JP4250836B2 - ナビゲーション情報提供装置およびナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション情報提供装置およびナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
一般に、ナビゲーションシステムとは、人工衛星からの電波を受信、あるいはジャイロ等を用いた自立航法と併用して、地図上に自分の位置を表示する装置のことをいい、その多くは自動車等の移動体に搭載されることで、進路や道筋を明示し運転者に経路を案内するものである。また最近では、このような経路案内をする機能に留まらず、交通渋滞や通行規制といった種々の道路交通情報等の運転者に有用な情報をも提供するものが登場している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したナビゲーションシステムでは、いずれも自動車等の移動側にとって有用な情報をその運転者等に提供することに主眼が置かれているため、移動側以外の者には、当該移動側に関する情報が何ら提供されていない。
即ち、例えば移動側の現在位置や移動側が目的地に到着する予定時刻といった諸情報が、移動側の到着を待つ相手側(以下、「相手側」という。)に提供されない。そのため、例えば予期せぬ交通渋滞等により目的地への到着が遅れた場合にその旨を相手側に伝えるためには、移動側は携帯電話機等の通信手段を用いて連絡をとらなければならない。しかも会話による地理上の位置説明は困難であり、また走行中の運転者による携帯電話機の使用は道路交通法により禁止されているため、運転者以外に同乗者がいない場合には携帯電話機等の通信手段があってもその取り扱い煩雑となる。
【0004】
また、移動側がナビゲーションシステムに案内されることなく、相手側からの指示に従って移動する場合にあっては、相手側が移動側の現在位置を把握していなければ、移動側に十分な指示を与えることは困難である。そのため、移動側は自分の位置を相手側に伝える必要が生ずるが、携帯電話機等の通信手段を用いて相手方に会話による位置説明を行おうとすると、前述の如く様々な障害が発生し得るため、現実には相手側からの指示に従って移動することは難しい。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、移動側の現在位置を相手側に容易に通知し得るナビゲーション情報提供装置およびナビゲーション装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1のナビゲーション情報提供装置では、移動体が目的地に至るまでの経路の案内をするための情報をこの移動体に送るナビゲーション情報提供装置であって、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と前記目的地に到着する予定時刻の情報とを、この移動体以外の情報端末に送る場合、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送ることを技術的特徴とする。
【0007】
また、請求項2のナビゲーション情報提供装置では請求項1において、前記情報端末の種類を判定し、前記情報端末の種類に適合した描画情報に加工して前記地図情報を送ることを技術的特徴とする。
【0008】
さらに、請求項3のナビゲーション情報提供装置では請求項1または2において、前記目的地が入力されていない場合には、前記予定時刻の情報を送らないことを技術的特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、請求項4のナビゲーション装置では、移動体が目的地に至るまでの経路の案内をするための情報を情報センタから受け、この受けた情報に基づいて経路案内を行なう移動体のナビゲーション装置であって、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と前記目的地に到着する予定時刻の情報とをこの移動体以外の情報端末に送信可能な情報センタで、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送る情報センタに、当該移動体の現在位置の情報を送ることを技術的特徴とする。
【0011】
また、請求項5のナビゲーション装置では請求項4において、前記情報センタは、前記情報端末の種類を判定し、前記情報端末の種類に適合した描画情報に加工して前記地図情報を送ることを技術的特徴とする。
さらに、請求項6のナビゲーション装置では請求項4または5において、前記目的地が入力されていない場合には、前記情報センタは、前記予定時刻の情報を送らないことを技術的特徴とする。
【0012】
請求項1の発明では、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とを、この移動体以外の情報端末に送る場合、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送る。これにより、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であればそれに地図情報や予定時刻の情報が送られ、使用中ではなければ当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に地図情報や予定時刻の情報が送られる。
【0013】
