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JP4543330B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱に関する。
自動車等に搭載される電気接続箱として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、上面にリレー等の電気部品が実装された回路基板と、この回路基板の下面に接着されて電気部品等から発生する熱を放熱する放熱板とを備えている。そして、回路基板の周縁部に設けられた枠体の上面には、側方(回路基板の板面方向に対し略平行)に開口したコネクタ部が設けられている。
特開2005−304105公報
上記の電気接続箱においては、放熱板を回路基板のほぼ全面にわたるようにして設けることにより十分な放熱性能を確保しているとともに、この放熱板の投影面内にコネクタ部を収めるように配置することでコンパクト化を図っている。
しかしながら、このような構造では、例えば放熱板側に設置された機器等と電気接続箱とを接続する場合には、電線をコネクタ部から側方に延出させた後、放熱板側に屈曲させて配索しなければならず、電線を引き回す分だけ電線や電気接続箱の側方スペースに無駄を生じることになる。
ここで、電線を引き回さずに放熱板側に向けて配索するためには、放熱板側に開口したコネクタ部を回路基板の側方もしくは下面側(放熱板側)に設ける必要がある。しかし、回路基板の側方にコネクタ部を設けると、電気接続箱が回路基板の板面方向に大きくなることになりコンパクト化の上で好ましくない。また、コネクタ部を回路基板の下面側に設けようとしても、回路基板の下面には放熱板が重ねられているから、放熱板が邪魔になってコネクタを設けるスペースが確保できない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コンパクト化を妨げることなく放熱板側に向けて電線を配索する際の電線の取り回しを良くすることのできる電気接続箱を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、回路基板と、この回路基板に設けられ同回路基板の導電路を外部の導電路と接続可能にする接続端子部と、前記回路基板の一面側に備えられ同回路基板からの熱を放熱させるための放熱板と、前記放熱板のうち前記回路基板の前記接続端子部に対応する位置に形成された開口部又は切欠部と、コネクタハウジングに端子金具を装着して構成され、前記コネクタハウジングが前記放熱板側に位置すると共に前記端子金具が前記開口部又は前記切欠部内を挿通することで前記回路基板の前記接続端子部に接続されたコネクタとを備え、前記コネクタハウジングには前記端子金具を保持するハウジング本体から延出して取付脚部が設けられ、その取付脚部を介して前記放熱板に取り付けた状態では前記ハウジング本体が前記放熱板から浮き上がり状態となり、前記ハウジング本体のうち前記放熱板側の面には前記コネクタハウジングの取り付け状態で前記放熱板に接触する突起部が設けられている電気接続箱としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記コネクタハウジングには、前記コネクタハウジングが取り付けられた状態で、前記回路基板の接続端子部と前記コネクタハウジングの外部とを連通させる窓部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、放熱板には開口部または切欠部が形成され、放熱板側に位置するコネクタハウジングに装着された端子金具が、この開口部または切欠部内を挿通することで回路基板の接続端子部に接続されるコネクタが備えられている。このような構成によれば、放熱板側に位置するコネクタから電線が引き出されるため、放熱板側に向けて電線を配索する際に、従来のように電線を引き回さなくても済み、電線の取り回しが良くなる。また、コネクタハウジングが放熱板側に設けられているから、例えばコネクタハウジングが回路基板の側方に設けられて電気接続箱が回路基板の板面方向に大きくなってしまう場合に比べてコンパクトな構造となる。
また、コネクタハウジングは、ハウジング本体に設けられた突起部を放熱板に接触させ、ハウジング本体から延出した取付脚部を介して放熱板から浮き上がった状態で取り付けられる。ここで、ハウジング本体と放熱板とを平坦な面同士で接触させて取り付ける場合、この両面をできるだけ完全に平坦な面に成形しておかないと、取り付け状態でガタが生じてしまうおそれがあるが、そのように平坦な面を成形するのは困難である。しかし、本発明の構成によれば、ハウジング本体は放熱板に対し局部的に接触した状態で取り付けられるから、平坦な面同士で接触させる場合に比べガタの発生を抑制することができる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、コネクタハウジングが取り付けられた状態で、回路基板の接続端子部とコネクタハウジングの外部とを連通させる窓部が形成されている。このような構成によれば、コネクタハウジングを取り付けた状態、すなわち回路基板の接続端子部に端子金具を接続させた状態で、この接続端子部に防湿剤や防水剤等のコーティング材を塗布することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5によって説明する。図1および図2には、本実施形態にかかる電気接続箱の外観斜視図および分解斜視図を示した。
本実施形態の電気接続箱は、配電基板(図示せず)と略同一平面上に並べられてケーシング内に収容され、車両に搭載されて使用されるものである。そして、電気接続箱に備えられた制御回路基板10は、配電基板に接続されるようになっている。以下、各構成部材において、図2の上側を上面、下側を下面として説明する。
制御回路基板10は、図1および図2に示すように、全体として長方形の板状をなす回路基板11を備え、その上面には、制御回路を構成する導体パターン(図示せず)が形成されているとともにリレー等の電装品12が実装されている。そして、回路基板11の下面には、絶縁性を有する薄い接着シート(図示せず)を介して複数本のバスバー13が貼り付けられている。
回路基板11の下面に貼り付けられている複数本のバスバー13は、導電性に優れた金属板を打ち抜いて形成され、電力回路となる所定の導電路を形成している。また、このバスバー13のうち回路基板11の側縁部から延出されたバスバー延出部13Aは、配電基板に接続されるようになっている。各バスバー延出部13Aは回路基板11の側縁部から延出した部分において先端が上方に向かうよう屈曲された形態をなし、それぞれスペースの都合によりできるだけ互いの間隔を狭くした状態で並列されている。
制御回路基板10の長手方向における一端部には、この制御回路基板10を上下方向(制御回路基板10の板厚方向)に貫通する多数のスルーホール14が配列されている。スルーホール14は、制御回路基板10の短手方向に複数並べられるとともに長手方向2段にわけて配されている。このスルーホール14に後述するコネクタ40の端子金具43が挿入されて、端子金具43と制御回路とが接続されており、スルーホール14が本発明の接続端子部を構成している。
制御回路基板10の下面には、絶縁性の接着剤(図示せず)により放熱板20が重ねられている。図3には、本実施形態における電気接続箱の下面図を示した。放熱板20は、回路基板11に実装されたリレー等の電装品12およびバスバー13から発生する熱を放熱するために設けられたものであり、後述する枠体30とともに制御回路基板10を収容するケースを構成している。
放熱板20は、熱伝導率の高いアルミニウムなどの金属により、回路基板11の外形よりも一回り大きく形成され、バスバー延出部13Aの先端部を除いたほぼ全面にわたってカバーする略長方形の板状をなしている。
放熱板20における制御回路基板10のスルーホール14に対応する位置には、この放熱板20を上下方向(放熱板20の板厚方向)に貫通するように開口された開口部21が形成されている(図5を併せて参照)。この開口部21は、複数のスルーホール14が配された領域のまわりを囲うような長方形状に形成されている。そして、放熱板20が制御回路基板10の下面に取り付けられた状態では、この開口部21を介してスルーホール14が放熱板20の下方に開放されるようになっている。なお、放熱板20の長手方向における開口部21が設けられた側とは反対側の端縁からは、取付片22が斜め下方に逃げた姿勢で形成されている。
制御回路基板10の周縁部には、図1および図2に示すように、回路基板11の周縁にほぼ沿った枠状をなす枠体30が備えられている。枠体30は合成樹脂等の絶縁材料よりなり、その内側に回路基板11をほぼ緊密に嵌めることのできる略長方形をなしている。そして、長辺側の両側枠部31のうちバスバー延出部13Aに対応する側枠部31は、バスバー延出部13Aよりも回路基板11寄りに配されている。この側枠部31の外側面には、外方に向けて突出した絶縁リブ32が設けられており、それぞれバスバー延出部13A間に入り込んでいる。なお、枠体30における長手方向ほぼ中央位置には、この枠体30の長辺側の両側枠部31を連結した形態の連結部33が形成されている。
枠体30の両側枠部31におけるスルーホール14側の端部には、その下面から下方に向けて突出して形成された第1ボス34および第2ボス35が設けられている(図3参照)。第1ボス34および第2ボス35は、互いに若干枠体30の長手方向にずれた位置に配されている。第1ボス34は、枠体30の短手方向に沿う方向に細長い略長方形断面をなし、一方第2ボス35は第1ボス34よりも正方形に近い略長方形断面をなしている。そして、放熱板20には、第1ボス34および第2ボス35に対応するボス孔23がそれぞれ設けられており、枠体30は、第1ボス34および第2ボス35を放熱板20のボス孔23にそれぞれ貫通させた状態で放熱板20の上面に対し位置決めされ、放熱板20の周縁部に対しネジ止めされて固定されている(図5を併せて参照)。こうして、枠体30の下面側は放熱板20によって塞がれた形態となる。このとき、第1ボス34および第2ボス35の先端部は、放熱板20の下面から下方に突出した状態となっている。また、枠体30には、第1ボス34および第2ボス35と並んでネジ孔36が形成されている(図5参照)。各ネジ孔36は、枠体30の下面から上端寄り位置まで至る孔とされている。そして、放熱板20には、このネジ孔36に対応する位置にネジ孔24が設けられている。このネジ孔24は放熱板20を貫通するものであり、枠体30のネジ孔36と同軸線上に重なるようになっている。なお、枠体30の上面側には、図示しないカバーが被せられるようになっている。
放熱板20の開口部21の下側にはコネクタ40が取り付けられている。図4には、本実施形態における電気接続箱をコネクタ40側から見た側面図を、図5には、コネクタ40が取り付けられている部分の側断面図を示した。このコネクタ40は、合成樹脂製のコネクタハウジング41を備えたハウジング本体42に端子金具43を装着したものである。
ハウジング本体42は合成樹脂製であって、やや横長のブロック状をなすとともに、下方に開口したコネクタハウジング41を備えている。コネクタハウジング41は、ハウジング本体42と同じくやや横長の形状をなしており、その天井壁44には、端子金具43が挿通される複数の端子挿通孔45が形成されている(図3参照)。端子挿通孔45は、コネクタハウジング41の長手方向に複数並べられるとともに短手方向2段にわけて配され、制御回路基板10のスルーホール14に対応するようになっている。
各端子挿通孔45に挿通されている端子金具43は、金属板をプレス加工することにより、全体として細長い角棒状に成形され、直線的に延びる形状となっている(図5参照)。各端子金具43には幅方向に張り出した位置決め部43Aが設けられ、この位置決め部43Aが端子挿通孔45の周縁部に突き当たることにより各端子金具43は端子挿通孔45に対して位置決めされている。各端子金具43は、一端をコネクタハウジング41の開口内に突出させ、他端をコネクタハウジング41の天井壁44から上向きに突出させた姿勢でハウジング本体42に保持されている。
ハウジング本体42の上端部には、一対の取付脚部46が設けられている。一対の取付脚部46は、ハウジング本体42の長手方向における両端縁部から、上方に立ち上るとともにそれぞれ外方に向かって張り出した形態をなし、全体として枠体30を短手方向に横切って架け渡される長さとなっている。
各取付脚部46の上縁46Aは、コネクタハウジング41の天井壁44の壁面方向に対し略平行をなすように形成されている。両取付脚部46における互いに対向する面と、この両面に挟まれたハウジング本体42の上面(放熱板20の開口部21に臨む面)とによって、下方に凹んだ凹み部47が形成されている。この凹み部47には、コネクタハウジング41の天井壁44を上方に貫通した端子金具43の先端部が突出しており、その突出端は、両取付脚部46の上縁46Aよりも上方に至っている。
両取付脚部46の張り出し端部にはそれぞれ取付部48が設けられている。各取付部48は、図2に示すように、ハウジング本体42の短手方向を長手方向とする略長方形の平板状をなし、取付脚部46の上縁46Aに載置された形態で形成され、すなわち取付脚部46の上縁46Aよりもわずかに上方に突出して設けられている。各取付部48の上面は、取付脚部46の上縁46Aに対し略平行をなす平坦な面とされている。
両取付脚部46における互いに対向する側の端部(凹み部47における両側部)には、取付脚部46の上縁46Aから上方に突出する突起部49が設けられている。各突起部49は半球状をなし、その突出寸法は取付部48の板厚寸法とほぼ同じ寸法とされ、突出端が取付部48の上面位置とほぼ同じ位置に至っている。この突起部49は、各端部にそれぞれ2個ずつ設けられるとともに、各端縁に沿う方向に並べて配されている。
各取付部48には、放熱板20から下方に突出している第1ボス34および第2ボス35に対応して第1ボス孔50および第2ボス孔51が設けられている。両ボス孔50,51はそれぞれ取付部48を上下方向(板厚方向)に貫通して形成されるとともに、互いに各取付部48の長手方向(ハウジング本体42に対しては短手方向)に対し位置をずらして配されている。第1ボス孔50は、第1ボス34の外形形状に沿った細長い略長方形断面をなし、第1ボス34と第1ボス孔50とは、ほとんど隙間なく嵌合されるようになっている。また、第2ボス孔51は、第2ボス35よりもひとまわり大きい略長方形断面をなしており、第2ボス35と第2ボス孔51との間には、第1ボス34と第1ボス孔50との間のクリアランスよりも大きいクリアランスが設けられている。これにより、両ボス34,35もしくは両ボス孔50,51に多少の成形誤差が生じても、その成形誤差は第1ボス34と第1ボス孔50との間のクリアランスによって調整され、コネクタ40を問題なく組み付けられるようになっている。
また、各取付部48には、図2に示すように、ネジ孔52が1個ずつ設けられている。このネジ孔52は円形状をなし、各取付部48を上下方向(板厚方向)に貫通して形成されている。両取付部48に設けられたネジ孔52は、同軸線上に連なった枠体30のネジ孔36および放熱板20のネジ孔24に対応するようにして、それぞれ第1ボス孔50および第2ボス孔51と並んで配されている。
そして、コネクタ40は、第1ボス孔50および第2ボス孔51を、放熱板20の下面から下方に突出した第1ボス34および第2ボス35の先端部にそれぞれ嵌めることにより、放熱板20に対し位置決めされる。コネクタ40が位置決めされて各取付部48が放熱板20の下面に当接した状態では、枠体30のネジ孔36、放熱板20のネジ孔24、およびコネクタ40のネジ孔52が同軸上に重なって配されるようになっている。そして、このネジ孔36,24,52には下方からネジSがねじ込まれ、その先端は枠体30に達しており、コネクタ40、放熱板20、枠体30とが一のネジSに貫かれて固定されている。このとき、コネクタ40のハウジング本体42が、放熱板20の開口部21を介して、制御回路基板10におけるスルーホール14が設けられている部分と対向した状態となっている。
また、両取付脚部46の上縁46Aと放熱板20の下面との間には、図5に示すように、取付部48の板厚分だけ隙間が空くとともに、ハウジング本体42の上面(凹み部47の底面)と放熱板20の下面とは、凹み部47の深さに取付部48の板厚分を足した分だけ離れた状態となっている。そして、両取付脚部46の上縁46Aから突出する突起部49が、放熱板20の開口部21の周辺部に下側から接触した状態となっている。すなわち、コネクタ40は、コネクタハウジング41が放熱板20の下方に離され、両取付部48の上面および突起部49の突出端のみが局部的に放熱板20の下面に接触した状態で取り付けられている。
各端子金具43の上向きの突出端は、スルーホール14に下方から挿入されるとともに上面側において半田付けにより接続され、制御回路との電気的接続が図られている。そして、コネクタ40の凹み部47によって放熱板20の開口部21が側方に開放された状態となっており、この開放部分が、放熱板20の開口部21とコネクタハウジング41の外部とを連通する窓部53を構成している。そして、この窓部53から、放熱板20の開口部21内に液状のコーティング材(図示せず)が流し込まれ、開口部21の開口縁にせき止められてスルーホール14が配された領域を覆っている。コーティング材の材質は、防湿材(例えば商品名「ヒューミシール1A27」エア・ブラウン株式会社製)が用いられている。こうして、端子金具43との接続部分に防湿材が塗布され、結露等によりスルーホール14から湿気が入らないようにされている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態の電気接続箱においては、コネクタ40が放熱板20の下側に取り付けられている。ここで、従来のようにコネクタが放熱板の上方に配された電気接続箱においては、電気接続箱の下方(放熱板側)に設置した機器と電気接続箱とを接続する場合、コネクタから電線を側方に延出させた後下方に屈曲させ、電気接続箱の側方を引き回して配索しなければならない。しかし、本実施形態の構成によれば、電線を放熱板20の下側から引き出せるから、電気接続箱の下方に設置された機器等に接続したい場合の電線の取り回しがよくなる。
しかも、コネクタ40は放熱板20の投影面内に設けられており、コネクタ40を放熱板20の側方に並べて設け、電気接続箱を放熱板20の板面方向に広げる場合に比べてコンパクトな構造となる。
また、放熱板20に開口された開口部21は、制御回路基板10のスルーホール14に対応する部分に限定して形成されており、その開口面積は放熱板20の面積に対してさほど大きくなく、放熱板20の放熱性能が損なわれないようになっている。
そして、本実施形態のように制御回路基板10のスルーホール14に対向してコネクタハウジング41が取り付けられるようになっているから、直線的に延びる形状の端子金具43を用いることができる。ここで、従来の電気接続箱のように、コネクタが回路基板の板面方向に対し略平行をなして開口している場合には、複数本の端子金具をその開口方向に屈曲させる必要が生じる。そして、端子金具を屈曲させる際には、複数本の端子金具の曲げ形状を揃える等の手間を要する。しかし、本発明の構成によれば、このような屈曲作業にかかる手間を省くことができる。
さらに、コネクタハウジング41は、ハウジング本体42に設けられた突起部49を放熱板20に接触させ、ハウジング本体42から延出した取付脚部46を介して放熱板20から浮き上がった状態で取り付けられている。ここで、ハウジング本体42と放熱板20とを平坦な面同士で接触させて取り付ける場合、この両面をできるだけ完全に平坦な面に成形しておかないと、取り付け状態でガタが生じてしまうおそれがある。しかし、放熱板20およびハウジング本体42における対向面を完全に平坦な面に成形するのは容易なことではなく、ガタが生じるのを防ぐのは困難である。ところが、本実施形態の構成によれば、コネクタ40は、両取付脚部46に設けられた両取付部48の上面および突起部49の突出端のみで、局部的に放熱板20の下面に接触するようになっているから、平坦な面同士を接触させる場合に比べガタの発生を抑制することができる。
加えて、コネクタ40が取り付けられた状態で、放熱板20の開口部21、すなわち開口部21に臨むスルーホール14とコネクタハウジング41の外部とが窓部53によって連通されている。これにより、コネクタハウジング41を取り付けた状態、すなわち制御回路基板10のスルーホール14に端子金具43を挿入して接続させた状態で、この接続部分に防湿剤や防水剤等のコーティング材を塗布することができるようになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明の構成によれば、端子金具43は、金属板をプレス加工することにより細長い角棒状に成形されたものとされているが、端子金具はこのようなものでなくてもよく、例えば回路基板の下面に備えられたバスバーを屈曲させてなるものであってもよい。
(2)本発明の構成によれば、端子金具43はスルーホール14に挿入されて半田接続されるようになっているが、これに限らず、例えば、プレスフィット端子のようにスルーホールに圧入保持されて電気的に接続されるものであってもよい。
(3)本発明の構成によれば、突起部49は半球状をなしているが、突起部の形状は取付脚部46の上縁46Aから突出していればどのような形状であっても構わず、また突起部49は各取付脚部46にそれぞれ2個ずつ設けられているが、何個設けられていても構わない。したがって、例えば、ピラミッド型の突起部が各取付脚部に1個もしくは3個以上ずつ設けられていてもよい。
(4)本発明の構成によれば、コネクタ40の凹み部47が窓部53を構成しているが、必ずしもこのような凹み部によって窓部を構成しなくてもよく、例えば、この凹み部のかわりにハウジング本体に開口部を設けることにより窓部を構成するようにしてもよい。
本実施形態にかかる電気接続箱の外観斜視図 本実施形態における電気接続箱の分解斜視図 本実施形態における電気接続箱の下面図 本実施形態における電気接続箱をコネクタ側から見た側面図 コネクタが取り付けられている部分の側断面図
符号の説明
11…回路基板
14…スルーホール(接続端子部)
20…放熱板
21…開口部
40…コネクタ
41…コネクタハウジング
42…ハウジング本体
43…端子金具
46…取付脚部
49…突起部
53…窓部

Claims (2)

  1. 回路基板と、この回路基板に設けられ同回路基板の導電路を外部の導電路と接続可能にする接続端子部と、
    前記回路基板の一面側に備えられ同回路基板からの熱を放熱させるための放熱板と、
    前記放熱板のうち前記回路基板の前記接続端子部に対応する位置に形成された開口部又は切欠部と、
    コネクタハウジングに端子金具を装着して構成され、前記コネクタハウジングが前記放熱板側に位置すると共に前記端子金具が前記開口部又は前記切欠部内を挿通することで前記回路基板の前記接続端子部に接続されたコネクタとを備え
    前記コネクタハウジングには前記端子金具を保持するハウジング本体から延出して取付脚部が設けられ、その取付脚部を介して前記放熱板に取り付けた状態では前記ハウジング本体が前記放熱板から浮き上がり状態となり、
    前記ハウジング本体のうち前記放熱板側の面には前記コネクタハウジングの取り付け状態で前記放熱板に接触する突起部が設けられている電気接続箱。
  2. 前記コネクタハウジングには、前記コネクタハウジングが取り付けられた状態で、前記回路基板の接続端子部と前記コネクタハウジングの外部とを連通させる窓部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
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