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JP4381438B2 - 薬剤シート - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚当接面に湿式の治療用薬剤が含浸または塗布された湿式の薬剤シートに関する。
皮膚当接面に治療用薬剤を含浸または塗布し、その薬剤成分を皮膚から体内に吸収させる湿式の薬剤シートは、簡便な治療手段として神経痛や肩こり等の治療に幅広く使用されている。しかしながら、従来の薬剤シートは、薬剤成分の高々20〜30%程度しか皮膚から吸収されず、薬剤成分の吸収効率が低いことが知られている。
本発明者の一人は、皮膚を経由して流れる電流による薬剤成分のイオン浸透効果を利用した電気治療器として、まず、扁平な小型電池の一方の面の電極の外表面と電池の周側面を所要の間隙を介して外包材で覆い、他方の電極を一方の電極と絶縁材で絶縁して、前記間隙に電導性を付加した流動性の治療用薬剤を充填し、間隙の周側開放部分を剥離可能なシートで密閉して、使用するときにシートを剥がした他方の電極面を皮膚に当接させるものを開発し(特許文献1参照)、つぎに、皮膚当接面にイオン化する電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を含浸または塗布した薬剤シートに貼付するのみで使用でき、薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を著しく高める電気治療器として、薬剤シートの皮膚当接面に貼付される正極電極板と、皮膚に当接される負極電極板との間に電解液を介在させて電池を形成し、これらの両電極板間の外周部を絶縁性の環状シール部材でシールした電気治療器を開発した(特許文献2参照)。
さらに、本発明者の一人は、治療用薬剤がイオン化する薬剤成分を含まなくても、薬剤成分の吸収効率を高めることができるように、治療用薬剤が含浸または塗布された薬剤シートの皮膚当接面に貼付される正電極板と、皮膚に当接される負電極板との間に、電池の正極と負極をそれぞれ正電極板と負電極板に向けて配設し、両電極板間の外周部を絶縁性の環状シール部材でシールするとともに、正電極板を環状シール部材の外周側へ張り出させ、この正電極板の張り出し部を皮膚に当接させるようにし、皮膚に当接させた正負の電極板間に皮膚を経由して電流が流れるようにした電気治療器も開発している(特許文献3参照)。
特公平3−69545号公報 特開2005−192848号公報 特開2006−158579号公報
特許文献2および3に記載の電気治療器は、湿式の薬剤シートの皮膚当接面に貼付するのみで、薬剤成分の吸収効率を高めることができるが、電池を内蔵しているので、使用後の薬剤シートを廃棄処理する際に、電池を内蔵する電気治療器を分別回収する必要がある。また、電気治療器を貼付した薬剤シートが高価になる問題もある。
そこで、本発明の課題は、別途の電池を用いることなく、湿式の薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を高めることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、皮膚に当接される皮膚当接面に治療用薬剤が含浸または塗布された湿式の薬剤シートにおいて、前記皮膚当接面に、微小な針状突起を少なくとも一つ有する微細な突起小体を、前記針状突起の少なくとも一つが前記皮膚当接面から突出するように散在させた構成を採用した。
すなわち、皮膚当接面に、微小な針状突起を少なくとも一つ有する微細な突起小体を、針状突起の少なくとも一つが皮膚当接面から突出するように散在させることにより、皮膚当接面から突出する突起小体の針状突起を皮膚に差し込んで、差し込まれた針状突起に沿わせて薬剤成分を注入するようにし、別途の電池を用いることなく、湿式の薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を高めることができるようにした。なお、突起小体は金属、樹脂、セラミック等で形成することができる。
前記針状突起の前記皮膚当接面からの突出高さは10〜150μm、好ましくは20〜120μmにするとよい。皮膚は、表面側から角質層、生きた細胞からなる表皮、さらに毛細血管や神経のある真皮で形成されており、角質層の厚みは10〜15μm、真皮の厚みは50〜100μmである。針状突起の突出高さを10μm以上としたのは、その先端を表皮まで到達させて、生きた細胞に薬剤成分を注入するためであり、好ましくは20μm以上とするのがよい。また、針状突起の突出高さを150μm以下としたのは、その先端が真皮の中へあまり深く到達すると、真皮の毛細血管からの感染の恐れがあるからであり、好ましくは120μm以下とするのがよい。
前記突起小体を、その中心から前記針状突起が直交する3軸の両方向へ6方向に突き出す立体十字状のものとすることにより、突起小体を皮膚当接面に散布するのみで、いずれかの針状突起が皮膚当接面から突出するように、突起小体を容易に散在させることができる。
前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持するメッシュを配設することにより、突起小体の皮膚当接面からの脱落を防止することができる。
前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとする場合は、前記突起小体の少なくとも一部のものを、標準電極電位が異なる2種類の金属で形成するかめっきし、これらの2種類の金属で形成またはめっきした突起小体が互いに接触しないように前記皮膚当接面に散在させることにより、2種類の金属で形成またはめっきした突起小体間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記異なる2種類の金属で形成またはめっきした突起小体を、前記皮膚当接面の互いに離れた領域に散在させることにより、これらの2種類の金属で形成またはめっきした突起小体が接触するのを確実に防止することができる。
前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとする場合は、前記皮膚当接面に金属で形成するかめっきした電極板を貼付して、前記突起小体の少なくとも一部を、前記金属で形成またはめっきした電極板と標準電極電位が異なる金属で形成するかめっきし、これらの標準電極電位が異なる金属で形成またはめっきした突起小体を、前記電極板と接触しないように前記皮膚当接面に散在させることによっても、電極板と突起小体間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとする場合は、前記皮膚当接面に標準電極電位が異なる2種類の金属で形成するかめっきした電極板を互いに離して貼付することによっても、2種類の金属で形成またはめっきした電極板間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持する非導電性のメッシュを配設することにより、異なる2種類の金属で形成またはめっきした突起小体間、電極板と突起小体間、または電極板間の短絡を防止して、突起小体の皮膚当接面からの脱落を防止することができる。
前記皮膚当接面に異なる2種類の金属で形成またはめっきした電極板を貼付する場合は、前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持する導電性のメッシュを、少なくとも一方の前記電極板と接触しないように配設することによっても、電極板間の短絡を防止して、突起小体の皮膚当接面からの脱落を防止することができる。
本発明の薬剤シートは、皮膚当接面に、微小な針状突起を少なくとも一つ有する微細な突起小体を、針状突起の少なくとも一つが皮膚当接面から突出するように散在させることにより、皮膚当接面から突出する突起小体の針状突起を皮膚に差し込んで、差し込まれた針状突起に沿わせて薬剤成分を注入するようにしたので、別途の電池を用いることなく、湿式の薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を高めることができる。
前記突起小体を、その中心から針状突起が直交する3軸の両方向へ6方向に突き出す立体十字状のものとすることにより、突起小体を皮膚当接面に散布するのみで、いずれかの針状突起が皮膚当接面から突出するように、突起小体を容易に散在させることができる。
前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持するメッシュを配設することにより、突起小体の皮膚当接面からの脱落を防止することができる。
前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとする場合は、突起小体の少なくとも一部のものを、標準電極電位が異なる2種類の金属で形成するかめっきし、これらの2種類の金属で形成またはめっきした突起小体が互いに接触しないように皮膚当接面に散在させることにより、2種類の金属で形成またはめっきした突起小体間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記異なる2種類の金属で形成またはめっきした突起小体を、皮膚当接面の互いに離れた領域に散在させることにより、これらの2種類の金属で形成またはめっきした突起小体が接触するのを確実に防止することができる。
前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとする場合は、皮膚当接面に金属で形成するかめっきした電極板を貼付して、突起小体の少なくとも一部を、金属で形成またはめっきした電極板と標準電極電位が異なる金属で形成するかめっきし、これらの標準電極電位が異なる金属で形成またはめっきした突起小体を、電極板と接触しないように皮膚当接面に散在させることによっても、電極板と突起小体間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとする場合は、皮膚当接面に標準電極電位が異なる2種類の金属で形成するかめっきした電極板を互いに離して貼付することによっても、2種類の金属で形成またはめっきした電極板間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持する非導電性のメッシュを配設することにより、異なる2種類の金属で形成またはめっきした突起小体間、電極板と突起小体間、または電極板間の短絡を防止して、突起小体の皮膚当接面からの脱落を防止することができる。
