JP4478337B2 - 放射体温計 - Google Patents
放射体温計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4478337B2 JP4478337B2 JP2000587661A JP2000587661A JP4478337B2 JP 4478337 B2 JP4478337 B2 JP 4478337B2 JP 2000587661 A JP2000587661 A JP 2000587661A JP 2000587661 A JP2000587661 A JP 2000587661A JP 4478337 B2 JP4478337 B2 JP 4478337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- emissivity
- radiation thermometer
- probe
- living body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/04—Casings
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/0003—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry for sensing the radiant heat transfer of samples, e.g. emittance meter
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/0003—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry for sensing the radiant heat transfer of samples, e.g. emittance meter
- G01J5/0011—Ear thermometers
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/025—Interfacing a pyrometer to an external device or network; User interface
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/026—Control of working procedures of a pyrometer, other than calibration; Bandwidth calculation; Gain control
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/04—Casings
- G01J5/049—Casings for tympanic thermometers
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/05—Means for preventing contamination of the components of the optical system; Means for preventing obstruction of the radiation path
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/08—Optical arrangements
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/08—Optical arrangements
- G01J5/0818—Waveguides
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/08—Optical arrangements
- G01J5/0875—Windows; Arrangements for fastening thereof
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/10—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
- G01J5/12—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using thermoelectric elements, e.g. thermocouples
- G01J5/14—Electrical features thereof
- G01J5/16—Arrangements with respect to the cold junction; Compensating influence of ambient temperature or other variables
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/70—Passive compensation of pyrometer measurements, e.g. using ambient temperature sensing or sensing of temperature within housing
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/80—Calibration
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Description
本発明は放射体温計に関する。
背景技術
以前から、短時間で体温測定をするために、測定部位として鼓膜を選び、その温度を非接触で測る放射体温計が提案されている。
たとえば、特開平2−28524号公報に開示された放射体温計である。この放射体温計は、先端に窓部材を有するとともに後端に赤外線センサを有するプローブ部の先端を外耳道に挿入し、鼓膜からの赤外線を窓部材を介して赤外線センサで受光し、この受光した赤外線の強度に基づいて鼓膜の温度すなわち体温を測定するものである。
この種の放射体温計では、鼓膜からの赤外線の強度で体温を測定するので、赤外線を受光する光学系の汚れなどが測定精度に影響する。ところが、外耳道には耳あかなどによる汚れがあり、何回か体温を測定することにより、プローブ部の先端の光学系としての窓部材が汚れてきてしまうという問題があった。また、何人かで1つの放射体温計を用いる場合には不衛生であるという問題もあった。
そこで、上述の特開平2−28524号公報に開示された放射体温計では、外耳道に挿入するプローブ部の先端を覆うプローブカバーを設けている。このプローブカバーを設けることにより放射体温計のプローブ部は外耳道に直接触れることがなく、また、プローブカバーは体温を測定するたびに取り替える使い捨てであるので、光学系の汚れで測定精度を劣化させることはないし、また、衛生面でも問題はない。
ところが、上述の特開平2−28524号公報に開示された放射体温計のようにプローブカバーを用いる場合には、体温測定のたびに新しいプローブカバーが必要になり、コストがかさんでしまうことになる。特に、病院のように頻繁に体温測定をする場合には、かなりのランニングコストがかかってしまう。
また、プローブカバーを用いる従来の放射体温計では、プローブカバーを検温ごとに使い捨てすることになるので、新しいプローブカバーをたびたび入手しなければならず、この入手の手間が煩わしいという問題もあった。
そこで、本願出願人は、特願平9−244970号として、プローブ部を防水構造にした放射温度計について提案した。
この特願平9−244970号に開示した放射温度計によれば、プローブ部が防水構造になっているので、体温測定が終了したときにプローブ部の先端の外耳道に挿入する部分をアルコールや洗剤を用いて消毒洗浄することができ、放射体温計を常に衛生的に保つことができるし、光学系の汚れによる測温精度の劣化を招くことがない。さらに、プローブカバーが不要であるので、プローブカバーの購入費用としてのランニングコストを削減することができる。
