[go: up one dir, main page]

JPH0426699A - アミノ酸誘導体及びその製造法 - Google Patents

アミノ酸誘導体及びその製造法

Info

Publication number
JPH0426699A
JPH0426699A JP2133263A JP13326390A JPH0426699A JP H0426699 A JPH0426699 A JP H0426699A JP 2133263 A JP2133263 A JP 2133263A JP 13326390 A JP13326390 A JP 13326390A JP H0426699 A JPH0426699 A JP H0426699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
amino acid
formula
cholesterol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2133263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2861262B2 (ja
Inventor
Masatake Oe
正剛 大江
Kimio Katsuura
勝浦 公男
Yoshihiko Nagata
永田 喜彦
Takahiro Arai
孝弘 新井
Kinya Yamamoto
欽也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2133263A priority Critical patent/JP2861262B2/ja
Publication of JPH0426699A publication Critical patent/JPH0426699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2861262B2 publication Critical patent/JP2861262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアミノ酸誘導体及びその製造法に関するもので
あり、詳しくは、安全性が高く、生分解性の良いアミノ
酸系カチオン性界面活性剤として有用な化合物、具体的
には塩基性アミノ酸とコレステロールまたはコレスタノ
ール誘導体からなる新規な塩基性アミノ酸誘導体、及び
その製造法に関するものである。
(従来の技術) 親木基と疎水基(親油基)を−分子中に併せもった両親
媒性物質が界面活性剤である。
合成界面活性剤は多種多様な分野で汎用されているが、
近年、従来の合成界面活性剤より安全性が高(新しい機
能、特性が期待されるバイオサーファクタント、すなわ
ち天然物及び天然物から誘導される天然系界面活性剤が
注目されてきている。
この天然系界面活性剤でもつとも代表的なアミノ酸系界
面活性剤は、現在、すてに香粧品分野で数多く用いられ
ており、その種類、用途ともに、さらに広がりつつある
しかしながら、アミノ酸系界面活性剤のイオン性は、そ
のほとんどがアニオン性、ノニオン性または両性であり
、カチオン性のものは、極僅かな例しかない。
カチオン性のアミノ酸系界面活性剤は、高機能物質とし
て、種々の特殊用途への利用が期待されているものの、
僅かな報告(特開昭51−5413号に示されているN
a−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体や、Noda A
、 ら、Chem、 Pharm、 Bull、 、 
19.196199(1971)に示されるステロイド
系のアミノ酸エステルの例等)があるに過ぎず、本願発
明が対象とするような、塩基性アミノ酸とコレステロー
ル(コレステリン)またはコレスタノール誘導体とのウ
レタン結合からなるアミノ酸ステロイド系誘導体はほと
んど知られていない。
一方、特殊用途への利用例において、リポソーム(内殻
に水相を有する脂質二分子膜小胞)の膜材に用いられる
正荷電物質(カチオン性界面活性剤)として現在常用さ
れている化合物は、合成界面活性剤であるステアリルア
ミンだけしかない。
しかしながら、このステアリルアミンの毒性に関する報
告(例えば、Tyrell、 D、 A、ら、Bioc
him。
Bio h s、Acta、、457,259(197
6)等)もあり、生体系に用いる場合には、その安全性
に十分留意が必要という問題がある。
したがって、この問題を解決するためには、安全性の高
い、高機能のリポソーム膜材用正荷電物質が強く要望さ
れているのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) かかる現状に鑑みてなされた本発明の目的は、安全性が
高く、生分解性に優れた、高機能なカチオン性界面活性
剤、特にリポソーム膜材用正荷電物質を提供し、かつ、
これを効率よ(製造することができる方法を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を実現する本発明は、塩基性アミノ酸とコ
レステロールまたはコレスタノール誘導体から成る新規
なアミノ酸ステロイド系誘導体が前述の要望を満足する
化合物であること、及びこの化合物を効率よく製造する
方法を見出したことに基づいて成されたものであり、以
下その要旨を詳細に説明する。
即ち本発明は、一般式[I] : [式中、R]−0−は3位で結合しているコレステロー
ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ま
たは低級モノもしくはジアルキルアミノカルボニル基を
表す。R3は低級アミノアルキル基を表す]で示される
塩基性アミノ酸誘導体及びその酸付加塩、更には、これ
らの化合物の製造方法をその特徴とするものである。
また、一般式[■] : 11] O [式中、R1−0−は3位で結合しているコレステロー
ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ア
ミノカルボニル、または低級モノもしくはジアルキルア
ミノカルボニル基を表す。R4は低級アミノアルキル基
の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離可能
な保護基が付いたものを表す]で示される塩基性アミノ
酸誘導体、更には、これらの化合物の製造方法をその特
徴とするものである。
上記一般式[I]で示される化合物は、具体的には塩基
性アミノ酸であるリジン、オルニチンの、カルボキシル
基がその還元型であるヒドロキシメチル基、そのエステ
ル型であるt−ブトキシカルボニル基、もしくはそのア
ミド型であるアミノカルボニル基、または炭素数が1〜
6個の直鎖または分岐鎖アルキル基からなるモノもしく
はジアルキルアミノカルボニル基に変換された化合物で
あり、そのN(Z−アミノ基とコレステロール(コレス
テリン)またはその5位、6位の二重結合が還元された
コレスタノールの3位のヒドロキシル基とがそれらの中
間にカル−ボニル基を介してウレタン結合している塩基
性アミノ酸誘導体、ま・たはその酸付加塩である。
この化合物[Nは、アミノ酸系カチオン性界面活性剤で
