以下、添付された図面を参照して本明細書に開示された実施例を詳しく説明する。この明細書は、互いに異なる実施例でも同一・類似する構成に対しては同一・類似する参照符号を付与し、これに対する説明は、最初の説明に替える。この明細書において使用される単数の表現は、文脈上明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。また、この明細書に開示された実施例を説明するに当たって、関連した公知技術に対する具体的な説明が、この明細書に開示された実施例の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は、この明細書に開示された実施例を容易に理解するためのものに過ぎず、添付された図面によってこの明細書に開示された技術的思想が制限されるものと解釈してはいけないことに留意されたい。
図3は本発明の衣類処理装置1の外観を示す。
図3(a)を参照すれば、本発明の衣類処理装置は、外観を形成するキャビネット100と、前記キャビネット100に回転自在に結合されるドア400とを含む。
前記ドア400は、前記キャビネット100の前面を形成する本体ボディー410と、前記本体ボディー410の一側から延在し、衣類処理装置の情報を表示するディスプレイが設けられる設置ボディー420とを含む。
前記設置ボディー420は、前記本体ボディー410から前記キャビネット100の後方に向かって段差430を形成するように備えられる。
一方、前記設置ボディー420の少なくとも一部は、前記本体ボディー410の後方から前後方向に重なって配置される。これにより、前記段差430は、ハンドルの役割を果たす。
前記設置ボディー420は、前記本体ボディー410とは異なる材質又は異なる色相で備えられる。また、前記設置ボディー420は、前記ディスプレイから発光する光が透過する半透明な材質で備えられる。
図3(b)を参照すれば、前記キャビネット100の内部には衣類を収容する収容空間220を備えるインナーケース200が備えられる。前記インナーケース200には、前方に衣類が出入りする開口部210が備えられ、前記開口部210は、前記ドア400によって遮蔽される。
前記インナーケース200は、プラスチック樹脂系で備えられ、常温の空気より高い温度の空気又は加熱された空気(以下、熱風)及びスチーム又は水分によっても変形しない強化プラスチック樹脂系で備えられる。
前記インナーケース200は、高さが幅より長く備えられる。これにより、前記衣類が畳まれるかしわむことのない状態で前記収容空間220に収容される。
本発明の衣類処理装置1は、前記インナーケース200の収容空間220に衣類を掛ける掛け部500を含む。
前記掛け部500は、前記インナーケース200の上部面に備えられ、衣類を掛けるハンガー部510を含む。
前記ハンガー部510に前記衣類が掛けられると、前記衣類は、収容空間220の内部において空中に浮遊した状態で配置される。
一方、前記掛け部500は、ドア400の内面に結合され、衣類を固定する加圧部520を更に含む。
前記ハンガー部510は、前記インナーケース200の幅方向に沿って配置される棒状で備えられ、衣類が掛けられたハンガーを支持するように備えられる。また、図示のように、前記ハンガー部510は、ハンガー状で備えられ、衣類が直接に掛けられるように備えられる。
本発明の衣類処理装置は、前記ハンガー部510を振動し、衣類に付着した微細ホコリなどの異物を外せる加振部を更に含む。
前記掛け部500は、前記ドア400に備えられ、前記衣類を加圧して固定する加圧部520を含む。前記加圧部520は、前記ドア400の内面に固定され、衣類の一面を支持する支持部522と、前記支持部522に支持された衣類を加圧する圧迫部521とを含む。
前記圧迫部521は、前記支持部522に向かって移動するか、前記支持部522から離れるように備えられる。例えば、前記圧迫部521は、前記支持部522又は前記ドア400の内面に回転自在に備えられる。
これにより、前記圧迫部521及び前記支持部522は、前記衣類の両面を加圧して衣類のシワを除去し、意図したクリース(crease)を生成することもできる。
本発明の衣類処理装置は、前記収容空間220に熱風又はスチームのうちの1つ以上を供給するか、前記キャビネット100の外部空気を浄化又は除湿する各種の装置が設けられる機械室300を備える。
前記機械室300は、前記インナーケース200と分離又は区画して配置されるが、前記インナーケース200と連通するように備えられる。
前記機械室300は、前記インナーケース200の下部に配置される。これにより、比重の小さい熱風及びスチームが前記インナーケース200に供給され、自然として前記熱風及びスチームが衣類に供給される。
前記機械室300は、前記インナーケース200の内部に熱風を供給する熱供給部340を含む。前記熱供給部340は、ヒートポンプシステムとして備えられてもよく、空気を直接に電気エネルギーで加熱するヒーターとして備えられてもよい。
前記熱供給部340がヒートポンプシステムとして備えられる場合には、前記インナーケース200から排出された空気を再び除湿及び加熱し、前記インナーケース200に供給するように備えられる。詳細な構造は、後述する。
前記機械室300は、前記インナーケース200の内部にスチーム(steam)を供給するスチーム供給部800を含む。前記スチーム供給部800は、前記インナーケース200の内部に直接にスチームを供給するように備えられる。詳細な構造は、後述する。
このために、前記インナーケース200は、一面を貫通して前記機械室300と連通する複数の貫通孔230を備える。
前記貫通孔230を介して前記収容空間220の空気が前記機械室300に供給され、前記機械室300から生成された熱風又はスチームのうちの1つ以上が前記収容空間200に供給される。
前記貫通孔230は、前記インナーケース200の下部面を貫通して前記インナーケース200の内部の空気が前記機械室300に排出又は吸入される流入孔231であり、前記インナーケース200の下部面を貫通して前記機械室300から生成された熱風が吐出される排出孔232とを含む。
前記排出孔232は、前記インナーケース200の下部面のうちの背面に偏って配置される。例えば、前記排出孔232は、前記インナーケース200の下部面又は背面の間に地面に傾斜して配置され、ハンガー部510に向かうように配置される。
また、前記流入孔231は、前記インナーケース200の下部面のうちの前方に偏って配置される。これにより、前記流入孔231は、前記排出孔232と離隔して配置される。
前記貫通孔230は、前記スチーム供給部800で生成されたスチームが供給されるスチーム孔233を含む。前記スチーム孔233は、前記排出孔232の一側に配置される。
一方、前記機械室300の前方には、前記スチーム供給部800に水を供給する給水桶30と、前記熱供給部340で凝縮された凝縮水が収集される排水桶40とが備えられる。
前記給水桶30及び前記排水桶40は、前記機械室300の前方において着脱自在に備えられる。これにより、本発明の衣類処理装置1は、給水源又は排水源に制限されず、自在に設けられる。
一方、前記機械室300の前方には、前方に出入りされ、別の収容空間を備えるドロアー50が更に備えられる。前記ドロアー50には、スチーム発生装置又はアイロンを入れてもよい。
図4は本発明の衣類処理装置の機械室の構造を示す。
図4(a)は前記機械室300を正面から見た図であり、図4(b)は前記機械室300を後方から見た図である。
前記機械室300の内部には、衣類処理空間に熱風を供給するか、衣類処理空間の内部の空気を循環するか、衣類処理空間にスチームを供給するか、キャビネットの外部の空気を清浄するための構成が配置される。
前記機械室300は、各種の装置を支持又は設置する空間を配置するベース部310を含む。前記ベース部310は、各種の装置が設けられる面積を提供する。
前記ベース部310は、前記インナーケース200又は前記キャビネット100の外部から流入された空気が移動する循環ダクト320が設けられる。
前記循環ダクト320は、上面が開放されたケース状で備えられ、内部に前記熱供給部340のうちの一部の構成が設けられる。
前記熱供給部340がヒートポンプシステムとして備えられる場合には、前記循環ダクト320の内部に、後述する熱交換器341、342と、前記熱交換器に高温高圧の冷媒を供給する圧縮器342を含む。
前記熱交換器341、342は、前記循環ダクト320の内部に収容され、前記循環ダクト320を流れる空気を冷却して除湿して、また前記空気を加熱して熱風を生成することもできる。
前記循環ダクト320がキャビネット100の外部に空気を吸入するように備えられる場合、前記循環ダクト320の前方に外部の空気を吸入する外気ダクト370が設けられる。
前記循環ダクト320は、前記外気ダクト370と連通するように備えられ、選択的に外部の空気を吸入するように備えられる。
前記循環ダクト320の前面には前記給水桶及び排水桶が着脱自在に結合される。前記給水桶30及び排水桶40は、前記外気ダクト370の上部に着座して配置される。
前記循環ダクト320は、前記ベース部310に結合して備えられてもよいが、前記ベース部310と一体として備えられてもよい。例えば、前記ベース部310及び前記循環ダクト320を射出成形して制作する。
前記機械室300は、前記循環ダクト320と前記流入孔231を連通するように備えられるベースカバー360を含む。
前記ベースカバー360は、前記循環ダクト320の上部に結合し、前記流入孔231から吸入された空気を前記循環ダクト320の内部に導くように備えられる。
前記ベースカバー360は、前記循環ダクト320の上部面を遮蔽し、前記循環ダクト320の内部の空気が外部に排出されることを遮断する。前記ベースカバー360の下部と前記循環ダクト320の上部面は、前記循環ダクト320の流路の一面を形成する。
前記ベースカバー360は、前記流入孔231と前記循環ダクト320を連結する流入部362を含む。前記流入部362は、ダクト状で備えられ、前記循環ダクト320にインナーケース200の内部空気を伝達する吸気ダクトの役割を果たす。
前記機械室300は、前記給水桶30に連結されて水が供給され、スチームを生成してインナーケース200に供給するスチーム供給部800が設けられる。前記スチーム供給部800は、前記ベースカバー360の上部に着座して配置される。
前記スチーム供給部800は、前記流入部362の後方に配置される。
前記機械室300は、前記循環ダクト320と前記インナーケース200を連通するように備えられるファン設置部350を含む。前記ファン設置部350は、前記循環ダクト320の内部の空気が一方向に移動する動力を提供する送風ファン353と、前記送風ファン353を収容し、前記循環ダクト320に結合又は延長されるファンハウジング351とを含む。
前記ファン設置部350は、前記循環ダクト320と前記排出孔232を連通するように備えられる排出ダクト352が備えられる。
前記排出ダクト352は、前記ファンハウジング351から断面が前記排出孔232に対応する面積で前記排出孔232に向かって延在して備えられる。
その結果、前記インナーケース200の内部の空気は、前記ベースカバー360を介して流入され、前記循環ダクト320を通過した後、前記ファン設置部350を介して再びインナーケース200の内部に供給される。
一方、前記ベース部310は、前記熱交換器341、343に冷媒を供給する前記圧縮器342が設けられる圧縮器設置部313が備えられる。前記圧縮器設置部313は、前記循環ダクト320の外部に配置される。
また、前記ベース部310は、本発明の衣類処理装置を制御する制御部又はコントロールパネル700が設けられる。
前記ベース部310は、前記循環ダクト320の下部において前記制御部700が挿入される空間を形成する制御部設置部312が備えられる。
前記制御部700は、前記圧縮器342、前記スチーム供給部800、前記送風ファン353など電子的に制御される全ての構成を制御するように備えられる。
前記制御部700が前記ベース部310に挿入されて支持されるため、前記制御部700に加われる振動や衝撃が緩衝できる。また、前記制御部700が全ての電子構成と近く配置されるため、ノイズなどの制御エラーの発生を最小化することができる。
また、前記循環ダクト320の上部にスチーム供給部が配置され、循環ダクト320の下部には制御部700が配置される。よって、前記循環ダクト320が前記スチーム供給部800と前記制御部700との間に直線ダクト状で備えられる。よって、前記循環ダクト320を通過する空気の流路抵抗が最小化できる。
前記ベース部310に前記循環ダクト320、前記外気ダクト370、スチーム供給部800、制御部700、熱供給部340がモジュール形式で備えられる。
これにより、前記ベース部310が前記機械室300において前方又は後方に出入りし、容易に設置及びメインテナンスすることができる。
図5は本発明の衣類処理装置の機械室ベースの構造を示す。
図5(a)は前記ベース部310を前方から見た斜視図であり、図5(b)及び図5(c)は前記ベース部9310を後方から見た斜視図である。
前記ベース部310は、衣類処理装置の下部面を形成するベースプレート上に設けられる。前記ベース部310のそのもので衣類処理装置の下部面を形成する。
前記ベース部310は、支持面を形成するベース底部311を含む。ベース底部311は、衣類処理装置の下部面を形成する。また、ベース底部311は、衣類処理装置の下部面を形成するキャビネット100の底面の上部面に設けられる。
前記ベース部310は、空気が移動する流路の少なくとも一部を形成する前記循環ダクト320が一体として備えられる。前記循環ダクト320は、前記ベース底部311から上部に延在して形成される。
前記循環ダクト320は、前記ベース底部311から延在して流路を形成するダクトボディー321と、前記ダクトボディー321の内部に蒸発器341又は凝縮器343が設けられる空間を提供する熱交換器設置部3212と、前記ダクトボディー321の後方に備えられ、ダクトボディー321の空気が排出される空気排出部323とを含む。
前記空気排出部323は、前記ダクトボディー321から後方に延在して備えられるパイプ状で備えられる。前記空気排出部323の直径は、前記ダクトボディー321の幅より小さく備えられる。
前記空気排出部323は、前記ファンハウジング350と連結される。空気排出部323から排出された空気は、ファンハウジング350を介してインナーケース200の内部に導かれる。
前記循環ダクト320は、ダクトボディー321の前面を貫通して形成される外気吸入部322を含む。
前記外気吸入部322は、前記外気ダクト370に連通するように備えられる。前記外気吸入部322の前方に前記外気ダクト370が着座して支持される。
前記循環ダクト320は、外気吸入部322を開閉するダンパーが備えられる。前記ダンパーの開閉により、外気が循環ダクト320の内部に流入することを許容又は遮断する。
前記ベース部310は、前記圧縮器342が設けられる空間を提供する圧縮器設置部312を含む。前記圧縮器設置部312は、ベース底部311の一側に形成され、前記ベース底部311と一体として形成される。
前記圧縮器設置部312は、圧縮器342を支持する突起が形成される。前記圧縮器設置部312は、ベース部310の後方に偏って配置される。圧縮器設置部312は、空気排出部323と幅方向に少なくとも一部が重なって配置される。
前記圧縮器設置部312は、圧縮器342から伝達される振動を低減する緩衝部材が設けられる。前記緩衝部材は、前記突起に固定される。
前記ベース部310は、制御部700が設けられる制御部設置部313を含む。制御部設置部313は、ベース底部311と循環ダクト320との間に形成される。前記制御部設置部313は、ベース底部311と循環ダクト320の底面との間に形成される。制御部設置部313は、循環ダクト320の下部において前方及び後方の何れか一方が開放されたダクト状で備えられる。
前記制御部設置部313の構造は後述する。
図6は本発明の衣類処理装置の循環ダクトの構造を示す。
前記循環ダクト320は、ベース底部から上部に延在し、空気が流動する流路を形成する。前記循環ダクト32は、蒸発器341及び凝縮器342が設けられる空間を提供する熱交換器設置部3212を含む。前記熱交換器設置部3212は、前記ダクトボディー321の内部に備えられる。
前記ダクトボディー321は、上部面が開放されて備えられる。前記ダクトボディー321の開口部を介して凝縮器343及び蒸発器341が投入されて設けられる。
前記ダクトボディー321は、前記ベースカバー360によって開口部が遮蔽され、前記ベースカバー360及び前記ダクトボディー321は、循環流路320の流路を形成する。
前記ダクトボディー321の前方面は、前記ベース底部311の前端から後方に離隔して配置される。
これにより、前記ベース底部311は、前述した給水桶30又は排水桶40及び外気ダクト370の何れか1つ以上が設けられて支持される支持面3111を確保する。
一方、前記熱供給部340は、前記循環ダクト320の内部に設けられ、前記循環ダクト320に流入された空気を冷却させて除湿する熱交換器として備えられる蒸発器341と、前記蒸発器341を通過した空気を加熱して熱風を形成する熱交換器として備えられる凝縮器343と、前記凝縮器343に前記空気と熱交換を行う冷媒を供給し、前記循環ダクト320の外部に配置される圧縮器342と、前記凝縮器343を通過した冷媒を膨張させて冷却する膨張弁344とを含む。
一方、前記ダクトボディー321がベース部310に一体として形成されることにより、熱交換器設置部3212の高さを更に確保することができ、凝縮器343及び蒸発器341の高さも増加される。
その結果、凝縮器343及び蒸発器341の前後方向の幅を縮小することもでき、凝縮器及び蒸発器を通過する冷媒配管の数が減少される。これにより、凝縮器及び蒸発器を通過する空気の流動損失を低減する効果がある。
一方、蒸発器341の長さと凝縮器343の長さとの和は、熱交換器設置部3212の長さより小さく備えられる。これにより、前記熱交換器設置部3212の前後方向の長さは、ダクトボディー321の長さの半分と等しいか小さく備えられる。
よって、前記熱交換器設置部3212が前記外気吸入部322から十分に離隔されるため、前記循環ダクト320の内部に外気及びインナーケース200の内部の空気が流入される十分な空間が確保できる。
一方、前記ダクトボディー321の内部は、前記熱交換器設置部3212と前記熱交換器置部3212の外部を区分する設置隔壁3211を含む。前記設置隔壁3211は、前記ダクトボディー321の側面から突出し、前記蒸発器341の前方を支持するように備えられる。
また、前記ダクトボディー321は、前記設置隔壁3211を基準として幅が拡張されて後方に延在される。
その結果、熱交換器設置部3212の幅は、ベース部310の幅の半分より大きく備えられる。また、循環ダクト320の幅は、ベース部310の幅の半分より大きく備えられる。
凝縮器343の幅及び蒸発器341の幅もベース部310の全体幅の半分より大きく備えられる。
前述のように、凝縮器343及び蒸発器341の幅が確保されると、熱交換の容量が十分に確保できるという効果がある。
また、ファンハウジング350は、凝縮器343又は蒸発器341と前後方向に重なって配置される。よって、蒸発器341及び凝縮器343を通過した空気は、流路が曲がることなく、ファンハウジング350に流入される。すなわち、循環ダクト320に流入された空気は、ファンハウジングまで移動する過程において、流路が曲がることなく、流動損失が最小化できるという効果がある。
図7は本発明の衣類処理装置の循環ダクトの形状を示す。
前記ベース部310は、金型射出により、ベース底部310と循環流路320が一体として成形される。
前記ダクトボディー321の内部面を成形する金型は、前記ダクトボディー321の内部から上部方向に引き出されて取り除かれる。このとき、金型の引出しが容易になるように、ダクトボディー321の壁面は金型の取除き方向に対して所定の角度だけ傾斜して備えられる。
前記ダクトボディー321の下部面321aの幅は、前記ダクトボディー321の上部面321bの幅より長く備えられる。
具体的には、対向するダクトボディー321の壁面間の距離は、ベース底部311から離れるほど増加するように形成される。対向する循環流路の左側面と右側面との距離は、金型の引出し方向に沿って増加する。これにより、金型の取除きが容易になる。
一方、前記空気排出部323は、前記ダクトボディー321の後方から直径又は幅が小さくなるように延在する空気延在管3231と、前記空気延在管3231から直径の均一なパイプ状で延在し、内部に中空3233を形成する空気排出管3232とを含む。前記空気延在管3231はノズルとして機能し、排出される空気の速度を増加させる。
また、前記空気排出部323を成形する金型は、図示のように取り除かれる。空気排出部323の内側から循環流路320の内部に向かって前方に引き出された後、循環流路320の上側の開放面に向かって取り除かれる。このような過程において、金型の引出しが容易な構造として形成される。
図8は前記循環ダクトの断面図を示す。
前記設置隔壁3211は、ダクトボディー321の内壁から内部に突出するか、循環ダクトの外壁が内部に向かって陥没形成される。
前記熱交換器設置部3212は、熱交換器設置隔壁3211と空気排出部323との間に形成される。
前記空気排出部323を成形する金型は、空気排出部323の前方に引き出された後、上部に引き出されて取り除かれる。前記空気排出部323を成形する金型が空気排出部323の内部から前方に引き出されるとき、熱交換器設置隔壁に干渉されることを防止する必要がある。このために、空気排出部323の設計数値を調整する。
具体的には、空気排出部323を成形するとき、図示する空気排出部323のパーティングライン3233を基準として、前方側を成形する金型と後方側を成形する金型とを別として備える。これにより、金型の取除き方向も互いに異なる。空気排出部323のパーティングラインを基準として前方に位置する部分を成形する金型は前方に引き出され、空気排出部323のパーティングラインを基準として後方に位置する部分を成形する金型は後方に引き出される。
すなわち、前方に引き出される金型が引出し過程において熱交換器設置隔壁と干渉することを防止するために、図示において距離1(323a)は距離2(321c)より小さく備えられる。距離1(323a)は、空気排出部323のパーティングラインと空気排出部323の前端との距離を意味する。また、距離1(323a)は、空気排出部323のパーティングラインと循環ダクトの後方開口部との距離を意味する。距離2(321c)は、空気排出部323の前端と熱交換器設置隔壁との距離を意味する。また、距離2(323a)は、循環ダクトの後方開口部と熱交換器設置隔壁3211との距離を意味する。
図9は本発明の衣類処理装置の貯水部の構造を詳細に示す。
本発明の衣類処理装置において前記圧縮器342及び前記送風ファン352が駆動する場合、前記キャビネット100の外部から供給された空気と前記インナーケース200から供給された空気は、前記蒸発器341を通過して冷却され、前記空気に含まれた水蒸気は凝縮される。
前記蒸発器341で凝縮された水は、前記循環ダクト320の下部面に溜まる。
本発明の衣類処理装置は、前記蒸発器341で凝縮された凝縮水を収集するために、前記ダクトボディー321の底面の一部が陥没して備えられる貯水部326を含む。
前記貯水部326は、前記ダクトボディー321の底面の一部が陥没して備えられた空間であり、前記制御部設置部313の一側面を形成する。
前記貯水部326は、循環ダクト320の底面から下部に陥没して形成される。
前記貯水部326は、前記循環ダクト320と一体として形成される。前記循環ダクト320を前記ベース部310に射出成形し、前記循環ダクト320の底面の一部を陥没して成形して前記貯水部326を生成する。
前記貯水部326は、上面のうちの少なくとも一部が熱交換器設置部313に並んで配置される。
前記ベース部310は、前記貯水部326に収集された水を外部に排出する排水管3263を含む。
前記排水管3263は、前記貯水部362の下部から前記循環ダクト320の外部に突出して備えられる。前記排水管32634は、前記貯水部に貯留された水をベース部の外部に排出する。これにより、前記貯水部326に収集された水が腐敗したり、再び前記循環ダクト320の底面に逆流したりすることを防止することができる。
前記循環ダクト320は、前記ダクトボディー321の内面から延在して備えられる前記隔壁3211を備える。前記隔壁3211は、循環ダクト320の内壁から内部に突出するか、循環ダクト320の外壁が内部に陥没形成されて内側に突出する。前記隔壁3211は、熱交換器341、343が設けられる位置を導き、熱交換器に進入する空気が熱交換器を迂回して通過することを防止することができる。
前記隔壁3211は前記貯水部326に備えられる。
図10は前記循環ダクトを高さ方向に切断した断面図(S-S’)を示す。
前記貯水部326は、水が積滞される底面3261と、前記底面3261から更に下部に陥没して備えられる陥没部3262とを含む。前記排水管3263は、前記循環ダクト320の外面において前記陥没部3262に対応する位置に備えられる。その結果、前記排水管3263は、前記貯水部326のうちの最も水位の低い部分に配置される。前記貯水部326に収集された水は、自重によって前記排水管3263に移動する。
図11は前記貯水部に関連する傾斜構造を示す。
図11(a)はベース部の幅方向に平行な垂直断面を示し、図11(b)はベース部の前後方向に平行な垂直断面を示す。
前記循環ダクト320の底面と貯水部326の底面は所定の傾斜を有するように備えられる。
特に、前記循環ダクトの底面325は前記貯水部326に向かって傾斜して備えられ、前記貯水部の底面3261は排水管3263に向かって傾斜して備えられる。
前記循環ダクトの底面325は、地面又はベース部310の底面を基準として、貯水部326に向かって角度1(a)だけ傾斜して配置される。
また、前記循環ダクトの底面325は、排水管3263に向かって、後方から前方に下向きに傾斜して備えられる。前記循環ダクトの底面325は、前記ベース部310の底面を基準として、角度2(b)だけ後方から前方に傾斜して配置される。
結果として、前記循環ダクトの底面に凝縮された水は、前方に移動して前記貯水部326に向かって移動する。
一方、貯水部の底面3261も所定の傾斜を有するように備えられる。
前記排水管3263は、前記貯水部326の外面ではなく、内面に偏って配置される。
前記貯水部の底面3261は、前記ベース部310の底面を基準として、前記循環ダクト320の内部に向かって低くなる傾斜を備える。
前記貯水部の底面3261は、前記ベース部310の底面を基準として、角度3(c)だけ傾斜して備えられ、前記貯水部の底面3261は、前記循環ダクトの底面325の傾斜とは傾斜方向が反対である。
前記角度3(c)は、前記隔壁3211から離れる方向に下向きに傾斜する角度である。
前記貯水部の底面3261は、前記排水管3263に向かって低くなる傾斜を有して備えられる。
前記貯水部の底面3261は、前記ベース部310を基準として、後方から前方に向かって低くなる傾斜4(d)だけ傾斜して備えられる。
前述した角度1~角度4は、ベース部310の成形過程において金型によって形成される。角度1~角度4は、循環ダクト320又は貯水部326を成形する過程において形成されてもよい。角度2(b)と角度4(d)は同じ方向の傾斜を形成する。
前記貯水部326を成形する金型は、上部に引き出されて取り除かれる。このとき、金型の取除きを容易にするために、貯水部326の側壁はテーパー状に備えられる。具体的には、金型の引出し方向に沿って断面積が増加するように備えられる。言い換えれば、貯水部326の底面の周縁より貯水部326の上部面の周縁が更に大きく備えられる。
前記貯水部326の前方面は上側に行くほど前方に傾斜して備えられる。貯水部326の後方面は上側に行くほど後方に傾斜して備えられる。貯水部326の左側面及び右側面のそれぞれは上側に行くほど左側及び右側に傾斜して備えられる。
図12は前記貯水部及び残水処理部の構造を示す。
図12(a)は前記貯水部の前後方向の断面図を示し、図12(b)は循環ダクト320の前方下部面を示す。
前記貯水部326は、前記底面3261が前方に向かって下向きに傾斜して配置され、前記循環ダクト320の底面325も前方に向かって下向きに傾斜して配置される。
前記陥没部3262には前記フィルター3264が備えられ、異物が前記排水管3263の外部に排出されることを防止することができる。
本発明の衣類処理装置は、前記貯水部326に収集された水を前記排水桶40に収集する残水処理部330を含む。
前記残水処理部330は、前記貯水部326に収集された水を排水桶40に排出する前記排水ポンプ331を含む。前記排水管3263と前記排水ポンプ331は第1の排水ホース3351を介して連結され、前記排水ポンプ331から排出された水は、前記第2の排水ホース3352に沿って移動する。
前記排水管3263は、前記排水ポンプ331より上部に配置される。これにより、自重によって前記貯水部326に収集された水は前記排水ポンプ331に収集される。
図13は本発明の衣類処理装置の残水処理部の実施例を示す。
前記貯水部326に収集された凝縮水は前記排水桶40に収集される必要があるため、本発明の衣類処理装置は前記凝縮水を排水桶40に収集する残水処理部330を備える。
一方、前記排水桶40が前記ダクトボディー321の前方に備えられるため、前記残水処理部330も前記ダクトボディー321の前方に備えられることが有利である。
一方、前記残水処理部330は、前記排水ポンプ331と前記排水桶40を連結する構成のうちの一部を前記ベース部310に設ける。これにより、前記排水桶40が満水位であるか、前記排水桶40から凝縮水が逆流する場合、前記凝縮水を再び前記ベース部310の内部に伝達し、前記貯水部326へ循環させる。これにより、凝縮水が前記ベース部310の外部に流出されることを防止することができる。
前記貯水部326は、前記凝縮水を前記貯水部326の外部に排出する排水管3263を含む。前記排水管3263は、前記ベース部310から前方に延在して備えられる。
前記残水処理部330は、前記排水管3263に排出された水を前記排水桶40に伝達する動力を提供する排水ポンプ331を含む。
前記残水処理部330は、循環ダクトの一側から延在し、前記排水ポンプ331と連通する流入管332を含む。
前記残水処理部330は、前記流入管332と連通し、前記凝縮水を前記排水桶40に伝達する排出管334を含み、前記排出管334は、前記ベース部310に一体として備えられる。
前記残水処理部330は、排出管の下側に備えられる案内管333を更に含む。案内管333は、排水桶40と循環ダクト320を連通するように備えられる。案内管333は、排水桶40の水位が既に設定された水位の以上である場合、排水桶の内部の水を再び循環ダクト320の内部に案内する。
前記循環ダクト320に案内された水は、貯水部326に再び回収され、再び残水処理部330を介して排水桶40に案内される。
結果として、前記排水桶40が満水位であっても、前記凝縮水は案内管333を介して前記循環ダクト320の内部に流入されるため、排水桶40の水がこぼれること(overflow)を防止することができる。
回水流路構成の図面削除
図14はウォータカバーの実施例を示す。
本発明の衣類処理装置は、循環ダクト320の底面に着座するウォータカバー327を更に含む。前記ウォータカバー327は、前記蒸発器341と前記凝縮器343の少なくとも何れか1つを支持するように備えられ、前記蒸発器341で凝縮された水が前記凝縮器343に移動することを遮断し、前記貯水部326に案内するように備えられる。
ウォータカバーは循環ダクトの底面が外部に露出されることを防止することができる。また、ウォータカバーは、蒸発器と凝縮器が支持される支持面を形成する。ウォータカバーは、蒸発器と凝縮器を循環ダクトの底面から離隔して支持する。ウォータカバーは、貯水部の上面を遮蔽するように備えられる。すなわち、ウォータカバーは貯水部のカバー機能を行う。
前記ウォータカバー327は、前記貯水部326の上部も遮蔽するように備えられる。これにより、前記循環ダクト320に流入された空気が前記貯水部326と前記循環ダクト320との段差によって抵抗を受けることを遮断することができる。
前記ウォータカバー327は、板状で備えられ、前記蒸発器341と凝縮器343の少なくとも何れか1つを支持するウォータボディー3271と、前記ウォータボディー3271から下部に延在し、前記ウォータボディー3271の高さ又は傾斜を維持させる支持リブ3276とを含む。
前記支持リブ3276のうちの何れか1つは、前記陥没部3262又はフィルター3264に支持される。これにより、前記支持リブ3276は前記ウォータボディー3271に沿って流れる水を前記排水管3263に直接に案内する。
図15は前記ウォータカバーが循環ダクトに取り付けられた状態を示す。
前記ウォータカバー327は、前記循環ダクト320の底面のうちの少なくとも一部を遮蔽する板状で備えられる。
前記ウォータカバー327は、前記流入部362に対向する領域又は前記外気が流入される領域に前記貯水部326を露出させることを遮断することができる。
前記ウォータカバー327は、前記蒸発器341と凝縮器343の下端を支持するように備えられる。前記ウォータカバー327によって前記循環ダクト320の底面が傾斜して配置されても、前記蒸発器341と前記凝縮器343は同じ高さに配置される。
また、前記ウォータカバー327は、前記蒸発器341と前記凝縮器343の位置が可変することを防止することができる。
前記ウォータカバー327のウォータボディー3271は、前記ベース部310に平行な傾斜を有して備えられる。これにより、前記蒸発器341に流入された空気が不要な傾斜抵抗を受けることを防止することができる。
図16はウォータカバーの詳細な構造を示す。
前記ウォータカバーは、循環ダクトの底面又は貯水部の底面より上側に位置するウォータボディー3271を含む。前記ウォータボディー3271は、循環ダクトの底面325又は貯水部の底面3261が外部に露出されることを防止することができる。
前記ウォータカバー327は、前記ウォータボディー3271から上部に突出する着座リブ3274を含む。前記着座リブ3274は、前記蒸発器341と前記凝縮器343のうちの1つ以上を固定するように備えられ、前記蒸発器341と前記凝縮器343との間隔も維持する。
前記ウォータカバー327は、ウォータボディー3271を貫通する貫通孔3272を含む。前記貫通孔3272は、前記蒸発器341と前記凝縮器343との間に形成される。これにより、前記蒸発器341で凝縮された水がウォータカバーの下部に案内される。
前記ウォータカバー327は、ウォータボディー3271を貫通し、前記貫通孔3272と離隔して配置される出水口3275を更に含む。前記出水口3275は、前記貯水部326に対向する領域に配置される。
前記出水口3275は、前記ウォータボディー3271の上部面に沿って流れる水を前記貯水部326に排出する。
また、前記出水口3275は、排水桶40からオーバーフローした水を貯水部326に案内する。
前記ウォータカバー327は、ウォータボディー3271において前記循環ダクト320の底面に支持される離隔リブ3273を含む。前記離隔リブ3273は、前記循環ダクト320の底面の傾斜に対応するように備えられ、前記循環ダクト320の底面に接触するように備えられ、前記空気が前記ウォータボディー3271と前記循環ダクト320の底面との間に移動することを遮断することができる。
一方、前記離隔リブ3273は、前記ウォータボディー3271の周縁に沿って備えられる。
一方、ウォータカバー3273は、循環ダクトの隔壁3211に干渉されることを防止する回避部3277を更に含む。前記回避部3277は、前記ウォータボディー3271の側面から陥没して形成される。前記回避部3277は、隔壁の形状に対応するように備えられる。
前記ウォータカバー327は、貯水部326に支持される排出リブ3276を含む。排出リブ3276は、前記排水管3263を遮蔽しない形状で備えられる。
図17は本発明の衣類処理装置のベースに備えられた制御部設置部の構造を示す。
図17(a)は前記制御部700が前記制御部設置部313に設けられる様態を示す。
前記制御部700は、本発明の衣類処理装置が衣類のリフレッシュ行程を行う任意のコースを実行するために必要な全ての装置が制御できるように備えられる。前記制御部700はPCB基板で備えられるが、これに限られず、制御のための様々な装置で備えられる。
前記制御部700は、前記制御部設置部313に挿入して着座される。
前記制御部設置部313は、循環ダクト320の下部に配置される。
前記循環ダクト320の底面は、制御部設置部313の上面を形成する。制御部設置部313は、空気排出部323より下部に配置される。
前記制御部設置部313は、ベース底部311と一体として形成される。前記制御部設置部313は、前記ベース部310に循環ダクト320を成形する過程において循環ダクトの下部に陥没した空間として形成される。
前記制御部700は、制御部設置部313の後方から前方に向かってスライド方式で引き込まれる。
前記制御部700の表面には、制御部を囲むように備えられるブラケット3131が更に備えられる。ブラケット3131は、制御部の上下に配置され、制御部に異物が流入されることを防止することができる。
また、前記ブラケット3131は、制御部700に熱又は振動が伝達され、制御部700の内部の回路基板が損傷されることを防止することができる。ブラケット3131は金属素材で備えられる。
図17(b)は制御部設置部に制御部が取り付けられた状態を示す。
図示のように、制御部700は、ベース底部311と所定の角度を成して設けられる。
例えば、前記制御部700は、前記貯水部326に向かって傾斜して配置される。これにより、前記制御部700の上部に水が流出される場合、前記水が前記制御部700を迅速に離脱することができ、前記循環ダクト320の底面を前記貯水部326に向かって傾斜して成形する。
前記制御部700は、側面に突設されるサポータ3132を含む。
前記制御部設置部313は、設置部の両側面から突出するリブ3134を含む。前記制御部のサポータ3132は、前記リブ3134の上側に掛けられる。
前記制御部のサポータ3132は、制御部700の全体の荷重を支持する。制御部のサポータ3132が前記リブ3134の上側に支持される場合、前記制御部700はベース底部311と所定距離に離隔される。
前記リブ3134は、ベース部310と一体として形成される。前記リブ3134は、ベース部310が射出成形されるときに共に成形され、ベース底部311、循環ダクト320などの構成と一体として備えられる。
前記制御部700の前方面には、突設された突起3133が備えられる。また、制御部設置部313の内側面には後方に突出するガイドが備えられる。突起はガイドと結合される。突起はガイドに挿入される。制御部を制御部設置部に引き込むとき、突起をガイドに結合する方式によって制御部を正位置に整列する。
また、制御部の両側面は、前述のように、サポータがリブに着座する方式によって位置を決定する。このような結合過程を用いて、別の締結部材なく、制御部を制御部設置部の正位置に結合することができる。
図18は本発明の衣類処理装置の空気排出部323の構造を示す。
前記ベース部310は、処理された空気をファンハウジングに向かって排出する空気排出部323を含む。
前記空気排出部323は、前記循環ダクト320の内部又は前記ダクトボディー321とファンハウジング350を連通するように備えられる。前記空気排出部323は、ベルマウス(bellmouth)状で備えられる。ベルマウス状で備えられ、空気の流動損失を低減することができ、空気循環の効率を向上させることができる。
前記空気排出部323の前記空気排出管3232はパイプ状で備えられ、パーティングライン3233を基準として、金型取除きの過程において、パーティングライン3233の前方に配置される金型は前方に引き出され、パーティングライン3233の後方に配置される金型は後方に引き出される。
前記ファン設置部350は、前記空気排出管3232に結合して支持される。前記ファンハウジング351は、前記空気排出管3232の外周面に結合される結合孔を備え、前記結合孔に前記送風ファン353を配置する。
前記ファンハウジング351は、前記送風ファン353の外周面又は外側から前記排出孔232に延在する排出ダクト352を含む。
前記ファンハウジング351及び前記排出ダクト352は、内部に前記送風ファン353を収容し、空気が移動する流路を形成する。
前記送風ファン353を回転させるモーターは、前記ファンハウジング351の外部に結合して支持される。
図19は本発明の衣類処理装置のベースカバーの構造を示す。
前記ベースカバー360は、前記循環ダクト320の上部面に結合され、前記循環ダクト320の内部が露出されることを防止するように備えられる。
前記ベースカバー360は、前記循環ダクト320の上部面に結合され、前記インナーケース200と前記循環ダクト320を連通する流入ボディー361と、前記流入ボディー361から延在し、前記循環ダクト320を遮蔽する遮蔽ボディー363とを含む。
前記流入ボディー361は、ダクト状で備えられ、前記インナーケースの流入孔231と前記循環ダクト320の内部を連通するように備えられる。前記流入ボディー361は、前記遮蔽ボディー363より上部に突出して備えられる。
前記流入ボディー361は、前記蒸発器341及び前記凝縮器343に対向しないように、前記蒸発器341より前方に配置され、前記隔壁3211より前方に配置される。
前記流入ボディー361は、前記インナーケース200の空気を前記循環ダクト320に移動させる流入ダクトの役割を果たす。
前記流入ボディー361は、内部に前記インナーケース200の空気が通過する流入部362が備えられる。
具体的に、前記ベースカバー360は、前記流入ボディー361の幅方向に沿って延在する第1のリブ362aと、前記第1のリブ362aから後方に離隔して前記流入ボディー361の幅方向に沿って延在する第2のリブ362bとを含む。
前記第1のリブ362aと前記第2のリブ362bは並んで備えられる。前記第1のリブ362a及び前記第2のリブ362bは垂直方向に延在する板状で備えられ、高さは、前記流入ボディー361の高さに対応するように備えられる。
前記流入ボディー361の前方角部及び前記第1のリブ362aは、第1の流入口3621を形成し、前記第1のリブ362a及び前記第2のリブ362bは、前記第2の流入口3622を形成し、前記第2のリブ362b及び前記流入ボディー361の後方角部は、第3の流入口3623を形成する。
前記第1の流入口3621と前記第3の流入口3622は互いに同面積で備えられ、前記第2の流入口36222は、前記第1の流入口3621と前記第3の流入口3622の面積より小さく備えられる。
前記ベースカバー360は、前記流入部362を開閉するように備えられるダンパー部364と、前記ダンパー部364に結合され、前記ダンパー部364の開閉を制御する駆動部365とを含む。
前記ダンパー部364は、前記第1の流入口3621を開閉するように備えられる第1のダンパー部3641と、前記第3の流入口3623を開閉するように備えられる第2のダンパー部3642とを含む。
前記第1のダンパー部3641は、前記第1の流入口3621に対応する面積で備えられる板状で備えられ、前記第1の流入口3621の内部において前記流入ボディー361の両側面に回転自在に結合される。
前記第2のダンパー部3642は、前記第3の流入口3622に対応する面積で備えられる板状で備えられ、前記第3の流入口3622の内部において前記流入ボディー361の両側面に回転自在に結合される。
前記第2の流入口3622は、空気は通過するが、微細ホコリ、リントなどの異物をろ過する遮断フィルター366を備える。
前記遮断フィルター366は、前記第2の流入口3622に挿入され、前記第1の流入口3621と前記第3の流入口3623を区画するように備えられる。前記遮断フィルター366は、前記第2の流入口3622から前記循環ダクト320の底面に接触するように延在して配置される。
前記遮断フィルター366は、前記水分までろ過可能なフィルターとして備えられる。例えば、前記遮断フィルター366は、HEPAフィルターなどで備えられる。
一方、前記第2の流入口3622は、前記遮断フィルター366が挿入される場合、前記第2の流入口3622を遮蔽する遮蔽部材が更に結合される。
前記駆動部365は、前記第1のダンパー部364と前記第2のダンパー部365を選択的に回転させる動力を提供するモーターと、前記モーターに係合して回転し、前記第1のダンパー部364と前記第2のダンパー部365を選択的に回転させる複数の歯車部材とを含む。
前記駆動部365によって前記第1の流入口3611と前記第3の流入口3623は選択的に開放される。
前記駆動部365により、前記インナーケース200の内部に収容された空気は、前記第1の流入口3621に沿って前記循環ダクト320の内部に流入されてもよく、前記第3の流入口3623に沿って前記循環ダクト320の内部に流入されてもよい。
もちろん、前記駆動部365は、前記第1の流入口3611及び前記第3の流入口3623をいずれも開放するように、前記第1のダンパー3641及び前記第2のダンパー3642を制御し、前記第1の流入口3611及び前記第3の流入口3623をいずれも遮蔽するように前記第1のダンパー3641及び前記第2のダンパー3642を制御する。
前記駆動部365は、前記第1のダンパー3641及び前記第2のダンパー3642を回転させるものであれば、どんな構造であってもよい。例えば、モーターと前記モーターによって回転する主動歯車、前記第1のダンパーと前記第2のダンパーに結合され、前記主動歯車によって回転する従動歯車の組み合わせで備えられる。
前記ベースカバー360は、前記流入ボディー361から延在し、前記蒸発器341及び前記凝縮器343を遮蔽する遮蔽ボディー363を含む。前記遮蔽ボディー363は、板状で備えられる。
前記ベースカバー360は、前記流入ボディー361の下部面から延在する流入フック3612によって前記循環ダクト320の上部面に着脱自在に結合される。
前記循環ダクト320は、前記流入フック3612に着脱自在に結合される結合部が備えられる。
図20は外気ダクトの構造を示す。
図20(a)を参照すれば、前記外気ダクト370はベース部310に結合される。
前記外気ダクト370は前記外気吸入部322と連通して備えられる。
前記外気ダクト370は、前記外気吸入部322を開閉する外気ダンパー373と、前記外気ダンパー373を回転させ、前記外気吸入部322を選択的に開放するように制御する外気駆動部374とを含む。
前記外気ダンパー373は、前記外気吸入部322を封止する板状で備えられ、前記外気吸入部322の両側面に回転自在に結合される。
前記外気駆動部374は、前記外気ダクト370又は循環ダクト320に結合され、前記外気ダンパー373を回転させるアクチュエータとして備えられる。
前記外気ダクト370は、前記外気吸入部322から前方に延在する延在ダクト372と、前記延在ダクト372から前方に延在し、外気が流入される吸気ダクト371とを含む。
前記吸気ダクト371は、前記延在ダクト372の下部から延在して備えられ、上部に給水桶30及び排水桶40が配置される。前記給水桶30及び前記排水桶40は、前記吸気ダクト371に結合又は着座する。
前記吸気ダクト371は、一端又は自由端に外気が吸入される外気口3711と、前記外気口3711を区画するように備えられる区画リブ3712とを含む。
前記外気口3711は、前記ドア400より下部に配置され、前記ドア400に遮蔽されないように備えられる。
前記区画リブ3712は、前記外気口3711の内部を区画するように備えられ、異物やユーザの身体が投入されることを遮断するように備えられる。
図20(b)を参照すれば、前記外気駆動部374が前記外気ダンパー373を回転させ、前記外気吸入部322を開放する場合、前記吸気ダクト371と前記循環ダクト320は連通する。
このとき、送風ファン352が駆動される場合、キャビネットの外部の空気は前記循環ダクト320に流入される。前記圧縮器342が駆動する場合、前記外部の空気は、循環ダクト320を通過しながら除湿され、インナーケース200の内部に供給される。
前記ドア400は、前記インナーケース200の内部の空気を外部に排出する排出口と、前記排出口を選択的に開閉する排出ダンパーとを更に含む。前記排出口は、前記インナーケース200の収容空間に対向するように備えられる。
これにより、前記除湿された空気は、前記排出口に排出される。
また、前記外部の空気は、遮断フィルター366を通過しながらろ過され、再びキャビネット100の外部に排出される。
図21は前記循環ダクトを流動する空気の流れを示す。
図21(a)を参照すれば、前記外気ダンパー373は前記外気吸入部322を遮蔽し、前記第1のダンパー3641は前記第1の流入口3621を開放し、前記第2のダンパー3642は前記第3の流入口3623を遮蔽した状態で制御される。
前記送風ファン352が駆動される場合、前記インナーケース200の内部の空気は前記第1の流入口3621に流入され、前記フィルター366を通過しながらろ過される。
前記圧縮器342が駆動される場合、前記フィルター366を通過した空気は、前記蒸発器341と前記凝縮器343を通過しながら除湿及び加熱される。
前記熱交換器まで通過した空気は、前記ファン設置部350を通過し、前記インナーケース200の内部に供給される。
この状態は、前記インナーケース200にスチームが供給されない状態である。前記インナーケース200にスチームが供給される場合、前記水分が前記フィルター600を濡らし、前記フィルター366の性能が保障できないからである。
結果として、前記インナーケース200にスチームが供給されない状態であるか、前記インナーケース200の内部にスチームが供給される前であるか、前記インナーケース200の内部にスチームが供給された後でも湿度が低くなった場合、前記インナーケース200の内部の空気は、前記第1の流入口3641を通過して前記フィルター366を通過し、異物などのリントなどをろ過する。
図21(b)を参照すれば、前記外気ダンパー373は前記外気吸入部322を遮蔽し、前記第1のダンパー3641は前記第1の流入口3621を遮蔽し、前記第2のダンパー3642は前記第3の流入口3623を開放した状態で制御される。
前記送風ファン352が駆動される場合、前記インナーケース200の内部の空気は前記第3の流入口3623に流入される。前記第3の流入口3623は遮断フィルター366より下流に備えられるため、前記第3の流入口3623に流入された空気は前記遮断フィルター366を通過しなくてもよい。
前記圧縮器342が駆動される場合、前記フィルター366を通過した空気は、前記蒸発器341と前記凝縮器343を通過しながら除湿及び加熱される。
前記熱交換器まで通過した空気は、前記ファン設置部350を通過し、前記インナーケース200の内部に供給される。
結果として、前記インナーケース200にスチームが供給される状態であるか、前記インナーケース200の内部の湿度が非常に高い場合には、前記インナーケース200の空気が前記第3の流入口3623に流入されるようにし、前記第1の流入口3621に流入されることを遮断して、前記遮断フィルター366が水分に露出されることを遮断する。
図21(c)を参照すれば、前記外気ダンパー373は前記外気吸入部322を開放し、前記第1のダンパー3641は前記第1の流入口3621を遮蔽し、前記第2のダンパー3642は前記第3の流入口3623を遮蔽した状態で制御される。
前記送風ファン352が駆動される場合、前記インナーケース200の内部の空気は、前記流入部362に流入されることが遮断され、前記キャビネット100の外部の空気のみが前記循環ダクト320に流入され、前記遮断フィルター366を通過する。これにより、外部の空気に含まれた微細ホコリなどの異物が前記遮断フィルター366によってろ過される。
前記圧縮器342が駆動される場合、前記フィルター366を通過した空気は、前記蒸発器341と前記凝縮器343を通過しながら除湿される。
前記熱交換器まで通過した空気は、前記ファン設置部350を通過して前記インナーケース200の内部に供給され、衣類にフレッシュな熱風を供給する。
このとき、前記ドア400に前記インナーケース200の内部の空気を外部に排出する装置が備えられる場合は、前記キャビネットの外部の空気は、前記遮断フィルター366と前記熱供給部340を通過し、浄化及び除湿された状態で排出される。
結果として、本発明の衣類処理装置は、前記制御部700が前記外気駆動部374及び流入駆動部365を制御し、前記インナーケース200の内部の空気と前記キャビネットの外部の空気の流動方向を決定する。
図22はスチーム供給部の設置構造を示す。
前記スチーム供給部800は、ベースカバー360に着座して支持される。
前記スチーム供給部800は、前記ベースカバー360に着座し、前記スチームを生成する水を貯留するスチームケース810を含む。
前記スチーム供給部800は、前記スチームケース810を前記ベースカバー360に固定する設置ブラケット870を更に含む。
前記設置ブラケット870は、ベースカバー360に結合され、前記スチームケース810を固定する。
前記設置ブラケット870は、スチームケース810の下部面を支持する下部パネル871と、前記下部パネル871において前記スチームケース810の両側面を支持する側面パネル872とを含む。
前記設置ブラケット870は、前記側面パネル872から延在し、前記スチームケース810の離脱を防止する1つ以上の固定クリップ873を更に含む。
前記固定クリップ873は、スチームケース810の上部又は側面に着脱自在に備えられる。
前記スチーム供給部800より下部には、前記圧縮器342が配置される。
前記設置ブラケット870は、圧縮器から発生した熱又は前記圧縮器で圧縮された冷媒から発生した熱が前記スチーム供給部800に伝達されることを遮断するように備えられる。
前記設置ブラケット870は、前記圧縮器342で火災が発生した場合、火災がスチーム供給部800に移ることを遮断することもできる。
一方、前記ベースカバー360は、前記遮蔽ボディー363に備えられ、前記スチーム供給部800に着脱自在に結合される締結部3631を含む。前記締結部3631は、前記スチームケース810の下部から突出する突出部と着脱自在に結合される構造で備えられる。
これにより、前記スチームケース810の内部に水が多量に収容されていても、前記スチームケース810は安定的に前記ベースカバー360に着座する。
また、前記スチームケース810が前記循環ダクト320より上部に配置され、前記インナーケース200との距離が更に短くなるため、前記スチームケース810から生成されたスチームがインナーケース200に到達する前に凝縮することを最小化することができる。
図23は前記スチーム供給部の詳細な構造を示す。
図23(a)を参照すれば、前記スチーム供給部800は、スチームを生成する水を貯留するスチームケース810と、前記スチームケース810に収容され、前記水を加熱してスチームを生成するヒーター部840とを含む。
前記スチームケース810は、上部が開口されたケース状で備えられ、前記ヒーター部840を収容するように備えられる。
前記スチーム供給部800は、前記スチームケース810に結合され、前記ヒーター部840が外部に露出されることを防止し、前記水が流出されることを防止するケースカバー820を更に含む。
前記ケースカバー820は、前記スチームケース810の水位を検知する水位センサー850と、前記スチームケース810の内部の温度を検知するか、前記スチームケース810の内部にスチームが生成されたか否かを検知するスチームセンサー860とが設けられる。
図23(b)を参照すれば、前記スチームケース810は、前記水を貯留し、ヒーター部840を収容する空間を提供するケースボディー811を含む。
前記ケースボディー811は、上部が開口された形状で備えられ、前記ケースボディー811の内部に各種の部品が容易に設けられる。
前記ケースボディー811は、一側が貫通され、前記ヒーター840が挿入されるか引き出されるヒーター挿入孔8111を含む。
前記ケースボディー811は、内部に収容された水を外部に排出する回水管814を備える。
前記回水管814は、前記スチームケース810の内部の残水を除去するときに限って開放されるように遮蔽栓8141によって閉鎖された状態を維持し、前記遮蔽栓8141が任意に分離されることが防止されるように前記遮蔽栓8141を前記回水管814に結合した状態を維持する遮蔽クリップ8142を含む。
これにより、前記スチームケース800を修理するか、前記スチームケース800の凍破などを予防するとき、前記回水管814を介して前記スチームケース800の内部の水を排出する。
一方、前記ケースボディー811の内部には、前記ヒーター部840を支持又は固定するヒーター固定部830が設けられる。前記ヒーター固定部830は、前記ヒーター部840を固定する固定クリップ831と、前記支持クリップ831を前記ケースボディー811に固定するクリップ締結部材833とを含む。
前記固定クリップ831は、前記ヒーター部840の少なくとも一部を収容するか囲むように備えられる。
一方、前記スチーム供給部800には、水が供給される給水管815が備えられる。前記給水管815は、前記給水桶30に連通され、水が供給されるように備えられる。
前記給水管815は、前記ケースカバー820に備えられるか、前記スチームケース810の上部に配置される。これにより、前記給水管815を介して水が再び逆流することが防止される。
前記スチーム供給部800は、前記ヒーター部840が駆動して発生したスチームを外部に排出するスチーム管813が備えられる。前記スチーム管813も前記ケースカバー820の上部に備えられ、水がスチーム管813に排出されることが遮断される。前記スチーム管813は、前記インナーケース200のスチーム孔233に連通される。
前記ケースカバー820には、前記水位センサーが設けられる水位センサー孔854が備えられる。
前記水位センサー850は、前記水位センサー孔854に挿入され、水に浸漬されて水位を検知する1つ以上の接触突起852と、前記接触突起852を前記スチームケース810の内部において浮遊する状態に維持するために、前記水位センサー孔854に結合されるか、前記ケースカバー820に支持されるセンサーボディー851とを含む。
前記センサーボディー851は、センサー締結部材853を介して前記ケースカバー820に結合される。
一方、前記ケースカバー820は、前記スチームセンサー860が設けられる挿入孔864が備えられる。前記スチームセンサー860は、前記挿入孔864に挿入され、前記スチームケース810の内部においてスチームが生成されたか否かを検知する検知装置861と、前記検知装置861を前記ケースカバー820に固定する支持台863と、前記支持台863を前記ケースカバー820に結合する結合部材862とを含む。
前記検知装置861は、湿度センサー又は温度センサーとして備えられ、前記スチームケース810の内部においてスチームが生成されたか否かを検知する。
一方、前記ケースカバー820には、前方に延在して前記ベースカバー860に結合されるカバーフック821が備えられる。
また、前記ケースカバー820の後方には、前記インナーケース200の下部又は別のスチーム排出部900を固定する固定突起822も備えられる。
前記ヒーター部840は、前記ヒーター挿入孔8111に挿入され、前記スチームケース810に収容され、電力が供給されて水を加熱するように備えられる。
前記ヒーター部840は、シースヒーターなどで備えられ、制御部700によって駆動と停止を繰り返すように制御される。
前記ヒーター部840は、第1の電力が供給されて水を加熱する第1のヒーター841と、第1の電力より大きい電力が供給されて水を加熱する第2のヒーター842とを含む。
結果として、前記第2のヒーター842は、前記第1のヒーター841より多量の水を加熱してより多いスチームを生成するように備えられる。
前記第1のヒーター841及び前記第2のヒーター842は、衣類処理装置においてヒーター部840に許容される最大のヒーター電力量を分けて消耗するように備えられる。すなわち、前記第1のヒーター841が最大のヒーター電力量の一部を消耗するように備えられる場合、前記第2のヒーター842は、前記最大のヒーター電力量の残りを消耗するように備えられる。
例えば、前記ヒーター部840に許容される一般的な最大のヒーター電力量が1500wである場合、前記第1のヒーター841は、600wを消耗するように備えられ、前記第2のヒーター842は、880wを消耗するように備えられる。20wは、誤差などを考慮して小さく分配してもよい。
もちろん、前記ヒーター部840は、3つ以上のヒーターを含んでもよい。例えば、前記第1のヒーター841、前記第2のヒーター842、前記第3のヒーター843を含み、前記第1のヒーター841、前記第2のヒーター842、前記第3のヒーター843は、最大のヒーター電力量を分けて消耗するように備えられる。
以下、前記ヒーター部340が前記第1のヒーター841及び前記第2のヒーター842として備えられることを基準として説明する。
前記第1のヒーター841及び前記第2のヒーター842は、u字状の金属管で形成される。
前記ヒーター部840は、前記第1のヒーター841及び前記第2のヒーター842を固定し、前記ヒーター貫通孔8111をシールするヒーターシーラー843を含み、前記第1のヒーター841及び前記第2のヒーター842に電流を供給する端子部844を含む。
前記端子部844は、前記第1のヒーター841に電流を供給する第1の端子844aと、第2のヒーター842に電流を供給する第2の端子844bとを含む。
前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842は同じ高さに配置される。よって、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842は、同水位の水を加熱してスチームを生成するように備えられる。
これにより、前記制御部700は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842を両方又は選択的に使用し、発生するスチーム量と消耗される電力量を調節する。
図24は前記スチームケースの内部を示す。
前記スチームケース810は、内部に水を貯留し、ヒーター部840を収容する加熱空間817を備える。
また、前記スチームケース810は、前記給水管815に連結される給水ホース8151を介してスチームを生成する水が供給される。
一方、前記スチームケース810において前記ヒーター部840が駆動して発生したスチームは、前記スチーム排出管813を介して前記スチームホース8131に沿ってスチーム供給部800の外部に排出される。
前記スチームホース8131は、前記インナーケース200のスチーム孔233と連通する。
一方、前記スチームケース810は、加熱空間817と水位センサー850を分離する分離隔壁812を備える。すなわち、前記分離隔壁812は、前記ヒーター部840と前記水位センサー850を分離するように備えられ、前記ケースボディー811の一側に偏って配置される。
前記水位センサー850は、前記分離隔壁812と前記ケースボディー811の内面との間に配置される。
これにより、前記水が沸騰するときに発生する水の振動が水位センサー850に伝達されることを防止し、前記ヒーター部840から発生した熱が直接に前記水位センサー850に伝達されることを防止することができる。
図25は前記ヒーター部が設けられたスチーム供給部を示す。
図25(a)を参照すれば、前記スチームセンサー860は、前記ヒーター部840より上部に配置され、前記スチームケース810の内部温度などを検知するように備えられる。これにより、前記スチームセンサー860は、前記水が100℃又は高温に到達すると、スチームが発生することを検知する。
前記ヒーター部840は、前記支持クリップ832によって支持され、前記スチームケース810の底面などに前記ヒーター部840が接触することを防止する。
また、前記固定クリップ831によって上部が囲まれ、前記ヒーター部840が配置された水位が可変することを防止する。
図26(b)を参照すれば、前記ヒーター部840のヒーターシーラー844は、第1のヒーター841が貫通して支持される第1の支持孔8441と、前記第2のヒーター842が貫通して支持される第2の支持孔8442とが備えられる。
前記第1の支持孔8441が前記スチームケース810の底面から離隔された第1の長さL1と、前記第2の支持孔8442が前記スチームケース810の底面から離隔された第2の長さL2とは互いに同一である。
第1の支持孔8441と前記第2の支持孔8442の直径は互いに異なっても、設けられる高さは同一である。
これにより、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842は同水位の水を加熱してスチームを生成する。
図26は従来の衣類処理装置と本発明の衣類処理装置が標準コースを行う過程を示す。
本発明の衣類処理装置は、許容電力量が設定される。例えば、前記許容電力量は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842と前記圧縮器342を同時に駆動するときに消耗される電力量より小さい。
また、前記許容電力量は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842を同時に駆動するときに消耗される電力量よりは大きい。
また、前記許容電力量は、前記第1のヒーター841と前記圧縮器342を同時に駆動するときに消耗される電力量よりは大きい。
また、前記許容電力量は、前記第2のヒーター842と前記圧縮器342を同時に駆動するときに消耗される電力量よりは大きい。
結果として、本発明の衣類処理装置は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842は同時に駆動してスチームを生成することができる。
また、本発明の衣類処理装置は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つと前記圧縮器342は同時に駆動することができる。これにより、前記スチームをインナーケース200の内部に供給し、且つ熱風を前記インナーケース200の内部に供給することができる。
本発明の衣類処理装置は、初期に前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842を同時に駆動してスチームを早く生成するが、スチームが生成されると、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つのみを駆動してスチーム生成を維持する。
また、本発明の衣類処理装置は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つのみを駆動してスチーム供給量を調節する。よって、シルク又はカシミヤのように水分及び温度に弱い素材に対しても十分にリフレッシュ行程を行うことができる。
また、本発明の衣類処理装置は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つのみを用いて、スチーム供給に必要な電力使用量を下げ、スチームを供給するときに前記圧縮器342を共に駆動することができる。
図26(a)は従来の衣類処理装置の制御方法を示す。
従来の衣類処理装置は、衣類をリフレッシュするコースが行われる場合、ヒーターを駆動して水を加熱するスチーム準備段階(A1)と、水を加熱してスチームが生成される場合、前記スチームを衣類に供給するスチーム噴射段階(A2)とを行う。
このとき、従来の衣類処理装置は、乾布状態の衣類に水分を供給することが目的であるため、スチーム噴射量が多く、ヒーターの電力消耗量も非常に大きい。よって、従来の衣類処理装置は、ヒーターと圧縮器を同時に駆動できないという限界がある。
よって、前記スチーム噴射段階(A2)では、従来の衣類処理装置はヒーターのみを駆動する。
この後、前記衣類が供給されたスチームによって水分を含湿する時間を提供する待機段階(A3)を行う。この後、圧縮器の駆動前に衣類の熱損傷を防止するために、送風ファンのみを稼働する冷却段階(A4)を行う。前記インナーケース200の内部温度が減少し、衣類の含湿量が十分である場合、前記圧縮器を駆動する乾燥段階(A5)を行う。
前記乾燥段階(A5)により、衣類に含有された水分を乾燥し、衣類の脱臭、シワ除去などのリフレッシュ行程を行う。前記乾燥段階(A5)は、以前に行われた全ての段階より持続時間が最も長く設定される。
但し、従来の衣類処理装置は、前記スチーム噴射段階(A2)において圧縮器が駆動できないため、熱風を供給することができない。よって、乾燥段階(A5)に到達するまで前記インナーケース200の内部温度と前記熱供給部400の冷媒温度は相対的に低温に相当する。
よって、従来の衣類処理装置は、乾燥段階(A5)を相対的に長く持続してからこそ、衣類の完全乾燥、殺菌、脱臭、シワ除去の何れか1つを含むなどのリフレッシュ性能を保障することができる。
但し、本発明の衣類処理装置は、前述のように、ヒーターと圧縮器を同時に駆動することができる。言い換えれば、本発明の衣類処理装置が従来の衣類処理装置のように許容最大電力量が同一であり、ヒーター全体の使用電力量が同一又は類似しても、ヒーターが複数に区分されているため、一部のヒーターと圧縮器を同時に駆動することができる。
よって、本発明の衣類処理装置は、ヒーターと圧縮器を乾燥段階の以前に同時に駆動することで、乾燥段階の以前にインナーケース200の内部温度を早く上昇させることができ、衣類の完全乾燥、殺菌、脱臭、シワ除去に必要な絶対時間が確保できる。その結果、乾燥段階の持続時間を減縮することができる。このとき、乾燥段階の持続時間が最も長く設定されるため、前記乾燥段階の持続時間を減縮することで、リフレッシュ行程の全体の持続時間を大幅に節減することができる。また、圧縮器の駆動時間を減縮することで、エネルギー効率も大幅に増加できる。
図26(B)は本発明の衣類処理装置の制御方法の一実施例を示す。
本発明の衣類処理装置は、衣類をリフレッシュ又は管理する任意のコースが行われる場合、前記衣類にスチームを供給するために、前記ヒーター部340を駆動するスチーム準備段階(B1)を行う。
前記スチーム準備段階(B1)は、前記スチームが早く生成されるほどリフレッシュ行程時間が減縮できるため、前記ヒーター部340の全てのヒーターを駆動する。
言い換えれば、前記スチーム準備段階(B1)では、前記ヒーター部340の最大電力を用いて水を加熱する。
例えば、前記ヒーター部340が前記第1のヒーター341と前記第2のヒーター342とからなる場合、前記第1のヒーター341と前記第2のヒーター342を同時に駆動して水を加熱する。
前記スチーム準備段階(B1)において、検知装置860によってスチームケース810の内部にスチームが生成されたことを検知した場合、本発明の衣類処理装置は、前記第1のヒーター341と前記第2のヒーター342の何れか1つのみを駆動する予熱段階(B2)を行う。
すなわち、前記スチームケース810にスチームが生成された後には、前記第1のヒーター341と前記第2のヒーター342の何れか1つのみを用いても、前記スチームは持続的に前記インナーケース200に供給される。
よって、前記予熱段階(B2)の以後には前記第1のヒーター341と前記第2のヒーター342の何れか1つのみを用いて前記インナーケース200にスチームを供給し、インナーケース200の内部温度を上昇させ、且つ前記衣類の含湿量を高め、使用可能な余分の電力量も確保する。
前記予熱段階(B2)において、本発明の衣類処理装置は、前記圧縮器342を同時に駆動し、前記インナーケース200に熱風を供給することができる。
言い換えれば、前記予熱段階(B2)において、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つと前記圧縮器342を同時に駆動することができる。これにより、前記インナーケース200の内部にスチーム及び熱風を同時に供給することができる。よって、前記リフレッシュ行程の初期からインナーケース200の内部温度を上昇させ、蒸発器341の熱交換の性能を強化することができ、熱供給部340の性能係数(cop)まで向上できる。
また、前記衣類が前記予熱段階(B2)からリフレッシュに必要な最適温度又は最小温度に到達し、後行する乾燥段階の時間を大幅に減縮することができる。
前記予熱段階(B2)では、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つと前記圧縮器342を同時に駆動する区間と、前記圧縮器342のみを駆動する区間とを含む。
すなわち、前記予熱段階(B2)において、前記ヒーター部340と前記圧縮器342を同時に駆動する区間のみが存在するのではなく、前記圧縮器342のみを駆動する区間も存在する。
但し、前記圧縮器342のみを駆動する区間は、前記ヒーター部340と前記圧縮器342を駆動する区間の以後に配置されることが好ましい。前記ヒーター部340を介して前記スチームがインナーケース200に供給される場合、前記インナーケース200の内部温度が上昇するだけではなく、前記蒸発器341に上昇した温度のみならず水分まで接触し、前記蒸発器341を通過する冷媒と多量の熱交換を行う。よって、前記熱供給部340の性能が向上し、前記インナーケース200の内部温度を早く上昇させることができる。
例えば、前記予熱段階(B2)は、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つと圧縮器342を駆動する第1の区間と、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の駆動を停止し、前記圧縮器342のみを駆動する第2の区間とを含む。
前記第1の区間によってインナーケース200に熱風及びスチームを供給し、インナーケース200の内部温度及び前記循環ダクト320に流入される空気の熱量を上昇させることができる。
前記第2の区間によって前記インナーケース200の内部に本格的に熱風を供給し、衣類の脱臭、シワ除去、殺菌などのリフレッシュを実行可能な最小温度条件を満たす。
前記予熱区間(B2)では、前記第1のヒーター841より前記第2のヒーター842が駆動される。これにより、前記第1のヒーター841を駆動するときより多量のスチームが前記インナーケース200の内部に供給され、インナーケース200の内部温度及び前記循環ダクト320に流入される空気の熱量を更に増加させることができる。
もちろん、前記予熱区間(B2)では、前記第1のヒーター841を駆動し、前記第2のヒーター842は駆動しなくてもよい。これにより、前記予熱区間(B2)は、前記インナーケース200の温度上昇の幅は大きくないが、少量のスチームを噴射し、衣類が水分によって損傷されることを防止することができる。また、より長くスチームを噴射する場合にも、温度上昇の幅が大きくないため、殺菌などに必要な時間を更に確保することができる。
前記予熱区間(B2)は、前記インナーケース200の内部温度が基準温度に到達するか、前記インナーケース200から吐出される空気の温度が基準温度に到達するか、前記圧縮器342から吐出される冷媒の温度が設定温度に到達する場合に完了することができる。このために、本発明の衣類処理装置は、前記インナーケース200の内部又は循環ダクト320に備えられ、空気の温度を検知するか、前記圧縮器342から吐出された冷媒の温度を検知する温度センサーを含む。
もちろん、前記予熱区間(B2)において前記インナーケース200の内部温度が急激に上昇するか、前記圧縮器342から吐出される冷媒の温度が基準温度を超える場合、前記ヒーター部340の駆動を停止する。
すなわち、前記予熱区間(B2)において前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842の何れか1つは駆動と停止(ON/OFF)を繰り返すように設定される。前記予熱区間(B2)は、前記インナーケース200の内部温度を早く上昇させることが目的であるため、前記第1のヒーター部841及び前記第2のヒーター部842を駆動する時間は、前記第1のヒーター部841及び前記第2のヒーター部842を停止する時間よりも長く設定される。
前記予熱区間(B2)を完了すると、本発明の衣類処理装置は、前記インナーケース200の内部に本格的にスチームを供給するスチーム噴射段階(B3)を行う。前記スチーム噴射段階(B3)では、前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842を同時に駆動し、多量のスチームを前記インナーケース200に供給することができる。よって、前記インナーケース200に掛けられた衣類は、予熱段階(B2)において所定レベルに加熱された状態で本格的にスチームが供給され、全域における含湿率を増加させることができる。
前記スチーム噴射段階(B3)は、従来のスチーム噴射段階(A2)よりは短く行われる。これは前記予熱段階(B2)において既に所定レベルのスチームが供給されたためである。
前記スチーム噴射段階(B3)が行われると、直ちに前記衣類を熱風によって乾燥する乾燥段階(B6)が行われる。但し、前記スチーム噴射段階(B3)において噴射されたスチームが衣類の全体に浸透する時間を確保するために、所定時間を待機する待機段階(B4)が先に行われる。
前記待機段階(B4)は、前記ヒーター部340及び前記圧縮器342が駆動されない状態である。前記待機段階(B4)によって前記衣類がスチームに完全に露出される前に乾燥されることが防止でき、スチームによって衣類の表面温度が上昇した状態で直ぐ熱風供給して衣類が熱損傷されることを防止することができる。
一方、前記乾燥段階(B6)は、圧縮器342を駆動してインナーケース200に本格的に熱風を供給する段階である。よって、インナーケース200の内部温度が安全温度の以下にならない状態で直ぐ熱風が供給される場合、インナーケース200の内部温度が限界温度の以上に上昇し、衣類が損傷される。
よって、前記乾燥段階(B6)を行う前に前記送風ファン352を駆動する冷却段階(B5)が行われる。前記冷却段階(B5)では、送風ファン352を駆動し、前記圧縮器342及び前記ヒーター部340は駆動を停止する。
前記冷却段階(B5)では、インナーケース200の内部の空気が循環ダクト200に沿って循環して冷却される。
前記インナーケース200の内部温度が安全温度の以下になるか、前記冷却段階(B5)が必要時間の間に行われる場合、本発明の衣類処理装置は、前記衣類に熱風を供給する乾燥段階(B6)を行う。
前記乾燥段階(B6)は、前記衣類の含湿率が所定レベルの以下になるまで行われる。例えば、衣類に水分が多い場合、前記乾燥段階(B6)を行うときに気化熱によって循環ダクト320に流入される温度が維持されるか急激に上昇しない場合がある。
但し、衣類のほとんどが乾燥された場合、気化熱が少ないため、循環ダクト320に流入される温度が急激に上昇する。このような方式により、前記衣類の乾燥度が確保でき、リフレッシュに必要な最小時間が経過すると、前記圧縮器342の駆動を停止し、前記乾燥段階(B6)を終了する。
また、本発明の衣類処理装置は、前記衣類が最小温度条件の以上に配置された時間が最小時間の以上に到達すると、前記乾燥段階(B6)を終了する。
本発明の衣類処理装置は、前記乾燥段階(B6)の前に予熱段階(B2)を更に配置し、前記インナーケース200の内部温度が前記最小条件温度の以上に到達する全体時間を増加させることで、前記乾燥段階(B6)の持続時間を大幅に節減することができる。
一方、本発明の衣類処理装置は、前記予熱区間(B2)において圧縮器342を駆動し、それを停止した後から前記乾燥段階(B6)を行う前まで、圧縮器342の駆動を停止する状態を維持する。
図27は本発明の衣類処理装置の効果を示す。
図27(a)は従来の衣類処理装置が衣類をリフレッシュする最も基本的な標準コースを行う経過を示す。
従来の衣類処理装置は、ヒーターを加熱してスチームを生成するスチーム準備段階(A1)を2分程度行い、生成されたスチームをインナーケース200に噴射するスチーム噴射段階(A2)を5分程度行う。この後、ヒーター部340及び圧縮器342を駆動しない待機段階(A3)を5分程度行い、送風ファン352を駆動する冷却段階(A4)を1分程度行う。この後、圧縮器342を本格的に駆動して衣類のリフレッシュを行う乾燥段階(A5)を26分程度行う。
その結果、従来の衣類処理装置は、全39分間に衣類のリフレッシュ行程を行う。
図27(b)を参照すれば、本発明の衣類処理装置もヒーター部340を駆動してスチームを生成するスチーム準備段階(B1)を2分程度行う。本発明の衣類処理装置のヒーター部340の全定格容量は、従来の衣類処理装置のヒーターに割り当てられた定格容量とは差がないため、スチームを生成するために水を沸かす時間は同様である。
但し、本発明の衣類処理装置は、スチームが生成されると、前記ヒーター部340の一部のヒーターのみを駆動してスチームをインナーケース200の内部に供給する予熱段階(B2)を5分程度行う。
前記予熱段階(B2)では、前記ヒーター部340のうちの一部のヒーターと圧縮器を同時に駆動することができる。例えば、ヒーター部340が2つのヒーターを備える場合、第1のヒーター841と圧縮器342を同時に駆動する。
前記予熱段階(B2)が終了されると、前記ヒーター部340を駆動してインナーケース200の内部にスチームを供給するスチーム噴射段階(B3)を3分間行う。すなわち、スチーム噴射段階(B3)は、予熱段階(B2)においてスチームが供給されたため、従来の衣類処理装置のスチーム噴射段階(A2)より時間が更に少なく割り当てられる。前記スチーム噴射段階(A2)においては、前記ヒーター部340の全てのヒーターが駆動される。これにより、迅速に十分な量のスチームがインナーケース200の内部に供給される。もちろん、必要に応じて前記ヒーター部340のうちの一部のヒーターのみを駆動してもよい。
一方、本発明の衣類処理装置は、スチーム噴射段階(B3)が短く行われたため、前記圧縮器342とヒーター部340を駆動しない待機段階(B4)も短く行われる。例えば、前記待機段階(B4)は、4分間行われる。
本発明の衣類処理装置は、送風ファン352を駆動する冷却段階(B5)を1分間で同様に行う。
結果として、本発明の衣類処理装置は、前記予熱段階(B2)を更に行うため、圧縮器342を駆動する乾燥段階(B6)が従来の衣類処理装置よりは2分遅く行われる。
但し、本発明の衣類処理装置は、前記予熱段階(B2)によってインナーケース200の内部温度がリフレッシュ効果を図る最小条件温度の以上に維持される時間が確保されたため、前記乾燥段階(B6)の持続時間を大幅に節減することができる。
また、本発明の衣類処理装置は、予熱段階(B2)によって前記インナーケース200の内部温度が従来より高く維持されるため、ヒットポンプの性能係数(COP)が高くなり、これによって前記乾燥段階(B6)の持続時間を節減することができる。
例えば、前記乾燥段階(B6)は20分程度だけ行われる。
その結果、本発明の衣類処理装置は、標準コースの全体時間が35分であって、従来の衣類処理装置よりコース時間を更に短縮することができる。よって、エネルギー効率が高く、衣類が熱及び水分に影響を受ける時間も減少し、衣類の耐久性も更に保障可能である。
図28は従来の衣類処理装置と本発明の衣類処理装置が殺菌コースを行う過程を示す。
図28(a)は従来の衣類処理装置が殺菌コースを行うことを示す。
従来の衣類処理装置が殺菌コースを行う場合、標準コースと同様に、スチーム準備段階(C1)、スチーム噴射段階(C3)、待機段階(C4)、冷却段階(C4)、乾燥段階(C5)を行う。
微生物や細菌などは、殺菌温度(例えば、55℃以上)以上、殺菌時間(例えば、25分以上)を維持してからこそ撲滅できる。
一方、前記乾燥段階(c5)において熱風が供給されるため、これにより殺菌を行うことができるが、前記乾燥段階(c5)は、衣類の表面温度を殺菌温度の以上に維持することが目的ではなく、乾燥させることが目的であり、水分の気化熱によって衣類の表面温度を殺菌温度の以上に確保することができない。
よって、従来の衣類処理装置は、スチーム噴射段階(c3)の前に細菌を殺菌する殺菌段階(c2)を行う。
従来の衣類処理装置は、前記殺菌段階(c2)において前記圧縮器を駆動し、前記インナーケース200の内部温度を殺菌温度の以上、殺菌時間の以上に行う。
但し、コースの初期にはインナーケース200の内部温度が低く、前記蒸発器に十分な量の熱交換が行われず、ヒットポンプの性能係数が低下する。また、前記インナーケース200の内部が乾燥した状態であるため、熱風の供給によって温度が急激に変化する可能性がある。
よって、従来の衣類処理装置は、殺菌段階(c2)において殺菌温度に到達するために、圧縮器を更に長く駆動する必要があり、圧縮器を駆動するときにインナーケース200の内部温度が急上昇するため、衣類が熱損傷されないように、圧縮器の駆動を停止し、再び駆動することを随時に繰り返す。
その結果、従来の衣類処理装置の殺菌段階は45分程度となり、長時間がかかる。
図28(b)は本発明の衣類処理装置が殺菌コースを行う方式を示す。
本発明の衣類処理装置が殺菌コースを行う場合、標準コースと同様な圧縮器、ヒーター、送風ファンの作動方式によって、スチーム準備段階(D1)、スチーム噴射段階(D3)、待機段階(D4)、冷却段階(D5)、乾燥段階(D6)を行う。
本発明の衣類処理装置も衣類の表面を殺菌温度の以上に殺菌時間の間に持続することを維持するために、殺菌段階(D2)をスチーム噴射段階(D3)の前に行う。
本発明の衣類処理装置の殺菌段階(D2)は、前記ヒーター部340と前記圧縮器342を同時に駆動することができる。
具体的には、本発明の衣類処理装置は、前記殺菌段階(D2)において、前記第1のヒーター部341と前記第2のヒーター部342の何れか1つと前記圧縮器342を同時に駆動することができる。
これにより、本発明の衣類処理装置は、相対的に少量のスチームを供給し、インナーケース200の内部温度は上昇させても、衣類の表面が水分を過度に含湿することを防止することができる。その結果、前記圧縮器342を駆動して熱風が供給される場合、前記衣類の表面は殺菌温度の以上に容易に上昇する。
また、前記少量のスチームで前記インナーケース200の内部の比熱を上昇させることで、前記インナーケース200の内部温度の増減率を減少させることができる。よって、圧縮器342を駆動するとき、全体の平均温度は上昇しても、温度増加率が低く、圧縮器342の駆動を停止しても、温度下降率も低い。
よって、本発明の衣類処理装置は、前記インナーケース200の内部温度を殺菌温度の以上に維持することが非常に容易であるため、圧縮器342の駆動を停止する時間、圧縮器の駆動を停止して再駆動する回数そのものを大幅に節減することができる。
更に、前記ヒーター部340のON/OFFによって前記インナーケース200の内部温度を細密に制御することもできる。
よって、本発明の衣類処理装置は、前記殺菌段階(B2)において殺菌温度の以上に維持される殺菌時間を更に早く達成することができ、殺菌段階(B2)の持続時間を大幅に節減することができる。
一方、前記殺菌段階(B2)では、前記第2のヒーター部842よりは電力使用量の低い前記第1のヒーター部841を使用することが更に有利である。これは前記第1のヒーター部841を駆動するとき、前記第2のヒーター部842を駆動するときより少量のスチームが前記インナーケース200に供給されるため、前記インナーケース200の内部温度をより緩やかに上昇させることができ、前記インナーケース200の内部温度を維持することが更に容易であるからである。
また、前記第1のヒーター部841を駆動するとき、少量のスチームが供給されるため、前記衣類の表面における含湿量を大きく高めないことができる。よって、前記第1のヒーター部841を駆動することが、前記第2のヒーター部842を駆動することより、前記衣類の表面に熱風が供給されても気化熱で損失される熱を最小化することができ、衣類の表面温度を殺菌温度の以上に維持することが更に容易である。
また、本発明の衣類処理装置は、前記インナーケース200の内部温度を高めることより殺菌温度程度で殺菌時間の間に維持することが重要であるため、前記スチームの発生量の小さい第1のヒーター部841を駆動することが殺菌条件において更に有利である。
結果として、本発明の衣類処理装置は、前記ヒーター部340が最大のヒーター容量を分けてヒーターを駆動することができ、スチーム量を調節することもできるため、前記殺菌段階(B2)の持続時間を大幅に節減することができる。
例えば、本発明の衣類処理装置は、前記殺菌段階(B2)を28分程度で完了することができる。その結果、全体の殺菌コースの持続時間が節減でき、エネルギーを更に節約することができる。
図29は本発明の衣類処理装置が水分又は温度に弱い衣類を処理する実施例を示す。
衣類の中では水分及び高温によって容易に変形又は損傷される脆弱衣類がある。
従来の衣類処理装置は、乾布衣類をリフレッシュするために、所定レベル以上の水分を含湿させる必要がある。そのために、従来の衣類処理装置は、ヒーター部340が多量のスチームを供給するようにヒーターの定格容量が確定されている。その結果、従来の衣類処理装置は、このような脆弱衣類を全くリフレッシュできないという限界があった。
ところが、本発明の衣類処理装置は、ヒーター部340が最大のヒーター定格量を分けて複数のヒーターで備えられるため、供給されるスチーム量、及びスチーム噴射時のインナーケース200の内部温度の上昇率を制御することができる。
よって、本発明の衣類処理装置は、この脆弱衣類に対してもリフレッシュが行えるように備えられる。
本発明の衣類処理装置は、ディスプレイパネルなどに、前記制御部700に命令又は情報を入力する入力部が備えられる。前記入力部は、インナーケース200の内部に収容された衣類が水分又は高温に弱いという脆弱情報が入力されるように備えられる。
例えば、前記入力部は、前記衣類の種類又は材質を入力するか、生産者が提供した衣類の種類又は材質を選択することで、前記脆弱情報が入力される。
他の例として、前記入力部は、カシミヤコース又はシルクコースのように、脆弱衣類に適するコースを選択することで、前記脆弱情報が入力される。
前記脆弱情報が入力される場合、本発明の衣類処理装置は、前記スチーム準備段階の以後にヒーター部と圧縮器を同時に駆動する予熱段階を省略してもよい。
これにより、本発明の衣類処理装置は、前記予熱段階を省略して、前記インナーケース200の内部温度が上昇して衣類が損傷されたり、前記インナーケース200の内部湿度が高くなって衣類が損傷されたりすることを防止することができる。
また、本発明の衣類処理装置は、前記予熱段階の以後にスチーム噴射段階において前記第1のヒーター841と前記第2のヒーター842の何れか1つのみを駆動することができる。これにより、前記スチーム噴射段階においても前記インナーケース200の内部に供給されるスチーム量を最小化し、衣類が水分に露出されることを防止することができる。
この後、前記待機段階、冷却段階及び乾燥段階を行う。
また、本発明の衣類処理装置は、乾燥段階の以後に送風ファン352のみを追加に駆動する追加冷却段階を更に行ってもよい。これにより、前記熱風及びスチームに少しでも露出された衣類を冷却することで、衣類がインナーケース200の内部から引き出される前まで残熱や残余湿度によって損傷されることを防止することができる。
例えば、前記脆弱情報は、前記衣類がカシミヤ素材を少なくとも一部含むカシミヤ情報を含む。
例えば、前記カシミヤ情報は、前記カシミヤコースが入力されることに相当する。
カシミヤコースが行われる場合、本発明の衣類処理装置は、前記全てのヒーター部340を駆動して水を加熱する前記スチーム準備段階(E1)を行う。
前記ヒーター部340が前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842とからなる場合には、前記スチーム準備段階(E1)は、前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842を同時に駆動する。
前記スチーム準備段階(E1)が完了する場合、本発明の衣類処理装置は、予熱段階を省略して、直ちにスチーム噴射段階(E2)を行う。このとき、スチーム噴射段階(E2)は、前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842の何れか1つのみを駆動する低減噴射段階(E2)として行われる。
前記カシミヤ素材は水分に弱いが、リフレッシュにおいて所定の水分を必要とするため、前記低減噴射段階(E2)は、前記第2のヒーター部842のみを駆動することに相当する。
よって、前記低減噴射段階(E2)は、前記標準コースや殺菌コースにおける噴射段階よりスチーム供給量が小さい。
この後、前記低減噴射段階(E2)が終了する場合、前記圧縮器342とヒーター部340の駆動を停止する待機段階(E3)と、前記送風ファン352を駆動する冷却段階(E4)と、前記圧縮器342を駆動して衣類をリフレッシュする乾燥段階(E5)とが行われる。
このとき、乾燥段階(E5)が完了する場合、前記送風ファン352を駆動する追加冷却段階(E6)が更に行われる。
一方、前記カシミヤコースにおいて低減噴射段階(E2)は、標準コースや殺菌コースなどにおいてスチーム噴射段階より持続時間がより短い。
また、前記カシミヤコースにおいて乾燥段階(E5)は、標準コースや殺菌コースなどにおいて乾燥段階より持続時間がより短い。
これにより、衣類に露出される水分及び熱量を最小化することができ、カシミヤのような脆弱衣類に対しても脱臭、シワ除去、異物分離、乾燥などを含むリフレッシュを行うことができる。
図30は本発明の衣類処理装置が水分又は温度に弱い衣類を処理する実施例を示す。
脆弱衣類の中でシルクなどの素材は水分に極めて弱い。よって、シルクなどの脆弱衣類は更に慎重に管理する必要がある。
前記脆弱情報は、前記衣類がシルク素材を少なくとも一部に含むというシルク情報を含む。
例えば、前記シルク情報は、前記シルクコースが入力されることに相当する。
シルクコースが行われる場合、本発明の衣類処理装置は、前記全てのヒーター部340を駆動して水を加熱する前記スチーム準備段階(F1)を行う。
前記ヒーター部340が前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842とからなる場合には、前記スチーム準備段階(F1)は、前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842を同時に駆動することができる。
前記スチーム準備段階(F1)が完了する場合、本発明の衣類処理装置は、予熱段階を省略し、直ちにスチーム噴射段階(F2)を行う。このとき、スチーム噴射段階(F2)は、前記第1のヒーター部841と前記第2のヒーター部842の何れか1つのみを駆動する最小噴射段階(F2)として行われる。
前記シルク素材は水分に非常に弱いため、シワが除去可能な最小限の湿度が維持できれば十分である。よって、前記最小噴射段階(F2)は、前記第1のヒーター部842のみを駆動することに相当する。
よって、前記最小噴射段階(E2)は、前記標準コース、殺菌コース、カシミヤコースでの噴射段階よりスチーム供給量が最も小さい。
一方、前記シルクコースにおいては、初めから噴射段階(F2)そのものが省略されてもよい。すなわち、インナーケース200の内部にスチーム供給そのものを行わなくてもよい。
この後、前記最小噴射段階(F2)が終了する場合、前記圧縮器342とヒーター部340の駆動を停止する待機段階(F3)と、前記送風ファン352を駆動する冷却段階(F4)と、前記圧縮器342を駆動して衣類をリフレッシュする乾燥段階Fが行われる。
このとき、乾燥段階(F5)が完了する場合、前記送風ファン352を駆動する追加冷却段階(F6)が更に行われる。
一方、前記シルクコースにおいて最小噴射段階(E2)は、標準コース、殺菌コース、カシミヤコースなどにおいてスチーム噴射段階より持続時間がより短い。
また、前記シルクコースにおいて乾燥段階(E5)は、標準コース、殺菌コーなどにおいて乾燥段階より持続時間がより短い。
これにより、衣類に露出される水分及び熱量が最小化でき、シルクのような脆弱衣類に対しても脱臭、シワ除去、異物分離、乾燥などを含むリフレッシュを行うことができる。
本発明は、様々な形態に変形して実施され、前述した実施例によってその権利範囲が限定されない。よって、変形された実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものとみるべきである。
〔国際出願時の特許請求の範囲〕
〔請求項1〕
衣類処理装置の制御方法であって、
前記衣類処理装置は、
衣類が収容されるインナーケースに供給されるスチームを生成する第1のヒーターと、前記第1のヒーターとは別として備えられ、前記第1のヒーターと独立して駆動可能な第2のヒーターとを備えるスチーム供給部と、
前記インナーケースに供給される空気を加熱する熱交換器と、前記熱交換器に冷媒を供給する圧縮器とを備える熱供給部と、を備えてなり、
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの少なくとも何れか1つを駆動し、前記インナーケースに供給される前記スチームを準備する準備段階;
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの少なくとも何れか1つを駆動し、前記インナーケースに前記スチームを供給する噴射段階;
前記圧縮器を駆動して加熱された前記空気によって前記衣類を乾燥する乾燥段階;を含んでなり、
前記準備段階において前記スチームが生成された後には、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つのみを駆動し、前記スチームを前記インナーケースに供給する予熱段階;を更に含むことを特徴とする、衣類処理装置の制御方法。
〔請求項2〕
前記衣類処理装置の許容電力は、
前記第1のヒーターと前記第2のヒーター及び前記圧縮器を同時に駆動するときに必要な電力よりは小さく、
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つと前記圧縮器を同時に駆動するときに必要な電力よりは大きく設定されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項3〕
前記予熱段階は、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つと前記圧縮器を同時に駆動する区間を含むことを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項4〕
前記予熱段階は、
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つと前記圧縮器を同時に駆動する第1の区間と、
前記圧縮器のみを駆動する第2の区間と、を含むことを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項5〕
前記第2のヒーターは、前記第1のヒーターより多いスチームを生成するように備えられ、
前記予熱段階は、前記第2のヒーターを駆動して、前記第1のヒーターの駆動を停止することを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項6〕
前記予熱段階において前記第2のヒーターは、駆動と停止を繰り返すように制御されることを特徴とする、請求項5に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項7〕
前記予熱段階において第2のヒーターを駆動する時間は停止する時間より長く設定されることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項8〕
前記予熱段階において、前記圧縮器で、冷媒の吐出圧力、前記冷媒の温度、前記インナーケースの内部温度の何れか1つが基準値の以上である場合、前記第2のヒーターは駆動を停止するように制御されることを特徴とする、請求項7に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項9〕
前記第2のヒーターは、前記第1のヒーターより多いスチームを生成するように備えられ、
前記予熱段階は、前記第1のヒーターを駆動して、前記第2のヒーターの駆動を停止することを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項10〕
前記予熱段階において前記第1のヒーターを駆動する時間は前記第1のヒーターをOFFする時間より長く設定されることを特徴とする、請求項9に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項11〕
前記噴射段階は、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターを同時に駆動し、前記スチームを前記インナーケースに供給することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項12〕
前記噴射段階は、前記圧縮器の駆動を停止することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項13〕
前記噴射段階を終了する場合、前記圧縮器と前記第1のヒーター及び前記第2のヒーターの駆動を設定時間の間に停止する待機段階;を更に含むことを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項14〕
前記インナーケースの内部に前記熱交換器を通過した空気を供給する送風ファンを更に備え、
前記待機段階を終了する場合、前記送風ファンを駆動するが、前記圧縮器の駆動は停止する冷却段階;を更に含むことを特徴とする、請求項13に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項15〕
前記乾燥段階は、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの駆動を停止することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項16〕
前記噴射段階は、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つのみを駆動する低減噴射段階;を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項17〕
前記インナーケースに収容された衣類が水分又は高温によって変形されるという脆弱情報が入力される衣類設定部を更に備え、
前記脆弱情報が入力される場合、前記予熱段階は省略されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項18〕
衣類処理装置の制御方法であって、
前記衣類処理装置は、
衣類が収容されるインナーケースに供給されるスチームを生成する第1のヒーターと、前記第1のヒーターとは別として備えられ、前記第1のヒーターと独立して駆動可能な第2のヒーターとを備えるスチーム供給部と、
前記インナーケースに供給される空気を加熱する熱交換器と、前記熱交換器に冷媒を供給する圧縮器とを備える熱供給部と、
前記インナーケースに収容された衣類が水分又は高温によって変形されるという脆弱情報が入力される衣類入力部と、を備えてなり、
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの少なくとも何れか1つを駆動し、前記インナーケースに供給される前記スチームを準備する準備段階;
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの少なくとも何れか1つを駆動し、前記インナーケースに前記スチームを供給する噴射段階;
前記圧縮器を駆動して加熱された前記空気によって前記衣類を乾燥する乾燥段階;を含んでなり、
前記準備段階において前記スチームが生成された後には、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つと前記圧縮器を駆動し、前記インナーケースの内部温度を上昇させる予熱段階;を更に含み、
前記脆弱情報が入力される場合、前記予熱段階が省略されることを特徴とする、衣類処理装置の制御方法。
〔請求項19〕
前記脆弱情報が入力される場合、前記噴射段階は、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つのみを駆動することを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項20〕
前記インナーケースの内部に前記熱交換器を通過した空気を供給する送風ファンを備え、
前記脆弱情報が入力される場合、前記乾燥段階の後に、前記送風ファンは駆動して、前記圧縮器の駆動は停止する追加冷却段階;を更に含むことを特徴とする、請求項19に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項21〕
前記脆弱情報は、前記衣類がカシミヤ素材を少なくとも一部に含むというカシミヤ情報を含み、
前記カシミヤ情報が入力される場合、前記噴射段階は、前記第2のヒーターを駆動することを特徴とする、請求項19に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項22〕
前記第2のヒーターは、前記第1のヒーターより多いスチームを生成するように備えられ、
前記脆弱情報は、前記衣類がシルク素材を少なくとも一部に含むというシルク情報を含み、
前記シルク情報が入力される場合、前記噴射段階は、前記第1のヒーターを駆動することを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項23〕
前記第2のヒーターは、前記第1のヒーターより多いスチームを生成するように備えられ、
前記脆弱情報は、前記衣類がシルク素材を少なくとも一部に含むというシルク情報を含み、
前記シルク情報が入力される場合、前記噴射段階も省略されることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項24〕
衣類処理装置の制御方法であって、
前記衣類処理装置は、
衣類が収容されるインナーケースに供給されるスチームを生成する第1のヒーターと、前記第1のヒーターとは別として備えられ、前記第1のヒーターと独立して駆動可能な第2のヒーターとを備えるスチーム供給部と、
前記インナーケースに供給される空気を加熱する熱交換器と、前記熱交換器に冷媒を供給する圧縮器とを備える熱供給部と、
前記インナーケースの内部に収容された衣類を殺菌する殺菌命令が入力される衣類入力部と、を備えてなり、
前記殺菌命令が入力されることを検知する検知段階;
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの少なくとも何れか1つを駆動し、前記インナーケースに供給される前記スチームを準備する準備段階;
前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの少なくとも何れか1つを駆動し、前記インナーケースに前記スチームを供給する噴射段階;
前記圧縮器を駆動して加熱された前記空気によって前記衣類を乾燥する乾燥段階;を含んでなり、
前記準備段階において、前記スチームが生成された後には、前記第1のヒーターと前記第2のヒーターの何れか1つと前記圧縮器を駆動し、前記インナーケースの内部温度を殺菌温度の以上に上昇させる殺菌段階;を更に含んでなり、
前記第2のヒーターは、前記第1のヒーターより多いスチームを生成するように備えられ、
前記殺菌段階は、前記第1のヒーターと前記圧縮器を駆動することを特徴とする、衣類処理装置の制御方法。
〔請求項25〕
前記殺菌段階は、前記第1のヒーターと前記圧縮器を同時に駆動する区間を含むことを特徴とする、請求項24に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項26〕
前記殺菌段階は、前記第1のヒーターが駆動と停止を繰り返すように制御することを特徴とする、請求項24に記載の衣類処理装置の制御方法。
〔請求項27〕
前記殺菌段階は、前記インナーケースの内部温度が目標温度の以上に上昇する場合、前記第1のヒーターの駆動を停止し、
前記インナーケースの内部温度が殺菌温度の以下に下降する場合、前記第1のヒーターを駆動することを特徴とする、請求項26に記載の衣類処理装置の制御方法。