JP7406203B2 - 長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒、長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法、及び長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化反応による分岐パラフィンの製造方法 - Google Patents
長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒、長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法、及び長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化反応による分岐パラフィンの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7406203B2 JP7406203B2 JP2020029854A JP2020029854A JP7406203B2 JP 7406203 B2 JP7406203 B2 JP 7406203B2 JP 2020029854 A JP2020029854 A JP 2020029854A JP 2020029854 A JP2020029854 A JP 2020029854A JP 7406203 B2 JP7406203 B2 JP 7406203B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- long
- type zeolite
- mass
- hydroisomerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
[1] MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属が触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%、白金又はパラジウムのいずれか一方又は両方が触媒基準、金属換算で0.1~1質量%担持されている、長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
[2] 前記MFI型ゼオライトの平均粒子径が2000nm以下である、[1]に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
[3] 前記MFI型ゼオライトの比表面積に対する外表面積の割合が0.3~5%である、[1]又は[2]に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
[4] 前記アルカリ土類金属が触媒基準、酸化物換算で0.3~3質量%担持されている、[1]~[3]のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
[5] MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%、白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、[1]~[3]のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
[6] MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%含有するように担持させ触媒前駆体を得、前記触媒前駆体に白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、[5]に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
[7] MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.3~3質量%、白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、[4]に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
[8] MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.3~3質量%含有するように担持させ触媒前駆体を得、前記触媒前駆体に白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、[7]に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
[9] 水素の存在下、[1]~[4]のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒に、長鎖直鎖パラフィンを接触させて、前記長鎖直鎖パラフィンよりも炭素数が少ない分岐パラフィンを得る、分岐パラフィンの製造方法。
本実施形態の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒(以下、単に「水素化異性化触媒」ということがある。)は、MFI型ゼオライト、アルカリ土類金属、及び白金又はパラジウムのいずれか一方又は両方と、を含み、前記MFI型ゼオライトに、前記アルカリ土類金属が触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%、前記白金又はパラジウムのいずれか一方又は両方が触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、それぞれ担持されている。
本実施形態の水素化異性化触媒は、MFI型ゼオライトを含む。MFIとは、国際ゼオライト学会が定めたゼオライトを構造により分類したコードである。本実施形態において、MFI型ゼオライトとしては、アルミノシリケートゼオライトであるZSM-5、鉄シリケートゼオライトであるFe-ZSM-5、ガリウムシリケートゼオライトであるGa-ZSM-5、亜鉛シリケートゼオライトであるZn-ZSM-5が例として挙げられ、アルミノシリケートであるZSM-5が好ましい。
本実施形態の水素化異性化触媒は、アルカリ土類金属を含む。アルカリ土類金属としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、及びラジウムが例として挙げられ、ストロンチウム、カルシウム、マグネシウムが好ましく、カルシウム、マグネシウムがより好ましく、マグネシウムが特に好ましい。アルカリ土類金属の形態としては、本発明の効果を有する限り特に限定されないが、水酸化物、酸化物であることが好ましく、酸化物であることが特に好ましい。本実施形態の水素化異性化触媒において、アルカリ土類金属が酸化物の形態である場合、前記酸化物中に含まれる酸素の一部がMFI型ゼオライトのプロトンと結合していることが好ましい。前記結合により、MFI型ゼオライトの酸量及び酸強度が低下し、過剰な水素化分解反応が抑制されると考えられる。
本発明の別の側面としては、水素化異性化触媒における、アルカリ土類金属の含有割合は、触媒基準、酸化物換算で0.15~0.8質量%であることが好ましく、0.15~0.6質量%であることがより好ましく、0.2~0.5質量%であることが更に好ましい。
アルカリ土類金属の含有割合が前記範囲の下限値以上であると、過剰な水素化分解反応が抑制され、目的とする炭素数の分岐パラフィンの収率が向上する。アルカリ土類金属の含有割合が前記範囲の上限値以下であると、水素化異性化反応の転化率が向上する。
本発明の別の側面としては、MFI型ゼオライトに含まれる全アルミニウム元素に対するアルカリ土類金属の割合(アルカリ土類金属の総モル数/アルミニウムの総モル数)は、0.45~3.0であることが好ましく、0.6~3.0であることがより好ましく、0.9~3.0であることがさらに好ましい。
本発明の別の側面としては、水素化異性化触媒に含まれる全酸量に対するアルカリ土類金属の割合(アルカリ土類金属の総モル数/酸量の総モル数)は、2~10であることが好ましく、2~7であることがより好ましく、2~5であることがさらに好ましい。
本実施形態の水素化異性化触媒は、白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方(以下、「白金等」ともいう。)を含む。白金又はパラジウムは金属であることが好ましい。すなわち、本実施形態の水素化異性化触媒は、白金のみを含んでいてもよく、パラジウムのみを含んでいてもよく、白金とパラジウムの両方を含んでいてもよい。
本発明の別の側面としては、水素化異性化触媒に含まれるアルカリ土類金属の酸化物換算の総質量に対する白金等の金属換算の総質量の割合(白金等の金属換算の総質量/アルカリ土類金属の酸化物換算の総質量)は、0.5~3.3であることが好ましく、1.0~3.3であることがより好ましく、1.5~3.3であることがさらに好ましい。
本発明の別の側面としては、水素化異性化触媒に含まれるアルカリ土類金属に対する白金等の割合(白金等の総モル数/アルカリ土類金属の総モル数)は、0.1~1.5であることが好ましく、0.2~1.5であることがより好ましく、0.3~1.5であることがさらに好ましい。
本発明の別の側面としては、水素化異性化触媒に含まれる全酸量に対する白金等の割合(白金等の総モル数/酸量の総モル数)は、0.37~0.9であることが好ましく、0.4~0.85であることがより好ましく、0.42~0.77であることがさらに好ましい。
本実施形態の水素化異性化触媒の製造方法は、MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%、白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させることを含む。
MFI型ゼオライトは、本分野において公知の方法によって製造することができる。MFI型ゼオライトは、例えば、構造規定剤、Si原料、Al原料を含む水溶液を得る水溶液調製工程、前記水溶液を熟成させる熟成工程、及び熟成後の前記水溶液を水熱条件で結晶化させる水熱合成工程を経ることにより得ることができる。
Si原料としては、本分野において公知のSi原料を使用することができ、例えば、オルトケイ酸テトラエチル、コロイダルシリカ、シリカゲル乾燥粉末、シリカヒドロゲル、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどを使用することができる。
[Si]は0.2~1.5mol/Lであることが好ましく、0.4~1.3mol/Lであることがより好ましく、0.6~1.1mol/Lであることがさらに好ましい。
前記水溶液を撹拌しながら熟成を行う。熟成の温度、時間は、本分野において公知の条件を採用することができる。熟成温度は、通常15~80℃で、熟成時間は、通常1~24時間である。
熟成工程後の水溶液をオートクレーブに移し、水熱条件で結晶化を行う。水熱条件は、本分野において公知の条件を採用することができる。反応温度は、通常100~180℃で、反応時間は通常24~120時間である。
担持成分を均一、かつ高分散に所定の量をMFI型ゼオライトに担持する観点から、細孔充填法が好ましい。
アルカリ土類金属は、白金等を含む原料化合物を溶解した含浸溶液が酸性溶液である場合、酸性溶液中において溶解する恐れがあるため、白金等を担持した後にアルカリ土類金属を担持する前者の方法がより好ましい。
また、目的とする炭素数の分岐パラフィンの収率が向上させる観点からは、逐次法2がより好ましい。
本発明の別の側面としては、逐次法1で水素化異性化触媒を製造する場合、アルカリ土類金属の担持量は、触媒基準、酸化物換算で0.3~2質量%含有させるように担持させることが好ましく、0.3~1.2質量%がより好ましい。
本発明の別の側面としては、逐次法2で水素化異性化触媒を製造する場合、アルカリ土類金属の担持量は、触媒基準、酸化物換算で0.15~0.8質量%含有するように担持させることが好ましく、0.15~0.6質量%がより好ましく、0.2~0.5質量%がさらに好ましい。
本実施形態の分岐パラフィンの製造方法は、水素の存在下、上述の水素化異性化触媒に、長鎖直鎖パラフィンを接触させて、前記長鎖直鎖パラフィンよりも炭素数が少ない分岐パラフィンを得る。より具体的には、炭素数が8~24の長鎖直鎖パラフィンから炭素数が6~20の分岐パラフィンを得ることが好ましく、炭素数が10~20の長鎖直鎖パラフィンから炭素数が6~15の分岐パラフィンを得ることがより好ましい。
炭素数が6~20の分岐パラフィンとしては、2-メチルオクタン、2-メチルヘプタン、2-メチルヘキサン、2-メチルペンタン、2-メチルノナン、2-メチルドデカン、2-メチルオクタデカン等が挙げられる。
当該触媒層は、固定床、移動床、又は流動床式のいずれであってもよい。具体的には、固定床式触媒層を反応装置内に形成し、長鎖直鎖パラフィン及び水素を反応装置の上部に導入し、固定床を上から下に通過させ、反応装置の下部から生成物を流出させる方法、長鎖直鎖パラフィン及び水素を反応装置の下部に導入し、固定床を下から上に通過させ、反応装置の上部から生成物を流出させる方法が最も一般的である。
MFI型ゼオライトの比表面積、外表面積、細孔容積は、窒素吸着により測定した。MFI型ゼオライトの平均粒子径は、SEM観察により測定した。水素化異性化触媒中の白金の平均粒子径、表面積、分散度は、COパルス吸着法により測定した。MFI型ゼオライト及び水素化異性化触媒の酸特性をNH3-TPD法により測定した。
後述のMFI型ゼオライトA又はBを300℃で一晩乾燥処理を行い、窒素吸着装置としてマイクロトラック・ベル社製のBELSORP-miniを使用して窒素吸着を行った。上述の方法で、比表面積、外表面積、細孔容積を得た。
加速電圧15kV、照射電流10μAの条件で、日本電子株式会社製の走査型電子顕微鏡(JEOL JSM-7500F)を使用して、後述のMFI型ゼオライトA又はBのSEM観察を行った。上述の方法で、平均粒子径を得た。
後述の水素化異性化触媒A~Dを450℃で1時間乾燥し、その後水素還元を行い、CO吸着装置としてマイクロトラック・ベル社製のBEL-METAL-1を使用して50℃でCOパルス吸着を行った。
後述のMFI型ゼオライトA、MFI型ゼオライトB、水素化異性化触媒A~Hを550℃で1時間加熱し前処理を行った。その後、100℃でNH3を吸着後、5℃/minで昇温して、脱離するNH3に由来する重量減少からNH3脱離量を求めた。なお、測定条件は、昇温時の脱離ガスとしてHeガスを使用した。また、前記重量減少は、熱天秤として株式会社島津製作所製のTGA-50を使用して測定した。150~250℃で脱離したNH3量のうち物理吸着したNH3の脱離量を減算することで、酸点に吸着したNH3量を求め、MFI型ゼオライトA、MFI型ゼオライトB、水素化異性化触媒A~Hの酸量を求めた。
・オルトケイ酸テトラエチル(以下、「TEOS」ともいう、富士フイルム和光純薬株式会社製)
・アルミニウムイソプロポキシド(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(以下、「TPAOH」ともいう、富士フイルム和光純薬株式会社製)
・塩化ナトリウム(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・硝酸アンモニウム(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・硝酸(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・塩化白金酸(Sigma-Aldrich社製)
・硝酸マグネシウム6水和物(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・n-ドデカン(富士フイルム和光純薬株式会社製)
[製造例1]
10質量%TPAOH水溶液に純水を加え、カチオン源の塩化ナトリウム、Al源のアルミニウムイソプロポキシドを溶解させ、Al溶液を得た。Al溶液にTEOSを添加し、一晩撹拌し、構造規定剤、Si原料、Al原料を含む水溶液を得た。pH=10となるように硝酸を前記水溶液に滴下し、2~3時間撹拌した。得られた溶液をオートクレーブに移し、10rpmで撹拌しながら、150℃の水熱条件で、72時間反応を行った。水熱合成終了後、遠心分離を行い、得られた固形分を蒸留水で洗浄した。その後、固形分を空気雰囲気下、550℃で12時間焼成を行い、TPAOHを除去し、Na型のMFI型ゼオライトを得た。Na型のMFI型ゼオライトを75℃の0.83M硝酸アンモニウム水溶液中で3時間撹拌を行い、その後遠心分離を行った。同様の操作を1.25M及び1.67Mの硝酸アンモニウム水溶液を用いて計3回行った後、110℃で一晩乾燥し、アンモニウム型のMFI型ゼオライトAを得た。得られたアンモニウム型のMFI型ゼオライトAのキャラクタリゼーションを行った。
アンモニウム型のMFI型ゼオライトAの調製条件、及びキャラクタリゼーション結果を表1に示す。
構造規定剤、Si原料、Al原料を含む水溶液中の水の量を調整してSi濃度を0.5mol/Lとした以外は製造例1と同様にMFI型ゼオライトを合成し、アンモニウム型のMFI型ゼオライトBを得た。得られたアンモニウム型のMFI型ゼオライトBのキャラクタリゼーションを行った。
アンモニウム型のMFI型ゼオライトBの調製条件、及びキャラクタリゼーション結果を表1に示す。
塩化白金酸を蒸留水に溶解させた塩化白金酸溶液を細孔充填法で上述のMFI型ゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で3時間焼成を行い、Pt/MFI型ゼオライトAを得た。なお、上記焼成によって、アンモニウム型のMFI型ゼオライトAはプロトン型のMFI型ゼオライトAに変換された。
硝酸マグネシウム6水和物を蒸留水に溶解させた硝酸マグネシウム溶液を細孔充填法で上述のPt/MFI型ゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で3時間焼成を行い、プロトン型のMFI型ゼオライトAに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Aを得た。触媒AのPt分析結果、酸特性分析結果を表2に示す。
転化率及び各成分の収率を表2に示す。なお、表2中、「Cn」は炭素数がn個のパラフィンを示し、「n-」は直鎖であることを、「iso-」は分岐鎖であることを示す。
転化率は、反応器出口のn-ドデカンと、供給したn-ドデカンの炭素物質量基準で算出した。各成分の収率は、反応器出口の各成分と、供給したn-ドデカン炭素物質量で算出した。表2中の不明分は、ガスクロマトグラフにより同定できなかった成分を、非定量分は、供給したn-ドデカンと、生成物の炭素物質基準のマテリアルバランスの差を意味する。表2中の「iso-C7+iso-C8+iso-C9」は、iso-C7の収率と、iso-C8の収率と、iso-C9の収率の合計を示す。表2中の「C1~C6」は、C1~C6の収率の合計を示す。
反応温度を225℃とした以外は、実施例1と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
反応温度を250℃とした以外は、実施例1と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
W/F=0.24となるように触媒Aの充填量を変更し、反応温度を250℃とした以外は、実施例1と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
W/F=0.08となるように触媒Aの充填量を変更し、反応温度を250℃とした以外は、実施例1と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
MFI型ゼオライトAに代えてMFI型ゼオライトBを使用した以外は、実施例1と同様にしてプロトン型のMFI型ゼオライトBに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Bを得た。触媒BのPt分析結果、酸特性分析結果を表2に示す。
転化率及び各成分の収率を表2に示す。
酸化マグネシウムの担持量を2質量%とした以外は、実施例1と同様にしてプロトン型のMFI型ゼオライトAに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Dを得た。触媒DのPt分析結果、酸特性分析結果を表2に示す。
転化率及び各成分の収率を表2に示す。
塩化白金酸を蒸留水に溶解させた塩化白金酸溶液を細孔充填法で上述のゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で3時間焼成を行い、プロトン型のMFI型ゼオライトAに白金が担持された触媒Cを得た。触媒CのPt分析結果、酸特性分析結果を表2に示す。
転化率及び各成分の収率を表2に示す。
反応温度を225℃とした以外は、比較例1と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
W/F=0.2となるように触媒Cの充填量を変更し、反応温度を250℃とした以外は、比較例1と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
塩化白金酸を蒸留水に溶解させた塩化白金酸溶液を細孔充填法で上述のMFI型ゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で12時間焼成を行い、Pt/MFI型ゼオライトAを得た。なお、上記焼成によって、アンモニウム型のMFI型ゼオライトAはプロトン型のMFI型ゼオライトAに変換された。
硝酸マグネシウム6水和物を蒸留水に溶解させた硝酸マグネシウム溶液を細孔充填法で上述のPt/MFI型ゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で12時間焼成を行い、プロトン型のMFI型ゼオライトAに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Eを得た。触媒Eの酸特性分析結果を表2に示す。
硝酸マグネシウム6水和物を蒸留水に溶解させた硝酸マグネシウム溶液を細孔充填法で上述のMFI型ゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で12時間焼成を行い、Mg/MFI型ゼオライトAを得た。なお、上記焼成によって、アンモニウム型のMFI型ゼオライトAはプロトン型のMFI型ゼオライトAに変換された。
塩化白金酸を蒸留水に溶解させた塩化白金酸溶液を細孔充填法で上述のMg/MFI型ゼオライトAに含浸した。含浸体を減圧乾燥し、さらに常圧、110℃で3時間乾燥させ、その後空気雰囲気下、550℃で12時間焼成を行い、プロトン型のMFI型ゼオライトAに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Fを得た。触媒Fの酸特性分析結果を表2に示す。
酸化マグネシウムの担持量を0.3質量%とした以外は、実施例8と同様にしてプロトン型のMFI型ゼオライトAに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Gを得、得られた触媒Gを用いて実施例8と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
酸化マグネシウムの担持量を0.3質量%とした以外は、実施例9と同様にしてプロトン型のMFI型ゼオライトAに酸化マグネシウム及び白金が担持された触媒Hを得、得られた触媒Hを用いて実施例9と同様にn-ドデカンの水素化異性化反応を行った。結果を表2に示す。
Claims (10)
- MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属が触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%、白金又はパラジウムのいずれか一方又は両方が触媒基準、金属換算で0.1~1質量%担持されている、長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
- アンモニア昇温脱離法(NH 3 -TPD法)によって測定される150~250℃で脱離したNH 3 量から算出した酸量が0.01~0.07mmolである、請求項1に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
- 前記MFI型ゼオライトの平均粒子径が2000nm以下である、請求項1又は2に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
- 前記MFI型ゼオライトの比表面積に対する外表面積の割合が0.3~5%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
- 前記アルカリ土類金属が触媒基準、酸化物換算で0.3~3質量%担持されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒。
- MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%、白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
- MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.15~3質量%含有するように担持させ触媒前駆体を得、前記触媒前駆体に白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、請求項6に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
- MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.3~3質量%、白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、請求項5に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
- MFI型ゼオライトに、アルカリ土類金属を触媒基準、酸化物換算で0.3~3質量%含有するように担持させ触媒前駆体を得、前記触媒前駆体に白金及びパラジウムのいずれか一方又は両方を触媒基準、金属換算で0.1~1質量%、含有するように担持させる、請求項8に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法。
- 水素の存在下、請求項1~5のいずれか一項に記載の長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒に、長鎖直鎖パラフィンを接触させて、前記長鎖直鎖パラフィンよりも炭素数が少ない分岐パラフィンを得る、分岐パラフィンの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019193782 | 2019-10-24 | ||
| JP2019193782 | 2019-10-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2021070022A JP2021070022A (ja) | 2021-05-06 |
| JP7406203B2 true JP7406203B2 (ja) | 2023-12-27 |
Family
ID=75712015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020029854A Active JP7406203B2 (ja) | 2019-10-24 | 2020-02-25 | 長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒、長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法、及び長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化反応による分岐パラフィンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7406203B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4431584A4 (en) * | 2021-11-09 | 2025-10-01 | National Univ Corporation Tokyo Univ Of Agriculture And Technology | METHOD FOR PRODUCING A BIOJET FUEL AND CATALYST FOR PRODUCING A BIOJET FUEL USED IN SAID METHOD |
| EP4596105A1 (en) * | 2022-09-27 | 2025-08-06 | National University Corporation Tokyo University Of Agriculture and Technology | Bio jet fuel production catalyst, and method for producing bio jet fuel using bio jet fuel production catalyst |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011206649A (ja) | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 水素化異性化触媒、その製造方法、炭化水素油の脱蝋方法、炭化水素の製造方法及び潤滑油基油の製造方法 |
| JP2013535521A (ja) | 2010-06-29 | 2013-09-12 | シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド | 重質供給材料から基油を生成するための触媒法及び系 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0183419A3 (en) * | 1984-11-28 | 1987-04-15 | Mobil Oil Corporation | Distillate dewaxing process |
| MY125670A (en) * | 1995-06-13 | 2006-08-30 | Shell Int Research | Catalytic dewaxing process and catalyst composition |
-
2020
- 2020-02-25 JP JP2020029854A patent/JP7406203B2/ja active Active
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011206649A (ja) | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 水素化異性化触媒、その製造方法、炭化水素油の脱蝋方法、炭化水素の製造方法及び潤滑油基油の製造方法 |
| JP2013535521A (ja) | 2010-06-29 | 2013-09-12 | シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド | 重質供給材料から基油を生成するための触媒法及び系 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2021070022A (ja) | 2021-05-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Gagea et al. | Bifunctional conversion of n-decane over HPW heteropoly acid incorporated into SBA-15 during synthesis | |
| Kim et al. | n-Heptane hydroisomerization over Pt/MFI zeolite nanosheets: Effects of zeolite crystal thickness and platinum location | |
| Zhang et al. | Ni2P clusters on zeolite nanosheet assemblies with high activity and good stability in the hydrodesulfurization of 4, 6-dimethyldibenzothiophene | |
| Zhang et al. | Design and synthesis of Pt catalyst supported on ZSM-22 nanocrystals with increased accessible 10-MR pore mouths and acidic sites for long-chain n-alkane hydroisomerization | |
| Tang et al. | In situ encapsulation of Pt nanoparticles within pure silica TON zeolites for space-confined selective hydrogenation | |
| Niu et al. | High selectivity for n-dodecane hydroisomerization over highly siliceous ZSM-22 with low Pt loading | |
| US9238219B2 (en) | Zeolite, manufacturing method of the same, and catalytic cracking batalyst of paraffin | |
| Setiabudi et al. | IR study of iridium bonded to perturbed silanol groups of Pt-HZSM5 for n-pentane isomerization | |
| Shcherban et al. | Isomerization of α-pinene oxide over ZSM-5 based micro-mesoporous materials | |
| JP7406203B2 (ja) | 長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒、長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化触媒の製造方法、及び長鎖直鎖パラフィンの水素化異性化反応による分岐パラフィンの製造方法 | |
| Kang et al. | Al-functionalized mesoporous SBA-15 with enhanced acidity for hydroisomerization of n-octane | |
| JP2015505727A (ja) | 統合型合成ガス転換触媒押出物並びにこれを調製する及び使用する方法 | |
| CN103962177B (zh) | 一种含分子筛的催化剂的制备方法 | |
| US11701644B2 (en) | Catalyst systems and methods of synthesizing catalyst systems | |
| CN1007820B (zh) | 催化裂化方法 | |
| CN106268816A (zh) | 活性炭负载钴基合成油催化剂及其制备方法和应用 | |
| EP2771116A2 (en) | Process for preparing a mesoporized catalyst, catalyst thus obtained and use thereof in a catalytic process | |
| Bocanegra et al. | Catalytic conversion of 5-hydroxymethylfurfural (5-HMF) over Pd-Ru/FAU zeolite catalysts | |
| JP2021516611A (ja) | 金属含浸zsm−5+メソ多孔性モルデナイトゼオライト複合触媒によるbtxへの重質改質油変換の方法 | |
| JP2024538239A (ja) | Zsm-5分子篩、その製造方法及び使用、並びに水素化処理触媒、水素化脱蝋触媒及びその使用 | |
| Suárez et al. | High-performing Ir-and Pt-containing catalysts based on mesoporous beta zeolite for the selective ring opening of decalin | |
| CN103964459A (zh) | 一种分子筛的改性方法 | |
| Mousa et al. | Adsorptive desulfurization of iraqi heavy naphtha using different metals over nano Y zeolite on carbon nanotube | |
| Molitorisová et al. | 2D-to-3D zeolite transformation for the preparation of Pd@ MWW catalysts with tuneable acidity | |
| Kim et al. | Influence of catalyst pelletization on propane dehydrogenation over hierarchical MFI zeolite supported with platinum-yttrium nanoparticles |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20200313 |
|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20200409 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20200409 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20201009 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221209 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230706 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230711 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230906 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231128 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231207 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7406203 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |