[go: up one dir, main page]

JP5061194B2 - Gp73特異的自己抗体を検出するための方法およびアッセイ - Google Patents

Gp73特異的自己抗体を検出するための方法およびアッセイ Download PDF

Info

Publication number
JP5061194B2
JP5061194B2 JP2009534656A JP2009534656A JP5061194B2 JP 5061194 B2 JP5061194 B2 JP 5061194B2 JP 2009534656 A JP2009534656 A JP 2009534656A JP 2009534656 A JP2009534656 A JP 2009534656A JP 5061194 B2 JP5061194 B2 JP 5061194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
antigen
antibody
sample
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009534656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010520987A (ja
Inventor
ゲイリー エル. ノーマン、
ザケラ シュムズ、
Original Assignee
イノヴァ ダイアグノスティクス インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イノヴァ ダイアグノスティクス インコーポレイテッド filed Critical イノヴァ ダイアグノスティクス インコーポレイテッド
Publication of JP2010520987A publication Critical patent/JP2010520987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5061194B2 publication Critical patent/JP5061194B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/574Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for cancer
    • G01N33/57407Specifically defined cancers
    • G01N33/57438Specifically defined cancers of liver, pancreas or kidney
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2800/00Detection or diagnosis of diseases
    • G01N2800/08Hepato-biliairy disorders other than hepatitis
    • G01N2800/085Liver diseases, e.g. portal hypertension, fibrosis, cirrhosis, bilirubin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本発明は、自己免疫の技術分野に属し、対象における肝臓疾患を診断およびモニタリングするためのGP73特異的自己抗体の検出および定量に関する。
肝細胞癌(HCC)は肝臓の原発性悪性腫瘍であり、アメリカ合衆国および他の西欧先進諸国において発症率が増加しているようである。世界中のHCCの有病率はウイルス性肝炎の有病率に匹敵し、大部分の症例はB型肝炎(HBV)およびC型肝炎(HCV)と関連している。B型肝炎、C型肝炎、もしくは遺伝性ヘモクロマトーシスを有する、長年に渡る慢性肝炎または肝硬変に罹患している患者は、HCCを発病するリスクが非常に高いことが認識されてきた。長年に渡るアルコール性肝硬変に罹患している患者もまた、このタイプの悪性腫瘍を発病するリスクがある。
しかしながら、HCCを発病する患者のほとんどは、長年に渡る肝臓疾患に関連する症状以外の症状を示さないので、肝細胞癌の診断は極めて難しい。腹部の痛み、体重減少、早期満腹感、黄疸、および上腹部の触診できる塊などの症状が一旦発生すると、HCCは、有効な治療を行うには遅すぎる段階にまで進行している可能性が非常に高い。その結果、現在の診断後の生存期間中央値は、およそ6〜20ヶ月に過ぎない。
現在の臨床方法は、いくつかの点で、HCCの早期診断には効果的ではない。ほとんどのHCCは、コンピュータ断層撮影(CAT)スキャンまたは超音波スキャンを画像化した結果に基づいて、まず疑われる。しかしながら、肝臓の画像は、感度および確度が低いために、無病誤診率が高い。したがって、診断は多くの場合、侵襲的な針生検を実施することにより確定されなければならない。
一般的に用いられている別の診断方法は、胎児の肝細胞により合成される正常な血清タンパク質である、アルファ‐フェトプロテイン(AFP)の血中レベルに基づく。これは多くの場合、慢性B型肝炎または慢性C型肝炎および肝硬変に罹患した患者のスクリーニングの一部として測定される。AFPレベルの増加とHCCの発症との間には十分な相関関係があるので、AFPレベルの測定は多くの場合、この病気の血清マーカーとして含まれている。しかしながら、AFPレベルの増加はHCCに特異的ではないので、HCCの単独指標としてのAFPは多くの場合、HCCを診断するには有用性が非常に限定されている。すべてのHCC患者がAPFレベルの増加を示すわけではないという事実によって、事態はさらに複雑になる。実際、HCCに罹患した患者の約70%のみがAFPレベルの増加を示すことが示された。
このように、HCCの早期検出のための改善された診断アッセイに対する必要性が存在する。したがって、本発明は、GP73特異的自己抗体とHCCとの間の強い相関関係を示すアッセイに関し、これは、HCCのモニタリングおよび診断のための生物学的マーカーとして用いることができる。
本発明は、GP73特異的自己抗体を検出する方法を提供する。1つの実施形態において、本方法は、GP73タンパク質に由来するエピトープを有するポリペプチドを含むGP73抗原を調製するステップと、GP73抗原を対象からのサンプルと反応させるステップと、GP73抗原に結合するサンプル中のGP73特異的自己抗体を検出するステップとを含む。本方法は、肝臓疾患、特にHCCに罹患していることが疑われる対象の診断を補助するために用いられ得る。本方法はまた、より良い治療のために、HCCに罹患している対象の状態をモニタリングするのに用いられ得る。
代替の実施形態において、対象において肝臓疾患を診断する方法は、(a)肝臓疾患が疑われる対象からサンプルを入手するステップと、(b)GP73抗原をサンプルと共にインキュベーションするステップと、(c)サンプル中のGP73抗原との自己抗体の反応性を検出するステップとを含む。自己抗体の反応性は、免疫測定法(immunometric assays)または競合アッセイなどの免疫分析法(immunoassays)により測定することができる。
本発明はまた、自己抗体を含むことが疑われる対象サンプル中のGP73特異的自己抗体を検出するためのアッセイを提供する。1つの実施形態において、本アッセイは免疫測定法であって、(a)GP73抗原を固体支持体に固定するステップと、(b)GP73特異的自己抗体を含むことが疑われるサンプルを、固体支持体に結合したGP73抗原と接触させるステップと、(c)標識された抗体を固体支持体に添加するステップ(ここで、標識された抗体は、GP73特異的自己抗体を認識し、また、シグナル発生システムの一部である)と、(d)遊離の標識化抗体を結合した抗体から分離するステップと、(e)固体支持体を含む溶液から発生するシグナルを測定するステップとを含む。対象がヒトである場合には、標識された抗体は抗ヒト免疫グロブリンである。
