[go: up one dir, main page]

JP5275007B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5275007B2
JP5275007B2 JP2008319042A JP2008319042A JP5275007B2 JP 5275007 B2 JP5275007 B2 JP 5275007B2 JP 2008319042 A JP2008319042 A JP 2008319042A JP 2008319042 A JP2008319042 A JP 2008319042A JP 5275007 B2 JP5275007 B2 JP 5275007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
raw data
imaging
gradient magnetic
polarity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008319042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010142256A (ja
Inventor
豪 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2008319042A priority Critical patent/JP5275007B2/ja
Publication of JP2010142256A publication Critical patent/JP2010142256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5275007B2 publication Critical patent/JP5275007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置に関し、特に、エコープラナー(Echo-planar)法(EPI)を用いたケミカルシフトイメージングの為のパルスシーケンス(pulse sequence)を実行する磁気共鳴イメージング装置(imaging system)に関する。
磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間内の被検体に電磁波を照射することにより、その被検体内のプロトン(proton)のスピン(spin)を核磁気共鳴現象によって励起させ、その励起されたスピンにより発生する磁気共鳴信号を得るスキャンを実施する。そして、そのスキャンにより得られる磁気共鳴信号に基づいて、被検体の断層面についてMR画像を生成する。
かかる磁気共鳴現象において、被検体内の様々な種類の分子に含まれる原子は、それぞれ化学結合が異なっており、相手原子との共有電子による遮蔽効果のために共鳴周波数の値にずれが生じる。これをケミカルシフト(化学シフト:chemical shift)といい、その大きさは周波数で表される。また、ケミカルシフト量は静磁場強度に対する本来のラーモア周波数で割って100万分の1(ppm)で表すこともあり、水の中の水素原子と脂肪族分子の中の炭素に結合した水素原子では3〜5ppmのシフトがある。この性質を利用して、ケミカルシフト量に応じた画素値を与えることにより、被検体内の特定の種類の組織の解析を容易にする1次元以上の画像であるケミカルシフト画像を得ることができる。また、かかる技術により、特定の原子核のケミカルシフト量に対応するデータを抽出して例えば水・脂肪分離画像を得ることも可能である。
ケミカルシフト画像を高速に生成するために、エコープラナー・スペクトロスコピック・イメージング(Echo-planar Spectroscopic Imaging:EPSI)が提案されている。EPSIは、被検体をRFパルス(RF pulse)で磁気共鳴状態に励起したあとで、読み取り勾配磁場の勾配極性を周期的に反転させて印加しながら、磁気共鳴信号を収集し、収集された磁気共鳴信号からローデータ(raw data)を生成し、このローデータを逆フーリエ(Fourier)変換し、ケミカルシフト量に応じた画素値を与えることによりケミカルシフト画像を得ることができる。なお、この明細書において、1つの読み取り勾配磁場により発生する磁気共鳴信号が発生する時間間隔を「信号発生間隔」という。
しかし、EPSIでは、正と負の読み取り勾配磁場から得られた磁気共鳴信号の特定の周波数エンコード量の信号は時間的に等間隔に並ばないために通常のフーリエ変換や逆フーリエ変換が使えない。このため、従来は、エコートレインを正の読み取り勾配磁場により発生した奇数番目のエコー・グループと負の読み取り勾配磁場により発生した偶数番目のエコー・グループとに分割し、それぞれのエコートレインから2つのケミカルシフト画像を作成するか、位相補正後、両者を加算処理してケミカルシフト画像を得る処理が行われていた(特許文献1、特に図5、第17段落)。
特開2000−225105号公報
しかし、正又は負のいずれかのエコートレインからケミカルシフト画像を得る態様においては、使用可能なデータの半分しか使用しないためケミカルシフト画像を得るに際しての収集効率が低く、SN比も向上させることができなかった。また、サンプル点の間隔は、信号発生間隔の2倍である読み取り勾配磁場の周期の間隔となり、広い帯域のデータを収集することができなかった。また、広い周波数帯域とケミカルシフト画像の空間分解能はトレードオフの関係にあるので、この両者が改善されたケミカルシフト画像を提供することができなかった。
また、正及び負のエコートレインの各々から2つのケミカルシフト画像を得て、両者を加算処理してケミカルシフト画像を得る態様においても、正又は負のいずれかのローデータのみを使用する態様に比べ、SN比は改善するものの、他の点については、上述の正又は負のいずれかのローデータのみを逆フーリエ変換する態様と同じ課題が存在していた。すなわち、この態様においても、サンプル点の間隔は、信号発生間隔の2倍である読み取り勾配磁場の周期の間隔となり、広い帯域のデータを収集することができなかった。また、広い周波数帯域とケミカルシフト画像の周波数分解能はトレードオフの関係にあるが、広い帯域又は高い周波数分解能によるケミカルシフト画像を提供することができなかった。
したがって、本発明の一態様は、収集効率の高いEPSI法を提供することを目的とする。
本発明の他の一態様は、広い周波数帯域でデータの収集が可能なEPSI法を提供することを目的とする。
本発明の他の一態様は、SN比の高いケミカルシフト画像を生成可能なEPSI法を提供することを目的とする。
本発明の他の一態様は、既存のEPSI法が導入された磁気共鳴イメージング装置に導入されるパルスシーケンスソフトウエアに大きな変更を加えずに実施することのできるEPSI法を提供することを目的とする。
本発明の一態様において、複数回のEPSI撮影が行われる。各EPSI撮影で正の読み取り勾配磁場に基づいて発生した磁気共鳴信号のみがサンプリングされ、正のローデータが作成される。正のローデータが複数の撮影に渡って組み合わされ、組み合わされた正のローデータが作成される。この組み合わされた正のローデータで特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点のデータはEPSIシーケンスの読み取り勾配磁場の反転周期の半分の時間間隔(信号発生間隔)で並ぶ。同様に各EPSI撮影で負の読み取り勾配磁場に基づいて発生した磁気共鳴信号のみがサンプリングされ、負のローデータが作成される。負のローデータが複数の撮影に渡って組み合わされ、組み合わされた負のローデータが作成される。組み合わされた正及び負のローデータでk空間を充填し、空間的な逆フーリエ変換を実行し、ケミカルシフト量に応じた画素値を与えることにより、ケミカルシフト画像を得る。
本発明の他の一態様において、
第1の撮影時に極性が周期的に反転する第1の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、第2の撮影時に、前記第1の読み取り勾配磁場と反転同期した第2の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行する制御部と、
前記第1及び第2の撮影に渡って、一方の極性の読み取り勾配磁場に応じて発生した一方の極性の磁気共鳴信号を含む複数のエコートレインを収集し、
前記第1の撮影時に収集されたエコートレインの一方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第1の一方の極性のローデータを抽出し、
前記第2の撮影時に収集されたエコートレインの一方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第2の一方の極性のローデータを抽出するデータ収集部と、
前記第1の一方の極性ローデータと前記第2の一方の極性のローデータを組み合わせて、組み合わされた一方の極性のローデータを生成し、
前記組み合わされた一方の極性のローデータを使用してケミカルシフト画像を生成するデータ処理部と、
を含む磁気共鳴イメージング装置が提供される。
本発明の他の一態様において、
前記複数のエコートレインは、他方の極性の読み取り勾配磁場に応じて発生した他方の極性の磁気共鳴信号を含み、
前記データ収集部は、
前記第1の撮影時に収集されたエコートレインの他方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第1の他方の極性のローデータを抽出し、
前記第2の撮影時又は第3の撮影時に収集されたエコートレインの他方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第2の他方の極性のローデータを抽出し、
前記データ処理部は、
前記第1の他方の極性のローデータと前記第2の他方の極性のローデータを組み合わせて、組み合わされた他方の極性のローデータを生成し、
前記組み合わされた一方の極性のローデータと前記組み合わされた他方の極性のローデータを使用して前記ケミカルシフト画像を生成する。
本発明の他の一態様において、
前記制御部は、前記第1の撮影時に、RFパルスを印加した後、第1の時間経過後に、第1の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
前記第2の撮影時に、RFパルスを印加した後、前記第1の時間経過後に、第2の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
前記第2の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスは、前記第1の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスに対し、読み取り勾配磁場の極性が反転している。
本発明の他の一態様において、
前記制御部は、前記第1の撮影時に、RFパルスを印加した後、第1の時間経過後に、第1の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
前記第2の撮影時に、RFパルスを印加した後、第2の時間経過後に、第2の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
前記第2の時間は、前記第1の時間に対し、前記読み取り勾配磁場の前記反転周期の半分の時間間隔だけシフトしている。
本発明の他の一態様において、
前記RFパルスは90°RFパルスであり、前記制御部は、前記90°RFパルスを印加した後、TE/2期間経過後に180°RFパルスを印加するパルスシーケンスを実行し、
前記第1の撮影時に、前記読み取り勾配磁場は、前記90°RFパルスを印加した後、TE期間経過後に印加される。
本発明の他の一態様において、
前記制御部は、前記第1の撮影時に、位相エンコーディング勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
前記位相エンコーディング勾配磁場は、前記一方の極性のローデータがk空間の第1のky値のローデータとなり、
前記他方の極性のローデータが前記k空間の前記第1のky値と異なる第2のky値のローデータとなるように設定されている。
本発明の他の一態様において、
前記制御部は、最初の読み取り勾配磁場が印加された時の位相エンコーディング量を前記第1のky値とする第1の面積を有する第1の位相エンコーディング勾配磁場を印加し、次いで、前記読み出し勾配磁場の反転周期と同じ周期で極性が反転する複数の第2の位相エンコーディング勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
前記複数の第2の位相エンコーディング勾配磁場の各々が第2の面積を有し、
前記第1の面積から前記第2の面積を引いた面積が前記第2のky値に対応する。
本発明の他の一態様において、
前記制御部は、前記第1及び第2の撮影の後、さらに撮影を繰り返すに際し、前記第1の面積と前記第2の面積の大きさを変更し、前記第1及び第2のky値と異なるky値に対応するローデータを収集するためのパルスシーケンスを実行する。
本発明の他の一態様において、
前記ケミカルシフト画像は、前記ローデータを空間的に逆フーリエ変換し、ケミカルシフト軸に沿って特定の原子核のケミカルシフト量に対応するデータを抽出し、抽出されたデータをケミカルシフト軸に沿って積分し、積分値に対応する画素値を適用することにより生成される。
本発明の他の一態様において、
前記特定の原子核は、炭素、リン又は、脂肪族分子の中の炭素に結合した水素原子の原子核である。
本発明の他の一態様において、磁気共鳴イメージング装置は、
被検体を載置するクレードルと、
静磁場を形成する主磁場コイル部と、
互いに垂直な3軸方向において勾配磁場を印加する勾配コイル部と、
前記データ収集部に接続され、前記静磁場空間に位置付けられた前記被検体の体内のスピンを励起するRFパルスを送信し、前記RFパルスにより、励起されたスピンが発生する磁気共鳴信号を受信するRFコイル部と、
前記制御部に接続され、前記勾配コイル部に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる勾配駆動部と、
前記制御部に接続され、前記RFコイル部に駆動信号を与えてRFパルスを送信させるRF駆動部と、
前記データ処理部に接続され、オペレータからの操作情報を受け取る操作部と、
前記ケミカルシフト画像を表示する表示部と、
を更に含む。
本発明の一態様によれば、収集効率の高いEPSI法を提供することができる。
本発明の他の一態様によれば、広い周波数帯域でデータの収集が可能なEPSI法を提供することができる。
本発明の他の一態様によれば、周波数分解能の高いケミカルシフト画像を生成可能なEPSI法を提供することができる。
本発明の他の一態様によれば、SN比の高いケミカルシフト画像を生成可能なEPSI法を提供することができる。
本発明の他の一態様によれば、既存のEPSI法が導入された磁気共鳴イメージング装置に導入されるパルスシーケンスソフトウエアに大きな変更を加えずに実施することのできるEPSI法を提供することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる磁気共鳴撮像方法および装置の好適な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1に磁気共鳴イメージング装置10のブロック(block)図を示す。同図に示すように、システムはマグネットシステム(magnet
system)100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRF(radio
frequency)コイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒形の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。また、マグネットシステム100の概ね円柱状の撮像空間(ボア:bore)の中心部に、クレードル500上に横臥状態で撮像の被検体1が載置される。
主磁場コイル部102は、マグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね同軸的に配置された円筒状コイルの軸方向に平行である。すなわち、いわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は、例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。また、主磁場コイル部102は、水平磁場型の他に、垂直磁場型であってもよく、永久磁石により構成されていてもよい。
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸、すなわちスライス(slice)軸、位相エンコード軸および周波数エンコード軸の方向において、それぞれ静磁場強度に線形勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。ここで、スライス軸、位相エンコード軸および周波数エンコード軸は、相互間の垂直性を保ったまま前記座標軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。
