[go: up one dir, main page]

JP7630398B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7630398B2
JP7630398B2 JP2021152087A JP2021152087A JP7630398B2 JP 7630398 B2 JP7630398 B2 JP 7630398B2 JP 2021152087 A JP2021152087 A JP 2021152087A JP 2021152087 A JP2021152087 A JP 2021152087A JP 7630398 B2 JP7630398 B2 JP 7630398B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
semiconductor layer
electrode
semiconductor
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021152087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023044189A (ja
Inventor
祥子 花形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Devices and Storage Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2021152087A priority Critical patent/JP7630398B2/ja
Priority to CN202210131976.7A priority patent/CN115832003A/zh
Priority to US17/689,800 priority patent/US12255250B2/en
Publication of JP2023044189A publication Critical patent/JP2023044189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7630398B2 publication Critical patent/JP7630398B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D12/00Bipolar devices controlled by the field effect, e.g. insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
    • H10D12/411Insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
    • H10D12/441Vertical IGBTs
    • H10D12/461Vertical IGBTs having non-planar surfaces, e.g. having trenches, recesses or pillars in the surfaces of the emitter, base or collector regions
    • H10D12/481Vertical IGBTs having non-planar surfaces, e.g. having trenches, recesses or pillars in the surfaces of the emitter, base or collector regions having gate structures on slanted surfaces, on vertical surfaces, or in grooves, e.g. trench gate IGBTs
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D12/00Bipolar devices controlled by the field effect, e.g. insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
    • H10D12/411Insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D8/00Diodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D8/00Diodes
    • H10D8/422PN diodes having the PN junctions in mesas
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D62/00Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
    • H10D62/10Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
    • H10D62/124Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of semiconductor bodies or of junctions between the regions
    • H10D62/126Top-view geometrical layouts of the regions or the junctions
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D62/00Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
    • H10D62/10Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
    • H10D62/13Semiconductor regions connected to electrodes carrying current to be rectified, amplified or switched, e.g. source or drain regions
    • H10D62/141Anode or cathode regions of thyristors; Collector or emitter regions of gated bipolar-mode devices, e.g. of IGBTs
    • H10D62/142Anode regions of thyristors or collector regions of gated bipolar-mode devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D64/00Electrodes of devices having potential barriers
    • H10D64/111Field plates
    • H10D64/117Recessed field plates, e.g. trench field plates or buried field plates

