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JP5325220B2 - スパークプラグ - Google Patents

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JP5325220B2
JP5325220B2 JP2010524296A JP2010524296A JP5325220B2 JP 5325220 B2 JP5325220 B2 JP 5325220B2 JP 2010524296 A JP2010524296 A JP 2010524296A JP 2010524296 A JP2010524296 A JP 2010524296A JP 5325220 B2 JP5325220 B2 JP 5325220B2
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Description

本発明は、スパークプラグの電極の先端に設けられた電極チップの組成に関するものである。
従来、スパークプラグの電極の先端に設けられた電極チップの材料には、白金(Pt)が実用化されている。また、稀少金属であるPtの代替材料としてパラジウム(Pd)の電極チップが提案されている(例えば、特許文献1)。
特公平5−47954号公報 特開平10−22053号公報 特開2002−83663号公報 WO2008/014192号公報
しかしながら、Pdは、Ptより融点が低いことから火花消耗性に劣り、燃焼室温度が高いと粒成長し易く剥離や割れを生じるため、信頼性に欠けるという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、Pdを用いた電極チップの火花消耗性と信頼性の向上を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]電極の先端部に電極チップを備えたスパークプラグであって、
前記電極チップは、
Pdを主成分とし、Pdの含有量が40重量%より多く、
イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、鉄(Fe)のうちの少なくとも1つの元素を含有し、Irを含有する場合にはIrの含有量が0.5重量%以上20重量%以下であり、Ni、Co、Feを含有する場合は1つの元素の含有量が0.5重量%以上40重量%以下である、スパークプラグ。
適用例1におけるスパークプラグによれば、Pdを含有する材料を電極チップとして用いつつ、火花消耗性に優れ、剥離・割れの生じにくい特性を得ることができる。
[適用例2]適用例1記載のスパークプラグであって、
前記電極チップは、
チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、希土類元素のうちのいずれかの元素を0.05重量%以上0.5重量%以下含む、スパークプラグ。
こうすれば、より、火花消耗性に優れ、剥離・割れの生じにくい特性を得ることができる。
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載のスパークプラグであって、
前記電極チップは、
Pd、Ir、Ni、Co、Fe、Ti、Zr、Hf、希土類とは異なる元素の含有量が0重量%以上0.2重量%以下である、スパークプラグ。
こうすれば、より火花消耗性に優れ、剥離・割れの生じにくい特性を得ることができる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記電極チップは、
残存する酸素の含有量が0ppm以上300ppm以下である、スパークプラグ。
こうすれば、より発汗・電極短絡の生じにくい特性を得ることができる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のスパークプラグは、さらに、
前記電極は、NiまたはNiを主成分とする合金であり、シリコン(Si)元素の含有量が3重量%以下である、スパークプラグ。
こうすれば、発汗を生じにくい特性を得ることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法、スパークプラグの電極に設けられる電極チップの製造方法等、スパークプラグの電極チップ材料などの形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグの部分断面図である。 スパークプラグの中心電極の先端部付近の拡大図である。 電極チップと電極との接合部を拡大して示す断面図である。 実施例1〜28に用いた電極チップ部材の組成とその評価結果を示す表。 比較例1〜7に用いた電極チップ部材の組成とその評価結果を示す表。 実施例29〜40に用いた電極チップ部材の組成とその評価結果を示す表。
次に、本発明の一態様であるスパークプラグの実施の形態及び実施例を、以下の順序で説明する。
A.実施形態:
B.実施例:
C.実施形態の変形例:
A.実施形態:
・スパークプラグの構造:
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備えている。中心電極20は、絶縁碍子10内に軸線方向ODに延びた状態で保持されている。絶縁碍子10は、絶縁体として機能しており、主体金具50は、この絶縁碍子10を保持している。端子金具40は、絶縁碍子10の後端部に設けられている。なお、中心電極20と接地電極30の構成については、図2において詳述する。
絶縁碍子10は、アルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
主体金具50は、低炭素鋼材より形成された円筒状の金具であり、スパークプラグ100を内燃機関のエンジンヘッド200に固定する。そして、主体金具50は、絶縁碍子10を内部に保持しており、絶縁碍子10は、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を主体金具50によって取り囲まれている。
また、主体金具50は、工具係合部51と、取付ねじ部52とを備えている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。主体金具50の取付ねじ部52は、ねじ山が形成された部位であり、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合する。
主体金具50の工具係合部51と取付ねじ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ねじ部52とシール部54との間のねじ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ねじ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ねじ孔201を介したエンジン内の気密性が確保される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に、薄肉の座屈部58が設けられている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されている。さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めると、絶縁碍子10は、リング部材6,7およびタルク9を介して主体金具50内の先端側に向け押圧される。これにより、絶縁碍子10の段部15は、主体金具50の内周に形成された段部56に支持され、主体金具50と絶縁碍子10とは、一体となる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、絶縁碍子10の段部15と主体金具50の段部56との間に介在された環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の圧縮ストロークを稼いで主体金具50内の気密性を高めている。なお、主体金具50の段部56よりも先端側と絶縁碍子10との間には、所定寸法のクリアランスCが設けられている。
図2は、スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の拡大図である。中心電極20は、電極母材21の内部に芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。電極母材21は、インコネル(商標名)600または601等のニッケル(Ni)またはNiを主成分とする合金から形成されている。芯材25は、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅(Cu)またはCuを主成分とする合金から形成されている。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては先細り形状に形成される。また、中心電極20は、軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3(図1)を経由して、端子金具40(図1)に電気的に接続されている。端子金具40には、高圧ケーブル(図示せず)がプラグキャップ(図示せず)を介して接続され、高電圧が印加される。
中心電極20の先端部22は、絶縁碍子10の先端部11よりも突出している。中心電極20の先端部22の先端面には、中心電極チップ90が接合されている。中心電極チップ90は、軸線方向ODに延びた略円柱形状を有している。なお、中心電極チップ90の具体的な組成については、後述する。
接地電極30は、耐腐食性の高い金属から形成され、例えば、インコネル(商標名)600または601等のNi合金から形成されている。この接地電極30の基部32は、溶接によって、主体金具50の先端面57に接合されている。また、接地電極30は屈曲しており、接地電極30の先端部33は、中心電極チップ90の端面92と対向している。
さらに、接地電極30の先端部33には、接地電極チップ95が接合されている。接地電極チップ95の端面96は、中心電極チップ90の端面92と対向している。なお、接地電極チップ95は、中心電極チップ90と同様の材料で形成することができる。なお、以下では、中心電極20と接地電極30をまとめて、「電極20、30」とも呼び、接地電極チップ95と中心電極チップ90をまとめて、「電極チップ90、95」とも呼ぶ。また、中心電極チップ90と接地電極チップ95との間には、火花が発生する隙間である火花放電ギャップG(mm)が形成されている。
・電極チップ材料および母材材料の組成:
図3は、電極チップ90,95と電極20,30との接合部を拡大して示す断面図である。なお、この図3は、電極チップ90、95を直接、電極20、30に溶接した例を示している。電極チップ90、95は、Pdを主成分とした合金、すなわち、重量%でPdを最も多く含有する合金によって形成されている。
また、電極チップ90、95と電極20、30との間は、例えば、レーザ溶接によって接合されており、図3には、レーザ溶融部120が形成されている。レーザ溶融部120は、中心電極チップ90、95を電極20,30に溶接する時に形成されるため、中心電極チップ90、95と電極20、30の両方の金属成分を含んでいる。なお、電極チップ90、95と、中心電極20、30との間は、抵抗溶接によって接合されても良い。
電極チップ90、95の材料(電極チップ材料)は、Pdを40重量%より多く含有することが好ましい。Pdは、Ptと比較して価格が安いため、Pdを多く含まれる電極が望まれているからである。
電極チップ材料には、さらに、イリジウム(Ir)が0.5重量%以上20重量%以下含まれることが好ましい。Irを添加することにより電極チップ材料の融点が上昇し、耐火花消耗性が向上する。これは融点が高くなることにより、電極チップ材料のスパッタリング率が低下することや、内燃機関内での稼働時の温度上昇による粒成長が抑制されることによる。電極チップ材料は、融点が高いほど、耐火花消耗性が向上することが知られている。スパッタリング率は、1個のイオンが固体表面にぶつかったとき、スパッタリングではじき飛ばされる試料固体の原子の数である。電極チップ材料は、スパッタリング率が低いほど、火花消耗性が向上することが知られている。粒成長は、粒界での割れを引き起こす。電極材料では、内燃機関で稼働したときにおける粒成長の程度が大きいと、剥離や割れを引き起こすことが知られている。
IrとPdは全率固溶体であるため添加量が多いほど融点は高くなり、スパッタリング率低下の効果は大きく、0.5重量%以上であることが好ましい。しかしながら、IrとPdは全率固溶ではあるもののスピノーダル分解を生じ、例えば、Pdが37重量%の場合、1482℃以下にはIr固溶体+Pd固溶体の2相領域が存在する。その結果、ミクロで考えると所望組成と異なる部分が存在することとなり、上述の効果を得ることが困難である。また、この2相分離により電極チップ材料は脆化することとなり、内燃機関において稼動したときの冷熱サイクルにより割れや剥離を生じやすい。また、2相分離が発生した電極チップ材料は、加工性の低下を招き、著しく生産性に欠けるおそれがある。これらを踏まえると、Ir添加量は、20重量%以下であることが好ましい。また、実験結果から、Irの添加量は、5重量%以上であることがより好ましく、12重量%以上であることがさらに好ましい、また、16重量%以下であることがより好ましい。
また、電極チップ材料には、さらに、Irと共に、または、Irに代えて、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、鉄(Fe)のうちの少なくとも1つが、一種類の元素当たり0.5重量%以上40重量%以下含まれることが好ましく、5重量%以上35重量%以下含まれることがさらに好ましい。Ni、Co、Feは、スパッタリング率の小さい元素であるので、電極チップ材料の耐火花消耗性を向上させることができる。また、本実施形態の電極チップ90、95は、NiまたはNiを主成分とする合金の電極20、30に接合される。PdとNiの熱膨張率の差は、室温で約3ppm(parts per million)/℃程度である。電極チップ材料に、Ni、Co、Feを添加すると、電極チップ90、95と電極20、30との熱膨張率の差が小さくなるので、電極チップ90、95と電極20、30との接合性が向上する。その結果、スパークプラグ100の耐熱サイクル性(耐剥離性)を向上することができる。一方で、40重量%を超えて、Ni、Co、Feを添加すると、電極チップ材料の融点の低下が著しくなる。また、40重量%を超えて、Ni、Co、Feを添加すると、Ni、Co、Fe元素の酸化が生じる。これらにより、40重量%を超えて、Ni、Co、Feを添加すると、耐火花消耗性の劣化がおきる。内燃機関内における電極チップ材料の温度は、1000℃近くとなり、更にスパークによる火花エネルギーを加味すると、電極チップ材料の融点は1100℃以上が好ましく、それ以下の融点の電極チップ材料は耐火花消耗性に欠けると考えられる。
なお、純Pdの電極チップ材料を用いると、内燃機関にて稼動した場合において上述した熱膨張率の差に起因する熱応力が原因で剥離や割れを生じる。このうち割れに関しては、材料の脆化(粒成長による粒界強度劣化や水素脆化)が熱応力の影響を加速する。粒成長は、上述のIr、Ni、Co、Fe元素を添加することにより抑制が可能である。粒成長を効果的に抑制するためには、これらの元素の添加量が0.5重量%以上であることが好ましい。また、Pdは一般的に水素透過性が高い元素である。稼働中の内燃機関の雰囲気には、水分や燃料の熱分解により水素が発生する。発生した水素がPdに拡散し脆化を引き起こす原因となる。これを抑制するには、上述のIr、Ni、Co、Fe元素を0.5重量%以上添加することが効果的である。
電極チップ材料おいて、Ir、Ni、Co、Fe元素のうちの複数の元素を添加しても良いが、その合計量は、60重量%を超えないことが好ましい。上述のとおり、Pdは、40重量%以上であることが好ましいからである。
電極チップ材料には、さらに、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、あるいは、希土類元素が、0.05重量%以上0.5重量%以下含まれることが好ましく、0.2重量%以上0.5重量%以下含まれることがさらに好ましい。希土類元素としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジウム(Pr)、 ネオジウム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロビウム(Eu)、ガドリウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ウチウム(Lu)が好ましく、特に、Y、Ndが好ましい。
電極チップ材料に、Ti、Zr、Hf、希土類元素を添加することにより、内燃機関の稼働中における粒成長を抑制することができる。この結果、電極チップ90、95の耐熱サイクル性が向上する。Ti、Zr、Hf、希土類元素の含有量が0.05重量%未満では効果に乏しい。また、Ti、Zr、Hf、希土類元素の含有量が0.5重量%を超えるとNiまたはNiを主成分とする合金で形成された電極20、30との接合界面や粒界界面に酸化物が生成されやすくなる。これの酸化物により電極チップ90、95の耐久性が劣化するおそれがある。Ti、Zr、Hf、希土類元素は、元素単体で添加しても良く、酸化物として添加しても良い。酸化物として添加した場合においても、同様に0.05重量%未満では効果が乏しく、0.5重量%を超えるとNiまたはNiを主成分とする合金で形成された電極20、30との接合界面に酸化物が凝集し溶接強度を低下させ、加工性を著しく劣化させるおそれがある。
電極チップ材料は、さらに、製造時において不可避不純物が0.2重量%以下であることが好ましい。ここで、不可避不純物とは、製造時に意図的に混入していないにも関わらず、原材料に混入していたり、製造過程において混入したりすることにより、最終的な電極チップ材料に残存する物質である。不可避不純物としては、例えば、ボロン(B)、ナトリウム(Na)、アルミニウム(Al)、シリコン(Si)、バリウム(Ba)、酸素(O)が挙げられる。
不可避不純物は、内燃機関での稼働時において、電極チップ材料の粒界に凝集して、酸素を内部に引き込み、酸化消耗を促進する。同時に不可避不純物は、粒界酸化を引き起こし、粒界割れを引き起こす原因となるおそれがあるため、0.2重量%以下にすることが好ましい。
電極チップ材料は、製造時において不可避不純物として含まれる酸素が300ppm(parts per million)以下であることが好ましい。電極チップ材料における溶存酸素の濃度を、300ppm以下にすることにより、いわゆる発汗を抑制することができる。発汗は、内燃機関で稼働しているときに、電極チップ材料が部分的に溶融する現象である。発汗は、中心電極20の中心電極チップ90と、接地電極30の接地電極チップ95との短絡などの不具合を引き起こすおそれがある。
発汗のメカニズムは、以下のように考えられている。内燃機関内では燃焼により生じた水分が分解して、もしくは、燃料の熱分解により水素が発生する。発生した水素が、電極チップ材料内に拡散する。Pdは、Ptと比較した場合、水素溶解量・透過性が非常に大きいことが知られている。Pdを主成分とする電極チップ材料の場合、水素とPd内の溶存酸素が反応し、電極チップ材料の内部で水蒸気が発生する場合がある。水蒸気の発生により電極チップ材料の膨張と内部酸化が生じたり、水蒸気が還元条件で水素と酸素に解離したりする。このような反応の繰り返しにより、電極チップ材料は、海綿状組織となり熱引きが悪くなり、過熱溶解し発汗することとなる。
こうした発汗の発生を抑制するために、上述のように溶存酸素量を300ppm以下にすることが好ましい。
次に、電極チップ90、95が接合される母材である中心電極20および接地電極30の材料(母材材料)について、説明する。
母材材料は、Si元素の含有量が3重量%以下であることが好ましい。上述したように、母材材料は、NiまたはNiを主成分とする合金で形成されているが、母材材料には、耐酸化性を向上させるために、Al、Cr、Si元素が添加される場合がある。これらの元素は、内燃機関での稼働時における高温環境下において、電極チップ90、95側に拡散する。これらの添加元素のうち、Siは、Pdに対して比較的低い温度で共晶反応を生じる。また、Siは、Pdに対する固溶可能量が非常に少ないため、少量の拡散により共晶反応を生じる。PdとSiの共晶温度は821℃である。したがって、内燃機関での稼働時に想定される電極チップ90、95の到達温度約1100℃では、共晶温度を超えることとなり、電極チップ材料に部分的に液相が生じることとなる。電極チップ材料に液相が生じると、耐火花消耗性の劣化、粒界酸化、粒粗大化による割れ、発汗を引き起こすおそれがあり、電極チップ90、95の耐久性が著しく損なうおそれがある。これらの不具合を抑制するために、本実施形態における電極チップ材料は、Siの含有量が3重量%以下である電極母材に接合して用いられることが好ましい。
B.実施例:
本実施形態の効果を確認するため、スパークプラグの複数のサンプルを用意し、評価試験を行なった。評価試験の内容と評価基準については、後述する。複数のサンプルでは、接地電極チップ95を、複数種類の電極チップ材料で作製するとともに、接地電極30を、複数種類の母材材料で作製した。
電極チップ材料は、Pd金属に所定の添加元素(Ir、Ni、Co、Fe、Ti、Hf、Zr、Y)を所定の割合で配合し、溶解する溶解法により作製した。電極チップ材料は、直径0.9mm、高さ0.6mmの円筒状の接地電極チップ95として成形した。電極チップ材料の不可避不純物の量は、グロー放電質量分析法(GS−MS:Glow Discharge Mass Spectrometry)により測定した。電極チップ材料の溶存酸素量は、電極チップ材料を不活性ガス中で加熱溶解させ、非分散赤外線吸収法(NDIR:Non-Dispersive Infrared method)により分析して測定した。溶解法はアルゴン(Ar)雰囲気中においてアーク溶解により行ったが、このとき導入するArガス中の酸素含有レベルを調整することにより、電極チップ材料の溶存酸素量を調整した。不可避不純物の量は、添加元素の純度を調整することにより調整した。
図4は、実施例1〜28に用いた電極チップ部材の組成とその評価結果を示す表である。図5は、比較例1〜7に用いた電極チップ部材の組成とその評価結果を示す表である。実施例1〜28および比較例1〜7では、電極チップ材料の溶存酸素量は、それぞれ、200ppmに調整した。また、実施例1〜28および比較例1〜7では、接地電極30を形成する母材材料として、断面サイズ1.3mm・2.mmのインコネル601(市販材:Si含有量0.2重量%)を用いた。
実施例1〜28および比較例1〜7の評価試験では、各サンプルを6気筒(排気量2800cc)のエンジンに搭載し、スロットルを全開として回転数5500rpmに1分間保持した後、アイドリング状態に1分間保持するという稼働条件のサイクルを300時間に亘って繰り返す実機稼働を行った。実機稼働後に各サンプルの接地電極チップ95の耐火花消耗性、剥離、割れについて評価した。
図4、5の右端には、各実施例の総合評価も示している。総合評価では、剥離・割れの発生が無く、かつ、電極消耗量が0.13mm(ミリメートル)以下の場合を優「◎」とした。また、微少な割れ・剥離があった場合、または、電極消耗量が0.14〜0.15mmである場合を良「○」とした。また、小さな剥離・割れが発生した場合、かつ、電極消耗量が0.14〜0.15mmである場合を可「△」とした。また、大きな剥離・割れが発生した場合、または、電極消耗量が0.15mmを超える場合を不可「・」とした。割れ・剥離・粒成長の程度は、拡大鏡および金属顕微鏡による表面および断面の観察によって確認した。電極消耗量は、図3に示す接地電極チップ95の厚さを、実機稼働前と実機稼働後との断面の金属顕微鏡による観察から測定してその差分を算出した。微少な割れ・剥離とは、断面における割れの侵入量、または、剥離量が、0.1mm以内のものとした。小さな剥離・割れとは、断面における割れの侵入量、または、剥離量が、0.1mmを越え、0.2mm以内のものとした。大きな剥離・割れは、断面における割れの侵入量、または、剥離量が、0.2mmを超えるものとした。
この試験結果から明らかなように、Pdを40重量%以上含み、Irを0.5重量%以上20重量%以下添加した電極チップ材料を用いると、耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。また、Irの添加量が、12重量%以上16重量%以下である場合において、より耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。
同様にして、Pdを40重量%以上含み、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つが、一種類の元素当たり0.5重量%以上40重量%以下添加した電極チップ材料を用いると、耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。また、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つが、一種類の元素当たり5重量%以上35重量%以下含まれる場合において、より耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。
また、Ir、Ni、Co、Feのうち、複数種類の元素を添加して、合計の添加量が40重量%を超えたとしても、一種類当たりの元素の添加量が上記範囲に収まっており、かつ、Pdを40重量%以上含む場合には、比較的耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。
さらに、電極チップ材料に、Ti、Zr、Hf、Y、Nd、Ceのうちの1つが0.05重量%以上0.5重量%以下含まれると、より耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。
さらに、電極チップ材料において、B、Na、Al、Si、Baなどの不可避不純物の含有量を0.2重量%以下に抑制すると、耐火花消耗性に優れ、割れ・剥離を生じにくい電極チップが得られることが解る。
図6は、実施例29〜40に用いた電極チップ部材の組成とその評価結果を示す表である。実施例29〜40では、電極チップ材料の溶存酸素量による性能への影響、および、接地電極30を形成する母材材料におけるSi含有量による性能への影響を評価することを主目的とした。したがって、酸素溶存量が異なる複数種類の電極チップ材料を用いて接地電極チップ95を作製すると共に、複数種類のSiの含有量を有するNi−Si合金を母材電極として用いて、接地電極30を作製した。
実施例29〜40の評価試験では、上記実施例1〜28および比較例1〜7と同様に、各サンプルを6気筒(排気量2800cc)のエンジンに搭載し、スロットルを全開として回転数5500rpmに1分間保持した後、アイドリング状態に1分間保持するという稼働条件のサイクルを300時間に亘って繰り返す実機稼働を行った。実機稼働後に各サンプルの接地電極チップ95の割れ、発汗について評価した。割れは上述のとおりの評価方法で評価し、発汗は拡大鏡を用いて表面を目視で確認した。評価において、割れがないものについて優「◎」とし、小さな割れがあるものについては可「△」とした。また、評価において、発汗がないものについては優「◎」とし、若干の発汗が認められたものについては可「△」とした。
この試験結果から明らかなように、Pdを主成分とする電極チップ材料において、溶存酸素の濃度を、300ppm以下に抑制すると、いわゆる発汗を抑制することができることが解る。さらに、Pdを主成分とする電極チップ材料を用いた接地電極チップ95を接合するための接地電極30において、Si含有量を3.0重量%以下に調整した材料を用いると、接地電極チップ95の割れを抑制できることが解る。
以上の実施例では、接地電極30と接地電極チップ95について評価を行ったのは、内燃機関における温度条件、燃焼条件が、より内燃機関の燃焼室の中心に近い接地電極30および接地電極チップ95の方が、中心電極20および中心電極チップ90より厳しいためである。したがって、上記の評価結果より、上述した各実施例の電極チップ材料および母材材料を、中心電極チップ90および中心電極20に適用した場合において、好適な結果が得られることは容易に理解できる。
C.実施形態の変形例:
・第1変形例:
上記実施形態では、中心電極チップ90と接地電極チップ95とが、軸線方向ODに対向する縦放電型のスパークプラグ100を例として説明したが、これに限られない。例えば、中心電極チップ90と接地電極チップ95とが、軸線方向ODと垂直な方向に対向する横放電型のスパークプラグに適用できることはもちろんである。接地電極チップ95と中心電極チップ90との位置関係は、スパークプラグの用途や、必要とされる性能等に応じて適宜設定することが可能である。また、1つの中心電極に対して複数の接地電極が設けられても良い。
・第2変形例:
上述した電極チップ材料は、中心電極チップ90および接地電極チップ95の両方に用いられることとしたが、中心電極チップ90および接地電極チップ95のいずれか一方にのみ用いられても良い。また、上述した接地電極チップ95は、平チップ状としたが、軸線方向ODに延びた略円柱形状としても良い。
以上、本発明の実施形態およびその変形例、および、実施例について説明したが、本発明はこれらになんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。
3・セラミック抵抗
4・シール体
5・ガスケット
6・リング部材
8・板パッキン
9・タルク
10・絶縁碍子
11・先端部
12・軸孔
13・脚長部
15・段部
17・先端側胴部
18・後端側胴部
19・鍔部
20・中心電極
21・電極母材
22・先端部
25・芯材
30・接地電極
32・基部
33・先端部
40・端子金具
50・主体金具
51・工具係合部
52・取付ねじ部
53・加締部
54・シール部
55・座面
56・段部
57・先端面
58・座屈部
59・ねじ首
90、95・電極チップ
100・スパークプラグ
120・レーザ溶融部
200・エンジンヘッド
205・開口周縁部

Claims (6)

  1. 電極の先端部に電極チップを備えたスパークプラグであって、
    前記電極チップは、
    Pdを主成分とし、Pdの含有量が40重量%より多く、
    Ir、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有し、Irを含有する場合はIrの含有量が0.5重量%以上20重量%以下であり、Ni、Co、Feを含有する場合は1つの元素の含有量が0.5重量%以上40重量%以下であり、
    残存する酸素の含有量が0ppm以上300ppm以下である、スパークプラグ。
  2. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記電極チップは、
    Ti、Zr、Hf、希土類元素のうちのいずれかの元素を0.05重量%以上0.5重量%以下含む、スパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグであって、
    前記電極チップは、
    Pd、Ir、Ni、Co、Fe、Ti、Zr、Hf、希土類とは異なる元素の含有量が0重量%以上0.2重量%以下である、スパークプラグ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスパークプラグであって
    前記電極は、NiまたはNiを主成分とする合金であり、Si元素の含有量が3重量%以下である、スパークプラグ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記電極チップは、
    残存する酸素の含有量が70ppm以上である、スパークプラグ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記電極チップは、
    B、Na、Al、Si、Baの含有量が0.01重量%以上0.25重量%以下である、スパークプラグ。
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