あり、天然物構成要素の再結合及び化学修飾して得られ
る新規な天然系界面活性剤と言える。
また一般式[n]で示される化合物[II]は、化合物
[I]のアミノ酸部分の末端アミノ基に、アミノ基の保
護基であるベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシ
カルボニル基が付いた化合物であり、これらの保護基を
常法により、還元的もしくは酸性条件下で脱離させるこ
とにより、化合物[I]を得ることができる。
これら化合物[I]及び[II]の構成部分の一つであ
る塩基性アミノ酸は、分子内にアミノ基とカルボキシル
基を各々1個づつ有している他に、アミノ基、グアニジ
ノ基、イミダゾリル基等の塩基性置換基を1個以上有し
ている塩基性アミノ酸であればよく、例えば天然由来の
リジン、オルニチン、アルギニン、ヒスチジンなどが挙
げられるが、この他にも安全性が高いものであれば同様
に使用できる。
不斉炭素原子を有する塩基性アミノ酸には光学異性体が
存在するが、特に安全性に問題がない限り、L体、9体
、DL体のいずれも使用しうる。
本発明で使用しつる塩基性アミノ酸の内、量産化が進み
、極めて安価に入手できるリジンは、特に原料アミノ酸
として最適なものの一つである。
また、化合物[I]及び[TI]のもう一方の構成成分
の一つであるコレステロール(コレステリン)は最も代
表的なステリンの一つであり、動物界に広く分布し、動
物細胞の形質膜では全脂質の50モル%を占め、リン脂
質とほぼ同じ数だけ存在する。また、同じく構成成分の
一つであるコレスタノールも動物体に僅かに存在し、コ
レステロール(コレステリン)を接触還元することによ
っても容易に得ることができる。
−IilU式[I]及び[II]で示される化合物の製
造方法は、一般式[ITI]: [式中、R2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカル
ボニル、アミノカルボニル、または低級モノもしくはジ
アルキルアミノカルボニル基を表す。R4は低級アミノ
アルキル基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的
に脱離可能な保護基がついたものを表すコで示される化
合物と、一般式[IV]: し式中、 Xはハロゲンを表し、 破線部分は単結合 もしくは二重結合であることを表す]で示されるハロギ
酸コレステロールまたはハロギ酸コレスタノールとを縮
合することによって、 一般式[■] : R4N−C−0−R1[■コ I O [式中、R1−0−は3位で結合しているコレステロー
ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ア
ミノカルボニル、また“は低級モノもしくはジアルキル
アミノカルボニル基を表す。R4は低級アミノアルキル
基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離可
能な保護基が付いたものを表す]で示される塩基性アミ
ノ酸誘導体を製造すること、およびさらにこの一般式[
11]中のR4である低級アルキル基の末端アミノ基に
ついている保護基を脱離させることによつて、一般式[
I]で示される化合物を製造すること、ができる。
一般式[m]で示される化合物は、具体的には塩基性ア
ミノ酸であるリジン、オルニチンの、カルボキシル基が
その還元型であるヒドロキシメチル基、そのエステル型
であるt−ブトキシカルボニル基、もしくはそのアミド
型であるアミノカルボニル基、または炭素数が1〜6個
の直鎖または分岐鎖アルキル基からなるモノもしくはジ
アルキルアミノカルボニル基に変換された化合物であり
、そのNa−アミノ基は未置換でフリーであるが、その
末端アミノ基には、保護基であるベンジルオキシカルボ
ニル基、もしくはt−ブトキシカルボニル基が付いてい
る化合物である。
一般式[rll]で示される化合物の塩基性アミノ酸誘
導体の内、R2部分がその還元型であるヒドロキシメチ
ル基に変換された化合物は、公知の方法(例えば、5h
unichi Yamadaら; Chem、 Pha
rm。
Bull、 11(9) 、 1140〜1145 (
1963)や特開昭52−148036号等)に準じて
合成することができる。
即ち、まず、一般式[In]で示される化合物の塩基性
アミノ酸誘導体の内、カルボキシル基部分がそのエステ
ル型になったアミノ酸誘導体またはその酸付加塩を原料
化合物としてこれに一般的な還元方法、例えば適当な溶
媒中で、還元剤に接触させる等の方法を適用して一般式
[m]で示される化合物の塩基性アミノ酸誘導体の内、
R2部分がその還元型であるヒドロキシメチル基に置換
された化合物を得ることができる。
この場合の還元剤としては、例えば水素化硼素リチウム
、水素化硼素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム
等の水素化金属化合物、ナトリウム・ジヒドロ・ビス=
(2−メトキシエトキシ)アルミネート等の水素化有機
金属化合物またはジボランなどが挙げられるが、特にこ
れらに限定されない。また、これらの還元剤とともに添
加剤として、例えば塩化カルシウム等のハロゲン化合物
をイ井用できる。
還元時の溶媒としては、例えば水素化硼素ナトリウムを
使用する場合は、アルコール類または含水アルコール類
などの溶媒が使用できるが、この他にも還元反応に影響
を与えない溶媒、例えばジオキサン、テトラハイドロフ
ラン、エチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類またはベンゼン等の芳香族類な
ども使用しつる。またこれらの溶媒とともに添加剤とし
て、例えばジエチルアミン、ピリジン、アニリン、N−
メチルアミン、γ−コリジン等のアミン類を併用しても
よい。
還元時の反応温度は、一般に室温でも進行するが、適宜
、冷却または加熱して反応を有利に進行させてもよい。
一般式[11T]で示される化合物の塩基性アミノ酸誘
導体の内、R2部分がそのエステル型であるアルキルオ
キシカルボニル基に変換された化合物は、前述のように
、一般式[I11]で示される化合物の塩基性アミノ酸
誘導体の内、R2部分がその還元型であるヒドロキシメ
チル基に変換された化合物を合成するための出発原料物
質とする場合と同様に入手及び製造できる。
一般式[II ]で示される化合物の塩基性アミノ酸誘
導体の内、R2部分がエステル型であるアルキルオキシ
カルボニル基に変換された化合物は、一般式[I11]
で示される化合物のR2′であるカルボキシル基部分を
常法(例えば、J、 Am、 Chem。
陰、翻、719 (1961) ;ム鰭ロ江り、鋏、 
1251(1963)等)により、エステル化すること
により製造でき、また、R2部分がその酸アミド型であ
るアミノカルボニル基、または炭素数が1〜6個の直鎖
または分岐鎖アルキル基から成るモノもしくはジアルキ
ルアミノカルボニル基に変換された化合物は、一般式[
III ]で示される化合物のR2’であるカルボキシ
ル基部分を公知の方法により、酸アミド型に変換するこ
とにより製造できる。
即ち、公知の方法としては、一般にペプチド結合生成反
応に用いられる活性エステル化法、混合酸無水物法、ア
ジド法、酸塩化物法、対称無水物法及びカップリング試
薬等を用いる方法が挙げられる。カップリング試薬とし
ては、例えばN。
N′−シクロへキシルカルボジイミド、カルボニルイミ
ダゾール、ジフェニルホスホリルアジド等、及びN、N
′−シクロへキシルカルボジイミドと添加剤とを用いる
方法等がある。この場合の添加剤としては、例えば、N
−ヒドロキシスフシイミド、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−92,
3−ジカルボン酸イミド等が挙げられる。また、この場
合の溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等の
アルコール類、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、エーテル等の
エーテル類、N、N−ジメチルホルムアミド、ピリジン
等が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
一般式[rV]で示される化合物は、具体的にはコレス
テロール(コレステリン)またはコレスタノールのハロ
フォルメート体であり、公知の方法(例えばH,Wie
landら; Z、Ph 5io1.工hem。
出、326〜(1923)等)によって合成しつる。ま
た、クロルギ酸コレステロール等の市販品とじても容易
に入手しつる。
一般式[IV ]で示される化合物中のXで表わされる
ハロゲンは、特に限定しないが、一般に塩素が常用され
る。
一般式[III ]及び[IV]で示される化合物を縮
合させることによって、一般式[11]で示される化合
物を得るためには、この両者を、常法により、適当な溶
媒中、塩基性条件下で、反応させることによることがで
きる。
この場合の溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール類、クロロホルム、ジクロロメタン等
のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、エーテ
ル、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等
の芳香族類、さらにはN、N−ジメチルホルムアミド、
ピリジン等が挙げられるが、特にこれらに限定されるも
のではなく、この他にも縮合反応に影響を与えない溶媒
であれば使用しつる。
また、塩基性条件下にするために用いられる塩基として
は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピ
リジン等の3級アミン類、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土
類金属の水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩等が挙げら
れるが、特にこれらに限定されるものではない。
さらに反応温度としては、この縮合反応は、通常、室温
でも進行するが、適宜、冷却または加熱して反応を有利
に進行させもよい。
反応駅から、目的物を精製するためには、一般的な再結
晶またはカラムクロマトグラフィー等が適用できる。例
えば、上記の縮合反応終了後、反応液を水洗し、その有
機相を抽出し、これに適当な乾燥剤(例えば、無水硫酸
ナトリウム、無水硫酸マグネシウム等)を添加し、乾燥
後、減圧下、溶媒留去し、この残渣を常法に従って、再
結晶するか、あるいはシリカゲルカラム等を用いて、適
当な混合溶媒で溶出することによって精製処理しつる。
以上のようにして、一般式[11]で示される化合物を
得ることができるが、この方法とは別に、一般式[II
Iで示される化合物の内、R2部分がそのアミド型であ
るアミノカルボニル基、または炭素数が1〜6個の直鎖
または分岐鎖アルキル基から成るモノもしくはジアルキ
ルアミノカルボニル基に変換された化合物は、下記の方
法によっても製造しつる。
即ち、一般式[111′] [式中、R2′はカルボキシル基を表す。R4は低級ア
ミノアルキル基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還
元的に脱離可能な保護基が付いたものを表す]で示され
る化合物と、7般式[IV]で示されるハロギ酸コレス
テロールまたはハロギ酸コレスタノールとを縮合するこ
とによって、一般式[11′] [式中、R1−0−は3位で結合しているコレステロー
ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
2′はカルボキシル基を表す。R4は低級アミノアルキ
ル基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離
可能な保護基が付いたものを表す]で示されるアミノ酸
誘導体を得た後、この一般式[■′ココ中R2′をアル
キルオキシカルボニル、アミノカルボニル、または低級
モノもしくはジアルキルアミノカルボニル基に変換し、
一般式[11]で示される化合物(但し、この場合、R
2はアルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、ま
たは低級モノもしくはジアルキルアミノカルボニル基の
みを表す)を得る方法である。
即ち、具体的には、一般式[rll′lで示される化合
物中のR4の末端アミノ基保護基塩基性アミノ酸のカル
ボキシル基は、フリーの状態であることを表している。
この一般式[ITI′]で示される化合物と一般式[T
V ]で示される化合物を上記と同様にして縮合反応さ
せ、一般式[■′]で示される化合物をまず得た後に、
この一般式[■′1で示される化合物のカルボキシル基
を、前述の如く常法によりエステル化もしくはアミド化
することによって、一般式[11]で示される化合物(
但し、この場合、R2はアルキルオキシカルボニル、ア
ミノカルボニル、または低級モノもしくはジアルキルア
ミノカルボニル基のみを表す)を製造しうる。
この場合の縮合反応、エステル化もしくはアミド化反応
及び精製工程等の諸条件は、前述の一般式[III ]
及び[IIIの化合物の製造における諸条件が同様に適
用できる(但し、この場合の縮合反応時の塩基としては
、例えばトリエチルアミン等よりも、苛性ソーダ等を用
いたほうが反応を有利に進行させつる)。
以上のようにして得られた一般式[IIIで示される化
合物の末端アミノ基に付いている保護基であるベンジル
オキシカルボニル基、またはt−ブトキシカルボニル基
を常法により還元的もしくは酸性条件下で脱離させるこ
とにより、一般式[ff]で示される化合物を得ること
ができる。
保護基を脱離させる反応は、ペプチド合成における公知
の方法により行ない得る。
即ち、例えば、還元的脱保護法として、接触還元法等が
挙げられる。
接触還元に用いられる触媒としては、例えば塩化白金、
酸化白金等の白金触媒類、パラジウム、パラジウム−炭
素等のパラジウム触媒類、酸化ニッケル、ラネーニッケ
ル等の触媒類、またはラネーコバルト等の触媒類が挙げ
られ、接触還元時の溶媒としては、通常、水、メタノー
ル、エタノール、プロパツール、N、N−ジメチルホル
ムアミド、酢酸、ギ酸等もしくはこれらの混合溶媒等が
挙げられる。
また、酸性条件下での脱保護法において用いられる酸と
しては、例えば、トリフルオロ酢酸、塩酸、ギ酸、フッ
化水素等が挙げられ、この場合の溶媒としては、例えば
ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、アルコール類、酢酸等が挙げられるが、特
にこれらに限定されるものではない。
脱保護時の反応温度としては、通常、室温でも進行する
が、適宜、冷却または加熱して、反応を有利に進行させ
つる。
以上のようにして得られた一般式[I]で示される化合
物の酸付加塩としては、例えばギ酸塩、酢酸塩、トリフ
ルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩等
の有機酸付加塩、または塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩
、硝酸塩等の無機酸付加塩等が挙げられるが、特にこれ
らに限定されない。
一般式[T]で示される化合物の酸付加塩は、必要に応
じ、適宜、その付加塩を常法により除去し、遊離型に戻
して使用しつる。
一般式[I]で示される化合物は天然物構成要素である
アミノ酸とコレステロール誘導体とを再結合及び化学修
飾して得られた天然系アミノ酸誘導体であり、安全性が
高く、生分解性に優れたアミノ酸系カチオン性界面活性
剤と言える。
また、−形成[I]で示される化合物はアミノ酸とコレ
ステロール誘導体とがウレタン結合しているため、安全
であると同時に安定であり、製剤化のための原料として
配合する場合に有利である。
多くの報告(例えば、特開昭58−134197号等)
にあるように、アミノ酸高級アルキルエステル塩やその
N−低級アルキル置換体は、エステル塩の共通の欠点と
して、その構造中にエステル結合を有するために加水分
解性が大きく、製品中に安定に配合することが困難な場
合が多いとされる。
さらに、特殊用途として、アミノ酸系誘導体をリポソー
ム形成材料として利用する報告(例えば、特開昭63−
2921号等)がある。この報告では、N−高級アシル
アミノ酸であるアミノ酸系アニオン性界面活性剤を、生
体で分解しやすく毒性の低い、リポソーム形成能を持つ
脂質として使用している。
また、アミノ酸脂質誘導体でリポソームを修飾し、癌細
胞へターゲツティングを試みた報告(第7回生物薬剤学
研究会要旨集、p、49〜(1989)等)があり、こ
こでは、市販のアミノ酸系カチオン性界面活性剤である
Na−ココイル−アルギニンエチルエステル(CEA)
等を用いており、アミノ酸で膜修飾したリポソームの新
たな特性についての研究を報告している。
しかしながら、これらに用いられているアミノ酸系誘導
体はいずれもアミノ酸アシル誘導体に属し、これらを生
体に適用する場合、溶血性が高いなどの安全性の問題が
懸念される。
一方、アミン基を有するコレステロール誘導体によるリ
ポソームの表面修飾に関する報告(例えば、K、 R,
Patel ら、Biochimica et Bio
 h 5ica酊」」ユ用、 256−264 (19
85)等)があるが、本発明のようなアミノ酸ステロイ
ド系誘導体に関する報告は見当たらない。
リポソームも構成部分は、一般的に、大別して3種類、
即ち、基材となる各種リン脂質、膜強化物質としてのコ
レステロール、及び膜荷電物質としての各種カチオン性
またはアニオン性界面活性剤が使用される場合が多い。
また、リポソームに荷電物質を添加し、表面荷電を付与
することにより、リポソーム同士の凝集を防止し、ラメ
ラ層間の静電的反発力により内殻水相を広げ、水溶性封
入物質のリポソームへの封入保持量等を増加させると同
時に、使用される荷電物質の種類によって、生体内での
リポソームの挙動(例えば組織移行性等)が大きく影響
されることが知られている。
本発明のアミノ酸系カチオン性界面活性剤をリポソーム
膜材に利用する場合には、その化学構造上、正荷電物質
であるとともに膜強化物質であるコレステロールを兼ね
る特徴を有している。
(発明の効果) 以上のような説明から明らかなように、本発明によれば
、新規な天然系アミノ酸誘導体として、(1)安全性が
高く、生分解性に優れ、アミノ酸とコレステロール誘導
体とがウレタン結合しているため、 (2)製品(製剤)中に安定に配合できる。
またリポソーム膜材として利用する場合、(3)安全で
新規な膜荷電物質 として、また (4)膜強化物質を兼ねる構造をもつ膜荷電物質として
、さらに、 (5)アミノ酸修飾リポソームのための膜物質として、
従来にない特性をリポソームに付与しつる等の利点があ
るアミノ酸系カチオン性界面活性剤を提供することがで
きる。
従って、生体適合性や生体膜との種々の親和性を配慮し
なければならない医用リポソーム等の分野への活用に適
したアミノ酸系誘導体であるとともに、生医学用材料、
化粧品への応用等が期待でき、また、さらに生化学、医
学、薬学、工学等など幅広い分野における利用が予想さ
れ、その工業的価値は大きい。
(実施例) 次に実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、
これらに限定されるものではない。
参考例、 N (Z−アミノ基保護リシノールの合成N
8−ベンジルオキシカルボニルリジンメチルエステル塩
酸塩(シグマ社) 3.31g (10m mon)を
エタノール100mρに溶かし、水冷下、エタノール2
0 mj2に懸濁させた水素化硼素ナトリウム2.66
g (70m moβ)を滴下した。滴下終了後、油浴
中、1日、還流した。反応液を濾過し、減圧下、溶媒留
去し、濃縮物をクロロホルムに再溶解し、水洗した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒留
去し、得られた粗生成物をアセトニトリル中で結晶化し
、目的物であるN8−ペンジルオキシカルボニルリジノ
ール2.05gを得た(収率77%)。
実施例l N8−ペンジルオキシカルボニルリジノールコレステロ
ールウレタンの合成 りロルギ酸コレステロール(東京化成社)2.87g 
(6,93m mo、e)とN8−ペンジルオキシ力ル
ポニルリジノール1.69g (6,35m mo℃)
をジクロロメタン100mρに溶かし、トリエチルアミ
ン1.8mJ2(12,9m moρ)を加え、室温に
て6時間撹拌した。反応液を水洗し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮乾固し、得られた残渣
をシリカゲルカラムにかけ、n−ヘキサン−酢酸エチル
(1: 1)混合溶媒で溶出させた。得られた溶出分画
を薄層クロマトグラフィー(以下TLC略す)を用いて
目的分画を集め、減圧濃縮乾固後、固形物3.55g 
(収率82%)を得た。この固形物をメタノール中で結
晶化することにより目的物であるN8−ペンジルオキシ
力ルポニルリジノールコレステロールウレタン3.02
gを得た。
実施例2 N8−ベンジルオキシカルボニルリジンコレステロール
ウレタンの合成 りロルギ酸コレステロール(東京化成社)6.51g 
(14,5m moI2)とN8−ベンジルオキシカル
ボニルリジン(東京化成社) 4.09g (14,6
mmoβ)をクロロホルム150mρに溶かし、室温に
て撹拌しながら、この溶液に2N水酸化ナトリウム14
mβを2回にわけて加え、室温にて6時間撹拌した。反
応液に少量のメタノールを加え、この反応液に希塩酸を
適量滴下することにより酸性化した後、メタノール−ク
ロロホルム(1:10)の混合溶媒出抽出した。抽出し
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮乾
固し、得られた残渣シリカゲルカラムに付し、メタノー
ル−クロロホルム(1: 20)混合溶媒で溶出させた
。得られた目的分画を減圧濃縮乾固し、N8ベンジルオ
キシカルボニルリジンコレステロールウレタン固形物7
.43g (収率74%)を得た。
実施例3 N8−ベンジルオキシカルボニルジエチルアミドリジン
コレステロールウレタンの合成実施例2で合成したN8
−ベンジルオキシカルボニルリジンコレステロールウレ
タン2.55 g(3,6mmoで)をテトラヒドロフ
ラン50m Aに溶かし、これにジエチルアミン570
μj2 (5,5mmo忍)を、水冷下、ヒドロキシベ
ンズトリアゾール0,94g (6,1mmoβ)とジ
シクロへキシルカルボジイミド1.51 g (7,3
mmoj2)を添加し、そのまま水冷下、2時間撹拌し
た後、室温にて1日撹拌した。反応液を濾過後、濾液を
減圧濃縮乾固した。
得られた固形物を少量の酢酸エチルに溶かし、再び濾過
し、濾液を飽和炭酸水素すトリウム水溶液で洗浄後、2
回水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラムに付し
、n−ヘキサン−酢酸エチル(2:1)混合溶媒で溶出
させた。
得られた目的分画を減圧濃縮乾固し、N8−ベンジルオ
キシカルボニルジエチルアミドリジンコレステロールウ
レタン固形物2.29g(収率85%)を得た。
実施例4 リシノールコレステロールウレタンの合成10%パラジ
ウム炭素(小島化学薬品社)172mgをエタノール1
00mρに懸濁させ、この懸濁液にN8−ペンジルオキ
シ力ルポニルリジノールコレステロールウレタン1.3
6g (2,0mmoI2)を添加し、常圧水添装置(
方弁商会製)中、室温にて6時間撹拌した。反応液を濾
過し、その濾液を減圧濃縮乾固し、粗生成物1.083
g (収率99%)を得た。この粗生成物をエタノール
中で結晶化し、目的物であるリシノールコレステロール
ウレタン0.50gを得た。
以下に分析結果を示す。
R1:コレステリン N。
1、       CH20H 2、CH20H 3、C00t−Bu 4、      CONH2 5、C0NEt  2 B、      C0NEt  2 (CH2)4NH2 (CH2)3NH2 (CH2)、NO3 (CH,14NH2 (CH,)、NO3 (CH2)3NH2 化合物の物理化学的データ mp:    (”C) IR:    (am”’) ’HNMR:  (ppm、 CDCLi )MS: 
   (m/z、 M” ) No、  1 : 168〜169 MR S : 3370,1695,1560,1470.138
0,1255: 0.67(3H,s)  、0.78
〜2.08(358,m)  。
(6H,d)  、0.88(3H,d)  、0.9
7(3H,s)  。
2.13〜2.42(2)(、m)  、2.67(2
H,t)  。
3.47〜3.72(3H,m)  、4.46(LH
,br)  。
4.87(LH,br)  、5.36  (IH,b
r): 545 0.83 No、 2 = 187〜19O MR S : 3340,1695,1540,1380.125
5: 0.67(3H,s)  、0.74〜2.08
(33H,m)  。
(6H,d)  、0.88(3H,d)  、0.9
7(3H,s)  。
2.13〜2.42(2H,m)  、2.67(2H
,t)  。
3.47〜3.72(3H,m)  、4.46(18
,br)  。
4.87(IH,br)  、5.36  (IH,b
r)= 531 0.83 No、 3 MR : 165〜16g : 3370.1730〜1680.1525.147
0.1355.1205: 0.59(3H,s)  
、0.72〜2.00(34H,m)  、  0.7
7(6H,d)  、0.82(3H,d)  、0.
92(3H,s)  。
1.38(9H,s)  、2.17〜2.32(2H
,m)  。
MS 2.76(2H,t)  、4.03(IH,br) 
 、  4.36(LH,br)  、5.28  (
IH,br)= 615 No、 4 mp:アモルファス IR: 3405.1705.1660.1610.1
54ONMR: 0.65(3H,s) 、0.80〜
2.00(34H,m) 、 0.84(6H,d) 
、0.92(3H,d) 、1.00(3H,s) 。
2.13〜2.42(2H,m) 、2.70(2H,
t) 、4.13(IH,br) 、 4.47(IH
,br) 、5.22(LH,br) 。
5、36 (LH,br) 、 5.42 (IH,b
r) 、 6.35 (LH,br);558 S No、 5 NMR S : 72〜74 :  3450,1705,1635,1540,14
70.1250: 0.64(3H,s)  、0.8
0〜2.05(34H,m)  、0.82(6H,d
)  、0.87(3H,d)  、0.97(3H,
s)  、1.08(3H,t)  、1.19(3H
,t)  、2.15〜2.42(2H,m)  、2
.70(2H,t)  、3.10〜3.60(4H,
m)  、4.32〜4.64(2H,m)  、5.
35(LH,br)  、5.50  (IH,br)
= 614 No、 6 mp : 82〜84 IR:  3425 1715,1635,1540,
1470.125ONMR: 0.64(3H,s) 
 、0.80〜2.05(32H,m)  、  0.
82(6H,d)  、0.87(3H,d)  、0
.97(3H,s)  、]、、08(3H,t)  
、1.19(3H,t)  、2.15〜2.42(2
H,m)  、2.70(2H,t)  、3.10〜
3.62(4H,m)  、4.32〜4.64(2H
,m)  、5.36(IH,br)  、5.50 
 (IH,br)MS   :600 N−C−0−R1 O R1:コレステリル N。
H20H CH,OH OOH OOH OOH 0OH COOt−Bu [Ir] (CH2)4NH−CBZ (CH2)、NH−CBZ (CH2)4NH−CBZ (CH2)4NH−BOC (CH2) 3NH−CBZ (C:H,)、NH−BOC (CH2)4NH−CBZ (:00t−Bu CON I□ C0NH。
C0NEt。
0NEt2 CONEt。
0NEt2 (C:Hg)、NH−BOC (CH2)4NH−CBZ (CHg)JH−BOC: (CH2)4NH−CBZ (CH2)4NH−BOC ((:Hg)aNH−CBZ (CH,13NH−BOC 化合物の物理化学的データ mp:    (’C) IR:    (cm”’) H−NMR:  (ppm ) No、 7 NMR = 161〜163 :  3440,1710,1695,1540.12
60((:DCL*)  : 0.67(3)1.s)
  、0.78〜2.08(33H,m)  、 0.
88 (6H,d)  、 0.88 (3H,d) 
 。
0.97(3H,s)  、2.1:3−2.42(2
)1.m)  、3.19(2H,br)  、3.6
0(3H,br)  、4.45(IH,br)  。
4.73〜4.95(2H,m)  、5.06(2H
,s)  。
5.34(IH,br)  、7.33 (5H,5)
No、 8 : 130〜131 NMR :  3440,1695,1540.1265(CD
Cl2)  : 0.6g(3H,s)  、0.83
〜2.08(31H,m)  、0.86(6H,d)
  、0.91(3H,d)  。
1.00(3H,s)  、2.17〜2.43(2H
,m)  、3.22(2t1.br)  、3.62
(3H,br)  、4.48(LH,br)  。
4.8f)−4,97(2H,m)、5.10(2H,
s)。
5、37 (LH,br)  、 7.35 (5H,
5)No、 9 NMR 、アモルファス : 3350.1710〜1695.1540.125
5(CDCL*+CD、100)  : 0.63(3
H,s) 、0.74〜2.06(32H,m)  、
0.82(68,d)  、0.87(3H,d)。
0.95(3H,s)  、2.13〜2.40(2H
,m)  、3.13(2H,br)  、4.18(
LH,br)  、4.41(IH,br)  。
5.04(2H,s)  、5.31(18,br) 
 、7.29(5H,5)No、 1  O NMR :アモルファス + 3350.1720〜1695.1520.126
0(CDCL3+CD30D)  : 0.63(3H
,s)  、0.73〜2.05(32H,m)  、
0.83(6H,d)  、0.87(3H,d)。
0.96(3H,s) 、1.38(9H,s) 、2
.12〜2.38(2H,m)  、3.01.(2H
,br)  、4.12(IH,br)  。
4、42 (LH,br)  、 5.32 (IH,
br)No、  1 1 NMR :アモルファス : 3330.1715〜1705.1540.126
0(CD(:L−+CDaOD)  : 0.63(3
H,s) 、0.74〜2、06 (30)1. m)
 、 0.82 (6H,d) 、 0.87 (3H
,d)0.95(3H,s) 、2.13〜2.40(
2B、m)3、13 (2)1. br) 、 4.1
8 (IH,br) 。
4.4]、(IH,br) 、 5.04(2H,s)
5.32(IH,br) 、7.29(5H,5)No
、 1 2 NMR :アモルファス : 3350.1720〜1695.1520.125
0(CDCLa+(:D30D)  : 0163(3
H,s)  、0.73〜2.05(30H,m)  
、0.83(6H,d)  、0.87(3H,d)。
0.96(3t(、s)  、1.38(9H,s) 
 、2.12〜2.38(2H,m)  、3.01(
2H,br)  、4.12(II(、br)  。
4.42(IH,br)  、5.32(LH,br)
No、 1 3 NMR :アモルファス : 3340.1695.1535.1455.125
0(C:DCL、)  : 0.65(3H,s)  
、0.78〜2.07(32t(、m)  、0.84
(6H,d)  、0.89(3H,d)  。
0.98(3H,s) 、1..43(9H,s) 、
2.16〜2.42(2H,m) 、3.17(2H,
br)  、4.18(LH,br)4.46(LH,
br)  、4.79(IH,br)  。
5.02〜5.20(IH,m)  、5.07 (2
H,s)5.34(LH,br)  、7.33  (
5H,5)No、  1 4 = 140〜141 NMR :  3370,1720,1705,1,525.1
370(CDC:L3)  : 0.65(3H,s)
、0.80〜2.05(32H,m)  、0.86(
6H,d)  、0.88(3H,d)0.98(3H
,s)  、1.41(9H,s)  、1.43(9
1(、s)2.18〜2.41i2H,m)  、3.
08(2H,br)  。
4.16(IH,br)  、  4.36〜4.64
(2H,m)  。
5.14(LH,br)  、5.34  (LH,b
r)No、 1 5 NMR = 157〜160 :  3340,1695,1535,1455.12
55(CDC:L3)  : 0.68(3H,s) 
 、0.73〜2.08(32H,m)  、0.86
(6H,d)  、0.91(3H,d)  。
0.99(3H,s)  、2.15〜2.43(2H
,m)  。
3.20(2H,br)  、4.12(LH,br)
  、4.49(IH,br)  、  4.82(I
H,br)  、5.10(2H,s)5.26〜5.
37(3H,m)  、6.21(IH,br)  。
7.33  (5H,5) No、 1 6 p : 152〜155 IR:  3340,1695,1535,1455.
1255NMR(CDCLs)  : 0.65(3H
,s)、0.80〜2.10(32H,m)、0.84
(6H,d)、0.90(3H,d)  。
0.98(3H,s)  、1.44(9H,s)  
、2.22〜2.43(2H,m)  、3.10(2
H,br)  、4.12(LH,br)  。
4.47(IH,br)  、  4.63(LH,b
r)、  5.30〜5.43(3H,m)  、5.
53(IH,br)  、  6.24  (LH,b
r)No、 1 7 NMR :アモルファス : 3320,1715,1635,1530.146
01245(CDCL3)  : 0.65(3H,s
) 、0.78〜2.05(32H,m) 、0.82
(3H,d) 、0.87(3H,d) 。
0.97(3H,s) 、1.08(3H,t) 、1
.19(3H,t)2.15〜2.42(2H,m) 
 、3.08〜3.58(6H,m)4.43(IH,
br)  、4.65(IH,br)  、4.91(
IH,br)  、5.06(2H,s)  、  5
.35(IH,br)5.45(LH,br)  、7
.33  (5H,5)No、 1 8 NMR :アモルファス : 3320.1715.1635.1520.146
5.1250(CDCL、)  : 0.66(3H,
S) 、0.79〜2.10(32H,m)  、0.
85(6H,d)  、0.90(3H,d)  。
0.99(3H,s)  、1.10(3H,t)  
、1.21(3H,t)1.42(9H,s)  、2
.16〜2.46(2H,m)  。
3.05〜3.62(6H,m) 、4.34〜4.7
5(3B、m)5.37(IH,br)  、5.47
  (LH,5)No、 1 9 .122〜125 NMR :  3325,1?15,1635,1530,14
65.1250(CDCLs)  : 0.63(3H
,s)、0.78〜2.05(30H,m)  、0.
82(6H,d)  、0.87(3H,d)  。
0.97(3H,s)  、1.08(3H,t)  
、1.19(3H,t)  。
2.15〜2.42(2H,m)  、3.05〜3.
58(6H,m)  。
4.43(IH,br)、4.65(IH,br)、4
.91(IH,br)、5.06(IH,s)、5.3
5(18,br)。
5.45(IH,br)  、7.33  (5H,5
)No、 2 0 :アモルファス NMR : 3325,1710,1640,1510,138
5.1250(CDCL3)  : 0.66(3H,
s)  、0.79〜2.10(30H,m)  、 
0.85 (6H,d)  、 0.90 (3H,d
)  。
0.99(3H,s)  、1.10(3H,t)  
、1.21(3H,t)1.42(9H,s)  、2
.16〜2.46(2H,m)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式[ I ]: ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] [式中、R1−O−は3位で結合しているコレステロー
    ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
    2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ま
    たは低級モノもしくはジアルキルアミノカルボニル基を
    表す。R3は低級アミノアルキル基を表す]で示される
    塩基性アミノ酸誘導体及びその酸付加塩。 ▲数式、化学式、表等があります▼[II] [式中、R1−O−は3位で結合しているコレステロー
    ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
    2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ア
    ミノカルボニル、または低級モノもしくはジアルキルア
    ミノカルボニル基を表す。R4は低級アミノアルキル基
    の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離可能
    な保護基が付いたものを表す]で示される塩基性アミノ
    酸誘導体。 3、請求項1において、R2がヒドロキシメチル基、R
    3が4−アミノブチル、または3−アミノプロピル基で
    ある塩基性アミノ酸誘導体及びその酸付加塩。 4、請求項1において、R2がt−ブトキシカルボニル
    基、R3が4−アミノブチル、または3−アミノプロピ
    ル基である塩基性アミノ酸誘導体及びその酸付加塩。 5、請求項1において、R2がアミノカルボニル基、ま
    たは炭素数が1〜6の直鎖または分岐鎖からなるモノも
    しくはジアルキルアミノカルボニル基、R3が4−アミ
    ノブチル、または3−アミノプロピル基である塩基性ア
    ミノ酸誘導体及びその酸付加塩。 6、請求項2において、R2がヒドロキシメチル基、R
    4が4−アミノブチル、または3−アミノプロピル基の
    末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離可能な
    保護基が付いたものである塩基性アミノ酸誘導体。 7、請求項2において、R2がt−ブトキシカルボニル
    基、R3が4−アミノブチル、または3−アミノプロピ
    ル基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離
    可能な保護基が付いたものである塩基性アミノ酸誘導体
    。 8、請求項2において、R2がアミノカルボニル基、ま
    たは炭素数が1〜6の直鎖または分岐鎖アルキルからな
    るモノもしくはジアルキルアミノカルボニル基、R4が
    4−アミノブチル、または3−アミノプロピル基の末端
    アミノ基に還元的もしくは酸性条件下で脱離可能な保護
    基が付いたものである塩基性アミノ酸誘導体。 9、請求項2及び6乃至8のいずれかにおいて、R4で
    ある低級アミノアルキル基の末端アミノ基の保護基がベ
    ンジルオキシカルボニル基またはt−ブトキシカルボニ
    ル基である塩基性アミノ酸誘導体。 10、一般式[III]: ▲数式、化学式、表等があります▼[III] [式中、R2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカル
    ボニル、アミノカルボニル、または低級モノもしくはジ
    アルキルアミノカルボニル基を表す。R4は低級アミノ
    アルキル基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的
    に脱離可能な保護基がついたものを表す]で示される化
    合物と、 一般式[IV]: ▲数式、化学式、表等があります▼[IV] [式中、Xはハロゲンを表し、破線部分は単結合もしく
    は二重結合であることを表す]で示されるハロギ酸コレ
    ステロールまたはハロギ酸コレスタノールとを縮合する
    ことによって、 一般式[II]: ▲数式、化学式、表等があります▼[II] [式中、R1−O−は3位で結合しているコレステロー
    ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
    2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ア
    ミノカルボニル、または低級モノもしくはジアルキルア
    ミノカルボニル基を表す。R4は低級アミノアルキル基
    の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離可能
    な保護基が付いたものを表す]で示される化合物を製造
    することを特徴とする請求項2の化合物の製造方法。 11、請求項10で製造した一般式[II]で示される化
    合物中のR4である低級アルキル基の末端アミノ基につ
    いている保護基を脱離させることを特徴とする、 下記一般式[ I ]: ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] [式中、R1−O−は3位で結合しているコレステロー
    ル(コレステリン)またはコレスタノール基を表す。R
    2はヒドロキシメチル、アルキルオキシカルボニル、ま
    たは低級モノもしくはジアルキルアミノカルボニル基を
    表す。R3は低級アミノアルキル基を表す]で示される
    化合物を製造することを特徴とする請求項1の化合物の
    製造方法。 12、一般式[III′]: ▲数式、化学式、表等があります▼[III′] [式中、R2′はカルボキシル基、R4は低級アミノア
    ルキル基の末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に
    脱離可能な保護基が付いたものを表す]で示される化合
    物と、一般式[IV]で示されるハロギ酸コレステロール
    またはハロギ酸コレスタノールとを縮合することによっ
    て、 一般式[II′] ▲数式、化学式、表等があります▼[II′] [式中、R1は3位で結合しているコレステロール(コ
    レステリン)またはコレスタノール基を表す。R2′は
    カルボキシル基を表す。R4は低級アミノアルキル基の
    末端アミノ基に酸性条件下もしくは還元的に脱離可能な
    保護基が付いたものを表す]で示されるアミノ酸誘導体
    を得た後、この一般式[II′]で示される化合物中のR
    2′のカルボキシル基をアルキルオキシカルボニル、ア
    ミノカルボニルまたは低級モノもしくはジアルキルアミ
    ノカルボニル基に変換して、一般式[II]で示される化
    合物(但しこの場合アルキルオキシカルボニル、アミノ
    カルボニル、または低級モノもしくはジアルキルカルボ
    ニル基のみを表す)を製造することを特徴とする請求項
    2の化合物の製造方法。 13、請求項12で製造した一般式[II]で示される化
    合物中のR4である低級アルキル基の末端アミノ基に付
    いている保護基を脱離させて一般式[ I ]で示される
    化合物(但しこの場合、R2はアルキルオキシカルボニ
    ル、アミノカルボニル、または低級モノもしくはジアル
    キルアミノカルボニル基のみを表す)を製造することを
    特徴とする請求項1の化合物の製造方法。 14、一般式[ I ]または[II]のうち、R1−O−
    が3位で結合しているコレステロール(コレステリン)
    基を表す化合物に水素添加することによって、一般式[
    I ]または[II]の内、R1−O−が3位で結合して
    いるコレスタノール基を表す化合物を製造することを特