別の実施形態において、本アッセイは競合免疫測定法であって、(a)GP73抗原に結合する標識化抗体を、GP73特異的自己抗体を含むことが疑われる対象のサンプルと共にインキュベーションすることにより反応混合物を調製するステップ(ここで、標識化抗体は、シグナル発生システムの一部である)と、(b)結合した標識化抗体を遊離の抗体から分離するステップと、(c)標識化抗体から発生するシグナルを測定するステップとを含む。
さらに別の実施形態において、本アッセイは競合免疫測定法であって、(a)GP73抗原に結合する第1抗体を、GP73特異的自己抗体を含むことが疑われる対象サンプルと共にインキュベーションすることにより反応混合物を調製するステップと、(b)反応混合物に第2抗体を添加するステップ(ここで、第2抗体は第1抗体を認識し、かつ、第2抗体は標識され、シグナル発生システムの一部である)と、(c)遊離の標識化された第2抗体を、結合した抗体から分離するステップと、(d)反応混合物中の第2抗体から発生するシグナルを測定するステップとを含む。
抗体が酵素標識されているいくつかの実施形態において、GP73抗原とGP73特異的自己抗体との複合体に基質を添加して、酵素標識された抗体と反応させ、その後インキュベーションするさらなるステップは、発生するシグナルを測定する前に実施される。
本発明は、自己抗体を含むことが疑われる対象のサンプル中のGP73特異的自己抗体を検出するための診断キットをさらに提供する。1つの実施形態において、本診断キットは、サンプル中のGP73特異的自己抗体を検出するための1以上の試薬を含む。試薬には、本明細書において上述したもののいくつか、例えばGP73抗原、および標識化抗ヒト免疫グロブリンなどの標識化抗体が含まれる。別の実施形態において、本診断キットは、対象におけるGP73特異的自己抗体のレベルを示す陽性対照をさらに含む。さらに別の実施形態において、本診断キットは、GP73特異的自己抗体のレベルを検出するためのキットの使用についての指示書をさらに含む。指示書は、少なくとも部分的にGP73特異的自己抗体のレベルに基づいて、対象における肝臓疾患を診断および/またはモニタリングするためのものである。指示書はまた、in vitro診断キットについてアメリカ合衆国食品医薬品局により要求される指示書であり得る。
本発明はまた、肝臓疾患の診断のためのパネル分析法(panel assay)を提供し、これは、2つ以上の生物学的マーカーを検出するための2つ以上のアッセイを含む。1つの実施形態において、本パネル分析法は、2つの生物学的マーカーを検出することができる。第1の生物学的マーカーはGP73特異的自己抗体であり、第2の生物学的マーカーはGP73抗原、COMP、またはAFPである。別の実施形態において、本パネル分析法は、3つの生物学的マーカーを検出することができる。第1の生物学的マーカーはGP73特異的自己抗体であり、第2および第3の生物学的マーカーは、GP73抗原、COMP、およびAFPからなる群より独立に選択される。
本発明の他の態様は、本明細書全体において記載される。
図1は、正常な対象と比較した、3つの肝臓疾患(肝硬変、HCC、およびHCV)におけるGP73特異的自己抗体のレベルに基づいて同定された陽性の割合を示す。
図2は、3つの肝臓疾患(肝硬変、HCC、およびHCV)におけるGP73特異的自己抗体のレベルの分布をしめす。
図3は、肝硬変に罹患していない91人の患者と肝硬変に罹患している96人の患者とからなる187人の患者の分析における、3つの方法(軟骨オリゴマーマトリックスタンパク質(COMP)の検出、GP73抗原の検出、およびGP73抗体の検出)の比較を示す。
図4は、3つの診断試験に対する陽性反応による患者の分布を示す。
図5は、各々の患者についての3つの診断試験に対する陽性反応の数による患者の分布を示す。
本発明は、部分的に、GP73特異的自己抗体を検出する方法に関する。1つの実施形態において、本方法は、GP73タンパク質に由来するエピトープを有するポリペプチドなどのGP73抗原を調製するステップと、GP73抗原を対象からのサンプルと反応させるステップと、GP73抗原に結合するサンプル中のGP73特異的自己抗体を検出するステップとを含む。本方法は、肝臓疾患、特にHCCに罹患していることが疑われる対象の診断を補助するために用いられ得る。本方法はまた、治療中において、HCCに罹患している対象の状態をモニタリングするのに用いられ得る。
下記の記載において、分子生物学、免疫学、および医学の分野において用いられる多くの用語が広く用いられる。本明細書および特許請求の範囲を明確かつ首尾一貫して理解するために、このような用語に与えられる範囲を含めて、下記の非限定的な定義が提供される。
本開示において「one」、「a」、または「an」が用いられる場合、他に指示されなければ、これらは「少なくとも1つ」または「1以上」を意味する。
用語「抗体」は、エピトープまたは抗原決定基に結合することができる分子を指す。用語「抗体」には、抗体全体およびその抗原結合断片が含まれ、一本鎖抗体が含まれる。このような抗体には、ヒト抗原結合抗体および抗体断片が含まれ、これには、Fab、Fab'、およびF(ab')2、Fd、一本鎖Fv(scFv)、一本鎖抗体、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、およびVLドメインまたはVHドメインのいずれかを含む断片が含まれるが、これらに限定されない。抗体は、鳥類、ならびに例えばヒト、マウス、ウサギ、ヤギ、モルモット、ラクダ、ウマなどの哺乳動物を含む動物に由来するものであって良い。
用語「抗原」は、抗体、またはMHC分子によって提示されている場合にはT細胞受容体(TCR)が結合できる分子を指す。抗原はさらに、免疫系によって認識されることができ、ならびに/または、体液性免疫反応および/もしくは細胞性免疫を誘導し、Bリンパ球および/もしくはTリンパ球を活性化することができるものであって良い。抗原は、1以上のエピトープ(B細胞エピトープおよびT細胞エピトープ)を有しても良い。本明細書において用いられる抗原はまた、いくつかの個々の抗原の混合物であっても良い。
用語「抗原決定基」は、Bリンパ球またはTリンパ球のいずれかによって特異的に認識される抗原の部分を指す。抗原決定基またはエピトープは、抗体によって、またはMHCとの関連ではT細胞受容体によって認識される抗原の部分である。抗原決定基は、1つ以上のエピトープを含む。
用語「自己抗体」は、自己のタンパク質、炭水化物、または核酸を指向する抗体を指す。
用語「エピトープ」は、抗体(例えば自己抗体)、Bリンパ球、またはTリンパ球などの免疫系によって認識される抗原の部分であり、したがって、抗体、Bリンパ球、またはTリンパ球が結合する特定のドメイン、領域、または分子構造を指す。
用語「野生型」は、天然源から単離される遺伝子または遺伝子産物を指す。野生型の遺伝子は、集団(population)において最も頻繁に観察される遺伝子であり、したがって、任意に「正常」型または「野生」型の遺伝子ならびに遺伝子産物を示す。これに対し、用語「修飾型」または「変異型」は、野生型の遺伝子または遺伝子産物と比較した場合に、配列および/または機能特性において変更(例えば低メチル化)を示す遺伝子ならびに遺伝子産物を指す。野生型の遺伝子または遺伝子産物と比較した場合に、天然の突然変異体が物理的特性および生物学的特性などの特徴を変化させたという事実によって、天然の突然変異体が単離・同定され得ることに注意すべきである。「野生型」の遺伝子産物はまた、一般的に「天然タンパク質」と称される。
用語「部分」は、タンパク質に関して使用される場合、そのタンパク質の断片を指す。断片は、大きさがアミノ酸残基2つのものから全アミノ酸配列よりアミノ酸が1つ少ないものにまで及び得る。
用語「対象」は動物を指し、ヒツジ、ウシ、反芻動物、ウサギ、ブタ、ウマ、イヌ、ネコ、齧歯類、または霊長類(例えばヒト)を含むが、これらに限定されない。一般的に用語「対象」および「患者」は、本明細書において、例えば哺乳動物対象、特にヒト対象に関して互換的に用いられる。
用語「サンプル」は、最も広い意味において用いられる。1つの意味においては、任意の起源から得られる試料または培養物、ならびに生物学的サンプルおよび環境サンプルを意味する。生物学的サンプルは、動物(ヒトを含む)から得ることができ、その動物中に見出される、骨髄、血液、血清、細胞、血漿、間質液、尿、脳脊髄液、核酸、DNA、組織、およびそれらの精製または濾過された形態を含むが、これらに限定されない生物学的材料または組成物を意味する。環境サンプルには、表層物質(surface matter)、土壌、水、結晶、および工業的サンプルなどの環境材料が含まれる。
用語「対照」または「対照サンプル」は、問題となっている決定基(例えば抗原または抗体)について陰性であると判定された少なくとも1つの個体から採取された、血清サンプルなどの1以上のサンプルを指す。例えば、GP73特異的自己抗体の存在について検査するための対照は、HCCまたは他の肝臓疾患に罹患していない対象から採取され得る。
GP73抗原
種々のGP73タンパク質、ポリペプチド、および化学的類似体が、GP73特異的自己抗体の検出のためのGP73抗原として本発明において用いるのに適している。1つの態様において、GP73抗原は、ヒツジ、ウシ、反芻動物、ブタ、ウマ、イヌ、ネコ、齧歯類、または霊長類(例えばヒト)を含むが、これらに限定されない任意の種に由来するGP73タンパク質またはその断片である。GP73タンパク質は、天然源から精製されても良く、あるいは、タンパク質工学技術を用いて作製されても良いが、これは、天然源からのタンパク質と比較して、異なる翻訳後修飾を有し得る。本発明において、組換えGP73タンパク質は、当業者によく知られた標準的な分子生物学プロトコールを用いて作製される。
天然型GP73タンパク質は、見かけの分子量がおよそ73kDaの、400アミノ酸からなるII型ゴルジ膜タンパク質である。天然型GP73のヌクレオチド配列およびこれに由来するアミノ酸配列は、Kladneyら(2000)およびGenBankのデータ(寄託番号AF236056)に開示されている。完全長GP73 cDNAは、3042塩基対を含み、1200塩基対からなる単一のオープンリーディングフレームを含む。
本発明において有用なGP73タンパク質はまた、野生型タンパク質の変異体であって良い。特に指示がなければ、用語「GP73」は、天然型GP73タンパク質ならびにその変異体の両方を指す。本明細書において使用される場合、GP73変異体は、天然型GP73タンパク質のアミノ酸配列と比較して、1以上のアミノ酸置換、欠失、ならびに/または付加(例えば内部付加および/もしくはGP73融合タンパク質)を有するアミノ酸配列を含むが、それにもかかわらずGP73の免疫活性を保持しているGP73タンパク質である。このような機能的または免疫学的に等価の変異体は、天然の生物学的変異体(例えばGP73ポリペプチド対立遺伝子変異体、GP73ポリペプチド オーソログ、およびGP73ポリペプチド スプライシング変異体)として生じ得るものであり、あるいは、例えば化学合成もしくは化学修飾、または突然変異誘発(例えば部位特異的突然変異誘発もしくはランダム突然変異誘発)によるなど、既知の技術を用いて調製することができる。したがって、例えば、アミノ酸は、GP73タンパク質またはそのエピトープの物理化学的特徴(例えば電荷密度、親水性/疎水性、大きさ、および立体配置に関して)を保存し、それ故に免疫学的構造を保持する別のアミノ酸で置換され得る。「付加」変異体は、N末端またはC末端融合、ならびに単一アミノ酸または多重アミノ酸の配列内挿入を含み得る。欠失は、配列内であっても良いし、N末端またはC末端からの切断であっても良い。
変異体は、1個から3個まで、5個まで、10個まで、15個まで、20個まで、25個まで、50個まで、75個まで、もしくは100個まで、または100個より多いアミノ酸置換、挿入、付加、および/または欠失を有して良く、ここで置換は、保存的もしくは非保存的、またはその組合せであって良い。また、本発明のGP73タンパク質は、少なくとも10個、少なくとも12個、少なくとも15個、少なくとも20個、少なくとも25個、少なくとも30個、少なくとも35個、少なくとも40個、少なくとも50個の天然型GP73タンパク質の連続アミノ酸残基を含み得る。このような変異体は好ましくは、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも95%、天然型GP73タンパク質と同一である。さらに、GP73変異体は、天然型タンパク質の免疫活性の約1%を超える、約10%を超える、約25%を超える、約50%を超える、約60%を超える、約70%を超える、約80%を超える、約90%を超える、約95%を超える、または約100%を超える活性の免疫活性を保持し得る。
一般的に、GP73タンパク質のアミノ酸配列に対する保存的修飾によって、もともとのGP73タンパク質と同様の機能的及び化学的特徴を有するポリペプチドが作製される。これに対し、GP73タンパク質の機能的および/または化学的特徴の実質的な変更は、(a)置換領域の構造(二次、三次、および/もしくは四次)または(b)標的部位における分子の電荷もしくは疎水性を維持することに対する効果が著しく異なる、GP73タンパク質のアミノ酸配列における置換を選択することにより達成することができる。アミノ酸配列の変更は、当技術分野でよく知られている化学的および生物学的なペプチドおよびタンパク質の合成方法により達成することができる。
所望のアミノ酸置換(保存的であるか、または非保存的である)は、そのような置換が必要な時に当業者によって決定され得る。例えば、アミノ酸置換は、重要な残基を特定するために、GP73タンパク質の生物学的活性(例えばGP73特異的自己抗体との結合相互作用)を調節するために、またはサンプル中の他の分子との望ましくない非特異的な結合相互作用を低減するために、用いることができる。適切なアミノ酸置換には、AlaのVal、Leu、またはIleへの置換;ArgのLys、Gln、またはAsnへの置換、AsnのGlnへの置換;AspのGluへの置換;CysのSerまたはAlaへの置換;GlnのAsnへの置換;GluのAspへの置換;HisのAsn、Gln、Lys、またはArgへの置換;IleのLeu、Val、Met、Ala、Phe、またはノルロイシンへの置換;Leuのノルロイシン、Ile、Val、Met、Ala、またはPheへの置換;LysのArg、1,4-ジアミノ酪酸、Gln、またはAsnへの置換;MetのLeu、Phe、またはIleへの置換;PheのLeu、Val、Ile、Ala、またはTyrへの置換;ProのAlaへの置換;SerのThr、Ala、またはCysへの置換;ThrのSerへの置換;TrpのTyrまたはPheへの置換;TyrのTrp、Phe、Thr、またはSerへの置換;およびValのIle、Met、Leu、Phe、Ala、またはノルロイシンへの置換が含まれるが、これらに限定されない。置換のためのアミノ酸の選択はまた、その疎水性親水性指標および/または親水性により指針を得ることができる。
また、GP73ポリペプチドは、相同ポリペプチドに融合してホモダイマーを形成しても良く、非相同ポリペプチドに融合してヘテロダイマーを形成しても良い。非相同ポリペプチドには、GP73融合ポリペプチドの検出および/または単離を可能にするエピトープ(例えば、精製し易くするための、C末端またはN末端のいずれかにおけるポリヒスチジン(polyhistine));触媒活性を有する酵素またはその部分;オリゴマー化を促進するポリペプチド(例えば、ロイシンジッパー ドメイン);および安定性を向上させるポリペプチド(例えば、免疫グロブリンの定常領域)が含まれるが、これらに限定されない。
融合は、GP73ポリペプチドのアミノ末端またはカルボキシル末端のいずれかにおいて起こり得る。融合は、リンカーまたはアダプター分子なしで直接でも良いし、リンカーまたはアダプター分子を介しても良い。リンカーまたはアダプター分子は、1以上のアミノ酸残基、一般的には約20から約50のアミノ酸残基であって良い。リンカーまたはアダプター分子はまた、融合部分の分離を可能にするプロテアーゼのための開裂部位を有するように設計され得る。一旦構築されると、融合ポリペプチドは、本明細書に記載される方法に従ってさらに誘導体化できることが認識されよう。
