JP5779607B2 - 営業支援システムおよび営業支援プログラム - Google Patents

Description

本発明は、顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する営業支援システムおよび営業支援プログラムに関する。

従来、顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する営業支援システムとして、顧客の使用機器の情報である使用機器情報を受け付けて、この使用機器情報に基づいて製品提案用情報を生成するシステムが知られている（特許文献１参照。）。

特開２００６−３２３５５５号公報

しかしながら、従来の営業支援システムにおいては、顧客に提案する製品の価格に基づいて製品提案用情報を生成していないので、顧客に提案する製品の価格を製品提案用情報とは別に利用者に管理させる必要があるという問題がある。

なお、実際に製品が顧客に提供される場合には、製品の価格は、顧客毎に異なることがある。

そこで、本発明は、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の価格も提案することができる営業支援システムおよび営業支援プログラムを提供することを目的とする。

本発明の営業支援システムは、顧客の使用機器の情報である使用機器情報を受け付ける使用機器情報受付手段と、前記顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する製品提案用情報生成手段と、前記顧客に対する前記製品の価格を決定する顧客用製品価格決定手段と、利用者を認証する利用者認証手段と、前記利用者に対する前記製品の価格を管理する利用者用製品価格管理手段とを備え、前記製品提案用情報生成手段は、前記使用機器情報受付手段によって受け付けられた前記使用機器情報と、前記顧客用製品価格決定手段によって決定された前記製品の価格とに基づいて前記製品提案用情報を生成し、前記顧客用製品価格決定手段は、前記利用者認証手段によって認証された前記利用者に対して前記利用者用製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格を、前記顧客に対する前記製品の価格として決定することを特徴とする。

この構成により、本発明の営業支援システムは、顧客の使用機器の情報である使用機器情報と、利用者に対して管理している製品の価格であって、この製品のこの顧客に対する価格として決定した価格とに基づいて製品提案用情報を生成するので、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の価格も提案することができる。

また、本発明の営業支援システムは、複数の前記利用者に対する前記製品の共通の価格を管理する共通製品価格管理手段と、前記共通製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格を通知する共通製品価格通知手段と、前記共通製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格が前記共通製品価格通知手段によって通知された後で前記顧客に対する前記製品の価格を受け付ける顧客用製品価格受付手段とを備え、前記顧客用製品価格決定手段は、前記顧客用製品価格受付手段によって前記製品の価格が受け付けられた場合に、前記利用者認証手段によって認証された前記利用者に対して前記利用者用製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格に代えて、前記顧客用製品価格受付手段によって受け付けられた前記製品の価格を、前記顧客に対する前記製品の価格として決定しても良い。

この構成により、本発明の営業支援システムは、複数の利用者に対する製品の共通の価格を通知した後で、顧客に対するこの製品の価格を受け付けるので、複数の利用者に対するこの製品の共通の価格を参考にして、この顧客に対するこの製品の価格を利用者に適切に指定させることができる。したがって、本発明の営業支援システムは、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の適切な価格も提案することができる。

本発明の営業支援プログラムは、顧客の使用機器の情報である使用機器情報を受け付ける使用機器情報受付手段、前記顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する製品提案用情報生成手段、前記顧客に対する前記製品の価格を決定する顧客用製品価格決定手段、利用者を認証する利用者認証手段、および、前記利用者に対する前記製品の価格を管理する利用者用製品価格管理手段としてコンピューターを機能させ、前記製品提案用情報生成手段は、前記使用機器情報受付手段によって受け付けられた前記使用機器情報と、前記顧客用製品価格決定手段によって決定された前記製品の価格とに基づいて前記製品提案用情報を生成し、前記顧客用製品価格決定手段は、前記利用者認証手段によって認証された前記利用者に対して前記利用者用製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格を、前記顧客に対する前記製品の価格として決定することを特徴とする。

この構成により、本発明の営業支援プログラムは、顧客の使用機器の情報である使用機器情報と、利用者に対して管理している製品の価格であって、この製品のこの顧客に対する価格として決定した価格とに基づいて製品提案用情報を生成するので、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の価格も提案することができる。

本発明の営業支援システムおよび営業支援プログラムは、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の価格も提案することができる。

本発明の一実施の形態に係る営業支援システムのブロック図である。 図１に示す利用者端末のブロック図である。 図１に示す営業支援サーバーのブロック図である。 図３に示す価格情報の一例を示す図である。 図２に示す利用者端末の利用者である販売業者の顧客の画像形成システムのブロック図である。 共通製品価格情報が設定される場合の図３に示す営業支援サーバーの動作のフローチャートである。 利用者用製品価格情報が設定される場合の図３に示す営業支援サーバーの動作のフローチャートである。 製品提案用情報を生成する場合の図３に示す営業支援サーバーの動作のフローチャートである。 図８に示す製品販売価格取得処理のフローチャートである。 図２に示す利用者端末の表示部に表示される販売価格決定画面の一例を示す図である。

以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。

まず、本実施の形態に係る営業支援システム１０の構成について説明する。

図１は、本実施の形態に係る営業支援システム１０のブロック図である。

図１に示すように、営業支援システム１０は、画像形成装置などの製品の販売業者によって使用される利用者端末２０を含む複数の利用者端末と、利用者端末の利用者である販売業者の顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する営業支援サーバー３０とを備えている。

営業支援システム１０内の複数の利用者端末と、営業支援サーバー３０とは、インターネット１１を介して互いに通信可能に接続されている。

営業支援システム１０内の複数の利用者端末のそれぞれの構成は、利用者端末２０の構成と同様である。したがって、以下においては、営業支援システム１０内の複数の利用者端末を代表して利用者端末２０について説明する。

なお、営業支援サーバー３０は、製品の製造業者によって管理されている。また、利用者端末の利用者は、製品の販売業者である。この販売業者は、営業支援サーバー３０を管理している製造業者の製品だけでなく、この製造業者以外の製造業者の製品をも販売する者であっても良い。

図２は、利用者端末２０のブロック図である。

図２に示すように、利用者端末２０は、種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部２１と、種々の情報を表示するＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）などの表示デバイスである表示部２２と、インターネット１１（図１参照。）経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部２３と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶デバイスである記憶部２４と、利用者端末２０全体を制御する制御部２５とを備えている。利用者端末２０は、例えばＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、タブレット端末などのコンピューターによって構成されている。

制御部２５は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）と、ＣＰＵの作業領域として用いられるＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）とを備えている。ＣＰＵは、ＲＯＭまたは記憶部２４に記憶されているプログラムを実行するようになっている。

図３は、営業支援サーバー３０のブロック図である。

図３に示すように、営業支援サーバー３０は、種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部３１と、種々の情報を表示するＬＣＤなどの表示デバイスである表示部３２と、インターネット１１（図１参照。）経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部３３と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているＨＤＤなどの記憶デバイスである記憶部３４と、営業支援サーバー３０全体を制御する制御部３５とを備えている。営業支援サーバー３０は、例えばＰＣなどのコンピューターによって構成されている。

記憶部３４は、利用者端末の利用者である販売業者の営業を支援するための営業支援プログラム３４ａを記憶している。営業支援プログラム３４ａは、営業支援サーバー３０の製造段階で営業支援サーバー３０にインストールされていても良いし、ＣＤ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）などの記憶媒体から営業支援サーバー３０に追加でインストールされても良いし、インターネット１１上から営業支援サーバー３０に追加でインストールされても良い。

また、記憶部３４は、販売業者が営業支援サーバー３０にログインするための利用者ＩＤおよびパスワードの組み合わせであるログイン用情報３４ｂを記憶することができるようになっている。

また、記憶部３４は、種々の製品に関する情報を含んでいるカタログ情報３４ｃを記憶することができるようになっている。カタログ情報３４ｃには、製品の価格に関する価格情報３４ｄが含まれている。また、カタログ情報３４ｃには、例えば、製品の機能、製品の消耗品の種類、製品のオプション部品の種類、製品の販売時期、製品の販売地域などの情報も含まれている。なお、カタログ情報３４ｃに含まれる製品には、営業支援サーバー３０を管理している製造業者の製品だけでなく、この製造業者以外の製造業者の製品も含まれている。また、ここで言う製品とは、画像形成装置だけでなく、画像形成装置のオプション部品、消耗品など、画像形成装置に関係する種々の製品が含まれている。

図４は、価格情報３４ｄの一例を示す図である。

図４に示すように、価格情報３４ｄは、製品Ａ、製品Ｂのように製品毎に価格に関する情報を含んでいる。

また、価格情報３４ｄは、各製品に対する価格に関する情報の中に、複数の販売業者に対する製品の共通の価格に関する情報である共通製品価格情報と、利用者Ａ用製品価格情報、利用者Ｂ用製品価格情報のように利用者端末の利用者である販売業者に対する製品の価格に関する情報である利用者用製品価格情報とを含んでいる。なお、同一の製品であっても、卸値の違い、販売地域の違いなど、様々な理由によって、販売業者毎に設定する価格が異なる。したがって、価格情報３４ｄには、販売業者毎の利用者用製品価格情報が含まれている。

共通製品価格情報には、製造業者が設定している製品の定価と、製品の市場価格とが含まれている。

利用者用製品価格情報には、販売業者が設定している製品の価格と、製品で１枚モノクロ印刷をした場合の課金金額、製品で１枚カラー印刷をした場合の課金金額などのクリック価格などの製品によるサービスに対する価格であるサービス価格と、製品をレンタルで取得する場合の利率であるレンタル利率、製品をローンで取得する場合の利率であるローン利率などの利率とが含まれている。

図３に示すように、記憶部３４は、販売業者の顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報３４ｅを記憶することができるようになっている。

制御部３５は、例えば、ＣＰＵと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているＲＯＭと、ＣＰＵの作業領域として用いられるＲＡＭとを備えている。ＣＰＵは、ＲＯＭまたは記憶部３４に記憶されているプログラムを実行するようになっている。

制御部３５は、記憶部３４に記憶されている営業支援プログラム３４ａを実行することによって、複数の販売業者に対する製品の共通の価格を管理する共通製品価格管理手段３５ａ、販売業者を認証する利用者認証手段３５ｂ、販売業者に対する製品の価格を管理する利用者用製品価格管理手段３５ｃ、顧客の使用機器である画像形成装置の情報である使用機器情報を受け付ける使用機器情報受付手段３５ｄ、顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報３４ｅを生成する製品提案用情報生成手段３５ｅ、共通製品価格管理手段３５ａによって管理されている製品の価格を通知する共通製品価格通知手段３５ｆ、顧客に対する製品の価格を受け付ける顧客用製品価格受付手段３５ｇ、および、顧客に対する製品の価格を決定する顧客用製品価格決定手段３５ｈとして機能する。

図５は、利用者端末２０の利用者である販売業者の顧客の画像形成システム５０のブロック図である。

図５に示すように、画像形成システム５０は、画像形成装置６０を含む複数の画像形成装置と、画像形成システム５０内の複数の画像形成装置の情報を使用機器情報として自動で収集するコンピューターである使用機器情報収集装置７０とを備えている。画像形成システム５０は、画像形成装置として、例えば、ＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）、プリンター専用機、コピー専用機、ＦＡＸ専用機などを備えている。

画像形成システム５０内の複数の画像形成装置と、使用機器情報収集装置７０とは、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、インターネットなどのネットワーク５１を介して互いに通信可能に接続されている。

使用機器情報収集装置７０が収集する使用機器情報には、例えば、画像形成装置の印刷枚数などの各種のカウンターの情報、画像形成装置のＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）アドレスなど、画像形成装置の各種の情報が含まれている。

次に、営業支援システム１０の動作について説明する。

まず、共通製品価格情報が設定される場合の営業支援システム１０の動作について説明する。

営業支援サーバー３０を管理している製造業者は、例えば営業支援サーバー３０の操作部３１を介して製造業者のＩＤおよびパスワードを入力することによって、管理者権限でのログインを営業支援サーバー３０に指示することができる。そして、営業支援サーバー３０の制御部３５は、入力された製造業者のＩＤおよびパスワードの組み合わせが管理者権限を持つ者の組み合わせとしてログイン用情報３４ｂに登録されている場合に、管理者権限でのログインを許可する。

図６は、共通製品価格情報が設定される場合の営業支援サーバー３０の動作のフローチャートである。

営業支援サーバー３０の制御部３５は、管理者権限でログインしている者から例えば操作部３１を介して共通製品価格情報の設定が指示されると、図６に示す動作を実行する。

図６に示すように、制御部３５の共通製品価格管理手段３５ａは、入力された共通製品価格情報を受け付けて（Ｓ１０１）、この共通製品価格情報を記憶部３４上の価格情報３４ｄに書き込むことによって設定し（Ｓ１０２）、図６に示す動作を終了する。

次に、利用者用製品価格情報が設定される場合の営業支援システム１０の動作について説明する。

販売業者は、例えば利用者端末２０の操作部２１を介して販売業者の利用者ＩＤおよびパスワードを入力することによって、営業支援サーバー３０へのログインを利用者端末２０に指示することができる。利用者端末２０の制御部２５は、販売業者からの指示を受けて、ネットワーク通信部２３を介して営業支援サーバー３０にログインを依頼する。

営業支援サーバー３０の制御部３５の利用者認証手段３５ｂは、ネットワーク通信部３３を介して入力された販売業者の利用者ＩＤおよびパスワードの組み合わせがログイン用情報３４ｂに登録されている場合に、認証が成功したと判断して販売業者のログインを許可する。

販売業者は、例えば利用者端末２０の操作部２１を介して営業支援サーバー３０への利用者用製品価格情報の設定を利用者端末２０に指示することができる。利用者端末２０の制御部２５は、販売業者からの指示を受けて、ネットワーク通信部２３を介して営業支援サーバー３０に利用者用製品価格情報の設定を依頼する。

図７は、利用者用製品価格情報が設定される場合の営業支援サーバー３０の動作のフローチャートである。

営業支援サーバー３０の制御部３５は、ログインしている販売業者からネットワーク通信部３３を介して利用者用製品価格情報の設定が指示されると、図７に示す動作を実行する。

図７に示すように、制御部３５の利用者用製品価格管理手段３５ｃは、入力された利用者用製品価格情報を受け付けて（Ｓ１３１）、この利用者用製品価格情報を記憶部３４上の価格情報３４ｄに書き込むことによって設定し（Ｓ１３２）、図７に示す動作を終了する。

なお、利用者用製品価格管理手段３５ｃは、価格情報３４ｄの複数の利用者用製品価格情報のうち、利用者用製品価格情報の設定を指示した販売業者自身の利用者用製品価格情報のみを書き込むようになっている。

次に、利用者端末２０に製品提案用情報を表示する場合の営業支援システム１０の動作について説明する。

利用者端末２０の利用者である販売業者は、画像形成システム５０の使用機器情報収集装置７０によって出力される使用機器情報を入手する。ここで、使用機器情報収集装置７０は、収集していた使用機器情報を、例えばこの販売業者からの指示に応じて、ＣＳＶ（Ｃｏｍｍａ Ｓｅｐａｒａｔｅｄ Ｖａｌｕｅｓ）ファイルとしてエクスポートすることができる。販売業者は、使用機器情報収集装置７０を介さずに、画像形成システム５０内の画像形成装置からＣＳＶファイルとしてエクスポートされた使用機器情報を直接入手しても良い。

なお、販売業者が画像形成システム５０から入手した使用機器情報は、顧客の印刷環境を表す情報である。

販売業者は、例えば利用者端末２０の操作部２１を介して販売業者の利用者ＩＤおよびパスワードを入力することによって、営業支援サーバー３０へのログインを利用者端末２０に指示することができる。利用者端末２０の制御部２５は、販売業者からの指示を受けて、ネットワーク通信部２３を介して営業支援サーバー３０にログインを依頼する。

営業支援サーバー３０の制御部３５の利用者認証手段３５ｂは、ネットワーク通信部３３を介して入力された販売業者の利用者ＩＤおよびパスワードの組み合わせがログイン用情報３４ｂに登録されている場合に、認証が成功したと判断して販売業者のログインを許可する。

販売業者は、営業支援サーバー３０へのログインの後、画像形成システム５０からＣＳＶファイルとして入手していた使用機器情報を営業支援サーバー３０にインポートすることを利用者端末２０に操作部２１を介して指示することによって、営業支援サーバー３０による製品提案用情報の生成を利用者端末２０に指示することができる。利用者端末２０は、販売業者からの指示を受けて、ネットワーク通信部２３を介して営業支援サーバー３０に使用機器情報を送信する。

図８は、製品提案用情報を生成する場合の営業支援サーバー３０の動作のフローチャートである。

営業支援サーバー３０は、利用者端末２０から使用機器情報が送信されてくると、図８に示す動作を実行する。

図８に示すように、営業支援サーバー３０の制御部３５の使用機器情報受付手段３５ｄは、利用者端末２０から送信されてきた使用機器情報をネットワーク通信部３３を介して受け付ける（Ｓ１６１）。

次いで、制御部３５の製品提案用情報生成手段３５ｅは、Ｓ１６１において受け付けられた使用機器情報と、記憶部３４上のカタログ情報３４ｃとに基づいて、顧客に適した製品、すなわち、顧客に提案するための製品を決定する（Ｓ１６２）。例えば、製品提案用情報生成手段３５ｅは、Ａ３サイズの用紙にカラー印刷を実行することができるＭＦＰを使用している顧客が実際にはＡ４サイズの用紙にモノクロ印刷のみを実行していることが使用機器情報に表れている場合には、Ａ３サイズの用紙への印刷と、カラー印刷とを実行することができず、Ａ４サイズの用紙にモノクロ印刷を実行することができるプリンター専用機を、顧客に適した製品として決定する。

次いで、製品提案用情報生成手段３５ｅは、Ｓ１６２において決定した製品の機能、消耗品の種類、オプション部品の種類、販売時期、販売地域などの機器情報を記憶部３４上のカタログ情報３４ｃから取得する（Ｓ１６３）。

次いで、制御部３５は、Ｓ１６２において決定した製品の販売価格、すなわち、顧客に対する製品の価格を取得する図９に示す製品販売価格取得処理を実行する（Ｓ１６４）。

図９は、図８に示す製品販売価格取得処理のフローチャートである。

図９に示すように、制御部３５は、Ｓ１６２において決定された製品の販売価格を決定するための図１０に示すような販売価格決定画面８０を表示するための情報（以下「販売価格決定画面表示用情報」と言う。）を生成する（Ｓ１９１）。

図１０は、表示部２２に表示される販売価格決定画面８０の一例を示す図である。

図１０に示す販売価格決定画面８０は、Ｓ１６３において取得した製品の機器情報を表示する機器情報表示領域８１と、Ｓ１６２において決定された製品に対して価格情報３４ｄにおいて設定されている共通製品価格情報を表示する共通製品価格表示領域８２と、Ｓ１６２において決定された製品に対して価格情報３４ｄにおいて設定されている利用者用製品価格情報を表示する利用者用製品価格表示領域８３と、Ｓ１６２において決定された製品に対する販売価格を表示する販売価格表示領域８４と、販売価格表示領域８４に表示されている販売価格を決定するためのボタン８５とを含んでいる。

販売価格表示領域８４は、テキストボックス８４ａなど、販売価格が入力されるためのＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃａｌ Ｕｓｅｒ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を含んでいる。なお、販売価格表示領域８４に表示される販売価格には、例えば、顧客が製品を一括で購入する場合には製品の価格が含まれ、サービス価格が発生する契約である場合にはサービス価格が含まれ、顧客が製品をレンタルで取得する場合には製品の価格にレンタル利率を乗じた価格が含まれ、顧客が製品をローンで取得する場合には製品の価格にローン利率を乗じた価格が含まれる。

図９に示すように、制御部３５の利用者用製品価格管理手段３５ｃは、Ｓ１９１の処理の後、Ｓ１６２において決定された製品に対して価格情報３４ｄにおいて利用者用製品価格情報が設定されているか否かを判断する（Ｓ１９２）。なお、利用者用製品価格管理手段３５ｃは、価格情報３４ｄの複数の利用者用製品価格情報のうち、製品提案用情報の生成を指示した販売業者自身の利用者用製品価格情報のみを読み出すようになっている。

制御部３５は、利用者用製品価格情報が設定されているとＳ１９２において判断すると、この利用者用製品価格情報に含まれている価格を、販売価格決定画面８０の販売価格表示領域８４に含めるように販売価格決定画面表示用情報を修正する（Ｓ１９３）。

制御部３５の共通製品価格通知手段３５ｆは、利用者用製品価格情報が設定されていないとＳ１９２において判断されるか、Ｓ１９３の処理が終了すると、Ｓ１９１において生成された販売価格決定画面表示用情報（Ｓ１９３において修正されている場合には、Ｓ１９３において修正された販売価格決定画面表示用情報）をネットワーク通信部３３を介して利用者端末２０に送信する（Ｓ１９４）。利用者端末２０の制御部２５は、営業支援サーバー３０から送信されてきた販売価格決定画面表示用情報をネットワーク通信部２３を介して受信すると、この販売価格決定画面表示用情報に基づいて販売価格決定画面８０を表示部２２に表示する。なお、販売価格決定画面８０には、上述したように、Ｓ１６２において決定された製品に対して共通製品価格管理手段３５ａによって管理されている共通製品価格が含まれている。すなわち、共通製品価格通知手段３５ｆは、Ｓ１６２において決定された製品に対して共通製品価格管理手段３５ａによって管理されている共通製品価格を販売価格決定画面８０によって通知する。

利用者端末２０の制御部２５は、操作部２１を介した操作に応じて販売価格決定画面８０の販売価格表示領域８４に価格を入力する。また、制御部２５は、操作部２１を介した操作に応じてボタン８５が押されたと判断すると、販売価格表示領域８４に含まれている価格、すなわち、販売価格をネットワーク通信部２３を介して営業支援サーバー３０に送信する。

営業支援サーバー３０の制御部３５の顧客用製品価格受付手段３５ｇは、Ｓ１９４の処理の後、利用者端末２０から販売価格が送信されてきたと判断するまで、利用者端末２０から販売価格が送信されてきたか否かを判断する（Ｓ１９５）。

顧客用製品価格受付手段３５ｇは、利用者端末２０から販売価格が送信されてきたとＳ１９５において判断すると、利用者端末２０から送信されてきた販売価格を受け付ける（Ｓ１９６）。

次いで、制御部３５の顧客用製品価格決定手段３５ｈは、Ｓ１９６において受け付けた販売価格を、製品提案用情報３４ｅの作成のための販売価格として決定する（Ｓ１９７）。これによって、製品提案用情報生成手段３５ｅは、Ｓ１９７において決定された販売価格を、Ｓ１６２において決定された製品に対する販売価格として取得する。

制御部３５は、Ｓ１９７の処理の終了後、図９に示す動作を終了する。

図８に示すように、製品提案用情報生成手段３５ｅは、Ｓ１６４の製品販売価格取得処理の終了後、Ｓ１６３において取得した製品の機器情報と、Ｓ１６４において取得した製品の販売価格とに基づいて製品提案用情報を生成する（Ｓ１６５）。すなわち、製品提案用情報生成手段３５ｅは、顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する。

次いで、制御部３５は、Ｓ１６５において生成された製品提案用情報を製品提案用情報３４ｅとして記憶部３４に保存する（Ｓ１６６）。

次いで、制御部３５は、Ｓ１６５において生成された製品提案用情報をネットワーク通信部３３を介して利用者端末２０に送信して（Ｓ１６７）、図８に示す動作を終了する。

利用者端末２０は、営業支援サーバー３０から製品提案用情報が送信されてくると、この製品提案用情報をネットワーク通信部２３を介して受け付けて、表示部２２に表示する。したがって、利用者端末２０の利用者である販売業者は、表示部２２に表示されている製品提案用情報を顧客に提示するなどして、顧客に適した製品を提案することができる。顧客は、この製品提案用情報に基づいて、現在の使用機器を、提案された製品に置き換えるなどすることによって、例えば、画像形成装置の維持コストを低減することができる。

以上に説明したように、営業支援システム１０は、顧客の使用機器の情報である使用機器情報（Ｓ１６１）と、販売業者に対して管理している製品の価格（Ｓ１９２でＹＥＳおよびＳ１９３）であって、この製品のこの顧客に対する価格として決定した価格（Ｓ１９７）とに基づいて製品提案用情報を生成する（Ｓ１６５）ので、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の価格も提案することができる。したがって、販売業者は、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の価格も容易に提案することができる。

営業支援システム１０は、複数の販売業者に対する製品の共通の価格を販売価格決定画面８０の共通製品価格表示領域８２によって通知した（Ｓ１９４）後で、顧客に対するこの製品の価格を販売価格決定画面８０の販売価格表示領域８４によって受け付ける（Ｓ１９６）ので、複数の販売業者に対するこの製品の共通の価格を参考にして、この顧客に対するこの製品の価格を販売業者に適切に指定させることができる。したがって、営業支援システム１０は、顧客に適した製品を提案する場合に、この顧客に対するこの製品の適切な価格も提案することができる。例えば、販売業者は、同一の製品に対して顧客毎に別々の販売価格を提案することができる。

なお、営業支援システム１０は、共通製品価格情報を販売価格決定画面８０の共通製品価格表示領域８２に表示させるので、利用者用製品価格情報が販売価格決定画面８０の利用者用製品価格表示領域８３に表示される場合には、共通製品価格情報と、利用者用製品価格情報との双方を、製品の販売価格の決定の参考情報として販売業者に活用させることができる。また、営業支援システム１０は、共通製品価格情報を販売価格決定画面８０の共通製品価格表示領域８２に表示させるので、利用者用製品価格情報が未だ設定されていないなどの理由によって利用者用製品価格情報が販売価格決定画面８０の利用者用製品価格表示領域８３に表示されない場合には、製品の販売価格の決定の参考情報として共通製品価格情報を販売業者に活用させることができる。

営業支援サーバー３０を管理している製造業者は、営業支援サーバー３０によって製造業者自身の製品が積極的に提案されるように設定することによって、製造業者自身の製品に対する販売業者による販売を促進することができる。したがって、利便性の高い営業支援システム１０が製品の販売業者に使用されることは、営業支援サーバー３０を管理している製造業者にとっても有益である。

本発明の使用機器および製品は、本実施の形態において画像形成装置であるが、画像形成装置以外の機器であっても良い。

１０ 営業支援システム
３４ａ 営業支援プログラム
３４ｅ 製品提案用情報
３５ａ 共通製品価格管理手段
３５ｂ 利用者認証手段
３５ｃ 利用者用製品価格管理手段
３５ｄ 使用機器情報受付手段
３５ｅ 製品提案用情報生成手段
３５ｆ 共通製品価格通知手段
３５ｇ 顧客用製品価格受付手段
３５ｈ 顧客用製品価格決定手段
６０ 画像形成装置（使用機器）

Claims (3)

1. 顧客の使用機器の情報である使用機器情報を受け付ける使用機器情報受付手段と、
   前記顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する製品提案用情報生成手段と、
   前記顧客に対する前記製品の価格を決定する顧客用製品価格決定手段と、
   利用者を認証する利用者認証手段と、
   前記利用者に対する前記製品の価格を管理する利用者用製品価格管理手段とを備え、
   前記製品提案用情報生成手段は、前記使用機器情報受付手段によって受け付けられた前記使用機器情報と、前記顧客用製品価格決定手段によって決定された前記製品の価格とに基づいて前記製品提案用情報を生成し、
   前記顧客用製品価格決定手段は、前記利用者認証手段によって認証された前記利用者に対して前記利用者用製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格を、前記顧客に対する前記製品の価格として決定することを特徴とする営業支援システム。
2. 複数の前記利用者に対する前記製品の共通の価格を管理する共通製品価格管理手段と、
   前記共通製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格を通知する共通製品価格通知手段と、
   前記共通製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格が前記共通製品価格通知手段によって通知された後で前記顧客に対する前記製品の価格を受け付ける顧客用製品価格受付手段とを備え、
   前記顧客用製品価格決定手段は、前記顧客用製品価格受付手段によって前記製品の価格が受け付けられた場合に、前記利用者認証手段によって認証された前記利用者に対して前記利用者用製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格に代えて、前記顧客用製品価格受付手段によって受け付けられた前記製品の価格を、前記顧客に対する前記製品の価格として決定することを特徴とする請求項１に記載の営業支援システム。
3. 顧客の使用機器の情報である使用機器情報を受け付ける使用機器情報受付手段、
   前記顧客に適した製品を提案するための製品提案用情報を生成する製品提案用情報生成手段、
   前記顧客に対する前記製品の価格を決定する顧客用製品価格決定手段、
   利用者を認証する利用者認証手段、および、
   前記利用者に対する前記製品の価格を管理する利用者用製品価格管理手段としてコンピューターを機能させ、
   前記製品提案用情報生成手段は、前記使用機器情報受付手段によって受け付けられた前記使用機器情報と、前記顧客用製品価格決定手段によって決定された前記製品の価格とに基づいて前記製品提案用情報を生成し、
   前記顧客用製品価格決定手段は、前記利用者認証手段によって認証された前記利用者に対して前記利用者用製品価格管理手段によって管理されている前記製品の価格を、前記顧客に対する前記製品の価格として決定することを特徴とする営業支援プログラム。

Images