JP7699286B1 - electronic equipment - Google Patents
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Abstract
【課題】部品コストを低減することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、筐体部材と、第1面及び第2面を有し、板厚方向に貫通する取付孔が設けられた基板と、前記基板の第1面を支持する支持面と、前記第2面側から前記第1面側に向かって前記取付孔に通されたねじが締め付けられるねじ穴と、を有し、前記筐体部材の内面側で突出するように設けられたボス部と、前記ねじ穴と同軸上に配置されて前記ねじが通される貫通孔を有し、前記取付孔を覆うように前記基板の第2面に実装されたスタッド部品と、前記ねじ穴に締め付けられる前記ねじによって前記スタッド部品に固定される基板固定部品と、を備える。
【選択図】図3
An electronic device capable of reducing component costs is provided.
[Solution] An electronic device comprises a housing member, a board having a first side and a second side and a mounting hole penetrating in the plate thickness direction, a support surface supporting the first side of the board, a screw hole into which a screw passed through the mounting hole is tightened from the second side toward the first side, a boss portion protruding from the inner surface side of the housing member, a through hole arranged coaxially with the screw hole and through which the screw is passed, a stud component mounted on the second side of the board to cover the mounting hole, and a board fixing component fixed to the stud component by the screw tightened into the screw hole.
[Selected figure] Figure 3
Description
本発明は、基板を備えた電子機器に関する。 The present invention relates to an electronic device equipped with a substrate.
ノート型PCのような電子機器は、CPUやコネクタ等を実装した基板を搭載している。多くの場合、基板は筐体部材又は筐体部材に支持されたキーボード装置にねじ止めされる。基板の表面には、コネクタに接続される電子部品を押さえるブラケット等の部品が固定される。例えば特許文献1には、この部品を基板に実装されたスタッド部品にねじ止めする構成が開示されている。 Electronic devices such as notebook PCs are equipped with a circuit board on which a CPU, connectors, etc. are mounted. In many cases, the circuit board is screwed to a housing member or a keyboard device supported by a housing member. A component such as a bracket that holds electronic components connected to the connector is fixed to the surface of the circuit board. For example, Patent Document 1 discloses a configuration in which this component is screwed to a stud component mounted on the circuit board.
従来、基板には、上記のような部品をねじ止めするために専用のスタッド部品を実装していた。つまり基板はスタッド部品の実装数だけ実装スペースが奪われる。このため従来は、スタッド部品の実装数に応じて基板面積を拡大する必要があり、部品コストが増加していた。 Conventionally, special stud components were mounted on the board in order to screw the above-mentioned components into place. This meant that the board's mounting space was taken up by the number of stud components mounted. As a result, it was previously necessary to expand the board area in accordance with the number of stud components mounted, which increased component costs.
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、部品コストを低減することができる電子機器を提供することを目的とする。 The present invention was made in consideration of the problems with the conventional technology described above, and aims to provide an electronic device that can reduce component costs.
本発明の一態様に係る電子機器は、筐体部材と、第1面及び第2面を有し、板厚方向に貫通する取付孔が設けられた基板と、前記基板の第1面を支持する支持面と、前記第2面側から前記第1面側に向かって前記取付孔に通されたねじが締め付けられるねじ穴と、を有し、前記筐体部材の内面側で突出するように設けられたボス部と、前記ねじ穴と同軸上に配置されて前記ねじが通される貫通孔を有し、前記取付孔を覆うように前記基板の第2面に実装されたスタッド部品と、前記ねじ穴に締め付けられる前記ねじによって前記スタッド部品に固定される基板固定部品と、を備える。 An electronic device according to one aspect of the present invention includes a housing member, a substrate having a first surface and a second surface and a mounting hole penetrating in a plate thickness direction, a support surface supporting the first surface of the substrate, a screw hole into which a screw passed through the mounting hole is fastened from the second surface side toward the first surface side, a boss portion provided to protrude from the inner surface side of the housing member, a through hole arranged coaxially with the screw hole and through which the screw is passed, a stud component mounted on the second surface of the substrate to cover the mounting hole, and a substrate fixing component fixed to the stud component by the screw fastened into the screw hole.
