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JP4734327B2 - 自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法及びバルブ孔加工装置 - Google Patents

自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法及びバルブ孔加工装置 Download PDF

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JP4734327B2 JP2007526722A JP2007526722A JP4734327B2 JP 4734327 B2 JP4734327 B2 JP 4734327B2 JP 2007526722 A JP2007526722 A JP 2007526722A JP 2007526722 A JP2007526722 A JP 2007526722A JP 4734327 B2 JP4734327 B2 JP 4734327B2
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Description

本発明は、自動車用ホイールリムの所定部位に、エアバルブを装着するバルブ孔を成形する自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法、及びバルブ孔加工装置に関するものである。
自動車用ホイールには、タイヤ内の空気圧を調整するためのエアバルブが取り付けられている。このエアバルブは、自動車用ホイールを構成するホイールリムの、例えば、ドロップ部から表側ビードシート部に立ち上がるウエル部に形成されたバルブ孔に装着される。ここで、エアバルブは、一般的に、ホイールリムの外周側から内周側へ突出するようにして取り付けられる。このため、ウエル部の外側面には、バルブ孔の周囲に、エアバルブを安定して取り付けるための取付座面も形成される。そして、この取付座面とバルブ孔とは、通常、両者の位置関係が厳しく定められている。
ここで、バルブ孔を孔開け加工するパンチと、取付座面を押圧加工するパンチとは、その形状及び加圧力等の成形条件が異なることから、別々の加工装置を用いていることが一般的である。すなわち、取付座面を形成するパンチが配設された加工装置により、取付座面を形成した後、バルブ孔を孔開加工するパンチが配設された加工装置に移送され、当該加工装置によりバルブ孔を形成するようにしていた。このため、各加工装置間を自動車用ホイールリムを移送する場合には、取付座面とハブ孔とを予め定められた位置関係に従って形成できるように、該自動車用ホイールリムを各加工装置に正確に位置決めすることが必要となっていた。
そして、バルブ孔及び取付座面を正確な位置に成形する方法として、例えば、特許文献1のように、自動車用ホイールリムをロータリーテーブルに固持して、該ロータリーテーブルをインデックス回動することにより、該自動車用ホイールリムを、取付座面を形成する加工装置とバルブ孔を形成する加工装置とに順次移送するようにした構成が提案されている。このようにインデックス回動するロータリーテーブルにより、ホイールリムを各装置に正確に位置決めでき、予め定められた位置関係に従って取付座面とバルブ孔とを形成できるようにしていた。
特開平7−314225号公報
ところで、上述したように、取付座面を形成する加工装置とバルブ孔を形成する加工装置に、インデックス回転するロータリーテーブルに自動車用ホイールリムを固持して移送するようにした構成にあっても、ロータリーテーブルを回動させる駆動装置や該駆動装置とロータリーテーブルとの間に介在する様々な動力伝達部材等のクリアランスの影響を排除することができない。このため、取付座面とバルブ孔との位置関係の精度には限界がある。さらに、ホイールリムの製造工程にあって、装置のクリアランスの影響により、形成された取付座面とバルブ孔との位置関係の安定性にも限界があった。
また、バルブ孔の孔開け加工後には、該バルブ孔の孔縁にバリが生じるため、該バリを除去する工程が必要となっていた。例えば、上述したロータリーテーブルを配した構成にあっては、バリ取り用の装置を配設し、該装置にロータリーテーブルによって自動車用ホイールリムを移送するようにしている。このようなバリを除去する工程は、バルブ孔の加工工程を繁雑化するばかりでなく、自動車用ホイールの生産ラインを短縮化及び短時間化する弊害となっている。このため、かかるバリが生じないバルブ孔の加工方法が求められている。
本発明は、自動車用ホイールリムの所定部位に、取付座面とバルブ孔とを正確かつ安定的に形成すると共に、バリの発生を防止し得る自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法、及びバルブ孔加工装置を提案するものである。
本発明は、ホイールリムの所定部位にエアバルブを装着するバルブ孔を成形加工する自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法において、エアバルブの取付座面を押圧加工する環状の座押パンチと、座押パンチに形成された案内孔に挿通されてバルブ孔を孔開け加工する孔開パンチとを、孔開パンチが座押パンチに対して突出しない座加工態様に保持した後、該座加工態様を維持しながら、ホイールリムに押圧加工することにより、取付座面を形成する第一加工工程と、座押パンチ及び孔開パンチをホイールリムから離間した後、座押パンチを取付座面に接触しないようにして、孔開パンチをホイールリムに穿つことにより、バルブ孔を形成する第二加工工程とを順次実行すると共に、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、加工裏側から支持するリム支持手段とにより、第一加工工程から第二加工工程に至るまで、ホイールリムを固持するようにしたことを特徴とする方法である。
ここで、座加工態様としては、座押パンチと孔開パンチとを、その加工面が互いにほぼ面一とする場合と、孔開パンチの加工面が座押パンチの加工面に対して退避している凹面形とする場合とのいずれであっても良い。
かかる方法にあって、孔開パンチと座押パンチとは、環状の座押パンチに設けた案内孔に、孔開パンチを挿通した構成としていることから、該孔開パンチは案内孔に沿って移動可能であると共に、両パンチの位置関係が予め定められたものとなっている。そして、座押パンチと孔開パンチとを座加工態様として取付座面を形成し、孔開パンチを座押パンチから突出させてホイールリムを穿つことによりバルブ孔を形成するようにしている。したがって、固定された自動車用ホイールリムには、前記した孔開パンチと座押パンチとの態様に従って、取付座面とバルブ孔とが形成されることとなる。すなわち、取付座面とバルブ孔とを、予め定められた位置関係に正確かつ安定して形成することができ、かつ高い精度を維持でき得る。また、この方法にあっては、上記した孔開パンチと座押パンチとの構成を用い、かつ第一加工工程及び第二加工工程を制御実行することにより、一台の加工装置で実行可能である。このため、上述した従来構成のように、二台の加工装置間を、自動車用ホイールリムを移動させる装置が不要になり、生産ラインのライン長さと製造時間とを短縮することができるという優れた利点もある。
