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JPH051070B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH051070B2
JPH051070B2 JP59188857A JP18885784A JPH051070B2 JP H051070 B2 JPH051070 B2 JP H051070B2 JP 59188857 A JP59188857 A JP 59188857A JP 18885784 A JP18885784 A JP 18885784A JP H051070 B2 JPH051070 B2 JP H051070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handrail
passenger conveyor
water
ejecting
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59188857A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6169686A (ja
Inventor
Mikio Kawashima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd filed Critical Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Priority to JP59188857A priority Critical patent/JPS6169686A/ja
Priority to US06/688,550 priority patent/US4597992A/en
Priority to GB08500174A priority patent/GB2164267B/en
Priority to KR1019850001137A priority patent/KR890004792B1/ko
Publication of JPS6169686A publication Critical patent/JPS6169686A/ja
Priority to SG609/88A priority patent/SG60988G/en
Priority to HK11/89A priority patent/HK1189A/xx
Publication of JPH051070B2 publication Critical patent/JPH051070B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F3/00Brightening metals by chemical means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/02Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to macromolecular substances, e.g. rubber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/12Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by mechanical means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Escalators And Moving Walkways (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、エスカレーター、電動道路などのマ
ンコンベア用ハンドレールの艷出し方法に係り、
特に実際に稼動して光沢が落ちたハンドレールの
艷出し再生方法に関する。
〔発明の背景〕
エスカレーターや電動道路などマンコンベア用
のハンドレールは、例えば特開昭58−78983号明
細書などにも示されているように、ローラーなど
によつて圧接駆動され、屈曲移動しながら使用さ
れるため、例えば特開昭55−56977号明細書など
に示されているように強度部材と表面材からなる
構造に作られ、強度部材により必要な耐用年数が
得られると共に、表面材により必要な美観が保た
れるようになつている。
ところで、このようなマンコンベア用ハンドレ
ールは、マンコンベアの利用者が直接、手を触れ
るものであるから、その外観は適当に美しく、か
つ充分に清潔感の与えられるものとなつているの
が望ましく、このため、その表面材としては、例
えばクロロスルフオン化ポリエチレンをポリマー
とした、通称、ハイパロンゴム(デユポンの商品
名)などと呼ばれている着色性に優れたゴムが用
いられ、成形段階で鏡面を用いることにより必要
な色艷が得られるようにしている。なお、このと
きに得られる光沢度は、ハンドレールに着色した
色によつても異なるが、大体65゜(ASTM)位の
ものが得られている。
しかしながら、このハンドレールは、上記した
ようにローラー圧接駆動などで使用され、その表
面には常にローラーや利用者の手が触れているた
め、最初は上記したような高い光沢度をもつてい
たとしても、使用中次第に艷が失われてゆき、使
用状態や環境にもよるが、2年も稼動すると光沢
度は30゜以下になり、さらに5〜6年も経てば通
常は10゜以下の光沢度になつてしまう。
ところで、このように光沢が低下し、色艷が悪
くなつたハンドレールでも、その本来の機能には
特に問題はなく、そのままで充分に使用に耐える
ものであるが、実際には、デパートなど意匠面で
特に注意が払われているところでは、美観を害な
うというだけで大きな問題になり、このようなと
ころでは、艷が悪くなつたという理由だけでハン
ドレールの交換が行なわれていた。
しかしながら、このハンドレールはかなり高価
であり、従つて、このようにしてハンドレールを
交換していたのでは、エスカレーターなどのラン
ニングコストが著しく上昇してしまう。
そこで、従来から、このような場合には、艷出
し剤を用い、光沢を回復させる方法が広く採用さ
れている。そして、このときに使用する艷出し剤
としては、ノルマルパラフインやカルナバろうを
用いた周知のワツクス類や、ジメチルシリコーン
オイルを水とエマルジヨンにした艷出し剤などが
用いられていた。
しかしながら、上記のようにして艷がなくなつ
たハンドレールは、その表面がかなり荒れている
ため、艷出し剤を用いても光沢の回復は少なく、
従つて、この方法では艷の充分な回復が得られな
い上、艷出し剤が利用者の手に移行するにつれて
短時間ですみやかに光沢が失なわれ、艷出し効果
が短い期間しか持続しないという欠点がある。
一方、艷出し効果を充分に得るための特殊な艷
出し剤も種々提案されており、例えば、特開昭55
−7862号公報ではシリコーンと鉱油を主成分とし
たもの、特開昭55−58724号公報ではモノオレフ
インと無水マレイン酸との共重合によるワツク
ス、特開昭56−62861号公報ではアミノ変性シリ
コーンオイル及びジメチルシリコーンオイルを主
成分としたワツクスなどが提案されている。
しかしながら、これらの艷出し剤も、このよう
なハンドレールでは、やはり艷出し剤の利用者の
手などへの移行のため、比較的短時間で光沢が失
なわれ効果が持続しないという欠点がある。
一方、このような艷出し剤を用いる方法とは別
に、艷を回復させようとしているハンドレールの
表面を比較的深くけずり、その後、ウレタン樹脂
を塗布して硬化させ、ハンドレールの表面に新た
にウレタン樹脂の硬化層を形成して光沢を与える
ようにした方法も知られている。
しかしながら、この方法では、新たに形成した
ウレタン樹脂層に亀裂が生じ易く、この点でハン
ドレールの外観を劣化させてしまう虞れがあると
いう欠点がある。
また、この方法では、上記したように、ハンド
レールの表面をかなり深くけずらないとウレタン
樹脂層の被着が充分に得られず、このため、艷回
復のための補修に際してハンドレールの表面材が
多量にけずり取られ、従つて、補修の繰り返しが
困難で、一般にはただ1回に限られてしまうとい
う欠点もある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、光沢が失なわれて色艷が悪くなつたハンドレ
ールに適用して充分な艷の回復が得られ、かつ、
この回復された艷の長時間にわたる持続が可能
で、しかも艷の回復面に亀裂が生じることのない
ハンドレールの艷出し方法を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するため、本発明は、光沢回復
をはかるべきハンドレールの表面に所定の前処理
を施こしてからこの表面にメトキシ基を含む常温
硬化型シリコーンによるプラスチツク層を形成さ
せるようにした点を特徴とするものである。
すなわち、本発明者は、まず従来から艷出し剤
として用いられているカルナバろう、各種の油脂
類、ポリエチレングリコール、ジメチルシリコー
ンオイル等について検討した結果、これらはいず
れも満足すべきものではないが、これらの中では
とにかくジメチルシリコーンオイルが最も艷出し
効果が大であることを確認し、この結果に基づい
てシリコーン系化合物についてさらに研究を進
め、ついに、空気中の水分と反応して常温硬化す
るシリコーンが初期状態では液体であり、反応
後、高い透明度で弾性を備えたプラスチツクとな
るため、高い光沢度を長期間にわたつて持続で
き、しかも亀裂発生の虞れのないことを見出し
た。
一方、このようなシリコーンレジンに対する溶
媒としては、従来からトルエンやキシレンなどの
カウリブタノール価が100以上とかなり高く、溶
解性の強い有機溶剤が一般に用いられているが、
このように溶解性の強い有機溶剤ではハンドレー
ルの表面が侵されてしまう。そして、このときの
ハンドレール表面の侵され具合は、カウリブタノ
ール価が100を超えると著しくなることを本発明
者は見出し、この発明では、シリコーンレジンに
対する溶媒としてカウリブタノール価が100未満
のもので、かつシリコーンレジンを充分に溶解す
るものを用いるようにした。なお、カウリブタノ
ール価とは、炭化水素溶媒類の相対的な溶解能力
を示すのに使用する指標で、n−ブタノールにカ
ウリ樹脂を溶かした標準溶液20g中に試料溶剤を
少しづつ添加してゆき、標準溶液中に沈澱物(カ
ウリ樹脂)が現われ、それにより標準溶液に一定
の度合いの混濁を生じたとき、このときまでに添
加された試料溶剤の量をミリリツトル単位で測定
し、既知の計算式より換算した値をいい
(ASTM、D1334〜54T参照)、この値が大きいほ
ど溶解能力が高いと判断されるものである。
ここで、ハンドレールに塗布すべきシリコーン
レジンの溶媒としては、上記したようにカウリブ
タノール価が100未満のものである必要があるが、
このような溶媒の中では、特にフツ素を含むフロ
ン系溶媒が好ましく、その一例としては、1.1.2
−トリクロロ−1.2.2−トリフルオロエタンが挙
げられる。この溶媒はカウリブタノール価が31と
充分に低く、かつシリコーンレジンと相溶とな
り、表面張力が約19ダイワと低いため濡れ性が良
く、しかも蒸発速度が早い(CCl4を100として
270)ため作業時間が短かくて済むなどの種々の
利点を有する。
次に、本発明で使用するシリコーンレジンとし
ては、骨格基にメトキシ基を含むことが必要要件
となる。これは、メトキシ基が大気中の水分によ
り加水分解し、脱メタノール反応を伴ない、活性
を有する−OH基となり、この−OH基が反応し
て架橋し、弾性を有するプラスチツクとなるから
である。なお、ケイ素に結合した他の基として
は、アルキル基やフエニル基が必要であり、アル
キル基としてはメチル基とエチル基を挙げること
ができる。
ところで、本発明の要点は、上記したシリコー
ンレジンの塗布にあるが、実際には、このような
シリコーンレジンをカウリブタノール価が100未
満の有機溶剤に溶解させた溶液を、そのまま艷を
回復すべきハンドレールに塗布しても、一般には
充分な光沢の回復が得られない場合が多い。例え
ば、エスカレーターに装着して実際に稼動した結
果、表面の光沢度が10゜〜15゜程度にまで低下した
ハンドレールに対して、上記本発明におけるシリ
コーンレジン溶液をハンドスプレーで塗布したと
ころ、かなりの光沢回復は得られたが、その値は
25゜〜50゜と相当にばらついた値を示し、著しい塗
りむらを生じてしまつた。
そこで、この理由について考察した結果、この
ようなハンドレールではその表面に荒れが生じて
おり、このため、塗布したシリコーンレジンがハ
ンドレール表面のくぼんだ部分では多く入り込
み、塗膜の厚さにむらを生じてしまうためである
ことが確認されたので、さらに考察を進め、耐水
研磨紙を用いた水研磨工程を付加することにし
た。すなわち、耐水研磨紙としてJIS規格R6253
による800番よりも粒度の細かいものを用い、こ
れをオービタルサンダーい取付け、ハンドレール
の表面を水をつけながら研磨し、その後、溶解性
の低い溶媒で脱脂した上で上記したシリコーンレ
ジン溶液をハンドスプレーで塗布したところ、ハ
ンドレールの表面は極めて高い光沢度を呈し、塗
りむらは全くみられない状態となつた。
なお、このときに必要な研磨量は、厚みで約
0.1mmと極めて小さな値で済むことが判つた。ま
た、水研磨を採用した理由は、研磨工程の付加に
よりハンドレール表面に悪影響が生じるのを考慮
したもので、水研磨によれば研磨時でのハンドレ
ール表面の温度上昇をせいぜい2〜3℃に抑える
ことができ、ほとんど何らの影響をも発生させな
いで済む。
〔発明の実施例〕
以下、本発明によるマンコンベア用ハンドレー
ルの艷出し方法の実施例について説明する。
実際にエスカレーターに装着されて7年間使用
され、初期の光沢度65゜から3〜5゜の光沢度まで
艷がなくなつてしまつた黒色のハンドレールを用
意し、このハンドレールに対して第1図の作業チ
ヤートにしたがつて処理を施こしてみた。
まず、このハンドレールは、チユーインガムの
かみかすなどの付着によるひどい汚れがみられた
ので、作業チヤートNo.1に示すように、JIS規格
R6253による240番の耐水研磨紙を第2図に示す
ようにオービタルサンダーに取り付け、水を塗布
しながらハンドレールの表面の研磨を行なつた。
なお、第2図で、1はハンドレール、2はオービ
タルサンダー、3は作業者の手である。
このように、まず最初に240番程度の比較的荒
い研磨紙を用いることにより、ハンドレール表面
の汚れなどは容易に除くことができる。
こうして表面の汚れは完全に除くことができた
ので、次に作業チヤートNo.2に示すように、JIS
規格R6253の800番の耐水研磨紙をオービタルサ
ンダーに取り付け、再び水をつけながらハンドレ
ールの表面を研磨した。
こうして、240番の研磨紙による砂目が全部除
かれたら研磨作業を終え、作業チヤートのNo.3に
示すように、ウエスなどによつてハンドレールの
表面を良く拭い、ゴムのかすなどを充分に拭き取
り、ハンドレールの表面を研磨済表面とした。
次に、ハンドスプレーを用い、作業チヤートの
No.4に示すように、1.1.2−トリクロロ−1.2.2−
トリフルオロエタンとエチルアルコールの混合溶
液からなる低溶解性の溶媒をハンドレールの研磨
済表面に吹き付け、ついで作業チヤートのNo.5に
示すように、乾いたウエスによる拭き取りによつ
て脱脂洗浄を行なつてハンドレールの表面を脱脂
済表面とした。
続いて、作業チヤートのNo.6に示すように、 で表わされるメトキシ基を含有したシリコーンレ
ジンを、1.1.2−トリクロロ−1.2.2−トリフルオ
ロエタンに溶解させた溶液を用意し、これをハン
ドスプレーに入れ、ハンドレールの脱脂済表面に
均一に塗布した。
その後、作業チヤートのNo.7に示すように、例
えば20℃の温度でなら約30分間、自然乾燥させて
指触乾燥状態を得、いま作業を行なつてきたハン
ドレール表面についての一連の艷出し処理を終え
る。
なお、このようなエスカレーターなどのハンド
レールは、それがエスカレーターなどに実装され
たままの状態では、その表面の一部(全体のほぼ
1/2)が外部に露出されているだけとなつてい
るのが一般的であり、従つて、上記した本発明に
よる一連の艷出し作業も、ハンドレール全体に対
して一度に行なうことはできず、作業チヤートNo.
8に示してあるように、一連の作業が終つたとこ
ろで所定の長さだけハンドレールが移動し、未処
理部分が現われるようになるまでエスカレーター
を動かし、次の作業を繰り返えす必要がある。
さて、このようにして艷出し処理を終了したハ
ンドレールについてみると、その処理済表面の光
沢度は、任意の50点について測定した結果、全て
の点で55゜〜60゜の測定値となり、ほぼ新品のとき
と同じ光沢がほとんどばらつきなく得られた。
また、このハンドレールをエスカレーターに装
着させた上で3ヵ月間稼動させ、その後、同様に
して任意の50点について測定を行なつた結果、光
沢度は53゜〜60゜が得られ、従つて、この程度の期
間では光沢度の低下はほとんどみられないことが
判り、勿論、亀裂の発生は皆無であつた。
第3図は本発明を適用した場合と、従来の艷出
し剤として最も効果的であるジメチルシリコーン
オイルを主成分としたものを用いた場合との光沢
度との比較を、経時変化も含めて表にしたもの
で、この比較によれば、本発明がいかに効果的で
あるかは直ちに理解し得るものとなつている。
また、第4図は、本発明のいくつかの適用例に
ついて示したもので、適用No.のいずれの場合にも
充分な艷出し効果が得られていることが判る。
ところで、本発明によるシリコーンレジンは、
その反応が温度に影響されることが判つている。
例えば、上記実施例のように、本発明のシリコ
ーンレジンを1.1.2−トリクロロ−1.2.2−トリフ
ルオロエタンからなる溶媒に溶かした場合での指
触乾燥時間と温度の関係は第5図に示すようにな
つている。
従つて、上記実施例では、作業環境温度が低く
なると指触乾燥時間が長くなつて作業に時間が掛
り、コスト面などで不利になる場合が生じる。
そこで、作業環境温度が、例えば10℃以下とな
るようなときには、シリコーンレジンを溶解させ
るための溶媒として、上記実施例における1.1.2
−トリクロロ−1.2.2−トリフルオロエタンに代
え、数%の水を混入させたイソプロピルアルコー
ルを使用すればよく、これによれば、温度が10℃
のときで指触乾燥時間を1/3以下にすることが
でき、作業時間増加の虞れをなくすことができ
る。
なお、この水を混入したイソプロピルアルコー
ルを溶媒として用いた場合の方が低温での指触乾
燥時間が短かくて済む理由は、上記シリコーンレ
ジンの反応が加水分解であり、このときに空気中
の水分に依存するより直接溶媒中の水分に依存し
た方が反応が容易だからである。しかして、この
反応の全体の律速段階が加水分解反応であるか否
についての確証はまだ得られていないが、とに
角、気温が10℃においては、1.1.2−トリクロロ
−1.2.2−トリフルオロエタンを用いた場合に比
して3倍以上の反応速度が得られ、低温での作業
も効率的に行なうことができる。
一方、この水を混入したイソプロピルアルコー
ルを用いた場合には、上記したように低温でも充
分な反応速度が得られることから、これを気温が
20℃以上のときに使用した場合には反応が早す
ぎ、かえつて使い難い。
従つて、一般的には上記した1.1.2−トリクロ
ロ−1.2.2−トリフルオロエタンを用いた方が作
業の効率化が図れ、実用的である。
なお、上記した、水を混入したイソプロピルア
ルコールのカウリブタノール価については未測定
ではあるが、この水を混入したイソプロピルアル
コールを用いた本発明の実施結果によれば、いず
れの場合にもハンドレールの表面には何らの異常
をも発生しておらず、従つて、この水を混入した
イソプロピルアルコールも、カウリブタノール価
が100未満の有機溶剤の一種であることは明らか
である。
ところで、以上の結果から、低温での反応速度
を増加させるためには、1.1.2−トリクロロ−
1.2.2−トリフルオロエタンに水を混入すること
も考えられるが、この溶媒は水と相溶にならない
から、この方法は実施できない。
一方、上記したイソプロピルアルコールに代わ
る溶媒もいくつか考えられ、例えばメチルアルコ
ールやエチルアルコールに水を混入して溶媒とし
てみたが、このときにはイソプロピルアリコール
を用いた場合ほどの反応速度の増加はみられず、
せいぜい1.5倍〜2倍の程度であり、実用上のメ
リツトはあまり期待できない。なお、これらの結
果から、本発明におけるシリコーンレジンの反応
が溶媒によつて大きな影響を受けることが示唆さ
れている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、光沢が
失なわれてしまつたハンドレールに適用して艷を
回復させ、かつ、この回復した艷を長期間にわた
つて充分に保持させることができるから、従来技
術の欠点を除き、ランニングコストをあまり増加
させることなく、常に新品同様な色艷のハンドレ
ールによつてマンコンベアを運行させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるマンコンベア用ハンドレ
ールの艷出し方法の一実施例を示す作業チヤー
ト、第2図は本発明の一実施例における研磨作業
の説明図、第3図は本発明による艷出し結果と従
来例による艷出し結果とを比較した説明図、第4
図は本発明の一実施例による効果の説明図、第5
図は本発明の一実施例における指触乾燥時間と温
度の関係を示す特性図である。 1……ハンドレール、2……オービタルサンダ
ー、3……作業者の手。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少くとも次の工程を含むことを特徴とするマ
    ンコンベア用ハンドレールの艷出し方法。 艷出し加工を施こすべきハンドレールの表面を
    研磨済表面とするための機械研磨工程 上記ハンドレールの研磨済表面を脱脂済表面と
    するための溶解性の低い溶媒による脱脂工程 メトキシ基を含む常温硬化型シリコーンレジン
    とカウリブタノール価が100未満の有機溶媒とを
    含む溶液を上記ハンドレールの脱脂済表面に塗布
    する工程。 2 特許請求の範囲第1項において、上記ハンド
    レールの表面からクロロスルフオン化ポリエチレ
    ンをポリマーとしたゴムで作られていることを特
    徴とするマンコンベア用ハンドレールの艷出し方
    法。 3 特許請求の範囲第2項において、上記機械研
    磨工程が、耐水研磨紙を用いた水研磨加工工程で
    あることを特徴とするマンコンベア用ハンドレー
    ルの艷出し方法。 4 特許請求の範囲第3項において、上記耐水研
    磨紙の最終的な粒度が、JIS規格R6253による
    #800よりも細かなものとなつていることを特徴
    とするマンコンベア用ハンドレールの艷出し方
    法。 5 特許請求の範囲第3項において、上記耐水研
    磨紙を用いた水研磨加工が、オービタルサンダー
    による加工であることを特徴とするマンコンベア
    用ハンドレールの艷出し方法。 6 特許請求の範囲第1項において、上記脱脂工
    程において使用する溶解性の低い溶媒が、1.1.2
    −トリクロロ−1.2.2−トリフルオロエタンとエ
    チルアルコールの混合溶液であることを特徴とす
    るマンコンベア用ハンドレールの艷出し方法。 7 特許請求の範囲第1項において、上記メトキ
    シ基が、一般式 で表わされるものとなつていることを特徴とする
    マンコンベア用ハンドレールの艷出し方法。 8 特許請求の範囲第1項において、上記カウリ
    ブタノール価が100未満の有機溶媒が、1.1.2−ト
    リクロロ−1.2.2−トリフルオロエタンであるこ
    とを特徴とするマンコンベア用ハンドレールの艷
    出し方法。 9 特許請求の範囲第1項において、上記カウリ
    ブタノール価が100未満の有機溶媒が、イソプロ
    ピルアルコールと水の混合液であることを特徴と
    するマンコンベア用ハンドレールの艷出し方法。
JP59188857A 1984-09-11 1984-09-11 マンコンベア用ハンドレ−ルの艶出し方法 Granted JPS6169686A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59188857A JPS6169686A (ja) 1984-09-11 1984-09-11 マンコンベア用ハンドレ−ルの艶出し方法
US06/688,550 US4597992A (en) 1984-09-11 1985-01-03 Process for regenerating a man conveyor handrail
GB08500174A GB2164267B (en) 1984-09-11 1985-01-04 A process for regenerating a man conveyor handrail
KR1019850001137A KR890004792B1 (ko) 1984-09-11 1985-02-23 맨컨베어용 핸드레일의 광택을 내는 방법
SG609/88A SG60988G (en) 1984-09-11 1988-09-23 A process for regenerating a man conveyor handrail
HK11/89A HK1189A (en) 1984-09-11 1989-01-05 A process for regenerating a man conveyor handrail

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