JP5020514B2 - 流動層用触媒の製造方法およびニトリル類の製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献2には、アンチモン化合物、他の触媒活性成分含有化合物および触媒担体原料を含む原料スラリーを噴霧乾燥し、次いで400〜1100℃の温度で流動焼成する方法が記載されている。
特許文献3には、可溶性のタングステン化合物と鉄、コバルト等およびシリカゾルを含む原料スラリーのpHを5以下に調整した後、噴霧乾燥し、400〜1000℃で焼成する方法が記載されている。
特許文献4には、固形分濃度が40質量%以下である原料スラリーを300℃以下で噴霧乾燥した後、250〜500℃で前焼成し、次いで650〜710℃で後焼成する方法が記載されている。
特許文献5には、鉄等原料およびモリブデン化合物を含む原料スラリーのpHを7以上に調整した後、該スラリーを噴霧乾燥し、焼成する方法が記載されている。
特許文献6には、モリブデンと鉄の各成分原料を含む溶液または原料スラリーのpHを5以下に調整し、50〜120℃の温度範囲で加熱処理した後に噴霧乾燥し、焼成する方法が記載されている。
特許文献7には、鉄、アンチモンおよび硝酸を含む原料スラリーのpHを0.5〜3に調整し、加熱処理した後に噴霧乾燥し、焼成する方法が記載されている。
特許文献8には、モリブデン、ビスマス、鉄およびシリカを含む原料スラリーを濃縮した後に噴霧乾燥し、焼成する方法が記載されている。
また、目的生成物が高収率で長時間にわたって安定して得られず、しかも強度が低い流動層用触媒を、ニトリル類の製造に用いた場合には、ニトリル類の生産性が低くなることがあった。
該原料スラリーを容器内に充填し、圧力300〜50000Pa(ゲージ圧力)、加熱温度50℃以上で10分以上加熱する加熱工程と、
加熱した原料スラリーを噴霧乾燥し、焼成する乾燥・焼成工程とを有することを特徴とする。
本発明のニトリル類の製造方法は、上述した流動層用触媒の製造方法で得られた流動層用触媒の存在下、流動層にて、原料有機化合物をアンモ酸化することを特徴とする。
本発明のニトリル類の製造方法によれば、流動層を用いた接触反応にて、高い生産性でニトリル類を製造できる。
本発明の流動層用触媒(以下、触媒と略す。)の製造方法は、触媒原料を含む原料スラリーを調製する原料スラリー調製工程と、該原料スラリーを加熱する加熱工程と、加熱した原料スラリーを噴霧乾燥し、焼成する乾燥・焼成工程とを有する。
原料スラリー調製工程においては、例えば、触媒原料を、固体のまま水中で調合することにより、あるいは、水や希硝酸等に溶解して溶液とした後に調合することにより、原料スラリーを得る。
触媒原料としては、得られる触媒によって製造する化合物に応じて適宜選択することができ、例えば、酸化物、あるいは強熱することにより容易に酸化物になり得る硝酸塩、炭酸塩、有機酸塩、水酸化物、アンモニウム塩等、またはそれらの混合物などが好適に用いられる。触媒原料は単独であってもよいが、複数であることが好ましい。
触媒原料は、必ずしも触媒を構成する全ての元素を含んでいなくてもよい。ここで添加されなかった元素は乾燥・焼成工程前までに添加すればよい。
加熱工程では、原料スラリーを、圧力300〜50000Paで加熱する。
圧力が300Pa未満であると、本発明の効果が発揮されない。一方、圧力が50000Paを超えても、圧力の上昇に応じた効果が得られなくなる上に、高い耐圧性を有する装置が必要になるため、無駄が多くなる。
圧力の好ましい下限値は400Paであり、より好ましい下限値は500Paであり、好ましい上限値は40000Paである。
なお、ここでいう圧力は、大気圧(容器外の雰囲気の圧力)を0Paとした圧力、すなわちゲージ圧力のことである。
本発明における加熱時間とは、所定の温度に到達した後、その温度を保持する時間のことをいう。
乾燥・焼成工程における原料スラリーの噴霧乾燥では、例えば、回転円盤式、ノズル式等の噴霧乾燥装置を用いることができる。噴霧乾燥条件は、触媒として好ましい粒径分布になるように適宜選択することが好ましい。
本発明の製造方法により製造された触媒は、下記式(I)または(II)で表される組成であることが好ましく、特に下記式(I)で表される組成であることがより好ましい。
触媒が下記式で表される組成であれば、反応時に目的生成物の収率がより向上し、また、触媒の強度がより高くなる。
式中、Fe、SbおよびSiO2はそれぞれ鉄、アンチモン、およびシリカを表す。
