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JP5262572B2 - リチウム含有ガーネット型酸化物、リチウム二次電池及び固体電解質の製造方法 - Google Patents

リチウム含有ガーネット型酸化物、リチウム二次電池及び固体電解質の製造方法 Download PDF

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JP5262572B2 JP2008272985A JP2008272985A JP5262572B2 JP 5262572 B2 JP5262572 B2 JP 5262572B2 JP 2008272985 A JP2008272985 A JP 2008272985A JP 2008272985 A JP2008272985 A JP 2008272985A JP 5262572 B2 JP5262572 B2 JP 5262572B2
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Description

本発明は、リチウム含有ガーネット型酸化物、リチウム二次電池及び固体電解質の製造方法に関する。
従来、固体電解質としては、目的の組成となるように原料のリチウム炭酸塩などを混合し、700℃程度で仮焼してガス成分を蒸発させたのち、1300℃程度で本焼成を行い溶解させ板状のガラスとし、その後600℃程度でキャストし、Li1+x(M,Al,Ga)x(Ge1-yTiy2-x(PO4)の結晶層を析出させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この固体電解質では、熱的、化学的に安定であり、室温で高い伝導度を有する。
特開2000−34134号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された固体電解質では、高い伝導度を有するものの、焼成時にはリチウムなどの揮発しやすい成分(揮発成分とも称する)が消失しやすいことがあった。揮発成分が消失すると、得られた固体電解質に欠損などが生じ、構造が不安定になったり、伝導度が低下したりする問題があった。これに対して、原料混合時に揮発成分を目的の組成より過剰に入れておくことなどが考えられるが、過剰に入れた揮発成分が水分や二酸化炭素などと反応し、本焼成を行う際にガスが生成するなどして緻密さが低下し伝導度が低下してしまう問題があった。また、リチウム二次電池に用いられる固体電解質として、その他の組成の材料として、化学的安定に優れ、電位窓が広いことから、Fe3Al2(SiO43に類似する結晶構造を有するリチウム含有ガーネット型酸化物が注目されている。このリチウム含有ガーネット型酸化物は、まだ伝導度が低く、より高い伝導度を示すものの開発が望まれていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、より高い電池性能を有するものとするリチウム含有ガーネット型酸化物、リチウム二次電池及び固体電解質の製造方法を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、仮焼時にガスが生じる無機材料を混合し所定の仮焼温度で仮焼し、この無機材料の焼成に応じた添加量の無機材料を添加して更に混合して仮焼温度で再仮焼したあと、成形体へ成形し仮焼温度よりも高い本焼成温度で焼成するものとすると、リチウム含有ガーネット型酸化物を好適に製造でき、より高い電池性能を有することを見いだし本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のリチウム含有ガーネット型酸化物は、
リチウム二次電池に用いられるリチウム含有ガーネット型酸化物であって、
理論密度に対する相対密度が70(%)以上であり、
伝導度が1.0×10-5(Scm-1)以上であるものである。
また、本発明のリチウム二次電池は、
正極活物質を有する正極と、
負極活物質を有する負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しリチウムイオンを伝導する上述したリチウム含有ガーネット型酸化物からなる固体電解質と、
を備えたものである。
また、本発明の固体電解質の製造方法は、
リチウムイオンを伝導する固体電解質の製造方法であって、
所定温度の焼成により状態が変化するものを含む複数種の無機材料を混合する第1混合工程と、
前記所定温度以上且つ成形後に焼成する成形焼成温度よりも低い所定の第1温度で前記混合した無機材料を焼成して第1材料を得る第1焼成工程と、