本発明の上記態様によれば、部品コストを低減することができる。 The above aspects of the present invention allow for reduced component costs.
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 The following describes in detail a preferred embodiment of the electronic device according to the present invention with reference to the attached drawings.
図1は、一実施形態に係る電子機器10を上から見下ろした模式的な平面図である。図1に示すように、本実施形態の電子機器10は、クラムシェル型のノート型PCである。電子機器10は、蓋体11と筐体12をヒンジ14で相対的に回動可能に連結した構成である。本実施形態ではノート型PCの電子機器10を例示しているが、電子機器はノート型PC以外、例えばデスクトップ型PC、ディスプレイ装置、タブレット型PC、スマートフォン、又は携帯用ゲーム機等でもよい。
FIG. 1 is a schematic plan view of an
蓋体11は、薄い扁平な箱状の筐体である。蓋体11はディスプレイ16を搭載している。ディスプレイ16は、例えば有機ELディスプレイや液晶ディスプレイである。
The
筐体12は、薄い扁平な箱体である。筐体12の上面(表面12a)にはキーボード装置18及びタッチパッド19が臨んでいる。以下、筐体12及びこれに搭載された各構成要素について、オペレータがキーボード装置18を操作する姿勢を基準とし、筐体12の幅方向(左右)をそれぞれX1,X2方向、筐体12の奥行方向(前後)をそれぞれY1,Y2方向、筐体12の厚み方向(上下)をそれぞれZ1,Z2方向と呼んで説明する。X1,X2方向をまとめてX方向と呼ぶこともあり、Y1,Y2方向及びZ1,Z2方向についても同様にY方向、Z方向と呼ぶことがある。また説明の便宜上、筐体12の厚み方向でZ1方向を下、その逆(Z2方向)を上と呼ぶ場合もある(図3等参照)。これら各方向は、説明の便宜上定めた方向であり、電子機器10の使用状態又は設置姿勢等によって変化する場合も当然にあり得る。
The
筐体12は、上面及び四周側面を形成する筐体部材20と、下面を形成するカバー材21とで構成されている。筐体部材20は、筐体12の表面12aを形成するカバープレート20Aの四周縁部に立壁20Bを形成したものである。このため筐体部材20は下面が開口した略バスタブ形状を有する。カバー材21は略平板形状を有し、筐体部材20の下面開口を閉じる蓋となる。筐体部材20及びカバー材21は厚み方向に重ね合わされて互いに着脱可能に連結される。立壁20Bはカバー材21に形成してもよい。この場合、筐体部材20はカバープレート20Aのみで構成されるとよい。
The
ヒンジ14は、筐体12の後縁部に形成された凹状のヒンジ配置溝12bに設置され、筐体12と蓋体11とを連結する。ヒンジ14は、例えば回転軸となるヒンジシャフトをヒンジ筐体の長手方向の両端部にそれぞれ支持した構造である。
The
図2は、筐体12の内部構造を模式的に示す平面図である。図2は、カバー材21を取り外して筐体部材20の内部を底面側から見た図である。
Figure 2 is a plan view showing the internal structure of the
図2に示すように、筐体12の内部には、サーマルモジュール24と、基板25と、バッテリ装置26とが収容されている。筐体12の内部には、さらに各種の電子部品や機械部品等が設けられる。
As shown in FIG. 2, the
基板25は、電子機器10のメインボード(マザーボード)となる回路基板である。基板25は、筐体12のY2側寄りに配置され、X方向に延在している。バッテリ装置26は、電子機器10の電源となる充電池である。バッテリ装置26は、基板25のY1側寄りに配置され、X方向に延在している。
The
本実施形態の基板25は、CPU(Central Processing Unit)25aを実装している。基板25は、CPU25a以外にも、GPU等の各種の電子部品を実装することができる。基板25は、例えばZ1側の第1面25Aが筐体部材20及びキーボード装置18に対する取付面となり、Z2側の第2面25BがCPU25a等の実装面となる。基板25の第1面25Aは、例えばねじ27を用いて筐体部材20の内面(Z2側面)に固定される。さらに第1面25Aは、後述する締結構造52を用いてキーボード装置18の底面(Z2側面)にも固定される。
The
サーマルモジュール24は、発熱体であるCPU25aが発生する熱を吸熱及び拡散し、筐体12外へと排出することができる。サーマルモジュール24は、CPU25a以外の発熱体、例えばGPU等を冷却するように構成してもよい。図2に示すように、サーマルモジュール24は、金属プレート30を含む熱拡散部材32と、押付部品34と、左右一対のファン36,36とを有することができる。
The
熱拡散部材32はCPU25aの熱を吸熱し、拡散することができる。熱拡散部材32は、CPU25aと共に基板25の第2面25Bの一部を覆うように設けられる。金属プレート30は、銅又はアルミニウム等の熱伝導率が高い材料で形成された薄い金属製のプレート状部材である。本実施形態の金属プレート30は銅プレートである。熱拡散部材32は、金属プレート30のZ1側面にヒートパイプ又はベーパーチャンバ等の熱輸送デバイスを積層することができる。ヒートパイプは、金属パイプを薄く扁平に潰して断面楕円形状に形成し、内側の密閉空間に作動流体を封入したものである。ベーパーチャンバは、2枚の金属プレートの間に形成した密閉空間に作動流体を封入したものである。
The
押付部品34は、熱拡散部材32をCPU25aに押し付けるための部品である。押付部品34は熱拡散部材32を基板25の第2面25Bに向かって常時付勢する。押付部品34は、Y方向で一対の板ばね部材34a,34aを有する。板ばね部材34aは、例えば中央部が熱拡散部材32のZ1側面に固定された薄い金属枠と連結され、この金属枠を介して熱拡散部材32をCPU25aに押し付ける。この金属枠は枠内側にCPU25aを囲むように設けられ、熱拡散部材32のZ1側の表面に半田付け等で固定される。各板ばね部材34aの両端部は、基板25の第2面25Bに実装されたスタッド部品42に対し、ねじ44を用いて締結固定される。スタッド部品42はねじ44を締結可能な雌ねじ穴を有し、第2面25Bから突出している。
The
図2に示すように、左右のファン36は、相互間に熱拡散部材32を跨ぐようにX方向に並んで配置され、互いに向かい合っている。各ファン36は、互いに向かい合う側面36aに吐出口36bを有する。左右のファン36の吐出口36bは、相互間に熱拡散部材32を挟んで対向している。これにより各ファン36はサーマルモジュール24に向かって空気を吐出可能である。各ファン36は、Z方向を向いた上下の端面のうち、少なくともZ2側の端面に吸込口36cを有する。吸込口36cはZ1側の端面にも設けることができる。吸込口36cは、例えば筐体12の底面に形成された通気口から外気(冷気)を吸い込むことができる。ファン36はハウジングの内部に収容したインペラをモータによって回転させる遠心ファンで構成できる。ファン36は、吸込口36cから吸い込んだ空気を吐出口36bから吐出することができる。
2, the left and
筐体12は、その後縁部(Y2側縁部)の立壁20Bに形成された排気口46を備える。排気口46は、各ファン36の吐出口36bから吐出され、基板25及びサーマルモジュール24の周囲を流れた空気(温風)を筐体12外に排出することができる通気口である。金属プレート30のZ2側の表面30aには複数のフィンを起立形成し、熱交換面積を拡大している。
The
図2に示すように、基板25の第2面25Bには、例えばコネクタ25b、電子部品25c、及び外部接続ポート25dが実装されている。
As shown in FIG. 2, for example, a
コネクタ25bはケーブル48が接続される。ケーブル48は、例えば左右一対設けられる。一方のケーブル48は、例えば蓋体11に搭載されたディスプレイ16を基板25に接続する配線である。他方のケーブル48は、例えば蓋体11に搭載されたカメラ17(図1参照)を基板25に接続する配線である。各ケーブル48は、例えばフレキシブル基板(FPC:Flexible printed circuits)で構成することができる。コネクタ25bはいわゆるBtoBコネクタ(基板対基板用コネクタ)である。コネクタ25bは左右のケーブル48に対応するように左右一対設けられている。コネクタ25bは例えばY2側の板ばね部材34aの両端付近にそれぞれ設けることができる。
