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JPH04154729A - 磁気共鳴造影剤 - Google Patents

磁気共鳴造影剤

Info

Publication number
JPH04154729A
JPH04154729A JP2278661A JP27866190A JPH04154729A JP H04154729 A JPH04154729 A JP H04154729A JP 2278661 A JP2278661 A JP 2278661A JP 27866190 A JP27866190 A JP 27866190A JP H04154729 A JPH04154729 A JP H04154729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dotma
salt
complex
complex salt
alpha
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2278661A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Seri
世利 重実
Makoto Azuma
東 眞
Kumiko Iwai
久美子 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON MEJIFUIJITSUKUSU KK
Nihon Medi Physics Co Ltd
Original Assignee
NIPPON MEJIFUIJITSUKUSU KK
Nihon Medi Physics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON MEJIFUIJITSUKUSU KK, Nihon Medi Physics Co Ltd filed Critical NIPPON MEJIFUIJITSUKUSU KK
Priority to JP2278661A priority Critical patent/JPH04154729A/ja
Priority to AT91117558T priority patent/ATE133339T1/de
Priority to DE69116637T priority patent/DE69116637T2/de
Priority to EP91117558A priority patent/EP0481420B1/en
Priority to CA002053478A priority patent/CA2053478C/en
Priority to ES91117558T priority patent/ES2085396T3/es
Priority to DK91117558.6T priority patent/DK0481420T3/da
Priority to AU85912/91A priority patent/AU647188B2/en
Priority to KR1019910018183A priority patent/KR0165682B1/ko
Publication of JPH04154729A publication Critical patent/JPH04154729A/ja
Priority to US08/768,613 priority patent/US5811077A/en
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K49/00Preparations for testing in vivo
    • A61K49/06Nuclear magnetic resonance [NMR] contrast preparations; Magnetic resonance imaging [MRI] contrast preparations

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁気共鳴造影剤、特に核磁気共鳴(NMR)
診断で使用されるガドリニウム(Gd)錯塩含有造影剤
