JPH04122042A - 異物検査装置 - Google Patents
異物検査装置Info
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- JPH04122042A JPH04122042A JP2242247A JP24224790A JPH04122042A JP H04122042 A JPH04122042 A JP H04122042A JP 2242247 A JP2242247 A JP 2242247A JP 24224790 A JP24224790 A JP 24224790A JP H04122042 A JPH04122042 A JP H04122042A
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- circuit pattern
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- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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- G01N21/88—Investigating the presence of flaws or contamination
- G01N21/94—Investigating contamination, e.g. dust
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- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
- G01N21/47—Scattering, i.e. diffuse reflection
- G01N2021/4704—Angular selective
- G01N2021/4711—Multiangle measurement
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は異物検査装置に関するものである。特に半導体
製造装置で使用されるレチクルやフォトマスク又は半導
体ウェハ等の基板上に付着した異物(不透明な塵埃等)
を検出する異物検査装置に関するものである。
製造装置で使用されるレチクルやフォトマスク又は半導
体ウェハ等の基板上に付着した異物(不透明な塵埃等)
を検出する異物検査装置に関するものである。
一般にIC製造工程においては、レチクル又はフォトマ
スク等の基板上に形成された露光用の回路パターンを、
半導体焼付は装置(ステッパー又はアライナ−)により
レジストが筒布されたウェハ面上に転写することが行な
われている。この際、基板面上にゴミ等の異物が存在す
ると、回路パターンと共に異物もウェハ面上に転写され
、IC製造の歩留りを低下させる原因となっている。そ
の為IC製造過程において基板上の異物の存在を検出す
ることが不可欠となっており、特開昭58−62544
号公報等に述へられているように、従来より種々の検査
方法が提案されている。
スク等の基板上に形成された露光用の回路パターンを、
半導体焼付は装置(ステッパー又はアライナ−)により
レジストが筒布されたウェハ面上に転写することが行な
われている。この際、基板面上にゴミ等の異物が存在す
ると、回路パターンと共に異物もウェハ面上に転写され
、IC製造の歩留りを低下させる原因となっている。そ
の為IC製造過程において基板上の異物の存在を検出す
ることが不可欠となっており、特開昭58−62544
号公報等に述へられているように、従来より種々の検査
方法が提案されている。
第15図に、従来の異物検査装置の一例を示す。
レーザ光源11から射出されたコヒーレント光束は、ビ
ームエキスパンダー12によって径の拡大された平行光
束に変換される。この平行拡大された光束は、走査用ミ
ラー13.走査レンズ又はf−θレンズ14を介して基
板15の表面に斜めに投射される。その際、走査用ミラ
ー13を回転若しくは、振動させて、基板15上をX方
向に一次元に走査している。同時に基板15を載置する
ステージ(不図示)を、X方向に移動させる。これによ
り、基板15表面の略全域に渡って基板表面上に付着し
た異物の検出か可能となる。そして、基板からの正規の
反射光及び透過光の光路から離れた位置に、複数の受光
器166.167.168を設ける。これら複数の受光
器166.167.168からの出力信号を用いて、基
板15上の異物の存在を検出している。これらの装置に
おいて、回路パターンからの散乱光束の空間分布は指向
性か強い為、受光器各々からの出力値は極端に異なる。
ームエキスパンダー12によって径の拡大された平行光
束に変換される。この平行拡大された光束は、走査用ミ
ラー13.走査レンズ又はf−θレンズ14を介して基
板15の表面に斜めに投射される。その際、走査用ミラ
ー13を回転若しくは、振動させて、基板15上をX方
向に一次元に走査している。同時に基板15を載置する
ステージ(不図示)を、X方向に移動させる。これによ
り、基板15表面の略全域に渡って基板表面上に付着し
た異物の検出か可能となる。そして、基板からの正規の
反射光及び透過光の光路から離れた位置に、複数の受光
器166.167.168を設ける。これら複数の受光
器166.167.168からの出力信号を用いて、基
板15上の異物の存在を検出している。これらの装置に
おいて、回路パターンからの散乱光束の空間分布は指向
性か強い為、受光器各々からの出力値は極端に異なる。
これに対して、異物からの散乱光束の空間分布は指向性
を持たないため受光器各々からの出力信号は、レーザ光
の走査位置に応じた所定の大きさになる。従って受光器
各々からの出力値の大小関係を比較することにより異物
と回路パターンの弁別が可能となる。
を持たないため受光器各々からの出力信号は、レーザ光
の走査位置に応じた所定の大きさになる。従って受光器
各々からの出力値の大小関係を比較することにより異物
と回路パターンの弁別が可能となる。
しかしなから近年、IC回路パターンの微細化に伴い、
レチクル又はフォトマスク等の基板上の回路パターンも
微細化されてきた。これによって、回路パターンからの
散乱光束の空間分布は等方的となり、指向性を持たなく
なってきた。つまり、回路パターンからの回折光を受光
する受光器各々からの8力値か等しくなってきたという
ことである。
レチクル又はフォトマスク等の基板上の回路パターンも
微細化されてきた。これによって、回路パターンからの
散乱光束の空間分布は等方的となり、指向性を持たなく
なってきた。つまり、回路パターンからの回折光を受光
する受光器各々からの8力値か等しくなってきたという
ことである。
従って、異物と回路パターンとの間で、受光曇天々から
の出力値の差か殆と現れず、両者の弁別が困難になって
きた。
の出力値の差か殆と現れず、両者の弁別が困難になって
きた。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、このように比較的無指向な散乱光束を発生する微細
な回路パターンを育する基板上に付着した異物であって
も、異物と回路パターンとを高い分離検出率をもって検
査可能である異物検査装置を提供することを目的とする
。
で、このように比較的無指向な散乱光束を発生する微細
な回路パターンを育する基板上に付着した異物であって
も、異物と回路パターンとを高い分離検出率をもって検
査可能である異物検査装置を提供することを目的とする
。
表面に回路パターンが形成された被検査物にコヒーレン
ト光束を照射する光源(11)と:前記光源から射出さ
れた光束を前記被検査物上に所定の開口角(γ)で集光
させる集光手段(14)と; 前記所定の開口角で集光された入射光束と前記被検査物
を相対移動させる移動手段(13)と:前記集光された
光束が前記被検査物上に入射することにより発生する散
乱光束を受光する検出手段(Ll)とを備え、該検出手
段からの信号に基づいて、前記被検査物上の異物を検出
する異物検査装置において、 前記検出手段は、前記入射光束の開口角と略等しい空間
的角度(β1)だけ離した位置に配置した少なくとも2
つの受光素子(16,17)を存するとともに、該受光
素子からの信号に基づいて、該受光素子で受光する光束
が空間的に離散的である場合は前記回路パターンである
と判断し、該光束が空間的に連続である場合は前記被検
査物上に付着した異物であると判断する弁別手段(10
9)を備えた。
ト光束を照射する光源(11)と:前記光源から射出さ
れた光束を前記被検査物上に所定の開口角(γ)で集光
させる集光手段(14)と; 前記所定の開口角で集光された入射光束と前記被検査物
を相対移動させる移動手段(13)と:前記集光された
光束が前記被検査物上に入射することにより発生する散
乱光束を受光する検出手段(Ll)とを備え、該検出手
段からの信号に基づいて、前記被検査物上の異物を検出
