JPH04310249A - 電気式エアフィルタを取付けた空気調和装置及び空気清浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は薄形で安全性の高い電気
式エアフィルタを取付けた機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、快適な環境を得るために空気中に
放散されているたばこの煙や塵埃を除去するために専用
の空気清浄器のみならずエアフィルタを取付けて空気清
浄機能を持たせた各種の機器も多く使用されることとな
り、エアフィルタの長寿命化や安全性への要望が高まっ
てきている。

【０００３】以下に従来の電気式エアフィルタを取付け
た空気清浄器について説明する。図５に示すように送風
機３２によりケース２９に設けられた吸入口３０から取
り込んだ空気中の粉塵をイオナイザ３５の鉄等よりなる
アース電極板３６とタングステン線よりなる高圧線３７
の間を通すことによって帯電させ、集塵フィルタ３３の
中に配置した静電フィルタ材の中でも自体が帯電してい
るエレクトレット材３４を通過させることにより、さえ
ぎりやクーロン力により粉塵を除去し、きれいな空気を
矢印で示すような流れで吐出口３１より吐出していた。 空気清浄器は制御部２８で制御され、高圧電源２７は６
ｋＶの高圧を高圧線２６に供給し、アース電位をアース
電極板３６に供給している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では６ｋＶの高圧線が裸線であり、使用時にケ
ースの吸入口を通して直接人や物が高圧線に接触する危
険性や物が漏電した時も人への二次感電や機器の破壊等
の問題点を有していた。またイオナイザと集塵フィルタ
より構成しているので薄形のものの実現が難しく、各種
機器への取付けが困難で、かつ高価になるという問題点
を有していた。

【０００５】これらの問題点を避けるために、エレクト
レット材を用いた集塵フィルタのみを使用する場合は、
帯電粒子が付着した部分の帯電が中和されてしまうので
フィルタとしての寿命が短いという問題点を有していた
。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、安全性が高く、取付け機器の破壊がなく、安価で長
寿命の電気式エアフィルタを取付けた機器を提供するこ
とを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電気式エアフィルタを取付けた機器は、多数
の通風孔を設けた平板状の高圧電極と、高圧電極と平行
に配設した多数の通風孔を設けた平板状の低圧電極と、
高圧電極と低圧電極との間に配設した静電フィルタ材と
、高圧電極と低圧電極に接続した高圧電源を備えた電気
式エアフィルタの高圧電極を機器の送風機側に配設した
構成、また、電気式エアフィルタの高圧電極を空気調和
装置の熱交換器側に配設した構成を有している。

【０００８】

【作用】この構成によって、電気式エアフィルタの高圧
電極はアース電位に囲まれ、安全性を高くすることとな
る。

【０００９】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の第１の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図１ないし図３に示すように
、銅，アルミニウム，鉄等からなる線，金網もしくはラ
ス板、または炭素を混合したポリプロピレン樹脂等より
なる導電ネットよりなる多数の通風孔１を設けた平板状
の低圧電極４が蓋ケース２に取付けられ低圧接点８に電
気的に接続されている。低圧電極４と同種の材料よりな
る多数の通気孔を設けた平板状の高圧電極５が低圧電極
４と平行に容器ケース３に取付けられ高圧接点７に接続
されている。そして自体が帯電しているエレクトレット
材、または外部電界中におかれたときに分極して帯電し
たのと同様の性質を有する誘電フィルタ材（ポリウレタ
ンやポリエステルやウレタン等の高分子の不織布よりな
るもの）からなる静電フィルタ材６を低圧電極４と高圧
電極５の間に配設している。この静電フィルタ材６は、
付着した帯電粒子の電荷が電極を通じ高圧電源１０に移
動するので、電界が緩和されにくく長寿命にすることが
できる。クロスフローファンやシロッコファン等の送風
機１３により容器ケース３に設けた吸入口１１から吐出
口１２に矢印で示すように通風する時、電気式エアフィ
ルタ１４は高圧電源１０と接続されていて吸入口１１側
にアース電位の低圧電極４が送風機１３側にＤＣ２．５
ｋＶの電位の高圧電極５が配設されており、送風機１３
のフレーム部や容器ケース３の内側の雑音対策用の導電
シールド材をアース電位とするので、高圧電極５はアー
ス電位に囲まれた配置になり、使用時に吸入口１１や吐
出口１２から直接人や物が高圧電極５に接触する危険性
をなくし安全性を高めることができる。

【００１０】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図４に示すよう
に、送風機１５によりエアコンケース１６に設けられた
吸入口１７から吐出口１８に矢印で示すように通風し、
電気式エアフィルタ１９は通風路にありアース電位であ
る熱交換器２０側に高圧電極２１が配設され、吸入口１
７側にアース電位である低圧電極２２が配設されており
、高圧電極２１はアース電位に囲まれた安全な構造で、
かつ薄形の空気調和装置に適したものとすることができ
る。

【００１１】（実施例３）以下本発明の第３の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図５に示すように
、自体が帯電しているポリプロピレン等の不織布よりな
るプリーツ状のエレクトレット材２３は通常エレクトレ
ット材と同じ材料の基材ネット２４にエレクトレットの
小繊維２５を付着させることにより作られ、プリーツ加
工されており、プリーツ加工されていないものと比べて
空気の通過面が増加したことによって低圧損で、吸入口
を通じて平板状の低圧電極（図示せず）に垂直に入って
きた導電性の針金等も重なりあって通りにくくなり、短
絡不良等を防止して一層安全性を高めることができる。

【００１２】高圧電極と低圧電極にエレクトレット材２
３を用いれば、各電極の形状に合わせた形に切断してエ
アフィルタケースに超音波溶着や接着剤等で固着するこ
とにより製造が容易となりかつ低コストとすることがで
きる。特に炭素入りの樹脂製のエレクトレット材は材料
費も安くて取扱いも容易である。

【００１３】

【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明は、電気式エアフィルタの高圧電極を送風機側
に配設することにより、高圧電極がアース電位で囲まれ
た安全な構造にできる。また熱交換器を備えた空気調和
装置では、機器のスペース上薄形の電気式エアフィルタ
が必要とされるが、本発明は吸入口から電気式エアフィ
ルタまでの距離が短いので適したものとなる。また静電
フィルタ材としてプリーツ加工したエレクトレット材を
用いることによって低圧損で集塵性能を良くすることが
できるとともに外部からの物体が静電フィルタ材を貫通
し難くできる。

【００１４】本発明は上述の効果を有する優れた電気式
エアフィルタを取付けた機器を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の電気式エアフィルタを
取付けた空気清浄器の断面略図

【図２】第１の実施例の電気式エアフィルタの正面略図

【図３】図２のＡ−Ａ断面図

【図４】本発明の第２の実施例の電気式エアフィルタを
取付けた空気調和装置の断面略図

【図５】本発明の第３の実施例の電気式エアフィルタの
プリーツ加工したエレクトレット材の斜面略図

【図６】
従来の電気式エアフィルタを取付けた空気清浄器の断面
略図

【符号の説明】

４　　低圧電極 ５　　高圧電極 ６　　静電フィルタ材 １０　　高圧電源 １３　　送風機

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】多数の通風孔を設けた平板状の高圧電極と
   、前記高圧電極と平行に配設した多数の通風孔を設けた
   平板状の低圧電極と、前記高圧電極と前記低圧電極との
   間に配設した静電フィルタ材と、前記高圧電極と前記低
   圧電極に接続した高圧電源を備えた電気式エアフィルタ
   であって、前記電気式エアフィルタの高圧電極を機器の
   送風機側に配設した電気式エアフィルタを取付けた機器
   。
2. 【請求項２】空気調和装置の熱交換器側に電気式エアフ
   ィルタの高圧電極を配設した請求項１記載の電気式エア
   フィルタを取付けた機器。
3. 【請求項３】プリーツ加工したエレクトレット材を静電
   フィルタ材に用いた請求項１または２記載の電気式エア
   フィルタを取付けた機器。