JPH0571416A - 多気筒内燃機関の冷却水通路構造 - Google Patents
多気筒内燃機関の冷却水通路構造Info
- Publication number
- JPH0571416A JPH0571416A JP22900591A JP22900591A JPH0571416A JP H0571416 A JPH0571416 A JP H0571416A JP 22900591 A JP22900591 A JP 22900591A JP 22900591 A JP22900591 A JP 22900591A JP H0571416 A JPH0571416 A JP H0571416A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling water
- cylinder
- exhaust manifold
- water passage
- collecting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多気筒内燃機関の冷却水通路構造において、
各気筒間での燃焼室内の温度差を低減させて各気筒間で
安定した燃焼を得る。 【構成】 ウォータジャケット連絡通路52が各気筒1
a,1bの排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッ
ド7内を延びている。また、排気マニホルド集合部22
および触媒コンバータ24に近い気筒1aの排気ポート
20下方を横切って第1冷却水通路42がヘッド7内を
延びている。ラジエータから流出した冷却水が第1冷却
水通路42内に供給される。第1冷却水通路42から流
出した冷却水はシリンダブロック内を通ってウォータポ
ンプ内に流入する。ウォータポンプから送り出された冷
却水はシリンダブロックのウォータジャケットおよびウ
ォータジャケット連絡通路52を介して、シリンダヘッ
ド7のウォータジャケット内に流入し、次いでラジエー
タに導かれる。
各気筒間での燃焼室内の温度差を低減させて各気筒間で
安定した燃焼を得る。 【構成】 ウォータジャケット連絡通路52が各気筒1
a,1bの排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッ
ド7内を延びている。また、排気マニホルド集合部22
および触媒コンバータ24に近い気筒1aの排気ポート
20下方を横切って第1冷却水通路42がヘッド7内を
延びている。ラジエータから流出した冷却水が第1冷却
水通路42内に供給される。第1冷却水通路42から流
出した冷却水はシリンダブロック内を通ってウォータポ
ンプ内に流入する。ウォータポンプから送り出された冷
却水はシリンダブロックのウォータジャケットおよびウ
ォータジャケット連絡通路52を介して、シリンダヘッ
ド7のウォータジャケット内に流入し、次いでラジエー
タに導かれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒内燃機関の冷却水
通路構造に関する。
通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒内燃機関においてラジエータによ
り冷却された冷却水をウォータポンプによってシリンダ
ブロック内に形成されたウォータジャケット内に送り込
み、このウォータジャケットから流出した冷却水をシリ
ンダヘッド内に形成されたウォータジャケット内に流入
させ、このシリンダヘッド内のウォータジャケットから
流出した冷却水をラジエータ内に流入させて冷却水を循
環させるようにすると共に、各気筒の排気ポート周りに
冷却水通路を夫々形成し、シリンダブロックのウォータ
ジャケットから流出した冷却水の一部をこれら冷却水通
路内に流入させると共にこれら冷却水通路から流出した
冷却水をウォータポンプ内に流入させるようにした多気
筒内燃機関の冷却水通路構造が公知である(実開平1−
130047号公報参照)。この多気筒内燃機関の冷却
水通路構造では各気筒の排気ポート周りに夫々形成され
た冷却水通路内に冷却水を流通させることにより、排気
ガスの熱によって過熱されやすい各気筒の排気ポート周
りのシリンダヘッド部分を一様に冷却して各気筒の燃焼
室内が過度に高温になりすぎないようにしている。
り冷却された冷却水をウォータポンプによってシリンダ
ブロック内に形成されたウォータジャケット内に送り込
み、このウォータジャケットから流出した冷却水をシリ
ンダヘッド内に形成されたウォータジャケット内に流入
させ、このシリンダヘッド内のウォータジャケットから
流出した冷却水をラジエータ内に流入させて冷却水を循
環させるようにすると共に、各気筒の排気ポート周りに
冷却水通路を夫々形成し、シリンダブロックのウォータ
ジャケットから流出した冷却水の一部をこれら冷却水通
路内に流入させると共にこれら冷却水通路から流出した
冷却水をウォータポンプ内に流入させるようにした多気
筒内燃機関の冷却水通路構造が公知である(実開平1−
130047号公報参照)。この多気筒内燃機関の冷却
水通路構造では各気筒の排気ポート周りに夫々形成され
た冷却水通路内に冷却水を流通させることにより、排気
ガスの熱によって過熱されやすい各気筒の排気ポート周
りのシリンダヘッド部分を一様に冷却して各気筒の燃焼
室内が過度に高温になりすぎないようにしている。
【0003】また、直列多気筒内燃機関において排気マ
ニホルドの集合部が一端の気筒の更に外側に位置してい
る排気マニホルド構造が公知である(実開平3−454
14号公報参照)。この多気筒内燃機関では、排気マニ
ホルド集合部に近い気筒と排気マニホルド集合部から遠
く離れた気筒とが存在することになる。
ニホルドの集合部が一端の気筒の更に外側に位置してい
る排気マニホルド構造が公知である(実開平3−454
14号公報参照)。この多気筒内燃機関では、排気マニ
ホルド集合部に近い気筒と排気マニホルド集合部から遠
く離れた気筒とが存在することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高温の既燃
