JP7513504B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
ロック用ギア5は、駆動用ギア4に噛み合うことが可能な扇形ギアで、駆動用ギア4の軸線と平行な回動軸8に設けられている。ロック用ギア5は、回動軸8を手動で操作することにより、図11に示すロック位置と、図12に示す非ロック位置との間で回動する。ロック用ギア5の近傍には、ストッパー9が設けられている。
回動軸8には、ロック用ギア5をストッパー9から離間する方向へ付勢するロック解除用スプリング10が設けられている。
特許文献4に記載されている開度保持機構は、被駆動部品とともに回転するギアに手動で歯付き部品を噛み合わせて任意の開度でロックするように構成されている。
第1の課題は、駆動用ギア4にロック用ギア5を噛み合わせるときに歯と歯が衝突して歯が損傷するおそれがあることである。
第2の課題は、ロック用ギア5でロックをする操作(駆動用ギア4に噛み合わせる操作)が煩わしいことである。すなわち、ロック用ギア5を駆動用ギア4と噛み合わせるためには、手動開閉操作用ハンドル6を操作して駆動用ギア4をリターン方向に回転させ、この駆動用ギア4と同期するようにロック用ギア5を回さなければならない。
特許文献4に開示された開度保持機構では、モータ駆動によるロックの自然解除を行うことはできない。
切換レバーは駆動用ギアの突起に当接するため、歯と歯を噛み合わせるように操作する場合と較べてロック操作を簡単に行うことができる。駆動用ギアが複数回転する構成を採ることにより任意の位置でロックすることができる。駆動用ギアがモータによって駆動されてリターン方向とは反対の方向に回転することにより、切換レバーがロック解除用スプリングのばね力によって押されて回り、駆動用ギアの突起から外れるとともに初期の位置に自動で復帰する。
したがって、本発明によれば、ロック時に歯が損傷することがなく、任意の位置で簡単にロックすることができ、しかも、モータ駆動でロックを解除することが可能なアクチュエータを提供することができる。
以下、本発明に係るアクチュエータの一実施の形態を図1~図6を参照して詳細に説明する。
(アクチュエータ全体の説明)
図1に示すアクチュエータ11は、図示していない電動バルブや空調用のダクトに設けられるダンパーなどを駆動するために使用できるものである。この実施の形態においては、本発明に係るアクチュエータ11を電動バルブに用いる場合の一例について説明する。
駆動軸13は、図1の紙面と直交する方向を軸線方向として図示していないフレームに回転自在に支持されている。駆動軸13の一端部に回転式の弁体12が設けられている。弁体12は、駆動軸13が一方に回転することにより全閉状態となり、駆動軸13が他方に回転することにより全開状態となる。この実施の形態においては、アクチュエータ11が電動バルブの上端部に取付けられて駆動軸13が上下方向に延びる場合について説明する。弁体12は、駆動軸13の下端部に設けられている。
駆動用ギア22は、伝動機構14に含まれて駆動軸13とともに回転するギアである。この駆動用ギア22は、弁体12が動作可能範囲の一端となる全閉位置から他端となる全開位置まで回転するにあたって複数回にわたって回転する。
駆動用ギア22の軸線方向の一端面には、後述するロック機構31の一部を構成する突起32が設けられている。この実施の形態による突起32は、図2および図4に示すように、駆動用ギア22の下面22aであって駆動用ギア22の回転方向の1箇所に突設されている。
ロック機構は、駆動用ギア22の回転が許容される非ロック状態と、駆動用ギア22の回転が規制されるロック状態とを切換レバー33を用いて切換えるものである。この実施の形態によるロック機構31は、図3に示すように、駆動用ギア22の下方に位置する切換レバー33と、ストッパー34と、ロック解除用スプリング35とを有している。
切換レバー33は、この実施の形態においては、駆動用ギア22の軸線Cとは直交する方向に延びる回動軸36に設けられている。この回動軸36の切換レバー33とは反対側の先端部は、図1に示すように、ケース16の側部16aからケース外に突出するように形成されている。回動軸36の先端部には、切換レバー33を操作するための操作子37(図1参照)が設けられている。回動軸36は、アクチュエータ11の下部フレーム38(図3参照)に図示していないブラケットを介して回転自在に支持されている。
ストッパー34は、切換レバー33が所定の方向に移動する際の移動経路を遮るように位置付けられており、下部フレーム38に固定されている。ここでいう所定の方向とは、駆動用ギア22がリターン方向へ回るときにロック位置にある切換レバー33が突起32によって押されて回る方向(図3においては反時計方向)である。すなわち、ストッパー34は、駆動用ギア22がリターン方向に回転する際に、突起32に押されて回る切換レバー33の回転を規制する。切換レバー33の回転がストッパー34によって規制されることによって、ロック機構31がロック状態になる。
ロック解除用スプリング35は、切換レバー33の回転がストッパー34によって規制される際の回転方向とは反対の方向(図3においては時計方向)に切換レバー33を付勢するスプリングである。ロック解除用スプリング35のばね力は、リターンスプリング28のばね力より小さい。この実施の形態によるロック解除用スプリング35は、図3、図5および図6に示すように、ねじりコイルばねによって構成され、回動軸36が貫通する状態で切換レバー33と下部フレーム38との間に設けられている。しかし、ロック解除用スプリング35は、切換レバー33をストッパー34から離間する方向に付勢できるものであれば、どのようなものでもよい。ロック解除用スプリング35は、ねじりコイルばねの他に引っ張りコイルばねによっても構成することができる。
このように構成されたアクチュエータ11においては、切換レバー33が図6に示す非ロック位置にある状態で駆動用モータ15の電源が絶たれることによって、弁体12がリターンスプリング28のばね力で全閉位置に移動する。その後、弁体12を所定の開度でロックするためには、手動開閉操作用ハンドル29を用いて回転軸27をリターンスプリング28のばね力に抗してリターン方向とは反対の方向に回し、弁体12を開弁方向に移動させる。
この実施の形態によるアクチュエータ11においては、駆動用ギア22の歯を使用することなくロックできるため、駆動用ギア22の歯が損傷することはない。
切換レバー33を突起32の移動範囲Aの中に入れるという簡単な操作で駆動用ギア22の突起32に当接させることができ、ロック時に歯と歯を噛み合わせるために駆動用ギアを少し回転させて戻すような手間もかかることがない。このため、スムーズにロック動作が可能で、ロック操作を簡単に行うことができる。
さらに、駆動用ギア22が駆動用モータ15によって駆動されてリターン方向とは反対の方向に回転することにより、突起32が切換レバー33から外れ、切換レバー33がロック解除用スプリング35のばね力で非ロック位置に自動的に復帰する。
したがって、この実施の形態によれば、ロック時に歯が損傷することがなく、任意の位置で簡単にロックすることができ、しかも、モータ駆動でロックを解除することが可能なアクチュエータを提供することができる。
また、突起32は駆動用ギア22の上下方向の一方に設けられているから、駆動用ギア22の下方または上方の空きスペースを有効に活用でき、省スペースでロック機構31を実現することができる。詳述すると、特許文献2に記載されている開度保持機構では、ロック用ギアの配置スペースをギア列の側方に別途確保しなければならないが、この実施の形態においては、ギア列(伝動機構14)の上下方向の空きスペースを有効に活用できるため、空間利用率を高くすることができ省スペースを実現できる。
ロック機構は図7および図8に示すように構成することができる。これらの図において、図1~図6によって説明したものと同一もしくは同等の部材には同一符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
図7に示す切換レバー33は、駆動用ギア22の軸線Cと平行な回動軸41に設けられ、突起32と同じ高さとなる位置に配置されている。また、切換レバー33は、図示していないロック解除用スプリングによって回動軸41を中心にして図7において時計方向に回るように付勢されている。
回動軸41は、アクチュエータ用ケース(図示せず)の例えば上面から突出するように形成されている。回動軸41の先端部には操作子(図示せず)が設けられる。
特に、この実施の形態で示すように回動軸41がケース16の上方に突出する構成を採ることにより、アクセス方向が上方からのみとなるように制約を受けるような装置であっても、操作性を犠牲にすることなくアクチュエータを組み付けることができる。
駆動用ギアに設ける突起は図9および図10に示すように構成することができる。図9および図10において、図1~図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材には同一符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。図9は図10におけるIX-IX線断面図である。
また、ロック状態にあるときに駆動用ギア22がモータの動力でリターン方向とは反対の方向に回ることにより、切換レバー33がロック解除用スプリングによって押されて自動的に初期の位置に復帰する。
特に、この実施の形態においては、突起52が駆動用ギア22から下方(あるいは上方)に突出することがないから、駆動用ギア22の軸線方向(上下方向)にコンパクトなロック機構を実現することができる。また、駆動用ギア22の下面22aあるいは上面22bの近傍に伝動機構の他のギア53(図9参照)の一部を張り出させたとしても、この他のギア53が駆動用ギア22の回転に伴って移動する突起52と干渉することがない。このため、上述したようにロック機構がコンパクトになることと相俟って、アクチュエータの更なる小型化を図ることができる。
Claims (4)
- 被駆動部品を回転させて駆動する駆動軸と、
前記駆動軸に伝動機構を介して接続された駆動用モータと、
前記伝動機構に含まれて前記駆動軸とともに回転する駆動用ギアと、
前記伝動機構に含まれる回転体を回転方向の一方であるリターン方向に付勢するリターンスプリングと、
前記駆動用ギアの軸線方向の端面に突設された突起と、
前記駆動用ギアの回転に伴って前記突起が移動する際の前記突起の移動範囲に対して出入りする切換レバーを有し、前記駆動用ギアの回転が許容される非ロック状態と前記駆動用ギアの前記リターン方向への回転が規制されるロック状態とを切換えるロック機構とを備え、
前記切換レバーは、前記突起の移動範囲の中に位置している状態で前記突起によって押されて回るように回動自在であり、
前記ロック機構は、
前記駆動用ギアが前記リターン方向に回転する際に前記突起に押されて回る前記切換レバーの回転を規制するストッパーと、
前記ストッパーによって回転が規制される際の回転方向とは反対の方向に前記切換レバーを付勢するロック解除用スプリングとを備え、
前記切換レバーの回転が前記ストッパーによって規制されることにより前記ロック状態になることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
前記駆動用ギアは、前記被駆動部品が動作可能範囲の一端から他端まで回転するにあたって複数回にわたって回転するものであることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1または請求項2記載のアクチュエータにおいて、
前記切換レバーは、前記駆動用ギアの軸線とは交差する方向に延びる回動軸に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1または請求項2記載のアクチュエータにおいて、
前記切換レバーは、
前記駆動用ギアの軸線と平行な回動軸に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
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2020
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