JP4450488B2 - 製紙用2層織物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は製紙用織物に関し、特には抄紙用織物に関する。
【0002】
【従来の技術】
製紙方法は周知の技術であって、まずパルプ繊維等を含む製紙原料が、ヘッドボックスからエンドレスに形成されて抄紙機のロール間に掛け入れられ走行している抄紙用織物上に供給される。抄紙用織物の原料が供給される側が製紙面、その反対側が走行面である。供給された原料は抄紙用織物の走行に伴って移動し、移動中に織物の走行面側に設置されたサクションボックスやフォイル等の脱水装置によって、水分が除去され、湿紙が形成される。すなわち、抄紙用織物がフィルターとして機能し、パルプ繊維と水を分離するのである。この抄紙ゾーンで形成された湿紙は、次にプレスゾーンとドライヤーゾーンに移送される。
プレスゾーンでは、湿紙は製紙用フェルトによって移送され、抄紙用フェルトとともにプレスロール間でニップ圧によって搾水され、さらに水分が除去される。ドライヤーゾーンでは、湿紙は製紙用キャンバスによって移送され、乾燥されて紙が製造される。
【0003】
製紙用織物は、合成樹脂モノフィラメント等の経糸、緯糸を用いて織機で製織される。無端状に形成するには周知の織継やピンシーム等によって無端状に形成されるか、袋織り織機により製織の段階で無端状に形成される。袋織りの場合は織機上と使用時では経糸と緯糸の関係が逆になる。本明細書にて、経糸とは、製紙機械の機械方向すなわち織物の進行方向に伸びている糸であり、緯糸とは、製紙機械の機械横断方向すなわち織物の巾方向に伸びている糸である。
製紙用織物、特に抄紙用織物に対しては従来より多くの要求がある。表面平滑性の向上、紙のワイヤーマーク発生防止、製紙の歩留まりの向上、良好なろ水性、耐摩耗性、剛性、寸法安定性、走行安定性等である。効果的に繊維の支持性を向上させ、紙にワイヤーマークを発生させずに、良好な紙を抄造するためには、好適には緯糸で繊維を支持することが重要である。
近年、抄紙スピードの高速化、中性抄造の増加、填料の使用量の増加、製紙会社のコストダウン政策にともない、上記要求に対しての早期解決が望まれている。
抄紙スピードが高速になると、必然的に脱水スピードが高速になり、脱水力も強力になる。製紙原料は抄紙用織物を介して脱水されるのであるから、水分は抄紙用織物の糸間に形成されている網目を通って除去される。この網目空間が狭く、ろ水性が低い場合は、脱水を強力に行なう必要がある。
しかし、過剰な脱水によって湿紙のくい込みが大きくなったり、繊維のささり込みが発生すると湿紙をフェルトへ移送する場合の湿紙剥離性が悪くなるという問題も発生する。
製紙原料から除去されるのは水分だけでなく、細かい繊維や填料等も一緒に抜け出てしまい、リテンション(製紙の歩留まり)が低下してしまう。織物上に残って形成された湿紙も脱水力によって、織物製紙面に押し付けられるため、糸が存在し得る部分では糸が湿紙にくい込み、逆に糸が存在しない網目間では湿紙が網目にくい込んで湿紙表面上に糸と網目のマークを発生させるのである。ワイヤーマークを完全になくすことは不可能であるが、これを極力小さく目立たなくするためには、織物の製紙面を細かくして繊維支持性と平滑性の向上を図らなくてはならない。
また、網目間には繊維がより多く滞留するために繊維密度が過密になり、繊維密度の粗密も発生する。
繊維の滞留が発生すると、ろ水性が低下し過剰な脱水が必要となって悪循環となり、紙の地合、印刷適性等の紙の品質に影響を及ぼす。
脱水スピードが高速になり脱水力が強力になると当然繊維の抜けやワイヤーマークの発生は顕著になるため、さらなる繊維支持性と表面平滑性の向上が必要となる。
また、繊維は織物走行方向に配向するため、特に緯糸の繊維支持性を向上させることが非常に重要となる。
高速の条件化で良好に脱水するためには優れたろ水性が要求される。優れたろ水性を有すれば、脱水の真空圧を抑えることができ、前述した網目間への繊維のもぐり込みや抜けが少なくなり、ワイヤーマークの発生をなくし、リテンションを向上させることができる。
抄紙スピードが高速になると、ロール回転部等で織物に含まれている水が飛び散って水しぶきが発生し、その水滴が湿紙に落ちてマークを発生させる問題も起きてくるため、織物の保水性を小さくすることも要求される。
その上、中性抄造の増加は耐摩耗性の向上に対する要求をさらに強いものとすることになった。中性抄造は填料として炭酸カルシウムを使用することが多く、走行面の糸を激しく摩耗させるのである。また、抄紙スピードの高速化や繊維の滞留によるろ水性低下にともなう過剰脱水が条件をさらに苛酷にする。耐摩耗性を向上させるには、織物組織を緯糸摩耗型の組織にしたり、糸の材質を変更したりする対策が取られている。
