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JP4886255B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の空気極から排出される水および燃料電池の燃料極から排出される未反応の希釈燃料を混合タンクに戻して再利用するダイレクトメタノール型の燃料電池装置に関する。
近年、例えばポータブルコンピュータのような電子機器用の電源として、高出力で充電を要しない小型の燃料電池装置が注目されている。この種の燃料電池装置のうち、例えばメタノール水溶液を循環させるダイレクトメタノール型の燃料電池装置(以下、DMFC:Direct Methanol Full Cell)は、水素を燃料とする燃料電池装置に比べて燃料の取り扱いが容易で、かつシステム全体が簡易であることから、電子機器用の電源として好ましいものとなる。
従来のDMFCは、メタノール水溶液を生成する混合タンクと、燃料極、空気極および電界質膜を有するDMFCスタックと、このDMFCスタックの燃料極にメタノール水溶液を供給する燃料供給路と、DMFCスタックの空気極に空気を供給する空気供給路とを備えている。
DMFCスタックの燃料極では、メタノールが水と反応して酸化され、二酸化炭素、水素イオンおよび電子が生成される。水素イオンは電界質膜を透過して空気極に到達する。空気極では、空気中の酸素が水素イオンおよび電子と結合して還元され、水を生成する。この時、燃料極および空気極の間に接続された外部回路に電子が流れて、発電動作が実行される。
従来のDMFCによると、空気極で生成された水および燃料極から排出される未反応の低濃度メタノールは、排出物質となって混合タンクに戻る。水および低濃度メタノールは、混合タンク内で燃料カートリッジから送られる高濃度メタノールと混じり合う。これにより、高濃度メタノールが希釈され、予め決められた濃度のメタノール水溶液が生成される。したがって、排出物質としての低濃度メタノールおよび水は、燃料として再利用されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−296127号公報
従来のDMFCでは、DMFCの使用環境や発電量の変化に応じて混合タンクに戻る低濃度メタノールおよび水の量が異なってくる。
具体的には、例えば多湿の使用環境の下で発電量が少ない場合、DMFCスタックの空気極で生成される水が多くなる。この結果、DMFCスタックから混合タンクに戻る水量が増加し、混合タンクが満水となる。そのため、水の逃げ場所が無くなるので、DMFCの運転を一時的に停止させて、混合タンクの排水を促す保守コールが必要となる。
逆に、低湿度の使用環境の下で発電量が多い場合、DMFCスタックの空気極で生成される水が少なくなる。この結果、DMFCスタックから混合タンクに戻る水量が減少し、混合タンク内の水位が低下する。そのため、所定の濃度のメタノール水溶液を作ることができなくなり、運転を続けることができなくなる。よって、DMFCの運転を一時的に停止させて、混合タンクへの水の補給を促す保守コールが必要となる。
本発明の目的は、混合タンク内の希釈燃料の量を外部から容易にコントロールすることができ、連続稼働が可能となる燃料電池装置を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る燃料電池装置は、
燃料が収容された燃料容器と、
燃料極および空気極を有する燃料電池と、
上記燃料容器から供給される燃料と、上記燃料電池から排出される液状の排出物質とを混合することで希釈燃料を生成する混合タンクと、
上記燃料電池の上記燃料極に上記混合タンクで生成された上記希釈燃料を供給する燃料供給路と、
上記燃料電池の上記空気極に発電に供する空気を供給する空気供給路と、
上記混合タンクの底部に取り外し可能に接続される第1の予備容器と、
上記第1の予備容器に代えて上記混合タンクの底部に取り外し可能に接続される第2の予備容器と、を備えている。
上記第1の予備容器は、上記混合タンクに接続した時に、上記混合タンクの内部の上記希釈燃料を上記混合タンクから取り出す。上記第2の予備容器は、上記混合タンクに接続した時に、上記混合タンクに希釈燃料を補給する。
本発明によれば、混合タンクが満水状態に移行した時は、混合タンクの底部に第1の予備容器を接続する。これにより、混合タンク内の希釈燃料が第1の予備容器に流出し、混合タンク内の希釈燃料の水位が下がる。混合タンク内の希釈燃料が不足した時は、希釈燃料が充填された第2の予備容器を混合タンクの底部に接続する。これにより、第2の予備容器内の希釈燃料が混合タンク内に流入し、混合タンク内の希釈燃料の水位が上昇する。
