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JP4387299B2 - 磁気プラズマ制御を伴う容量結合プラズマリアクタ - Google Patents

磁気プラズマ制御を伴う容量結合プラズマリアクタ Download PDF

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Description

発明の内容
本出願は、Daniel Hoffman他により2002年5月22日出願された米国仮出願第60/383,194号「磁気プラズマ制御を伴う容量結合プラズマリアクタ」に基いて優先権を主張する。
発明の背景
容量結合プラズマリアクタは、高アスペクト比の半導体マイクロエレクトロニクス構造の製造で用いられている。このような構造は、半導体基板に形成された1層以上の薄膜を貫通する狭くて深い開口を持つのが一般的である。容量結合プラズマリアクタは、このようなデバイスの製造において、誘電体エッチングプロセス、金属エッチングプロセス、化学的気相堆積(CVD)他を含め、様々なプロセスで用いられる。また、このようなリアクタは、フォトマスクおよび半導体フラットパネルディスプレイの製造でも採用されている。このような用途は、所望のプロセスを強化する、または使用可能にするプラズマイオンに依存する。半導体ワークピースの表面上のプラズマイオン密度は、プロセスパラメータに影響を与え、特に、高アスペクト比のマイクロエレクトロニクス構造を製造するうえで非常に重要である。事実、高アスペクト比のマイクロエレクトロニクス集積回路を製造するときに、ワークピース表面にわたるプラズマイオン密度が不均一であることから、エッチング速度または堆積速度を不均一となし、それがプロセス故障につながるという問題があった。
典型的な容量結合型リアクタは、リアクタチャンバ内のウェーハ支持ペデスタルと、ウェーハ支持ペデスタルを覆うシーリングとを有する。シーリングは、プロセスガスをチャンバ内に噴射するガス分配プレートを含んでもよい。ウェーハ支持ペデスタルおよびシーリング、すなわち壁部全体にRF電源を印加して、プラズマをストライクし、ウェーハ支持ペデスタル上にこれを維持する。チャンバは略円筒状であり、シーリングおよびウェーハ支持ペデスタルは円形で円筒チャンバと同軸をなし、均一な処理を図っている。それにも拘わらず、こうしたリアクタのプラズマ密度分布は不均一である。概してプラズマイオンの径方向密度分布は、ウェーハ支持ペデスタルの中心上方では高く、周縁近くでは低く、これが大きな問題であった。ウェーハすなわちワークピース表面にわたるプロセス均一性を向上すべく、様々なアプローチを用いてプラズマイオン密度分布を制御しており、少なくともこの問題は部分的には克服されている。
このようなアプローチの1つは、リアクタチャンバの側面へ周方向に離間する1セットの磁気コイルを設けることである。これらのコイルはいずれもチャンバの中心を臨む。各コイルには、相対的に低い周波数の正弦波電流が供給される。ウェーハ支持ペデスタル上に低速回転磁場を生じさせるよう、隣接するコイルの正弦波電流の位相をオフセットする。この特徴により、ウェーハ支持ペデスタル上のプラズマイオン密度の径方向分布は改善する傾向にある。このアプローチを反応性イオンエッチングで用いる場合に、これを磁気強化型反応性イオンエッチング(MERI)と称する。このアプローチには明らかな制約がある。特に、磁場強度に関連する半導体ワークピース上のマイクロエレクトロニクス構造に対するデバイス損傷を回避するために、その磁場強度を制限する必要があるかもしれない。また、磁場強度の変化率に関連するチャンバアークの発生を回避するためにも、磁場強度を制限しなくてはならない。その結果、MERIE総磁場を大幅に減らす必要があるかもしれず、それ次第では、プラズマイオン密度の均一性制御における大幅な制約に直面する可能性もある。
別のアプローチは、コンフィギュラブル磁場(CMF)と呼ばれ、先に述べたと同じ周方向に離間したコイルを用いる。しかし、CMFのコイルは、ワークピース支持体の平面を一側から他側に横断して延在する磁場を発生させるように作動される。その上、磁場はウェーハ支持ペデスタルの軸を中心に回転して、放射状の時間平均磁場を生成する。これは、リアクタが4つの並置コイルを有する場合に、1対の隣接コイルに一方のDC電流を与え、対向する1対の隣接コイルに異なる(反対の)DC電流を与えることにより全面的に達成される。上記のように磁場が回転するよう、コイルを切替えてこのパターンを回転する。このアプローチは、CMF磁場の急激な切替えに因って生ずるチャンバまたはウェーハのアーク発生問題を受けやすいので、磁場強度の制約を受けざるを得ない。その結果、用途によっては、リアクタにより生じたプラズマイオン密度の不均一性を補正するに足る磁場が得られない。
従って、プラズマイオン密度分布の不均一性を(磁場強度がより小さくなるよう)より効率的補正し、磁場の時間変動をより小さく(または皆無とする)する方法が求められている。
概要
プラズマリアクタは、真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、チャンバ内部にあってシーリングに面して平坦ワークピースを支持するワークピース支持体と、を含む真空エンクロージャを含み、ワークピース支持体およびシーリングは共に、ワークピース支持体とシーリングとの間に処理領域を画成する。プロセスガス入口は、チャンバ内にプロセスガスを供給する。プラズマソースパワー電極は、チャンバ内へプラズマソースパワーを容量結合するRFパワー発生器に接続され、チャンバ内にプラズマを維持する。リアクタはさらに、シーリング近傍に、少なくとも第1オーバーヘッドソレノイド型電磁石を含み、オーバーヘッドソレノイド型電磁石と、シーリングと、側壁と、ワークピース支持体とが、共通の対称軸に沿って配置されている。電流源は第1ソレノイド型電磁石に接続され、第1ソレノイド型電磁石に第1電流を供給し、それによって、第1電流の関数である磁場をチャンバ内に発生させる。第1電流値は、磁場がワークピース支持体の表面付近で対称軸を中心とするプラズマイオン密度径方向分布の均一性を高めるような値である。
発明の詳細な説明
特定のプラズマリアクタが示すプラズマイオン密度分布は、チャンバ圧力、ガスの混合および拡散、ならびに電源の空中線指向性図の関数である。本発明では、この分布を磁気的に変化させることにより、プロセス均一性の向上を目的として予め設定された選択分布または理想分布に近づける。磁気的に変えた、つまり補正したプラズマイオン密度分布は、ウェーハつまりワークピース表面にわたるプロセス均一性を向上させるような分布である。このため、磁気的補正プラズマ分布は、ユーザが決めるニーズによって、均一であっても不均一であってもよい。本願発明者は、平均磁場強度でプラズマに圧力をかけ、その分布を所望分布へ変える効率を改善できることを発見した。磁場の勾配の径方向成分を増加させることにより、この発見に基づきこの驚くべき成果を達成できる。言うまでもなく、径方向は円筒チャンバの対称軸を中心とする。従って、径方向勾配が大きくかつ他方向の磁場強度が小さい磁場構成が求められる。このような磁場がカスプ磁場であり、円筒リアクタチャンバの軸に一致する対称軸を有する。カスプ磁場を生成する1つの方法は、円筒チャンバ上方および下方にコイルを設け、これらのコイルに両方向からDC電流を流す。
チャンバ設計にもよるが、ウェーハペデスタルの下方にコイルを設けるのは非現実的であるので、第1のケースでは、これらの目的を上側コイルが果たすことになる。またカスプ磁場は、所定のプラズマリアクタチャンバ本来のプラズマイオン分布(「周辺」プラズマイオン分布)の精確な制御または変更に対して、コンフィギュラブルつまり調節可能であることが求められる。得られるプラズマイオン分布は、容量結合型リアクタごとに大きく変化するので、こうした調節能力は場合により不可欠となろう。周辺分布を所望分布へ変えるのに必要な磁気圧を印加するために、磁場勾配の径方向成分を選択する。例えば、均一分布にしたい場合、無磁場状態のリアクタが示すプラズマイオン密度の径方向分布で、不均一性を打ち消すように印加磁場を選択する。この場合、例えば、リアクタのプラズマイオン密度分布が中心部で高くなる傾向にあれば、ウェーハ支持ペデスタルの中心上方ではプラズマ密度を維持し、周縁近くではそれを強化するように磁場勾配を選択して均一性を達成する。
カスプ磁場のこのような調節能力は、少なくとも、第1コイルとは異なる直径(例えば小径)の第2オーバーヘッドコイルを設けることにより、本発明者の発見に従って達成される。各コイルのDC電流は、柔軟性の高いカスプ磁場構成によって、実質的にあらゆる周辺プラズマイオン分布を変化させ、所望プラズマイオン分布に近づけるよう、独自に調整可能である。このような磁場構成の選択を、中心部が高い、または中心部が低いプラズマイオン密度分布を修正するように設計することができる。
実現可能な利点は2つある。(上記のように)カスプ磁場が磁場強度に対して大きな径方向勾配を持つので、非常に効率よくプラズマに補正圧力を作用させるが、磁場は時間に対して一定なので、アーク発生の傾向はほとんどない。従って、必要な場合、より大きな補正容量を得るために多少強い磁場を用いてもよい。本明細書で後述するように、この特徴はチャンバ圧力が高いほどますます有用となる。
図1Aは、調節式カスプ磁場を提供できる容量結合プラズマリアクタを示す。図1Aのリアクタは、円筒側壁5と、ガス分配プレートであるシーリング10と、半導体ワークピース20を保持するウェーハ支持ペデスタル15とを含む。シーリング10つまりガス分配プレートは、それ自体がアノードとしての機能を果たすよう導電性であってもよい。あるいは、シーリングに取り付けたアノードを備えてもよい。シーリング10つまりガス分配プレートは典型的にはアルミニウム製であり、チャンバ内を臨むその内側面に内側ガスマニホールドとガス噴射オリフィスとを有する。プロセスガス供給源25は、プロセスガスをガス分配プレート10に供給する。真空ポンプ30はリアクタチャンバ内の圧力を制御する。リアクタチャンバ内のプラズマに点火してそれを維持するプラズマソースパワーは、インピーダンス整合回路45を介してウェーハ支持ペデスタル15に接続されるRF発生器40によって生成される。それによりウェーハ支持ペデスタルはRF電極としての機能を果たす。アノード(導電性材料で形成したシーリング10でもよい)は、対極としての機能を果たすようRFグラウンドに接続される。係るリアクタのプラズマイオン密度分布は極めて不均一で、典型的に中心部が高い傾向にある。
図1Bで示す特徴は、シーリング10が図1Aのように直に接地されるのではなく、RFインピーダンス整合素子11(単に略示)を介してプラズマソースパワーを供給するVHF信号発生器12に接続されていることである。この場合、RF発生器40は単に半導体ウェーハつまりワークピース20のRFバイアスを制御するにすぎない。(RFインピーダンス整合素子11は、例えば、同軸の同調スタブまたはストリップライン回路等、固定同調素子であってもよい。)このような特徴は、本明細書の後の方で更に詳しく説明する。
プラズマイオン密度分布を制御するために、1セットの誘導コイルをシーリング10の上方に設ける。図1Aの場合には、1セットのコイルは、円筒チャンバと同軸の内側コイル60および外側コイル65を含み、各コイルは導線を1回巻き付けて構成される。図1Aでは巻線60、65を1周させたものを示しているが、例えば図1Bで示すように、各巻線を垂直方向に複数周巻き付けて構成してもよい。または図1Cで示すように、巻線60、65を垂直方向および水平方向の両方に延在させてもよい。図1Aの場合では、内側コイル60は、外側コイル65よりもシーリング10のさらに上方に配置される。しかしながら、他の場合では、この編成を逆にしてもよい。また、2つのコイル60、65をシーリング10の上方で同じ高さにしてもよい。
図1Aおよび図1Bの場合、コントローラ90は、各コイル60、65にそれぞれ接続される独立したDC電流供給源70、75を制御して、各オーバーヘッドコイル60、65へ流れる電流の大きさおよび極性を決定する。ここで図2を参照すると、コントローラ90が、コントローラ90を介して電流を供給したDC電流供給源76からコイル60、65へのDC電流を調整する場合を示している。このコントローラ90は各コイル60、65に接続されている。どちらの場合であっても、コントローラ90は異なる極性および大きさのDC電流を各コイル60、65にそれぞれ流すことができる。図2の場合、コントローラ90は、各コイル60、65に印加するDC電流を調節する1対のポテンショメータ82a、82bと、各コイル60、65に印加するDC電流の極性を個々に決める1対の連動スイッチ84a、84bとを含む。ポテンショメータ82a、82bおよび連動スイッチ84a、84bを高度に調整するために、コントローラ90はマイクロプロセッサ等のプログラマブル装置91を内蔵できる。
