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JP5206248B2 - 半導体装置 - Google Patents

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JP5206248B2 JP2008226942A JP2008226942A JP5206248B2 JP 5206248 B2 JP5206248 B2 JP 5206248B2 JP 2008226942 A JP2008226942 A JP 2008226942A JP 2008226942 A JP2008226942 A JP 2008226942A JP 5206248 B2 JP5206248 B2 JP 5206248B2
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Description

本発明は半導体装置に関する。
回路素子が作り込まれている中心領域と、その中心領域の外側を囲んでいる周辺領域に区画されている第1導電型の半導体基板を備えている半導体装置が開発されている。このような半導体装置の周辺領域に複数のトレンチを形成し、トレンチの底部を囲む範囲に第2導電型の拡散領域を形成する技術が知られている。この技術では、回路素子の非導通時に、トレンチ底部の拡散領域によって空乏層を中心領域から周辺領域まで伸ばすことができる。これによって、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
図7は、この種の半導体装置500の要部断面図を示している。図7に示すように、半導体装置500は、回路素子が形成されている中心領域98Aと、中心領域98Aの外側を囲んでいる周辺領域98Bに区画されているn型の半導体基板95を備えている。
半導体装置500は、パワーMOS(Metal Oxide Semiconductor)である。周辺領域98Bの表面の一部には、絶縁膜88bが形成されている。半導体基板95の内部には、n型のドリフト領域84が形成されている。半導体基板95の裏面に臨む範囲には、n型のドレイン領域82が形成されている。半導体基板95の表面に臨む範囲には、中心領域98Aから周辺領域98Bの一部に亘ってp型のボディ領域94が形成されている。中心領域98Aには、半導体基板95の表面からボディ領域94を貫通してドリフト領域84まで伸びているメイントレンチ90が形成されている。メイントレンチ90の内部には、絶縁材料88aで被覆されているゲート電極89が充填されている。半導体基板95の裏面には、ドレイン電極96が形成されている。中心領域98Aの半導体基板95の表面に臨む範囲であって図示しない範囲には、ボディコンタクト領域およびソース領域が形成されている。中心領域98Aの半導体基板95の表面であって図示しない範囲には、ソース領域と接しているソース電極が形成されている。中心領域90には、パワーMOSを構成する回路素子が作り込まれている。
周辺領域98Bには、半導体基板95の表面からボディ領域94を貫通してドリフト領域84まで伸びている複数の終端トレンチ92a〜92cが形成されている。終端トレンチ92a〜92cの内部には、絶縁材料88cが充填されている。終端トレンチ92a〜92cは周辺領域98Bを一巡している。メイントレンチ90と終端トレンチ92a〜92cの各トレンチの底部を囲む範囲には、p型の拡散領域86、86a〜86cが形成されている。
半導体装置500によると、拡散領域86、86a〜86cが形成されていることによって、回路素子の非導通時に、空乏層が中心領域98Aから周辺領域98Bまで伸展する。その結果、半導体装置500の耐圧を向上させることができる。
この種の半導体装置の従来例としては、特許文献1〜3のものが知られている。
特開2008−103530号公報 特開2006−128507号公報 特開平9−238754号公報
半導体装置500のようなトレンチゲート型の半導体装置では、通常、終端トレンチ92a〜92cより内側の範囲にボディ領域94を形成する。そのため、製造過程においてボディ領域94を形成する際には、半導体基板95の表面の一部をフォトマスク等で遮蔽して不純物の注入領域を制限する。しかしながら、例えば高加速で不純物を注入したときに、不純物がフォトマスク等を貫通して半導体基板95内に注入されることがある。その結果、意図していない範囲にボディ領域94が形成されてしまい、半導体基板95の端部にまで達するボディ領域94が形成されてしまうことがある。
図8は、図7に示す半導体装置500において、半導体基板95の端部にまで達するボディ領域94aが形成された場合で、回路素子の非導通時の状態を示している。図8に示すように、半導体装置500では、回路素子の非導通時には、拡散領域86、86a〜86cによって空乏層99が中心領域98Aから周辺領域98Bまで伸展し、拡散領域86cの外側のボディ領域94aとつながる。ボディ領域94aは半導体装置500の端部95aにまで達しているため、半導体基板95の端部95aからリーク電流が発生し(参照符号B)、半導体装置500の耐圧が低下する。
上記の課題に鑑み、本発明は、周辺領域に複数の耐圧保持用のトレンチが形成されている半導体装置において、非導通時のリーク電流の発生を防止することで耐圧の低下を防止することができる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、回路素子が作り込まれている中心領域と、中心領域の外側を囲んでいる周辺領域に区画されている第1導電型の半導体基板を備えている半導体装置に関する。
本発明の半導体装置は、半導体基板内の表面に臨む範囲に形成されている第2導電型のボディ領域を備えている。ボディ領域は、中心領域から周辺領域に亘って連続して形成されている。
本発明の半導体装置は、周辺領域に形成されている複数の第1のトレンチを備えている。第1のトレンチは、半導体基板の表面からボディ領域を貫通するまで伸びている。
本発明の半導体装置は、周辺領域のうち最も外側に位置する第1のトレンチより外側に形成されている1又は複数の第2のトレンチを備えている。第2のトレンチは、半導体基板の表面からボディ領域を貫通するまで伸びている。
本発明の半導体装置では、第1のトレンチの底部を囲む範囲には第2導電型の拡散領域が形成されている。複数の第1のトレンチは、中心領域側から外側に向かって、回路素子の非導通時に空乏層がつながる間隔を隔てて配置されている。最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチと隣接する第2のトレンチとの間隔は、回路素子の非導通時に空乏層がつながらない間隔とされている。
本発明の半導体装置によると、回路素子の非導通時において、第1のトレンチ間では空乏層がつながる一方で、最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチと隣接する第2のトレンチとの間では空乏層がつながらない。第2のトレンチは、半導体基板の表面からボディ領域を貫通するまで伸びているので、空乏層が第2のトレンチを越えて第2のトレンチの外側まで伸展することがない。このため、半導体装置の端部にまでボディ領域が形成されてしまった場合でも、半導体装置の端部にまで達しているボディ領域と、非導通時に伸展する空乏層とがつながることはない。このため、リーク電流の発生が抑制され、半導体装置の耐圧低下が防止される。一方、第1のトレンチ間では、回路素子の非導通時に空乏層がつながる。その結果、中心領域から周辺領域まで空乏層が伸展し、高い耐圧特性が維持される。
本発明の半導体装置では、第2のトレンチの底部を囲む範囲に、第2導電型の拡散領域が形成されていることが好ましい。この場合、第1のトレンチと第2のトレンチの両方の底部を囲む範囲に拡散領域が形成されるため、第1のトレンチと第2のトレンチを同一の製造工程で形成することができる。そのため製造工程を短縮することができる。
本発明の半導体装置は、第2のトレンチを複数備えており、複数の第2のトレンチが、中心領域側から外側に向かって回路素子の非導通時に空乏層がつながらない間隔を隔てて配置されていることが好ましい。第2のトレンチを複数備えることで、リーク電流の発生がより確実に防止される。これによって、半導体装置の耐圧低下をより確実に防止することができる。
本発明の他の態様は、回路素子が作り込まれている中心領域と、中心領域の外側を囲んでいる周辺領域に区画されている第1導電型の半導体基板を備えている半導体装置に関する。
本発明の他の態様の半導体装置は、半導体基板内の表面に臨む範囲に形成されている第2導電型のボディ領域を備えている。ボディ領域は、中心領域から周辺領域に亘って連続して形成されている。
本発明の他の態様の半導体装置は、周辺領域に形成されている複数の第1のトレンチを備えている。第1のトレンチは、半導体基板の表面からボディ領域を貫通するまで伸びている。
本発明の他の態様の半導体装置は、周辺領域のうち最も外側に位置する第1のトレンチより外側に形成されている1又は複数の第2のトレンチを備えている。第2のトレンチは、半導体基板の表面からボディ領域を貫通するまで伸びている。
本発明の他の態様の半導体装置では、第1のトレンチの底部を囲む範囲に第2導電型の拡散領域が形成されており、複数の第1のトレンチは、中心領域側から外側に向かって、回路素子の非導通時に空乏層がつながる間隔を隔てて配置されている。一方、第2のトレンチの底部を囲む範囲には第2導電型の拡散領域が形成されていない。また、最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチに隣接する第2のトレンチとの間隔は、回路素子の非導通時に、空乏層が第2のトレンチを越えて第2のトレンチの外側のボディ領域につながることが防止される間隔とされている。
回路素子の非導通時には、第1のトレンチの底部に形成された拡散領域によって空乏層が伸展する。本発明の他の態様の半導体装置によると、第2のトレンチの底部には拡散領域が形成されていないため、第1のトレンチと第2のトレンチとの間で空乏層がつながることが防止される。従って、非導通時に伸展する空乏層が第2のトレンチを越えて外側に伸展することが防止される。このため、半導体装置の端部にまでボディ領域が形成されてしまった場合でも、空乏層と半導体装置の端部にまで達しているボディ領域とがつながることが防止され、リーク電流の発生が抑制される。その結果、半導体装置の耐圧低下が防止される。一方、第1のトレンチの間では、回路素子の非導通時に空乏層がつながるため、高い耐圧特性が維持される。
本発明によると、周辺領域に複数のトレンチが形成されており、トレンチの底部を囲む範囲に拡散領域が形成されている半導体装置において、リーク電流による耐圧の低下を防止することができる。
下記に説明する実施例の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチに隣接する第2のトレンチとの間隔は、回路素子の非導通時に、中心領域から周辺領域に向かって伸びる空乏層が第2のトレンチの底部に形成されている拡散領域に達しないような間隔とされている。
(第2特徴) 第2のトレンチの底部に拡散領域が形成されていない場合は、最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチに隣接する第2のトレンチとの間隔が、回路素子の非導通時に、中心領域から周辺領域に向かって伸びる空乏層が第2のトレンチの幅方向の中間位置に達しないような間隔とされている。
(第3特徴) 第1のトレンチの外側に複数の第2のトレンチが形成されている。
(第4特徴) 最も内側に位置する第1のトレンチの内部に、絶縁材料で被覆されているトレンチゲート電極が充填されている。
(第5特徴) メイントレンチの側面と対向する範囲に、ボディ領域と拡散領域にまたがる第2導電型の側面拡散領域が形成されている。
(第1実施例)
図3は、本発明の第1実施例に係る半導体装置100の平面図である。図3では、後で詳述する分断トレンチ12dの内側の領域のみを示している。
図3に示すように、半導体装置100の中心領域18Aには、4本のメイントレンチ10が形成されている。周辺領域18Bには、メイントレンチ10の外側を囲む3本の終端トレンチ12a〜12cと分断トレンチ12dが形成されている。終端トレンチ12a〜12cと分断トレンチ12dは周辺領域18Bを一巡している。
図1は図3のI−I線断面図であり、半導体装置100の要部を示している。なお、図1では、周辺領域18Bに半導体装置100の端部にまで達するボディ領域が形成された場合を示している。
半導体装置100は、パワーMOSである。半導体装置100は、中心領域18Aと、中心領域18Aの外側を囲んでいる周辺領域18Bに区画されているn型の半導体基板15を備えている。周辺領域18Bの半導体基板15の表面には絶縁膜8bが形成されている。半導体基板15の内部には、n型のドリフト領域4が形成されている。半導体基板15の裏面に臨む範囲には、n型のドレイン領域2が形成されている。半導体基板15の表面に臨む範囲には、中心領域18Aから周辺領域18Bに亘ってp型のボディ領域14が形成されている。ボディ領域14は、半導体基板15の端部15aにまで達している。中心領域18Aには、半導体基板15の表面からボディ領域14を貫通してドリフト領域4まで伸びている複数のメイントレンチ10が形成されている。メイントレンチ10の内部には、絶縁材料8aで被覆されているゲート電極9が充填されている。半導体基板15の裏面には、ドレイン電極16が形成されている。中心領域18Aの半導体基板15の表面に臨む範囲であって図示しない範囲には、ボディコンタクト領域およびソース領域が形成されている。中心領域18Aの半導体基板15の表面であって図示しない範囲には、ソース領域と接しているソース電極が形成されている。中心領域10には、パワーMOSを構成する回路素子が作り込まれている。
周辺領域18Bには、半導体基板15の表面からボディ領域15aを貫通してドリフト領域4まで伸びている複数の終端トレンチ(第1のトレンチ)12a〜12cが形成されている。終端トレンチ12a〜12cの内部には、絶縁材料8cが充填されている。周辺領域18Bには、最も外側に位置する終端トレンチ12cのさらに外側に分断トレンチ(第2のトレンチ)12dが形成されている。メイントレンチ10と終端トレンチ12a〜12cと分断トレンチ12dの各トレンチの底部を囲む範囲には、p型の拡散領域6、6a〜6dが形成されている。終端トレンチ12a〜12cは、中心領域18Aから外側に向かって、回路素子の非導通時に空乏層がつながる間隔W2、W3を隔てて配置されている。最も外側に位置する終端トレンチ12cと分断トレンチ12dとの間隔W1は、回路素子の非導通時に空乏層がつながらない間隔とされている。
半導体装置100では、3本の終端トレンチ12a〜12cが形成されているが、終端トレンチの本数は限定されない。また分断トレンチ12dは1本に限定されない。分断トレンチが複数配置されていてもよい。
回路素子の非導通時に伸展する空乏層の幅Wは、下記の式によって求めることができる。
W={2ε(Vbi−V)/qN}1/2
ここでεは誘電率、Vbiは内蔵電位、Vは素子に印加した電圧(素子耐圧)、qは電荷量、Nはドリフト領域の濃度を示す。ここで内蔵電位は、ドリフト領域の濃度と拡散領域の濃度により決定される物理量である。
例えば、70V耐圧製品で空乏層の幅Wが約0.4μmとなるように、上記の式からドリフト領域の濃度等の各値を決定することができる。
図2は、半導体装置100において、回路素子の非導通時に形成される空乏層19の状態を示している。図2に示すように、回路素子の非導通時には、空乏層19が中心領域18Aから周辺領域18Bに伸展し、終端トレンチ12cと分断トレンチ12dの間に形成されているボディ領域14とつながる。一方、終端トレンチ12cと分断トレンチ12dの間隔は非導通時に空乏層19がつながらない間隔W1とされているため、終端トレンチ12cの底部に形成されている拡散領域6cと分断トレンチ12dの底部に形成されている拡散領域6dとの間で空乏層19がつながることが防止される。このため、分断トレンチ12dによって、リーク電流の発生が抑制される(参照符号A)。その結果、半導体装置100の耐圧低下が防止される。一方、終端トレンチ12dの内側に位置する終端トレンチ12a〜12cでは、隣接するトレンチの間で空乏層がつながる。このため、非導通時に空乏層19が中心領域18Aから周辺領域18Bまで伸展し、高い耐圧特性を維持することができる。
本実施例の半導体装置100では、最も外側に位置する終端トレンチ12dと分断トレンチ12dとの間隔が、回路素子の非導通時に空乏層19が分断トレンチ12dの底部に形成されている拡散領域6dに達しない間隔とされている。このため、半導体装置100の非導通時に、空乏層19が分断トレンチ12dを越えて、分断トレンチ12dの外側のボディ領域14につながることが防止される。そのため、リーク電流の発生を防止することができる。
以下に、各トレンチ10、12a〜12dと拡散領域6、6a〜6dを形成する方法を示す。なお、絶縁材料8a〜8cを充填する方法およびゲート電極16等の各電極群を形成する方法は、従来の方法を用いることができるため、ここではその詳細な説明を省略する。
まず、半導体基板15内にドレイン領域2、ボディ領域14、ソース領域、ボディコンタクト領域を形成する。次に、半導体基板15上にフォトマスクを形成し、そのフォトマスク上にレジストを形成する。次に、メイントレンチ10と終端トレンチ12a〜12cと分断トレンチ12dのパターニングを行う。次に、パターニングに従ってエッチングによって各トレンチ10、12a〜12dを形成する。次に、各トレンチ10、12a〜12dの底部に例えばボロン等の不純物を注入して、拡散領域6、6a〜6dを形成する。
上記のように、半導体装置100では、終端トレンチ12a〜12cと分断トレンチ12dを同一の工程でパターニングすることができ、同一の工程で製造することができる。また、同一の工程で拡散領域6、6a〜6dを形成することができる。このため、製造工程を短縮することができる。
(第2実施例)
図4に、本発明の第2実施例に係る半導体装置200の要部断面図を示す。なお図4において、図1の参照符号に数字20を加えた部材は、図1で説明した部材と同一であるため、その重複説明を省略する。図4に示すように、半導体装置200では、第1実施例と異なり、分断トレンチ32dの底部に拡散領域が形成されていない。
本実施例では、分断トレンチ32dの底部に拡散領域が形成されていないため、最も外側に位置する終端トレンチ32cと分断トレンチ32dとの間で空乏層がつながり難い。そのため、終端トレンチ32cと分断トレンチ32dの間の間隔W4が、図1に示す間隔W1より狭い間隔で形成されていても、非導通時の空乏層が分断トレンチ32dを超えて分断トレンチ32dの外側のボディ領域34につながることが防止できる。また、終端トレンチ32cと分断トレンチ32dの間隔を短くできるため、半導体装置200を小型化することができる。このため、リーク電流の発生が抑制され、半導体装置200の耐圧低下が防止される。一方、終端トレンチ32a〜32cでは、隣接するトレンチの間で空乏層がつながる。このため、非導通時に空乏層が中心領域38Aから周辺領域38Bまで伸展し、高い耐圧特性を維持することができる。
本実施例の半導体装置200では、最も外側に位置する終端トレンチ32cと終端トレンチ32cに隣接する分断トレンチ32dとの間隔が、回路素子の非導通時に、中心領域38Aから周辺領域38Bに向かって伸びる空乏層が第2のトレンチの幅方向の中間位置に達しないような間隔とされている。このため、半導体装置200の非導通時に、空乏層が分断トレンチ32dを越えて、分断トレンチ32dの外側のボディ領域34につながることが防止される。そのため、リーク電流の発生を防止することができる。
(第3実施例)
図5に、本発明の第3実施例に係る半導体装置300の要部断面図を示す。なお図5において、図1の参照符号に40を加えた部材は、図1で説明した部材と同一であるため、その重複説明を省略する。図5に示すように、半導体装置300は、第1実施例と異なり、分断トレンチ52dの深さが終端トレンチ52a〜52cの深さよりも深い位置まで形成されている。分断トレンチ52dが深く形成されているため、分断トレンチ52dと終端トレンチ52cの間が狭い間隔で配置されていても、回路素子の非導通時に空乏層がつながりにくい。そのため、半導体装置300の小型化を図ることができる。
(第4実施例)
図6に、本発明の第4実施例に係る半導体装置400の要部断面図を示す。なお図6において、図1の参照符号に60を加えた部材は、図1で説明した部材と同一であるため、重複説明を省略する。図6に示すように、半導体装置400では、第1実施例と異なり、分断トレンチ72dの幅が他の終端トレンチ72a〜72cの幅よりも大きい幅で形成されている。このような構成によっても、分断トレンチ72dによって、空乏層が分断トレンチ72dの外側にあるボディ領域74とつながるのを防止することができる。その結果、半導体装置400の耐圧低下が防止される。
なお、上述した各実施例では、終端トレンチの外側に分断トレンチを1本だけ形成したが、分断トレンチを複数本設けるようにしてもよい。特に、半導体装置の製造過程において複数のトレンチを同時に形成する場合、最も外側に位置するトレンチの深さが他のトレンチの深さよりも浅く形成されてしまうことがある。このため、分断トレンチを1本のみとすると、その分断トレンチの深さが他のトレンチの深さよりも浅く形成されてしまうことがある。したがって、回路素子の非導通時に空乏層が分断トレンチを越えて、分断トレンチの外側のボディ領域とつながりやすくなってしまう。終端トレンチの外側に複数の分断トレンチが形成されていると、最も外側の分断トレンチの深さは浅くなっても、その内側にある分断トレンチの深さは深く形成される。このため、空乏層が分断トレンチを越えてボディ領域とつながることが防止され、リーク電流の発生が抑制される。
また、上述した各実施例では、終端トレンチの内部に絶縁材料を充填したが、最も内側に位置する終端トレンチの内部には、絶縁材料で被覆されているトレンチゲート電極が充填されていてもよい。このような構成によると、中心領域と周辺領域とで空乏層の広がり方を等しくすることができ、周辺領域の空乏化を確実に図ることができる。
また、上述した各実施例では、メイントレンチの側面と対向する範囲に、ボディ領域とメイントレンチ底部の拡散領域にまたがって第2導電型の側面拡散領域が形成されていてもよい。このような構成によると、回路素子の導通時に、側面拡散領域を経由してボディ領域から拡散領域にキャリアが供給されるため、拡散領域の近傍に伸展した空乏層が急速に狭められる。その結果、オン抵抗の低減を図ることができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本発明の第1実施例である半導体装置100の要部断面図を示す。 半導体装置100において形成される空乏層の状態を示す。 半導体装置100の平面図を示す。 本発明の第2実施例である半導体装置200の要部断面図を示す。 本発明の第3実施例である半導体装置300の要部断面図を示す。 本発明の第4実施例である半導体装置400の要部断面図を示す。 従来の半導体装置500の要部断面図を示す。 半導体装置500において形成される空乏層の状態を示す。
符号の説明
2、22、42、62、82:ドレイン領域
4、24、44、64、84:ドリフト領域
6a〜6d、26a〜26d、46a〜46d、66a〜66d:拡散領域
8b、28b、48b、68b、88b:絶縁膜
8a、8c、28a、28c、48a、48c、68a、68c、88a、88c:絶縁材料
9、29、49、69、89:ゲート電極
10、30、50、70、90:メイントレンチ
12a〜12c、32a〜32c、52a〜52c、72a〜72c:終端トレンチ(第1のトレンチ)
12d、32d、52d、72d:分断トレンチ(第2のトレンチ)
14、34、54、74、94、94a:ボディ領域
15、35、55、75、95:半導体基板
16、36、56、76、96:ドレイン電極
19、99:空乏層
100、200、300、400、500:半導体装置

Claims (4)

  1. 回路素子が作り込まれている中心領域と、その中心領域の外側を囲んでいる周辺領域に区画されている第1導電型の半導体基板を備えている半導体装置であり、
    前記半導体基板内の表面に臨む範囲に形成されており、前記中心領域から前記周辺領域に亘って連続して形成されている第2導電型のボディ領域と、
    前記周辺領域に形成されており、前記半導体基板の表面から前記ボディ領域を貫通するまで伸びている複数の第1のトレンチと、
    前記周辺領域のうち最も外側に位置する第1のトレンチより外側に形成されており、前記半導体基板の表面から前記ボディ領域を貫通するまで伸びている1又は複数の第2のトレンチを備えており、
    第1のトレンチの底部を囲む範囲には第2導電型の拡散領域が形成されており、
    複数の第1のトレンチは、中心領域側から外側に向かって、回路素子の非導通時に空乏層がつながる間隔を隔てて配置されており、
    最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチと隣接する第2のトレンチとの間隔が、回路素子の非導通時に空乏層がつながらない間隔であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2のトレンチの底部を囲む範囲には、第2導電型の拡散領域が形成されていることを特徴とする請求項1の半導体装置。
  3. 前記第2のトレンチを複数備えており、それら複数の第2のトレンチが、中心領域側から外側に向かって回路素子の非導通時に空乏層がつながらない間隔を隔てて配置されていることを特徴とする請求項2の半導体装置。
  4. 回路素子が作り込まれている中心領域と、その中心領域の外側を囲んでいる周辺領域に区画されている第1導電型の半導体基板を備えている半導体装置であり、
    前記半導体基板内の表面に臨む範囲に形成されており、前記中心領域から前記周辺領域に亘って連続して形成されている第2導電型のボディ領域と、
    前記周辺領域に形成されており、前記半導体基板の表面から前記ボディ領域を貫通するまで伸びている複数の第1のトレンチと、
    前記周辺領域のうち最も外側に位置する第1のトレンチより外側に形成されており、前記半導体基板の表面から前記ボディ領域を貫通するまで伸びている1又は複数の第2のトレンチを備えており、
    第1のトレンチの底部を囲む範囲に第2導電型の拡散領域が形成されており、
    複数の第1のトレンチは、中心領域側から外側に向かって、回路素子の非導通時に空乏層がつながる間隔を隔てて配置されており、
    第2のトレンチの底部を囲む範囲には第2導電型の拡散領域が形成されておらず、
    最も外側に位置する第1のトレンチとその第1のトレンチに隣接する第2のトレンチとの間隔は、回路素子の非導通時に、空乏層が第2のトレンチを越えて第2のトレンチの外側のボディ領域につながることが防止される間隔とされていることを特徴とする半導体装置。
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