前記無機材料の焼成に応じて定められる所定の添加量の前記無機材料を前記第1材料へ添加して混合する第2混合工程と、
前記所定温度以上且つ前記成形焼成温度よりも低い所定の第2温度で前記無機材料を添加した第1材料を焼成して第2材料を得る第2焼成工程と、
前記第2材料を成形体へ成形し前記成形焼成温度で焼成する成形焼成工程と、
を含むものである。
このリチウム含有ガーネット型酸化物、リチウム二次電池及び固体電解質の製造方法では、より高い電池性能を有するものとすることができる。このような効果が得られる理由は、例えば以下のように推測される。第1焼成工程で、予め無機材料の状態を変化させたのち、この第1焼成工程で揮発した成分などを第2混合工程で添加して補う。第1混合工程での大部分の無機材料は状態変化しており、第2焼成工程では、添加した無機材料が状態変化するにとどまるから、体積変化などをより小さくすることができる。また、第2混合工程では、第2焼成工程や成形焼成工程での揮発成分の補完も含めた無機材料の添加を行うことが可能であるから、組成のずれをより精度よく抑制することができる。これにより、成形焼成工程での焼成において、より体積変化などが小さく、且つより組成ずれを抑制することができる。このため、本発明の製造方法で得られる固体電解質では、より高い電池性能を有するものと推測される。また、リチウム含有ガーネット型酸化物では、体積変化などの影響を受けやすいことが考えられ、本発明を適用する意義が高く、その結果、相対密度を70%以上に高めることができ、伝導度を1.0×10-5以上に、より高められるものと推測される。
本発明のリチウム二次電池は、リチウムイオンを吸蔵・放出しうる正極活物質を有する正極と、リチウムイオンを吸蔵・放出しうる負極活物質を有する負極と、正極と負極との間に介在しリチウムイオンを伝導する固体電解質と、を備えたリチウムイオン二次電池として構成されている。
本発明のリチウム二次電池の正極は、例えば正極活物質と導電材と結着材とを混合し、適当な溶剤を加えてペースト状の正極材としたものを、集電体の表面に塗布乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成してもよい。正極活物質としては、遷移金属元素を含む硫化物や、リチウムと遷移金属元素とを含む酸化物などを用いることができる。具体的には、TiS2、TiS3、MoS3、FeS2などの遷移金属硫化物、Li(1-x)MnO2(0<x<1など、以下同じ)、Li(1-x)Mn24などのリチウムマンガン複合酸化物、Li(1-x)CoO2などのリチウムコバルト複合酸化物、Li(1-x)NiO2などのリチウムニッケル複合酸化物、LiV23などのリチウムバナジウム複合酸化物、V25などの遷移金属酸化物などを用いることができる。これらのうち、リチウムの遷移金属複合酸化物、例えば、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiV23などが好ましい。導電材は、正極の電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば特に限定されず、例えば、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛)や人造黒鉛などの黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンウィスカ、ニードルコークス、炭素繊維、金属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀、金など)などの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。これらの中で、導電材としては、電子伝導性及び塗工性の観点より、カーボンブラック及びアセチレンブラックが好ましい。結着材は、活物質粒子及び導電材粒子を繋ぎ止める役割を果たすものであり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、或いはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレン−ジエンマー(EPDM)、スルホン化EPDM、天然ブチルゴム(NBR)等を単独で、あるいは2種以上の混合物として用いることができる。また、水系バインダーであるセルロース系やスチレンブタジエンゴム(SBR)の水分散体等を用いることもできる。正極活物質、導電材、結着材を分散させる溶剤としては、例えばN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフランなどの有機溶剤を用いることができる。