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JP5947674B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状容器内の異物検査を行うX線検査装置に関する。
従来、X線検査装置を用いた缶詰等の筒状容器内の異物検査が実施されている。
筒状容器の端部側からX線を照射してX線画像を得る場合、X線源から扇状に広がるようにX線が投射されるため、X線画像には筒状容器の側壁部分が写りこむ。側壁部分にはX線が壁に対し浅い角度で入射するため、X線が壁を透過する距離が長くなり、X線が吸収されやすい。そのため、X線画像の中でも、側壁部分を透過したX線に対応する部分(以下、側壁対応部分)は、筒状容器の一端から多端へと透過したX線に対応する部分に比べ、濃度が濃く表れる。X線画像に濃く表れる部分は、異物と誤判定される可能性があるため、例えば特許文献1(特開2001−281173号公報)のように、側壁対応部分のX線画像は、マスキング処理により検査が不要な情報として検査対象から除外されている。
しかし、側壁対応部分のX線画像が検査対象から除外されることで、筒状容器の形状や検査条件によっては、筒状容器内の体積の20%以上が検査されない可能性があり、側壁対応部分のX線画像を検査対象に含めることで、X線検査の精度を向上させることができることを、本願発明者は見い出した。
本発明の課題は、筒状容器内の異物検査を精度よく実施可能なX線検査装置を提供することにある。
本発明に係るX線検査装置は、筒状容器に入った内容物を検査する。筒状容器は、筒状本体と、筒状本体の端部開口を塞ぐ上蓋及び下蓋と、筒状本体と上蓋及び下蓋との境界に設けられた上縁及び下縁と、を有する。X線検査装置は、照射部と、検出部と、画像生成部と、検査対象領域設定部と、マスク領域設定部と、判定部と、を備える。照射部は、筒状容器に対して、上蓋側からX線を照射する。検出部は、筒状容器を透過したX線を検出する。画像生成部は、検出部によるX線の検出結果を用いてX線画像を生成する。検査対象領域設定部は、X線画像内の、上縁の投影領域に相当する上縁相当領域、下縁の投影領域に相当する下縁相当領域、及び、上縁相当領域と下縁相当領域との間の、筒状本体の側壁の投影領域に相当する相当領域を、検査対象領域として設定する。マスク領域設定部は、上縁相当領域及び下縁相当領域をマスク領域として設定する。判定部は、検査対象領域内であってマスク領域外のX線画像を用いて異物の有無を判定する。
ここでは、従来、X線検査の対象外であったX線画像の側壁相当領域が検査対象領域に設定される。これまで、不要な画像情報として異物の有無の判定には利用されていなかった側壁相当領域のX線画像データをX線検査に利用することができるため、精度よく異物検査を実施することができる。
また、本発明に係るX線検査装置では、マスク領域設定部は、X線画像を用いて、画素の濃度に応じて二値化された第1画像を生成し、第1画像に対して収縮処理を行って第2画像を生成し、第1画像と第2画像とを比較して第1画像でのみ高濃度の画素が存在する領域をマスク領域として設定することが望ましい。
これにより、容易にマスク領域を設定することができる。
さらに、本発明に係るX線検査装置では、マスク領域設定部は、X線画像を画素の濃度に応じて二値化して第3画像を生成し、第3画像を収縮処理して第4画像を生成し、第4画像を膨張処理することで第1画像を生成することが望ましい。
これにより、細かな異物に対応する画像領域をマスク領域から除外することができ、精度のよい異物検査を実施することが可能である。
また、本発明に係るX線検査装置では、検査対象領域設定部は、下縁相当領域の内部の、下蓋の投影領域に相当する下蓋相当領域を、さらに検査対象領域として設定することが望ましい。
これにより、筒状容器を透過したX線の検出結果を用いて作成されたX線画像のうち、上縁相当領域及び下縁相当領域以外の全ての領域を異物検査に使用することができる。その結果、精度のよい異物検査を実施することができる。
さらに、本発明に係るX線検査装置では、判定部は、側壁相当領域における異物の有無を側壁相当領域のX線画像を用いて第1判定条件により判定し、下蓋相当領域における異物の有無を下蓋相当領域のX線画像を用いて第1判定条件と異なる第2判定条件により判定することが望ましい。
これにより、画像の濃度に差がある側壁相当領域と下蓋相当領域とにおいて、それぞれの領域に適した判定条件で検査を行うことができる。
さらに、本発明に係るX線検査装置では、第1判定条件は、X線画像の画素の濃度が第1値より大きい場合に異物が存在すると判定するものであって、第2判定条件は、X線画像の画素の濃度が第2値より大きい場合に異物が存在すると判定するものであって、第1値は、第2値よりも大きいことが望ましい。
なお、画像処理方法等によっては、X線画像の濃度関係を逆転させることが可能であるが、本質的には同一であるため、上記内容にはこのような場合も包含するものとする。つまり、第1判定条件は、X線画像の画素の濃度関連値が第1値より小さい場合に異物が存在すると判定するものであって、第2判定条件は、X線画像の画素の濃度関連値が第2値より小さい場合に異物が存在すると判定するものである場合には、第1値は、第2値よりも小さいことが望ましい。
これにより、側壁相当領域においては、異物のない部分を異物があると誤判定することを防止できる。一方、下蓋相当領域については、精度のよい異物検査を実施可能である。
本発明に係るX線検査装置では、従来、X線検査の対象外であったX線画像の側壁相当領域が検査対象領域に設定される。これまで、不要な画像情報として異物の有無の判定には利用されていなかった側壁相当領域のX線画像データをX線検査に利用することができるため、精度よく異物検査を実施することができる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置の斜視図である。 図1のX線検査装置の検査対象である缶詰の容器を説明するための容器の断面斜視図である。 図1のX線検査装置が用いられるシステムの概略平面図である。 図1のX線検査装置のブロック構成図である。 図1のX線検査装置のシールドボックス内の概略斜視図である。 図5のシールドボックス内を図5の矢印VI方向から見た図である。 図1のX線検査装置の画像生成部により生成されるX線画像の例である。 図7のX線画像(背景部分を除く)を二値化した画像である。 図1のX線検査装置のマスク領域設定部が行う、X線画像の収縮処理及び膨張処理の概要を説明するための図面である。(a)は、画像処理前のX線画像の例である。斜線部分が黒色の画素を、斜線の無い部分が白色の画素を示す(b)は、(a)のX線画像に対し、収縮処理を行うことで生成される画像である。(c)は、(a)のX線画像に対し、膨張処理を行うことで生成される画像である。 図1のX線検査装置のマスク領域設定部による第1マスク領域の設定処理のフローチャートである。 (a)図8の画像に収縮処理を行って作成された画像である。(b)(a)の画像に膨張処理を行って作成された画像である。(c)(b)の画像に収縮処理を行って作成された画像である。(d)(b)の画像と(c)の画像とから作成された第1マスク領域である。 (a)容器の上縁に凹みがある缶詰のX線画像を二値化した画像の例である。(b)(a)の画像に収縮処理及び膨張処理を行って作成された画像である。(c)(b)の画像に収縮処理を行って作成された画像の例である。(d)(b)の画像と(c)の画像とから作成された第1マスク領域である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るX線検査装置10について説明する。なお、下記の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
X線検査装置10は、食品等の入った缶詰PにX線を照射することにより、缶詰Pの品質検査、特に缶詰P内の異物検査を行う装置である。図1にX線検査装置10の斜視図を示す。
X線検査装置10の検査対象である缶詰Pには、図2に示すような容器C内に食品等が入れられている。容器Cは、円筒状の容器である。容器Cは、図2のように、容器Cの側壁を形成する筒状の容器本体101と、容器本体101の端部開口を塞ぐ上蓋102及び下蓋103と、容器本体101と上蓋102及び下蓋103との境界に設けられた上縁104及び下縁105と、を有する。上縁104及び下縁105は、容器本体101と上蓋102及び下蓋103とを連結する部分であり、容器本体101、及び、上蓋102及び下蓋103より、厚みを持つように形成されている。なお、ここでの上下は、缶詰Pがコンベア12で搬送されている状態(図5参照)における上下を意味し、缶詰Pの表面に施される印刷等から決定される容器Cの上下を意味するものではない。
X線検査装置10は、例えば、図3に示すシステム内で用いられる。X線検査装置10の検体となる缶詰Pは、前段コンベア60によってX線検査装置10まで搬送される。X線検査装置10による缶詰Pの異物検査の結果は、X線検査装置10の下流側に配置されている振分機構70へと送信される。振分機構70は、X線検査装置10において良品(異物無し)と判定された缶詰Pを正規のラインコンベア80へと送り、X線検査装置10において不良品(異物あり)と判定された缶詰Pを不良品貯留コンベア90へと送る。
X線検査装置10は、図1、図4、図5及び図6に示すように、主として、シールドボックス11と、コンベア12と、X線照射器13と、X線ラインセンサ14と、光電センサ15と、モニタ20と、制御機器30と、から構成されている。
(2)詳細構成
以下に、X線検査装置10のシールドボックス11と、コンベア12と、X線照射器13と、X線ラインセンサ14と、光電センサ15と、モニタ20と、制御機器30と、について詳述する。
なお、以下では、方向や位置関係を説明する際に「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」、「右」等の表現を用いる場合があるが、特に断りのない限り、図1の矢印に従って、「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」、「右」という表現を使用する。
(2−1)シールドボックス
シールドボックス11の左右側面には、缶詰Pをシールドボックス11の内外に搬入出するための開口11aが形成されている。開口11aは、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を防止するために、遮蔽ノレン(図示せず)によって塞がれている。遮蔽ノレンは、鉛を含むゴムで成形されており、缶詰Pが開口11aを通過する際には缶詰Pによって押しのけられるようになっている。
シールドボックス11内には、コンベア12、X線照射器13、X線ラインセンサ14、制御機器30等が収容されている。また、シールドボックス11の正面上部には、モニタ20の他、キーの差し込み口および電源スイッチ等が配置されている。
(2−2)コンベア
コンベア12は、缶詰Pを搬送する搬送部である。コンベア12は、図1に示すように、シールドボックス11の両側面に形成された開口11aを貫通するように配置されている。コンベア12は、コンベアモータ12a(図4参照)によって駆動される駆動ローラによって無端状のベルトを回転させ、ベルト上に載置された缶詰Pを搬送方向D1(図1における左から右)に搬送する。なお、搬送方向D1は例示であり、コンベア12は、搬送方向D1とは逆方向に缶詰Pを搬送するものであってもよい。
コンベア12による缶詰Pの搬送速度は、後述する制御機器30によるコンベアモータ12aのインバータ制御により、後述するモニタ20からオペレータにより入力された設定どおりになるように制御される。また、コンベアモータ12aには、図4のように、コンベア12の搬送速度を検出し、制御機器30に対して送信するエンコーダ12bが設けられている。
(2−3)X線照射器
X線照射器13は、図5及び図6に示すように、コンベア12の中央上方に配置されている。X線照射器13は、コンベア12の下方に配されるX線ラインセンサ14に向けてX線を照射する。
X線照射器13から照射されたX線は、図示しないスリットを通過して、X線照射器13を二等辺三角形の頂点とした略二等辺三角形状の照射範囲Yに広がる。なお、X線照射器13から照射されるX線は、コンベア12の搬送面に略垂直で、コンベア12の搬送方向に略直交する面上で広がる。言い換えれば、X線照射器13から照射されるX線は、コンベア12の搬送ベルトの幅方向(図1における前後方向)に広がる。検査対象である缶詰Pは、コンベア12により搬送され、X線の照射範囲Y内を通過する。
上述のように、X線はX線照射器13から照射範囲Yに広がるように照射されるため、缶詰Pの照射範囲Y通過時に容器Cを透過するX線には、図6のように、上縁104を透過するX線L1、容器Cの容器本体101(容器Cの側壁)を透過するX線L2、容器Cの下縁105を透過するX線L3、及び容器Cの下蓋103を透過するX線L4が含まれる。
(2−4)X線ラインセンサ
X線ラインセンサ14は、図5及び図6に示すように、コンベア12の下方に配置されており、主として多数の画素センサ14aから構成されている。これらの画素センサ14aは、コンベア12の搬送方向に略直交し、かつ、コンベア12の搬送面に略平行な方向に、直線状に配置されている。各画素センサ14aは、缶詰Pやコンベア12を透過したX線を検出し、X線透視像信号を出力する。X線透視像信号は、画素センサ14aが検出したX線の強度(透過X線量)が大きいほど、言い換えればX線照射器13と画素センサ14aとの間にX線を遮るものが少ないほど、大きな値を示す。
(2−5)光電センサ
光電センサ15は、缶詰PがX線の照射範囲Yを通過するタイミングを検知するための同期センサである。光電センサ15は、図5のように、コンベア12を挟んで配置される一対の投光器15aおよび受光器15bから構成されている。
(2−6)モニタ
モニタ20は、液晶ディスプレイであり、X線画像等の各種データが表示される。また、モニタ20は、タッチパネル機能を有しており、オペレータから検査パラメータ等の各種データの入力を受け付ける。
(2−7)制御機器
制御機器30は、コンベア12のコンベアモータ12a及びエンコーダ12b、X線照射器13、X線ラインセンサ14、光電センサ15、及びモニタ20を含むX線検査装置10の各部に接続されている。また、制御機器30は、X線検査装置10の後段に配置される振分機構70とも接続されている。制御機器30は、主に、X線検査装置10の各部の制御を行うと共に、X線検査装置10の各部と各種信号及び各種情報の授受を行う。
制御機器30は、図4に示すように、記憶部31及び制御部32を含む。記憶部31は、主として、ROM、RAM、及びHDD(ハードディスク)等によって構成されている。制御部32は、主としてCPUによって構成されている。
(2−7−1)記憶部
記憶部31には、制御部32に実行させる各種プログラムが記憶されている。また、記憶部31には、モニタ20からオペレータにより入力された検査パラメータ、デフォルト値として記憶されている検査パラメータ、及び異物検査の結果等が記憶される。
(2−7−2)制御部
制御部32は、記憶部31に記憶された各種プログラムを呼び出して実行し、X線検査装置10の各部の制御を行う。例えば、制御部32は、X線照射器13のX線の照射タイミングやX線照射量、コンベア12の缶詰の搬送速度等を制御する。
また、制御部32は、記憶部31に記憶された各種プログラムを呼び出して実行することで、画像生成部33、検査領域設定部34、マスク領域設定部35、及び判定部36として機能する。画像生成部33は、X線ラインセンサ14からX線の検出結果として出力されるX線透視像信号を用いてX線画像を生成する。検査領域設定部34は、画像生成部33により生成されたX線画像内で、異物検査に使用する領域を検査対象領域として設定する。マスク領域設定部35は、検査領域設定部34の設定した検査対象領域の中から、異物の有無の判定に使用しない領域をマスク領域として設定する。判定部36は、検査対象領域内であってマスク領域外のX線画像を用いて、缶詰P内の異物の有無を判定する。
以下に画像生成部33、検査領域設定部34、マスク領域設定部35、及び判定部36について説明する。
(2−7−2−1)画像生成部
画像生成部33は、X線ラインセンサ14から出力されるX線透視像信号に基づいて、缶詰PのX線画像を生成する。
より具体的には、画像生成部33は、缶詰PがX線照射器13のX線の照射範囲Yを通過する時に、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aから出力されるX線透視像信号を所定の時間間隔で取得し、取得したX線透視像信号に基づいて缶詰PのX線画像を生成する。缶詰PがX線の照射範囲Yを通過するタイミングは、光電センサ15からの信号により判断される。
すなわち、画像生成部33は、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aから得られるX線の明るさ(X線の強度)に関する所定の時間間隔毎のデータを時系列につなぎ合わせることにより、缶詰Pを写すX線画像を生成する。X線画像には、X線透視増信号が大きな値を示す領域ほど濃度値が小さく(明るく)、X線透視増信号が小さな値を示す領域ほど濃度値が大きく(暗く)表れる。
画像生成部33は、例えば図7のようなX線画像を生成する。
X線画像は、缶詰Pの投影領域に相当する缶詰相当領域Aと、背景部分に相当する背景領域Bとからなる。缶詰通過領域Aは、缶詰Pのどの部分が投影された領域かにより、上縁相当領域A1、側壁相当領域A2、下縁相当領域A3及び下蓋相当領域A4に分けられる。なお、図7のように、側壁相当領域A2は、環状の上縁相当領域A1と環状の下縁相当領域A3との間に形成され、下蓋相当領域A4は環状の下縁相当領域A3の内部に形成される。また、缶詰P内に異物が存在する場合には、図7のように、X線画像中に異物領域Fとして表れる。
上縁相当領域A1は、上縁104の投影領域に相当する領域であり、図6のX線L1による容器Cの投影領域に相当する。側壁相当領域A2は、容器本体101の側壁の投影領域に相当する領域であり、図6のX線L2による容器Cの投影領域に相当する。下縁相当領域A3は、下縁105の投影領域に相当する領域であり、図6のX線L3による容器Cの投影領域に相当する。下蓋相当領域A4は、下蓋103の投影領域に相当する領域であり、図6のX線L4による容器Cの投影領域に相当する。
なお、上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3は、厚みのある容器Cの上縁104及び下縁105を透過したX線L1,L3に対応する領域であるため、濃度値が大きい(高濃度である)。これに対し、下蓋相当領域A4は、背景領域Bよりは濃度値が大きいものの、濃度値は比較的小さい(低濃度である)。側壁相当領域A2は、下蓋相当領域A4よりは濃度値が大きく、上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3よりは濃度値が小さい。側壁相当領域A2が下蓋相当領域A4より濃度値が大きいのは、容器本体101の側壁を通過するX線L2は、容器本体101の側壁に対し浅い角度で入射するため側壁内を透過する距離が長く、側壁にX線が吸収されやすいためである。なお、ここでの側壁相当領域A2及び下蓋相当領域A4の濃度値の関係に関する説明には、両領域A2,A4内の異物領域Fの存在は考慮していない。
(2−7−2−2)検査領域設定部
検査領域設定部34は、画像生成部33の生成したX線画像内で、異物検査に使用する領域を検査対象領域として設定する。
検査領域設定部34は、具体的には、X線画像の背景領域Bを除外した領域を検査対象領域として設定する。つまり、検査対象領域には、缶詰通過領域A全体(上縁相当領域A1、側壁相当領域A2、下縁相当領域A3及び下蓋相当領域A4)が含まれる。
検査領域設定部34は、X線画像から所定の閾値よりも濃度値の小さな領域を除外することで、X線画像から背景領域Bを除外する。
(2−7−2−3)マスク領域設定部
マスク領域設定部35は、検査領域設定部34の設定した検査対象領域内であって、異物の有無の判定に使用しない領域をマスク領域として設定する。
より具体的には、マスク領域設定部35は、検査対象領域の中から、第1マスク領域M1と第2マスク領域M2とを設定する。第1マスク領域M1は、図7のように、上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3からなる領域である。第2マスク領域M2は、図7のように、上縁相当領域A1、側壁相当領域A2及び下縁相当領域A3からなる領域である。なお、第2マスク領域M2は、例えば特許文献1(特開2001−281173号公報)のように、下蓋相当領域A4だけを異物検査の対象とするために用いられるマスク領域である。
マスク領域設定部35は、画像生成部33により生成されたX線画像を二値化し、画像処理として収縮処理及び膨張処理を行うことで、第1マスク領域M1を設定する。
二値化は、X線画像内の、濃度値が所定の閾値以上の画素を黒色に、それ以外の画素を白色に変換する処理である。ここでは、X線画像内の背景領域B及び下蓋相当領域A4が白色に、それ以外の領域は黒色に変換されるように閾値が決定されている。例えば、図7のX線画像を二値化することで、図8のような画像が得られる。なお、図8では、濃度値が所定の閾値以上の画素(黒色の画素)が存在する領域を斜線部で表している。
収縮処理及び膨張処理は、画像処理方法として一般に用いられる手法である。概括すれば、収縮処理は、二値化された画像に対し、ある画素の周辺に白色の画素が存在すればその画素を白色の画素に置き換える処理である。膨張処理は、二値化された画像に対し、ある画素の周辺に黒色の画素が存在すればその画素を黒色の画素に置き換える処理である。図を用いて簡単に説明すれば、図9(a)の画像(斜線部分が黒色の画素を、斜線の無い部分が白色の画素を示す)に収縮処理を行った場合には図9(b)のような画像が、膨張処理を行った場合には図9(c)のような画像が得られる。
マスク領域設定部35による第1マスク領域M1の設定のフローについては、後述する。
また、マスク領域設定部35は、X線画像の濃淡値に基づいてヒストグラムを作成して下蓋相当領域A4を抽出し、X線画像の全領域から背景領域Bを除外した缶詰相当領域Aから、下蓋相当領域A4を更に除外することで、第2マスク領域M2を設定する。なお、第2マスク領域M2の設定方法は、この方法に限定されるものではなく、例えば、特許文献1(特開2001−281173号公報)に開示されている方法で第2マスク領域M2が設定されてもよい。
(2−7−2−4)判定部
判定部36は、検査領域設定部34により設定された検査対象領域から、マスク領域設定部35により設定されたマスク領域を除外した領域(検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域及び検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域のそれぞれ)について、画像生成部33で作成されたX線画像を用いて缶詰P内の異物の有無を判定する。
異物の検出方法として、X線画像に含まれる画素を所定の濃度値を閾値として二値化することで、所定濃度よりも暗い画素を異物として検出する二値化処理による検出方法が用いられる。ただし、異物の検出方法は二値化処理による検出方法に限定されるものではなく、その他の一般的な異物判定方法が使用されてもよい。
判定部36は、検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域(すなわち側壁相当領域A2と下蓋相当領域A4とからなる領域)のX線画像には第1判定条件で、検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域(すなわち下蓋相当領域A4)のX線画像には第1判定条件と異なる第2判定条件で、それぞれ異物判定を行う。具体的には、検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域のX線画像については第1閾値で、検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域のX線画像については、第1閾値と異なる第2閾値で、二値化処理による検出方法を用いた異物判定を実行する。なお、第1閾値には、第2閾値よりも大きな値が使用される。言い換えれば、検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域(すなわち下蓋相当領域A4)のX線画像に対しては、検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域(すなわち側壁相当領域A2と下蓋相当領域A4とからなる領域)のX線画像に対するよりも、厳しい検査基準で異物検査が行われる。
検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域のX線画像に対して比較的大きな第1閾値が利用されるのは、異物判定が行われる領域に下蓋相当領域A4よりも濃度値の大きい(高濃度の)側壁相当領域A2が含まれるため、小さな閾値を用いると、異物の誤判定が発生する可能性が高くなるためである。逆に、検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域のX線画像に対して比較的小さな第2閾値が利用されるのは、一般に濃度値が小さな(低濃度の)下蓋相当領域A4については、厳しい検査基準で異物検査を実行するためである。
検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域のX線画像及び検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域のX線画像に対する異物判定のいずれかで、異物ありと判定された場合には、判定部36は缶詰Pを不良品と判定する。いずれの異物判定でも異物なしと判定された場合には、判定部36は缶詰Pを良品と判定する。
(3)第1マスク領域の設定処理
マスク領域設定部35による、第1マスク領域M1の設定処理について説明する。
マスク領域設定部35は、図10に示すフローチャートに沿って第1マスク領域M1の設定を行う。
まず、ステップS1では、画像生成部33により生成された図7のようなX線画像が、マスク領域設定部35により、所定の閾値に対して二値化される。その結果、図8のように、背景領域Bと下蓋相当領域A4とが白色の画素で、それ以外の部分(上縁相当領域A1、側壁相当領域A2、下縁相当領域A3及び異物領域F)が黒色の画素で表された画像G1が生成される。
ステップS2では、マスク領域設定部35により画像G1に対し収縮処理が行われ、図11(a)のような画像G2が生成される。更に、ステップS3では、マスク領域設定部35により画像G2に対し膨張処理が行われ、図11(b)のような画像G3が生成される。ステップS2及びステップS3が行われることで、上縁相当領域A1、側壁相当領域A2、及び下縁相当領域A3は画像G1と略同一の形状及びサイズであり、画像G1中の異物領域Fの画素(図8参照)が白色の画素に置換された画像G3が作成される。これは、二値化された画像に対し収縮処理を行うと、他の画素から孤立した細かな黒色の画素は白色に置換され、膨張処理を行っても白色に置換された画素は、黒色に再置換されないためである。なお、本フローでは、ステップS2及びステップS3は1度しか実行されないが、これに限定されるものではなく、画像G1から異物領域Fの画素が白色に置換された画像G3を生成するため、ステップS2及びステップS3が所定回数繰り返されてもよい。
ステップS4では、画像G3に対し再び収縮処理が行われ、図11(c)のような画像G4が生成される。
ステップS5では、画像G3と画像G4とを比較した時に、画像G3だけに黒色の画素が存在する領域、言い換えれば画像生成部33により生成されたX線画像の中で所定の閾値よりも高濃度の(濃度値が大きな)画素が存在する領域だけを抽出し、第1マスク領域M1として設定する。その結果、図11(d)のように、上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3が、第1マスク領域M1として設定される。
以上の、二値化や、収縮処理及び膨張処理のための各種パラメータ(例えば、画像G3から画像G4への収縮率)は、第1マスク領域M1が適切に設定されるように、すなわち上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3と第1マスク領域M1とが略一致するように、試運転時等にオペレータにより設定される。
なお、第1マスク領域M1の設定処理では、上記のステップS2及びステップS3を省略してもよい。つまり、ステップS1終了後、直ちにステップS4が実行され、ステップS4では、ステップS1で生成された画像G1から画像G4が生成されてもよい。ただし、ステップS2及びステップS3を省略した場合、特に異物領域Fに対応する画素が第1マスク領域M1に含まれてしまう可能性があるため、異物検査の精度を高く保つためには、ステップS2及びステップS3の収縮処理及び膨張処理が行われることが望ましい。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係るX線検査装置10は、筒状の容器Cに入った内容物を検査する。筒状の容器Cは、筒状の容器本体101と、容器本体101の端部開口を塞ぐ上蓋102及び下蓋103と、容器本体101と上蓋102及び下蓋103との境界に設けられた上縁104及び下縁105と、を有する。X線検査装置10は、照射部としてのX線照射器13と、検出部としてのX線ラインセンサ14と、画像生成部33と、検査領域設定部34と、マスク領域設定部35と、判定部36と、を備える。X線照射器13は、容器Cに対して、上蓋102側からX線を照射する。X線ラインセンサ14は、容器Cを透過したX線を検出する。画像生成部33は、X線ラインセンサ14によるX線の検出結果を用いてX線画像を生成する。検査領域設定部34は、X線画像内の、上縁104の投影領域に相当する上縁相当領域A1、下縁105の投影領域に相当する下縁相当領域A3、及び、上縁相当領域A1と下縁相当領域A3との間の、容器本体101の側壁の投影領域に相当する側壁相当領域A2を、検査対象領域として設定する。マスク領域設定部35は、上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3を第1マスク領域M1として設定する。判定部36は、検査対象領域内であって第1マスク領域M1外のX線画像を用いて異物の有無を判定する。
ここでは、従来X線検査の対象外であった側壁相当領域A2が検査対象領域に設定される。従来、不要な画像情報として異物の有無の判定には利用されていなかった側壁相当領域A2の画像情報は、容器Cの形状及び検査条件によっては、容器Cの体積の20%分以上に相当する場合があった。側壁相当領域A2のX線画像データをX線検査に利用することで、精度のよい異物検査を実現できる。
(4−2)
上記実施形態に係るX線検査装置10では、マスク領域設定部35は、X線画像を用いて、画素の濃度に応じて二値化された第1画像としての画像G1又画像G3を生成し、画像G1又画像G3に対して収縮処理を行って第2画像としての画像G4を生成し、画像G1又画像G3と画像G4とを比較して画像G1又画像G3でのみ高濃度の画素(濃度値の大きな画素)が存在する領域を第1マスク領域M1として設定する。
これにより、容易に第1マスク領域M1を設定することができる。
特に、本発明に係るX線検査装置10では、マスク領域設定部35は、X線画像を画素の濃度に応じて二値化して第3画像としての画像G1を生成し、画像G1を収縮処理して第4画像としての画像G2を生成し、画像G2を膨張処理することで第1画像としてのG3を生成することが望ましい。画像G3に対して収縮処理を行って第2画像としての画像G4を生成し、画像G3と画像G4とを比較して画像G3でのみ高濃度の画素が存在する領域を第1マスク領域M1として設定することが望ましい。
これにより、細かな異物に対応する異物領域Fを、第1マスク領域M1から除外することができ、細かな異物についても検出可能な、精度のよい異物検査を実現できる。
(4−3)
上記実施形態に係るX線検査装置10では、検査領域設定部34は、下縁相当領域A3の内部の、下蓋103の投影領域に相当する下蓋相当領域A4を、さらに検査対象領域として設定する。
これにより、上縁相当領域A1及び下縁相当領域A3を除いた容器相当領域A全体のX線画像が異物検査に使用され、精度のよい異物検査を行うことができる。
(4−4)
上記実施形態に係るX線検査装置10では、判定部36は、側壁相当領域A2における異物の有無を側壁相当領域A2のX線画像を用いて第1判定条件により判定する。また、判定部36は、下蓋相当領域A4における異物の有無を下蓋相当領域A4のX線画像を用いて第1判定条件と異なる第2判定条件により判定する。
これにより、画像に濃度差がある側壁相当領域A2と下蓋相当領域A4とにおいて、それぞれの領域に適した判定条件で検査を行うことができる。
さらに、本発明に係るX線検査装置10では、第1判定条件は、X線画像の画素の濃度値が第1閾値より大きい場合に異物が存在すると判定するものである。第2判定条件は、X線画像の画素の濃度が第2閾値より大きい場合に異物が存在すると判定するものである。第1閾値は、第2閾値よりも大きい。
これにより、もともと画像の濃度値が大きい(高濃度の)側壁相当領域A2においては、異物領域Fのない領域において、異物領域Fがあると誤判定することを防止できる。一方、画像の濃度値が小さい(低濃度の)下蓋相当領域A4については、精度のよい異物検出を行うことができる。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、判定部36は、検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像と、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像と、について異物判定を行っているが、これに限定されるものではない。検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像についてのみ異物判定を行ってもよい。このような検査であっても、側壁相当領域A2と下蓋相当領域A4との両方を含むX線画像について異物検査を行うことができる。
ただし、側壁相当領域A2は下蓋相当領域A4よりも濃度値が大きいため、単一の判定条件では検査基準が甘くなる場合があることから、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像(下蓋相当領域A4のX線画像)について、判定条件を変えて(厳しい検査基準で)、異物の有無の判定を行うことが望ましい。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、判定部36は、検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像と、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像と、について異なる閾値を用いることで判定条件を変更しているが、これに限定されるものではない。
例えば、検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像と、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像とに対して、それぞれ異なる画像処理を実行することで判定条件を変更してもよい。例えば、検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像には濃度値の平均値が大きな画像に適した画像処理を、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像には異物検査の精度を向上させる画像処理を実行し、これにより判定条件を変更してもよい。
また、例えば、検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像と、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像とについて、異なる判定手法により異物判定を実行してもよい。例えば、検査対象領域から第1マスク領域M1を除いた領域のX線画像には濃度値の平均値が大きな画像に適した異物の判定手法を、検査対象領域から第2マスク領域M2を除いた領域のX線画像には異物検査の精度を向上させる判定手法を、それぞれ用いてもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、X線検査装置10により円筒状の容器Cに入った缶詰Pの異物検査が行われるが、これに限定されるものではない。X線検査装置10は、例えば角筒状の容器本体と、上蓋及び下蓋と、容器本体と上蓋及び下蓋との境界の上縁及び下縁と、を有する容器内の異物検査にも適用可能である。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、X線検査装置10により容器C内の異物検査が行われるが、マスク領域設定部35により第1マスク領域M1を設定する処理を行うことで、容器Cの形状異常(上縁104又は下縁105の凹み)も検査可能である。
例えば、下縁105が内側に凹むように変形している場合、画像生成部33により生成されたX線画像に対して二値化が行われることで、図12(a)のような、黒色の画素が下蓋相当領域A4側に突出した突出部Zを有する画像H1が生成される。このような画像H1に収縮処理及び膨張処理を実行すると、他の画素から孤立した黒色の画素は消去されるため、画像H1の突出部Zの先端の画素が白色に置換された図12(b)のような画像H3が生成される。更に、画像H3に対して収縮処理を実行すると、図12(c)のような画像H4が生成され、最終的には、第1マスク領域M1として図12(d)のような領域が設定される。つまり、画像H1の突出部Zの先端部分は、第1マスク領域M1から除外されるため、下縁105の凹みが異物として認識され、異物処理と併せて容器Cの形状異常も認識することができる。
(5−5)変形例E
上記実施形態では、判定部36は、検査対象領域から第1マスク領域M1を除外した領域のX線画像に対して第1判定条件(X線画像の画素の濃度が第1閾値より大きい場合に異物が存在すると判定)で、検査対象領域から第2マスク領域M2を除外した領域のX線画像には第2判定条件(X線画像の画素の濃度が第2閾値より大きい場合に異物が存在すると判定)で、それぞれ異物判定を行う。第1閾値は、第2閾値よりも大きな値に設定される。
しかし、画像処理の方法やモニタ20への表示方法によっては、X線画像において、X線ラインセンサ14の画素センサ14aが検出したX線の強度が強いほど濃度関連値を大きく、X線の強度が弱いほど濃度関連値を小さく設定することも可能である。この場合には、第1判定条件は、X線画像の画素の濃度関連値が第1閾値より小さい場合に異物が存在すると判定するものとなり、第2判定条件は、X線画像の画素の濃度関連値が第2閾値より小さい場合に異物が存在すると判定するものとなる。第1閾値は、第2閾値よりも小さな値に設定される。
なお、変形例Eの内容は、本質的には上記実施形態と同じ内容である。
本発明は、缶詰などの筒状容器内の異物検査を精度よく実施可能なX線検査装置として有用である。
10 X線検査装置
13 X線照射器(照射部)
14 X線ラインセンサ(検出部)
33 画像生成部
34 検査領域設定部
35 マスク領域設定部
36 判定部
101 容器本体
102 上蓋
103 下蓋
104 上縁
105 下縁
A1 上縁相当領域
A2 側壁相当領域
A3 下縁相当領域
A4 下蓋相当領域
M1 第1マスク領域(マスク領域)
G1 画像(第1画像,第3画像)
G2 画像(第4画像)
G3 画像(第1画像)
G4 画像(第2画像)
特開2001−281173号公報

Claims (6)

  1. 筒状本体と、前記筒状本体の端部開口を塞ぐ上蓋及び下蓋と、前記筒状本体と前記上蓋及び前記下蓋との境界に設けられた上縁及び下縁と、を有する筒状容器に入った内容物を検査するX線検査装置であって、
    前記筒状容器に対して、前記上蓋側からX線を照射する照射部と、
    前記筒状容器を透過したX線を検出する検出部と、
    前記検出部によるX線の検出結果を用いてX線画像を生成する画像生成部と、
    前記X線画像内の、前記上縁の投影領域に相当する上縁相当領域、前記下縁の投影領域に相当する下縁相当領域、及び、前記上縁相当領域と前記下縁相当領域との間の、前記筒状本体の側壁の投影領域に相当する側壁相当領域を、検査対象領域として設定する検査対象領域設定部と、
    前記上縁相当領域及び前記下縁相当領域をマスク領域として設定するマスク領域設定部と、
    前記検査対象領域内であって前記マスク領域外の前記X線画像を用いて異物の有無を判定する判定部と、
    を備えるX線検査装置。
  2. 前記マスク領域設定部は、前記X線画像を用いて、画素の濃度に応じて二値化された第1画像を生成し、前記第1画像に対して収縮処理を行って第2画像を生成し、前記第1画像と前記第2画像とを比較して前記第1画像でのみ高濃度の画素が存在する領域を前記マスク領域として設定する、
    請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記マスク領域設定部は、前記X線画像を画素の濃度に応じて二値化して第3画像を生成し、前記第3画像を収縮処理して第4画像を生成し、前記第4画像を膨張処理することで前記第1画像を生成する、
    請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記検査対象領域設定部は、前記下縁相当領域の内部の、前記下蓋の投影領域に相当する下蓋相当領域を、さらに前記検査対象領域として設定する、
    請求項1から3のいずれかに記載のX線検査装置。
  5. 前記判定部は、前記側壁相当領域における異物の有無を前記側壁相当領域の前記X線画像を用いて第1判定条件により判定し、前記下蓋相当領域における異物の有無を前記下蓋相当領域の前記X線画像を用いて前記第1判定条件と異なる第2判定条件により判定する、
    請求項4に記載のX線検査装置。
  6. 前記第1判定条件は、前記X線画像の画素の濃度が第1値より大きい場合に異物が存在すると判定するものであって、
    前記第2判定条件は、前記X線画像の画素の濃度が第2値より大きい場合に異物が存在すると判定するものであって、
    前記第1値は、前記第2値よりも大きい、
    請求項5に記載のX線検査装置。
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