The
ケーブル48とコネクタ25bとの接続部はブラケット50で押さえられている。ブラケット50は、例えばステンレス(SUS)等の金属プレートで構成できる。図2に示すように、左右のブラケット50は、同一部品を左右対称に配置して用いることができる。ブラケット50は、ケーブル48を幅方向に跨ぐように配置され、コネクタ25bの上からケーブル48を押さえて保持する。これによりブラケット50はケーブル48をコネクタ25bから抜け止めする。ブラケット50は、ケーブル48を跨ぐ方向(X方向)で一方側の端部が後述する締結構造52を用いて基板25に固定される。ブラケット50の他方側の端部は、例えばY2側の板ばね部材34aの端部で支持される。ブラケット50の他方側の端部も締結構造52を適用してもよい。
The connection between the
電子部品25cは、例えばSSD又はWWAN等に対応した通信モジュールである。電子部品25cはコネクタ25c1を介して基板25と接続される。電子部品25cは、コネクタ25c1側とは反対側の端部がねじ25c2で第2面25Bに固定される。外部接続ポート25dは、USBやLAN等のIOポートである。外部接続ポート25dは、例えばねじ25d1で第2面25Bに固定された金属ブラケットに一体的に設けられている。
The
図2に示すように、バッテリ装置26はY2側の縁部から突出した取付片26aを有することができる。取付片26aは例えば左右一対設けられる。取付片26aは、基板25の第2面25Bに重ねて配置され、ブラケット50と同様な締結構造52を用いて基板25に固定される。バッテリ装置26のY1側の縁部は例えばフック構造で筐体部材20と連結される。
As shown in FIG. 2, the
次に、締結構造52について説明する。
Next, we will explain the
図3は、締結構造52の模式図な側面断面図である。図4は、図3に示す締結構造52の分解図である。
Figure 3 is a schematic side cross-sectional view of the
図2及び図3に示すように、締結構造52は、筐体部材20に支持されたキーボード装置18に対する基板25の固定と、基板25に対する所定の部品の固定とを一体的に行うことができるものである。基板25に固定される部品は、例えばブラケット50及び取付片26a(バッテリ装置26)である。以下、このような部品を総称して「基板固定部品53」と呼ぶこともある。
As shown in Figures 2 and 3, the
キーボード装置18は筐体部材20の内面側で大きな面積を占めている。キーボード装置18は、例えばキーキャップ、シザー機構、ラバードーム、及びメンブレンシート等を支持した金属製のベースプレート18aを有する(図3参照)。本実施形態では、ベースプレート18aに対して基板25を固定する構成の締結構造52を例示する。
The
締結構造52は、筐体部材20の内面に対して直接的に基板25を固定する構成に用いることもできる。この場合、例えば図3中にかっこ書きした参照符号20,20Aで示すように、ベースプレート18aに代えて筐体部材20のカバープレート20Aに締結構造52を適用するとよい。締結構造52によって基板(基板25)を固定する対象は、筐体部材20又はキーボード装置18以外の部材、例えば筐体部材20に支持された所定の金属ブラケット等でもよい。
The
図3及び図4に示すように、締結構造52は、ボス部54と、スタッド部品56と、ねじ58とを備える。
As shown in Figures 3 and 4, the
ボス部54は、筐体部材20の内面側でZ2方向に突出するように設けられている。ボス部54は、ベースプレート18aに基板25を固定するための部分である。ボス部54はベースプレート18aから基板25側(Z2側)に起立した円柱状部材で構成できる。ボス部54はベースプレート18aにねじ止めや溶接で固定されてもよいし、ベースプレート18aに一体に形成されてもよい。筐体部材20にボス部54を設ける場合は、筐体部材20が金属製であれば筐体部材20に一体に形成してもよい。筐体部材20が樹脂製であればインサートナットを用いるとよい。複数の締結構造52のうち、一部のボス部54はキーボード装置18に設けられ、別の一部のボス部54は筐体部材20に設けられてもよい。
The
ボス部54は、支持面54aと、突出部54bと、ねじ穴54cとを有することができる。
The
支持面54aは、基板25の第1面25Aを支持する面である。支持面54aは、突出部54b及びねじ穴54cの周囲にリング状に形成されたフランジ形状部である。支持面54aは第1面25Aに設けられたグランドパターン60aに当接させるとよい。そうすると基板25を容易にフレームグランドできる。グランドパターン60aは基板25の取付孔25Cを囲むリング状に形成されている。取付孔25Cは基板25を板厚方向に貫通する貫通孔である。
The
突出部54bは、支持面54aの中心から上(Z2側)に突出した円筒状部分である。突出部54bは取付孔25Cに通される。図3に示す構成例では、突出部54bは取付孔25Cを通して第2面25B側まで突き出ている。
The
ねじ穴54cは、ねじ58が締め付けられる穴であり、内周面に雌ねじが形成されている。ねじ穴54cは突出部54bの内側に設けられ、突出部54bの頂面(突出端面54b1)で開口している。ねじ穴54cの深さは、ねじ58を確実に締め付けることができる深さがあればよい。図3に示す構成例では、ねじ穴54cは突出端面54b1からボス部54の高さ方向の中間付近まで達している。
The
スタッド部品56は、基板固定部品53を基板25に連結するための部品である。スタッド部品56は基板25の第2面25Bに実装され、第2面25BからZ2側に起立した円筒状の金属部品で構成できる。スタッド部品56は第2面25Bに設けられたグランドパターン60bに半田付け等で固定される。グランドパターン60bは取付孔25Cを囲むリング状に形成されている。
The
スタッド部品56は、貫通孔56aと、固定面56bと、逃げ穴56cとを有することができる。
The
貫通孔56aは、貫通孔56aはねじ穴54cと同軸上に配置され、ねじ58が通されるZ方向の貫通孔である。貫通孔56aの内径は、ねじ58の頭部58aよりも小径で、ねじ部(軸部)58bよりも大径である。
Through
固定面56bは、基板固定部品53を支持する面である。固定面56bは、スタッド部品56の頂面に設けられ、貫通孔56aの周縁部よりも一段低く形成されたフランジ形状部である。基板固定部品53は、例えば固定孔53aを有する。固定孔53aは、プレート状のブラケット50又は取付片26aを板厚方向に貫通する孔部である。固定孔53aにはスタッド部品56の頂面の中央部が挿入される。固定面56bには基板固定部品53の固定孔53aの周縁部が載置される。これにより基板固定部品53は、頭部58aと固定面56bとの間で挟持され、スタッド部品56及び基板25に対して固定される。
The fixing
逃げ穴56cはスタッド部品56の第2面25Bに対する固定面(Z1側面)に形成された凹状穴であり、貫通孔56aと同軸上で連通する。逃げ穴56cの内径は、貫通孔56aよりも大径であり、さらに突出部54bの外径よりも大径である。逃げ穴56cの深さは、突出部54bの第2面25Bからの突出高さよりも大きい。これにより突出部54bは、突出端面54b1を含む上部(Z2側部分)が逃げ穴56cに挿入され、スタッド部品56に干渉することが回避される。
The
次に、締結構造52を用いた基板25及び基板固定部品53の固定作業の一手順を説明する。
Next, we will explain one procedure for fixing the
図3及び図4に示すように、先ず、スタッド部品56はグランドパターン60bを介して基板25の第2面25Bに実装しておく。スタッド部品56の実装は、例えば基板25に実装される他のコンポーネント(例えばCPU25a)と同時にリフローで行うことができる。
As shown in Figures 3 and 4, first, the
次に、スタッド部品56が実装された基板25をキーボード装置18及び筐体部材20に固定する。ボス部54は、突出部54bを取付孔25Cに通し、支持面54aを第1面25A(グランドパターン60a)に当てる。これに続いて、ねじ27(図2参照)で基板25を筐体部材20に固定する。
Next, the
スタッド部品56の固定面56bに基板固定部品53を載置する。続いて、ねじ58をねじ穴54cに締め付ける。ねじ58は、ねじ部58bを固定孔53a及び貫通孔56aに挿通させてねじ穴54cに締め付ける。これにより基板固定部品53がねじ58でスタッド部品56に締結され、基板固定部品53が第2面25B側で基板25に固定される。同時に、基板25及びこれに実装されたスタッド部品56がねじ58でボス部54にも締結される。つまり基板25及び基板固定部品53がキーボード装置18に固定される。以上により、基板25及び基板固定部品53が1本のねじ58を用いた締結構造52によって筐体部材20に対して固定される。
The
以上のように、本実施形態の電子機器10は、筐体部材20と、取付孔20Cが設けられた基板25とを備える。さらに電子機器10は、ボス部54と、スタッド部品56と、基板固定部品53とを備える。ボス部54は、基板25の第1面25Aを支持する支持面54aと、第2面25B側から第1面25A側に向かって取付孔20Cに通されたねじ58が締め付けられるねじ穴54cとを有し、筐体部材20の内面側で突出するように設けられている。スタッド部品56は、ねじ穴54cと同軸上に配置されてねじ58が通される貫通孔56aを有し、取付孔25Cを覆うように第2面25Bに実装される。基板固定部品53は、ねじ穴54cに締め付けられるねじ58によってスタッド部品56に固定される。
As described above, the
このように電子機器10は、基板25を筐体部材20に対して直接的に又は間接的に固定するボス部54と、基板固定部品53を基板25に固定するスタッド部品56とを一体的に統合している。つまり締結構造52は、基板25を筐体部材20等に固定する取付孔25C及びねじ58を、基板固定部品53の基板25への固定に兼用している。これにより基板25はスタッド部品56専用の実装スペースの確保が不要となる。すなわち締結構造52はボス部54の上のデッドスペースを利用して基板固定部品53を固定できる。その結果、電子機器10は基板25の面積を縮小して部品コストを低減でき、また軽量化も可能となる。電子機器10は、基板25が小型化され、筐体12内のスペースも余裕ができるため、サーマルモジュール24の能力増大や筐体12の小型化も可能となる。締結構造52を適用する筐体部材は筐体12の底面を構成する部材でもよい。
In this way, the
電子機器10では、ねじ穴54cの上方にスタッド部品56の貫通孔56aが配置されている。これによりねじ58は、ねじ穴54cからの取り外し後にねじ部58bが貫通孔56aに引っ掛かって保持され、容易には脱落しない。このため作業者は、ねじ58を容易に指先等で把持して引き上げることができる。このように貫通孔56aはねじ穴54cから取り外したねじ58を保持しておく摘み代としても機能する。
In the
ボス部54は、支持面54aから突出して取付孔30Cに通され、その突出端面54b1にねじ穴54cが開口した突出部54bを有することができる。そうすると、ねじ58をより確実に締付可能な深さのねじ穴54cを容易に形成できる。つまり突出部54bはねじ穴54cの深さを拡張できる。この場合は、図5に示すようにボス部54の高さを低減することもできる。
The
図5は、変形例に係る締結構造52Aの模式図な側面断面図である。図5に示す締結構造52Aは、図3に示す締結構造52と比べて、ベースプレート18a(カバープレート20A)から基板25の第1面25Aまでの高さH1を、より低い高さH1aとした構成例である。つまり締結構造52Aのボス部54は、図3に示す締結構造52のボス部54よりも高さが低い。締結構造52Aでは、基板25の第2面25Bからねじ58の頭部58aまでの高さH2は図3に示す締結構造52と同一又は略同一である。
Figure 5 is a schematic side cross-sectional view of a
このように締結構造52,52Aは突出部54bを備えることで、ボス部54の高さを低減しつつ、ねじ58のかかり量を確保できる。このため電子機器10は、ベースプレート18a(カバープレート20A)から基板25までの高さH1を低減でき、筐体12の一層の薄型化に対応できる。
In this way, the
突出部54bは省略するか、又は取付孔25Cを突き抜けない高さに構成することもできる。この場合は、図6に示すようにスタッド部品56の高さを低減することもできる。
The
図6は、別の変形例に係る締結構造52Bの模式図な側面断面図である。図6に示す締結構造52Bは、図3に示す締結構造52と比べて、突出部54bをなくして第2面25Bからねじ58の頭部58aまでの高さH2を、より低い高さH2aとした構成例である。つまり締結構造52Bのスタッド部品56は、突出部54bを逃げる逃げ穴56cが不要となるため、図3に示す締結構造52のスタッド部品56よりも高さを低くできる。図6中に2点鎖線で示すように、締結構造52Bでは、取付孔25Cを突き抜けない高さの突出部54bを備えてもよい。
Figure 6 is a schematic side cross-sectional view of a
このように締結構造52Bは突出部54bを省略又は第2面25Bよりも低くすることで逃げ穴56cが不要となり、スタッド部品56の高さを低減できる。一方で、締結構造52Bにおいてもボス部54の高さH1を確保することで、ねじ58の確実な締め付けに必要なねじ穴54cの深さは十分に確保できる。このため電子機器10は、基板25から基板固定部品53までの高さH2を低減でき、筐体12の一層の薄型化に対応できる。
In this way, by omitting the protruding
次に、比較例として従来構成に係る基板25及び基板固定部品53の固定構造の構成例を説明する。図7は、比較例に係る基板25及び基板固定部品53の固定構造を示す模式図な側面断面図である。
Next, as a comparative example, a configuration example of the fixing structure of the
図7に示す比較例に係る構成は、基板25をベースプレート18a(カバープレート20A)に固定するボス部70と、基板25に基板固定部品53を固定するスタッド部品72とがそれぞれ異なる位置にある。このため基板25はねじ74でボス部70に固定され、基板固定部品53をはねじ76でスタッド部品72に固定される。従って、図7に示す構成では、基板25上でねじ74,76が異なる位置に配置され、基板25上で大きな設置スペースを占有する。
In the configuration of the comparative example shown in Figure 7, the
また基板25は、ねじ74を通す孔部78と、スタッド部品72を嵌合させる孔部80とを異なる位置に設ける必要がある。孔部80はスタッド部品72の一部をZ1方向に延長させるための逃げ穴である。スタッド部品72の孔部80への延長部分は、第2面25Bからのスタッド部品72の突出高さを抑制しつつ、ねじ76を確実に締付可能な深さのねじ穴72aを確保するために必要な構造である。なお、ボス部70の高さも、ねじ74を確実に締付可能な深さのねじ穴72aを確保するために必要な高さを確保しておく必要がある。
The
以上より、図7に示す比較例では、2個の孔部78,80と2本のねじ74,76を基板25に設ける必要がある。このため基板25は面積を拡大する必要がある。またボス部70及びスタッド部品72の高さもそれぞれねじ74,76の締結に必要な高さを確保しなければならず、後述する図5及び図6に示す構成例のような薄型化も困難である。また図7に示す比較例では、貫通孔56aと同様な構成がないため、ねじ74,76はねじ穴70a,72aからの取り外し後にすぐに支持がなくなるため、作業性が低い。
As a result, in the comparative example shown in FIG. 7, it is necessary to provide two
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can of course be freely modified without departing from the spirit of the present invention.
上記では、締結構造52,52A,52Bをブラケット50及びバッテリ装置26の固定に利用したが、締結構造52等は、他のねじ25c2,25d1,27,44等の固定部分に適用してもよい。
In the above, the
10 電子機器
11 蓋体
12 筐体
18 キーボード装置
20 筐体部材
24 サーマルモジュール
25 基板
25a CPU
25c2,25d1,44,58,76 ねじ
42,56,72 スタッド部品
52,52A,52B 締結構造
53 基板固定部品
54,70 ボス部
54a 支持面
54b 突出部
56a 貫通孔
56c 逃げ穴
REFERENCE SIGNS
25c2, 25d1, 44, 58, 76
Claims (4)
筐体部材と、
第1面及び第2面を有し、板厚方向に貫通する取付孔が設けられた基板と、
前記基板の第1面を支持する支持面と、前記第2面側から前記第1面側に向かって前記取付孔に通されたねじが締め付けられるねじ穴と、を有し、前記筐体部材の内面側で突出するように設けられたボス部と、
前記ねじ穴と同軸上に配置されて前記ねじが通される貫通孔を有し、前記取付孔を覆うように前記基板の第2面に実装されたスタッド部品と、
前記ねじ穴に締め付けられる前記ねじによって前記スタッド部品に固定される基板固定部品と、
を備える
ことを特徴とする電子機器。 An electronic device,
A housing member;
A substrate having a first surface and a second surface and a mounting hole penetrating in a thickness direction of the substrate;
a boss portion having a support surface that supports a first surface of the substrate and a screw hole into which a screw that is passed through the mounting hole from the second surface side toward the first surface side is fastened, the boss portion being provided so as to protrude from an inner surface side of the housing member;
a stud component having a through hole arranged coaxially with the screw hole and through which the screw is inserted, the stud component being mounted on the second surface of the board so as to cover the mounting hole;
a board fixing component that is fixed to the stud component by the screw that is fastened to the screw hole;
An electronic device comprising:
前記ボス部は、前記支持面から突出して前記取付孔に通され、前記ねじ穴が形成された突出部を有する
ことを特徴とする電子機器。 2. The electronic device according to claim 1,
the boss portion has a protruding portion protruding from the support surface, being inserted into the mounting hole, and having the screw hole formed therein.
前記突出部は、前記取付孔を通して基板の第2面上に突き出ており、
前記スタッド部品は、前記突出部が挿入される逃げ穴を有し、
前記逃げ穴は、前記貫通孔と同軸上で連通し、且つ前記貫通孔よりも大径である
ことを特徴とする電子機器。 3. The electronic device according to claim 2,
the protrusion protrudes through the mounting hole onto the second surface of the substrate;
The stud component has a relief hole into which the protrusion is inserted,
The electronic device according to claim 1, wherein the relief hole is coaxially connected to the through hole and has a larger diameter than the through hole.
前記基板固定部品は、前記第2面に実装されたコネクタに接続されたケーブルを押さえるブラケット、当該電子機器の電源となるバッテリ装置、前記第2面に実装された発熱体を冷却するサーマルモジュール、前記第2面に実装された電子部品、及び、前記第2面に実装された外部接続ポートのいずれかを含む
ことを特徴とする電子機器。
The electronic device according to any one of claims 1 to 3,
The electronic device characterized in that the board fixing part includes any one of a bracket that holds a cable connected to a connector mounted on the second surface, a battery device that serves as a power source for the electronic device, a thermal module that cools a heat-generating element mounted on the second surface, an electronic component mounted on the second surface, and an external connection port mounted on the second surface.
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Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009134426A (en) * | 2007-11-29 | 2009-06-18 | Fujitsu Ltd | Sheet metal member, information display device, and panel unit manufacturing method |
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- 2024-12-25 JP JP2024228321A patent/JP7699286B1/en active Active
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