一般に使用している織物の耐摩耗性の向上と姿勢安定性の維持の点からは、織物の緯糸に耐摩耗作用を受け持たせることが好ましい。経糸が摩耗すると当然のことではあるが、引張強度が低下して織物の寸法が伸び、さらに摩耗して経糸が摩耗切断すると織物自体が切断してしまって使用寿命が尽きてしまうからである。
【0004】
また、耐摩耗性の優れているポリアミドモノフィラメントを緯糸に使用することも試みられているが、この試みは織物の構造自体を改善するものではなく、単に使用する材料の性質を利用するだけであって、画期的効果は得られず、反面ポリアミドモノフィラメントを用いた織物は姿勢安定性が悪いという欠点があった。また、走行面の緯糸に太い糸を使用することも試みられたが、経糸と緯糸のバランスが崩れ、クリンプ性が悪化してワイヤーマーク発生の原因となる等の欠点があり実用上問題があった。
紙のワイヤーマークの発生を防止するためには経糸及び緯糸の本数密度を増やし、繊維の支持性を向上させることが考えられるが、そのためには経糸、緯糸の線径を小さくする必要がある。しかし、現在一般的に使用されている周知の経糸1重緯糸2重織物では、耐摩耗性や剛性を向上させようと線径を大きくすると表面平滑性が損なわれ、紙にワイヤーマークが発生してしまうし、逆に表面平滑性を向上させようと線径を小さくして本数密度を増やすと耐摩耗性、剛性、姿勢安定性が低下してしまう。
これ等の問題を解決するために製紙面側と走行面側とを夫々別々の経糸、緯糸を用いて構成して、両層の織物を接結糸によって一体化させた織物での試みもなされている。すなわち、製紙面側織物には線径の小さい経糸、緯糸を使用して緻密な製紙面を形成し、走行面側織物には線径の大きい経糸、緯糸を使用して耐摩耗性の大きい走行面を形成するのである。この方法はそれぞれに要求される性能に応じた織物を採用できるという効果を有するため好適であった。
従来では製紙用2層織物の表面平滑性を向上させるために、製紙面側織物表面の凹みをできるだけ小さくするための対策として、低収縮率で線径の小さい接結糸が使用されてきた。
この接結糸を用いた2層織物は表面平滑性がよく、さらには接結力が弱いために接結糸が経糸に及ぼす影響が小さくなり、製紙面側経糸と走行面側経糸が筬目に応じて製織され、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸が配置される構造となりろ水性に優れていた。
しかし、そのような接結力の弱い2層織物では接結糸が製紙面側織物と走行面側織物の間で揉まれ、内部摩耗が発生し、織物間に隙間が発生したり、分離してしまうという問題が生じることがあった。
この問題を解決するために接結糸を高強度、高収縮率にしたところ、内部摩耗の問題を解決でき、網厚を薄くできる等のメリットもあったが、接結部に凹みが発生し表面平滑性に問題があった。
このように表面性、ろ水性と接結力は相反する問題を有していた。そのため、製紙用2層織物において接結力の強い接結糸を使用しても良好なろ水性と表面平滑性が確保できる接結組織の開発が望まれてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みて、製紙面側織物と走行面側織物とをそれぞれ別々の経糸、緯糸を用いて構成し、製紙面側織物と走行面側織物を接結糸によって連結した2層織物において、接結力が強い接結糸を使用しても製紙面側経糸と走行面側経糸が上下に重なることによってろ水性が良好で、製紙面側織物表面に凹みが発生せず、表面平滑性にも優れた製紙用2層織物を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. 製紙面側経糸と製紙面側緯糸からなる製紙面側織物と、走行面側経糸と走行面側緯糸からなる走行面側織物と、緯糸間に配置した接結糸からなる製紙用2層織物において、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する2本以上4本以下の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通ってから1本の走行面側経糸の下を通り、連続する1本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされて製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であり、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸を配置したことを特徴とする、製紙用2層織物。
2. 製紙面側織物が平織りを形成していて、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する4本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って1本の走行面側経糸の下を通り2本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされている組織である、請求項1に記載された製紙用2層織物。
3. 製紙面側織物が平織りを形成していて、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する4本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って1本の走行面側経糸の下を通り1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされている組織である、請求項1に記載された製紙用2層織物。
4. 製紙用2層織物であって、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、次に連続する2本以上4本以下の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通って、下方に下がり連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、次に1本の走行面側経糸の下を通り、次に連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わせ、製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であり、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸を配置したとを特徴とする、製紙用2層織物。
5. 製紙用2層織物であって接結糸として、a.1本の製紙面側経糸の上を通り、次に連続する2本以上4本以下の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通って下方に下がり、1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、次に1本の走行面側経糸の下を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わせる接結糸と、b.1本の製紙面側経糸の上を通り、次に連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り下方に下がって、連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って、次に1本の走行面側経糸の下を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わせる接結糸、の2種の接結糸を交互に配置して、製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であり、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸を配置したことを特徴とする、製紙用2層織物。」
に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の製紙用織物は基本的には、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、走行面側に下がり1本の走行面側経糸と交わる製紙用2層織物である。
製紙面側経糸と走行面側経糸がこの接結組織の接結糸で連結されることによって、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸が配置されることになりろ水空間が広くなって、ろ水性を向上させることができる。
従来ではこのような重なりのよい2層織物を製造するには接結力の弱い接結糸、例えば線径が小さく、低収縮率の接結糸を用いなければ製織できなかったのだが、しかし接結組織を改良することによって接結力の強い接結糸、例えば強度があり、高収縮率で比較的線径の大きい接結糸を用いても製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりがよく、ろ水性の良好な2層織物が実現できた。
従来使用の接結糸は接結力が弱いため、それぞれ織り合わされる経糸に働く力も小さく、製織時の筬目のまま織り込まれ、製紙面側経糸と走行面側経糸がずれることもなかった。そのため、重なりがよくろ水性に優れた2層織物となった。
しかし、そのような2層織物は接結力に問題があり、使用中に内部摩耗が発生し、走行面側の耐摩耗性は充分であるにもかかわらず、使用寿命が尽きてしまうという問題があった。
この問題を解決するために強度があり、高収縮率の比較的太い接結糸を使用してみたところ、製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりが悪くなり、ろ水性が低下してしまった。ろ水性を向上させるには緯糸の打ち込み本数を少なくするしかなく、繊維支持性に問題を来してしまった。
このようにろ水性を向上させようとするとその他の性能に支障を来してしまうというような問題が生じていた。