前記皮膚当接面に異なる2種類の金属で形成またはめっきした電極板を貼付する場合は、皮膚当接面に散在させた突起小体を保持する導電性のメッシュを、少なくとも一方の電極板と接触しないように配設することによっても、電極板間の短絡を防止して、突起小体の皮膚当接面からの脱落を防止することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態を示す。この薬剤シート1は、図1(a)、(b)に示すように、基布2の片側に電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤3を塗布した湿式のものであり、治療用薬剤3が塗布され、皮膚Sに当接される皮膚当接面4に、後述するように微小な針状突起6を有するアルミニウムで形成された微細な突起小体5aと、銀で形成された微細な突起小体5bとが、左右に隔てた領域に散在するように散布されている。
前記各突起小体5a、5bは、図2(a)に拡大して示すように、その中心から針状突起6が直交する3軸の両方向へ6方向に突き出す立体十字状のものとされ、各針状突起6の長さは約100μmとされている。図2(b)に示すように、薬剤シート1の皮膚当接面4に散布された突起小体5a、5bは、3本の針状突起6が基布2に支持され、残りの3本の針状突起6が皮膚当接面4から突出する姿勢となるものが多く、皮膚当接面4から突出する各針状突起6の突出高さは40〜80μm程度となる。したがって、これらの針状突起6が皮膚Sに差し込まれ、差し込まれた針状突起6に沿って治療用薬剤3の薬剤成分が皮下に注入される。
前記アルミニウムで形成された突起小体5aの標準電極電位は−1.66V、銀で形成された突起小体5bの標準電極電位は+0.80Vである。したがって、図1(b)に示すように、皮膚Sを経由して、標準電極電位の高い銀の各突起小体5bから標準電極電位の低いアルミニウムの各突起小体5aに向かって電流Aが流れ、各針状突起6に沿って注入される薬剤成分や、皮膚当接面4から吸収される薬剤成分がイオン化して吸収効率が高められる。
図3および図4は、第1の参考例を示す。この薬剤シート1は基本的な構成は第1の実施形態のものと同じであり、図3(a)、(b)に示すように、前記皮膚当接面4の左右に隔てた領域に散在する各々アルミニウムと銀で形成された突起小体7a、7bが、図4(a)に拡大して示すような、針状突起8が円板状の頭部9から垂直に突き出す画鋲状のものとされている点と、これらの突起小体7a、7bが、樹脂で形成された非導電性のメッシュ10で皮膚当接面4に保持されている点とが異なる。なお、各突起小体7a、7bの針状突起8の長さは約130μmとされている。
前記各突起小体7a、7bは、図4(b)に示すように、頭部9がメッシュ10で基布2側に保持され、針状突起8がメッシュ10の間から皮膚当接面4に突出しており、針状突起8の突出高さは50〜80μm程度となっている。この参考例でも、図3(b)に示すように、銀の各突起小体7bからアルミニウムの各突起小体7aに向かって電流Aが流れ、各針状突起8に沿って注入される薬剤成分や、皮膚当接面4から吸収される薬剤成分の吸収効率が高められる。
図5(a)、(b)は、第の実施形態を示す。この薬剤シート1は、前記皮膚当接面4の中央部にアルミニウムで形成された電極板11aが貼付され、この電極板11aの回りに間隔を空けて、第1の実施形態のものと同様の、銀で形成された立体十字状の突起小体5bが散在するように散布されている。
この実施形態では、図5(b)に示すように、皮膚Sを経由して標準電極電位の高い銀の各突起小体5bから標準電極電位の低いアルミニウムの電極板11aに向かって電流Aが流れ、各針状突起6に沿って注入される薬剤成分や、皮膚当接面4から吸収される薬剤成分の吸収効率が高められる。
図6(a)、(b)は、第2の参考例を示す。この薬剤シート1は基本的な構成は第の実施形態のものと同じであり、皮膚当接面4の中央部に貼付されたアルミニウムの電極板11aの回りに散在させた銀の突起小体7bが、第1の参考例のものと同様の画鋲状のものとされ、これらの突起小体7bが、樹脂で形成された非導電性のメッシュ10で保持されている点が異なる。この参考例でも、図6(b)に示すように、銀の各突起小体7bからアルミニウムの電極板11aに向かって電流Aが流れる。
上述した第の実施形態と参考例では、電極板11aを標準電極電位の低いアルミニウムで形成し、突起小体5b、7bを標準電極電位の高い銀で形成して、各突起小体5b、7bからアルミニウムの電極板11aに向かって電流Aを流すようにしたが、逆に、電極板を標準電極電位の高い銀で形成し、各突起小体を標準電極電位の低いアルミニウムで形成して、電極板から各突起小体に向かって電流Aを流すようにすることもできる。
図7(a)、(b)は、第の実施形態を示す。この薬剤シート1は、前記皮膚当接面4の両端部に、アルミニウムで形成された電極板11aと銀で形成された電極板11bが互いに離して貼付され、その他の領域に、樹脂またはセラミックで形成された、第1の実施形態のものと同様の立体十字状の突起小体5cが散在するように散布されている。
