JP4500315B2 - 真空補助生検ニードルセット - Google Patents

Description

本願は、２００３年１０月１４日に出願された米国仮特許出願第６０／５１０，８６６号に基づいて優先権を主張する。該仮出願は、引用することにより、全体が本願に組み込まれる。

本発明は、全体として、組織試料採取及び取り出しの分野に関する。更に詳細には、本発明は、生検ニードルセットに関する。

診断薬の実務では、生検を行う、即ち薬剤を評価するために選択された組織を生きている患者から試料採取することを必要とするか或いは望ましい場合がある。次いで、疾病の診断及び治療に対する補助として生検試料の細胞学的及び組織学的研究を行うことができる。生検は、様々な形態の癌並びに罹患組織の局所的領域を定めることができる他の疾病の診断及び治療を行う上で有利である。

生検は、通常、ニードルセット、代表的には、先が尖ったチップを持ち且つノッチが先端の後方に形成されたスタイレットを含むニードルセットを使用して組織について行われる。スタイレットは、ノッチを交互に露呈したり覆ったりできるようにカニューレ内に摺動可能に配置されている。代表的には、各ニードルの基端にハブが連結される。このようなニードルセットは、（３１７）７３６−０１２８、インディアナ州４６１３１フランクリン、ハドソン街３０４９ ＬＬＣのプロメックス（Ｐｒｏｍｅｘ）／ＵＳバイオプシー社から入手可能なシングルアクション生検装置及びダブルアクション生検装置等の様々な種類の生検装置で使用され、又はこうした装置に組み込まれる。例えば、このようなニードルセットは、図１乃至図４に示すシングルアクション生検装置に組み込まれる。

図１乃至図４を参照すると、シングルアクション生検装置２０は中空外ニードル２２を含み、このニードルは貫通した内腔２４を形成する。スタイレット２６が内腔２４内に摺動可能に配置されており、このスタイレットは、外ニードル２２に対して移動可能である。スタイレット２６の第１端即ち先端２８には、組織切断先端３０、及び組織試料を受け入れるための第１端２８と隣接したキャビティ３２が設けられている。スタイレット２６は外ニードル２２に対し、第１位置即ち引っ込め位置（図３参照）と第２位置即ち延長位置（図２参照）との間で摺動可能である。

第１位置では、スタイレット２６は内腔２４内に引っ込められており、そのため、外ニードル２２がキャビティ３２を覆っている。第２位置では、スタイレット２６の第１端２８は外ニードル２２から遠ざかる方向に延びており、キャビティ３２を生検場所の組織に対して露呈する。

生検術中、生検を行うためにキャビティ３２をターゲット箇所に置くように装置２０を位置決めする。スタイレット２６を、キャビティ３２を露呈するのに十分に大きく組織に一時的に打ち込む。組織は、次いで、キャビティ３２内に脱出する。次いで装置を作動して外ニードル２２をスタイレット２６に沿って前進し、キャビティ３２を覆う。外ニードル２２のこの前方移動により、脱出した組織を切断し、組織試料を採取し、この組織をスタイレット２６のキャビティ３２に捕捉する。外ニードル２２がキャビティ３２の開口部を塞いだ状態で生検装置２０をターゲット箇所から引っ込め、試料をキャビティ３２に運び込む。生検試料を収集するため、外ニードル２２を再び引っ込め、スタイレット２６のキャビティ３２を露呈する。十分な試料が得られるまで、この手順を数回繰り返してもよい。

このようなシングルアクション生検装置の作動機構を図４に示す。生検装置２０には作動機構４０が設けられており、この機構は、フィンガグリップ４１及び４２を持つハウジング２７を含む。アクチュエータ４３がスタイレット２６及び外ニードル２２の両方と作動的に係合している。アクチュエータ４３は、グリップ部分４４及び駆動機構４５を含む。駆動機構４５は、駆動キャリッジ４６をばね３５の作用に抗して押圧するように作動する。ハウジング２７は、引っ込め位置決めでキャリッジ４６の下側４７と係合する弾性ラッチ３６を含む。このラッチ３６は、駆動機構４５を前方に移動することによって解放される。その結果、ばね３５がキャリッジ４６を外方に押圧し、これにより外ニードル２２をスタイレット２６の試料採取キャビティ３２上で押圧する。カバー４９がハウジング２７上にスナップ嵌めし、ばね３５、及びキャリッジ４６とハウジング２７との間の摺動係合をゴミや干渉から保護する。

ダブルアクション生検装置もまた同様のニードルセットを使用する。ダブルアクション生検装置では、試料を捕捉するための内外のニードル２６、２２の移動は、これらのニードル２６、２２の基端と係合した作動機構によってほぼ瞬間的に起こる。ダブルアクション生検装置は、ダール及びアイアランドに付与された米国特許第５，５３８，０１０号に開示されている。

これらのシングルアクション生検装置及びダブルアクション生検装置は、広範に使用されているけれども、生検の分野には、十分な量の試料組織を得る必要があるという基本的な問題点が残っている。この問題点の一つの原因は、外ニードルが組織キャビティ上を通過するとき、外ニードルが組織をキャビティの外に押しやる傾向があるということである。このため、試料は品質に劣り且つ少な過ぎ、そのため、病理学者は疾病が存在するかどうかを最終的に決定することができず、どれほど進行しているのかを最終的に決定することができない。病理学者は、その場合、説得力のない報告書を提出することになる。そのため、医師は患者を呼び戻して別のニードル生検を行うか或いは、場合によっては、更に侵襲性が高く、傷が残る、費用のかかる開腹生検等を患者に行う。

十分な組織量及び性質のよい組織コアが常に得られ、組織の種類に拘わらず、説得力のある診断を得ることができるように病理学者の必要を満たす試みが行われてきた。従って、このような結果をいつも達成することができる医師の診断の必要性がある。

本発明は、内部材及び外部材を持ち、外部材がシリンダ内腔を含み、この内腔内にシリンダシール部材が配置された生検装置用ニードルセットを提供する。

内部材は、カニューレ、内内腔、及び試料採取部分を含む。内部材はシリンダシール部材を通してシリンダ内腔内に摺動可能に配置される。カニューレシール部材は、カニューレの外面と係合する。シリンダシール部材及びカニューレは協働し、真空チャンバを画定する。先端位置への外カニューレの移動により真空を発生し、この真空が内カニューレ内腔に送出され、これによって内部材の試料採取部分に真空を発生する。試料採取部分に発生した真空は、組織試料をしっかりと保持し、これにより、試料採取が更に確実に行われ、試料の容積が大きくなる。

添付図面には、本発明の実施例が示してあるが、本発明をより良く示し且つ説明するため、これらの図面は必ずしも等縮尺ではなく、特定の特徴が誇張してある。本明細書中に記載した例は、本発明の特定の実施例を一つ又はそれ以上の形態で例示するものであって、如何なる意味でも本発明の範囲を限定しようとするものではない。

次に、本発明の原理の理解を促す目的のため、添付図面に示す実施例を参照し、特定の用語を使用してこれを説明する。それにも拘わらず、本発明の範囲をこれによって限定しようとするものではない。本発明は、例示の装置及び説明する方法の任意の変形及び変形を含み、本発明の原理のこの他の用途は、本発明と関連した技術分野の当業者に容易に思い付かれるものである。

本明細書中で使用する「基端」及び「先端」という用語は、装置及びエレメントの両端を説明するものであるということは理解されよう。一般的には、これらの用語は、基端が、「心臓に向かって」であり、先端が、「心臓から遠ざかる方向に」と理解されるように使用され、即ち「施術者から遠ざかる方向に」及び「施術者に向かって」の夫々であると理解されるように使用される。

図５乃至図１０は、本発明に従って形成された生検装置用ニードルセット５０を示す。ニードルセット５０は、外部材６０の内腔内に摺動可能に配置された内部材１００を含む。外部材６０は、この外部材６０のシリンダ部分７０に取り付けられたチップ部材６１及び外部材６０の基端に位置決めされたハブ部材８０を有する。チップ部材６１は、開口部６３ａを持つ作用端６３、反対端６４、及びこれらの間に形成されたチップ内腔６５を有する。図６で最も明らかにわかるように、シリンダ部分７０は、チップ部材６１の反対端６４に気密をなして連結された第１端７１、及び第２端７３を有する。シリンダ内腔７５は、第１及び第２の端７１と７３との間に形成される。シリンダ内腔７５はチップ内腔６５と流体連通している。ハブ部材８０がシリンダの第２端７３に位置決めされている。ハブ部材８０は、シリンダ内腔７５と流体連通したハブ内腔８５を形成する。ハブ内腔８５は、更に、ハブ部材８０の両側部８６、８７に画定された一対の開口部８６ａ、８７ａと流体連通している。ベントシール８８がハブ部材８０内に配置されている。シリンダ部分７０の第２端７３は、ハブ部材８０の両側部のうちの一方の側部８６に取り付けられ、シリンダ内腔７５がハブ内腔８５と整合するように位置決めされる。

シリンダシール部材９０がシリンダ内腔７５内に位置決めされており且つシリンダ７０の内面に固定されている。シリンダシール部材９０は、例えばＯ−リング等の任意の適当なシール部材である。シリンダシール部材９０は、シリンダ内腔７５と連通した開口部９１を画定する。

図７を参照すると、内部材１００は、カニューレ１１０及び試料採取部分１５０を含む。カニューレ１１０は、図５に示すように、シリンダ内腔７５内に摺動可能に配置され、シリンダシール部材９０の開口部９１を通る。内内腔１１５が先端１０１と基端１０２との間に形成される。カニューレ１１０は、開口部１２０及び基端１０２と隣接したベント穴１５６を画定する。開口部１２０及びベント穴１５６の両方は、カニューレ１１０の壁を通して画定されており、内内腔１１５と流体連通している。開口部１２０は、切り欠きとして示してあるが、本発明から逸脱することなく、この他の形体の形態をとってもよい。

試料採取部分１５０はカニューレ１１０の先端１０１に取り付けられている。試料採取部分１５０は試料採取キャビティ１５５を画定する。試料採取部分１５０には、更に、組織穿刺チップ１５３が設けられている。カニューレシール部材１６０がカニューレ１１０の外面に開口部１２０の近くに固定されている。カニューレシール部材１６０は、図６のシリンダ内腔７５内を移動可能にシールするように形成されている。

図８に示すように、カニューレシール部材１６０及びシリンダシール部材９０が協働し、真空チャンバＶＣを画定する。開口部１２０は真空チャンバＶＣ内に配置されてもよい。内部材１００及び外部材６０は、チップ部材６１が試料採取キャビティ１５５を覆っており且つ真空チャンバＶＣが拡げられた引っ込め位置と延長位置との間で互いに対して移動可能である。ニードルセットは、図８に示す作動用意位置に置くことができる。この位置では、ニードルセットを延長位置（図９のＡ参照）まで移動するとき、内内腔１１５から空気をベントするためにベント穴１５６が露呈される。外部材６０を先端位置まで移動すると真空が発生し、この真空が内内腔１１５に送出される。延長位置では、試料採取部分１５０がチップ部材６１から遠ざかる方向に延び、試料採取キャビティ１５５を露呈し、真空チャンバＶＣが狭くなる。ベント穴１５６は、ニードルセットが完全に延長位置にあるとき、ベントシール８８によってシールされる。

装置の作動用意を行うとき、内部材１００をオペレータに向かって引っ張り、これによって、ベント穴１５６を、図８に示すように外カニューレ６０のハブ８０の基端８７を越えて露呈する。図９のＢを参照すると、内ニードル１００が前方に押されてキャビティ１５５が組織に対して露呈されており、カニューレシール部材１６０及びシリンダシール部材９０との間が近接していることによって示されるように、真空チャンバＶＣは潰れている。従って、空気がベント穴１５６を通って矢印Ａの方向に沿って排気される。ベント穴１５６は、空気をキャビティ１５５を通して押し出さないように設計されている。装置を作動することにより外部材６０を先端方向に移動し、これによって真空チャンバＶＣを拡げる。真空チャンバＶＣを拡げることにより内内腔１１５内に真空を発生し、ハブ内腔８５内に配置されたベントスリーブ８８内にベント穴１５６がシールされたとき、この真空をキャビティ１５５に連通する。延長位置で発生した真空は、組織を試料採取キャビティ１５５に向かって押圧し、疑念がもたれた組織を切断した場合、組織を所定の場所に保持するのに役立つ。従って、外部材６０のチップ部材６１が内部材１００の試料採取部分１５０に亘って移動するとき、キャビティ１５５内の組織に真空が加わる。これとは対照的に、従来技術の装置を使用した場合には、外部材が組織をキャビティ遠ざかる方向に押し、そのため、試料の大きさが小さくなり、又は試料を捕捉するのに何回も試行しなければならない。本発明の実施例では、真空チャンバを拡大することによって発生した真空により、組織がキャビティ１５５内の所定の場所に保持され、その結果、試料採取が更に確実に行われ、試料の大きさが大きくなる。

ニードルセットは、更に、キャビティ１５５と内内腔１１５との間で空気を選択的に交換できるが組織は選択的に交換できない計量機構を含んでいてもよい。図１０に更に明らかに示すように、１つの特定の実施例では、計量機構は内内腔１１５内に装着した、又は内内腔１１５と試料採取部分１５０との間に配置されたフィルタ部材１８０を含む。フィルタ部材に適した材料は商業的に入手可能である。選択された材料は、空気の交換を行うことができるが身体組織にとっては小さ過ぎる孔径を備えていなければならないが、必ずしも備えていなくてもよい。

計量機構の変形例は、図１１乃至図１８に示す内部材１１０’を含む。試料採取部分１５０’の先端チップ部材１５１’は、組織穿刺チップ１５３’及び中実挿入体１５８を含む。図１２及び図１３に示すように、中実挿入体１５８の外径ＯＤは内内腔１１５’の内径ＩＤよりも小さく、挿入体が内内腔１１５’内に配置されたとき、空気が挿入体１５８の周囲を通過できる。図示のように、挿入体１５８は内内腔１１５’の実質的に中央にある。変形例では、設計上の必要に応じて、挿入体１５８を内内腔１１５’の特定の側又は部分までシフトし、これによって内内腔１１５’内の空気流を変更してもよい。挿入体１５８及び内内腔１１５’は、空気を通すが組織は通さない空間を間に形成するように寸法が定められていなければならないが、必ずしもそうでなくてもよい。

本明細書中に説明したニードルセットは、生検装置を介して作動される。例えば、ニードルセットは、ダブルアクション生検装置に装填でき、又はシングルアクション生検装置に組み込むことができる。図１４は、シリンダ７０の第２端７３及び内部材１００の基端１０２と作動的に係合した前進機構１５９を含むニードルセットを示す。前進機構１５９は、外部材６０を内部材１００に対して第２位置から第１位置まで移動し、組織を生検場所から試料採取キャビティ１５５内に捕捉するように作動できる。

本明細書中に説明した内部材１００の実施例は、図１５乃至図１８に示す工程に従って形成されていてもよい。図１５に示すように、挿入体１５８を連結エレメント１５８ａ及びブランク１５１’’に取り付けてもよい。図１６に示すように、カニューレ１１０’を連結エレメント１５８ａに摩擦嵌めし、挿入体１５８をカニューレ１１０’の内腔１１５’内に位置決めする。連結エレメント１５８ａは、例えば、リングであってもよいし一対の突出部であってもよい。次いで、試料採取キャビティ１５５’をカニューレ１１０’の先端部分１０１’を通して中実挿入体１５８に機械加工し、図１７及び図１８に示す形態を形成する。内部材１００を外部材６０のシリンダ内腔７５に（図８に示すように）挿入してもよい。組織穿刺チップは、プロセスの任意の点で任意の適当な方法を使用して、例えばブランク１５１’’の機械加工によって形成できる。

本発明のアッセンブリは、任意の適当な形状及び大きさで提供でき、任意の適当な材料を使用して製造できる。一つの特定の実施例では、ニードルセットは、手術等級のステンレス鋼でできている。

本発明のこの他の実施例は、本明細書を考慮することにより、及び本明細書中に開示された本発明を実施することにより、当業者に明らかになるであろう。本明細書、添付図面、及び例は、単なる例示であると。考えられ、本発明の真の精神及び範囲は特許請求の範囲に記載してある。図示し且つ説明した実施例及び本発明の精神の範疇の全ての変形及び変更は保護されるのが望ましい。

従来技術の生検装置の側面図である。 延長位置にある場合の装置のチップの詳細を示す、図１の装置の拡大部分図である。 引っ込め位置にある場合のチップの詳細を示す、図１の装置の拡大部分図である。 図１、図２、及び図３の装置の分解図である。 本発明一実施例による、外部材及び内部材を持つニードルセットを示す部分断面図である。 図５のニードルセットの外部材の側面図である。 図５のニードルセットの内部材の側面図である。 第１位置即ち引っ込め位置でのニードルセットの部分側面図である。 Ａ及びＢは、第２位置即ち延長位置での図５のニードルセットの部分側面図である。 図５のニードルセットの先端の拡大側面図である。 本発明の実施例によるニードルセットの別の実施例の先端の側面図である。 図１１の１２−１２線に沿った図１１のニードルセットの断面図である。 図１１の１３−１３線に沿った図１１のニードルセットの断面図である。 作動機構を持つ図５のニードルセットの斜視図である。 図７の内部材の製造を示す図である。 図７の内部材の製造を示す図である。 図７の内部材の製造を示す図である。 図７の内部材の一部の断面図である。

符号の説明

５０ 生検装置用ニードルセット
６０ 外部材
６１ チップ部材
６３ 作用端
６４ 反対端
６５ チップ内腔
７０ シリンダ部分
７１ 第１端
７３ 第２端
７５ シリンダ内腔
８０ ハブ部材
８５ ハブ内腔
８６、８７ 両側
８６ａ、８７ａ 開口部
８８ ベントシール
９０ シリンダシール部材
９１ 開口部
１００ 内部材
１０１ 先端
１０２ 基端
１１０ カニューレ
１１５ 内内腔
１２０ 開口部
１５０ 試料採取部分
１５３ 組織穿刺チップ
１５５ 試料採取キャビティ
１５６ ベント穴
１６０ カニューレシール部材

Claims (33)

1. 生検装置用ニードルセットにおいて、
   外部材と、
   前記外部材内のシリンダ内腔と、
   前記シリンダ内腔内に配置されたシリンダシール部材と、
   カニューレ及び内内腔を持ち、前記シリンダシール部材を通して前記シリンダ内腔内に摺動可能に配置された内部材と、
   前記カニューレの外面に取り付けられたカニューレシール部材とを含む、ニードルセット。
2. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記シリンダシール部材及び前記カニューレシール部材は、協働してその間に真空チャンバを画定する、ニードルセット。
3. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記外部材及び前記内部材は互いに対して移動可能である、ニードルセット。
4. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内部材は、更に、試料採取キャビティを画定する試料採取部分を含む、ニードルセット。
5. 請求項４に記載のニードルセットにおいて、前記内部材は穿刺チップを更に含む、ニードルセット。
6. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記外部材は、更に、
   作用端、反対端、及びこれらの間に形成されたチップ内腔を持つチップ部材を含む、ニードルセット。
7. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内部材は前記内内腔と連通した開口部を含む、ニードルセット。
8. 請求項７に記載のニードルセットにおいて、前記開口部は前記シリンダシール部材と前記カニューレシール部材との間に配置されている、ニードルセット。
9. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内部材はベント穴を含む、ニードルセット。
10. 請求項９に記載のニードルセットにおいて、前記外部材の端部に位置決めされたハブ部材を更に含み、前記ハブ部材は貫通内腔を含み、この内腔は前記内内腔と流体連通している、ニードルセット。
11. 請求項１０に記載のニードルセットにおいて、前記ハブ部材の前記内腔内に位置決めされたベントシール部材を更に含み、このベントシール部材は、前記ニードルセットが延長位置にあるとき、前記ベント穴をシールするのに役立つ、ニードルセット。
12. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内部材の前記内内腔内には多孔質フィルタ部材が設けられている、ニードルセット。
13. 請求項１２に記載のニードルセットにおいて、前記フィルタ部材は、身体組織の通過を阻止する孔径を有する、ニードルセット。
14. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内内腔は第１内径を有し、試料採取部分を持つ先端チップ部材を含み、前記内部材は、更に、外径が前記内内腔の前記内径よりも小さい中実挿入体を含み、この挿入体を前記内内腔内に配置したとき、前記挿入体の周囲を空気及び流体が通過できる隙間経路を形成する、ニードルセット。
15. 請求項１４に記載のニードルセットにおいて、前記中実挿入体は、前記内内腔内の中心に置かれる、ニードルセット。
16. 請求項１５に記載のニードルセットにおいて、前記挿入体及び前記内内腔は、前記隙間経路が身体組織の通過を阻止するような大きさを備えている、ニードルセット。
17. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記シリンダシール部材はＯ−リングである、ニードルセット。
18. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内部材と係合した前進機構を更に含み、この前進機構は、前記外部材を前記内部材に対して移動するように作動できる、ニードルセット。
19. 生検装置用ニードルセットにおいて、
    チップ部材及びシリンダ内腔を持つ外部材と、
    前記シリンダ内腔内に配置されたシリンダシール部材と、
    カニューレシール部材と、
    前記カニューレシール部材が外面に取り付けられたカニューレ、試料採取キャビティを画定する試料採取部分、及び内内腔を持ち、前記シリンダシール部材を通って前記シリンダ内腔内に摺動可能に配置された、内部材とを含み、
    前記シリンダシール部材及び前記カニューレシール部材は真空チャンバを画定し、
    前記内部材及び前記外部材は、前記チップ部材が前記試料採取キャビティを覆い且つ前記真空チャンバが拡げられた引っ込め位置と、前記試料採取部分が前記チップ部材から遠ざかるように延ばしてあり、前記試料採取キャビティを露呈し且つ前記真空チャンバが狭くなった延長位置との間で互いに対して移動可能である、ニードルセット。
20. 請求項１９に記載のニードルセットにおいて、前記内部材は穿刺チップを更に含む、ニードルセット。
21. 請求項１９に記載のニードルセットにおいて、前記内部材は前記内内腔と流体連通した開口部を含み、この開口部は前記真空チャンバ内に配置されている、ニードルセット。
22. 請求項１９に記載のニードルセットにおいて、前記内部材は、前記内内腔と流体連通したベント穴を含む、ニードルセット。
23. 請求項１９に記載のニードルセットにおいて、前記内部材の前記内内腔には多孔質フィルタ部材が配置されている、ニードルセット。
24. 請求項２３に記載のニードルセットにおいて、前記フィルタ部材は、身体組織の通過を阻止する孔径を有する、ニードルセット。
25. 請求項１９に記載のニードルセットにおいて、前記内内腔は第１内径を有し、前記内部材は、更に、外径が前記内内腔の前記内径よりも小さい中実挿入体を含み、この挿入体を前記内内腔内に配置したとき、前記挿入体の周囲を空気及び流体が通過できる隙間経路を形成する、ニードルセット。
26. 請求項２５に記載のニードルセットにおいて、前記中実挿入体は、前記内内腔内の中心に置かれる、ニードルセット。
27. 請求項２５に記載のニードルセットにおいて、前記挿入体及び前記内内腔は、前記隙間経路が身体組織の通過を阻止するような大きさを備えている、ニードルセット。
28. 請求項１に記載のニードルセットにおいて、前記内部材と係合した前進機構を更に含み、この前進機構は、前記外部材を前記内部材に対して移動するように作動できる、ニードルセット。
29. 生検組織用ニードルセットにおいて、
    外部材であって、
    作用端、反対端、及びこれらの間に画定されたチップ内腔を持つチップ部材、
    前記チップ部材の前記反対端に気密をなして連結された第１端、第２端、及びこれらの間に画定されたシリンダ内腔を持ち、前記シリンダ内腔が前記チップ内腔と流体連通している、シリンダ部分、及び
    前記シリンダ内腔と流体連通したハブ内腔を持つハブ部材であって、前記ハブ内腔は、前記ハブ部材の両側に画定された一対の開口部と流体連通している、ハブ部材を有し、
    前記シリンダの前記第２端は、前記ハブ部材の前記両側のうちの一方のところで前記ハブ部材に取り付けられており且つ前記シリンダ内腔が前記ハブ内腔と整合するように位置決めされており、更に
    前記シリンダ内腔内に位置決めされており且つ前記シリンダの内面に固定され、前記シリンダ内腔と連通した貫通開口部を画定するシリンダシール部材、及び前記ハブ内腔内に配置されたベントシールを含む、外部材と、
    内部材であって、
    前記シリンダシール部材の前記開口部を通って前記シリンダ内腔内に摺動可能に配置され、基端、先端、及びこれらの間に画定された内内腔を持ち、更に、前記内部材の前記基端と隣接してベント穴を画定する、カニューレ、
    前記カニューレの前記先端に取り付けられた、試料採取キャビティを画定する、試料採取部分、及び
    前記カニューレの外面に前記切り欠きの手前に固定された、前記シリンダ内腔内を移動可能にシールするように形成されたカニューレシール部材を含む、内部材とを有し、
    前記カニューレシール部材及び前記シリンダシール部材は協働してチャンバを画定し、
    前記内部材及び前記外部材は、前記チップ部材が前記試料採取キャビティを覆い且つ前記真空チャンバが拡げられた引っ込め位置と、前記試料採取部分が前記チップ部材から遠ざかるように延ばしてあり、前記試料採取キャビティを露呈し且つ前記真空チャンバが狭くなって組織を前記試料採取キャビティに向かって押圧する真空を発生する延長位置との間で互いに対して移動可能であり、
    前記ニードルセットは、前記カニューレを前記延長位置まで移動したとき、前記ベント穴が前記内内腔からのベント空気に露呈される作動用意位置に配置でき、前記ベント穴は、前記カニューレが前記延長位置にあるとき、前記ベントシールによってシールされる、ニードルセット。
30. 請求項２９に記載のニードルセットにおいて、前記内内腔と前記チップ部材との間に配置されたフィルタ部材を更に含む、ニードルセット。
31. 請求項１５に記載のニードルセットにおいて、前記試料採取部分は、先端チップ及び外径が前記内内腔の内径よりも小さい中実挿入体を含み、前記試料採取部分は、前記中実挿入体が前記内内腔の先端内に配置された状態で前記カニューレと係合しており、前記先端チップは、前記カニューレの前記先端から突出しており、前記試料採取キャビティは前記カニューレの先端部分を通して前記中実挿入体内に画定されている、ニードルセット。
32. 請求項２９に記載のニードルセットにおいて、前記シリンダの前記第２端及び前記カニューレの前記基端と係合した前進機構を更に含み、前記前進機構は、前記外部材を前記内部材に対して前記第２位置から第１位置まで移動し、組織を生検場所から前記試料採取キャビティ内に捕捉するように作動できる、ニードルセット。
33. 請求項２９に記載のニードルセットにおいて、前記円筒形シール部材と前記カニューレシール部材との間に配置された開口部を更に含む、ニードルセット。

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