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

実施形態は、半導体装置に関する。
従来から、ダイオード領域およびIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)領域が設定されたRC-IGBT(Reverse Conducting-IGBT)が知られている。RC-IGBTでは、IGBT領域のエミッタ側からコレクタ側に向かう還流電流を、ダイオード領域に流すことができる。
特許第6589817号公報
実施形態は、スナップバックを抑制しつつ損失を低減できる半導体装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る半導体装置は、ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられ、上層部のうち、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域における不純物濃度が、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域における不純物濃度よりも低い前記第1導電形の半導体部と、前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられる前記第2導電形の第3半導体層と、前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられる前記第1導電形の第4半導体層と、前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる絶縁膜と、を備える。
第1の実施形態に係る半導体装置を示す上面図である。 図1のA-A’線における断面図である。 図3(a)は、第1の実施形態に係る半導体装置内のキャリアの移動方向を示す模式図であり、図3(b)は、参考例に係る半導体装置内のキャリアの移動方向を示す模式図である。 図4(a)は、第1の実施形態に係る半導体装置および参考例に係る半導体装置のダイオード領域において上部電極と下部電極との間に印可される電圧Vakと還流電流Iakとの関係のシミュレーション結果を示すグラフであり、図4(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置および参考例に係る半導体装置のキャリア密度のシミュレーション結果を示すグラフである。 第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図7(a)は、ダイオード領域の第1領域において、p形半導体層およびp形のコンタクト層の上面に沿う断面図であり、図7(b)は、ダイオード領域の第2領域において、p形半導体層およびp形のコンタクト層の上面に沿う断面図である。
以下に、各実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。更に、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、以下では、説明をわかりやすくするために、XYZ直交座標系を用いて、各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交している。またX軸が延びる方向を「X方向」とし、Y軸が延びる方向を「Y方向」とし、Z軸が延びる方向を「Z方向」とする。また、説明をわかりやすくするために、Z方向のうち矢印の方向を上方、その逆方向を下方とするが、これらの方向は、重力方向とは無関係である。
また、以下において、+、-の表記は、各導電形における不純物濃度の相対的な高低を表す。具体的には、「+」が付されている表記は、「+」および「-」のいずれも付されていない表記よりも、不純物濃度が高いことを表す。「-」が付されている表記は、「+」および「-」のいずれも付されていない表記よりも、不純物濃度が低いことを表す。ここで、「不純物濃度」とは、それぞれの領域にドナーとなる不純物とアクセプターとなる不純物の両方が含まれている場合には、それらの不純物が相殺した後の正味の不純物濃度を表す。
<第1の実施形態>
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体装置を示す上面図である。
図2は、図1のA-A’線における断面図である。
本実施形態に係る半導体装置100は、RC-IGBTである。半導体装置100には、図1に示すように、複数のダイオード領域S1と、複数のIGBT領域S2と、が設定されている。複数のダイオード領域S1と複数のIGBT領域S2は、X方向に交互に並んでいる。
半導体装置100は、図2に示すように本実施形態では、下部電極110と、n形のカソード層121と、p形のコレクタ層122と、n形の半導体部123と、p形半導体層124と、n形のエミッタ層126と、複数の内部電極130と、複数のゲート電極140と、上部電極150と、複数の絶縁膜161と、複数の絶縁膜162と、を備える。以下、半導体装置100の各部について詳述する。
下部電極110は、金属材料等の導電材料からなる。下部電極110は、半導体装置100の下面の略全域に設けられている。すなわち、下部電極110は、ダイオード領域S1およびIGBT領域S2に亘って設けられている。下部電極110は、ダイオード領域S1では、カソード電極として機能し、IGBT領域S2では、コレクタ電極として機能する。下部電極110の上面および下面は、XY平面に概ね平行である。
形のカソード層121は、本実施形態では、下部電極110においてダイオード領域S1に位置する部分上に配置されている。
形のコレクタ層122は、本実施形態では、下部電極110においてIGBT領域S2に位置する部分上に配置されている。p型のコレクタ層122は、n形のカソード層121とX方向に隣り合っている。ただし、n形のカソード層の一部がIGBT領域内に位置していてもよいし、p形のコレクタ層の一部がダイオード領域内に位置していてもよい。
n形の半導体部123は、ダイオード領域S1およびIGBT領域S2に亘って設けられている。半導体部123は、本実施形態では、ダイオード領域S1では、n形のカソード層121上に配置され、IGBT領域では、p形のコレクタ層122上に配置されている。
半導体部123は、n形のバッファ層123aと、n形のドリフト層123bと、n形のバリア層123cと、を有する。
形のバッファ層123aは、ダイオード領域S1およびIGBT領域S2に亘って設けられている。そして、n形のバッファ層123aは、ダイオード領域S1では、n形のカソード層121上に配置され、IGBT領域S2では、p形のコレクタ層122上に配置されている。n形のバッファ層123aの不純物濃度は、n形のカソード層121の不純物濃度よりも低い。ただし、半導体装置にn形のバッファ層は設けられていなくてもよい。
形のドリフト層123bは、ダイオード領域S1およびIGBT領域S2において、n形のバッファ層123a上に配置されている。n形のドリフト層123bの不純物濃度は、n形のバッファ層123aの不純物濃度よりも低い。
図1に示すように、ダイオード領域S1は、IGBT領域S2に隣接した第1領域S1aと、IGBT領域S2から離隔した第2領域S1bと、を含む。2つのIGBT領域S2の間に位置するダイオード領域S1においては、2つの第1領域S1aの間に、1つの第2領域S1bが位置する。したがって、2つのIGBT領域S2の間に位置するダイオード領域S1においては、第1領域S1aは、ダイオード領域S1のうちIGBT領域S2の近傍の領域であり、第2領域S1bは、ダイオード領域S1のうち中央の領域である。
