JP4538893B2 - 化粧材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物における壁面や床面等の内装材や造作材、建具、家具、什器、家電製品等の表面化粧に使用するための化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような各種の用途に供される化粧材としては従来、天然木の無垢材や、木質基材等の適宜の化粧材基材の表面に突板を貼着したもの、化粧材基材の表面に木目柄又は抽象柄等の印刷紙又は印刷フィルムを貼着したものなどが使用されて来た。
【0003】
係る化粧材やそれを使用した化粧製品は通常、数年ないし数十年に亘って使用される耐久消費財であり、使用中における人体や器物との衝突や摩擦によって、傷が付いたり表面が削られたりして、意匠性が損なわれることが起こりにくいように、十分な耐傷付き性や耐摩耗性が要求される。
【0004】
そこで、化粧材の表面には、耐傷付き性や耐摩耗性を改善するために、強靱な合成樹脂系の塗料による塗装が施される場合が多い。
【0005】
係る塗装用の塗料は、合成樹脂のみではその物性に自ずと限界があるので、耐傷付き性や耐摩耗性をさらに向上させるために、塗料中にアルミナ又は炭化珪素等の無機耐摩剤を添加して塗装を行うことにより耐摩耗樹脂層を形成する手法なども、既に広く行われている。
【0006】
しかしながら、上記のようにして無機耐摩剤を添加した耐摩耗樹脂層を設けた化粧材は、その表面の意匠表現が限られるという問題があった。
【0007】
つまり、例えば木目柄等の印刷紙や印刷フィルムを使用した化粧材にあっては、それらの意匠が印刷による平面的なものであり、立体的な意匠感が不足するので、化粧材の表面に導管柄等のエンボスを施すことによって、立体的な意匠感を補い、天然木の無垢材に匹敵する意匠感を達成する手法などが広く行われている。
【0008】
ところが、無機耐摩剤を添加した耐摩耗樹脂層を設けた化粧材の場合には、無機耐摩剤の配合による耐傷付き性や耐摩耗性の効果を十分に得るためには、粒径が十数μmないし数十μmといった大粒径の無機耐摩剤を使用する必要がある場合が多く、従って必然的に、耐摩耗樹脂層の膜厚も数十μm程度は必要となる。
【0009】
すると、仮に、未塗装の化粧材基材にまずエンボスを施した後に、無機耐摩剤を配合した塗料を塗装しようとすると、厚塗りのための高粘度の塗料が、エンボスによる凹凸のある化粧材基材の表面にうまく馴染めずに、塗装ムラを発生したり、エンボスの凹部に無機耐摩剤が詰まることで、エンボスの立体効果が減殺されてしまったり、詰まった無機耐摩剤のために、エンボスの凹部が白化ないし着色されてしまったり、或いは、エンボスの凹部に詰まった無機耐摩剤が原因となって、塗装時にスジムラを発生したりする場合があるなどの問題がある。
【0010】
一方、上記の問題を回避するために、化粧材基材の表面にまず無機耐摩剤を配合した塗料を塗装して耐摩耗樹脂層を設けた後に、その表面にエンボスを施そうとすると、無機耐摩剤が邪魔になってエンボスがうまく入らなかったり、エンボスの圧力による無機耐摩剤と塗料樹脂との界面剥離がきっかけとなって耐摩耗樹脂層に亀裂が発生したり、無機耐摩剤によってエンボス版に傷が付いて製造継続不能に陥ったりする場合があるなどの問題がある。
【0011】
また、無機耐摩剤を添加した耐摩耗樹脂層を設けた化粧材の他の問題点として、前述した通り大粒径の無機耐摩剤を使用することから、無機耐摩剤が耐摩耗樹脂層の平均表面から突出した構造になりやすく、この突出した無機耐摩剤が外力により耐摩耗樹脂層から離脱して、化粧材の表面を擦られることにより、化粧材の表面に傷が付き易いことや、突出した無機耐摩剤が、化粧材の表面に接触した物品を削ってしまう場合があるなどの問題がある。
【0012】
後者の例としては、係る化粧材を書棚の棚板に使用した場合に、その上に置かれた本の表面を削ってしまい、表紙の文字が読めなくなってしまったり、床材に使用した場合に、靴下やストッキングに穴を空けてしまったり、その他各種の用途において、雑巾掛けの度に雑巾の繊維を削ることでホコリが出てしまうなどの問題が指摘されている。
【0013】
以上に詳しく述べたように、優れた耐傷付き性や耐摩耗性を付与するために、無機耐摩剤を添加した耐摩耗樹脂層を設けた従来の化粧材は、エンボスによる立体感の付与が困難であるために、表現可能な意匠の幅が限られることや、接触する物品の表面を削ってしまうことなどの問題点を有するものであった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記の問題点を解決し、無機耐摩剤の使用により優れた耐傷付き性や耐摩耗性を備えると共に、立体的な意匠表現が可能であり、接触する物品の表面を削ることのない化粧材を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、基材上に、無機耐摩剤、艶消剤及びポリオール主剤とイソシアネート硬化剤との混合系からなる2液硬化型ウレタン系樹脂を含有する耐摩耗艶消樹脂層が全面に設けられ、該耐摩耗艶消樹脂層上に、模様状の艶出樹脂層が設けられており、且つ、前記無機耐摩剤は前記耐摩耗艶消樹脂層表面から突出しており、且つ、前記耐摩耗艶消樹脂層の前記艶出樹脂層が設けられた部分では、前記耐摩耗艶消樹脂層の塗膜表面に突出した無機耐摩剤は艶出樹脂層によって被覆されており、且つ、前記耐摩耗艶消樹脂層の前記艶出樹脂層が設けられていない部分では、無機耐摩剤の前記耐摩耗艶消樹脂層の塗膜表面に突出した部分はその周囲の前記艶出樹脂層表面よりも低くなっていることを特徴とする化粧材を提供する。
【0016】
また本発明は、上記化粧材において、前記基材に柄模様が施されてなることを特徴とする化粧材を提供する。
【0017】
また本発明は、上記化粧材において、前記柄模様が、前記模様状の艶出樹脂層が設けられた部分と同調するか、若しくは、前記模様状の艶出樹脂層が設けられていない部分と同調する同調柄模様を少なくとも含むことを特徴とする化粧材を提供する。
【0018】
また本発明は、上記化粧材において、前記耐摩耗艶消樹脂層に、無機耐摩剤の沈降防止剤及びシランカップリング剤が添加されてなることを特徴とする化粧材を提供する。
【0019】
また本発明は、上記化粧材において、前記無機耐摩剤の平均粒径が5〜50μmであり、且つ、その添加量が樹脂100重量部当たり2〜30重量部であり、且つ、前記耐摩耗艶消し樹脂層の厚さが3〜50μmであることを特徴とする化粧材を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の化粧材の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図4は、それぞれ本発明の化粧材の実施の形態を示す側断面図である。
【0021】
本発明の化粧材は、図1に示すように、基材1上に無機耐摩剤4を添加した耐摩耗樹脂層を設けた化粧材において、該耐摩耗樹脂層は無機耐摩剤4と共に艶消剤が添加されて表面が艶消状態とされた耐摩耗艶消樹脂層5であり、且つ、該耐摩耗艶消樹脂層5上に、所望の適宜の模様状の艶出樹脂層6が設けられてなるものである。
【0022】
本発明において基材1は特に限定されるものではなく、従来より係る化粧材の基材として一般に広く使用されているものから任意に選んで使用すればよい。
【0023】
具体的には、例えば薄葉紙、チタン紙、樹脂含浸紙、紙間強化紙、樹脂コート紙、樹脂ラミネート紙、透明紙、晒又は未晒クラフト紙、上質紙、板紙、難燃紙、無機質紙等の紙類や、天然繊維又は合成繊維からなる織布又は不織布などを使用することができる。
【0024】
また、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、フッ素系樹脂、繊維素誘導体等の熱可塑性樹脂からなるフィルム乃至シートなどを使用することもできる。
【0025】
また、上記した各種の熱可塑性樹脂や、例えば不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、アルキド系樹脂等の熱硬化性樹脂などからなる板状体ないし成形品などを使用することもできる。
【0026】
また、例えば木材単板、突板、合板、集成材、パーティクルボード、中密度繊維板等の木質系基材や、石膏板、セメント板、ケイ酸カルシウム板、ガラス板、陶磁器板等の無機質系基材、鉄、銅、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属系基材などであってもよい。
【0027】
また、以上に列挙した各種の材料から選ばれる複数の材料を混合、複合又は積層した基材であってもよい。
【0028】
基材1が例えば建材用薄葉紙等の紙類や、布類、木質板、セメント板等のように、表面に凹凸がある場合や、樹脂浸透性がある場合には、基材1の表面に例えば目止め処理や研磨処理、樹脂コート処理等の公知の表面処理を施すことにより、表面を平滑化したり、樹脂の浸透を防止したりしておくこともできる。
【0029】
耐摩耗艶消樹脂層5は、被膜形成性を有する合成樹脂組成物に、耐傷付き性や耐摩耗性を向上させるための無機耐摩剤4と、塗膜表面を艶消に調整するための艶消剤とを添加してなる塗料組成物を、基材1上に塗布することにより形成することができる。
【0030】
これに用いる被膜形成性を有する合成樹脂組成物としては、従来より一般の化粧板の表面塗装用の塗料組成物に使用されているものと同様のものを使用することができ、本発明において特に限定されるものではない。
【0031】
具体的には、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アミノアルキド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂や、アクリレート系樹脂等の紫外線又は電子線等の照射により硬化する電離放射線硬化性樹脂などを使用することができ、油性、水性、無溶剤の別を問わない。
【0032】
但し、本発明においては、耐摩耗艶消樹脂層5の上に模様状の艶出樹脂層6を設けるために、耐摩耗艶消樹脂層5に使用する樹脂にはリコート性(再塗装性)が必要である。
【0033】
完全に硬化するとリコート性を失う性質を有する硬化性樹脂を使用する場合には、耐摩耗艶消樹脂層5が完全に硬化する前に、模様状の艶出樹脂層6を形成する必要がある。
【0034】
そのためには、常温で液状の硬化性樹脂を使用した場合には、模様状の艶出樹脂層6を形成する前に、耐摩耗艶消樹脂層5を非流動性の半硬化状態とする必要があるが、溶剤分の蒸発により指触乾燥状態となる熱乾燥性の硬化性樹脂を使用すると、上記のような半硬化の工程が不要となり、耐摩耗艶消樹脂層5と艶出樹脂層6との密着性も安定するので好適である。
【0035】
このような観点から、ポリオール主剤とイソシアネート硬化剤との混合系からなる2液硬化型ウレタン系樹脂などが特に推奨される。2液硬化型ウレタン系樹脂は溶剤型の指触乾燥性樹脂であり、硬化反応の速度が比較的遅いことから、耐摩耗艶消樹脂層5と艶出樹脂層6とをインラインにて連続塗工する場合は勿論のこと、オフライン塗工であっても塗工間隔が短期間であれば、両層間に十分な密着性を得ることができる。
【0036】
上記ポリオール主剤としては例えばアクリルポリオール系樹脂、ポリエステルポリオール系樹脂、ポリエーテルポリオール系樹脂等を使用することができる。
【0037】
上記イソシアネート硬化剤としては、無黄変タイプでも黄変タイプでも使用可能であるが、無黄変タイプの方が耐光性においても樹脂塗膜の柔軟性においても好ましい。具体的には、例えばヘキサメチレンジイソシアネートやイソホロンジイソシアネート等を使用することが望ましい。また、キシリレンジイソシアネートは黄変性が少ないので、用途によっては好適に使用可能である。
【0038】
耐摩耗艶消樹脂層5に添加する無機耐摩剤4は、例えばアルミナ又は炭化珪素等の硬質の無機化合物の粉粒体で、平均粒径5〜50μmのものが良い。添加量は、樹脂100重量部当たり2〜30重量部程度とするのが良い。
【0039】
無機耐摩剤4の粒子の形状は、不定形、鱗片形、球形、多面体形などのいずれでも良いが、不定形よりも鱗片形や球形、多面体形などの方が耐摩耗効果が高いので好ましい。
【0040】
耐摩耗艶消樹脂層5に添加する艶消剤は、例えばシリカ又は炭酸カルシウム等の無機質粉体や、ガラスビーズ、合成樹脂ビーズなどが使用され、平均粒径0.5〜5μm程度のものが通常使用される。添加量は意匠上所望の艶消感の程度に応じて任意であるが、通常は樹脂100重量部当たり1〜20重量部程度とするのが良い。
【0041】
耐摩耗艶消樹脂層5を形成するための塗料組成物は、大粒径で比重が高く沈降しやすい無機耐摩剤4を含むので、無機耐摩剤4の沈降により塗工作業の継続が困難となることのないように、沈降防止剤を添加しておくことが好ましい。
【0042】
また、塗膜表面から突出した無機耐摩剤4が離脱しにくいように、シランカップリング剤を添加して無機耐摩剤の保持性を向上しておくことも推奨される。
【0043】
耐摩耗艶消樹脂層5の厚さには特に制限はないが、薄過ぎると無機耐摩剤4を十分に保持することができず、逆に厚過ぎると可撓性が低下して割れやすくなるので、通常は3〜50μm程度とすることが望ましい。
【0044】
耐摩耗艶消樹脂層5の形成方法としては、例えばグラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ロッドコート法、キスコート法、リップコート法、ダイコート法、コンマコート法、フローコート法等、従来公知の各種の塗工方法から適宜選択して実施することができる。
【0045】
グラビアコート法を用いる場合には、版面が耐摩剤によって摩耗しやすく、グラビア版の耐刷力の低下やドクター筋等の問題を発生する場合があるが、ドクター刃としてPET系やポリエチレン系等のプラスチックドクターを採用すると、版摩耗の度合いを低減することができる。
【0046】
耐摩耗艶消樹脂層5の上に形成される模様状の艶出樹脂層6は、無機耐摩剤4や艶消剤を含有しないことや、リコート性を必ずしも必要としないことの他は、耐摩耗艶消樹脂層5に使用したものと同様の樹脂組成物からなる塗料組成物によって形成することができ、その樹脂種は耐摩耗艶消樹脂層5に使用したものと同一であっても異なっていても良い。
【0047】
なお、艶出樹脂層6の「艶出」とは、本発明においては必ずしも完全な鏡面光沢を意味するものではなく、耐摩耗艶消樹脂層5との比較において相対的に艶が高いという意味であって、その範囲内において、艶消剤が少量添加されていてもよい。
【0048】
艶出樹脂層6には、シリコーン系化合物等の離型剤を添加することにより、化粧材の表面の耐摩耗性を更に改善したり、耐溶剤性、耐水性、耐汚染性、耐セロハンテープ剥離性などを向上することもできる。
【0049】
艶出樹脂層6は、化粧材の表面の艶差により視覚的に凸部として表現したい部分に設ける。但し、艶出樹脂層6の面積率が極端に小さいと、耐摩耗艶消樹脂層5の大部分が化粧材の表面に露出することになり、耐摩剤4の離脱防止効果や接触物の摩耗防止効果などが不十分となるから、艶出樹脂層6の面積率が少なくとも50%以上となるように設けることが望ましい。
【0050】
艶出樹脂層6のなす模様の望ましい例を挙げれば、木目柄における導管部を除く部分や、抽象柄における骨版のネガ部分などが効果的である。詳細は、後に柄模様2や同調柄模様3との関係において後述する。
【0051】
艶出樹脂層6の厚さは特に制限されるものではないが、薄過ぎると化粧材の表面の艶差による視覚的立体感や耐摩耗艶消樹脂層5の表面に突出した耐摩剤4の被覆効果が不十分となり、一方逆に厚過ぎると耐摩耗艶消樹脂層5に添加した耐摩剤4による耐摩耗効果が十分に発揮されなくなる他、化粧材の可撓性を低下させたり、材料の使用量が増して不経済でもあるので、通常2〜20μm程度とすることが好ましい。
【0052】
艶出樹脂層6の形成方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、ドライオフセット印刷法等の各種の印刷方法を用いることができる。
【0053】
また、艶出樹脂層6は、上記した適宜の印刷方法で模様状に設ける方法の他、一旦全面にベタ状に塗工した後に、例えばフォトリソグラフ法、フォトエッチング法、リフトオフ法等の適宜の手法により、不要部を除去することで形成することもできる。
【0054】
本発明の化粧材において、塗装感や深み感を向上させるためには、耐摩耗艶消樹脂層5の塗布量を増すことが効果的であり、これは耐摩耗性の向上にも有利である。
【0055】
但し、上記の方法は、無機耐摩剤の使用量が増すことから、製造原価の上昇につながることや、厚塗りのために高粘度の塗料組成物を使用する必要があることから、塗工速度等の作業性の低下や、塗工スジ等の欠陥の増加にもつながるといった問題もある。
【0056】
そこで、耐摩耗艶消樹脂層5の塗布量を増す代わりに、耐摩耗艶消樹脂層5の下に、これと同種又は異種の樹脂組成物であって、無機耐摩剤を添加していない樹脂組成物からなる透明樹脂層7を、所望の適宜の厚さに設けると、上記した問題を発生することなく対応が可能である(図3、図4)。
【0057】
本発明の化粧材においては、基材1上に耐摩耗艶消樹脂層5を形成する前に、基材1に印刷等の適宜の手法により木目柄または抽象柄等の適宜の図柄を表した柄模様2を施すのが一般的である。
【0058】
この柄模様2としては、前記した艶出樹脂層6が形成された部分、若しくは、艶出樹脂層6が形成されていない部分がなす模様と同調した同調柄模様3を少なくとも含むものとすると、同調柄模様3による色彩模様と、耐摩耗艶消樹脂層5及び模様状の艶出樹脂層6がなす艶変化による視覚的立体模様とが同調することにより、さらに立体感に優れた化粧材を得ることができる。
【0059】
柄模様2に占める同調柄模様3の位置付けは、化粧板の表面の艶変化による視覚的な立体感が、模様状の艶出樹脂層6が設けられていない部分が観察者には凹部として認識されることから、同調柄模様3を模様状の艶出樹脂層6が設けられていない部分と同調させて形成する場合には、表現すべき意匠の凹部に対応する模様を、また逆に、同調柄模様3を模様状の艶出樹脂層6が設けられた部分と同調させて形成する場合には、表現すべき意匠の凸部に対応する模様を、それぞれ柄模様2における同調柄模様3として形成する。
【0060】
前者の例としては、木目柄を表現する柄模様2において、導管柄を同調柄模様3として形成する場合など、後者の例としては、タイル貼り調柄を表現する柄模様2において、タイル部分(目地を除く部分)の柄を同調柄模様3として形成する場合などを挙げることができる。
【0061】
同調柄模様3を含む柄模様2がなす柄の種類は、上記した木目柄やタイル貼り調柄などに限定されるものでは勿論なく、その他にも例えば石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学図形、文字、記号等またはそれらの組み合わせ等、所望により任意である。
【0062】
勿論、所望の意匠によっては、同調柄模様3を全く形成せずに、艶出樹脂層6の模様とは全く同調していない柄のみからなる柄模様2のみを形成するように構成することも任意である(図2)。
【0063】
このような例としては、抽象柄を表現する柄模様2と、他の抽象柄のネガ部分からなる艶出樹脂層6とを形成する場合や、抽象柄または地紋などを表現する柄模様2と、梨地調の凹凸表現のための不規則模様状の艶出樹脂層6とを形成する場合、抽象柄または地紋などを表現する柄模様2と、和紙調の凹凸表現のための繊維模様状の艶出樹脂層6とを形成する場合などを挙げることができる。
【0064】
柄模様2や同調柄模様3の形成方法には何ら制限はなく、例えば従来公知の印刷インキや塗料等を使用して、従来公知の印刷方法により形成することができる。
【0065】
印刷インキや塗料の組成にも何ら制限はなく、要するに基材1によく密着すると共に、その上に耐摩耗艶消樹脂層5を形成可能なものであればよい。
【0066】
例えば、基材1として建材用薄葉紙を使用する場合には、建材用硝化綿系インキやウレタン系インキ、ブチラール系インキ、カゼイン系インキ等、原紙との密着性が良く、一般的に使用されている印刷インキであれば問題はない。
【0067】
また、これら各種の印刷インキを混合したものを用いることも可能であるし、その他、例えばイソシアネート化合物等の架橋剤を配合して、原紙との密着性や印刷インキ層の内部凝集力、印刷インキ層間の密着性などを向上させた印刷インキを使用すると、各種物性に優れた化粧材が得られるので好ましい。
【0068】
印刷方法の種類にも何ら制限はなく、例えばグラビア印刷法やオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法、静電印刷法等の各種の印刷方法を適宜適用することができる。
【0069】
印刷法以外にも、例えば転写法、銀塩写真法、電子写真法、フォトリソグラフ法、レーザー描画法、手描き法、墨流し法などの従来公知の任意の画像形成方法を適用することもできる。
【0070】
また、基材1として熱可塑性樹脂フィルムを使用する場合には、複数色の着色樹脂を不十分に混練して押出し成形することで木目状の模様を形成する方法など、基材1として紙を使用する場合には、原料パルプ中に粒状、繊維状ないし薄片状の着色物を混入して抄紙する方法などを適用することもできる。
【0071】
【実施例】
以下に、本発明の化粧材の具体的な実施例を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0072】
実施例1
坪量30g/m2の建材用紙間強化紙を基材として、6色グラビア印刷機を使用して、以下の順序により各印刷インキや塗工剤を順次印刷又は塗工して、本発明の化粧材である化粧紙を作製した。
【0073】
【0074】
耐摩耗艶消樹脂層(第5ユニット)の塗工剤組成
主剤(アクリルポリオール系樹脂) 100重量部
硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート系) 30重量部
耐摩剤(鱗片形アルミナ、平均粒径25μm) 10重量部
艶消剤(シリカ、平均粒径1μm) 10重量部
沈降防止剤 2重量部
シランカップリング剤 2重量部
離型剤(シリコーン系) 9重量部
ウレタン用溶剤 適量
【0075】
艶出樹脂層(第6ユニット)の塗工剤組成
主剤(アクリルポリオール系樹脂) 100重量部
硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート系) 30重量部
離型剤(シリコーン系) 9重量部
ウレタン用溶剤 適量
【0076】
実施例2
坪量60g/m2の建材用樹脂含浸紙を基材として、6色グラビア印刷機を使用して、以下の順序により各印刷インキや塗工剤を順次印刷又は塗工して、本発明の化粧材である化粧紙を作製した。
【0077】
印刷順序
第1ユニット ベタインキ層(硝化綿系薄紙用インキ)
第2〜4ユニット 抽象柄インキ層(硝化綿系薄紙用インキ、3色)
第5ユニット 耐摩耗艶消樹脂層(5g/m2dry)
第6ユニット 模様状艶出樹脂層(8g/m2dry)
【0078】
但し、第6ユニットの模様状艶出樹脂層は、第2〜第4ユニットで印刷した抽象柄とは異なる抽象柄の骨版のネガ版を用いて印刷した。また、第5ユニットの耐摩耗艶消樹脂層及び第6ユニットの模様状艶出樹脂層の塗工剤組成は、上記実施例1における第5ユニットの耐摩耗艶消樹脂層及び第6ユニットのネガ導管柄艶出樹脂層の塗工剤組成と、それぞれ同一である。
【0079】
実施例3
坪量30g/m2の建材用紙間強化紙を基材として、7色グラビア印刷機を使用して、以下の順序により各印刷インキや塗工剤を順次印刷又は塗工して、本発明の化粧材である化粧紙を作製した。
【0080】
【0081】
透明樹脂層(第5ユニット)の塗工剤組成
主剤(アクリルポリオール系樹脂) 100重量部
硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート系) 30重量部
ウレタン用溶剤 適量
【0082】
なお、第6ユニットの耐摩耗艶消樹脂層及び第7ユニットのネガ導管柄艶出樹脂層の塗工剤組成は、上記実施例1における第5ユニットの耐摩耗艶消樹脂層及び第6ユニットのネガ導管柄艶出樹脂層の塗工剤組成と、それぞれ同一である。
【0083】
実施例4
坪量30g/m2の建材用紙間強化紙を基材として、7色グラビア印刷機を使用して、以下の順序により各印刷インキや塗工剤を順次印刷又は塗工して、本発明の化粧材である化粧紙を作製した。
【0084】
印刷順序
第1ユニット ベタインキ層(硝化綿系薄紙用インキ)
第2〜4ユニット 抽象柄インキ層(硝化綿系薄紙用インキ、3色)
第5ユニット 透明樹脂層(5g/m2dry)
第6ユニット 耐摩耗艶消樹脂層(5g/m2dry)
第7ユニット 模様状艶出樹脂層(8g/m2dry)
【0085】
但し、第7ユニットの模様状艶出樹脂層は、第2〜第4ユニットで印刷した抽象柄とは異なる抽象柄の骨版のネガ版を用いて印刷した。また、第5ユニットの透明樹脂層、第6ユニットの耐摩耗艶消樹脂層及び第7ユニットの模様状艶出樹脂層の塗工剤組成は、上記実施例3における第5ユニットの透明樹脂層、第6ユニットの耐摩耗艶消樹脂層及び第7ユニットのネガ導管柄艶出樹脂層の塗工剤組成と、それぞれ同一である。
【0086】
【発明の効果】
本発明の化粧材は、基材上に、無機耐摩剤及び艶消剤を含有する耐摩耗艶消樹脂層が全面に設けられ、該耐摩耗艶消樹脂層上に、模様状の艶出樹脂層が設けられてなるものである。
【0087】
従って、無機耐摩剤を使用したことによる優れた耐傷付き性や耐摩耗性が得られることはもとより、艶出樹脂層が設けられた部分の艶出の表面と、艶出樹脂層が設けられていない部分に露出した耐摩耗艶消樹脂層の艶消の表面との艶差によって、視覚的に立体的な意匠感を得ることができる。
【0088】
さらに、耐摩耗艶消樹脂層の塗膜表面に突出した無機耐摩剤は、艶出樹脂層が設けられた部分では艶出樹脂層によって被覆されており、艶出樹脂層が設けられていない部分では、その周囲の艶出樹脂層よりも低くなった凹陥部となっていることから、化粧材に接触する物品が無機耐摩剤と直接接触しないので、物品の表面が削られることがなくなる。
【0089】
このようにして、本発明の化粧材は、耐傷付き性、耐摩耗性、立体的意匠感、接触物の損傷防止性等の種々の特性を兼ね備え、各種の用途に広く使用可能な化粧材であるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の実施の形態を示す側断面図である。
【図2】本発明の化粧材の実施の形態を示す側断面図である。
【図3】本発明の化粧材の実施の形態を示す側断面図である。
【図4】本発明の化粧材の実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 柄模様
3 同調柄模様
4 無機耐摩剤
5 耐摩耗艶消樹脂層
6 艶出樹脂層
7 透明樹脂層
Claims (5)
- 基材上に、無機耐摩剤、艶消剤及びポリオール主剤とイソシアネート硬化剤との混合系からなる2液硬化型ウレタン系樹脂を含有する耐摩耗艶消樹脂層が全面に設けられ、該耐摩耗艶消樹脂層上に、模様状の艶出樹脂層が設けられており、且つ、前記無機耐摩剤は前記耐摩耗艶消樹脂層表面から突出しており、且つ、前記耐摩耗艶消樹脂層の前記艶出樹脂層が設けられた部分では、前記耐摩耗艶消樹脂層の塗膜表面に突出した無機耐摩剤は艶出樹脂層によって被覆されており、且つ、前記耐摩耗艶消樹脂層の前記艶出樹脂層が設けられていない部分では、無機耐摩剤の前記耐摩耗艶消樹脂層の塗膜表面に突出した部分はその周囲の前記艶出樹脂層表面よりも低くなっていることを特徴とする化粧材。
- 前記基材に柄模様が施されてなることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
- 前記柄模様が、前記模様状の艶出樹脂層が設けられた部分と同調するか、若しくは、前記模様状の艶出樹脂層が設けられていない部分と同調する同調柄模様を少なくとも含むことを特徴とする請求項2に記載の化粧材。
- 前記耐摩耗艶消樹脂層に、無機耐摩剤の沈降防止剤及びシランカップリング剤が添加されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧材。
- 前記無機耐摩剤の平均粒径が5〜50μmであり、且つ、その添加量が樹脂100重量部当たり2〜30重量部であり、且つ、前記耐摩耗艶消し樹脂層の厚さが3〜50μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧材。
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