JP4538687B2 - Transmission and its transmission method. - Google Patents
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Description
本発明は、遊星歯車を備えて入出力軸の間でギアチェンジが可能な変速装置の技術に関する。 The present invention relates to a technology of a transmission that includes a planetary gear and can change gears between input and output shafts.
原動機に接続される変速装置としては、自動車を例に挙げるとマニュアル・トランスミッションやオートマチック・トランスミッションが知られている。 As transmissions connected to the prime mover, manual transmissions and automatic transmissions are known, taking automobiles as an example.
マニュアル・トラスミッションでは、クラッチによって動力を切断している間にギアの噛合せを変更することで、変速が行われる(非特許文献1参照)。 In the manual truss mission, gear shifting is performed by changing the meshing of the gears while the power is cut by the clutch (see Non-Patent Document 1).
オートマチック・トランスミッションでは、プラネタリーギアで構成されるギア式変速機とトルクコンバータとを制御することで、変速が行われる(非特許文献1参照)。 In an automatic transmission, gear shifting is performed by controlling a gear-type transmission including a planetary gear and a torque converter (see Non-Patent Document 1).
しかしながら、上記のマニュアル・トランスミッションにおいては、変速の際に動力の切断・伝達を行うクラッチ(動力断続装置)が必要であるため、そのコストが増加し、設置スペースも必要となる。 However, in the above-described manual transmission, a clutch (power interrupting device) for cutting and transmitting power is required at the time of shifting, so that the cost increases and installation space is also required.
また、オートマチック・トランスミッションにおいては、ギア式変速機とトルクコンバータとを有しているため、装置構成が複雑であり、小型化には限界がある。 In addition, since an automatic transmission has a gear-type transmission and a torque converter, the device configuration is complicated, and there is a limit to downsizing.
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、動力断続装置が不要で、小型化を図れる変速装置の技術を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a technology for a transmission that does not require a power interrupting device and can be miniaturized.
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、入出力軸である第1軸と第2軸との間でギアチェンジが可能な変速装置であって、(a)同一の歯数を有して前記第1軸に連動連結する第1の太陽歯車および第2の太陽歯車と、(b)それぞれ歯数の異なる複数の歯車を備えた複数段の遊星歯車を2以上有し、前記複数段の遊星歯車において特定段の歯車が前記第1の太陽歯車と噛合する一方、前記特定段以外の歯車は前記第1の太陽歯車と噛合しない遊星歯車群と、(c)前記第2軸に連動連結するとともに、前記複数段の遊星歯車を回転自在に保持するキャリアと、(d)前記複数段の遊星歯車における前記複数の歯車それぞれに噛合する内歯車を有し、各内歯車は入力軸の回転に伴い独立した回転運動が可能な内歯車群と、(e)前記各内歯車の回転運動に対して制動力を選択的に作用させる選択制動手段とを備え、前記選択制動手段は、(e-1)前記制動力を変化させることにより、前記内歯車の回転運動に関するフリー状態と制限状態と停止状態とを切替える制動力変化手段を有するとともに、前記複数段の遊星歯車は、前記特定段の歯車と同じ歯数で前記第2の太陽歯車と噛合する歯車をさらに備える。
In order to solve the above problems, the invention of
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る変速装置において、前記制動力変化手段は、前記内歯車に接触する部材の押圧力を変更することにより、前記制動力を変化させる手段を有する。
Further, the invention of
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る変速装置において、前記制動力変化手段は、前記フリー状態と前記制限状態との間でのみ切替えが可能な限定変化手段を有する。
The invention according to claim 3 is the speed change device according to
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る変速装置の変速方法であって、(a)前記制動力変化手段により、前記フリー状態から前記制限状態を経て前記停止状態に切替える工程と、(b)前記制動力変化手段により、前記停止状態を維持する工程とを備える。 A fourth aspect of the invention is a transmission method for a transmission according to any one of the first to third aspects of the invention, wherein (a) the braking force changing means changes the restricted state from the free state. And (b) maintaining the stop state by the braking force changing means.
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る変速装置の変速方法であって、(a)前記制動力変化手段により、前記フリー状態から前記制限状態に切替える工程と、(b)前記制動力変化手段により、前記制限状態を維持する工程とを備える。
The invention of
請求項1ないし請求項5の発明によれば、複数段の遊星歯車における複数の歯車それぞれに噛合する各内歯車の回転運動に対して制動力を選択的に作用させる選択制動手段は、制動力を変化させることにより内歯車の回転運動に関するフリー状態と制限状態と停止状態とを切替える。その結果、変速時に動力断続装置が不要で、変速装置の小型化を図れる。
According
また、請求項1ないし請求項5の発明においては、複数段の遊星歯車は、特定段の歯車と同じ歯数で所定の太陽歯車と噛合する歯車をさらに備えるため、複数段の遊星歯車と所定の太陽歯車との間でバランス良く力を伝達できる。
Further, in the invention of
また、請求項2の発明においては、内歯車に接触する部材の押圧力を変更することにより制動力を変化させるため、制動力の変化を容易に行える。
In the invention of
また、請求項3の発明においては、制動力変化手段がフリー状態と制限状態との間でのみ切替えが可能な限定変化手段を有するため、各変速段の変速比と異なる変速比を容易に実現できる。また、変速装置を自動車に搭載する場合には、クリープ現象を容易に実施できる。 In the invention of claim 3 , since the braking force changing means has the limiting changing means that can be switched only between the free state and the limiting state, a gear ratio different from the gear ratio of each gear stage is easily realized. it can. Further, when the transmission is mounted on an automobile, the creep phenomenon can be easily performed.
また、請求項4の発明においては、制動力変化手段によりフリー状態から制限状態を経て停止状態に切替え、停止状態を維持するため、動力断続装置を用いず適切に変速を行える。 In the invention of claim 4 , since the braking force changing means switches from the free state to the stopped state through the restricted state and maintains the stopped state, it is possible to appropriately shift without using a power interrupting device.
また、請求項5の発明においては、制動力変化手段によりフリー状態から制限状態に切替え、制限状態を維持するため、各変速段の変速比と異なる変速比を適切に実現できる。また、変速装置を自動車に搭載する場合には、クリープ現象を適切に実施できる。
In the invention of
<第1実施形態>
<変速装置の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る変速装置100の主要部品を示す分解図である。また、図2は、変速装置100の構成を示す断面図である。なお、図1では、アクチュエータ65〜68の図示を省略している。
<First Embodiment>
<Configuration of transmission>
FIG. 1 is an exploded view showing main components of the
変速装置100は、ギア式の変速機構部10と、変速機構部10においてギアチェンジを行うためのギア選択部6とを備えており、4段変速が可能な変速機として構成されている。
The
変速機構部10は、入力軸(第1軸)11と、入力軸11の先端部に固定される太陽歯車部2と、太陽歯車部2と噛合する遊星歯車部3と、遊星歯車部3と噛合する内歯車部4とを備えている。また、変速機構部10は、遊星歯車部3を回転自在に保持するキャリア部5と、キャリア部5に連動連結する出力軸(第2軸)12とを備えている。
The
入力軸11は、変速装置100の主軸1cを中心に回転可能であり、例えば自動車のエンジン(原動機)に連結されている。
The
太陽歯車部2は、入力軸11に連動連結される3個の太陽歯車21〜23を有している。なお、太陽歯車21と太陽歯車22との間には、後述の遊星歯車32の歯幅より若干大きな幅を持ち、遊星歯車32の歯先と接触しない深さを有する溝2gが形成されている。
The
太陽歯車21と太陽歯車22とは、同一の歯数を有しているが、太陽歯車23は、これらより少ない歯数を有している。
The
遊星歯車部(遊星歯車群)3は、4個のピニオン3aと、4個のダブルピニオン3bとで構成されている。
The planetary gear unit (planetary gear group) 3 is composed of four
4個のピニオン3aは、それぞれの軸心3cが、主軸1cを中心とした同心円において90度ごとの等角度で配置されている。そして、各ピニオン3aは、軸30に対して回動自在で、一体的に形成された多段の遊星歯車31〜34を有している。これらの遊星歯車31〜34は、それぞれ歯幅が等しくなっている。
The four
遊星歯車31、33は、同一の歯数を有しており、太陽歯車21、22と噛合する。
The
遊星歯車32は、遊星歯車31、33より歯数が多く、このため遊星歯車32の歯底円と太陽歯車21、22の歯底円とを主軸1cの方向に投影した場合、両歯底円は交わることとなる。そこで、遊星歯車32の歯先が太陽歯車部2の溝2gに入り込むようにし、遊星歯車32の自由な回転を確保する。
The
遊星歯車34は、遊星歯車31、33より歯数が少なく、このため太陽歯車22と噛合しない。
The
以上のようにピニオン3aは、それぞれ歯数の異なる3個の遊星歯車32〜34を備えた3段の遊星歯車を有しており、この段付き遊星歯車において特定段の遊星歯車33が太陽歯車22と噛合することとなる。そして、ピニオン3aは、上記の特定段の遊星歯車33と同じ歯数で太陽歯車21のみと噛合する歯車をさらに備える構成となっている。
As described above, the
4個のダブルピニオン3bは、軸36に対して回転自在な第1遊星歯車37と、軸38に対して回転自在な第2遊星歯車39とを備えている。そして、4個のダブルピニオン3bは、それぞれの軸心3dおよび軸心3cが、主軸1cに対して90度ごとの等角度で配置されている。
The four
第1遊星歯車37は、太陽歯車23と噛合するとともに、第2遊星歯車39と噛合する。
The first
第2遊星歯車39の歯数は、第1遊星歯車37より少なくなっている。これは、主軸1cから遠い第2遊星歯車39の歯数を第1遊星歯車37より少なくすることにより、主軸1c回りの慣性モーメントを小さくするためである。
The number of teeth of the second
内歯車部(内歯車群)4は、遊星歯車部3の周りにおいて主軸1cを中心に独立した回動運動が可能な4個のリング状の内歯車(環歯車)41〜44を有している。そして、内歯車41〜44の外周面4a〜4dはそれぞれ円筒状の曲面を有しており、その直径は等しくなっている。
The internal gear portion (internal gear group) 4 includes four ring-shaped internal gears (ring gears) 41 to 44 that can rotate independently around the
内歯車41は、遊星歯車32と噛合し、内歯車42は、遊星歯車33と噛合する。また、内歯車43は、遊星歯車34と噛合するとともに、内歯車44は、第2遊星歯車39と噛合している。
The
このように歯数の異なる各遊星歯車32〜34に噛合する内歯車41〜43は、異なる歯数を有することとなる。すなわち、内歯車42の歯数は、内歯車41の歯数より少なく、内歯車43の歯数より多くなる。
Thus, the
遊星歯車31は、内歯車41〜44と噛合せず太陽歯車21のみと噛合するが、これは太陽歯車21、22と噛合しない遊星歯車32の両隣に、太陽歯車21、22と噛合する遊星歯車31、33を配置させるためである。すなわち、後述のように遊星歯車32と噛合する内歯車41の回転が阻止される場合でも、遊星歯車32の両隣の遊星歯車31、33を介してバランス良く太陽歯車21、22に力を伝達できるため、軸30等の負担を軽減できることとなる。
The
なお、遊星歯車32と同様に遊星歯車34も太陽歯車21、22と噛合しないが、この場合には、遊星歯車34の隣に太陽歯車22と噛合する遊星歯車33と、太陽歯車23と噛合するダブルピニオン3bとがあるため、遊星歯車34と噛合する内歯車43の回転が止められる時でも双方の歯車を介して太陽歯車に力を伝達できることとなる。このような場合でも、太陽歯車のみと噛合して遊星歯車33と歯数が同じ遊星歯車を、遊星歯車34の隣に追加するのが好ましい。
Although the
キャリア部5は、3個のキャリア51〜53を備えている。そして、各キャリア51〜53は、ピニオン3aの軸30およびダブルピニオン3bの各軸36、38によって連結されるため、主軸1cを中心に一体的な回転運動が可能である。
The
キャリア51は、中央部に円形孔を持つリング状の形状を有しており、その円形孔の直径は入力軸11の直径より大きく、主軸1cを中心として回動自在となっている。また、キャリア51は、その一方の主面にピニオン3aの各軸30の先端を固定する4つの孔5hが設けられている。
The
キャリア52は、中央部に円形孔を持つリング状の形状を有しており、その円形孔の直径は太陽歯車23の歯先円の直径より大きく、主軸1cを中心として回動自在となっている。また、キャリア52は、その一方の主面にピニオン3aの各軸30の先端を固定する4つの孔5hが設けられており、他方の主面にダブルピニオン3bの各軸36、38の先端を固定する4つの各孔5j、5kが設けられている。
The
キャリア53は、円板状の形状を有しており、主軸1cを中心として回転自在となっている。また、キャリア53は、その一方の主面の中央部に出力軸12が接続されており、他方の主面にダブルピニオン3bの各軸36、各軸38の先端部を固定する4つの各孔5j、5kが設けられている。
The
ギア選択部6は、4つの制動部61〜64と、各制動部61〜64を内歯車の外周面4a〜4dに押圧させるための4つのアクチュエータ65〜68とを備えており、各内歯車41〜44の回転運動に対して制動力を選択的に作用させる選択制動手段として機能する。
The
各制動部61〜64は、例えばドラムブレーキのような制動部材として構成されている。すなわち、各制動部61〜64は、内歯車を介して対向するとともに内歯車41〜44の外周面4a〜4dと曲率が略等しい2個の円弧状のシューの内側面にライニング6a〜6dが固着された構造となっている。そして、各ライニング6a〜6dが内歯車の外周面4a〜4dに接触することにより摩擦が生じるため、内歯車の回転運動に対する制動力が発生し、内歯車の回転を停止させることが可能となる。
Each brake part 61-64 is comprised as a braking member like a drum brake, for example. That is, the
各アクチュエータ65〜68は、例えば変速装置100のケーシングの内壁WIに固設された油圧式アクチュエータとして構成されており、制動部61〜64を内歯車の径方向Ha、Hbに移動させることが可能である。これらのアクチュエータ65〜68を駆動することにより、各制動部61〜64を方向Haに移動させて内歯車の回転を停止させた後に、制動部61〜64を方向Hbに移動させて内歯車を再び回転させることが可能となる。
Each actuator 65-68 is comprised as a hydraulic actuator fixed to the inner wall WI of the casing of the
また、各アクチュエータ65〜68は、例えばPCV(油圧調整弁)で油圧調整を行うことにより、内歯車の外周面4a〜4dに押付けられる各制動部61〜64の押圧力の制御が可能となっている。このようにアクチュエータ65〜68では内歯車に接触する制動部61〜64の押圧力を変更できるため、制動力を「0」から内歯車の回転が制限される制動力を経て内歯車の回転が停止する制動力まで変化させることが可能となる。その結果、内歯車の調速を行えることとなり、内歯車の回転運動に関するフリー状態(無制動状態)と制限状態と停止状態との切替えが可能となる。
Further, the
<変速装置100の変速動作>
図3は、図2に対応しており、変速装置100の変速動作の原理を説明するための模式(スケルトン)図である。
<Transmission operation of
FIG. 3 corresponds to FIG. 2 and is a schematic (skeleton) diagram for explaining the principle of the speed change operation of the
変速装置100では、変速比が大きい順に第1速段、第2速段および第3速段からなる前進3段において変速段の選択を行えるとともに、出力軸12の回転方向が入力軸11と逆転する後退(リバース)1段の選択も可能となっている。以下では、いずれの変速段も選択されていない状態、つまり入力軸11の回転に伴って各内歯車41〜44が独立して自由に回転している状態において、各変速段を選択する動作について説明する。なお、変速装置100においては、変速機構部10が壊れないように複数の変速段を同時に選択しないようにする。
In the
(1)第1速段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ67を駆動して内歯車43の回転のみを停止させると、内歯車43および遊星歯車34の噛合いと遊星歯車33および太陽歯車22の噛合いとによって規定される公転速度で、主軸1cを中心としたピニオン3aの公転運動が行われる。このピニオン3aの公転により、ピニオン3aを軸支するキャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も入力軸11と同じ回転方向Rfに第1速段の変速比で回転することとなる。
(1) Selection of first gear If the
(2)第2速段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ66を駆動して内歯車42の回転のみを停止させると、内歯車42および遊星歯車33の噛合いと遊星歯車33および太陽歯車22の噛合いとによって規定される公転速度で、主軸1cを中心としたピニオン3aの公転運動が行われる。このピニオン3aの公転により、ピニオン3aを軸支するキャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も入力軸11と同じ回転方向Rfに第2速段の変速比で回転することとなる。
(2) Selection of the second speed stage When the
(3)第3速段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ65を駆動して内歯車41の回転のみを停止させると、内歯車41および遊星歯車32の噛合いと遊星歯車33および太陽歯車22の噛合いとによって規定される公転速度で、主軸1cを中心としたピニオン3aの公転運動が行われる。このピニオン3aの公転により、ピニオン3aを軸支するキャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も入力軸11と同じ回転方向Rfに第3速段の変速比で回転することとなる。この第3速段については、遊星歯車32の歯数が太陽歯車22と噛合する遊星歯車33の歯数より多いため、2以下の変速比に設定することも可能である。
(3) Selection of the third speed stage When the
(4)リバース段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ68を駆動して内歯車44の回転のみを停止させると、内歯車44およびダブルピニオン3bの噛合いとダブルピニオン3bおよび太陽歯車23の噛合いとによって規定される公転速度で、主軸1cを中心としたダブルピニオン3bの公転運動が行われる。このダブルピニオン3bの公転により、ダブルピニオン3bを軸支するキャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も回転することとなる。この場合、出力軸12の回転方向Rvは入力軸11の回転方向Riと逆方向となる。
(4) Selection of reverse stage When the
以上のように変速装置100では各変速段を選択できるが、入力軸11が自動車のエンジン等に連結される場合には、その回転域(回転速度の範囲)が制限されているため、単にアクチュエータ65〜68を駆動して各内歯車41〜44の回転を急に停止させたのでは、エンジンに負担がかかりストップする場合や、激しい変速(シフト)ショックが生じる恐れがある。
As described above, each gear stage can be selected in the
そこで、変速装置100が自動車に搭載される場合を考慮した変速動作を、図4を参照して説明する。
Therefore, a speed change operation considering the case where the
図4は、変速装置100が自動車に搭載される場合の自動変速動作を説明するための概念図である。ここで、グラフIPは、入力軸11の回転数(入力回転数)の時間変化を示している。また、グラフP1は、第1速段の内歯車43に作用させる制動力の時間変化を示し、グラフP2は、第2速段の内歯車42に作用させる制動力の時間変化を示している。
FIG. 4 is a conceptual diagram for explaining an automatic shift operation when the
以下では、エンジンを始動し、セレクトレバーでドライブレンジ(Dレンジ)を選択した後、スロットルバルブ開度を上げるアクセルの踏み込みによって第2速段までシフトアップするケースを例に挙げて説明する。なお、出力軸12の負荷は、便宜上、一定と考える。
In the following, an example will be described in which the engine is started, the drive range (D range) is selected with the select lever, and then the gear is shifted up to the second gear by stepping on the accelerator to increase the throttle valve opening. Note that the load on the
まず、エンジンを始動した後の時間帯Tnにおいては、グラフIPに示すように入力軸11が比較的低速の回転数(回転速度)roで回転する。この場合、入力軸11の回転により、全内歯車41〜44も回転することとなる。
First, in the time zone Tn after the engine is started, as shown in the graph IP, the
そして、Dレンジが選択されると、アクチュエータ67を駆動し制動部63を徐々に第1速段の内歯車43の外周面4cに押し付けて摺接させ、内歯車43の回転数が若干低下する制動力Fo(グラフP1参照)を作用させる。
When the D range is selected, the
これにより、内歯車43の回転は完全に停止せず一定の回転が維持されるため、出力軸12は、内歯車43の回転停止時より低速で回転することとなる。すなわち、Dレンジ選択後の時間帯Tcにおいては、内歯車43の回転運動についてフリー状態から制限状態に切替えられて制限状態を維持する動作が行われるため、マニュアルクラッチ車での半クラッチに類似した状態となり、第1速段の変速比より大きい減速比で自動車が徐々に前進するクリープ現象を実現できる。
As a result, the rotation of the
次に、アクセルが踏み込まれると第1速段を選択して加速する動作が時間帯Tb1および時間帯Ts1で行われるとともに、第1速段から第2速段にシフトアップし加速する動作が時間帯Tb2および時間帯Ts2で行われる。これらの時間帯における動作について、以下で詳しく説明する。 Next, when the accelerator is depressed, the operation of selecting and accelerating the first speed is performed in the time zone Tb1 and the time zone Ts1, and the operation of accelerating by shifting up from the first speed to the second speed is time. It is performed in the band Tb2 and the time slot Ts2. The operation in these time zones will be described in detail below.
時間帯Tb1では、グラフP1に示すように第1速段の内歯車43の回転運動に作用させる制動力を、内歯車43がスリップする制動力Foから内歯車43の回転が完全に停止する制動力F1まで徐々に増加させる。そして、制動力F1に到達すると内歯車43の回転が停止し静止するため、第1速段への変速が完了することとなり、第1速段の変速比に応じた回転数で出力軸12が回転する。
In the time zone Tb1, as shown in the graph P1, the braking force applied to the rotational motion of the
時間帯Ts1では、アクセルの踏み込み量に応じてグラフIPに示すように入力軸11の回転数が上昇し、それに伴って出力軸12の回転数も上昇する。この場合にも、グラフP1に示すように制動部63により制動力F1を作用させて内歯車43の回転停止状態を維持する。なお、出力軸12の負荷が一定で変化しない場合にはグラフP1に示すように一定の制動力F1によって内歯車43の回転停止状態を維持できるものの、出力軸12の負荷が増大する場合には、内歯車43の回転停止に必要な制動力も増加することとなる。
In the time zone Ts1, the rotational speed of the
時間帯Tb2では、まず制動部63による第1速段の内歯車43の拘束状態を解除する。具体的には、アクチュエータ67を駆動して内歯車43の外周面4cから制動部63を引き離し、グラフP1に示すように制動力を「0」にする。
In the time zone Tb2, first, the restrained state of the
そして、グラフIPに示すように入力軸11の回転数を低下させる。ここで、回転数の低下率Dfは、次の式(1)に基づいて算出される低下率となるように、入力軸11の回転数を制御するのが好ましい。
And the rotation speed of the
(低下率)=1−(第2速段の変速比)/(第1速段の変速比)・・・・・・(1):
次に、第2速段の内歯車42の回転運動に作用させる制動力を、グラフP2に示すように内歯車42が自由に回転できる制動力「0」から内歯車42の回転が完全に停止する制動力F2まで増加させる。この場合、入力軸11の回転数の低下率Dfが上記の式(1)で算出される低下率に近いほど変速ショックが小さくなるため、制動力の増加率を大きくして変速時間Tb2の短縮を図れることとなる。そして、制動力F2に到達すると内歯車42の回転が停止するため、第2速段への変速が完了することとなり、第2速段の変速比に応じた回転数で出力軸12が回転する。
(Decrease rate) = 1- (Speed ratio of the second speed) / (Speed ratio of the first speed) (1):
Next, the braking force applied to the rotational motion of the
時間帯Ts2では、アクセルの踏み込み量に応じてグラフIPに示すように入力軸11の回転数が上昇し、それに伴って出力軸12の回転数も上昇する。この場合にも、グラフP2に示すように制動部62により制動力F2を作用させて内歯車42の回転停止状態を維持する。
In the time zone Ts2, the rotational speed of the
以上のように時間帯Tb2および時間帯Ts2では、内歯車42の回転運動についてフリー状態から制限状態を経て停止状態に切替えられ、停止状態を維持する動作が行われるため、動力断続装置を用いずに変速を適切に行えることとなる。
As described above, in the time zone Tb2 and the time zone Ts2, the rotational movement of the
なお、第2速段から第3速段へのシフトアップは、上述した時間帯Tb2における第1速段から第2速段へのシフトアップと同様の動作が行われる。 The upshifting from the second speed stage to the third speed stage is performed in the same manner as the upshifting from the first speed stage to the second speed stage in the above-described time zone Tb2.
また、リバース段が選択される場合には、まず上述した時間帯Tcと同様のクリープ動作が実施され、次にアクセルが踏み込まれると、上述した時間帯Tb1、Ts1と同様の動作が行われる。 When the reverse stage is selected, first, the creep operation similar to that in the time zone Tc described above is performed, and then the operation similar to that in the time zones Tb1 and Ts1 described above is performed when the accelerator is depressed.
以上のような変速装置100の構成および動作により、選択した変速段における内歯車の回転運動に対して徐々に制動力を作用させることで変速を行うため、動力断続装置が不要となり、変速装置の小型化を図れる。また、変速装置100は、ギア式の変速機であるため、動力伝達効率が良い。
Due to the configuration and operation of the
<第2実施形態>
<変速装置の構成>
図5は、本発明の第2実施形態に係る変速装置200の主要部品を示す分解図である。また、図6は、変速装置200の構成を示す断面図である。なお、図5では、アクチュエータ65〜68の図示を省略している。
<Second Embodiment>
<Configuration of transmission>
FIG. 5 is an exploded view showing main components of the
第2実施形態の変速装置200においては、第1実施形態の変速装置100と類似の構成を有しているが、変速機構部における太陽歯車部と遊星歯車部と内歯車部との構成が異なっている。したがって、第2実施形態では、第1実施形態と異なる点を説明し、同様の構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して重複説明は省略する。
The
変速装置200の変速機構部15における太陽歯車部7は、入力軸11の先端部に連動連結される4段の太陽歯車71〜74を有している。これら4個の太陽歯車71〜74は、一体的に形成されており、それぞれ異なる歯数を有している。具体的には、太陽歯車71の歯数>太陽歯車72の歯数>太陽歯車73の歯数>太陽歯車74の歯数となっている。なお、太陽歯車74の歯数は、第1実施形態の太陽歯車23の歯数と等しい。
The
変速装置200の遊星歯車部(遊星歯車群)8は、4つのピニオン群8aと、第1実施形態と同様の4個のダブルピニオン3bとで構成されている。
The planetary gear unit (planetary gear group) 8 of the
4つのピニオン群8aは、それぞれの軸心8cが、主軸1cを中心とした同心円において90度ごとの等角度で配置されている。そして、各ピニオン群8aは、キャリア部5に保持される軸80に対して独立した回転が可能な3個の遊星歯車81〜83を有している。これらの遊星歯車81〜83は、それぞれ歯幅が等しくなっている。
In each of the four
遊星歯車81は、太陽歯車71と噛合する。この遊星歯車81より歯数が多い遊星歯車82は、太陽歯車72と噛合する。また、遊星歯車83は、遊星歯車82より歯数が多く、太陽歯車73と噛合する。
The
以上のようにピニオン群8aの各遊星歯車81〜83は、段付き太陽歯車における3個の太陽歯車71〜73それぞれに噛合することとなる。
As described above, the
変速装置200の内歯車部(内歯車群)9は、主軸1cを中心に独立した回動運動が可能な3個のリング状の内歯車91〜93と、第1実施形態と同様の内歯車44とを有している。そして、内歯車91〜93、44の外周面9a〜9c、4dはそれぞれ円筒状の曲面を有しており、その直径は等しくなっている。
An internal gear portion (internal gear group) 9 of the
内歯車91は、遊星歯車81と噛合し、内歯車92は、遊星歯車82と噛合するとともに、内歯車93は、遊星歯車83と噛合している。
The
このように歯数の異なる各遊星歯車81〜83に噛合する内歯車91〜93は、それぞれ異なる歯数を有することとなる。すなわち、内歯車92の歯数は、内歯車91の歯数より多く、内歯車93の歯数より少なくなる。
Thus, the
<変速装置200の変速動作>
図7は、図6に対応しており、変速装置200の変速動作の原理を説明するための模式図である。
<Transmission operation of
FIG. 7 corresponds to FIG. 6 and is a schematic diagram for explaining the principle of the speed change operation of the
変速装置200は、4段変速が可能な変速機として構成されている。すなわち、変速装置200では、変速比が大きい順に第1速段、第2速段および第3速段からなる前進3段において変速段の選択を行えるとともに、出力軸12の回転方向が入力軸11と逆転する後退(リバース)1段の選択も可能となっている。以下では、入力軸11の回転に伴って各内歯車91〜93、44が独立して自由に回転している状態において、各変速段を選択する動作、つまり内歯車91〜93、44のうち1つの内歯車を選択して回転運動を停止させる動作について説明する。
The
(1)第1速段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ67を駆動して内歯車93の回転のみを停止させると、内歯車93および遊星歯車83の噛合いと遊星歯車83および太陽歯車73の噛合いとで規定される公転速度で、主軸1cに対する軸80の公転運動が行われる。この軸80の公転により、キャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も入力軸11の回転方向Riと同方向の回転方向Rfに第1速段の変速比で回転することとなる。
(1) Selection of the first speed stage When the
(2)第2速段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ66を駆動して内歯車92の回転のみを停止させると、内歯車92および遊星歯車82の噛合いと遊星歯車82および太陽歯車72の噛合いとで規定される公転速度で、主軸1cに対する軸80の公転運動が行われる。この軸80の公転により、キャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も入力軸11の回転方向Riと同方向の回転方向Rfに第2速段の変速比で回転することとなる。
(2) Selection of the second speed stage When the
(3)第3速段の選択について
入力軸11が回転方向Riに回転する場合に、アクチュエータ65を駆動して内歯車91の回転のみを停止させると、内歯車91および遊星歯車81の噛合いと遊星歯車81および太陽歯車71の噛合いとで規定される公転速度で、主軸1cに対する軸80の公転運動が行われる。この軸80の公転により、キャリア部5が主軸1cを中心として回転するとともに、キャリア部5に連結する出力軸12も入力軸11の回転方向Riと同方向の回転方向Rfに第3速段の変速比で回転することとなる。
(3) Selection of the third speed stage When the
(4)リバース段の選択について
リバース段の選択については、第1実施形態と同様の選択動作を行う。これにより、出力軸12は、入力軸11の回転方向Riと逆方向Rvに回転することとなる。
(4) Selection of reverse stage For selection of the reverse stage, the same selection operation as in the first embodiment is performed. As a result, the
以上のように変速装置200では各変速段を選択できるが、入力軸11が自動車のエンジン等に連結する場合には、その回転域(回転速度の範囲)が制限されているため、単にアクチュエータ65〜68を駆動して各内歯車91〜93、44の回転を急に停止させたのでは、エンジンに負担がかかりストップする場合や、激しい変速ショックが生じる恐れがある。
As described above, each gear stage can be selected in the
そこで、変速装置200が自動車に搭載される場合には、第1実施形態の変速装置100と同様の変速動作(図4参照)を行うこととする。
Therefore, when the
以上のような変速装置200の構成および動作により、選択した変速段における各内歯車の回転運動に対して徐々に制動力を作用させることで変速を行うため、動力断続装置が不要となり、変速装置の小型化を図れる。また、変速装置200は、ギア式の変速機であるため、動力伝達効率が良い。
With the configuration and operation of the
<変形例>
◎上記の各実施形態におけるギア選択部においては、内歯車と同数の制動部を設けるのは必須でなく、以下で説明する移動可能な1つの制動部を設けても良い。
<Modification>
In the gear selection unit in each of the above embodiments, it is not essential to provide the same number of braking units as the internal gear, and one movable braking unit described below may be provided.
図8は、本発明の変形例に係るギア選択部6Aの構成を示す断面図である。
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a configuration of a
ギア選択部6Aは、上記の各実施形態と同様の構成を有する制動部61およびアクチュエータ65と、内歯車群に対してアクチュエータ65を主軸1cと平行な方向Ja、Jbに相対的に移動させるための移動機構69とを備えている。
The
移動機構69は、制動部61およびアクチュエータ65の移動経路を規定するガイド691を備えている。このガイド691に沿った制動部61(アクチュエータ65)の移動については、例えば油圧式アクチュエータ(不図示)によって行われる。
The moving
このような移動機構69により、制動部61を各内歯車の外周面上に移動させることができ、各内歯車に対して選択的に制動力を作用できることとなる。
By such a moving
◎上記の各実施形態における変速装置においては、図9および図10に示すような2種類の制動部を有しても良い。 The transmission in each of the above embodiments may have two types of braking parts as shown in FIGS.
図9に示す2種類の制動部は、第1実施形態の制動部61と同様の構成を有する制動部601と、制動部61に対して弾性体(例えばバネ)60pが介挿された制動部602とからなり、第1実施形態の内歯車43(図1)の周囲に配置されている。この制動部602においては、アクチュエータにより内歯車43に押付けられても、弾性体60pで弾性変形が生じるため、内歯車43の回転運動を完全に停止させるだけの制動力を作用できない。すなわち、制動部602では、弾性体による機械的な手法により制動力「0」から内歯車43の回転が制限される制動力までの範囲内で制動力を変化させることが可能であり、内歯車43の回転運動に関するフリー状態と制限状態との間でのみ切替えを行えることとなる。その結果、図4の時間帯Tcにおけるクリープ現象の実施が容易となる。なお、内歯車43の回転を完全に停止させるのは、制動部601が担当する。
The two types of braking units shown in FIG. 9 include a
図10に示す2種類の制動部は、第1各実施形態の制動部61と同様の構成を有する制動部603と、例えば同期電動機の固定子として構成される制動部604とからなり、第1実施形態の内歯車43(図1)の周囲に配置されている。
The two types of braking units shown in FIG. 10 include a
制動部604は、巻線部605を複数有しており、内歯車43の外周部に埋め込まれている4つの永久磁石606が内歯車43とともに回転することにより、端子60aと端子60bとの間で電力を発生させる発電機として機能する。
The
ここで、端子60aと端子60bとを、可変抵抗RvおよびスイッチSWを介して電気的に接続して電気回路を形成する。これにより、スイッチSWをオンにして可変抵抗Rvの抵抗値を増減することで、いわゆる電車の回生制動と同様に内歯車43の回転運動に作用させる制動力を調節できることとなる。また、スイッチSWをオフにすると、内歯車43に対する制動力を零にすることが可能となる。
Here, the terminal 60a and the terminal 60b are electrically connected via the variable resistor Rv and the switch SW to form an electric circuit. Thus, by turning on the switch SW and increasing / decreasing the resistance value of the variable resistor Rv, the braking force applied to the rotational movement of the
このように制動部604に接続されるスイッチSWの切替および可変抵抗Rvの抵抗値の変更を行うことにより、内歯車243の回転停止までには至らない制動力の制御を精度良く行えることとなる。すなわち、制動部604では、電磁気的な手法により制動力「0」から内歯車43の回転が制限される制動力までの範囲内で制動力を変化させることが可能であり、内歯車43の回転運動に関するフリー状態と制限状態との間でのみ切替えを行える。その結果、図4の時間帯Tcにおけるクリープ現象の実施が容易となる。なお、内歯車43の回転を完全に停止させるのは、制動部603が担当する。
By thus switching the switch SW connected to the
なお、ギアを介して内歯車に同期電動機を接続して、上記と同様の動作を行うようにしても良い。この場合も同様の効果を得られることとなる。 Note that a synchronous motor may be connected to the internal gear via a gear to perform the same operation as described above. In this case, the same effect can be obtained.
◎上記の各実施形態における遊星歯車部においては、4個のピニオン3a(ピニオン群8a)を有するのは必須でなく、3個や5個以上のピニオンを有しても良い。ただし、上記の各実施形態のように対向する2個のシューによって内歯車の外周面を押圧する場合には、バランスを考慮してピニオンの数を偶数にするのが好ましい。
In the planetary gear unit in each of the above embodiments, it is not essential to have the four
◎上記の各実施形態における制動部については、ドラムブレーキのような構成にするのは必須でなく、ディスクブレーキや多段クラッチなどのような構成にしても良い。 The brake unit in each of the above embodiments is not necessarily configured as a drum brake, and may be configured as a disc brake or a multi-stage clutch.
◎上記の各実施形態における変速機構部においては、図1に示すような平歯車(スパーギア)を使用するのは必須でなく、はすば歯車(ヘリカルギア)を使用するようにしても良い。 In the transmission mechanism in each of the above embodiments, it is not essential to use a spur gear (spar gear) as shown in FIG. 1, and a helical gear (helical gear) may be used.
◎上記の各実施形態における変速装置においては、入出力軸を逆転させて、太陽歯車に出力軸を接続するとともにキャリア部に入力軸を接続するようにしても良い。 In the transmission in each of the above embodiments, the input / output shaft may be reversed so that the output shaft is connected to the sun gear and the input shaft is connected to the carrier portion.
◎上記の各実施形態における変速装置においては、変速タイミングを制御して自動的に変速を行うのは必須でなく、運転者等が手動で変速するようにしても良い。 In the transmission in each of the above embodiments, it is not essential to automatically change gears by controlling the shift timing, and the driver or the like may manually change the gears.
◎上記の各実施形態における変速装置においては、それぞれ歯数の異なる3個の遊星歯車を有するのは必須でなく、歯数の異なる2個の遊星歯車や4個以上の遊星歯車を有しても良い。 ◎ In the transmission in each of the above embodiments, it is not essential to have three planetary gears with different numbers of teeth, but two planetary gears with different numbers of teeth or four or more planetary gears are included. Also good.
2,7 太陽歯車部、3,8 遊星歯車部、3a ピニオン、3b ダブルピニオン、4,9 内歯車部、5 キャリア部、6、6A ギア選択部、8a ピニオン群、11 入力軸、12 出力軸、21〜23,71〜74 太陽歯車、31〜34,81〜83 遊星歯車、41〜44,91〜93 内歯車、61〜64、601〜604 制動部、65〜68 アクチュエータ、69 移動機構、100,200 変速装置。
2,7 Sun gear section, 3,8 Planetary gear section, 3a pinion, 3b Double pinion, 4,9 Internal gear section, 5 Carrier section, 6, 6A Gear selection section, 8a Pinion group, 11 Input shaft, 12 Output shaft 21-23, 71-74 sun gear, 31-34, 81-83 planetary gear, 41-44, 91-93 internal gear, 61-64, 601-604 braking part, 65-68 actuator, 69 moving mechanism, 100, 200 transmission.
Claims (5)
(a)同一の歯数を有して前記第1軸に連動連結する第1の太陽歯車および第2の太陽歯車と、
(b)それぞれ歯数の異なる複数の歯車を備えた複数段の遊星歯車を2以上有し、前記複数段の遊星歯車において特定段の歯車が前記第1の太陽歯車と噛合する一方、前記特定段以外の歯車は前記第1の太陽歯車と噛合しない遊星歯車群と、
(c)前記第2軸に連動連結するとともに、前記複数段の遊星歯車を回転自在に保持するキャリアと、
(d)前記複数段の遊星歯車における前記複数の歯車それぞれに噛合する内歯車を有し、各内歯車は入力軸の回転に伴い独立した回転運動が可能な内歯車群と、
(e)前記各内歯車の回転運動に対して制動力を選択的に作用させる選択制動手段と、
を備え、
前記選択制動手段は、
(e-1)前記制動力を変化させることにより、前記内歯車の回転運動に関するフリー状態と制限状態と停止状態とを切替える制動力変化手段、
を有するとともに、
前記複数段の遊星歯車は、前記特定段の歯車と同じ歯数で前記第2の太陽歯車と噛合する歯車をさらに備えることを特徴とする変速装置。 A transmission capable of changing gears between a first shaft and a second shaft as input / output shafts,
(a) a first sun gear and a second sun gear having the same number of teeth and interlockingly connected to the first shaft;
(b) each have a planetary gear of a plurality of stages having a plurality of different gear numbers of teeth 2 or more, while the gear of a particular stage in the planetary gear of said plurality of stages is meshed with the first sun gear, the specific A planetary gear group in which the gears other than the stage do not mesh with the first sun gear;
(c) interlockingly connecting to the second shaft and holding the plurality of planetary gears rotatably;
(d) having an internal gear meshing with each of the plurality of gears in the plurality of stages of planetary gears, each internal gear group capable of independent rotational movement as the input shaft rotates,
(e) selective braking means for selectively applying a braking force to the rotational motion of each internal gear;
With
The selective braking means is
(e-1) by changing the braking force, the braking force change means for switching a free state related to the rotation movement of the internal gear and limited state and a stopped state,
And having
The plurality of planetary gears further include a gear that meshes with the second sun gear with the same number of teeth as that of the specific gear.
前記制動力変化手段は、
前記内歯車に接触する部材の押圧力を変更することにより、前記制動力を変化させる手段、
を有することを特徴とする変速装置。 The transmission according to claim 1, wherein
The braking force changing means is
By changing the pressing force of the member in contact with said internal gear, device for changing the braking force,
A transmission comprising:
前記制動力変化手段は、
前記フリー状態と前記制限状態との間でのみ切替えが可能な限定変化手段、
を有することを特徴とする変速装置。 In the transmission device according to claim 1 or Claim 2,
The braking force changing means is
Limited change means capable of switching only between the free state and the limited state;
A transmission comprising:
(a)前記制動力変化手段により、前記フリー状態から前記制限状態を経て前記停止状態に切替える工程と、
(b)前記制動力変化手段により、前記停止状態を維持する工程と、
を備えることを特徴とする変速装置の変速方法。 A transmission method for a transmission according to any one of claims 1 to 3,
(a) a step of switching from the free state to the stopped state via the restricted state by the braking force changing means;
(b) maintaining the stopped state by the braking force changing means;
Shift method of the transmission, characterized in that it comprises a.
(a)前記制動力変化手段により、前記フリー状態から前記制限状態に切替える工程と、
(b)前記制動力変化手段により、前記制限状態を維持する工程と、
を備えることを特徴とする変速装置の変速方法。 A transmission method for a transmission according to any one of claims 1 to 3 ,
(a) a step of switching from the free state to the restricted state by the braking force changing means;
(b) maintaining the restricted state by the braking force changing means;
Shift method of the transmission, characterized in that it comprises a.
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