本発明のGP73タンパク質はまた、化学的または生物学的に修飾されたGP73タンパク質であるGP73誘導体であって良く、例えばアシル化(すなわちアセチル化またはホルミル化)、ビオチン化、カルボキシル化、脱アミノ化、グルタチオン化、グリコシル化、脂質化(すなわちファルネシル化、ゲラニルゲラニル化、プレニル化、ミリストイル化、パルミトイル化、またはステアロイル化)、メチル化、リン酸化、硫酸化、フコシル化、およびユビキチン化などのタンパク質の翻訳後修飾が含まれる。特に指示がなければ、用語「GP73タンパク質」は、天然型GP73タンパク質、ならびにその変異体および誘導体の両方を指す。GP73誘導体は、天然においてポリペプチドに結合している翻訳後修飾基の種類、数、または位置とは異なるように修飾され得る。例えば、GP73誘導体は、天然型GP73タンパク質とは異なる数および/または種類のグリコシル化を有し得る。結果として得られるGP73誘導体は、天然型タンパク質よりも多いかまたは少ない数のN末端結合グリコシル化部位を含み得る。
GP73ポリペプチドはまた、1以上のポリマーが共有結合することにより修飾され得る。一般的に、選択されるポリマーは水溶性であるため、それが結合するタンパク質は、生理学的環境などの水性環境において沈澱しない。ポリマーは、任意の分子量であって良く、分岐鎖状または非分岐鎖状であって良い。一般的に、ポリマーはそれぞれ、約1kDaから約100kDaの見かけの分子量を有する。
適切な水溶性ポリマーまたはその混合物には、ポリアルキレングリコール(例えばモノ-(C1-C10)アルコキシ-、アリールオキシ-ポリエチレングリコール、ポリ(N-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール ホモポリマー、またはポリプロピレンオキシド/エチレンオキシド コポリマー)、炭水化物ポリマー(例えばデキストランまたはセルロース)、ポリオキシエチル化ポリオール、およびポリビニルアルコールが含まれるが、これらに限定されない。GP73ポリペプチドの共有結合性多量体を調製するのに用いられ得る二官能性架橋分子もまた、本発明に含まれる。
一般的に、化学的誘導体化は、タンパク質を活性化ポリマー分子と反応させることにより、適切な条件下で実施することができる。ポリペプチドの化学的誘導体の調製方法は、(a)GP73タンパク質が1以上のポリマー分子と結合する条件下において、ポリペプチドを活性化ポリマー分子(例えば、ポリマー分子の活性エステル誘導体または活性アルデヒド誘導体)と反応させるステップと、(b)反応産物を得るステップとを含むものである。最適の反応条件は、選択されるGP73タンパク質および使用される化学試薬によって変更され得るものであり、一般的に経験的に決定される。ポリペプチドのPEG化は、アシル化、アルキル化、またはマイケル付加を含むがこれらに限定されない、当技術分野で知られている任意のPEG化反応を用いて実施されうる。
診断アッセイ
本発明で用いるのに適する多くの異なる種類の免疫分析法が存在する。例えば酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)、蛍光免疫吸着検定法(fluorescent immunosorbent assay; FIA)、化学結合免疫吸着検定法(chemical linked immunosorbent assay; CLIA)、放射線免疫測定法(RIA)、免疫ブロット法、ゲル拡散沈降反応、免疫拡散法、in situ免疫分析法(例えば、金コロイド、酵素標識、または放射性同位体標識を用いる)、ウエスタンブロット法、沈降反応、凝集法(例えば、ゲル凝集法、赤血球凝集法など)、補体結合法、免疫蛍光測定法、プロテインA測定法(protein A assays)、および免疫電気泳動法などの、よく知られている免疫分析法のいずれもが、GP73抗原と反応するサンプル中のGP73特異的自己抗体のレベルを検出するのに適合され得る。使用され得る異なる免疫分析法を概観するためには、The Immunoassay Handbook(David Wild編, Stockton Press, New York, 1994)を参照されたい。固相分離または抗体試験についての免疫定量法を伴う競合的免疫分析法は、本発明で使用するのに特に適している。The Immunoassay Handbookの第2章を参照されたい。
本発明の1つの例示的な実施形態において、診断アッセイは、サンプル中のGP73特異的自己抗体のレベルを検出するための免疫定量法である。免疫定量法において、GP73抗原は、直接的に、または例えば抗GP73抗体などの捕捉剤を介して間接的に、固体支持体に固定される。例えば血清サンプルなどの対象からのサンプルの分液は、固体支持体に添加し、固相上のGP73抗原と共にインキュベーションする。GP73抗原と反応したサンプル中に存在する自己抗体の定常領域を認識する2次抗体が添加される。対象がヒトである場合、この2次抗体は、抗ヒト免疫グロブリンである。IgA、IgG、またはIgMの重鎖定常領域に特異的な2次抗体が用いられ得る。液相から固体支持体を分離した後、支持相は、検出可能なシグナルについて検査される。固体支持体におけるシグナルの存在は、サンプル中に存在する天然型GP73タンパク質に対する自己抗体が、固体支持体上のGP73抗原に結合したことを示す。正常な対象からの対照サンプルと比較した場合の、光学密度または放射性同位体標識シグナルの増加は、対象におけるHCCの診断と関連する。
固体支持体は、当業者に知られており、反応トレイのウェルの壁(例えばマイクロタイタープレート)、試験管、ポリスチレン ビーズ、磁気ビーズ、ニトロセルロース ストリップ、膜、微粒子(例えばラテックス粒子)、ガラスまたはシリコンチップ、ヒツジ(または他の動物)の赤血球、デュラサイト(duracytes)などを含む。固相に核酸を固定するための適切な方法には、イオン間相互作用、疎水相互作用、共有結合性相互作用などが含まれる。本明細書において使用される固体支持体は、任意の不溶性物質を指し、あるいは、その後の反応によって不溶性にすることができる。固体支持体は、それに固有の、捕捉剤を誘引し固定する能力について選択することができる。あるいは、固相は、捕捉剤を誘引し固定する能力を有するさらなる分子を保持することができる。このさらなる分子には、捕捉剤自体に関して、または捕捉剤に結合する帯電物質に関して、逆に帯電している帯電物質が含まれ得る。さらに別の代替として、分子は、固体支持体上に固定され(固体支持体に結合し)、かつ特定の結合反応によってGP73抗原を固定する能力を有する、任意の特定の結合要素であり得る。この分子は、アッセイを実施する前またはアッセイの実施中に、固体支持材料にGP73抗原を間接的に結合させることができる。
シグナル発生システムは1以上の構成要素からなり、その少なくとも1つは、結合標識および/または非結合標識の量(すなわち、GP73抗原に結合する標識または結合しない標識の量)に関連する検出可能なシグナルを発生する標識である。標識は、シグナルを発生する分子であるか、またはシグナルの発生を誘導し得る分子である。標識の例には、蛍光剤、酵素、化学発光剤、光増感剤、または懸濁粒子が含まれる。シグナルは、酵素活性、発光、または光吸収を検出することにより検出され、測定され得る。放射性標識もまた使用され、シンチレーションカウンターを用いて、放射活性レベルが検出および測定され得る。
抗ヒト免疫グロブリンを標識するのに用いられ得る酵素の例には、β-D-ガラクトシダーゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ(「G6PDH」)が含まれる。抗ヒト免疫グロブリンを標識するのに用いられ得る蛍光剤の例には、フルオレセイン、イソチオシアナート、ローダミン、フィコエリスリン、フィコシアニン、アロフィコシアニン、o-フタルデヒド(o-phthaldehyde)、フルオレスカミン、ならびにAlexa Fluor(登録商標)色素(すなわち、スルホン化クマリン(courmarin)、ローダミン、キサンテン、およびシアニン色素)が含まれる。化学発光剤には、例えばイソルミノールが含まれる。例えば、抗ヒト免疫グロブリンは、ホースラディッシュペルオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼのいずれかを用いて酵素標識され得る。
酵素は、よく知られた方法を用いて、本発明の方法において使用するために、GP73抗原反応性抗体に共有結合され得る。よく知られた多くの結合方法が存在する。例えば、アルカリホスファターゼおよびホースラディッシュペルオキシダーゼは、グルタルアルデヒドを用いて抗体に結合され得る。ホースラディッシュペルオキシダーゼはまた、過ヨウ素酸法を用いて結合され得る。酵素結合抗体のための市販のキットは、広く利用可能である。酵素結合抗ヒトおよび抗マウス免疫グロブリン特異的抗体は、多数の市販源から入手可能である。
ビオチン標識抗体は、酵素結合抗体の代わりとして用いられ得る。このような場合において、結合した抗体は、市販で入手可能な、ストレプトアビジン-ホースラディッシュペルオキシダーゼ検出システムを用いて検出されるであろう。
酵素標識抗体は、基質に応じて異なるシグナル源を生じる。シグナル発生は、基質を反応混合物に加えることを必要とする。一般的なペルオキシダーゼの基質には、ABTS(2,2'-アジノ-ビス(エチルベンゾチアゾリン-6-スルホナート))、OPD(o-フェニレンジアミン)、およびTMB(3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン)が含まれる。これらの基質は、過酸化水素の存在を必要とする。p-ニトロフェニルリン酸は、一般的に用いられるアルカリホスファターゼの基質である。インキュベーション時間の間、酵素は、基質の一部分をその最終生成物へと徐々に変換する。インキュベーション時間の終了時に、酵素活性を停止する停止剤が添加される。シグナル強度は通常、分光光度測定器を用いて、光学密度を測定することにより測定される。
アルカリホスファターゼ標識抗体はまた、蛍光定量法により測定され得る。したがって、本発明の免疫分析法においては、基質である4-メチルウンベリフェリルリン酸(4-MUP)が用いられ得る。アルカリホスファターゼは、4-MUPを脱リン酸化して、フルオロフォアである4-メチルウンベリフェロン(4-MU)を産生した。入射光は365nmであり、放射光は448nmである。
(使用されるシグナル発生システムに応じて)反応中に存在する色素、蛍光、化学発光、または放射活性の量は、GP73抗原と反応するサンプル中の自己抗体の量に比例する。光学密度の定量は、分光光度定量法または蛍光定量法(フローサイトメーターを含む)を用いて実施することができる。放射性標識シグナルの定量は、シンチレーション計数を用いて実施することができる。
別の例示的な実施形態では、アッセイは、GP73特異的自己抗体と同じエピトープに結合する1以上のGP73特異的抗体を用いる、競合的免疫分析法である。このアッセイでは、サンプル中のGP73特異的抗体およびGP73特異的自己抗体は、GP73抗原に対する結合に関して競合する。一般的には、GP73抗原に結合することが知られている一定量の標識化抗体を、対象からの様々な濃度のサンプルと共にインキュベーションする。GP73特異的抗体は、モノクローナルであっても良いし、ポリクローナルであっても良い。
本明細書において上述したように、GP73特異的抗体は、蛍光剤、酵素、化学発光剤、光増感剤、懸濁粒子、または放射性同位体を用いて標識され得る。インキュベーションした後、標識化抗体は、遊離の抗体から分離される。使用されるシグナル発生システムに応じて、かつ必要であれば、標識化抗体が反応する適切な基質を添加し、インキュベーションする。その後、サンプルによって生じるシグナルを測定する。血清サンプル添加の前および後、または実験サンプルと対照サンプルとの間における光学密度または放射活性の減少は、サンプル中の自己抗体がGP73抗原に結合したことを示す。正常な対象からの対照サンプルと比較した場合の、光学密度または放射性標識シグナルの減少は、対象におけるHCCの診断と関連する。
競合的免疫分析法の代替となる例示的な実施形態では、2つの抗体を用いる間接方法が提供される。第1抗体は、標識化されていないことを除けば、上記の段落において記載したGP73抗原特異的抗体である。第1抗体は、対象からの様々な濃度のサンプルと共にインキュベーションする。その後、一定量の第2抗体を、サンプルと第1抗体との混合物に添加する。第2抗体は、第1抗体の重鎖定常領域を認識する。例えば、GP73抗原(抗マウス免疫グロブリン)と反応したマウス免疫グロブリンの重鎖定常領域を認識する抗体であって良い。第2抗体は、上述のように、フルオロフォア、ケミロフォア(chemilophore)、または放射性同位体で標識することができる。遊離の標識化第2抗体は、結合した抗体から分離される。酵素標識抗体が用いられる場合、酵素標識が反応する適切な基質を添加し、インキュベーションする。血清サンプル添加の前および後における、対照サンプルと比較した光学密度または放射活性の減少は、血清サンプル中の自己抗体がGP73抗原に結合したことを示す。正常な対象からの対照サンプルと比較した場合の、光学密度または放射活性の減少は、対象におけるHCCの診断と関連する。
いくつかの実施形態において、自動化検出アッセイが利用される。免疫分析法の自動化のための方法は、米国特許No. 5,885,530、No. 4,981,785、No. 6,159,750、およびNo. 5,358,691に記載されたものを含み、これらの各文献は参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態において、結果の分析および提示もまた自動化される。例えば、いくつかの実施形態において、自己免疫性炎症性疾患または慢性炎症性疾患のマーカーに相当する一連のタンパク質の存在または不存在に基づいて予測するソフトウェアが利用される。
いくつかの実施形態において、GP73特異的自己抗体のレベルは、HCC診断のためのパネル調査(panel)として、他の生物学的マーカーとともに用いられ得る。パネル調査は、HCCを含む肝臓疾患に関連する多数のマーカーの同時分析を可能にする。例えば、パネル調査は、所与の治療に応答する可能性があるかまたは可能性がない対象における、HBV、HCV、または肝硬変と関連すると同定されたマーカーを含み得る。患者に応じて、パネル調査は、可能な限りの最善の診断および予後を提供するために、単独でまたは組み合わせて分析され得る。パネル調査に含めるマーカーは、下記の例示的な実施例において記載される方法を含むがこれらに限定されない任意の適切な方法を用いて、その適中度をスクリーニングすることにより選択される。
本発明の診断アッセイは自己抗体の検出のために用いられるので、抗体は任意のGP73エピトープを指向し得ることが理解されるべきである。したがって、本発明を実施するために、任意の特定のGP73エピトープについて特徴付ける必要はない。同様に、自己抗体は、本明細書の他の部分に記載されている任意の種類ものもであってよい。
データ分析
本発明において、コンピューター支援分析プログラムはまた、検出アッセイによって生じた生データを、臨床医にとって予測価値のあるデータに変換するのに用いられ得る。臨床医は、任意の適切な手段を用いて、予測データに容易にアクセスすることができる。臨床医はその後、対象の治療を最適化するために、その情報を直ちに利用することができる。
本発明は、アッセイ、情報提供、医療従事者、および対象の管理を行う研究所に行き来する情報の受け取り、処理、ならびに伝達をすることができる任意の方法を企図する。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、サンプル(例えば生検サンプル、または血清サンプルもしくは尿サンプル)は対象から得られ、世界中の任意の場所(例えば対象が居住する国または情報が最終的に利用される国とは異なる国)に位置するプロファイリング分析サービス(例えば医療施設の臨床研究室、ゲノムプロファイリングビジネスなど)に提出され、生データが得られる。サンプルが組織または他の生物学的サンプルを含む場合、対象は、サンプルを入手してプロファイリングセンターに送付するために医療センターを訪れても良いし、あるいは、対象が自らサンプル(例えば尿サンプル)を採集してそれを直接プロファイリングセンターに送付しても良い。サンプルが以前に測定された生物学的情報を含む場合、その情報は対象によって直接プロファイリングセンターに送付されても良い(例えば、情報を含む情報カードをコンピューターでスキャンし、そのデータを、電子通信システムを用いてプロファイリングセンターのコンピューターに送信しても良い)。一旦プロファイリングセンターによって受け取られると、サンプルは分析され、対象にとって所望される診断情報または予後情報に関して具体的に説明するプロファイルが作成される。