【0008】
しかし、本発明の接結組織を採用することにより、接結力の強い接結糸、例えば高収縮率で収縮力の大きい接結糸や強伸度の接結糸、あるいは線径の大きい接結糸を使用したときでも製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりのよい2層織物が可能となった。詳細は実施例において説明する。
本発明の2層織物は接結強度のある接結糸を用いることができるため製紙面側織物と走行面側織物を強固に連結することが可能であり、接結糸が製紙面側織物と走行面側織物の間で揉まれて内部摩耗が発生することがなく、織物間に隙間が発生したり、分離してしまうという問題もない。
また、この組織では接結糸が1サイクルの中で連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通ることにより、接結糸によって織り込まれて凹もうとする製紙面側経糸を下から押し上げることができ、凹みが小さくなって表面平滑性も優れたものとなる。
走行面側織物については、特に限定されないが耐摩耗性が良好な緯糸摩耗型の組織が好適である。
製紙面側の織物を平織組織とすると繊維支持点数が最も多く、表面平滑性が良好となり、また経糸と緯糸との織込み数が最も多くなるため、剛性向上の効果が奏されるので、本発明においても製紙面側織物を平織組織とし、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて走行面側に下がって1本の走行面側経糸の下を通って織り合わされている組織とすることが好ましい。
【0009】
本発明に使用される糸としては、製紙用織物に望まれる特性によって自由に選択でき特に限定されない。例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や崇高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、あるいはこれらをより合わせるなどして組み合わせた糸が使用できる。また、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の矩形状の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロ、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。もちろん、共重合体やこれらの材質に目的に応じて様々な物質をブレンドしたり含有させた糸を使用してもよい。
一般的には、製紙面側経糸、走行面側経糸、製紙面側緯糸には剛性があり、寸法安定性が優れているポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、接結糸は線径が小さく耐シャワー性、耐フィブリル性、内部摩耗に対する耐摩耗性を要求されるため、ポリアミドモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、耐摩耗性が要求される走行面側緯糸にはポリエステルモノフィラメントとポリアミドモノフィラメントを交互に配置する等、交織するのが剛性を確保しつつ耐摩耗性を向上できて好ましい。
【0010】
【実施例】
次に実施例を示して具体的に本発明を説明する。
図1は本発明の実施例の完全組織を示す意匠図である。図3、5は従来例の完全組織を示す意匠図である。
図2は図1に示した実施例の接結糸3′の組織の断面図を示したものである。
図4は図3に示した従来例の接結糸5′の組織の断面図を示したものである。
完全組織とは、織物組織の最小の繰り返し単位であって、この完全組織が上下左右につながって織物全体の組織が形成される。
意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1、2、3で示し、緯糸、接結糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1′、2′、3′で示す。
また、×印は製紙面側経糸が製紙面側緯糸の上に位置していることを示し、○印は走行面側経糸が走行面側緯糸の下に位置していることを示し、■印は接結糸が製紙面側経糸の上側に位置していることを示し、□印は接結糸が走行面側経糸の下に位置していることを示す。
製紙面側と走行面側の経糸、緯糸は上下に重なって配置されている。
【0011】
実施例1
図1の意匠図において、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10が経糸であり製紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されている。
1′、2′、4′、5′、7′、8′、10′、11′、13′、14′が緯糸であって製紙面側緯糸の下に走行面側緯糸が上下に配置されている。そして、3′、6′、9′、12′、15′が接結糸である。
図1の意匠図により本実施例は製紙面側織物、走行面側織物と合わせて10シャフトの織物であることがわかる。
先ず製紙面側織物をみてみると、製紙面側経糸と製紙面側緯糸によって平織を形成している。
走行面側織物については、走行面側緯糸が走行面側表面に走行面側経糸4本分のクリンプを形成する緯糸摩耗型であることがわかる。
例えば、走行面側緯糸5′は走行面側経糸1によって下側から1回織り込まれ、続いて走行面側経糸2、3、4、5の下側にあって4本分のクリンプを形成している。本実施例では、完全組織の中で4/1組織を2個形成している。走行面側織物は緯糸摩耗型に限定されるわけではないが、前述したように耐摩耗性の面からは緯糸摩耗型の組織を採用するのが好ましい。
次に接結糸についてみると、接結糸は緯糸2本置きに配置されており、接結糸3′は、製紙面側経糸2の上側を通り、次いで製紙面側経糸と走行面側経糸4本分の間を通り、再び製紙面側経糸7の上を通り、次に下に下がって製紙面側経糸8と走行面側経糸8の間を通って走行面側経糸9の下を通る。このように接結糸3′の接結組織は完全組織の中で1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて走行面側に下がって1本の走行面側経糸と織り合わされて製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であることが理解される。
本実施例においてはこの接結糸は全ての緯糸間にあるのではなく、製紙面側緯糸と走行面側緯糸が2本づつ織り込まれ、次に接結糸1本が織り込まれるパターンとなっている。
【0012】
図2は接結糸3′によって製紙面側経糸と走行面側経糸を織り合わせているところを示す横断面図である。
ところで、通常全ての経糸、緯糸は製織の際にたるみを生じさせないためにある程度の張力をかけて製織している。接結糸3′も例外なく張力を持って織り込まれている。そのため、糸が左右に引っ張られ、接結糸が直線状に伸びて戻ろうとする力が働くことになる。それより、製紙面側経糸2の左側にある走行面側経糸9の接結糸ナックルを支点とすると、製紙面側経糸2の接結糸ナックルには接結糸が直線状に戻る力が働き、接結糸に沿って左右両斜下方に力がかかる。この力は垂直方向も水平方向に分力されるので、右斜下方の力の水平方向分力は右の方向に働く。一方、製紙面側経糸7の右側にある走行面側経糸9の接結糸ナックルを支点とすると、製紙面側経糸7の接結糸ナックルは左の方向に力が働く。つまり、製紙面側経糸2、7の接結糸ナックル部では、経糸3、4、5、6に向かって力が働くことになる。
しかし、製紙面側経糸2、7の接結糸ナックルにおいて様々な条件の違いから2つのナックル部分にかかる力の大きさは異なる。製紙面側経糸2の接結糸ナックルはその左隣にある走行面側経糸9のナックルとの間に経糸2本分の距離があり、また、製紙面側経糸7の接結糸ナックルはその右隣にある走行面側経糸9の接結糸ナックルとの間に経糸1本分の距離がある。そのため、接結糸3′が製紙面側経糸2の左側にある走行面側経糸9の下側から、経糸10、1の2本を挟んで製紙面側経糸2を織り込む角度と、接結糸3′が製紙面側経糸7の右側にある走行面側経糸9の下側から、経糸8を1本挟んで製紙面側経糸7を織り込む角度では後者の方が大きい。角度が大きい方が当然直線状に伸びようとする力も大きくなるため、製紙面側経糸7の接結糸ナックル部分にかかる左方向の力の方が製紙面側経糸2の接結糸ナックル部分にかかる右方向の力より大きくなるのである。
したがって、本来であれば全体として製紙面側経糸の接結糸ナックルにかかる力によって、製紙面側経糸は左にずれてしかるべきである。しかし、本発明の場合のこの特別の接結組織とすることにより製紙面側経糸のずれは生じず、走行面側経糸のほぼ真上に製紙面側経糸を配置することができる。なぜ、本発明の接結組織とすることによりずれが生じないのか、その学問的理由の解明は必ずしも充分でないが、反復再現する効果からみて本発明者は以下のように考えている。
前述の左右方向に働く力は、同じ製紙面側経糸の接結糸のナックルに及ぼされているものではなく、製紙面側経糸2の接結糸ナックルと、製紙面側経糸7の接結糸ナックルの別々のナックル部で生じていることである。そして、製紙面側経糸2、7の接結糸ナックル間で接結糸が連続する4本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通ることにより、製紙面側経糸2、7の接結糸ナックル部分で生じた大きさの異なる逆方向の力の大小は緩衝される。
つまり、製紙面側経糸3、4、5、6と走行面側経糸3、4、5、6の間を通る接結糸が緩衝材として機能し、製紙面側経糸2の接結糸ナックル部と製紙面側経糸7の接結糸ナックル部で経糸3、4、5、6に向かった逆向きの力は互いに相殺し合うことにより、製紙面側経糸と走行面側経糸のずれが生じないのである。