勾配コイル部106は、RFコイル部108が受信する磁気共鳴信号に3次元の位置情報を持たせるために、静磁場空間に勾配磁場を形成する。勾配コイル部106は、好適には互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれの勾配磁場を発生させるための3組のコイルを備える。勾配駆動部130は、勾配コイル部106の各コイルに供給するパルス電流を制御することにより、物理軸である3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向のそれぞれの勾配磁場を合成して、互いに直交するスライス方向勾配磁場G_slice、位相方向勾配磁場G_phase、および周波数方向勾配磁場G_readから成る論理軸方向のそれぞれの勾配磁場を任意に設定することができる。
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場、位相エンコード軸方向の勾配磁場を位相エンコード勾配磁場、周波数エンコード軸方向の勾配磁場を周波数エンコード勾配磁場ともいう。周波数エンコード軸方向の勾配磁場は、被検体1に励起された磁気共鳴信号の位相を相互にばらけさせるディフェーズ(dephase)勾配磁場と、このばらけた磁気共鳴信号の位相を再度同じものとするリフォーカス(refocus)のための読み取り勾配磁場とを有する。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
RFコイル部108は、静磁場空間に、被検体1の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルスともいう。RFコイル部108は、励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信する。
RFコイル部108は、図示しない送信用のコイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコイルを用いる。
勾配コイル部106には、勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は、勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信し、被検体1の体内のスピンを励起する。
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をサンプリング(sampling)によって取り込み、それをディジタルデータ(digital
data)として収集する。
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には、制御部160が接続されている。制御部160は、勾配駆動部130及びデータ収集部150をそれぞれ制御して撮像(イメージング)を遂行する。
制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリは制御部160用の制御プログラム(program)であるパルスシーケンス(pulse
sequence)および各種のデータを記憶している。制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
データ収集部150の出力側は、データ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は、図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
データ処理部170は、制御部160に接続されている。データ処理部170の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
データ処理部170は、データ収集部150が収集した磁気共鳴信号を処理し、ローデータを作成し、このローデータをメモリに記憶する。データ処理部170は、後述する手順に従って、このローデータを処理し、ケミカルシフト画像を生成する。この画像情報もメモリに記憶される。
データ処理部170には、表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic
display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、オペレータによって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。オペレータは表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
<第1実施例>
上述のように、従来のEPSI法では、正及び負のローデータを別々に逆フーリエ変換し、両者を加算処理してケミカルシフト画像を得るか、正又は負のいずれかのローデータのみを使用していたので、ケミカルシフト画像を得るに際しての収集効率は低く、また高い周波数分解能と広い帯域のデータ収集とを選択していずれかを得ることができず、ケミカルシフト画像のSN比も低いものとなっていた。
このため、本願発明では、図2のEPSIシーケンスによりデータの収集を行い、図3のローデータの組み合わせ処理により、ケミカルシフト画像の作成を行う。図2において、上半分が前記組み合わせにおける第1回目の撮影時のシーケンス、下半分が前記組み合わせにおける第2回目の撮影時のシーケンスを示している。各撮影において、第1番目の行はRFパルスのシーケンスを示す。第2番目の行は、スライス選択勾配磁場を印加するシーケンスを示す。第3番目の行は位相エンコード勾配磁場を印加するシーケンスを示す。第4番目の行は、読み取り勾配磁場を印加するシーケンスを示す。第5番目の行はEPSIシーケンスにより発生する一連の磁気共鳴信号(NMR信号)を示す。なお、1回の撮影(1TR期間)における一連の読み取り勾配磁場により発生する一連の磁気共鳴信号の集合を「エコートレイン」という。
図2に示すように、第1回目の撮影210時に、時刻t1において90°パルス311による励起が行われ、次に、TE/2経過後である時刻t2に180°パルス313により励起された原子核のスピンの反転が行われる。1回の撮影は1つのTR期間に対応している。
スライス選択勾配磁場を印加するシーケンスには、特定のスライスを選択するための勾配パルスと、90°パルス311と180°パルス313の影響を除去するためのクラッシャ勾配パルスとが含まれている。
時刻t3において、位相エンコーディング勾配磁場321が印加される。第1回目の撮影210時には、図4を用いて後述するようにky=1に対応する位相エンコード量の位相エンコーディング勾配磁場321が印加される。
次に、時刻t4において周期的に極性が反転する読み取り勾配磁場331が印加される。本発明の好適な実施例では、この読み取り勾配磁場は約3msの周期で256回反転する。読み取り勾配磁場331に対応して、(例えば512個のエコーを含む)エコートレイン441が収集される。本発明の好適な実施例では、このエコートレイン441の内の正の読み取り勾配磁場により発生したエコーのグループ(以下、「正のエコートレイン」という)がKy=1に対応するデータとなり、エコートレイン441の内の負の読み取り勾配磁場により発生したエコーのグループ(以下、「負のエコートレイン」という)がKy=−1に対応するデータとなるように、位相エンコード量の調整が行われる。具体的には、読み取りと読み取りの間(ある極性の読み取り勾配磁場が印加されてから他の極性の読み取り勾配磁場が印加されるまでの間)に位相エンコーディング勾配磁場325,327が印加される。すなわち、位相エンコーディング勾配磁場321が印加された後の位相エンコーディング勾配磁場を印加するシーケンスは、読み取り勾配磁場の反転周期に一致した極性反転周期を持つ一連の位相エンコーディング勾配磁場323となる。
本願の好適な実施例において、極性が周期的に反転する一連の位相エンコーディング勾配磁場323の正の位相エンコーディング勾配磁場325の面積と負の位相エンコーディング勾配磁場327の面積とは等しくなるように設定されている。位相エンコーディング勾配磁場321の面積はky=1に対応する位相エンコード量である。極性が反転する位相エンコーディング勾配磁場325、327の面積は等しい面積となっている。位相エンコーディング勾配磁場327の面積は位相エンコーディング勾配磁場321の面積から極性が反転する位相エンコーディング勾配磁場327の面積を引いた面積がky=−1に対応する位相エンコード量となるように設定されている。以上の手順により、ky=1に対応する正のエコートレインとky=−1に対応するエコートレインを得ることができる。
図4、5で後述するように、本発明の好適な実施例では、組み合わされる撮影のセットが変更される毎に取得するローデータのky値を変更している。このため、位相エンコーディング勾配磁場321の面積や極性が反転する位相エンコーディング勾配磁場321、325、327のそれぞれの面積は、取得を希望するローデータのky値に応じて撮影毎に変更することができる。
第2回目の撮影250の手順は第1回目の撮影210の手順とほぼ同様である。図2に示すように、時刻t1において90°パルス311による励起が行われ、次に、TE/2経過後である時刻t2に180°パルス313により励起された原子核のスピンの反転が行われる。
第2回目の撮影250では、位相エンコーディング勾配磁場322が印加されるタイミングは第1回目の撮影210と異なり、時刻t3’で行われる。時刻t3’は時刻t3よりも信号発生間隔だけ早い時刻である。この例では、第2回目の撮影250時には、ky=1に対応する位相エンコード量の位相エンコーディング勾配磁場322が印加される。図5で後述する例では、第2回目の撮影250の正のエコートレインは第4回目の撮影の正のエコートレインと組み合わされてky=2のローデータが生成されるので、この場合、位相エンコーディング勾配磁場322の位相エンコード量は、ky=2に対応するように設定される。
第2回目の撮影250では、周期的に極性が反転する読み取り勾配磁場333は時刻t4’で印加される。時刻t4’は時刻t4よりも信号発生間隔257だけ早い時刻である。読み取り勾配磁場333に対応して、エコートレイン443が収集される。このエコートレイン443も第1回目の撮影210で収集されたエコートレイン441よりも信号発生間隔(例えば、約1.5ms)だけ早い時間にシフトしている。
これにより、第1回目の撮影210の正のエコートレインと第2回目の撮影250の正のエコートレインとを組み合わせてローデータを生成したとしても、同じ周波数エンコード量に対応したサンプル点のデータは時間的に不均一な間隔で並ぶことはなく、生成されたローデータを逆フーリエ変換することによりケミカルシフト画像を得ることができる。
なお、この例では、第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場333等の印加するタイミングを第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331等の印加するタイミングよりも信号発生間隔だけ早くなるようにシフトしたが、第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場333等の印加するタイミングを第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331等の印加するタイミングよりも信号発生間隔だけ遅くなるようにシフトしても良い。第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場333等の印加するタイミングを第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331等の印加するタイミングよりも信号発生間隔だけ早くなるようにシフトした場合、第2回目の撮影で時刻t4より前に発生する磁気共鳴信号は破棄され、第2回目の撮影のエコートレインの終端で不足する磁気共鳴信号部分はゼロデータ等が補充される。別の実施例では、第2回目の撮影で収集するエコーの数を1つ以上増やし(すなわち、1回目の撮影で発生するエコーの数が512の場合、2回目の撮影で発生するエコーの数を513以上とする)、第2回目の撮影のエコートレインの終端でエコーが不足しないようにする。第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場333等の印加するタイミングを第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331等の印加するタイミングよりも信号発生間隔だけ遅くなるようにシフトする場合、第1回目の撮影の時刻t4で発生する磁気共鳴信号は破棄され、第1回目の撮影のエコートレインの終端で不足する磁気共鳴信号部分はゼロデータ等が補充される。別の実施例では、第1回目の撮影で収集するエコーの数を1つ以上増やし(すなわち、2回目の撮影で発生するエコーの数が512の場合、1回目の撮影で発生するエコーの数を513以上とする)、第1回目の撮影のエコートレインの終端でエコーが不足しないようにする。エコートレインの先端又は終端で磁気共鳴信号が不足することを防止するために1回目又は2回目の撮影で発生するエコーの数を増加させることは、上述のゼロデータの補充を回避し、より良質なデータを得ることができるという有利な点がある一方、ソフトウエアの変更が多く、ハードウエアの制約を克服(例えば、2の冪数の反転パルスを発生させるハードウエアを任意の数の反転パルスを発生させるハードウエアに変更)する必要が有る点で不利な点がある。この逆に上述のゼロデータの補充は、より良質なデータを得るという点で劣るが、ソフトウエアの変更が少なく、ハードウエアの制約を克服する必要が無い点で有利である。
図3は、2つの撮影で正と負それぞれのエコートレインのローデータ同士を組み合わせ、正及び負の組み合わされたローデータを生成する処理をより詳細に説明する概念図である。図3に示すように、第1回目の撮影210の正のエコートレイン211のローデータと第2回目の撮影250の正のエコートレイン251のローデータにより正のローデータ230が作成される。同様に、第1回目の撮影210の負のエコートレイン215のデータと第2回目の撮影250の負のエコートレイン255のデータから負のローデータ270が作成される。本発明の好適な実施例では、1エコー当たりのサンプル点の数は16であり、1撮影当たりのサンプリングされるエコーの数は512(正:256、負:256)である。
この実施例において、第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場333は、第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331に反転同期している。すなわち、第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場333は第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331は同じ波長を有しているが、読み取り勾配磁場333を印加するタイミングは、第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331に対し、読み取り勾配磁場の反転周期の半分の時間だけずれている(この時間間隔(信号発生間隔257)は、(正か負かに関係なく)磁気共鳴信号が発生する間隔に相当する。)。また、同一時点で読み取り勾配磁場の振幅の絶対値が一致する一方、互いの極性が逆になっている。このため、第2回目の撮影250の正のエコートレイン251は、次第にインクリメントする読み取り勾配磁場に基づいて生成されたものである。このため、特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点の位置に関し、第2回目の撮影250の正のエコートレイン251は、第1回目の撮影210の正のエコートレイン211に対する時間的ずれが無い。これらのエコートレインからローデータ230を生成した場合、特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点は全て時間的に等間隔に並ぶ。したがって、このローデータ230は逆フーリエ変換してケミカルシフト画像を得るに適したローデータとなる。負のローデータ270も正のローデータ230と同様に、特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点は全て時間的に等間隔に並び、逆フーリエ変換してケミカルシフト画像を得るに適したローデータとなる。
この複数の撮影からの組み合わされた正のローデータ230は、あたかも信号発生周期257で正の読み取り勾配磁場により発生した(仮想の)正のエコートレイン442からサンプリングされたローデータとなる。同様に組み合わされた負のローデータ270は、あたかも信号発生周期257で負の読み取り勾配磁場により発生した(仮想の)負のエコートレイン444からサンプリングされたローデータとなる。このため、組み合わされた正のローデータ230と組み合わされた負のローデータ270は、従来のEPSIのローデータに比べ、サンプル点の数が2倍になっている。従って収集可能な周波数帯域が2倍となる。また、時間的なずれを補正する処理は必須ではないので、データ加工処理時に混入するノイズの影響を受けず、SN比の高いケミカルシフト画像を生成することができる。また2回の撮影でk空間の異なるky値を充填する2つのローデータを得ることができるので、収集効率を高めることができる。また、従来法と同等となるサンプル間隔で収集することで、周波数分解能を向上させることもできる。さらに、例えば、1回目の撮影の3つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー601のローデータ621も2回目の撮影の4つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー603のローデータ623も、サンプリング位置に応じて周波数エンコード量が増加している。この例では各エコーにおけるサンプル点の数は16であり、各データの番号は周波数エンコード量に対応して割り振られている。番号を囲む丸は1回目の撮影からのデータであることを示し、四角は2回目の撮影からのデータであることを示す。同様に、1回目の撮影の2つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー631のローデータ641も2回目の撮影の3つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー643のローデータ623も、サンプリング位置に応じて周波数エンコード量が減少している。すなわち、組み合わされた正及び負のローデータにおいて、所定の周波数エンコード量に対応するサンプル点のデータは読み取り勾配磁場の反転周期の半分の時間間隔(信号発生間隔)で並ぶ。
図4は、各撮影で取得されたローデータとk空間との関係を示す概念図である。図に示す例においてk空間は、周波数エンコーディング方向(kx)と、位相エンコーディング方向(ky)とに広がる空間(kx,ky)である。図4に示すように、1回目の撮影の正のデータ(1−P)と2回目の撮影の正のデータ(2−P)との組み合わせによるローデータはk空間の(ky=1)を埋める。すなわち、1回目の撮影の正の位相エンコード量と2回目の撮影の正の位相エンコード量とはky=1となるように調節され、1回目の撮影の負の位相エンコード量と2回目の撮影の負の位相エンコード量とはky=−1となるように調節されている。更に換言すれば、1回の撮影時に、正と負の位相エンコード量の絶対値が同じになるように設定されデータの収集が行われる。
3回目の撮影の正のデータ(3−P)と4回目の撮影の正のデータ(4−P)との組み合わせによるローデータはk空間の(ky=2)を埋める。3回目の撮影の負のデータ(3−N)と4回目の撮影の負のデータ(4−N)との組み合わせによるローデータはk空間の(ky=−2)を埋める。そして同様の処理を適用する位相エンコード量を変更してk空間を充填するために必要な回数だけ撮影を繰り返す。本発明の好適な実施例においては、16回の撮影が行われ、ky=−8〜−1とky=+1〜+8の合計16個のローデータが収集される。
図4の例では、1回目の撮影の負のデータと2回目の撮影の負のデータと組み合わせたが、例えば、図5のように、1回目の撮影の正のデータと3回目の撮影の正のデータと組み合わせ、2回目の撮影の正のデータと4回目の撮影の正のデータと組み合わせ、1回目の撮影の負のデータと2回目の撮影の負のデータと組み合わせ、3回目の撮影の負のデータと4回目の撮影の負のデータと組み合わせる等、様々に変更して実施することもできる。また、k空間をローデータで充填する順序も様々に変更して実施することができる。
図4の例の場合、第2回目の撮影250時も第1回目の撮影210と同様に、エコートレイン443の内の正のエコートレインがKy=1に対応するデータとなり、負のエコートレインがKy=−1に対応するデータとなるように、位相エンコード量の調整が行われる。
図5の例の場合、第2回目の撮影250のエコートレイン443の内の正のエコートレインがKy=2に対応するデータとなり、負のエコートレインがKy=−1に対応するデータとなるように、位相エンコード量の調整が行われる。何れの場合も、位相エンコード軸方向で必要なピクセル数に対応したステップ数の撮影が位相エンコード量が変更されて繰り返される。
<第2実施例>
図6は、第2実施例のEPSIシーケンスを説明する概念図である。第1実施例では、図2、3に示すように、第2回目の撮影250の読み取り勾配磁場332の印加するタイミングを第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331の印加するタイミングから信号発生間隔だけシフトさせた。これに対し、第2の実施例では、図6に示すように、印加のタイミングのシフトは行わず、第2回目の撮影280の読み取り勾配磁場361の極性を第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331の極性に対し反転するように設定する。これにより、第1回目の撮影210の正のエコートレインからのデータと第2回目の撮影280の正のエコートレインからのデータから正のローデータを作成し、第1回目の撮影210の負のエコートレインからのデータと第2回目の撮影280の負のエコートレインからのデータから負のローデータを作成し、正及び負のローデータでk空間を充填し、逆フーリエ変換を行い、ケミカルシフト画像を得る。
同図において、上半分が第1回目の撮影時のシーケンス、下半分が第2回目の撮影時のシーケンスを示している。各撮影において、第1番目の行はRFパルスのシーケンスを示す。第2番目の行は、スライス選択勾配磁場を印加するシーケンスを示す。第3番目の行は位相エンコード勾配磁場を印加するシーケンスを示す。第4番目の行は、読み取り勾配磁場を印加するシーケンスを示す。第5番目の行はEPSIシーケンスにより発生するエコートレインを示す。
図6に示すように、第2実施例における第1回目の撮影210は、第1実施例と全く同じ手順で行われる。
第2回目の撮影280の手順は以下に説明する点を除き第1回目の撮影210の手順とほぼ同様である。図6に示すように、時刻t1において90°パルス311による励起が行われ、次に、TE/2経過後である時刻t2に180°パルス313により励起された原子核のスピンの反転が行われる。
第2実施例の第2回目の撮影250では、位相エンコーディング勾配磁場322が印加されるタイミングは第1実施例の場合と異なり、第1回目の撮影210と同じ、時刻t3で行われる。図4の例では、第2回目の撮影280時には、ky=1に対応する位相エンコード量の位相エンコーディング勾配磁場341が印加される。図5の例では、第2回目の撮影280の正のエコートレインは第4回目の撮影の正のエコートレインと組み合わされてky=2のローデータが生成されるので、この場合、位相エンコーディング勾配磁場341の位相エンコード量は、ky=2に対応するように設定される。
第2実施例の第2回目の撮影280では、第1実施例の場合と異なり、読み取り勾配磁場361は第1回目の撮影と同じ時刻t4で印加される。ここで印加される読み取り勾配磁場は、第1回目の撮影時とは極性が逆転したものとなっている。
すなわち、図6に示されているように、第1回目の撮影では時刻t4で印加される読み取り勾配磁場は正であるのに対し、第2回目の撮影の時刻t4で印加される読み取り勾配磁場は負である。この読み取り勾配磁場361に対応して、収集されたエコートレイン445の極性も第1回目の撮影で収集されたエコートレイン441の極性の逆になっている。
これにより、第1回目の撮影210の正のエコートレインと第2回目の撮影280の正のエコートレインとから組み合わされたローデータを生成したとしても、特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点は時間的に不均一な間隔で並ぶことはなく、生成されたローデータを逆フーリエ変換することによりケミカルシフト画像を得ることができる。負のエコートレインの場合も同様である。
図4の例の場合、第2回目の撮影280時も第1回目の撮影210と同様に、エコートレイン445の内の正のエコートレインがKy=1に対応するデータとなり、負のエコートレインがKy=−1に対応するデータとなるように、位相エンコード量の調整が行われる。図5の例の場合、エコートレイン445の内の正のエコートレインがKy=2に対応するデータとなり、負のエコートレインがKy=−1に対応するデータとなるように、位相エンコード量の調整が行われる。
図7は、図6のパルスシーケンスから正及び負のローデータを生成する仕組みをより詳細に説明する図である。図に示すように、第2実施例では、2回目の撮影280において、読み取り勾配磁場361の印加のタイミングのシフトは行わず、第2回目の撮影280の読み取り勾配磁場361の極性を第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331の極性に対し反転するように設定する。すなわち、第2実施例の場合も第2回目の撮影280の読み取り勾配磁場361は、第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331に反転同期する。すなわち、第2回目の撮影280の読み取り勾配磁場361は第1回目の撮影210の読み取り勾配磁場331は同じ波長を有しているが、読み取り勾配磁場の極性が反転している。また、同一時点で読み取り勾配磁場の振幅の絶対値が一致する一方、互いの極性が逆になっている。これにより、第1回目の撮影210の正のエコートレイン211からのデータと第2回目の撮影280の正のエコートレイン281からのデータから正のローデータ240を作成し、第1回目の撮影210の負のエコートレイン215からのデータと第2回目の撮影280の負のエコートレイン285からのデータから負のローデータ290を作成し、正及び負のローデータ240、290でk空間を充填し、逆フーリエ変換を行うことによりケミカルシフト画像を得る。
第2回目の撮影280の読み取り勾配磁場361の反転により、第2回目の撮影280の正のエコートレイン281は、次第にインクリメントする読み取り勾配磁場に基づいて生成されたものであるため、特定の周波数エンコード量のサンプル点の配置に関し、第1回目の撮影210の正のエコートレイン211に対する時間的なずれは無い。このため、これらのエコートレインから組み合わされた正のローデータ240を生成した場合、特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点は全て時間的に等間隔に並ぶ。したがって、この組み合わされた正のローデータ240は逆フーリエ変換してケミカルシフト画像を得るに適したローデータとなる。組み合わされた負のローデータ290も組み合わされた正のローデータ240と同様に、特定の周波数エンコード量に対応するサンプル点は全て時間的に等間隔に並び、逆フーリエ変換してケミカルシフト画像を得るに適したローデータとなる。すなわち、組み合わされた正のローデータ240は、あたかも信号発生周期257で正の読み取り勾配磁場により発生した(仮想の)正のエコートレイン446からサンプリングされたローデータとなる。同様に組み合わされた負のローデータ290も、あたかも信号発生周期257で負の読み取り勾配磁場により発生した(仮想の)負のエコートレイン448からサンプリングされたローデータとなる。
この複数の撮影からのデータが組み合わされたローデータ240、290も、1回の撮影で得られる正又は負のローデータに比べサンプル点の数が2倍となっている。このため、撮影時間を従来のEPSI同じにし、サンプル点の間隔を半分にすると、2倍の帯域のデータを収集することができる。サンプル点の間隔を従来のEPSIと同じにし、撮影時間を長くすると、周波数分解能を向上させることができる。また、時間的なずれを補正する処理は必須ではないので、データ加工処理時に混入するノイズの影響を受けず、SN比の高いケミカルシフト画像を生成することができる。また2回の撮影でkyの値の異なる2つのローデータを得ることができるので、収集効率を高めることができる。さらに、例えば、1回目の撮影の1つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー651のローデータ661も2回目の撮影の2つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー653のローデータ663も、サンプリング位置に応じて周波数エンコード量が増加している。この例では各エコーにおけるサンプル点の数は16であり、各データの番号は周波数エンコード量に対応して割り振られている。番号を囲む丸は1回目の撮影からのデータであることを示し、四角は2回目の撮影からのデータであることを示す。同様に、1回目の撮影の1つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー671のローデータ681も2回目の撮影の2つ目の読み取り勾配磁場により発生したエコー673のローデータ683も、サンプリング位置に応じて周波数エンコード量が減少している。すなわち、組み合わされた正及び負のローデータにおいて、所定の周波数エンコード量に対応するサンプル点のデータは読み取り勾配磁場の反転周期の半分の時間間隔(信号発生間隔)で並ぶ。
このように第2実施例の場合も、改良されたケミカルシフト画像を作成する方法及び装置を提供することができる。すなわち、複数のEPSI法による撮影が行われる。第1回目の撮影210の正のエコートレイン211のデータと第2回目の撮影280の正のエコートレイン281のデータから正のローデータ240が作成される。第1回目の撮影210の負のエコートレイン215のデータと第2回目の撮影280の負のエコートレイン285のデータから負のローデータ290が作成される。作成された正及び負のローデータ240、290でk空間を充填し、逆フーリエ変換を実行することにより、ケミカルシフト画像を得ることができる。
以上第2実施例について説明したが、第1実施例において説明した種々の変更の内、第2実施例においても適用可能な変更は第2実施例に適用して実施可能である。
<ケミカルシフト画像の生成>
次に、組み合わされたローデータからケミカルシフト画像を生成する手順を図8を使用して説明する。組み合わされた正と負のローデータの組は、時間軸tに沿って2次元的に(すなわち、(kx、t)平面で)再配列される。この2次元データ配列において、時間軸tに沿った信号の時間変化は、純粋にケミカルシフトに相当する内的磁気相互作用によって決まる。これは読み取り勾配磁場の反転が周期的であることにより、読み取り勾配磁場による外的磁気相互作用が時間軸tに沿って消失してしまうためである。一方、周波数エンコード軸に沿った個々のエコー信号の形状は読み取り勾配磁場による外的磁気相互作用により支配される。Y軸方向の空間情報は、位相エンコード勾配磁場により、位相エンコードされる。このようにして、3次元実空間(X軸、Y軸、ケミカルシフト軸)と、フーリエ変換で結ばれる3次元フーリエ空間(kx軸、ky軸、t軸)を計測することができる。
ここで、各軸のマトリクス数は、周波数エンコード軸方向では、EPIと同様に1エコー(磁気共鳴信号)当たりのサンプル点の数(例えば16)で決まり、ケミカルシフト軸方向でのスペクトル点の数は、1つのエコートレインに含まれるエコー(磁気共鳴信号)の数(例えば512)となり、位相エンコード軸方向のピクセル数は、位相エンコード勾配磁場の段階数(ステップ数)(例えば16)で決まる。図8に示す各行は、1つのエコーから収集されたローデータに対応する。本発明の好適な実施例ではサンプル点の数が16であるので、各行には16個の値が含まれる。この行は、組み合わされた正又は負のローデータ1つにつき512個存在することとなる。組み合わされた正及び負のローデータは合計16収集されるので、16×512×16の3次元配列となる。
そして、これらの3次元データ配列に3次元逆フーリエ変換を施すことにより、3次元のケミカルシフト画像データを得ることが可能となる。この3次元のケミカルシフト画像データからケミカルシフト軸に沿って特定の範囲のデータを抜き出し、ケミカルシフト軸に沿って積分し、積分値に画素値を適用することにより図9に示す2次元のケミカルシフト画像を得ることができる。ケミカルシフト画像を得る方法は、ここで説明した積分法に限らず、いわゆる波形分離法やArea法等を使用することもできる。
図8は、1回の撮影での読み取り勾配パルスの反転がR回(例えば512回)行われ、各磁気共鳴信号におけるサンプル点の数がS(例えば16)、位相エンコード勾配磁場のステップ数がP(例えば16)の場合における組み合わされたローデータを示している。行811は第2実施例における第1回目の撮影の最初のエコーにより収集された正のローデータである。行813は第2実施例における第2回目の撮影の最初のエコーにより収集された負のローデータである。行821は第2実施例における第2回目の撮影の2番目のエコーにより収集された正のローデータである。行823は第2実施例における第1回目の撮影の2番目のエコーにより収集された負のローデータである。このローデータをtについて逆フーリエ変換するとケミカルシフト情報を得ることができる。これを更にY方向に逆フーリエ変換を行えば、ケミカルシフトとY座標を2軸とする2次元データが得られる。同様にX方向に逆フーリエ変換を行うことによりケミカルシフトとX座標とY座標を3軸とする3次元データ(ケミカルシフト画像)が得られる。なお、この例では、3次元のケミカルシフト画像を得ているが、サンプル数やステップ数等を変更し、1次元や2次元等のケミカルシフト画像を得ることもできる。
図10は、従来のEPSI法により得られたスペクトラムであり、図11は、第1実施例に従い、従来のEPSI法と同じTR期間でサンプル点の数を2倍(すなわちサンプル点の密度が2倍となる)にしたEPSI法により得られたスペクトラムである。両図において横軸は周波数であり、縦軸は信号強度を示す。両図を比較して判るように、第1実施例に従ったEPSI法により得られたスペクトラムは、従来のEPSI法に比べ2倍の帯域のスペクトラムを得ることができる。
なお、本発明の好適な実施例において、表示部180は図12に示すユーザインタフェースを提供する。すなわち、このユーザインタフェース図9に示す2次元のケミカルシフト画像の所望のピクセルを操作部190が提供するマウスのポインタで指定すると、そのピクセルに対応する図11に対応する周波数スペクトラムを表示する。
以上、本発明の第1実施例、第2実施例を中心に説明を行ったが、本発明の思想は、第1実施例、第2実施例のそれぞれに限定されるものではなく、本発明の実施に際しては、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。 図2は、第1実施例のEPSIシーケンスを説明する概念図である。 図3は、本発明の第1実施例において使用されるローデータの作成手順を説明する概念図である。 図4は、各撮影で取得されたローデータとk空間との関係の一例を示す概念図である。 図5は、各撮影で取得されたローデータとk空間との関係の一例を示す概念図である。 図6は、第2実施例のEPSIシーケンスを説明する概念図である。 図7は、本発明の第2実施例において使用されるローデータの作成手順を説明する概念図である。 図8は、ケミカルシフト画像を生成する際に使用される、組み合わされたローデータを示す概念図である。 図9は、第1実施例に従ったEPSI法により得られたケミカルシフト画像の一例である。 図10は、従来のEPSI法により得られたスペクトラムを示す図である。 図11は、第1実施例に従ったEPSI法により得られたスペクトラムを示す図である。 図12は、ケミカルシフト画像と該ケミカルシフト画像に含まれるピクセルに対応する周波数スペクトラムを表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
符号の説明
1 被検体
10 磁気共鳴イメージング装置
100 マグネットシステム
102 主磁場コイル部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル

Claims (11)

  1. 第1の撮影時に極性が周期的に反転する第1の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、第2の撮影時に、前記第1の読み取り勾配磁場と反転同期した第2の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行する制御部と、
    前記第1及び第2の撮影に渡って、一方の極性の読み取り勾配磁場に応じて発生した一方の極性の磁気共鳴信号を含む複数のエコートレインを収集し、
    前記第1の撮影時に収集されたエコートレインの一方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第1の一方の極性のローデータを抽出し、
    前記第2の撮影時に収集されたエコートレインの一方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第2の一方の極性のローデータを抽出するデータ収集部と、
    前記第1の一方の極性ローデータと前記第2の一方の極性のローデータを組み合わせて、組み合わされた一方の極性のローデータを生成し、
    前記組み合わされた一方の極性のローデータを使用してケミカルシフト画像を生成するデータ処理部と、
    を含む磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記複数のエコートレインは、他方の極性の読み取り勾配磁場に応じて発生した他方の極性の磁気共鳴信号を含み、
    前記データ収集部は、
    前記第1の撮影時に収集されたエコートレインの他方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第1の他方の極性のローデータを抽出し、
    前記第2の撮影時又は第3の撮影時に収集されたエコートレインの他方の極性の磁気共鳴信号を複数のサンプル点でサンプリングすることにより、第2の他方の極性のローデータを抽出し、
    前記データ処理部は、
    前記第1の他方の極性のローデータと前記第2の他方の極性のローデータを組み合わせて、組み合わされた他方の極性のローデータを生成し、
    前記組み合わされた一方の極性のローデータと前記組み合わされた他方の極性のローデータを使用して前記ケミカルシフト画像を生成する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の撮影時に、RFパルスを印加した後、第1の時間経過後に、第1の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記第2の撮影時に、RFパルスを印加した後、前記第1の時間経過後に、第2の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記第2の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスは、前記第1の読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスに対し、読み取り勾配磁場の極性が反転している、請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の撮影時に、RFパルスを印加した後、第1の時間経過後に、第1の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記第2の撮影時に、RFパルスを印加した後、第2の時間経過後に、第2の周期的に反転する読み取り勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記第2の時間は、前記第1の時間に対し、前記読み取り勾配磁場の前記反転周期の半分の時間間隔だけシフトしている、請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記RFパルスは90°RFパルスであり、前記制御部は、前記90°RFパルスを印加した後、TE/2期間経過後に180°RFパルスを印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記第1の撮影時に、前記読み取り勾配磁場は、前記90°RFパルスを印加した後、TE期間経過後に印加される、請求項3又は4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の撮影時に、位相エンコーディング勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記位相エンコーディング勾配磁場は、前記一方の極性のローデータがk空間の第1のky値のローデータとなり、
    前記他方の極性のローデータが前記k空間の前記第1のky値と異なる第2のky値のローデータとなるように設定されている、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記制御部は、最初の読み取り勾配磁場が印加された時の位相エンコーディング量を前記第1のky値とする第1の面積を有する第1の位相エンコーディング勾配磁場を印加し、次いで、前記読み出し勾配磁場の反転周期と同じ周期で極性が反転する複数の第2の位相エンコーディング勾配磁場を印加するパルスシーケンスを実行し、
    前記複数の第2の位相エンコーディング勾配磁場の各々が第2の面積を有し、
    前記第1の面積から前記第2の面積を引いた面積が前記第2のky値に対応する、請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記制御部は、前記第1及び第2の撮影の後、さらに撮影を繰り返すに際し、前記第1の面積と前記第2の面積の大きさを変更し、前記第1及び第2のky値と異なるky値に対応するローデータを収集するためのパルスシーケンスを実行する、請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記ケミカルシフト画像は、前記ローデータを空間的に逆フーリエ変換し、ケミカルシフト軸に沿って特定の原子核のケミカルシフト量に対応するデータを抽出し、抽出されたデータをケミカルシフト軸に沿って積分し、積分値に対応する画素値を適用することにより生成される、請求項1乃至8のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記特定の原子核は、炭素、リン又は、脂肪族分子の中の炭素に結合した水素原子の原子核である、請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 被検体を載置するクレードルと、
    静磁場を形成する主磁場コイル部と、
    互いに垂直な3軸方向において勾配磁場を印加する勾配コイル部と、
    前記データ収集部に接続され、前記静磁場空間に位置付けられた前記被検体の体内のスピンを励起するRFパルスを送信し、前記RFパルスにより、励起されたスピンが発生する磁気共鳴信号を受信するRFコイル部と、
    前記制御部に接続され、前記勾配コイル部に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる勾配駆動部と、
    前記制御部に接続され、前記RFコイル部に駆動信号を与えてRFパルスを送信させるRF駆動部と、
    前記データ処理部に接続され、オペレータからの操作情報を受け取る操作部と、
    前記ケミカルシフト画像を表示する表示部と、
    を更に含む、請求項1乃至10のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
JP2008319042A 2008-12-16 2008-12-16 磁気共鳴イメージング装置 Active JP5275007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319042A JP5275007B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319042A JP5275007B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 磁気共鳴イメージング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010142256A JP2010142256A (ja) 2010-07-01
JP5275007B2 true JP5275007B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42563320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008319042A Active JP5275007B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5275007B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4012434A1 (en) * 2020-12-08 2022-06-15 Koninklijke Philips N.V. Dixon-type water/fat separation mr imaging
CN120233289B (zh) * 2025-06-03 2025-08-22 上海市第六人民医院 用于超低场磁共振的梯度驱动系统的自动控制方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3544782B2 (ja) * 1996-04-16 2004-07-21 株式会社東芝 磁気共鳴診断装置
US6172502B1 (en) * 1996-07-08 2001-01-09 U.S. Philips Corporation Method of and device for imaging by means of magnetic resonance
JP3731135B2 (ja) * 1999-02-05 2006-01-05 株式会社日立メディコ 磁気共鳴イメージング装置
JP4122452B2 (ja) * 2001-10-15 2008-07-23 株式会社日立メディコ 磁気共鳴撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010142256A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10302725B2 (en) MRI apparatus that continuously generates and collects multiple echo K-space data from which odd and/or even numbered collected groups of K-space data are extracted and separately processed
KR101663853B1 (ko) 3d 모자이크 세그먼트화 및 3d 내비게이터 위상 정정을 이용한 확산 강조 자기 공명 이미징
JP5063279B2 (ja) 磁気共鳴装置
CN101484823B (zh) 磁共振成像设备和方法
US5361028A (en) Method and apparatus for high speed magnetic resonance imaging with improved image quality
US9335393B2 (en) MR parallel imaging system reducing imaging time
EP1391746A2 (en) Parallel magnetic resonance imaging using navigator echos
CN103238082A (zh) 使用多点Dixon技术和低分辨率校准的MR成像
EP3295194B1 (en) Parallel mr imaging with rf coil sensitivity mapping
CN105103001A (zh) 使用高snr同相图像和较低snr至少部分地异相图像的dixon型水/脂肪分离mri
US20120046539A1 (en) Dual-contrast mr imaging using fluid-attenuation inversion recovery (flair)
JP5971683B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
EP3234624B1 (en) Spin echo mr imaging
JP2014057861A (ja) 磁気共鳴システムの制御方法および制御装置
US20050073304A1 (en) Method and magnetic resonance tomography apparatus for spatially resolved measurement of the B1 field distribution
US7825662B2 (en) MRI apparatus and control method of steady-state free precession (SSFP) with phase cycling, combining low and high frequency images multiplied by a scaling factor
JP2007325728A (ja) フェイズサイクリング法及び磁気共鳴イメージング装置
CN103635824A (zh) 使用谱模型分离不同化学物类的mri
JP5275007B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
CN105388436B (zh) 用于采集磁共振数据的方法和装置
WO2016188974A1 (en) Mri using sense with acquisition of undersampled reference data via an ultrashort echo time sequence
JP2011036455A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US20030210044A1 (en) Missing pulse steady state free precession
CN113544526B (zh) 使用波编码的并行mr成像
JP2005192700A (ja) 磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20110627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5275007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250