プロファイリングデータはその後、治療する臨床医による解釈に適するフォーマットで作製される。例えば、生の表示データを提供するよりはむしろ、作製されたフォーマットが、特定の治療選択肢についての推奨と共に、患者についての診断またはリスク評価(例えば、HCCなどの肝臓疾患が特定の治療法に応答する可能性)を示し得る。データは、任意の適切な方法により臨床医に提示され得る。例えば、いくつかの実施形態では、プロファイリングサービスが、(例えば治療の際に)臨床医用に印刷できるか、またはコンピューター モニター上で臨床医に表示することができる報告書を作成する。
いくつかの実施形態において、情報はまず、治療時または地域の施設において分析される。生データはその後、さらなる分析のために、および/または、生データを臨床医もしくは患者にとって有用な情報に変換するために、中央の処理施設に送付される。中央の処理施設は、データ解析に関するプライバシー尊重(すべてのデータは、統一されたセキュリティ プロトコルを用いて、中央の施設に保管されている)、データ解析の速度、およびデータ解析の均一性を提供する。中央処理施設はその後、対象の治療後におけるデータの結果を管理することができる。例えば、電子通信システムを用いて、中央施設は、臨床医、対象、または研究者にデータを提供することができる。
いくつかの実施形態において、対象は、電子通信システムを用いて直接データにアクセスすることができる。対象は、その結果に基づいてさらなる治療処置またはカウンセリングを選択し得る。いくつかの実施形態において、データは、研究目的で使用される。例えば、データは、特定の病状または病気の重篤度を示す有用な指標としてマーカーを含めるかまたは除外するかについてさらに最適化するために用いられ得る。
パネル分析法
GP73特異的自己抗体の存在のみを測定することに加えて、本発明はまた、1以上の他の検体(例えばGP73抗原、および/またはCOMPなど)と共にGP73特異的自己抗体を測定する「パネル分析法」を企図する。このようなパネル分析法は、2以上の別々のアッセイプラットフォームを含むキットとして提供されても良く、あるいは、例えば免疫分析ストリップまたはELISAプレートなどの単一のプラットフォーム上に組み合わされても良い。
材料および方法
GP73タンパク質
誘導性GP73発現プラスミド(St. Louis University, St. Louis, MOから入手されるBACG81)を標準的な方法で増殖させた。手短に、グリセロール ストックをLB/amp(Luria-Bertaniブロス/アンピシリン)寒天プレート上に画線した。単一コロニーを選択し、LBブロスに接種した。所望の細胞密度が得られるまで、細胞を培養および増殖させた。IPTG(イソプロピル-1-チオ-β-D-ガラクトピラノシド)を添加し、細胞をおよそ4時間インキュベーションした。その後、細胞を遠心分離により回収した。回収された細胞ペレット中のGP73の存在は、SDS PAGE分析により確認された。組換えHisタグ付加GP73は、標準的な方法を用いて単離された。基本的に、GP73は変性条件下でペレットにより抽出され、GP73タンパク質は、ニッケルカラムを通すことにより溶解物から精製された。タンパク質は、イミダゾール緩衝溶液を用いてカラムから溶出された。精製された組換えGP73タンパク質は、十分に透析することにより、イミダゾールから遊離した。
試料
臨床上の記載が様々な肝臓疾患(ウイルス性肝炎および非ウイルス性肝炎を含む)に罹患している個体からの血清が、GP73特異的自己抗体、ならびにGP73抗原、軟骨オリゴマーマトリックスタンパク質(COMP)、および肝臓疾患の他のマーカーの存在について試験された。
アッセイ
COMPは、AnaMar Medical(Uppsala, Sweden)から販売されている市販のキットを用いて分析された。GP73抗原は、捕捉ELISA法により検出された。GP73特異的自己抗体は、GP73自己抗体ELISAを用いて測定された。
GP73抗原の測定のために、ウサギ抗GP73抗体を、炭酸緩衝液中のポリスチレン マイクロタイタープレートのウェル上にコーティングした。患者の血清は、希釈バッファー中で1:101に希釈し、室温で1時間インキュベーションした。インキュベーション後、プレートをELISA洗浄バッファーで洗浄した。その後、マウス抗GP73モノクローナル抗体を添加し、室温で30分間インキュベーションした。インキュベーションの終了時に、プレートを洗浄バッファーで洗浄し、ヤギ抗マウス ホースラディッシュペルオキシダーゼを添加した。30分間のインキュベーションの後、TMB基質を添加して30分間インキュベーションし、ELISA反応停止バッファーを用いて反応を停止させ、分光光度測定器を用いて495nmにおいてO.D.を測定した。
GP73特異的自己抗体の測定のために、ポリスチレン マイクロタイタープレートを、5℃で一晩、GP73抗原でコーティングした。プレートをELISA洗浄バッファーで洗浄した後、100μLのELISAブロッキング緩衝液を添加した。プレートを1時間ブロッキングした後、ELISA洗浄バッファーで洗浄した。プレートを一晩乾燥させた。自己抗体は、希釈バッファー中で1:101に希釈された血清を添加することにより検出された。30分のインキュベーションの後、プレートを洗浄し、ヤギ抗ヒトIgG-ホースラディッシュペルオキシダーゼ複合体(conjugate)を添加した。30分間のインキュベーションの後、プレートを洗浄し、TMB基質を30分間添加した。ELISA反応停止バッファーを添加することにより反応を停止させ、得られた色を、分光光度測定器を用いて495nmにおいて測定した。
結果
GP73自己抗体(抗GP73)の検出の有用性は、3箇所の臨床センターからの血清について評価された。第1臨床群は、肝硬変に罹患している22人の患者、HCCに罹患している10人の患者、およびHCVに罹患している9人の患者から構成され、St. Louis University(St. Louis, MO)から得られた。39人の健康な対照もまた、評価された。図1および表1に示されるように、抗GP73抗体は各群において検出され得るが、0.5 O.D.を上回る値の頻度は、健康な対照群におけるわずか3%の頻度と比較して、肝臓疾患血清中では23〜44%に渡っていた。
Figure 0005061194
第2臨床群は、慢性肝炎、肝硬変、またはHCCに罹患している患者からの約270の血清からなる十分に特徴付けされた一群であり、Ospedale Margiagall(Milan, Italy)から入手された。この群は、GP73自己抗体について試験された。結果は、GP73抗体についてのO.D.の中央値が、肝硬変または慢性肝炎に罹患している患者よりも明らかに高いことを示した。
Figure 0005061194
第3群は、肝硬変に罹患していない91人の患者と肝硬変に罹患している96人の患者とから構成される187人からなる群であり、Kings College(London, England)から得られた(図3)。この群は、抗GP73抗体の存在について試験された。さらに、これらの患者からの試料はまた、血清GP73抗原およびCOMPについて試験された。結果は、GP73自己抗体の頻度が、肝硬変に罹患していない患者(66%)よりも、肝硬変に罹患している患者のほうがより高い(84%)ことを示した(図4および図5)。
いくつかのパラメーターを試験し、患者を評価するために結果の組合せを利用する価値もまた、検討された。肝硬変患者の14%がGP73自己抗体、GP73抗原、およびCOMPについて陽性であった一方、3つのアッセイすべてについて、肝硬変に罹患していない患者のいずれもが陽性でなかったことが見出された。逆に言えば、肝硬変患者のわずか4%が3つのアッセイのすべてにおいて陰性であり、肝硬変に罹患していない患者の30%が3つのアッセイのすべてについて陰性であることが見出された。また、39人の健康な対照は、GP73自己抗体およびGP73抗原のアッセイの両方について陰性であった。
上述した実施例は、当技術分野において通常の技術を有するものに対し、本発明の好ましい実施形態をどのように作製し使用するかということについて完全に開示及び記載するために提供されるものであり、本発明者らが本発明とみなす範囲を制限することを意図するものではない。本発明を実施するための上述した様式の当業者にとって自明の変更は、下記の特許請求の範囲に含まれることが意図される。本明細書に引用されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、あたかもこのような刊行物、特許、または特許出願の各々が明確かつ個別に参照によって本明細書に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
参考文献
1. Kladney, R. D.ら, "GP73, a novel Golgi-localized protein upregulated by viral infection" Gene 249, 53-65 (2000)
2. Iftikhar, R.ら, "Disease- and cell-specific expression of GP73 in human liver disease" Am. J. Gastroenterol. 99, 1087-95 (2004)
3. Kladney, R. D.ら, "Expression of GP73, a resident Golgi membrane protein, in viral and nonviral liver disease" Hepatology 35, 1431-40 (2002)
4. Block, T. M.ら, "Use of targeted glycoproteomics to identify serum glycoproteins that correlate with liver cancer in woodchucks and humans" Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 102, 779-84 (2005)
5. Kladney, R. D.ら, "Upregulation of the Golgi protein GP73 by adenovirus infection requires the ElA CtBP interaction domain" Virology 301, 236-46 (2002)
6. Marrero, J. A.ら, "GP73, a resident Golgi glycoprotein, is a novel serum marker for hepatocellular carcinoma" J. Hepatol. 43, 1007-12 (2005)

Claims (1)

  1. a)ゴルジ膜タンパク質73(GP73タンパク質)を準備するステップと、
    b)前記GP73タンパク質を患者由来の血清または血漿サンプルと反応させるステップと、
    c)前記サンプル中のGP73自己抗体を検出するステップ
    とを含む、肝臓疾患を有することが疑われる患者のGP73特異的自己抗体のレベルを検出するための方法。
JP2009534656A 2006-10-27 2007-10-26 Gp73特異的自己抗体を検出するための方法およびアッセイ Expired - Fee Related JP5061194B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US85501506P 2006-10-27 2006-10-27
US60/855,015 2006-10-27
US11/977,826 US7622268B2 (en) 2006-10-27 2007-10-26 Methods and assays for detecting GP73-specific autoantibodies
PCT/US2007/022644 WO2008060394A2 (en) 2006-10-27 2007-10-26 Methods and assays for detecting gp73-specific autoantibodies
US11/977,826 2007-10-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010520987A JP2010520987A (ja) 2010-06-17
JP5061194B2 true JP5061194B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=39402180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009534656A Expired - Fee Related JP5061194B2 (ja) 2006-10-27 2007-10-26 Gp73特異的自己抗体を検出するための方法およびアッセイ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7622268B2 (ja)
EP (1) EP2082228B1 (ja)
JP (1) JP5061194B2 (ja)
AU (1) AU2007320051B2 (ja)
CA (1) CA2667610C (ja)
WO (1) WO2008060394A2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE602004024549D1 (de) * 2003-09-05 2010-01-21 Univ Jefferson Diagnose und überwachung von hepatozellulärem karzinom
ES2535640T3 (es) * 2008-07-18 2015-05-13 Boston Medical Center Corporation Diagnósticos para nefropatía membranosa
CN101735319B (zh) * 2008-11-20 2011-10-26 北京热景生物技术有限公司 一种抗gp73蛋白的单克隆抗体、其制备方法和应用
CA2808611A1 (en) * 2009-08-28 2011-03-03 Inova Diagnostics, Inc. Detecting circulating cartilage oligomeric matrix protein in liver cirrhosis
CN102232949A (zh) 2010-04-27 2011-11-09 孙远 提高药物溶出度的组合物及其制备方法
CN102081100B (zh) * 2010-07-20 2015-06-24 李伯安 一种肝癌多标志物微阵列试剂盒、其制备方法及其应用
US9469686B2 (en) 2013-03-15 2016-10-18 Abbott Laboratories Anti-GP73 monoclonal antibodies and methods of obtaining the same
CN103604918A (zh) * 2013-11-28 2014-02-26 中国科学院广州生物医药与健康研究院 一种发光底物及应用和含该发光底物的检测试剂盒
CN104215761B (zh) * 2014-08-27 2016-04-20 广西医科大学 检测血清中抗gp73抗体的试剂盒
CN104360080B (zh) * 2014-12-05 2016-03-02 重庆乾德生物技术有限公司 一种高尔基体糖蛋白-73检测试剂盒
CN107345967A (zh) * 2016-05-05 2017-11-14 中国医学科学院基础医学研究所 Gp73蛋白作为血清标记物在诊断癌症中的用途
CN109765378B (zh) * 2016-08-31 2022-06-03 鲁凤民 一种新的肝硬化或肝纤维化标志物
CN111413502B (zh) * 2017-04-27 2022-10-14 北京大学 Gp73的新用途及一种基于其的肝组织炎症活动度检测试剂盒
CN110869387A (zh) * 2017-07-13 2020-03-06 马格雷股份有限公司 自身抗体的定量方法
CN107746430B (zh) * 2017-10-19 2021-03-23 天津金虹生物科技开发有限公司 一种gp73 c端抗原的制备及其应用
CN110865192A (zh) * 2019-11-21 2020-03-06 安徽大千生物工程有限公司 一种基于胶乳增强免疫比浊法测定gp73的试剂盒及其制备使用方法
CN111273033A (zh) * 2020-03-05 2020-06-12 北京森美希克玛生物科技有限公司 一种高尔基体蛋白73的测定试剂盒及其化学发光测定方法
CN114813686B (zh) * 2022-05-06 2024-04-19 桂林电子科技大学 一种基于NGQDs-MoS2@RGO结合适配体检测GP73的方法
CN115754290A (zh) * 2022-09-26 2023-03-07 浙江大学 一种用于检测早期肝癌的试剂盒
CN115825184B (zh) * 2022-12-09 2024-05-07 桂林电子科技大学 一种基于纳米复合材料和适配体用于检测高尔基体蛋白73的电化学传感器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4981785A (en) * 1988-06-06 1991-01-01 Ventrex Laboratories, Inc. Apparatus and method for performing immunoassays
US5376313A (en) * 1992-03-27 1994-12-27 Abbott Laboratories Injection molding a plastic assay cuvette having low birefringence
WO1997023782A1 (en) * 1995-12-22 1997-07-03 Abbott Laboratories Fluorescence polarization immunoassay diagnostic method
US5885529A (en) * 1996-06-28 1999-03-23 Dpc Cirrus, Inc. Automated immunoassay analyzer
EP1096957A1 (en) * 1998-06-18 2001-05-09 Johns Hopkins University School of Medicine Methods and reagents for intramuscular delivery of nucleic acids
JP2003532078A (ja) * 2000-04-19 2003-10-28 リサーチ コーポレイション テクノロジーズ,インコーポレイテッド 子宮内膜症の診断アッセイ
AU2002332041A1 (en) * 2001-10-05 2003-04-22 Human Genome Sciences, Inc. Albumin fusion proteins
DE602004024549D1 (de) * 2003-09-05 2010-01-21 Univ Jefferson Diagnose und überwachung von hepatozellulärem karzinom

Also Published As

Publication number Publication date
EP2082228B1 (en) 2016-03-16
US20080166738A1 (en) 2008-07-10
EP2082228A4 (en) 2010-03-24
WO2008060394A3 (en) 2008-08-07
EP2082228A2 (en) 2009-07-29
AU2007320051B2 (en) 2012-11-08
CA2667610A1 (en) 2008-05-22
JP2010520987A (ja) 2010-06-17
CA2667610C (en) 2015-05-05
AU2007320051A1 (en) 2008-05-22
WO2008060394A2 (en) 2008-05-22
US7622268B2 (en) 2009-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5061194B2 (ja) Gp73特異的自己抗体を検出するための方法およびアッセイ
WO2007124361A2 (en) Soluble b7-h1
RU2769987C2 (ru) Анализ антител
US20120183981A1 (en) Methoed for detecting circulating cartilage oligomeric matrix protein in the diagnosis and monitoring of cirrhosis
KR102826926B1 (ko) 브루가다 증후군과 관련된 바이오마커의 검출
US8338117B2 (en) Compositions and methods for diagnosing patients with acute atherosclerotic syndrome
US20150133322A1 (en) Method for the diagnosis of early rheumatoid arthritis
US20090176251A1 (en) Methods for Diagnosing Celiac Disease Based on the Level of Anti-Gliadin and Anti-tTG IgA and IgG Antibodies
EP3477303A1 (en) Method and means for diagnosing autoimmune hepatitis using autoantibody markers
US20100047830A1 (en) Compositions and methods for detecting cancers in a subject
JP5358808B2 (ja) 腫瘍マーカー、腫瘍診断キット、腫瘍マーカーの測定方法および腫瘍診断方法
CN117642630A (zh) 用于非酒精性脂肪肝病的纤维化生物标志物
EP2235540A2 (en) New method for diagnosing sjogren's syndrome
JP2019190883A (ja) 新規肺がんマーカー
CN110174515A (zh) 一种检测抗肺癌天然抗体的组合物、试剂盒和方法
US10018639B2 (en) Kits for detecting breast or ovarian cancer in a body fluid sample and use thereof
CN116134314A (zh) 胰腺癌或恶性胰腺导管内乳头状粘液性肿瘤中的新型癌症生物标志物
WO2013163105A1 (en) Biomarkers for hepatocellular carcinoma
AU2012326434A1 (en) Predictive biomarkers for breast cancer
JP2011064564A (ja) 抗ペンドリン抗体による甲状腺疾患の評価方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120509

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees