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JP7564403B1 - 医療用麻薬等の薬剤のカウント袋とその製造方法、および使用済の麻薬回収用紙 - Google Patents

医療用麻薬等の薬剤のカウント袋とその製造方法、および使用済の麻薬回収用紙 Download PDF

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JP7564403B1
JP7564403B1 JP2024094713A JP2024094713A JP7564403B1 JP 7564403 B1 JP7564403 B1 JP 7564403B1 JP 2024094713 A JP2024094713 A JP 2024094713A JP 2024094713 A JP2024094713 A JP 2024094713A JP 7564403 B1 JP7564403 B1 JP 7564403B1
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Abstract

【課題】患者個々に処方された麻薬等の薬剤の残数を、一目で簡単に確認し管理できるカウント袋を提供すること。【解決手段】カウント袋は、樹脂フィルム等を使用した基板をなすシート本体の表面側に、ポケットシートが複数行n列の様態で規則的に配列され、一端を開口してシート本体に袋状に固着された未使用薬剤を収納する複数の第1ポケット部を設け、個々の袋には残数の確認が一目で簡単にできるように残数表示部に自然数をナンバリングし、薬剤名や患者名、曜日等を筆記用具で記載できるフリー記載スペースも設け、さらにシート本体の裏面側には、使用済の麻薬回収用紙や未開封の薬剤を収納できる一端を開口した第2ポケット部を設けたシートタイプの3種類(貼付剤用、レスキュー薬用、薬シート用)のカウント袋としている。【選択図】図1A

Description

本発明は、患者さん個々に処方された医療用麻薬等の薬剤を管理できる袋であって、薬の残数を一目で簡単に確認できるシートタイプのカウント袋と、使用済の麻薬を回収する用紙に関するものである。
医療用麻薬(以下、麻薬とする)は、オピオイド鎮痛剤(痛みを和らげる医療用鎮痛剤の総称)とも呼ばれ、がんによる痛みや呼吸困難感を緩和する薬剤であり、麻薬及び向精神薬取締法により取り扱いが厳しく定められている。麻薬は金庫での厳重な管理が求められており、病院の薬剤部では麻薬帳簿で管理している。薬剤部から麻薬を受領する時と返納時には、薬剤師と看護師で、麻薬施用箋と麻薬を照合している。患者に使用する際は、その都度、病棟など各部署の麻薬専用金庫から取り出し、看護師2名でダブルチェックを行い、麻薬施用箋に使用日時、使用数、残数、サイン(押印)等を記載している。さらに、各勤務の交代時には、全ての麻薬をダブルチェックし、部署用の麻薬管理簿等で引継ぎを行っている。麻薬の破損、紛失、盗難等が生じた際は、都道府県知事への麻薬事故届が必要となり、盗難や詐取の疑いがある場合には警察への届出も必要となる。患者が麻薬を自宅で管理する場合も、紛失や盗難に十分に注意する必要があり、残数を確認すること、他者に譲渡しないこと、中止時は薬局や病院に持参するように指導している薬剤である。
麻薬には、主にモルヒネ、オキシコドン、ヒドロモルフォン、フェンタニル等があり、それぞれ定時使用薬と、レスキュー・ドーズと呼ばれる臨時追加投与できる即効性製剤がある。定時使用するフェンタニルの経皮的吸収剤(以下、貼付剤とする)は、1日用が1箱7枚入り、3日用は1箱5枚入り、モルヒネとオキシコドンの即効性製剤(以下、レスキュー薬とする)は1袋10包入りであり、箱や包装パックを開封し、中の薬を取り出した後はバラバラになる。そのため、市販の透明のチャック付きポリ袋を活用し、薬剤が見えるように工夫している病院もある。使用時や引継時は、薬袋やチャック付きポリ袋からその都度取り出し、一つ一つ残数を数える必要がある。麻薬の使用患者が多数いると、一日に何回も薬袋から取り出しダブルチェックで確認作業をするという煩わしさがあり、地味に時間と手間のかかる面倒な業務である。麻薬事故を発生しないように神経を使い慎重に確認する必要があるため、看護師や薬剤師等の医療関係者の負担にもなっている。
これまで、薬の服用を容易にしたり、飲み忘れを防止したりするための薬袋や薬ケース、服薬カレンダー等の提案はあったが、金庫で管理している麻薬の残数を、簡単にカウントし確認できる袋やシート、ケース等の入れ物はなかった。また、各病院で使用している薬袋や市販のチャック付きポリ袋の中に入るサイズのもので、一目で麻薬の残数が分かるシートタイプの麻薬カウンター(オピオイドカウンター)としてのカウント袋は、これまで提案されていなかった。
例えば、服薬したかどうかを容易に確認しながら薬を服薬できる服薬カレンダー(特許文献1)では、薬剤を一包化した1週間分の帯状の薬分包体を服用時間帯別に並列に吊り下げ、下方から薬分包体を切り離して取り除くごとに、1から7までの数字や曜日文字が服用時間帯別にそれぞれ露呈するようになっており、一包化になっていない薬はポケットに収納できるようになっている。そのため、飲み忘れ防止には有効である。
また例えば、薬飲み忘れ防止用シールとそれを補助する薬袋(特許文献2)は、飲みかけの薬シートを分別できる外ポケットがあり、すぐに薬シートを取り出せる薬袋である。
貼付剤にはパッチとテープがあるが、使用済麻薬のテープ内には6~8割程度のフェンタニルが残っているとも言われており、病院では、テープの粘着面を二つ折りにするなど再利用できないようにして回収する必要がある。フェントステープ(登録商標)については、専用のフェントステープ回収袋(入院用)と使用済のテープを貼る廃棄シートがある。
特開2022-103835号公報 特開2004-267732号公報
本発明が解決しようとする課題は、患者個々に処方された麻薬等の薬剤の残数を、一目で簡単に確認し管理できるようにすることである。
特許文献1に開示の服薬カレンダーは、麻薬の残数を管理するには不都合がある。麻薬は、一般薬とは別々に取り扱い、病棟の金庫内で複数人分を保管し管理するため、吊り下げタイプやプラスチックケース等の大きいサイズのものは嵩張り、金庫での管理に適していない。この服薬カレンダーでは、吊り下げた帯状分包体を切り離すことで、覆われた数字や曜日等の文字が露呈するようになっているが、麻薬は一包化し吊り下げて管理することはできないため、表示部の文字を使用ごとに露呈させることはできない。
また、麻薬は、麻薬施用箋と一緒に一種類ずつ管理し、残数を数えるため、種類が違う麻薬を同じポケットに収納することはできないという問題がある。特にレスキュー薬は、10本単位での処方が多く、臨時で内服するため、服用時間帯別のポケットへの収納には適していない。服用時間帯別のポケット部にそれぞれ表示された1から7までの数字は、1週間分の意味合いが強い数字であり、何曜日のいつの時間帯のものかを容易に知ることができるようになっているが、処方された麻薬の残薬を一目で確認するのには適していない。そのため、麻薬のカウント袋としては活用できない。
特許文献2に開示の薬袋は、形状としては金庫管理可能なサイズであるが、飲みかけの薬シート(錠剤シート)を含めたすべてのシートを一袋に並べて入れることはできないため、錠剤シートをすべて取り出し数えることになり、一目で確認できないという問題がある。あくまで薬袋としての機能であり、麻薬のカウント袋としては活用できない。
前記フェントステープ回収袋と前記廃棄シートは、活用する際に不便な点があった。フェントステープ回収袋は、二つ折りにした使用済麻薬を直接袋に入れるときに、テープの粘着部分が手袋や回収袋に貼りつくために入れにくく、テープが重なってしまい数えにくい等の問題があった。また、廃棄シートは、主に患者・家族等が自宅(施設等含む)で使用済麻薬を回収し廃棄するための用紙であり、病院内では使用していないことが多い。病院内で使用済麻薬の回収用紙としても活用はできるが、用紙のサイズが大きく折り畳んで使用するタイプのため、用紙を広げて確認するという手間がある。数字のナンバリングもないため、何枚あるか一目で確認ができないという問題点があった。
本発明は、看護師等の医療関係者が麻薬等の薬剤を管理する際に、残数を一目で簡単に確認できる医療用麻薬等の薬剤のカウント袋とその製造方法および使用済の麻薬回収用紙を提供することを目的とする。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第1発明は、収納する未使用の医療用麻薬等の薬剤の残数を目視により確認可能とする樹脂フィルム等のフィルム素材を用いた薬剤のカウント袋であって、基板をなす長方形または正方形に形成され、一側端側と該一側端側と反対の他側端側とを上下方向とし、前記上下方向と直交する方向を左右方向とするシート状のシート本体と、前記シート本体の表面側に前記薬剤を収納する複数の第1ポケット部を前記シート本体の一端側に開口部を向け、前記開口部と反対側に底辺部を形成する複数のポケットシート部と、前記ポケットシート部の前面に設けられ、複数の前記第1ポケット部に対応して収納する前記薬剤の残数を表示する残数表示部と、を有し、前記複数の第1ポケット部は、前記シート本体の上下方向に複数行で左右方向に一列または複数列の態様で配置され、前記各第1ポケット部に設けた残数表示部に表示する残数値は、前記第1ポケット部の総数に対して前記第1ポケット部に収納される前記未使用薬剤に含まれる薬数を乗じた値である最大の残数値と、前記最大の残数値から前記薬数毎に順次繰り下がる減少の残数値とし、複数の前記第1ポケット部の所定の並び順序に従って前記残数値の大きい数値から小さい数値を順に表示することを特徴とする。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第2発明は、第1発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋において、前記シート本体の裏面側に背面シート部により上方を開口し、使用済みの前記麻薬を回収する麻薬回収用紙等を収納する第2ポケット部を形成する構成とすることができる。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第3発明は、上記した第1または第2発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋において、前記複数の第1ポケット部は、前記シート本体に対し、左右方向に一列で上下方向に複数行に間隔を有して配置され、最下行の前記第1ポケット部に対応して最大の残数値を表示し、上方に向けて並ぶ前記第1ポケット部に対応して前記残数値の大きい数値から小さい数値の残数値を表示し、下行の前記第1ポケット部に前記薬剤を収納した状態において、その上の行の前記第1ポケット部の残数表示部に表示される残数値は、前記下の行の前記第1ポケット部に収納される前記薬剤により隠される位置に表示される構成とすることができる。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第4発明は、上記した第1または第2発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋において、前記ポケットシート部は透明シートにより構成され、前記複数の第1ポケット部は、前記シート本体に対し、左右方向に複数列で上下方向に複数行に間隔を有して配置され、前記残数表示部に表示される残数値は、前記各行に複数配置される第1ポケット部の一端側から他端に向けて残数値が順次減少し、前記最上行に前記最大の残数値を表示し、下の行に移るに従って上の行の前記第1ポケット部に対応して表示した最小の残数値の次に小さい残数値を下の行の前記第1ポケット部に対応して表示させる構成とすることができる。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第5発明は、上記した第1発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋において、前記複数の各第1ポケット部の表面側には曜日や日時などの事項を表示できる第1フリー記載スペースが設けられ、前記シート本体の表面側上部に第1ポケット部に収納する薬剤名と患者名を表示できる第2フリー記載スペースが設けられる構成とすることができる。
上記課題を解決する麻薬回収用紙の第6発明は、上記した第2発明の前記麻薬回収用紙であって、用紙本体の片面に前記複数の各第1ポケット部に設けられた前記残数表示部に表示される残数値と同じ数値を上下方向に沿って表示する使用済薬剤番号と、前記使用済薬剤番号に対応して左右方向に沿って設けられる使用済みの薬剤を貼付する貼付部とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の製造方法の第7発明は、上記した第2発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の製造方法であって、帯状に形成された長尺のシート材の一端を前記シート本体の上端とし、前記上端から最上行の前記第1ポケット部の底に相当する位置で谷折りする初期工程と、谷折りした前記シート部材を前記シート本体の一端側に向け前記シート本体上に重ねて折り畳み、さらに前記第1ポケット部の深さに相当する長さで前記シート部材を山折して該第1ポケット部の底位置まで折り畳んで該第1ポケット部を仮形成する折り畳み工程と、前記折り畳み工程を複数回行った後、最下行の前記第1ポケット部の底位置から前記シート本体の裏面側に前記シート材を折り返し、終端を前記シート本体の一端側に向けて延ばして前記第2ポケット部を仮形成する折り返し工程と、前記シート本体の左右方向両端部で前記シート本体の表裏面に重なる前記シート材を上下方向に沿って固着することで、前記シート本体の表面側に左右方向で一列、上下方向に沿って複数行の前記第1ポケット部を形成すると共に、前記シート本体の裏面側に前記第2ポケット部を形成する第1固着工程と、を有する。
上記課題を解決する医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の製造方法の第8発明は、上記した第7発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の製造方法において、前記シート本体の左右方向両端間で所定の間隔で上下方向に沿って前記シート本体の表面に重なる前記シート材を固着する第2固着工程を前記折り返し工程の前工程、または前記第1固着工程の後に行うことにより、前記シート本体の表面側に上下方向に複数行で、左右方向複数列の前記第1ポケット部を形成することを特徴とする。
上記課題を解決する具体的な構成は、実施形態を参照すると、第1実施形態において、一番小さい未使用薬剤を収納した際に、一段上の表示された数字を覆い隠す位置に第1ポケット部2の深さを設定することで、未使用薬剤が入っている一番下のポケット部に記載された数字を最新の残数として直感的に視認できる、すなわち、残数表示部8に表示される数字の中で、最も小さい数字が最新の残数として直感的に視認できるカウント袋である。
第2・第3実施形態において、未使用薬剤を収納した際に、ナンバリングした全ての数字が見える位置となるように第1ポケット部2の深さを設定することで、未使用薬剤が入っているポケットの一番大きい数字を最新の残数として、直感的に視認できるカウント袋である。
第1実施形態は、未使用の貼付剤のカウント袋としてだけでなく、患者から回収した使用済麻薬50aを麻薬回収用紙40に貼付け、シート本体1の裏面側にある第2ポケット部6に麻薬回収用紙40を差し入れ、貼付剤の使用済薬剤と未使用薬剤とを同じ袋で管理できることを、主な特徴とするカウント袋である。
図1Aから図1Dに示すように、第1実施形態は、基板をなすシート本体1の表面側に、7行1列の態様で隔設された貼付剤(一つの薬剤の個包装に1枚の薬)を入れる第1ポケット部2の袋が7個あり、個々の第1ポケット部2の残数表示部8に「1」から最大残数「n」までの連続する数字(nは自然数)をナンバリングしたカウント袋であり、第1ポケット部2の各ポケットシート部の前面には、曜日文字や日時を記載できる第1フリー記載スペース9a、シート本体1の表面側上部には、薬品名や患者名などを記載できる第2フリー記載スペース9bを設け、さらにシート本体1の裏面側には麻薬回収用紙40を挿入し、使用済麻薬50aも同じ袋で管理できる第2ポケット部6を設けていることを主な特徴とした、フェンタニルの貼付剤など種類やサイズの違う貼付剤にも使用できる汎用タイプのカウント袋である。
図2Aから図2Bに示すように、第2実施形態は、基板をなすシート本体1の表面側に、2行5列の態様で隔設されたレスキュー薬(一つの薬剤の個包装に1包分の薬)を入れる第1ポケット部2の袋が10個あり、個々の第1ポケット部2の残数表示部8に「1」から最大残数「n」までの連続する数字(nは自然数)をナンバリングしたカウント袋であり、シート本体1の表面側上部には、薬品名や患者名などを記載できる第2フリー記載スペース9bを設け、さらにシート本体1の裏面側には、包装パック未開封の残薬や伝票等を入れて管理もできる第2ポケット部6を設けていることを主な特徴とした、モルヒネの内用液とオキシコドンの散剤、両方のレスキュー薬などに使用できる汎用タイプのカウント袋である。
図3Aから図3Bに示すように、第3実施形態は、2行3列の態様で隔設された薬シート(一つの薬シートに10錠の薬)等を入れる第1ポケット部2の袋が6個あり、個々の第1ポケット部2の残数表示部8に「10」から「n」までの10単位ごとの連続する数字(nは自然数)をナンバリングしたカウント袋であり、シート本体1の表面側上部には、薬品名や患者名などを記載できる第2フリー記載スペース9bを設け、さらにシート本体1の裏面側には、未使用の薬シートの残りや伝票等を入れて管理もできる第2ポケット部6を設けていることを主な特徴とした、モルヒネやオキシコドン、ヒドロモルフォンの薬シートなどに使用できる汎用タイプのカウント袋である。
本発明の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋は、病院や薬局で使用している薬袋や市販のチャック付きポリ袋の中に入れて使用できるシートタイプのため、金庫保管している麻薬の管理に適している。このカウント袋によれば、ナンバリングされた第1ポケット部2に麻薬等の薬剤を規則的に入れることができるため、麻薬カウンター(オピオイドカウンター)として使用することができ、薬袋からいちいち麻薬をすべて出して残数を一つずつ数えなくても、残数を見るだけで簡単に確認できることが可能となり、看護師等の医療関係者の手間を省くことができ、確認時間が短縮できるという効果がある。
また、病院だけでなく、介護施設や在宅医療の現場でも活用できるため、服用や貼付した後の残数が一目でわかり、家族や介護の関係者などの周りの人とも情報を共有できるという利点もある。超高齢社会が深刻な日本においては、今後もがんに罹患する人は増加し、医療用麻薬の需要も増加すると考えられるため、管理方法を簡便にするこのカウント袋は、将来的にも継続して活用することができる。
このカウント袋は、薄い透明の樹脂フィルムや紙等で作成すれば安価に作成でき、処方されるたびに単回使用のディスポーザブル商品として使用できるため、衛生的である。入院中は薬剤のカウント袋として使用し、退院時は薬剤をいれたカウント袋ごとそのまま患者に渡すことができる。一方、少し厚めの樹脂フィルムや布等で作成すれば、リユース商品として繰り返し使用できる。
図1Aから図1Dに示すように、第1実施形態であるカウント袋10には、貼付剤用が7枚入るように仕切られた第1ポケット部2の袋が7個あり、個々の第一ポケット部の残数表示部8に「1」から「7」までの連続する自然数の数字(最大数7)がナンバリングされているため、容易に視認でき、残数が一目で分かるという利点がある。さらに、カウント袋10のポケットシート部1a~1gには、使用する1週間の曜日文字や日時などを記載して使用できる第1フリー記載スペース9aを設けているため、貼り忘れ防止の管理袋としても活用できるという利点もある。
フェンタニルの貼付剤は、種類や容量により外形サイズが違うが、どのサイズの貼付剤でも入る汎用タイプのカウント袋として活用できる。また、麻薬以外の狭心症や喘息治療薬等の種類の違う貼付剤などのカウント袋や管理袋としても活用できる。
第2ポケット部6は、基板をなすシート本体1の裏面となる背面シート部1h(1H)を使用して形成されており、一端を開口している。この第2ポケット部6には、パッケージ未開封の残薬や麻薬処方箋等の伝票を入れることができるが、麻薬回収用紙40を差し入れて使用済麻薬50aも同じ袋で管理できるという効果もある。
カウント袋10は、使用済麻薬の回収袋としても兼用できるため、製薬会社が病院に配布している専用の回収袋の代用品や代替品としても活用することができる。
麻薬回収用紙40に使用済麻薬50aを貼る際は、カウント袋10から取り出したときと同じ番号がナンバリングされた枠部40aに貼ることで、処方された貼付剤の数がすべて揃っているか容易に視認できるという利点がある。また、この麻薬回収用紙40を使用することで、回収袋に入れにくいという問題や使用済の麻薬同士が回収袋に貼りつき重なって数えにくい等の問題も解決できる。
図2Aから図2Bに示すように、第2実施形態であるカウント袋20には、レスキュー薬用が10包入るように仕切られた第1ポケット部2の袋が10個あり、個々の第1ポケット部2の数字表示部8に「1」から始まる「10」までの連続する自然数の数字(最大数10)がナンバリングされているため、容易に視認でき、残数が一目で分かるという利点がある。モルヒネとオキシコドンの即効性製剤は、アルミスティック包装の外形サイズ(縦の長さ)が違うが、オプソ(登録商標)内服液とオキノーム(登録商標)散の両方の内服薬などに使用できる汎用タイプのカウント袋や管理袋として活用できる。
図3Aから図3Bに示すように、第3実施形態であるカウント袋30には、薬シート(1シートに10錠の薬)が6シート入るように仕切られた第1ポケット部2の袋が6個あり、個々の第1ポケット部2の残数表示部8に「10」から「60」までの10単位ごとの連続する自然数の数字(最大数60)がナンバリングされているため、約1か月分(1回1錠で1日2錠朝夕内服の場合、60錠は30日分)を並べて収容でき、残数を容易に視認できるという利点がある。薬シートはゴムで束ねて薬袋に入れられることが多いが、いちいちゴムを外して残数を数えなくてもよいため、手間を省くことができ時間短縮になる。モルヒネやオキシコドン、ヒドロモルフォン等の薬シートなどに使用できるカウント袋や管理袋として活用できる。
本発明による医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第1実施形態を示し、貼付剤用のカウント袋の正面図である。 (a)は図1Aに示すカウント袋の使用状態を示す正面図、(b)は背面図である。 (a)は図1Aに示すカウント袋の側面図、(b)は図1AのA-A線に沿った縦断面図である。 図1Aに示すカウント袋におけるポケット部の第1作成方法を説明する縦断面図である。 図1Aに示すカウント袋におけるポケット部の第1作成方法の第1変形例を説明する縦断面図で、ポケットシート部と背面シート部を拡大斜視図で示す。 図1Aに示すカウント袋における背面ポケットの第1作成方法の第2変形例を説明する斜視図である。 本発明による医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第2実施形態を示し、(a)はレスキュー用のカウント袋の正面図、(b)は使用状態を示した正面図である。 (a)は図2A(a)に示すカウント袋の側面図、(b)は図2A(a)のA-A線に沿った縦断面図である。 本発明による医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第3実施形態を示し、(a)は錠剤用のカウント袋の正面図、(b)は使用状態を示した正面図である。 (a)は図3Aに示すカウント袋の側面図、(b)は図3AのA-A線に沿った縦断面図である。 (a)は図2Aおよび図3Aに示すカウント袋におけるポケット部の第2作成方法を説明する縦断面図、(b)は変形例を説明する縦断面図である。
以下、本発明のシートタイプの医療用麻薬等の薬剤のカウント袋を図面に示す実施形態に基づき詳細に説明する。
第1実施形態
図1A~図1Dは本発明による医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第1実施形態を示す。
第1実施形態の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋(以下、第1カウント袋と略す)10は、貼付剤用で、シート状部材により全体を矩形形状に形成されている。第1カウント袋10は、基板をなすシート本体1の表面側に、未使用の貼付剤を収納する複数の第1ポケット部2が上下方向に(シート本体1の長手方向)に沿って隔設され、裏面側には麻薬回収用紙40を収納する第2ポケット部6が形成されている。麻薬回収用紙の使用方法については後記する。
第1ポケット部2と第2ポケット部6は、シート本体1の短辺側に沿った一端が開口し、他の3辺が閉じたポケット状に形成されていて、前記開口側を第1カウント袋10の上端側とする。複数の第1ポケット部2は、ポケットシート部1a~1gをシート本体1の前面側に配置して形成され、ポケットシート部1a~1gの上端側にそれぞれ開口部3が形成されている。第2ポケット部6はシート本体1の上端から下方に若干下がった位置を上端とする背面シート部1h(1H)により形成されている。
本実施形態において、第1カウント袋10を構成するシート状部材の素材は、透明な薄い樹脂製フィルムを用いているが、厚みのある樹脂製フィルムを用いてもよい。シート本体1と第1ポケット部2を形成するポケットシート部1a~1gと背面シート部1h(1H)は収納物が外側から透視できる透過性を備えていることが望ましいが、必ずしも透過性を備えてなくてもよく、例えば紙、布等であってもよい。また、外観は矩形状としているが、収納する薬剤の種類、外形サイズにより適宜決定され、病院や薬局で使用している薬袋や市販のチャック付きポリ袋に入るサイズとするのが好ましい。
第1カウント袋10は、未使用薬剤50を収納する第1ポケット部2が上下方向に7行で、幅方向(短辺方向)に1列の態様で設けられている。各ポケットシート部1a~1gには残数表示部8が設けられ、残数表示部8には、印刷またはシール等により、「1」から「7」の自然数の数字「1・2・3・4・5・6・7」が上から下に順に同色またはそれぞれ異なる色で表示されている。残数表示部8に表示する数字は、筆記用具を使用し手書き記載で表示してもよく、一般的なアラビア数字(算用数字)、ローマ数字、漢数字等が列示できる。7個の第1ポケット部2は、未使用薬剤50を収納できるもので、残数表示部8に表示の「1」から「7」の数字は未使用薬剤の残数を示す。
本実施形態は、主に病院内で麻薬の残数を把握するためのカウンターとして使用することを想定しているカウント袋である。そのため、残数表示部8のナンバリングの位置は、一段上の残数表示部8に表示された数字を覆い隠す位置で、かつ、最小の貼付剤を第1ポケット部2の左右どちらかに寄せて収納した際にも、隠れる位置となることが望ましい。
第1カウント袋10では、ポケットシート部の正中部としているが、正中部以外でもよく、数字が全て見える位置にナンバリングしてもよい。また、下段のポケット部から順に薬剤を取り出して使用した際に、残数が一目で分かるように事前に数字をナンバリングし、一番下段が「7」となるように上から下へ順に「1・2・3・4・5・6・7」としているが、上から下へ順に「7・6・5・4・3・2・1」とナンバリングしてもよい。
各ポケットシート部1a~1gには、残数表示部8と異なる位置に手書き等で日時や曜日などの種々の情報を自由に記載できる第1フリー記載スペース9aが設けられている。第1フリー記載スペース9aは、残数表示部8以外の空きスペースであれば左右どちら側に設けてもよい。例えば、使用する日時や曜日文字を記載し、貼り忘れ防止の管理袋としても活用できる。図1B(a)では、下から上へ順に日付や曜日を記載し、下から順に貼付薬を取り出すようにしているが、管理袋として使用する際は、日付や曜日を上から下へ順に記載して、上から順に取り出してもよい。なお、曜日文字は、月曜日開始で記載しているが、日曜日や薬剤処方された曜日の開始日(スタート日)でもよく、日本語の漢字表記でも英語のアルファベット表記などであってもよい。
残数表示部8と第1フリー記載スペース9aは、記載文字の視認性を向上させるために、表面を白色等に着色してもよく、第1カウント袋10に着色する場合は、残数表示部8と第1フリー記載スペース9aの枠をまとめて同一の枠として着色してもよい。
第1カウント袋10は、種類や容量によりサイズが違うフェンタニル貼付剤が、どのサイズの貼付剤でも入る汎用タイプのカウント袋としている。毎日貼り換えタイプの1日用の貼付剤が7枚(1週間分)収納できるようにしているが、3日用の貼付剤は1箱5枚入り(15日分)と、処方数は7枚とは限らない。そのため、7行1列に設けた第1ポケット部2に薬を収納するときは、「1」から順に処方された枚数の数字のところまで入れる。貼付剤を第1ポケット部2の左右どちらかに寄せて収納すれば、第1フリー記載スペース9aに記載した日付や曜日文字等の表示を見せたり、隠したりすることができる。
上下方向に沿って7段に設けられた第1ポケット部2は、上段から下段に向け順に第1段ポケット部2a、第2段ポケット部2b、第3段ポケット部2c、第4段ポケット部2d、第5段ポケット部2e、第6段ポケット部2f、第7段ポケット部2gと称する。また、第1段ポケット部2aから第7段ポケット部2gにおける底辺部4をそれぞれ第1底辺部4aから第7底辺部4gとする。
図1B(a)に示すように、収納する未使用薬剤50の高さは、第1ポケット部2の深さよりも高く、一段上の第1ポケット部2の残数表示部8に表示された残数を覆い隠す。したがって、未使用薬剤が入っている一番下のポケット部に記載された数字を最新の残数として直感的に視認できる。
第1ポケット部2に処方された7枚全ての未使用薬剤50が収納されていると、最下段の第7段ポケット部2gのポケットシート部1gの残数表示部8に表示の残数「7」のみが視認でき、現在の未使用薬剤50の数が7枚であることを把握することができる。このため、第7段ポケット部2gから未使用薬剤50を順に取り出して使用すると、新たに残数「6」が表示される。その際、未使用薬剤が収納されている第6段ポケット部2fの数字を視認し、残数「6」と数える。また、残数表示部8に表示される数字としては「7」と「6」が視認できるが、残数の中で最も小さい数字が最新の残数となる。図1B(a)では、下から順に3枚の薬剤を使用したので、未使用薬剤が収納されている一番下の第4段ポケット部2dの数字の「4」が現在の残数として把握される。麻薬使用時や引継時の具体的な方法としては、図1B(a)の未使用薬剤50の貼付剤4が収納されている第4段ポケット部2dの残数表示部8のナンバリングされた数字を見て「4」、患者に使用中である第5段ポケット部2eの数字を見て「5」麻薬回収用紙40の回収された使用済麻薬50aの2枚が貼ってある使用済薬剤番号8aの数字を見て「6」「7」と数え、処方された7枚が全てあることを、使用数と残数が記載された麻薬施用箋と麻薬を指差呼称しながら、看護師2名で照合する。全ての数字が見える位置での表示の場合は、未使用薬剤が入っている一番下のポケット部の一番大きい数字を、最新の残数として把握できる。
最上段の第1段ポケット部2aの開口部3とシート本体1の上端との間、すなわち、第1カウント袋10の前面上部に第2フリー記載スペース9bが設けられ、筆記用具を用いて直接手書きで患者名や薬剤名などを記載できるようにしている。第2フリー記載スペース9bは、記載文字の視認性を向上させるように表面を白色等に着色しているが、透明でもよい。
図1B(b)に示す麻薬回収用紙40には、使用済麻薬の貼付スペースとして上下に7つの枠部40aが表示され、患者から剥がし回収した使用済薬剤50aを貼り付けることができる。使用済麻薬50aは、患者に貼付していた面に粘着性があるため、少しずらして二つ折りにして、第1ポケット部2から取り出した際のナンバリングされた数字と同じ数字の使用済薬剤番号8aが記載された枠部40aに貼り付ける。小さい使用済麻薬は、折らずにそのまま貼り付けてもよい。麻薬回収用紙40の上部には、第3フリー記載スペース9cが設けられ、用紙名や使用方法等の注意事項を印刷でき、患者誤認を予防するために患者名を筆記用具で直接記載できる。なお、第1カウント袋の第2フリー記載スペース9bと麻薬回収用紙40の第3フリー記載スペース9cは、この位置に限定されることはなく、空きスペースがあればどこでもよい。
第1カウント袋10の第1ポケット部2の作成方法としては、図1Dのように長尺のシート本体1を折返し形成することが望ましいが、図1Eのように切り離したポケットシー
Figure 0007564403000002
手段として例えば熱溶着により形成する場合もある。また、第2ポケット部6も、図1Dのように背面シート部1hを折返して形成することが望ましいが、図1Eのように切り離した別パーツの背面部シート1Hを熱溶着により形成する場合もある。
第1実施形態の第1カウント袋10におけるポケット部の第1作成方法をと図1Dにより説明する。
例えば、基板をなすシート本体1の1枚の長い樹脂製フィルムの一端を表側始端として、第1段ポケット部2aの第1底辺部4aに相当する位置まで延ばし、そこで谷折「ア」をして第1段ポケット部2aの開口部3に相当する位置まで延ばし、そこで山折「イ」して第1底辺部4aに相当する位置まで戻すことで、内シートと外シートの2層構造のポケットシート部1aが形成される。ここで、第1底辺部4aに相当する位置にポケットシート部1aのV字またはU字状の第1底辺部4aが形成される。
次に、第2段ポケット部2bの第2底辺部4bに相当する位置まで前記樹脂製フィルムを延ばし、そこで谷折「ア」をして第2段ポケット部2bの開口部3に相当する位置まで延ばして、そこで山折「イ」して第2底辺部4bに相当する位置まで戻すことで、内シートと外シートの2層構造のポケットシート部1bの第2底辺部4bが形成される。このような各段ポケット部2c~2gにおける開口部3の形成と底辺部4c~4gの形成工程を順次第7底辺部4gに相当する位置まで繰り返して行う。
なお、シート本体1において、前記樹脂製フィルムの一端から第7底辺部4gの間でポケットシート部1aからポケットシート部1gを除くシート部を表面シート部と称す。
次いで、最下段の第7段ポケット2gの第7底辺部4gの形成が終わると、ポケットシート部1gの外シートから続く残りのシート本体1を、裏面側に山折「ウ」により折り返し(この折り返し部を袋体下端部4hとする)、これを背面シート部1hとして重ね合わせることで第2ポケット部6をV字またはU字状に形成する。背面シート部1hは、シート本体1の始端から若干下方の位置を終端とし、そこで内側に山折「エ」して裏面開口部7が形成される。上記した谷折「ア」と山折「イ」を繰り返して第1段ポケット部2aから第7段ポケット部2gおよび第2ポケット部6を形成後、図1Aのシート本体1の幅方
Figure 0007564403000003
とで、全てのポケット部2,6を形成する。折り返し形成する場合は、各ポケット部2,6の底辺部と袋体下端部4hには熱溶着の必要はないが、熱溶着してもよい。
第1実施形態の変形例
図1Eに示すポケット部の第1作成方法の第1変形例は、所定サイズとする矩形平面状のシート本体1と、第1段ポケット部2aから第7段ポケット部2gをそれぞれ形成するポケットシート部1a~1gと、背面シート部1Hの各パーツを予め用意し、シート本体1に対し、底辺部4aに相当する位置にポケットシート部1aのパーツを熱溶着する。
次に、ポケットシート部1bから順にポケットシート部1gまでのパーツを底辺部4b~4gの位置に1枚ずつ熱溶着する。前記したポケットシート部1a~1gのパーツは、開口部3を薬剤の出し入れが容易にできるように山折「イ」し二重にすることが望ましいが一重でもよい。第2ポケット部6は、上記した作成方法と同様に背面シート部1hを袋体下端部4hで山折「ウ」し、裏面へ折り返してもよいが、別パーツにした背面シート部1Hを使用し、袋体下端部4Hとポケットシート部1gの底辺部4gとを、固着部5bで同時に熱溶着し作成してもよい。裏面開口部7は、シート本体1の上端部から数cm程度ずらして山折「エ」し、二重になるよう作成することが望ましいが一重でもよい。
最後に、シート本体1の幅方向両端部で長手方向に沿って、固着部5aを熱溶着することで、全てのポケット部2,6を形成する。
図1Fに示す第2変形例のように、ポケット部に奥行きを出すために、ガゼットとも称されるマチを形成してもよい。なお、ポケット部の底辺部につけたマチは底マチ、左右両端部につけたマチは横マチと称する。底マチ付にする場合は、ポケットの底辺部や袋体下端部4hの部分をU字状やW字状等に形成する。
例えば、第2ポケット部6を横マチ付にする場合は、別パーツの背面シート部1Hの裏面開口部7にあたる部分を山折「エ」する。次に、背面シート部1Hの左右両端部を長手方向に山折「オ」後に、谷折「カ」をすることで横マチを形成する。シート本体1の袋体下端部4hと背面シート部1Hの袋体下端部4Hを合わせ、固着部5bと5aの3か所に熱溶着することで、横マチ付きの第2ポケット部が作成できる。
その他の変形例として、第1ポケット部2の行数(段数)は薬の種類に応じて変更してもよい。第2ポケット部6は上端部にチャック(ジッパー)をつけてもよい。また、第2ポケット部6は必ずしも必須ではなく、なくてもよい。開口部3と裏面開口部7は、水平にすると作成しやすいが、左右のどちらか一方を高くもう一方を低くし斜めにしてもよく、薬の挿入口が容易に判別できるようにするために、開口部の上縁を着色してもよい。
例えば、図1B(a)に示すように、第1カウント袋10の第1ポケット部2の横幅は、最大の未使用薬剤50がスムーズに入る長さとし、ポケット部の深さは、最小の未使用薬剤が3分の2程度入る深さが望ましい。
具体的な第1ポケット部2のサイズは、溶着(接着)部を含めて横11~12cm程度(15cm以内)、深さ3.5~4cm程度を想定している。深さを4cm以上に設定してもよいが、その場合は、ナンバリングの数字が全て視認できる形態となる。麻薬の貼付剤には、横5.4cm×縦4.8cmの小さいものや、横9.5cm×縦9.5cmの大きいものなど、様々なサイズがあるため、ポケット部作成時の目安とする。
第2実施形態
図2A~図2Bおよび図3Cは本発明による医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第2実施形態を示す。なお、図2A~図2Bにおいて、図1A~図1Fに示した部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋(以下、第2カウント袋と略す)20は、レスキュー薬用で、シート状部材により全体を矩形形状に形成されている。
第2カウント袋20は、基板をなすシート本体1の表面側に、未使用のレスキュー薬を収納する複数の第1ポケット部21が上下(縦横)方向に設けられ、裏面側に第2ポケット部6が設けられている。複数の第1ポケット部21は、上段側のポケットシート部11aと下段側のポケットシート部11bをシート本体1の前面側に配置して形成され、上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bの上端側にそれぞれ開口部3が形成され、上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bの下部に上段底辺部41aと下段底辺部41bが形成されている。上段ポケットシート部11aに形成される複数のポケット部21(本実施形態では5個)と下段ポケットシート部11bに形成される複数のポケット部21(本実施形態では5個)は幅方向(短辺方向)に沿って仕切部5cにより仕切られて形成され、それぞれ開口部3が形成される。
本実施形態において、第2カウント袋20を構成するシート状部材の素材と透過性、外観、第2ポケット部6、マチ(ガゼット)等については、第1実施形態と同様である。
第2カウント袋20の第1ポケット部21は、上下方向に2行で、幅方向(短辺方向)に5列(5個)の態様で並設をされている。
下段の第1ポケット部21については、左端から右端に向けて下段第1ポケット部21a、下段第2ポケット部21b、下段第3ポケット部21c、下段第4ポケット部21d、下段第5ポケット部21eとする。また、上段の第1ポケット部21については、左端から右端に向けて上段第6ポケット部21f、上段第7ポケット部21g、上段第8ポケット部21h、上段第9ポケット部21i、上段第10ポケット部21jとする。
第1ポケット部21の上下のポケットシート部11a、11bには、上段第6ポケット部21f、上段第7ポケット部21g、上段第8ポケット部21h、上段第9ポケット部21i、上段第10ポケット部21jと下段第1ポケット部21a、下段第2ポケット部21b、下段第3ポケット部21c、下段第4ポケット部21d、下段第5ポケット部21eに対応して残数表示部8がそれぞれ設けられている。
下段ポケットシート部11bの各残数表示部8には、1から5の自然数の数字「1・2・3・4・5」が、上段ポケットシート部11aの各残数表示部8には、6から10の自然数の数字「6・7・8・9・10」がそれぞれ左側から順に表示されている。数字の表現方法や位置については、第1カウント袋10と同様である。
第1ポケット部21の10個の各ポケット部21a~21jは、患者さんが使用する、例えば長さが異なる長尺未使用薬剤60aや短尺未使用薬剤60bのレスキュー薬を収納できるもので、残数表示部8に表示の1から10の数字は未使用薬剤の残数を示す。
第2カウント袋20は、種類や容量によりサイズの違うレスキュー薬が、どのサイズのでも入る汎用タイプのカウント袋としている。レスキュー薬が別々に10包収納できるように、前述のように2行5列に第1ポケット部21を設けている。処方数は10包とは限らないため、第1ポケット部21に薬を収納するときは残数表示部8に表示した数字「1」から順に入れる。内服時は1回1包とは限らず、1回に数包飲む場合もある。
収納する長尺未使用薬剤60aや短尺未使用薬剤60bの高さは、第1ポケット部21の深さよりも高く、下段第1ポケット部21a~下段第5ポケット部21eに長尺未使用薬剤60aを収納しても、上段第6ポケット部21f~上段第10ポケット部21jの残数表示部8に表示された残数がすべて見える。したがって、全ての第1ポケット部21に処方された未使用薬剤が10包すべて収納されていると、上段第10ポケット部21jに対応する残数表示部8に表示の残数10を視認でき、現在の未使用薬剤の残数が10包であることを直感的に把握することができる。右上の上段第10ポケット部21jに収納した未使用薬剤を順に取り出して使用するが、未使用薬剤が入っている残数表示部8に表示される残数の中で最も大きい数字が最新の残数となる。
図2A(b)では、右上の10から順に8包の薬剤を使用したので、レスキュー薬が収納されている第1ポケット部21bの残数表示部8のナンバリングされた「2」の数字を見て、現在の残数が2包として把握される。実際に麻薬の使用時や引継ぎ時は、麻薬施用箋と麻薬とを指差呼称しながら、看護師2名で照合する。
例えば、第2カウント袋20の第1ポケット部21の横幅は、レスキュー薬の未使用薬剤がスムーズに入る長さとし、ポケット部の深さは、一番大きいサイズの長尺未使用薬剤60aが半分程度入る深さで、かつ、一番小さいサイズの短尺未使用薬剤60bがポケットから取り出しやすいように、開口部3から1cm程度出るような深さを想定して作成することが望ましい。また、第2カウント袋20は、下段であるポケットシート11b部分に一番大きいサイズの長尺未使用薬剤60aを収納したときに、上段のポケットシート11aの残数表示部8に表示された数字がすべて見える高さにすることが望ましい。
具体的な第1ポケット部21のサイズは、溶着(接着)部を含めて横2.7~3cm×深さ6cm程度を想定。レスキュー薬のサイズとしては、横2.5cm×縦7cmや横2.5cm×縦12.5cmなどの様々なサイズがあるため、ポケット部作成時の目安とする。
第3実施形態
図3A~図3Cは本発明による医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の第3実施形態を示す。なお、図3A~図3Cにおいて、図1A~図1Fおよび図2A~図2Bに示した部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋(以下、第3カウント袋と略す)30は、錠剤等の薬シート用で、透明な樹脂製フィルムのシート状部材により全体を矩形形状に形成されている。
第3カウント袋30は、基板をなすシート本体1の表面側に設けた上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bにより、第2実施形態と同様の形態で未使用の薬シートを収納する複数の第1ポケット部31が仕切部5cにより仕切られて形成され、裏面側に第2ポケット部6が設けられている。複数の第1ポケット部31の開口部3は、上段のポケットシート部11aと下段のポケットシート部11bの上端側にそれぞれ形成されている。また、複数の第1ポケット部31の上段底辺部41aと下段底辺部41bは、上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bの下部に設けられている。
本実施形態において、第3カウント袋30の外観、第2ポケット部6、マチ(ガゼット)等については、第1実施形態と同様である。
第3カウント袋30は、第1ポケット部31が上下方向に2行で、幅方向(短辺方向)に3列の態様で設けられている。
下段の第1ポケット部31については、左端から右端に向けて下段第1ポケット部31a、下段第2ポケット部31b、下段第3ポケット部31cとし、上段の第1ポケット部31については、左端から右端に向けて上段第4ポケット部31d、上段第5ポケット部31e、上段第6ポケット部31fとする。第1ポケット部31の上下のポケットシート部11a、11bには、上段第4ポケット部31d、上段第5ポケット部31e、上段第6ポケット部31fに対応して残数表示部8がそれぞれ設けられている。
下段のポケットシート部11bの残数表示部8には、下段第1ポケット部31a、下段第2ポケット部31b、下段第3ポケット部31cに対応して10から30までの10単位ごとの自然数の数字「10・20・30」が表示され、上段のポケットシート部11aの残数表示部8には、上段第4ポケット部31d、上段第5ポケット部31e、上段第6ポケット部31fに対応して40から60の自然数の数字「40・50・60」が左側から順に表示されている。なお、本実施形態では、各ポケット部の右下側で、薬シート右下の薬が収納される位置に事前にナンバリングしているが、筆記用具で手書き記載やシールで表示してもよい。
第1ポケット部31の6個の各ポケット部31a~31fは、患者さんが使用する未使用薬剤70の薬シートを収納できるもので、残数表示部8に表示の10から60の数字は未使用薬剤の残数を示す。上下段ポケットシート部11a、11bと残数表示部8の表面は、透明とし、錠剤等の薬剤の視認性を妨げないことが望ましい。
第3カウント袋30は、患者さんが使用する1シート10錠入りの薬シートを6枚、約1か月分(1日朝夕1錠ずつの場合)を収納できるように、前述のように2行3列に第1ポケット部31を設けている。処方数は6シート60錠とは限らないため、収納するときは残数10を表示する下段第1ポケット部31aから順に処方された薬シートを収納する。
図3A(b)に示すように、収納している錠剤の薬シートである未使用薬剤70の高さは、第1ポケット部31の深さよりも高く、下段第1ポケット部31a~下段第3ポケット部31cに未使用薬剤70を収納した際に、一段上の上段第4ポケット部31d~上段第6ポケット部31fの残数表示部8に表示された残数がすべて見える。したがって、全ての第1ポケット部31に処方された未使用薬剤が60錠すべて収納されていると、残数表示部8に表示の残数60を視認でき、現在の未使用薬剤の残数が60錠であることを直感的に把握することができる。
配薬する際は、残数60を表示する上段第6ポケット部31fに入っている未使用薬剤70の薬シートから順に取り出して使用する。未使用薬剤70は、1錠ずつ取り出しやすいように、薬シートの正中線上にハサミで切り込みを入れ、薬シートの右側の下から順に使用する。未使用薬剤70の薬シートが入っている残数表示部8に表示される残数の中で最も大きい数字が「10の位」の残数となる。使用中の薬シートに残っている端数が「1の位」の残数となる。図3A(b)では、残数60を表示する上段第6ポケット部31fからから順に22錠の薬剤を使用したので、下段第3ポケット部31cのポケットシート部11bのナンバリング部8の数字「30」を見て下段に30錠あること確認し、次に上段第4ポケット部31dに残っている錠剤を見て端数が8錠あることを確認し、「30」と「8」これらを足した合計38錠が現在の残数として把握される。実際に麻薬の使用時や引継ぎ時は、麻薬施用箋と麻薬とを指差呼称しながら、看護師2名で照合する。
第2実施形態と第3実施形態のカウント袋は、薬剤を収納するポケット部の個数が異なるだけで、基本的には同構造としているので、ポケット部は同様の方法で作成できる。
第2・第3実施形態のカウント袋20、30におけるポケット部の第2作成方法を図3C(a)に基づいて説明する。なお、説明は第3カウント袋30を例にする。
長尺の樹脂製フィルムを使用する点は、図1Dに示す第1カウント袋10の作成方法と同様で、基板をなすシート本体1の1枚の長い樹脂製フィルムを、一端側から延ばして上段第4ポケット部31d~上段第6ポケット部31fの上段底辺部41aに相当する位置で、V字またはU字状に谷折「ア」を行って、上段ポケット部の開口部3に相当する位置まで延ばし、その位置で山折「イ」を行って折り返す。折り返してから再び上段底辺部41aまで延ばし、内シートと外シートの2層構造の上段ポケットシート部11aが形成される。
続いて、下段第1ポケット部31a~下段第3ポケット部31cの下段底辺部41bに相当する位置まで延ばし、その位置でV字またはU字状に谷折「ア」を行って、下段ポケット部の開口部3に相当する位置まで延ばし、その位置で山折「イ」を行って折り返す。折り返してから再び下段底辺部41bまで延ばし、内シートと外シートの2層構造の下段ポケットシート部11bが形成される。このように長尺のシートを折り返すことで、第1ポケット部31の開口部3と上段底辺部41aと下段底辺部41bが形成される。
なお、シート本体1において、前記樹脂製フィルムの一端から下段ポケットシート部11bの下段底辺部41bの間で上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bを除くシート部を表面シート部と称す。この段階で下段第1ポケット部31a~下段第3ポケット部31cは区画されておらず、同様に下段第4ポケット部31d~下段第6ポ
Figure 0007564403000004
仕切部5cに相当する位置で、上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bと、前記表面シート部を溶着、接着等の固着手段で固着する。仕切部5cが固着されることで、6個の第1ポケット部31が形成される。
第2ポケット部6は、図1Dに示す方法と同様の方法で背面シート部1hを袋体下端部4hとなる位置で谷折「ウ」し、V字またはU字状等になるように形成し、裏面開口部7となる位置を山折「エ」し形成する。
最後に図3A(a)において、シート本体1の幅方向両側で長手方向に延びる二重破線
Figure 0007564403000005
し形成する場合は、各ポケットの底辺部には熱溶着の必要はないが、熱溶着してもよい。
第3実施形態の変形例
図3C(b)に示す本変形例は、所定サイズとする矩形平面状のシート本体1と、上段ポケットシート部11aと下段ポケットシート部11bと、背面シート部1Hの各パーツを予め用意しておく。シート本体1の上段底辺部41aに相当する位置に上段ポケットシート部11aのパーツを熱溶着し、続いて下段底辺部41bに相当する位置に下段ポケットシート部11bと背面シート1Hのパーツを固着部5bで一緒に熱溶着する。次に図3Aに示す仕切部5cを熱溶着する。最後に固着部5aを熱溶着することで、全てのポケット部31,6を形成する。
熱溶着する際は、鉄板の下敷き等を挿入し最後にまとめて行ってもよい。第2ポケット部6の作成方法とマチ(ガゼット)等については、第1実施形態の変形例と同様である。
例えば、図3A(b)に示すように、第3カウント袋30の第1ポケット部31の横幅は、未使用薬剤70の薬シートがスムーズに出し入れでき、ポケット部の深さは、未使用薬剤70が半分程度入る深さとする。また、第1ポケット部2に入った錠剤等の薬剤が1錠になった際にも、スムーズに取り出せるポケットのサイズであることが望ましい。
具体的な第1ポケット部31のサイズは、溶着(接着)部を含めて横4.5~5cm×深さ5~6cm程度を想定。国内で処方頻度の高い麻薬の薬シートのサイズは、横4cm×縦9.5cmだが、横3.7cm×縦10.5cm等もあり、錠剤以外の薬シートも様々なサイズがあるため、ポケット部作成時の目安とする。
残数管理が必要な麻薬には、貼付剤や錠剤、内用液や散剤の即効性製剤だけでなく、カプセル剤や舌下錠、経口粘膜吸収製剤、座薬等もあり、1シート10錠以外の薬シートもある。薬剤数や形状が薬によって違うため、薬剤に適した数字をナンバリングしてもよく、カウント袋の行数(段数)と列数を増減したり、ポケットのサイズを変更したりしてもよい。また、カウント袋や管理袋等として薬剤以外に活用してもよい。
10、20、30:カウント袋 40:麻薬回収用紙、40a:枠部
50、60(60a、60b)、70:未使用薬剤 50a:使用済麻薬
1:シート本体
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、11a、11b:ポケットシート部
1h、1H:背面シート部
2(2a~2g)、21(21a~21j)、31(31a~31f):第1ポケット部
3:開口部 4(4a~4g、41a~41b):底辺部 4h、4H:袋体下端部
5a、5b:固着部 5c:仕切部
6:第2ポケット部 7:裏面開口部 8:残数表示部、8a:使用済薬剤番号
9a、9b、9c:フリー記載スペース(患者名、薬剤名、曜日、日付 等)
ア、カ:谷折 イ、ウ、エ、オ:山折

Claims (8)

  1. 収納する未使用の医療用麻薬等の薬剤の残数を目視により確認可能とする樹脂フィルム等のフィルム素材を用いた薬剤のカウント袋であって、
    基板をなす正方形または長方形に形成され、一側端側と該一側端側と反対の他側端側とを上下方向とし、前記上下方向と直交する方向を左右方向とするシート状のシート本体と、
    前記シート本体の表面側に前記薬剤を収納する複数の第1ポケット部を前記シート本体の一端側に開口部を向け、前記開口部と反対側に底辺部を形成する複数のポケットシート部と、
    前記ポケットシート部の前面に設けられ、複数の前記第1ポケット部に対応して収納する前記薬剤の残数を表示する残数表示部と、
    を有し、
    前記複数の第1ポケット部は、前記シート本体の上下方向に複数行で左右方向に一列または複数列の態様で配置され、前記各第1ポケット部に設けた残数表示部に表示する残数値は、前記第1ポケット部の総数に対して前記第1ポケット部に収納される前記未使用薬剤に含まれる薬数を乗じた値である最大の残数値と、前記最大の残数値から前記薬数毎に順次繰り下がる減少の残数値とし、複数の前記第1ポケット部の所定の並び順序に従って前記残数値の大きい数値から小さい数値を順に表示することを特徴とする薬剤のカウント袋。
  2. 請求項1に記載の薬剤のカウント袋において、
    前記シート本体の裏面側に背面シート部により上方を開口し、使用済みの前記麻薬を回収する麻薬回収用紙を収納する第2ポケット部を形成することを特徴とする薬剤のカウント袋。
  3. 請求項1または2に記載の薬剤のカウント袋において、
    前記複数の第1ポケット部は、前記シート本体に対し、左右方向に一列で上下方向に複数行に間隔を有して配置され、最下行の前記第1ポケット部に対応して最大の残数値を表示し、上方の向けて並ぶ前記第1ポケット部に対応して前記残数値の大きい数値から小さい数値の残数値を表示し、
    下行の前記第1ポケット部に前記薬剤を収納した状態において、その上の行の前記第1ポケット部の残数表示部に表示される残数値は、前記下の行の前記第1ポケット部に収納される前記薬剤により隠される位置に表示されることを特徴とする薬剤のカウント袋。
  4. 請求項1または2に記載の薬剤のカウント袋において、
    前記ポケットシート部は透明シートにより構成され、
    前記複数の第1ポケット部は、前記シート本体に対し、左右方向に複数列で上下方向に複数行に間隔を有して配置され、
    前記残数表示部に表示される残数値は、前記各行に複数配置される第1ポケット部の一端側から他端に向けて残数値が順次減少し、前記最上行に前記最大の残数値を表示し、下の行に移るに従って上の行の前記第1ポケット部に対応して表示した最小の残数値の次に小さい残数値を下の行の前記第1ポケット部に対応して表示させることを特徴とする薬剤のカウント袋。
  5. 請求項1に記載の薬剤のカウント袋において、
    前記複数の各第1ポケット部の表面側には曜日や日時などの事項を表示できる第1フリー記載スペースが設けられ、前記シート本体の表面側上部に第1ポケット部に収納する薬剤名と患者名を表示できる第2フリー記載スペースが設けられたことを特徴とする薬剤のカウント袋。
  6. 請求項2に記載の前記麻薬回収用紙であって、
    用紙本体の片面に前記複数の各第1ポケット部に設けられた前記残数表示部に表示される残数値と同じ数値を上下方向に沿って表示する使用済薬剤番号と、前記使用済薬剤番号に対応して左右方向に沿って設けられる使用済みの薬剤を貼付する貼付部とを有することを特徴とする麻薬回収用紙。
  7. 請求項2に記載の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の製造方法であって、
    帯状に形成された長尺のシート材の一端を前記シート本体の上端とし、前記上端から最上行の前記第1ポケット部の底に相当する位置で谷折りする初期工程と、
    谷折りした前記シート部材を前記シート本体の一端側に向に前記シート本体上に重ねて折り畳み、さらに前記第1ポケット部の深さに相当する長さで前記シート部材を山折して該第1ポケット部の底位置まで折り畳んで該第1ポケット部を仮形成する折り畳み工程と、
    前記折り畳み工程を複数回行った後、最下行の前記第1ポケット部の底位置から前記シート本体の裏面側に前記シート材を折り返し、終端を前記シート本体の一端側に向けて延ばして前記第2ポケット部を仮形成する折り返し工程と、
    前記シート本体の左右方向両端部で前記シート本体の表裏面に重なる前記シート材を上下方向に沿って固着することで、前記シート本体の表面側に左右方向で一列、上下方向に沿って複数行の前記第1ポケット部を形成すると共に、前記シート本体の裏面側に前記第2ポケット部を形成する第1固着工程と、を有する薬剤のカウント袋の製造方法。
  8. 請求項7に記載の医療用麻薬等の薬剤のカウント袋の製造方法において、
    前記シート本体の左右方向両端間で所定の間隔で上下方向に沿って前記シート本体の表面に重なる前記シート材を固着する第2固着工程を前記折り返し工程の前工程、または前記第1固着工程の後に行うことにより、前記シート本体の表面側に上下方向に複数行で、左右方向複数列の前記第1ポケット部を形成することを特徴とする薬剤のカウント袋の製造方法。
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