このような放射体温計では、上述したように、体温測定の際に鼓膜や外耳道からの赤外線を赤外線センサによって受光し、その強度を検出することによって体温を測定している。
上述したように、従来の放射体温計では、赤外線センサに入射する赤外線が鼓膜や外耳道からのものだけであるとして測温を行っていた。
ところが、本発明者が、このような従来の放射体温計を用いて実際に測温してみたところ、実際の温度よりもやや低めに測定されることがわかった。このため、従来の放射体温計では、極端な例では風邪などによって熱がある場合にも体温が低めに表示され、平熱であると誤解してしまうおそれがあった。
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、従来よりもさらに正確に体温の測定を行うことができる放射体温計を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、赤外線検出手段と、生体の穴部に挿入する先端部と、前記生体の穴部から放射された赤外線を前記赤外線検出手段に導くために前記先端部に設けられた導入口とを有するプローブ部と、該プローブ部の温度を測定する測温手段と、前記赤外線検出手段および前記測温手段の検出値に基づいて前記生体の体温を演算する演算手段とを備え、前期演算手段は、前記生体の穴部の放射率を1未満としたときの該放射率と、前記赤外線検出手段の出力と、前記測温手段の出力とに基づいた所定の演算式によって、前記生体の体温を演算する体温演算手段を有することを特徴とする。
また、プローブ部は、生体の穴部に挿入したときに該生体の穴部をほぼ塞ぐ形状であることを特徴とする。
また、前記体温演算手段は、前記赤外線検出手段の出力を前記放射率で除する処理を含むことを特徴とする。
また、前記測温手段は前記赤外線検出手段の温度を測定する測温手段を兼用していることを特徴とする。
また、前記測温手段は、前記プローブ部の温度を測定する第1の測温手段と、前記赤外線検出手段の温度を測定する第2の測温手段とから構成されることを特徴とする。
また、前記所定の演算式が、
Tb=(T0 4+Vb/Ke)1/4
Tb:前記生体の穴部の温度、T0:前記赤外線検出手段の温度、Vb:前記赤外線検出手段の出力、K:定数、e:前記生体の穴部の放射率、
であることを特徴とする。
また、前記所定の演算式が、前記生体の穴部の温度(Tb)を前記赤外線検出手段の温度(T0)と前記赤外線検出手段の出力(Vb)と前記生体の穴部の放射率(e)とを用いて近似した一次式であることを特徴とする。
また、前記所定の演算式が、
Tb=T0+Vb/K1e
Tb:前記生体の穴部の温度、T0:前記赤外線検出手段の温度、Vb:前記赤外線検出手段の出力、K1:定数、e:前記生体の穴部の放射率、
であることを特徴とする。
また、前記所定の演算式が、
Tb={[Vb/K+T0 4−(1−e)Tp 4]/e}1/4
Tb:前記生体の穴部の温度、Vb:前記赤外線検出手段の出力、K:定数、T0:前記赤外線検出手段の温度、e:前記生体の穴部の放射率、Tb:前記プローブ部の温度、
であることを特徴とする。
また、プローブ部は、導入口から入射した赤外線を赤外線センサに導くための導光パイプと、該導光パイプを覆うケース手段とを有し、前記導光パイプと前記ケース手段との間には空間が形成され、第2の測温手段は、前記ケース手段とは接触するが導光パイプとは接触しないように前記ケース手段と前記導光パイプとの間に設けられていることを特徴とする。
また、前記プローブ部の先端の部材は、前記生体の体温の演算に要する時間中に温度が急変しない程度の熱容量を有すことを特徴とする。
また、前記プローブ部の先端の部材が、前記導入口に設けられた窓部材であることを特徴とする。
また、前記窓部材が、厚さ0.3mm以上のフッ化カルシウム、シリコンまたはフッ化バリウムであることを特徴とする。
また、前記生体の穴部は人体の外耳道であり、前記放射率は0.90から0.98に設定されていることを特徴とする。
また、前記放射率を設定する放射率設定手段を有することを特徴とする。
また、前記放射体温計は前記赤外線検出手段のピーク値を検出するピーク値検出手段を有し、前記演算手段が演算に用いる前記赤外線検出手段の出力は前記ピーク値であることを特徴とする。
また、赤外線検出手段と、生体の穴部に挿入する先端部と、前記生体の穴部から放射された赤外線を前記赤外線検出手段に導くために前記先端部に設けられた導入口とを有するプローブ部と、該プローブ部の温度を測定する測温手段と、前記生体の穴部の放射率を1未満としたときの該放射率または1.00を測温対象の放射率として選択する放射率選択手段と、前記赤外線検出手段の出力と、前記測温手段の出力と、前記放射率設定手段が選択した放射率とに基づいて測温対象の温度を演算する演算手段とを有することを特徴とする。
また、前記放射体温計は測定動作を開始させるための測定スイッチを有し、前記放射率選択手段は前記測定スイッチの操作に応じて放射率を選択することを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明による放射体温計の第1の実施の形態の外観図である。
図1に示すように、放射体温計1はケース手段2の上部に測定スイッチ3と表示装置4とを有している。また、ケース手段2の先端にはプローブ部5が設けられている。
プローブ部5は、先端部から後端になるにつれて徐々に直径が大きくなる円錐台形状であり、プローブ部5を外耳道に挿入していくと、プローブ5の外耳道よりも太い部分により外耳道がほぼ塞がれるように構成されている。外耳道がほぼ塞がれる形状であればよく、必ずしもこの形状には限られるものではない。
体温を測定する際には、測定スイッチ3を押下した後に、プローブ部5の先端を外耳道11に挿入する。放射体温計1は、測定スイッチ3を押下した直後に測定を開始し、そして、測定を開始してからプローブ部5の先端が外耳道11に挿入されて所定の条件により測定を終了するまでにプローブ部5の先端の導入口6に入射された赤外線のうち、ピーク値に対応した赤外線センサ18の出力を用いて演算した温度を体温として表示している。放射体温計1は、通常、体温よりも低い温度環境に放置されているため、プローブ部5はこの環境温度とほぼ同じ温度になっている。従って、プローブ部5が外耳道11に挿入されてしまうと、外耳道11の温度はプローブ部5によって冷やされるため、通常、ピーク値は、プローブ部5の先端が外耳道11に挿入される過程または挿入直後に鼓膜12および外耳道11から放射され、プローブ部5の先端の導入口6に入射された赤外線に対応した値になる。
ケース手段2およびプローブ部5の材質はたとえばABS樹脂等である。
図2は、図1に示した放射体温計1を耳に挿入し、体温測定を行うときの状態を示す図である。
体温測定を行うときには、図2に示すように、放射体温計1の先端のプローブ部5を耳10の外耳道11に挿入し、鼓膜12や外耳道11からの赤外線を受光できるようにする。
放射体温計1の先端のプローブ部5を耳10の外耳道11に挿入する際には、プローブ部5によって外耳道11をほぼ塞ぐように挿入するのがよい。これは、放射体温計1の導入口6に、鼓膜12や外耳道11以外の周囲環境からの赤外線が入射してくるのを防ぐためである。
ところで、本発明者は、このような測定状態において、放射体温計1に入射する赤外線が、鼓膜12および外耳道11からの赤外線だけではないことに気が付いた。すなわち、本発明者は、プローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射された赤外線も放射体温計1に入射していることを発見した。
このプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射された赤外線については、従来の放射体温計では考慮していなかった。
プローブ部5の先端は外気温とほぼ同じ温度であって、鼓膜12や外耳道11の温度よりも低い温度であるため、従来の放射体温計では実際の温度よりもやや低めに測温されてしまうものであった。
そこで、本発明では、このプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射された赤外線の存在について考慮し、体温の演算に反映させるように処理を行う。
図3は図1に示した放射体温計1のプローブ部5の断面図である。