ここで、本発明に至った経緯を説明することにより、本方法によれば、バルブ孔の孔縁に、除去作業を必要する大きさのバリが発生することを防止できることを示す。
本発明者は、バルブ孔の加工工程を短縮化することを狙い、一台の加工装置によりバルブ孔及び取付座面を形成する方法について研鑽を重ねた。その結果、環状の座押パンチとその案内孔に挿通する孔開パンチとを、該孔開パンチが座押パンチから突出しないように保持して押圧加工することにより取付座面を形成した後、一旦離間して孔開パンチを座押パンチから突出させて孔開け加工することによってバルブ孔を形成する構成を発明するに至った。ここで、座押パンチ及び孔開パンチは、一般的なプレス機に配設して、該プレス機の上死点と下死点間を往復作動することにより、押圧加工と孔開け加工とを順次行うようにしていた。ところが、かかる方法では、バルブ孔の形成後に、該バルブ孔の孔縁に比較的大きなバリが生成され、従来と同様に、該バリを除去する工程が必要であった。パンチにより孔開け加工する場合に生成されるバリは、一般的に、パンチと該パンチを受けるダイスとのクリアランスによると考えられることから、両者の最適化を行ったが、比較的大きなバリを無くすことはできなかった。そこで、本発明者は、さらなる鋭意研鑽を重ね、比較的大きなバリが生成される原因に到達した。この原因は、孔開パンチを座押パンチに対して突出しないように保持して押圧加工した後、一旦離間して、孔開パンチを座押パンチから突出して孔開け加工していたため、該押圧加工後にスプリングバックした取付座面を、孔開け加工時に座押パンチが再度押圧加工していたことであった。すなわち、孔開け加工時には、スプリングバックした取付座面を座押パンチが押圧加工することにより、ホイールリムを貫通した状態の孔開パンチを締め付けることとなってしまい、孔開パンチを引き抜く時に、該孔開パンチに従ってバルブ孔の孔縁の材料が引き抜き方向に流れ、比較的大きなバリが生成されていたのである。
このように比較的大きなバリの発生原因を突き止めたことにより、本発明は成されたものであって、孔開パンチがホイールリムを穿つ時に、座押パンチを取付座面と接触しないようにし、孔開パンチが貫通した状態で締め付けられることを防ぐ。これにより、孔開パンチをバルブ孔から引き抜く時に、バルブ孔の孔縁の材料が引き抜き方向に流れて、比較的大きなバリが生じることを防ぐことができる。これにより、上述した従来構成のように、バリを除去する工程(装置)を必要とせず、バルブ孔の加工工程を短縮化することができる。
而して、本発明の方法によれば、ホイールリムの所定部位に、取付座面とバルブ孔とを予め定められた位置関係に従って正確かつ安定して形成することができると共に、該バルブ孔を、その孔縁に取り除く必要のあるバリを生成することなく形成でき得る。
一方、上述したバルブ孔加工方法を具体化した加工装置として、本発明は、エアバルブの取付座面を押圧加工するものであり、その移動方向に沿って案内孔が形成された環状の座押パンチと、バルブ孔を孔開け加工するものであり、座押パンチに設けられた案内孔に移動可能に挿通された孔開パンチと、孔開パンチと座押パンチとを、孔開パンチが座押パンチに対して突出していない座加工態様と、該座押パンチから孔開パンチを突出する孔加工態様とに変態すると共に、各態様に保持するパンチ変態保持手段と、座加工態様に保持した座押パンチをホイールリムに押圧加工し、取付座面を形成する押圧加工作動と、座押パンチ及び孔開パンチをホイールリムから離間して、孔加工態様に保持する退避作動と、孔加工態様を保持したまま、座押パンチを取付座面に接触しないようにして孔開パンチをホイールリムに穿ち、バルブ孔を形成する孔開加工作動とを順次実行する駆動制御手段と、駆動制御手段による押圧加工作動の開始から孔開加工作動の終了まで、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、ホイールリムの、取付座面を形成する所定部位の裏面に当接するダイスが設けられ、該ホイールリムを裏側から支持するリム支持手段とを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成にあって、パンチ変態保持手段は、座押パンチと孔開パンチとを、該孔開パンチが座押パンチに対して突出しない座加工態様、孔加工パンチを座押パンチから突出する孔加工態様に変態保持する。また、駆動制御手段は、座押パンチ及び孔開パンチにより取付座面とバルブ孔とを夫々に形成する各作動を実行する。したがって、本装置一台で、上述したバルブ孔加工方法を実践でき、上述したバルブ孔加工方法と同じ作用効果を発揮し得る。
ここで、駆動制御手段が押圧加工作動、退避作動、孔開加工作動を実行している間、自動車用ホイールリムは、クランプ手段とリム支持手段とにより固持されているため、各作動により各パンチから負荷が作用しても、ホイールリムの位置がズレてしまうこともない。したがって、座押パンチと孔開パンチとの態様に従って、ホイールリムの所定部位に、取付座面とバルブ孔とを正確かつ安定して形成できることとなっている。
上記したパンチ変態保持手段としては、孔開パンチを座押パンチに対して位置変換して座加工態様と孔加工態様に変態するようにした構成、又は、逆に座押パンチを孔開パンチに対して位置変換する構成のいずれであっても良い。また、駆動制御手段による退避作動としては、孔開パンチが座押パンチより突出する孔加工態様に変態した時に、孔開パンチの加工面がホイールリムから離れるようにすると共に、次の孔開加工作動で孔開パンチがホイールリムを穿つことによりバルブ孔を適正に形成できる距離だけ、ホイールリムから離間させるようにすることが好適である。この退避作動により、本発明の作用効果を適正に発揮し得る。
尚、本構成の座加工態様にあっては、上述したように、座押パンチと孔開パンチとを、互いの加工面がほぼ面一となるようにした場合と、孔開パンチの加工面が座押パンチの加工面に対して退避するようにした場合とのいずれとすることもできる。そして、座押パンチと孔開パンチとの互いの加工面をほぼ面一とした座加工態様では、押圧加工作動により、孔開パンチもホイールリムを押圧加工することとなる。一方、孔開パンチの加工面を座押パンチの加工面に対して退避した座加工態様にあって、該孔開パンチを比較的大きく退避させた場合には、押圧加工作動により、孔開パンチがホイールリムを押圧加工しない。
また、上述したバルブ孔加工方法を具体化する別の加工装置として、本発明は、エアバルブの取付座面を押圧加工するものであり、その移動方向に沿って案内孔が形成された環状の座押パンチと、バルブ孔を孔開け加工するものであり、座押パンチに設けられた案内孔に移動可能に挿通された孔開パンチと、孔開パンチを、座押パンチに対して突出しない座加工態様に保持する座加工保持作動と、該孔開パンチを座押パンチから突出させることにより、ホイールリムにバルブ孔を穿つ孔開加工作動とを実行する孔開パンチ駆動制御手段と、孔開パンチ駆動制御手段の座加工保持作動により座加工態様を保持したまま、座押パンチをホイールリムに押圧加工する押圧加工作動と、座押パンチ及び孔開パンチをホイールリムから離間して、この離間位置に該座押パンチを保持し、孔開パンチ駆動制御手段により孔開加工作動が実行される退避作動とを順次実行する駆動制御手段と、押圧加工作動の開始から孔開加工作動の終了まで、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、ホイールリムの、取付座面を形成する所定部位の裏面に当接するダイスが設けられ、該ホイールリムを裏側から支持するリム支持手段とを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成にあっては、孔開パンチ駆動制御手段が孔開パンチを座加工態様に保持したまま、駆動制御手段が押圧加工作動することにより取付座面を形成して退避作動した後、孔開パンチ駆動制御手段が孔開パンチを突出させることによりホイールリムを穿ち、バルブ孔を形成する孔開加工作動を行うようにしたものである。この構成の装置一台で、上述したバルブ孔加工方法を実践できるため、上述したバルブ孔加工方法と同じ作用効果を発揮することができる。
そして、本構成にあっても、押圧加工作動、退避作動、孔開加工作動を実行している間、自動車用ホイールリムは、クランプ手段とリム支持手段とにより固持されているため、座押パンチと孔開パンチとの態様に従って、ホイールリムの所定部位に、取付座面とバルブ孔とを正確かつ安定して形成できることとなっている。
尚、本構成の座加工態様にあっても、上述したように、座押パンチと孔開パンチとを、互いの加工面がほぼ面一となるようにした場合と、孔開パンチの加工面が座押パンチの加工面に対して退避するようにした場合とのいずれとすることもできる。そして、座押パンチと孔開パンチとの互いの加工面をほぼ面一とした座加工態様では、押圧加工作動により、孔開パンチもホイールリムを押圧加工することとなる。一方、孔開パンチの加工面を座押パンチの加工面に対して比較的大きく退避させた座加工態様では、押圧加工作動により、孔開パンチがホイールリムを押圧加工しない。
また、上述したバルブ孔加工装置にあって、クランプ手段は、駆動制御手段の駆動により座押パンチと一体的に移動可能とするように設けられてなるものであって、ホイールリムの加工側表面に弾接する接触子と、該接触子を移動方向に付勢する付勢手段とを備え、押圧加工作動により座押パンチをホイールリムに押圧加工する位置と、退避作動により座押パンチをホイールリムから離間させた離間位置との間で、接触子が、ホイールリムの加工側表面に踏圧力を生じて弾接するようにした構成が提案される。
かかる構成にあっては、押圧加工作動、退避作動、孔開加工作動が実行されている間、接触子をホイールリムの加工側面に、該ホイールリムを加工側から充分な踏圧力により押さえ付けるようにして弾接させることができるものである。すなわち、本構成のクランプ手段は、接触子がホイールリムに接触していない場合には、座押パンチ及び孔開パンチと一体的に移動する。そして、押圧加工作動が実行される場合に、接触子が座押パンチ及び孔開パンチより先にホイールリムと接触し、当該押圧作動の進行に従って踏圧力を生じて該ホイールリムを押さえ付ける。さらに、退避作動が実行されて、座押パンチがホイールリムから離間した場合に、接触子が踏圧力を失うことなく、ホイールリムを押さえ付けている状態で維持する。その後、孔開加工作動が実行されてバルブ孔が形成されるまで、接触子が踏圧力によりホイールリムを押さえ付け、該孔開加工作動終了後に、座押パンチ及び孔開パンチがホイールリムから離れ、次いで接触子もホイールリムから離れると、再び一体的に移動することとなる。
このように本構成のクランプ手段は、駆動制御手段による座押パンチ及び孔開パンチの作動に従って、ホイールリムを加工側から押さえ付けて充分な力により支持できるようにしたものであり、ホイールリムを、リム支持手段と共に、取付座面の加工開始からバルブ孔の加工終了まで継続して固持するようになっている。したがって、上述したように、取付座面の押圧加工とバルブ孔の孔開け加工との間で、ホイールリムが移動せず、取付座面とバルブ孔とを一層高い精度で正確かつ安定して形成できる。また、このクランプ手段は、駆動制御手段の他に駆動装置等を必要としない。而して、かかるクランプ手段は、比較的簡素な構成により、適正にホイールリムを加工側から支持可能としたものである。
ここで、退避作動にあって、座押パンチがホイールリムから離間した位置は、上記した押圧加工作動により最初に接触子がホイールリムと接触した位置より、ホイールリムに近い位置となる。すなわち、退避作動における離間位置は、パンチがホイールリムから最も離れる位置(例えば、プレス機にあっては上死点)に比して、該ホイールリムに近接する位置となる。
本発明は、上述したように、環状の座押パンチとその案内孔に挿通した孔開パンチとを座加工態様に保持し、ホイールリムに押圧加工して取付座面を形成する第一加工工程と、一旦離間して、座押パンチを接触させず、孔開パンチを穿つことによりバルブ孔を形成する第二加工工程とを順次実行し、クランプ手段とリム支持手段とにより第一加工工程から第二加工工程までホイールリムを固持するようにしたバルブ孔加工方法である。また、この加工方法を具体化した第一の装置として、座押パンチと孔開パンチとを、座加工態様と孔加工態様とに変換保持するパンチ変態保持手段を備えると共に、取付座面を形成する押圧加工作動と、一旦離間して座加工態様から孔加工態様に変態する退避作動と、バルブ孔を形成する孔開加工作動とを順次実行する駆動制御手段を備え、さらに、押圧加工作動から孔開加工作動まで、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、裏側から支持するリム支持手段とを備える構成である。又は、第二の装置として、座押パンチと孔開パンチとを座加工態様に保持する座加工保持作動と、孔開パンチを突出作動させる孔開加工作動とを実行する孔開パンチ駆動制御手段を備えると共に、取付座面を形成する押圧加工作動と、一旦離間して座押パンチを離間位置で保持する退避作動を実行する駆動制御手段を備え、さらに、押圧加工作動から孔開加工作動まで、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、裏側から支持するリム支持手段とを備える構成である。
これら加工方法及び加工装置には、次の効果がある。
(1)取付座面とバルブ孔とを、ホイールリムの所定部位に、予め定められた位置関係に従って正確かつ安定して形成することができる。而して、取付座面とバルブ孔との位置関係を厳しく規定した製品規格に、確実に対応することができる。
(2)バルブ孔の孔開け加工を、座押パンチが取付座面に接触することなく、ホイールリムに孔開パンチを穿つことにより行うため、除去作業を要する大きさのバリが生成されるを防止できる。
(3)この加工方法及び加工装置は、一台の装置により、取付座面とバルブ孔とを形成するようにし、かつ上記のようにバリ取り作業を要しないことから、バルブ孔を形成する工程を短縮でき、総じて自動車用ホイールの製造時間の短時間化と製造コストの低減とを実現することができ得る。
また、クランプ手段は、駆動制御手段の駆動により座押パンチと一体的に移動可能とするように設けられてなるものであって、ホイールリムの加工側表面に弾接する接触子と、該接触子を移動方向に付勢する付勢手段とを備え、押圧加工作動時の座押パンチを押圧加工する位置と退避作動時の座押パンチの離間位置との間で、接触子が、ホイールリムの加工側表面に踏圧力を生じて弾接するようにした構成とした。この構成により、押圧加工作動の開始から孔開加工作動の終了まで継続して、ホイールリムを踏圧力により押さえ付け、座押パンチや孔開パンチの加工時にも、ホイールリムを正しい位置に固定する効果に優れる。したがって、取付座面とバルブ孔とを規定位置に形成する精度も安定して高い。
スチール製自動車用ホイール1の断面図である。 実施例1のバルブ孔加工装置20を表す概略図である。 バルブ孔加工装置20の下型25に、ホイールリム2を載置した状態を表す説明図である。 押圧加工作動により、取付座面8を形成した状態を表す説明図である。 退避作動により、座押パンチ32及び孔開パンチ34をホイールリムから離間し、孔加工態様へ変態した状態を表す説明図である。 孔開加工作動により、バルブ孔7を形成した状態を表す説明図である。 接触子41がホイールリム2に接触した状態を表す説明図である。 接触子41がホイールリム2を踏圧力を生じて弾接した状態を表す説明図である。 実施例2のバルブ孔加工装置50を表す概略図である。 バルブ孔加工装置50の下型25に、ホイールリム2を載置した状態を表す説明図である。 押圧加工作動により、取付座面8を形成した状態を表す説明図である。 退避作動により、座押パンチ62及び孔開パンチ64をホイールリムから離間した状態を表す説明図である。 孔開加工作動により、バルブ孔7を形成した状態を表す説明図である。
本発明の一実施例を添付図面に従って説明する。
図1は、スチール板から成形されたホイールリム2とホイールディスク3とを嵌合してなる、所謂2ピースタイプのスチール製自動車用ホイール1の断面図である。この自動車用ホイール1は、ホイールリム2のドロップ部15の内周面に、ホイールディスク3の外周縁に形成されたディスクフランジ部11を嵌め合わせた後、アーク溶接、スポット溶接、レーザー溶接等の様々な溶接方法によって、該ディスクフランジ部11とドロップ部15とを接合することにより一体化されたものである。
ここで、ホイールリム2とホイールディスク3とは、それぞれ別の成形工程で成形された後、上記したように接合されるように、自動車用ホイール1の生産ラインが組み立てられている。ホイールディスク3は、略正方形状のスチール製板材を、プレス加工することにより成形される(図示せず)。このプレス加工により、中央にハブ孔12を備えたハブ取付部13が形成され、その外側にディスクフランジ部11が形成される。
一方、ホイールリム2は、略長方形状のスチール製の板材を、その短辺同士を突合せ溶接することにより円筒形状とした後、これを回転しつつ、所定の金型を当該円筒の内外両側から挟圧させるロール加工により成形される(図示せず)。このロール加工により、両側の開口縁にタイヤのサイドウォール部を支持するリムフランジ部16a,16bと、該リムフランジ部16a,16bに夫々連成され、タイヤのビードを着座させるビードシート部18a,18bと、タイヤ装着時にタイヤのビードを落とすためのドロップ部15とが形成される。尚、ホイール表側のビードシート部18aは、ウエル部17aを介してドロップ部15に連成されており、ホイール裏側のビードシート部18bは、レッジ部19と裏側のウエル部17bとを介してドロップ部15に連成されている。
上記したホイールリム2には、タイヤを装着した場合に、該タイヤ内の空気圧を調整するエアバルブ5が取り付けられる。このエアバルブ5を取り付けるバルブ孔7が、上記したロール加工後に、ホイールリム2の表側ウエル部17aに形成される(図6参照)。さらに、バルブ孔7のリム外周面の周囲には、エアバルブ5を取り付けるための取付座面8が形成される(図4参照)。すなわち、エアバルブ5は、リム外周側から内周側へ貫通して取付座面8に固定されて装着される。この取付座面8は、バルブ孔7と、両者の中心が高い精度で一致するようにして設けられるものであり、ウエル部17aにほぼ平面形状に形成される。尚、このバルブ孔7は、上記した長方形状の板材の短辺同士を溶接した部位から周方向に離れた所定部位に設定されるようにしている。このバルブ孔7を形成する加工工程は、本発明の要部にかかり、以下詳細に説明する。尚、バルブ孔加工工程に用いる装置として、二種類のバルブ孔加工装置20,50を実施例として例示している。
上述したロール加工を行う工程の終了したホイールリム2に、バルブ孔7及び取付座面8を形成するバルブ孔加工装置20を図2に示す。この実施例1のバルブ孔加工装置20は、ホイールリム2の表側ウエル部17aの、バルブ孔7を形成する所定部位を、その内周面から支持する下型25が配設された下型台21と、該所定部位に取付座面8及びバルブ孔7を形成する上型29が配設された上型台22と、該上型台22を下型台21に対して垂直方向に昇降移動させる駆動制御装置23とを備えている。ここで、下型台21は床等に固定されており、また、上型台22が駆動制御装置23の駆動により、図示しないガイドポストに従って垂直方向に昇降移動できるようになっている。尚、この駆動制御装置23により、本発明にかかる駆動制御手段が構成されている。
上記した下型25は、下型台21の上面に固定して配設されており、ホイールリム2の表側ウエル部17aを、バルブ孔7を形成する所定部位がほぼ水平方向となるように支持する。そして、この下型25には、後述する孔開パンチと一対のダイス26が設けられている。ここで、下型25は、ウエル部17aを所定の周長さで支持できるように、該ウエル部17aの内周面に当接可能な円弧形状に設けられてなり、この円弧中央にダイス26が配設されている。また、ホイールリム2のリムフランジ部16の、下型25に支持されない略半周領域を支持するリム支持テーブル27も、このバルブ孔加工装置20に配設されている。このリム支持テーブル27は、下型台21に対して、傾動可能及び昇降動可能に設けられており、ホイールリム2が、表側ウエル部17aの、バルブ孔7を形成する所定部位が下型25に水平方向となるように載置され、リム支持テーブル27がこの傾斜状態で当該ホイールリム2を支持するようにしている。このような下型25及びリム支持テーブル27により、本発明にかかるリム支持手段が構成されている。
一方、上記した上型29は、図3,7のように、上型台22の下面に固定されて、該上型台22から下方へ凸成するように配設されている。この上型29には、上型台22に固定される略U字形状の固定基部30と、ウエル部17aの外周面にエアバルブの取付座面8を押圧形成する環状の座押パンチ32を、該固定基部30の下面に下方へ突出するように設けたパンチブロック31とを備えている。この環状の座押パンチ32の中心部分には、垂直方向に沿って案内孔33が設けられており、該案内孔33に、ウエル部17aにバルブ孔7を形成する孔開パンチ34が挿通されている。このようにして、孔開パンチ34と座押パンチ32とが互いに同心状となるように配設されている。ここで、垂直方向は、本発明にかかる移動方向に相当する。
また、上型29の固定基部30には、その後部に、上記した孔開パンチ34を座押パンチ32に対して垂直方向に沿って上下移動させる昇降用エアシリンダ37が配設されている。この昇降用エアシリンダ37には、固定基部30と上型29との空域で前後方向に設けられた昇降部材40が接合されており、該シリンダ37の昇降駆動に従って上下方向へ移動するようになっている。そして、この昇降部材40には、孔開パンチ34と連結する連結アーム35,35が吊持されており、該孔開パンチ34を、昇降部材40及び連結アーム35,35を介して上下方向へ移動可能としている。すなわち、この昇降用エアシリンダ37の昇降駆動により、孔開パンチ34を、その加工面34aが座押パンチ32の加工面32aと面一とする座加工態様と、該孔開パンチ34を座押パンチ32から突出する孔加工態様とに変態することができる。ここで、孔開パンチ34の、座押パンチ32から突出した長さとしては、該孔開パンチ34が上述した下型25にセットしたホイールリム2のウエル部17aを貫通した場合に、座押パンチ32の加工面32aがホイールリム2と接触しないように設定している(図6,8参照)。
尚、固定基部30には、上記した連結アーム35,35を夫々に挿通するアーム挿通孔36a,36aが上下方向に夫々設けられており、上記したパンチブロック31には、アーム挿通孔36a,36aと連通し、かつ、案内孔33と連通する可動空域36bが設けられている。また、上型29には、上記した昇降部材40を、孔開パンチ34を座加工態様で保持するためのストッパー49を備えており、該ストッパー49は上型台22に配設されている。
さらに、この上型29には、昇降用エアシリンダ37により孔開パンチ34が座押パンチ32から突出した場合に、上記したパンチブロック31の可動空域36bに進出して、該孔開パンチ34を孔加工態様に保持する保持部材39が設けられている。この保持部材39は、上記した固定基部30の後部に固定された保持用エアシリンダ38により、略水平方向に沿って前後方向へ進退作動するように配設されている(図3,5参照)。ここで、保持用エアシリンダ38は、保持部材39を、孔開パンチ34が座加工態様である場合に、可動空域36bから退避し、孔開パンチ34が孔加工態様である場合に、可動空域36bに進出して該孔開パンチ34の上面を支持する。この支持により、当該孔開パンチ34がウエル部17aを穿つ場合に、孔加工態様を保持してバルブ孔7を適正に形成できるようにしている。
上述した昇降用エアシリンダ37と、保持用エアシリンダ38及び保持部材39とにより、本発明にかかるパンチ変態保持手段が構成されている。
さらにまた、上型29の固定基部30には、ホイールリム2のバルブ孔7を形成する部位の周方向に沿った両側で、ウエル部17aの外周面に接触するように、座押パンチ32の両側に接触子41,41が配設されている。この接触子41は、図7,8のように、所定の可動長を有するストリッパーボルト42と、該ストリッパーボルト42を巻回するように配され、接触子41を下方付勢する踏圧バネ43とによって、固定基部30に吊持されている。すなわち、この接触子41は、ストリッパーボルト42の可動長に従って上下方向に移動可能となっており、下方からの圧力に従って、踏圧バネ43が弾性収縮して下方へ押し付ける踏圧力を生じ得るものとしている。尚、この下方からの圧力が解除されると、当該弾性収縮が開放され、短縮した上下方向距離が元の状態に伸張する。ここで、踏圧バネ43により、本発明の付勢手段が構成されている。
この接触子41,41は、駆動制御装置23の駆動により固定基部30が降動するに従って、ホイールリム2のウエル部17aの外周面に接触して(図7参照)、さらなる降動により、踏圧バネ43により踏圧力が生じてホイールリム2を押さえ付け(図8参照)、徐々に該踏圧力が増加する。一方、踏圧力によりホイールリム2を押さえ付けている状態から、固定基部30が昇動すると、該踏圧力が徐々に減少し、接触子41,41がウエル部17aから離れることとなる。このように、接触子41,41は、固定基部30の降動及び昇動に従って、その所定昇降位置間で、ホイールリム2を上側から支持するようにしている。すなわち、この接触子41,41は、上述した下型25と共に、ホイールリム2を挟持し、座押パンチ32及び孔開パンチ34による加工中に、該ホイールリム2を固持するようになっている。
この接触子41,41は、ホイールリム2に当接せず、下方から圧力を受けない自然状態で、孔開パンチ34より下方へ突出するように固定基部30に吊持されており、駆動制御装置23により下降移動した場合に、孔開パンチ34及び座押パンチ32より先に、ホイールリム2と接触可能としている(図7参照)。したがって、取付座面8を押圧加工する加工時又はバルブ孔7を孔開けする加工時に、踏圧力を生じてホイールリム2を支持することとなる(図3,図6参照)。また、取付座面8の形成後に、座押パンチ32を該取付座面8から離間し、座加工態様から孔加工態様へ変態させる場合にも、接触子41,41は、継続してホイールリム2を踏圧力により支持できるようにする(図4,図5)。
このような接触子41,41は、ストリッパーボルト42の可動長に応じて、ホイールリム2に当接して支持できる垂直方向距離が決まることとなる。ここで、接触子41,41は、上述した孔開パンチ34及び座押パンチ32による押圧加工から孔開け加工までの間で、ホイールリム2を弾接できる範囲で設定されていれば良い。したがって、ストリッパーボルト42の可動長は、パンチブロック31が、当該駆動制御装置23の駆動上限位置(上死点)に比してホイールリム2に近接する位置から、接触子41,41が当接可能となるように設定している。
上述した接触子41,41、ストリッパーボルト42、踏圧バネ43により、本発明にかかるクランプ手段が構成されている。
一方、上述したように、バルブ孔加工装置20には、上型29が配設された上型台22を、垂直方向に沿って昇降移動する駆動制御装置23が設けられている。この駆動制御装置23は、上型台22に接合されて、該上型台22を昇降移動させる油圧シリンダ45と、該油圧シリンダ45を駆動制御する制御装置(図示せず)と、該上型台22の移動量を検知するリニアスケール46とを備えている。ここで、油圧シリンダ45を駆動制御する制御装置としては、油圧ポンプの作動制御をサーボモータの回転を制御することにより、油圧シリンダへ送る油量を制御する油圧サーボ機構を備えてなるものであり、リニアスケール46からの検知信号に従って、油量の制御を行う。これにより、上型台22の昇降移動を高い精度で制御することができる。
次に、上述したバルブ孔加工装置20によるバルブ孔開加工工程について説明する。
図3のように、ホイールリム2を、そのウエル部17aのバルブ孔7を形成する部位がダイス26上となるように、図示しないロボットハンド等により下型25及びリム支持テーブル27(図2参照)に載置する。一方、駆動制御装置23は、その駆動上限位置(以下、上死点)で停止した状態となっている。ここで、昇降用エアシリンダ37は、孔開パンチ34が、その加工面34aが座押パンチ32の加工面32aと面一となる座加工態様を成すようにしている。尚、この時、昇降部材40の上面がストッパー49に当接している。
上記のように、ホイールリム2が下型25に載置されると、駆動制御装置23を駆動して上型29を降動させる。ここで、駆動制御装置23は、座加工態様に保持された孔開パンチ34及び座押パンチ32を、ウエル部17aに所定平面形状の取付座面8を形成できる押圧位置まで降動させるように、駆動制御する。
上型29が降動し、上記した上死点に比してホイールリム2に近接すると、図7のように、先ず接触子41,41がホイールリム2のウエル部17aの外周面に接触し、踏圧バネ43が徐々に収縮して踏圧力を生じ、該接触子41,41がホイールリム2を押さえ付けていく。この接触子41,41と下型25とにより、ホイールリム2は挟圧されて固持される。さらに、降動することにより、図4のように、座加工態様に保持された孔開パンチ34及び座押パンチ32が、ウエル部17aの所定部位を押圧加工する。そして、座加工態様の孔開パンチ34及び座押パンチ32が、ウエル部17aに所定の平面状となる取付座面8を形成できるように、予め定めた押圧位置に到達すると、駆動制御装置23は駆動停止する。ここで、上述したように、駆動制御装置23が押圧位置に高い精度で停止できること、及び、ストッパー49により孔開パンチ34が座加工態様に保持されることから、取付座面8を正確に形成することができる。尚、この後、両パンチ32,34が離間すると、材料のスプリングバック作用により押圧変形した量が減少することとなるが、予めこのスプリングバック量を予測して押圧位置を設定することにより、正確な形状の取付座面8を形成可能となっている。
このように、座加工態様に保持したまま、孔開パンチ34及び座押パンチ32を降動し、ホイールリム2のウエル部17aを押圧加工して取付座面8を形成する作動が、本発明にかかる押圧加工作動であり、また、第一加工工程である。
駆動制御装置23は、上記した押圧位置まで降動して停止した後、孔開パンチ34及び座押パンチ32を昇動して、ホイールリム2のウエル部17aから離間させて停止する。そして、図5のようにこの離間した離間位置で、昇降用エアシリンダ37を駆動して孔開パンチ34を降動させ、座押パンチ32から下方へ突出した孔加工態様に変態する。その後、保持用エアシリンダ38を駆動して保持部材39をパンチブロック31の可動空域36bへ進出作動し、該保持部材39により孔開パンチ34の上面を支持することにより、孔加工態様を保持する。ここで、駆動制御装置23の駆動により昇動して停止する離間位置は、孔加工態様とした孔開パンチ34が取付座面8から離間している位置である。さらに、この離間位置は、上型29を駆動制御装置23の駆動により最上昇位置とした場合に、ホイールリム2のウエル部17aに弾接する接触子41,41が、その踏圧力を生じている状態で維持される位置である。すなわち、この離間位置は、接触子41,41が駆動制御装置23の降動により初期接触した位置に比して、取付座面8に近接する位置となっている。
このように、座加工態様の孔開パンチ34及び座押パンチ32を、押圧位置から昇動してホイールリム2から離間し、該座加工態様から孔加工態様に変態する作動が、本発明にかかる退避作動である。
上記したように、離間位置まで昇動し、孔加工態様に変態した後、該孔加工態様に保持したまま、図6,8のように、駆動制御装置23を駆動して上型29を降動させることにより、孔開パンチ34を、ウエル部17aの取付座面8の中央部分に穿つ。これにより、孔開パンチ34は、ホイールリム2を貫通してバルブ孔7を形成する。ここで、駆動制御装置23は、孔加工態様に保持した座押パンチ32が取付座面8に接触せず、かつ孔開パンチ34が貫通する孔開位置まで降動するように制御する。このように、孔加工態様の孔開パンチ34を、離間位置から降動して取付座面8にバルブ孔7を形成する作動が、本発明にかかる孔開加工作動である。そして、上記した退避作動と孔開加工作動とが、本発明にかかる第二加工工程である。
その後、駆動制御装置23を駆動して、上型29を昇動する。これにより、孔開パンチ34がバルブ孔7から離れ、ホイールリム2から徐々に離間していく。この昇動に従って、接触子41,41に生じている踏圧力も徐々に減少した後、該接触子41,41もホイールリム2から離間する。そして、駆動制御装置23は、上死点まで昇動して停止する。この後、ホイールリム2が、図示しないロボットハンド等により下型25及びリム支持テーブル27から取り外され、ホイールリム2へのバルブ孔7の加工工程が終了する。
このようにバルブ孔7を加工する工程にあって、固定基部30に配設された接触子41,41は、孔開パンチ34及び座押パンチ32による押圧加工開始前に、踏圧力を生じてホイールリム2を外周側から押さえ付け、上述した押圧加工作動、退避作動、孔開加工作動が順次実行される間、該踏圧力によってホイールリム2を継続して支持する。これにより、ホイールリム2は、取付座面8の押圧加工からバルブ孔7の孔開加工まで、ウエル部17aの所定部位が水平方向に沿うようにして位置決めされたまま固定されることとなる。したがって、垂直方向に昇降動する孔開パンチ34及び座押パンチ32により順次形成される取付座面8とバルブ孔7とは、両者の中心が正確に一致したものとなり得る。さらに、生産ラインとして連続してバルブ孔7の加工工程が行われた場合にあっても、ホイールリム2には、取付座面8とバルブ孔7とを同心状に安定して形成することができる。
また、上述したように、本発明のバルブ孔加工装置20では、孔開パンチ34の孔開け加工時に、座押パンチ32が取付座面8を押圧加工していない(図6,8参照)。このため、孔開パンチ34をバルブ孔7から引き抜く時に、バルブ孔7の孔縁の材料が該孔開パンチ34に従って流れることを防ぎ、除去作業を要するような比較的大きなバリが生成されることを防止している。したがって、孔開パンチ34がバルブ孔7から離脱する時に、該バルブ孔7の孔縁には、極微細なバリが生成されるだけとなっている。尚、この微細なバリは、孔開パンチ34とダイス26とのクリアランスによるものであり、ある程度生成されてしまう取り除く必要のない大きさのものであるため、該バリを除去する作業工程を要しない。
また、このバルブ孔加工装置20は、リム支持テーブル27を傾動可能及び昇降動可能として、バルブ孔7を形成するウエル部17aの所定部位を水平方向に沿うようにして、下型25に載置するようにしている。これにより、ホイール軸方向に対するウエル部17aの傾斜角が異なる様々なホイールリム2を、該傾斜角に応じてリム支持テーブル27の傾動させ、下型25に適正に載置することができる。また、このリム支持テーブル27を上下方向及び前後方向に移動可能とすることにより、異なるリム径のホイールリム2にも容易かつ適正に対応可能となる。
また、本実施例1のバルブ孔加工装置20は、上述したように、当該装置一台で、取付座面8とバルブ孔7とを加工形成することができ、かつ除去作業を要するバリを生じないことから、上述した従来構成に比して、生産ラインと加工時間を短縮することができる。而して、自動車用ホイール1の製造工程にあって、製造コストを低減することが可能となる。