ガスが流通する排気マニホルド集合部は高温を呈し、各
気筒の燃焼室はこの排気マニホルド集合部から輻射され
る輻射熱を受けて加熱される。このとき、実開平3−4
5414号公報に記載された多気筒内燃機関のように排
気マニホルド集合部に近い気筒と排気マニホルド集合部
から遠く離れた気筒とを具備する内燃機関では、排気マ
ニホルド集合部に近い気筒の燃焼室が排気マニホルド集
合部から受ける輻射熱の方が排気マニホルド集合部から
遠く離れた気筒の燃焼室が排気マニホルド集合部から受
ける輻射熱よりも大きくなる。この場合に実開平1−1
30047号公報に記載された多気筒内燃機関のように
各気筒の排気ポート周りに夫々形成された冷却水通路内
に冷却水を流通させて各気筒の燃焼室を同様に冷却する
ようにすると、上述のように各気筒により輻射熱の受熱
量が異なるために各気筒間で燃焼室内の温度にばらつき
が生じてしまう。このように各気筒間で燃焼室内の温度
にばらつきが生じると、各気筒間でノッキング発生限界
の点火時期にばらつきが生じ、従って一番高温の気筒の
ノッキング発生限界に合わせて点火時期を遅角させなけ
ればならず、その結果機関出力トルクが低下してしまう
という問題が生ずる。また、各気筒毎に燃焼のばらつき
が生ずるので、NOX 等の排気エミッションの発生を安
定して低減させることが困難になるという問題も発生す
る。更に、シリンダヘッドおよびシリンダブロックに熱
応力が生じ、その結果吸排気弁と弁座間に偏摩耗が起き
たり、或いはピストンとシリンダボア間に偏摩耗が起き
たりする危険性がある。このように各気筒間で燃焼室内
の温度にばらつきが生じると種々の問題が発生する。
ガスが流通する排気マニホルド集合部は高温を呈し、各
気筒の燃焼室はこの排気マニホルド集合部から輻射され
る輻射熱を受けて加熱される。このとき、実開平3−4
5414号公報に記載された多気筒内燃機関のように排
気マニホルド集合部に近い気筒と排気マニホルド集合部
から遠く離れた気筒とを具備する内燃機関では、排気マ
ニホルド集合部に近い気筒の燃焼室が排気マニホルド集
合部から受ける輻射熱の方が排気マニホルド集合部から
遠く離れた気筒の燃焼室が排気マニホルド集合部から受
ける輻射熱よりも大きくなる。この場合に実開平1−1
30047号公報に記載された多気筒内燃機関のように
各気筒の排気ポート周りに夫々形成された冷却水通路内
に冷却水を流通させて各気筒の燃焼室を同様に冷却する
ようにすると、上述のように各気筒により輻射熱の受熱
量が異なるために各気筒間で燃焼室内の温度にばらつき
が生じてしまう。このように各気筒間で燃焼室内の温度
にばらつきが生じると、各気筒間でノッキング発生限界
の点火時期にばらつきが生じ、従って一番高温の気筒の
ノッキング発生限界に合わせて点火時期を遅角させなけ
ればならず、その結果機関出力トルクが低下してしまう
という問題が生ずる。また、各気筒毎に燃焼のばらつき
が生ずるので、NOX 等の排気エミッションの発生を安
定して低減させることが困難になるという問題も発生す
る。更に、シリンダヘッドおよびシリンダブロックに熱
応力が生じ、その結果吸排気弁と弁座間に偏摩耗が起き
たり、或いはピストンとシリンダボア間に偏摩耗が起き
たりする危険性がある。このように各気筒間で燃焼室内
の温度にばらつきが生じると種々の問題が発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、排気マニホルド集合部に近い気筒
と排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒とを具備す
る多気筒内燃機関において、排気マニホルド集合部に近
い気筒の排気ポート下方を横切ってシリンダヘッド内を
延びる第1の冷却水通路と、排気マニホルド集合部から
遠く離れた気筒の排気ポート下方を横切ってシリンダヘ
ッド内を延びる第2の冷却水通路とを具備し、第1冷却
水通路の断面積を第2冷却水通路の断面積よりも大きく
形成している。
めに本発明によれば、排気マニホルド集合部に近い気筒
と排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒とを具備す
る多気筒内燃機関において、排気マニホルド集合部に近
い気筒の排気ポート下方を横切ってシリンダヘッド内を
延びる第1の冷却水通路と、排気マニホルド集合部から
遠く離れた気筒の排気ポート下方を横切ってシリンダヘ
ッド内を延びる第2の冷却水通路とを具備し、第1冷却
水通路の断面積を第2冷却水通路の断面積よりも大きく
形成している。
【0006】更に、上記問題点を解決するために本発明
によれば、排気マニホルド集合部に近い気筒と排気マニ
ホルド集合部から遠く離れた気筒とを具備する多気筒内
燃機関において、排気マニホルド集合部に近い気筒の排
気ポート周りに第1の冷却水通路を形成すると共に排気
マニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポート周り
に第2の冷却水通路を形成し、ラジエータから流出した
冷却水を第1冷却水通路内に供給すると共に第1冷却水
通路から流出した冷却水を第2冷却水通路内に供給する
ようにしている。
によれば、排気マニホルド集合部に近い気筒と排気マニ
ホルド集合部から遠く離れた気筒とを具備する多気筒内
燃機関において、排気マニホルド集合部に近い気筒の排
気ポート周りに第1の冷却水通路を形成すると共に排気
マニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポート周り
に第2の冷却水通路を形成し、ラジエータから流出した
冷却水を第1冷却水通路内に供給すると共に第1冷却水
通路から流出した冷却水を第2冷却水通路内に供給する
ようにしている。
【0007】
【作用】排気マニホルド集合部に近い気筒の燃焼室は排
気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の燃焼室に比べ
て排気マニホルド集合部からの輻射熱をより多く受熱す
る。請求項1に記載の発明では、断面積が比較的大きい
第1冷却水通路内を流通する冷却水によって排気マニホ
ルド集合部に近い気筒の排気ポート周りのシリンダヘッ
ド領域が比較的大きく冷却され、一方断面積が比較的小
さい第2冷却水通路内を流通する冷却水によって排気マ
ニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポート周りの
シリンダヘッド領域が比較的小さく冷却される。斯くし
て、排気マニホルド集合部に近い気筒の燃焼室が排気マ
ニホルド集合部から遠く離れた気筒の燃焼室に比べて冷
却水によってより大きく冷却される。
気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の燃焼室に比べ
て排気マニホルド集合部からの輻射熱をより多く受熱す
る。請求項1に記載の発明では、断面積が比較的大きい
第1冷却水通路内を流通する冷却水によって排気マニホ
ルド集合部に近い気筒の排気ポート周りのシリンダヘッ
ド領域が比較的大きく冷却され、一方断面積が比較的小
さい第2冷却水通路内を流通する冷却水によって排気マ
ニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポート周りの
シリンダヘッド領域が比較的小さく冷却される。斯くし
て、排気マニホルド集合部に近い気筒の燃焼室が排気マ
ニホルド集合部から遠く離れた気筒の燃焼室に比べて冷
却水によってより大きく冷却される。
【0008】請求項2に記載の発明では、第1冷却水通
路内にはラジエータから流出した比較的低温の冷却水が
供給され、一方第2冷却水通路内には第1冷却水通路内
を流通して温度上昇した冷却水が供給される。従って排
気マニホルド集合部に近い気筒の排気ポート周りの領域
が排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポー
ト周りの領域に比べて冷却水によってより大きく冷却さ
れ、斯くして排気マニホルド集合部に近い気筒の燃焼室
が排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の燃焼室に
比べて冷却水によってより大きく冷却される。
路内にはラジエータから流出した比較的低温の冷却水が
供給され、一方第2冷却水通路内には第1冷却水通路内
を流通して温度上昇した冷却水が供給される。従って排
気マニホルド集合部に近い気筒の排気ポート周りの領域
が排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポー
ト周りの領域に比べて冷却水によってより大きく冷却さ
れ、斯くして排気マニホルド集合部に近い気筒の燃焼室
が排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の燃焼室に
比べて冷却水によってより大きく冷却される。
【0009】
【実用例】図1から図7に本発明を2気筒内燃機関に適
用した場合を示す。図1から図6を参照すると、1aは
1番気筒、1bは2番気筒、3はシリンダブロック、5
はシリンダブロック3内で往復動するピストン、7はシ
リンダブロック3上に固定されたシリンダヘッド、10
はシリンダヘッド7の内壁面とピストン5の頂面間に形
成された燃焼室を夫々示す。各気筒1a,1bのシリン
ダヘッド7内壁面の一側には一対の給気弁12が配置さ
れ、シリンダヘッド7内壁面の他側には3個の排気弁1
4が配置される。シリンダヘッド7内壁面の中心部には
点火栓16が配置され、一対の給気弁12側に位置する
シリンダヘッド7内壁面の周縁部には燃料噴射弁(図示
しない)が配置される。シリンダヘッド7内には給気弁
12に対して給気ポート18が形成され、排気弁14に
対して排気ポート20が形成される。各気筒1a,1b
の排気ポート20は排気マニホルド22に連結され、排
気マニホルド22は触媒コンバータ24を介して図示し
ない排気ダクトに連結される。また、図4において、2
6はシリンダヘッド7内に形成されたオイル室、28は
ブローバイガス通路を夫々示す。
用した場合を示す。図1から図6を参照すると、1aは
1番気筒、1bは2番気筒、3はシリンダブロック、5
はシリンダブロック3内で往復動するピストン、7はシ
リンダブロック3上に固定されたシリンダヘッド、10
はシリンダヘッド7の内壁面とピストン5の頂面間に形
成された燃焼室を夫々示す。各気筒1a,1bのシリン
ダヘッド7内壁面の一側には一対の給気弁12が配置さ
れ、シリンダヘッド7内壁面の他側には3個の排気弁1
4が配置される。シリンダヘッド7内壁面の中心部には
点火栓16が配置され、一対の給気弁12側に位置する
シリンダヘッド7内壁面の周縁部には燃料噴射弁(図示
しない)が配置される。シリンダヘッド7内には給気弁
12に対して給気ポート18が形成され、排気弁14に
対して排気ポート20が形成される。各気筒1a,1b
の排気ポート20は排気マニホルド22に連結され、排
気マニホルド22は触媒コンバータ24を介して図示し
ない排気ダクトに連結される。また、図4において、2
6はシリンダヘッド7内に形成されたオイル室、28は
ブローバイガス通路を夫々示す。
【0010】図1および図2に示されるように排気マニ
ホルド22の集合部22aおよび触媒コンバータ24は
1番気筒1a側に位置している。即ち、1番気筒1aと
2番気筒1bとを比較すると、1番気筒1aは排気マニ
ホルド集合部22aおよび触媒コンバータ24に近い位
置に配置されており、一方2番気筒1bは排気マニホル
ド集合部22aおよび触媒コンバータ24から遠く離れ
た位置に配置されている。排気マニホルド集合部22a
内には高温の排気ガスが流れるので、この排気ガスから
熱を受けて排気マニホルド集合部22aは高温を呈す
る。また、触媒コンバータ24は排気ガスと触媒との化
学反応熱により加熱されて高温を呈する。更に、本実施
例を2サイクル内燃機関に適用したときに燃料の吹き抜
けがある場合には、燃焼室10内を吹き抜けた燃料が排
気マニホルド22内や触媒コンバータ24内で燃焼せし
められ、その結果この燃焼熱により排気マニホルド集合
部22aや触媒コンバータ24が加熱される。斯くして
高温を呈する排気マニホルド集合部22aや触媒コンバ
ータ24からは熱が輻射される。このとき、排気マニホ
ルド集合部22aおよび触媒コンバータ24に近い1番
気筒1aの燃焼室10は、排気マニホルド集合部22a
および触媒コンバータ24から遠く離れた2番気筒1b
の燃焼室10に比べてより多くの輻射熱を受熱すること
になる。
ホルド22の集合部22aおよび触媒コンバータ24は
1番気筒1a側に位置している。即ち、1番気筒1aと
2番気筒1bとを比較すると、1番気筒1aは排気マニ
ホルド集合部22aおよび触媒コンバータ24に近い位
置に配置されており、一方2番気筒1bは排気マニホル
ド集合部22aおよび触媒コンバータ24から遠く離れ
た位置に配置されている。排気マニホルド集合部22a
内には高温の排気ガスが流れるので、この排気ガスから
熱を受けて排気マニホルド集合部22aは高温を呈す
る。また、触媒コンバータ24は排気ガスと触媒との化
学反応熱により加熱されて高温を呈する。更に、本実施
例を2サイクル内燃機関に適用したときに燃料の吹き抜
けがある場合には、燃焼室10内を吹き抜けた燃料が排
気マニホルド22内や触媒コンバータ24内で燃焼せし
められ、その結果この燃焼熱により排気マニホルド集合
部22aや触媒コンバータ24が加熱される。斯くして
高温を呈する排気マニホルド集合部22aや触媒コンバ
ータ24からは熱が輻射される。このとき、排気マニホ
ルド集合部22aおよび触媒コンバータ24に近い1番
気筒1aの燃焼室10は、排気マニホルド集合部22a
および触媒コンバータ24から遠く離れた2番気筒1b
の燃焼室10に比べてより多くの輻射熱を受熱すること
になる。
【0011】次に、図1から図7を参照して冷却水通路
構造について説明する。なお、図7は冷却水通路構造を
示す略示図である。図1から図7を参照すると、30は
ラジエータ、32はサーモスタット、34はウォータポ
ンプを夫々示す。図1および図4に示されるようにサー
モスタット32は、排気マニホルド集合部22aに近い
1番気筒1a側に位置するシリンダヘッド7端面上に取
り付けられている。一方、図6に示されるようにウォー
タポンプ34は、排気マニホルド集合部22aから遠く
離れた気筒1b側に位置するシリンダブロック3端面上
に取り付けられている。このウォータポンプ34はプー
リ36およびベルト(図示しない)を介して機関により
駆動される。
構造について説明する。なお、図7は冷却水通路構造を
示す略示図である。図1から図7を参照すると、30は
ラジエータ、32はサーモスタット、34はウォータポ
ンプを夫々示す。図1および図4に示されるようにサー
モスタット32は、排気マニホルド集合部22aに近い
1番気筒1a側に位置するシリンダヘッド7端面上に取
り付けられている。一方、図6に示されるようにウォー
タポンプ34は、排気マニホルド集合部22aから遠く
離れた気筒1b側に位置するシリンダブロック3端面上
に取り付けられている。このウォータポンプ34はプー
リ36およびベルト(図示しない)を介して機関により
駆動される。
【0012】ラジエータ30の流出口はホース38を介
して冷却水入口通路40に接続される。図1、図2、図
4、図5および図7に示されるようにシリンダヘッド7
内には、排気マニホルド集合部22aに近い気筒1aの
排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド7内を延
びる第1の冷却水通路42が形成される。図4および図
7に示されるように冷却水入口通路40はサーモスタッ
ト32を介して第1冷却水通路42に接続される。この
第1冷却水通路42は1番気筒1aと2番気筒1bとの
中間においてヘッドブロック連絡通路44に接続され、
このヘッドブロック連絡通路44は、シリンダブロック
3内に形成されたブロック内通路46およびウォータポ
ンプ入口通路48を介してウォータポンプ34の流入口
に接続される。
して冷却水入口通路40に接続される。図1、図2、図
4、図5および図7に示されるようにシリンダヘッド7
内には、排気マニホルド集合部22aに近い気筒1aの
排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド7内を延
びる第1の冷却水通路42が形成される。図4および図
7に示されるように冷却水入口通路40はサーモスタッ
ト32を介して第1冷却水通路42に接続される。この
第1冷却水通路42は1番気筒1aと2番気筒1bとの
中間においてヘッドブロック連絡通路44に接続され、
このヘッドブロック連絡通路44は、シリンダブロック
3内に形成されたブロック内通路46およびウォータポ
ンプ入口通路48を介してウォータポンプ34の流入口
に接続される。
【0013】シリンダブロック3内には各気筒1a,1
bの燃焼室10周りにブロック内ウォータジャケット5
0が形成されており、ウォータポンプ34の流出口はこ
のブロック内ウォータジャケット50に接続される。シ
リンダヘッド7内には第2の冷却水通路を構成するウォ
ータジャケット連絡通路52が形成されている。ブロッ
ク内ウォータジャケット50はウォータジャケット連絡
通路52を介してヘッド内ウォータジャケット54に接
続される。図2および図3に示されるように、ウォータ
ジャケット連絡通路52の一部は各気筒1a,1bの排
気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド7内を延び
ている。また、ウォータジャケット連絡通路52および
ヘッド内ウォータジャケット54は各気筒1a,1bに
関して均等に形成されている。従って、図2および図3
に示されるように排気ポート20下方を横切ってシリン
ダヘッド7内を延びる冷却水通路全体の断面積は、第1
冷却水通路42が形成されている分だけ排気マニホルド
集合部22aに近い気筒1a側の方が気筒1b側よりも
大きくなっている。なお、図2に示されるように第1冷
却水通路42はウォータジャケット連絡通路52よりも
外側、即ち排気マニホルド集合部22aに近い側に形成
されている。ヘッド内ウォータジャケット54は冷却水
出口通路56およびホース58を介してラジエータ30
の流入口に接続される。また、図4および図7に示され
るように第1冷却水通路42はサーモスタット32およ
びバイパス通路60を介してヘッド内ウォータジャケッ
ト54に接続される。
bの燃焼室10周りにブロック内ウォータジャケット5
0が形成されており、ウォータポンプ34の流出口はこ
のブロック内ウォータジャケット50に接続される。シ
リンダヘッド7内には第2の冷却水通路を構成するウォ
ータジャケット連絡通路52が形成されている。ブロッ
ク内ウォータジャケット50はウォータジャケット連絡
通路52を介してヘッド内ウォータジャケット54に接
続される。図2および図3に示されるように、ウォータ
ジャケット連絡通路52の一部は各気筒1a,1bの排
気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド7内を延び
ている。また、ウォータジャケット連絡通路52および
ヘッド内ウォータジャケット54は各気筒1a,1bに
関して均等に形成されている。従って、図2および図3
に示されるように排気ポート20下方を横切ってシリン
ダヘッド7内を延びる冷却水通路全体の断面積は、第1
冷却水通路42が形成されている分だけ排気マニホルド
集合部22aに近い気筒1a側の方が気筒1b側よりも
大きくなっている。なお、図2に示されるように第1冷
却水通路42はウォータジャケット連絡通路52よりも
外側、即ち排気マニホルド集合部22aに近い側に形成
されている。ヘッド内ウォータジャケット54は冷却水
出口通路56およびホース58を介してラジエータ30
の流入口に接続される。また、図4および図7に示され
るように第1冷却水通路42はサーモスタット32およ
びバイパス通路60を介してヘッド内ウォータジャケッ
ト54に接続される。
【0014】サーモスタット32は温間運転時には冷却
水入口通路40と第1冷却水通路42とを連通させると
共に、バイパス通路60を閉鎖してヘッド内ウォータジ
ャケット54と第1冷却水通路42との連通を遮断す
る。一方、冷間運転時にはサーモスタット32は冷却水
入口通路40と第1冷却水通路42との連通を遮断する
と共に、バイパス通路60を開放してヘッド内ウォータ
ジャケット54と第1冷却水通路42とを連通させる。
水入口通路40と第1冷却水通路42とを連通させると
共に、バイパス通路60を閉鎖してヘッド内ウォータジ
ャケット54と第1冷却水通路42との連通を遮断す
る。一方、冷間運転時にはサーモスタット32は冷却水
入口通路40と第1冷却水通路42との連通を遮断する
と共に、バイパス通路60を開放してヘッド内ウォータ
ジャケット54と第1冷却水通路42とを連通させる。
【0015】次に、温間運転時における冷却水の流れお
よび冷却水による冷却作用について説明する。温間運転
時には、ラジエータ30により冷却されてラジエータ3
0から流出した冷却水が、排気マニホルド集合部22a
に近い気筒1aの排気ポート20の下方に形成された第
1冷却水通路42内に流入する。この第1冷却水通路4
2内を流通する冷却水によって、排気マニホルド集合部
22aに近い気筒1aの排気ポート20の周りのシリン
ダヘッド7部分が冷却され、斯くして気筒1aの燃焼室
10が冷却される。一方、冷却水は排気ポート20内を
流れる高温の排気ガスがもつ熱により加熱されて冷却水
の温度が上昇する。
よび冷却水による冷却作用について説明する。温間運転
時には、ラジエータ30により冷却されてラジエータ3
0から流出した冷却水が、排気マニホルド集合部22a
に近い気筒1aの排気ポート20の下方に形成された第
1冷却水通路42内に流入する。この第1冷却水通路4
2内を流通する冷却水によって、排気マニホルド集合部
22aに近い気筒1aの排気ポート20の周りのシリン
ダヘッド7部分が冷却され、斯くして気筒1aの燃焼室
10が冷却される。一方、冷却水は排気ポート20内を
流れる高温の排気ガスがもつ熱により加熱されて冷却水
の温度が上昇する。
【0016】次いで冷却水はウォータポンプ34を介し
てブロック内ウォータジャケット50内に供給される。
この各気筒1a,1bのシリンダボア周りに形成された
ブロック内ウォータジャケット50内を流通する冷却水
によって各気筒1a,1bの燃焼室10が同様に冷却さ
れる。一方、冷却水は燃焼室10から熱を受けて冷却水
の温度が更に上昇する。
てブロック内ウォータジャケット50内に供給される。
この各気筒1a,1bのシリンダボア周りに形成された
ブロック内ウォータジャケット50内を流通する冷却水
によって各気筒1a,1bの燃焼室10が同様に冷却さ
れる。一方、冷却水は燃焼室10から熱を受けて冷却水
の温度が更に上昇する。
【0017】次いで冷却水は各気筒1a,1bの燃焼室
10、給気ポート18および排気ポート20の周りに形
成された複数個のウォータジャケット連絡通路52を介
してヘッド内ウォータジャケット54内に供給される。
これらウォータジャケット連絡通路52内およびヘッド
内ウォータジャケット54内を流通する冷却水によっ
て、各気筒1a,1bの排気ポート20および給気ポー
ト18周りのシリンダヘッド7部分、および各気筒1
a,1bの燃焼室10が同様に冷却される。一方、冷却
水は各気筒1a,1bの排気ポート20や燃焼室10か
ら熱を受けて冷却水の温度が更に上昇する。次いで、ヘ
ッド内ウォータジャケット54から流出した冷却水はラ
ジエータ30内に流入し、ラジエータ30により冷却水
が冷却される。
10、給気ポート18および排気ポート20の周りに形
成された複数個のウォータジャケット連絡通路52を介
してヘッド内ウォータジャケット54内に供給される。
これらウォータジャケット連絡通路52内およびヘッド
内ウォータジャケット54内を流通する冷却水によっ
て、各気筒1a,1bの排気ポート20および給気ポー
ト18周りのシリンダヘッド7部分、および各気筒1
a,1bの燃焼室10が同様に冷却される。一方、冷却
水は各気筒1a,1bの排気ポート20や燃焼室10か
ら熱を受けて冷却水の温度が更に上昇する。次いで、ヘ
ッド内ウォータジャケット54から流出した冷却水はラ
ジエータ30内に流入し、ラジエータ30により冷却水
が冷却される。
【0018】このように、ラジエータ30によって冷却
された冷却水によりまず初めに、排気マニホルド集合部
22aおよび触媒コンバータ24に近い気筒1aの燃焼
室10が冷却される。次いで、幾分温度上昇した冷却水
により各気筒1a,1bの燃焼室10が同様の条件で冷
却される。従って、排気マニホルド集合部22aに近い
気筒1aの燃焼室10は、排気マニホルド集合部22a
から遠く離れた気筒1bの燃焼室10に比べて冷却水に
よってより大きく冷却されることになる。また、上述し
たように排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド
7内を延びる冷却水通路全体の断面積は、排気マニホル
ド集合部22aに近い気筒1a側の方がもう一方の気筒
1b側よりも第1冷却水通路42が形成されている分だ
け大きくなっている。従ってこの冷却水通路断面積の差
によっても、排気マニホルド集合部22aに近い気筒1
aの燃焼室10は、排気マニホルド集合部22aから遠
く離れた気筒1bの燃焼室10に比べて冷却水によって
より大きく冷却される。一方、上述のように排気マニホ
ルド集合部22aに近い気筒1aの燃焼室10は、排気
マニホルド集合部22aから遠く離れた気筒1bの燃焼
室10に比べて、排気マニホルド集合部22aおよび触
媒コンバータ24から輻射される輻射熱をより多く受熱
する。斯くして本実施例では輻射熱をより多く受熱する
気筒1aの燃焼室10が冷却水によってより大きく冷却
される。従って各気筒1a,1b間での燃焼室10内の
温度のばらつきを低減することができる。その結果、各
気筒間で安定した燃焼が得られるのでNOX 等の排気エ
ミッションの発生を安定して低減させることができる。
また、特に高温を呈する気筒がなくなるのでノッキング
の発生が抑制され、従って点火時期を進角させて機関出
力トルクを増大させることができる。更に、シリンダヘ
ッド7およびシリンダブロック3に発生する熱応力が低
減されるので、給排気弁と弁座間に偏摩耗が起きたり或
いはピストンとシリンダボア間に偏摩耗が起きたりする
ことを防止できる。
された冷却水によりまず初めに、排気マニホルド集合部
22aおよび触媒コンバータ24に近い気筒1aの燃焼
室10が冷却される。次いで、幾分温度上昇した冷却水
により各気筒1a,1bの燃焼室10が同様の条件で冷
却される。従って、排気マニホルド集合部22aに近い
気筒1aの燃焼室10は、排気マニホルド集合部22a
から遠く離れた気筒1bの燃焼室10に比べて冷却水に
よってより大きく冷却されることになる。また、上述し
たように排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド
7内を延びる冷却水通路全体の断面積は、排気マニホル
ド集合部22aに近い気筒1a側の方がもう一方の気筒
1b側よりも第1冷却水通路42が形成されている分だ
け大きくなっている。従ってこの冷却水通路断面積の差
によっても、排気マニホルド集合部22aに近い気筒1
aの燃焼室10は、排気マニホルド集合部22aから遠
く離れた気筒1bの燃焼室10に比べて冷却水によって
より大きく冷却される。一方、上述のように排気マニホ
ルド集合部22aに近い気筒1aの燃焼室10は、排気
マニホルド集合部22aから遠く離れた気筒1bの燃焼
室10に比べて、排気マニホルド集合部22aおよび触
媒コンバータ24から輻射される輻射熱をより多く受熱
する。斯くして本実施例では輻射熱をより多く受熱する
気筒1aの燃焼室10が冷却水によってより大きく冷却
される。従って各気筒1a,1b間での燃焼室10内の
温度のばらつきを低減することができる。その結果、各
気筒間で安定した燃焼が得られるのでNOX 等の排気エ
ミッションの発生を安定して低減させることができる。
また、特に高温を呈する気筒がなくなるのでノッキング
の発生が抑制され、従って点火時期を進角させて機関出
力トルクを増大させることができる。更に、シリンダヘ
ッド7およびシリンダブロック3に発生する熱応力が低
減されるので、給排気弁と弁座間に偏摩耗が起きたり或
いはピストンとシリンダボア間に偏摩耗が起きたりする
ことを防止できる。
【0019】なお、排気マニホルド集合部22aに近い
気筒1aと、排気マニホルド集合部22aおよび触媒コ
ンバータ24との間に熱遮断部材を配置して各気筒1
a,1b間での輻射熱の受熱量のばらつきを緩和するこ
とも考えられるが、このようにするとエンジンルーム内
が加熱されてしまうという問題が発生する。また、図1
から図6に示す実施例ではサーモスタット32、第1冷
却水通路42、ヘッドブロック連絡通路44、ブロック
内通路46、ウォータポンプ入口通路48、ウォータポ
ンプ34、およびバイパス通路60がすべてシリンダヘ
ッド7内およびシリンダブロック3内に組み込まれてい
る。このようにサーモスタット32からウォータポンプ
34までの冷却水通路をシリンダヘッド7内およびシリ
ンダブロック3内にビルトインすることにより、サーモ
スタット32とウォータポンプ34とを別体のホースで
接続する場合に比べて冷却水通路構造全体をコンパクト
に形成することができる。
気筒1aと、排気マニホルド集合部22aおよび触媒コ
ンバータ24との間に熱遮断部材を配置して各気筒1
a,1b間での輻射熱の受熱量のばらつきを緩和するこ
とも考えられるが、このようにするとエンジンルーム内
が加熱されてしまうという問題が発生する。また、図1
から図6に示す実施例ではサーモスタット32、第1冷
却水通路42、ヘッドブロック連絡通路44、ブロック
内通路46、ウォータポンプ入口通路48、ウォータポ
ンプ34、およびバイパス通路60がすべてシリンダヘ
ッド7内およびシリンダブロック3内に組み込まれてい
る。このようにサーモスタット32からウォータポンプ
34までの冷却水通路をシリンダヘッド7内およびシリ
ンダブロック3内にビルトインすることにより、サーモ
スタット32とウォータポンプ34とを別体のホースで
接続する場合に比べて冷却水通路構造全体をコンパクト
に形成することができる。
【0020】次に、冷間運転時における冷却水の流れお
よび冷却水の作用について説明する。冷間運転時には上
述のようにサーモスタット32は冷却水入口通路40と
第1冷却水通路42との連通を遮断すると共に、バイパ
ス通路60を開放してヘッド内ウォータジャケット54
と第1冷却水通路42とを連通させる。従って、冷却水
はラジエータ30を介さずに機関本体内だけで循環する
ことになる。本実施例ではサーモスタット32からウォ
ータポンプ34までの冷却水通路部分がビルトイン構造
になっており、従って冷却水はこの冷却水通路部分内を
流通するときにも機関本体から熱を受けて加熱される。
従って、この冷却水通路部分が別体のホースで構成され
ている場合に比べて冷却水の温度上昇が促進される。そ
の結果、機関全体の暖機を迅速に行うことができる。ま
た、排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド7内
を延びる冷却水通路全体の断面積は気筒1a側の方が気
筒1b側よりも大きい。従って冷間運転時においても温
間運転時と同様に各気筒1a,1b間での燃焼室10内
の温度のばらつきを低減させることができる。
よび冷却水の作用について説明する。冷間運転時には上
述のようにサーモスタット32は冷却水入口通路40と
第1冷却水通路42との連通を遮断すると共に、バイパ
ス通路60を開放してヘッド内ウォータジャケット54
と第1冷却水通路42とを連通させる。従って、冷却水
はラジエータ30を介さずに機関本体内だけで循環する
ことになる。本実施例ではサーモスタット32からウォ
ータポンプ34までの冷却水通路部分がビルトイン構造
になっており、従って冷却水はこの冷却水通路部分内を
流通するときにも機関本体から熱を受けて加熱される。
従って、この冷却水通路部分が別体のホースで構成され
ている場合に比べて冷却水の温度上昇が促進される。そ
の結果、機関全体の暖機を迅速に行うことができる。ま
た、排気ポート20下方を横切ってシリンダヘッド7内
を延びる冷却水通路全体の断面積は気筒1a側の方が気
筒1b側よりも大きい。従って冷間運転時においても温
間運転時と同様に各気筒1a,1b間での燃焼室10内
の温度のばらつきを低減させることができる。
【0021】
【発明の効果】排気マニホルド集合部に近い気筒と排気
マニホルド集合部から遠く離れた気筒との間で燃焼室内
の温度差を低減することができる。その結果、各気筒間
で安定した燃焼を得ることができる。
マニホルド集合部から遠く離れた気筒との間で燃焼室内
の温度差を低減することができる。その結果、各気筒間
で安定した燃焼を得ることができる。
【図1】2気筒内燃機関のシリンダヘッドの底面図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線に沿ってみた断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿ってみた断面図であ
る。
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿ってみた断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿ってみた断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿ってみた断面図である。
【図7】冷却水通路構造を示す略示図である。
1a,1b…気筒 20…排気ポート 22…排気マニホルド 22a…排気マニホルド集合部 30…ラジエータ 32…サーモスタット 34…ウォータポンプ 42…第1の冷却水通路 50…ブロック内ウォータジャケット 52…ウォータジャケット連絡通路 54…ヘッド内ウォータジャケット
Claims (2)
- 【請求項1】 排気マニホルド集合部に近い気筒と排気
マニホルド集合部から遠く離れた気筒とを具備する多気
筒内燃機関において、排気マニホルド集合部に近い気筒
の排気ポート下方を横切ってシリンダヘッド内を延びる
第1の冷却水通路と、排気マニホルド集合部から遠く離
れた気筒の排気ポート下方を横切ってシリンダヘッド内
を延びる第2の冷却水通路とを具備し、上記第1冷却水
通路の断面積を上記第2冷却水通路の断面積よりも大き
く形成した多気筒内燃機関の冷却水通路構造。 - 【請求項2】 排気マニホルド集合部に近い気筒と排気
マニホルド集合部から遠く離れた気筒とを具備する多気
筒内燃機関において、排気マニホルド集合部に近い気筒
の排気ポート周りに第1の冷却水通路を形成すると共に
排気マニホルド集合部から遠く離れた気筒の排気ポート
周りに第2の冷却水通路を形成し、ラジエータから流出
した冷却水を第1冷却水通路内に供給すると共に第1冷
却水通路から流出した冷却水を第2冷却水通路内に供給
するようにした多気筒内燃機関の冷却水通路構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22900591A JPH0571416A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 多気筒内燃機関の冷却水通路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22900591A JPH0571416A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 多気筒内燃機関の冷却水通路構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0571416A true JPH0571416A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16885270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22900591A Pending JPH0571416A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 多気筒内燃機関の冷却水通路構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0571416A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6459460B1 (en) | 1998-04-03 | 2002-10-01 | Nec Corporation | Information display window of electronic appliance |
| JP2004092597A (ja) * | 2002-09-03 | 2004-03-25 | Mitsubishi Motors Corp | エンジンの冷却装置 |
| JP2005113887A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 内燃機関の冷却水路構造 |
| JP2012031846A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-02-16 | Mazda Motor Corp | 水冷式エンジンの冷却装置及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP22900591A patent/JPH0571416A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6459460B1 (en) | 1998-04-03 | 2002-10-01 | Nec Corporation | Information display window of electronic appliance |
| JP2004092597A (ja) * | 2002-09-03 | 2004-03-25 | Mitsubishi Motors Corp | エンジンの冷却装置 |
| JP2005113887A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 内燃機関の冷却水路構造 |
| US7930999B2 (en) | 2003-10-10 | 2011-04-26 | Nissan Motor Co., Ltd. | Cooling water passage structure of internal combustion engines |
| JP2012031846A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-02-16 | Mazda Motor Corp | 水冷式エンジンの冷却装置及びその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US10787952B2 (en) | Exhaust side block insert, cylinder block assembly including the same, and heat management system of engine including the same | |
| US7051685B2 (en) | Cylinder head with integrated exhaust manifold | |
| US4212270A (en) | Cooling system for an internal combustion engine | |
| JP6036668B2 (ja) | 多気筒エンジンの冷却構造 | |
| JP3775572B2 (ja) | 水冷式内燃機関 | |
| JP2781665B2 (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
| JP6079594B2 (ja) | 多気筒エンジンの冷却構造 | |
| US6830016B2 (en) | System and method for cooling an engine | |
| US6971378B2 (en) | Cylinder head having an internal exhaust gas recirculation passage | |
| JP4239623B2 (ja) | エンジンの冷却装置 | |
| JPH0571416A (ja) | 多気筒内燃機関の冷却水通路構造 | |
| JP2020041487A (ja) | 内燃機関本体 | |
| JPH0639085Y2 (ja) | エンジンのシリンダブロツク構造 | |
| US10858981B2 (en) | Water jacket of engine and engine cooling system having the same | |
| JP3885260B2 (ja) | エンジンの冷却装置 | |
| JP2560186B2 (ja) | 水冷式内燃機関の冷却装置 | |
| JP4411969B2 (ja) | エンジンの冷却装置 | |
| JPS58106122A (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
| JPH0718337B2 (ja) | 液冷併用空冷エンジンのシリンダヘッド冷却装置 | |
| JPH0128290Y2 (ja) | ||
| JPH0566219U (ja) | エンジンにおけるシリンダブロックの冷却装置 | |
| JPH0712665Y2 (ja) | 水冷エンジンの排気熱交換装置 | |
| JPH0740654Y2 (ja) | エンジンの冷却装置 | |
| JPS6139491B2 (ja) | ||
| JPS5852344Y2 (ja) | 3弁式シリンダヘツド |