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JP5925578B2 - スクロール膨張機 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動軸と一体の駆動スクロール体と従動スクロール体とが同期回転する両回転型スクロール膨張機に関する。
従来の発電システムは、数百kW以上の大型プラントが主で、小型発電は簡易構造のエンジン発電機等が主流であった。しかし、最近では、省エネ志向が浸透し、再生エネルギー特措法が成立するなど、小型発電のニーズと市場は広がりつつある。一方、太陽光発電や風力発電は、未だ費用対効果が向上していない。他方、75〜150℃のお湯や蒸気を熱源に用い、低沸点の作動媒体を介して小型発電機を駆動させるバイナリー発電システムが開発されている。
このような動きの中で、スクロール膨張機は、トルク変動が少ないことから、小型発電システムに好適な膨張機として注目されてきている。スクロール型流体機械は、一対のスクロール体の端板と螺旋形状のラップとで三日月形の圧縮室や膨張室を形成するものである。特許文献1には、一方が固定スクロール体で、他方が旋回スクロール体であり、固定スクロール体に対して旋回スクロール体を旋回させて、膨張室を形成する片側旋回方式のスクロール膨張機が開示されている。かかる構成のスクロール型流体機械では、動的シールとなるので、膨張室を形成する端板やラップの接触部位で騒音や摩耗が激しくなる傾向がある。これによって、膨張室のシール性が損なわれるおそれがある。
特許文献2には、両回転型スクロール型流体機械が開示されている。両回転型スクロール型流体機械は、駆動スクロール体と従動スクロール体とを連動機構を介して同期回転させることで、接触部位での騒音や摩耗を低減可能にしている。両回転型では、駆動スクロール体に対して従動スクロール体を偏心回転させて圧縮室や膨張室を形成している。
特許文献2に開示された両回転型スクロール型流体機械は、従動スクロール体の端板の両面側に圧縮室又は膨張室を形成した、所謂「ダブルラップ・スクロール構造」を有している。このように、両側に圧縮室又は膨張室を形成することで、高圧流体の供給量や出力(回転トルク)を増加できる。また、駆動スクロール体や従動スクロール体に加わるスラスト方向荷重を相殺できるため、駆動スクロール体や従動スクロール体の支持構造を簡素化できるという利点がある。
特許文献3には、固定スクロール体と旋回スクロール体とを備えたスクロール型流体機械において、旋回スクロール体の端板に断熱材を埋設した構成が開示されている。これによって、圧縮室や膨張室の熱が旋回スクロール体の駆動軸を支持する軸受に伝わるのを防止している。特許文献4には、駆動スクロール体の端板にファンブレードを形成し、このファンブレードによって外部からハウジング内に冷却空気を導入し、ハウジング内を冷却するようにした構成が開示されている。
特開2009−299653号公報 特開平6−341381号公報 特開昭59−34494号公報 特開2004−286025号公報
スクロール膨張機では、膨張室に供給される高温高圧の作動媒体の膨張力によって駆動軸を回転する。そのため、膨張室に供給される前に作動媒体の漏れや温度低下による事前膨張が起ると、駆動軸の出力(回転トルク)が低下する。従って、高出力を得るためには、膨張室に供給する作動媒体の供給路のシール性を良くし、事前膨張を防ぐ必要がある。しかし、両回転型スクロール膨張機の場合、駆動スクロール体と従動スクロール体とが共に回転するため、作動媒体の供給路を確保するのは容易ではない。特に、ダブルラップ・スクロール構造のスクロール膨張機では、ダブル膨張室に作動媒体を導入する必要があるため、供給路の確保はさらに難しくなる。
特許文献2に開示されたスクロール圧縮機を膨張機として用いる場合、駆動軸に設けられた導入孔から高温高圧の作動媒体を膨張室に供給することになる。しかし、この供給手段では、駆動軸や従動スクロール体を回転可能に支持する軸受が作動媒体の熱に晒されて劣化し、軸受及び軸受内に封入されたグリースの寿命を低下させるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑み、両回転型スクロール膨張機において、駆動軸に作動媒体導入孔を設けたとき、駆動軸等を回転支持する軸受を作動媒体の熱から保護し、該軸受及び軸受内封入グリースの劣化を防止することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のスクロール膨張機は、駆動軸と、該駆動軸に一体に設けられた駆動スクロール体と、該駆動軸の回転軸に対して偏心した回転軸線を有する従動スクロール体と、駆動スクロール体と該従動スクロール体とを同期回転させる連動機構と、駆動軸及び従動スクロール体を固定フレームに回転自在に支持する軸受とで構成されている。従動スクロール体は前記連動機構によって駆動スクロール体と同期回転し、駆動スクロール体と従動スクロール体とで三日月形の膨張室を形成する。
加えて、駆動軸に膨張室の径方向中心部に開口する作動媒体導入孔が設けられ、かつ軸受と作動媒体導入孔との間の領域に、作動媒体導入孔を囲う断熱層が設けられている。この断熱層によって作動媒体の熱が軸受に伝わるのを抑制でき、軸受及び軸受内封入グリースの劣化を防止でき、これらの寿命低下を防止できる。断熱層は、例えば、断熱性及び耐熱性のあるフッ素樹脂、あるいは断熱性がある他のエンジニアリングプラスチックを用いることができる。あるいは駆動軸の材料とは異種の金属からなるスリーブを駆動軸に装着するようにしてもよい。これによって、駆動軸と該スペースとの間の熱伝達を抑制し、軸受への熱伝達を抑制できる。
前記断熱層は、その内表面が前記作動媒体導入孔に面するように配置され、かつ該作動媒体導入孔の該断熱層と隣接する領域と段差なく連設されているとよい。これによって、断熱層が直接作動媒体に接するので、断熱層の外側に配置された駆動軸及び軸受を作動媒体の熱から保護できる。また、該断熱層の境界で作動媒体導入孔に段差が形成されないので、作動媒体の流れが乱れず、圧力損失が発生しない。あるいは、断熱層の他の構成として、軸受内側の駆動軸の外周面に断熱性の円筒形状カラーを装着するようにしてもよい。
前記断熱層に加えて、軸受がケーシングの収容されているとき、該ケーシングの外表面に冷却フィンを形成するとよい。この冷却フィンの冷却効果によって、軸受の冷却効果をさらに促進できる。
本発明が適用されるスクロール膨張機は、駆動スクロール体及び従動スクロール体を収容するハウジングが設けられているとき、駆動軸が該ハウジングの内部領域を単一かつ一体で貫通する駆動軸で構成され、駆動スクロール体は、従動スクロール体の両側に配置される2枚の第1の端板と、該2枚の第1の端板から夫々内方へ突出する螺旋形状の第1のラップとを有し、従動スクロール体は、前記2枚の第1の端板間に配置された第2の端板と、第2の端板の両面から突出する第2のラップとを有し、第1の端板、第2の端板、第1のラップ及び第2のラップによって第2の端板の両側に膨張室を形成してなるものであるとよい。
かかる構成のスクロール膨張機では、ダブル膨張室を形成することで、出力(回転トルク)を増大できると共に、駆動スクロール体及び従動スクロール体に加わるスラスト方向荷重を相殺できるので、駆動スクロール体及び従動スクロール体の支持構造を簡素化できる。また、駆動軸がハウジングの内部領域を貫通する単一の駆動軸で構成されているので、ハウジングの内部で駆動軸の軸心合わせが不要になる。また、かかる構成の駆動軸に作動媒体導入孔を形成することで、シール性能を向上でき、かつ作動媒体の温度低下による事前膨張をなくし、高圧の作動媒体を膨張室に供給できるので、出力を増大できる。また、ダブル膨張室に設けられる作動媒体導入孔の開口の位置決めが容易になると共に、開口位置を適宜選択することで、両膨張室へ作動媒体を均等に供給できる。
また、前記スクロール膨張機とは別な構成として、ハウジングの内部を単一かつ一体で貫通する貫通軸の代わりに、駆動軸が互いに同軸に配置された第1の駆動軸と第2の駆動軸とで構成され、第1の駆動軸及び第2の駆動軸の一方が駆動スクロール体の2枚の第1の端板の一方に結合され、他方が2枚の第1の端板の他方に結合され、第1の駆動軸又は第2の駆動軸に作動媒体導入孔が穿設されているとよい。
かかる構成の駆動軸とすれば、膨張室の中心部で駆動軸をなくすことができるので、その分膨張室のスペースを大きく取ることができる。そのため、膨張室での作動媒体の膨張比を大きくすることができ、これによって、スクロール膨張機の出力を増大できる。
本発明のスクロール膨張機によれば、両回転型であって、駆動軸に膨張室の径方向中心部に開口する作動媒体導入孔が穿設され、駆動軸等を回転支承する軸受と作動媒体導入孔との間の領域に、作動媒体導入孔を囲う断熱層が形成されているので、この断熱層によって作動媒体の熱が軸受に伝わるのを抑止できる。これによって、軸受及び軸受内に封入されたグリースの劣化及び寿命低下を防止できる。
本発明装置の第1実施形態に係るスクロール膨張機の正面視断面図である。 図1中の一部拡大図である。 本発明装置の第2実施形態に係るスクロール膨張機の正面視断面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明装置の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。本実施形態のスクロール膨張機は、例えば、前述のバイナリー発電システムに適用可能である。この発電システムでは、加圧された低沸点の作動媒体をスクロール膨張機に導入し、作動媒体の膨張力を利用して駆動軸を回転させ、スクロール膨張機の駆動軸に接続された発電機で発電を行う。図1において、スクロール膨張機10Aのハウジング12は、中空円筒形をなす一対のケーシング12a及び12bで構成されている。ケーシング12a及び12bの端部が互いに突き合わされ、内部に中空空間を形成している。ケーシング12bの端面外周側部位に、膨張後の作動媒体wをハウジング12の外部へ吐出する吐出口14が設けられている。
ケーシング12a及び12bの中心軸線上に開口16及び18が形成され、該開口に円形断面の駆動軸20が貫通配置されている。駆動軸20の一端には発電機22が設けられ、駆動軸20の回転によって発電が可能になる。開口16及び18と駆動軸20との間に、シール用のパッキン24が挿入されている。開口16、18付近のケーシング12a、12bには、段部26a、28a及び26b、28bが形成され、これら段部26a、28a及び26b、28bの内側に転がり軸受30a、32a及び30b、32bが配置されている。
駆動軸20には駆動スクロール体34が一体に結合されている。駆動スクロール体34は、一対の分割スクロール体34a及び34bで構成されている。分割スクロール体34aは、環状の端板36aと、端板36aから垂直方向に立設された螺旋形状のラップ38aとで構成され、端板36aの内周縁が駆動軸20に結合されている。分割スクロール体34bは、環状の端板36bと、端板36bから垂直方向に立設された螺旋形状のラップ38bとで構成され、端板36bの内周縁が駆動軸20に結合されている。分割スクロール体34a及び34bの外周部同士がボルト40で結合されている。ラップ38a及び38bの先端には、後述する従動スクロール体42の端板44が挿入可能な間隔が設けられている。
従動スクロール体42は、ラップ38a、38b間に配置される円形の端板44と、端板44の両面から垂直方向へ立設される2つの螺旋形状のラップ46a及び46bと、端板36a、36bの外側で、駆動軸20の周囲に配置されたボス部48a及び48bとで構成されている。ボス部48aには、ボス部48aから一方向に延設されたアーム49aが一体に設けられ、ラップ46aの外周部とボルト50aで結合されている。同様に、ボス部48bには、ボス部48bから一方向に延設されたアーム49bが一体に設けられ、アーム49bはラップ46bの外周部とボルト50bで結合されている。こうして、駆動スクロール体34及び従動スクロール体42の端板6a、36b、44とラップ38a、38b、46a、46bとで、端板44の両側に膨張室e1及びe2が形成される。
駆動軸20は、転がり軸受30a及び30bで回転自在に支持されている。従動スクロール体42のボス部48aは、転がり軸受32aで回転自在に支持され、ボス部48bは転がり軸受32bで回転自在に支持されている。ボス部48a及び48bの回転軸線Cは、駆動軸20の回転軸線Cに対してtだけ偏心している。こうして、従動スクロール体42は、駆動軸20に対してtだけ偏心した位置で回転する。
駆動スクロール体34と従動スクロール体42とは、連動機構52を介して互いに同期回転する。連動機構52は、例えば、駆動軸20の周囲に等間隔に4個設けられている。以下、図2により、ボス部48aと分割スクロール体34a間に設けられた連動機構52を例に取って、連動機構52の構成を説明する。図2において、分割スクロール体34aに対面するアーム49aに、円筒形の凹部54が刻設されている。凹部54に短軸円筒体56が挿入され、短軸円筒体56と凹部54との間に転がり軸受58が介装されている。短軸円筒体56は、転がり軸受58によって凹部54内で回転自在である。
短軸円筒体56には、中心軸線Cから偏心した領域に円形の孔56aが穿設され、該孔56aにピン構造体60を構成する円形のピン60aが圧入されている。ピン構造体60は、ピン60aと、大径の円板60bと、円筒形の基部60cとが一体に構成されている。短軸円筒体56に対面した端板36aの外面にボス部62が突出形成され、ボス部62に円筒形状の凹部64が形成されている。該凹部64にピン構造体60の基部60cが圧入されている。ピン60aの中心軸線Cは、短軸円筒体56の中心軸線Cと偏心量tだけ偏心している。この偏心量tは、駆動軸20の回転軸線Cとボス部48aの回転軸線Cとの偏心量tと同一である。
駆動軸20には、軸方向に作動媒体導入孔66が穿設されている。作動媒体導入孔66の一端は、駆動軸20の端面20aに開口すると共に、他端は径方向孔68が連設され、径方向孔68の開口68aは、膨張室e1及びe2の中心部に開口している。端板44には、駆動軸20に対して従動スクロール体42の偏心運動を許容させるため、駆動軸20に対面した部位に凹部44aが形成され、凹部44aと駆動軸20との間に隙間sが形成されている。開口68aは、端板36aと36bとの中間で端板44を均等に跨いた位置で、隙間sに向かって開口している。また、駆動軸20の端面20aにカバー70が設けられ、カバー70には、作動媒体導入孔72が設けられている。
転がり軸受30b及び32bの内側領域では、作動媒体導入孔66に面した駆動軸20の内周面に、円筒形状の断熱スリーブ74が装着されている。断熱スリーブ74の材質は、断熱性及び耐熱性のあるフッ素樹脂でできている。断熱スリーブ74に隣接した作動媒体導入孔66との境界は、段差のない曲面を形成している。また、ハウジング12の段部26b及び28bの外周面に複数の冷却フィン76が設けられている。複数の冷却フィン76は、駆動軸20の軸線方向に延設され、かつ互いに間隔を置いて放射状に配置されている。
かかる構成において、高温高圧の作動媒体wが作動媒体導入孔72及び66から径方向孔68を経て膨張室e1及びe2に導入されると、作動媒体wの膨張力で駆動スクロール体34と共に、駆動軸20に回転トルクが付与され、駆動軸20が回転する。駆動スクロール体34が回転することで、連動機構52を介し従動スクロール体42も同期回転する。駆動軸20が回転することで、駆動軸20に接続された発電機22が発電を行う。膨張室e1、e2で膨張した後の作動媒体wは、吐出口14からハウジング12の外部へ吐出する。
本実施形態によれば、転がり軸受30b及び32bの内側領域で、駆動軸20に形成された作動媒体導入孔66の周囲に断熱スリーブ74が装着されているので、作動媒体wの熱が転がり軸受30b及び32bに伝わるのを抑制できる。そのため、転がり軸受30b、32b及び転がり軸受30b、32bの内部に封入されたグリースの劣化を防止し、これらの寿命低下を防止できる。また、ハウジング12の段部26b及び28bの外周面に複数の冷却フィン76が設けられているので、転がり軸受30b及び32bの冷却効果をさらに向上できる。
また、2列の膨張室e1、e2を形成しているので、作動媒体wの供給量を増加でき、駆動軸20に加わる回転トルクを増大できるので、発電機22による発電量を増大できる。また、端板44の両側に膨張室e1、e2を形成しているので、駆動スクロール体34や従動スクロール体42に加わるスラスト力を相殺できるので、駆動スクロール体34及び従動スクロール体42の支持構造を簡素化できる。
また、駆動軸20がダブル膨張室e1、e2を貫通した単一かつ一体の駆動軸で構成されているので、軸心合わせが不要になると共に、かかる貫通軸に作動媒体導入孔66を設けているので、シール性の良くかつ温度低下による事前膨張が起らない導入孔を形成できる。これによって、ダブル膨張室e1、e2に高圧の作動媒体wを供給でき、スクロール膨張機10Aの出力が低下しない。また、駆動軸20が単一の貫通軸で構成されているので、径方向孔68の位置決めが容易になると共に、径方向孔68の開口68aを端板44を均等に跨いだ位置で隙間sに向かって開口しているので、膨張室e1及びe2に均等に作動媒体wを供給できる。そのため、1つの開口68aを設けるだけで済むので、径方向孔68の加工工数を低減できる。
また、簡素な構成の連動機構52を用いたので、駆動スクロール体34や従動スクロール体42の回転に要するトルクを低減でき、その分発電機22の発電量を増加できる。また、従動スクロール体42のボス部48a、48bと端板36a、36bとはアーム49a、49bを介して結合されているので、特許文献2のような膨張室形成部全体を覆うハウジングを必要としない。そのため、従動スクロール体42の重量を軽減できるので、従動スクロール体42の回転に要する駆動力を軽減でき、その分発電機22の発電量を増加できる。なお、本実施形態では、駆動軸20が貫通軸であるため、膨張室e1、e2の膨張比を大きく取れないが、バイナリー発電システムでは、大きな膨張比を必要としない。
(実施形態2)
次に、本発明装置の第2実施形態を図3により説明する。本実施形態のスクロール膨張機10Bは、駆動軸が第1の駆動軸20bと第2の駆動軸20cとに分離している。第1の駆動軸20bは、駆動スクロール体34の端板36aに連結されている。第2の駆動軸20cは駆動スクロール体34の端板36bに連結されている。第1の駆動軸20bと第2の駆動軸20cとは、これらの中心軸線C及びCが一致するように配置されている。端板36bの中心部には、作動媒体導入孔66と膨張室e2とを連通する開口37が設けられ、端板44には、膨張室e1と膨張室e2とを連通する開口44bが設けられている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
かかる構成において、高温高圧の作動媒体wが作動媒体導入孔72及び66から開口37を経て膨張室e2に進入し、さらに膨張室e2から開口44bを経て膨張室e1に進入する。膨張室e1、e2に進入した作動媒体wの膨張力で、駆動スクロール体34と共に、第1の駆動軸20b及び第2の駆動軸20cが回転する。駆動スクロール体34が回転することで、連動機構52を介し従動スクロール体42も、駆動スクロール体34に対して偏心した状態で従動回転する。駆動軸20bが回転することで、駆動軸20bに接続された発電機22が発電を行う。膨張室e1、e2で膨張した後の作動媒体wは、吐出口14からハウジング外へ吐出する。
本実施形態によれば、駆動スクロール体34及び従動スクロール体42の中心部に駆動軸がなく、ここに膨張室e1及びe2を形成できるので、作動媒体wの膨張比を増大できる。そのため、スクロール膨張機10Bの出力を増大でき、発電機22の発電量を増大できる。
本発明によれば、両回転型スクロール膨張機において、高温高圧の作動媒体を駆動軸に設けた導入孔を通して導入する際に、駆動軸等を回転支承する軸受の劣化を抑止できる。
10A、10B スクロール膨張機
12 ハウジング
12a、12b ケーシング
14 吐出口
16,18、37 開口
20 駆動軸
20a 端面
20b 第1の駆動軸
20c 第2の駆動軸
22 発電機
24 パッキン
26a、26b、28a、28b 段部
30a、30b、32a、32b 転がり軸受
34 駆動スクロール体
34a、34b 分割スクロール体
36a、36b 端板(第1の端板)
38a、38b ラップ(第1のラップ)
40 ボルト
42 従動スクロール体
44 端板(第2の端板)
44a 凹部
44b 開口
46a、46b ラップ(第2のラップ)
48a、48b ボス部
49a、49b アーム
50a、50b ボルト
52 連動機構
54 凹部
56 短軸円筒体
56a 孔
58 転がり軸受
60 ピン構造体
60a ピン(軸体)
60b 円板
60c 基部
62 ボス部
64 凹部
66、72 作動媒体導入孔
68 径方向孔
68a 開口
70 カバー
74 断熱スリーブ
76 冷却フィン
、C 回転軸線
、C、C、C 中心軸線
e1、e2 膨張室
s 隙間
t 偏心量
w 作動媒体

Claims (5)

  1. 駆動軸と、該駆動軸に一体に設けられた駆動スクロール体と、該駆動軸の回転軸線に対して偏心した回転軸線を有する従動スクロール体と、該駆動スクロール体と該従動スクロール体とを同期回転させる連動機構と、前記駆動軸及び従動スクロール体を固定フレームに対して回転自在に支持する軸受とで構成され、
    前記駆動スクロール体と前記従動スクロール体とで膨張室が形成され、前記駆動軸に前記膨張室の径方向中心部に開口する作動媒体導入孔から軸方向に沿って延在するとともに前記膨張室に連通するように作動流体の導入流路が設けられ、かつ前記軸受と前記導入流路との間の領域に、前記導入流路を囲う断熱層が設けられていることを特徴とするスクロール膨張機。
  2. 前記断熱層は、その内表面が前記作動媒体導入孔に面するように配置され、かつ該作動媒体導入孔の該断熱層と隣接する領域と段差なく連設されていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール膨張機。
  3. 前記固定フレームが前記軸受を収容するケーシングであり、該ケーシングの外表面に冷却フィンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール膨張機。
  4. 前記駆動スクロール体及び従動スクロール体を収容するハウジングが設けられ、前記駆動軸は前記ハウジングの内部領域を単一かつ一体で貫通する駆動軸で構成され、
    前記駆動スクロール体は、前記従動スクロール体の両側に配置される2枚の第1の端板と、該2枚の第1の端板から夫々内方へ突出する螺旋形状の第1のラップとを有し、前記従動スクロール体は、前記2枚の第1の端板間に配置された第2の端板と、該第2の端板の両面から突出する第2のラップとを有し、前記第1の端板、第1のラップ、第2の端板及び第2のラップで第2の端板の両側に膨張室を形成してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のスクロール膨張機。
  5. 前記駆動スクロール体は、前記従動スクロール体の両側に配置される2枚の第1の端板と、該2枚の第1の端板から内方へ突出する螺旋形状の第1のラップとを有し、前記従動スクロール体は、前記2枚の第1の端板間に配置された第2の端板と、該第2の端板の両面から突出する第2のラップとを有し、前記第1の端板、第1のラップ、第2の端板及び第2のラップでこれら端板とラップとで第2の端板の両側に2つの膨張室を形成してなり、
    前記駆動軸は互いに同軸に配置された第1の駆動軸及び第2の駆動軸で構成され、第1の駆動軸及び第2の駆動軸のうちの一方が前記駆動スクロール体の2枚の第1の端板の一方に結合され、第1の駆動軸及び第2の駆動軸のうちの他方が前記2枚の第1の端板の他方に結合され、第1の駆動軸又は第2の駆動軸に前記作動媒体導入孔が穿設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のスクロール膨張機。
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