よって、混合タンク内の希釈燃料の量を外部から容易にコントロールすることができ、燃料電池装置を連続的に稼働させることができる。
以下本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、例えばメタノールを燃料とするアクティブ型のDMFC1を開示している。このDMFC1は、例えばポータブルコンピュータ2のような電子機器の電源として使用可能な大きさを有している。
DMFC1は、装置本体3と載置部4とを備えている。装置本体3は、ポータブルコンピュータ2の幅方向に沿う細長い箱状に形成されている。載置部4は、ポータブルコンピュータ2の後端部を載置し得るように、装置本体3の前端から張り出している。載置部4の上面に電源コネクタ5が配置されている。電源コネクタ5は、載置部4の上にポータブルコンピュータ2を載せた時に、このポータブルコンピュータ2に電気的に接続されるようになっている。
図3および図4に示すように、装置本体3は、燃料カートリッジ6、混合タンク7、DMFCスタック8、第1の凝縮器9および第2の凝縮器10を収容している。燃料カートリッジ6は、燃料供給源の一例であり、例えば燃料としての高濃度メタノールを収容している。燃料カートリッジ6は、装置本体3の長手方向に沿う一端部に取り外し可能に支持されて、交換が可能となっている。燃料カートリッジ6は、カバー11によって覆われている。カバー11は、燃料カートリッジ6の交換作業を容易に行えるように、装置本体3の一端部に取り外し可能に支持されている。
燃料カートリッジ6は、第1の燃料供給管12を介して混合タンク7に接続されている。第1の燃料供給管12は、高濃度メタノールを燃料カートリッジ6から混合タンク7に送り込む燃料ポンプ13を有している。混合タンク7は、高濃度メタノールを希釈して例えば濃度数%〜数十%のメタノール水溶液(希釈燃料)を生成するためのものであり、上記燃料カートリッジ6に隣接している。
DMFCスタック8は、メタノールの化学反応を利用して発電を行う燃料電池の一例である。DMFCスタック8は、燃料極(アノード)14と、空気極(カソード)15と、これら両極14,15の間に介在された電界質膜16とを有している。
DMFCスタック8の燃料極14は、第2の燃料供給管18を介して混合タンク7に接続されている。第2の燃料供給管18は燃料供給路の一例であり、燃料極14の一端に接続されている。第2の燃料供給管18は、混合タンク7内のメタノール水溶液を燃料極14に送り込む送液ポンプ19を有している。
燃料極14の他端は、燃料戻し管20を介して混合タンク7に接続されている。燃料戻し管20は、燃料極14から排出される未反応のメタノール水溶液や燃料極14での酸化反応により生成された二酸化炭素を混合タンク7に戻すためのものである。未反応のメタノール水溶液および二酸化炭素は、燃料極14から排出される排出物質の一つであり、燃料極14から排出された直後では、DMFCスタック8の発電動作時の熱影響を受けてメタノール水溶液の水温が60℃以上となっている。
上記第1の凝縮器9は、燃料戻し管20の途中に設置されている。第1の凝縮器9は、燃料極14から混合タンク7に戻るメタノール水溶液を冷却するためのものである。第1の凝縮器9は、メタノール水溶液が流れる管21と、この管21に熱的に接続された複数の放熱フィン22とを有している。
DMFCスタック8の空気極15は、空気供給管24を介して吸気口25に接続されている。吸気口25は、発電に供する空気を大気中から取り入れるためのものである。空気供給管24は、空気供給路の一例であり、空気極15の一端に接続されている。空気供給管24は、吸気口25から取り入れた空気を空気極15に送り込む送気ポンプ26を有している。
第2の凝縮器10は、排気管27を介して空気極15の他端に接続されている。第2の凝縮器10は、空気極15から排出される水蒸気や水のような排出物質を冷却するためのものであり、排気管27の下流端に接続されている。第2の凝縮器10は、回収タンク28を有している。回収タンク28は、空気極15から排出される水および水蒸気から回収された水を貯溜するためのものである。第2の凝縮器10で水分が分離された気体成分は、第2の凝縮器10から大気中に放出される。
回収タンク28は、回収管29を介して燃料戻し管20に接続されている。回収管29は、回収タンク28に貯えられた水を燃料戻し管20を介して混合タンク7に送り込む回収ポンプ30を有している。
さらに、排気管27は、空気極15と第2の凝縮器10との間で分岐された分岐管31を有している。分岐管31の上流端は混合タンク7に接続されている。分岐管31は、混合タンク7に戻された二酸化炭素を排気管27を経由して第2の凝縮器10に導くためのものである。第2の凝縮器10に導かれた二酸化炭素は、第2の凝縮器10から大気中に放出される。
図4に示すように、第1の凝縮器9および第2の凝縮器10は、装置本体3の他端部に設置されており、燃料カートリッジ6に対しDMFCスタック8を間に挟んだ反対側に位置している。第1および第2の凝縮器9,10は、互いに間隔を存して向かい合っており、これら凝縮器9,10の間に第1のファン33および第2のファン34が配置されている。
第1のファン33は、第1の凝縮器9と向かい合っている。第1のファン33が動作すると、第1の凝縮器9を通り抜けて第1のファン33に向うような冷却風の流れが形成され、この冷却風により第1の凝縮器9が冷却される。第1の凝縮器9を冷却した冷却風は、第1のファン33の吐出口33aから吐き出される。
第2のファン34は、第2の凝縮器10と向かい合っている。第2のファン34が動作すると、第2の凝縮器10を通り抜けて第2のファン34に向うような冷却風の流れが形成され、この冷却風により第2の凝縮器10が冷却される。第2の凝縮器10を冷却した冷却風は、第2のファン34の吐出口34aから吐き出される。さらに、第2の凝縮器10から排出される二酸化炭素のような不純物にしても、冷却風の流れに乗じて吐出口34aから吐き出される。
図1および図4に示すように、装置本体3は、その他端に排気口35を有している。排気口35は、第1および第2のファン33,34の吐出口33a,34aと向かい合っている。吐出口33a,34aから吐き出される冷却風および二酸化炭素のような不純物は、排気口35を通じて装置本体3の外に排出される。
図3に示すように、DMFC1は、制御部36を有している。制御部36は、例えば混合タンク7内で生成されるメタノール水溶液の濃度および液量を制御したり、ポータブルコンピュータ2との間で情報をやりとりして、ポータブルコンピュータ2に供給する電力を制御するためのものである。制御部36は、DMFC1の載置部4に収容されているとともに、電源コネクタ5およびDMFCスタック8に電気的に接続されている。
メタノール水溶液の濃度は、燃料カートリッジ6から混合タンク7に供給される高濃度メタノールの量、DMFCスタック8の燃料極14から混合タンク7に戻される未反応のメタノール水溶液の量およびDMFCスタック8の空気極15から混合タンク7に戻される水の量を制御部36で制御することにより調節される。
具体的には、混合タンク7は、タンク内のメタノール水溶液の水位を検出する水位センサ37と、メタノール水溶液の温度を検出する温度センサ38と、メタノール水溶液の濃度を検出する濃度センサ39とを備えている。各センサ37,38,39によって検出されたメタノール水溶液に関する情報は、制御部36に送られる。制御部36は、各センサ37,38,39からの情報に基づいて、例えば燃料ポンプ13や回収ポンプ30を制御する。
これにより、燃料カートリッジ6から混合タンク7に流入する高濃度メタノールの量および回収タンク28から混合タンク7に流入する水の量が調節され、メタノール水溶液の濃度が発電性能を良好に維持できる値に制御される。
図3および図4に示すように、メタノール水溶液を生成する混合タンク7は、カプラ41を備えている。カプラ41は、混合タンク7に第1および第2の予備カートリッジ42a,42bを選択的に取り外し可能に接続するためのものであり、混合タンク7の底部に設けられている。第1および第2の予備カートリッジ42a,42bの内容量は、例えば混合タンク7の内容量の半分程度に小さく設定されている。
第1の予備カートリッジ42aは、混合タンク7から余分なメタノール水溶液を取り出す際に使用するものであって、この第1の予備カートリッジ42aは、最初から空となっている。これに対し、第2の予備カートリッジ42bは、混合タンク7にメタノール水溶液を補給する時に使用するものであって、この第2の予備カートリッジ42bの内部に、水又は所定の濃度に希釈されたメタノール水溶液が充填されている。
カブラ41に第1の予備カートリッジ42a又は第2の予備カートリッジ42bを接続した状態では、カプラ41内の流通路(図示せず)を通じて混合タンク7の内部と第1の予備カートリッジ42a又は第2の予備カートリッジ42bの内部が互いに連通された状態となる。したがって、混合タンク7と第1の予備カートリッジ42a又は混合タンク7と第2の予備カートリッジ42bとの間においてメタノール水溶液の流通が可能となる。それとともに、第1の予備カートリッジ42a又は第2の予備カートリッジ42bは、混合タンク7と一緒に取り外し可能なカバー11で覆い隠される。
さらに、カプラ41は、図示しない遮断弁を内蔵している。遮断弁は、カプラ41から第1の予備カートリッジ42a又は第2の予備カートリッジ42bを取り外した時に連通路を遮断し、メタノール水溶液の漏洩を防止する。
次に、DMFC1の発電動作について説明する。
燃料カートリッジ6に貯えられた高濃度メタノールは、燃料ポンプ13によって混合タンク7に送り込まれる。混合タンク7には、DMFCスタック8の空気極15から回収された水およびDMFCスタック8の燃料極14から排出される未反応のメタノール水溶液(低濃度メタノール)が戻される。そのため、高濃度メタノールは、混合タンク7内で水および低濃度メタノールと混じり合って希釈され、予め決められた濃度のメタノール水溶液が生成される。
混合タンク7で生成されたメタノール水溶液は、送液ポンプ19によってDMFCスタック8の燃料極14に送り込まれる。燃料極14では、メタノールが水と反応して酸化され、水素イオン、二酸化炭素および電子を生成する。水素イオンは、DMFCスタック8の電界質膜16を透過して空気極15に達する。
燃料極14で生成された二酸化炭素は、未反応のメタノール水溶液と一緒に第1の凝縮器9に導かれ、第1のファン33から送風される冷却風により冷やされた後に、燃料戻し管20を介して混合タンク7に戻される。混合タンク7に戻された二酸化炭素は、混合タンク7内で気化するとともに、分岐管31から排気管27に流入する。
一方、発電に供する空気は、吸気口25から取り込まれるとともに、送気ポンプ26を介して DMFCスタック8の空気極15に送り込まれる。空気極15では、空気中の酸素が水素イオン、電子と結合して還元され、水蒸気が生成される。この時、燃料極14と空気極15との間に接続された外部回路に電子が流れて発電動作が行われる。
空気極15で生成された水蒸気は、排気管27に流れ込むとともに、この排気管27内で混合タンク7からの二酸化炭素と合流して第2の凝縮器10に導かれる。第2の凝縮器10では、第2のファン34から送風される冷却風により水蒸気が冷却されて水となる。この水は、回収タンク28に一時的に貯溜される。水分が分離され、かつ二酸化炭素のような不純物を含む気体は、第2の凝縮器10から排出されるとともに、この第2の凝縮器10を通過した冷却風と共に第2のファン34の吐出口34aから排気口35に向けて吐き出される。
回収タンク28に貯えられた水は、回収ポンプ30を介して混合タンク7に戻され、高濃度メタノールを希釈するための水として再利用される。
このように動作するDMFC1において、回収タンク28から混合タンク7に戻る水量は、DMFC1の使用環境、湿度および発電量に応じて変化する。例えばDMFC1を多湿の環境の下で使用した場合は、回収タンク28に回収される水の量が増大するとともに、この回収タンク28から混合タンク7に戻る水量が多くなる。
本実施の形態では、混合タンク7の水位を常に水位センサ37で検出し、この水位を制御部36で監視している。そのため、制御部36は、混合タンク7内の水位が予め決められた基準水位を超えた時点で、例えば音や光により混合タンク7が満水状態にあることを報知する。
混合タンク7が満水であるとの知らせを受けた時は、装置本体3からカバー11を取り外し、混合タンク7およびカプラ41を露出させる。次に、図5に示すように混合タンク7のカプラ41に空の第1の予備カートリッジ42aを接続する。これにより、図5に矢印Aで示すように、混合タンク7内のメタノール水溶液が重力によりカプラ41から第1の補助カートリッジ42a内に流出し、混合タンク7内のメタノール水溶液の水位が下がる。
第1の予備カートリッジ42aが満水となった時は、この第1の予備カートリッジ42aをカプラ41から取り外す。取り外した第1の予備カートリッジ42aは、廃棄処分とするか、あるいは給水用として保存しておくことが望ましい。
一方、例えばDMFC1を低湿度の環境の下で使用した場合は、回収タンク28に回収される水の量が減少するとともに、この回収タンク28から混合タンク7に戻る水量が少なくなる。このため、混合タンク7内の水位が予め決められた水位を下回ると、制御部36は、例えば音や光により混合タンク7内のメタノール水溶液が少なすぎることを報知する。
混合タンク7内のメタノール水溶液が少ないとの知らせを受けた時は、装置本体3からカバー11を取り外し、混合タンク7およびカプラ41を露出させる。次に、図6に示すように混合タンク7のカプラ41にメタノール水溶液が充填された第2の予備カートリッジ42bを接続する。これにより、図6に矢印Bで示すように、第2の予備カートリッジ42b内のメタノール水溶液が重力によりカプラ41から混合タンク7内に流れ込み、混合タンク7内のメタノール水溶液の水位が上昇する。
混合タンク7にメタノール水溶液を補給するに当っては、第2の予備カートリッジ42bの代わりに、例えば混合タンク7内のメタノール水溶液を排出する際に使用した後、給水用として保存してある第1の予備カートリッジ42aを用いてもよい。
このような本実施の形態に係るDMFC1によれば、混合タンク7が満水又は混合タンク7内のメタノール水溶液が少なすぎる場合のいずれにおいても、混合タンク7内のメタノール水溶液の水位をDMFC1の外部から容易にコントロールすることができる。
言い換えると、専用の治具を用いることなく簡単に混合タンク7の排水および混合タンク7への給水を行うことができ、混合タンク7内のメタノール水溶液の水位を適正範囲内に保持することができる。
このため、ユーザが必要に応じて第1および第2の補助カートリッジ42a,42bを混合タンク7に着脱することで、水過多や水不足によるDMFC1の稼働停止を回避することができる。よって、DMFC1を連続的に稼働させることができ、ポータブルコンピュータ2に安定して電力を供給できる。
さらに、上記構成によると、混合タンク7にメタノール水溶液を補給したり、混合タンク7からメタノール水溶液を排出する際に、劇物の一種であるメタノールに直接手が触れることもない。したがって、メタノール水溶液の取り扱いが容易となり、ユーザの利便性が高まる。
加えて、混合タンク7のカプラ41は、単にカバー11を装置本体3から取り外すだけでDMFC1の外部に露出する。このため、DMFC1を分解することなく混合タンク7内のメタノール水溶液を排出したり、この混合タンク7内にメタノール水溶液を補給することができ、作業性が向上するといった利点がある。
なお、本発明に係る燃料電池装置は、ポータブルコンピュータ用に限らず、例えば携帯形情報端末のようなその他の電子機器用の電源としても実施可能である。
本発明の実施の形態に係る燃料電池装置の斜視図。 本発明の実施の形態において、燃料電池装置にポータブルコンピュータを接続した状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係る燃料電池装置のブロック図。 本発明の実施の形態に係る燃料電池装置の断面図。 本発明の実施の形態において、満水状態となった混合タンクに第1の補助カートリッジを接続した状態を示す燃料電池装置のブロック図。 本発明の実施の形態において、混合タンク内のメタノール水溶液の水位が低下した時に、この混合タンクに第2の補助カートリッジを接続した状態を示す燃料電池装置のブロック図。
符号の説明
6…燃料カートリッジ、7…混合タンク、8…燃料電池(DMFCスタック)、14…燃料極、15…空気極、18…燃料供給路(第2の燃料供給管)、24…空気供給路(空気供給管)、42a…第1の予備カートリッジ、42b…第2の予備カートリッジ

Claims (4)

  1. 燃料が収容された燃料容器と、
    燃料極および空気極を有する燃料電池と、
    上記燃料容器から供給される燃料と、上記燃料電池から排出される液状の排出物質とを混合することで希釈燃料を生成する混合タンクと、
    上記燃料電池の上記燃料極に上記混合タンクで生成された上記希釈燃料を供給する燃料供給路と、
    上記燃料電池の上記空気極に発電に供する空気を供給する空気供給路と、
    上記混合タンクの底部に取り外し可能に接続され、上記混合タンクに接続した時に、上記混合タンクの内部の上記希釈燃料を上記混合タンクから取り出す第1の予備容器と、
    上記第1の予備容器に代えて上記混合タンクの底部に取り外し可能に接続され、上記混合タンクに接続した時に、上記混合タンクに希釈燃料を補給する第2の予備容器と、
    を具備する燃料電池装置。
  2. 請求項1の記載において、上記第1および第2の予備容器の内容量が上記混合タンクの内容量よりも小さい燃料電池装置。
  3. 請求項1の記載において、上記排出物質は、上記燃料電池の上記燃料極から排出される未反応の希釈燃料および上記燃料電池の上記空気極から排出される水である燃料電池装置。
  4. 請求項1の記載において、上記燃料容器、上記燃料電池および上記混合タンクが設けられた装置本体と、上記装置本体に取り外し可能に支持され、第1の予備容器又は上記第2の予備容器を覆うカバーと、をさらに備えた燃料電池装置。
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