図3に示すように、プローブ部5の先端の導入口6には窓部材15が設けられている。この窓部材15の材質は、赤外線透過性のある光学結晶材料であり、たとえばフッ化カルシウム、シリコンまたはフッ化バリウム等である。
窓部材15から入射された赤外線は、アルミブロック16によって保持された導光パイプ17によって導かれて赤外線センサ18に達する。赤外線センサとしてはたとえばサーモパイルを用いることができる。また、導光パイプ17の材質はたとえば銅、真鍮またはステンレス等である。
図3において、19は、導光パイプ17の温度を検出するサーミスタであり、接着材19bによって導光パイプ17の近辺に固定される。20は、赤外線センサ18の温度を検出するサーミスタであり、接着材20bによって赤外線センサ18の近辺に固定される。さらに、21は、プローブ部5の先端部分の温度を検出するサーミスタであり、接着材21bによってプローブ部5の先端部分に固定される。サーミスタ19、20および21としてはたとえばポジスタやダイオードなどのその他の測温手段でもかまわない。
また、図3において、18aおよび18bは赤外線センサ18の出力端子であり、19aはサーミスタ19の出力端子であり、20aはサーミスタ20の出力端子であり、21aはサーミスタ21の出力端子である。
図4は、図3に示した放射体温計1のプローブ部5の先端について、拡大して示す断面図である。
プローブ部5と窓保持部材22との間の隙間は第1のパッキン23で防水されて密封され、窓保持部材22と導光パイプ17との間の隙間は第2のパッキン24で防水されて密封されている。
窓保持部材22の材質はたとえば銅であり、第1のパッキン23および第2のパッキン24の材質は弾性部材であり、たとえばゴムである。
また、導光パイプ17および窓保持部材22はたとえば円筒状の形状であり、窓部材15は円盤状の形状であり、第1のパッキン23および第2のパッキン24は輪ゴム状の形状である。
本実施の形態では、導光パイプ17と窓部材15とを結合させる際に、第2のパッキン24と窓保持部材22を用いることによって導光パイプ17の内面が防水されるようにしている。
このような構造の本実施の形態では、上述のような防水構造にして、アルコールや洗剤で消毒洗浄を可能にするため、窓部材15としてある程度の厚さを持たせて洗浄により窓材が壊れない程度の強度を有する部材を用いる必要がある。このような部材はその厚さによりある程度の熱容量があり、体温の測定に際してプローブ部5の先端を外耳道11に挿入したとしても即座に外耳道11と同じ温度になることはない。
このような環境において、放射体温計の長所の1つである短時間で体温測定が可能である点を生かすためには、窓部材15が外耳道11と異なる温度であって赤外線を放射している状態で体温の演算を行わなければならず、体温の演算にあたって窓部材15から放射される赤外線を無視することができなくなってくる。
また、逆に考えると、いつでも窓部材15から放射される赤外線の存在を考慮して体温の演算を行うようにするためには、体温測定に要する時間においては窓部材15の温度が変化しないのが望ましい。
すなわち、窓部材15として用いる材料としては、ある程度の強度を有する材料であって、ある程度の熱容量を有する材料で構成されるのが望ましい。また、窓部材15を形成する材料の加工精度を考慮すると、窓部材15は厚さ0.3mm以上の円盤状に形成するのが望ましい。
参考までに上述した赤外線透過性のある光学結晶材料であるフッ化カルシウム、シリコンおよびフッ化バリウムについて、それぞれの比熱(1gの物質を1℃温度上昇させるために必要な熱量(cal))(cal/g℃)を挙げると、フッ化カルシウムが0.211cal/g℃、シリコンが0.1383cal/g℃、フッ化バリウムが0.098cal/g℃である。
図5は図1に示した放射体温計1のブロック図である。
図5に示すように、放射体温計1は、光学系25と検出部26と増幅部27と演算部28と表示装置4と測定スイッチ3とから構成されている。
光学系25は、測温対象Lからの赤外放射を効率よく集光するための導光パイプ17と、赤外線透過性を有する窓部材15とから構成される。
検出部26は、赤外線センサ18と、赤外線センサ18の温度を検出するサーミスタ20と、導光パイプ17の温度を検出するサーミスタ19と、プローブ部5の先端部分の温度を検出するサーミスタ21とから構成される。このサーミスタ21は、窓部材15に接近した位置に設けられているため、窓部材15とほぼ同じ温度を測定可能である。
増幅部27は、赤外線センサ18の出力電圧を増幅するとともにディジタル化する増幅器27aと、サーミスタ20の出力電圧を増幅するとともにディジタル化する増幅器27bと、サーミスタ19の出力電圧を増幅するとともにディジタル化する増幅器27cと、サーミスタ21の出力電圧を増幅するとともにディジタル化する増幅器27dとから構成される。
演算部28は演算回路28aと放射率設定部28bとを有し、演算回路28aは赤外線センサ18、サーミスタ20、サーミスタ19およびサーミスタ21からの信号および放射率設定部28bからの放射率eに基づいて後述する演算を行って、測温対象Lすなわち鼓膜12および外耳道11の温度を算出し、表示装置4に表示する。放射率設定部28bは後述する鼓膜12および外耳道11の放射率eを記憶しており、この放射率eを測定スイッチ3の操作に応じて演算回路28aに対して出力する。
測定スイッチ3は、検出部26と増幅部27と演算部28と表示装置4とを動作させるための操作信号を出力する。
なお、本実施の形態では放射体温計1で測定した体温を表示装置4に表示するようにしているが、本発明はこれに限られるものではなく、たとえば複数の体温を棒グラフや折れ線グラフで表示したり、体温を音声などによって使用者に知らせるものであってもよく、様々な告知手段を用いることができる。
ここで、演算回路28aにおける測温対象の温度を算出する処理について説明する。
一般に赤外線センサは、測温対象の温度から赤外線センサ自身の温度を差し引いた温度に対応する強度の赤外線を受光する。従って、演算回路28aでは、赤外線センサ18によって検出した赤外線の強度に対応した温度に、サーミスタ20によって検出した赤外線センサ18自身の温度を上乗せする必要がある。
また、窓部材15や導光パイプ17等の光学系25の温度と赤外線センサ18の温度とが異なっている場合(たとえば、プローブ部5を外耳道11に挿入すると、外耳道11と同じ温度までは上がらないまでも、光学系25の温度が上がり、赤外線センサ18の温度とは微妙な温度差が生じる)には、赤外線センサ18で検出した赤外線には、測温対象Lからの赤外線のほかに、光学系25自体から放射された赤外線も含まれている。
このため、サーミスタ19によって光学系25の温度を検出し、演算回路28aでは、赤外線センサ18によって検出した赤外線の強度に対応した温度に、サーミスタ20によって検出した温度を上乗せするとともに、サーミスタ19によって検出した温度を差し引くことによって、測温対象Lの温度を求めることができる。
ただし、以上説明した処理では、放射体温計1のプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射されてから赤外線センサ18に入射する赤外線については、まだ考慮していない。以下に、この点について考慮した処理について説明する。
一般に、放射温度計によって測温対象の温度を測定するためには、測温対象の放射率を設定する必要がある。従来の放射体温計では、特開平2−28524号公報に開示されているように、測温対象である鼓膜や外耳道を黒体とみなして放射率1.00として体温の算出を行っていた。
本実施の形態では、放射体温計1のプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射されてから赤外線センサ18に入射する赤外線について考慮するために、測温対象である鼓膜12や外耳道11の放射率eとして1.00未満の値を採用する。
測温対象である鼓膜12や外耳道11の放射率eの具体的な値の一例としては、0.90〜0.98を用いるとよい。この値は、多くの人を対象にして実際に放射率を測定して求めたものである。また、この実測においては放射率0.94付近が人数が多く中心であり、0.90や0.98に離れるに従って人数が減っていくような分布であったため、放射率eを固定して用いる場合にはこの0.94を用いるとよい。
ところで、放射温度計において測温対象からの赤外線を検出する赤外線センサの出力電圧Vbは式(1)で表されることが知られている。
Vb=K{(1−e)Tp 4+eTb 4−T0 4} ・・・(1)
式1において、Kは定数であり、eは測温対象の放射率であり、Tpはプローブの温度であり、Tbは測温対象の温度であり、T0は赤外線センサの温度である。ただし、この式では、説明を簡単にするために、サーミスタ19によって検出する光学系の温度による影響は省略している。
この式1を変形すると式2となる。
Tb={[Vb/K+T0 4−(1−e)Tp 4]/e}1/4・・・(2)
本実施の形態では、式(2)におけるプローブの温度Tpとしてはサーミスタ21の出力電圧を用い、赤外線センサの温度T0としてはサーミスタ20の出力電圧を用い、赤外線センサの出力電圧Vbとしては赤外線センサ18の出力電圧を用いることができる。
したがって、図5に示した演算回路28aでは、式(2)に示した演算を行い、測温対象Lすなわち鼓膜12および外耳道11の温度を算出し、表示装置4に表示する。
ところで、式(2)から明らかなように、放射体温計1のプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射されてから赤外線センサ18に入射する赤外線について考慮した処理は、赤外線センサの出力Vbを測温対象の放射率eで除する処理になっている。放射率が1.00未満の測温対象は、放射率が1.00の測温対象と温度が同じであっても、放射率が1.00の測温対象に比べて放射される赤外線の量が放射率に応じて小さくなってしまう。この処理、すなわちVb/eによって、測温対象の温度を求める際に必要な、測温対象の放射率が1.00であった場合に得られる赤外線センサの出力に相当する値を求めることができる。
特に本実施の形態のようにプローブを外耳道に挿入する前に測定を開始させ、プローブを外耳道に挿入する過程または挿入直後にピーク値を捕らえる放射体温計では、ピーク値を測定する時点では、プローブの先端部がほぼ周囲温度のままであり、プローブの先端の温度は外耳道や鼓膜の温度より低くなっており、プローブの先端から放射されて誤差となる赤外線の影響が大きいため、本発明のように放射率を設定して体温を求めることは非常に有効である。
また、外耳道にプローブを挿入してから測定を開始する放射体温計は、外耳道にプローブを挿入してから測定を開始するまでに、プローブの先端の温度が外耳道に近づくが、放射体温計の体温測定時間は数秒であるため、外耳道と同一の温度にはならず、本発明のように放射率を設定して体温を求めることは有効である。
さらに、熱容量が小さくプローブの先端部よりも温度変化に追従しやすいプローブカバーをプローブの先端部に装着するタイプの放射温度計も、プローブカバーが外耳道の温度により追従しやすいものの、放射体温計の体温測定時間は数秒であるため、外耳道と同一の温度にはならず、本発明のように放射率を設定して体温を求めることは有効である。
また、一般の放射温度計は、JIS1612−1988に記載されているように放射率がほぼ1.00に設定された黒体を用いた検査も行われる。同様に、放射体温計の場合もこれに従って放射率がほぼ1.00に設定された黒体を用いた検査が行われる。この検査は、製造工程ばかりではなく、完成品の状態での製品出荷時にも行われる。本実施の形態における放射体温計は、ある所定の操作により、演算に用いる放射率を1.00に設定することが可能に構成されており、放射率が1.00に設定された黒体による検査も可能である。この所定の操作は測定スイッチ3を用いて行うが、前述したような測定スイッチ3を単に押すだけの操作とは異なり、所定パターンで操作することが必要である。
次に、図6を用いて所定の操作について説明する。
図6は、図1に示した放射体温計の測定スイッチの操作により発生する操作信号パターンを示す図であり、(a)は操作信号の所定パターン、(b)は操作信号の具体的なパターンの例を示す図である。
例えば、放射率を1.00に設定するためには次のように操作する。最初に測定スイッチ3を図6(a)に示すような所定のパターンで操作する。
図6(a)において、第1信号A1、A2は持続時間が105msecから255msecの範囲(第1の範囲の時間)内の操作信号を示し、第2信号Cは、持続時間が第1の信号A1、A2の持続時間よりも長い525msecから975smsecの範囲(第2の範囲の時間)内の操作信号を示している。また、B1、B2は第1の信号A1と第2の信号Cとの間隔、および第2の信号Cと第1の信号A2との間隔であり、105msecから255msecの範囲内である。
このような操作信号を発生させるためには、最初に測定スイッチ3を105msecから255msecの間押し続け、次に105msecから255msecの間測定スイッチ3を離してから再び測定スイッチ3を525msecから975msecの間押し続ける。そして再び105msecから255msecの間測定スイッチ3を離してから測定スイッチ3を105msecから255msecの間押し続ける。
図6(b)は操作信号の発生パターンの一例であり、最初に150msecの持続時間の信号A1’が発生し、次に140msecの間隔B1’をおいてから600msecの持続時間の信号Cが発生している。そして180msecの間隔B2’をおいてから170msecの信号A2’が発生している。図6(a)に示すような、A1、C,A2が所定間隔で連続したパターンは、通常の使用者が意識的にそのパターンを操作しない限り発生せず、製造工程の検査以外では誤って検査モードにならないようにしている。
図6(a)のような操作信号が発生すると、図5に示した放射率設定部28bがそれを検出して演算回路28aに対して放射率1.00の値を出力するとともに自動的に体温測定動作が開始される。そして、導入口6を黒体に向けて測定する。所定の条件により測定が終了すると、測定が開始されてから終了するまでの間に測定された温度のうち最大値が測温対象の温度として表示される。すなわち、検査対象である黒体の温度が測定され、その温度が表示装置4に表示される。
また、この状態から、通常の体温測定操作を行うと黒体の測定を行う前に設定されていた放射率の値で体温測定動作が行われ、前述の所定の操作パターンでは放射率が1.00に設定されて測定動作が行われる。
図7は、図1に示した放射体温計1の体温測定動作を示すフローチャートである。
次に図5のブロック図および図7のフローチャートを用いて放射体温計1の体温測定動作を説明する。図7において、S1〜S6の記号は各処理のステップを表している。
まず、測定スイッチ3が操作されるとS1へ進む。S1では、放射率設定部28bは、測定スイッチ3の操作パターンを検出するとともに前述の所定のパターンであるか否かを判断する。S1で放射率設定部28bが操作パターンが所定パターンであると判断すると、S2で放射率設定部28bは放射率を1.00に設定する。また、S1で放射率設定部28bが操作パターンが所定パターンではないと判断すると、S3で放射率設定部28bは放射率を0.94に設定する。このように、放射率設定部28bは、生体の穴部の放射率を1未満としたときの該放射率または1.00を測温対象の放射率として選択する放射率選択手段として動作している。
S4では、演算回路28が増幅部27の出力と、S2およびS3で設定された放射率を用いて測温対象Lの温度を測定する。そして、S5では、演算回路28aが所定の条件に基づいて測定終了か否かの判断をする。具体的には、所定の条件に基づいてピーク温度を捕らえられたと判断すると測定が終了してS6に進み、まだピーク温度が捕らえられていないと判断するとS4の温度測定に戻る。
S6では、表示装置4が測定したピーク温度を測温対象Lの温度として所定時間表示して測定動作を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態による放射体温計のプローブ部5の断面図である。
図3に示した実施の形態との違いは、サーミスタ21がない点にある。
赤外線センサ18の温度とプローブ部5の先端との温度差は、測温対象である鼓膜12や外耳道11と、プローブ5の先端との温度差に比べて微小であるため、構成を簡単にするため、図3に示したサーミスタ21をサーミスタ20で代用することもできる。
この場合、式2におけるTp=T0とすればよく、演算回路28aで行う演算は式3で表される。
Tb=(T0 4+Vb/Ke)1/4 ・・・(3)
本実施の形態では、式(3)における赤外線センサの温度T0としてはサーミスタ20の出力電圧を用い、赤外線センサの出力電圧Vbとしては赤外線センサ18の出力電圧を用いることができる。
したがって、演算回路28aでは、式3に示した演算を行い、測温対象Lすなわち鼓膜12および外耳道11の温度を算出し、表示装置4に表示する。
ところで、式(3)から明らかなように、本実施の形態においても、放射体温計1のプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射されてから赤外線センサ18に入射する赤外線について考慮した処理は、赤外線センサの出力Vbを測温対象の放射率eで除する処理になっている。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
この実施の形態では、式(3)に示した数式をより簡単な式で近似することによって、構成の簡略化、処理の迅速化を目的としている。
ここで、絶対温度をTとして、関数f(T)=T4をグラフにすると、図9に示す曲線になる。図9において、横軸はT、縦軸はf(T)である。
この図9に示す曲線で、放射体温計1を実際に使う環境温度すなわち、これに追従する赤外線センサ18の温度T0の範囲を見てみると、通常、放射体温計1を室内で使用するとしてみると、288°K(15℃)〜308°K(35℃)程度の狭い範囲になる。また、測温対象である鼓膜12や外耳道11の温度Tbの温度範囲を見てみても、308°K(35℃)〜315°K(42℃)程度であり、これらの範囲では関数f(T)=T4は1次式f(T)≒aT+bに近似可能である。
すなわち、T0 4≒aT0+b、Tb 4≒aTb+bと近似することができる。
式(3)を変形すると式(4)となる。
Tb 4=T0 4+Vb/Ke ・・・(4)
また、この式(4)に、上記の近似の結果であるT0 4≒aT0+bおよびTb 4≒aTb+bを代入すると、式(5)になる。
(aTb+b)=(aT0+b)+Vb/Ke ・・・(5)
さらに、この式(5)を変形すると、式(6)になる。
Tb=T0+Vb/aKe ・・・(6)
また、ここでaK=K1とおくと式(7)になる。
Tb=T0+Vb/K1e ・・・(7)
本実施の形態では、式(7)における赤外線センサの温度T0としてはサーミスタ20の出力電圧を用い、赤外線センサの出力電圧Vbとしては赤外線センサ18の出力電圧を用いることができる。
したがって、演算回路28aでは、式(7)に示した演算を行い、測温対象Lすなわち鼓膜12および外耳道11の温度を算出し、表示装置4に表示する。
ところで、式(7)から明らかなように、本実施の形態においても、放射体温計1のプローブ部5の先端から放射され、鼓膜12や外耳道11で反射されてから赤外線センサ18に入射する赤外線について考慮した処理は、赤外線センサの出力Vbを測温対象の放射率eで除する処理になっている。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図10は本発明による放射体温計の第4の実施の形態の外観図である。
図10に示すように、本実施の形態においては、放射体温計1のケース手段2の上部に、UPスイッチ30aとDOWNスイッチ30bとから構成される放射率設定スイッチ30をさらに有している。
上述したように、鼓膜12および外耳道11の放射率eには多少の個人差がある。そこで、本実施の形態では、放射率設定スイッチ30を設け、使用者が放射率eを変更することができるようにしている。このようにすることによって、より正確な体温測定が可能となる。
具体的な放射率設定操作としては、測定動作中以外でUPスイッチ30aを1回押すと放射率eが+0.01加算表示され、DOWNスイッチ30bを1回押すと放射率eが減算表示される。そして、希望の放射率を表示させてから測定スイッチ3を押すと、測定スイッチ3が押される前に表示されていた放射率の値に基づいて放射体温計1’が体温測定動作を開始する。
図11は、図10に示した放射体温計1’のブロック図である。
次に図11を用いて放射体温計1’のブロック図を説明する。図5に示した放射体温計1のブロック図と同じ構成要素には同じ番号を付けてその説明を省略する。図11のブロック図が図5のブロック図と異なるのは操作スイッチのみであり、この操作スイッチは、測定スイッチ3とUPスイッチ30aとDOWNスイッチ30bとから構成されている。
UPスイッチ30aやDOWNスイッチ30bを押すことにより発生する信号は、演算部28と表示装置4に出力される。そして、演算部28の放射率設定部28bがこれらのスイッチの操作に基づいて放射率eを設定し、表示装置4が設定された放射率の値を表示する。
また、測定スイッチ3を押すことにより発生する信号は、第1の実施の形態と同様に検出部26と増幅部27と演算部28と表示装置4とに出力される。
図12は、図10に示した放射体温系1’の体温測定動作を示すフローチャートである。
次に図11のブロック図及び図12のフローチャートを用いて放射体温計1’の放射率設定動作および体温測定動作を説明する。図12において、S11〜S20の記号は各処理のステップを表している。
まず、S11では、測定スイッチ3、UPスイッチ30a、DOWNスイッチ30bの何れかのスイッチが操作されると、S11へ進む。S11では操作されたスイッチがUPスイッチ30aか否かを放射率設定部28bが判断し、UPスイッチ30aであると判断するとS12に進み、UPスイッチ30aではないと判断するとS15に進む。次に、S12では、放射率設定部28bが放射率が1.00か否かを判断する。S12で放射率が1.00ではないと判断すると、今までの放射率eに0.01を加算してS14でその値を表示装置4で所定時間表示して放射率設定動作が終了する。また、S12で放射率が1.00であると判断すると、S14で放射率eの値として1.00を所定時間表示して放射率設定動作を終了する。
次に、S15では、操作されたスイッチがDOWNスイッチ30bか否かを放射率設定部28bが判断し、DOWNスイッチ30bであると判断するとS16に進み、DOWNスイッチ30bでないと判断するとS18に進む。S18に進んだ場合は、操作されたスイッチがUPスイッチ30aおよびDOWNスイッチ30bではないため、測定スイッチ3が押されたと判断し、後述する温度測定動作を行う。
S16では、放射率設定部28bが放射率が0.90か否かを判断する。S16で、放射率設定部28bが放射率が0.90ではないと判断すると、今までの放射率eから0.01を減算してS14でその値を表示装置4に所定時間表示して放射率設定処理をする。また、S16で、放射率設定部28bが放射率が0.90であると判断すると、S14で放射率eの値として0.90を表示装置4に所定時間表示して放射率設定処理を終了する。
S18では、図7に示したS4と同様の処理、すなわち測温対象Lの温度測定動作を行う。また、S19では、図7に示したS5と同様の処理、すなわち演算回路28aが測温対象Lの温度測定が終了したか否かの判断をする。S19で温度測定が終了したと判断するとS20に進み、まだ温度測定が終了していないと判断すると、S18に戻る。
S20では、表示装置4が測定した測温対象Lの温度を所定時間表示して温度測定動作を終了する。
以上説明したように、本発明によれば、プローブ部から放射され測温対象で反射されてプローブ部の導入口に入射される赤外線をのぞくことができるので、測温対象から放射される赤外線のみを求めることができ、体温をより正確に演算することができる。
また、プローブ部は、生体の穴部に挿入したときに該生体の穴部をほぼ塞ぐ形状であるため、鼓膜や外耳道以外の周囲環境からの赤外線が入射してくるのを防ぐことができる。
また、体温演算手段が、赤外線検出手段の出力を放射率で除する処理を含むことにより、測温対象の温度を求める際に必要な、測温対象の放射率が1.00であった場合に赤外線センサが出力する値に相当する値を求めることができる。
また、赤外線検出手段の温度を測定する測温手段によってプローブ部の温度を測定する測温手段を兼用することにより、プローブ部の温度を測定する測温手段を設けなくても放射率に基づいた補正を行うことができる。
また、赤外線検出手段の温度を測定する測温手段とプローブ部の温度を測定する測温手段とを別々に設けることによって、プローブ部の温度を実際に測定し用いることができ、測温対象自体が放射する赤外線の量をより正確に求めることができ、体温をより正確に演算することができる。すなわち、プローブ部の先端が暖まってしまうことによって、測温対象以外からの赤外線が増加しても、その温まったプローブ部の先端の温度を測定しているため、増加量を補正することができる。
また、所定の演算式を、
Tb=(T0 4+Vb/Ke)1/4
Tb:前記生体の穴部の温度、T0:前記赤外線検出手段の温度、Vb:前記赤外線検出手段の出力、K:定数、e:前記生体の穴部の放射率、
とすることにより、計算が簡単になり、演算手段の負担を軽減することができる。
また、前記所定の演算式が、前記生体の穴部の温度(Tb)を前記赤外線検出手段の温度(T0)と前記赤外線検出手段の出力(Vb)と前記生体の穴部の放射率(e)とを用いて近似した一次式であるため、計算が簡単になり、演算手段の負担を軽減することができる。
また、所定の演算式を、
Tb=T0+Vb/K1e
Tb:前記生体の穴部の温度、T0:前記赤外線検出手段の温度、Vb:前記赤外線検出手段の出力、K1:定数、e:前記生体の穴部の放射率、
とすることにより、計算が簡単になり、演算手段の負担を軽減することができる。
また、所定の演算式を、
Tb={[Vb/Kc+T0 4−(1−e)Tp 4]/e}1/4
Tb:前記生体の穴部の温度、Vb:前記赤外線検出手段の出力、K:定数、T0:前記赤外線検出手段の温度、e:前記生体の穴部の放射率、Tp:前記プローブ部の温度、
とすることにより、演算をより正確に行うことができる。
また、プローブ部は、導入口から入射した赤外線を赤外線センサに導くための導光パイプと、該導光パイプを覆うケース手段とを有し、前記導光パイプと前記ケース手段との間には空間が形成され、第2の測温手段は、前記ケース手段とは接触するが導光パイプとは接触しないように前記ケース手段と前記導光パイプとの間に設けられているため、導光パイプの温度に影響されずに、より正確にケースの手段の温度を測定することができる。
また、プローブ部の先端の部材を、生体の体温の演算に要する時間中に温度が急変しない程度の熱容量を有するようにすることにより、体温の測定中にプローブ部の温度が変化して放射率が合わなくなったりせず、また、プローブ部の先端から放射される赤外線の量が変化することがないため誤差になりにくい。
また、プローブ部の先端の部材が導入口に設けられた窓部材であるため、外耳道内に露出する面積が大きい窓部材に生体の体温の演算に要する時間中に温度が急変しない程度の熱容量を持たせて、より体温を正確に求めることができる。
また、窓部材が、厚さ0.3mm以上のフッ化カルシウム、シリコンまたはフッ化バリウムであるため、窓部材に生体の体温の演算に要する時間中に温度が急変しない程度の熱容量を持たせることができる。
また、放射率は0.90から0.98に設定されているため、人体の外耳道で体温を測定する場合に、鼓膜および外耳道から放射される赤外線のみを求めることができ、体温をより正確に演算することができる。
また、放射率を設定する放射率設定手段を有することにより、被測定者の外耳道の形状等に合った放射率を設定することができ、個人差をなくし、より正確な体温の測定を行うことができる。
また、生体の穴部の放射率を1未満としたときの該放射率または1.00から測温対象の放射率を選択するため、通常の体温測定と黒体を用いた検査のための測定の両方の測定が可能である。
また、測定動作を開始するための測定スイッチの操作に応じて放射率を選択するため、より少ないスイッチで放射率の設定と体温測定の両方の操作をすることができる。
産業上の利用可能性
本発明は人体の体温測定にはもちろんのこと、生体の穴部を利用して生体の温度を測定する放射温度計に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明による放射体温計の第1の実施の形態の外観図である。
図2は図1に示した放射体温計を耳に挿入し、体温測定を行うときの状態を示す図である。
図3は図1に示した放射体温計のプローブ部の断面図である。
図4は図3に示した放射体温計のプローブ部の先端について拡大して示す断面図である。
図5は図1に示した放射体温計のブロック図である。
図6は図1に示した放射体温計の測定スイッチの操作により発生する操作信号のパターンを示す図であり、(a)は操作信号の所定のパターン、(b)は操作信号の具体的なパターンの例を示す図である。
図7は図1に示した放射体温計の体温測定動作を示すフローチャートである。
図8は本発明の第2の実施の形態による放射体温計のプローブ部の断面図である。
図9は関数f(T)=T4の曲線をグラフに示す図である。
図10は本発明による放射体温計の第4の実施の形態の外観図である。
図11は図10に示した放射体温計のブロック図である。
図12は図10に示した放射体温計の体温測定動作を示すフローチャートである。
Claims (10)
- 赤外線検出手段と、
生体の穴部に挿入する先端部と、前記生体の穴部から放射された赤外線を前記赤外線検出手段に導くために前記先端部に設けられた導入口とを有するプローブ部と、
該プローブ部の温度を測定する測温手段と、
前記赤外線検出手段の出力と前記測温手段の出力とに基づいて前記生体の体温を演算する演算手段と
を備えた放射体温計において、
前記プローブ部は前記生体の穴部に挿入した状態で前記生体の穴部をほほ塞ぐ形状であり、
前記演算手段は、前記生体の穴部に挿入された前記プローブ部から放射されて前記生体の穴部内で反射して前記導入口に入射する赤外線によって生じる誤差を考慮した生体の穴部の放射率と、前記赤外線検出手段の出力と、前記測温手段の出力とに基づいた所定の演算式により、前記体温の演算を行う
ことを特徴とする放射体温計。 - 前記演算手段は、前記所定の演算式の前記生体の穴部の放射率を1未満に設定することによって前記生体の体温を演算することを特徴とする放射体温計。
- 前記演算手段は、前記赤外線検出手段の出力を前記放射率で除する処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の放射体温計。
- 前記測温手段は前記赤外線検出手段の温度を測定する測温手段を兼用していることを特徴とする請求項1に記載の放射体温計。
- 前記測温手段は、前記プローブ部の温度を測定する第1の測温手段と、前記赤外線検出手段の温度を測定する第2の測温手段とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の放射体温計。
- 前記プローブ部は、導入口から入射した赤外線を赤外線センサに導くための導光パイプと、該導光パイプを覆うケース手段とを有し、前記導光パイプと前記ケース手段との間には空間が形成され、前記第2の測温手段は、前記ケースとは接触し、且つ導光パイプとは接触しないように前記ケース手段と前記導光パイプとの間に設けられていることを特徴とする請求項5記載の放射体温計。
- 前記生体の穴部は人体の外耳道であり、前記放射率は0.90から0.98に設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射体温計。
- 前記放射率を設定する放射率設定手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射体温計。
- 赤外線検出手段と、
生体の穴部に挿入する先端部と、前記生体の穴部から放射された赤外線を前記赤外線検出手段に導くために前記先端部に設けられた導入口とを有するプローブ部と、
該プローブ部の温度を測定する測温手段と、
前記生体の穴部の放射率を1未満または、1.00のいずれかの値に設定する放射率選択手段を有することを特徴とする請求項2に記載の放射体温計。 - 測定動作を開始させるための測定スイッチを有し、前記放射率選択手段は前記測定スイッチの操作に応じて放射率を選択することを特徴とする請求項9に記載の放射体温計。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35671598 | 1998-12-15 | ||
| PCT/JP1999/007038 WO2000035339A1 (en) | 1998-12-15 | 1999-12-15 | Radiation clinical thermometer |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP4478337B2 true JP4478337B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=18450425
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000587661A Expired - Fee Related JP4478337B2 (ja) | 1998-12-15 | 1999-12-15 | 放射体温計 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6572264B1 (ja) |
| EP (1) | EP1055391B1 (ja) |
| JP (1) | JP4478337B2 (ja) |
| CN (1) | CN1185983C (ja) |
| DE (1) | DE69929710T2 (ja) |
| WO (1) | WO2000035339A1 (ja) |
Families Citing this family (24)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000254103A (ja) * | 1999-03-11 | 2000-09-19 | Citizen Watch Co Ltd | 放射温度計 |
| US7036978B2 (en) * | 2000-06-13 | 2006-05-02 | Omron Corporation | Pyrometer |
| US7014358B2 (en) * | 2001-02-19 | 2006-03-21 | Braun Gmbh | Radiation thermometer comprising a heated measuring tip |
| KR100363284B1 (ko) * | 2001-05-22 | 2002-12-11 | 주식회사 메타텍 | 적외선 체온계 |
| USD490327S1 (en) | 2002-11-21 | 2004-05-25 | Medport Llc | Thermometer |
| TW567054B (en) * | 2002-11-28 | 2003-12-21 | Actherm Inc | Method for assembling electric clinical thermometer and structure thereof |
| EP1840543B1 (en) * | 2002-12-12 | 2011-09-07 | Covidien AG | Method of assembling a tympanic thermometer |
| US7434991B2 (en) | 2002-12-12 | 2008-10-14 | Covidien Ag | Thermal tympanic thermometer |
| US20050276308A1 (en) * | 2004-06-10 | 2005-12-15 | Pint Charles S | Method and apparatus for measuring temperature and emissivity |
| TW200615520A (en) * | 2004-11-09 | 2006-05-16 | Norm Pacific Automat Corp | Infrared thermometer |
| US7293915B2 (en) * | 2005-07-26 | 2007-11-13 | Actherm, Inc. | Assembly method and structure of an electronic clinical thermometer |
| US7275867B2 (en) * | 2005-12-01 | 2007-10-02 | Oriental System Technology Inc. | Probe assembly of infrared thermometer |
| TW200814965A (en) * | 2006-09-22 | 2008-04-01 | Radiant Innovation Inc | Infra-red thermal meter |
| EP2230496A1 (en) * | 2009-03-16 | 2010-09-22 | Autoliv Development AB | Method and system for automatically detecting objects in front of a motor vehicle |
| US8186876B2 (en) * | 2009-04-20 | 2012-05-29 | Welch Allyn, Inc. | Calibrated assembly for IR thermometer apparatus |
| US8136985B2 (en) * | 2009-05-05 | 2012-03-20 | Welch Allyn, Inc. | IR thermometer thermal isolation tip assembly |
| CN102283637B (zh) * | 2011-07-01 | 2014-09-03 | 广东乐心医疗电子股份有限公司 | 一种红外耳温计和红外耳温计的测温方法 |
| DE102012215690A1 (de) * | 2012-09-05 | 2014-03-06 | Robert Bosch Gmbh | Temperaturmessgerät, sowie Verfahren zur Temperaturmessung |
| US9016938B2 (en) * | 2012-11-27 | 2015-04-28 | Chu-Yih Yu | Electronic contact thermometer |
| JP5640265B1 (ja) * | 2013-07-01 | 2014-12-17 | 株式会社ウィリルモバイル | 体温測定装置、体温測定システム、体温測定方法 |
| JP6318599B2 (ja) | 2013-12-17 | 2018-05-09 | 株式会社リコー | 半導体集積回路 |
| US10078021B2 (en) * | 2015-09-23 | 2018-09-18 | Honeywell International Inc. | Body core temperature measurement |
| US10309835B2 (en) * | 2016-01-21 | 2019-06-04 | Honeywell International Inc. | Body core temperature measurement |
| JP7653975B2 (ja) * | 2019-08-16 | 2025-03-31 | グルコマート ゲー・エム・ベー・ハー | 小型化アクティブセンシングシステムおよび方法 |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5231595A (en) * | 1983-06-06 | 1993-07-27 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Pyrometer |
| US5232284A (en) * | 1988-04-12 | 1993-08-03 | Citizen Watch Co., Ltd. | Radiation clinical thermometer |
| JP2826337B2 (ja) * | 1988-04-12 | 1998-11-18 | シチズン時計株式会社 | 放射体温計 |
| JPH03273121A (ja) * | 1990-03-23 | 1991-12-04 | Citizen Watch Co Ltd | 放射体温計 |
| DE69126885T3 (de) * | 1990-12-12 | 2001-10-18 | Sherwood Services Ag, Schaffhausen | Kalibrierung eines infrarot-thermometers mittels flächenhafter eichkurven-darstellung |
| JPH06142063A (ja) * | 1992-11-04 | 1994-05-24 | Citizen Watch Co Ltd | 放射体温計 |
| MY113681A (en) * | 1994-03-22 | 2002-04-30 | Casio Computer Co Ltd | Thermometer |
| JPH07280651A (ja) * | 1994-04-11 | 1995-10-27 | Casio Comput Co Ltd | 温度測定装置 |
| US5836692A (en) * | 1994-03-30 | 1998-11-17 | Exergen Corporation | Differential radiation detector probe |
| JPH08145800A (ja) * | 1994-11-21 | 1996-06-07 | Omron Corp | 赤外線体温計 |
| US5874736A (en) * | 1996-10-25 | 1999-02-23 | Exergen Corporation | Axillary infrared thermometer and method of use |
| DE19713608A1 (de) * | 1997-04-02 | 1998-10-08 | Braun Ag | Meßspitze für Strahlungsthermometer |
| US6203193B1 (en) * | 1997-09-22 | 2001-03-20 | Citizen Watch Co. Ltd. | Radiation thermometer and method for adjusting the same |
| US6292685B1 (en) * | 1998-09-11 | 2001-09-18 | Exergen Corporation | Temporal artery temperature detector |
-
1999
- 1999-12-15 JP JP2000587661A patent/JP4478337B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-15 US US09/622,149 patent/US6572264B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-15 CN CNB99805089XA patent/CN1185983C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-15 WO PCT/JP1999/007038 patent/WO2000035339A1/ja active IP Right Grant
- 1999-12-15 DE DE69929710T patent/DE69929710T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-15 EP EP99961298A patent/EP1055391B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2000035339A1 (en) | 2000-06-22 |
| CN1185983C (zh) | 2005-01-26 |
| EP1055391A1 (en) | 2000-11-29 |
| DE69929710T2 (de) | 2006-09-21 |
| EP1055391A4 (en) | 2001-02-21 |
| HK1037503A1 (en) | 2002-02-15 |
| DE69929710D1 (de) | 2006-04-13 |
| EP1055391B1 (en) | 2006-02-01 |
| US6572264B1 (en) | 2003-06-03 |
| CN1297342A (zh) | 2001-05-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4478337B2 (ja) | 放射体温計 | |
| US7815367B2 (en) | Multi-site infrared thermometer | |
| US7787938B2 (en) | Temporal artery temperature detector | |
| AU2007201761B2 (en) | Infrared thermometer and probe cover therefor | |
| RU2118116C1 (ru) | Термометр для измерения температуры тела и способ измерения температуры тела пациента (варианты) | |
| EP0777114B1 (en) | Radiation clinical thermometer | |
| CA2891503C (en) | Non-contact medical thermometer with distance sensing and compensation | |
| JP2004528085A (ja) | 赤外線体温計 | |
| WO1999013305A1 (en) | Radiation pyrometer | |
| US5991700A (en) | EMI stability indicator for tympanic thermometer | |
| JP3040444B2 (ja) | 体温計 | |
| JP2000217792A (ja) | 生体情報検出装置 | |
| JPH06233745A (ja) | 血液酸素量測定機能付体温計 | |
| JP4181270B2 (ja) | 耳孔式体温計 | |
| JPH06233746A (ja) | 脈波検出機能付体温計プローブ | |
| KR20110085039A (ko) | 적외선 체온 측정기에서의 표면 온도 검출 장치 및 방법 | |
| JP7031645B2 (ja) | 耳式体温計 | |
| JPH1119048A (ja) | 放射体温計 | |
| KR100379776B1 (ko) | 체온계 | |
| JPH04200526A (ja) | 非接触口腔用体温計 | |
| JP2000139853A (ja) | 鼓膜温度計 | |
| HK1108025A (en) | Infrared thermometer and probe cover thereof |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060525 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090616 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090814 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091020 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091217 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100302 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100315 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150319 Year of fee payment: 5 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |