合には、第1の位置にあるホルダ22に挿入された場合であっても、ICカード1の係合凹部13に規制部材61の係合突部63が係合することはない。すなわち、図8及び図9に示す位置までICカード1が挿入されても、ホルダ22内の規制部材61の係合突部63の上方には、ICカード1の係合凹部13が無いことから、規制部材61は、係合突部63がICカード1の主面に押圧されたままの状態で、規制孔66がシャーシ21側のシャーシ21の係合突起70と係合した状態が続くことになる。したがって、第1の位置にあるホルダ22は、ICカード1の挿入に伴ってシャーシ21の背面側の図7中矢印B方向にスライドすることが禁止される。これにより、ローディング装置20は、ICカード1が誤挿入された場合に、第1の位置にあるホルダ22がシャーシ21の背面側の第2の位置の方向である図8及び図9中B方向にスライドすることが禁止され、ICカード1の誤挿入が防止される。また、ICカード1が正規な状態で挿入されなかったとき、弾性係合片60は、ICカード1の脱落防止用凹部12に係合しないことから、ICカード1が第1の位置にあるホルダ22に、端子部3の係合凹部6に第1の接続端子56が係合し端子7と電気的に接続するまで挿入されることを阻止し、ICカード1の誤挿入を防止する。
【0056】
そして、図8及び図9に示すように、ICカード1がシャーシ21の前面側の第1の位置にあるホルダ22に完全に挿入された後、更にICカード1が図8及び図9中矢印A方向に押圧されると、図10に示すように、ICカード1は、ローディング装置20内に完全に収納され、ローディング装置20に装着され、半導体メモリに対して情報信号の記録又は再生が可能な状態となる。すなわち、図10に示すように、ICカード1が図8及び図9に示す状態から更に押圧されると、規制部材61の規制孔66とシャーシ21の係合突起70との係合状態が解除され、シャーシ21の背面側である第2の位置の方向である図8及び図9中矢印B方向にスライド可能な状態にあるホルダ22は、シャーシ21の背面側である図8及び図9中矢印B方向にスライドされる。
【0057】
すると、ICカード1によりホルダ22を図10中矢印B方向に押圧する押圧力を受けて、トグルバネ73は、図10中矢印B方向にホルダ22を付勢する第1の状態から反転し、同図中反矢印B方向にホルダ22を付勢する第2の状態となり、図10中矢印B方向に付勢することで、ホルダ22をシャーシ21の背面側の第2の位置にスライドさせる。これにより、コネクタ52に接続されたICカード1は、ローディング装置20内に完全に収納され、ICカード1の背面側でシャーシ21の前面側を閉塞することを阻止されていた蓋体81は、トーションバネ89の付勢力を受けて図9中矢印E方向に回動され、シャーシ21の前面を閉塞し、ローディング装置20内に塵埃等が侵入することを防止する。また、シャーシ21の底板26に回動可能に取り付けられた回動アーム31は、ホルダ22が図10中矢印B方向にスライドすることで、一端側の押圧部33がトグルバネ73の第2のアーム部76の係合部76aが係合された第2の係合突起78により押圧され、図10中反矢印C方向に回動される。
【0058】
以上のようにICカード1の端子7とコネクタ52の第1の接続端子56とが接続された状態で、シャーシ21の背面側の第2の位置に装着されたICカード1は、コネクタ52の第2の接続端子57に接続されたフレキシブル配線基板を介して制御される。具体的に、ICカード1は、この第2の位置に装着された状態において、電子機器からの制御信号により、カード本体2に内蔵された半導体メモリに情報信号が記録され、また、半導体メモリに記憶された情報信号を読み出される。
【0059】
以上のようにICカード1が装着されたローディング装置20は、次のようにICカード1をローディング装置20から排出する。すなわち、図11及び図12に示すように、装置本体の筐体より外方に臨まされたイジェクト操作部115を介して操作片114が図11及び図12中矢印B方向に押圧されると、イジェクト部材101は、引っ張りバネ113の付勢力に抗して図11及び図12中矢印B方向にスライドされる。
【0060】
すると、イジェクト部材101のカム部107は、蓋体81の第2の回動支持アーム84に設けられた突部96を図11及び図12中矢印B方向に押圧する。このとき、図6に示すように、カム部107には、折曲部108が形成され、突部96には、下側の折曲部108と対向する位置に傾斜面部97が形成されていることから、カム部107は、突部96を確実に押圧することができる。そして、カム部107が蓋体81の突部96を押圧することで、トーションバネ89の付勢力によりシャーシ21の前面を閉塞している蓋体81は、カム部107が蓋体81の突部96を押圧する押圧力を受けて、トーションバネ89の付勢力に抗して図12中反矢印E方向に回動され、シャーシ21の前面を開放し、ICカード1を排出可能な状態にする。
【0061】
これと同時に、イジェクト部材101の操作片109に形成された押圧部110は、図11中反矢印C方向に回動され、被押圧部34がシャーシ21の前面側に位置している回動アーム31の被押圧部34に当接される。そして、イジェクト操作部115が更に操作され、更に、イジェクト部材101が更に図11及び図12中矢印B方向にスライドされると、押圧部110は、回動アーム31の被押圧部34を押圧し、回動アーム31を図11中矢印C方向に回動させる。すると、イジェクト部材101の押圧部110が回動アーム31の被押圧部34を押圧する押圧力を受けて、回動アーム31の押圧部33は、トグルバネ73の第2のアーム部76の係合部76aが係合された第2の係合突起78を押圧する。すると、シャーシ21とホルダ22を接続した第2の状態にあるトグルバネ73は、反転し、ホルダ22を図11中矢印B方向に付勢する第1の状態に戻り、ホルダ22を図11及び図12中反矢印B方向にスライドさせる。これにより、シャーシ21の背面側にあったホルダ22は、シャーシ21の前面側の第1の位置にスライドし、保持しているICカード1の背面側をシャーシ21の前面よりローディング装置20外に臨ませる。
【0062】
そして、シャーシ21の前面より背面側が外方に臨まされたICカード1は、利用者によりシャーシ21の前面側の第1の位置にあるホルダ22より引き抜かれ、ICカード1の端子部3とコネクタ52の第1の接続端子56との接続が解除される。この後、蓋体81は、トーションバネ89の付勢力により、シャーシ21の前面を閉塞する図11及び図12中矢印E方向に回動され、シャーシ21の前面及び第1の位置にあるホルダ22の挿脱口40を閉塞し、ローディング装置20内に塵埃等が侵入しないようにする。
【0063】
以上のように構成されたICカード1のローディング装置20は、ICカード1を排出するとき、利用者が装置本体の筐体に設けられたイジェクト操作部を操作する押圧力を受けて、シャーシ21の背面側の第2の位置にあるホルダ22をシャーシ21の前面側の第1の位置に移動させるのみで、ホルダ22に取り付けられたコネクタ52の第1の接続端子56とICカード1の端子部3を構成する端子7との係合状態を解除させるものではない。すなわち、このローディング装置20では、最終的なICカード1の取り出しは利用者により行われる。したがって、ローディング装置20は、従来イジェクトボタンを押すことでコネクタ52の第1の接続端子56とICカード1の端子部3の端子7との係合状態を解除させるローディング装置よりイジェクト操作部を操作する操作力が小さくなり、容易にICカード1のイジェクト操作を行うことができる。また、ICカード1が誤挿入されたときには、規制孔66がシャーシ21側のシャーシ21の係合突起70と係合した状態が維持されることになることから、ローディング装置20への誤挿入を防止することができる。
【0064】
以上、ICカード1のローディング装置20への誤挿入を防止する手段として、規制部材61を用いた例について説明したが、ICカード1の誤挿入を防止する手段は、次のように構成してもよい。なお、以下説明するローディング装置120は、規制部材の部分を除いて、上述したローディング装置20とほぼ同様な構成を有するため、ローディング装置20と同一部材については同一の符号を付してその詳細は省略する。
【0065】
すなわち、このローディング装置120は、図13に示すように、ホルダ22を構成する側壁45側に、ホルダ22がシャーシ21の前面側の第1の位置からシャーシ21の背面側に移動することを防止する規制部材121が取り付けられる。この規制部材121は、ホルダ22の側壁44に沿って配設できるように長尺状に形成されている。この規制部材121は、中程に、支持孔122が穿設され、この支持孔122にホルダ22の側壁45と並んで形成されたコネクタ取付部48を構成する規制壁49bに突設された支軸123が挿通されることで、図13中矢印F方向及び反矢印F方向に回動可能に取り付けられている。なお、ローディング装置120の場合、ホルダ22には、背面に形成されるコネクタ取付部48を構成する規制壁49cは形成されず、開放されている。
【0066】
この規制部材121が規制壁49bに取り付けられたとき、ホルダ22の背面側に位置する後端部には、ホルダ22の内方に向かって略直角に折曲した折曲片124が形成され、この折曲片124には、ICカード1がホルダ22内に挿入されたとき、ICカード1の挿入端側に形成された傾斜面部3aが突き当てられ押圧される被押圧部125が形成されている。この被押圧部125は、ホルダ22の背面側よりホルダ22内に臨まされ、ホルダ22内に正規な状態でICカード1が挿入されたとき、ICカード1の傾斜面部3aと対向するように折曲片124の上端より下方に向かって鋭角に折曲して形成されている。
【0067】
また、規制部材121には、下端側の中程に、ホルダ22の第1の位置から第2の位置への移動を規制する規制部126が形成され突出して形成されている。この規制部126は、ホルダ22をシャーシ21の前面側の第1の位置にロックするとき、シャーシ21の底板26と第2の側壁28とに亘って形成された係合孔127に係合される。また、シャーシ21の底板26と第2の側壁28に亘る位置には、係合孔127よりシャーシ21の背面側に、規制部126の逃げとなるスリット128が形成されている。規制部126は、第1の位置にあるホルダ22にICカード1が挿入されるまでシャーシ21の背面側の第2の位置に移動しないようにするため、後端側に垂直面部129が形成され、係合孔127の後端に確実に係合するようにされている。また、規制部126は、ホルダ22がICカード1をイジェクトするため、シャーシ21の背面側の第2の位置から前面側の第1の位置に移動する際、スリット128の前端を円滑に乗り上げることができるように、傾斜面部130が形成されている。
【0068】
支持孔122にホルダ22の規制壁49bに形成された支軸123が挿通され規制壁49bに図13中矢印F方向及び反矢印F方向に回動可能に取り付けられた規制部材121は、付勢部材であるトーションバネ131により、同図中矢印F方向に回動付勢されている。このトーションバネ131は、基体部131aが規制部材121の被押圧部125が形成された後端部と対向する前端部に設けられた取付片132に取り付けられ、一方のアーム部131bがホルダ22を構成する側壁45に形成された係止片133に係止され、他方のアーム部131cが規制部材121の下端に形成された係止片134に係止されることで、規制部材121を図13中矢印F方向に付勢し、規制部126が係合孔127に係合するようにしている。
【0069】
図13中矢印F方向に付勢されている規制部材121は、同図中F方向に回動し過ぎることを防止する回動規制突起135が突設されている。回動規制突起135は、シャーシ21の第2の側壁28の上端のカム部136に係合される。カム部136は、ホルダ22がシャーシ21の前面側の第1の位置にあるとき、回動制御突起135が係合される第1の水平面部136aと、ホルダ22がシャーシ21の背面側の第2の位置にあるとき、回動制御突起135が係合される第2の水平面部136bと、第1の水平面部136aと第2の水平面部136bとを連結する傾斜面部136cとから構成され、第1の水平面部136aは、第2の水平面部136bより1段低く形成されている。回動規制突起135は、ホルダ22が第1の位置から第2の位置に移動するとき、第1の水平面部136a、傾斜面部136c、第2の水平面部136c上を、この順番に従って移動する。
【0070】
なお、規制部材121の支持孔122に挿通されたホルダ22の支軸123は、シャーシ21の第2の側壁28に、ホルダ22の移動方向に沿って形成されたガイド孔137に係合される。
【0071】
次に、以上のように構成されたICカード1のローディング装置120のICカード1が挿入されてからICカード1の半導体メモリに対して情報信号の記録又は再生を行うまでの一連の動作について説明する。先ず、非使用時のローディング装置120について説明すると、ホルダ22は、図14に示すように、シャーシ21の前面側に移動した第1の位置にある。このとき、規制部材121は、トーションバネ131の付勢力により、支軸123を中心にして、図14中矢印F方向に回動され、規制部126をシャーシ21の係合孔127に係合させた状態にある。したがって、規制部材121が取り付けられているホルダ22は、シャーシ21の前面側の第1の位置にロックされた状態にある。なお、このとき、規制部材121の回動規制突起135は、カム部136を構成する第1の水平面部136aに係合されている。
【0072】
以上のようなローディング装置20には、図15に示すように、ICカードが、端子部3側を挿入端として第1の位置に規制部材121によりロックされているホルダ22に挿入される。ICカード1をローディング装置120の前面側より挿入するとき、蓋体81は、手指又はICカード1の前面部を引っかける等して、蓋体81をシャーシ21の前面を開放する図15中反矢印E方向に回動され、ホルダ22の挿脱口40が開放される。
【0073】
そして、シャーシ21の前面を蓋体81が開放すると同時に、図15に示すように、ホルダ22の挿脱口40からは、ICカード1が端子部3を挿入端として挿入される。そして、コネクタ52の第1の接続端子56は、ICカード1の端子部3の開放端より係合凹部6に係合し、端子7を押圧した状態で端子7と電気的な接続が図られる。このときまで、規制部材121の規制部126は、シャーシ21の係合孔127に係合され、ホルダ22が第1の位置にロックされていることから、第1の接続端子51は、ICカード1の係合凹部6に係合し、端子部7と確実に電気的な接続が図られる。そして、ICカード1が第1の位置にあるホルダ22に完全に挿入されると、規制部材121の被押圧部125は、ICカード1の傾斜面部3aに押圧される。すると、規制部材121は、支軸123を中心に、トーションバネ131の付勢力に抗して、図15中反矢印F方向に回動され、規制部126と係合孔127との係合状態が解除され、ホルダ22がシャーシ21の前面側の第1の位置から背面側の第2の位置へ移動可能な状態となる。
【0074】
ここで、ICカード1が上述のような正規な状態でローディング装置20に挿入されなかった場合には、第1の接続端子56がICカード1の端子部3を構成する係合凹部6に係合されず、従って、規制部材121の被押圧部125は、ICカード1の傾斜面部3aに押圧されない。したがって、規制部材121は、図14中反矢印F方向に回動されず、規制部126とシャーシ21の係合孔127との係合状態が維持され、ホルダ22は、第1の位置にロックされたままとなる。これにより、ローディング装置120は、ICカード1が誤挿入された場合に、第1の位置にあるホルダ22がシャーシ21の背面側の第2の位置の方向である図14中B方向にスライドすることが禁止され、ICカード1の誤挿入が防止される。
【0075】
そして、図15に示すように、ICカード1がシャーシ21の前面側の第1の位置にあるホルダ22に完全に挿入された後、更にICカード1が図15中矢印B方向に押圧されると、図16に示すように、ICカード1は、ローディング装置20内に完全に収納され、ローディング装置20に装着され、半導体メモリに対して情報信号の記録又は再生が可能な状態となる。すなわち、図16に示すように、シャーシ21の前面側の第1の位置にあるホルダ22は、規制部材121がトーションバネ131の付勢力に抗して図16中反矢印F方向に回動し、規制部126と係合孔127との係合状態が解除された状態で、シャーシ21の背面側の第2の位置に移動される。このとき、規制突起121の回動規制突起135は、カム部136を構成する第1の水平面部136aから傾斜面部136cを介して第1の水平面部136aより1段高い第2の水平面部136bに移動する。規制部材121は、第1の水平面部136aより1段高い第2の水平面部136bに移動することで、トーションバネ131の付勢力により図16中矢印F方向に回動することが防止されている。そして、蓋体81は、図16中矢印E方向に回動され、ホルダ22の挿脱口40及びシャーシ21の前面を閉塞し、ローディング装置120内に塵埃等が侵入することを防止する。
【0076】
また、以上のようにICカード1が装着されたローディング装置20は、次のようにICカード1をローディング装置20から排出する。すなわち、装置本体の筐体より外方に臨まされたイジェクト操作部115が操作されると、シャーシ21の背面側の第2の位置にあるホルダ22は、シャーシ21の前面側の第1の位置に移動する。すると、図16に示すように、トーションバネ131の付勢力に抗して図16中反矢印F方向に回動している規制部材121は、回動規制突起135がカム部136を構成する第2の水平面部136bから1段低い第1の水平面部136bに移動することで、図15に示すように、図15中矢印F方向に回動可能な状態となる。なお、ここで、ホルダ22には、ICカード1が挿入されていることから、規制部材121は、被押圧部125がICカード1の傾斜面部3aに押圧された状態にあり、図15中反矢印F方向に回動された状態のままである。そして、ICカード1の背面側は、蓋体81が開放しているホルダ22の挿脱口40より外方に臨まされる。
【0077】
そして、ICカード1が利用者により第1の位置にあるホルダ22より引き抜かれることにより、ICカード1の端子部3とコネクタ52の第1の接続端子56との接続が解除される。これと共に、規制部材121の被押圧部125は、ICカード1の傾斜面部3aにより押圧された状態が解除され、図14に示すように、トーションバネ131の付勢力により、図14中矢印F方向に回動される。これにより、規制部材121の規制部126は、シャーシ21の係合孔127に係合され、ホルダ22は、シャーシ21の前面側の第1の位置にロックされる。そして、ICカード1が完全にローディング装置120より引き抜かれた後、蓋体81は、図14中矢印E方向に回動され、第1の位置にあるホルダ22の挿脱口40を閉塞し、ローディング装置120内に塵埃等が侵入しないようにする。
【0078】
以上のようなローディング装置120は、上述したローディング装置20と同様に、コネクタ52をホルダ22に取り付け、ICカード1の挿脱操作を利用者に任せることで、ICカード1をローディング装置120より排出する際の操作力を小さくすることができ、使い勝手を良くすることができる。また、このローディング装置120は、ICカード1が正規な状態で第1の位置にあるホルダ22に挿入されたときに限って、規制部材121の被押圧部125が押圧され、規制部126とシャーシ21の係合孔127との係合状態が解除され、情報信号の記憶又は再生を行うシャーシ21の背面側の第2の位置に移動可能となる。すなわち、ICカード1が正規な状態でホルダ22に挿入されないときは、規制部材121の被押圧部125が押圧されず、規制部126と係合孔127との係合状態が解除されないことから、ホルダ22が第1の位置から第2の位置に移動することが無い。したがって、このローディング装置120は、ICカード1の誤挿入を防止することができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る記憶媒体のローディング装置によれば、ホルダにコネクタが取り付けられ、コネクタがホルダと一体的に移動するように形成されていることから、第1の位置にあるホルダへの記憶媒体の挿入及びホルダからの記憶媒体の取り出しは、利用者により行われる。したがって、このローディング装置は、第1の位置にあるホルダを第2の位置に移動させ記憶媒体を装着するときや、第2の位置にある記憶媒体を取出可能な第1の位置へ移動するときの押圧力を小さくすることができ、記憶媒体の挿脱時の使い勝手を良くすることができる。
【0080】
また、このローディング装置は、規制部材は、記憶媒体が端子部がホルダのコネクタに接続可能な正規な状態で第1の位置にあるホルダの記憶媒体保持部に挿入されたとき、規制部とシャーシの係合部との係合状態が解除されることで、ホルダを上記第2の位置に移動可能な状態にする。すなわち、記憶媒体が正規の状態以外の状態で挿入された場合、規制部と係合部との係合状態は解除されることがないことから、ホルダは第1の位置より第2の位置に移動することが禁止される。これにより、このローディング装置は、記憶媒体の誤挿入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたローディング装置に用いられるICカードの斜視図である。
【図2】本発明が適用されたローディング装置の分解斜視図である。
【図3】ローディング装置の平面図である。
【図4】ローディング装置を構成するホルダに取り付けられた規制部材の取付状態を示す要部斜視図である。
【図5】シャーシに取り付けられる蓋体の取付状態を示す要部斜視図である。
【図6】シャーシに取り付けられるイジェクト部材の取付状態を示す要部斜視図である。
【図7】ローディング装置にICカードが挿入されたときの状態を示すローディング装置の側面図である。
【図8】シャーシ前面側の第1の位置にあるホルダにICカードが完全に差し込まれた状態を示すローディング装置の平面図である。
【図9】シャーシ前面側の第1の位置にあるホルダにICカードが完全に差し込まれた状態を示すローディング装置の側面図である。
【図10】ICカードがローディング装置に装着された状態を示すローディング装置の平面図である。
【図11】ローディング装置に装着されたICカードを排出するときの初期状態を示すローディング装置の平面図である。
【図12】ローディング装置に装着されたICカードを排出するときの初期状態を示すローディング装置の側面図である。
【図13】本発明が適用されたICカードのローディング装置の他の例を示す分解斜視図である。
【図14】上記ローディング装置の非使用時の状態を示す側面図である。
【図15】シャーシ前面側の第1の位置にあるホルダにICカードが完全に差し込まれた状態を示すローディング装置の側面図である。
【図16】ICカードがローディング装置に装着された状態を示すローディング装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ICカード、3 端子部、7 端子、13 係合凹部、20 ローディング装置、21 シャーシ、22 ホルダ、26 底板、27 第1の側壁、28 第2の側壁、31 回動アーム、33 押圧部、34 被押圧部、40 挿脱口、42 第1のカード保持部、43 第2のカード保持部、52 コネクタ、56 第1の接続端子、57 第2の接続端子、58 位置決め突起、61 規制部材、63 係合突部、65 係止部、66 規制孔、70 係合突起、73 トグルバネ、77 第1の係合突起、78 第2の係合突起、81 蓋体、96突部、101 イジェクト部材、107 カム部、109 操作片、110 押圧部、114 操作片
Claims (7)
- 半導体メモリを内蔵した記憶媒体を保持する記憶媒体保持部が形成され、シャーシに対して上記記憶媒体の挿脱を行う第1の位置と上記記憶媒体が装着される第2の位置とに亘って移動可能に取り付けられるホルダと、
上記ホルダに設けられ、上記記憶媒体の端子部が上記ホルダが上記第1の位置にあるとき接続されるコネクタと、
上記シャーシに形成された係合部に係合される規制部を有し、上記ホルダに取り付けられて上記ホルダの上記第1の位置から上記第2の位置への移動を規制する規制部材とを備え、
上記規制部材は、上記記憶媒体が上記端子部が上記ホルダの上記コネクタに接続可能な正規な状態で上記第1の位置にある上記ホルダの上記記憶媒体保持部に挿入されたとき、上記規制部と上記シャーシの係合部との係合状態が解除されることで、上記ホルダを上記第2の位置に移動可能な状態にする記憶媒体のローディング装置。 - 上記規制部材は、上記記憶媒体に形成された係合凹部に対して係脱可能な係合突部を有し、上記係合突部が上記記憶媒体の上記係合凹部に係合したときに、上記ホルダを上記第1の位置に規制している状態を解除する請求項1記載の記憶媒体のローディング装置。
- 上記シャーシと上記ホルダとは、一端が上記シャーシに係止され、他端が上記ホルダに係止された付勢部材により接続され、上記ホルダは、上記付勢部材により上記第1の位置の方向又は上記第2の位置の方向に付勢されている請求項1記載の記憶媒体のローディング装置。
- 上記シャーシに回動可能に取り付けられる回動アームと、
上記シャーシに移動可能に取り付けられ、上記回動アームの一端部を押圧する押圧部が形成されたイジェクト部材とを備え、
上記イジェクト部材が、上記記憶媒体が装着される方向に移動されたとき、上記回動アームは、上記押圧部が上記回動アームの一端部を押圧することで回動し、他端部側で、上記ホルダに形成された係合突起を押圧し、上記第2の位置にある上記ホルダを上記第1の位置に移動させる請求項1記載の記憶媒体のローディング装置。 - 上記記憶媒体の挿脱を行うシャーシの前面を開閉する閉塞部と、上記閉塞部を上記シャーシに対して回動可能に支持する一対の回動支持部とからなる蓋体を備え、
一端が上記回動支持部の何れか一方に係止され他端が上記シャーシに係止された付勢部材により、上記蓋体は、上記シャーシの前面側を閉塞する方向に付勢され、上記回動支持部の何れか一方には、突部が形成され、上記イジェクト部材が、上記記憶媒体が装着される方向に移動されるとき、上記蓋体は、上記イジェクト部材に形成されたカム部により上記突部が押圧され、上記付勢部材の付勢力に抗して上記シャーシの前面を開放する方向に回動される請求項4記載の記憶媒体のローディング装置。 - 上記規制部材は、上記ホルダに挿入される上記記憶媒体の挿入端に押圧される被押圧部を有し、上記記憶媒体が上記第1の位置にあるホルダに挿入されたとき、上記被押圧部が上記記憶媒体の上記ホルダへの挿入端に押圧されることで、上記ホルダを上記第1の位置に規制している状態を解除する請求項1記載の記憶媒体のローディング装置。
- 上記ホルダには、上記記録媒体が正規な状態で挿入されたときに、上記記録媒体に形成された凹部に係合される誤挿入防止部材が設けられている請求項1記載の記憶媒体のローディング装置。
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