Xはバナジウム、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Yはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、ジルコニウム、ニオブ、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、銀、亜鉛、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、リン、ヒ素、ビスマスおよびテルルからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Zはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Oは酸素を表す。
xの下限は好ましくは0.1、さらに好ましくは0.3であり、上限は好ましくは15、さらに好ましくは12である。
yの下限は好ましくは0.1、さらに好ましくは0.3であり、上限は好ましくは20、さらに好ましくは15である。
zの下限は0、上限は好ましくは3、さらに好ましくは2である。
jは上記各成分が結合して生成する金属酸化物の酸素の数である。
kの下限は好ましくは10、さらに好ましくは30であり、上限は好ましくは200、さらに好ましくは180である。
式中、Mo、Bi、Fe、およびSiはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄およびケイ素を表す。
Cはニッケル、コバルト、亜鉛、マグネシウム、マンガンおよび銅よりなる群から選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Dはランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジムおよびサマリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Eはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムよりなる群から選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Fはカルシウム、ストロンチウム、バリウム、カドミウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、タングステン、ゲルマニウム、スズ、イットリウム、アルミニウム、ガリウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、銀、ホウ素、リン、アンチモンおよびテルルよりなる群から選ばれた少なくとも一種の元素を表す。
Oは酸素を表す。
bの下限は好ましくは0.1、さらに好ましくは0.3であり、上限は好ましくは15、さらに好ましくは12である。
cの下限は好ましくは2、さらに好ましくは2.5であり、上限は好ましくは12、さらに好ましくは10である。
dの下限は好ましくは0.05、さらに好ましくは0.1であり、上限は好ましくは5、さらに好ましくは3である。
eの下限は好ましくは0.05、さらに好ましくは0.07であり、上限は好ましくは2、さらに好ましくは1.5である。
fの下限は好ましくは0、上限は好ましくは10、さらに好ましくは8である。
gは上記各成分が結合して生成する金属酸化物の酸素の数である。
hの下限は好ましくは20、さらに好ましくは30であり、上限は好ましくは200、さらに好ましくは150である。
本発明の触媒の製造方法で得られた触媒は、流動層が用いられる反応、例えば、重質油の接触分解や、後述するニトリル類の製造などに好適に用いられる。
本発明のニトリル類の製造方法は、上記触媒の存在下、流動層にて、原料有機化合物をアンモ酸化する方法である。ここで、アンモ酸化とは、有機化合物をアンモニアおよび酸素の存在下でニトリル化する反応のことである。
原料有機化合物としては、オレフィン類、アルコール類、エーテル類、芳香族化合物、ヘテロ芳香族化合物等が挙げられる。具体的には、プロピレン、イソブテン、メタノール、エタノール、ターシャリーブタノール、メチルターシャリーブチルエーテル、トルエン、キシレン、ピコリン、キナルジン等が挙げられる。
ここで、プロピレンをアンモ酸化した場合に得られるニトリル類はアクリロニトリルであり、メタノールをアンモ酸化した場合に得られるニトリル類は青酸である。本発明は、プロピレンまたはメタノールのアンモ酸化にとりわけ効果を発揮する。
酸素源としては空気が好ましい。空気は、水蒸気、窒素、炭酸ガス、飽和炭化水素等で希釈して用いてもよいし、酸素をあらかじめ富化してもよい。
反応温度は370〜500℃、反応圧力は常圧〜500kPaが好ましく、見掛け接触時間は0.1〜20秒であることが好ましい。
表1に示す組成の触媒を以下の手順で製造した。
63質量%の硝酸6500gに銅粉末64.5gを溶解した。この溶液に純水6300gを添加してから60℃に加熱し、電解鉄粉566.9g、金属テルル粉末142.5gを少量ずつ添加し、溶解した。溶解を確認した後、硝酸ニッケル885.5g、硝酸マグネシウム52.1g、硝酸カリウム10.3g、硝酸リチウム3.5gを順次添加し、溶解した(A液)
別途、純水6700gにパラタングステン酸アンモニウム265.0gを溶解した溶液(B液)、純水300gにパラモリブデン酸アンモニウム89.6gを溶解した溶液(C液)を調製した。
攪拌しながらA液に20質量%シリカゾル18295.6g、三酸化アンチモン粉末4438.7g、B液、C液を順次添加して原料スラリーを得た。
この原料スラリーに15質量%アンモニア水を滴下して、pHを2.0に調整し、次いで、容器内にてpH調整後の原料スラリーを還流下、沸点で3時間加熱した。その際、容器内の圧力を1280Pa(ゲージ圧力)に調整した。
加熱後の原料スラリーを80℃まで冷却し、85質量%リン酸58.5g、ホウ酸6.3gを添加した。
その後、原料スラリーを、噴霧乾燥機により、乾燥空気の温度を乾燥機入口で330℃、乾燥機出口で160℃として噴霧乾燥した。次いで、得られた乾燥粒子を250℃で2時間、400℃で2時間焼成し、最終的に流動焼成炉にて800℃で3時間流動焼成して粒子状の触媒を得た。
表1に示す組成の触媒を以下の手順で製造した。
63質量%の硝酸4900gに純水3200gを添加してから60℃に加熱し、電解鉄粉442.3g、金属テルル粉末202.1gを少量ずつ添加して溶解した。溶解を確認した後、硝酸ニッケル460.5g、硝酸コバルト230.5g、硝酸ルビジウム11.7gを順次添加し、溶解した(D液)。
別途、純水5000gにパラモリブデン酸アンモニウム279.6g、メタバナジン酸アンモニウム18.5gを順次添加し、溶解した(E液)。
攪拌しながらD液に20質量%シリカゾル19030.1g、三酸化アンチモン粉末4617.0g、E液を順次添加して原料スラリーを得た。
得られた原料スラリーに15質量%アンモニア水を滴下して、原料スラリーのpHを2.2に調整し、次いで、容器内にてpH調整後の原料スラリーを還流下、沸点で3時間加熱した。その際、容器内の圧力を2320Pa(ゲージ圧力)に調整した。
加熱後の原料スラリーを80℃まで冷却し、ホウ酸19.6gを添加した。
その後、原料スラリーを、噴霧乾燥機により、乾燥空気の温度を乾燥機入口で330℃、乾燥機出口で160℃として噴霧乾燥した。次いで、得られた乾燥粒子を250℃で2時間、400℃で2時間焼成し、最終的に流動焼成炉にて740℃で3時間流動焼成して粒子状の触媒を得た。
表1に示す組成の触媒を以下の手順で製造した。
63質量%の硝酸6050gに銅粉末140.8gを溶解した。この溶液に純水5900gを添加してから60℃に加熱し、電解鉄粉495.0g、金属テルル粉末56.5gを少量ずつ添加し、溶解した。溶解を確認した後、硝酸マグネシウム113.6g、硝酸ビスマス86.0g、硝酸セシウム17.3g、硝酸カリウム4.5gを順次添加し、溶解した(F液)。
別途、純水300gにパラモリブデン酸アンモニウム125.2gを溶解した液(G液)、純水3000gにパラタングステン酸アンモニウム115.7gを溶解した液(H液)純水3500gにメタバナジン酸アンモニウム20.7gを溶解した液(I液)を調製した。
攪拌しながらF液に20質量%シリカゾル26624.4g、三酸化アンチモン粉末3229.7g、G液、H液、I液を順次添加して原料スラリーを得た。
得られた原料スラリーに15質量%アンモニア水を滴下し、原料スラリーのpHを1.9に調整し、次いで、容器内にてpH調整後の原料スラリーを還流下99℃で3時間加熱した。その際、容器内の圧力を620Pa(ゲージ圧力)に調整した。
加熱後の原料スラリーを80℃まで冷却し、85質量%リン酸30.7gを添加した。
その後、原料スラリーを、噴霧乾燥機により、乾燥空気の温度を乾燥機入口で330℃、乾燥機出口で160℃として噴霧乾燥した。次いで、得られた乾燥粒子を250℃で2時間、400℃で2時間焼成し、最終的に流動焼成炉にて770℃で3時間流動焼成して粒子状の触媒を得た。
表1に示す組成の触媒を以下の手順で製造した。
63質量%の硝酸4900gに銅粉末131.6gを溶解した。この溶液に純水4700gを添加してから60℃に加熱し、電解鉄粉385.5g、金属テルル粉末70.5gを少量ずつ添加し、溶解した。溶解を確認した後、硝酸ニッケル200.7g、硝酸クロム110.5g、硝酸アルミニウム25.9g、硝酸カリウム3.5g、硝酸ルビジウム5.1gを順次添加し、溶解した(J液)。
別途、純水600gにパラタングステン酸アンモニウム219.4gを溶解した溶液(K液)、純水2500gにパラタングステン酸アンモニウム90.1gを溶解した溶液(L液)を調製した。
攪拌しながらJ液に20質量%シリカゾル12441.2g、三酸化アンチモン粉末6036.7g、K液、L液を順次添加して原料スラリーを得た。
得られた原料スラリーに15質量%アンモニア水を滴下し、pHを2.2に調整し、次いで、容器内にてpH調整後の原料スラリーを還流下99℃で3時間加熱した。その際、容器内の圧力を830Pa(ゲージ圧力)に調整した。
その後、原料スラリーを、噴霧乾燥機により、乾燥空気の温度を乾燥機入口で330℃、乾燥機出口で160℃として噴霧乾燥した。次いで、得られた乾燥粒子を250℃で2時間、400℃で2時間焼成し、最終的に流動焼成炉にて750℃で3時間流動焼成して粒子状の触媒を得た。
実施例1と同一組成の触媒を、加熱時の容器内の圧力を常圧(0Pa)としたこと以外は実施例1と同じ手順で製造した。
実施例2と同一組成の触媒を、加熱時の容器内の圧力を常圧(0Pa)としたこと以外は実施例2と同じ手順で製造した。
実施例3と同一組成の触媒を、加熱時の容器内の圧力を常圧(0Pa)としたこと以外は実施例3と同じ手順で製造した。
表2に示す組成の触媒を以下の手順で製造した。
純水10000gにパラモリブデン酸アンモニウム3896.3を溶解した溶液(X液)、純水7500gにパラタングステン酸アンモニウム288.1gを溶解した溶液(Y液)を調製した。
別途、63質量%の硝酸1500gと純水4000gを混合し、これに硝酸第二鉄980.7g、硝酸ニッケル3208.7g、硝酸コバルト321.1g、硝酸マンガン126.7g、硝酸セリウム383.3g、硝酸カリウム22.3g、硝酸ランタン286.7g、硝酸ルビジウム32.5g、硝酸クロム706.5g、オキシ硝酸ジルコニウム118.0g、硝酸ビスマス642.4gを順次添加し、溶解した(Z液)。
攪拌しながら20質量%シリカゾル23203.3gにX液、Y液、Z液を順次添加した後、容器内にて還流下99℃で3時間加熱した。加熱時の容器内の圧力は660Pa(ゲージ圧力)に調整した。
これにより得られた原料スラリーを、噴霧乾燥機により、乾燥空気の温度を乾燥機入口で330℃、乾燥機出口で160℃として噴霧乾燥し、得られた乾燥粒子を250℃で2時間、400℃で2時間焼成し、最終的に640℃で3時間流動焼成して粒子状の触媒を得た。
実施例5と同一組成の触媒を、加熱時の容器内の圧力を常圧(0Pa)としたこと以外は実施例5と同じ手順で製造した。
マイクロメッシュ・ハイ・プレシジョン・シーブスを用いて粒径が45〜50μmの粒子を分取し、圧縮強度(mN/粒)を測定した。測定条件は下記の通りとした。
試験装置:島津製作所製 MCTM−200
測定条件:上部加圧圧子 ダイヤモンド製500μm平面圧子
下部加圧板 SUS板
負荷速度 7.1mN/秒
表3における圧縮強度は各サンプルとも30個について測定し、その平均値で示した。
プロピレンのアンモ酸化によるアクリロニトリル合成を行って触媒の活性評価を行った。
触媒流動部の内径が25mm、高さ400mmである流動層反応器に触媒を充填し、組成がプロピレン/アンモニア/酸素(空気として供給)/水蒸気=1/1.1/2.2/0.5(モル比)である混合ガスをガス線速度4.5cm/秒で供給し、反応圧力を200kPaとして、反応を行った。
反応生成物はガスクロマトグラフィーを用いて定量した。
その際の接触時間、プロピレン転化率、アクリロニトリル収率は下記の式により求めた。
接触時間(秒)=見掛け嵩密度基準の触媒容積(ml)/反応条件に換算した供給ガス流量(ml/秒)
プロピレン転化率(%)=(反応で消費されたプロピレンのモル数/供給したプロピレンのモル数)×100
アクリロニトリル収率(%)=(生成したアクリロニトリルのモル数/供給したプロピレンのモル数)×100
これに対し、加熱工程時に加圧しなかった比較例1〜4の方法で得られた触媒は、同じ反応条件の実施例とそれぞれ比較(比較例1は実施例1、比較例2は実施例2、比較例3は実施例3、比較例4は実施例5と比較)してアクリロニトリル収率が低かった。また、比較例で得られた触媒は強度が低かった。
Claims (2)
- 触媒原料を含む原料スラリーを調製する原料スラリー調製工程と、
該原料スラリーを容器内に充填し、圧力300〜50000Pa(ゲージ圧力)、加熱温度50℃以上で10分以上加熱する加熱工程と、
加熱した原料スラリーを噴霧乾燥し、焼成する乾燥・焼成工程とを有することを特徴とする流動層用触媒の製造方法。 - 請求項1に記載の流動層用触媒の製造方法で得られた流動層用触媒の存在下、流動層にて、原料有機化合物をアンモ酸化することを特徴とするニトリル類の製造方法。
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