n形のバリア層123cは、図2に示すように第2領域S1bおよびIGBT領域S2において、n形のドリフト層123bの上層部に配置されている。n形のバリア層123cは、本実施形態では、ダイオード領域S1第1領域S1aに設けられていない。n形のバリア層123cの不純物濃度は、n形のドリフト層123bの不純物濃度よりも高い。また、n形のバリア層123cの不純物濃度は、n形のカソード層121およびn形のバッファ層123aの不純物濃度よりも低い。ただし、n形のバリア層の不純物濃度と、n形のカソード層およびn形のバッファ層の不純物濃度と、の大小関係は上記に限定されない。
このように、本実施形態では、第2領域S1bにn形のバリア層123cが設けられているため、半導体部123の上層部のうち、第1領域S1aに位置する部分の不純物濃度が、第2領域S1bに位置する部分の不純物濃度よりも低い。n形のバリア層123cの不純物濃度とn形のドリフト層123bの不純物濃度との差は、特に限定されないが、例えば、3×1013cm-3以上1×1014cm-3以下である。
ただし、n形の半導体部の上層部のうち第1領域に位置する部分の不純物濃度を、第2領域に位置する部分の不純物濃度よりも低くする方法は、上記に限定されない。例えば、n形の半導体部の上層部は、ダイオード領域とIGBT領域との境界からダイオード領域の中央に向かって、不純物濃度が漸増するまたは段階的に増加するように構成してもよい。
本実施形態では、図1に示すように、第1領域S1aのX方向における幅L1は、第2領域S1bのX方向における幅L2よりも短い。ただし、第1領域の幅と第2領域の幅の大小関係は上記に限定されない。例えば、第1領域の幅と第2領域の幅は概ね同じであってもよいし、第1領域の幅が第2領域の幅よりも長くてもよい。
p形半導体層124は、図2に示すように、ダイオード領域S1およびIGBT領域S2に設けられている。p形半導体層124は、では、n形のドリフト層123b上に配置されており、n形のドリフト層123bに接している。また、p形半導体層124は、第2領域S1bおよびIGBT領域S2では、n形のバリア層123c上に配置されており、n形のバリア層123cに接している。
形のエミッタ層126は、IGBT領域S2において、p形半導体層124の上層部に配置されており、ダイオード領域S1には設けられていない。
形のカソード層121、p形のコレクタ層122、n形の半導体部123、p形半導体層124、およびn形のエミッタ層126は、例えば、シリコン等の半導体材料と、各層に対応する不純物と、を含む。
なお、ダイオード領域S1において、p形半導体層124の上層部には、p形半導体層124の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有し、後述する上部電極150とオーミック接触するp形のコンタクト層が部分的に設けられていてもよい。
ダイオード領域S1には、複数のトレンチT1が設けられている。複数のトレンチT1は、X方向に配列されている。各トレンチT1は、p形半導体層124の上面から、n形のドリフト層123bに延びている。また、各トレンチT1は、Y方向に延びている。各トレンチT1の下端は、n形のバリア層123cの下面よりも下方であって、n形のドリフト層123bの下面よりも上方に位置する。
各トレンチT1内には、内部電極130が配置されている。各内部電極130は、金属材料またはポリシリコン等の導電材料からなる。各内部電極130は、p形半導体層124の上面から、n形のドリフト層123bに延びている。各内部電極130の下端は、
n形のバリア層123cの下面よりも下方であって、n形のドリフト層123bの下面よりも上方に位置する。第1領域S1a内の各内部電極130は、p形半導体層124およびn形のドリフト層123bと、X方向において隣り合っている。第2領域S1b内の各内部電極130は、p形半導体層124、n形のバリア層123c、およびn形のドリフト層123bと、X方向において隣り合っている。
IGBT領域S2には、複数のトレンチT2が設けられている。複数のトレンチT2は、X方向に配列されている。各トレンチT2は、n形のエミッタ層126の上面から、n形のドリフト層123bに延びている。各トレンチT2の下端は、n形のドリフト層123bの上面よりも下方であって、n形のドリフト層123bの下面よりも上方に位置する。
各トレンチT2内には、ゲート電極140が配置されている。各ゲート電極140は、金属材料またはポリシリコン等の導電材料からなる。各ゲート電極140は、n形のエミッタ層126の上面から、n形のドリフト層123bに延びている。各ゲート電極140の下端は、n形のドリフト層123bの下面よりも上方に位置する。各ゲート電極140は、n形のエミッタ層126、p形半導体層124、n型のバリア層123c、およびn形のドリフト層123bと、X方向において隣り合っている。
上部電極150は、金属材料等の導電材料からなる。上部電極150は、ダイオード領域S1およびIGBT領域S2に亘って設けられている。上部電極150は、ダイオード領域S1において、p形半導体層124上に配置されている。また、上部電極150は、IGBT領域S2においてn形のエミッタ層126上に配置されている。上部電極150は、ダイオード領域S1では、アノード電極として機能し、IGBT領域S2では、エミッタ電極として機能する。また、上部電極150は、各内部電極130に電気的に接続されている。すなわち上部電極150の電位と内部電極130の電位は概ね等しい。
各絶縁膜161は、ダイオード領域S1において、各内部電極130と上部電極150との間、各内部電極130とp形半導体層124との間、各内部電極130とn形の半導体部123との間に配置されている。
各絶縁膜162は、IGBT領域S2において、各ゲート電極140と上部電極150との間、各ゲート電極140とn形のエミッタ層126との間、各ゲート電極140とp形半導体層124との間、および各ゲート電極140とn形の半導体部123との間に配置されている。
各絶縁膜161、162は、シリコン酸化物等又はシリコン窒化物等の絶縁材料からなる。
次に、本実施形態に係る半導体装置100の効果を説明する。
図3(a)は、本実施形態に係る半導体装置内のキャリアの移動方向を示す模式図であり、図3(b)は、参考例に係る半導体装置のキャリアの移動方向を示す模式図である。
図4(a)は、本実施形態に係る半導体装置および参考例に係る半導体装置のダイオード領域において上部電極と下部電極との間に印可される電圧Vakと還流電流Iakとの関係のシミュレーション結果を示すグラフであり、図4(b)は、本実施形態に係る半導体装置および参考例に係る半導体装置のキャリア密度のシミュレーション結果を示すグラフである。
なお、図3(a)および図3(b)では、ホールをhを円で囲んだ図で示し、電子をeを円で囲んだ図で示している。また、図4(a)の横軸は電圧Vakであり、縦軸は還流電流Iakである。また、図4(b)の横軸はX方向の位置であり、縦軸はキャリア密度である。
本実施形態に係る半導体装置100では、図3(a)に示すように、ダイオード領域S1の第1領域S1aにn形のバリア層123cが設けられていない。これに対して、参考例に係る半導体装置900では、図3(b)に示すように、ダイオード領域S1の第1領域S1aにおいて、n形の半導体部923にn形のバリア層123cが設けられている。