    徴とする請求項1または2の化合物の製造方法。 15、請求項10または12において、一般式[IV]中
    、Xのハロゲンが塩素もしくは臭素であることを特徴と
    する製造方法。
JP2133263A 1990-05-23 1990-05-23 アミノ酸誘導体及びその製造法 Expired - Fee Related JP2861262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2133263A JP2861262B2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 アミノ酸誘導体及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2133263A JP2861262B2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 アミノ酸誘導体及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0426699A true JPH0426699A (ja) 1992-01-29
JP2861262B2 JP2861262B2 (ja) 1999-02-24

Family

ID=15100530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2133263A Expired - Fee Related JP2861262B2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 アミノ酸誘導体及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2861262B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045442A1 (en) * 1996-05-24 1997-12-04 Imperial College Of Science Technology And Medicine Polycationic sterol derivatives as transfection agents
WO1998043994A1 (en) * 1997-03-31 1998-10-08 Genzyme Corporation Cationic amphiphiles for intracellular delivery of therapeutic molecules
WO1998045317A1 (en) * 1997-04-04 1998-10-15 Genzyme Corporation Imidazole-containing cationic amphiphiles for intracellular delivery of therapeutic molecules
WO1998050418A1 (en) * 1997-05-06 1998-11-12 Genzyme Corporation Cationic amphiphiles containing linkers derived from neutral or positively charged amino acids
WO2000073471A1 (en) * 1999-05-28 2000-12-07 Jong Sang Park Cationic lipids for gene transfer and preparation method thereof
CN115555034A (zh) * 2022-10-17 2023-01-03 湖南科瑞生物制药股份有限公司 一种将羰基转为亚甲基的复合催化剂及其高效催化胆固醇合成的制备方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045442A1 (en) * 1996-05-24 1997-12-04 Imperial College Of Science Technology And Medicine Polycationic sterol derivatives as transfection agents
WO1998043994A1 (en) * 1997-03-31 1998-10-08 Genzyme Corporation Cationic amphiphiles for intracellular delivery of therapeutic molecules
WO1998045317A1 (en) * 1997-04-04 1998-10-15 Genzyme Corporation Imidazole-containing cationic amphiphiles for intracellular delivery of therapeutic molecules
WO1998050418A1 (en) * 1997-05-06 1998-11-12 Genzyme Corporation Cationic amphiphiles containing linkers derived from neutral or positively charged amino acids
US5948925A (en) * 1997-05-06 1999-09-07 Genzyme Corporation Cationic amphiphiles containing linkers derived from neutral or positively charged amino acids
WO2000073471A1 (en) * 1999-05-28 2000-12-07 Jong Sang Park Cationic lipids for gene transfer and preparation method thereof
CN115555034A (zh) * 2022-10-17 2023-01-03 湖南科瑞生物制药股份有限公司 一种将羰基转为亚甲基的复合催化剂及其高效催化胆固醇合成的制备方法
CN115555034B (zh) * 2022-10-17 2023-08-18 湖南科瑞生物制药股份有限公司 一种将羰基转为亚甲基的复合催化剂及其高效催化胆固醇合成的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2861262B2 (ja) 1999-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SU576047A3 (ru) Способ получени производных канамицина
JP2716565B2 (ja) 新規リポポリアミン、その製造方法及び利用
EP0782992B1 (en) Amino alcohol derivative and method for preparing the same
TWI230162B (en) Geranyl group-containing compounds
JPH0699410B2 (ja) タキソールの水溶性誘導体
DE69717974T2 (de) Verfahren zur herstellung von ganciclovirderivaten
JP2024009021A (ja) 環状デプシペプチドを合成する方法
JPH0426699A (ja) アミノ酸誘導体及びその製造法
JP3993908B2 (ja) アミノアルコール誘導体及び該誘導体の製造方法
JP2011513286A (ja) コンブレタスタチンの調製方法
KR102394709B1 (ko) 신규 유사 세라마이드 화합물 및 이의 제조방법
JP2683473B2 (ja) 新規ステリン誘導体及びその製造法
DE69018268T2 (de) Verfahren zur herstellung von geschützten aza-yperiten prodrugs.
JPH0426662A (ja) アミノ酸アシル誘導体及びその製造法
ES2296463B1 (es) Nuevos amidoderivados de acidos billares funcionalizados en la posicion 3 del anillo a. procedimientos para su obtencion y aplicaciones.
US4870207A (en) Synthesis of arphamenine A
AU604410B2 (en) Sialosyl glyceride and process for producing the same
JPH11180929A (ja) エステル誘導体
JPS58172399A (ja) ムラミルトリペプチド誘導体
JPH0899942A (ja) 置換ジアミノジカルボン酸誘導体の製造方法
Eustache et al. Synthesis of the 4 possible stereoisomers of 3-O-stearoyl C36-corynomycolic acid and derived lipopeptides.
JP3134010B2 (ja) デスアラニンベナノマイシンa誘導体およびそれらの製造法
JP4484897B2 (ja) アミノアルコール誘導体の製造方法
JP2756135B2 (ja) ムラミルトリペプチド誘導体の製造法
JPH03271265A (ja) 新規アスパラギン酸誘導体及びその製造方法並びにその製造中間体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees