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JPH0515050A - パワートランジスタの故障検出装置 - Google Patents

パワートランジスタの故障検出装置

Info

Publication number
JPH0515050A
JPH0515050A JP16058691A JP16058691A JPH0515050A JP H0515050 A JPH0515050 A JP H0515050A JP 16058691 A JP16058691 A JP 16058691A JP 16058691 A JP16058691 A JP 16058691A JP H0515050 A JPH0515050 A JP H0515050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
power
power transistor
failure
thermocouple
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16058691A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Sasaki
憲明 佐々木
Masanori Mizuno
正紀 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP16058691A priority Critical patent/JPH0515050A/ja
Publication of JPH0515050A publication Critical patent/JPH0515050A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力変換装置を構成したパワートランジスタ
が故障したとき、直ちに他のパワートランジスタを保護
すると共に故障したパワートランジスタの発見を容易に
する。 【構成】 パワートランジスタのトランジスタチップが
固定された金属板の中に配置された温度センサで、トラ
ンジスタチップの温度を検出し、温度検出信号と予め設
定されたしきい値とを比較して、故障信号を出力し、こ
の故障信号を受けて電力変換装置の動作を停止させ、故
障信号に基づきパワートランジスタの故障を表示する。
また、温度センサとして熱電対を用い、当該熱電対を直
列に接続して温度検出信号を得る。また、通電時間の等
しいパワートランジスタの熱電対を逆極性で直列に接続
する。 【効果】 簡単な構成で、パワートランジスタが故障し
た場合、直ちに他のトランジスタを保護することがで
き、故障したトランジスタの発見が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレーザ発振器
の電源装置に使用するパワートランジスタの故障検出装
置、特にパワートランジスタが故障したときの保護機能
の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のパワートランジスタの故
障検出装置を示す図であり、図において、1はパワート
ランジスタ、2はこのパワートランジスタ1を実装する
放熱フィン、3はレーザ発振器制御回路、4は放熱フィ
ン1上の2個所に配置された温度センサであり出力はレ
ーザ発振器制御回路3に接続されている。なお、図5で
は、パワートランジスタ1の配線の図示は省略した。
【0003】上記のように構成した故障検出装置の動作
を説明する。複数個のパワートランジスタ1が動作し、
電気的損失分を熱とし放熱フィン2を介して放熱し、放
熱フィン2に配置された温度センサ4は、レーザ発振器
電源がある一定出力で動作している場合は、パワートラ
ンジスタ1の発熱により発生する温度と周囲温度との和
を一定温度として検出する。次に複数個のパワートラン
ジスタ1のうち、どれかが故障を発生し、電気的損失が
大きく、発熱が大きくなった場合、放熱フィン2の温度
が上昇し、それがある温度を越えたとき、温度センサ4
は異常を検出し、接点を開放し、異常信号をレーザ発振
器制御回路3に出力する。異常信号を受けたレーザ発振
器制御回路3はレーザ発振器電源の動作を停止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパーワートラン
ジスタ故障検出装置は以上のように構成されているの
で、パーワートランジスタ1が故障し発熱が大きくなっ
ても、放熱フィン2の熱容量が大きいため、熱が拡散さ
れ、温度センサ4が異常を検出するまで時間がかかり、
パワードランジスタの故障を即検出することができない
ため、1個のパワートランジスタの故障により他のパワ
ートランジスタも破壊してしまうことがあるという問題
点があった。また、複数個あるパワートランジスタのう
ちどれが故障したかを見別けることが困難であるという
問題点があった。
【0005】所で、温度上昇による電源破損を防止する
ものとして、特開昭60−22468号公報に開示され
た電源回路があり、これは温度センサ出力と電源電圧を
比較し、温度上昇による電源破損を防止するものであ
る。しかし、温度センサは電源装置の吸気温度を検出す
るものであるから、温度センサが異常を検出するまで時
間がかかるという同様の問題点を有している。
【0006】次に、電流制限機能及び過熱保護機能を有
する電源回路として特開平1−195519号公報に開
示されたものがあるが、この過熱保護機能は電源回路が
高温状態の環境下におかれたとき、出力電圧V0を下げ
ることにより保護するものである。従って、パワートラ
ンジスタが異常で高温となったのを検出して電源回路を
停止させる故障検出装置に適用するのは不適当であると
いう問題点がある。
【0007】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、パワートランジスタの故障による
温度上昇を即時に検出すると同時に他のパワートランジ
スタの保護を図ることができるパワートランジスタの故
障検出装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るパワートランジスタの故障検出装置は、電力変換装置
を構成したパワートランジスタのトランジスタチップの
温度を、トランジスタチップが固定された金属板の中に
配置された温度センサで検出し、この温度センサからの
温度検出信号と異常を検出するために予め設定されたし
きい値とを比較して、温度検出信号がしきい値を越えた
とき故障信号を出力し、この故障信号を受けて制御回路
が電力変換装置の動作を停止させ、故障信号に基づきパ
ワートランジスタの故障を表示するものである。
【0009】この発明の第2発明に係るパワートランジ
スタの故障検出装置は、電力変換装置が、複数のトラン
ジスタチップを内蔵したパワートランジスタで構成され
ており、該パワートランジスタの複数のトランジスタチ
ップが固定された金属板の中に各トランジスタチップの
温度を別々に検出する熱電対を配置し、該熱電対を複数
個直列に接続して熱電対群を構成し、この熱電対群から
の温度検出信号と異常を検出するために予め設定された
しきい値とを比較して、温度検出信号がしきい値を越え
たとき故障信号を出力し、この故障信号を受けて制御回
路が電力変換装置の動作を停止させ、故障信号に基づき
パワートランジスタの故障を表示するものである。
【0010】この発明の第3発明に係るパワートランジ
スタの故障検出装置は、第2発明において、電力変換装
置は、2個のパワートランジスタを用いて2組のブリッ
ジアームからなるフルブリッジ回路で構成されており、
パワートランジスタはフルブリッジ回路の1組のブリッ
ジアームを構成する上下2個のトランジスタチップを内
蔵しており、熱電対群は、上下2個のトランジスタチッ
プの上同士及び下同士で夫々熱電対の極性が逆極性とな
るように直列に接続されているものである。
【0011】この発明の第4発明に係るパワートランジ
スタの故障検出装置は、第2発明において、熱電対群
が、複数の熱電対の出力が加え合わさるように導体を介
して直列に接続されており、かつ導体は熱電対との接続
点が熱電対の作用をしない金属としたものである。
【0012】
【作用】この発明の第1発明においては、パワートラン
ジスタのトランジスタチップが固定された金属板の中に
配置された温度センサがトランジスタチップの温度を検
出し、温度検出信号と予め設定したしきい値とを比較し
て故障信号を出力するから、この故障信号によりパワー
トランジスタが故障すると直ちに電力変換装置の動作を
停止させることができる。また、パワートランジスタの
故障を表示できる。
【0013】この発明の第2発明においては、パワート
ランジスタの複数のトランジスタチップが固定された金
属板の中に各トランジスタチップの温度を別々に検出す
る熱電対を配置し、該熱電対を複数個直列に接続して熱
電対群を構成し、この熱電対群がトランジスタチップの
温度を検出し、温度検出信号と予め設定したしきい値と
を比較して故障信号を出力するから、この故障信号によ
りパワートランジスタが故障すると直ちに電力変換装置
の動作を停止させることができる。また、パワートラン
ジスタの故障を表示できる。
【0014】この発明の第3発明においては、熱電対群
は、電力変換装置を構成するフルブリッジ回路の各ブリ
ッジアームの上下2個のトランジスタチップの上同士及
び下同士で夫々熱電対の極性が逆極性となるように直列
に接続されているから、第2発明の作用に加えて、通電
時間の全く等しいパワートランジスタの温度差を検出し
て、故障信号を出力する。
【0015】この発明の第4発明においては、熱電対群
が、複数の熱電対の出力が加え合わさるように導体を介
して直列に接続されており、その導体は熱電対との接続
点が熱電対の作用をしない金属としたから、第2発明の
作用に加えて、温度検出における誤差が生じない。
【0016】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図について説
明する。図1において、1はパワートランジスタで、内
部にトランジスタチップが2チップ組込まれており、一
つのチップによる回路11ともう一つのチップによる回
路12の2回路が構成されている。なお、図1では配線
の図示は省略しているので、回路11と回路12はトラ
ンジスタチップを図示していることにもなる。また、各
トランジスタチップは金属板からなるベース板1aに固
定されている。5はトランジスタチップの温度を検出す
る熱電対で、ベース板1aの各チップの真下の位置に挿
入されている。なお、この熱電対5はベース板1aの側
面に穴をあけて挿入されており、また、両者の固定は接
着剤などにより行なえばよい。6は熱電対5の出力を増
巾するアンプ、7はパワートランジスタ1が故障したと
きにおけるしきい値Thを設定するしきい値設定器(以
下、単に設定器と記す)、8はアンプ6の出力信号と設
定器7にあらかじめ設定したしきい値とを比較する比較
器、9は比較器8からの信号を受けて出力を反転保持さ
せるラッチ回路、10はラッ回路9の動作を示す表示
器、11は6から10の回路部からなる故障信号出力及
び故障表示回路である。なお、パワートランジスタ1
は、複数個用いられ、ブリッジ回路などによる電力変換
装置が構成されているが、図1では1個のみを図示して
いる。また、ブリッジ回路などを構成する配線の図示も
省略してある。
【0017】図2は熱電対5を挿入した複数個のパワー
トランジスタ1を放熱フィン2に実装した様子を示す説
明図である。
【0018】上記のように構成した故障検出装置の動作
を、図1〜図3を参照して説明する。図3において、
(a)はパワートランジスタ1個の中の1回路の正常時
と異常時のパワートランジスタ電流Iに対する熱電対5
の出力であり、(b)はパワートランジスタ正常時と異
常時における熱電対出力を増巾したアンプ6の出力と設
定器7により設定された故障したときにおけるしきい値
Thを示し、(c)はパワートランジスタ1の中の1回
路が異常となり、アンプ6の出力が設定器7により設定
されたしきい値Thより大きくなった時の比較器8の出
力を示し、(d)は比較器8の出力が、パワートランジ
スタ1の中の1回路の異常によりHighからLowに
変化したときのラッチ回路9の出力を時間軸に対して示
したものである。
【0019】図1において、パワートランジスタ1のベ
ース板1aの各回路、つまり各チップの真下の位置に挿
入された熱電対5は、パワートランジスタ電流Iに対し
て比例した電圧を出力し、この信号がアンプ6により増
巾され比較器8の一方の入力端子に送られる。比較器8
の他方の入力端子には設定器7に設定したしきい値Th
が入力している。
【0020】このしきい値Thは図3の(a)に示すよ
うにパワートランジスタ1の中の回路が正常に動作して
いるときの特性と故障が発生し異常となったときの特性
との間で定まる電圧しきい値Thを予め設定してある。
【0021】比較器8ではアンプ6から送られた電圧と
しきい値Thとを比較するが、パワートランジスタ1の
中の1回路が正常なときはアンプ6から送られた電圧が
しきい値より小さいために比較器8の出力はHighの
一定出力をしており、その後段のラッチ回路9はLow
出力をし故障信号は出力されず、その結果、レーザ発振
器制御回路3は正常に動作を行なっている。
【0022】この状態でパワートランジスタ1の中の1
回路が故障を発生すると、パワートランジスタの発熱が
大きくなり、熱電対5の出力は増加する。この様子は図
3(a)の点線で示す。この熱電対5の出力増加分に比
例して、比較器8に送られるアンプ6の出力電圧が増加
し、設定器7に設定されたしきい値Thを越え、比較器
8の出力信号は反転して、後段のラッチ回路9の出力は
LowからHighになり故障信号をレーザ発振器制御
回路3に送ると同時に表示器I0が点灯する。レーザ発
振器制御回路3は故障信号を受けるとただちに電源動作
を停止させる。
【0023】図2は、熱電対5を2本挿入し、内部に2
回路を有するパワートランジスタ1を複数個放熱フィン
に取り付け、レーザ発振器電源を構成した図で、パワー
トランジスタ1の中の回路毎に故障信号出力及び故障表
示回路11を備えている。
【0024】図1は、2回路を有するパワートランジス
タ1のベース板1aに熱電対5を2本挿入して各回路毎
に故障を検出する場合について説明したが、図4に示す
ように、ベース板1aの2回路の中心位置真下に熱電対
5を1本だけ挿入して故障を検出することもできる。な
お、上記第1実施例では、パワートランジスタ1は内部
に2個のトランジスタチップを組込んだものであるが、
チップは1個のパワートランジスタであっても同様の効
果を奏する。また、上記第1実施例では温度センサとし
て熱電対を用いたが、抵抗体温度センサ等の他の温度セ
ンサでも同様に実施できる。
【0025】以下、この発明の第2実施例を図について
説明する。図5において、1はパワートランジスタで、
内部にトランジスタチップが2チップ組込まれており、
一つのチップによる回路11ともう一つのチップによる
回路12の2回路が構成されている。なお、図1では配
線の図示は省略しているので、回路11と回路12はト
ランジスタチップを図示していることにもなる。また、
各トランジスタチップは金属板からなるベース板1aに
固定されている。5a及び5bはトランジスタチップの
温度を別々に検出する熱電対で、ベース板1aの各チッ
プの真下の位置に挿入されている。さらに、夫々の熱電
対5a及び5bはその出力が加え合わさるように直列に
接続され、熱電対群51を構成している。なお、この熱
電対5a及び5bはベース板1aの側面に穴をあけて挿
入されており、また、両者の固定は接着剤などにより行
なえばよい。6は熱電対群51の出力を増幅するアン
プ、7はパワートランジスタ1内の2回路のうちの1回
路以上が故障したときにおけるしきい値Thを設定する
しきい値設定器(以下、単に設定器と記す)、8はアン
プ6の出力信号と設定器7にあらかじめ設定したしきい
値とを比較する比較器、9は比較器8からの反転信号を
受けて出力を反転保持させるラッチ回路、10はラッ回
路9の反転動作を示す表示器、11は6から10の回路
部からなる故障信号出力及び故障表示回路である。な
お、パワートランジスタ1は、複数個用いられ、ブリッ
ジ回路などによる電力変換装置が構成されているが、図
1では1個のみを図示している。また、ブリッジ回路な
どを構成する配線の図示も省略してある。
【0026】図6は熱電対5a及び5bを挿入した複数
個のパワートランジスタ1を放熱フィン2に実装した様
子を示す説明図である。
【0027】上記のように構成した第2実施例による故
障検出装置の動作を図7を参照して説明する。図7にお
いて、(a)はパワートランジスタ1個の中の2回路が
正常なときの、夫々の熱電対5a,5bの出力と、これ
らを加え合せた熱電対群51の出力を示し、(b)はパ
ワートランジスタが正常のときと異常のときにおける熱
電対群51の出力を増幅したアンプ6の出力と、設定器
7により設定された故障したときにおけるしきい値Th
を示し、(c)パワートランジスタ1の中の1回路が異
常となり、熱電対群51の出力が増加し、アンプ6に入
力されアンプ6の出力が設定器7により設定されたしき
い値Thより大きくなった際の比較器8の出力を示し、
(d)は比較器8の出力が、パワートランジスタ1の中
の1回路の異常によりHighからLowに変化したと
きのラッチ回路9の出力を時間軸に対して示したもので
ある。
【0028】図5において、パワートランジスタ1のベ
ース板1aの各回路の真下の位置に挿入された熱電対
の、夫々の出力が加え合さる様に直列に接続された熱電
対群51は、パワートランジスタ電流Iに対して比例し
た電圧を出力し、この信号がアンプ6により増幅され比
較器8の一方の入力端子に送られる。比較器8の他方の
入力端子には、設定器7に設定したしきい値Thが入力
している。このしきい値Thは図7の(b)に示すよう
にパワートランジスタ1の中の1回路が正常に動作して
いるときの特性と、故障が発生し異常となったときの特
性との間で定まる電圧しきい値Thをあらかじめ設定し
てある。
【0029】比較器8ではアンプ6から送られた電圧と
しきい値Thの電圧を比較するが、パワートランジスタ
1の中の各回路が正常なときは、アンプ6から送られた
電圧がしきい値より小さいために比較器8の出力はHi
gh出力をしており、その後段のラッチ回路9はLow
の出力をし、その結果、レーザ発振器制御回路3は正常
に動作を行なっている。
【0030】この状態でパワートランジスタ1の中の1
回路が故障を発生すると、故障したパワートランジスタ
回路の発熱が大きくなり、熱電対群51の出力は増加す
る。この様子は図7の(b)の点線で示す。この熱電対
群51の出力増加分に比例して、比較器8に送られるア
ンプ6の出力電圧が増加し、設定器7に設定されたしき
い値Thを越え、比較器8の出力信号は反転してLow
となり、後段のラッチ回路9の出力はLowからHig
hになり(以下、これを故障信号と呼ぶ)、この故障信
号をレーザ発振器制御回路3に送ると同時に表示器10
が点灯し、レーザ発振器制御回路3は故障信号を受ける
とただちに電源動作を停止させるように制御する。な
お、この実施例では、2個のトランジスタを内蔵したパ
ワートランジスタ毎に故障信号が出力される。
【0031】図6は、熱電対5a及び5bを挿入した内
部に2回路を有するパワートランジスタ1を複数個放熱
フィンに取り付け、レーザ発振器電源を構成した図で、
パワートランジスタ1個毎に、つまり熱電対群51毎に
故障信号出力及び故障表示回路11を備えている。
【0032】次に、第3実施例を図について説明する。
図8は、複数のパワートランジスタX1,X2,Y1,
Y2を用いて、フルブリッジにてインバータ回路を構成
した回路図である。図9は、図8のパワートランジスタ
X1,X2,Y1,Y2のON動作を示す波形図であ
り、ON時間はパワートランジスタの通電時間である。
図10は、図8のインバータ回路において、通電時間が
全く同じ(例えばX1とY1,X2とY2)パワートラ
ンジスタのベース板1aの各素子の真下の位置に挿入さ
れた各熱電対を、出力が加え合さるように直列に接続し
て熱電対群51を構成したことを示す図である。なお、
図6と図10ではパワートランジスタの配線は図示を省
略した。
【0033】上記のように構成した第3実施例による故
障検出装置の動作を図8、図9、図10を用いて説明す
る。例えば、図8に示すパワートランジスタX1とY
1、X2とY2は、図9に示す様に通電(ON)時間は
全く等しく動作する。この通電時間の等しいパワートラ
ンジスタの、夫々の真下の位置に挿入された熱電対を、
図10に示す様に出力が加え合さるように直列に接続
し、その出力を故障信号出力及び故障表示回路11に接
続し、その出力をレーザ発振器制御回路3に接続するこ
とにより、第2実施例と同様の動作を行う。なお、この
実施例は、通電時間の全く等しいパワートランジスタ同
士を単位として、即ち、X1とY1、X2とY2を単位
として故障が表示され、電源動作を停止させる。
【0034】次に、第4実施例を図11について説明す
る。この第4実施例は、図11に示すように、パワート
ランジスタX1の熱電対5aとパワートランジスタX2
の熱電対5bとの出力が逆極性で加わるように直列に接
続して熱電対群51を構成し、設定器7と比較器8を夫
々1回路追加したものである。なお、パワートランジス
タY1及びY2についても同様の構成になっており、そ
の故障信号は制御回路3へ入力されている。以上のよう
な構成において、熱電対群51は正常なとき、正負いず
れかの低い電圧を出力し、パワートランジスタ内の回路
11あるいは回路12のいずれかが故障した場合は、熱
電対群51の出力は正負いずれかの高い値となり、正・
負いずれかに設定された2つの設定器のどちらかの値よ
り大きくなった際、比較器は反転し、以下第2実施例と
同様の動作をする。
【0035】次に、第5実施例を図12について説明す
る。この第5実施例は、第4実施例と同様に、熱電対の
出力が逆極性で加わるように直列に接続したものである
が、第5実施例は図12に示すように、通電時間が等し
いパワートランジスタ同士、つまり2組のブリッジアー
ムからなるブリッジ回路の各ブリッジアームの上下2個
のトランジスタチップの上同士及び下同士の熱電対を直
列に接続して熱電対群51を構成したものである。な
お、図12は、上同士についてのみ図示してある。設定
器7と比較器8を夫々1回路追加する点も第3実施例と
同じである。なお、図12ではパワートランジスタX2
及びY2への回路の接続並びに放熱フィンの図示は省略
してある。この第5実施例によれば、通電時間の全く等
しいパワートランジスタの温度差を検出するので、正常
なとき熱電対の出力はほぼ零であり、出力がほぼ零でな
い場合は、パワートランジスタの故障による発熱か、動
作をしていない状態である。従って、インバータ回路の
出力の非対称性を検出でき、負荷であるトランスの偏磁
を防止できる。
【0036】次に、第6実施例について説明する。図1
3は第6実施例を説明する説明図である。図13におい
て、熱電対5aと5bはその出力が加え合わさるよう
に、導体15を介して直列に接続されている。15は導
体であるが、熱電対との接続点が熱電対の作用をしない
金属を用いる。この第6実施例によれば、熱電対5aの
+脚と導体15との接続点及び熱電対5bの−脚と導体
15との接続点は何れも、熱電対の作用をしない。従っ
て、熱電対5aと5bとを直接接続した場合、その接続
点が熱電対の作用をして室温を検出し、誤差を生ずる
が、この実施例では誤差の発生を防止できる。なお、導
体15の材料は、接続点が熱電対の作用をしない金属
を、熱電対の種類に応じて選定する。例えば、熱電対が
銅−コンスタンタンの場合に銅を使うことはできない。
また、導体15は図では板状になっているが、線であっ
てもよい。
【0037】
【発明の効果】この発明の第1発明は以上説明したとお
り、パワートランジスタのトランジスタチップが固定さ
れた金属板の中に配置された温度センサがトランジスタ
チップの温度を検出し、温度検出信号と予め設定したし
きい値とを比較して故障信号を出力し、この故障信号に
より電力変換装置の動作を停止させるから、簡単な装置
構成で、パワートランジスタが故障した場合直ちに他の
パワートランジスタを保護することができる。また、故
障信号に基づいてパワートランジスタの故障を表示する
から、故障したパワートランジスタの発見が容易であ
る。
【0038】この発明の第2発明は以上説明したとお
り、パワートランジスタの複数のトランジスタチップが
固定された金属板の中に各トランジスタチップの温度を
別々に検出する熱電対を配置し、該熱電対を複数個直列
に接続して熱電対群を構成し、この熱電対群がトランジ
スタチップの温度を検出し、温度検出信号と予め設定し
たしきい値とを比較して故障信号を出力し、この故障信
号により電力変換装置の動作を停止させるから、簡単な
装置構成で、パワートランジスタが故障した場合直ちに
他のパワートランジスタを保護することができる。ま
た、故障信号に基づいてパワートランジスタの故障をを
表示するから、故障したパワートランジスタの発見が容
易である。さらに、複数の熱電対出力を1個のアンプで
増幅できる。
【0039】この発明の第3発明は以上説明したとお
り、熱電対群は、電力変換装置を構成するフルブリッジ
回路の各ブリッジアームの上下2個のトランジスタチッ
プの上同士及び下同士で夫々熱電対の極性が逆極性とな
るように直列に接続されているから、通電時間の全く等
しいパワートランジスタの温度差を検出して、故障信号
を出力する。従って、第2発明の効果にくわえて、電力
変換回路の出力の非対称性を検出でき、負荷であるトラ
ンスの偏磁を防止できる。
【0040】この発明の第4発明は以上説明したとお
り、熱電対群が、複数の熱電対の出力が加え合わさるよ
うに導体を介して直列に接続されており、その導体は熱
電対との接続点が熱電対の作用をしない金属としたか
ら、第2発明の効果に加え、温度検出における誤差が生
じないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるパワートランジス
タの故障検出装置を示す構成図である。
【図2】この発明の第1実施例による故障検出装置をも
つ複数個のパワートランジスタを放熱フィンに実装した
説明図である。
【図3】この発明の第1実施例による故障検出装置の動
作を説明する各部の特性を示す線図である。
【図4】この発明の第1実施例の変形例を示す説明図で
ある。
【図5】この発明の第2実施例によるパワートランジス
タの故障検出装置を示す構成図である。
【図6】この発明の第2実施例による故障検出装置をも
つ複数個のパワートランジスタを放熱フィンに実装した
説明図である。
【図7】この発明の第2実施例による故障検出装置の動
作を説明する各部の特性を示す線図である。
【図8】この発明の第3実施例を説明するための回路図
である。
【図9】この発明の第3実施例を説明するための動作波
形図である。
【図10】この発明の第3実施例を説明する構成図であ
る。
【図11】この発明の第4実施例を示す構成図である。
【図12】この発明の第5実施例を説明する構成図であ
る。
【図13】この発明の第6実施例を説明する説明図であ
る。
【図14】従来のパワートランジスタの故障検出装置を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 パワートランジスタ 3 レーザ発振器制御回路 5 熱電対 6 アンプ 7 設定器 8 比較器 9 ラッチ回路 10 表示器 11 故障信号出力及び故障表示回路 51 熱電対群

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワートランジスタを電流制御素子とし
    て用いた電力変換装置と、 前記パワートランジスタのトランジスタチップが固定さ
    れた金属板の中に配置され、前記トランジスタチップの
    温度を検出する温度センサと、 この温度センサからの温度検出信号と異常を検出するた
    めに予め設定されたしきい値とを比較して、温度検出信
    号がしきい値を越えたとき故障信号を出力する故障信号
    出力回路と、 前記故障信号を受けて前記電力変換装置の動作を停止さ
    せる制御回路と、 前記故障信号を受けて動作し、パワートランジスタの故
    障を表示する表示器とを備えたパワートランジスタの故
    障検出装置。
  2. 【請求項2】 複数のトランジスタチップを内蔵したパ
    ワートランジスタを電流制御素子として用いた電力変換
    装置と、 前記パワートランジスタの複数のトランジスタチップが
    固定された金属板の中に、各トランジスタチップの温度
    を別々に検出する熱電対を配置し、該熱電対を複数個直
    列に接続してなる熱電対群と、 この熱電対群からの温度検出信号と異常を検出するため
    に予め設定されたしきい値とを比較して、温度検出信号
    がしきい値を越えたとき故障信号を出力する故障信号出
    力回路と、 前記故障信号を受けて前記電力変換装置の動作を停止さ
    せる制御回路と、前記故障信号を受けて動作し、パワー
    トランジスタの故障を表示する表示器とを備えたパワー
    トランジスタの故障検出装置。
  3. 【請求項3】 電力変換装置は、2個のパワートランジ
    スタを用いて2組のブリッジアームからなるフルブリッ
    ジ回路で構成されており、 各パワートランジスタは、前記フルブリッジ回路の1組
    のブリッジアームを構成する上下2個のトランジスタチ
    ップを内蔵しており、 熱電対群は、前記上下2個のトランジスタチップの上同
    士及び下同士で夫々熱電対の極性が逆極性となるように
    直列に接続されていることを特徴とした請求項2記載の
    パワートランジスタの故障検出装置。
  4. 【請求項4】 熱電対群は、複数の熱電対の出力が加え
    合わさるように導体を介して直列に接続されており、か
    つ前記導体は熱電対との接続点が熱電対の作用をしない
    金属としたことを特徴とする請求項2記載のパワートラ
    ンジスタの故障検出装置。
JP16058691A 1991-07-01 1991-07-01 パワートランジスタの故障検出装置 Pending JPH0515050A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997033359A1 (fr) * 1996-03-07 1997-09-12 Seiko Epson Corporation Moteur et son procede de fabrication
CN108804365A (zh) * 2017-04-26 2018-11-13 上海芯龙半导体技术股份有限公司 用于通用串行总线上的实现温度开关功能的集成电路

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