実施例2のバルブ孔加工装置50は、図9のように、駆動制御装置23により昇降移動する上型台52に、孔開パンチ64及び座押パンチ62を備えた上型53と、該孔開パンチ64を垂直方向に沿って上下移動する油圧シリンダ60とが配設されている。すなわち、上型53と油圧シリンダ60とは、駆動制御装置23により一体的に昇降移動可能となっている。また、駆動制御装置23の油圧シリンダ45の作動方向と、油圧シリンダ60との作動方向とは、いずれも同じ垂直方向としている。尚、上型53は上型台52の下面に取り付けられ、油圧シリンダ60は該上型台52の上側に配設される。この油圧シリンダ60により、本発明にかかる孔開パンチ駆動制御手段が構成されている。
ここで、上型53は、環状の座押パンチ62を下方に凸成したパンチブロック54と、該座押パンチ62の中央部位に設けられた案内孔33に挿通された孔開パンチ64とを備えてなる。ここで、案内孔33は、上述した実施例1と同様、座押パンチ62と同心状となるように垂直方向に沿って設けられており、該案内孔33に挿通された孔開パンチ64が、座押パンチ62と同心状に配されるようにしている。また、孔開パンチ64は、上記した油圧シリンダ60に連結部材61を介して連結されており、パンチブロック54には、連結部材61が垂直方向に移動可能となるように配設される作動室55が設けられている。すなわち、孔開パンチ64が、油圧シリンダ60の駆動に従って垂直方向に移動するようになっている。
さらに、この上型53にあっても、上述した実施例1と同様に、ホイールリム2のウエル部17aを支持する接触子41,41が、ストリッパーボルト42,42と踏圧バネ43,43とによってパンチブロック54に吊持されている。この接触子41は、上述したように、駆動制御装置23により、パンチブロック54と一体的に移動すると共に、該パンチブロック54がホイールリム2に近接することにより、ウエル部17aに接触し、踏圧バネ43が弾性収縮して該ウエル部17aを押し付ける踏圧力を生じる。
上記した油圧シリンダ60は、その上下方向に沿った駆動により、駆動上限の上死位置と下限の下死位置との間を、往復作動するものである。これにより、前記上死位置で、連結部材61を介して連結した孔開パンチ64を、その加工面64aが座押パンチ62の加工面62aと面一とし(図10参照)、下死位置まで駆動することにより、該孔開パンチ64を降動させ、座押パンチ62から突出させる(図13参照)。ここで、孔開パンチ64は、その降動によってホイールリム2を穿つことができるように、油圧シリンダ60の荷重容量を定めている。尚、この油圧シリンダ60は、孔開パンチ64を、座押パンチ62と両加工面62a,64aが面一となる上死位置で保持することができ、これが、本発明にかかる座加工態様である。また、この座加工態様に保持する作動が、本発明の座加工保持作動である。
この油圧シリンダ60には、該シリンダに油を送るポンプ(図示省略)等から構成される制御装置(図示省略)により駆動制御されるようになっており、これらポンプ及び制御装置と共に、本発明にかかる孔開パンチ制御手段を構成している。
一方、バルブ孔加工装置50にあって、駆動制御装置23は、上述した実施例1と同様に、油圧シリンダ45と、油圧サーボ機構を備えた制御装置(図示せず)と、リニアスケール46とから構成されている。また、本装置50には、下型台21、下型25、リム支持テーブル27等も配設されている。このように、本実施例2の装置50にあって、上述した実施例1と同様の構成については、その説明を省略している。
次に、上述したバルブ孔加工装置50によるバルブ孔開加工工程について説明する。
図10のように、ホールリム2を、そのウエル部17aのバルブ孔7を形成する部位がダイス26上となるようにして、図示しないロボットハンド等により下型25及びリム支持テーブル27に載置する。一方、駆動制御装置23は、その上死点で停止しており、油圧シリンダ60は、孔開パンチ64と座押パンチ62とを両加工面64a,62aが面一となる座加工態様に保持している。
そして、駆動制御装置23を駆動して上型53と油圧シリンダ60とを一体的に降動させる。この時、油圧シリンダ60は駆動せず、上記した座加工態様が保持したままとしている。この駆動制御装置23の駆動により上型53が降動し、パンチブロック54がホイールリム2に近接すると、先ず、接触子41,41がホイールリム2のウエル部17aの外周面に接触し、踏圧バネ43が徐々に収縮して踏圧力を生じ、該接触子41,41がホイールリム2を押さえ付けていく。この接触子41,41と下型25とにより、ホイールリム2が挟圧されて固持される。さらに降動することにより、図11のように、座加工態様に保持された孔開パンチ64及び座押パンチ62が、ウエル部17aを押圧加工する。そして、ウエル部17aに所定平面形状の取付座面8を形成する押圧位置で停止する。これにより、ウエル部17aの所定部位に正確に、取付座面8を形成する。この座加工態様に保持した孔開パンチ64及び座押パンチ62により取付座面8を形成する作動が、本発明にかかる押圧加工作動であり、また第一加工工程である。
上述したように、押圧位置まで降動して取付座面8を形成すると、駆動制御装置23は、孔開パンチ64及び座押パンチ62を昇動して、図12のように、ホイールリム2のウエル部17aから離間させて停止する。この離間した離間位置で、パンチブロック54(座押パンチ62)を保持する。ここで、この離間位置は、接触子41,41が、その踏圧力を生じている状態で維持される位置であると共に、上記した押圧位置との距離が、油圧シリンダ60のストローク量(上死位置から下死位置までの距離)より短くなるように設定する。このように座加工態様の孔開パンチ64及び座押パンチ62を押圧位置から離間位置まで昇動し、座押パンチ62を該離間位置で保持する作動が、本発明にかかる退避作動である。
上記した離間位置で駆動制御装置23が駆動を停止して、座押パンチ62を保持した後、油圧シリンダ60を駆動することにより、孔開パンチ64を降動させて、図13のように、取付座面8の中央部分に穿つ。これにより、孔開パンチ64は、ホイールリム2を貫通してバルブ孔7を形成する。尚、この時、座押パンチ62は離間位置に保持されていることから、ホイールリム2と接触していない。このように、油圧シリンダ60を駆動して孔開パンチ64により取付座面8にバルブ孔7を形成する作動が、本発明にかかる孔開加工作動である。そして、上記した退避作動と孔開加工作動とが、本発明にかかる第二加工工程である。
そして、油圧シリンダ60を駆動して、孔開パンチ64をホイールリム2から離脱して、該孔開パンチ64を座押パンチ62と面一とする上死位置まで戻す。この後、駆動制御装置23を駆動して、上型53を昇動して、ホイールリム2から徐々に離間していく。この昇動に従って、接触子41,41に生じている踏圧力が徐々に減少した後、該接触子41,41もホイールリム2から離間する。そして、駆動制御装置23は、初期の上死点まで昇動して停止する。そして、ホイールリム2が、図示しないロボットハンド等により下型25及びリム支持テーブル27から取り外され、ホイールリム2へのバルブ孔7の加工工程が終了する。ここで、孔開パンチ64がバルブ孔7から離脱する時に、該バルブ孔7の孔縁には、除去作業を要する比較的大きなバリは生じず、上述した実施例1と同様、従来構成のようにバリ取り工程を必要としない。
このように、本実施例2のバルブ孔加工装置50にあっては、油圧シリンダ60の駆動によりホイールリム2に孔開パンチ64を穿つ孔開加工作動を行うようにしたものであり、該孔開加工作動が異なる以外は、上述した実施例1とほぼ同様に、取付座面8及びバルブ孔7を形成するものである。したがって、本加工装置50によっても、上述した実施例1と同様の作用効果を発揮することができる。
一方、上述した実施例1及び実施例2の構成にあっては、駆動制御装置23として油圧サーボ機構から構成されるものを用いているが、その他、サーボプレスを用いることも可能である。このサーボプレスも、孔開パンチ34,64及び座押パンチ32,62の移動を比較的高い精度で制御可能であるため、本発明に好適に用いることができ、上述した作用効果を適正に発揮でき得る。
また、実施例1にあって、退避作動を、上型29を離間位置までの昇動と同期して、座加工態様から孔加工態様に変態させるように昇降用エアシリンダ37を駆動する制御を行うこともできる。これにより、このバルブ孔加工に要する時間を一層短縮することが可能となる。一方、実施例1では、昇降用エアシリンダ37が孔開パンチ34を昇降作動するようにしているが、孔開パンチを上型に固定し、座押パンチを昇降作動する構成としても良い。
また、本実施例1及び実施例2にあっては、取付座面8及びバルブ孔7を同心状に形成するように、座押パンチ32,62と孔開パンチ34,64とを同心状となるように形成した構成であるが、該取付座面とバルブ孔との位置関係は、座押パンチ及び孔開パンチの位置関係を変えることにより変更することも可能である。これは、本発明が、座押パンチ及び孔開パンチの位置関係に従って、高い精度により、取付座面とバルブ孔とを形成できるためである。
さらにまた、上述した実施例1及び実施例2にあっては、孔開パンチ34と座押パンチ32とを、その加工面34a,32aが互いに面一となる座加工態様を形成した構成であるが、孔開パンチ34を、その加工面34aが座押パンチ32の加工面32aより上方へ退避した位置とする座加工態様を形成した構成とすることもできる。この構成によっても、上述とほぼ同様に、取付座面8及びバルブ孔7を正確に形成できると共に、バリ取り作業を要するような大きなバリを生じない。したがって、上述した実施例1及び実施例2と同じ作用効果を発揮し得る。尚この場合、孔開パンチ34は、その加工面34aが座押パンチ32の加工面32aより僅かに退避させることが好適に用い得る。

Claims (4)

  1. ホイールリムの所定部位にエアバルブを装着するバルブ孔を成形加工する自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法において、
    エアバルブの取付座面を押圧加工する環状の座押パンチと、座押パンチに形成された案内孔に挿通されてバルブ孔を孔開け加工する孔開パンチとを、孔開パンチが座押パンチに対して突出しない座加工態様に保持した後、該座加工態様を維持しながら、ホイールリムに押圧加工することにより、取付座面を形成する第一加工工程と、
    座押パンチ及び孔開パンチをホイールリムから離間した後、座押パンチを取付座面に接触しないようにして、孔開パンチをホイールリムに穿つことにより、バルブ孔を形成する第二加工工程と
    を順次実行すると共に、
    ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、加工裏側から支持するリム支持手段とにより、第一加工工程から第二加工工程に至るまで、ホイールリムを固持するようにしたことを特徴とする自動車用ホイールリムのバルブ孔加工方法。
  2. ホイールリムの所定部位にエアバルブを装着するバルブ孔を成形加工する自動車用ホイールリムのバルブ孔加工装置において、
    エアバルブの取付座面を押圧加工するものであり、その移動方向に沿って案内孔が形成された環状の座押パンチと、
    バルブ孔を孔開け加工するものであり、座押パンチに設けられた案内孔に移動可能に挿通された孔開パンチと、
    孔開パンチと座押パンチとを、孔開パンチが座押パンチに対して突出していない座加工態様と、該座押パンチから孔開パンチを突出する孔加工態様とに変態すると共に、各態様に保持するパンチ変態保持手段と、
    座加工態様に保持した座押パンチをホイールリムに押圧加工し、取付座面を形成する押圧加工作動と、座押パンチ及び孔開パンチをホイールリムから離間して、孔加工態様に保持する退避作動と、孔加工態様を保持したまま、座押パンチを取付座面に接触しないようにして孔開パンチをホイールリムに穿ち、バルブ孔を形成する孔開加工作動とを順次実行する駆動制御手段と、
    駆動制御手段による押圧加工作動の開始から孔開加工作動の終了まで、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、
    ホイールリムの、取付座面を形成する所定部位の裏面に当接するダイスが設けられ、該ホイールリムを裏側から支持するリム支持手段と
    を備えていることを特徴とする自動車用ホイールリムのバルブ孔加工装置。
  3. ホイールリムの所定部位にエアバルブを装着するバルブ孔を成形加工する自動車用ホイールリムのバルブ孔加工装置において、
    エアバルブの取付座面を押圧加工するものであり、その移動方向に沿って案内孔が形成された環状の座押パンチと、
    バルブ孔を孔開け加工するものであり、座押パンチに設けられた案内孔に移動可能に挿通された孔開パンチと、
    孔開パンチを、座押パンチに対して突出しない座加工態様に保持する座加工保持作動と、該孔開パンチを座押パンチから突出させることにより、ホイールリムにバルブ孔を穿つ孔開加工作動とを実行する孔開パンチ駆動制御手段と、
    孔開パンチ駆動制御手段の座加工保持作動により座加工態様を保持したまま、座押パンチをホイールリムに押圧加工する押圧加工作動と、座押パンチ及び孔開パンチをホイールリムから離間して、この離間位置に該座押パンチを保持し、孔開パンチ駆動制御手段により孔開加工作動が実行される退避作動とを順次実行する駆動制御手段と、
    押圧加工作動の開始から孔開加工作動の終了まで、ホイールリムを加工側から支持するクランプ手段と、
    ホイールリムの、取付座面を形成する所定部位の裏面に当接するダイスが設けられ、該ホイールリムを裏側から支持するリム支持手段と
    を備えていることを特徴とする自動車用ホイールリムのバルブ孔加工装置。
  4. クランプ手段は、駆動制御手段の駆動により座押パンチと一体的に移動可能とするように設けられてなるものであって、
    ホイールリムの加工側表面に弾接する接触子と、該接触子を移動方向に付勢する付勢手段とを備え、押圧加工作動により座押パンチをホイールリムに押圧加工する位置と、退避作動により座押パンチをホイールリムから離間させた離間位置との間で、接触子が、ホイールリムの加工側表面に踏圧力を生じて弾接するようにしたものである請求項2又は請求項3に記載の自動車用ホイールリムのバルブ孔加工装置。
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