する異物検査装置において、 前記検出手段は、前記入射光束の開口角と略等しい空間
的角度(β1)だけ離した位置に配置した少なくとも2
つの受光素子(16,17)を存するとともに、該受光
素子からの信号に基づいて、該受光素子で受光する光束
が空間的に離散的である場合は前記回路パターンである
と判断し、該光束が空間的に連続である場合は前記被検
査物上に付着した異物であると判断する弁別手段(10
9)を備えた。
第6図(a)は基板15上に入射する入射光束Iと基板
15上の回路パターンAから生じる回折光の説明図であ
る。パターンからは空間強度分布において規則性を持っ
た散乱光束が発生するものであるが、その中でも特に強
い空間強度分布か現れる回折光について以下述べること
とする。
15上の回路パターンAから生じる回折光の説明図であ
る。パターンからは空間強度分布において規則性を持っ
た散乱光束が発生するものであるが、その中でも特に強
い空間強度分布か現れる回折光について以下述べること
とする。
回路パターンAは、複数本の矩形マーク(バーマーク)
がY方向に所定のピッチで配列された回折格子状の繰り
返しパターンとする。
がY方向に所定のピッチで配列された回折格子状の繰り
返しパターンとする。
基板15に垂直な直線nを含み、基板15上の基準座標
軸Xに垂直な平面を入射面とし、入射角α、入射面上で
の開口角γで、基板15上の点Oに入射するコヒーレン
ト光束Iを考える。
軸Xに垂直な平面を入射面とし、入射角α、入射面上で
の開口角γで、基板15上の点Oに入射するコヒーレン
ト光束Iを考える。
ここで、便宜上中心点を0として模式的に描いた球体S
を考える。基板15の回路パターン面が球体Sの赤道面
(球体Sの直径を含む平面)に−致しているものとし、
光束Iの主光線か球体Sと交差する点をRiとする。ま
た、正反射光の入射面上での開口角は入射光Iの開口角
γと略等しくなっており、正反射光の主光線か球体Sと
交差する点をReとする。
を考える。基板15の回路パターン面が球体Sの赤道面
(球体Sの直径を含む平面)に−致しているものとし、
光束Iの主光線か球体Sと交差する点をRiとする。ま
た、正反射光の入射面上での開口角は入射光Iの開口角
γと略等しくなっており、正反射光の主光線か球体Sと
交差する点をReとする。
入射光束lが回路パターンAに入射すると回路パターン
Aからは、空間的に離散的な回折光が発生する。第6図
(a)の白丸は回折光を表している。
Aからは、空間的に離散的な回折光が発生する。第6図
(a)の白丸は回折光を表している。
この場合の回折光の空間分布は単純であり、球体Sと入
射面との交線上、つまり、点線で示すように球体Sの中
心0(光束Iの基板15への入射点)を中心として曲線
内に点Ri、Reを含む半円と球体Sとの交線Se上で
空間的に離散的となるように分布する。すなわち、回折
光の光軸を含む平面と球体Sとの交線上に分布すること
となる。
射面との交線上、つまり、点線で示すように球体Sの中
心0(光束Iの基板15への入射点)を中心として曲線
内に点Ri、Reを含む半円と球体Sとの交線Se上で
空間的に離散的となるように分布する。すなわち、回折
光の光軸を含む平面と球体Sとの交線上に分布すること
となる。
第6図ら)は、直線nの方向から見た球体S上の回折光
の空間分布の赤道面への写影図を表すものである。本図
に示すように、回折光は交線Se上(この場合は直線n
方向から見ると基板I5の基準軸Y軸と重なっている。
の空間分布の赤道面への写影図を表すものである。本図
に示すように、回折光は交線Se上(この場合は直線n
方向から見ると基板I5の基準軸Y軸と重なっている。
)に分布する。第6図(a)でEd、Stは交線Seと
基板15との交点を示しており、θ。は正反射光(0次
回針先)の射出角を示している。射出角とは交線上(回
折光の分布する平面と球体Sとの交線上)で交点Stか
ら交点Edの方向に点0を中心として基板15からの角
度を言う。
基板15との交点を示しており、θ。は正反射光(0次
回針先)の射出角を示している。射出角とは交線上(回
折光の分布する平面と球体Sとの交線上)で交点Stか
ら交点Edの方向に点0を中心として基板15からの角
度を言う。
次に、第7図(a)に示すように、第6図で説明した場
合と同様に光束Iを基板15上の回路パターンA2に入
射した場合を考える。回路パターンA2は、複数本の矩
形マーク(バーマーク)が基準軸Yについて角度βだけ
傾いた直線Y′の方向に所定のピッチで配列された回折
格子状の繰り返しパターンとする。この場合の回折光の
空間分布は、第7図(a)に白丸で示すように、基準軸
Xについて角度βだけ傾いた直線X゛を中心線とし、球
体Sの中心Oを頂点として曲面内に点Reを含む回折光
の飛散方向が曲面と一致するような円錐と、球体Sの交
線Se’上に分布する。
合と同様に光束Iを基板15上の回路パターンA2に入
射した場合を考える。回路パターンA2は、複数本の矩
形マーク(バーマーク)が基準軸Yについて角度βだけ
傾いた直線Y′の方向に所定のピッチで配列された回折
格子状の繰り返しパターンとする。この場合の回折光の
空間分布は、第7図(a)に白丸で示すように、基準軸
Xについて角度βだけ傾いた直線X゛を中心線とし、球
体Sの中心Oを頂点として曲面内に点Reを含む回折光
の飛散方向が曲面と一致するような円錐と、球体Sの交
線Se’上に分布する。
第7図(b)は、直線nの方向から見た球体S上の回折
光分布の赤道面への写影図を表すものである。
光分布の赤道面への写影図を表すものである。
本図に示すように、回折光は球体Sの中心0を通る直線
X゛を中心線とし、球体Sの中心0を頂点として曲面内
に点Reを含む円錐と、球体Sの交線Se“上に分布す
る。第7図(a)でEd’、St′は交線Se’ と基
板15との交点を示している。0.1は正反射光の射出
角を示すものである。
X゛を中心線とし、球体Sの中心0を頂点として曲面内
に点Reを含む円錐と、球体Sの交線Se“上に分布す
る。第7図(a)でEd’、St′は交線Se’ と基
板15との交点を示している。0.1は正反射光の射出
角を示すものである。
この場合射出角は交線Se’上で基準軸X°に対して交
点St°から交点Ed’ の方向に点Oを中心とした基
板15からの角度となる。
点St°から交点Ed’ の方向に点Oを中心とした基
板15からの角度となる。
以上第6図、第7図に示すように、単一方向のみに、周
期性をもつ繰り返し平行パターンの場合に発生する回折
光は、単純な空間分布をとる。
期性をもつ繰り返し平行パターンの場合に発生する回折
光は、単純な空間分布をとる。
更に、第6図(a)のパターンA及び、第7図(a)の
パターンA2が繰り返しパターンでなく、孤立パターン
である場合について第8図、第9図を参照にして考える
。第8図(alに示すように長手方向が基準軸Xと平行
な方向に延びた孤立パターンをBとし、第9図(a)に
示すように長手方向がX°軸(第7図と同様にX°軸は
X軸が角度βだけ傾いたもの)に平行な孤立パターンを
B2とする。
パターンA2が繰り返しパターンでなく、孤立パターン
である場合について第8図、第9図を参照にして考える
。第8図(alに示すように長手方向が基準軸Xと平行
な方向に延びた孤立パターンをBとし、第9図(a)に
示すように長手方向がX°軸(第7図と同様にX°軸は
X軸が角度βだけ傾いたもの)に平行な孤立パターンを
B2とする。
まず、回折光の飛散する方向についてみると、孤立パタ
ーンB及びB2からの回折光の主光線を含む平面は夫々
、第6図及び第7図に示した繰り返しパターンA及びA
2からの離散的回折光の主光線を含む平面と一致する。
ーンB及びB2からの回折光の主光線を含む平面は夫々
、第6図及び第7図に示した繰り返しパターンA及びA
2からの離散的回折光の主光線を含む平面と一致する。
従って、直線n方向から見た球体S上の回折光分布の赤
道面への写影図第8図(b)、第9図Tb)に示すよう
にパターンBからの回折光は交線Se上に分布し、パタ
ーンB2からの回折光は交線Se’上に分布する。しか
しながら、孤立パターンの空間分布は離散的にならず連
続的な回折コーンになる。
道面への写影図第8図(b)、第9図Tb)に示すよう
にパターンBからの回折光は交線Se上に分布し、パタ
ーンB2からの回折光は交線Se’上に分布する。しか
しながら、孤立パターンの空間分布は離散的にならず連
続的な回折コーンになる。
以上は、基板上に単純なパターンが形成されている場合
について述べてきたが、現在使用されているIC回路パ
ターンとして基板上喜、;形成されている形状は、例え
ば基準座標軸Xに対し0°、30°、45″、90°等
の角度をなす直線から成り立っている。このように、実
際の回路パターンは種々の回路パターンが重なり合って
形成されるため、様々な形状であり、発生する回折光の
分布は複雑になる。例えば、第10図fa)に示すよう
な基準座標軸X、Yの両方向に配列方向を持つ繰り返し
矩形パターンCが存在する場合、この様なパターンは、
