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JP6474661B2 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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JP6474661B2
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Description

本発明は、車両用動力伝達装置に関する。
特許文献1には、無段変速機構(CVT)にLOW固定段を追加した構成が開示されている。特許文献1の構成では、入力軸に配置されたCVT用クラッチと、ドリブンプーリが配置されたセカンダリーシャフト軸にLOWクラッチが配置されている。そして、セカンダリーシャフト軸とディファレンシャル機構の回転中心軸との間に後進クラッチが配置された構成になっている。シフトポジションに応じて3つのクラッチの係合状態が切替えられる。
特許文献2には、2つのクラッチ(LOW/リバース/オーバドライブクラッチ、CVTクラッチ)と、クラッチの係合状態を制御するための2つのサーボ機構(LOW/オーバドライブサーボ機構、リバースサーボ機構)を用いる構成が開示されている。
特開2004−245329号公報 特開2007−278475号公報
特許文献1の構成では、変速機構を介して増幅されたトルクを受け付けて、ディファレンシャル機構側に伝達するために後進クラッチの大型化が必要とされる。一方、特許文献1の構成では、CVT走行時やLow走行時において後進クラッチを解放状態に切替えても、大型化された後進クラッチの摩擦により発生する引き摺りトルクの影響を受けながらCVT走行やLow走行を行うことになる。引き摺りトルクは、CVT走行やLow走行における駆動トルクを減少させる損失となり、駆動効率を低減させる要因となり得る。
特許文献2の構成では、後進クラッチの引き摺りトルクの影響は低減されるが、LOW/オーバドライブサーボ機構やLowドリブンギヤ等を配置するためのシャフトを新たに設ける必要がり、装置は大型化する。
更に特許文献2の構成では、LowレンジからRvsレンジへのシフトポジションの変更、あるいはRvsレンジからLowレンジへのシフトポジションの変更を、図4のようなシーケンスで行う必要がある。図4において、○印は、クラッチの係合状態を示し、×印はクラッチの解放状態を示している。
例えば、LowレンジからRvsレンジへのシフトポジションの変更を行う場合に、まず、LOW/リバース/オーバドライブクラッチを係合状態から解放状態に切替える。そして、LOW/オーバドライブサーボ機構をLowからニュートラル(N)に切替える。LOW/オーバドライブサーボ機構の切替が完了した後、更に、リバースサーボ機構(RVSサーボ)をニュートラル(N)からRVSに切替える。そして、LOW/リバース/オーバドライブクラッチを解放状態から係合状態に切替える。これらのシーケンスにより、LowレンジからRvsレンジへのシフトポジションの変更が確定する。
LOW/リバース/オーバドライブクラッチと、リバースサーボ機構(RVSサーボ)を並列に操作できない理由として以下の理由が挙げられる。LOW/リバース/オーバドライブクラッチが解放されていない場合、また、その引きずりトルクが十分に低下していない状態では、車輪からトルクコンバータまでが直結された状態になっている。しかしながら、リバースサーボ機構(RVSサーボ)での切り替え時にはトルクコンバータのイナーシャ、およびエンジンの駆動トルクに抗して、リバースサーボ機構(RVSサーボ)の動作を同期させる必要があり、同期トルク容量の小さなリバースサーボ機構(RVSサーボ)では十分な同期性能が得られない。
そのためリバースサーボ機構(RVSサーボ)の切替えを行う場合には、LOW/リバース/オーバドライブクラッチを切り、トルクコンバータのイナーシャ、およびエンジンの駆動トルクを遮断した状態にして同期トルクを低減する必要がある。このような理由により、特許文献2の構成では、LOW/リバース/オーバドライブクラッチと、リバースサーボ機構(RVSサーボ)とを並列に操作することができず、シフトポジションを変更するために所定の時間を要する。
本発明は、上記の課題に鑑み、クラッチの引き摺りトルクの影響を低減し、かつ、シフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能な車両用動力伝達装置を提供する。
本発明の第1の側面の車両用動力伝達装置は、ドライブプーリ(60)と、ドリブンプーリ(65)と、前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に巻き掛けられた無端伝動帯(14)とを有する無段変速機構と、前記無段変速機構に対して並列に配置された有段回転伝達機構と、を有する車両用動力伝達装置であって、
原動機からの駆動力を入力可能な入力軸(100)と、前記入力軸(100)に対して平行に配置され、前記ドライブプーリが配置された第1プーリ軸(200)と、前記入力軸(100)に対して平行に配置され、前記ドリブンプーリが配置された第2プーリ軸(300)と、前記第1プーリ軸(200)と同心の中空構造を有し、前記1プーリ軸(200)の外周を相対回転可能な中間軸(150)と、前記入力軸(100)に配置された前進ドライブギヤ(11)と、前記中間軸(150)に配置され前記前進ドライブギヤ(11)と噛み合う前進ドリブンギヤ(12)とを有する第1ギヤ列(10)と、前記入力軸(100)に配置された後退ドライブギヤ(21)と、前記中間軸(150)に配置された後退ドリブンギヤ(22)と、前記後退ドライブギヤ(21)および前記後退ドリブンギヤ(22)とに噛み合うギヤ(23)とを有する第2ギヤ列(20)と、前記入力軸(100)に配置された固定段ドライブギヤ(31)と、前記第2プーリ軸(300)に配置され前記固定段ドライブギヤ(31)と噛み合う固定段ドリブンギヤ(32)とを有する第3ギヤ列(30)と、前記前進ドライブギヤ(11)または前記後退ドライブギヤ(21)を選択的に前記入力軸(100)に係合する選択切替機構(50)と、前記第1プーリ軸(200)と前記中間軸(150)とを係合する第1クラッチ(41)と、前記入力軸(100)と前記固定段ドライブギヤ(31)とを係合する第2クラッチ(42)と、を備え、
前記第2クラッチ(42)の係合により前記第3ギヤ列(30)で走行している場合に、前記選択切替機構(50)は、前記後退ドライブギヤ(21)を前記入力軸(100)に係合させる動作を、前記第2クラッチ(42)の係合を解放する動作と並列に行うことができるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第2の側面によれば、前記固定段ドリブンギヤ(32)と、前記第2プーリ軸(300)との間には、前記第2プーリ軸(300)の回転が前記固定段ドリブンギヤ(32)の回転を超える過回転となる場合に、前記固定段ドリブンギヤ(32)と前記第2プーリ軸(300)との係合を解除するワンウェイクラッチ(33)が構成されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第3の側面によれば、前記第1クラッチ(41)は、前記第1プーリ軸(200)上において、前記第3ギヤ列(30)と重なる位置に配置され、前記重なる位置は、前記固定段ドライブギヤ(31)が配置されている前記入力軸(100)上の位置と、前記固定段ドリブンギヤ(32)が固定されている前記第2プーリ軸(300)上の位置とを結ぶ前記第3ギヤ列(30)の軸線上の位置であることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第4の側面によれば、前記第2クラッチ(42)は、前記第3ギヤ列(30)の軸線と前記入力軸(100)と接続するエンジンとの間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第5の側面によれば、前記第1ギヤ列(10)および前記第2ギヤ列(20)は、前記ドライブプーリ(60)が配置されている前記第1プーリ軸(200)上の位置と、前記ドリブンプーリ(65)が配置されている前記第2プーリ軸(300)上の位置とを結ぶプーリ間の軸線と、前記第3ギヤ列(30)の軸線との間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第6の側面によれば、前記選択切替機構(50)は、前記入力軸(100)上において、前記前進ドライブギヤ(11)と、前記後退ドライブギヤ(21)との間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第7の側面によれば、車速を検出する検出手段(73)と、前記検出手段の検出結果により前記選択切替機構(50)の切替動作を制御する制御手段(ECU)と、を更に備え、前記第2クラッチ(42)の係合により前記第3ギヤ列(30)で走行している間に、前記検出手段(73)が予め定めた車速以下となることを検出した場合、前記制御手段(ECU)による前記切替動作の制御により、前記選択切替機構(50)は、前記第2ギヤ列(20)の後退ドライブギヤ(21)を前記入力軸(100)に係合することを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第8の側面によれば、前記選択切替機構(50)により、前記後退ドライブギヤ(21)が前記入力軸(100)に係合された後に、前記制御手段(ECU)は、前記第2クラッチ(42)の係合を解放する解放動作と、前記第1クラッチ(41)の係合動作とを並列に行うことを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第9の側面によれば、第1クラッチ(41)の係合により前記第2ギヤ列(20)で後退走行している場合に、前記選択切替機構(50)は、前記後退ドライブギヤ(21)および前記入力軸(100)の係合を解除する動作を、前記第2クラッチ(42)の係合動作と並列に行うことができるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用動力伝達装置の第10の側面によれば、前記前進ドライブギヤ(11)と、前記後退ドライブギヤ(21)とのうち、小径のギヤが、前記プーリ間の軸線と前記選択切替機構(50)との間に配置され、
前記前進ドライブギヤ(11)と、前記後退ドライブギヤ(21)とのうち、大径のギヤが、前記選択切替機構(50)と前記第3ギヤ列(30)の軸線との間に配置されることを特徴とする。
本発明の第1の側面乃至第10の側面の構成によれば、クラッチの引き摺りトルクの影響を低減し、かつ、シフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能な車両用動力伝達装置を提供することが可能になる。
また、本発明の第1の側面の構成によれば、切替選択機構は第1ギヤ列による前進走行または第2ギヤ列による後退走行を切替可能であり、第3ギヤ列で走行中において、切替選択機構は第2ギヤ列による後退走行を選択することができるように構成されている。これにより、クラッチの引き摺りトルクの影響を低減し、かつ、Low走行状態から後退走行へのシフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能になる。
また、本発明の第2の側面の構成によれば、オーバードライブ走行中における第2クラッチの引き摺りトルクの影響を低減することが可能になる。
また、本発明の第3の側面および第4の側面の構成によれば、第1クラッチが配置される第1プーリ軸と、第2クラッチが配置される入力軸との間の軸間距離を短くすることができ、車両用動力伝達装置の小型化を図ることが可能になる。
また、本発明の第5の側面の構成および第6の側面の構成によれば、第1プーリ軸の軸長を短くすることができ、車両用動力伝達装置の小型化を図ることが可能になる。
また、本発明の第7の側面乃至第9の側面の構成によれば、シフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能となり、シフトポジション変更の切替応答性を向上させることができる。
また、本発明の第10の側面の構成によれば、前進ドライブギヤおよび後退ドライブギヤのうち、小径のギヤが、ドライブプーリの位置に近い位置である、プーリ間の軸線と選択切替機構との間に配置される。これにより、ハウジング内における動力伝達機構の配置、選択切替機構をスライド移動させるためのシフター機構の配置についてレイアウトの自由度を向上させることが可能になる。
実施形態の車両用動力伝達装置の構成を説明する図。 CVTクラッチ、固定段クラッチ、および選択切替機構の締結状態とシフトポジションの関係を示す図。 Low走行レンジおよびRVS走行レンジの切替シーケンスを説明する図。 従来例の動力伝達装置における切替シーケンスを説明する図。
以下、図1〜図3に基づいて本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[車両用動力伝達装置の構成]
図1を参照して、本実施形態の車両用動力伝達装置の構成を説明する。車両用動力伝達装置は、ハウジングHSG内において、トルクコンバータTCおよび無段変速機構CVT、無段変速機構CVTに対して並列に配置された有段回転伝達機構GTを有する。無段変速機構CVTは、ドライブプーリ60と、ドリブンプーリ65と、ドライブプーリ60とドリブンプーリ65との間に巻き掛けられた無端伝動帯14(ベルト)とを有する。
トルクコンバータTCの入力側部材(ポンプインペラ)は不図示の原動機(エンジン)の出力軸と繋がり、トルクコンバータTCの出力側部材(タービンライナ)には、入力軸100が繋がっている。入力軸100は原動機からの駆動力が入力可能に構成されており、原動機(エンジン)の出力回転がトルクコンバータTCを介して入力軸100に伝達される。
<無段変速機構CVT>
ハウジング内には、入力軸100と所定間隔を有して、第1プーリ軸200および第2プーリ軸300および出力軸400が平行に配置されている。第1プーリ軸200および第2プーリ軸300に跨って、無段変速機構CVTが構成されている。
無段変速機構CVTは、第1プーリ軸200に配置されたドライブプーリ60(DR)と、第2プーリ軸300に配置されたドリブンプーリ65(DN)と、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ65の間に巻き掛けられた無端伝動帯14(例えば、金属Vベルト)とを備える。ドライブプーリ60は、第1プーリ軸200の上に配置された固定側プーリ半体61と、固定側プーリ半体61と一体回転し、且つ、これに対して近接・離反するように軸方向に移動可能に配置された可動側プーリ半体62とにより構成される。可動側プーリ半体62の側面にドライブ油室63が形成されており、制御部ECUは、ドライブ油室63にドライブ制御油圧を供給して可動側プーリ半体62の軸方向移動を制御することが可能である。
ドリブンプーリ65は、第2プーリ軸300の上に配置された固定側プーリ半体67と、固定側プーリ半体67と一体回転し、且つ、これに対して近接・離反するように軸方向に移動可能に配置された可動側プーリ半体66とにより構成される。可動側プーリ半体66の側面にはドリブン油室68が形成されており、制御部ECUは、ドリブン油室68にドリブン制御油圧を供給して可動側プーリ半体66の軸方向移動を制御することが可能である。
無段変速機構CVTの制御部ECUは、上記のようにドライブ油室63およびドリブン油室68への油圧供給を制御してドライブプーリ60およびドリブンプーリ65のプーリ幅を可変調整する。そして、無段変速機構CVTの制御部ECUは、無端伝動帯14の巻き掛け半径を可変設定し、ドライブプーリ60の回転を無段階に変速してドリブンプーリ65に伝達する変速制御を行う。
<有段回転伝達機構GT>
次に、有段回転伝達機構GTについて説明する。車両用動力伝達装置は、有段回転伝達機構GTとして、CVT前進走行(CVT)用の第1ギヤ列10と、CVT後退走行(RVS)用の第2ギヤ列20、およびLow固定段用(Low走行用)の第3ギヤ列30を有する。第1ギヤ列10は、無段変速機構CVTを前進駆動するための回転を伝達するギヤ列であり、第2ギヤ列20は、無段変速機構CVTを後退駆動するための回転を伝達するギヤ列である。第3ギヤ列30は、無段変速機構CVTを介さずに、Low走行を行うために入力軸100の回転を伝達するギヤ列である。
第1ギヤ列10および第2ギヤ列20は、入力軸100および第1プーリ軸200との間に構成されている。また、第3ギヤ列30は、入力軸100および第2プーリ軸300との間に構成されている。トルクコンバータTC側から見て、第3ギヤ列30を構成する固定段ドライブギヤ31、第1ギヤ列10を構成する前進ドライブギヤ11、第2ギヤ列20を構成する後退ドライブギヤ21が順番に入力軸100上に配置される。以下、各ギヤ列の構成について具体的に説明する。
(第1ギヤ列10および第2ギヤ列20)
入力軸100上には、第1ギヤ列10を構成する前進ドライブギヤ11が入力軸100に対して相対的に回転可能に配置されている。また、第2ギヤ列20を構成する後退ドライブギヤ21が入力軸100に対して相対的に回転可能に配置されている。
入力軸100上において、前進ドライブギヤ11および後退ドライブギヤ21の間には、選択切替機構50が入力軸100の軸方向にスライド移動可能に配置されている。選択切替機構50が図1の紙面の右方向にスライド移動すると、選択切替機構50は前進ドライブギヤ11と係合し、前進ドライブギヤ11は、選択切替機構50により入力軸100に係合された状態になる。一方、選択切替機構50が図1の紙面の左方向にスライド移動すると、選択切替機構50は後退ドライブギヤ21と係合し、後退ドライブギヤ21は、選択切替機構50により入力軸100に係合された状態になる。選択切替機構50の係合により、前進ドライブギヤ11および後退ドライブギヤ21の入力軸100に対する係合状態を切替えることができる。選択切替機構50により、入力軸100と係合されると、前進ドライブギヤ11または後退ドライブギヤ21は入力軸100の回転と同期して回転可能になる。
選択切替機構50は、前進ドライブギヤ11または後退ドライブギヤ21を選択的に入力軸100に係合可能にする機能を実現するが、選択切替機構50の機能を実現するためにクラッチを配置する場合に比べて、車両用動力伝達装置の小型化、軽量化、低コストが可能になる。
第1プーリ軸200と同心の中空構造を有し、第1プーリ軸200の外周を相対回転可能な中間軸150上には、第1ギヤ列10を構成する前進ドリブンギヤ12が配置されている。前進ドリブンギヤ12は前進ドライブギヤ11と噛み合い、前進ドライブギヤ11からの回転を中間軸150に伝達することが可能である。例えば、選択切替機構50により入力軸100に対して前進ドライブギヤ11が係合された状態で、入力軸100の回転は前進ドライブギヤ11および前進ドリブンギヤ12を介して中間軸150に伝達される。
また、中間軸150上には、第2ギヤ列20を構成する後退ドリブンギヤ22が配置されている。後退ドライブギヤ21および後退ドリブンギヤ22の間には、後退ドライブギヤ21および後退ドリブンギヤ22と噛み合うアイドラーギヤ23が配置されており、後退ドライブギヤ21の回転は、アイドラーギヤ23により反転して後退ドリブンギヤ22に伝達される。例えば、選択切替機構50により入力軸100に対して後退ドライブギヤ21が係合された状態で、入力軸100の回転は、後退ドライブギヤ21、アイドラーギヤ23、後退ドリブンギヤ22を介して中間軸150に伝達される。
第1プーリ軸200上には、第1プーリ軸200と中間軸150との係合、解放を可能にするCVTクラッチ41(第1クラッチ)が配置されている。CVTクラッチ41(第1クラッチ)により、中間軸150が第1プーリ軸200から解放された状態で、中間軸150は第1プーリ軸200に対して相対回転可能に構成されている。
CVTクラッチ41(第1クラッチ)により中間軸150が第1プーリ軸200に係合した状態で、中間軸150が回転すると中間軸150の回転は第1プーリ軸200に伝達され、無段変速機構CVTのドライブプーリ60が回転駆動する。ドライブプーリ60の回転駆動は、無端伝動帯14(ベルト)を介してドリブンプーリ65に伝達され、無段変速機構CVTによる動力伝達が確立する。
選択切替機構50が前進ドライブギヤ11と係合した状態では、前進ドライブギヤ11および前進ドリブンギヤ12を介して入力軸100の回転が中間軸150に伝達される。この状態で、CVTクラッチ41(第1クラッチ)により中間軸150が第1プーリ軸200に係合した状態になると、無段変速機構CVTは前進駆動のための動力伝達を行う。
一方、選択切替機構50が後退ドライブギヤ21と係合した状態では、後退ドライブギヤ21、アイドラーギヤ23および後退ドリブンギヤ22を介して入力軸100の回転が中間軸150に伝達される。この状態で、CVTクラッチ41(第1クラッチ)により中間軸150が第1プーリ軸200に係合した状態になると、無段変速機構CVTは後退駆動のための動力伝達を行う。尚、CVTクラッチ41(第1クラッチ)が解放された状態では、中間軸150を介した第1プーリ軸200への回転伝達はできない状態になる。
第1ギヤ列10および第2ギヤ列20の構成において、前進ドライブギヤ11と、後退ドライブギヤ21とのうち、小径のギヤが、プーリ間の軸線と選択切替機構50との間に配置され、前進ドライブギヤ11と、後退ドライブギヤ21とのうち、大径のギヤが、選択切替機構50と第3ギヤ列30の軸線との間に配置される。ここで、プーリ間の軸線は、ドライブプーリ60が配置されている第1プーリ軸200上の位置と、ドリブンプーリ65が配置されている第2プーリ軸300上の位置とを結ぶ軸線である。このように第1ギヤ列10および第2ギヤ列20を構成するギヤを配置することにより、小径のギヤとハウジングとの間のスペースを確保することができ、ハウジング内における動力伝達機構の配置、選択切替機構をスライド移動させるためのシフター機構の配置についてレイアウトの自由度を向上させることが可能になる。
(第3ギヤ列30)
入力軸100上には、第3ギヤ列30を構成する固定段ドライブギヤ31が配置されている。また、第2プーリ軸300上には、第3ギヤ列30を構成する固定段ドリブンギヤ32が配置されている。固定段ドリブンギヤ32は固定段ドライブギヤ31と噛み合い、固定段ドライブギヤ31からの回転を第2プーリ軸300に伝達する。
入力軸100上には、固定段ドライブギヤ31と入力軸100との係合、解放を可能にする固定段クラッチ42(第2クラッチ)が配置されている。
固定段クラッチ42(第2クラッチ)により、固定段ドライブギヤ31が入力軸100から解放された状態で、固定段ドライブギヤ31は入力軸100に対して相対回転可能に構成されている。
固定段クラッチ42(第2クラッチ)により固定段ドライブギヤ31が入力軸100に係合した状態で、入力軸100が回転すると固定段ドライブギヤ31の回転は、第2プーリ軸300上に配置されている固定段ドリブンギヤ32に伝達される。固定段ドリブンギヤ32に伝達された回転は、第2プーリ軸300に伝達される。
先に説明したCVTクラッチ41(第1クラッチ)は、第1プーリ軸200上において、第3ギヤ列30と重なる位置に配置される。ここで、CVTクラッチ41と第3ギヤ列30とが重なる位置は、固定段ドライブギヤ31が配置されている入力軸100上の位置と、固定段ドリブンギヤ32が固定されている第2プーリ軸300上の位置とを結ぶ第3ギヤ列30の軸線上の位置である。
固定段クラッチ42(第2クラッチ)は、第3ギヤ列30の軸線と入力軸100と接続するエンジンとの間に配置されている。このような配置関係とすることにより、CVTクラッチ41(第1クラッチ)が配置される第1プーリ軸200と、固定段クラッチ42(第2クラッチ)が配置される入力軸100との間の軸間距離を短くすることができ、車両用動力伝達装置の小型化を図ることが可能になる。
また、先に説明した第1ギヤ列10および第2ギヤ列20は、プーリ間の軸線と、第3ギヤ列30の軸線との間に配置されている。また、選択切替機構50は、入力軸100上において、前進ドライブギヤ11と、後退ドライブギヤ21との間に配置されている。このような配置とすることで、第1プーリ軸の軸長を短くすることができ、車両用動力伝達装置の小型化を図ることが可能になる。
第3ギヤ列30および固定段クラッチ42の構成は、CVTクラッチ41が解放されて入力軸100の回転が中間軸150を介して第1プーリ軸200に伝達されない状態において、第2プーリ軸300に入力軸100の回転を伝達することを可能にする。すなわち、第3ギヤ列30は、無段変速機構CVTを介さずに、入力軸100の回転を第2プーリ軸300に伝達することができる。
本実施形態の構成では、無段変速機構CVTを介してトルクが増幅される第2プーリ軸300上に、クラッチは配置されていないため、クラッチの摩擦により発生する引き摺りトルクの影響を低減することができる。
また、固定段ドリブンギヤ32と、第2プーリ軸300との間には、固定段ドリブンギヤ32の内周部には、ワンウェイクラッチ33が配置されている。ワンウェイクラッチ33は、第2プーリ軸300の回転が固定段ドリブンギヤ32の回転を超える過回転となった場合に、固定段ドリブンギヤ32と第2プーリ軸300との係合を解除するように構成されている。ワンウェイクラッチ33の配置により、例えば、オーバードライブ走行中における固定段クラッチ42(第2クラッチ)の引き摺りトルクの影響を低減することが可能になる。
第2プーリ軸300には、ファイナルドライブギヤ37が一体に形成されており、このファイナルドライブギヤ37はファイナルドリブンギヤ38と噛み合うように構成されている。ファイナルドライブギヤ37およびファイナルドリブンギヤ38は、終減速機構を構成している。
ファイナルドリブンギヤ38にはディファレンシャル機構40が取り付けられており、ファイナルドリブンギヤ38の回転はディファレンシャル機構40を介して出力軸400に伝達され、出力軸400の回転に基づいて、車両の左右の車輪(図示せず)は回転駆動する。
制御部ECUは、車両に設けられたアクセル開度検出部71からのアクセル開度の情報や、車両の走行速度を検出する車速検出部73からの車速の情報、ブレーキ操作検出部75からのブレーキペダルの操作有無の情報、走行用駆動源ENGの回転速度(回転数)の情報等が受信できるように構成されている。また、制御部ECUは、車両に設けられたクラッチ操作検出部77からのクラッチ操作有無の情報、車両に設けられた切替操作検出部79から選択切替機構50の操作に関する情報を受信できるように構成されている。
制御部ECUは、受信した情報に基づいて、無段変速機構CVTのドライブプーリおよびドリブンプーリに付与する軸方向推力を制御することが可能である。また、制御部ECUは、受信した情報に基づいて、選択切替機構50の選択切替動作、CVTクラッチ41(第1クラッチ)の係合動作、解放動作、固定段クラッチ42(第2クラッチ)の係合動作、解放動作を制御することが可能である。
<車両用動力伝達装置の作動状態>
図2は、固定段クラッチ42、CVTクラッチ41、および選択切替機構50の締結状態とシフトポジションの関係を示す図である。図2において、CVTは、第1ギヤ列10を用いた前進無段変速走行を示しており、RVSは、第2ギヤ列20を用いた後退無段変速走行(後退走行)を示している。Lowは、第3ギヤ列30を用いたLow走行を示している。Nは、選択切替機構50が前進ドライブギヤ11および後退ドライブギヤ21のいずれにも係合していないニュートラル状態を示している。図2において、白丸印は、CVTクラッチ41、および固定段クラッチ42が係合していること示している(係合状態)。また、×印は、CVTクラッチ41、および固定段クラッチ42が係合していない解放状態であることを示している。選択切替機構50については、CVT、N、RVSのうち、選択可能なレンジを示している。
Low走行時には、固定段クラッチ42は係合し、CVTクラッチ41は係合していない状態(解放状態)である。選択切替機構50は、CVT、N、RVSを選択可能である。
CVT走行時において、固定段クラッチ42は係合状態または解放状態とすることができる。CVTクラッチ41は係合状態である。また、選択切替機構50はCVTを選択する。CVT走行時において、第2プーリ軸300には、ドリブンプーリ65による回転と、固定段ドリブンギヤ32による回転が入力され得る。この場合、ドリブンプーリ65による第2プーリ軸300の回転数が固定段ドリブンギヤ32の回転数を超えて過回転となった場合、ワンウェイクラッチ33は固定段ドリブンギヤ32と第2プーリ軸300との係合を解除するように動作する。ワンウェイクラッチ33による係合解除により、固定段ドリブンギヤ32の回転は、第2プーリ軸300に伝達されなくなり、ドリブンプーリ65による回転により第2プーリ軸300は回転する。
過回転の状態が解消された場合、ワンウェイクラッチ33は、固定段ドリブンギヤ32と第2プーリ軸300とを係合し、固定段ドリブンギヤ32の回転が第2プーリ軸300に伝達されるようになる。過回転の状態が解消される場合は、CVT走行からLow走行に切替えられる走行状態であるため、CVTクラッチ41は係合状態から解放状態に切替えられる。CVTクラッチ41が解放状態に切替えられることにより、無段変速機構CVTによりドリブンプーリ65は駆動されなくなり、CVT走行におけるドリブンプーリ65を介した回転は第2プーリ軸300に伝達されなくなり、CVT走行状態からLow走行状態への切替が完了する。
ニュートラル状態(N)において、固定段クラッチ42およびCVTクラッチ41は解放状態である。また、選択切替機構50はCVT、N、RVSを選択可能である。すなわち、固定段クラッチ42およびCVTクラッチ41が解放状態であれば、入力軸100の回転は、第1プーリ軸200、第2プーリ軸300に伝達されないので、選択切替機構50はCVT、N、RVSのうち、いずれも選択可能である。
RVS走行時において、固定段クラッチ42は解放状態であり、CVTクラッチ41は係合状態である。また、選択切替機構50はRVSを選択する。
(Low走行レンジおよびRVS走行レンジの切替シーケンス)
次に、図3(a)、(b)を参照して、Low走行レンジとRVS走行レンジとの間における走行レンジの切替シーケンスを説明する。図3(a)では、通常のLow走行レンジとRVS走行レンジとの間の切替シーケンスを示す図である。Low走行レンジにおいて、固定段クラッチ42は係合し、CVTクラッチ41は係合していない状態(解放状態)である。選択切替機構50は、CVT、N、RVSを選択可能である。
Low走行レンジから切替えられたニュートラルレンジ(N)では、固定段クラッチ42は係合状態から解放状態に切替えられ、CVTクラッチ41は解放状態である。選択切替機構50は、RVSを選択する。
ニュートラルレンジ(N)から切替えられたRVS走行レンジでは、固定段クラッチ42は解放状態であり、CVTクラッチ41は解放状態から係合状態に切替えられる。選択切替機構50はRVSを選択した状態であり、RVSレンジが確定する。
固定段クラッチ42(第2クラッチ)の係合により第3ギヤ列30で走行している場合に、選択切替機構50は、後退ドライブギヤ21を入力軸100に係合させる動作を、固定段クラッチ42(第2クラッチ)の係合を解放する動作と並列に行うことができるように構成されている。図3(a)に示した切替シーケンスでは、Low走行時にCVTクラッチ41は解放状態であるため、固定段クラッチ42の係合状態から解放状態への切替動作と、選択切替機構50の切替動作およびCVTクラッチ41の解放状態から係合状態への切替動作と、を並列に行うことができる。これにより、シフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能となり、シフトポジション変更の切替応答性を向上させることができる。
尚、図3(a)の説明では、Low走行レンジからニュートラルレンジ(N)、RVS走行レンジへの変更を例示的に説明しているが、この逆のシフトポジションの変更(RVS走行レンジからニュートラルレンジ(N)、Low走行レンジへの変更)においても同様である。例えば、CVTクラッチ41(第1クラッチ)の係合により第2ギヤ列20で後退走行している場合に、選択切替機構50は、後退ドライブギヤ21および入力軸100の係合を解除する動作を、固定段クラッチ42(第2クラッチ)の係合動作と並列に行うことができるように構成されている。
図3(b)は、低車速状態で前進走行中の切替シーケンスを示す図である。車両の車速情報は車速検出部73により検出され、車速検出部73により検出された車速情報は制御部ECUに入力される。
固定段クラッチ42(第2クラッチ)の係合により第3ギヤ列30で走行している間に、車速検出部73が予め定めた車速以下となることを検出した場合、制御部ECUによる切替動作の制御により、選択切替機構50は、第2ギヤ列20の後退ドライブギヤ21を入力軸100に係合する。例えば、車両の車速が予め定められた閾値速度(例えば、10km/h)以下になった場合、制御部ECUは、後退ドライブギヤ21と入力軸100とが係合するように選択切替機構50をスライド移動させる。車速検出部73の検出結果に基づいて低車速状態になったことが検出された場合、シフトポジション変更前の準備として、制御部ECUは、選択切替機構50のスライド移動を制御して選択切替動作を行う。これにより、シフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能となり、シフトポジション変更の切替応答性を向上させることが可能になる。
図3(b)に示す切替シーケンスのLow走行レンジにおいて、固定段クラッチ42は係合し、CVTクラッチ41は係合していない状態(解放状態)である。このとき、選択切替機構50はRVSを選択した状態である。選択切替機構50により、後退ドライブギヤ21が入力軸100に係合された後に、制御部ECUは、固定段クラッチ42の係合を解放する解放動作と、CVTクラッチ41の係合動作とを並列に行うように制御する。
Low走行レンジから切替えられたRVS走行レンジでは、固定段クラッチ42は係合状態から解放状態に切替えられ、CVTクラッチ41は解放状態から係合状態に切替えられ、RVSレンジが確定する。
図3(b)に示した切替シーケンスにおいて、固定段クラッチ42の係合状態から解放状態への切替動作と、CVTクラッチ41の解放状態から係合状態への切替動作と、を同じタイミングで並列に行うことができる。尚、図3(b)の説明では、Low走行レンジからRVS走行レンジへの変更を例示的に説明しているが、この逆のシフトポジションの変更(RVS走行レンジからLow走行レンジへの変更)においても同様である。
本実施形態によれば、クラッチの引き摺りトルクの影響を低減し、かつ、シフトポジション変更を、より短時間で行うことが可能な車両用動力伝達装置を提供することが可能になる。
100:入力軸、200:第1プーリ軸、300:第2プーリ軸、
150:中間軸、10:第1ギヤ列、20:第2ギヤ列、30:第3ギヤ列、
41:CVTクラッチ、42:固定段クラッチ、50:選択切替機構

Claims (10)

  1. ドライブプーリ(60)と、ドリブンプーリ(65)と、前記ドライブプーリと前記ドリブンプーリとの間に巻き掛けられた無端伝動帯(14)とを有する無段変速機構と、前記無段変速機構に対して並列に配置された有段回転伝達機構と、を有する車両用動力伝達装置であって、
    原動機からの駆動力を入力可能な入力軸(100)と、
    前記入力軸(100)に対して平行に配置され、前記ドライブプーリが配置された第1プーリ軸(200)と、
    前記入力軸(100)に対して平行に配置され、前記ドリブンプーリが配置された第2プーリ軸(300)と、
    前記第1プーリ軸(200)と同心の中空構造を有し、前記1プーリ軸(200)の外周を相対回転可能な中間軸(150)と、
    前記入力軸(100)に配置された前進ドライブギヤ(11)と、前記中間軸(150)に配置され前記前進ドライブギヤ(11)と噛み合う前進ドリブンギヤ(12)とを有する第1ギヤ列(10)と、
    前記入力軸(100)に配置された後退ドライブギヤ(21)と、前記中間軸(150)に配置された後退ドリブンギヤ(22)と、前記後退ドライブギヤ(21)および前記後退ドリブンギヤ(22)とに噛み合うギヤ(23)とを有する第2ギヤ列(20)と、
    前記入力軸(100)に配置された固定段ドライブギヤ(31)と、前記第2プーリ軸(300)に配置され前記固定段ドライブギヤ(31)と噛み合う固定段ドリブンギヤ(32)とを有する第3ギヤ列(30)と、
    前記前進ドライブギヤ(11)または前記後退ドライブギヤ(21)を選択的に前記入力軸(100)に係合する選択切替機構(50)と、
    前記第1プーリ軸(200)と前記中間軸(150)とを係合する第1クラッチ(41)と、
    前記入力軸(100)と前記固定段ドライブギヤ(31)とを係合する第2クラッチ(42)と、を備え、
    前記第2クラッチ(42)の係合により前記第3ギヤ列(30)で走行している場合に、前記選択切替機構(50)は、前記後退ドライブギヤ(21)を前記入力軸(100)に係合させる動作を、前記第2クラッチ(42)の係合を解放する動作と並列に行うことができるように構成されている
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記固定段ドリブンギヤ(32)と、前記第2プーリ軸(300)との間には、前記第2プーリ軸(300)の回転が前記固定段ドリブンギヤ(32)の回転を超える過回転となる場合に、前記固定段ドリブンギヤ(32)と前記第2プーリ軸(300)との係合を解除するワンウェイクラッチ(33)が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
  3. 前記第1クラッチ(41)は、前記第1プーリ軸(200)上において、前記第3ギヤ列(30)と重なる位置に配置され、
    前記重なる位置は、前記固定段ドライブギヤ(31)が配置されている前記入力軸(100)上の位置と、前記固定段ドリブンギヤ(32)が固定されている前記第2プーリ軸(300)上の位置とを結ぶ前記第3ギヤ列(30)の軸線上の位置であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用動力伝達装置。
  4. 前記第2クラッチ(42)は、前記第3ギヤ列(30)の軸線と前記入力軸(100)と接続するエンジンとの間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  5. 前記第1ギヤ列(10)および前記第2ギヤ列(20)は、前記ドライブプーリ(60)が配置されている前記第1プーリ軸(200)上の位置と、前記ドリブンプーリ(65)が配置されている前記第2プーリ軸(300)上の位置とを結ぶプーリ間の軸線と、前記第3ギヤ列(30)の軸線との間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用動力伝達装置。
  6. 前記選択切替機構(50)は、前記入力軸(100)上において、前記前進ドライブギヤ(11)と、前記後退ドライブギヤ(21)との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  7. 車速を検出する検出手段(73)と、
    前記検出手段の検出結果により前記選択切替機構(50)の切替動作を制御する制御手段(ECU)と、を更に備え、
    前記第2クラッチ(42)の係合により前記第3ギヤ列(30)で走行している間に、前記検出手段(73)が予め定めた車速以下となることを検出した場合、前記制御手段(ECU)による前記切替動作の制御により、前記選択切替機構(50)は、前記第2ギヤ列(20)の後退ドライブギヤ(21)を前記入力軸(100)に係合することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  8. 前記選択切替機構(50)により、前記後退ドライブギヤ(21)が前記入力軸(100)に係合された後に、
    前記制御手段(ECU)は、前記第2クラッチ(42)の係合を解放する解放動作と、前記第1クラッチ(41)の係合動作とを並列に行うことを特徴とする請求項7に記載の車両用動力伝達装置。
  9. 前記第1クラッチ(41)の係合により前記第2ギヤ列(20)で後退走行している場合に、前記選択切替機構(50)は、前記後退ドライブギヤ(21)および前記入力軸(100)の係合を解除する動作を、前記第2クラッチ(42)の係合動作と並列に行うことができるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  10. 前記前進ドライブギヤ(11)と、前記後退ドライブギヤ(21)とのうち、小径のギヤが、前記プーリ間の軸線と前記選択切替機構(50)との間に配置され、
    前記前進ドライブギヤ(11)と、前記後退ドライブギヤ(21)とのうち、大径のギヤが、前記選択切替機構(50)と前記第3ギヤ列(30)の軸線との間に配置されることを特徴とする請求項5に記載の車両用動力伝達装置。
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