また、水に分散剤、増粘剤等を加え、SBRなどのラテックスで活物質をスラリー化してもよい。増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどの多糖類を単独で、あるいは2種以上の混合物として用いることができる。塗布方法としては、例えば、アプリケータロールなどのローラコーティング、スクリーンコーティング、ドクターブレイド方式、スピンコーティング、バーコータなどが挙げられ、これらのいずれかを用いて任意の厚さ・形状とすることができる。集電体としては、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラスなどのほか、接着性、導電性及び耐酸化性向上の目的で、アルミニウムや銅などの表面をカーボン、ニッケル、チタンや銀などで処理したものを用いることができる。これらについては、表面を酸化処理することも可能である。集電体の形状については、箔状、フィルム状、シート状、ネット状、パンチ又はエキスパンドされたもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の形成体などが挙げられる。集電体の厚さは、例えば1〜500μmのものが用いられる。
本発明のリチウム二次電池の負極は、例えば負極活物質と導電材と結着材とを混合し、適当な溶剤を加えてペースト状の負極材としたものを、集電体の表面に塗布乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成してもよい。負極活物質としては、リチウム、リチウム合金、スズ化合物などの無機化合物、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素質材料、導電性ポリマーなどが挙げられるが、このうち炭素質材料が安全性の面から見て好ましい。この炭素質材料は、特に限定されるものではないが、コークス類、ガラス状炭素類、グラファイト類、難黒鉛化性炭素類、熱分解炭素類、炭素繊維などが挙げられる。このうち、人造黒鉛、天然黒鉛などのグラファイト類が、金属リチウムに近い作動電位を有し、高い作動電圧での充放電が可能であり電解質塩としてリチウム塩を使用した場合に自己放電を抑え、且つ充電時おける不可逆容量を少なくできるため、好ましい。また、負極に用いられる導電材、結着材、溶剤などは、それぞれ正極で例示したものを用いることができる。負極の集電体には、銅、ニッケル、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラス、Al−Cd合金などのほか、接着性、導電性及び耐還元性向上の目的で、例えば銅などの表面をカーボン、ニッケル、チタンや銀などで処理したものも用いることができる。これらについては、表面を酸化処理することも可能である。集電体の形状は、正極と同様のものを用いることができる。
本発明のリチウム二次電池の固体電解質は、リチウム含有ガーネット型酸化物を主成分としている。ここでは、固体電解質は、基本組成がLixy3-y212であり、理論密度に対する相対密度が70(%)以上であり、伝導度が1.0×10-5(Scm-1)以上であるリチウム含有ガーネット型酸化物からなる。但し、Aは第2族元素(例えばMgやCa,Sr,Ba,Ra)のうちいずれか1以上、Bはランタノイド元素及びY,Scのうちいずれか1以上、yは0以上の正数、x=7+yであるときにMはTi,Zr,Hfのうちいずれか1以上であり、x=5+yであるときにはMはV,Nb,Taのうちいずれか1以上である。このうち、AとしてはCaやSr、Baなどが好ましく、BとしてはLaやNdなどが好ましく、MとしてはZrやNb、Taなどが好ましい。この固体電解質は、基本組成がLixyLa3-yZr212やLixyLa3-yNb212であることがより好ましい。リチウム含有ガーネット型酸化物としては、このほか、(Na1-xLixy2Fe312(ただし、Mは酸化数+6の状態をとることができる元素(S,Se,Te,Poのうち1以上)、0.3≦x≦1.0、2.5≦y≦3.0を満たす)や、Ca3LiMV312(但しMは、Co,Ni,Fe,Mnのうち1以上)、Ca3LixNb(1.5+x)Ga(3.5-2x)12(但し、xは0.24≦x≦0.60)なども挙げられる。なお、「基本組成」とは、この組成の各元素の含有量に対して2割、1割など異なっているものも含まれる趣旨である。例えば、「基本組成がLi7La3Zr212であるもの」には、概して組成が合っているもの、例えば、組成がLi7.2La3Zr212.2であるものや組成がLi6.8La3Zr211.8であるものをも含む趣旨である。
リチウム含有ガーネット型酸化物の基本組成がLixyLa3-yZr212であるものについては、xが7以上9以下であることが好ましく、8以下であることがより好ましい。また、yが0以上2以下であることが好ましく、1以下であることがより好ましい。このうちx=7,y=0である基本組成がLi7La3Zr212であるものが好ましい。このとき、理論密度に対する相対密度が70(%)以上であるが、90(%)以上であることがより好ましく、92(%)以上であることが一層好ましい。また、伝導度が1.0×10-5以上であるが、1.0×10-4以上であることがより好ましい。伝導度が1.0×10-4以上であれば電池性能を一層向上することができる。
リチウム含有ガーネット型酸化物の基本組成がLixyLa3-yNb212であるものについては、xが5以上7以下であることが好ましく、6以下であることがより好ましい。また、yが0以上2以下であることが好ましく、1以下であることがより好ましい。このうちx=5,y=0である基本組成がLi5La3Nb212であるものが好ましい。このとき、理論密度に対する相対密度が70(%)以上であるが、90(%)以上であることがより好ましく、92(%)以上であることが一層好ましい。また、伝導度は、1.0×10-5以上である。
本発明のリチウム二次電池の形状は、特に限定されないが、例えばコイン型、ボタン型、シート型、積層型、円筒型、偏平型、角型などが挙げられる。また、電気自動車等に用いる大型のものなどに適用してもよい。このリチウムイオン二次電池の一例を図1に示す。図1は、コイン型電池20の構成の概略を表す断面図である。このコイン型電池20は、カップ形状の電池ケース21と、正極活物質を有しこの電池ケース21の下部に設けられた正極22と、負極活物質を有し正極22に対して固体電解質24を介して対向する位置に設けられた負極23と、絶縁材により形成されたガスケット25と、電池ケース21の開口部に配設されガスケット25を介して電池ケース21を密封する封口板26と、を備えている。ここでは、固体電解質24は、上述したリチウム含有ガーネット型酸化物により構成されている。
次に、このリチウム二次電池20の固体電解質の製造方法について説明する。この固体電解質の製造方法は、1)焼成により状態が変化するリチウム化合物など原料としての無機材料を混合する第1混合工程、2)所定の仮焼温度で仮焼して状態変化後の無機材料を得る第1焼成工程、3)所定の添加量の無機材料を添加して混合する第2混合工程、4)所定の仮焼温度で第2混合工程後の無機材料を仮焼する第2焼成工程、5)第2焼成後の無機材料を成形体へ成形し成形焼成温度で焼成する成形焼成工程、を含んでいる。ここでは、固体電解質として、リチウム含有ガーネット型酸化物の製造方法について具体的に説明する。以下、各工程順に説明する。
1)第1混合工程
この工程では、所定温度の焼成により状態が変化するものを含む複数種の無機材料を混合する。具体的には、基本組成がLixy3-y212(但し、Aはアルカリ土類金属のうちいずれか1以上、Bはランタノイド元素のうちいずれか1以上、yは0以上の正数、x=7+yであるときにMはTi,Zr,Hfのうちいずれか1以上であり、x=5+yであるときにはMはV,Nb,Taのうちいずれか1以上である。)となる無機材料を混合粉砕するものとした。状態が変化するものを含む無機材料としては、リチウム含有ガーネット型酸化物に含まれる成分の、炭酸塩や硫酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、塩化物、水酸化物、酸化物などを用いることができ、このうち、熱分解して炭酸ガスを生じる炭酸塩及び熱分解して水蒸気を生じる水酸化物が、ガスの処理が比較的容易であり好ましい。例えば、基本組成がLi7La3Zr212となる無機材料を混合する際には、Li2CO3、La(OH)3、ZrO2を用いることが好ましい。また、基本組成がLi5La3Nb212となる無機材料を混合する際には、Li2CO3、La(OH)3、Nb25を用いることが好ましい。なお、「状態が変化する」とは、ガスを発生するものとしてもよいし所定の相変化を生じるものとしてもよい。ここでは、目的となる基本組成の配合比となるように上記原料の無機材料を混合することが好ましい。無機材料の混合方法は、溶媒に入れずに乾式で混合粉砕してもよいし、溶媒に入れて湿式で混合粉砕するものとしてもよいが、溶媒に入れて湿式の混合粉砕を行うことが混合性の向上の面からは好ましい。この混合方法は、例えば、遊星ミル、アトライター、ボールミルなどを用いることができる。溶媒としては、Liが溶解しにくいものが好ましく、例えばエタノールなどの有機溶媒がより好ましい。混合時間は、混合量にもよるが、例えば2h〜8hとすることができる。
2)第1焼成工程
この工程では、状態が変化する所定温度以上且つ成形後に焼成する成形焼成温度よりも低い所定の仮焼温度(第1温度)で第1混合工程後の無機材料を焼成する工程である。所定温度としては、例えば、Li2CO3を無機材料に含むときには、この炭酸塩が分解する温度以上を仮焼温度とする。こうすれば、のちの成形焼成工程において、熱分解でのガス発生による密度の低下を抑制することができる。基本組成がLi7La3Zr212となる無機材料の仮焼では、900℃以上1100℃以下とすることが好ましい。基本組成がLi5La3Nb212となる無機材料の仮焼では、900℃以上1150℃以下とすることが好ましい。仮焼時間は、無機材料の状態が十分変化する時間で且つ揮発しやすい成分(揮発成分とも称する)、例えば、リチウムなどの揮発量を抑制可能な範囲に経験的に定めることができる。
3)第2混合工程
この工程では、無機材料の焼成に応じて定められる所定の添加量の無機材料を第1焼成後の無機材料(第1材料とも称する)へ添加して混合する。この工程では、各焼成工程で揮発するなどして生じる組成ずれを修正することを主目的としている。添加する無機材料としては、揮発成分を含む無機材料(例えばLi2CO3)などが挙げられる。無機材料の添加量は、第1焼成工程、第2焼成工程及び成形焼成工程などの焼成工程の各条件に応じて、経験的に定めるものとすることができる。例えば、基本組成から変化するのに応じて定められた添加量を添加するものとしてもよい。添加する無機材料の種類、無機材料の混合方法、混合時間などは、第1混合工程で説明したものを利用することができる。なお、第2混合工程は、第1混合工程と同じ無機材料の種類、無機材料の混合方法、混合時間などとしてもよいし、第1工程と異なる方法及び条件で行うものとしてもよい。第2混合工程では、基本組成がLi7La3Zr212となる無機材料であるときには、添加量として無機材料中のLi量に対してLi量が4atmic%以上20atmic%以下の範囲に相当するLiを添加することが好ましく、6atmic%以上14atmic%以下の範囲に相当するLiを添加することがより好ましい。こうすれば、より高い電池特性を有するものとすることができる。また、基本組成がLi5La3Nb212となる無機材料であるときには、添加量として無機材料中のLi量に対してLi量が7atmic%以上13atmic%以下の範囲に相当するLiを添加することがより好ましい。こうすれば、より高い電池特性を有するものとすることができる。
4)第2焼成工程
この工程では、無機材料が状態変化する所定温度以上且つ成形焼成温度よりも低い所定の仮焼温度(第2温度)で無機材料を添加した無機材料(第1材料)を仮焼する。この工程では、添加した無機材料の状態を変化させることを主目的としている。この第2焼成工程では、上述した第1焼成工程と同様の条件で行うものとしてもよい。なお、この第2焼成工程では、無機材料の状態変化が起きる所定温度以上、且つ上述した第1焼成工程の仮焼温度以下の温度で行うことが好ましい。こうすれば、再仮焼した材料が固化してしまうのが抑制されるため、後述する成形焼成工程で再仮焼した材料を粉砕する必要がなく好ましい。また、第2焼成工程では、第1焼成工程に比して状態変化させる必要がある無機材料の量が希少であるため、仮焼時間を短くするものとしてもよい。この工程を行うことにより、のちの成形焼成工程において、組成ずれを抑制するために添加した無機材料の状態変化に伴う密度の低下を抑制することができる。
5)成形焼成工程
この工程では、第2焼成工程を経て得られた無機材料(第2材料とも称する)を成形体へ成形し、この成形体を仮焼温度よりも高い成形焼成温度で焼成する。この成形焼成工程では、成形体への成形前には第2材料を溶媒に入れた粉砕を行わないことが好ましい。第2材料には、成形焼成工程により揮発する成分をも過剰に加えていることがあり、こうすれば、その過剰の揮発成分が溶媒にふれて状態が変化してしまうのを抑制することができ、より確実に無機材料の状態変化に伴う密度の低下を抑制することができる。例えば、Li2CO3を無機材料に含むときには、過剰に含まれていることにより第2焼成工程により生じたLi2OがLiOHやLi2CO3に変化してしまうことを抑制することができる。上述した第1及び第2混合工程において、溶媒に入れた混合を行った場合には、成形焼成工程前に溶媒に入れた混合を行わないことがより好ましい。なお、第2焼成工程後には、2回仮焼しており、第2材料が固化・固着していることが少ないため、簡単な解砕により比較的容易に成形体へ成形することができる。成形体への成形は、例えば得られた第2材料を用いて、冷間等方成形(CIP)や熱間等方成形(HIP)、金型成形、ホットプレスなどにより任意の形状に行うことができる。
以上詳述した本実施形態の固体電解質の製造方法によれば、第1焼成工程で無機材料を仮焼したあと、経験的に求めた添加量の無機材料を添加して再仮焼し、その後成形焼成を行うため、無機材料の状態変化に伴う体積変化などをより小さくすることができるし、組成のずれをより精度よく抑制することができる。したがって、より高い電池性能を有するものとすることができる。特に、リチウム含有ガーネット型酸化物では、体積変化などの影響を受けやすいことが考えられ、本発明を適用する意義が高く、その結果、相対密度を90%以上に高めることができ、伝導度を1.0×10-5以上に、より高められるものと推測される。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、固体電解質の製造方法をリチウム含有ガーネット型酸化物の製造方法として説明したが、特にこれに限定されず、成形して焼成する固体電解質であれば特に限定されずに本発明の固体電解質の製造方法を適用することができる。なお、リチウム二次電池に用いられる固体電解質の製造方法に適用するのがより好ましい。
以下には、リチウム含有ガーネット型酸化物の固体電解質を具体的に作製した例を、実施例として説明する。
[実施例1]
Li2CO3、La(OH)3、ZrO2を出発原料とし、Li7La3Zr212の基本組成の化学量論比になるようにこの出発原料を秤量し、エタノール中にて遊星ボールミル(300rpm/ジルコニアボール)で4時間、混合・粉砕を行った(第1混合工程)。次に、出発原料(無機材料)の混合粉末をボールとエタノールから分離したのち、Al23るつぼ中にて、950℃、10時間の条件で大気雰囲気で仮焼を行った(第1焼成工程)。その後、本焼成でのLiの欠損をも補う目的で、仮焼した粉末に対してLi2CO3を無機材料中のLi量に対してLi量が5atmic%となるように添加し、仮焼した粉末の粉砕と混合の目的で、エタノール中にて遊星ボールミル(300rpm/ジルコニアボール)で6時間粉砕混合した(第2混合工程)。得られた粉末を再び大気圧下、950℃、5時間の条件下で再度仮焼した(第2焼成工程)。続いて、得られた粉末を成形し冷水間等方加圧(CIP)を施したのち、成形焼成温度を1150℃とし、36時間、大気中の条件下で本焼成を行い、得られた固体電解質を実施例1とした。CIPは、溶媒を水とし、27℃、200MPaの条件で行った。
[実施例2〜6]
第2混合工程においてLi2CO3を無機材料中のLi量に対してLi量が7.5atmic%、10.0atmic%、12.5atmic%、15.0atmic%、20.0atmic%となるように添加した以外は実施例1と同様の工程を行い、得られた固体電解質をそれぞれ実施例2〜6とした。
[実施例7]
Li2CO3、La(OH)3、Nb25を出発原料とし、Li5La3Nb212の基本組成の化学量論比になるようにこの出発原料を秤量し、エタノール中にて遊星ボールミル(300rpm/ジルコニアボール)で4時間、混合・粉砕を行った(第1混合工程)。次に、出発原料(無機材料)の混合粉末をボールとエタノールから分離したのち、Al23るつぼ中にて、950℃、10時間の条件で大気雰囲気で仮焼を行った(第1焼成工程)。その後、本焼成でのLiの欠損をも補う目的で、仮焼した粉末に対してLi2CO3を無機材料中のLi量に対してLi量が10.0atmic%となるように添加し、仮焼した粉末の粉砕と混合の目的で、エタノール中にて遊星ボールミル(300rpm/ジルコニアボール)で6時間粉砕混合した(第2混合工程)。得られた粉末を再び大気圧下、950℃、5時間の条件下で再度仮焼した(第2焼成工程)。続いて、得られた粉末を成形し冷水間等方加圧(CIP)を施したのち、成形焼成温度を1200℃とし、36時間、大気中の条件下で本焼成を行い、得られた固体電解質を実施例5とした。CIPは、溶媒を水とし、27℃、200MPaの条件で行った。
[比較例1〜3]
第2混合工程及び第2焼成工程を省略した以外は実施例1と同様の工程を経て得られた固体電解質を比較例1とした。また、第2混合工程及び第2焼成工程を省略した以外は実施例5と同様の工程を経て得られた固体電解質を比較例2とした。また、第1混合工程で0.35molのLi2CO3を過剰とし、第2混合工程及び第2焼成工程を省略した以外は実施例5と同様の工程を経て得られた固体電解質を比較例3とした。
(相対密度測定)
各サンプルの相対密度は、電子天秤にて測定した乾燥重量をノギスを用いて測定した実寸から求めた体積で除算することにより測定密度を算出すると共に、理論密度を算出し、測定密度を理論密度で除算し100を乗算することにより計算した値を相対密度(%)とした。
(XRD測定)
各サンプルの相の同定は、試料粉末のXRD測定器(リガク社製RINT−TTR)を用い、CuKa、2θの範囲を10〜80°とし、0.02°step/ 1secの条件で行った。
(伝導度測定)
各サンプルの伝導度は、25℃設定の恒温槽中にてACインピーダンスアナライザー(Agilent製インピーダンスアナライザー4294A)を用い、周波数が30MHz〜40Hz、振幅電圧が100mVとなるような条件で、ナイキストプロットの円弧より抵抗値を求め、伝導度を算出した。ACインピーダンスアナライザーで測定する際のブロッキング電極にはAu電極を用いた。Au電極は市販のAuペーストを850℃30分の条件でそれぞれの試料へ焼き付けることで形成した。
(実験結果)
図2は、比較例1、実施例3,6のLi7La3Zr212のXRD測定結果であり、図3は、比較例2、実施例7のLi5La3Nb212のXRD測定結果であり、図4は、Li2CO3の添加量と相対密度の関係を表すプロット図であり、図5は、Li2CO3の添加量と伝導度の関係を表すプロット図である。なお、これらの各データをまとめて表1に示した。図2,3では、Li2CO3を添加しなかった場合、本焼成の過程でLiの蒸発によりLi不足が起こり、La2Zr27やLa2Nb28などが副相として生成することがわかった。ここで、仮焼したあとLi2CO3を適量添加することでLi7La3Zr212やLi5La3Nb212の単相を得ることができることがわかった。しかし、Li2CO3を過剰添加してしまうと、同定できないピークが多数生じ始めることが明らかとなり、伝導度の低下が起きてしまうことがわかった(図5参照)。このことから、Li7La3Zr212やLi5La3Nb212の単相を得るためには最適添加量が存在することがわかった。相対密度は、Li2CO3の添加量が少ない場合は、低いことがわかった。これは、Liの不足により副相が生成しているためだと考えられる。Li2CO3を過剰添加するとXRDの結果では同定できないピークの存在が確認されたが、相対密度が低下しないが伝導度は低下する副相が生成していると推察された。また、伝導度について、添加量が不足している場合(4atmic%未満など)、相対密度が低く、また副相も存在するため伝導度は低いことがわかった。一方、添加量が多くなると(15atmic%を超えるなど)、相対密度は高いが、副相が存在するため、伝導度は低下する傾向を示した。Li7La3Zr212を基本組成とする場合は、無機材料中のLi量に対してLi量が4atmic%以上20atmic%以下の範囲で添加すると、相対密度が70%以上となり、1.0×10-5Scm-1以上の伝導度を示し、6atmic%以上14atmic%以下の範囲で添加すると相対密度が80%以上となり1.0×10-4Scm-1以上の伝導度を示すことが明らかとなった。また、Li5La3Nb212を基本組成とする場合は、無機材料中のLi量に対してLi量が5atmic%以上20atmic%以下の範囲で添加すると、相対密度が70%以上となり、1.0×10-6Scm-1以上の伝導度を示し、7atmic%以上13atmic%以下の範囲で添加すると、相対密度が80%以上となり、1.0×10-5Scm-1以上の伝導度を示すことが明らかとなった。
Figure 0005262572
ここで、Li7La3Zr212について、Angew.Chem.Int.Ed.2007,46 7778−7781にその伝導度が報告されている。しかし、発明者らが実験したところ、論文に記載されている作製方法ではその伝導度が1.0×10-5Scm-1を超えることはなかった。したがって、本発明の固体電解質の製造方法及び固体電解質は、今までない高い電池性能を有していることが明らかとなった。また、Li5La3Nb212について、J.Am.Ceram.Soc.,2005,88 411−418に伝導度が8.0×10-6Scm-1と報告されており、本発明の固体電解質はこの報告値よりも高く、本発明の固体電解質の製造方法及び固体電解質は、より高い電池性能を有していることが明らかとなった。
本発明は、電池産業に利用可能である。
コイン型電池20の構成の概略を表す断面図である。 比較例1、実施例3,6のLi7La3Zr212のXRD測定結果 比較例2、実施例7のLi5La3Nb212のXRD測定結果 Li2CO3の添加量と相対密度の関係を表すプロット図 Li2CO3の添加量と伝導度の関係を表すプロット図
符号の説明
20 コイン型電池、21 電池ケース、22 正極、23 負極、24 固体電解質、25 ガスケット、26 封口板。

Claims (8)

  1. 基本組成がLi x y 3-y 2 12 (但し、Aは第2族元素のうちいずれか1以上、Bはランタノイド元素及びY,Scのうちいずれか1以上、yは0以上の正数、x=7+yであるときにMはTi,Zr,Hfのうちいずれか1以上であり、x=5+yであるときにはMはV,Nb,Taのうちいずれか1以上である。)であるリチウム含有ガーネット型酸化物、基本組成が(Na 1-x Li x y 2 Fe 3 12 (但し、Mは酸化数+6の状態をとることができる元素(S,Se,Te,Poのうち1以上)、0.3≦x≦1.0、2.5≦y≦3.0を満たす)であるリチウム含有ガーネット型酸化物、基本組成がCa 3 LiMV 3 12 (但し、MはCo,Ni,Fe,Mnのうち1以上)であるリチウム含有ガーネット型酸化物、又は基本組成がCa 3 Li x Nb (1.5+x) Ga (3.5-2x) 12 (但し、xは0.24≦x≦0.60)であるリチウム含有ガーネット型酸化物、からなるリチウムイオンを伝導する固体電解質の製造方法であって、
    所定温度の焼成により状態が変化するものを含む複数種の無機材料を混合する第1混合工程と、
    前記所定温度以上且つ成形後に焼成する成形焼成温度よりも低い所定の第1温度で前記混合した無機材料を焼成して第1材料を得る第1焼成工程と、
    前記無機材料の焼成に応じて定められる所定の添加量の前記無機材料を前記第1材料へ添加して混合する第2混合工程と、
    前記所定温度以上且つ前記成形焼成温度よりも低い所定の第2温度で前記無機材料を添加した第1材料を焼成して第2材料を得る第2焼成工程と、
    前記第2材料を成形体へ成形し前記成形焼成温度で焼成する成形焼成工程と、
    を含み、
    前記第1混合工程では、前記リチウム含有ガーネット型酸化物に含まれる成分を含む複数種の無機材料を混合し、
    前記第2混合工程では、Liを含む無機材料を添加する、
    固体電解質の製造方法。
  2. 前記第1混合工程では前記無機材料を溶媒に入れて混合粉砕し、
    前記第2混合工程では前記第1材料を溶媒に入れて混合粉砕し、
    前記成形焼成工程では、成形体への成形前には前記第2材料を溶媒に入れた粉砕を行わない、請求項1に記載の固体電解質の製造方法。
  3. 前記第1混合工程では、L7La3Zr212 に含まれる成分を含む複数種の無機材料を混合し、
    前記第2混合工程では、前記所定の添加量として前記無機材料中のLi量に対してLi量が4atmic%以上20atmic%以下の範囲に相当するLiを添加する、請求項1又は2に記載の固体電解質の製造方法。
  4. 前記第2混合工程では、前記所定の添加量として前記無機材料中のLi量に対してLi量が6atmic%以上14atmic%以下の範囲に相当するLiを添加する、請求項3に記載の固体電解質の製造方法。
  5. 前記第1混合工程では、L5La3Nb212 に含まれる成分を含む複数種の無機材料を混合し、
    前記第2混合工程では、前記所定の添加量として前記無機材料中のLi量に対してLi量が7atmic%以上13atmic%以下の範囲に相当するLiを添加する、請求項1又は2に記載の固体電解質の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかの製造方法により製造され、リチウムイオンを伝導する固体電解質として利用可能でありリチウム二次電池に用いられるリチウム含有ガーネット型酸化物であって、
    前記基本組成がLi 7 La 3 Zr 2 12 であり、
    理論密度に対する相対密度が93(%)以上であり、
    25℃での電気伝導度が3.0×10-4(Scm-1)以上である、
    リチウム含有ガーネット型酸化物。
  7. 請求項1〜5のいずれかの製造方法により製造され、リチウムイオンを伝導する固体電解質として利用可能でありリチウム二次電池に用いられるリチウム含有ガーネット型酸化物であって、
    前記基本組成がLi 5 La 3 Nb 2 12 であり、
    理論密度に対する相対密度が90(%)以上であり、
    25℃での電気伝導度が1.0×10-5(Scm-1)以上である、
    リチウム含有ガーネット型酸化物。
  8. 正極活物質を有する正極と、
    負極活物質を有する負極と、
    前記正極と前記負極との間に介在しリチウムイオンを伝導する請求項6又は7に記載のリチウム含有ガーネット型酸化物からなる固体電解質と、
    を備えたリチウム二次電池。
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