に関する。
[従来の技術] Gdイオンは、常磁性イオンの中でも特に強力な緩和効
果を有するので、磁気共鳴造影(MHI)のために有利
に使用され得る。しかしながら、他方、GdイオンはM
HIにおける使用に必要とされる濃度においてしばしば
毒性を発揮するため、その生体内への導入に際しては極
めて慎重な配慮を必要とする。一般的には、Gdイオン
をキレート剤に配位させて用いる方法がとられており、
これまでに種々のGd##体が報告されているが、現在
市販されているものは、ジエチレントリアミンペンタ酢
酸のGd錯体(C;d−D T P A)のジメグルミ
ン塩が唯一のものである( H,J、Ieitvann
ら:Am、J、Roent、genology、 14
2.619〜624頁及び625〜630頁(1984
年)〕。しかしながら、このGd−DTPAは、生理的
pHにおける錯体安定度定数が1017であって(C,
F、Mearesら: Can、Res、(Suppl
、)、50、7898〜793s(1990年)〕、生
体における許容性としては十分といえない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、生理的pHにおいて、遊離のGdイオンの生
成を最小限に抑制することが出来る、化学的に安定なG
d含宵錯塩を探索し、その発見を通じて生体に対し安全
性の高いMHIを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記の目的を達成するため種々の研究を
重ねた結果、1.4,7.10−テトラアザシクロドデ
カン−1,4,7,10−α、α゛、α”、α°゛°−
テトラキスメチル酢酸(DOTMA)またはその塩とG
dイオンによって構成されるGd−D。
TMAまたはその塩が既知化合物、特にGd−DTPA
またはその塩よりも高い錯体安定度定数を有する事実を
見出だした。また、Gd−DOTMAまたはその塩は比
較的強い造影効果を有するので、MHIとして有利に使
用され得る事実も見出だした。本発明はこれらの知見に
基づいて完成されたものであって、イン・ビトロにおい
て極めて安定であり、錯塩がらのGdイオンの遊離に起
因する生体内毒性の発現を極力抑制された1viRI剤
である。すなわち、本発明のGd−DOTMA錯塩含有
MRI剤は、診断時におけるMHI撮影の間、生体内に
おいて化学的に安定であり、生理的に許容され得る血管
的投与造影剤である。なお、以下、rGd−DOTMA
錯塩」というときは、Gdとり。
TMA自体の間の錯塩のみならず、GdとDOTMAの
塩の間の錯塩を包括するものとする。
[発明の詳細な 説明造影剤の必須成分であるGd錯塩は、GdとDOT
MAまたはその塩がらなる。DOTMAの錯化に使用す
るGdは、Gd自体またはその化合物、たとえば塩化物
あるいは酸化物であってもよい。
DOTMAは、公知の方法によって合成することができ
CJ、F、DESI’1EUXら: Inorg、Ch
em、、 23.4459〜4466頁(1984年)
〕、例えば以下の反応式に従い、1.4.7.10−テ
トラアザシクロドデカンと2−ハロプロピオン酸を反応
させればよい:(式中、Xは、塩素や臭素のような)1
0ゲンを表わす。) 上記の2−ハロプロピオン酸は、光学活性または不活性
のいずれであってもよく、エステル体として使用しても
よい。ただし、エステル体を用いる場合には、さらにケ
ン化を必要とする。
Gd錯塩の製造は、常法により、GdまたはGd化合物
とDOTMAを反応させればよい。たとえば、Gd化合
物として塩化物を使用する場合、以下の反応式のとおり
に処理する: 本発明のGd錯塩には、無機あるいは有機の生理学的に
危険のないカチオンをカウンターイオンとして含有する
中性の塩が包含される。Gd−DOTMAは、−個の遊
離酸基を含むため、カウンターイオンで中和することに
より、その溶解性向上および浸透圧低下を図ることがで
き、これにより、生体内における適用が特に有利となる
。カウンターイオンの代表例として、ナトリウム、カリ
ウム、リチウム、リジン、アルギニン、オルニチン、メ
グルミン、ジェタノールアミンなどに由来するものが挙
げられる。
かくして、本発明の造影剤に用いられる代表的な錯塩は
、次式によって示される: COOCH3 (式中、Ciはカウンターイオンである無機または有機
のカチオンを表す。) 容易に理解されるように、本発明は、DOTMAの4つ
の不斉炭素の偏光性を自由に選択でき、また、それらの
Gd錯体並びに錯塩の立体構造をも含有するものである
本発明の造影剤は、常法により、Gd錯塩と医薬上許容
される任意の添加成分とを混合し、任意の形態を取るこ
とができるが、好ましくは生理学的に許容できる水性溶
剤に溶解した溶液の形態とする。また、本発明の造影剤
を投与するには、代表的には、静脈内投与による。
前記したように、本発明の造影剤の必須成分であるGd
−DOTMAは、生理的p)(においてこれまて最も安
定なGd錯体と認められてシ)にGd−1゜4.7.t
o−テトラアザノクロトデカンーN、N’。
N ” 、N ” ’−テトラ酢酸(D OT A)〔
c、F、MearesらCan、Res、(Suppl
、)、 50.789s−793s(1990年)〕よ
りも、遥かに高い錯体安定度定数を有する。このことは
、イン・ビホにおける高い安定性を保証し、従ってGd
の遊離に起因する生体内毒性が著しく低下することにな
る。事実、Gd−DOTMA錯塩のマウス最小死亡量は
、これまで臨床的に使用されているGd−D T P 
A錯塩のLD、。値をも上回るものである。
また、臨床的に汎用される磁場強度(0,5〜2T)の
MHI装置内において、Gd−DOTMA錯塩はGd−
DTPA錯塩よりも強度な造影効果を存する。従って、
同一の造影効果を得たい場合には、Gd−DOTMA錯
塩のほうがGd−DTPA錯塩よりも低用量で済み、毒
性発現の危険性が更に低下することになる。逆に、同一
投与量であればCd−DOTMA錯塩の方がより多くの
情報を提供することになり、臨床的な有用性が向上する
事実、後記の試験例に示すように、Gd−DOTMA錯
塩はGd−DPTA錯塩よりも造影効果か優れている。
更に、”’C;d−D OTMAは速やかに尿中に排泄
されることがらCLC,Eckelmanら:第8回S
MRM抄録、801頁(1989年)〕、Gd−DOT
MAの分布パターンはX線診断領域で使用されている尿
路・血管造影剤と同一と考えられる。なお、上記抄録で
は、”’Gd−DOTMAはマウス体内分布の比較化合
物として検討したに過ぎず、MRI剤としての用途につ
いては、開示も示唆もしていない。
本発明は、Gd−DOTMAが低毒性であり、かつ強い
造影効果を有する事実を見出だし、これらに基づいて、
MRI剤としての用途を開拓したものである。
[実施例コ つぎに、参考例、実施例および試験例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明の技術的範囲がこれら
に限定されるものではない。
参考例1 DOTMAの製造 1.4,7.to−テトラアザンクロドデカン・4塩酸
塩(2,639g、8 、29 mmol)を中和した
後、水冷下で中和した(S)−2−クロロプロピオン酸
(8,655g、79 、0 mmol)をゆっくり加
え、50℃の水浴中で18時間撹拌反応させた。次いで
、この反応液に(S)−2−クロロプロピオン酸(3,
946g、 36.4mmol)を加え、50℃の水浴
中でさらに30時間撹拌反応させた。なお反応中はpH
を9〜10に維持した。この反応液を室温まで冷却させ
た後、水酸化ナトリウム溶液を用いてp)(を11とし
、析出した結晶を濾取した。
得られた結晶を水に溶解させた後、塩酸を用いてp)(
を2とし、濃縮した。この粗結晶をエタノール−水(1
:1)で再結晶し、D OT M Aの塩酸塩を得た(
2.9.82g、収率63%)。
IH−核磁気共鳴スベクトル:(Dt○、ppm対TM
 S )、1.3(d、 12H)、2.8(bs 、
8H)、3.1(bs 、8F+)、3.6(q。
4H) FAB−マススペクトル、(負イオン、m/ z)、4
59C(M−H)旨 元素分析(C,。845 N 40 + 2CIとして
)(%)HNCI 理論値:4.2.2 8.0 9.8 6.2実測値、
 41.6 8.9 9.8 7.1実施例I Gd−DOTMAの製造 DOTMA・塩酸塩(1,60g、3 、2 mmol
)を適量の水に溶解し、塩化ガドリニウム・6水和物(
1,43g、3 、8 mmol)を加え、混和した。
これを80℃の水浴中に移した後、溶液のpHを6とし
、3時間撹拌反応させた。反応液を室温まで冷却した後
、濃縮した。残さに適量の水を加え、析出した不溶物を
濾去した。濾液を陽イオン交換クロマトグラフィー(樹
脂:AG50W−X4、溶離液:水)にて精製し、Gd
−DOTMAを得た(2゜06g、収率30%)。
FAB−マススペクトル=(負イオン、m/z)、61
4 [(M−H)−]。
元素分析(Ct。H,、N、O,、Gdとして)(%)
CHP;      Gd 理論値、35.0 6.0 8.2 22.9実測値、
34.7 6.5 8,1 22.8実施例2 Gd−DOTMA・ジメグルミン塩の製造実施例1のG
d−DOTMA(0,247g10.35mmol)を
水(0,7m1)に溶解し、メグルミン(0137g、
 0.70mmol)を添加してGd−DOTMA・ノ
メグルミン塩の淡黄色溶液を得た(a度:0゜5mol
/L pH:約7)。
Gd濃度(I CP発光分析X1m1あたり)理論値;
39.25mg 実測値;37.50mg 試験例1 Gd−DOTMAの錯体安定度定数の測定DOTMA−
塩酸塩(31,:2+g、 0.06mmol)を水(
0,5m1)に溶解し、ここに153GdC1,溶液(
0,2ml、2.2MBq)および水(0,5m1)に
溶解せしめた塩化ガドリニウム・6水和物(27,3m
g、0.073mmol)を加えた。これにIN水酸化
ナトリウムの適量を加えて、pHを6とし、80℃で3
時間、反応させた。反応液を陽イオン交換クロマトグラ
フィー(樹脂:AG50W−X4、溶離液:水)にて精
製し、濃縮した。残さにエタノールを加エテ溶解シタ&
l!a、濃縮し、”3Gd−DOTMA含有Gd−DO
TMAを得た(13.93mg、収率38t)。
得られた”3Gd−DOTMA含有Cd−DOTMA(
6,43mg50.01mmoυにO,1M硝酸カリウ
ム(2,0ff11)を加えて溶解させ、0.1M硝酸
カリウム(1,0m1)に溶解せしめたD OT A 
(4,19mg、0 、 Ol mmol)を加えた。
これにIN水酸化ナトリウムの適量を加えて中性とし、
80℃で910時間、インキュベーションした。反応液
を薄層クロマトグラフィー(薄層板ニジリカゲル60、
展開溶媒:酢酸エチル:メタノール:アンモニア水=2
:2:l)にて、放射能濃度を指標に分析し、反応液中
のGd−DOTMAおよびGd−DOTAの割合を測定
した。
反応液中のGd−DOTMAおよびGd−DOTAの割
合は、それぞれ、98.8%および1.2%であった。
これより算出されたGd−DOTMAの錯体安定度定数
を第1表に示した。
第1表 (:* :C,F、Mearesら Can、Res、
(Suppl、)、50.789s〜793s(199
0年)] 試験例2 Gd−DOTMA・ジメグルミン塩の急性毒性試験 体重30.8±1.4gのICR系雌性マウス(8週齢
)を1群5匹用い、実施例2の化合物(0,5M)を静
脈内に単回投与(6mmol/ kg) した。投与後
14日間の死亡状況を観察し、MLD(最小死亡り値を
求めた。また、同様の方法によりジエチレントリアミン
ペンタ酢酸のGd錯体(Gd−DTPA)のジメグルミ
ン塩のMLD値も求めた。
その結果を第2表に示す。
第2表 1Gd−DOTM八° へグミ′:: 6以上 試験例3 Gd−DOTMAの緩和塵 実施例1のGd−DOTMAを脱イオン水に溶解させた
。その錯体に露呈された水プロトンとの関係を、NMR
,6,35T(日本電子社製)により、39°Cにおけ
る緩和時間(T、およびT7、m5ec)として数種の
濃度のGd−DOTMAについて測定した。結果を第3
表に示す。
第3表 4 、7 mMのGd−DOTMAは、水のTI値を約
58倍短縮し、T、値を約24倍短縮した。
第3表の数値をもとに、T1およびT、における緩和塵
(それぞれR3およびR7、(mM−5)−’)を算出
し、第4表に示した。
第4表 Gd−DOTMAはイン・ビトロにおいて良好な緩和効
果を宵し、同様の手法で測定したGd−DTPAの緩和
塵(第4表中に併記)とほぼ同等で、その有効性が明ら
かとなった。
試験例4 ファントムによる見かけの緩和塵の測定ファントムは円
筒型のプラスチック製のボトル内にNMR管を固定し水
で満たしたものを用いた。
濃度0.05.0.■、0.2.0.5.1.0.2゜
5および5 、0 mMのGd−DOTMA−メグルミ
ン塩水溶液をNMR管に封入し、スピンエコー法を用い
て繰り返し時間(TR)を600、l000.1500
.2000.2400 m5ec、エコー時間(TE)
を30.100m5ecと変えて撮像を行い、信号強度
から見かけの緩和塵を算出した。また、同様の手法によ
りジエチレントリアミンペンタ酢酸のGd錯体(Gd−
DTPA)のノメグルミン塩についても撮像を行った。
装置はCSI  Omega(GE社)で、磁場強度は
2T、またイメージングコイルとして6cm径ハードケ
ージ型コイルを使用した。撮影条件は、スピンエコー法
でスライス厚4mm、解像度256X128にて行った
信号強度をもとに算出した見かけの緩和塵(それぞれR
IoおよびRt’、(mM−9)−’)を第5表に示す
Gd−DOTMAはスピンエコー法を用いたイメージン
グにおいて良好な緩和効果を有し、Gd−DTPAの見
かけの緩和塵(第5表中に併記)の約1.8倍となり、
Gd−DOTMA錯塩は予想に反してCod−DTPA
錯塩よりも強度な造影効果を有することが見いだされた
第5表 試験例5 チオベンタール麻酔を施したSD系系外性ラット197
gおよび202g、111週齢にGd−D。
TMA・メグルミン塩溶液(0、5M)を尾静脈より投
与(0、1mmol/ kg) した。約5分後に脱血
列せしめ、血液、心臓、腎臓、肝臓の室温における緩和
時間(T、および’]’ tSmsec)を測定した。
装置は、NMR,6,35T(日本電子社製)を使用し
た。
また、対照実験としてチオベンタール麻酔を施したSD
系系外性ラット200g、111週齢についても脱血列
せしめ、同様に測定した。結果を第6表および第7表に
示す。
対照ラットの血液および各臓器の緩和時間に比較して血
液において約25倍、腎臓において約4倍の緩和効果が
みられ、本化合物が血液および各臓器の緩和時間を有効
に短縮することを見いだした。
第6表 第7表 試験例6 Gd−DOTMA・メグルミン塩のラット心臓チオペン
クール麻酔を施したSD系系外性ラット198g、9週
齢)をMHI装置の磁場内に、伏臥位固定した後、Gd
−DOTMA・メグルミン塩溶液(0、5M)を大腿静
脈に固定したカニユーレより投与(0、2mmol/ 
kg)L、た。約0.5分後に1lT11のベンドパル
ビタール溶液を大腿静脈に固定したカニユーレより投与
して致死させた後、心臓を含む胸部域のMHI測定(横
断像)を行った。また対照としてSD系系外性ラット1
86g、9週齢)に1mlのベンドパルビタール溶液を
大腿静脈に固定したカニユーレより投与して致死させた
個体についても同様にMHI測定(横断像)を行った。
装置はCS I  Omega(G E社製)で磁場強
度は2T、またイメージングコイルとして6cm径バー
ドケージ型コイルを使用した。撮影条件は、スピンエコ
ー法でスライス厚4mm、解像度256X256のT1
強E(TR/TE  600/30m5ec)にて行っ
た。
第1図は致死せしめた正常ラットの心臓を含む胸部断層
を示す生物の形態写真である。
第2図はGd−DOTMA・メグルミン塩溶液を投与し
致死せしめたラットの心臓を含む胸部断層を示す生物の
形態写真である。化合物投与により心プール、肺および
その血管系の信号強度が明らかに増強され、心筋とのコ
ントラストも明瞭となった。従って、本化合物は血管循
環系内に分配され、しかもその領域で非常に高輝度の信
号を与えることが示唆された。
試験例7 チオベンタール麻酔を施したSD系系外性ラット184
g、9週齢)をMHI装置の磁場内に伏臥位固定した後
、Gd−DOTMA・メグルミン塩溶液(0,5M)を
大腿静脈に固定したカニユーレより投与(0,511I
IIIO1/kg)シた。投与30分後に腎臓を含む腹
部域のMHIの測定(横断像)を行った。なお対照とし
て、本化合物投与前に同一個体の同一領域の空位撮影を
行った。
装置、イメージングコイル、および撮影条件は試験例6
と同一とした。
第3図は化合物投与前の腎臓を含む腹部断層を示す生物
の形態写真である。腎臓は高輝度の脂肪組織に包囲され
た低信号域として僅かに描出された。
第4図はGd−DOTMA・メグルミン塩溶液投与30
分後の腎臓を含む腹部断層を示す生物の形態写真である
。本化合物は血液循環系から腎臓を経て速やかに尿中へ
排泄される。本化合物により腎臓の信号強度は増強され
、周囲の脂肪組織とほぼ同調となった。この場合、腎臓
の同一部位(左腎腎う付近)における信号強度は投与前
に比較して2倍に増加した。また、腎臓内の微細構造も
比較的良く描出された。
試験例8 チオベンタール麻酔を施したSD系雌性ラット(195
g、13通齢)をMHI装置の磁場内に伏臥位固定した
後、Gd−DOTMA・メグルミン塩溶液(0,5M)
を大腿静脈に固定したカニユーレより投与(0、1mm
ol/ kg) した。投与125分後に膀胱を含む下
腹部域のMHI測定(横断像)を行った。なお対照とし
て、本化合物投与前に同一個体の同一領域の空位撮影を
行った。
装置、イメージングコイル、および撮影条件は試験例6
と同一とした。
第5図は化合物投与前の膀胱を含む下腹部断層を示す生
物の形態写真である。
第6図はGd−DOTMA・メグルミン塩溶液投与12
5分後の膀胱を含む下腹部断層を示す生物の形態写真で
ある。本化合物の主排泄組織である膀胱中の尿が明瞭に
造影された。
[発明の効果] 本発明のGd−DOTMA錯塩含有造影剤は、生理的p
Hにおいて錯塩がらのGdの遊離に起因した生体内毒性
の発現が極めて低く、かつMRIで使用される磁場強度
においてその造影効果が強く、本発明の有効性は明らか
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は致死せしめた正常ラットの心臓を含む胸部断層
を示す生物の形態写真、第2図はGd−DOTMA・メ
グルミン塩溶液を投与して致死せしめたラットの心臓を
含む胸部断層を示す生物の形態写真、第3図は化合物投
与前のラットの腎臓を含む腹部断層を示す生物の形態写
真、第4図はGd−DOTMA・メグルミン塩溶液投与
30分後のラットの腎臓を含む腹部断層を示す生物の形
態写真、第5図は化合物投与前のラットの膀胱を含む下
腹部断層を示す生物の形態写真、第6図はGd−DOT
MA・メグルミン塩溶液投与125分後のラットの膀胱
を含む下腹部断層を示す生物の形態写真である。 特許出願人 日本メジフィジックス株式会社代 理 人
 弁理士 青白 葆ほか1名笛5図 第らθ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1
    ,4,7,10−α,α’、α”、α’”−テトラキス
    メチル酢酸またはその塩とガドリニウムから成る錯塩を
    必須成分とする磁気共鳴造影剤。 2、塩がナトリウム、カリウム、リチウム、リジン、ア
    ルギニン、オルニチン、メグルミンまたはジエタノール
    アミンとの塩である請求項1記載の造影剤。 3、錯塩が生理学的に許容できる水性溶剤に溶解された
    状態にある請求項1記載の造影剤。 4、錯塩の濃度が1×10^−^5〜1×10モル/l
    である請求項1記載の造影剤。 5、核磁気共鳴診断に使用される請求項1記載の造影剤
JP2278661A 1990-10-16 1990-10-16 磁気共鳴造影剤 Pending JPH04154729A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2278661A JPH04154729A (ja) 1990-10-16 1990-10-16 磁気共鳴造影剤
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DE69116637T DE69116637T2 (de) 1990-10-16 1991-10-15 Mittel zur magnetischen Resonanzabbildung
EP91117558A EP0481420B1 (en) 1990-10-16 1991-10-15 Magnetic resonance imaging agent
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