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JP4497903B2 - タンパク質チップおよびそれを用いたバイオセンサー - Google Patents

タンパク質チップおよびそれを用いたバイオセンサー Download PDF

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Description

本発明は、プローブとしてタンパク質のマイクロアレイを有するバイオチップおよびそれを用いたバイオセンサーに関する。より詳しくは、電気的信号検出によってタンパク質マイクロアレイへのターゲット分子の特異的結合を検出することができる高感度のバイオセンサーに関する。
近年、新薬開発プロセス、医療診断等などの分野において、バイオチップが注目され、研究開発が盛んに進められている。
バイオチップとは、固体表面上(固相化担体としては、シリコン基板、ガラス基板、高分子、金基板など)にDNA等の核酸、酵素や抗体のごときタンパク質、ペプチド等のバイオ分子アレイ、あるいは細胞等を固定化し、固定化されたバイオ分子アレイ等のプローブ物質に特定のターゲット物質が結合したときに生じる特異的な反応を検出するものである。特に、微量のサンプルを用いて大量にハイスループットな検出および解析ができるところから、大量かつ同時並行的な処理を要求されるポストゲノム時代のバイオ分子アレイの機能解析技術にはバイオチップ関連技術が必須となっている。
バイオチップの代表例として、基板上にDNAを高密度に固定化し、ハイブリダイゼーションにより相補的な配列の存在を検出するDNAチップ(DNAマイクロアレイ)や、タンパク質を固定化し相互作用するタンパク質を検出するタンパク質チップ(プロテインチップ)などがある。
また、微細加工技術を利用してシリコン、ガラス等の基板表面上に流路、回路を成形し、微小空間上で反応、分離、検出等を行う装置、器具(ラボ・オン・チップ、μTAS(micro-total analysis system)、バイオMEMS(micro-electro-mechanical systems)等)が実用化され、それらをバイオチップと称することもある。
タンパク質チップの場合、基本的にはDNAチップのプローブをDNAからタンパク質に換えたものと考えてよいが、タンパク質の場合、DNAとは異なり、ターゲット分子と相互作用する機能を発現するためには一定の高次構造を必要とする。したがって、固相担体上にタンパク質を固定化するとき、その高次構造を破壊しないようにする必要がある。また、相互作用部位と固相担体との相対的な位置関係によっては、相互作用が立体障害を受ける可能性もある。したがって、従来のDNAチップのDNAをタンパク質に置換するだけでは、タンパク質チップを作製することはできない。
また、タンパク質チップにおいては、非特異的吸着(本来ある2つの物質同士が結合しやすい関係にあるとき、関係のない別の物質と結合してしまうこと)を制御するため、タンパク質の立体構造を正しく保つ必要性や大気中での安定性の問題で、固定化の技術が難しい。このため、現在、タンパク質チップはDNAチップほど普及していない。
特許文献1には、抗原または抗体を平面状の基板に1次元または2次元に配列したタンパク質チップを用いて一度に大量のタンパク質を検出する方法が開示されている。この方法によれば、前記抗原または抗体に蛍光標識し、抗原抗体反応によりタンパク質を結合させ、結合しなかった抗原または抗体を除去するために洗浄し、最後に、結合したタンパク質を蛍光観察により検出している。
さらに近年、医療現場での臨床検査としてポイント・オブ・ケア検査(Point-Of-Care Testing; POCT)の重要性が高まっており、POCT装置の1つとして、携帯型バイオセンサーのような小型化された自動分析システムが有力になると考えられる。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、上記のように、タンパク質の検出を蛍光観察により行うため、蛍光標識の前処理や蛍光装置が必要となり、
POCTの要求に応えるのが困難である。
特開2001−004630号
上記問題を解決するために、本発明の目的は、タンパク質の種類によらず、立体障害、失活を起こすことなく、タンパク質を固相担体に固定化する革新的な方法を開発し、配向性が制御され、アドレス化された高密度アレイを作製できる汎用的な技術を開発することにある。
また、本発明の目的は、従来の蛍光検出型タンパク質チップの有する問題を解決し、簡便性、携帯性、開発コストの面で優れている微小電極アレイ型タンパク質チップを開発することにある。そこで、本発明者らは、プローブタンパク質を電極上に固定化する方法を検討し、微小電極アレイ型タンパク質チップを作製し、一切の標識分子修飾を行うことなく、同時に複数種のターゲット分子を電気化学的に検出する新しい「次世代タンパク質チップ電極アレイシステム」の構築を行った。
そして、最終的に、本発明は、本発明によるタンパク質チップを、迅速かつ簡便な臨床検査に応用することを目的とする。
本発明において、微細加工技術によって1または複数の微小電極を平面上に配列させ、これら1または複数の微小電極の各々にプローブタンパク質を固定化したバイオ分子アレイチップを作製し、このプローブタンパク質にターゲット分子が相互作用したときの電気的信号の変化を高感度で検出する。
本発明のバイオチップにおいて、プローブとなるタンパク質は、ターゲット分子の種類に依存して、抗体その他のタンパク質のいずれを選択することもできる。例えば、ターゲット分子にタンパク質を選択した場合、プローブタンパク質としては、選択したターゲットタンパク質に対する抗体をプローブとして用いればよい。
より詳しくは、本発明は、1または複数のプローブタンパク質が配列して固定化されているバイオチップであって、基板上に1または複数の電極配線が形成され、該1または複数の電極配線は絶縁膜で被覆され、該1または複数の電極配線の各々の一領域上の絶縁膜に、電極表面に達する1または複数の孔を設けることによって1または複数のウェルが形成され、該1または複数のウェルの底部にプローブタンパク質が固定化されているバイオチップを提供する。
本発明によるバイオチップにおいて、該プローブタンパク質に第1の分子が結合され、該第1の分子と特異的結合する第2の分子が該ウェルの底部に固定化され、該第1の分子と該第2の分子との間の特異的結合によって該1または複数のウェル底部に該プローブタンパク質が固定化されている。
本発明の1の局面によるバイオチップにおいて、さらに、該ウェルの底部に脂質二重層が形成され、第3の分子が結合されたアンカー化合物が該脂質二重層にアンカーされ、該アンカー化合物に結合された第3の分子と該第2の分子との間の特異的結合によって該1または複数のウェル底部に該プローブタンパク質が固定化されている。
細胞膜は主に非共有結合した脂質とタンパク質分子からなり、リン脂質からなる脂質二重層にタンパク質分子が溶け込んだ構造を有している。本発明者らは、プローブタンパク質の高次構造に影響を与えることなく電極配線上に固定化することを目的として、タンパク質を直接電極表面上に固定化せずに、細胞膜構造を模した脂質二重層を電極表面上に形成し、その上にプローブタンパク質を配列させた。
本発明において、該第1の分子がビオチンであって、該第2の分子がストレプトアビジンであることが好ましく、さらに該第3の分子がビオチンであることが好ましい。
本発明の1の局面において、該1または複数のプローブタンパク質が抗体であることを特徴とする。
本発明によるバイオチップは、基板上に1または複数の電極配線を形成し、該1または複数の電極配線を絶縁膜で被覆し、該1または複数の電極配線の各々の一領域上の絶縁膜に電極表面に達する1または複数の孔を設けることによって1または複数のウェルを形成し、次いで、該1または複数のウェルの底部にプローブタンパク質を固定化することによって作製する。
さらに、本発明は、少なくとも、作用電極、対極および参照電極を含むバイオセンサーであって、
ここに、該作用電極は、1または複数のプローブタンパク質が配列して固定化されているバイオチップであって、基板上に1または複数の電極配線が形成され、該1または複数の電極配線は絶縁膜で被覆され、該1または複数の電極配線の各々の一領域上の絶縁膜に、電極表面に達する1または複数の孔を設けることによって1または複数のウェルが形成され、該1または複数のウェルの底部にプローブタンパク質が固定化されているバイオチップであり、
処理前に、該バイオチップの第1の電気的信号を測定し;
該バイオチップを試験溶液中で処理した後、該バイオチップの第2の電気的信号を測定し;次いで、
第1の電気的信号と第2の電気的信号との強度差から、試験溶液中に存在する、該1または複数のプローブタンパク質と特異的結合する非標識ターゲット分子を検出することを特徴とするバイオセンサーを提供する。
ここで、「処理」とは、プローブタンパク質と非標識ターゲット分子とを特異的結合させるために必要なプロセスをいう。したがって、処理前、バイオチップにおいては、該1または複数のプローブタンパク質には非標識ターゲット分子が結合していない。また、試験溶液中に該非標識ターゲット分子が存在していれば、この処理によって、該1または複数のプローブタンパク質に非標識ターゲット分子が特異的結合する。本発明のバイオチップに上記の処理を行う前後で、電気的信号を測定し、電気的信号に変化があれば、該試験溶液中に、非標識ターゲット分子が存在していたことを確認することができる。
本発明において、特に、電気的信号として酸化還元電流値を用いる。
すなわち、本発明によれば、非標識ターゲット分子のプローブタンパク質への特異的結合の有無をバイオチップのバイオ分子アレイ上の酸化還元状態の変化から検出する。したがって、ターゲット分子に蛍光物質等を標識することなく、酸化還元電流値を測定するだけで特異的結合を検出できるので、迅速かつ簡便な測定が可能となる。
すなわち、プローブタンパク質にターゲット分子が結合していない系で測定した電気的信号とプローブタンパク質にターゲット分子が結合した系で測定した電気的信号との間に統計学的に有意な変化があった場合、当該有意な変化をターゲット分子とプローブタンパク質との特異的結合に関連付けることができる。
本発明の1の局面において、該非標識ターゲット分子が抗原であって、該バイオチップに固定化された1または複数のプローブタンパク質が該ターゲット分子に対する抗体である。例えば、該非標識ターゲット分子がヒト血清アルブミン(HSA)であって、該バイオチップに固定化された1または複数のプローブタンパク質が抗HSA抗体である。
本発明のバイオセンサーを用いて電気的信号を測定するとき、好ましい態様において、その表面にAu粒子が付着している非標識ターゲット分子を用いる。
これにより、ターゲット分子が絶縁体であるタンパク質であっても、その表面が導電性になるため、特異的結合に起因する電気的信号の変化を検出することが容易になる。
本発明によるバイオチップを用いれば、蛍光標識を用いることなくターゲット分子の存在を認識することができるので、迅速、簡便に測定が可能で、かつ、小型化されたバイオセンサーを構築することができる。
また、本発明によれば、電極上に脂質二重層を固定化し、その上にプローブタンパク質を固定化するので、プローブタンパク質の高次構造を破壊することなく、かくして、プローブタンパク質の特異性を損なうことがない。
さらに、本発明によるバイオチップには、複数の電極上に各自異なるプローブタンパク質を固定化することができるので、複数種類のターゲット分子を同時に検出することができる。
実施例1:タンパク質チップの作製
本発明によるタンパク質チップの上面図を図1に示す。この実施例では、ガラス基板10上に8本の電極配線13を形成し、一度に8点測定が可能なタンパク質チップ1を形成した。
電極配線13の一方の端部にはバイオ分子アレイ領域131が形成され、他方の端部にはバイオ分子アレイ領域で検出した電気的信号を取り出すためのパッド132が形成されている。
図2にバイオ分子アレイ領域131の拡大上面図を示す。バイオ分子アレイ領域131上には絶縁性レジスト膜14が形成され、この絶縁膜に1または複数の孔を設けることによって、バイオ分子を固定化するための1または複数のウェル131aが形成されている。
バイオ分子アレイ領域131には、ウェル131aの直径が5μm以上の場合、図2aに示すように単一のウェルを形成することができ、ウェル131aの直径がサブミクロン以下20nm程度までの場合、図2bに示すように複数のウェルを配列させることができる。
バイオ分子アレイ領域131の断面図を図3aに示す。この実施例では、ガラス基板10上に、まず、Ti薄膜13aを形成し、その上にAu薄膜13bを形成することによって、Au/Ti積層薄膜からなる電極配線13を形成した。Au薄膜を直接ガラス基板に形成することもできるが、Au薄膜の接着強度が弱いので、Au薄膜の剥離を防止し、バイオチップの信頼性を向上させるためにTi薄膜を用いた。Ti以外にCrを用いることもできる。
この図が示すように、絶縁性レジスト膜に形成された孔は、下部層の電極配線の表面にまで達している。すなわち、バイオ分子アレイ領域に形成されたウェルの側面は絶縁性レジスト膜14により定められ、ウェルの底部は電極配線の表面により定められている。
この構成によって、図3bに示すように、ウェル131aの底部の露出した電極表面上にのみプローブとなるバイオ分子を固定化する。
ヒト血清アルブミン(HSA)は、その特性および構造がよく知られており、商業的に容易に入手可能であり、またHSAに対する抗体も容易に作製することができるため、この実施例において、ターゲットタンパク質6(図示せず)としてHSAを用い、プローブ2としてヤギ抗HSA抗体を用いた。
本発明のタンパク質チップを作製するために、半導体製造技術の1つであるフォトファブリケーション技術を用いた。ここでは、「フォトファブリケーション技術」なる用語は、フォトリソグラフィー技術、蒸着技術、エッチング技術などを組み合わせた技術を意味する。
フォトファブリケーション技術はすでにICやLSI製造技術の1つとして確立されているため、従来のDNAチップのように小型化や製造工程の自動化が可能で、チップの大量生産や低コスト化につながる。
図4ないし図9は、本発明のDNAチップを作製する工程を示す概略図である
まず、直径5μm以上の単一ウェル(第1の具体例)を作製する工程について説明する。基板10上にスピンコータを用いて感光性材料であるフォトレジスト11を塗布し、90℃にて2分間ベーキングする(図4a,4b)。この実施例ではガラス基板を用いたが、アルミナ基板、シリコン基板、または、シリコーン樹脂のごとき樹脂製基板等のいずれの材質の基板も用いることができる。
次いで、フォトマスクを用いて紫外線12aで20秒間露光し(図4c)、フォトレジスト11を現像して電極配線13用の配線パターンを形成する(図4d)。フォトレジストには、露光によって結合が分解して現像液に溶解するもの(ポジ型)と、逆に重合して溶解しないもの(ネガ型)があるが、ここではフォトレジスト11としてポジ型レジスト(AZ1500:クラリアントジャパン株式会社)を用いた。
その後、真空蒸着やRFスパッタリングなどの蒸着技術によって基板上に電極材料となる金属薄膜を形成する(図4e)。
さらに、これをアセトンのごとき有機溶媒中に浸漬して、レジスト11を剥離することによって、ガラス基板10上に電極配線13を形成した(図4f)。電極配線13が形成されたチップの概略上面図を図6aに示す。図6において、一方の端部に円形のバイオ分子アレイ領域131が形成され、他方の端部には電気的信号を取り出すための角型パッド132が形成された電極配線が示されているが、これは電極配線の一例であって、この形状に限定されるものではない。当業者であれば、バイオセンサーに搭載されるバイオチップとして使用できるいずれの形状にも変形することができる。
また、電極配線の本数も、使用の形態に適合させて、適宜増減することができる。
次に、スピンコーターを用いて電極配線13が形成された基板上に絶縁性レジスト14(AZ1500)を塗布し、90℃にて2分間ベーキングする(図5a)。次いで、フォトマスクを用いて紫外線12aで20秒間露光し(図5b)、レジスト14を現像することによって電極表面を露出させて、バイオ分子アレイ領域131上にウェル131aを形成した(図5c)。これを150℃にて5分間ベーキングすることによって、レジスト14を固着させた(図5d)。ウェルが形成されたチップの概略上面図を図6bに示す。
次に、直径がサブミクロン以下のウェルのアレイ(第2の具体例)を作製する工程を説明する。直径5μm以上の単一ウェルを作製したときと同様にして電極配線を形成し(図4)、その後、図5aに示す工程と同様に、スピンコーターを用いて電極配線13が形成された基板上に絶縁性レジスト14(ZEP520:日本ゼオン株式会社)を塗布し、90℃にて2分間ベーキングする(図7a)。次いで、75kVにて電子ビーム15を照射し(図7b)、レジスト14を現像することによって電極表面を露出させて、バイオ分子アレイ領域131上に複数のウェル131aの配列を形成した(図7c)。これを200℃にて5分間ベーキングすることによって、レジスト14を固着させた(図7d)。ウェルが形成されたチップの概略上面図を図8に示す。
従来の半導体製造技術を用いれば、基板上にウェルを形成することができるので、上記の条件に限定されることなく、適宜、当業者によく知られた他の条件でウェルを形成することができる。
次に、生物化学の分野でよく知られている方法を用いて、ウェル底部の電極表面上に脂質二重層を形成した。具体的には、まず、チップをピランハ溶液(H:HSO=1:3[v/v]に10分間浸漬してウェル底部の電極表面上の有機不純物質を除去し、純粋で十分に洗浄し、エタノールで洗浄した後(図9a)、1−オクタデカンチオール(ODT)3のエタノール溶液に浸漬してODT3をその−SH基を介して電極表面に結合させた(図9b)。
次いで、リン酸バッファー(PBS、pH7.4)中に1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POPC)4を溶解して(10mM)、POPC4のリポソーム溶液を調製する。このリポソーム溶液をチップに滴下し、湿度100%の環境で1時間静置して、電極表面上にPOPC4の脂質二重層を形成した(図9c)。
あるいは、99.9モル%のPOPC4および0.1モル%のODT3をクロロホルム中でよく混合した後、溶媒をPBSに交換して混合リポソーム溶液を調製し、このリポソーム溶液をチップに滴下して、電極表面上にPOPC4の脂質二重層を形成する(図9c)。
いずれの場合も、ウェル底部の電極表面にのみ脂質二重層が固定化されるように、前記のレジスト14はODTの−SH基が結合しない材料であることが必要である。
原子力間顕微鏡(AFM;セイコーインスツルメンツ株式会社SPI3800)を用いて、脂質二重層が形成された電極表面を観察したところ、電極表面全体に均一に脂質二重層が形成されていることが確認された(図示せず)。
脂質二重層を電極表面に固定化する別法として、アミノカップリング法を用いることもできる。具体的には、ピランハ溶液で洗浄したチップを3,3’−ジチオジプロピオン酸(DTDP)のエタノール溶液に浸漬して、DTDPをその−S−S−基を介して電極表面に結合させる。次いで、ジオキサンおよび水(9:1[v/v])中のN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)および1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−カルボジイミド塩酸(EDC)の混合溶液にチップを浸漬して、DTDPのカルボキシル基を活性化する。ここに、POPC4のリポソーム溶液を添加し、POPC4のアミン基とDTDPのカルボキシル基とを結合させることによって、POPC4の脂質二重層を電極表面に固定化する。
次に、1mMの(11−フェロセニル)ウンデシルポリオキシエチレン(Fe−PEG)5および0.1mMのビオチン化した1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(Bio−PE)21のリン酸バッファー混合溶液(pH7.4)を脂質二重層が形成されたチップに滴下し、1時間放置して脂質二重層上にFe−PEG5およびBio−PE21をアンカーした(図9d)。このとき、Fe−PEG5およびBio−PE21の混合溶液中のモル濃度比を適宜調整することによって、Bio−PE21が分散して適度な密度で脂質二重層上にアンカーされるようにする。
脂質二重層は絶縁性であるので、脂質二重層上での現象を電気的信号として検出することが不可能である。そこで、脂質二重層表面を導電性にする目的で、Fe−PEG5を用いる。
さらに、このビオチン修飾脂質二重層が形成されたチップに0.2mg/mlのストレプトアビジン22の水溶液を滴下し、湿度100%の環境で1時間静置して、Bio−PE21のビオチンとの特異的結合により、ストレプトアビジン22を結合させた(図9e)。PBSで洗浄することによって、脂質二重層に固定化されていない未結合のストレプトアビジンを除去した。
ストレプトアビジンは、ビオチンと生物学的に最も強固で安定に結合(K=10−15M)するタンパク質であり、4分子のビオチンと結合する。
ストレプトアビジン−ビオチン間の特異的結合を利用して、ストレプトアビジンを修飾した分子と、ビオチンを修飾したもう一つの分子とを結合させる手法が一般的に用いられている。したがって、様々なタンパク質にビオチンを修飾する技術がすでに確立され、そのためのキットも市販されている。また、ビオチン修飾したDNAも商業的に入手可能である。
Bio−PE21は脂質二重層上に分散してアンカーされ、1つのストレプトアビジン分子には、1つのビオチンしか結合していないと考えられる。
最後に、予めビオチン化したプローブ抗体23の溶液にストレプトアビジン固定化チップを浸漬することによって、ストレプトアビジン−ビオチンの特異的結合を介してプローブ抗体23をウェル底部に固定化した(図9f)。
ストレプトアビジンが基板上に固定化されている場合、ビオチンの有効結合数は1であることがすでに知られている。固定化によりビオチンが接近可能なストレプトアビジンの結合部位が限定されているためと考えられる。特に、本発明の場合、ビオチンにはタンパク質が結合しているので、1つのビオチン化タンパク質がストレプトアビジンに結合した後、立体障害によりさらなるビオチン化タンパク質がストレプトアビジンに接近できないためと考えられる。したがって、1つの固定化ストレプトアビジン22には1つのビオチン化プローブ抗体23が結合していると十分に考えられる。
実施例2:タンパク質チップのHSA結合能力評価
実施例1で作製されたタンパク質チップ1を作製したときと同様の条件で、水晶振動子マイクロバランス(QCM;株式会社イニシアムAFFINIX Q)測定用の27MHz水晶振動子の表面にプローブ抗体23を固定化して、ターゲットタンパク質6(HSA)の結合能力を評価した。
具体的には、まず、図7eに示すように、ストレプトアビジン22まで結合させた段階の試料を用いて、1mg/mlのプローブ抗体23(ビオチン化ヤギ抗HSA抗体)の溶液5μlをインジェクションすると(インジェクション時刻を矢印で示す)、時間とともに発振周波数が下降し、ストレプトアビジン22にプローブ抗体23が結合したことが確認された(図10a)。さらに、プローブ抗体23が結合した試料を用いて、100μg/mlのHSA溶液5μlをインジェクションすると、発振周波数が下降し、HSAが結合したことが確認された(図10b)。
比較のため、図7dに示すように、ストレプトアビジン22が結合していない段階の試料を用いて、1mg/mlのプローブ抗体23(ビオチン化ヤギ抗HSA抗体)の溶液5μlをインジェクションすると(インジェクション時刻を矢印で示す、時間とともに発振周波数が下降し、脂質二重層上にプローブ抗体23が結合したことが確認された(図11a)。しかしながら、この試料に、100μg/mlのHSA溶液をいくらインジェクションしても、インジェクションショックによる発振周波数の上昇は見られたが、発振周波数が下降することはなかった。したがって、ストレプトアビジンが存在しなければ、HSAは結合しないことが確認された(図11b)。
上記の結果から、ストレプトアビジンを介して、脂質二重層上にプローブ抗体を配列することによって、ターゲット分子である抗原と効率的に結合することが分った。
すなわち、本発明により、プローブタンパク質とターゲット分子とが効率よく結合できるようにプローブタンパク質の配向性を制御することが可能となった。
実施例3:タンパク質チップの検出性能評価
実施例1で作製された第1の具体例のタンパク質チップ1(直径200μmの単一ウェル)を用いて、バイオセンサーを構築し、ターゲットタンパク質6の検出実験を行った。
具体的には、5mMのK[Fe(CN)]および100mM KClの混合水溶液中、タンパク質チップ1を作用電極とし、白金を対極とし、銀/塩化銀を参照電極として電気化学セルを構成して、サイクリックボルタンメトリーによって、タンパク質チップ1の酸化還元電位を測定した。また、測定は25℃にて行い、電位の掃引速度は50V/秒とした。
まず、本発明のバイオセンサーの機能を確認するために、タンパク質チップ1の製造工程の各段階および、プローブ抗体23にターゲットタンパク質6を結合させたとき、電流電位曲線を得た。
具体的には、図9eに示すように、Bio−PE21にストレプトアビジン22を結合させた状態(図中、Aで示す);ストレプトアビジン22にビオチン化プローブ抗体23を結合させた状態(図中、Bで示す);および、ビオチン化プローブ抗体23にターゲットタンパク質6(HSA)を結合させた状態(図中、Cで示す)の3つの状態において、電流電位曲線を得た(図12)。
図12に示す電流電位曲線において、ピーク電流値が酸化還元電流値を示している。
図12から分るように、ストレプトアビジン22にビオチン化プローブ抗体23が結合したとき(状態Aから状態Bへの変化)にも、プローブ抗体23にターゲットタンパク質6が結合したとき(状態Bから状態Cへの変化)にも、酸化還元電流値の絶対値が減少した。
すなわち、この条件下で、酸化還元電流値を測定しても、値の変化をターゲットタンパク質6のプローブ抗体23への特異的結合と関連付けることができない。
本発明者らは、この現象は、脂質二重層の表面が十分に導電性ではないうえに、ターゲットであるタンパク質も絶縁性であることに起因し、ターゲットタンパク質がプローブ抗体に結合して酸化還元状態が変化しても、その電気的信号を電極で検出することができないためと考えた。
そこで、本発明者らは、ターゲットタンパク質の表面を導電性にすることによって、この系における電気的信号の伝達性を改善することにした。
本発明では、ターゲットタンパク質であるHSAを導電性にするために、その表面にAu粒子を静電相互作用により付着させた。
Au粒子は水溶液中で負に荷電しているので、HSAの表面の荷電が正になれば、その表面上にAu粒子を付着させることができる。HSAの等電点pIは4.9であって、pHが4.9を下回るとHSAは正に荷電する。
そこで、1mg/mlのHSA水溶液中に5nm径のAu粒子(BB International)を添加してその粒子濃度を5×1013粒子/lとした混合溶液を調製した。次に、この混合溶液のpHを4.6に調整し、37℃にて10時間反応させて、HSAの表面にAu粒子を付着させた。
このAu粒子が付着したターゲットタンパク質6’(Au−HSA)を用いて、図12に示される電流電位曲線を得たときと同様にして各段階で電流電位曲線を得た(図13)。
この場合、ストレプトアビジン22にビオチン化プローブ抗体23が結合したとき(状態Aから状態Bへの変化)には、上記と同様に、酸化還元電流値の絶対値が減少したが、プローブ抗体23にAu−HSAが結合したとき(状態Bから状態Cへの変化)には、酸化還元電流値の絶対値が増大した。
すなわち、Au粒子をHSAの表面に付着させることにより、酸化還元電流値の変化をターゲットタンパク質6のプローブ抗体23への特異的結合と関連付けることができた。
実施例4:ナノサイズウェルのアレイを有するタンパク質チップの作製
バイオ分子アレイ領域上に200×200個の配列で直径100nmのウェルを形成した第2の具体例のDNAチップを作製した。
バイオ分子アレイ領域に100nm径ウェルのアレイを形成し、実施例1に記載された方法で複数のウェル底部の電極表面上にプローブタンパク質2を固定化して(図9)、第2の具体例のDNAチップを作製した。
原子力間顕微鏡(AFM;セイコーインスツルメンツ株式会社SPI3800)を用いてタッピングモードで、第2の具体例のバイオ分子アレイ領域113の表面を観察した(図14)。共振周波数125kHzおよびバネ定数14N/mのシリコン製カンチレバー(セイコーインスツルメンツ株式会社SI−DF−20)を用いた。
このAFM像から、各ウェル(黒色円形に示される領域)にストレプトアビジン(ウェル内、白色で示される物質)が固定化されているのが確認された。また、観察視野全体にわたって、均一にウェル内にストレプトアビジンの存在が確認された。
かくして、プローブタンパク質がバイオ分子アレイ領域113に形成された複数のウェルに均一に分散して固定化されたタンパク質チップが得られた。
以上の結果から、本発明によれば、ターゲットタンパク質を蛍光物質等で標識化する必要がないこと、電解質溶液中での測定が可能なこと、マイクロファブリゲーション法を利用して複数の電極を作製することができることから、迅速かつ簡単な解析を可能にし、コストパフォーマンスに優れた次世代DNAアレイシステムを提供する技術として期待される。
本発明のタンパク質チップの上面図。 本発明のタンパク質チップのバイオ分子アレイ領域の上面図。 本発明のバイオ分子アレイ領域の断面図。 本発明の第1の具体例のタンパク質チップの製造工程を説明する概略図。 本発明の第1の具体例のタンパク質チップの製造工程を説明する概略図。 本発明の第1の具体例のタンパク質チップの製造工程を説明する概略図。 本発明の第2の具体例のタンパク質チップの製造工程を説明する概略図。 本発明の第2の具体例のタンパク質チップの製造工程を説明する概略図。 本発明のタンパク質チップの製造工程を説明する概略図。 本発明のタンパク質チップと同様の構成で測定した水晶振動子マイクロバランスを示すグラフ。 タンパク質チップと同様の構成で測定した比較例の水晶振動子マイクロバランスを示すグラフ。 本発明のタンパク質チップおよびHSAを用いて測定した酸化還元電流電位曲線。 本発明のタンパク質チップおよびAu粒子付着HSAを用いて測定した酸化還元電流電位曲線。 本発明の第2の具体例のDNAチップのAFM像。
符号の説明
1・・・バイオチップ(タンパク質チップ)、10・・・基板、11・・・フォトレジスト、12a・・・紫外線、12b・・・フォトマスク、13・・・電極配線、131・・・バイオ分子アレイ領域、131a・・・ウェル、132・・・パッド、14・・・絶縁性レジスト膜、15・・・電子ビーム、2・・・プローブ、21・・・ビオチン化1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(Bio−PE)、22・・・ストレプトアビジン、23・・・ビオチン化プローブ抗体、3・・・1−オクタデカンチオール(ODT)、4・・・1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POPC)、5・・・(11−フェロセニル)ウンデシルポリオキシエチレン(Fe−PEG)、6・・・ターゲットタンパク質。

Claims (6)

  1. 1または複数のプローブタンパク質が配列して固定化されているバイオチップであって、
    基板上に1または複数の電極配線が形成され、
    該1または複数の電極配線は絶縁膜で被覆され、
    該1または複数の電極配線の各々の一領域上の絶縁膜に1または複数のウェルが形成され、ここに、該1または複数のウェルの各々は、側面が前記絶縁膜により定められ、底部は電極配線の表面により定められ、
    該ウェルの各々の底部に脂質二重層が形成され、
    該プローブタンパク質に第1の分子が結合され、
    該第1の分子と特異的結合する第2の分子が、該第1の分子と結合し、
    該第2の分子と特異的結合する第3の分子が結合されたアンカー化合物および(11−フェロセニル)ウンデシルポリオキシエチレンが該脂質二重層にアンカーされ、
    該アンカー化合物に結合された第3の分子と該第2の分子との間の特異的結合によって該1または複数のウェル底部に該プローブタンパク質が固定化されている、バイオチップ。
  2. 該第1の分子がビオチンであって、該第2の分子がストレプトアビジンである請求項1記載のバイオチップ。
  3. 該第3の分子がビオチンである請求項1記載のバイオチップ。
  4. 該1または複数のプローブタンパク質が抗体である請求項1記載のバイオチップ。
  5. 少なくとも、作用電極、対極および参照電極から構成された電気化学セルを含むバイオセンサーであって、
    ここに、該作用電極は、1または複数のプローブタンパク質が配列して固定化されているバイオチップであって、
    基板上に1または複数の電極配線が形成され、
    該1または複数の電極配線は絶縁膜で被覆され、
    該1または複数の電極配線の各々の一領域上の絶縁膜に1または複数のウェルが形成され、ここに、該1または複数のウェルの各々は、側面が前記絶縁膜により定められ、底部は電極配線の表面により定められ、
    該ウェルの各々の底部に脂質二重層が形成され、
    該プローブタンパク質に第1の分子が結合され、
    該第1の分子と特異的結合する第2の分子が、該第1の分子と結合し、
    該第2の分子と特異的結合する第3の分子が結合されたアンカー化合物および(11−フェロセニル)ウンデシルポリオキシエチレンが該脂質二重層にアンカーされ、
    該アンカー化合物に結合された第3の分子と該第2の分子との間の特異的結合によって該1または複数のウェル底部に該プローブタンパク質が固定化されている、バイオチップであることを特徴とするバイオセンサー。
  6. K3[Fe(CN)6]およびKClの混合溶液中、該電気化学セルが構成されている、請求項5記載のバイオセンサー。
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