多くの周期性を有する。このため、第7図(a)の直線
X′に相当するような直線、すなわち、回折光の飛散方
向が曲面と一致し、球体Sの中心Oを頂点として曲面内
に点Reを含む円錐と、球体Sの交線上に分布する円錐
の中心線となる直線は複数存在する。従って、実際に発
生する回折光は球体S上では、第10図fa)に破線で
示すような、複数の円錐と球体Sの交線上に分布するこ
とになる。この回折光の分布する複数の交線の内幾つか
を破線で表したのが直線nの方向から見た球体S上の回
折光分布の赤道面への写影図第1O図(b)である。
について述べてきたが、現在使用されているIC回路パ
ターンとして基板上喜、;形成されている形状は、例え
ば基準座標軸Xに対し0°、30°、45″、90°等
の角度をなす直線から成り立っている。このように、実
際の回路パターンは種々の回路パターンが重なり合って
形成されるため、様々な形状であり、発生する回折光の
分布は複雑になる。例えば、第10図fa)に示すよう
な基準座標軸X、Yの両方向に配列方向を持つ繰り返し
矩形パターンCが存在する場合、この様なパターンは、
多くの周期性を有する。このため、第7図(a)の直線
X′に相当するような直線、すなわち、回折光の飛散方
向が曲面と一致し、球体Sの中心Oを頂点として曲面内
に点Reを含む円錐と、球体Sの交線上に分布する円錐
の中心線となる直線は複数存在する。従って、実際に発
生する回折光は球体S上では、第10図fa)に破線で
示すような、複数の円錐と球体Sの交線上に分布するこ
とになる。この回折光の分布する複数の交線の内幾つか
を破線で表したのが直線nの方向から見た球体S上の回
折光分布の赤道面への写影図第1O図(b)である。
次に、第6〜lO図に示す球体S上の回折光の強度分布
について第11図(al、 ’ (b)を参照にして考
えてみる。ここで縦軸は回折光の強度を表し、横軸は射
出角θを表す。γは入射光束Iの開口角を表し、αは入
射光束Iの入射角、δは回折光のピッチ(所定の方向に
発生する少なくとも2つの離散的な回折光の光軸を含む
平面内での回折光間のなす最小の空間的角度)を表す。
について第11図(al、 ’ (b)を参照にして考
えてみる。ここで縦軸は回折光の強度を表し、横軸は射
出角θを表す。γは入射光束Iの開口角を表し、αは入
射光束Iの入射角、δは回折光のピッチ(所定の方向に
発生する少なくとも2つの離散的な回折光の光軸を含む
平面内での回折光間のなす最小の空間的角度)を表す。
球体S上では、上述のいずれのパターンの場合において
もO次回行光の通る点Re(射出角θ。)において強度
は最大となり、点Reから離れるに従って概ね弱くなる
。例えば、簡単な例として第6図(a)、 (b)に示
すようなパターンAからの回折光が中心を点Oとした半
円と球体Sの交線上に分布する回折光の強度を考える。
もO次回行光の通る点Re(射出角θ。)において強度
は最大となり、点Reから離れるに従って概ね弱くなる
。例えば、簡単な例として第6図(a)、 (b)に示
すようなパターンAからの回折光が中心を点Oとした半
円と球体Sの交線上に分布する回折光の強度を考える。
この場合の強度分布は交線上での射出角θ(点Oを中心
として基板面と射出光束とのなす角)をパラメータとす
れば第1I図(b)のように0次光の方向(Reの方向
)を最大とするほぼ山形の強度分布となり、射出角θが
0次光の方向であるθ。から離れるはと強度は低下して
いく傾向にある。従って第15図に示す従来の検査装置
では、0次光の影響を防止して最大限の受光感度で検査
を行えるようにする為、このようなθ。から離れて、強
度分布が十分低下した位置に受光器を配置していたこと
になる。
として基板面と射出光束とのなす角)をパラメータとす
れば第1I図(b)のように0次光の方向(Reの方向
)を最大とするほぼ山形の強度分布となり、射出角θが
0次光の方向であるθ。から離れるはと強度は低下して
いく傾向にある。従って第15図に示す従来の検査装置
では、0次光の影響を防止して最大限の受光感度で検査
を行えるようにする為、このようなθ。から離れて、強
度分布が十分低下した位置に受光器を配置していたこと
になる。
では次に、第6図(a)の回路パターンAと相似の回路
パターンでより微細な線幅をもつ回路パターンの場合を
考える。この場合の回折光の空間強度分布は、第11図
(a)のようになり球体S上での回折光のピッチδが大
きくなるとともに、射出角θが0次光の方向θ。から離
れても、強度があまり弱くならない。
パターンでより微細な線幅をもつ回路パターンの場合を
考える。この場合の回折光の空間強度分布は、第11図
(a)のようになり球体S上での回折光のピッチδが大
きくなるとともに、射出角θが0次光の方向θ。から離
れても、強度があまり弱くならない。
つまり、第10図(a)に示す回路パターンCのように
多くの周期性を有する回路パターンか微細化した場合、
回路パターンの回折光は、マクロ的に見ればその空間分
布は等方的指向性に近づく。このような回路パターンを
有する基板上に付着した異物を検査する場合、第15図
に示した既存の異物検査装置では、回路パターンからの
回折光の空間分布の指向性と異物からの散乱光束の空間
分布の無指向性を利用した弁別が困難となる。
多くの周期性を有する回路パターンか微細化した場合、
回路パターンの回折光は、マクロ的に見ればその空間分
布は等方的指向性に近づく。このような回路パターンを
有する基板上に付着した異物を検査する場合、第15図
に示した既存の異物検査装置では、回路パターンからの
回折光の空間分布の指向性と異物からの散乱光束の空間
分布の無指向性を利用した弁別が困難となる。
そこで本発明による異物検査装置では、被検査物から射
出される散乱光束が、空間的に離散的な光束であるか否
かによって、回路パターンと異物の弁別を行えるように
するものである。
出される散乱光束が、空間的に離散的な光束であるか否
かによって、回路パターンと異物の弁別を行えるように
するものである。
以下にその原理を述べる。第6図、第7図の球体S上に
白丸で示したように空間的に離散的な回折光が発生する
場合、半円又は円錐と球体Sとの交線上での回折光束の
開口角は、はぼ一定と見なすことができ、入射光束Iの
開口角γと略等しくなる。従って、第6図〜第11図に
示した回折光束の開口角は、入射点Ri(射出角90°
+α)と射出点Re付近て略等しくなる。又、上述の如
く回路パターンか微細化することによって、第11図(
a)に示すように回折光のピッチδは、パターンのピッ
チが小さくなるにしたかって大きくなる。
白丸で示したように空間的に離散的な回折光が発生する
場合、半円又は円錐と球体Sとの交線上での回折光束の
開口角は、はぼ一定と見なすことができ、入射光束Iの
開口角γと略等しくなる。従って、第6図〜第11図に
示した回折光束の開口角は、入射点Ri(射出角90°
+α)と射出点Re付近て略等しくなる。又、上述の如
く回路パターンか微細化することによって、第11図(
a)に示すように回折光のピッチδは、パターンのピッ
チが小さくなるにしたかって大きくなる。
つまり、空間的離散度が太き(なる。
本発明ではこのような球体S上ての回折光の空間分布が
離散的であるか否かを最小限の受光手段(受光器)で弁
別しようとするものである。
離散的であるか否かを最小限の受光手段(受光器)で弁
別しようとするものである。
この弁別の原理を第12図〜第14図を参照にして説明
する。第12図〜第14図で縦軸は回路パターンからの
回折光の強度及び異物からの散乱光の強度を示し、横軸
は射出角を示す。D、 E。
する。第12図〜第14図で縦軸は回路パターンからの
回折光の強度及び異物からの散乱光の強度を示し、横軸
は射出角を示す。D、 E。
F、 G、 H,J、 Kは受光器を示し、Do、Do
、Dl 、Dsは受光器に入射する受光光束の開口角を
示している。この場合受光すべき回折光の開口角は入射
光束Iの開口角γと略等しくなっている。ピッチδ。、
δ3、δ、は回折光のピッチを示す。尚、以下の説明で
は受光器の受光光学系を考えないものとし、基板からの
光は受光器に直接入射するものとする。
、Dl 、Dsは受光器に入射する受光光束の開口角を
示している。この場合受光すべき回折光の開口角は入射
光束Iの開口角γと略等しくなっている。ピッチδ。、
δ3、δ、は回折光のピッチを示す。尚、以下の説明で
は受光器の受光光学系を考えないものとし、基板からの
光は受光器に直接入射するものとする。
第12図に示すように受光光束か所定の開口角り、とな
るように形成された2個の受光器り、 E間のなす空間
的角度(以下単に「受光器間のなす角度」と言う)を入
射光束Iの開口角γと略等しい分だけ離して配置する。
るように形成された2個の受光器り、 E間のなす空間
的角度(以下単に「受光器間のなす角度」と言う)を入
射光束Iの開口角γと略等しい分だけ離して配置する。
この角度は受光器間めなす最小の角度である。
ところで同図中の■〜■はそれぞれ違う交線上に分布す
る回折光の様子を示しており、それぞれの開口角は略γ
である。■〜■それぞれの場合の回折光のピッチδ。、
δ1、δ、は回路パターンに依存することから2個の受
光器り、Eによりパターンと異物の弁別を行うためには
、第(1)式を満たす必要がある。
る回折光の様子を示しており、それぞれの開口角は略γ
である。■〜■それぞれの場合の回折光のピッチδ。、
δ1、δ、は回路パターンに依存することから2個の受
光器り、Eによりパターンと異物の弁別を行うためには
、第(1)式を満たす必要がある。
δ> Res (n =2 ) = 7 + 2 D
+ −(11そして、(11式がらDlを小さくする
ことで、より回折光分解能が向上し、その限界は、D、
#0のときRe5(n = 2 ) =γであることが
わかる。
+ −(11そして、(11式がらDlを小さくする
ことで、より回折光分解能が向上し、その限界は、D、
#0のときRe5(n = 2 ) =γであることが
わかる。
■〈■いずれの場合においても、(1)式の条件を満た
すように受光器を配置することによって、前述の半円又
は円錐と球体Sとの交線上において開口角γ、ピッチδ
。、δ3、δ、で発生する空間的に離散的な回折光は、
どちらか一方の受光器にしか入射しない。これに対して
、異物から発生する発生する空間的に連続的な散乱光は
両方の受光器に入射する。これら2つの受光器からの光
電信号を2値化し論理積をとる。
すように受光器を配置することによって、前述の半円又
は円錐と球体Sとの交線上において開口角γ、ピッチδ
。、δ3、δ、で発生する空間的に離散的な回折光は、
どちらか一方の受光器にしか入射しない。これに対して
、異物から発生する発生する空間的に連続的な散乱光は
両方の受光器に入射する。これら2つの受光器からの光
電信号を2値化し論理積をとる。
第1表
すると上記第1表(論理値表)に示すように、パターン
からの離散的な回折光ではDXE=0となり、異物から
の連続的な散乱光ではDXE=1となる。従って、2つ
の受光器からの信号に基づいて回路パターンと異物が弁
別可能となる。
からの離散的な回折光ではDXE=0となり、異物から
の連続的な散乱光ではDXE=1となる。従って、2つ
の受光器からの信号に基づいて回路パターンと異物が弁
別可能となる。
ここで、受光器間のなす角度を開口角γと略等しくして
おくことは、分解能の点で有利であり、さらに回路パタ
ーンに依存する回折光のピッチより分解能を小さくする
という(1)式を満たす上で有利である。
おくことは、分解能の点で有利であり、さらに回路パタ
ーンに依存する回折光のピッチより分解能を小さくする
という(1)式を満たす上で有利である。
また、第13図に示すように、受光器に入射する入射光
束の開口角り、をγ/2以下とした受光器、J、Kを2
本用いることで受光器の開口角(受光器への受光光束の
開口角)Daが受光すべき回折光の開口角γと等しい受
光器F、GSHを3本並列配置した場合と同等以上の弁
別能力を持たせることができる。
束の開口角り、をγ/2以下とした受光器、J、Kを2
本用いることで受光器の開口角(受光器への受光光束の
開口角)Daが受光すべき回折光の開口角γと等しい受
光器F、GSHを3本並列配置した場合と同等以上の弁
別能力を持たせることができる。
第2−a表
以下余白
第2−b表
このときの論理値表を第2−a表、第2−b表に示す。
一方、第11図(b’lに示したような回折光強度分布
を持ち離散的度合いの低い回路パターンの場合には、従
来の異物検査装置と同様に受光器を入射光束の入射点付
近(射出角90°+α付近)に配置する゛ことにより、
0次回行光の影響を十分避けることができる。しかし、
このような回路パターンが形成されている基板上に付着
したさらに微小な異物を検出するためには第11図(′
b)の射出角90°+α付近での十分に減衰して、かつ
、離散的度合いの低い回折光をも微小な異物と弁別しな
くはならない。この様な場合には3本以上の受光器を用
い、回折光分解能をγ以下に引き下げる必要かある。
を持ち離散的度合いの低い回路パターンの場合には、従
来の異物検査装置と同様に受光器を入射光束の入射点付
近(射出角90°+α付近)に配置する゛ことにより、
0次回行光の影響を十分避けることができる。しかし、
このような回路パターンが形成されている基板上に付着
したさらに微小な異物を検出するためには第11図(′
b)の射出角90°+α付近での十分に減衰して、かつ
、離散的度合いの低い回折光をも微小な異物と弁別しな
くはならない。この様な場合には3本以上の受光器を用
い、回折光分解能をγ以下に引き下げる必要かある。
一般にn本の同じ開口角D0の受光器を用い、そのうち
両端に位置する2本のなす角度を入射光束Iの開口角γ
と略等しい角度だけ離し、のこり(n −2)本の受光
器を開口角γ中に等間隔で配置する場合の回折光分解能
Re5(n)は、第(2)式で示され、回折光を弁別す
るためには、δ〉Re5(n)でなければならない。
両端に位置する2本のなす角度を入射光束Iの開口角γ
と略等しい角度だけ離し、のこり(n −2)本の受光
器を開口角γ中に等間隔で配置する場合の回折光分解能
Re5(n)は、第(2)式で示され、回折光を弁別す
るためには、δ〉Re5(n)でなければならない。
第(2)式でn=2とすれば、第(1)式が得られる。
第14図はパターン■〜■から発生した微弱な回折光と
微細な異物からの微弱な散乱光を弁別し、異物を検出す
るため、3本の受光器り、 M、 Nを配置し、(2)
式においてn=3、Do=γ/3とした場合を示す。ま
た、分解能Re5(n = 3 )は、(2)式よりγ
となり、回折光分解能の限界は、D、ζ0のときγ/2
となる。
微細な異物からの微弱な散乱光を弁別し、異物を検出す
るため、3本の受光器り、 M、 Nを配置し、(2)
式においてn=3、Do=γ/3とした場合を示す。ま
た、分解能Re5(n = 3 )は、(2)式よりγ
となり、回折光分解能の限界は、D、ζ0のときγ/2
となる。
第3表
このときの論理値表を第3表に示す。
従って、受光器を2本並べた場合に比べて高い回折光分
解能で異物とパターンを弁別することができる。この場
合でも、両端に位置する受光器のなす最小の角度を入射
光束Iの開口角γと略等しくすることが、分解能の点か
らも有利であり、ピッチと分解能の条件を満たす上でも
有利である。
解能で異物とパターンを弁別することができる。この場
合でも、両端に位置する受光器のなす最小の角度を入射
光束Iの開口角γと略等しくすることが、分解能の点か
らも有利であり、ピッチと分解能の条件を満たす上でも
有利である。
以上説明したように本発明によれば、被検査物からの発
生する光束の空間分布が離散的か否かに基づいて、異物
と回路パターンとを高分解能で弁別することができる。
生する光束の空間分布が離散的か否かに基づいて、異物
と回路パターンとを高分解能で弁別することができる。
第1図は、本発明の第1実施例の構成を示す斜視図であ
り、第2図は、第1図の構成に適した検出回路の一例を
示す図である。
り、第2図は、第1図の構成に適した検出回路の一例を
示す図である。
第1図で、レーザ光源11から射出されたコヒーレント
光束はビームエキスパンダ12を経て、光束と回路パタ
ーンが形成されている基板15(レチクル、ウェハ等)
とを相対移動させる移動手段を構成する振動ミラー13
及び、光束を基板15上に集光する集光手段を構成する
f−θレンズ14を介して基板15上に開口角γで集光
する。
光束はビームエキスパンダ12を経て、光束と回路パタ
ーンが形成されている基板15(レチクル、ウェハ等)
とを相対移動させる移動手段を構成する振動ミラー13
及び、光束を基板15上に集光する集光手段を構成する
f−θレンズ14を介して基板15上に開口角γで集光
する。
このとき入射光束■は所定の入射角で基板15上に集光
される。集光された入射光束Iは、振動ミラー13の振
動によって、基板15上の走査線L−O−R(x方向)
に沿って光走査される。f−θレンズ14は比較的焦点
距離の長いレンズであり基板15上での振れ角を小さく
している。基板15はy方向に移動可能なステージ(不
図示)上に載置されており、これによって、基板15上
全面に渡って異物を検査することか可能となる。
される。集光された入射光束Iは、振動ミラー13の振
動によって、基板15上の走査線L−O−R(x方向)
に沿って光走査される。f−θレンズ14は比較的焦点
距離の長いレンズであり基板15上での振れ角を小さく
している。基板15はy方向に移動可能なステージ(不
図示)上に載置されており、これによって、基板15上
全面に渡って異物を検査することか可能となる。
基板15上には第10図に示すような周期性を持った微
細な回路パターンが形成されているものとする。このよ
うな回路パターンを持った基板15に入射光束Iが入射
することによって発生する回折光束は、基板面を赤道面
として中心を0とした球体Sを模式的に考えた場合、O
次回行光(正反射光)と球体Sの交点Reを曲面内に含
み、点0を中心とする円錐と球体Sとの交線上に分布す
る。この場合、前述の如く複数の交線が存在する。
細な回路パターンが形成されているものとする。このよ
うな回路パターンを持った基板15に入射光束Iが入射
することによって発生する回折光束は、基板面を赤道面
として中心を0とした球体Sを模式的に考えた場合、O
次回行光(正反射光)と球体Sの交点Reを曲面内に含
み、点0を中心とする円錐と球体Sとの交線上に分布す
る。この場合、前述の如く複数の交線が存在する。
この複数の交線上の1つに受光器16.17を含む検出
手段L1を配置し、他の交線上に受光器18.19を含
む検出手段R1を設置するものとする(この交線を2点
鎖線で示す)。ここで、回折光束のうち、O次回行光の
影響を受けないようにするため、0次光束の進行方向か
ら遠い位置、すなわちf−θレンズ14付近に検出手段
Ll、R1を設置するものとし、各受光器の受光面は球
体Sの接線上にあるものとする。受光すべき回折光の開
口角と入射光束1の開口角とは略等しくなっている。尚
、入射光束1の開口角γは、f−θレンズ14の特性に
より定まるものである。このため、開口角γを予め求め
ておくことが可能となる。
手段L1を配置し、他の交線上に受光器18.19を含
む検出手段R1を設置するものとする(この交線を2点
鎖線で示す)。ここで、回折光束のうち、O次回行光の
影響を受けないようにするため、0次光束の進行方向か
ら遠い位置、すなわちf−θレンズ14付近に検出手段
Ll、R1を設置するものとし、各受光器の受光面は球
体Sの接線上にあるものとする。受光すべき回折光の開
口角と入射光束1の開口角とは略等しくなっている。尚
、入射光束1の開口角γは、f−θレンズ14の特性に
より定まるものである。このため、開口角γを予め求め
ておくことが可能となる。
受光器16と17とのなす最小の角度βl (受光器1
6で受光する光束と受光器17で受光する光束のなす最
小の角度)は開口角γと略等しくなっている。
6で受光する光束と受光器17で受光する光束のなす最
小の角度)は開口角γと略等しくなっている。
夫々の受光器の開口角(受光光束の開口角)をそれぞれ
α1.α2とすると、両受光器のなす最大の角度(α1
+β1+α2)は、前記交線上に分布する回折光束のピ
ッチ(このような位置で受光器16.17が受光する回
折光間のなす最小の空間的角度)より小さくなっている
ものとし、(1)式の条件を満たしている。
α1.α2とすると、両受光器のなす最大の角度(α1
+β1+α2)は、前記交線上に分布する回折光束のピ
ッチ(このような位置で受光器16.17が受光する回
折光間のなす最小の空間的角度)より小さくなっている
ものとし、(1)式の条件を満たしている。
同様にして検出手段R1においても、受光器18.19
は交線上に配置され、夫々の開口角をα3、α4とする
。
は交線上に配置され、夫々の開口角をα3、α4とする
。
そして、両受光器18.19間のなす最小の角度β2は
開口角γとなるように配置され、両受光器間のなす最大
の角度(α3+β2+α4)は交線上に分布する回折光
束のピッチより小さくなっているものとし、これは(1
)式の条件を満たしている。パターンと異物との弁別に
際しては検出手段Ll、R1どちらか一方で弁別可能で
あるがより検出精度を高める為、2カ所に検出手段を設
けるものである。
開口角γとなるように配置され、両受光器間のなす最大
の角度(α3+β2+α4)は交線上に分布する回折光
束のピッチより小さくなっているものとし、これは(1
)式の条件を満たしている。パターンと異物との弁別に
際しては検出手段Ll、R1どちらか一方で弁別可能で
あるがより検出精度を高める為、2カ所に検出手段を設
けるものである。
また、入射光束Iによる光束(ビームスポット)位置が
走査線上の中心0にあるときの両受光器間のなす最小の
角度、すなわち、同図中のβ1、β2は入射ビームIの
開口角γとは略等しい。しかし、光束が走査線上の中心
0にない場合は、入射ビーム■の開口角γは小さくなる
(両受光器間のなす最小の角度βl、β2は開口角γよ
り大きくなる)が、(1)式の条件を満たしている限り
、弁別に支障はない。
走査線上の中心0にあるときの両受光器間のなす最小の
角度、すなわち、同図中のβ1、β2は入射ビームIの
開口角γとは略等しい。しかし、光束が走査線上の中心
0にない場合は、入射ビーム■の開口角γは小さくなる
(両受光器間のなす最小の角度βl、β2は開口角γよ
り大きくなる)が、(1)式の条件を満たしている限り
、弁別に支障はない。
しかしながら、このようなミラー走査による微少変動を
防ぎたい場合には、振動ミラー13を固定ミラーとし、
光束Iと基板15の相対走査はステージの移動により行
なうこととし、走査線り一〇−Hに対して光束Iの傾き
が生じないようにすればよい。あるいは、f−〇レンズ
14をテレセントリックな光学系として、基板15に入
射する光束が一定の角度で入射するようにしてもよい。
防ぎたい場合には、振動ミラー13を固定ミラーとし、
光束Iと基板15の相対走査はステージの移動により行
なうこととし、走査線り一〇−Hに対して光束Iの傾き
が生じないようにすればよい。あるいは、f−〇レンズ
14をテレセントリックな光学系として、基板15に入
射する光束が一定の角度で入射するようにしてもよい。
尚、受光器の配置する位置は交線上としていたが、これ
に限るものではない。例えば交線と交線の間で実際には
回折光の分布はないが点Reを含む仮想的な交線を考え
、この仮想的な交線上に受光器を配置してもよい。
に限るものではない。例えば交線と交線の間で実際には
回折光の分布はないが点Reを含む仮想的な交線を考え
、この仮想的な交線上に受光器を配置してもよい。
さらに以上では、周期性を有する矩形状のパターンにつ
いて述べてきたが、他にもその形状にいろいろな方向性
を有する非周期性パターンが存在する場合がある。この
ときには第8図で示したような孤立パターンからの回折
コーンと同様の連続した空間分布を持つ回折光が発生す
る。しかしこの場合でも、回折コーンの発生する方向は
、回路パターンの形状の方向性より限定される。このた
め回折コーンを避ける位置に受光器を配置すれば、受光
器に入射する回折光が離散的なものか否かを判別するこ
とにより、このような回折コーンかあ、っても異物と回
路パターンとの弁別が可能となる。
いて述べてきたが、他にもその形状にいろいろな方向性
を有する非周期性パターンが存在する場合がある。この
ときには第8図で示したような孤立パターンからの回折
コーンと同様の連続した空間分布を持つ回折光が発生す
る。しかしこの場合でも、回折コーンの発生する方向は
、回路パターンの形状の方向性より限定される。このた
め回折コーンを避ける位置に受光器を配置すれば、受光
器に入射する回折光が離散的なものか否かを判別するこ
とにより、このような回折コーンかあ、っても異物と回
路パターンとの弁別が可能となる。
さて、第2図を参照にして信号処理系について説明する
。
。
受光fi16.17の各光電信号は、夫々増幅器101
.102に入力する。そして増幅された信号e1.e2
は夫々比較器105.106に入力する。比較器の入力
の他方にはスライスレベル発生器111からのスライス
電圧Vsか印加される比較器105.106では信号e
l、e2の電圧値とスライス電圧Vsとの比較が行われ
、比較器105.206は、信号e1.e2の電圧値が
スライス電圧Vsよりも大きいときアンド回路109に
、信号e3.e4の夫々を出力する。信号e1、e2の
電圧値かスライス電圧Vsよりも小さいときは比較器1
05,106からアンド回路109へ信号は出力されな
い。このスライス電圧VSをスライスレベル発生器11
1によって調整することにより、検出すべき異物の大き
さを設定することができる。
.102に入力する。そして増幅された信号e1.e2
は夫々比較器105.106に入力する。比較器の入力
の他方にはスライスレベル発生器111からのスライス
電圧Vsか印加される比較器105.106では信号e
l、e2の電圧値とスライス電圧Vsとの比較が行われ
、比較器105.206は、信号e1.e2の電圧値が
スライス電圧Vsよりも大きいときアンド回路109に
、信号e3.e4の夫々を出力する。信号e1、e2の
電圧値かスライス電圧Vsよりも小さいときは比較器1
05,106からアンド回路109へ信号は出力されな
い。このスライス電圧VSをスライスレベル発生器11
1によって調整することにより、検出すべき異物の大き
さを設定することができる。
同様に、受光器18.19の各光電信号はアンプ103
,104で増幅され、増幅された信号e5、e6は比較
器207,108に入力される。
,104で増幅され、増幅された信号e5、e6は比較
器207,108に入力される。
そして、スライスレベルVsと比較され、その結果スラ
イス電圧Vs以上となったとき信号e7゜e8が比較器
107.108からアンド回路109に出力される。
イス電圧Vs以上となったとき信号e7゜e8が比較器
107.108からアンド回路109に出力される。
アンド回路109で信号63. e4. e7.
e8の論理積をとることによって、回路パターンと異
物を弁別することができる。受光器16.1?、18.
19を前述の如く所定の条件て配置することにより、回
路パターンからの空間的に離散的な回折光は受光器16
.17,18.19に同時に受光されず、演算結果はO
となる。これに対して、異物からの空間的に連続的な散
乱光は各受光器に同時に入力され、演算結果は1となる
。以上より、容易に回路パターンと異物の弁別を行うこ
とかできる。
e8の論理積をとることによって、回路パターンと異
物を弁別することができる。受光器16.1?、18.
19を前述の如く所定の条件て配置することにより、回
路パターンからの空間的に離散的な回折光は受光器16
.17,18.19に同時に受光されず、演算結果はO
となる。これに対して、異物からの空間的に連続的な散
乱光は各受光器に同時に入力され、演算結果は1となる
。以上より、容易に回路パターンと異物の弁別を行うこ
とかできる。
次に、本発明の第2の実施例について、第3図を参照に
して説明する。受光器の開口角αX”は、前述のように
小さいほど、回路パターンと異物の弁別能力(分解能)
か向上する。本実施例はこの点を考慮し、異物の検出感
度を上げる為に、受光器の開口角か小さくなるように工
夫したものである。本実施例は、第1の実施例から受光
器(受光面)の形状を変えたもので、他の構成、弁別の
方法は第1の実施例と同様とし、第1の実施例と同様の
部材には同様の符号を付しである。検出手段L2を構成
する受光器21.22と検出手段R2を構成する受光器
23.24は夫々交線上に配置され、受光面は球体Sの
接線上にあるものとする。
して説明する。受光器の開口角αX”は、前述のように
小さいほど、回路パターンと異物の弁別能力(分解能)
か向上する。本実施例はこの点を考慮し、異物の検出感
度を上げる為に、受光器の開口角か小さくなるように工
夫したものである。本実施例は、第1の実施例から受光
器(受光面)の形状を変えたもので、他の構成、弁別の
方法は第1の実施例と同様とし、第1の実施例と同様の
部材には同様の符号を付しである。検出手段L2を構成
する受光器21.22と検出手段R2を構成する受光器
23.24は夫々交線上に配置され、受光面は球体Sの
接線上にあるものとする。
第4図(a)は第3図における受光器21.22の特徴
と配置を説明したものである。
と配置を説明したものである。
ここで、xlは前述の交線方向を表し、y″はX′″方
向と垂直な方向を示すものとする。
向と垂直な方向を示すものとする。
同図において各検出手段における受光器間のなす最小の
角度βX”は入射光束Iの開口角γに略等しくなってい
る。
角度βX”は入射光束Iの開口角γに略等しくなってい
る。
受光器21.22のX”方向の夫々の開口角αX″はy
”方向の開口角αy”よりも小さくなるよう設定してい
る。これは、回路パターンと異物の弁別能力の向上を計
りつつ、異物からの散乱光を十分な面積で受光し電気的
なS/N比を高(するためである。両受光器のなす最大
の角度(αX″十βX”十αy”)は、受光器を配置し
た位置近辺におけるx”上に分布する回折光束間の最小
のピッチより小さくなっているものとする。受光器23
.24についても同様の関係で構成されている。
”方向の開口角αy”よりも小さくなるよう設定してい
る。これは、回路パターンと異物の弁別能力の向上を計
りつつ、異物からの散乱光を十分な面積で受光し電気的
なS/N比を高(するためである。両受光器のなす最大
の角度(αX″十βX”十αy”)は、受光器を配置し
た位置近辺におけるx”上に分布する回折光束間の最小
のピッチより小さくなっているものとする。受光器23
.24についても同様の関係で構成されている。
又、より弁別の分解能を高めるには、第4図(blに示
すように検出手段L2の受光器を25.26゜27の夫
々3つで構成する。そして、開口角αX”は開口角αy
′よりも小さく設定している。
すように検出手段L2の受光器を25.26゜27の夫
々3つで構成する。そして、開口角αX”は開口角αy
′よりも小さく設定している。
このようにすることによって、異物からの散乱光を十分
な面積で受光し、かつ、回路パターンと異物の弁別能力
の向上を計っている。尚、両端に位置する受光器間のな
す角度βX”は開口角γと略等しくなっている。また、
隣接する受光器25゜26又は26.27のなす最大の
角度BMは回折光束間のなす最小のピッチより小さくな
っているものとする。検出手段R2についても同様の関
係で構成する。このように、3本の受光器の組み合わせ
から成る検出手段を用いる場合、2本の受光器を組み合
わせた場合の分解能とくらべて(3)式の条件を満足す
ることで、第4図(a)の構成では不可能な回折光分離
能力を得ることができる。
な面積で受光し、かつ、回路パターンと異物の弁別能力
の向上を計っている。尚、両端に位置する受光器間のな
す角度βX”は開口角γと略等しくなっている。また、
隣接する受光器25゜26又は26.27のなす最大の
角度BMは回折光束間のなす最小のピッチより小さくな
っているものとする。検出手段R2についても同様の関
係で構成する。このように、3本の受光器の組み合わせ
から成る検出手段を用いる場合、2本の受光器を組み合
わせた場合の分解能とくらべて(3)式の条件を満足す
ることで、第4図(a)の構成では不可能な回折光分離
能力を得ることができる。
βx”/3>αx −(3)
尚、検出手段L2.R2どちらの場合でも3本の受光曇
天々からの信号は別々に処理され、それぞれアンド回路
109に入力する。従って、アンド回路!09には最大
6つの信号が入力することになる。以上より少なくとも
2つの受光器を開口角γと略等しくなるように配置する
ことにより、異物と回路パターンとを弁別することがで
きる。
天々からの信号は別々に処理され、それぞれアンド回路
109に入力する。従って、アンド回路!09には最大
6つの信号が入力することになる。以上より少なくとも
2つの受光器を開口角γと略等しくなるように配置する
ことにより、異物と回路パターンとを弁別することがで
きる。
次に本実施例の変形例について、第4図(cl、 fd
lを参照にして説明する。第2の実施例ではX”方向の
分解能を上げる方法について述べたが、以下変形例とし
てy”方向についても分解能を持たせることにより、検
出精度の向上を図る方法について述べる。回折光の分布
する交線は無数に存在するわけではなく、回折光はy”
方向にも空間的離散度を持ち、y”方向について回折光
間にピッチ(回折光間のなす最小の空間的角度)を持つ
ことになる。本変形例は、このようにy′方向の空間的
離散度にも着目したものである。
lを参照にして説明する。第2の実施例ではX”方向の
分解能を上げる方法について述べたが、以下変形例とし
てy”方向についても分解能を持たせることにより、検
出精度の向上を図る方法について述べる。回折光の分布
する交線は無数に存在するわけではなく、回折光はy”
方向にも空間的離散度を持ち、y”方向について回折光
間にピッチ(回折光間のなす最小の空間的角度)を持つ
ことになる。本変形例は、このようにy′方向の空間的
離散度にも着目したものである。
第4図(a)、 (b)のようにX”方向に並んだ受光
器をy 方向に並べるような構成とすることによりy”
方向の分解能か得られることは言うまでもない。この場
合でもy”方向において、両端に位置する受光器間のな
す最小の角度は、X”方向で述べた場合と同様の条件を
満たす必要があり、入射光束Iの開口角γと略等しくな
っている。又、隣接する受光器間のなす最大の角度は、
y″方向の回折光間のなす最小のピッチより小さくなっ
ているものとする。
器をy 方向に並べるような構成とすることによりy”
方向の分解能か得られることは言うまでもない。この場
合でもy”方向において、両端に位置する受光器間のな
す最小の角度は、X”方向で述べた場合と同様の条件を
満たす必要があり、入射光束Iの開口角γと略等しくな
っている。又、隣接する受光器間のなす最大の角度は、
y″方向の回折光間のなす最小のピッチより小さくなっ
ているものとする。
このようにy”方向に分解能をもたせることにより、前
述の孤立パターンからの回折光の如く連続した空間強度
分布をもつ回折光を避けて、y方向に空間的に分布した
回折光を使って異物とパターンを弁別することか可能と
なる。
述の孤立パターンからの回折光の如く連続した空間強度
分布をもつ回折光を避けて、y方向に空間的に分布した
回折光を使って異物とパターンを弁別することか可能と
なる。
さらに、別の変形例として第4(b)に示したX”方向
の3つの受光器をy”方向に3つに分解した受光器を設
け、y”方向にも回折光分離能力を有する受光器群を構
成し、x、y”両方向での分解能を上げるものである。
の3つの受光器をy”方向に3つに分解した受光器を設
け、y”方向にも回折光分離能力を有する受光器群を構
成し、x、y”両方向での分解能を上げるものである。
隣接する受光器間のなす最大の角度BM、BNはx、y
”夫々の方向での回折パターンからの回折光の分布に応
じて回折光間のなす最小のピッチより小さくなっている
ものとする。また、x”、y’夫々の方向で両端に位置
する受光器間のなす最小の角度βX 、βy”は入射光
束Iの開口角γと略等しくなっている。第4図(Φはさ
らに分解能を上げる為に受光器を折目状に密集して配列
した別の変形例を示したものである。ここでも隣接する
受光器間のなす最大の角度BM’ 、BN’ はx、y
”夫々の方向での回折パターンからの回折光の分布に応
じて回折光間のなす最小のピッチより小さ(なっている
ものとする。また、x”、y”夫々の方向で両端に位置
する受光器間のなす最小の角度βX 、βy′″は入射
光束Iの開口角と略等しくなっている。
”夫々の方向での回折パターンからの回折光の分布に応
じて回折光間のなす最小のピッチより小さくなっている
ものとする。また、x”、y’夫々の方向で両端に位置
する受光器間のなす最小の角度βX 、βy”は入射光
束Iの開口角γと略等しくなっている。第4図(Φはさ
らに分解能を上げる為に受光器を折目状に密集して配列
した別の変形例を示したものである。ここでも隣接する
受光器間のなす最大の角度BM’ 、BN’ はx、y
”夫々の方向での回折パターンからの回折光の分布に応
じて回折光間のなす最小のピッチより小さ(なっている
ものとする。また、x”、y”夫々の方向で両端に位置
する受光器間のなす最小の角度βX 、βy′″は入射
光束Iの開口角と略等しくなっている。
尚、X”方向の限界の分解能はBM“、y”方向の限界
の分解能はBN”となる。ここで、このような密集した
受光器を構成することが困難な場合は、受光面をファイ
バーの束で構成し、受光した夫々の光束をファイバーを
介して受光器に導くような構成としてもよい。
の分解能はBN”となる。ここで、このような密集した
受光器を構成することが困難な場合は、受光面をファイ
バーの束で構成し、受光した夫々の光束をファイバーを
介して受光器に導くような構成としてもよい。
このように、第4図(C1,(dlのような受光器を設
けた場合、夫々の受光器(第4図(C)は9個、第4図
1d)は49個)からの信号は別々処理され、アンド回
路109に入力されるようになっている。
けた場合、夫々の受光器(第4図(C)は9個、第4図
1d)は49個)からの信号は別々処理され、アンド回
路109に入力されるようになっている。
次に第3の実施例について説明する。
上記の実施例では回折光は直接受光器に入射することと
していたが、本実施例では基板15上の光走査位置以外
から発生する迷光を遮光するためレンズ系を介して受光
するものである。この原理は第5図(alに示すように
結像レンズ51を介して基板15と像共役な位置で走査
線L−0−Rと略平行に設けられた像面スリット52を
用いて迷光を除去し、像面に配置された受光器16で受
光を行なうものである。本発明の第1.第2の実施例で
の検出手段は第1図、第3図に示すように、接近した複
数の受光器により成り立っているため1つの結像レンズ
を複数の受光器で兼用した方が便利である。このときの
受光光学系を含む検出手段の一例を第5図(blに示す
。この場合でも検出手段は第1.第2の実施例と同様に
f−θレンズ14付近に設けられている。同図で、回折
光と受光器の間の光路中に設けられた結像レンズ53に
入射した光束は基板工5と像共役な位置で走査JIIL
−ORと略平行に設けられた像面スリット54により、
迷光の除去がなされ、フィールドレンズ55に入射し、
さらに、フィールドレンズ55の瞳共役面近傍に配置さ
れた受光器25.27に入射するものである。この際、
受光器25. 26. 27の受光面の前に可変可能な
絞り56を設けることによって、受光光束の角度幅、角
度間隔(受光面の角度幅、角度間隔)及び受光器の本数
を、異物や回路パターンに応じて、調整可能としている
。
していたが、本実施例では基板15上の光走査位置以外
から発生する迷光を遮光するためレンズ系を介して受光
するものである。この原理は第5図(alに示すように
結像レンズ51を介して基板15と像共役な位置で走査
線L−0−Rと略平行に設けられた像面スリット52を
用いて迷光を除去し、像面に配置された受光器16で受
光を行なうものである。本発明の第1.第2の実施例で
の検出手段は第1図、第3図に示すように、接近した複
数の受光器により成り立っているため1つの結像レンズ
を複数の受光器で兼用した方が便利である。このときの
受光光学系を含む検出手段の一例を第5図(blに示す
。この場合でも検出手段は第1.第2の実施例と同様に
f−θレンズ14付近に設けられている。同図で、回折
光と受光器の間の光路中に設けられた結像レンズ53に
入射した光束は基板工5と像共役な位置で走査JIIL
−ORと略平行に設けられた像面スリット54により、
迷光の除去がなされ、フィールドレンズ55に入射し、
さらに、フィールドレンズ55の瞳共役面近傍に配置さ
れた受光器25.27に入射するものである。この際、
受光器25. 26. 27の受光面の前に可変可能な
絞り56を設けることによって、受光光束の角度幅、角
度間隔(受光面の角度幅、角度間隔)及び受光器の本数
を、異物や回路パターンに応じて、調整可能としている
。
同図においては、受光器26の前面の絞りは閉じられて
おり、2本の受光器を選択した場合を示しである。この
絞りはレンズ系を通さない場合、つまり、第1.第2の
実施例の場合でも配置可能である。
おり、2本の受光器を選択した場合を示しである。この
絞りはレンズ系を通さない場合、つまり、第1.第2の
実施例の場合でも配置可能である。
〔発明の効果〕
以上の様に本発明によれば、微細な回路パターンからの
散乱光束か空間的に離散的か否かに基づいて、回路パタ
ーンと異物とを高分解能て弁別可能となり、多方向に周
期性を持った回路パターンが形成されている被検査面上
に付着した微細な異物を検出できる。更に、受光器に入
射する光束の角度幅及び受光器の本数を検出すべき異物
の大きさや回路パターンに合わせ最適化することにより
所望の性能の異物検査装置か構成できる。
散乱光束か空間的に離散的か否かに基づいて、回路パタ
ーンと異物とを高分解能て弁別可能となり、多方向に周
期性を持った回路パターンが形成されている被検査面上
に付着した微細な異物を検出できる。更に、受光器に入
射する光束の角度幅及び受光器の本数を検出すべき異物
の大きさや回路パターンに合わせ最適化することにより
所望の性能の異物検査装置か構成できる。
第1図は本発明の第1の実施例の構成を示す斜視図、第
2図は本発明の第1の実施例に好適な検出回路の一例を
示す図、第3図は本発明の第2の実施例の構成を示す斜
視図、第4図(at、 (b)、 fc)、 fd)は
本発明の第2の実施例における受光器の特徴を示す図、
第5図(a)は本発明の第3の実施例の原理を示す斜視
図、第5図(b)は本発明の第3の実施例に好適な構成
の一例を示す斜視図、第6図(a)、 (b)第7図f
an、 (b)は繰り返しパターンからの回折光の空間
分布を示す図、第8図(a)、fb)、第9図(a)、
(b)は孤立パターンからの回折光の空間分布を示す
図、第1θ図(al、 (b)は繰り返し方形パターン
からの回折光の空間分布を示す図、第11図(a)、
(b)は射出角をパラメータとして回折光の強度を示す
図、第12図、第13図、第14図はパターンからの回
折光と異物からの散乱光との弁別の原理を示す図、第1
5図は従来の異物検査装置の構成を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕 11・・・レーザ光源、13・・・振動ミラー、14・
・・f−θレンズ、15・・・基板、I・・・入射ビー
ム、16゜17、 18. 19. 21. 22.
23. 24. 25.26.27・・・受光器、γ・
・・入射光束Iの開口角、αl、α2.α3.α4.α
X 、αy −・・受光器の開口角、β1.β2.βX
、βy ・・・受光器間のなす最小の角度、BM、B
N、BN”・・・隣接する受光器間のなす最大の角度、
51,42・・−結像レンズ、56・・・可変絞り、1
09・・・アンド回路、δ、δ。、δ1.δ1.δ8.
δ4・・・回折光のピッチ、δ5・・・分離角、S・・
・模式的に描いた球体 第6図 第7図 Y 第8図 第9図 第101 笛11図 !7,3図
2図は本発明の第1の実施例に好適な検出回路の一例を
示す図、第3図は本発明の第2の実施例の構成を示す斜
視図、第4図(at、 (b)、 fc)、 fd)は
本発明の第2の実施例における受光器の特徴を示す図、
第5図(a)は本発明の第3の実施例の原理を示す斜視
図、第5図(b)は本発明の第3の実施例に好適な構成
の一例を示す斜視図、第6図(a)、 (b)第7図f
an、 (b)は繰り返しパターンからの回折光の空間
分布を示す図、第8図(a)、fb)、第9図(a)、
(b)は孤立パターンからの回折光の空間分布を示す
図、第1θ図(al、 (b)は繰り返し方形パターン
からの回折光の空間分布を示す図、第11図(a)、
(b)は射出角をパラメータとして回折光の強度を示す
図、第12図、第13図、第14図はパターンからの回
折光と異物からの散乱光との弁別の原理を示す図、第1
5図は従来の異物検査装置の構成を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕 11・・・レーザ光源、13・・・振動ミラー、14・
・・f−θレンズ、15・・・基板、I・・・入射ビー
ム、16゜17、 18. 19. 21. 22.
23. 24. 25.26.27・・・受光器、γ・
・・入射光束Iの開口角、αl、α2.α3.α4.α
X 、αy −・・受光器の開口角、β1.β2.βX
、βy ・・・受光器間のなす最小の角度、BM、B
N、BN”・・・隣接する受光器間のなす最大の角度、
51,42・・−結像レンズ、56・・・可変絞り、1
09・・・アンド回路、δ、δ。、δ1.δ1.δ8.
δ4・・・回折光のピッチ、δ5・・・分離角、S・・
・模式的に描いた球体 第6図 第7図 Y 第8図 第9図 第101 笛11図 !7,3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 表面に回路パターンが形成された被検査物にコヒーレン
ト光束を照射する光源と: 前記光源から射出された光束を前記被検査物上に所定の
開口角で集光させる集光手段と: 前記所定の開口角で集光された入射光束と前記被検査物
を相対移動させる移動手段と; 前記集光された光束が前記被検査物上に入射することに
より発生する散乱光束を受光する検出手段とを備え、該
検出手段からの信号に基づいて、前記被検査物上の異物
を検出する異物検査装置において、 前記検出手段は、前記入射光束の開口角と略等しい空間
的角度だけ離した位置に配置した少なくとも2つの受光
素子を有するとともに、該受光素子からの信号に基づい
て、該受光素子で受光する光束が空間的に離散的である
場合は前記回路パターンであると判断し、該光束が空間
的に連続である場合は前記被検査物上に付着した異物で
あると判断する弁別手段を備えたことを特徴とする異物
検査装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2242247A JPH04122042A (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 異物検査装置 |
| DE69128224T DE69128224T2 (de) | 1990-09-12 | 1991-09-11 | Gerät zum Nachweis fremder Teilchen |
| EP91308311A EP0475748B1 (en) | 1990-09-12 | 1991-09-11 | Foreign particle detecting apparatus |
| US08/076,697 US5363187A (en) | 1990-09-12 | 1993-06-15 | Light scanning apparatus for detecting foreign particles on surface having circuit pattern |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2242247A JPH04122042A (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 異物検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04122042A true JPH04122042A (ja) | 1992-04-22 |
Family
ID=17086435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2242247A Pending JPH04122042A (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 異物検査装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0475748B1 (ja) |
| JP (1) | JPH04122042A (ja) |
| DE (1) | DE69128224T2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05215690A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Hitachi Electron Eng Co Ltd | 異物検査装置 |
| US5838433A (en) * | 1995-04-19 | 1998-11-17 | Nikon Corporation | Apparatus for detecting defects on a mask |
| US7075637B2 (en) | 1996-06-04 | 2006-07-11 | Kla-Tencor Corporation | Optical scanning system for surface inspection |
| US7084967B2 (en) | 1994-12-08 | 2006-08-01 | KLA —Tencor Corporation | Scanning system for inspecting anomalies on surfaces |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4135958A1 (de) * | 1991-10-31 | 1993-05-06 | Leica Lasertechnik Gmbh, 6900 Heidelberg, De | Verfahren und vorrichtung zur detektion kleinster teilchen auf strukturierten flaechen |
| DE4343058A1 (de) * | 1993-12-19 | 1995-06-22 | Robert Prof Dr Ing Massen | Multisensorielle Kamera für die Qualitätssicherung |
| US7053783B2 (en) | 2002-12-18 | 2006-05-30 | Biovigilant Systems, Inc. | Pathogen detector system and method |
| WO2006073492A2 (en) | 2004-07-30 | 2006-07-13 | Biovigilant Systems, Inc. | Pathogen and particle detector system and method |
| JP5112312B2 (ja) | 2005-07-15 | 2013-01-09 | バイオヴィジラント システムズ インコーポレイテッド | 病原体及び微粒子検出システム並びに検出法 |
| US8628976B2 (en) | 2007-12-03 | 2014-01-14 | Azbil BioVigilant, Inc. | Method for the detection of biologic particle contamination |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4889998A (en) * | 1987-01-29 | 1989-12-26 | Nikon Corporation | Apparatus with four light detectors for checking surface of mask with pellicle |
| US4952058A (en) * | 1987-04-27 | 1990-08-28 | Hitach, Ltd. | Method and apparatus for detecting abnormal patterns |
-
1990
- 1990-09-12 JP JP2242247A patent/JPH04122042A/ja active Pending
-
1991
- 1991-09-11 DE DE69128224T patent/DE69128224T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-09-11 EP EP91308311A patent/EP0475748B1/en not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05215690A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Hitachi Electron Eng Co Ltd | 異物検査装置 |
| US7084967B2 (en) | 1994-12-08 | 2006-08-01 | KLA —Tencor Corporation | Scanning system for inspecting anomalies on surfaces |
| US5838433A (en) * | 1995-04-19 | 1998-11-17 | Nikon Corporation | Apparatus for detecting defects on a mask |
| US7075637B2 (en) | 1996-06-04 | 2006-07-11 | Kla-Tencor Corporation | Optical scanning system for surface inspection |
| US7477372B2 (en) | 1996-06-04 | 2009-01-13 | Kla-Tencor Technologies Corporation | Optical scanning system for surface inspection |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69128224T2 (de) | 1998-03-12 |
| DE69128224D1 (de) | 1998-01-02 |
| EP0475748B1 (en) | 1997-11-19 |
| EP0475748A2 (en) | 1992-03-18 |
| EP0475748A3 (en) | 1992-09-23 |
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