また接結糸6′、9′、12′、15′の製紙面側経糸の接結糸ナックルにおいても同様に相殺し合う力が働き、製紙面側経糸と走行面側経糸もずれることなく、製織時の筬目のままの位置で織り込まれ、重なりがよくろ水性が良好な2層織物が実現できるのである。
ところで、前述した製紙面側経糸の接結糸ナックル部に働く力は、全て走行面側経糸の接結糸ナックルを支点として考えた時に成立するのであるが、なぜ走行面側経糸の接結糸ナックルが支点となるかを次に説明する。
製紙面側経糸、緯糸、走行面側経糸、緯糸の製織テンション、あるいは各線径を考慮に入れると、走行面側の方がテンションが高く、線径も大きいため走行面側経糸はがっちりと固定されて移動しないため、接結糸の走行面側ナックルを支点とすることができる。そして、接結糸の製紙面側ナックル部において、左右方向に力が働くことにより製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりに影響を及ぼすと考えることができる。
例えば接結糸の製紙面側ナックル部において全体として左右方向に力が働いたとき、製紙面側経糸と走行面側経糸との重なりは悪くなり、一方、力が相殺し合って全体として左右方向に動こうとする力が働かないときは、製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりはよくなるのである。
【0013】
また、実施例1に示した組織に限らず、その他の構造であっても構わない。例えば、経糸、緯糸の組織は実施例1のままで、接結糸の組織のみを変更した2層織物等が使用できる。具体的には、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って1本の走行面側経糸の下を通り、1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされている組織や、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って1本の走行面側経糸の下を通り、2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされている組織である。そして、実施例1を含めた上述の接結組織の中から2つの接結組織を選んで交互、もしくは混合させて配置する構造であっても構わない。
【0014】
従来例1
図3に示す従来例と比較してみる。図3の意匠図において、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10が経糸であり製紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されている。
1′、2′、3′、4′、6′、7′、8′、9′、11′、12′、13′、14′、16′、17′、18′、19′、21′、22′、23′、24′が緯糸であって製紙面側緯糸の下に走行面側緯糸が上下に配置されている。そして、5′、10′、15′、20′、25′が接結糸である。
図3の意匠図により製紙面側織物、走行面側織物と合わせて10シャフトの織物であることがわかる。
製紙面側織物については、製紙面側経糸と製紙面側緯糸によって平織を形成している。
走行面側織物については、走行面側緯糸が走行面側経糸1本の上を通り、次いで走行面側に走行面側経糸4本分のクリンプを形成する緯糸摩耗型であり、4/1組織が2回繰り返されている。
【0015】
図4は図3の意匠図にある接結糸5′によって製紙面側経糸と走行面側経糸を織り合わせているところを示す横断面図である。
接結糸5′は走行面側経糸1の下を通り、2本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、1本の製紙面側経糸4の上を通り、1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、次いで走行面側経糸6の下通り、2本の走行面側経糸の間を通り、1本の製紙面側経糸9の上を通り、1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通っている。
前述の実施例1と同様、糸が左右に引っ張られ、直線状に伸びて戻ろうとする力が働き、それによって、走行面側経糸1の接結糸ナックルを支点としたとき、製紙面側経糸4の接結糸ナックルは右方向の力が働き、走行面側経糸6の接結糸ナックルを支点としたとき、製紙面側経糸4の接結糸ナックルはそれより大きい左方向の力が働く。よって、製紙面側経糸4の接結糸ナックル全体としては左方向に力が働く。同様に、走行面側経糸6の接結糸ナックルを支点としたとき、製紙面側経糸9の接結糸ナックルは右方向の力が働き、製紙面側経糸9の右側に続く走行面側経糸1の接結糸ナックルを支点とすると、製紙面側経糸9の接結糸ナックルはそれより大きい左方向の力が働くことになる。よって、製紙面側経糸9の接結糸ナックル全体としては左方向に力が働く。
このように、製紙面側経糸4、9の各接結糸ナックル部では様々な違いから1つの製紙面側の接結糸ナックルに大きさの異なる逆方向の力が働いており、それぞれの製紙面側経糸の接結糸ナックルには全体として左方向に力が働いている。
詳しくは、接結糸5′において、製紙面側経糸4の接結糸ナックルは走行面側経糸1の接結糸ナックルとの間に経糸2本分の距離があり、走行面側経糸6の接結糸ナックルとの間に経糸1本分の距離がある。そのため、接結糸5′が走行面側経糸1の下側から、経糸2、3の2本を挟んで製紙面側経糸4を織り込む角度と、接結糸5′が走行面側経糸6の下側から、経糸5を1本挟んで製紙面側経糸4を織り込む角度では後者の方が大きい。角度が大きい方が当然直線状に伸びようとする力も大きくなるため、製紙面側経糸4の接結糸ナックル部分にかかる左方向の力の方が右方向の力より大きくなるのである。
同様に製紙面側経糸9の接結糸ナックルにおいても、製紙面側経糸の接結糸ナックルと走行面側経糸の接結糸ナックル間の距離と、接結糸5′が走行面側経糸の下側から製紙面側経糸を織り込む角度を考慮に入れると、左方向の力が働く。
接結糸10′、15′、20′、25′の製紙面側経糸の接結糸ナックルにおいても同様に左方向の力が働き、全体として製紙面側経糸は左方向に力が働くため、製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりは悪く、ろ水性の低い網になってしまう。
【0016】
従来例2
図5は従来例2の完全組織を示す意匠図である。
本従来例は製紙面側織物の組織、走行面側の組織の配置は実施例1と同じである。糸と符号の関係も同じであって、製紙面側織物と走行面側織物を連結する接結組織が異なる。接結糸6′は4本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、1本の走行面側経糸の下を通り、再び2本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、続いて1本の製紙面側経糸の上を通り、下方に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、1本の走行面側経糸と織り合わされている接結組織である。
この織物の製紙面側経糸8の接結糸ナックルに左方向の力がかかるため、製紙面側経糸は左方向にずれる傾向がある。
つまり、接結糸6′において製紙面側経糸の接結糸ナックルと走行面側経糸の接結糸ナックル間の距離と、走行面側経糸の下側から製紙面側経糸を織り込む角度を考慮に入れると、製紙面側経糸8の接結糸ナックルは走行面側経糸5のナックルを支点としたときは、右方向に小さな力が働き、走行面側経糸10の接結糸ナックルを支点としたときはそれより大きな左方向の力が働く。製紙面側経糸8の接結糸ナックル全体としては左方向に力が働くことになる。そのため、製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりは悪くなる。
接結糸3′、9′、12′、15′の製紙面側経糸の接結糸ナックルにおいても同様に左方向の力が働き、全体として製紙面側経糸は左方向に力が働くため、製紙面側経糸と走行面側経糸の重なりが悪く、ろ水性の低い網になってしまう。
【0017】
【発明の効果】
本発明の製紙用2層織物は、製紙面側経糸の上を通る接結糸によって形成された隣り合う製紙面側接結糸ナックル部で製紙面側経糸に働く力が互いに打ち消す方向に働き、さらに接結糸が連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通ることで力の大小を緩衝させる作用が機能し、逆方向の力が相殺し合うため、接結力の大きい接結糸を使用しても製紙面側経糸と走行面側経糸とのずれがなく、走行面側経糸のほぼ真上に製紙面側経糸が配される構造となるためろ水性に優れ、また接結糸が1サイクルの中で連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通ることにより、接結糸によって織り込まれて凹もうとする製紙面側経糸を下から押し上げることができ、凹みが小さくなって表面平滑性も優れたものとなり、接結強度、ろ水性、表面平滑性、全てにおいて満足できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の完全組織を示す意匠図である。
【図2】図1の意匠図の接結組織の横断面図である。
【図3】従来例1の完全組織を示す意匠図である。
【図4】図3の意匠図の接結組織の横断面図である。
【図5】従来例2の完全組織を示す意匠図である。
【符号の説明】
1 経糸
2 経糸
3 経糸
4 経糸
5 経糸
6 経糸
7 経糸
8 経糸
9 経糸
10 経糸
1′ 緯糸、接結緯糸
2′ 緯糸、接結緯糸
3′ 緯糸、接結緯糸
4′ 緯糸、接結緯糸
5′ 緯糸、接結緯糸
6′ 緯糸、接結緯糸
7′ 緯糸、接結緯糸
8′ 緯糸、接結緯糸
9′ 緯糸、接結緯糸
10′ 緯糸、接結緯糸
11′ 緯糸、接結緯糸
12′ 緯糸、接結緯糸
13′ 緯糸、接結緯糸
14′ 緯糸、接結緯糸
15′ 緯糸、接結緯糸
16′ 緯糸、接結緯糸
17′ 緯糸、接結緯糸
18′ 緯糸、接結緯糸
19′ 緯糸、接結緯糸
20′ 緯糸、接結緯糸
21′ 緯糸、接結緯糸
22′ 緯糸、接結緯糸
23′ 緯糸、接結緯糸
24′ 緯糸、接結緯糸
25′ 緯糸、接結緯糸
Claims (5)
- 製紙面側経糸と製紙面側緯糸からなる製紙面側織物と、走行面側経糸と走行面側緯糸からなる走行面側織物と、緯糸間に配置した接結糸からなる製紙用2層織物において、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する2本以上4本以下の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通ってから1本の走行面側経糸の下を通り、連続する1本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされて製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であり、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸を配置したことを特徴とする、製紙用2層織物。
- 製紙面側織物が平織りを形成していて、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する4本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って1本の走行面側経糸の下を通り2本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされている組織である、請求項1に記載された製紙用2層織物。
- 製紙面側織物が平織りを形成していて、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、続いて連続する4本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り、下に下がって1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って1本の走行面側経糸の下を通り1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わされている組織である、請求項1に記載された製紙用2層織物。
- 製紙用2層織物であって、接結糸が1本の製紙面側経糸の上を通り、次に連続する2本以上4本以下の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通って、下方に下がり連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、次に1本の走行面側経糸の下を通り、次に連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わせ、製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であり、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸を配置したとを特徴とする、製紙用2層織物。
- 製紙用2層織物であって接結糸として、a.1本の製紙面側経糸の上を通り、次に連続する2本以上4本以下の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通って下方に下がり、1本の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、次に1本の走行面側経糸の下を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わせる接結糸と、b.1本の製紙面側経糸の上を通り、次に連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通り、再び1本の製紙面側経糸の上を通り下方に下がって、連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って、次に1本の走行面側経糸の下を通り、続いて連続する2本以上の製紙面側経糸と走行面側経糸の間を通って織り合わせる接結糸、の2種の接結糸を交互に配置して、製紙面側織物と走行面側織物を連結する組織であり、製紙面側経糸のほぼ真下に走行面側経糸を配置したことを特徴とする、製紙用2層織物。
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