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JPH0567944A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

Info

Publication number
JPH0567944A
JPH0567944A JP25433291A JP25433291A JPH0567944A JP H0567944 A JPH0567944 A JP H0567944A JP 25433291 A JP25433291 A JP 25433291A JP 25433291 A JP25433291 A JP 25433291A JP H0567944 A JPH0567944 A JP H0567944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
delay
filter
signal
delay circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25433291A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Tamura
孝彦 田村
Satoshi Miura
悟司 三浦
Kyoichi Murakami
恭一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP25433291A priority Critical patent/JPH0567944A/ja
Publication of JPH0567944A publication Critical patent/JPH0567944A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基盤上に集積されるフィルター回路の
通過周波数特性が基準信号により設計値に制御されるよ
うにする。 【構成】 基準信号fSCを出力する同期発振器11、こ
の基準信号を遅延するダミーの遅延回路13を位相比較
器12に入力し、その位相差信号で遅延回路13をコン
トロールして遅延量が1/4fSCとなる制御信号iS
得る。制御信号iS は同一基盤上に集積されている他の
フィルター回路16A,16B,16Cにもそれぞれ供
給され、これらのフィルター回路の通過周波数特性(遅
延量)も自動的に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基盤上に形成する
回路に関わり、特に、半導体基盤上に抵抗及びコンデン
サからなる時定数によって、フイルタまたはそれに類似
する能動回路を集積形成する際に、有用な半導体集積回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワンチップのIC基盤上にトランジスタ
回路を形成するとともに、抵抗、およびコンデンサを接
続して多数のアナログフイルタ回路やイコライザ、また
は遅延回路を構成する集積回路は、電子機器を小型化す
るとともに、コストダウンを計ることができる。しかし
ながら、通常、半導体基盤上に集積形成される抵抗やコ
ンデンサは、そのインピーダンス値が極めて不安定であ
り、バラツキが多いため設計した条件の信号処理を行な
うことが極めて困難になるという問題がある。
【0003】そこで、フイルタや遅延回路等を集積回路
で形成する際に、特に周波数特性の精度が高いものが要
求される場合は、一般に抵抗素子及びコンデンサ等を回
路の外付け部品とし、所望の周波数特性を得るようにし
ているが、この場合は集積される回路が多くなると、外
付け用の外部端子が増大し回路構成が複雑になるととも
に、回路を形成する作業が煩雑になるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、現在の集積回
路は抵抗またはコンデンサ類を演算増幅器等の帰還回路
に取り込み、いわゆるアクティブな能動RC回路によっ
てフイルタ回路や、遅延回路を構成することが行なわれ
ている。このようなアクティブな能動RC回路は、帰還
条件や演算増幅器の作動条件を外部から供給する電圧ま
たは電流によって制御することにより、所望の周波数特
性を得ることができる。しかし、このような回路も各集
積回路毎に動作特性をコントロールする必要があり、実
際には電子機器に組み込んだ状態で再調整される場合も
生じる。そのため、電子機器の製造効率が向上しないと
いう問題があった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明はかかる問題点
を解消するために、基準信号が供給されているRC遅延
回路と、前記RC遅延回路の出力信号と前記基準信号の
位相を比較し、その位相差に対応する直流電流を検出す
る位相比較回路と、前記直流電流を前記RC遅延回路の
制御信号として帰還し、このRC遅延回路の遅延量が前
記基準信号周波数に対応して所定値となるようにコント
ロールする帰還回路を備え、前記各回路手段が構築され
ている集積回路内に所定の周波数通過特性を有する1乃
至2以上のRC能動回路を同時に集積し、このRC能動
回路の通過周波数特性が前記制御信号により自動調整さ
れるようにしたしたものである。
【0006】
【作用】同一基盤上に形成される拡散抵抗やコンデンサ
は相対的な誤差が極めて小さいものになる。したがっ
て、基準信号を遅延するダミーの遅延回路と、その出力
と元の基準信号の位相を比較することによって、IC基
盤上に形成された回路の抵抗値やコンデンサの絶対値か
らのずれ(誤差)を検出することができるから、このず
れに対応する信号を制御信号として同じ基盤上に形成さ
れている他の能動回路の作動電流をコントロールするこ
とにより、無調整でIC基盤上に構成されている能動回
路の周波数特性を設計値どうりに制御することことがで
きる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の半導体集積回路の一例を示す
ブロック図で、10は集積回路基盤、11はこの集積回
路基盤10に設けられている同期発振器(vco)、1
2は掛け算器で構成されている位相比較回路、13は後
で述べるように電流によって通過周波数特性が変化する
フイルター回路で、オールパスフイルター特性とするこ
とによりダミーの遅延回路として動作するようになされ
ている。14は前記位相比較回路12の出力から直流信
号成分を抽出するローパスフイルタ、15は電圧電流変
換器である。この電圧電流変換器15の出力は前記ダミ
ーの遅延回路13の制御信号iSとして帰還され、その
遅延量を基準信号の周期に対応して一定値となるように
コントロールしている。また、この制御信号iSは同じ
基盤上に形成されている他の能動回路16A,16B,
16C・・・・・・及び17にも、それぞれ制御電流i
Sとして供給され、これらの能動回路の通過周波数特性
をコントロールするようになされている。
【0008】なお、各能動回路16A,16B,16C
は、前記遅延回路13と同一の構成にするか、または、
同じ回路構成で異なる通過周波数特性を有する能動回路
(例えば、バイクワッド型のフイルタ)とすることがで
きる。また、同一基盤上に形成されている他の能動回路
17であっても、その周波数特性が電流比によって制御
できる場合は、本発明の半導体集積回路として適応する
ことができる。
【0009】図2は上記した遅延回路13の具体例を示
したもので、バイクワッド型のオールパスフイルタで構
成されている。以下、この回路の伝達関数を求め、その
伝達関数が電流I1,I2を所定の割合で可変することに
より、変化することを説明する。上記図2において第1
の差動増幅器を構成するトランジスタをQ1,Q2とし、
第2の差動増幅器を構成するトランジスタをQ34とす
る。そして第の1の差動増幅器の出力をV、第1、第2
の差動増幅器の差動エミッタ抵抗(交流エミッタ抵抗)
をR1,R2で示し、r1=r2とすると、
【数1】 上記数式1から伝達関数G(S)を求めると
【数2】 となる。
【0010】上記数式2はバイクワッド型フイルタにお
いて、分子,分母のSの項の絶対値が等しくなると全域
通過フイルターの伝達特性にすることができる。その一
般式は
【数3】 で示される。ただしω0、Qは
【数4】 となる。差動増幅器の差動エミッタ抵抗Rは、一般にそ
のトランジスタに流れるコレクタ電流ICの関数であ
り、次の数式5で近似することができる、
【数5】 但し、 q=クーロン常数 k=ボルツマン常数 T=絶対温度(単位K) Ic=トランジスタのコレクタ電流(単位mA) したがって、前記交流エミッタ抵抗R1,R2は図2の電
流源S1,S2を所定の割合で変化することにより変化
し、結果的にω0、およびQ変化することができ、以下
の述べる様に遅延量を変化させることができる。
【0011】すなわち、この回路の群遅延時間(グル−
プディレ−)はωに依存し、これをτ(ω)とすると、
【数6】 一方上記第3式でS=jωにすると、
【数7】 ω0 2−ω2=A ω0.ω/Q=Bに変換して整理する
【数8】 上記式の実数分と虚数分から位相角θを求めると、
【数9】 したがって、上記遅延時間τ(ω)は
【数10】 になる。
【0012】Qは前式(4)からコンデンサC1、C2
よび抵抗R1、R2の比で設定されるが、これらは半導体
基盤上で相対的な誤差がきわめて小さくすることができ
るから、例えば一定値Q=1とすることができる。ま
た、抵抗R1、R2は制御信号によって所定の割合を保っ
て変化することができ、この制御によって遅延回路13
の周波数波数ω0をωとなるようにコントロ−ルでき
る。すると、上式ではτ(ω0)=4・Q/ω0になる。
【0013】このようなダミーの遅延回路13を半導体
基盤上に形成し、図2に示すような基準信号源となる同
期発振器11から、例えば色副搬送波周波数であるω=
3.58MHZの信号を供給するとともに、その出力と
前記基準信号を掛算器12に入力する。上記二つの入力
をそれぞれ A=Cos(ωt+φ1) B=Cos(ωt+φ2) とすると、 A×B=Cos(2ωt+φ1+φ2)/2+Cos(φ1−φ2)/2 上式において第1項はローパスフイルタ14でカットさ
れるため、位相誤差として有効な成分は第2項の直流成
分が電圧電流変換器15に供給され、この電流がダミー
の遅延回路13をコントロールする。そして、前記した
ように遅延回路13の遅延量をコントロールし、前記式
の第2項が0、すなわちφ1ーφ2が90°になるように
制御する。そしてこの状態でフイードバックコントロー
ル系をロック状態にする。この状態が得られると。遅延
回路13の遅延量は 1/3.58MHZ×(90°/360°)=70nS の遅延を生じる回路になる。
【0014】また、他の能動回路16A.16B.16
Cが同じ回路構成で同一半導体基盤上に集積形成されて
いれば、これらの各能動回路も同じ制御電流iSを供給
すると70nSの遅延回路に設定されることになり、図
2の場合は総計が210nSの無調整の遅延回路とする
ことができる。また、このRC能動回路が図3に示すよ
うに6段の縦続接続とし、各回路の接続点の信号を係数
回路18(A〜D)を介して加算回路19に供給するよ
うに構成すると、いわゆるノッチフイルターを構成する
ことができる。このノッチフイルタの中心周波数はその
半周期が各遅延回路の2段分の遅延時間140nSの信
号、すなわち色副搬送波周波数fSCとなる。
【0015】なお、同一基盤上に形成された半導体回路
は、特に抵抗、またはコンデンサの絶対精度はバラツキ
が大きいが、その相対的な値のバラツキは極めて小さ
い。従って、制御信号によりダミーの遅延回路13が基
準信号に対応するして正確な遅延量を生じるように制御
されると、この制御信号を他の能動回路に供給すること
により、他の能動回路がフイルターとして設計されてい
るときでも、その通過周波数特性を自動的に設計値にコ
ントロールすることが可能になる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体集積
回路は、基準信号源とダミーの遅延回路の位相を比較
し、この位相誤差を解消するような制御信号を得るとと
もに、この制御信号によって、同一基盤上に設けられて
いる他の能動回路の通過周波数特性を調整するようにな
されているから、従来のように半導体集積回路に抵抗
や、コンデンサを外付して周波数特性を調整する必要が
ない。また、基準信号を供給することによって同一基盤
上に形成されている他の能動回路の通過周波数特性が所
定値となるようにコントロールされるため、フイルター
や、遅延回路、またはイコライザを半導体集積回路とし
てときに、無調整で所望の通過周波数特性を得ることが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の基本的なブロック図
である。
【図2】本発明の半導体集積回路に利用される遅延回路
の具体例を示す回路図である。
【図3】本発明を適用するノッチフイルタの説明図であ
る。
【符号の説明】
10 半導体集積回路基盤 11 同期発振器(VCO) 12 掛算器(位相比較器) 13 遅延回路(ダミ−のオ−ルパスフイルタ) 14 ロ−パスフイルタ 15 電圧電流変換器 16(A、B、C・・・) RC能動回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体集積回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基盤上に形成する
回路に関わり、特に、半導体基盤上に抵抗及びコンデン
サからなる時定数によって、フイルタまたはそれに類似
する能動回路を集積形成する際に、有用な半導体集積回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワンチップのIC基盤上にトランジスタ
回路を形成するとともに、抵抗、およびコンデンサを接
続して多数のアナログフイルタ回路やイコライザ、また
は遅延回路を構成する集積回路は、電子機器を小型化す
るとともに、コストダウンを計ることができる。しかし
ながら、通常、半導体基盤上に集積形成される抵抗やコ
ンデンサは、そのインピーダンスの絶対値にバラツキが
多く、また温度特性を持っている。従って設計した条件
の信号処理を行なうには、バラツキに対する調整が必要
であり、温特を極力抑えるために素子数の多い回路設計
が必要となってしまう。
【0003】そこで、フイルタや遅延回路等を集積回路
で形成する際に、特に周波数特性の精度が高いものが要
求される場合は、一般に抵抗素子及びコンデンサ等を回
路の外付け部品とし、さらに調整をすることによって所
望の周波数特性を得るようにしているが、この場合は集
積される回路が多くなると、外付け用の外部端子が増大
し回路構成が複雑になるとともに、回路を形成する作業
及び調整作業が煩雑になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、現在の集積回
路は抵抗またはコンデンサ類を演算増幅器等の帰還回路
に取り込み、遅延回路を含むフイルタ回路を構成するこ
とが行なわれている。このようなアクティブフィルター
回路は、帰還条件や演算増幅器の作動条件を外部から供
給する電圧または電流によって制御することにより、所
望の周波数特性を得ることができる。しかし、このよう
な回路も各集積回路毎に動作特性をコントロールする必
要があり、実際には電子機器に組み込んだ状態で再調整
する必要がある。そのため、電子機器の製造効率が向上
しないという問題があった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明はかかる問題点
を解消するために、基準信号が供給されている遅延回路
と、前記遅延回路の出力信号と前記基準信号の位相を比
較し、その位相差に対応する直流電流を検出する位相比
較回路と、前記直流電流を前記遅延回路の制御信号とし
て帰還し、この遅延回路の遅延量が前記基準信号周波数
に対応して所定値となるようにコントロールする帰還回
路を備え、前記各回路手段が構築されている集積回路内
に所定の周波数通過特性を有する1乃至2以上のフィル
ター回路を同時に集積し、このフィルター回路の通過周
波数特性が前記制御信号により自動調整されるようにし
たしたものである。
【0006】
【作用】同一基盤上に形成される拡散抵抗やコンデンサ
は相対的な誤差が極めて小さいものになる。したがっ
て、基準信号を遅延するダミーの遅延回路により遅延さ
れた信号と元の基準信号の位相を比較することによっ
て、IC基盤上に形成された回路の抵抗値やコンデンサ
の絶対値からのずれ(誤差)を検出することができ、ま
た、温特による誤差も随時検出できるので、これらのず
れに対応する信号を制御信号として同じ基盤上に形成さ
れている他のフィルター回路の作動電流をコントロール
することにより、無調整でIC基盤上に構成されている
フィルター回路の周波数特性を設計値どうりに制御する
ことことができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の半導体集積回路の一例を示す
ブロック図で、10は集積回路基盤、11はこの集積回
路基盤10に設けられている同期発振器(vco)、1
2は掛け算器で構成されている位相比較回路、13は後
で述べるように電流によって通過周波数特性が変化する
フイルター回路で、オールパスフイルター特性とするこ
とによりダミーの遅延回路として動作するようになされ
ている。14は前記位相比較回路12の出力から直流信
号成分を抽出するローパスフイルタ、15は電圧電流変
換器である。この電圧電流変換器15の出力は前記ダミ
ーの遅延回路13の制御信号iS として帰還され、その
遅延量を基準信号の周期に対応して一定値となるように
コントロールしている。また、この制御信号iS は同じ
基盤上に形成されている他のフィルター回路16A,1
6B,16C・・・・・・及び17にも、それぞれ制御
電流iSとして供給され、これらのフィルター回路の通
過周波数特性をコントロールするようになされている。
【0008】なお、各フィルター回路16A,16B,
16Cは、前記遅延回路13と同一の構成にするか、ま
たは、同じ回路構成で異なる通過周波数特性を有するフ
ィルター回路(例えば、バイクワッド型のフイルタ)と
することができる。また、同一基盤上に形成されている
他のフィルター回路17であっても、その周波数特性が
電流比によって制御できる場合は、本発明の半導体集積
回路として適応することができる。
【0009】図2は上記した遅延回路13の具体例を示
したもので、バイクワッド型のオールパスフイルタで構
成されている。以下、この回路の伝達関数を求め、その
伝達関数が電流I1 ,I2 を所定の割合で可変すること
により、変化することを説明する。上記図2において第
1の差動増幅器を構成するトランジスタをQ1 ,Q2
し、第2の差動増幅器を構成するトランジスタをQ3
4 とする。そして第の1の差動増幅器の出力をV、第
1、第2の差動増幅器の差動エミッタ抵抗をR1 ,R2
で示し、r1 =r2 =rとすると、
【数1】 上記数式1から伝達関数G(S)を求めると
【数2】 となる。
【0010】上記数式2はバイクワッド型フイルタにお
いて、分子,分母のSの項の絶対値が等しくなると全域
通過フイルターの伝達特性にすることができる。その一
般式は
【数3】 で示される。ただしω0 、Qは
【数4】 となる。差動増幅器の差動エミッタ抵抗Rは、一般にそ
のトランジスタに流れるコレクタ電流IC の関数であ
り、次の数式5で近似することができる、
【数5】 但し、 q=クーロン定数 k=ボルツマン定数 T=絶対温度(単位K) Ic=トランジスタのコレクタ電流(単位mA) したがって、前記差動エミッタ抵抗R1 ,R2 は図2の
電流源S1,S2を所定の割合で変化することにより変
化し、結果的にω0、およびQを変化することができ、
以下の述べる様に遅延量を変化させることができる。
【0011】すなわち、この回路の群遅延時間(グル−
プディレ−)はωに依存し、これをτ(ω)とすると、
【数6】 一方上記第3式でS=jωにすると、
【数7】 ω0 2−ω2 =A ω0 .ω/Q=Bに変換して整理す
ると
【数8】 上記式の実数分と虚数分から位相角θを求めると、
【数9】 したがって、上記遅延時間τ(ω)は
【数10】 になる。
【0012】Qは前式(4)からコンデンサC1 、C2
および差動エミッタ抵抗R1 、R2の比で設定される
が、これらは半導体基盤上で相対的な誤差がきわめて小
さくすることができるから、例えば一定値Q=1とする
ことができる。また、差動エミッタ抵抗R1 、R2 は制
御信号によって所定の割合を保って変化することがで
き、この制御によって遅延回路13の周波数波数ω0
ωとなるようにコントロ−ルできる。すると、上式では
τ(ω0 )=4・Q/ω0になる。
【0013】このようなダミーの遅延回路13を半導体
基盤上に形成し、図2に示すような基準信号源となる同
期発振器11から、例えば色副搬送波周波数であるω=
3.58MHZ ×2×π(rad)の信号を供給すると
ともに、その出力と前記基準信号を掛算器12に入力す
る。上記二つの入力をそれぞれ A=Cos(ωt+φ1 ) B=Cos(ωt+φ2 ) とすると、 A×B=Cos(2ωt+φ1 +φ2 )/2+Cos(φ1 −φ2 )/2 上式において第1項はローパスフイルタ14でカットさ
れるため、位相誤差として有効な成分は第2項の直流成
分が電圧電流変換器15に供給され、この電流がダミー
の遅延回路13をコントロールする。そして、前記した
ように遅延回路13の遅延量をコントロールし、前記式
の第2項が0、すなわちφ1 ーφ2 が90°になるよう
に制御する。そしてこの状態でフイードバックコントロ
ール系をロック状態にする。この状態が得られると。遅
延回路13の遅延量は 1/3.58MHZ×(90°/360°)=70nS の遅延を生じる回路になる。
【0014】また、他のフィルター回路16A.16
B.16Cが同じ回路構成で同一半導体基盤上に集積形
成されていれば、これらの各フィルター回路も同じ制御
電流iS を供給すると70nSの遅延回路に設定される
ことになり、図1の場合は総計が210nSの無調整の
遅延回路とすることができる。また、この遅延回路が図
3に示すように6段の縦続接続とし、各回路の接続点の
信号を係数回路18(A〜D)を介して加算回路19に
供給するように構成すると、いわゆるノッチフイルター
を構成することができる。このノッチフイルタの中心周
波数はその半周期が各遅延回路の2段分の遅延時間14
0nSの信号、すなわち色副搬送波周波数fSCとなる。
【0015】なお、同一基盤上に形成された半導体回路
は、特に抵抗、またはコンデンサの絶対精度はバラツキ
が大きいが、その相対的な値のバラツキは極めて小さ
い。従って、制御信号によりダミーの遅延回路13が基
準信号に対応するして正確な遅延量を生じるように制御
されると、この制御信号を他のフィルター回路に供給す
ることにより、その通過周波数特性を自動的に設計値に
コントロールすることが可能になる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体集積
回路は、基準信号源とダミーの遅延回路の位相を比較
し、この位相誤差を解消するような制御信号を得るとと
もに、この制御信号によって、同一基盤上に設けられて
いる他のフィルター回路の通過周波数特性を調整するよ
うになされているから、従来のように半導体集積回路に
抵抗や、コンデンサを外付して周波数特性を調整する必
要がない。また、基準信号を供給することによって同一
基盤上に形成されている他のフィルター回路の通過周波
数特性が所定値となるようにコントロールされるため、
遅延回路や各種フィルターを半導体集積回路としてとき
に、無調整で所望の通過周波数特性を得ることができ、
温特に対しても常に無調整で追従するという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の基本的なブロック図
である。
【図2】本発明の半導体集積回路に利用される遅延回路
の具体例を示す回路図である。
【図3】本発明を適用するノッチフイルタの説明図であ
る。
【符号の説明】 10 半導体集積回路基盤 11 同期発振器(VCO) 12 掛算器(位相比較器) 13 遅延回路(ダミ−のオ−ルパスフイルタ) 14 ロ−パスフイルタ 15 電圧電流変換器 16(A、B、C・・・) フィルター回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号が供給されているRC遅延回路
    と、前記RC遅延回路の出力信号と前記基準信号の位相
    を比較し、その位相差に対応する直流信号を検出する位
    相比較回路と、前記直流信号を前記RC遅延回路の制御
    信号として帰還し、このRC遅延回路の遅延量が前記基
    準信号周波数に対応して所定値となるようにコントロー
    ルする帰還回路を備え、 前記各回路手段が構築されている集積回路内に所定の周
    波数通過特性を有する1乃至2以上のRC能動回路を形
    成し、このRC能動回路の通過周波数特性が前記制御信
    号により制御されることによりRC能動回路の通過周波
    数特性が所定値となるように構成したことを特徴とする
    半導体集積回路。
JP25433291A 1991-09-06 1991-09-06 半導体集積回路 Pending JPH0567944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25433291A JPH0567944A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 半導体集積回路

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25433291A JPH0567944A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 半導体集積回路

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