この実施形態では、皮膚Sに差し込まれた各突起小体5cの針状突起6に沿って治療用薬剤3の薬剤成分が皮下に注入されるとともに、図7(b)に示すように、皮膚Sを経由して標準電極電位の高い銀の電極板11bから標準電極電位の低いアルミニウムの電極板11aに向かって電流Aが流れ、各針状突起6に沿って注入される薬剤成分や、皮膚当接面4から吸収される薬剤成分の吸収効率が高められる。
図8(a)、(b)は、第3の参考例を示す。この薬剤シート1は基本的な構成は第の実施形態のものと同じであり、皮膚当接面4の各電極板11a、11bの貼付領域を除いて散在させた樹脂またはセラミックの突起小体7cが、第1の参考例のものと同様の画鋲状のものとされ、これらの突起小体7cが、金属で形成された導電性のメッシュ12で保持されている点が異なる。導電性のメッシュ12は、各電極板11a、11bと接触しないように配設されている。この参考例でも、図8(b)に示すように、銀の電極板11bからアルミニウムの電極板11aに向かって電流Aが流れる。
上述した各実施形態では、突起小体や電極板を標準電極電位の異なる2種類の金属であるアルミニウムと銀で形成したが、標準電極電位の異なる2種類の金属の組み合わせはアルミニウムと銀に限定されることはなく、例えば、マグネシウムと金との組み合わせ等とすることもできる。突起小体や電極板の一方または両方を、これらの標準電極電位の異なる金属でめっきしたものとすることもできる。
さらに、上述した各実施形態では、治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとしたが、本発明に係る薬剤シートは、非電解質の治療用薬剤を用いたものにも適用でき、この場合は、皮膚当接面に突起小体を散在させて、皮膚に差し込まれる針状突起による注入効果のみによって、薬剤成分の吸収効率を高めることができる。
aは第1の実施形態の薬剤シートを示す平面図、bはaの縦断側面図 aは図1の突起小体を拡大して示す斜視図、bはaの突起小体の皮膚当接面における姿勢を示す側面図 aは第1の参考例の薬剤シートを示す平面図、bはaの縦断側面図 aは図3の突起小体を拡大して示す斜視図、bはaの突起小体を皮膚当接面に保持した状態を示す側面図 aは第の実施形態の薬剤シートを示す平面図、bはaの縦断側面図 aは第2の参考例の薬剤シートを示す平面図、bはaの縦断側面図 aは第の実施形態の薬剤シートを示す平面図、bはaの縦断側面図 aは第3の参考例の薬剤シートを示す平面図、bはaの縦断側面図
符号の説明
1 薬剤シート
2 基布
3 治療用薬剤
4 皮膚当接面
5a、5b、5c 突起小体
6 針状突起
7a、7b、7c 突起小体
8 針状突起
9 頭部
10 メッシュ
11a、11b 電極板
12 メッシュ

Claims (9)

  1. 皮膚に当接される皮膚当接面に治療用薬剤が含浸または塗布された湿式の薬剤シートにおいて、前記皮膚当接面に、微小な針状突起を少なくとも一つ有する微細な突起小体を、前記針状突起の少なくとも一つが前記皮膚当接面から突出するように散在させ、前記突起小体を、その中心から前記針状突起が直交する3軸の両方向へ6方向に突き出す立体十字状のものとしたことを特徴とする薬剤シート。
  2. 前記針状突起の前記皮膚当接面からの突出高さを10〜150μmとした請求項1に記載の薬剤シート。
  3. 前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持するメッシュを配設した請求項1または2に記載の薬剤シート。
  4. 前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとし、前記突起小体の少なくとも一部のものを、標準電極電位が異なる2種類の金属で形成するかめっきし、これらの2種類の金属で形成またはめっきした突起小体が互いに接触しないように前記皮膚当接面に散在させた請求項1または2に記載の薬剤シート。
  5. 前記異なる2種類の金属で形成またはめっきした突起小体を、前記皮膚当接面の互いに離れた領域に散在させた請求項に記載の薬剤シート。
  6. 前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとし、前記皮膚当接面に金属で形成するかめっきした電極板を貼付して、前記突起小体の少なくとも一部を、前記金属で形成またはめっきした電極板と標準電極電位が異なる金属で形成するかめっきし、これらの標準電極電位が異なる金属で形成またはめっきした突起小体を、前記電極板と接触しないように前記皮膚当接面に散在させた請求項1または2に記載の薬剤シート。
  7. 前記治療用薬剤が電解質の薬剤成分を含むものとし、前記皮膚当接面に標準電極電位が異なる2種類の金属で形成するかめっきした電極板を互いに離して貼付した請求項1または2に記載の薬剤シート。
  8. 前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持する非導電性のメッシュを配設した請求項4乃至7のいずれかに記載の薬剤シート。
  9. 前記皮膚当接面に散在させた突起小体を保持する導電性のメッシュを、少なくとも一方の前記電極板と接触しないように配設した請求項に記載の薬剤シート。
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