図1A、図1B、図1Cで示す2コイル60、65の編成では、内側コイル60が外側コイル65よりもシーリング10のさらに上方に配置されており、この編成が特定の利点を提供する。具体的には、どちらのコイルであっても、提供する磁場勾配の径方向成分は、少なくとも概ねコイル半径に比例し、コイルからの軸方向の隔たりに反比例する。従って、内側および外側コイル60、65はその大きさおよび隔たりが異なるので、異なる役割を果たす。すなわち、外側コイル65は半径が大きく、ウェーハ20に近接しているので、ウェーハ20の表面全体を支配する。一方、内側コイル60はウェーハ中心付近で最大効果を発揮し、磁場の微調節または立体形成を行うトリムコイルとして見なすことができよう。このような差動制御を実現するため、異なる半径を持ち、プラズマから異なる隔たりをもって配置した異なるコイルによる別の編成も可能である。本明細書中で特定の作業例を参照して後で説明するように、周辺プラズマイオン密度分布を様々に変化させるには、各オーバーヘッドコイル(60、65)を流れる電流の大きさを種々選択するだけでなく、それぞれのオーバーヘッドコイルの電流の流れの極性または方向を選択する。
図3Aは、図1Aの場合のウェーハ20上の径方向位置の関数としての、内側コイル60が生成する磁場の径方向成分(実線)および方位角成分(破線)を示す。図3Bは、ウェーハ20上の径方向位置の関数としての、外側コイル65が生成する磁場の径方向成分(実線)および方位角成分(破線)を示す。図3Aおよび図3Bに示すデータは、ウェーハ20の直径が300mm、直径12インチの内側コイル60をプラズマより約10インチ上方に配置し、直径22インチの外側コイル65をプラズマより約6インチ上方に配置した実装で得られた。図3Cは、内側および外側オーバーヘッドコイル60、65が生成する半カスプ型磁力線パターンの簡略図である。
図2のコントローラ90は、ウェーハ表面の磁場を調節するために、各コイル60、65へ印加する電流を変えることができ、それによってプラズマイオン密度の空間分布を変化させる。ここで、コントローラ90がこれらの磁場を変化させることで、チャンバのプラズマイオン分布にどれほど大きな影響を及ぼし、それを改善するかを解説するために、各コイル60、65が与える磁場の効果をそれぞれ示す。以下の実施例では、プラズマイオン分布ではなく、ウェーハ表面全体にわたるエッチング速度の空間分布が直接測定される。エッチング速度分布は、プラズマイオン分布の変化とともに直に変化するので、一方が変化すれば、他方が影響を受け変化する。
図4A、図4B、図4C、図4Dは、低いチャンバ圧力(30mT)で内側コイル60のみ用いて得られた有益な効果を示す。図4Aは、ウェーハ20の表面上の位置(横軸XおよびY)の関数としての、実測エッチング速度(縦軸Z)を示す。つまり図4Aは、ウェーハ表面の平面におけるエッチング速度の空間分布を示す。中心部が高い不均一なエッチング速度分布であることは図4Aから明らかである。図4Aは、磁場を印加しない場合に相当し、従ってリアクタ本来の不均一エッチング速度分布を示し、補正が必要である。この場合、エッチング速度の標準偏差は5.7%である。図4および図5で、磁場強度をウェーハ中心近くの軸方向磁場として以下説明するが、言うまでもなく、径方向磁場は、均一性を向上させるために、プラズマイオン密度の径方向分布で作用するものである。軸方向磁場はより容易に測定できるので、本発明の説明ではこれを選んだ。ウェーハ端の径方向磁場は、この配置では通常、軸方向磁場の約3分の1である。
図4Bは、内側コイル60を励磁して9ガウスの磁場を生成するときに、エッチング速度分布がどのように変化するかを示す。不均一性は、標準偏差4.7%まで減少する。
図4Cでは、内側コイル60の磁場が18ガウスまで増加しており、ウェーハ全体のエッチング速度の標準偏差が2.1%まで減少するという結果とともに、中心部でのピークが著しく減少したのが見てとれる。
図4Dでは、内側コイル60の磁場がさらに27ガウスまで増加しており、これによって、図4Aの中心部が高いパターンから、ほぼ逆の中心部が低いパターンとなっている。図4Dの場合では、ウェーハ表面にわたるエッチング速度の標準偏差は5.0%であった。
図5A、図5B、図5C、図5Dは、高いチャンバ圧力(200mT)で両方のコイル60、65を用いたときの有益な効果を示す。図5Aは図4Aに対応し、磁場により補正していない、リアクタの中心部が高い不均一なエッチング速度を表す。この場合、ウェーハ表面にわたるエッチング速度の標準偏差は5.2%であった。
図5Bでは、外側コイル65を励磁して22ガウスの磁場を生成した。これによって、エッチング速度分布の中心ピークを幾らか減少させる。この場合、エッチング速度標準偏差は3.5%まで減少した。
図5Cでは、両コイル60、65を励磁して24ガウスの磁場を生成した。図5Cが示す結果では、エッチング速度分布の中心ピークが著しく減少する。一方、周縁部付近のエッチング速度は増加している。全体的な効果としては、エッチング速度分布がより均一になるとともに、3.2%という低い標準偏差を得た。
図5Dでは、両コイルを励磁して40ガウスの磁場を生成し、過剰な補正が生じている。このため、ウェーハ表面にわたるエッチング速度分布は中心部が低い分布に移ってしまっている。この後者の場合のエッチング速度標準偏差は(図5Cの場合に対して)わずかに増加して3.5%となっている。
図4A〜図4Dの低い圧力試験と図5A〜5Dの高い圧力試験とで得られた結果を比較すると、不均一なエッチング速度分布に対して同じ補正を達成するためには、チャンバ圧力が高いほど、より大きな磁場が必要であることが分かる。例えば、30mTでは、内側コイル60だけを用いて18ガウスにて最適補正を達成した。それに対し、300mTでは、最適補正を達成するのに、両コイル60、65を用いて24ガウスの磁場が必要であった。
図6は、オーバーヘッドコイルの磁場が、プラズマイオン密度またはエッチング速度分布の均一性に大きな影響を及ぼすが、エッチング速度自体にはそれほど大きな影響がないことを示している。これは、エッチング速度分布の均一性の改善が望ましい一方、特定の半導体プロセス用に選択するエッチング速度を変えないことが好ましいことからして有利である。図6は、ダイヤ記号は、磁場(横軸)の関数としての、実測エッチング速度(左側縦軸)を表し、四角記号は、磁場の関数としての、エッチング速度(右側縦目盛)の標準偏差(不均一性)を表す。図示範囲での不均一性の変化は、約1オーダーの大きさであり、エッチング速度の変化は約25%に留まる。
図1A、図1B、図1Cのオーバーヘッドコイルインダクタ60、65を、従来のMERIEリアクタと併用してもよい。図7および図8は、図1Aに対応する場合を示し、更なる特徴として4つの従来のMERIE電磁石92、94、96、98およびMERIE電流コントローラ99を備える。電流コントローラ99は、各MERIE電磁石92、94、96、98にAC電流を供給する。各電流は同一の低周波数であるが、従来のように、チャンバ内に低速回転磁場を生成するよう、位相が90度オフセットされている。
オーバーヘッドコイルによるプラズマ分布制御
本発明の方法によれば、オーバーヘッドコイル60、65が生成する特定の磁場を選択することにより、特定のリアクタに固有のウェーハ表面にわたるプラズマイオン密度分布を特有なやり方であつらえる。例えば、プラズマ分布を、ウェーハ表面にわたって、より均一なエッチング速度分布を生成するようにあつらえてもよい。このあつらえは、例えば、オーバーヘッドコイルのDC電流の最適な電極および振幅を選定するようにコントローラ90をプログラムすることで達成される。本発明の実施例は、同心のオーバーヘッドコイル(すなわちコイル60、65)を2つだけ有するリアクタにかかわるが、上記方法は、2つを超えるコイルを用いて実施でき、より多数のオーバーヘッドコイルを用いて、より精確な結果を提供してもよい。ウェーハ表面にわたるプラズマイオン密度分布を変化させるように、磁場をコントローラ90であつらえ、それがエッチング速度分布に影響を及ぼす。
第1ステップでは、オーバーヘッドコイル60、65からの補正磁場がない状態で、ウェーハ表面にわたるエッチング速度分布を測定する。次のステップで、エッチング速度分布をより均一にするプラズマイオン密度分布の変化を決定する。最終ステップで、プラズマイオン密度分布の所望変化を生み出すことになる磁場を決定する。この磁場が与えられると、その生成に必要なオーバーヘッドコイル60、65の電流の大きさおよび方向は、周知の静磁場方程式で計算できる。
本発明者は、オーバーヘッドコイル60、65の磁場がプラズマに与える圧力(いわゆる「磁気圧」)を、磁場から計算する方法を発見した。これについて以下述べる。プラズマにかかる磁気圧は、プラズマイオン密度分布を変化させる。プラズマイオン密度分布のこの変化は、ウェーハ表面にわたるエッチング速度分布の比例変化をもたらし、これを直接に観察できる。従って、ウェーハ表面にわたるプラズマイオン密度分布と、エッチング速度分布とは、比例因子によって少なくとも概ね相関する。
最初に、ウェーハ表面にわたるエッチング速度の空間分布を測定してから、オーバーヘッドコイル60、65による磁場を印加する。この測定から、エッチング速度分布の(均一分布を達成するための)所望変化を決めることができる。次に、チャンバ内の位置およびコイル内の電流の関数としての、各オーバーヘッドコイル60、65が生成する磁場の空間分布を、各コイルの幾何形状から分析的に決定する。その後、既知のセットの電流をコイルに印加し、次に、その結果生じた、ウェーハ表面にわたるエッチング速度分布の変化を測定することで、ウェーハ表面での、全コイルからの磁場のベクトル和と、ウェーハ表面でのエッチング速度分布の変化とを相関付ける線形スケールファクタを推論できる。(このスケールファクタは概ね、プラズマの中立圧力の関数であり、最大約500mTのチャンバ圧力まで有効である。)従って、エッチング速度分布の(さらなる均一性を達成するための)所望変化つまり補正が与えられれば(本明細書で後述する方法で)必要な磁場を見つけることができ、先に分析的に決定した磁場空間分布関数を使って、対応するコイル電流をその磁場から推測できる。
エッチング速度分布の不均一性に対する所望補正は、様々な方法で行える。例えば、均一つまり平均エッチング速度から、ウェーハ表面にわたる2次元エッチング速度分布を減算して「残差」分布を得る。この方法で補正すべきエッチング速度分布の不均一性は、容量結合ソースパワーの不均一な印加、不均一なプロセスガス分布、ならびに不均一なプラズマイオン密度分布を含めた、リアクタチャンバにおける様々な因子によってもたらされる。前記の方法では、磁気圧でプラズマイオン密度分布を変化させて不均一性が補正される。
また、以下の方法を採用して、望ましいように、不均一である「補正した」プラズマ分布を確立できる。この場合、「未補正の」つまり周辺プラズマイオン密度分布と、所望分布(すなわち分布自体が不均一である)との間の差が対象である補正分である。従って、この方法は、プラズマ密度分布をより均一にする場合や、必ずしも均一ではないが特定の選択密度分布パターンにする場合のいずれにも有用である。
ここで、前記方法を実行する一連のステップを図9を参照して説明する。
第1ステップ(図9のブロック910)は、オーバーヘッドコイル60、65それぞれに対し、コイル電流およびウェーハ表面上の径方向位置の関数としての、ウェーハ表面での磁場を求める数式を分析的に決定する。円柱座標を用いて、i番目のコイルについて、この数式をB(r,z=ウェーハ,I)と表わせる。これはビオ・サバールの法則から直接的に求めることができる。
次のステップ(図9のブロック920)は、オーバーヘッドコイル60、65に電流を流さないで実行する。このステップでは、ウェーハ表面全体のプラズマイオン密度の空間分布を測定する。この空間分布は、n(r,z=ウェーハ)と表わせる。このステップでは、試験ウェーハの表面にわたるエッチング速度分布を測定することで、プラズマイオン密度分布を間接的に測定できる。当業者であれば、エッチング速度分布からプラズマイオン密度分布を容易に推定できる。
次にブロック930のステップで、先のステップで測定したプラズマイオン密度の空間分布関数n(r,z=ウェーハ)に対する補正c(r)を求める。補正c(r)は、多くの適当な方法で定義してよい。例えば、最大値n(r,z=ウェーハ)max−n(r,z=ウェーハ)と定義してもよい。このように、c(r)をn(r,z=ウェーハ)に加算して、n(r)maxと等しい均一振幅の「補正済」分布を得る。当然ながら、異なる補正関数c(r)を定義して、異なる均一振幅を得てもよい。さもなければ、先に簡単に述べたように、不均一分布にしたい場合、所望分布とn(r,z=ウェーハ)との差が補正分となる。
次のステップ(ブロック940)では、各オーバーヘッドコイル60、65に対して「試験」電流Iを選択し、その電流を適当なコイルに印加して、得られたプラズマイオン分布を測定する。これはn(r,z=ウェーハ)試験と表わせる。磁場がある状態とない状態で測定したイオン分布を減算すれば、イオン分布の変化Δn(r)が得られる:

Figure 0004387299

次のステップ(ブロック950)では、磁場が及ぼす圧力勾配(すなわち磁気圧)とイオン分布の変化Δn(r)とを相関させるスケールファクタSを計算する。この計算は、磁気圧勾配をΔn(r)で除算して行う。i番目のコイルの磁場B(r,z=ウェーハ,I)の磁気圧勾配は、磁気流体力学方程式に従い各コイルに対して個々に計算される:

Figure 0004387299

ここで下付文字rは径方向成分を示す。各コイルに関してこのように個別に得られた結果を合計する。従って、磁気圧勾配の総和は以下の通りである:
Figure 0004387299

かくして、スケールファクタSは以下の通りである:
Figure 0004387299

この除算はrの異なる値で行い、その結果の平均をとってスカラー形式のSを得てもよい。さもなければ、スケールファクタSはrの関数となり、適当な方法で用いられる。
ブロック950のステップで求めたスケールファクタSは、磁気圧を決定するコイル電流Iと、その結果得られたイオン分布の変化との間をつなぐものである。具体的には、1セットのコイル電流Iが与えられると、1セットのIから求めた磁気圧にスケールファクタSを乗算して、対応するイオン分布の変化n(r)を計算できる:
Figure 0004387299

この事実は、続くステップ(ブロック960)のベースを与え、ここでコンピュータ(マイクロプロセッサ91等)が先の方程式を用いて、予め特定または所望したプラズマイオン密度分布の変化Δn(r)に対する最良近似を与える1セットのコイル電流Iを探索する。この場合、所望変化は、ブロック930のステップで計算される補正関数c(r)に等しい。言い換えれば、コンピュータが、以下の条件を満たす1セットのコイル電流Iを探索する:

Figure 0004387299

この探索は、例えば最急降下法など、周知の最適化手法を用いて行ってもよい。こうした手法は、当業者が容易に実行できることから、ここで説明はしない。
それから、探索で見出した1セットのコイル電流Iiの大きさおよび極性をコントローラ90に送り、コントローラはこれら電流を各コイル60、65に印加する。
図10では、ウェーハ表面での径方向位置の関数としての、磁気圧(実線)と、実測プラズマイオン分布変化(点線)とを比較する。先に検討したように、磁気圧とは、オーバーヘッドコイルの磁場の二乗で得られる勾配のことである。図10は、磁気圧と、イオン密度分布の変化との間に良好な相関があることを示している。
係る方法の用途を図11〜図14で示す。図11は、ウェーハ表面でのエッチング速度空間分布の不均一性すなわち標準偏差(縦軸)が、いずれか一方のオーバーヘッドコイルのコイル電流に伴って、どのように変動したかを示す。コイル電流ゼロのときの標準偏差は約12%であり、イオン分布は図12で示すように中心部が高かった。
コイル電流が約17アンペアのとき、約3%の最小不均一性を達成した。これは約4分の1(すなわちエッチング速度分布の標準偏差が12%から3%に)改善されたことを表している。実際の、すなわち測定したエッチング速度分布は、図13Aの通りであった。一方、図9の手法を用いて予測したエッチング速度分布は、図13Bの通りであった。
35アンペアという高コイル電流では、エッチング速度分布標準偏差は約14%であった。実測エッチング速度空間分布は図14Aに示す通りであり、他方、予測分布は図14Bに示す通りであった。
再び図13Aを参照すると、こうして得た最も均一なイオン分布は明らかに平坦ではなく、実際は「椀」形状であり、周縁近くは凸状、中心付近は凹状になっている。独立したオーバーヘッドコイルの数が増えるとともに(例えば3つ以上)、結果として、より高い分解能およびより良好な均一性を伴って電流の最適化を実行できる。従って、本発明は2つのコイルだけを有するケースに限定されない。本発明は、2つ未満または2つを超えるオーバーヘッドコイルを用い、結果を変化させて実施してもよい。
シーリング表面でのプラズマイオン密度分布またはエッチング速度分布を制御するために、同じ方法を適用してもよい。このようなアプローチは、例えばチャンバの洗浄運転中に有用であろう。図15に図9の方法の変形を示す。ここではイオン密度(またはエッチング速度)の空間分布の均一性を最適化する。図15のステップ、つまりブロック910'、920'、930'、940'、950'、960'は、図9のステップ、つまりブロック910、920、930、940、950、960と同一である。但し、これらのステップがウェーハ平面ではなくシーリング平面に対して実施される点を除く。
第1ステップ(図15のブロック910´)は、オーバーヘッドコイル60、65それぞれに対し、コイル電流およびシーリング表面上の径方向位置の関数としての、シーリング表面での磁場を求める数式を分析的に決定する。円柱座標を用いて、i番目のコイルについて、この数式をB(r,z=シーリング,I)と表わせる。それは、単純な静磁場方程式から求められ、コイル電流Iiおよびシーリング表面上の径方向配置rの関数だけでなく、コイル半径、およびコイルとシーリング内側表面との距離z=シーリング等、特定の定数の関数である。
次のステップ(図15のブロック920´)は、オーバーヘッドコイル60、65に電流を流さないで実行する。このステップでは、シーリング表面全体のプラズマイオン密度の空間分布を測定する。この空間分布は、n(r,z=シーリング)と表わせる。このステップでは、プラズマイオン密度分布を、従来のプローブ手法または他の間接的手法で測定できる。
次にブロック930´のステップで、先のステップで測定したプラズマイオン密度の空間分布関数n(r,z=シーリング)に対する補正c´(r)を求める。(ここではプライム記号を採用して、図15の計算と上記の図9の計算とを区別している点に留意されたい。本発明で用いられるような導関数を意味するものではない。)補正c´(r)は、多くの適当な方法で定義してよい。例えば、最大値n(r,z=シーリング)max−n(r,z=シーリング)と定義してもよい。このように、c(r)をn(r,z=シーリング)に加算して、n(r)maxと等しい均一振幅の「補正済」分布を得る。当然ながら、異なる補正関数c´(r)を定義して、異なる均一振幅を得てもよい。また、特定の不均一分布を所望する場合、未補正つまり周辺プラズマ分布n(r,シーリング)と、所望不均一分布との差が補正分となる。従って、この方法を用いて、特定の不均一パターンを持つ所望プラズマイオンまたは均一プラズマイオン密度分布のいずれであっても確立できる。
次のステップ(ブロック940´)では、各オーバーヘッドコイル60、65に対して「試験」電流Iを選択し、その電流を適当なコイルに印加して、その結果得られたプラズマイオン分布を測定し、これはn(r,z=シーリング)試験と表わせる。磁場がある状態とない状態で測定したイオン分布を減算すれば、イオン分布の変化Δn(r)が得られる:

Figure 0004387299

次のステップ(ブロック950´)では、磁場が及ぼす圧力勾配(すなわち磁気圧)とイオン分布の変化Δn(r)とを相関させるスケールファクタS´を計算する。この計算は、磁気圧勾配をΔn(r)で除算して行う。i番目のコイルの磁場B(r,z=シーリング,I)の磁気圧勾配は、磁気流体力学方程式に従い各コイルに対して個々に計算される:

Figure 0004387299

ここで下付文字rは径方向成分を示す。各コイルに関してこのように個別に得られた結果を合計する。従って、磁気圧勾配の総和は以下の通りである:
Figure 0004387299

かくして、スケールファクタSは以下の通りである:
Figure 0004387299

ブロック950´のステップで求めたスケールファクタS´は、磁気圧を決定するコイル電流Iと、その結果得られたイオン分布の変化との間をつなぐものである。具体的には、1セットのコイル電流Iが与えられると、1セットのIから求めた磁気圧にスケールファクタS´を乗算して、対応するイオン分布の変化n´(r)を計算できる:
Figure 0004387299

この事実は、続くステップ(ブロック960´)のベースを与え、ここでコンピュータ(マイクロプロセッサ91等)が先の方程式を用いて、予め特定または所望したプラズマイオン密度分布の変化Δn´(r)に対する最良近似を与える1セットのコイル電流Iを探索する。この場合、所望変化は、ブロック930´のステップで計算される補正関数c´(r)に等しい。言い換えれば、コンピュータが、以下の条件を満たす1セットのコイル電流Iを探索する:

Figure 0004387299

この探索は、例えば最急降下法など、周知の最適化手法を用いて行ってもよい。こうした手法は、当業者が容易に実行できることから、ここで説明はしない。
その後、探索で見出した1セットのコイル電流Iiの大きさおよび極性をコントローラ90に送り、コントローラはこれら電流を各コイル60、65に印加する。
オーバーヘッドコイルを1つだけ有する前記デバイスを用いると、プラズマイオン分布の均一性の最適化を、ウェーハとシーリングの両方で同時に行うのではなく、いずれか一方で行うことができる。オーバーヘッドコイル(例えば、オーバーヘッドコイル60、65)が少なくとも2つあれば、プラズマイオン分布の均一性を、ウェーハとシーリングの両方で同時に少なくとも概ね最適化できる。
オーバーヘッドコイルを用いたプラズマ操作
本願発明者は、プラズマを、シーリングおよび/または側壁に向けて、または、ウェーハ表面に向けて操作できるよう、コイル電流Iiを選択できることを発見した。また、図9の方法と類似するやり方で、シーリング表面でのプラズマ密度分布の均一性を向上させるようにコイル電流Iiを選択することもできる。その結果、処理中はウェーハにプラズマを集中させ、そして洗浄中はシーリングおよび/または側壁に集中させることができる。こうしてシーリングにプラズマを集中させれば、洗浄時間を短縮できる。
一実施例では、−17.5アンペアおよび+12.5アンペアの電流をコントローラ90によりそれぞれ内側コイル60および外側コイル65へ印加することで、プラズマをチャンバ側壁に向けて操作した。図16はチャンバ内側の径方向部分を示し、横軸にチャンバの半径ゼロから周縁までの部分を、縦軸にウェーハ表面からシーリングまでの部分をとる。図16の小さな矢印は、−17.5アンペアおよび+12.5アンペアの電流をコントローラ90によりそれぞれ内側コイル60および外側コイル65に印加することで、プラズマをチャンバ側壁に向けて操作したときの、チャンバ内の様々な位置での磁場の大きさと方向を示す。図17は、径方向位置の関数としての、対応する、ウェーハ表面での磁場の二乗で得られる勾配を示す。
別の実施例では、−12.5アンペアおよび+5アンペアの電流をコントローラ90によりそれぞれ内側コイル60および外側コイル65へ印加することで、プラズマをチャンバのルーフに向けて操作した。図18はチャンバ内側の径方向部分を示し、横軸にチャンバの半径ゼロから周縁までの部分を、縦軸にウェーハ表面からシーリングまでの部分をとる。図18の小さな矢印は、−12.5アンペアおよび+5アンペアの電流をコントローラ90によりそれぞれ内側コイル60および外側コイル65に印加することで、プラズマをチャンバ側壁に向けて操作したときの、チャンバ内の様々な位置での磁場の大きさと方向を示す。図19は、径方向位置の関数としての、対応する、ウェーハ表面での磁場の二乗で得られる勾配を示す。
更に別の一例では、−25アンペアおよび+2.75アンペアの電流をコントローラ90によりそれぞれ内側コイル60および外側コイル65へ印加することで、シーリングの中心部から側壁に延びる磁力線に沿って、プラズマ向を操作した。図20はチャンバ内側の径方向部分を示し、横軸にチャンバの半径ゼロから周縁までの部分を、縦軸にウェーハ表面からシーリングまでの部分をとる。図20の小さな矢印は、−25アンペアおよび+2.5アンペアの電流をコントローラ90によりそれぞれ内側コイル60および外側コイル65に印加することで、プラズマをチャンバ側壁に向けて操作したときの、チャンバ内の様々な位置での磁場の大きさと方向を示す。図21は、径方向位置の関数としての、対応する、ウェーハ表面での磁場の二乗で得られる勾配を示す。
図17は、プラズマを縁端に向けて操作したとき、プラズマへの高い正の磁気圧がチャンバ縁端付近で作用することを示す。図19は、プラズマをシーリング縁端に向けたとき、プラズマへの低い磁気圧がチャンバ縁端付近で作用することを示す。図21は、磁力線がシーリングから縁端に延びているとき、高い負圧がチャンバ縁端付近に存在することを示す。
従って、シーリングおよび側壁等、洗浄を要するチャンバ内の様々な部位にプラズマを向けるようオーバーヘッドコイル60、65の電流を選択してもよい。または、ウェーハのもっと近くにプラズマを集中させてもよい。ウェーハまたはシーリングのいずれかに向けてプラズマを操作するために、あるいは或る操作比SRに従ってウェーハとシーリングとの間でプラズマを配分するために、図22に示す方法を実行してもよい。
ここで図22を参照すると、第1ステップ(図22のブロック2210)では、オーバーヘッドコイル(例えば、1対のコイル60、65)の全コイル電流の関数としての、チャンバ内側磁場の分析モデルを定義する。これは、静磁場方程式を使って当業者が容易に行えるので、ここでは説明しない。磁場は、各コイルの個々の磁場の和である。個々の磁場は、各コイルの直径、各コイルの位置、コイル電流、およびチャンバ内の位置の関数である。従って、i番目のコイルが生成する磁場は以下のように表すことができる:

Figure 0004387299

ゆえに、総磁場は以下の通りである:

Figure 0004387299

次のステップ(ブロック2220)では、所望プロセス条件一式を満たす1セットの磁場を選択する。例えば、プラズマをシーリングに向けて操作するには、図18の実施例で示すように、シーリングに向かってプラズマを押すようなプラズマへの磁気圧を生成する磁場を選択する。プラズマを側壁に向けて操作するには、図16に示すように、周縁に向けてプラズマを押すようなプラズマへの磁気圧を生成する磁場を選択する。

上記ブロック2220のステップで定義され、特定条件を満たす各磁場に関し、コンピュータは、所望磁場を生成する1セットのコイル電流のために、ブロック2210のステップで定義したモデルを探す。これが、次のステップすなわちブロック2230である。ブロック2230のステップで得られた各セットの電流は、該当条件の名称とともに、該当プロセス条件に対応する記憶場所に記憶される(図22のブロック2240)。特定プロセス条件が選定される(例えば、プラズマをシーリングに向けて操作する)たびに、マイクロプロセッサ91は、対応する記憶場所から1セットの電流値をフェッチし(ブロック2250)、対応する電流を該当のコイルへ印加する(ブロック2260)。
図23は、ユーザ入力に応じて、マイクロプロセッサ91をどのようにプログラムするかを示す。最初に、処理にはウェーハ表面のエッチングが含まれるか否か(ブロック2310)、およびプロセスにはシーリングの洗浄(エッチング)が含まれるか否か(ブロック2320)を判定する。ウェーハがエッチングに限られる場合、プラズマはウェーハに向けて操作され(ブロック2330)、図9の方法でウェーハ表面でのプラズマ分布均一性が最適化される(ブロック2350)。シーリングの洗浄と同時にウェーハをエッチングする場合、シーリングとウェーハとの間でプラズマ密度を配分し(ブロック2360)、図9のようにウェーハ表面で、また図15のようにシーリングで、それぞれプラズマ密度均一性を最適化する(ブロック2370)。シーリングが洗浄に限られる場合、プラズマはシーリングに向けて操作され(ブロック2380)、シーリングでのプラズマ密度均一性を最適化する(ブロック2390)。
VHFオーバーヘッド電極との併用
図24は、内側および外側コイル60、65を、固定同調スタブを介してVHFプラズマソースパワー発生器に接続されたオーバーヘッド電極を有する容量結合型リアクタへ、どのように組み合わせたかを示す。このようなリアクタについては、Daniel Hoffman他が2001年12月19日に出願し、本発明の譲受人に譲渡した米国特許出願第10/028,922号「プラズマと同調するオーバーへッドRF電極を備えるプラズマリアクタ」に記載され、引用によってその開示は本明細書中に取り込まれる。
図24を参照すると、プラズマリアクタは、半導体ウェーハ110を支持するウェーハ支持体105をチャンバ底部に備えるリアクタチャンバ100を含む。例示の実施では、プロセスキットが、接地されたチャンバ本体127の上で誘電リング120に支持された導体または半導体リング115を含んでもよい。チャンバ100の上部は、誘電シールにより、接地チャンバ本体127上のウェーハ110上方でギャップ長をとって支持されたディスク状オーバーヘッド導体電極125で閉じられている。ある実施では、ウェーハ支持体105は、ギャップ長が変化するよう垂直方向に可動である。別の実施では、ギャップ長を所定長さに固定してもよい。オーバーヘッド電極125はその内側表面を、半金属材料(例えば、SiまたはSiC)で被覆可能な金属(例えばアルミニウム)であっても、それ自体が半金属材料であってもよい。RF発生器150はRFパワーを電極125に印加する。発生器150からのRFパワーは、発生器150に整合させた同軸ケーブル162を介して、電極125に接続される同軸スタブ135に結合される。以下詳細に述べるように、スタブ135は特性インピーダンスおよび共振周波数を持ち、電極125と、同軸ケーブル162つまりRFパワー発生器150の出力との間のインピーダンス整合を提供する。RF発生器150のRFリターン(RFグラウンド)にチャンバ本体が接続される。オーバーヘッド電極125からRFグラウンドまでのRF経路は、誘電シール120および130の静電容量の影響を受ける。ウェーハ支持体105、ウェーハ110、およびプロセスキットの導体または半導体リング115は、電極125に印加されるRFパワーに対して1次RFリターン路を提供する。
図1Aの場合のように、内側コイル60の直径は外側コイル65の直径の半分未満であり、外側コイル65よりもチャンバから離れた平面内にある。外側コイル65は、電極125の頂部の平面またはそれに近接して配置される一方、内側コイル60は、電極125のかなり上方に配置される。図1の場合のように、コイル60、65のDC電流は、コイル60、65の電流供給源70、75を調整するプラズマ操作コントローラ90により制御される。
電極125、プロセスキット115、120、および誘電シール130を含むオーバーヘッド電極アセンブリ126の静電容量を、RFリターンつまりグラウンドに対して測定したところ、一実施例では180ピコファラドであった。電極アセンブリ静電容量は、電極面積、ギャップ長(ウェーハ支持体とオーバーヘッド電極間の距離)および浮遊容量に影響を及ぼす因子、特にはシール130および誘電リング120の誘電値の影響を受け、そしてこれらは使用材料の誘電率および厚さの影響を受ける。より一般的には、電極アセンブリ126の静電容量(無符号数またはスカラー)は、以下検討するように、特定のソースパワー周波数、プラズマ密度、および動作圧力での、プラズマの負の静電容量(複素数)と大きさが等しいか、略等しい。
前述の関係に影響を及ぼす因子の多くは、リアクタで実施しなくてはならないプラズマプロセス要件の実情と、ウェーハサイズと、ウェーハ上で行う均一処理の要件とに起因して、かなりの部分が予め決定されている。従って、プラズマ静電容量は、プラズマ密度およびソースパワー周波数の関数であり、電極容量は、ウェーハ支持体と電極間のギャップ(高さ)、電極直径、およびアセンブリの絶縁体の誘電値の関数である。プラズマ密度、動作圧力、ギャップ、および電極直径は、リアクタで実行するプラズマプロセスの要件を満たさなくてはならない。特に、イオン密度は特定の範囲内でなくてはならない。例えば、シリコンおよび誘電体のプラズマエッチングプロセスでは、概してプラズマイオン密度が10乃至1012イオン/ccの範囲であることが求められる。ウェーハ電極のギャップが、例えば約2インチであれば、8インチのウェーハに対して最適なプラズマイオン分布均一性を与える。電極直径はウェーハ直径を超えなければ、少なくとも同程度の大きさであることが好ましい。動作圧力も同様に、典型的なエッチングおよび他のプラズマプロセスにとって実際的な範囲であることが好ましい。
しかし、上記の好ましい関係を得るために選択可能なその他の因子がまだ残っていることが分かっている。特には、ソースパワー周波数の選択、およびオーバーヘッド電極アセンブリ126に関する静電容量の選択である。電極に対する上記の寸法制約およびプラズマに対する制約(例えば密度範囲)の中で、ソースパワー周波数としてVHF周波数を選び、そして、電極アセンブリ126の絶縁体コンポーネントの誘電値を適切に選択すれば、電極容量を、プラズマの負の静電容量の大きさに整合させることができる。このような選択によって、ソースパワー周波数とプラズマ−電極共振周波数とを整合または概ね整合できる。
従って、一例示によれば、8インチウェーハに対し、オーバーヘッド電極の直径は略11インチ、ギャップは約2インチであり、プラズマ密度および動作圧力は、上記のようにエッチングプロセスの典型値とし、VHFソースパワー周波数を210MHz(但し、異なるVHF周波数であっても同等の効果がある)とし、ソースパワー周波数、プラズマ電極共振周波数、およびスタブ共振周波数すべてを整合または概ね整合させる。
より詳細には、これら3種類の周波数を互いにわずかにオフセットさせ、ソースパワー周波数は210MHz、電極‐プラズマ共振周波数は約200MHz、スタブ周波数は約220MHzである。これは、有利にシステムQを縮小する離調効果を得ることを目的とする。このようにシステムQを縮小すると、リアクタの性能がチャンバ内の条件変化の影響を受けなくなり、これによってプロセス全体は著しく安定し、はるかに広いプロセスウィンドウにわたって実行できる。
目下のところ好ましいモードは、直径12インチのウェーハの収容に適したチャンバ径およびペデスタル径を有し、ウェーハとシーリング間のギャップが約1.25インチ、そしてVHFソースパワー周波数が162MHz(先に言及した210MHzとは異なる)である。
同軸スタブ135は特別に構成された設計であり、これが更に、システム全体の安定性およびその広いプロセスウィンドウケーパビリティのみならず、その他多くの価値ある利点に寄与する。これは、内側円筒導体140および同心の外側円筒導体145を含む。例えば比誘電率1の絶縁体147(図24にハッチングで示す)は、内外導体140、145間の空間を満たす。内外導体140、145は、例えば、ニッケル被覆アルミニウムで形成してもよい。例示では、外側導体145の直径は約4インチ、内側導体140の直径は約1.5インチである。スタブ特性インピーダンスは、内外導体140、145の半径および絶縁体147の誘電率で決まる。上記の場合のスタブ135の特性インピーダンスは65Ωである。より一般的には、スタブ特性インピーダンスは、ソースパワー出力インピーダンスを約20%〜40%、好ましくは約30%上回る。スタブ135の軸長は、220MHz付近で共振を得て、VHFソースパワー周波数210MHzからわずかにオフセットしながら概ね整合させるために、約29インチ(220MHzの半波長)とする。
以下に述べるように、RF発生器150からのRFパワーをスタブ135へ印加するために、スタブ135の軸方向長に沿う特定箇所にタップ160を設ける。発生器150のRFパワー端子150bおよびRF戻り端子150aは、スタブ135上のタップ160のところで、それぞれ内側および外側同軸スタブ導体140、145に接続されている。これらの接続は、周知の方法で、発生器150の出力インピーダンス(通常50Ω)と整合する特性インピーダンスを有する発生器‐スタブ同軸ケーブル162を経由してなされる。スタブ135の遠端部135aにある終端導体165は内外導体140、145を共に短絡し、これによってスタブ135はその遠端部135aで短絡される。スタブ135の近端部135b(非短絡端)では、外側導体145が環状導電性ハウジングつまり支持体175を介してチャンバ本体に接続される一方、内側導体140が導電性シリンダつまり支持体176を介して電極125の中心に接続される。誘電リング180は、導電性シリンダ176と電極125との間に、離間して保持される。
内側導体140は、プロセスガスおよび冷却液等の供給に利用されるコンジットを備える。この特徴の主な利点は、典型的なプラズマリアクタと異なり、ガスライン170および冷却液ライン173が大きな電位差を交差させないことである。従って、かかる目的で、両ラインを低コストでより信頼性の高い金属材料で構成してもよい。金属製ガスライン170は、オーバーヘッド電極125またはその近傍の排気口172にガスを供給する。一方、金属製の冷却液ライン173は、オーバーヘッド電極125内の冷却液通路つまりジャケット174に冷却液を供給する。
この特別に構成したスタブによるRF発生器150とオーバーヘッド電極アセンブリ126との間の整合、ならびにプラズマ負荷の処理、反射パワーの最小化および負荷インピーダンスの広範な変化を吸収する超幅広インピーダンス整合空間の提供によって、能動的な共振インピーダンス変換が行われる。その結果、パワーの使用でこれまで達成できなかった効率と共に、幅広いプロセスウィンドウおよびプロセスフレキシビリティが与えられ、同時に、それらすべてが典型的なインピーダンス整合装置の必要性を極力抑えたり回避したりする。上記の通り、スタブ共振周波数も理想の整合からはオフセットしており、システム全体のQ、システム安定性、プロセスウィンドウおよびマルチプロセスケーパビリティを更に向上する。
電極‐プラズマ共振周波数とVHFソースパワー周波数との整合:
概略述べたように、主たる特徴は、電極‐プラズマ共振周波数でのプラズマとの共振、そしてソースパワー周波数と電極−プラズマ周波数との整合(または略整合)のためにオーバーヘッド電極アセンブリ126を構成することである。電極アセンブリ126は主に容量性リアクタンスを有する一方、プラズマリアクタンスは周波数、プラズマ密度、および他のパラメータの複合関数である。(以下詳細に述べるが、プラズマは、虚数項を持つ複合関数であって一般的に負の静電容量に対応するリアクタンスに関して分析される。)電極‐プラズマ共振周波数は、電極アセンブリ126およびプラズマのリアクタンスによって(コンデンサおよびインダクタのリアクタンスによって決まるコンデンサ/インダクタ共振回路の共振周波数に類比して)決められる。従って、電極‐プラズマ共振周波数は必ずしもソースパワー周波数でなくてもよく、プラズマ密度に依存する。従って、実際の閉じ込めを特定範囲内のプラズマ密度および電極寸法に制約すれば、プラズマリアクタンスが、電極‐プラズマ共振周波数とソースパワー周波数とが等しくなる、または略等しくなるようなソースパワー周波数を見出すことが課題となる。(プラズマリアクタンスに影響を及ぼす)プラズマ密度および(電極容量に影響を及ぼす)電極寸法が、特定のプロセス制約を満たさなくてはならないことが、この課題を更に困難にしている。具体的には、誘電体および導体プラズマエッチングプロセスに関して、プラズマ密度は10乃至1012イオン/ccの範囲内であるのがよく、これがプラズマリアクタンスに対する制約である。その上、例えば8インチ径ウェーハを処理するためのより均一なプラズマイオン密度分布は、ウェーハと電極間のギャップつまり高さを約2インチとして、電極直径の大きさをウェーハ直径と等しいかそれ以上とすれば、実現でき、これが電極容量に対する制約である。その一方、直径12インチウェーハには異なるギャップを適用してもよい。
従って、電極容量をプラズマの負の静電容量の大きさに整合させて(または概ね整合させて)、電極‐プラズマ共振周波数およびソースパワー周波数を、少なくとも概ね整合させる。先に挙げた一般的な導体および誘電体エッチングプロセスの条件下(すなわちプラズマ密度10乃至1012イオン/cc、ギャップ2インチ、電極直径約11インチ)では、ソースパワー周波数がVHF周波数であれば、整合可能である。それ以外の条件(例えば、異なるウェーハ径、異なるプラズマ密度)によって異なる周波数範囲を指示し、このようなリアクタの特徴を実行する際に係る整合を実現してもよい。以下で述べるが、誘電体および金属プラズマエッチングならびに化学的気相堆積を含む幾つかの主要用途で3インチウェーハを処理するための好ましいプラズマ処理条件下で、先に定めたプラズマ密度を有する典型的な一作業例のプラズマ静電容量は、−50乃至−400ピコファラドであった。一例示では、電極直径を11インチ、ギャップ長(電極からペデスタルまでの間隔)を約2インチとし、シール130には誘電率9および厚さ1インチオーダーの誘電材料を選び、さらにリング120には誘電率4および厚さ10mmオーダーの誘電材料を選ぶことで、オーバーヘッド電極アセンブリ126の静電容量をこの負のプラズマ静電容量の大きさに整合させた。
電極アセンブリ126とプラズマとの組み合わせは、先程述べたようにそれらの静電容量が整合していると仮定すれば、電極125に印加するソースパワー周波数と少なくとも概ね整合する電極‐プラズマ共振周波数で共振する。エッチングプラズマ処理の好ましいレシピ、環境、およびプラズマを得るには、この電極‐プラズマ共振周波数とソースパワー周波数とをVHF周波数で整合または概ね整合させればよいこと、また、このように周波数を整合または概ね整合させると非常に有利であることを本願発明者は発見した。例示の場合、後述のように、上記の負のプラズマ静電容量の値に対応する電極‐プラズマ共振周波数は約200MHzである。ソースパワー周波数は210MHzで概ね整合され、後述の更なる利点を実現するために、電極‐プラズマ共振周波数より若干上にオフセットしている。
なかでも、プラズマ静電容量はプラズマ電子密度の関数である。これはプラズマイオン密度と相関し、良好なプラズマ処理条件を提供するために、プラズマイオン密度を略10乃至1012イオン/ccの範囲内に維持する必要がある。以下でさらに詳述するが、この密度は、ソースパワー周波数および他のパラメータとともに、負のプラズマ静電容量を決定する。従って、その選択はプラズマ処理条件を最適化するニーズの制約を受ける。しかし、オーバーヘッド電極アセンブリの静電容量は多くの物理的因子、例えば、ギャップ長(電極125とウェーハとの間隔);電極125の面積;誘電シール130の誘電正接範囲;電極125と接地チャンバ本体127間の誘電シール130の誘電率選択;プロセスキット誘電シール130の誘電率選択;誘電シール130および120の厚さ;およびリング180の厚さおよび誘電率;の影響を受ける。これによって、オーバーヘッド電極容量に影響を及ぼすこれらおよびその他の物理的因子の中から選択することで、電極アセンブリの静電容量をいくらか調節することができる。本願発明者は、オーバーヘッド電極アセンブリの静電容量と負のプラズマ静電容量の大きさとの間で必要な整合度を達成するには、この調節範囲で十分であることが分かった。特に、誘電率およびその結果生じる誘電値が所望の値となるよう、シール130およびリング120の誘電材料および寸法を選択する。その後、電極容量に影響を及ぼす同じ物理的因子の一部、特にギャップ長は、以下のような実用性の影響を受けたり、制限されたりするという事実にも拘わらず、電極容量とプラズマ静電容量との整合を達成できる。すなわち、より大径のウェーハを取り扱うニーズがある場合;ウェーハ全直径にわたりプラズマイオン密度分布の均一性を良好にしてそれを行う場合;イオン密度対イオンエネルギーの制御を良好にする場合。
プラズマ静電容量および整合オーバーヘッド電極容量が前述の範囲であるとすると、電極‐プラズマ共振周波数は、ソースパワー周波数210MHzに対して略200MHzであった。
このような方法で電極アセンブリ126の静電容量を選択し、そして、その結果得られた電極‐プラズマ共振周波数とソースパワー周波数とを整合させる大きな利点は、ソースパワー周波数付近での電極およびプラズマの共振によって、拡大インピーダンス整合およびプロセスウィンドウを提供するだけでなく、結果として、プロセス条件の変化に対するより大きな耐性すなわちより優れた性能安定性も提供できることにある。処理システム全体が、プラズマインピーダンスの切換え等、運転条件の変化に左右されないので、信頼性が高まるだけでなく、プロセス適用範囲も広がる。本明細書で後述するが、この利点は、電極‐プラズマ共振周波数とソースパワー周波数との間のオフセットを小さくすることで更に強化される。
図25は、内外コイル60、65を、固定同調スタブを介してVHFプラズマソースパワー発生器に接続されたオーバーヘッド電極と、周縁部に沿うMERIE電磁石とを有する容量結合型リアクタへ、どのように組み合わせるかを示す。このようなリアクタについては、Daniel Hoffman他が2001年12月19日に出願し、本発明の譲受人に譲渡した米国特許出願第10/028,922号「プラズマと同調するオーバーへッドRF電極を備えるプラズマリアクタ」 に記載され、引用によってその開示は本明細書中に取り込まれる。
図25を参照すると、VHF容量結合プラズマリアクタは、図1Aのリアクタにある以下のエレメントを含む。すなわち、チャンバ底部で半導体ウェーハ110を支持するウェーハ支持体105を有するリアクタチャンバ100。図示の場合のプロセスキットは、接地チャンバ本体127上で誘電リング120に支持される半導体または導体リング115から成る。チャンバ100の上部は、誘電シール130により、接地チャンバ本体127上のウェーハ110上方で所定ギャップ長をとって支持されたディスク状オーバーヘッドアルミニウム電極125で閉じられている。また、オーバーヘッド電極125はその内側表面を、半金属材料(例えば、SiまたはSiC)で被覆可能な金属(例えばアルミニウム)であっても、それ自体が半金属材料であってもよい。RF発生器150はRFパワーを電極125に印加する。発生器150からのRFパワーは、発生器150に整合させた同軸ケーブル162を介して、電極125に接続された同軸スタブ135に結合される。以下でより詳細に述べるように、特性インピーダンスを有するスタブ135は共振周波数を持ち、電極125と同軸ケーブル162/RFパワー発生器150との間のインピーダンス整合を提供する。RF発生器150のRFリターン(RFグラウンド)にチャンバ本体を接続する。オーバーヘッド電極125からRFグラウンドまでのRF経路は、プロセスキットの誘電リング120および誘電シール130の静電容量の影響を受ける。ウェーハ支持体105、ウェーハ110およびプロセスキットの半導体(または導体)リング115は、電極125に印加されるRFパワーに対して第1次RFリターン路を提供する。

図1Aの場合のように、内側コイル60の直径は外側コイル65の直径の半分未満であり、外側コイル65よりもチャンバから離れた平面内にある。外側コイル65は、電極125の頂部の平面またはそれに近接して配置される一方、内側コイル60は、電極125のかなり上方に配置される。図1の場合のように、コイル60、65のDC電流は、コイル60、65の電流供給源70、75を調整するプラズマ操作コントローラ90により制御される。
プラズマ密度分布均一性を改善するには、ウェーハ支持体の周縁部に沿ってリアクタチャンバの外側で均等に離間した1セットのMERIE電磁石902(図7、図8で示す電磁石と同様)を導入すれば達成できる。これらMERIE電磁石は、円筒チャンバの対称軸を中心に低速で回転する磁場を、ウェーハ支持ペデスタル表面の略全体にわたって生成するようになされる。ある場合には、この特徴は、ウェーハ支持ペデスタルの円周に接する各軸を中心に巻回する電磁石巻線を有するMERIE電磁石902によって実現される。この場合、MERIE電流コントローラ904は各MERIE電磁石への個々の電流を制御する。同じ周波数であって位相が90度(または360度をMERIE電磁石の数で除した角度)オフセットしたAC電流を、個々の電磁石巻線へ供給するコントローラ904によって、ワークピース支持体の平面に回転磁場が生成される。代替のケースでは、回転磁場のこの特徴は、ロータ1025(破線)により対称軸を中心に回転させられるMERIE電磁石すべてを支持フレーム1020(破線)が支持することで実現する。この代替ケースで、MERIE電磁石は永久磁石である。
ワークピースつまりウェーハの支持ペデスタルを中心に均等に離間して、第1のセットのMERIE電磁石902よりも高い平面内に、MERIE電磁石906の第2アレイ(破線で示す)を設けてもよい。2セットの電磁石はそれぞれ、ワークピース支持体の平面付近の各平面上にある。
コントローラ910は、低い周波数(0.5乃至10Hz)のAC電流を各電磁石902、906に印加し、隣接する電磁石に印加する電流の位相は上記のように90度オフセットしている。その結果、磁場は、低周波数のAC電流で、ワークピース支持体の対称軸を中心に回転する。この磁場によって、プラズマはワークピース表面付近の磁場に向けて引き付けられ、磁場とともに回転する。これにより、プラズマが攪拌されるので、プラズマの密度分布がより均一になる。その結果、ウェーハ表面全体にわたってより均一なエッチング結果を得ることができるので、リアクタ性能が著しく向上する。
オーバーヘッド電極とガス分配プレートとの組合せ:
プロセスガスをオーバーヘッドシーリングから供給してチャンバ内のガス分布の均一性を向上させることが望ましい。そうするために、図24および25のケースでは、オーバーヘッド電極125がガス分配シャワーヘッドにもなるので、多数のガス噴射ポートつまり小孔300を、ワークピース支持体105に面するその底面に有する。例示のケースでは、孔300の直径は0.01乃至0.03インチであり、各孔の中心は約3/8インチずつ均等に離間している。
オーバーヘッド電極/ガス分配プレート125(以下ガス分配プレート125と称する)の耐アーク性は改善されている。これは、各開口つまり孔300の中心からプロセスガスおよび/またはプラズマを排除する消弧フィーチャを導入したことに因る。この消弧フィーチャは、図26の断面図および図27の拡大断面図で示すように、孔300の中心にあって、それぞれの円筒フィンガつまり細いロッド303の端部で支持される1セットの中心片つまりディスク302である。典型的なガス分配プレート内でのアークは、ガス噴射孔の中心付近で発生する傾向にある。従って、中心片302を各孔300の中心に配置することで、プロセスガスが各孔300の中心に達するのを防ぎ、それによってアーク発生を減らすことができる。図28の平面図で示すように、孔300に中心片302を導入することで、さもなければ円形である開口つまり孔300を環状開口に変える。
図29Aを参照すると、消弧能力を改善したガス分配プレート125でカバー1402およびベース1404を構成する。ベース1404は、ガス噴射開口が貫通するよう形成された円盤状プレート1406であり、内側ショルダ1410を有する環状壁1408で囲まれている。カバー1402も円盤状プレートである。ディスク302は、カバー1402の底面に取り付けられてそこから下方に延びる円筒フィンガ303の端部である。カバー1402の外側端は、ベース1404のショルダ1410に載置され、カバー1402とベース1404との間にガスマニホールド1414(図26)を形成する。プロセスガスは、カバー1402の中心にあるガス入口1416からマニホールド1414に流入する。
ガス分配プレート125の一部であってチャンバ内でプロセスガスまたはプラズマに接触する部分は、シリコンカーバイド等の半導体処理対応材料を被覆したアルミニウム等の金属で形成することができる。この実施例では、カバー1402の上面を除いて、ガス分配プレートの全表面が、図29Bの部分拡大断面図で示すように、シリコンカーバイド被膜1502で被覆される。図30で示すように、カバー1402のアルミニウム上面は、熱交換器1524により循環する冷却液を用いてウォータージャケット1522を介して水冷される、温度制御される部材1520に接触する。従って、ガス分配プレート125の熱伝導性アルミニウム材料の温度は制御される。代替として、図31で示すように、ウォータージャケットをガス分配プレート125内に設けてもよい。
しかし、シリコンカーバイド被膜1502を同じ温度に制御するためには、シリコンカーバイド被膜とアルミニウムとの間に熱伝導性接合材を設けなくてはならない。さもなければ、シリコンカーバイド被膜の温度は制御できずに変動することになろう。ガス分配プレート125のアルミニウム材料とシリコンカーバイド被膜との間で良好な熱伝導性を達成するには、図29Aで示すように、ポリマー接合層1504を、アルミニウム製ガス分配プレートとシリコンカーバイド被膜1502との間に形成する。図29Aは、ポリマー接合層1504がシリコンカーバイド被膜1502とアルミニウムベース1404との間にあることを示す。ポリマー接合層は、アルミニウムとシリコンカーバイド被膜1502との間に良好な熱伝導性を提供する。これによって、被膜1502の温度は熱交換器1524で制御される。
図32、図33、図34は、図29Aのガス分配プレート125をどのように改良してデュアルゾーンガス流量制御を提供できるかを示す。こうした特徴を利用して、相補的なプロセスガス分布を選択することにより、エッチング速度つまり中心部が高い、または中心部が低い堆積速度空間分布の補正を支援する。具体的には、環状の仕切つまり壁1602が、ガスマニホールド1414を中央マニホールド1414aと外側マニホールド1414bとに隔てる。中央マニホールド1414aに供給する中央ガス供給口1416に加え、ガス分配プレート125の中心と周縁との間に別のガス供給口1418を設けて外側マニホールド1414bに供給する。デュアルゾーンコントローラ1610は、内側ガス供給口1416と外側ガス供給口1418との間に設けたプロセスガス供給源1612からのガス流量を配分する。図35は弁1610の一実施例を示し、そこでは関節式1618がガス分配プレートの内側および外側マニホールド1414a、1414bへのガス流量の相対量を制御する。インテリジェント流量コントローラ1640がベーン1618の位置を調整する。図36に示す別の実施では、1対の弁1651、1652がチャンバのそれぞれの径方向ゾーンの個々のガス流量制御を行う。
図37に示すケースでは、ガス分配プレート125が3つのガス流量ゾーンを有し、マニホールド1414が内側および外側環状隔壁1604、1606によって3つのマニホールド1414a、1414b、1414cに分けられている。3つのガス供給口1416、1418、1420はそれぞれ、ガス流を各マニホールド1414a、b、cに供給する。
本明細書で、1対のオーバーヘッドコイル60、65を有する等、様々なケースについて説明したが、図37は、3つ以上のオーバーヘッドコイルを設けることが可能なことを示している。事実、図37のケースでは、3つの同心オーバーヘッドコイル、つまりコイル60、64、65を有する。独立して制御されるオーバーヘッドコイルの数を増加させることにより、処理の不均一性を補正する分解能が向上すると考えられる。
図34および37のマルチゾーンガス分配プレートは、ワークピースの内側および外側処理ゾーン間のガス配分を柔軟に制御できるという利点を享受する。しかしながら、ガス流量をカスタマイズする別のやり方では、異なる半径のガス分配プレート125に大きさの異なるガス噴射孔を設けて永続的に行う。例えば、リアクタが、中心部が高い空間エッチング速度分布を表す傾向にある場合、より小さいガス噴射孔300を中心部で、また、より大きいガス噴射孔を周縁近くで用いることで、中心付近ほど少量のガスを、また、チャンバの周縁部ほど多量のガスを供給する。このようなガス分配プレートを図38の平面図で示す。中心部が低いエッチング分布については、図39で示すように、逆の孔編成が採用されよう。
図9のリアクタでのプラズマ操作
図11〜14を参照して説明したプラブマ操作を、図9のケースで実行した。−13アンペアおよび+1.4アンペアの電流をそれぞれ内側コイル60および外側コイル65へ印加して、側壁を指向する磁場を生成した。−13アンペアおよび+5.2アンペアの電流をそれぞれ内側コイル60および外側コイル65へ印加して、シーリングつまり電極125の周縁部を指向する磁場を生成した。−13アンペアおよび+9.2アンペアの電流をそれぞれ内側コイル60および外側コイル65へ印加して、側壁に高密度の磁場を生成した。洗浄中のチャンバ表面のエッチング速度は、上述のようにシーリングつまり電極125の周縁を指向する磁場を印加することにより、40%も向上することが判明した。

コイル構成:
内側および外側コイル60、65を参照して先のケースを説明したが、より多くの数のコイルを使用してもよい。例えば、図40の場合は5つのオーバーヘッドコイル4060、4062、4064、4066、4068を有し、各コイルの電流が別々にコントローラ90で制御される。コイル4060、4062、4064、4066、4068は、シーリング125(図40参照)より上方であれば、高さが同一であっても異なってもよい。図41に示すケースでは、オーバーヘッドコイル60、65の高さが同じである。図41では、各コイル60、65の巻線が垂直方向および径方向に積層されている。図42および図43は異なるケースを示し、コイル60、65の巻線が垂直方向および径方向に延びている。
本明細書で、図1Aを参照して先に述べたように、不均一分布を補正するためにプラズマにかける磁気圧は、磁場の二乗で得られる勾配の径方向成分に比例する。従って、最も効率的なアプローチは、カスプ磁場のような径方向勾配が大きな磁場を用いることである。更に上述したように、カスプ磁場の効率が高まるにつれ、所定の磁気圧量に対して必要な磁場強度は小さくなるので、高磁場に伴う除去装置の損傷を軽減または解消する。図44に示すケースでは、チャンバの上側および下側にそれぞれ配置される1対のコイル4420、4440によってフルカスプ磁場が生成される。上側および下側コイル4420、4440の電流は、それぞれ時計回りおよび反時計回りに流れる。図45は、1対のコイル4420、4440が生成したフルカスプ磁場の磁力線パターンを簡略化して示す。
図46に示すケースでは、従来のMERIEリアクタ4650の4つの電磁石4610、4620、4630、4640を用いて、図45に示すフルカスプ磁場を生成する。電磁石4610、4620、4630、4640の各電流を制御する電流コントローラ4660は、図46の矢印で示すように、すべての電磁石4610、4620、4630、4640で同一(例えば時計回り)方向に流れるDC電流を印加するようプログラムされている。このようにして、上側導体4610a、4620a、4630a、4640aのDC電流が時計回りの電流ループを形成し、下側導体4610b、4620b、4630b、4640bのDC電流が反時計回りの電流ループを形成する。一方、アレイの各角部の隣接する電磁石(例えば1対の垂直導体4620c、4630d)の垂直導体の電流は、ウェーハ表面で相互の磁場を打ち消す。直接効果は、図44の場合と同様、時計回りおよび反時計回りの電流ループをそれぞれチャンバの上側および下側で生成し、その結果、図45で示す同一のフルカスプ磁場を生じさせることである。図46のリアクタは3つのモードのうちのどれか1つで運転させる。
(1)カスプ磁場を生成する磁気圧モード;
(2)4つの正弦波電流を4つの電磁石4610、4620、4630、4640に直交して印加して、ウェーハ表面上に低速回転磁場を生成する正弦波モード;
(3)4つの電磁石4610、4620、4630、4640を、2セットの対向する隣接対、すなわち一方向のDC電流を有する1セットと、逆方向のDC電流を有する向かい側の1セット、にグループ分けして、4つの電磁石4610、4620、4630、4640の配向に対して対角線方向にウェーハ表面を横断して延在する略直線の磁力線を生成する、コンフィギュラブル磁場(CMF)モード。このグループ分けされた各セットは、磁場が4つの対角線方向に回転するよう電流を切換えることによって回転する。これらの方向の時間系列を図47A、図47B、図47C、図47Dに示す。
図47Aでは、電磁石4610、4620は正のDC電流を持つが、電磁石4630、4640は負のDC電流を持つ。また、その結果生ずる平均磁場方向は、概ね図の上側の左隅から下側の右隅に至る。図47Bでは、グループ分けされた各セットが、電磁石4620、4630が正電流を持ち、電磁石4640、4610が負の電流を持つように切換えられ、また平均磁場が時計回りに90度回転している。図47Cおよび図47Dでサイクルは完了する。磁力線強度は、こうして印加される正および負のDC電流の大きさの違いで決定される。また、コントローラ4650をプログラムして意のままに調節してもよい。
4つの電磁石4610、4620、4630、4640のDC電流を精確に選定して不均一エッチング速度またはプラズマイオン密度分布に対して最良補正を提供するために、図9の方法をCMFモードで採用してもよい。図9の方法を図47A〜DのCMFモードで適用する際、オーバーヘッドコイル60、65が各電磁石のコイルつまりコイル4610、4620、4630、4640に置き換えられ、この置き換えに応じて図9のすべてのステップが行なわれる。唯一の違いは、各コイルからの磁場の演算が、図47A〜Dに対応する4つの時間帯の平均として計算されることである。
図48は、ポンピングアニュラスを覆って挿入される特殊格子4810を含むリアクタを示す。格子4810は、シリコンカーバイド等の半導体材料またはアルミニウム等の導電性材料で形成され、チャンバからポンピングアニュラスを通ってガスを排気させる開口4820を有する。特殊格子4810はプラズマをポンピングアニュラスから排気して、必要な保護およびプロセス制御を提供する。このため、径方向平面での各開口4820の内側の長さは、プラズマシースの厚さの2倍を超えない。このようにすると、プラズマは格子4810を貫通することは不可能ではないが、非常に困難である。これによって、ポンピングアニュラス内でのチャンバ表面とのプラズマ相互作用を抑制または解消する。

図49および図50は、図48のプラズマ閉じ込め格子4810を組込んで、一体形成し脱着可能チャンバライナー4910を示す。ライナー4910は、電極125の下にあってウェーハ110の上にある領域の径方向外側のチャンバ各部を覆っている。従って、ライナー4910は、チャンバシーリングの外縁を覆う上側水平部4920と、チャンバ側壁を覆う垂直部4930と、プラズマ閉じ込め格子4810を含んでポンピングアニュラスならびにウェーハ110近傍の環状面を覆う下側水平部4940とを含む。一例では、各部4920、4930、4940がモノリシックシリコンカーバイド片4950として一体的に形成される。ライナー4910は、シリコンカーバイド片4950の下側水平部4940の下にあるアルミニウムベース4960をさらに含み、そこに接合される。アルミニウムベース4960は、1対の下方に延びる環状レール4962、4964を含み、両レールは比較的細長く、ウェーハ支持ペデスタル105の下方のチャンバの接地構造エレメントに良好な導電率を与える。
リアクタは、下方に延びる環状レール4962、4964と熱的に接触する温度制御エレメント4972、4974の他に、垂直側面部4930と熱的に接触する温度制御エレメント4976を備えてもよい。各熱制御エレメント4972、4974、4976は、冷却液通路を含む冷却装置と、電熱器を含む加熱装置とを備えてもよい。ライナー4910の内面のポリマーまたはフッ化炭素化合物の堆積を最小化するか、回避するために、ライナー4910を十分高い温度(例えば120度F)に維持することが望ましい。
ライナー4910は良好な大地帰還路を与えるので、プロセス安定性を高める。これは、電位がシリコンカーバイド片4950の内面(上側水平部4920、垂直部4930および下側水平部4940の内側を臨む表面を含む)に沿って均一であることに因る。その結果、ライナー4910は、オーバーヘッド電極125またはウェーハペデスタル105のどちらかから供給されるパワーに対しても、その内側を臨むすべての表面で均一なRFリターン路を提供する。利点の1つは、プラズマ変動がRFリターン電流分布を動かして、ライナー4910の内面の異なる部分に集中させるので、その電流に与えられるインピーダンスは極めて一定に保たれることである。この特徴は、プロセス安定性を高める。
図51は図7のケースの変形例を示し、ここで、オーバーヘッドソレノイド60、65はMERIE電磁石92、94、96、98の方形パターンと対称の方形パターンを画成し、特に、フォトマスク等の方形の半導体つまり誘電体ワークピース4910の均一処理に適している。
図52は、図24のリアクタの変形を示す。このリアクタでは、ウェーハ支持ペデスタル105を上下に移動させてもよい。プラズマイオンの径方向分布を制御する2つのオーバーヘッドコイル60、65に加え、下部コイル5210をウェーハ支持ペデスタル105の平面より下方に設けている。さらに、チャンバの周縁部に外側コイル5220がある。外側オーバーヘッドコイル65および下部コイル5210は、反対のDC電流を持ち、チャンバ内にフルカスプ磁場を形成する。
オーバーヘッドソースパワー電極およびガス分配プレートとしての機能を果たすオーバーヘッドシーリングを有するリアクタに、オーバーヘッドコイル60、65を組み合わせたものについて説明したが、シーリングを、ガス分配プレートとは異なるタイプにして、別の従来のやり方でプロセスガスを導入してもよい(例えば側壁を介して)。さらに、シーリング電極でソースパワーを容量結合しないリアクタで、コイル60、65を用いてもよい。また、オーバーヘッド電極用のインピーダンス整合素子は、同軸同調スタブ等の固定素子として説明した。しかしながら、インピーダンス整合素子は、適切なものであれば、ダイナミックインピーダンス整合回路など、従来のインピーダンス整合装置であってもよい。
本発明は、好ましい実施例を具体的に参照して詳細に説明したが、言うまでもなく、本発明の真の精神および範囲から逸脱しない限り、本発明に関して様々な変更を行ってもよい。
図1Aは、プラズマイオン均一性を制御するための、オーバーヘッドVHF電極およびオーバーヘッドコイルを備えるプラズマリアクタを示す。 図1Bは、プラズマイオン均一性を制御するための、オーバーヘッドVHF電極およびオーバーヘッドコイルを備えるプラズマリアクタを示す。 図1Cは、プラズマイオン均一性を制御するための、オーバーヘッドVHF電極およびオーバーヘッドコイルを備えるプラズマリアクタを示す。 図2は、図1のオーバーヘッドコイルを制御する例示の装置を示す。 図3Aは、図1のオーバーヘッドコイルの磁場を表すグラフである。 図3Bは、図1のオーバーヘッドコイルの磁場を表すグラフである。 図3Cは、同磁場を空間的に表す。 図4Aは、図1のリアクタの様々な運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図4Bは、図1のリアクタの様々な運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図4Cは、図1のリアクタの様々な運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図4Dは、図1のリアクタの様々な運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図5Aは、図1のリアクタの更なる運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図5Bは、図1のリアクタの更なる運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図5Cは、図1のリアクタの更なる運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図5Dは、図1のリアクタの更なる運転モードに関する径方向位置(横軸)の関数としてのウェーハ表面エッチング速度(縦軸)を表すグラフである。 図6は、磁場の関数としてのエッチング速度を示すグラフである。 図7は、MERIE磁石を有する図lAのリアクタを示す。 図8は、MERIE磁石を有する図lAのリアクタを示す。 図9は、図lAのリアクタの運転方法を示す。 図10は、図lAのリアクタのウェーハ表面上での径方向位置の関数としての、磁気圧と、イオンまたは電子の密度との比較例を示すグラフである。 図11は、コイル電流の関数としてのエッチング速度不均一性を示すグラフである。 図12は、図11の例におけるゼロコイル電流での径方向イオン分布を示す。 図13Aでは、図11の例で、約11アンペアのコイル電流での実測エッチング速度分布および予測エッチング速度分布を比較する。 図13Bでは、図11の例で、約11アンペアのコイル電流での実測エッチング速度分布および予測エッチング速度分布を比較する。 図14Aでは、図11の例で、約35アンペアのコイル電流での実測エッチング速度分布および予測エッチング速度分布を比較する。 図14Bでは、図11の例で、約35アンペアのコイル電流での実測エッチング速度分布および予測エッチング速度分布を比較する。 図15は、図lAのリアクタの更なる運転方法を示す。 図16は、図lAに対応するリアクタで得られた磁場分布を示す。 図17は、ウェーハ平面での図16の磁場の二乗で得られる勾配を示す。 図18は、図lAに対応するリアクタで得られた別の磁場分布を示す。

図19は、ウェーハ平面での図18の磁場の二乗で得られる勾配を示す。 図20は、図lAに対応するリアクタで得られた更なる磁場分布を示す。 図21は、ウェーハ平面での図20の磁場の二乗で得られる勾配を示す。 図22は、図lAのリアクタの更なる運転方法を示す。 図23は、図1Aのリアクタを制御するマイクロコントローラの動作の一例を示す。 図24は、図1Aのリアクタが包含する特徴を含むプラズマリアクタを示す。 図25は、図1Aのリアクタが包含する特徴を含む別のプラズマリアクタを示す。 図26は、図1A、24、25のリアクタのガス分配プレートを示す。 図27は、図1A、24、25のリアクタのガス分配プレートを示す。 図28は、図1A、24、25のリアクタのガス分配プレートを示す。 図29Aは、図1A、24、25のリアクタのガス分配プレートを示す。 図29Bは、図1A、24、25のリアクタのガス分配プレートを示す。 図30は、図26に類似するガス分配プレートの熱制御の特徴を示す。 図31は、図26に類似するガス分配プレートの熱制御の特徴を示す。 図32は、図26に対応してデュアルゾーンガス流量制御機能を有するガス分配プレートを示す。 図33は、図26に対応してデュアルゾーンガス流量制御機能を有するガス分配プレートを示す。 図34は、図1Aに対応してデュアルゾーンガス分配プレートを有するプラズマリアクタを示す。 図35は、デュアルゾーンガス流量コントローラの一例を示す。 図36は、デュアルゾーンガス流量コントローラの一例を示す。 図37は、図34に対応しプラズマイオン分布を制御する3つのオーバーヘッドコイルを有するプラズマリアクタを示す。 図38は、図26のガス分配プレートとは異なるガス噴射孔パターンを示し、中心部のガス流量分布は、一方は低く、他方は高くなる。 図39は、図26のガス分配プレートとは異なるガス噴射孔パターンを示し、中心部のガス流量分布は、一方は低く、他方は高くなる。 図40は、プラズマイオン分布を制御するオーバーヘッドコイルの異なる編成を示す。 図41は、プラズマイオン分布を制御するオーバーヘッドコイルの異なる編成を示す。 図42は、プラズマイオン分布を制御するオーバーヘッドコイルの異なる編成を示す。 図43は、プラズマイオン分布を制御するオーバーヘッドコイルの異なる編成を示す。 図44は、図lAに対応するプラズマリアクタを示す。 図45は、図44に示すオーバーヘッドコイルが、リアクタチャンバの上方および下方の、上側および下側磁気コイルに置き換えられた生成される、最良のカスプ磁場を示す。 図46は、図44の上側および下側コイルを、図45のカスプ磁場を生成するようなやり方で運転されるコンフィギュラブル磁場(CMF)コイルへ、どのように置き換えたかを示す。 図47は、所望の磁場構成を生成する図46のCMFコイルの運転モードを示す。 図48は、リアクタのポンピングアニュラスへのプラズマイオンの進入を防ぐ、図1Aのリアクタの環状開口プレートを示す。 図49は、リアクタのポンピングアニュラスへのプラズマイオンの進入を防ぐ、図1Aのリアクタの環状開口プレートを示す。 図50は、リアクタのポンピングアニュラスへのプラズマイオンの進入を防ぐ、図1Aのリアクタの環状開口プレートを示す。 図51は、矩形ワークピースを処理する図1Aのリアクタの矩形バージョンを示す。 図52は、図lAに対応するリアクタを示し、格納式ワークピース支持ペデスタルを有する。
符合の説明

5…円筒側壁、10…ガス分配プレート、15…ウェーハ支持ペデスタル、20…ワークピース、ウェーハ、30…真空ポンプ、40…RF発生器、60…内側コイル、62…、64…、65…外側コイル、92、94、96、98…MERIE電磁石、100…リアクタチャンバ、105…ウェーハ支持体、110…半導体ウェーハ、115…導体または半導体リング、120…誘電リング、125…ディスク状オーバーヘッド導体電極、126…オーバーヘッド電極アセンブリ、127…チャンバ本体、130…誘電シール、135…同調素子、スタブ、135a…遠端部、140…内側円筒導体、145…外側円筒導体、147…絶縁体、150…RFパワー発生器、150a…RF戻り端子、150b…RFパワー端子、160…タップ、162…同軸ケーブル、165…終端導体、170…ガスライン、173…冷却液ライン、175…支持体、176…導電性シリンダ、180…誘電リング、300…小孔、302…ディスク、303…円筒フィンガつまり細いロッド、902…MERIE電磁石、906…MERIE電磁石、1020…支持フレーム、1025…ロータ、1402…カバー、1404…ベース、1408…環状壁、1410…内側ショルダ、1414…ガスマニホールド、1416…ガス入口、1418…ガス供給口、1502…シリコンカーバイド被膜、1504…ポリマー接合層、1520…温度制御される部材、1522…ウォータージャケット、1524…熱交換器、1602…環状の仕切つまり壁、1610…デュアルゾーンコントローラ、1618…ベーン、4420、4440…コイル、4810…特殊格子、4910…脱着可能チャンバライナー、4920…上側水平部、4930…チャンバ側壁を覆う垂直部、4940…環状面を覆う下側水平部、4950…モノリシックシリコンカーバイド片、4960…アルミニウムベース、4972、4974、4976…温度制御エレメント。

Claims (28)

  1. プラズマリアクタであって
    真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、前記チャンバ内部にあって前記シーリングに面して平坦ワークピースを支持するワークピース支持体と、を含む真空エンクロージャであって、前記ワークピース支持体および前記シーリングは共に、前記ワークピース支持体と前記シーリングとの間に処理領域を画成する、真空エンクロージャと
    前記チャンバ内にプロセスガスを供給するプロセスガス入口と
    RFパワー発生器および前記RFパワー発生器に接続されるプラズマソースパワー電極と
    前記シーリング近傍に位置する複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石であって前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石と、前記シーリングと、前記側壁と、前記ワークピース支持体とが、共通の対称軸に沿って配置されると共に前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石は同心に配置され、前記シーリング上方で、直径昇順および軸方向高さの降順に編成される、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石と
    前記複数のソレノイド型電磁石に接続され、前記複数のソレノイド型電磁石のそれぞれに電流を供給する電流源と、
    を備えるプラズマリアクタ。
  2. 記オーバーヘッドソレノイド型電磁石のそれぞれは前記チャンバの外側にあって、前記シーリングの外面に臨む、
    請求項1に記載のリアクタ。
  3. 前記プラズマソースパワー電極が、
    (a)前記ワークピース支持体と
    (b)前記シーリングと
    のいずれか一方を備える、
    請求項1に記載のリアクタ。
  4. 前記電流はDC電流であ
    請求項1に記載のリアクタ。
  5. 前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石は、第1ソレノイド型電磁石と、第2ソレノイド型電磁石と、を備え、
    前記第1ソレノイド型電磁石は、前記ワークピース支持体の直径と同じ程度の直径を有し、前記ワークピース支持体から上方に第1軸方向距離を隔てて在り、
    前記第2ソレノイド型電磁石は、前記第1ソレノイド型電磁石の直径よりも小さい直径を有し、前記ワークピース支持体から上方に前記第1軸方向距離よりも長い第2軸方向距離を隔てて在る、
    請求項1又は4に記載のリアクタ。
  6. 前記第1ソレノイド型電磁石は、前記ワークピース支持体表面の近くで、前記第2ソレノイド型電磁石よりも、大きな径方向面積にわたって大きな径方向磁気圧をプラズマに生成し、
    前記第2ソレノイド型電磁石は、主として、前記ワークピース支持体表面の中心付近に限られた径方向面積にわたって磁気圧を生成する、
    請求項に記載のリアクタ。
  7. 前記電流源は、前記第1ソレノイド型電磁石への第1電流と、前記第2ソレノイド型電磁石への第2電流の供給源を備え、
    前記第1電流および第2電流は、プラズマが主に前記ワークピース支持体のウェーハに向けられるたびに、第1のセットの電流を構成し、
    前記第1電流および第2電流は、プラズマが前記シーリングに向けられるたびに、前記第1のセットの電流と異なる第2のセットの電流を構成する、
    請求項に記載のリアクタ。
  8. 前記第1電流および第2電流は、プラズマが前記側壁に向けられるたびに、前記第1のセットの電流および第2のセットの電流と異なる第3のセットの電流を構成する、
    請求項に記載のリアクタ。
  9. プラズマリアクタであって
    真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、前記チャンバ内部にあって前記シーリングに面して平坦ワークピースを支持するワークピース支持体と、を含む真空エンクロージャであって、前記ワークピース支持体および前記シーリングは共に、前記ワークピース支持体と前記シーリングとの間に処理領域を画成する、前記真空エンクロージャと
    前記チャンバ内にプロセスガスを供給するプロセスガス入口と
    プラズマを維持するために、前記チャンバ内へプラズマソースパワーを容量結合する、RFパワー発生器および前記RFパワー発生器に接続される電極と
    前記シーリングに近接する複数のソレノイド型電磁石であって、前記複数のソレノイド型電磁石を複数の電流が流れ、前記複数のソレノイド型電磁石のそれぞれによって個々に生成された磁場の総和を含む組み合わせ磁場を前記チャンバ内に生成すると共に、前記組み合わせ磁場は前記複数の電流によって決定され、前記ソレノイド型電磁石と、前記シーリングと、前記側壁と、前記ワークピース支持体とが共通の対称軸に沿って配置される、前記複数のソレノイド型電磁石と
    前記複数のソレノイド型電磁石に接続され、前記複数の電流を前記ソレノイド型電磁に供給する電流源であって、前記電流の値は、前記磁場が前記ワークピース支持体の表面付近で前記対称軸を中心とするプラズマイオン密度径方向分布の均一性を高めるような値である、前記電流源と、を備え、
    前記複数のソレノイド型電磁石は同心であり、前記シーリング上方で、直径昇順および軸方向高さの降順に編成される、プラズマリアクタ。
  10. 前記ソレノイド型電磁石のうち最も外側の電磁石は、前記ソレノイド型電磁石のうち最も内側の電磁石よりも大きな径方向面積にわたり、対応して大きな径方向磁気圧をプラズマへ及ぼし、
    前記ソレノイド型電磁石のうち最も内側の電磁石は、前記チャンバ中心付近に限った領域内で、径方向磁気圧をプラズマに及ぼす、
    請求項に記載のリアクタ。
  11. 前記複数の電流は、プラズマが主に前記ワークピース支持体のウェーハに向けられるたびに、第1のセットの電流を構成し、
    前記複数の電流は、プラズマが前記シーリングに向けられるたびに、前記第1のセットの電流と異なる第2のセットの電流を構成する、
    請求項に記載のリアクタ。
  12. 前記複数の電流は、プラズマが前記側壁に向けられるたびに、前記第1のセットの電流および第2のセットの電流と異なる第3のセットの電流を構成する、
    請求項11に記載のリアクタ。
  13. 前記第1のセットの電流、第2のセットの電流および前記第3のセットの電流の少なくとも1つにおいて、電流の少なくとも1つが他の電流の極性と反対の極性を有する、
    請求項12に記載のリアクタ。
  14. 前記複数の電流がD.C.電流であって、前記組み合わせ磁場が静磁場である、
    請求項に記載のリアクタ。
  15. 前記共通の対称軸と直交し、前記共通の対称軸から延びる複数の対称軸を有する複数のソレノイド型側面磁石を更に備え、
    前記複数のソレノイド型側面磁石が前記処理領域に回転磁場を生成する、
    請求項に記載のリアクタ。
  16. 前記複数のソレノイド型側面磁石は前記側壁を臨む一方、前記複数のソレノイド型磁石は前記シーリングを臨む、
    請求項15に記載のリアクタ。
  17. 前記複数のソレノイド型側面磁石は複数の側面ソレノイド型電磁石であって、
    前記リアクタは、異なる位相の低周波数の正弦波電流を、前記複数の側面ソレノイド型電磁石へそれぞれ印加することにより、前記回転磁場を生成する電流発生器をさらに備える、
    請求項16に記載のリアクタ。
  18. プラズマリアクタであって
    真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、前記チャンバ内部にあって前記シーリングに面して平坦ワークピースを支持するワークピース支持体と、を含む真空エンクロージャであって、前記ワークピース支持体および前記シーリングは共に、前記ワークピース支持体と前記シーリングとの間に処理領域を画成する、真空エンクロージャと
    前記チャンバ内にプロセスガスを供給するプロセスガス入口と
    プラズマを維持するために、前記チャンバ内へプラズマソースパワーを容量結合する、RFパワー発生器および前記RFパワー発生器に接続されるプラズマソースパワー電極と
    前記シーリングに近接する複数のオーバーヘッドソレノイド型磁石であって、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型磁石のそれぞれによって個々に生成された静磁場の総和を含む、組み合わせ静磁場を前記チャンバ内に有し、前記オーバーヘッドソレノイド型磁石と、前記シーリングと、前記側壁と、前記ワークピース支持体とが共通の対称軸に沿って配置され、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型磁石は同心であり、前記シーリング上方で、直径昇順および軸方向高さの降順に編成される、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型磁石と
    を備えるプラズマリアクタ。
  19. 前記オーバーヘッドソレノイド型磁石のうち最も外側の磁石は、前記オーバーヘッドソレノイド型磁石のうち最も内側の磁石よりも大きな径方向面積にわたり、対応して大きな径方向磁気圧をプラズマへ及ぼし、
    前記オーバーヘッドソレノイド型磁石のうち最も内側の磁石は、前記チャンバ中心付近に限った領域内で、径方向磁気圧をプラズマに及ぼす、
    請求項18に記載のリアクタ。
  20. プラズマリアクタであって
    真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、前記チャンバ内部にあって前記シーリングに面して平坦ワークピースを支持するワークピース支持体と、を含む真空エンクロージャであって、前記ワークピース支持体および前記シーリングは共に、前記ワークピース支持体と前記シーリングとの間に処理領域を画成する、前記真空エンクロージャと
    前記チャンバ内にプロセスガスを供給するプロセスガス入口と
    前記チャンバ内にプラズマを維持するために、前記チャンバ内へプラズマソースパワーを容量結合する、RFパワー発生器および前記RFパワー発生器に接続されるプラズマソースパワー電極と
    前記チャンバの外側にあって前記シーリングの外面に臨む複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石であって、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石と、前記シーリングと、前記側壁と、前記ワークピース支持体は、共通の対称軸に沿って配置される、前記オーバーヘッドソレノイド型電磁石
    前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石に対して、プラズマが前記シーリングに向けて操作されるようにするたびに第1のセットの電流を付与し、プラズマが前記側壁に向けて操作されるようにするたびに第2のセットの電流を付与し、プラズマが前記ワークピース支持体に向けて操作されるようにするたびに第3のセットの電流を付与する、プラズマ操作コントローラと、
    を備えるプラズマリアクタ。
  21. プラズマリアクタであって
    真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、前記チャンバ内部にあって前記シーリングに面して平坦ワークピースを支持するワークピース支持体と、を含む真空エンクロージャであって、前記ワークピース支持体および前記シーリングは共に、前記ワークピース支持体と前記シーリングとの間に処理領域を画成する、前記真空エンクロージャと
    前記チャンバ内にプロセスガスを供給するプロセスガス入口と
    プラズマを維持するために、前記チャンバ内へプラズマソースパワーを容量結合する、RFパワー発生器および前記RFパワー発生器に接続される電極と
    前記シーリングに近接する複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石であって、前記複数のソレノイド型電磁石を複数の電流が流れ、前記複数のソレノイド型電磁石のそれぞれによって個々に生成された磁場の総和を含む組み合わせ磁場を前記チャンバ内に生成すると共に、前記組み合わせ磁場は前記複数の電流によって決定され、前記オーバーヘッドソレノイド型電磁石と、前記シーリングと、前記側壁と、前記ワークピース支持体とが共通の対称軸に沿って配置され、前記複数のソレノイド型電磁石は同心であり、前記シーリング上方で、直径昇順および軸方向高さの降順に編成される、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石と
    前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石に接続され、前記複数の電流を前記ソレノイド型電磁石に供給するプラズマ操作コントローラであって、前記複数の電流は、プラズマが主に前記ワークピース支持体上のウェーハに向けられるたびに、第1のセットの電流を構成し、プラズマが前記シーリングに向けられるたびに、前記第1のセットの電流と異なる第2のセットの電流を構成する、前記プラズマ操作コントローラと
    を備えるプラズマリアクタ。
  22. 前記オーバーヘッドソレノイド型電磁石のうち最も外側の電磁石は、前記オーバーヘッドソレノイド型電磁石のうち最も内側の電磁石よりも大きな径方向面積にわたり、対応して大きな径方向磁気圧をプラズマへ及ぼし、
    前記オーバーヘッドソレノイド型電磁石のうち最も内側の電磁石は、前記チャンバ中心付近に限った領域内で、径方向磁気圧をプラズマに及ぼす、
    請求項21に記載のリアクタ。
  23. 前記複数の電流は、プラズマが前記側壁に向けられるたびに、前記第1のセットの電流および第2のセットの電流と異なる第3のセットの電流を構成する、
    請求項21に記載のリアクタ。
  24. 前記第1のセットの電流、第2のセットの電流および前記第3のセットの電流の少なくとも1つにおいて、電流の少なくとも1つが他の電流の極性と反対の極性を有する、
    請求項23に記載のリアクタ。
  25. 前記複数の電流がD.C.電流であって、前記組み合わせ磁場が静磁場である、
    請求項21に記載のリアクタ。
  26. 前記共通の対称軸と直交し、前記共通の対称軸から延びる複数の対称軸を有する複数のソレノイド型側面磁石を更に備え、
    前記複数のソレノイド型側面磁石が前記処理領域に回転磁場を生成する、
    請求項21に記載のリアクタ。
  27. 前記複数のソレノイド型側面磁石は前記側壁を臨む一方、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型磁石は前記シーリングを臨む、
    請求項26に記載のリアクタ。
  28. 真空チャンバを画成する側壁およびシーリングと、前記チャンバ内部にあるワークピース支持体と、プロセスガス導入器と、プラズマソースパワー供給器と、前記プラズマソースパワー供給器に結合されたRFパワー発生器と、を含む真空エンクロージャを備えるプラズマリアクタでワークピースを処理する方法であって、
    前記チャンバの外側にあって前記シーリングの外面に臨む複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石であって、前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石と、前記シーリングと、前記側壁と、前記ワークピース支持体が、共通の対称軸に沿って配置される、前記オーバーヘッドソレノイド型電磁石を設けるステップと、
    前記複数のオーバーヘッドソレノイド型電磁石に対して、プラズマが前記シーリングに向けて操作されるようにするたびに第1のセットの電流を付与し、プラズマが前記側壁に向けて操作されるようにするたびに第2のセットの電流を付与し、プラズマが前記ワークピース支持体に向けて操作されるようにするたびに第3のセットの電流を付与するステップと、
    を備える前記プラズマリアクタで前記ワークピースを処理する方法。
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