IGBT領域S2がOFFとなり、ダイオード領域S1がオンとなった状態では、ダイオード領域S1に還流電流Iakが流れる。図4(a)に示すように、参考例に係る半導体装置900においては、下部電極110と上部電極150との間に印可する電圧Vakが上昇するのに伴い、還流電流Iakが増加する。そして、電圧Vakがピーク電圧Vsn2に達した以降は、還流電流Iakが増大するとともに、電圧Vakは、急激に低下する。この現象は、「スナップバック」と呼ばれる。
本実施形態に係る半導体装置100においても、同様に、下部電極110と上部電極150との間に印可する電圧Vakが上昇するのに伴い、還流電流Iakが増加する。そして、電圧Vakがピーク電圧Vsn1に達した以降は、還流電流Iakが増大するとともに、電圧Vakが低下する。しかしなから、本実施形態におけるピーク電圧Vsn1は参考例におけるピーク電圧Vsn2よりも低い。また、本実施形態では、参考例よりも低い電圧Vakで参考例よりも大きな還流電流Iakを流すことができる。すなわち、本実施形態に係る半導体装置100では、参考例に係る半導体装置900に比べてスナップバックを抑制できている。
参考例に係る半導体装置900では、図3(b)に示すように、第1領域S1aにn形のバリア層123cが設けられているため、上部電極150から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bにホールが注入され難く、下部電極110のうち、第1領域S1a内に位置する部分から排出されるホールの量が少ない。そのため、下部電極110から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bに電子が注入され難くなる。したがって、第1領域S1a内のn形のドリフト層123b内のキャリア密度が低い。その結果、第1領域S1a内のn形のドリフト層123bへの伝導度変調の効果、すなわち、第1領域S1a内のn形のドリフト層123bの電気抵抗を低下させる効果が小さくなる。これにより、第1領域S1aからIGBT領域S2側にホールが侵食し易くなる。そのため、下部電極110から第1領域S1a内に位置する部分から排出されるホールの量がさらに少なくなり、下部電極110から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bへの電子の注入量がさらに減少する。これにより、下部電極110と上部電極150との間に電圧Vakを印加したときに還流電流Iakが流れづらくなり、スナップバックが生じると考えられる。
一方、本実施形態に係る半導体装置100では、図3(a)に示すように、第1領域S1aに、n形のバリア層123cが設けられていないため、上部電極150から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bにホールが注入され易く、下部電極110のうち、第1領域S1a内に位置する部分から排出されるホールの量が多い。そのため、下部電極110から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bに電子が注入され易い。したがって、第1領域S1a内のn形のドリフト層123b内のキャリア密度が高くなる。その結果、第1領域S1a内のn形のドリフト層123bへの伝導度変調の効果、すなわち、n形のドリフト層123bの電気抵抗を低下させる効果が大きくなる。これにより、第1領域S1aからIGBT領域S2側にホールが侵食し難く、ホールは、下部電極110のうち第1領域S1a内に位置する部分から排出され易くなる。そのため、下部電極110から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bへの電子の注入量がさらに増加する。これにより、下部電極110と上部電極150との間に電圧Vakを印加したときに還流電流Iakが流れやすくなり、スナップバックを抑制できると考えられる。
したがって、図4(b)に示すように、本実施形態におけるIGBT領域S2内のキャリア密度は、参考例におけるIGBT領域S2内のキャリア密度よりも低く、本実施形態における第1領域S1a内のキャリア密度は、参考例における第1領域S1a内のキャリア密度よりも高い。そして、図4(a)に示すように、本実施形態では、ピーク電圧Vsn1が参考例におけるピーク電圧Vsn2よりも低くなり、かつ、低い電圧Vakで参考例よりも大きな還流電流Iakを流すことができると考えられる。
また、本実施形態では、ダイオード領域S1の第2領域S1bには、n型のバリア層123cが設けられている。そのため、ダイオード領域S1がオンの状態においては、上部電極150から第2領域S1b内のn形のドリフト層123bにホールが注入され難い。そのため、下部電極110から第2領域S1b内のn形のドリフト層123bに電子が注入され難い。したがって、第2領域S1b内のn形のドリフト層123b内のキャリア密度が低くなる。そのため、ダイオード領域S1がオフの状態になり、リカバリする際の損失を低減できる。
以上のように、IGBT領域S2に隣接する第1領域S1aではキャリアの注入を促進し、IGBT領域S2から離隔した第2領域S1bではキャリアの注入を抑制することで、スナップバックを抑制しつつリカバリ損失が小さい半導体装置100を提供できる。
また、本実施形態では、第1領域S1aの幅L1は、第2領域S1bの幅L2よりも短い。このように、キャリアの注入を促進する領域をIGBT領域S2の近傍の領域に限定することで、スナップバックを抑制しつつ、リカバリ損失を好適に低減できる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
本実施形態に係る半導体装置200は、ダイオード領域S1内の第1領域S1aと第2領域S1bにおいて、n形のドリフト層123bに注入されるキャリアの量に差をつける方法が、第1の実施形態に係る半導体装置100と相違する。
なお、以下の説明においては、原則として、第1の実施形態との相違点のみを説明する。以下に説明する事項以外は、第1の実施形態と同様である。以下に説明する他の実施形態についても同様である。
半導体装置200における半導体部223では、第2領域S1bにn形のバリア層123cが設けられていない。すなわち、半導体部223の上層部のうち第1領域S1a内に位置する部分の不純物濃度は、半導体部223の上層部のうち第2領域S1b内に位置する部分の不純物濃度と概ね等しい。
半導体装置200におけるp形半導体層224は、ダイオード領域S1の第1領域S1a内に位置する第1部分224aの不純物濃度が、第2領域S1b内に位置する第2部分224bの不純物濃度よりも高い。また、本実施形態では、第1部分224aの不純物濃度は、p形半導体層224においてIGBT領域S2内に位置する第3部分224cの不純物濃度よりも低い。ただし、第1部分の不純物濃度と第3部分の不純物濃度の大小関係は、上記に限定されない。例えば、n形の半導体部の上層部は、ダイオード領域とIGBT領域との境界からダイオード領域の中央に向かって、不純物濃度が漸増するまたは段階的に増加するように構成してもよい。また、例えば、p形半導体層は、ダイオード領域とIGBT領域との境界からダイオード領域の中央に向かって、不純物濃度が漸減するまたは段階的に減少するように構成してもよい。
次に、本実施形態の効果を説明する。
第1部分224aの不純物濃度が高いため、上部電極150から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bにホールが注入され易い。そのため、スナップバックを抑制できる。一方、第2部分224bの不純物濃度が低いため、上部電極150から第2領域S1b内のn形のドリフト層123bにホールが注入され難い。そのため、ダイオード領域S1のリカバリ損失を低減できる。
以上のように、IGBT領域S2に隣接する第1領域S1aではキャリアの注入を促進し、IGBT領域S2から離隔した第2領域S1bではキャリアの注入を抑制することで、スナップバックを抑制しつつリカバリ損失が小さい半導体装置200を提供できる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図7(a)は、ダイオード領域の第1領域において、p形半導体層およびp形のコンタクト層の上面に沿う断面図であり、図7(b)は、ダイオード領域の第2領域において、p形半導体層およびp形のコンタクト層の上面に沿う断面図である。
本実施形態に係る半導体装置300は、ダイオード領域S1内の第1領域S1aと第2領域S1bにおいて、n形のドリフト層123bに注入されるキャリアの量に差をつける方法が、第1の実施形態に係る半導体装置100と相違する。
半導体装置300における半導体部323には、図6に示すように、第2領域S1bにn形のバリア層123cが設けられていない。すなわち、半導体部323の上層部のうち第1領域S1a内に位置する部分の不純物濃度は、半導体部323の上層部のうち第2領域S1b内に位置する部分の不純物濃度と概ね等しい。
半導体装置300は、p形半導体層124の上層部に設けられたp形のコンタクト層325を備える。p形のコンタクト層325は、図7(a)および図7(b)に示すように、複数の延伸部325aを含む。各延伸部325aは、X方向に延びている。複数の延伸部325aは、互いに離隔しており、Y方向に配列している。すなわち、p形のコンタクト層の配置のパターンは、ストライプ状である。ただし、p形のコンタクト層の構成は、上記に限定されない。例えば、各延伸部は、X方向ではなくY方向等の他の方向に延伸し、複数の延伸部は、Y方向ではなくX方向等の他の方向に配列していてもよい。また、p形のコンタクト層の配置のパターンは、ストライプ状でなくてもよい。
形のコンタクト層325の不純物濃度は、p形半導体層124の不純物濃度よりも高い。p形半導体層124の不純物濃度は、特に限定されないが、例えば、1×1017cm-3程度である。p形のコンタクト層325の不純物濃度は、特に限定されないが、例えば、1×1018cm-3~1×1019cm-3程度である。p形半導体層124と上部電極150はショットキー接触している。これに対して、p形のコンタクト層325と上部電極150は、オーミック接触している。
本実施形態では、第1領域S1aに設けられた各延伸部325aのY方向の幅L3は、第2領域S1bに設けられた各延伸部325aのY方向の幅L4よりも広い。したがって、上方から見て、第1領域S1aにおいて、単位面積あたりに設けられるp形のコンタクト層325の面積は、第2領域S1bにおいて、単位面積あたりに設けられるp形のコンタクト層325の面積よりも大きい。
次に、本実施形態の効果を説明する。
第1領域S1aにおいて上部電極150とオーミック接触するp形のコンタクト層325の単位面積当たりの面積が、第2領域S1bにおいて上部電極150とオーミック接触するp形のコンタクト層325の単位面積当たりの面積よりも大きい。そのため、上部電極150から第1領域S1a内のn形のドリフト層123bにホールが注入され易い。これにより、スナップバックを抑制できる。一方、上部電極150から第2領域S1b内のn形のドリフト層123bにホールが注入され難い。これにより、ダイオード領域S1のリカバリ損失を低減できる。
以上のように、IGBT領域S2に隣接する第1領域S1aではキャリアの注入を促進し、IGBT領域S2から離隔した第2領域S1bではキャリアの注入を抑制することで、スナップバックを抑制しつつリカバリ損失が小さい半導体装置300を提供できる。
なお、第1領域におけるp形のコンタクト層の単位面積当たりの面積を、第2領域におけるp形のコンタクト層の単位面積当たりの面積よりも大きくする方法は、上記に限定されない。例えば、第1領域において複数の延伸部を設けるピッチを、第2領域において複数の延伸部を設けるピッチよりも狭くすることで、第1領域におけるp形のコンタクト層の単位面積当たりの面積を、第2領域におけるp形のコンタクト層の単位面積当たりの面積よりも大きくしてもよい。
以上、複数の実施形態について説明したが、これらは、相互に組み合わせることができる。例えば、第1の実施形態に係る半導体装置100および第3の実施形態に係る半導体装置300に、第2の実施形態におけるp形半導体層224を適用してもよい。また、第1の実施形態に係る半導体装置100および第2の実施形態に係る半導体装置200に、第3の実施形態におけるp形のコンタクト層325を適用してもよい。
実施形態は、以下の態様を含む。
(付記1)
ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、
前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、
前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられ、上層部のうち、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域における不純物濃度が、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域における不純物濃度よりも低い前記第1導電形の半導体部と、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられる前記第2導電形の第3半導体層と、
前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられる前記第1導電形の第4半導体層と、
前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、
前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、
前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる絶縁膜と、
を備える半導体装置。
(付記2)
前記半導体部は、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられ、前記第1半導体層の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有し、前記ダイオード領域のうちの前記第1領域において前記第3半導体層に接する第5半導体層と、
前記第2領域において前記第5半導体層の上層部に設けられ、前記第5半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有し、前記第3半導体層に接する第6半導体層と、
を有する付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、
前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、
前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられる前記第1導電形の半導体部と、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられ、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域の不純物濃度が、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域の不純物濃度よりも高い前記第2導電形の第3半導体層と、
前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられる前記第1導電形の第4半導体層と、
前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、
前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、
前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる絶縁膜と、
を備える半導体装置。
(付記4)
ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、
前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、
前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられる前記第1導電形の半導体部と、
前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられた前記第2導電形の第3半導体層と、
前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられた前記第1導電形の第4半導体層と、
前記ダイオード領域において前記第3半導体層の上層部に設けられ、前記第3半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有し、上方から見て前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域内の単位面積当たりの面積が前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域内の単位面積当たりの面積よりも大きい、前記第2導電形の第5半導体層と、
前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、
前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、
前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる絶縁膜と、
を備える半導体装置。
(付記5)
前記第5半導体層は、上方から見て第1方向に延び、前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ複数の延伸部を含み、
前記第1領域に位置する前記延伸部の前記第2方向における幅は、前記第2領域に位置する前記延伸部の前記第2方向における幅よりも長い付記4に記載の半導体装置。
(付記6)
前記第1領域の前記ダイオード領域から前記IGBT領域に向かう方向における幅は、前記第2領域の前記ダイオード領域から前記IGBT領域に向かう方向における幅よりも短い付記1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。
100、200、300、900:半導体装置
110 :下部電極(第1電極)
121 :n形のカソード層(第1半導体層)
122 :p形のコレクタ層(第2半導体層)
123、223、323、923:半導体部
123a :n形のバッファ層
123b :n形のドリフト層(付記2の第5半導体層)
123c :n型のバリア層(付記2の第6半導体層)
124、224:p形半導体層(第3半導体層)
126 :n形のエミッタ層(第4半導体層)
130 :内部電極
140 :ゲート電極(第2電極)
150 :上部電極(第3電極)
161、162:絶縁膜
224a :第1部分
224b :第2部分
224c :第3部分
325 :p形のコンタクト層(付記4の第5半導体層)
325a :延伸部
Iak :還流電流
S1 :ダイオード領域
S1a :第1領域
S1b :第2領域
S2 :IGBT領域
T1、T2:トレンチ
Vak :電圧
Vsn1、Vsn2:ピーク電圧

Claims (6)

  1. ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、
    前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられ、上層部のうち、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域における不純物濃度が、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域における不純物濃度よりも低く、前記第1領域における不純物濃度が、前記上層部のうち前記IGBT領域に位置する第3領域における不純物濃度より低い前記第1導電形の半導体部と、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられる前記第2導電形の第3半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられる前記第1導電形の第4半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、
    前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、
    前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる絶縁膜と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記半導体部は、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられ、前記第1半導体層の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有し、前記ダイオード領域のうちの前記第1領域において前記第3半導体層に接する第5半導体層と、
    前記第2領域および前記第3領域において前記第5半導体層の上層部に設けられ、前記第5半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有し、前記第3半導体層に接する第6半導体層と、
    を有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、
    前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられる前記第1導電形の半導体部と、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられ、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域における不純物濃度が、前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域における不純物濃度よりも高く、前記第1領域と前記第2領域は第1方向に並び、前記第1方向と交差する第2方向に延伸する前記第2導電形の第3半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられる前記第1導電形の第4半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、
    前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、
    前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる絶縁膜と、
    を備える半導体装置。
  4. 前記第3半導体層の前記第1領域に配置された部分の前記第2方向における長さは、前記第3半導体層の前記第1領域に配置された部分の前記第1方向における長さよりも大きく、
    前記第3半導体層の前記第2領域に配置された部分の前記第2方向における長さは、前記第3半導体層の前記第2領域に配置された部分の前記第1方向における長さよりも大きい請求項3に記載の半導体装置。
  5. ダイオード領域およびIGBT領域が設定された半導体装置であって、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域に亘って設けられる第1電極と、
    前記ダイオード領域において前記第1電極上に設けられる第1導電形の第1半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第1電極上に設けられる第2導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層上に設けられる前記第1導電形の半導体部と、
    前記ダイオード領域および前記IGBT領域において前記半導体部上に設けられた前記第2導電形の第3半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第3半導体層の上層部に設けられた前記第1導電形の第4半導体層と、
    前記ダイオード領域において前記第3半導体層の上層部に設けられ、前記第3半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有し、上方から見て前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域に隣接する第1領域内の単位面積当たりの面積が前記ダイオード領域内に位置して前記IGBT領域から離隔する第2領域内の単位面積当たりの面積よりも大きい、前記第2導電形の第5半導体層と、
    前記IGBT領域において前記第4半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、前記第4半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う第2電極と、
    前記ダイオード領域において前記第3半導体層上に位置し、前記IGBT領域において前記第4半導体層上に位置する第3電極と、
    前記ダイオード領域において前記第5半導体層から前記半導体部に向かう方向に延び、第1方向に配列され、前記第1方向と交差する第2方向に延び、前記第5半導体層、前記第3半導体層、および前記半導体部と隣り合う複数の第4電極と、
    前記第2電極と前記第4半導体層との間、前記第2電極と前記第3半導体層との間、前記第2電極と前記半導体部との間、および前記第2電極と前記第3電極との間に設けられる第1絶縁膜と、
    前記第4電極と前記第5半導体層との間、前記第4電極と前記第3半導体層との間、前記第4電極と前記半導体部との間、および前記第4電極と前記第3電極との間に設けられる第2絶縁膜と、
    を備え、
    前記第5半導体層は、前記第1方向の両端において前記第2絶縁膜に接し、
    前記第5半導体層は、上方から見て前記第1方向に延び、前記第2方向に配列される複数の延伸部を含み、
    前記第1領域に位置する前記延伸部の前記第2方向における幅は、前記第2領域に位置する前記延伸部の前記第2方向における幅よりも長い半導体装置。
  6. 前記第1領域の前記ダイオード領域から前記IGBT領域に向かう方向における幅は、前記第2領域の前記ダイオード領域から前記IGBT領域に向かう方向における幅よりも短い請求項1~のいずれか1つに記載の半導体装置。
JP2021152087A 2021-09-17 2021-09-17 半導体装置 Active JP7630398B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021152087A JP7630398B2 (ja) 2021-09-17 2021-09-17 半導体装置
CN202210131976.7A CN115832003A (zh) 2021-09-17 2022-02-14 半导体装置
US17/689,800 US12255250B2 (en) 2021-09-17 2022-03-08 Semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021152087A JP7630398B2 (ja) 2021-09-17 2021-09-17 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023044189A JP2023044189A (ja) 2023-03-30
JP7630398B2 true JP7630398B2 (ja) 2025-02-17

Family

ID=85522401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021152087A Active JP7630398B2 (ja) 2021-09-17 2021-09-17 半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US12255250B2 (ja)
JP (1) JP7630398B2 (ja)
CN (1) CN115832003A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013030943A1 (ja) 2011-08-30 2013-03-07 トヨタ自動車株式会社 半導体装置
JP2014075582A (ja) 2012-09-12 2014-04-24 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2016139719A (ja) 2015-01-28 2016-08-04 株式会社東芝 半導体装置
JP2018041845A (ja) 2016-09-07 2018-03-15 富士電機株式会社 半導体装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184486A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Denso Corp 半導体装置
US9099522B2 (en) * 2010-03-09 2015-08-04 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
JP5568036B2 (ja) * 2011-03-09 2014-08-06 トヨタ自動車株式会社 Igbt
JP5634318B2 (ja) * 2011-04-19 2014-12-03 三菱電機株式会社 半導体装置
US8785278B2 (en) * 2012-02-02 2014-07-22 Alpha And Omega Semiconductor Incorporated Nano MOSFET with trench bottom oxide shielded and third dimensional P-body contact
US9024413B2 (en) * 2013-01-17 2015-05-05 Infineon Technologies Ag Semiconductor device with IGBT cell and desaturation channel structure
CN104995738B (zh) * 2013-08-15 2018-01-23 富士电机株式会社 半导体装置
JP6158058B2 (ja) 2013-12-04 2017-07-05 株式会社東芝 半導体装置
JP5918288B2 (ja) 2014-03-03 2016-05-18 トヨタ自動車株式会社 半導体装置
JP6222702B2 (ja) 2014-09-11 2017-11-01 株式会社東芝 半導体装置
JP6737336B2 (ja) * 2016-07-19 2020-08-05 富士電機株式会社 半導体装置
US10636877B2 (en) * 2016-10-17 2020-04-28 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
JP6589817B2 (ja) 2016-10-26 2019-10-16 株式会社デンソー 半導体装置
EP3324443B1 (en) * 2016-11-17 2019-09-11 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
WO2018105729A1 (ja) * 2016-12-08 2018-06-14 富士電機株式会社 半導体装置
WO2018147466A1 (ja) * 2017-02-13 2018-08-16 富士電機株式会社 半導体装置
JP6645594B2 (ja) * 2017-02-15 2020-02-14 富士電機株式会社 半導体装置
US10319808B2 (en) * 2017-04-03 2019-06-11 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
US10600867B2 (en) * 2017-05-16 2020-03-24 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device having an emitter region and a contact region inside a mesa portion
DE102018112344A1 (de) * 2017-05-29 2018-11-29 Infineon Technologies Ag Leistungshalbleitervorrichtung mit dV/dt-Steuerbarkeit und Quergrabenanordnung
JP6717432B2 (ja) 2017-07-18 2020-07-01 富士電機株式会社 半導体装置
US10847617B2 (en) * 2017-12-14 2020-11-24 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
CN109979935B (zh) * 2017-12-28 2025-04-22 富士电机株式会社 半导体装置及半导体装置的制造方法
JP7056163B2 (ja) * 2018-01-17 2022-04-19 富士電機株式会社 半導体装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013030943A1 (ja) 2011-08-30 2013-03-07 トヨタ自動車株式会社 半導体装置
JP2014075582A (ja) 2012-09-12 2014-04-24 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2016139719A (ja) 2015-01-28 2016-08-04 株式会社東芝 半導体装置
JP2018041845A (ja) 2016-09-07 2018-03-15 富士電機株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
US12255250B2 (en) 2025-03-18
CN115832003A (zh) 2023-03-21
US20230090885A1 (en) 2023-03-23
JP2023044189A (ja) 2023-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7743901B2 (ja) 半導体装置
US8232593B2 (en) Power semiconductor device
JPWO2018220879A1 (ja) 半導体装置
CN105706238A (zh) 半导体装置
JP6733829B2 (ja) 半導体装置
JP7414047B2 (ja) 半導体装置
JP7475251B2 (ja) 半導体装置
CN109509789B (zh) 半导体装置
JP2021028930A (ja) 半導体装置
CN104299985A (zh) 半导体装置
JPWO2019013286A1 (ja) 半導体装置
JP5768028B2 (ja) 半導体装置
JP2019145613A (ja) 半導体装置
CN106549035A (zh) 半导体装置
JP7204544B2 (ja) 半導体装置
JP7231065B2 (ja) 半導体装置
JP6588774B2 (ja) 半導体装置
JP6992476B2 (ja) 半導体装置
JP7630398B2 (ja) 半導体装置
CN114823884A (zh) 半导体装置
JP2000004017A (ja) 絶縁ゲ−ト形バイポ−ラトランジスタ
JP7574161B2 (ja) 半導体装置
JP7471192B2 (ja) 半導体装置
US12426326B2 (en) Semiconductor device
JP4449345B2 (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230623

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7630398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150