請求項2の発明では、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とを、送り先の情報端末の種類に適合した描画情報に加工して送る。これにより、当該情報端末は、その情報端末の種類に適合した描画情報として受け取ることができる。
【0014】
請求項3の発明では、目的地が入力されていない場合、予定時刻の情報を送らない。
【0016】
請求項4の発明では、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とをこの移動体以外の情報端末に送信可能な情報センタで、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送る情報センタに、当該移動体の現在位置の情報を送る。これにより、情報センタは、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であればそれに地図情報や予定時刻の情報を送り、使用中ではなければ当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に地図情報や予定時刻の情報を送る。
【0017】
請求項5の発明では、情報センタは、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とを、送り先の情報端末の種類に適合した描画情報に加工して送る。これにより、当該情報端末は、その情報端末の種類に適合した描画情報として受け取ることができる。
請求項6の発明では、目的地が入力されていない場合、情報センタは、予定時刻の情報を送らない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナビゲーション情報提供装置およびナビゲーション装置の実施形態について図1〜図8を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施態様に係るナビゲーションシステムは、情報センタと車載装置(移動体)とから構成され、ナビゲーションの開始位置から終了位置に至る経路探索の経路・案内データを分割して車載装置に送信し、この送信された分割データに基づいて利用者に経路案内を行うナビゲーション機能、および、車載装置の現在位置を地図上に明示した地図情報をこの車載装置以外の情報端末に送る地図情報送信機能を備える。
【0019】
情報センタ10は、主に、送受信部12、演算処理部14、データベース30および外部情報収集部40から構成される。
送受信部12は、送信装置、受信装置を含む無線通信機器であり、車載装置100との間で無線回線によるデータの送受信を行うためのものである。例えば自動車電話機、携帯電話機、PHS等の無線通信システムを利用し、その通信形態は例えばパケット通信方式を採る。
【0020】
演算処理部14は、演算処理を行なうCPU16、各種のプログラムやデータが格納されるメモリ18が含まれている。
メモリ18には、車両の現在位置(ナビゲーションの開始位置)から目的地(ナビゲーションの終了位置)までの経路を探索する経路探索プログラム20、探索された経路のセグメント分割や車両側に送信する道路長を設定するセグメント処理プログラム22、これによって設定された道路長に対応する案内データを検索して抽出し編集する案内データ抽出プログラム24、車載装置100の現在位置を明示した地図の地図データを作成等する地図情報処理プログラム25、全体の動作を制御管理するシステム制御プログラム26等、情報センタ10で実行される各種のプログラムが格納されている。またメモリ18には、それらのプログラムの実行に使用される所定の作業領域も確保されている。
【0021】
データベース30は、推奨経路を探索するための経路探索用データ32、経路案内のデータを蓄積した案内用データ34、目的地を設定する電話番号や住所等の目的地設定用データ36、地図情報に関するデータを蓄積した地図データ38、地図情報を利用する者(例えば移動体の到着を待つ相手側)の送付先番地を記録した蓄積した利用者アドレスデータ39(図8参照)等の経路探索、経路案内、地図の描画・送信に必要なデータを格納している。経路探索用データ32は、交差点に関するデータ、道路に関するデータ、ノード点に関するデータ等を含んでいる。また案内用データ34には、各交差点や道路の地図データ、主要な施設を示すランドマークデータ、音声案内データ等の各種案内データが含まれる。
【0022】
さらに、データベース30には、外部情報収集部40が接続されている。この外部情報収集部40は、道路工事、交通規制、道路や施設の新設、通信エリアの変更等、最新の道路・交通情報や通信情報を電話回線等を利用して収集し、データベース30に格納されたデータを随時更新するためのものである。
【0023】
次に、車載装置100について説明する。車載装置100は、演算処理部101はCPUを中心に、主に、メモリ102、位置計測部104、入力部105、表示部106、音声出力部107および送受信部108から構成されており、さらにメモリ102は、プログラム格納領域102A(例えばROM)と、データ記憶領域102B(例えばRAM)とから構成されている。
【0024】
メモリ102のプログラム格納領域102Aは、情報センタ10から送信される経路データや案内データに基づいて、経路やランドマークを表示部106に表示したり、経路案内の音声を音声出力部107から出力する経路案内プログラム150、車両現在位置と受信した経路・案内データを比較して次の経路に対する経路・案内データを要求するデータリクエストプログラム152、車両現在位置を明示した地図の送信を要求する地図送信要求プログラム153、全体の動作を制御する制御プログラム154等、演算処理部101で実行されるプログラムを格納する。
【0025】
一方、メモリ102のデータ記憶領域102Bは、プログラムの実行に際して作業領域として使用される他、例えば、情報センタ10から送信される経路・案内データ160、車両固有のIDデータ162、位置計測部104により計測される車両位置データ(経度・緯度)164、あるいは地図情報の利用者リストを記録した利用者データ166等を格納する。
【0026】
なお、車両位置データ164には、位置計測部104によって所定時間間隔で測定した現在位置データの他に、過去の複数の位置データも含まれている。例えば、一定距離に含まれる測定点の位置データ、または一定数の測定点の位置データが記憶される。新たに位置計測部104で計測が行われると、その最新の位置データが記憶されるとともに、最も古く記憶された位置データは消去される。これら複数の位置データを結ぶことで、車両の走行軌跡を得ることができる。この走行軌跡は、車両が走行している道路を特定するためのいわゆるマップマッチングに利用される。
【0027】
位置計測部104は、いわゆるGPS等を利用して車両の位置を計測し、経度・緯度により現在の車両位置データを出力するためのもので、複数のGPS衛星からの信号を受信して車両の絶対位置を計測するGPS受信機、車両の相対位置を計測するための速度センサや方位センサ等を備えている。速度センサや方位センサは、自律航法に使用される。それらセンサによって計測される相対位置は、GPS受信機が衛星からの電波を受信できないトンネル内等において位置を得たり、GPS受信機によって計測された絶対位置の測位誤差を補正する等に利用される。
【0028】
入力部105には、各種スイッチ、表示部106の表示面に取り付けられたタッチパネル、リモコン、音声認識を利用したデータ入力装置等が含まれる。タッチパネルでは、表示部106に表示されたアイコン等を利用者が指でタッチすることによって、対応するデータや命令が入力される。音声認識を利用したデータ入力装置では、利用者が音声を発することによってそれに対応するデータや命令が入力される。
【0029】
表示部106は、液晶やCRT等によるディスプレイで、前述したタッチパネルを備えている。送受信部108は、情報センタ10側とデータの送受信を行うための通信装置で、送信装置、受信装置を含む通信機器によって構成されている。これも情報センタ10側と同様に、例えば自動車電話機、携帯電話機、PHS等の無線通信システムを利用する。
【0030】
ここで、まずナビゲーションシステムの基本的なナビゲーション機能を図1〜図4に基づいて簡単に説明する。
即ち、図1および図2に示すように、目的地に至るまでの経路探索の経路・案内データを分割して車両100aに搭載された車載装置100に送信する情報センタ10による経路探索処理と、この送信された分割データに基づいて運転者等に経路案内を行う車両100aの車載装置100による分割経路受信処理とについて説明する。
【0031】
図3には、情報センタ10による経路探索処理の流れが示されている。この処理は、車載装置100側からの経路取得要求を受信したか否かを判断する処理(S510)から始まるので、まず車載装置100による経路取得要求の送信について説明する。なお、この経路取得要求の送信は、図4に示すステップ552に該当する。
【0032】
図1に示すように、車載装置100側では、メモリ102に格納されている制御プログラム154が演算処理部101で実行されている。この状態で、ユーザの入力操作に基づいてメモリ102に格納されているデータリクエストプログラム152が実行されると、位置計測部104で計測した車両100aの現在位置および目的地等の各情報を情報センタ10に送受信部108によって送信する。このとき自車100bと他車100aを識別するためのIDも同時に送信する。
【0033】
情報センタ10では、車両100aから送信した経路取得要求等を送受信部12で受信すると、これらの情報を送受信部12から演算処理部14に送る。これらの情報を取得した演算処理部14では、前述したようにメモリ18に格納されている経路探索プログラム20による経路探索処理が行われているので、図3に戻り引き続きその処理の流れを説明する。
【0034】
図3に示すように、経路探索処理ではステップ510により経路取得要求を受信したと判断すると(S510でYes)、経路取得要求とともに得た各情報から目的地情報を抽出することにより目的地入力の有無を判断する(S512)。これにより目的地入力があると判断すれば(S512でYes)、この目的地情報から目的地を決定し、次のステップ514で目的地までの経路を探索する。
一方、目的地入力があると判断できなければ(S512でNo)、目的地なしくして経路探索を行うことができないので、この経路探索処理を終了して制御プログラム26に処理を移す。
【0035】
ステップ514により探索された推奨経路は、メモリ18に格納されたセグメント処理プログラム22によって実行され、探索された経路をナビゲーションの単位である所定長のセグメントに分割される(S516)。
【0036】
ステップ520による分割経路情報の作成では、前ステップ516により分割された分割経路とそれに伴う案内データをメモリ18に格納された案内データ抽出プログラム24により案内用データ34から抽出し、案内データを付加した分割経路情報を作成、編集する。これにより、車載装置100に送信すべき分割経路情報の作成が完了するので、次ステップ522により分割経路情報の受信指示を車載装置100側に送信する。続いてステップ524により分割経路情報を車載装置100側に送信する。これら送信処理は送受信部12を介して行われ、所定の無線回線によって車載装置100側に分割経路情報が無線伝送される。
【0037】
続いて、車載装置100の作動を説明する。図4には、車載装置100による分割経路受信処理の流れが示されている。この処理は、移動中の車両100aが現在位置している分割区間の次の区間の分割経路情報を取得するためのものであるので、演算処理部101による制御プログラム154が、位置計測部104における車両現在位置により、経路の分割経路切替地点の手前から所定の距離地点に車両が到達したと判断したときに起動される。
【0038】
まずステップ550により位置計測部104における車両現在位置を確認し、車両100aの現在位置が目的地周辺に位置するか否かを判断する。そして、車両の現在位置が目的地の周辺に位置していると判断すれば(S550でYes)、これ以上分割経路情報を要求する必要がないので、分割経路受信処理を終了して制御プログラム26に処理を移す。一方、目的地の周辺に位置していると判断しなければ(S550でNo)、処理をステップ552に移し、情報センタ10に対して経路取得要求の送信を行う。
【0039】
ステップ552では、メモリ102に格納されたデータリクエストプログラム152を実行することで、情報センタ10に経路取得要求を送信する。このステップ552による処理の説明は、前述した情報センタ10のステップ510による処理を説明する際に既述しているので省略する。ステップ552による経路取得要求の送信が完了すると、次にステップ554に処理を移行する。
【0040】
ステップ554では、前述した情報センタ10の経路探索処理により行われる分割経路情報の受信指示(S522)を車載装置100側が受信したか否かを判断する。受信指示を受けていれば(S554でYes)、情報センタ10側から分割経路情報が追って送信されてくるので、それを受信すべく次ステップ556に処理を移行し、分割経路情報の受信に移る。一方、受信指示を受けていなければ(S554でNo)、ステップ554を再実行し受信指示を受けるまで待つ。
【0041】
ステップ556により分割経路情報をすべて受信できると、演算処理部101は受信した分割経路情報を経路案内データ160としてメモリ102に格納し受信が完了する。次にステップ562に処理を移行し、メモリ102に格納された経路案内プログラム150を実行すると、受信した経路案内データ160を利用して分割された経路の地図やランドマークが表示部106に表示され、また交差点の右左折等では該当する音声案内が音声出力部107から出力される。
【0042】
以上説明したようにナビゲーションシステムが作動することによって、車両100aに搭載された車載装置100により推奨経路がその表示部106等により明示されるので、運転者等は案内される経路に従った進路を採ることで迷うことなく目的地に到着することができる。
【0043】
次に、車両100aの現在位置を地図上に明示した地図情報をこの車両100aに搭載された車載装置100以外の情報端末100b、100c、100dに送る地図情報送信機能を図1、図2、図5〜図8に基づいて説明する。
図5には、車載装置100による地図送信要求処理の流れが示されている。この処理は、図2に示す車両100aに搭載された車載装置100から情報センタ10側に、車両100aの現在位置を地図上に明示した地図情報を車両100a以外の情報端末、例えば車両100bのナビゲーション装置、携帯電話機100c、パーソナルコンピュータ100d等に送信することを要求するもので、車両100aから情報センタ10に地図送信要求を送信するためのものである。この地図送信要求処理は、運転者等が入力部105から現在位置の地図送信要求を入力することによってメモリ102に格納されている地図送信要求プログラム153が起動され、演算処理部101により実行される。
【0044】
地図送信要求処理では、まずステップ80により、メモリ102に格納された利用者データ166を読み出して表示部106に利用者リストを表示し、現在の自車位置を送信する相手を選択する。
次にステップ82では、目的地に到着する予定時刻の通知を必要とするか否かの選択を行う。これにより、時刻通知有りに設定すると、車両100aの現在位置から目的地までの経路長、移動速度、道路交通渋滞の状況等に基づく所定のアルゴリズムによって情報センタ10側が算出する到着予定時刻が、地図情報に併せて相手側に通知される。
続くステップ84では、ステップ80およびステップ82により設定された送信相手および到着時刻通知の有無が、情報センタ10側に送信される。この送信処理は送受信部12を介して行われ、所定の無線回線によって情報センタ10側に地図送信要求が無線伝送される。
【0045】
なお、ステップ80ではメモリ102に格納された利用者データ166を読み出して表示部106に表示したが、例えば情報センタ10側から利用者データ166を受信して表示部106に表示する手段を採っても良い。この場合、情報センタ10から受信する方式は、例えば携帯電話機のiモード(NTT移動通信網株式会社およびそのグループ会社による情報提供業務に係る名称で、NTT移動通信網株式会社の登録商標等)と同等のパケット通信方式であっても良く、またそのデータ形式はテキスト形式のほか、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式によるものであっても良い。これにより、通信コストの削減および運転者等により簡易な操作環境を提供することが可能となる。
【0046】
続いて図6および図7を参照して情報センタ10側の地図情報送信処理を説明する。図6には、情報センタ10による地図情報送信処理の流れが示される。この処理は、図2に示す車両100aの車載装置100から送信された地図送信要求に基づいて行われるもので、情報センタ10から送信相手の情報端末に地図情報を送信するためのものである。この地図情報送信処理は、メモリ18に格納される地図情報処理プログラム25が演算処理部14により起動され実行される。
【0047】
地図情報送信処理では、まずステップ10により、車両100a側から送信されてくる地図送信要求を受信したか否かを判断する。つまり、車両100aの運転者等から所定の相手側に車両100aの現在位置を地図情報として送信する要求があるまで待ち、その要求があると(S10でYes)、続くステップ12に処理を移行する。
【0048】
ステップ12では、運転者等によって車両100a側で目的地が入力されているか否かを判断する。つまり、前述した経路探索処理の際に必要となった目的地の入力があるか否かを判断し、目的地の入力があれば(S12でYes)、ステップ14により当該目的地到着時刻の通知設定がなされているかを判断する。一方、目的地入力がなければ(S12でNo)、到着すべき目的地がないのでその到着時刻の通知は不要となるため、ステップ18に処理を移行する。ここで、目的地入力がない場合とは、特に行き先を決めることなく「とりあえず○○方面に行きたい」というような漠然とした進路を決定している場合である。
【0049】
ステップ12により目的地入力があると判断すると、ステップ14により目的地到着時刻の通知があるか否かを判断する。この通知の有無は、前述した地図送信要求処理のステップ82により設定されているもので、車載装置100から送信された地図送信要求に付加されている情報から抽出して判断される。この判断により到着時刻通知があると判断されると(S14でYes)、ステップ16により時刻通知フラグがオン設定される。また到着時刻通知がないと判断されると(S14でNo)、ステップ18により時刻通知フラグがオフ設定される。
【0050】
ステップ16およびステップ18では、時刻通知フラグをオンあるいはオフに設定する処理を行っている。この時刻通知フラグは、到着時刻通知要求があると判断されると(S14でYes)、ステップ16により時刻通知フラグがオン設定され、そうでないと(S12またはS14でNo)、ステップ18により時刻通知フラグがオフ設定される。これにより、後述する目的地到着予定時刻の付加の有無が制御される。
【0051】
続くステップ20では、情報端末種別判定処理が行われる。この処理は、図7に示すサブルーチンによって処理されるので、ここからは図7を参照して説明する。なお、このステップ20による情報端末種別判定処理は、特許請求の範囲に記載の「端末種別判定手段」に相当する。
図7に示すように、情報端末種別判定処理は、ステップ22による利用者アドレスデータの検索から始まる。つまり、データベース30に格納された利用者アドレスデータ39(図8参照)から、運転者等によって選択された送信相手の送付先番地を検索し、その検索結果を用いて続く以下の処理によって送信相手の使用する情報端末の種別を判定する。
【0052】
次のステップ24では、当該利用者アドレスデータに通信ナビゲーションIDがあるか否かを判断する。通信ナビゲーションのIDがあれば(S24でYes)、次のステップ26によりさらにその通信ナビゲーションが現在使用されているか否かを判断する。一方、通信ナビゲーションのIDがなければ(S24でNo)、続くステップ26およびステップ28は行わず、ステップ32に処理を移行する。
【0053】
ステップ26では、通信ナビゲーションのIDからその通信ナビゲーションが現在使用中であるか否かを判断する。つまり、ナビゲーションIDからその使用状況を確認することができるので、現在の使用状況を確認し、それが使用中であれば(S26でYes)、通信ナビゲーションを最優先に地図情報を送信するため端末種別を通信ナビゲーションに設定し(S30)、情報端末種別判定処理を終了する。一方、通信ナビゲーションが現在使用中でなければ(S26でNo)、次ステップ28に処理を移行する。
【0054】
ステップ28の処理は、通信ナビゲーションのIDがあっても、その通信ナビゲーションが現在使用中でないときに行われるもので、検索した利用者アドレスデータに電子メールアドレスがあるか否かを判断する。そして、電子メールアドレスがあれば(S28でYes)、通信ナビゲーションに地図情報を送ることなく、その電子メールアドレスの情報端末に地図情報を送信するように端末種別設定する。一方、電子メールアドレスがなければ(S28でNo)、使用中でなくても通信ナビゲーションに地図情報を送らざるを得ないので、使用中でない通信ナビゲーションに地図情報を送信するため端末種別を通信ナビゲーションに設定し(S30)、情報端末種別判定処理を終了する。この場合、送信相手は直ちに地図情報を受け取ることができないので、後述する送信処理では情報センタ10側のメールボックス等に送信する地図情報を預ける処理が行われる。
【0055】
続くステップ32は、送信相手が、通信ナビゲーションのIDに対応する通信ナビゲーションが現在使用中ではないが電子メールアドレスを持っているとき、または電子メールアドレスしか持っていないときに行われるもので、その電子メールアドレスが携帯電話機の番号であるか否かを判断する。この判断は、電子メールアドレスの文字データによって判断する。例えば図8に示す利用者アドレスデータ39の場合、「佐藤花子」の電子メールアドレス1には「sxxx@docomo.ne.jp 」とあることから、@マークより右側の文字データ(以下「ドメインアドレス」という。)からNTT移動通信網株式会社およびそのグループ会社によるiモード機能を使用可能な携帯電話機であることが判る。このような判断により携帯電話機の番号であると判断すると(S32でYes)、端末種別を携帯電話機に設定して(S36)、情報端末種別判定処理を終了する。一方、携帯電話機の番号でないと判断すると(S32でNo)、端末種別をパーソナルコンピュータに設定し(S34)、電子メールアドレスを全て検索したか否かをステップ38により判断する。そして、全て検索していれば(S38でYes)、情報端末種別判定処理を終了する。まだ検索の残りがあれば次の電子メールアドレスの検索を行い(S39)、再度、ステップ32に処理を移行し、前述と同様の各処理を行う。
【0056】
ここで、上述した処理を図8に示す利用者アドレスデータ39の一例に基づいて具体的に説明する。
例えば送信相手が「山田太郎」であった場合、ステップ22によりナビゲーションIDの「ABC01234」が検索され(S24でYes)、その通信ナビゲーションが現在使用中であれば(S26でYes)、端末種別は通信ナビゲーションに設定され(S30)、情報端末種別判定処理を終了する。
【0057】
また、送信相手が「佐藤花子」であった場合、ステップ22によりナビゲーションIDの「DEF56789」が検索されても(S24でYes)、その通信ナビゲーションが現在使用中なければ(S26でNo)、電子メールアドレス1の「sxxx@docomo.ne.jp 」が検索される(S28でYes)。そして、この電子メールアドレスは、そのドメインアドレスから前述のiモード機能を有する携帯電話機であると判断されるので(S32でYes)、端末種別は携帯電話機に設定され(S36)、情報端末種別判定処理を終了する。
【0058】
さらに、送信相手が「渡辺一郎」であった場合、ナビゲーションIDを持っていないので、ステップ22によりナビゲーションIDがあると判断されず(S24でNo)、検索された電子メールアドレス1の「wyyy@tohoho.com 」は、ステップ32によって携帯電話機の番号であると判断されないので(S32でNo)、端末種別はパーソナルコンピュータに設定される(S34)。そして、電子メールアドレスを全て検索したか否かをステップ38により判断すると、まだ電子メールアドレス2の「wxxx@docomo.ne.jp 」が残っているので、そのアドレスについて文字データを判断すると、ドメインアドレスから前述のiモード機能を有する携帯電話機であると判断されるので(S32でYes)、端末種別は携帯電話機に設定され(S36)、情報端末種別判定処理を終了する。
【0059】
このように情報端末種別判定処理を行うと、地図情報送信処理に処理を戻してステップ20の次のステップ40から地図情報送信処理を再開するため、再び図6を参照して説明する。
ステップ40では、ステップ20による情報端末種別判定処理によって判定された情報端末の種別により以後の処理を分ける。つまり、情報端末の種別が、通信ナビゲーションであればステップ50、携帯電話機であればステップ60、パーソナルコンピュータであればステップ70にそれぞれ処理を移行する。なお、このステップ50、60、70による現在位置座標の設定、簡易画像の作成、詳細画像の作成は、特許請求の範囲に記載の「地図情報加工手段」に相当する。
【0060】
ステップ50による現在位置座標の設定では、情報端末種別が通信ナビゲーションであることから(例えば図2に示す車両100bのナビゲーション装置)、送信相手である通信ナビゲーションは、通常、地図データを備えている。そのため、地図情報として描画データを送ることなく、車両100aの現在位置を示す座標情報を送信情報の対象とする。なお、送信相手の通信ナビゲーションがそのような地図データを備えていない場合には、車両100aの車両現在位置情報からその付近の地図情報を送信用地図データ38から検索し、検索した地図情報を送信相手の通信ナビゲーションに適合する描画情報として送信情報を編集する。また、ここで用いる車両100aの現在位置情報は、車載装置100から送信された地図送信要求に付加されている情報から抽出した位置計測部104による車両現在位置情報である。
【0061】
そして、ステップ52により時刻通知フラグがオン設定されているか否かを判断し、オン設定されていれば(S52でYes)、ステップ54により目的地到着予定時刻の情報を送信情報に付加し、ステップ56による送信情報としての座標情報の送信を行う。またオン設定されていなければ(S52でNo)、ステップ54の処理を行わず、ステップ56による送信情報としての座標情報の送信を行う。
【0062】
ステップ60による簡易画像の作成では、情報端末種別が携帯電話機(例えば図2に示す携帯電話機100c)であることから、送信相手である携帯電話機は、通常、モノクロ表示で解像度の高い表示画面は備えていないし、またその大きさも小さいものが多い。したがって、携帯電話機の表示画面に適合した描画情報に加工する必要がある。そこで、ステップ60では、車両100aの車両現在位置情報からその付近の地図情報を送信用地図データ38から検索するとともに、検索した地図情報を簡略加工、縮小加工、モノクロ加工等(例えば2階調GIF(Graphic Interchange Format)形式に加工)を施して携帯電話機の表示画面に適合する描画情報として送信情報を編集している。
【0063】
そして、ステップ62により時刻通知フラグがオン設定されているか否かを判断し、オン設定されていれば(S62でYes)、ステップ64により目的地到着予定時刻の情報を文字情報として送信情報に付加し、これを電子メールとしてステップ66により送信する。またオン設定されていなければ(S62でNo)、ステップ64の処理を行わず、ステップ60により編集した送信情報を電子メールとしてステップ66により送信する。
【0064】
ステップ70による詳細画像の作成では、情報端末種別がパーソナルコンピュータ(例えば図2に示すパーソナルコンピュータ100d)であることから、送信相手であるパーソナルコンピュータは、通常、カラー表示で高解像度の表示画面を備えている。また表示画面の大きさも数インチ以上と携帯電話機の表示画面に比べれば大きいことから、描画情報の表示自由度が高い。したがって、パーソナルコンピュータの表示画面に適合した加工する必要がある。そこで、ステップ70では、車両100aの車両現在位置情報からその付近の地図情報を送信用地図データ38から検索するとともに、カラー高解像度仕様の描画情報になるように検索した地図情報に加工を施し、パーソナルコンピュータの表示画面に適合する描画情報として送信情報を編集している。この後の処理は、携帯電話機の場合と同じであるから、ステップ62に処理を移行して前述同様の処理を行う。
【0065】
なお、上述したステップ50により送信相手の通信ナビゲーションが地図データを備えていない場合に検索する地図情報、ステップ60の簡易画像の作成により検索する地図情報、および、ステップ70の詳細画像の作成により検索する地図情報は、一元化された送信用地図データ38を検索している。
【0066】
以上説明したようにナビゲーションシステムが作動することによって、情報センタ10では、車両100a側の現在位置を地図上に明示した地図情報を、この車両100aに搭載される車載装置100側以外の情報端末、例えば車両100bのナビゲーション装置、携帯電話機100c、パーソナルコンピュータ100d等に送信する。これにより、前述の例では車両100bのナビゲーション装置、携帯電話機100c、パーソナルコンピュータ100d等は、この地図情報を電子メール等として受け取ることができるため、この電子メール等よる地図を表示することができる。したがって、車両100aが例えば予期せぬ交通渋滞等により目的地への到着が遅れた場合であっても、車両100bのナビゲーション装置、携帯電話機100c、パーソナルコンピュータ100d等によって、車両100a側の到着を待つ相手側に車両100a側の現在位置を容易に通知し得る効果がある。
【0067】
なお、本実施形態では、車載装置100側の地図送信要求に基づいて情報センタ10側が、地図情報送信処理により地図情報の検索、編集や描画情報の加工を行い、車両100bのナビゲーション装置、携帯電話機100c、パーソナルコンピュータ100d等に送信するように処理を設定した。
しかし、本発明ではこれに限られることはなく、情報センタ10側のデータベース30に格納した送信用地図データ38および利用者アドレスデータ39を、車載装置100側のメモリ102に格納したうえで、車載装置100側による処理で地図情報の検索、編集や描画情報の加工を行い、地図情報、座標情報や描画情報を情報センタ10側に送信し、さらにそれらの地図情報、座標情報や描画情報を車両100bのナビゲーション装置、携帯電話機100c、パーソナルコンピュータ100d等に送信するように処理を設定しても良い。このような構成と処理によっても、前述と同様の効果を得ることができる。
【0068】
また、本実施形態では、送信相手の通信ナビゲーションが地図データを備えていない場合の地図情報の検索(S50)、簡易画像の作成(S60)および詳細画像の作成(S70)では、一元化された送信用地図データ38をともに検索したが、本発明ではこれに限られることはなく、例えば通信ナビゲーションに適合するように予め加工した描画情報を蓄積した通信ナビゲーション用データベース、携帯電話機に適合するように予め加工した描画情報を蓄積した携帯電話機用データベース、パーソナルコンピュータに適合するように予め加工した描画情報を蓄積したパーソナルコンピュータ用データベース等の情報端末の種別毎に適合するように予め加工した描画情報を蓄積した個々のデータベースをそれぞれ情報センタに備えるように構成しても良い。これにより、情報端末の種別毎に逐次、地図情報を加工し描画情報を編集する必要がなくなるので、移動体からの地図送信要求に応じて、移動体の現在位置を明示した地図情報を当該情報端末に迅速に送ることができる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1の発明では、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とを、この移動体以外の情報端末に送る場合、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送る。これにより、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であればそれに地図情報や予定時刻の情報が送られ、使用中ではなければ当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に地図情報や予定時刻の情報が送られる。したがって、当該情報端末によってこの地図情報による地図と目的地に到着する予定時刻を表示することで、移動体の現在位置や到着予定時刻を相手側に容易に通知し得る効果がある。また、使用中の通信ナビゲーション装置に優先的に移動体の現在地等を通知し得る効果がある。
【0070】
請求項2の発明では、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とを、送り先の情報端末の種類に適合した描画情報に加工して送る。これにより、当該情報端末は、その情報端末の種類に適合した描画情報として受け取ることができる。したがって、当該情報端末に適合した表示形式により地図を表示することに加えて到着予定時刻を表示することができるので、移動体の現在位置を相手側に一層容易に通知し到着予定時刻も通知し得る効果がある。
【0071】
請求項3の発明では、目的地が入力されていない場合、予定時刻の情報を送らない。
【0073】
請求項4の発明では、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とをこの移動体以外の情報端末に送信可能な情報センタで、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送る情報センタに、当該移動体の現在位置の情報を送る。これにより、情報センタは、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であればそれに地図情報や予定時刻の情報を送り、使用中ではなければ当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に地図情報や予定時刻の情報を送る。したがって、当該情報端末はこの地図情報と到着予定時刻を受け取ることができるので、当該情報端末によってこの地図情報による地図や到着予定時刻を表示することで、移動体の現在位置や到着予定時刻を相手側に容易に通知し得る効果がある。また、使用中の通信ナビゲーション装置に優先的に通知し得る効果がある。
【0074】
請求項5の発明では、情報センタは、移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と目的地に到着する予定時刻の情報とを、送り先の情報端末の種類に適合した描画情報に加工して送る。これにより、当該情報端末は、その情報端末の種類に適合した描画情報として受け取ることができる。したがって、当該情報端末に適合した表示形式により地図を表示することに加えて到着予定時刻を表示することができるので、移動体の現在位置を相手側に一層容易に通知し到着予定時刻も通知し得る効果がある。
請求項6の発明では、目的地が入力されていない場合、情報センタは、予定時刻の情報を送らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る情報センタ、車載装置および情報端末の関係を示す概念図である。
【図3】本実施形態の情報センタによる経路探索処理のフローチャートである。
【図4】本実施形態の車載装置による分割経路情報受信処理のフローチャートである。
【図5】本実施形態の車載装置による地図送信要求処理のフローチャートである。
【図6】本実施形態の情報センタによる地図情報送信処理のフローチャートである。
【図7】地図情報送信処理のサブルーチンである情報端末種別判定処理のフローチャートである。
【図8】地図情報を利用する者の送付先番地を記録した利用者アドレスデータの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 情報センタ
25 地図情報処理プログラム
38 送信用地図データ
39 利用者アドレスデータ
100 車載装置(移動体)
153 地図送信要求プログラム
166 利用者データ
Claims (6)
- 移動体が目的地に至るまでの経路の案内をするための情報をこの移動体に送るナビゲーション情報提供装置であって、
移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と前記目的地に到着する予定時刻の情報とを、この移動体以外の情報端末に送る場合、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送ることを特徴とするナビゲーション情報提供装置。 - 前記情報端末の種類を判定し、前記情報端末の種類に適合した描画情報に加工して前記地図情報を送ることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション情報提供装置。
- 前記目的地が入力されていない場合には、前記予定時刻の情報を送らないことを特徴とする請求項1または2記載のナビゲーション情報提供装置。
- 移動体が目的地に至るまでの経路の案内をするための情報を情報センタから受け、この受けた情報に基づいて経路案内を行なう移動体のナビゲーション装置であって、
移動体の現在位置を地図上に明示した地図情報と前記目的地に到着する予定時刻の情報とをこの移動体以外の情報端末に送信可能な情報センタで、これらの情報を送るべき複数種類の情報端末のうちの通信ナビゲーション装置が使用中であるか否かを判断した後、使用中であるときには当該通信ナビゲーション装置に送り、使用中ではないときには当該通信ナビゲーション装置以外の情報端末に送る情報センタに、当該移動体の現在位置の情報を送ることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記情報センタは、前記情報端末の種類を判定し、前記情報端末の種類に適合した描画情報に加工して前記地図情報を送ることを特徴とする請求項4記載のナビゲーション装置。
- 前記目的地が入力されていない場合には、前記情報センタは、前記予定時刻の情報を送らないことを特徴とする請求項4または5記載のナビゲーション装置。
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