JPH04335070A - 水性印刷インキ - Google Patents
水性印刷インキInfo
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- JPH04335070A JPH04335070A JP3136002A JP13600291A JPH04335070A JP H04335070 A JPH04335070 A JP H04335070A JP 3136002 A JP3136002 A JP 3136002A JP 13600291 A JP13600291 A JP 13600291A JP H04335070 A JPH04335070 A JP H04335070A
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- JP
- Japan
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- printing ink
- based printing
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性印刷インキに関す
るもので、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性の優れた水性印
刷インキに関する。
るもので、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性の優れた水性印
刷インキに関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラスチックフィルム、金属箔など
への印刷インキとして、有機溶剤可溶型の樹脂(ウレタ
ン、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリエステルなど
)が単独もしくは併用の形で使用されているが、有機溶
剤による火災、大気汚染の防止もしくは省資源の観点か
らこれらに代わる、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性などの
物性を有している水性印刷インキ開発が切望されている
。
への印刷インキとして、有機溶剤可溶型の樹脂(ウレタ
ン、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリエステルなど
)が単独もしくは併用の形で使用されているが、有機溶
剤による火災、大気汚染の防止もしくは省資源の観点か
らこれらに代わる、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性などの
物性を有している水性印刷インキ開発が切望されている
。
【0003】有機溶剤型印刷インキは、バインダー自身
に耐水性を有しており、イソシアネート化合物やエポキ
シ化合物を使用し、架橋したインキ膜を得ることで、耐
溶剤性、耐薬品性など、より高い品位の物性を得ている
。
に耐水性を有しており、イソシアネート化合物やエポキ
シ化合物を使用し、架橋したインキ膜を得ることで、耐
溶剤性、耐薬品性など、より高い品位の物性を得ている
。
【0004】水性印刷インキのバインダーとしては、一
般的なものにスチレン−マレイン酸共重合樹脂、スチレ
ン−アクリル共重合樹脂、マレイン化ロジン、アクリル
樹脂などがあり、プラスチックフィルムや金属箔への接
着性、印刷適性の改善を目的としたバインダーとしては
、特開昭53−85606号公報、特開昭56−412
76公報、特開昭59−15461号公報等に種々の提
案がなされている。
般的なものにスチレン−マレイン酸共重合樹脂、スチレ
ン−アクリル共重合樹脂、マレイン化ロジン、アクリル
樹脂などがあり、プラスチックフィルムや金属箔への接
着性、印刷適性の改善を目的としたバインダーとしては
、特開昭53−85606号公報、特開昭56−412
76公報、特開昭59−15461号公報等に種々の提
案がなされている。
【0005】しかしながら、これらから得られるバイン
ダーは水溶性や安定な分散液にするため、合成上、低分
子量化やカルボキシル基等の極性の大きいビニルモノマ
ーの共重合量を増さなければならないという制約があっ
た。このため、得られた印刷物の耐水性、耐溶剤性、耐
薬品性等の物性は、実用上きわめて低いレベルであった
。
ダーは水溶性や安定な分散液にするため、合成上、低分
子量化やカルボキシル基等の極性の大きいビニルモノマ
ーの共重合量を増さなければならないという制約があっ
た。このため、得られた印刷物の耐水性、耐溶剤性、耐
薬品性等の物性は、実用上きわめて低いレベルであった
。
【0006】耐溶剤性、耐薬品性、耐水性など十分な物
性を得るために、水性印刷インキ中にアジリジン化合物
、エポキシ化合物、カルボジイミド化合物、金属キレー
ト化合物を添加し、乾燥後インキ膜を架橋させ、目的と
する物性を得ることが知られている。
性を得るために、水性印刷インキ中にアジリジン化合物
、エポキシ化合物、カルボジイミド化合物、金属キレー
ト化合物を添加し、乾燥後インキ膜を架橋させ、目的と
する物性を得ることが知られている。
【0007】架橋剤としてアルミニウムキレート剤を使
い、水性樹脂に耐熱性を付与する方法(特開昭57−8
5865号公報)が提案されているが、この方法では耐
熱性は得られるものの、印刷インキとして平滑性や美粧
性の優れた印刷物は得られない。
い、水性樹脂に耐熱性を付与する方法(特開昭57−8
5865号公報)が提案されているが、この方法では耐
熱性は得られるものの、印刷インキとして平滑性や美粧
性の優れた印刷物は得られない。
【0008】低温硬化性の組成物として、カルボキシル
基を含有する樹脂を塩基物質で中和し、アジリジンとの
反応を抑え貯蔵安定性を高める方法(特開昭54−15
9447号公報)が提案されているが、この方法では貯
蔵安定性に多少の効果はあるものの、アジリジンの加水
分解との競争反応であり、長時間の効果は期待できない
。
基を含有する樹脂を塩基物質で中和し、アジリジンとの
反応を抑え貯蔵安定性を高める方法(特開昭54−15
9447号公報)が提案されているが、この方法では貯
蔵安定性に多少の効果はあるものの、アジリジンの加水
分解との競争反応であり、長時間の効果は期待できない
。
【0009】一方、有機金属キレート剤では、水中で比
較的安定であるものの、乾燥後の架橋効果に乏しく、可
使時間の長さと架橋の速さとは両立し難くい。
較的安定であるものの、乾燥後の架橋効果に乏しく、可
使時間の長さと架橋の速さとは両立し難くい。
【0010】さらに、印刷時には架橋に必要な熱量は得
られ難いため、反応性の高い上記のような架橋剤を必然
的に多く使うことになる。この方法では、インキの時間
と共に安定性が悪くなり、安定して印刷することが難し
い。すなわち、架橋剤の使用量を少なくして、印刷後速
い架橋を行わせることが望ましい。
られ難いため、反応性の高い上記のような架橋剤を必然
的に多く使うことになる。この方法では、インキの時間
と共に安定性が悪くなり、安定して印刷することが難し
い。すなわち、架橋剤の使用量を少なくして、印刷後速
い架橋を行わせることが望ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、検討の結
果、水性印刷インキと架橋剤とを組み合せて使用する場
合において、樹脂骨格中のカルボキシ基がアクリル酸も
しくはメタクリル酸からなるものに比べ、特定の位置に
カルボキシル基を有するモノマーと他のビニルモノマー
を溶液重合し、塩基物質で完全中和もしくは部分中和し
た樹脂からなる水性印刷インキと、有機金属キレート化
合物を組み合せて使用した場合、きわめて長時間の可使
時間と耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優れた印刷物を得
られることを見出し本発明に至ったものであり、本発明
は前記の従来の種々の欠点を改良し、硬化性に優れた水
性印刷インキを提供するものである。
果、水性印刷インキと架橋剤とを組み合せて使用する場
合において、樹脂骨格中のカルボキシ基がアクリル酸も
しくはメタクリル酸からなるものに比べ、特定の位置に
カルボキシル基を有するモノマーと他のビニルモノマー
を溶液重合し、塩基物質で完全中和もしくは部分中和し
た樹脂からなる水性印刷インキと、有機金属キレート化
合物を組み合せて使用した場合、きわめて長時間の可使
時間と耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優れた印刷物を得
られることを見出し本発明に至ったものであり、本発明
は前記の従来の種々の欠点を改良し、硬化性に優れた水
性印刷インキを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式;
【0
013】
013】
【化2】
【0014】(式中、R1 は水素もしくはメチル基、
R2 はC、H、O原子からなり、炭素数が1〜20で
あり−COOHを有する)で表わされるアクリル酸エス
テルを3〜60重量%含むことよりなる共重合体と有機
金属キレート化合物を含むことを特徴とする水性印刷イ
ンキである。
R2 はC、H、O原子からなり、炭素数が1〜20で
あり−COOHを有する)で表わされるアクリル酸エス
テルを3〜60重量%含むことよりなる共重合体と有機
金属キレート化合物を含むことを特徴とする水性印刷イ
ンキである。
【0015】本発明を実施するに際して用いる、必須成
分である前述の一般式で特定する化合物の具体例として
分である前述の一般式で特定する化合物の具体例として
【0016】
【化3】
【0017】等、R2 の炭素数が1から20までのビ
ニルモノマーがあげられ、ビニルモノマー混合物中の共
重合比率としては3〜60%の範囲で使用する。使用量
が少ないと、目的とする反応性向上に対してほとんど効
果がなく、また多過ぎるとコスト高になるばかりか、耐
アルカリ性や耐水性を低下させてしまう。
ニルモノマーがあげられ、ビニルモノマー混合物中の共
重合比率としては3〜60%の範囲で使用する。使用量
が少ないと、目的とする反応性向上に対してほとんど効
果がなく、また多過ぎるとコスト高になるばかりか、耐
アルカリ性や耐水性を低下させてしまう。
【0018】本発明に於ける共重合体のビニルモノマー
組成において、アクリル酸もしくはメタクリル酸を0〜
40重量%の範囲で使用する。アクリル酸もしくはメタ
クリル酸が少な過ぎると水溶化性に乏しく、また多過ぎ
ると、耐アルカリ性、耐水性を低下させてしまう。
組成において、アクリル酸もしくはメタクリル酸を0〜
40重量%の範囲で使用する。アクリル酸もしくはメタ
クリル酸が少な過ぎると水溶化性に乏しく、また多過ぎ
ると、耐アルカリ性、耐水性を低下させてしまう。
【0019】他の共重合可能なビニルモノマーとしては
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2エ
チルヘキシル(メタ)アクリル酸2ヒドロキシエチルな
どの(メタ)アクリル酸エステル類およびスチレン、(
メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢
酸ビニルなどのモノマーが挙げられ、40〜80重量%
の範囲で使用する。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2エ
チルヘキシル(メタ)アクリル酸2ヒドロキシエチルな
どの(メタ)アクリル酸エステル類およびスチレン、(
メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢
酸ビニルなどのモノマーが挙げられ、40〜80重量%
の範囲で使用する。
【0020】本発明において、上記ビニルモノマー混合
物を溶液重合せしめるのは公知の方法でよく、例えばア
ゾビスイソブチロニトリルのようなラジカル基を発生す
る開始剤の存在下に、イソプロピルアルコールなどの有
機溶剤中で重合する。
物を溶液重合せしめるのは公知の方法でよく、例えばア
ゾビスイソブチロニトリルのようなラジカル基を発生す
る開始剤の存在下に、イソプロピルアルコールなどの有
機溶剤中で重合する。
【0021】本発明で使用するアクリル共重合体の重量
平均分子量は20,000以上、70,000以下が望
ましい。得られたアクリル共重合体の中和に必要な塩基
としては、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノ
ールアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン
、モルホリンなどの有機アミンまたはアンモニア、好ま
しくはアンモニアで中和して、pHが7〜9の範囲が好
適である。
平均分子量は20,000以上、70,000以下が望
ましい。得られたアクリル共重合体の中和に必要な塩基
としては、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノ
ールアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン
、モルホリンなどの有機アミンまたはアンモニア、好ま
しくはアンモニアで中和して、pHが7〜9の範囲が好
適である。
【0022】本発明に係る水性印刷インキは顔料などの
着色材、充填材その他必要な添加剤を加え、公知の練肉
の方法より得られる。また、本発明の水性印刷インキに
は、その性能を阻害しない範囲で必要に応じてシェラッ
ク樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、カルボキシル化石
油樹脂、セルロース系樹脂、スチレン、マレイン酸樹脂
あるいはハイドロゾル樹脂と混合して使用できる。
着色材、充填材その他必要な添加剤を加え、公知の練肉
の方法より得られる。また、本発明の水性印刷インキに
は、その性能を阻害しない範囲で必要に応じてシェラッ
ク樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、カルボキシル化石
油樹脂、セルロース系樹脂、スチレン、マレイン酸樹脂
あるいはハイドロゾル樹脂と混合して使用できる。
【0023】本発明において、有機金属キレート化合物
としては、ジ−イソ−プロポキシビス(アセチルアセト
ン)チタネート、ジ−n−ブトキシビス(トリエタノー
ルアミン)チタネート(TAT)、ジ−ヒドロキシビス
(ラクティクアシッド)チタネート(TLA)、テトラ
−オクチレングリコールチタネート、ジ−イソ−プロポ
キシビス(アセト酢酸エチル)チタネート、ポリ−(ヒ
ドロキシチタンステアレート)、ジ−イソ−プロポキシ
アルミニウムモノエチルアセトアセテート、ジ−イソ−
プロポキシアルミニウムモノメチルアセトアセテート、
ジ−n−ブトキシアルミニウム−モノ−エチルアセトア
セテート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテー
ト)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エ
チルアセトアセテート)(ALD)、アルミニウムトリ
ス(アセチルアセトアセトネート)(ALA)、アルミ
ニウム−ジ−n−ブトキサイド−モノ−メチルアセトア
セテート、アルミニウム−ジイソブトキサイド−モノ−
メチルアセトアセテート、アルミニウム−ジ−set−
ブトキサイド−モノ−エチルアセトアセテートトリラク
テートジルコン酸アンモニウム、トリグリコラートジル
コン酸アンモニウム、等を挙げることができる。
としては、ジ−イソ−プロポキシビス(アセチルアセト
ン)チタネート、ジ−n−ブトキシビス(トリエタノー
ルアミン)チタネート(TAT)、ジ−ヒドロキシビス
(ラクティクアシッド)チタネート(TLA)、テトラ
−オクチレングリコールチタネート、ジ−イソ−プロポ
キシビス(アセト酢酸エチル)チタネート、ポリ−(ヒ
ドロキシチタンステアレート)、ジ−イソ−プロポキシ
アルミニウムモノエチルアセトアセテート、ジ−イソ−
プロポキシアルミニウムモノメチルアセトアセテート、
ジ−n−ブトキシアルミニウム−モノ−エチルアセトア
セテート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテー
ト)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エ
チルアセトアセテート)(ALD)、アルミニウムトリ
ス(アセチルアセトアセトネート)(ALA)、アルミ
ニウム−ジ−n−ブトキサイド−モノ−メチルアセトア
セテート、アルミニウム−ジイソブトキサイド−モノ−
メチルアセトアセテート、アルミニウム−ジ−set−
ブトキサイド−モノ−エチルアセトアセテートトリラク
テートジルコン酸アンモニウム、トリグリコラートジル
コン酸アンモニウム、等を挙げることができる。
【0024】有機金属キレート化合物の使用量は、0.
1〜10重量%である。0.1以下の場合においては、
架橋効果に乏しく、10重量%を越えると、インキの経
時粘度上昇や、再溶解性低下による版詰りを招き結果的
に印刷効果を損う。
1〜10重量%である。0.1以下の場合においては、
架橋効果に乏しく、10重量%を越えると、インキの経
時粘度上昇や、再溶解性低下による版詰りを招き結果的
に印刷効果を損う。
【0025】
【作用】本発明を実施するに際して用いる、必須成分で
ある前述の一般式で特定する化合物は、アクリル酸ある
いはメタクリル酸に比べ、カルボキシル基が、ビニル重
合によって形成される主鎖からより離れた位置にあり、
分子運動的自由度が大きくそのことによって有機金属キ
レート化合物である架橋剤との反応にきわめて有利に働
いていると考えられる。
ある前述の一般式で特定する化合物は、アクリル酸ある
いはメタクリル酸に比べ、カルボキシル基が、ビニル重
合によって形成される主鎖からより離れた位置にあり、
分子運動的自由度が大きくそのことによって有機金属キ
レート化合物である架橋剤との反応にきわめて有利に働
いていると考えられる。
【0026】
実施例1〜4
撹拌装置、温度計、窒素ガス導入管を備えた2リットル
の4ツ口フラスコにエタノール450gを仕込み、79
〜81℃まで加熱し、この温度を保持する。次いで次式
で表わされるビニルモノマー
の4ツ口フラスコにエタノール450gを仕込み、79
〜81℃まで加熱し、この温度を保持する。次いで次式
で表わされるビニルモノマー
【0027】
CH2 =CHCOOC2 H4 OCOC2 H4
COOH45g、アクリル酸60g、n−ブチルメタク
リレート150g、メチルメタクリレート45g及びア
ゾビスイソブチロニトリル12gを90分かけて滴下し
た後、更に4時間反応を続け、酸価180の樹脂を得た
。その後減圧蒸留により溶媒を溜去し、pH8.5、樹
脂固形分33%になるよう、25%アンモニア水及び水
/エタノール60/40(重量比)を加えた。得られた
樹脂120g、リオノールブルーFG7330(東洋イ
ンキ製造(株)製、商品名)18g、シリコン系消泡剤
1g、ポリエチレンワックス2g及び水59gの混合物
をアトライターにて混練し、水性印刷インキ(A)を調
製した。
COOH45g、アクリル酸60g、n−ブチルメタク
リレート150g、メチルメタクリレート45g及びア
ゾビスイソブチロニトリル12gを90分かけて滴下し
た後、更に4時間反応を続け、酸価180の樹脂を得た
。その後減圧蒸留により溶媒を溜去し、pH8.5、樹
脂固形分33%になるよう、25%アンモニア水及び水
/エタノール60/40(重量比)を加えた。得られた
樹脂120g、リオノールブルーFG7330(東洋イ
ンキ製造(株)製、商品名)18g、シリコン系消泡剤
1g、ポリエチレンワックス2g及び水59gの混合物
をアトライターにて混練し、水性印刷インキ(A)を調
製した。
【0028】得られたインキを表1に示す有機金属キレ
ート化合物と配合し、水とエタノールの混合物(重量比
で50:50)で離合社製ザーンカップNo.3にて1
6秒/25℃に希釈し、グラビア方式(ヘリオ版175
線/インチ、乾燥温度70℃印刷速度50m/分)で、
厚さ20μmのコロナ放電処理延伸ポリプロピレンフィ
ルムのコロナ放電処理面(濡れ指数42dyne/cm
)に印刷した。その後、印刷物を40℃の恒温槽で24
時間放置し、耐溶剤性、耐アルカリ性及び耐水性を評価
した。評価結果を表1に示す。
ート化合物と配合し、水とエタノールの混合物(重量比
で50:50)で離合社製ザーンカップNo.3にて1
6秒/25℃に希釈し、グラビア方式(ヘリオ版175
線/インチ、乾燥温度70℃印刷速度50m/分)で、
厚さ20μmのコロナ放電処理延伸ポリプロピレンフィ
ルムのコロナ放電処理面(濡れ指数42dyne/cm
)に印刷した。その後、印刷物を40℃の恒温槽で24
時間放置し、耐溶剤性、耐アルカリ性及び耐水性を評価
した。評価結果を表1に示す。
【0029】尚、評価方法および結果の表示は次の通り
である。耐溶剤性:エタノールを含ませた脱脂綿で、印
刷物表面をラビングし、インキ膜が消失するまでの往復
ラビング回数で評価 ◎:40回以上 ○:40〜20回 △:20〜1
0 ×:10回以下耐アルカリ性:印刷物に1%水酸
化ナトリウム水溶液をスポットし、1時間後、脱脂綿で
こすり取り、印刷物の表面状態を目視評価。 ◎:変化なし △:微少な脱離は認められるが、実用
上の問題はなし ×:印刷物に大きな脱離が生じる。 耐水性:85℃の温水に印刷物を30分間浸漬した後、
取出し、濡れたまま、脱脂綿でこすり、塗膜の表面状態
を目視判定。 経時粘度変化:有機金属キレート化合物配合後、40℃
の恒温槽に1週間保存し、その時の粘度の変化を判定し
た。 ○:粘度上昇が、初期の粘度に比較し、1〜1.5倍の
もの △:粘度上昇が、初期の粘度に比較し、1.5〜2.0
倍のもの ×:粘度上昇が、初期の粘度に比較し、2倍以上のもの
である。耐溶剤性:エタノールを含ませた脱脂綿で、印
刷物表面をラビングし、インキ膜が消失するまでの往復
ラビング回数で評価 ◎:40回以上 ○:40〜20回 △:20〜1
0 ×:10回以下耐アルカリ性:印刷物に1%水酸
化ナトリウム水溶液をスポットし、1時間後、脱脂綿で
こすり取り、印刷物の表面状態を目視評価。 ◎:変化なし △:微少な脱離は認められるが、実用
上の問題はなし ×:印刷物に大きな脱離が生じる。 耐水性:85℃の温水に印刷物を30分間浸漬した後、
取出し、濡れたまま、脱脂綿でこすり、塗膜の表面状態
を目視判定。 経時粘度変化:有機金属キレート化合物配合後、40℃
の恒温槽に1週間保存し、その時の粘度の変化を判定し
た。 ○:粘度上昇が、初期の粘度に比較し、1〜1.5倍の
もの △:粘度上昇が、初期の粘度に比較し、1.5〜2.0
倍のもの ×:粘度上昇が、初期の粘度に比較し、2倍以上のもの
【0030】実施例5〜8
実施例1におけるビニルモノマー混合液に代えて、次式
で表わされるビニルモノマー
で表わされるビニルモノマー
【0031】
【化4】
【0032】63g、アクリル酸60g、n−ブチルメ
タクリレート132g、メチルメタクリレート45g及
びアゾビスイソブチロニトリル12gを使用し、実施例
1と同様な操作で反応を行い、酸価178の樹脂を得た
。以後、実施例1と同様な操作で、水溶化した後、イン
キ化をし、水性印刷インキ(B)を調製し、表1に示す
有機金属キレート化合物を配合し、実施例1と同様に印
刷し、評価結果を表1に示す。
タクリレート132g、メチルメタクリレート45g及
びアゾビスイソブチロニトリル12gを使用し、実施例
1と同様な操作で反応を行い、酸価178の樹脂を得た
。以後、実施例1と同様な操作で、水溶化した後、イン
キ化をし、水性印刷インキ(B)を調製し、表1に示す
有機金属キレート化合物を配合し、実施例1と同様に印
刷し、評価結果を表1に示す。
【0033】実施例9〜12
実施例1におけるビニルモノマー混合液に代えて、次式
で表わされるビニルモノマー
で表わされるビニルモノマー
【0034】
【化5】
【0035】132g、アクリル酸45g、n−ブチル
メタクリレート90g、スチレン33g及びアゾビスイ
ソブチロニトリル12gを使用し、実施例1と同様な操
作で反応を行い、酸価200の樹脂を得た。以後、実施
例1と同様な操作で、水溶化した後、インキ化をし、水
性印刷インキ(C)を調製し、表1に示す硬化剤を配合
し、実施例1と同様に印刷し、評価結果を表1に示す。
メタクリレート90g、スチレン33g及びアゾビスイ
ソブチロニトリル12gを使用し、実施例1と同様な操
作で反応を行い、酸価200の樹脂を得た。以後、実施
例1と同様な操作で、水溶化した後、インキ化をし、水
性印刷インキ(C)を調製し、表1に示す硬化剤を配合
し、実施例1と同様に印刷し、評価結果を表1に示す。
【0036】実施例13〜16
実施例1におけるビニルモノマー混合液に代えて、次式
で表わされるビニルモノマー
で表わされるビニルモノマー
【0037】
【化6】
【0038】6g、アクリル酸75g、n−ブチルアク
リレート174g、エチルメタクリレート45g及びア
ゾビスイソブチロニトリル12gを使用し、実施例1と
同様な操作で反応を行い、酸価194の樹脂を得た。以
後、実施例1と同様な操作で、水溶化した後、インキ化
をし、水性印刷インキ(D)を調製し、表1に示す有機
金属キレート化合物を配合し、実施例1と同様に印刷し
、評価結果を表1に示す。
リレート174g、エチルメタクリレート45g及びア
ゾビスイソブチロニトリル12gを使用し、実施例1と
同様な操作で反応を行い、酸価194の樹脂を得た。以
後、実施例1と同様な操作で、水溶化した後、インキ化
をし、水性印刷インキ(D)を調製し、表1に示す有機
金属キレート化合物を配合し、実施例1と同様に印刷し
、評価結果を表1に示す。
【0039】比較例1〜4
実施例1におけるビニルモノマー混合液に代えて、アク
リル酸75g、n−ブチルメタクリレート165g、エ
チルメタクリレート60g及びアゾビスイソブチロニト
リル12gを使用し、実施例1と同様な操作で反応を行
い、酸価185の樹脂を得た。以後、実施例1と同様な
操作で、水溶化した後、インキ化をし、水性印刷インキ
(E)を調製し、表1に示す有機金属キレート化合物を
配合し、実施例1と同様に印刷し、評価結果を表1に示
す。
リル酸75g、n−ブチルメタクリレート165g、エ
チルメタクリレート60g及びアゾビスイソブチロニト
リル12gを使用し、実施例1と同様な操作で反応を行
い、酸価185の樹脂を得た。以後、実施例1と同様な
操作で、水溶化した後、インキ化をし、水性印刷インキ
(E)を調製し、表1に示す有機金属キレート化合物を
配合し、実施例1と同様に印刷し、評価結果を表1に示
す。
【0040】比較例5〜8
実施例1におけるビニルモノマー混合液に代えて、メタ
クリル酸90g、アクリル酸45g、n−ブチルメタク
リレート75g、n−ブチルアクリレート90g及びア
ゾビスイソブチロニトリル12gを使用し、実施例1と
同様な操作で反応を行い、酸価202の樹脂を得た。以
後実施例1と同様な操作で水溶化した後、インキ化をし
、水性印刷インキ(F)を調製し、表1に示す有機金属
キレート化合物を配合し、実施例1と同様に印刷し、評
価結果を表1に示す。
クリル酸90g、アクリル酸45g、n−ブチルメタク
リレート75g、n−ブチルアクリレート90g及びア
ゾビスイソブチロニトリル12gを使用し、実施例1と
同様な操作で反応を行い、酸価202の樹脂を得た。以
後実施例1と同様な操作で水溶化した後、インキ化をし
、水性印刷インキ(F)を調製し、表1に示す有機金属
キレート化合物を配合し、実施例1と同様に印刷し、評
価結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明により次のような効果が確認され
た。即ち、特定の位置にカルボキシル基を有するモノマ
ーと他のビニルモノマーを溶液重合し、塩基物質で中和
した樹脂からなる水性インキが、有機金属キレート剤組
合せて使用した場合、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優
れた印刷物が得られることが確認された。
た。即ち、特定の位置にカルボキシル基を有するモノマ
ーと他のビニルモノマーを溶液重合し、塩基物質で中和
した樹脂からなる水性インキが、有機金属キレート剤組
合せて使用した場合、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優
れた印刷物が得られることが確認された。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式; 【化1】 (式中、R1 は水素もしくはメチル基、R2 はC、
H、O原子からなり、炭素数が1〜20であり−COO
Hを有する)で表わされるアクリル酸エステルを3〜6
0重量%含むことよりなる共重合体と有機金属キレート
化合物を含むことを特徴とする水性印刷インキ。 - 【請求項2】 共重合体のビニルモノマー組成におい
て、アクリル酸もしくはメタクルリ酸モノマーが0〜4
0重量%、他の共重合可能なビニルモノマーが40〜8
0重量%であることを特徴とする請求項1記載の水性印
刷インキ。 - 【請求項3】 共重合体のカルボキシル基は、アミン
もしくはアンモニアで少なくとも一部中和し、水に溶解
もしくは分散されていることを特徴とする請求項1記載
の水性印刷インキ。 - 【請求項4】 有機金属キレート化合物の添加量が、
0.1重量%〜10重量%であることを特徴とする請求
項1記載の水性印刷インキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3136002A JPH04335070A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 水性印刷インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3136002A JPH04335070A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 水性印刷インキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04335070A true JPH04335070A (ja) | 1992-11-24 |
Family
ID=15164898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3136002A Pending JPH04335070A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 水性印刷インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04335070A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7063895B2 (en) | 2001-08-01 | 2006-06-20 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Hydrophobically modified solution polymers and their use in surface protecting formulations |
| WO2018181058A1 (ja) | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 富士フイルム株式会社 | 水性インク組成物、インクセット、画像形成方法、及びインク用樹脂微粒子 |
| US10457823B2 (en) | 2015-03-31 | 2019-10-29 | Fujifilm Corporation | Aqueous ink composition, ink set, image forming method, and resin microparticles |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP3136002A patent/JPH04335070A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7063895B2 (en) | 2001-08-01 | 2006-06-20 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Hydrophobically modified solution polymers and their use in surface protecting formulations |
| US10457823B2 (en) | 2015-03-31 | 2019-10-29 | Fujifilm Corporation | Aqueous ink composition, ink set, image forming method, and resin microparticles |
| WO2018181058A1 (ja) | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 富士フイルム株式会社 | 水性インク組成物、インクセット、画像形成方法、及びインク用樹脂微粒子 |
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