JP4655411B2 - マスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法 - Google Patents
マスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リソグラフィ用のマスクおよびその製造方法と、半導体装置の製造方法に関し、特に、電子線転写型リソグラフィ用のステンシルマスクおよびその製造方法と、電子線転写型リソグラフィ工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSIの微細化および高集積化に伴い、電子線転写型リソグラフィ(EPL;Electron beam Projection Lithography)の実用化が期待されている。実用化が進められているEPLとしては、IBMとニコンが共同開発しているPREVAIL(projection exposure with variable axis immersion lenses)(H. C. Pfeiffer他 Journal of Vacuum Science and Technology B17 p.2840 (1999))が挙げられる。
また、リープル、東京精密およびソニーが共同開発しているLEEPL(lowenergy electron-beam proximity projection lithography)(T. Utsumi, Journal of Vacuum Science and Technology B17 p.2897 (1999))が挙げられる。
【0003】
EPLに用いられるマスクとして、薄膜(メンブレン)の一部に孔(アパーチャー)を有するステンシルマスクと、メンブレン上の一部に重金属層を有するメンブレンマスクが提案されている。ステンシルマスクの場合、アパーチャー部分を電子線が透過する。メンブレンマスクの場合、重金属層で電子線が散乱され、重金属層が形成されていない部分を電子線が透過する。
【0004】
PREVAILには100keV程度の電子線が用いられるため、ステンシルマスクとメンブレンマスクのいずれも利用可能である。
一方、LEEPLには2keV程度の電子線が用いられる。電子線のエネルギーが低いため、電子線がメンブレンマスクを透過しない。したがって、LEEPLの場合はステンシルマスクが用いられる。
【0005】
PREVAIL用のステンシルマスクは、2μm厚のシリコンメンブレンに、パターンに対応したアパーチャーを有する。PREVAILは通常、4倍の縮小投影系である。電子線はアパーチャー部分のみ無散乱で透過して、レジスト上に結像される。これにより、レジストに所定のパターンで露光が行われる。
【0006】
LEEPL用のステンシルマスクは、500nm厚のシリコンメンブレンまたはダイアモンドメンブレンに、パターンに対応したアパーチャーを有する。LEEPLは等倍の投影系である。電子線はアパーチャー部分のみ透過して、レジストにパターンが転写される。
【0007】
図18は従来のステンシルマスクの断面図である。図18に示すように、ステンシルマスク201は例えばシリコンウェハ202に、所定の大きさのメンブレン203を有する。メンブレン203の周囲にはストラット204と呼ばれる梁が形成されている。メンブレン203には、マスクパターンに対応するアパーチャー205が形成されている。
メンブレン203にアパーチャーを形成することにより、メンブレン203の機械的強度は著しく低下する。ストラット204はステンシルマスク201の機械的強度を補強するための支持体として作用する。
【0008】
シリコンウェハを用いてステンシルマスク201を形成する場合、ストラット204の高さは例えば725μmとなる。メンブレン203はシリコン層206の一部であり、通常、シリコン層206の表面は(100)面である。メンブレン203を含むシリコン層206と、ストラット204との間にはシリコン酸化膜207が形成されている。シリコン酸化膜207はシリコンウェハ202の裏面にエッチングを行ってストラット204を形成する工程において、エッチングストッパー層として用いられる。
【0009】
上記のようなステンシルマスク201を製造するには、まず、図19(a)に示すように、SOIウェハ211を作製する。SOIウェハ211はシリコンウェハ202の一方の面にシリコン酸化膜207を介してシリコン層206を有する。シリコンウェハ202の他方の面には、必要に応じて裏面側シリコン酸化膜212が形成される。
【0010】
次に、図19(b)に示すように、SOIウェハ211の裏面側にストラットのパターンでレジスト213を形成する。レジスト213をマスクとして、SOIウェハ211の裏面側から裏面側シリコン酸化膜212およびシリコンウェハ202にドライエッチングを行う。これにより、シリコンからなるストラット204が形成される。
【0011】
裏面側シリコン酸化膜212を形成しない場合、シリコンウェハ202のエッチングが終了する前にレジスト213がエッチングされて消失し、ストラットを形成できなくなる場合がある。したがって、エッチングマスクとして裏面側シリコン酸化膜212が設けられる。
【0012】
次に、図19(c)に示すように、ストラット204をマスクとしてシリコン酸化膜207にエッチングを行う。その後、レジスト213を除去する。次に、図19(d)に示すように、シリコン層206上に所定のパターンのレジスト214を形成する。続いて、レジスト214をマスクとしてシリコン層206にドライエッチングを行う。これにより、図18に示すように、マスクパターンに対応するアパーチャー205が、メンブレン203に形成される。その後、裏面側シリコン酸化膜212およびレジスト214を除去することにより、ステンシルマスク201が得られる。
【0013】
以上のように、従来のステンシルマスクの製造方法によれば、レジストをマスクとするドライエッチングによりアパーチャーが形成される。アパーチャーを形成するドライエッチングは、メンブレン材料の結晶面を考慮せずに行われていた。また、アパーチャーの断面形状は、例えばエッチングガスの組成等のエッチング条件を調節することにより制御されていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のマスクの製造方法に従って、メンブレンにアパーチャーを形成すると、レジストパターンのエッジラフネスがそのままマスクに転写され、パターン欠陥の要因となる。また、アパーチャーの断面形状はエッチング条件に応じて変化するため、必ずしも図18に示すような垂直な断面形状とならず、断面がテーパ状となったり、高さ方向の中央近傍でアパーチャーの径が大きくなったりすることがある。
【0015】
一般に、パターンを微細化すると、マスクパターンの線幅や面積等の幾何学的形状について、設計寸法からの誤差は大きくなる。このような誤差の増大は、例えば描画装置の精度やレジストの特性に起因する。アパーチャーの断面がテーパ状となり、テーパ角の予想が困難である場合には、マスクパターンの線幅等を高精度に制御することができない。したがって、上記の従来のマスクの製造方法によれば、今後のパターンの微細化に対応することができない。
【0016】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、したがって本発明は、微細パターンを高精度に形成することができるマスクおよびその製造方法と、半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のマスクは、表面に平行に第1の格子面を有する第1の単結晶膜と、前記第1の単結晶膜上に形成された前記第1の単結晶膜と結晶軸が異なる第2の単結晶膜であって、表面に平行に第2の格子面を有する前記第2の単結晶膜と、少なくとも前記第1の単結晶膜と前記第2の単結晶膜とを含む薄膜と、前記薄膜の一部に形成された、荷電粒子線が透過する孔と、前記第1の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第3の格子面と、前記第2の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第4の格子面と、前記薄膜の前記第1の単結晶膜側の面の一部に、前記孔を透過した前記荷電粒子線を遮断しないように形成された薄膜支持部とを有することを特徴とする。
【0023】
好適には、前記第1の単結晶膜は第1のシリコン単結晶膜であり、前記第2の単結晶膜は第2のシリコン単結晶膜であり、前記第1の格子面は(110)面であり、前記第2の格子面は(100)面であり、前記第3の格子面は(111)面であり、前記第4の格子面は(111)面である。
好適には、前記薄膜は前記第2のシリコン単結晶膜上に薄膜支持層をさらに有する。好適には、前記荷電粒子線は電子線である。
【0024】
これにより、孔の断面を原子層オーダーで平坦にすることが可能となる。第1の単結晶膜として、表面に平行に(110)面を有する第1のシリコン単結晶膜を用い、第2の単結晶膜として、表面に平行に(100)面を有する第2のシリコン単結晶膜を用い、孔の壁面を(111)面とすることにより、孔の断面形状を高精度に制御できる。
【0025】
また、第2のシリコン単結晶膜を設けることにより、第2のシリコン単結晶膜のパターンが縮小されたパターンを第1のシリコン単結晶膜に形成することが可能となる。さらに、薄膜支持層を設けることにより、応力や熱に対する薄膜の耐久性を向上させることができる。
【0032】
上記の目的を達成するため、本発明のマスクの製造方法は、基板の一方の面上に、表面に平行に第1の格子面を有する第1の単結晶膜を形成する工程と、前記第1の単結晶膜上に、前記第1の単結晶膜と結晶軸が異なる第2の単結晶膜であって、表面に平行に第2の格子面を有する前記第2の単結晶膜を形成する工程と、前記基板の他方の面側から前記基板の一部を除去し、薄膜支持部を形成する工程と、前記第2の格子面が、前記第2の単結晶膜の他の一つの格子面である第3の格子面に対して選択的にエッチングされる条件で前記第2の単結晶膜にエッチングを行うことにより、荷電粒子線が透過する孔の一部であって、壁面が第3の格子面である第1の開口部を前記第2の単結晶膜に形成する工程と、前記第1の格子面が、前記第1の単結晶膜の他の一つの格子面である第4の格子面に対して選択的にエッチングされる条件で前記第1の単結晶膜にエッチングを行うことにより、前記孔の他の一部であって、壁面が第4の格子面である第2の開口部を前記第1の単結晶膜に形成する工程とを有することを特徴とする。
【0033】
本発明のマスクの製造方法は、好適には、前記第2の単結晶膜を形成した後、前記第2の単結晶膜上に薄膜支持層を形成する工程と、前記第1の開口部を前記第2の単結晶膜に形成する前に、前記第1の開口部上の前記薄膜支持層にエッチングを行う工程とをさらに有する。
【0034】
本発明のマスクの製造方法は、好適には、前記第2の単結晶膜を形成する工程は、前記第2の単結晶膜を表面に有する第2の基板を、前記第1の単結晶膜と前記第2の単結晶膜とが接するように、前記基板に貼り合わせる工程と、前記第2の単結晶膜を前記第1の単結晶膜上に残して、前記第2の基板を除去する工程とを有する。
【0035】
本発明のマスクの製造方法は、さらに好適には、前記第2の基板を前記基板と貼り合わせる前に、前記第2の基板と前記第2の単結晶膜との層間に犠牲膜を形成する工程をさらに有し、前記第2の基板を除去する工程は、前記犠牲膜が露出するまで前記第2の基板を研削する工程と、前記犠牲膜をエッチングにより除去する工程とを含む。
【0036】
好適には、前記第1の単結晶膜は第1のシリコン単結晶膜であり、前記第2の単結晶膜は第2のシリコン単結晶膜であり、前記第1の格子面は(110)面であり、前記第2の格子面は(100)面であり、前記第3の格子面は(111)面であり、前記第4の格子面は(111)面である。
【0037】
本発明のマスクの製造方法は、好適には、前記第1の単結晶膜を形成する工程において、前記基板上に前記第1の単結晶膜とエッチング速度の異なるエッチングストッパー層を介して前記第1の単結晶膜を形成し、前記薄膜支持部を形成する工程は、前記エッチングストッパー層が露出するまで前記基板にエッチングを行う工程を含む。
【0038】
これにより、アパーチャーの断面を原子層オーダーで平坦にし、アパーチャーの断面を垂直あるいは一定のテーパ角にすることが可能となる。また、本発明のマスクの製造方法によれば、ウェットエッチングによりアパーチャーを形成した場合にも、アパーチャーの良好な断面形状が得られる。
【0039】
本発明のマスクの製造方法によれば、結晶軸の異なる単結晶膜を積層することにより、上層の単結晶膜(第2の単結晶膜)に形成されたパターンを縮小して下層の単結晶膜(第1の単結晶膜)に形成することができる。
また、薄膜支持層を設けることにより、マスク製造過程でのマスクの破損が防止されるため、マスクの歩留りを向上させることができる。
【0042】
本発明の半導体装置の製造方法は、所定のマスクパターンが形成されたマスクを介して、基板上に荷電粒子線を照射して、前記基板に前記マスクパターンを転写する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記マスクは、表面に平行に第1の格子面を有する第1の単結晶膜と、前記第1の単結晶膜上に形成された前記第1の単結晶膜と結晶軸が異なる第2の単結晶膜であって、表面に平行に第2の格子面を有する前記第2の単結晶膜と、少なくとも前記第1の単結晶膜と前記第2の単結晶膜とを含む薄膜と、前記薄膜の一部に形成された、荷電粒子線が透過する孔と、前記第1の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第3の格子面と、前記第2の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第4の格子面と、前記薄膜の前記第1の単結晶膜側の面の一部に、前記孔を透過した前記荷電粒子線を遮断しないように形成された薄膜支持部とを有することを特徴とする。
【0043】
好適には、前記第1の単結晶膜は第1のシリコン単結晶膜であり、前記第2の単結晶膜は第2のシリコン単結晶膜であり、前記第1の格子面は(110)面であり、前記第2の格子面は(100)面であり、前記第3の格子面は(111)面であり、前記第4の格子面は(111)面である。
【0044】
これにより、LSI回路パターンのラフネスを減少させ、パターン欠陥の少ないデバイスを作製することが可能となる。また、LSI回路に微細化されたパターンを高精度に形成することが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のマスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態のマスクの断面図であり、図2は図1の孔(アパーチャー)部分を拡大した図である。本実施形態のステンシルマスクは、EPLの一つであるLEEPLに好適に用いられる。
【0046】
図1に示すように、本実施形態のステンシルマスク101はシリコンウェハ102上に、所定の大きさのメンブレン103を有する。本実施形態の場合、メンブレン103の大きさは例えば25mm角とする。メンブレン103の周囲にはストラット104が形成されている。メンブレン103には、マスクパターンに対応するアパーチャー105が形成されている。
メンブレン103にアパーチャーを形成することにより、メンブレン103の機械的強度は低下する。ストラット104はステンシルマスク101の機械的強度を補強するための支持体として作用する。
【0047】
本実施形態のステンシルマスク101によれば、メンブレン103はシリコン層107と、シリコン窒化膜108と、第1の金属層121と、第2の金属層122と、第3の金属層123とからなる。シリコン窒化膜108はシリコン層107上に形成されている。第1の金属層121は、シリコン層107のシリコン窒化膜108が形成されていない側の面に形成されている。第2の金属層122は、シリコン窒化膜108上に形成されている。第3の金属層123は、少なくともシリコン層107部分のアパーチャー105壁面に形成されている。
【0048】
シリコン窒化膜108および第1〜第3の金属層121、122、123は、メンブレン103の機械的強度を向上させるためのメンブレン支持層として設けられる。さらに、第1〜第3の金属層121、122、123を形成することにより、EPLを行う際にステンシルマスク101が帯電して(チャージアップ)、入射する電子の位置がずれるのを防止することができる。メンブレン103の補強と、チャージアップの防止が可能であれば、第1〜第3の金属層121、122、123のかわりに、金属以外の材料からなる導電層を形成してもよい。
【0049】
第1〜第3の金属層121、122、123は必ずしもすべて設ける必要はない。第3の金属層123が均一な厚さで形成されない場合、マスクパターンのエッジラフネスが問題となる。通常、第3の金属層123は第2の金属層122と同一の工程で形成されるため、このようなエッジラフネスの増大を避けるためには、第1の金属層121のみ設けてもよい。
【0050】
また、図1に示すように、メンブレン103を含むシリコン層107と、ストラット104との間にはシリコン酸化膜109が形成されている。シリコン酸化膜109はシリコンウェハ102の裏面にエッチングを行ってストラット104を形成する工程において、エッチングストッパー層として用いられる。
【0051】
図2に示すように、シリコン層107とシリコン窒化膜108との界面において、シリコン層107の表面は(100)面である。また、アパーチャー105に対するシリコン層107の断面は(111)面である。
本実施形態のステンシルマスクによれば、メンブレン材料の結晶面方位を考慮してアパーチャー105が形成される。シリコン層107と第1の金属層121との界面と、シリコン層107の断面である(111)面とのなす角度は54.7°である。
【0052】
このように、メンブレン材料の結晶面方位を利用してアパーチャー105のテーパ角を制御するため、パターンをさらに微細化した場合にもテーパ角を一定にすることができる。マスクパターンの線幅W2 は、シリコン窒化膜108部分の線幅W1 、シリコン層107の厚さdおよびテーパ角によって決定される。
【0053】
図2に示す本実施形態のマスクによれば、シリコン窒化膜108上に線幅W2のレジストを形成できない場合にも、線幅W1 のレジストを形成することができれば、線幅W1 よりも縮小された線幅W2 でマスクパターンを形成することができる。ここで、アパーチャーのテーパ角が一定であることから、線幅W1 は高精度に縮小される。
【0054】
次に、本実施形態のステンシルマスクの製造方法を説明する。本実施形態のステンシルマスクを製造するには、まず、図3(a)に示すように、表面が(100)面であるSOIウェハ124の表面に、メンブレン支持層としてシリコン窒化膜108を形成する。
【0055】
SOIウェハ124はシリコンウェハ102上に、シリコン酸化膜109を介してシリコン層107を有する。シリコンウェハ102の厚さは例えば725μmである。シリコン酸化膜109の厚さは例えば100nmである。シリコン層107の厚さは例えば50nmである。シリコン層107の厚さは、ステンシルマスクを使用してEPLを行う際の電子線のエネルギーや、アパーチャーの線幅変換量(W1 −W2 )に応じて適宜変更してもよい。シリコン層107の表面は(100)面である。
【0056】
シリコン窒化膜108は例えば化学気相成長(CVD;chemical vapor deposition)により形成する。シリコン窒化膜108の厚さは例えば500nmとする。メンブレン支持層はシリコン層107にエッチングを行う際のエッチャントでエッチングされず、かつチップ領域に対応する大きさ(例えば25mm角)のメンブレンを支持できる材料であれば、他の材料に変更することもできる。
【0057】
シリコン層107用のエッチャントとして例えば水酸化カリウム(KOH)またはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH;tetramethylammoniumhydroxide)を用いる場合、シリコン窒化膜のかわりに例えばシリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜、ダイアモンド、DLC(diamond like carbon)、金属等の層を100〜3000nm程度の厚さで形成してもよい。
【0058】
次に、図3(b)に示すように、シリコン窒化膜108上にレジスト118を形成する。レジスト118の間隔W1 は、図2に示すシリコン層107の下端の線幅W2 よりも広くする。続いて、レジスト118をマスクとしてシリコン窒化膜108にエッチングを行うことにより、レジスト118のパターンがシリコン窒化膜108に転写される。このエッチングは、例えばCF4 等を用いたドライエッチングとする。その後、レジスト118を除去する。
【0059】
次に、図3(c)に示すように、シリコン窒化膜108をマスクとしてシリコン層107にウェットエッチングを行う。例えば濃度30wt%、温度70℃のKOH溶液にウェハを浸漬した場合、(100)面シリコンのエッチングレートが797nm/分であるのに対して、(111)面シリコンのエッチングレートは5nm/分と極端に遅い。
【0060】
すなわち、シリコン層107の垂直方向には速やかにエッチングが進行するのに対し、シリコン窒化膜108近傍ではエッチングがほとんど進行しない。したがって、シリコン層107におけるエッチング断面は(111)面に相当するテーパ状となり、この(111)面はシリコン層107の(100)面に対して54.7°の角度をなす(図2参照)。
【0061】
その結果、シリコン層107の下端における線幅W2 は、レジスト118またはシリコン窒化膜108の線幅W1 よりも狭くなる。シリコン層107の厚さをdとしたとき、
W2 =W1 −2d/tan54.7°
と表され、線幅W1 はシリコン層107の厚さdに応じて線幅W2 に縮小される。
【0062】
本実施形態においては、シリコン層107の厚さdが50nmであることから、例えばレジスト118またはシリコン窒化膜108の線幅W1 を105.8nmとすることにより、W2 =35nmの微細なパターンが高精度に形成される。
上記のように結晶面によるエッチングレートの違いを利用して、アパーチャーを形成した場合、アパーチャーの断面形状を原子層オーダーで平坦にしたり、アパーチャーを所定のテーパ角の断面形状で加工したりすることができる。
【0063】
シリコン層107にウェットエッチングを行うときのエッチャントにTMAH溶液を用いても、結晶面に応じてエッチングレートが変化する。例えば濃度20wt%、温度80℃のTMAH溶液にウェハを浸漬した場合、シリコンのエッチングレートは(100)面で603nm/分、(111)面で17nm/分となる。したがって、KOH溶液を用いる場合と同様に、特定の結晶面に選択的にエッチングを行い、アパーチャー断面の平坦性や形状を高精度に制御することができる。
【0064】
次に、図4(d)に示すように、シリコンウェハ102に裏面側からレジスト(不図示)をマスクとしてエッチングを行い、ストラット104を形成する。裏面側シリコン酸化膜116は必ずしも設ける必要はないが、裏面側シリコン酸化膜116を形成せずにドライエッチングを行うと、シリコンウェハ102のエッチングが終了する前にレジストがエッチングされて消失し、ストラットを形成できなくなる場合がある。したがって、エッチングマスクとして裏面側シリコン酸化膜116が設けられる。
【0065】
次に、図4(e)に示すように、メンブレン103部分のシリコン酸化膜109を除去する。シリコン酸化膜109は、例えばフッ酸を用いたウェットエッチングにより除去できる。このウェットエッチングにより、裏面側シリコン酸化膜116も除去される。
【0066】
次に、図4(f)に示すように、マスクの一方の面にスパッタ法や真空蒸着法などのPVDを行い、第2の金属層122および第3の金属層123を形成する。第2および第3の金属層122、123の材料としては、例えば白金、パラジウム、金、アルミニウム、チタン、モリブデン、クロム、イリジウム、タングステン等の金属を用いる。また、これらの金属層を形成せず、金属以外の材料からなる導電層をPVDにより形成してもよい。
【0067】
第2および第3の金属層122、123の厚さは、ステンシルマスクを使用してEPLを行う際の電子線のエネルギーに応じて、シリコン層107の強度が十分に補強される範囲で設定する。第2および第3の金属層122、123の厚さは、例えば5〜200nm程度とする。電子線の加速電圧を2keVとするLEEPLの場合には、第2の金属層122の厚さを20〜30nm程度とすることが望ましい。
【0068】
その後、図1に示すように、マスクの他方の面に同様にPVDを行い、第1の金属層121を形成する。第1の金属層121の材料としては、第2および第3の金属層122、123と同様の金属を用いることができる。また、第1の金属層121の厚さは、第2および第3の金属層122、123と同様に設定する。但し、第2および第3の金属層122、123の厚さと第1の金属層121の厚さは異なっていてもよい。
【0069】
以上の工程により、図1に示すステンシルマスク101が得られる。上記の本実施形態のマスクの製造方法によれば、シリコン窒化膜108およびシリコン層107にエッチングを行ってアパーチャー105を形成した後、シリコンウェハ102にエッチングを行ってストラット104を形成する。しかしながら、実施形態1と同様に、シリコンウェハ102にエッチングを行ってストラット104を形成してから、シリコン窒化膜108およびシリコン層107にエッチングを行うこともできる。
【0070】
本実施形態の半導体装置の製造方法は、上記の本実施形態のマスクの製造方法に従ってステンシルマスクを作製し、作製されたマスクを用いてLEEPLを行う工程を含む。本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、微細パターンが高精度に形成されたマスクを用いてEPLを行うため、LSIパターンのパターン欠陥を低減できる。
【0071】
(実施形態2)
図5は本実施形態のマスクの断面図である。図5に示すように、本実施形態のステンシルマスク131はストラット104の形状を除き、実施形態1のステンシルマスク101と共通の構造を有する。したがって、メンブレン103の構成や、アパーチャー部分の構造は図2と同様である。
【0072】
本実施形態のステンシルマスク131は、ストラット104がウェットエッチングにより形成される。この場合、ストラット104を形成する前にシリコン窒化膜108およびシリコン層107にアパーチャーを形成すると、ストラット104を形成する際に、アパーチャー部分のシリコン層107を保護する必要が生じる。したがって、ストラット104をウェットエッチングにより形成する場合は、アパーチャー105を形成する前にストラット104を形成することが望ましい。
【0073】
以下、本実施形態のステンシルマスクの製造方法を説明する。本実施形態のステンシルマスク131を製造するには、まず、実施形態1の図3(a)に示す工程と同様に、図6(a)に示すように、表面が(100)面であるSOIウェハ124の表面に、メンブレン支持層としてシリコン窒化膜108を形成する。
【0074】
次に、図6(b)に示すように、シリコンウェハ102の裏面にストラットのパターンでレジストを形成する。レジストをマスクとして、シリコンウェハ102にウェットエッチングを行う。これにより、ストラット104が形成される。このウェットエッチングには、エッチャントとして例えばKOHやTMAH等を用いる。このエッチングにおいてシリコン酸化膜109はエッチングストッパー層となる。エッチング後、レジストを除去する。
【0075】
次に、実施形態1の図3(b)および(c)に示す工程と同様に、図6(c)に示すように、シリコン窒化膜108およびシリコン層107にエッチングを行う。シリコン窒化膜108には、レジスト(不図示)をマスクとするドライエッチングを行う。
【0076】
一方、シリコン層107にはシリコン窒化膜108をマスクとしてウェットエッチングを行う。このウェットエッチングには、エッチャントとして例えばKOHやTMAH等を用いる。これにより、アパーチャーの断面形状を原子層オーダーで平坦にしたり、断面のテーパ角を高精度に制御したりすることが可能である。
【0077】
次に、実施形態1の図4(e)に示す工程と同様に、メンブレン103部分のシリコン酸化膜109を除去する。その後、実施形態1の図4(f)に示す工程と同様に、マスクの一方の面に第2および第3の金属層122、123を形成する。さらに、マスクの他方の面に第1の金属層121を形成することにより、図5に示すステンシルマスク131が得られる。
【0078】
(実施形態3)
図7は本実施形態のマスクの断面図であり、図8は図7のアパーチャー部分を拡大した図である。本実施形態のステンシルマスクは、EPLの一つであるLEEPLに好適に用いられる。
【0079】
図7に示すように、本実施形態のステンシルマスク141はシリコンウェハ102上に、所定の大きさのメンブレン103を有する。本実施形態の場合、メンブレン103の大きさは例えば25mm角とする。メンブレン103の周囲にはストラット104が形成されている。メンブレン103には、マスクパターンに対応するアパーチャー105が形成されている。
メンブレン103にアパーチャーを形成することにより、メンブレン103の機械的強度は低下する。ストラット104はステンシルマスク141の機械的強度を補強するための支持体として作用する。
【0080】
本実施形態のステンシルマスク141によれば、メンブレン103はシリコン層106と、シリコン層106上に形成されたシリコン層107と、シリコン層107上に形成されたシリコン窒化膜108との3層からなる。シリコン窒化膜108は、メンブレン103の機械的強度を向上させるためのメンブレン支持層として設けられる。
また、図示しないが、シリコン層106に導電性をもたせ、ステンシルマスク141のチャージアップを防止する目的で、シリコン層106に不純物をドープしたり、シリコン層106表面に導電層を形成したりしてもよい。
【0081】
図7に示すように、メンブレン103を含むシリコン層106と、ストラット104との間にはシリコン酸化膜109が形成されている。シリコン酸化膜109はシリコンウェハ102の裏面にエッチングを行ってストラット104を形成する工程において、エッチングストッパー層として用いられる。
【0082】
図8に示すように、シリコン層106とシリコン層107との界面において、シリコン層106の表面は(110)面である。シリコン層107とシリコン窒化膜108との界面において、シリコン層107の表面は(100)面である。また、アパーチャー105内に露出するシリコン層106の表面は(111)面である。一方、アパーチャー105内に露出するシリコン層107の表面は(111)面である。
【0083】
本実施形態のステンシルマスクによれば、メンブレン材料の結晶面方位を考慮してアパーチャー105が形成される。シリコン層106の表面である(110)面と、シリコン層107の断面である(111)面とのなす角度は54.7°であり、シリコン層106の断面である(111)面はマスク表面に対してほぼ垂直に加工される。
【0084】
このように、メンブレン材料の結晶面方位を利用してアパーチャー105のテーパ角を制御するため、パターンをさらに微細化した場合にもテーパ角を一定にすることができる。マスクパターンの線幅W2 は、シリコン窒化膜108部分の線幅W1 、シリコン層107の厚さdおよびテーパ角によって決定される。
【0085】
図8に示す本実施形態のマスクによれば、シリコン窒化膜108上に線幅W2のレジストを形成できない場合にも、線幅W1 のレジストを形成することができれば、線幅W1 よりも縮小された線幅W2 でマスクパターンを形成することができる。ここで、アパーチャーのテーパ角が一定であることから、線幅W1 は高精度に縮小される。
【0086】
次に、本実施形態のステンシルマスクの製造方法を説明する。本実施形態のステンシルマスクを製造するには、まず、図9(a)および(b)に示すように、SOIウェハ111と多層シリコンウェハ112とを貼り合わせ、ウェハ115を形成する。このときの貼り合わせ面は、SOIウェハ111側が(110)面であり、多層シリコンウェハ112側が(100)面である。
【0087】
SOIウェハ111はシリコンウェハ102上に、シリコン酸化膜109を介してシリコン層106を有する。シリコンウェハ102の厚さは例えば725μmである。シリコン酸化膜109の厚さは例えば100nmである。シリコン層106の厚さは例えば100nmである。シリコン層106の表面は(110)面である。
【0088】
多層シリコンウェハ112はシリコンウェハ113上に、多孔質シリコン層114を介してシリコン層107を有する。シリコンウェハ113の厚さは例えば725μmである。多孔質シリコン層114の厚さは例えば300nmである。シリコン層107の厚さは例えば50nmである。シリコン層107の表面は(100)面である。
【0089】
SOIウェハ111のシリコン層106の厚さは、ステンシルマスクを使用してEPLを行う際の電子線のエネルギーに応じて適宜変更する。電子線の加速電圧が2keVの場合には、シリコン層106の厚さを100〜200nm程度の範囲にすることが望ましい。
【0090】
多層シリコンウェハ112の多孔質シリコン層114は、シリコンウェハ113にフッ酸溶液中で陽極化成を行って形成する。具体的には、フッ酸とエタノールを含む溶液中で、単結晶シリコンウェハ113を陽極として電流を流す。これにより、シリコンウェハ113の表面に数nm径の微細孔が形成される。多孔質の構造は溶液の濃度、電流密度やシリコンの比抵抗によって制御される。また、電流を流す時間に応じて、多孔質シリコン層114の厚さが決定される。
陽極化成によりシリコンウェハ113の表面を多孔質化した後、エピタキシャル成長によりシリコン層107を形成する。
【0091】
その後、SOIウェハ111と多層シリコンウェハ112とを貼り合わせる。
ウェハを貼り合わせるには、それぞれのウェハを洗浄してから、室温で表面を接触させ、ファンデルワールス力により結合させる。その後、熱処理を行って共有結合を形成させ、貼り合わせを強固にする。
【0092】
SOIウェハ111のシリコン酸化膜109と、多層シリコンウェハ112の多孔質シリコン層114は、後述するようにエッチングストッパー層として用いられる。したがって、シリコン層107の結晶性が低下しなければ、他の材料に変更することも可能である。
【0093】
次に、図10(c)に示すように、ウェハ115の表面のシリコンウェハ113および多孔質シリコン層114を除去する。これらの層を除去するには、ウェハ115の表面から多孔質シリコン層114が露出するまで表面研削を行ってから、エッチングにより多孔質シリコン層114を選択的に除去する。
【0094】
このエッチングはエッチング液として例えばフッ酸と硝酸の混合液を用い、室温で行うことができる。多孔質シリコンは単結晶シリコンに比較してエッチング速度が著しく速く、単結晶シリコンに対する多孔質シリコンのエッチング選択比を例えば10万程度にすることも可能である。したがって、下地のシリコン層107に損傷を与えずに、多孔質シリコン層114のみ除去することができる。
以上の工程により、シリコンウェハ102上に互いに結晶面の異なるシリコン層106、107が積層される。
【0095】
次に、図10(d)に示すように、シリコン層107の(100)面上にメンブレン支持層としてシリコン窒化膜108を形成する。シリコン窒化膜108は例えばCVDにより形成する。シリコン窒化膜108の厚さは例えば500nmとする。
【0096】
メンブレン支持層はシリコン層106、107にエッチングを行う際のエッチャントでエッチングされず、かつチップ領域に対応する大きさ(例えば25mm角)のメンブレンを支持できる材料であれば、他の材料に変更することもできる。シリコン層106、107用のエッチャントとして例えばKOHまたはTMAHを用いる場合、シリコン窒化膜のかわりに例えばシリコン酸化膜を用いることもできる。
また、メンブレンを支持できる範囲であればメンブレン支持層の厚さを変更することもできる。例えば、メンブレン支持層としてシリコン窒化膜あるいはシリコン酸化膜を400〜800nm程度の厚さで形成してもよい。
【0097】
次に、図10(e)に示すように、ウェハ115の裏面に裏面側シリコン酸化膜116を形成し、その表面にストラットのパターンでレジスト117を形成する。実施形態1において前述したように、ストラット104の形成をドライエッチングにより行う場合、エッチングが終了する前にレジストが消失する可能性がある。これを防止するため、ストラットのパターンでレジストを形成する前に、予め裏面側シリコン酸化膜116を設けてもよい。
【0098】
レジスト117をマスクとして裏面側シリコン酸化膜116にエッチングを行ってから、図11(f)に示すように、必要に応じてレジスト117を除去する。あるいは、レジスト117を残したままシリコンウェハ102にエッチングを行うこともできる。
【0099】
次に、図11(g)に示すように、裏面側シリコン酸化膜116(あるいはレジスト117が残っている場合にはレジスト117)をマスクとして、シリコンウェハ102にエッチングを行う。これにより、ストラット104が形成される。このエッチングにおいてシリコン酸化膜109はエッチングストッパー層となる。等倍投影系のLEEPL用マスクの場合、矢印で示すメンブレン領域は、チップ領域に対応する。
【0100】
このエッチングは、例えばSF6 やNF3 等のフッ素系ガスを用いたドライエッチングや、KOH等を用いたウェットエッチングとする。SOIウェハ111のシリコンウェハ102表面が(110)面である場合には、ウェットエッチングによりストラット104を形成すると、ストラット104の断面が(111)面となり、ストラット断面を垂直に加工することができる。
【0101】
次に、図11(h)に示すように、シリコン窒化膜108上にレジスト118を形成する。レジスト118の間隔W1 は、図8に示すシリコン層106の線幅W2 よりも広くする。続いて、レジスト118をマスクとしてシリコン窒化膜108にエッチングを行うことにより、レジスト118のパターンがシリコン窒化膜108に転写される。このエッチングは、例えばCF4 等を用いたドライエッチングとする。その後、図12(i)に示すように、レジスト118を除去する。
【0102】
次に、図12(j)に示すように、シリコン窒化膜108をマスクとしてシリコン層107にウェットエッチングを行う。例えば濃度30wt%、温度70℃のKOH溶液にウェハを浸漬した場合、(100)面シリコンのエッチングレートが797nm/分であるのに対して、(111)面シリコンのエッチングレートは5nm/分と極端に遅い。
【0103】
すなわち、シリコン層107の垂直方向には速やかにエッチングが進行するのに対し、シリコン窒化膜108近傍ではエッチングがほとんど進行しない。したがって、シリコン層107におけるエッチング断面は(111)面に相当するテーパ状となり、この(111)面はシリコン層107の(100)面に対して54.7°の角度をなす(図8参照)。
【0104】
その結果、シリコン層106とシリコン層107との界面におけるシリコン層107の線幅W2 は、レジスト118またはシリコン窒化膜108の線幅W1 よりも狭くなる。シリコン層107の厚さをdとしたとき、
W2 =W1 −2d/tan54.7°
と表され、線幅W1 はシリコン層107の厚さdに応じて線幅W2 に縮小される。本実施形態においては、シリコン層107の厚さdが50nmであることから、例えばレジスト118またはシリコン窒化膜108の線幅W1 を105.8nmとすることにより、W2 =35nmの微細なパターンが高精度に形成される。
【0105】
引き続き、KOH溶液にウェハ115を浸漬し、図12(k)に示すように、シリコン層106にウェットエッチングを行う。シリコン層107のエッチング断面である(111)面のエッチングレートが5nm/分であるのに対し、シリコン層106表面の(110)面のエッチングレートは1455nm/分と桁違いに速い。したがって、シリコン層106の(110)面が選択的にエッチングされる。
【0106】
また、シリコン層106部分のアパーチャー105については、アパーチャー105壁面が(111)面となるため、水平方向へのエッチングはほとんど進行しない。これにより、シリコン層106部分ではアパーチャー105の垂直な断面形状が得られる。
上記のように結晶面によるエッチングレートの違いを利用して、アパーチャーを形成した場合、アパーチャーの断面形状を原子層オーダーで平坦にしたり、アパーチャーを垂直な断面形状で加工したりすることができる。
【0107】
シリコン層107、106にウェットエッチングを行うときのエッチャントにTMAH溶液を用いても、結晶面に応じてエッチングレートが変化する。例えば濃度20wt%、温度80℃のTMAH溶液にウェハを浸漬した場合、シリコンのエッチングレートは(100)面で603nm/分、(110)面で1114nm/分、(111)面で17nm/分となる。したがって、KOH溶液を用いる場合と同様に、特定の結晶面に選択的にエッチングを行い、アパーチャー断面の平坦性や形状を高精度に制御することができる。
【0108】
図12(k)に示すように、シリコン層106にエッチングを行った後、メンブレン103部分のシリコン酸化膜109を除去する。シリコン酸化膜109は、例えばフッ酸を用いたウェットエッチングにより除去できる。以上の工程により、図7に示すステンシルマスク141が得られる。
【0109】
また、図示しないが、上記の本実施形態のマスクの製造方法において、SOIウェハ111と多層シリコンウェハ112とを貼り合わせる前に、少なくとも一方のウェハの表面を酸化してからウェハ同士を貼り合わせてもよい。その場合、シリコン層107のエッチング工程とシリコン層106のエッチング工程との間にシリコン酸化膜のエッチングを追加する。
【0110】
本実施形態の半導体装置の製造方法は、上記の本実施形態のマスクの製造方法に従ってステンシルマスクを作製し、作製されたマスクを用いてLEEPLを行う工程を含む。本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、微細パターンが高精度に形成されたマスクを用いてEPLを行うため、LSIパターンのパターン欠陥を低減できる。
【0111】
(実施形態4)
実施形態3のステンシルマスク141においては、シリコン層107を形成することにより、レジスト118(図11(h)参照)の間隔W1 よりも狭い線幅W2 が得られるが、レジストに直接、微細なパターンを形成できる場合には、シリコン層107を設けなくてもよい。
【0112】
図13は本実施形態のマスクの断面図であり、図14は図13のアパーチャー部分を拡大した図である。図13に示すように、本実施形態のステンシルマスク151はシリコン層107が形成されていないことを除き、実施形態3のステンシルマスクと共通の構造を有する。
【0113】
また、図14に示すように、シリコン層106とシリコン窒化膜108との界面において、シリコン層106の表面は(110)面である。これにより、アパーチャー105内に露出するシリコン層106の表面は(111)面となり、アパーチャー105がマスク表面に対してほぼ垂直に加工される。すなわち、シリコン窒化膜108のエッチングマスクとなるレジストと、シリコン層106の線幅W3 との変換差は極めて小さい。
【0114】
本実施形態のステンシルマスク151を製造する場合、ウェハの貼り合わせが不要であり、まず、図15(a)に示すように、SOIウェハ111上にシリコン窒化膜108を形成する。実施形態3と同様に、SOIウェハ111はシリコンウェハ102上に、シリコン酸化膜109を介してシリコン層106を有する。また、シリコン窒化膜108はシリコン酸化膜等に変更してもよい。
【0115】
次に、図15(b)に示すように、ストラットのパターンで裏面側シリコン酸化膜116を形成する。続いて、シリコンウェハ102にエッチングを行い、ストラット104を形成する。その後、図15(c)に示すように、シリコン窒化膜108にドライエッチングを行い、アパーチャー105の一部を形成する。
【0116】
次に、図15(d)に示すように、シリコン層106に例えばKOHまたはTMAH溶液を用いたウェットエッチングを行い、アパーチャー105を形成する。その後、メンブレン103部分のシリコン酸化膜109を除去することにより、図13に示すステンシルマスク151が得られる。
【0117】
(実施形態5)
図7に示す実施形態3のステンシルマスク141には、メンブレン支持層として例えばシリコン窒化膜108が形成されるが、メンブレン支持層を形成しなくてもメンブレン103の強度が十分に得られる場合には、メンブレン支持層を形成しなくてもよい。
【0118】
図16および図17は本実施形態のステンシルマスクの断面図である。図16のステンシルマスク161は実施形態3のステンシルマスク141からシリコン窒化膜108を除いたものである。図17のステンシルマスク171は実施形態4のステンシルマスク151からシリコン窒化膜108を除いたものである。
【0119】
これらのステンシルマスク161、171を製造する場合、例えばシリコン窒化膜のようなメンブレン支持層を形成せずに、シリコン層106またはシリコン層107上にレジストを形成し、レジストをマスクとしてシリコン層106、107にエッチングを行う。
あるいは、メンブレン支持層を積層した状態でシリコン層106、107にアパーチャーを形成し、その後、リソグラフィにステンシルマスクを使用する前にメンブレン支持層を除去する。
【0120】
上記の本発明の実施形態のマスクおよびその製造方法によれば、微細なマスクパターンを高精度に形成することが可能となる。また、本発明の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、EPLにおいて微細なパターンを高精度に転写することが可能となる。
【0121】
本発明のマスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法の実施形態は、上記の説明に限定されない。例えば、本発明のマスクの製造方法を、PREVAIL等のLEEPL以外のEPL用ステンシルマスクや、可変成形型電子線直接描画機用マスク、あるいはイオンビームリソグラフィ用マスクやX線リソグラフィ用マスク等の他のマスクの製造に適用することもできる。あるいは、本発明のマスクをリソグラフィ以外に、例えばイオン注入等、荷電粒子を局所的に照射するプロセスに適用することも可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0122】
【発明の効果】
本発明のマスクによれば、アパーチャーの断面形状や断面の平坦性が高精度に制御され、微細なマスクパターンが高精度に形成される。
本発明のマスクの製造方法によれば、リソグラフィ用マスクに微細パターンを高精度に形成することが可能となる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、リソグラフィ工程において微細パターンを高精度に転写することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態1に係るマスクの断面図である。
【図2】図2は図1のアパーチャー部分の拡大図である。
【図3】図3(a)〜(c)は本発明の実施形態1に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図4】図4(d)〜(f)は本発明の実施形態1に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の実施形態2に係るマスクの断面図である。
【図6】図6(a)〜(c)は本発明の実施形態2に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の実施形態3に係るマスクの断面図である。
【図8】図8は図7のアパーチャー部分の拡大図である。
【図9】図9(a)および(b)は本発明の実施形態3に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図10】図10(c)〜(e)は本発明の実施形態3に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図11】図11(f)〜(h)は本発明の実施形態3に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図12】図12(i)〜(k)は本発明の実施形態3に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図13】図13は本発明の実施形態4に係るマスクの断面図である。
【図14】図14は図13のアパーチャー部分の拡大図である。
【図15】図15(a)〜(d)は本発明の実施形態4に係るマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図16】図16は本発明の実施形態5に係るマスクの断面図である。
【図17】図17は本発明の実施形態5に係るマスクの断面図である。
【図18】図18は従来のマスクの断面図である。
【図19】図19(a)〜(d)は従来のマスクの製造方法の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
101、131、141、151、161、171、201…ステンシルマスク、102、202…シリコンウェハ、103、203…メンブレン、104、204…ストラット、105、205…アパーチャー、106、107、206…シリコン層、108…シリコン窒化膜、109、207…シリコン酸化膜、111、124、211…SOIウェハ、112…多層シリコンウェハ、113…シリコンウェハ、114…多孔質シリコン層、115…ウェハ、116、212…裏面側シリコン酸化膜、117、118、213、214…レジスト、121…第1の金属層、122…第2の金属層、123…第3の金属層。
Claims (12)
- 表面に平行に第1の格子面を有する第1の単結晶膜と、
前記第1の単結晶膜上に形成された前記第1の単結晶膜と結晶軸が異なる第2の単結晶膜であって、表面に平行に第2の格子面を有する前記第2の単結晶膜と、
少なくとも前記第1の単結晶膜と前記第2の単結晶膜とを含む薄膜と、
前記薄膜の一部に形成された、荷電粒子線が透過する孔と、
前記第1の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第3の格子面と、
前記第2の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第4の格子面と、
前記薄膜の前記第1の単結晶膜側の面の一部に、前記孔を透過した前記荷電粒子線を遮断しないように形成された薄膜支持部とを有する、
マスク。 - 前記第1の単結晶膜は第1のシリコン単結晶膜であり、
前記第2の単結晶膜は第2のシリコン単結晶膜であり、
前記第1の格子面は(110)面であり、
前記第2の格子面は(100)面であり、
前記第3の格子面は(111)面であり、
前記第4の格子面は(111)面である、
請求項1記載のマスク。 - 前記薄膜は前記第2のシリコン単結晶膜上に薄膜支持層をさらに有する、
請求項2記載のマスク。 - 前記荷電粒子線は電子線である、
請求項1記載のマスク。 - 基板の一方の面上に、表面に平行に第1の格子面を有する第1の単結晶膜を形成する工程と、
前記第1の単結晶膜上に、前記第1の単結晶膜と結晶軸が異なる第2の単結晶膜であって、表面に平行に第2の格子面を有する前記第2の単結晶膜を形成する工程と、
前記基板の他方の面側から前記基板の一部を除去し、薄膜支持部を形成する工程と、
前記第2の格子面が、前記第2の単結晶膜の他の一つの格子面である第3の格子面に対して選択的にエッチングされる条件で前記第2の単結晶膜にエッチングを行うことにより、荷電粒子線が透過する孔の一部であって、壁面が第3の格子面である第1の開口部を前記第2の単結晶膜に形成する工程と、
前記第1の格子面が、前記第1の単結晶膜の他の一つの格子面である第4の格子面に対して選択的にエッチングされる条件で前記第1の単結晶膜にエッチングを行うことにより、前記孔の他の一部であって、壁面が第4の格子面である第2の開口部を前記第1の単結晶膜に形成する工程とを有する、
マスクの製造方法。 - 前記第2の単結晶膜を形成した後、前記第2の単結晶膜上に薄膜支持層を形成する工程と、
前記第1の開口部を前記第2の単結晶膜に形成する前に、前記第1の開口部上の前記薄膜支持層にエッチングを行う工程とをさらに有する、
請求項5記載のマスクの製造方法。 - 前記第2の単結晶膜を形成する工程は、前記第2の単結晶膜を表面に有する第2の基板を、前記第1の単結晶膜と前記第2の単結晶膜とが接するように、前記基板に貼り合わせる工程と、
前記第2の単結晶膜を前記第1の単結晶膜上に残して、前記第2の基板を除去する工程とを有する、
請求項5記載のマスクの製造方法。 - 前記第2の基板を前記基板と貼り合わせる前に、前記第2の基板と前記第2の単結晶膜との層間に犠牲膜を形成する工程をさらに有し、
前記第2の基板を除去する工程は、前記犠牲膜が露出するまで前記第2の基板を研削する工程と、
前記犠牲膜をエッチングにより除去する工程とを含む、
請求項7記載のマスクの製造方法。 - 前記第1の単結晶膜は第1のシリコン単結晶膜であり、
前記第2の単結晶膜は第2のシリコン単結晶膜であり、
前記第1の格子面は(110)面であり、
前記第2の格子面は(100)面であり、
前記第3の格子面は(111)面であり、
前記第4の格子面は(111)面である、
請求項6記載のマスクの製造方法。 - 前記第1の単結晶膜を形成する工程において、前記基板上に前記第1の単結晶膜とエッチング速度の異なるエッチングストッパー層を介して前記第1の単結晶膜を形成し、
前記薄膜支持部を形成する工程は、前記エッチングストッパー層が露出するまで前記基板にエッチングを行う工程を含む、
請求項5記載のマスクの製造方法。 - 所定のマスクパターンが形成されたマスクを介して、基板上に荷電粒子線を照射して、前記基板に前記マスクパターンを転写する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
前記マスクは、表面に平行に第1の格子面を有する第1の単結晶膜と、
前記第1の単結晶膜上に形成された前記第1の単結晶膜と結晶軸が異なる第2の単結晶膜であって、表面に平行に第2の格子面を有する前記第2の単結晶膜と、
少なくとも前記第1の単結晶膜と前記第2の単結晶膜とを含む薄膜と、
前記薄膜の一部に形成された、荷電粒子線が透過する孔と、
前記第1の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第3の格子面と、
前記第2の単結晶膜部分の前記孔の壁面を構成し、前記第1の格子面および前記第2の格子面に比較してエッチング速度を遅くすることが可能である第4の格子面と、
前記薄膜の前記第1の単結晶膜側の面の一部に、前記孔を透過した前記荷電粒子線を遮断しないように形成された薄膜支持部とを有する、
半導体装置の製造方法。 - 前記第1の単結晶膜は第1のシリコン単結晶膜であり、
前記第2の単結晶膜は第2のシリコン単結晶膜であり、
前記第1の格子面は(110)面であり、
前記第2の格子面は(100)面であり、
前記第3の格子面は(111)面であり、
前記第4の格子面は(111)面である、
請求項11記載の半導体装置の製造方法。
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