JPH06118726A - 湿式トナーおよびその製造方法 - Google Patents
湿式トナーおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH06118726A JPH06118726A JP4271746A JP27174692A JPH06118726A JP H06118726 A JPH06118726 A JP H06118726A JP 4271746 A JP4271746 A JP 4271746A JP 27174692 A JP27174692 A JP 27174692A JP H06118726 A JPH06118726 A JP H06118726A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- wet toner
- toner
- resin
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Liquid Developers In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 画像流れのない湿式トナーを製造する。
【構成】 合成樹脂粒子を単独、もしくは着色剤を添加
した樹脂粒子を液状脂肪族炭化水素中に存在させた湿式
トナー中に、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム等の無機微粒子粉体を添加する。 【効果】 画像流れがなく、粒度分布幅が狭い湿式トナ
ーが得られる。
した樹脂粒子を液状脂肪族炭化水素中に存在させた湿式
トナー中に、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム等の無機微粒子粉体を添加する。 【効果】 画像流れがなく、粒度分布幅が狭い湿式トナ
ーが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電的潜像を、絶縁性の
液体中に分散したトナーによって現像する湿式トナー及
びその製造方法に関し、電子写真用、静電印刷用、情報
記録用として適した湿式トナー及びその製造方法に関す
る。
液体中に分散したトナーによって現像する湿式トナー及
びその製造方法に関し、電子写真用、静電印刷用、情報
記録用として適した湿式トナー及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】静電的に帯電した光半導体からなる感光
体を光によって露光して形成した静電的潜像を被転写体
に転写する画像の形成方法には、絶縁性の乾式トナーに
よって静電的潜像を現像し、トナーが付着した感光体表
面に被転写体を密着し、被転写体の背面からトナーの電
荷とは逆極性の直流コロナ放電を行い、トナーを被転写
体に吸引転写する方法があり、乾式の複写機において採
用されている。
体を光によって露光して形成した静電的潜像を被転写体
に転写する画像の形成方法には、絶縁性の乾式トナーに
よって静電的潜像を現像し、トナーが付着した感光体表
面に被転写体を密着し、被転写体の背面からトナーの電
荷とは逆極性の直流コロナ放電を行い、トナーを被転写
体に吸引転写する方法があり、乾式の複写機において採
用されている。
【0003】この方法は、装置が簡便である反面、被転
写体背面から与えるコロナ放電電荷を被転写体背面で良
好に保持し、かつ分離時の放電を起こさぬためには、被
転写体の電気抵抗を109 〜1012Ωcmの範囲内に保
持することが必要となり、環境湿度や被転写体が紙のよ
うな吸水性のものである場合には、紙の含有水分等の影
響を受けやすい欠点があり、また転写時にはトナー像の
乱れや地汚れ等が問題となっている。
写体背面から与えるコロナ放電電荷を被転写体背面で良
好に保持し、かつ分離時の放電を起こさぬためには、被
転写体の電気抵抗を109 〜1012Ωcmの範囲内に保
持することが必要となり、環境湿度や被転写体が紙のよ
うな吸水性のものである場合には、紙の含有水分等の影
響を受けやすい欠点があり、また転写時にはトナー像の
乱れや地汚れ等が問題となっている。
【0004】一方、湿式トナーにおいてはトナー粒子が
電気絶縁性液体中にあるため湿度の影響を受けにくく、
また転写時のトナー像の乱れや地汚れがないという利点
を持っている。
電気絶縁性液体中にあるため湿度の影響を受けにくく、
また転写時のトナー像の乱れや地汚れがないという利点
を持っている。
【0005】しかし、樹脂粒子を分散させた湿式トナー
は、転写効率が良く、クリーニング適性が良い等の利点
を持つ反面、トナー粒子の現像における接近集合時の粒
子凝集力が小さいため画像流れが生じることが問題とな
っており、またトナーの液体中での電荷を制御するため
に使用する電荷調整剤が過剰イオンとなり電気絶縁性液
体の電気抵抗を著しく低下させることも画像流れの原因
となっている。
は、転写効率が良く、クリーニング適性が良い等の利点
を持つ反面、トナー粒子の現像における接近集合時の粒
子凝集力が小さいため画像流れが生じることが問題とな
っており、またトナーの液体中での電荷を制御するため
に使用する電荷調整剤が過剰イオンとなり電気絶縁性液
体の電気抵抗を著しく低下させることも画像流れの原因
となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は粉砕媒体を使
用することなくサブミクロン単位の樹脂粒子が得られ、
また粒径分布の狭いものにできると共に、トナー粒子の
現像における接近集合化時の粒子凝集力が大きく、電気
絶縁性液体の電気抵抗を低下させることのない、画像流
れ等のトナー物性の改善された湿式トナー及びその製造
方法の提供を課題とする。
用することなくサブミクロン単位の樹脂粒子が得られ、
また粒径分布の狭いものにできると共に、トナー粒子の
現像における接近集合化時の粒子凝集力が大きく、電気
絶縁性液体の電気抵抗を低下させることのない、画像流
れ等のトナー物性の改善された湿式トナー及びその製造
方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の湿式トナーは、
合成樹脂粒子単独または着色剤を含有した合成樹脂粒子
を液状脂肪族炭化水素中に分散した湿式トナーにおい
て、画像流れ防止用の無機微粒子粉体を含有させた湿式
トナーである。
合成樹脂粒子単独または着色剤を含有した合成樹脂粒子
を液状脂肪族炭化水素中に分散した湿式トナーにおい
て、画像流れ防止用の無機微粒子粉体を含有させた湿式
トナーである。
【0008】また、合成樹脂粒子としてカルボシキル基
又はエステル基を有するオレフィン系樹脂粒子単独又は
着色剤を添加したカルボシキル基又はエステル基を有す
るオレフィン系樹脂粒子と、液状脂肪族炭化水素中にヒ
ドロキシカルボン酸エステルをモノマーとする3〜10
量体のポリヒドロキシカルボン酸エステルを存在させた
湿式トナーにおいて、画像流れ防止用の無機微粒子粉体
を存在させたものである。
又はエステル基を有するオレフィン系樹脂粒子単独又は
着色剤を添加したカルボシキル基又はエステル基を有す
るオレフィン系樹脂粒子と、液状脂肪族炭化水素中にヒ
ドロキシカルボン酸エステルをモノマーとする3〜10
量体のポリヒドロキシカルボン酸エステルを存在させた
湿式トナーにおいて、画像流れ防止用の無機微粒子粉体
を存在させたものである。
【0009】まず、本発明の湿式トナーにおける構成成
分について説明する。電気絶縁性液体である液状の脂肪
族炭化水素は、1010Ω・cm以上の体積抵抗を有し、湿
式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目的として
使用されるものであり、また、オレフィン系樹脂に対し
て溶解力が比較的小さいことが要求され、これにより湿
式トナーとしての劣化が防止される。
分について説明する。電気絶縁性液体である液状の脂肪
族炭化水素は、1010Ω・cm以上の体積抵抗を有し、湿
式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目的として
使用されるものであり、また、オレフィン系樹脂に対し
て溶解力が比較的小さいことが要求され、これにより湿
式トナーとしての劣化が防止される。
【0010】液状の脂肪族炭化水素としては、液状のn
−パラフィン系炭化水素、iso−パラフィン系炭化水
素、またはその混合物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が
挙げられる。特に好ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であ
り、例えばエクソン社製のアイソパーG、アイソパー
H、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM、アイ
ソパーV等を使用することが好ましい。これらはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂に対して殆ど溶解性を有しな
いものであり、例えばアイソパーHに対する樹脂の溶解
性は、25℃と65℃での溶解度差が0.001g/溶
媒ml以下である。湿式トナー保存時には、液状脂肪族炭
化水素は湿式トナーの全重量を基準に0.01〜80重
量%、好ましくは0.1〜50重量%存在させるとよ
く、この固型分濃度に濃縮された状態で保存するのが経
時変化がなく好ましい。尚、現像時における湿式トナー
としては固型分濃度が0.5〜2重量%となるように液
状脂肪族炭化水素で希釈して使用するとよく、これによ
り好ましい印刷物が得られる。
−パラフィン系炭化水素、iso−パラフィン系炭化水
素、またはその混合物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が
挙げられる。特に好ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であ
り、例えばエクソン社製のアイソパーG、アイソパー
H、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM、アイ
ソパーV等を使用することが好ましい。これらはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂に対して殆ど溶解性を有しな
いものであり、例えばアイソパーHに対する樹脂の溶解
性は、25℃と65℃での溶解度差が0.001g/溶
媒ml以下である。湿式トナー保存時には、液状脂肪族炭
化水素は湿式トナーの全重量を基準に0.01〜80重
量%、好ましくは0.1〜50重量%存在させるとよ
く、この固型分濃度に濃縮された状態で保存するのが経
時変化がなく好ましい。尚、現像時における湿式トナー
としては固型分濃度が0.5〜2重量%となるように液
状脂肪族炭化水素で希釈して使用するとよく、これによ
り好ましい印刷物が得られる。
【0011】オレフィン系樹脂としては、エチレン−酢
酸ビニル共重合体が好ましい。エチレン−酢酸ビニル共
重合体としては、商品名で挙げると、東ソー (株)製ウ
ルトラセン・シリーズ、例えば510X,515F,530,537,537
L,537S,525,520F, 540,540F,541,541L,625,630,630F,68
2,627,631,633,680,681,635,634,710,720,722,725,751,
750,760等、住友化学工業 (株)製スミテート・シリー
ズ、例えばDD-10,HA-20,HC-10,HE-10,KA-10,KA-20,KA-3
1,KC-10,KE-10,MB-11,RB-11 等、三井・デュポンポリケ
ミカル (株)製エバフレックス・シリーズ、例えば45X,
Y-W,150,210,220,250,260,310,360,410,420,450,460,55
0,560 等、日本合成工業(株)ソアグレン・シリーズ、
例えば BH,CH,CI,DH等、同ソアレックスシリーズ、例え
ば RBH,RCH,RDH等、武田薬品工業(株)デュミラン・シ
リーズ、例えばデュミランD-219 、D-229 、D-251S、C-
2280、C-2270、C-1590、C-1570、C-1550等が挙げられ
る。また、三菱油化 (株)製ユカロン−エバ、米国デュ
ポン社製エルパックス等を使用できる。
酸ビニル共重合体が好ましい。エチレン−酢酸ビニル共
重合体としては、商品名で挙げると、東ソー (株)製ウ
ルトラセン・シリーズ、例えば510X,515F,530,537,537
L,537S,525,520F, 540,540F,541,541L,625,630,630F,68
2,627,631,633,680,681,635,634,710,720,722,725,751,
750,760等、住友化学工業 (株)製スミテート・シリー
ズ、例えばDD-10,HA-20,HC-10,HE-10,KA-10,KA-20,KA-3
1,KC-10,KE-10,MB-11,RB-11 等、三井・デュポンポリケ
ミカル (株)製エバフレックス・シリーズ、例えば45X,
Y-W,150,210,220,250,260,310,360,410,420,450,460,55
0,560 等、日本合成工業(株)ソアグレン・シリーズ、
例えば BH,CH,CI,DH等、同ソアレックスシリーズ、例え
ば RBH,RCH,RDH等、武田薬品工業(株)デュミラン・シ
リーズ、例えばデュミランD-219 、D-229 、D-251S、C-
2280、C-2270、C-1590、C-1570、C-1550等が挙げられ
る。また、三菱油化 (株)製ユカロン−エバ、米国デュ
ポン社製エルパックス等を使用できる。
【0012】その他、ポリオレフィン樹脂を変性しカル
ボキシル基を導入したもの、一例を商品名で挙げると、
日本石油化学 (株)製Nポリマー、東燃石油化学 (株)
製東燃CMP−HAシリーズ、三菱油化 (株)製MOD
IC、製鉄化学工業 (株)製ザイクセン、三井東圧化学
(株)製ロンプライ、三井石油化学工業 (株)製アドマ
ー等、また、エチレンとアクリル酸との共重合体、商品
名で挙げるとダウケミカル社製ダウEAAコポリマー、
三菱油化(株)ユカロンEAA、三井・デュポンポリケ
ミカル(株)ニュクレル、住友化学(株)アクリフト
等、更に、エチレンとアクリル酸又はメタアクリル酸と
の共重合体、或いは更にそれらを架橋させたいわゆるア
イオノマー、商品名で挙げると米国デュポン社製サーリ
ン、三井・デュポンポリケミカル (株)製ハイミラン、
旭化成(株)製コーボレンラテックス等、BASF社製
EVA1ワックス添加、また、エチレンと酢酸ビニルと
の共重合体の部分ケン化物、商品名で挙げると、武田薬
品工業 (株)製デュミラン等、エチレンとアクリル酸エ
ステルとの共重合体、商品名で挙げると日本ユニカー
(株)製DPD−6169等、更に、カルボキシル性の
カルボニル基を含有するポリオレフィン系樹脂等を挙げ
ることができ、これらの樹脂を1種もしくは2種以上を
混ぜて使用することができる。
ボキシル基を導入したもの、一例を商品名で挙げると、
日本石油化学 (株)製Nポリマー、東燃石油化学 (株)
製東燃CMP−HAシリーズ、三菱油化 (株)製MOD
IC、製鉄化学工業 (株)製ザイクセン、三井東圧化学
(株)製ロンプライ、三井石油化学工業 (株)製アドマ
ー等、また、エチレンとアクリル酸との共重合体、商品
名で挙げるとダウケミカル社製ダウEAAコポリマー、
三菱油化(株)ユカロンEAA、三井・デュポンポリケ
ミカル(株)ニュクレル、住友化学(株)アクリフト
等、更に、エチレンとアクリル酸又はメタアクリル酸と
の共重合体、或いは更にそれらを架橋させたいわゆるア
イオノマー、商品名で挙げると米国デュポン社製サーリ
ン、三井・デュポンポリケミカル (株)製ハイミラン、
旭化成(株)製コーボレンラテックス等、BASF社製
EVA1ワックス添加、また、エチレンと酢酸ビニルと
の共重合体の部分ケン化物、商品名で挙げると、武田薬
品工業 (株)製デュミラン等、エチレンとアクリル酸エ
ステルとの共重合体、商品名で挙げると日本ユニカー
(株)製DPD−6169等、更に、カルボキシル性の
カルボニル基を含有するポリオレフィン系樹脂等を挙げ
ることができ、これらの樹脂を1種もしくは2種以上を
混ぜて使用することができる。
【0013】次に、ポリヒドロキシカルボン酸エステル
について説明する。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、樹脂粒子形成工程中に存在させると造粒調整機能を
有し、粒度分布の揃った樹脂粒子が得られる。また、樹
脂粒子ともその構造上親和性を有し、分散剤としても機
能する。
について説明する。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、樹脂粒子形成工程中に存在させると造粒調整機能を
有し、粒度分布の揃った樹脂粒子が得られる。また、樹
脂粒子ともその構造上親和性を有し、分散剤としても機
能する。
【0014】ポリヒドロキシカルボン酸エステルの重合
原料であるヒドロキシカルボン酸エステルは、下式で示
されるヒドロキシカルボン酸におけるカルボン酸がアル
キル、またはアラルキルエステル化されたもの、またア
ミド化されたもの、または金属塩とされたものである。
式 HO−X−COOH (式中、Xは少なくとも12
の炭素原子を含む2価の飽和または不飽和の脂肪族炭化
水素、または少なくとも6個の炭素原子を含む2価の芳
香族炭化水素で、またヒドロキシ基とカルボキシル基と
の間には少なくとも4個の炭素原子がある。) このようなヒドロキシカルボン酸としては、例えばリシ
ノール酸、10−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒド
ロキシステアリン酸、水素化されたヒマシ油脂肪酸(1
2−ヒドロキシステアリン酸に少量のステアリン酸とパ
ルミチン酸含有物)、16−ヒドロキシヘキサデカン
酸、15−ヒドロキシペンタデカン酸、12−ヒドロキ
シドデカン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキ
シ−1−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ
フェニル酢酸、3−ヒドロキシフェニル酢酸、4−ヒド
ロキシフェニル酢酸、および3−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオン酸などである。
原料であるヒドロキシカルボン酸エステルは、下式で示
されるヒドロキシカルボン酸におけるカルボン酸がアル
キル、またはアラルキルエステル化されたもの、またア
ミド化されたもの、または金属塩とされたものである。
式 HO−X−COOH (式中、Xは少なくとも12
の炭素原子を含む2価の飽和または不飽和の脂肪族炭化
水素、または少なくとも6個の炭素原子を含む2価の芳
香族炭化水素で、またヒドロキシ基とカルボキシル基と
の間には少なくとも4個の炭素原子がある。) このようなヒドロキシカルボン酸としては、例えばリシ
ノール酸、10−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒド
ロキシステアリン酸、水素化されたヒマシ油脂肪酸(1
2−ヒドロキシステアリン酸に少量のステアリン酸とパ
ルミチン酸含有物)、16−ヒドロキシヘキサデカン
酸、15−ヒドロキシペンタデカン酸、12−ヒドロキ
シドデカン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキ
シ−1−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ
フェニル酢酸、3−ヒドロキシフェニル酢酸、4−ヒド
ロキシフェニル酢酸、および3−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオン酸などである。
【0015】また、ヒドロキシカルボン酸の誘導体とし
ては、例えば12−ヒドロキシステアリン酸メチルエス
テル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエステル等
のヒドロキシカルボンアルキルエステル、12−ヒドロ
キシカルボン酸リチウム、12−ヒドロキシカルボン酸
アルミニウム等のヒドロキシカルボン酸の金属塩、また
ヒドロキシカルボン酸アマイド、硬化ヒマシ油等が挙げ
られる。
ては、例えば12−ヒドロキシステアリン酸メチルエス
テル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエステル等
のヒドロキシカルボンアルキルエステル、12−ヒドロ
キシカルボン酸リチウム、12−ヒドロキシカルボン酸
アルミニウム等のヒドロキシカルボン酸の金属塩、また
ヒドロキシカルボン酸アマイド、硬化ヒマシ油等が挙げ
られる。
【0016】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、上
記のヒドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類も
しくは触媒の存在下、部分鹸化することにより重合させ
て得られ、その重合形態としては分子間でのエステル化
によるもの、また分子内でのエステル化によるもの等の
種々の形態をとる。本発明におけるポリヒドロキシカル
ボン酸エステルにおける重合度は、3〜10量体が好ま
しく、淡灰褐色のワックス状物質である。その重合度が
3より小さいか、または10より大きいと、液状脂肪族
炭化水素と相溶性がなく、造粒工程に使用しても、樹脂
粒子の粒度分布は広く、所期のものは得られない。ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は、特に限定さ
れないが、樹脂重量あたり、0.01重量%〜200重
量%の割合で使用される。
記のヒドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類も
しくは触媒の存在下、部分鹸化することにより重合させ
て得られ、その重合形態としては分子間でのエステル化
によるもの、また分子内でのエステル化によるもの等の
種々の形態をとる。本発明におけるポリヒドロキシカル
ボン酸エステルにおける重合度は、3〜10量体が好ま
しく、淡灰褐色のワックス状物質である。その重合度が
3より小さいか、または10より大きいと、液状脂肪族
炭化水素と相溶性がなく、造粒工程に使用しても、樹脂
粒子の粒度分布は広く、所期のものは得られない。ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は、特に限定さ
れないが、樹脂重量あたり、0.01重量%〜200重
量%の割合で使用される。
【0017】次に、着色剤としては、公知の有機若しく
は無機の着色剤を使用することができる。ブラック系の
着色剤としては無機系のカ−ボンブラック、四三酸化
鉄、有機系のシアニンブラックが挙げられる。イエロー
系着色剤としては、無機系の黄鉛、カドミウムイエロ
ー、黄色酸化鉄、チタン黄、オーカー等が挙げられる。
また、難溶性金属塩(アゾレーキ)のアセト酢酸アニリ
ド系モノアゾ顔料としては、ハンザイエローG( C.I.N
o. pigment Yellow 1、以下、同様)、ハンザイエロー
10G( pigment Yellow 3)、ハンザイエローRN
( pigment Yellow 65)、ハンザブリリアントイエロ
ー5GX( pigment Yellow 74)、ハンザブリリアン
トイエロー10GX( pigment Yellow 98)、パーマ
ネントイエローFGL( pigment Yellow 97)、シム
ラレーキファストイエロー6G( pigment Yellow 13
3)、リオノールイエローK−2R( pigment Yellow
169)、またアセト酢酸アニリドジスアゾ顔料として
は、ジスアゾイエローG( pigment Yellow 12)、ジ
スアゾイエローGR( pigment Yellow 13)、ジスア
ゾイエロー5G( pigment Yellow 14)、ジスアゾイ
エロー8G( pigment Yellow 17)、ジスアゾイエロ
ーR( pigment Yellow 55)、パーマネントイエロー
HR( pigment Yellow 83)が挙げられる。
は無機の着色剤を使用することができる。ブラック系の
着色剤としては無機系のカ−ボンブラック、四三酸化
鉄、有機系のシアニンブラックが挙げられる。イエロー
系着色剤としては、無機系の黄鉛、カドミウムイエロ
ー、黄色酸化鉄、チタン黄、オーカー等が挙げられる。
また、難溶性金属塩(アゾレーキ)のアセト酢酸アニリ
ド系モノアゾ顔料としては、ハンザイエローG( C.I.N
o. pigment Yellow 1、以下、同様)、ハンザイエロー
10G( pigment Yellow 3)、ハンザイエローRN
( pigment Yellow 65)、ハンザブリリアントイエロ
ー5GX( pigment Yellow 74)、ハンザブリリアン
トイエロー10GX( pigment Yellow 98)、パーマ
ネントイエローFGL( pigment Yellow 97)、シム
ラレーキファストイエロー6G( pigment Yellow 13
3)、リオノールイエローK−2R( pigment Yellow
169)、またアセト酢酸アニリドジスアゾ顔料として
は、ジスアゾイエローG( pigment Yellow 12)、ジ
スアゾイエローGR( pigment Yellow 13)、ジスア
ゾイエロー5G( pigment Yellow 14)、ジスアゾイ
エロー8G( pigment Yellow 17)、ジスアゾイエロ
ーR( pigment Yellow 55)、パーマネントイエロー
HR( pigment Yellow 83)が挙げられる。
【0018】縮合アゾ顔料としては、クロモフタルイエ
ロー3G( pigment Yellow 93)、クロモフタルイエ
ロー6G( pigment Yellow 94)、クロモフタルイエ
ローGR( pigment Yellow 95)が挙げられる。更
に、ベンズイミダゾロン系モノアゾ顔料としては、ホス
タパームイエローH3G( pigment Yellow 154)、
ホスタパームイエローH4G( pigment Yellow 15
1)、ホスタパームイエローH2G( pigment Yellow
120)、ホスタパームイエローH6G( pigmentYell
ow 175)、ホスタパームイエローHLR( pigment
Yellow 156)が挙げられる。また、イソインドリノ
ン系顔料としては、イルガジンイエロー3RLTN( p
igment Yellow 110)、イルガジンイエロー2RL
T、イルガジンイエロー2GLT( pigment Yellow 1
09)、ファストゲンスーパーイエローGROH( pig
ment Yellow 137)、ファストゲンスーパーイエロー
GRO(pigment Yellow 110)、サンドリンイエロ
ー6GL( pigment Yellow 173)が挙げられ、その
他、スレン系顔料であるフラバントロン( pigment Yel
low 24)、アントラミリミジン( pigment Yellow 1
08)、フタロイルアミド型アントラキノン( pigment
Yellow 123)、ヘリオファストイエローE3R( p
igment Yellow 99)、金属錯体顔料であるアゾ系ニッ
ケル錯体顔料( pigment Green10)、ニトロソ系ニッ
ケル錯体顔料( pigment Yellow 153)、アゾメチン
系銅錯体顔料( pigment Yellow 117)、更にキノフ
タロン顔料であるフタルイミドキノフタロン顔料( pig
ment Yellow 138)等が挙げられる。
ロー3G( pigment Yellow 93)、クロモフタルイエ
ロー6G( pigment Yellow 94)、クロモフタルイエ
ローGR( pigment Yellow 95)が挙げられる。更
に、ベンズイミダゾロン系モノアゾ顔料としては、ホス
タパームイエローH3G( pigment Yellow 154)、
ホスタパームイエローH4G( pigment Yellow 15
1)、ホスタパームイエローH2G( pigment Yellow
120)、ホスタパームイエローH6G( pigmentYell
ow 175)、ホスタパームイエローHLR( pigment
Yellow 156)が挙げられる。また、イソインドリノ
ン系顔料としては、イルガジンイエロー3RLTN( p
igment Yellow 110)、イルガジンイエロー2RL
T、イルガジンイエロー2GLT( pigment Yellow 1
09)、ファストゲンスーパーイエローGROH( pig
ment Yellow 137)、ファストゲンスーパーイエロー
GRO(pigment Yellow 110)、サンドリンイエロ
ー6GL( pigment Yellow 173)が挙げられ、その
他、スレン系顔料であるフラバントロン( pigment Yel
low 24)、アントラミリミジン( pigment Yellow 1
08)、フタロイルアミド型アントラキノン( pigment
Yellow 123)、ヘリオファストイエローE3R( p
igment Yellow 99)、金属錯体顔料であるアゾ系ニッ
ケル錯体顔料( pigment Green10)、ニトロソ系ニッ
ケル錯体顔料( pigment Yellow 153)、アゾメチン
系銅錯体顔料( pigment Yellow 117)、更にキノフ
タロン顔料であるフタルイミドキノフタロン顔料( pig
ment Yellow 138)等が挙げられる。
【0019】また、マゼンタ系着色剤としては無機系の
カドミウムレッド、ベンガラ、銀朱、鉛丹、アンチモン
朱が挙げられる。また、アゾ系顔料のアゾレーキ系とし
ては、ブリリアントカーミン6B( pigment Red57:
1)、レーキレッド( pigment Red53:1)、パーマ
ネントレッドF5R( pigment Red48)、リソールレ
ッド( pigment Red49)、ペルシアオレンジ( pigme
nt Orange17)、クロセイオレンジ( pigment Orange
18)、ヘリオオレンジTD( pigment Orange1
9)、ピグメントスカーレット( pigment Red60:
1)、ブリリアントスカーレットG( pigment64:
1)、ヘリオレッドRMT( pigment Red51)、ボル
ドー10B( pigment Red63)、ヘリオボルドーBL
( pigment Red54)が挙げられ、また、不溶性アゾ系
(モノアゾ、ジスアゾ系、縮合アゾ系)としては、パラ
レッド( pigment Red1)、レーキレッド4R( pigme
nt Red3)、パーマネントオレンジ( pigment Orange
5)、パーマネントレッドFR2( pigment Red2)、
パーマネントレッドFRLL( pigment Red9)、パー
マネントレッドFGR( pigment Red112)、ブリリ
アントカーミンBS( pigment Red114)、パーマネ
ントカーミンFB( pigment Red5)、P.V.カーミ
ンHR( pigment Red150)、パーマネントカーミン
FBB( pigmentRed146)、ノバパームレッドF3
RK−F5RK( pigment Red170)、ノバパームレ
ッドHFG( pigment Orange38)、ノバパームレッ
ドHF4B( pigment Red187)、ノバパームオレン
ジHL.HL−70( pigment Orange36)、P.
V.カーミンHF4C( pigment Red185)、ホスタ
バームブラウンHFR( pigment Brown25)、バルカ
ンオレンジ( pigment Orange16)、ピラゾロンオレ
ンジ( pigment Orange13)、ピラゾロンレッド( pi
gment Red38)が挙げられ、更に、縮合アゾ顔料とし
てクロモフタールオレンジ4R( pigment Orange3
1)、クロモフタールスカーレットR( pigment Red1
66)、クロモフタールレッドBR( pigment Red14
4)が挙げられる。
カドミウムレッド、ベンガラ、銀朱、鉛丹、アンチモン
朱が挙げられる。また、アゾ系顔料のアゾレーキ系とし
ては、ブリリアントカーミン6B( pigment Red57:
1)、レーキレッド( pigment Red53:1)、パーマ
ネントレッドF5R( pigment Red48)、リソールレ
ッド( pigment Red49)、ペルシアオレンジ( pigme
nt Orange17)、クロセイオレンジ( pigment Orange
18)、ヘリオオレンジTD( pigment Orange1
9)、ピグメントスカーレット( pigment Red60:
1)、ブリリアントスカーレットG( pigment64:
1)、ヘリオレッドRMT( pigment Red51)、ボル
ドー10B( pigment Red63)、ヘリオボルドーBL
( pigment Red54)が挙げられ、また、不溶性アゾ系
(モノアゾ、ジスアゾ系、縮合アゾ系)としては、パラ
レッド( pigment Red1)、レーキレッド4R( pigme
nt Red3)、パーマネントオレンジ( pigment Orange
5)、パーマネントレッドFR2( pigment Red2)、
パーマネントレッドFRLL( pigment Red9)、パー
マネントレッドFGR( pigment Red112)、ブリリ
アントカーミンBS( pigment Red114)、パーマネ
ントカーミンFB( pigment Red5)、P.V.カーミ
ンHR( pigment Red150)、パーマネントカーミン
FBB( pigmentRed146)、ノバパームレッドF3
RK−F5RK( pigment Red170)、ノバパームレ
ッドHFG( pigment Orange38)、ノバパームレッ
ドHF4B( pigment Red187)、ノバパームオレン
ジHL.HL−70( pigment Orange36)、P.
V.カーミンHF4C( pigment Red185)、ホスタ
バームブラウンHFR( pigment Brown25)、バルカ
ンオレンジ( pigment Orange16)、ピラゾロンオレ
ンジ( pigment Orange13)、ピラゾロンレッド( pi
gment Red38)が挙げられ、更に、縮合アゾ顔料とし
てクロモフタールオレンジ4R( pigment Orange3
1)、クロモフタールスカーレットR( pigment Red1
66)、クロモフタールレッドBR( pigment Red14
4)が挙げられる。
【0020】また、縮合多環系顔料であるアントラキノ
ン顔料としてピランスロンオレンジ( pigment Orange
40)、アントアントロンオレンジ( pigment Orange
168)、ジアントラキノニルレッド( pigment Red1
77)が挙げられ、チオインジゴ系顔料としてチオイン
ジゴマゼンタ( pigment Violet38)、チオインジゴ
バイオレット( pigment Violet36)、チオインジゴ
レッド( pigment Red88)が挙げられ、ペリノン系顔
料としてペリノンオレンジ( pigment Orange43)が
挙げられ、更にペリレン系顔料として、ペリレンレッド
( pigment Red190)、ペリレンバーミリオン( pig
ment Red123)、ペリレンマルーン(pigment Red1
79)、ペリレンスカーレット( pigment Red14
9)、ペリレンレッド( pigment Red178)が挙げら
れ、キナクリドン系顔料としてキナクリドンレッド( p
igment Violet19)、キナクリドンマゼンタ( pigme
nt Red122)、キナクリドンマルーン( pigment Red
206)、キナクリドンスカーレット( pigment Red2
07)が挙げられ、その他、縮合多環顔料としてピロコ
リン系顔料、赤色系フルオルビン系顔料、染付けレーキ
系顔料(水溶性染料+沈殿剤→レーキ化固着)が挙げら
れる。
ン顔料としてピランスロンオレンジ( pigment Orange
40)、アントアントロンオレンジ( pigment Orange
168)、ジアントラキノニルレッド( pigment Red1
77)が挙げられ、チオインジゴ系顔料としてチオイン
ジゴマゼンタ( pigment Violet38)、チオインジゴ
バイオレット( pigment Violet36)、チオインジゴ
レッド( pigment Red88)が挙げられ、ペリノン系顔
料としてペリノンオレンジ( pigment Orange43)が
挙げられ、更にペリレン系顔料として、ペリレンレッド
( pigment Red190)、ペリレンバーミリオン( pig
ment Red123)、ペリレンマルーン(pigment Red1
79)、ペリレンスカーレット( pigment Red14
9)、ペリレンレッド( pigment Red178)が挙げら
れ、キナクリドン系顔料としてキナクリドンレッド( p
igment Violet19)、キナクリドンマゼンタ( pigme
nt Red122)、キナクリドンマルーン( pigment Red
206)、キナクリドンスカーレット( pigment Red2
07)が挙げられ、その他、縮合多環顔料としてピロコ
リン系顔料、赤色系フルオルビン系顔料、染付けレーキ
系顔料(水溶性染料+沈殿剤→レーキ化固着)が挙げら
れる。
【0021】シアン系着色剤としては、無機系の群青、
紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー等が挙げら
れ、またフタロシアニン系として、ファーストゲンブル
−BB( pigment Blue 15)、スミトン・シアニン・
ブルーHB( pigment Blue 15)、シアニンブルー5
020( pigment Blue 15:1)、スミカプリント・
シアニン・ブルーGN−O( pigment Blue 15)、フ
ァスト・スカイブルーA−612( pigment Blue 1
7)、シアニン・グリーンGB( pigment Green7)、
シアニングリーンS537−2Y( pigment Green3
6)、スミトン・ファストバイオレットRL( pigment
Violet23)が挙げられ、また、スレン系顔料である
インダントロンブルー(PB−60P,PB−22,P
B−21,PB−64)、塩基性染料レーキ顔料である
メチルバイオレット・リン・モリブデン酸レーキ(PV
−3)等が挙げられる。その他、上記着色剤の表面に樹
脂をコーティングしたいわゆる加工顔料と呼ばれる着色
剤も同様に使用することができる。
紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー等が挙げら
れ、またフタロシアニン系として、ファーストゲンブル
−BB( pigment Blue 15)、スミトン・シアニン・
ブルーHB( pigment Blue 15)、シアニンブルー5
020( pigment Blue 15:1)、スミカプリント・
シアニン・ブルーGN−O( pigment Blue 15)、フ
ァスト・スカイブルーA−612( pigment Blue 1
7)、シアニン・グリーンGB( pigment Green7)、
シアニングリーンS537−2Y( pigment Green3
6)、スミトン・ファストバイオレットRL( pigment
Violet23)が挙げられ、また、スレン系顔料である
インダントロンブルー(PB−60P,PB−22,P
B−21,PB−64)、塩基性染料レーキ顔料である
メチルバイオレット・リン・モリブデン酸レーキ(PV
−3)等が挙げられる。その他、上記着色剤の表面に樹
脂をコーティングしたいわゆる加工顔料と呼ばれる着色
剤も同様に使用することができる。
【0022】また、湿式トナーとしての保存安定性、ま
たは得られた湿式トナーを用いてカラー画像を形成した
時の画像の透明性、混色性を考慮すると、上記着色剤の
中でも、ブラック系ではカ−ボンブラック、イエロー系
としてはベンジジンイエロー及びハンザイエローの混合
物、マゼンタ系ではブリリアントカーミン6B、シアン
系ではフタロシアニンブルーを使用することが好まし
い。
たは得られた湿式トナーを用いてカラー画像を形成した
時の画像の透明性、混色性を考慮すると、上記着色剤の
中でも、ブラック系ではカ−ボンブラック、イエロー系
としてはベンジジンイエロー及びハンザイエローの混合
物、マゼンタ系ではブリリアントカーミン6B、シアン
系ではフタロシアニンブルーを使用することが好まし
い。
【0023】着色剤は、二次凝集状態で粒径30〜15
0μmの粉末状のものを使用するとよく、またその使用
量は、樹脂重量に対して0.0001〜2000重量%
の範囲で任意に選択しうるが、オフセット印刷と同等の
多色の連続諧調を再現するためには、各色トナーの被転
写体への転写後の光学反射濃度が0.7以上あることが
必要であり、特にシアン及びブラックに関しては1.0
以上あることが望ましい。各色について光学反射濃度を
0.7以上とするには、ブラック及びシアンの場合、上
記と同様の重量基準で10〜150重量%であり、マゼ
ンタの場合40〜150重量%、イエローの場合10〜
100重量%とするとよい。いずれの色についても上記
の範囲を越えると、現像後、地汚れを生じやすくなる。
0μmの粉末状のものを使用するとよく、またその使用
量は、樹脂重量に対して0.0001〜2000重量%
の範囲で任意に選択しうるが、オフセット印刷と同等の
多色の連続諧調を再現するためには、各色トナーの被転
写体への転写後の光学反射濃度が0.7以上あることが
必要であり、特にシアン及びブラックに関しては1.0
以上あることが望ましい。各色について光学反射濃度を
0.7以上とするには、ブラック及びシアンの場合、上
記と同様の重量基準で10〜150重量%であり、マゼ
ンタの場合40〜150重量%、イエローの場合10〜
100重量%とするとよい。いずれの色についても上記
の範囲を越えると、現像後、地汚れを生じやすくなる。
【0024】無機微粒子粉体には、二酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、二酸化チタン及びそれらのゲル化物、酸
化アルミニウムや酸化ケイ素を主成分とするカオリナイ
ト、モンモリロナイト等の粘度鉱物等が挙げられ、例え
ば商品名AEROSIL 130,AEROSIL 2
00,AEROSIL200CF,AEROSIL30
0,AEROSIL 300CF,AEROSIL 3
80,AEROSIL OX50,AEROSIL T
T600P,AEROSIL MOX80,AEROS
IL MOX170,AEROSIL COK84,A
EROSILR972,AEROSIL R974,A
EROSIL R202,AEROSIL R805,
AEROSIL R812,Aluminium Os
ide C,Titanium Dioxide P2
5,(日本アエロジル(株)製)、出光チタニアIT−
S,出光チタニアIT−OA,出光チタニアIT−O
B,出光チタニアIT−OC,出光チタニアIT−OD
5,出光チタニアIT−OD10,出光チタニアIT−
OD15,出光チタニアIT−OD20,出光チタニア
IT−WA,出光チタニアIT−WB,出光チタニアI
T−PA,出光チタニアIT−PB,出光チタニアIT
−PC,出光チタニアIT−DA,出光チタニアIT−
DB,出光チタニアIT−DC,出光チタニアIT−D
D,出光チタニアIT−DE,出光チタニアIT−UD
A,出光チタニアIT−UDB(出光興産(株)製)、
ベントナイト(純正化学(株)製)、カオリン(純正化
学(株)製)等が挙げられる。
アルミニウム、二酸化チタン及びそれらのゲル化物、酸
化アルミニウムや酸化ケイ素を主成分とするカオリナイ
ト、モンモリロナイト等の粘度鉱物等が挙げられ、例え
ば商品名AEROSIL 130,AEROSIL 2
00,AEROSIL200CF,AEROSIL30
0,AEROSIL 300CF,AEROSIL 3
80,AEROSIL OX50,AEROSIL T
T600P,AEROSIL MOX80,AEROS
IL MOX170,AEROSIL COK84,A
EROSILR972,AEROSIL R974,A
EROSIL R202,AEROSIL R805,
AEROSIL R812,Aluminium Os
ide C,Titanium Dioxide P2
5,(日本アエロジル(株)製)、出光チタニアIT−
S,出光チタニアIT−OA,出光チタニアIT−O
B,出光チタニアIT−OC,出光チタニアIT−OD
5,出光チタニアIT−OD10,出光チタニアIT−
OD15,出光チタニアIT−OD20,出光チタニア
IT−WA,出光チタニアIT−WB,出光チタニアI
T−PA,出光チタニアIT−PB,出光チタニアIT
−PC,出光チタニアIT−DA,出光チタニアIT−
DB,出光チタニアIT−DC,出光チタニアIT−D
D,出光チタニアIT−DE,出光チタニアIT−UD
A,出光チタニアIT−UDB(出光興産(株)製)、
ベントナイト(純正化学(株)製)、カオリン(純正化
学(株)製)等が挙げられる。
【0025】これらの無機微粒子粉体は、その大きな比
表面積が有効に働き高い吸着能を示し、トナー粒子の凝
集力を大きく高め、画像流れの発生を防止している。無
機微粒子粉体の添加量は、その一次粒子径、比表面積に
より変わるが、通常、トナー固形分に対して0.01重
量%〜100重量%を添加する。また無機微粒子粉体
は、2種類以上の混合物であってもよい。また、無機微
粒子粉体は粒径が10μm以下のものが好ましく、10
μmより大きくなると、解像性やざらつき等の点で画質
に悪影響を及ぼす。また、無機微粒子粉体は、オレフィ
ン系樹脂溶液中、着色剤分散液中、それらの混合液中、
冷却造粒中、オレフィン系樹脂の溶媒を液状脂肪族炭化
水素による置換後のいずれの工程中に添加してもよい
が、溶媒置換後に添加するのが好ましい。
表面積が有効に働き高い吸着能を示し、トナー粒子の凝
集力を大きく高め、画像流れの発生を防止している。無
機微粒子粉体の添加量は、その一次粒子径、比表面積に
より変わるが、通常、トナー固形分に対して0.01重
量%〜100重量%を添加する。また無機微粒子粉体
は、2種類以上の混合物であってもよい。また、無機微
粒子粉体は粒径が10μm以下のものが好ましく、10
μmより大きくなると、解像性やざらつき等の点で画質
に悪影響を及ぼす。また、無機微粒子粉体は、オレフィ
ン系樹脂溶液中、着色剤分散液中、それらの混合液中、
冷却造粒中、オレフィン系樹脂の溶媒を液状脂肪族炭化
水素による置換後のいずれの工程中に添加してもよい
が、溶媒置換後に添加するのが好ましい。
【0026】さらに、本発明の湿式トナーには、トルエ
ン、テトラヒドロフランやメタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール類、3−ピリジルプロパノー
ル等のアミノアルコール類の極性液体を湿式トナーの固
型分に対して0.05〜5重量%添加してもよい。この
添加により樹脂粒子の濡れ特性を向上させると共に分散
性を向上させ、樹脂粒子の吸着を容易に行なわせること
ができるので、画質、帯電特性を改善することができ
る。その他、定着剤として、例えば電気絶縁性液体に可
溶な各種樹脂、例えば変性或いは未変性のアルキッド樹
脂、通常のアクリル樹脂、合成ゴム、ポリアルキレンオ
キシド、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラー
ル、酢酸ビニル樹脂等を添加できる。
ン、テトラヒドロフランやメタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール類、3−ピリジルプロパノー
ル等のアミノアルコール類の極性液体を湿式トナーの固
型分に対して0.05〜5重量%添加してもよい。この
添加により樹脂粒子の濡れ特性を向上させると共に分散
性を向上させ、樹脂粒子の吸着を容易に行なわせること
ができるので、画質、帯電特性を改善することができ
る。その他、定着剤として、例えば電気絶縁性液体に可
溶な各種樹脂、例えば変性或いは未変性のアルキッド樹
脂、通常のアクリル樹脂、合成ゴム、ポリアルキレンオ
キシド、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラー
ル、酢酸ビニル樹脂等を添加できる。
【0027】また、分散剤として多くのアニオン系、カ
チオン系、両性、或いはノニオン系の界面活性剤を添加
でき、また上記定着剤として使用される合成樹脂等を分
散剤として用いることもできる。
チオン系、両性、或いはノニオン系の界面活性剤を添加
でき、また上記定着剤として使用される合成樹脂等を分
散剤として用いることもできる。
【0028】次に、本発明の湿式トナーの製造方法につ
いて説明する。本発明の湿式トナーの第1の製造方法
は、カルボキシル基又はエステル基を有するオレフィン
系樹脂、及び着色剤とを加温下で液状脂肪族炭化水素と
混合し、次いで冷却した後、混合分散工程に付して湿式
トナーを製造するにあたり、その製造工程中においてヒ
ドロキシカルボン酸エステルをモノマーとする3〜10
量体のポリヒドロキシカルボン酸エステル及びレシチン
を存在させることを特徴とする。
いて説明する。本発明の湿式トナーの第1の製造方法
は、カルボキシル基又はエステル基を有するオレフィン
系樹脂、及び着色剤とを加温下で液状脂肪族炭化水素と
混合し、次いで冷却した後、混合分散工程に付して湿式
トナーを製造するにあたり、その製造工程中においてヒ
ドロキシカルボン酸エステルをモノマーとする3〜10
量体のポリヒドロキシカルボン酸エステル及びレシチン
を存在させることを特徴とする。
【0029】オレフィン系樹脂は、液状脂肪族炭化水素
中に加温下で投入され、混合分散される。加温条件とし
ては、樹脂が可塑化しかつ液化するに充分な温度であ
り、かつ各成分が分解しない温度範囲であればよく、一
般的な温度範囲は40℃〜120℃である。液状脂肪族
炭化水素に対するオレフィン系樹脂の割合は、オレフィ
ン系樹脂を液状脂肪族炭化水素中に加温下で混合分散さ
せる際に流動状となる範囲であればよい。
中に加温下で投入され、混合分散される。加温条件とし
ては、樹脂が可塑化しかつ液化するに充分な温度であ
り、かつ各成分が分解しない温度範囲であればよく、一
般的な温度範囲は40℃〜120℃である。液状脂肪族
炭化水素に対するオレフィン系樹脂の割合は、オレフィ
ン系樹脂を液状脂肪族炭化水素中に加温下で混合分散さ
せる際に流動状となる範囲であればよい。
【0030】また、この樹脂分散液とは別に、着色剤を
液状脂肪族炭化水素中に投入し、混合し、着色剤分散液
を調製する。着色剤は、樹脂に対して所定の混合比とな
るように、液状脂肪族炭化水素中に分散させるとよい。
液状脂肪族炭化水素中に投入し、混合し、着色剤分散液
を調製する。着色剤は、樹脂に対して所定の混合比とな
るように、液状脂肪族炭化水素中に分散させるとよい。
【0031】調製した着色剤分散液を、上記樹脂分散液
中に1度に投入して、40℃〜120℃の温度範囲で撹
拌混合した後、冷却する。冷却はドライアイス、液体窒
素等を使用して急冷しても、また冷却した液状脂肪族炭
化水素中に投入してもよく、また自然放冷してもよく、
例えば5〜15℃に冷却され、樹脂粒子は冷却中に分散
液から沈澱する。
中に1度に投入して、40℃〜120℃の温度範囲で撹
拌混合した後、冷却する。冷却はドライアイス、液体窒
素等を使用して急冷しても、また冷却した液状脂肪族炭
化水素中に投入してもよく、また自然放冷してもよく、
例えば5〜15℃に冷却され、樹脂粒子は冷却中に分散
液から沈澱する。
【0032】冷却後に行なわれる混合分散処理工程は、
超音波照射、ハイスピードディスパーザー、ジェットミ
ル、ニブラー、オングミル、ボールミル、アトマイザー
等により行なうことができ、これにより樹脂粒子を更に
微粒子化できる。即ち、得られる粒子の粒径は0.1〜
10μmの範囲で、かつ平均粒径が0.6〜0.8μm
の単一ピークを示すものが得られる。また、着色剤のみ
別工程で最初にミーリングしておけば更に粒径のシャー
プな湿式トナーとすることができる。
超音波照射、ハイスピードディスパーザー、ジェットミ
ル、ニブラー、オングミル、ボールミル、アトマイザー
等により行なうことができ、これにより樹脂粒子を更に
微粒子化できる。即ち、得られる粒子の粒径は0.1〜
10μmの範囲で、かつ平均粒径が0.6〜0.8μm
の単一ピークを示すものが得られる。また、着色剤のみ
別工程で最初にミーリングしておけば更に粒径のシャー
プな湿式トナーとすることができる。
【0033】本発明により得られる樹脂粒子は、その粒
径の分布幅が狭く、単一ピークを示すものが得られる。
この詳細な理由は不明であるが、樹脂粒子の造粒工程に
おけるポリヒドロキシカルボン酸エステルの造粒調整機
能と分散機能によるものと考えられる。
径の分布幅が狭く、単一ピークを示すものが得られる。
この詳細な理由は不明であるが、樹脂粒子の造粒工程に
おけるポリヒドロキシカルボン酸エステルの造粒調整機
能と分散機能によるものと考えられる。
【0034】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、顔
料分散液中に添加するとよいが、樹脂分散液中に添加し
てもよく、また、顔料分散液と樹脂分散液を混合した段
階、冷却した後の分散工程で添加してもよい。
料分散液中に添加するとよいが、樹脂分散液中に添加し
てもよく、また、顔料分散液と樹脂分散液を混合した段
階、冷却した後の分散工程で添加してもよい。
【0035】次に、本発明の湿式トナーの第2の製造方
法について説明する。本発明の第2の製造方法は、オレ
フィン系樹脂及び着色剤を、該樹脂に対する溶解性にお
いて温度依存性の高い溶媒に加熱溶解して着色剤が分散
した樹脂溶液とした後、該樹脂溶液をヒドロキシカルボ
ン酸エステルをモノマーとする3〜10量体のポリヒド
ロキシカルボン酸エステル存在下、液状の脂肪族炭化水
素中に投入、冷却して樹脂粒子を析出させると共に、溶
媒を該脂肪族炭化水素で置換することを特徴とする。
法について説明する。本発明の第2の製造方法は、オレ
フィン系樹脂及び着色剤を、該樹脂に対する溶解性にお
いて温度依存性の高い溶媒に加熱溶解して着色剤が分散
した樹脂溶液とした後、該樹脂溶液をヒドロキシカルボ
ン酸エステルをモノマーとする3〜10量体のポリヒド
ロキシカルボン酸エステル存在下、液状の脂肪族炭化水
素中に投入、冷却して樹脂粒子を析出させると共に、溶
媒を該脂肪族炭化水素で置換することを特徴とする。
【0036】オレフィン系樹脂に対する溶媒は、樹脂を
加温時に溶解し、常温では溶解しないもの、あるいは常
温で溶解し、冷却することにより不溶化せしめるなど、
溶解性に温度依存性を与える溶媒であればよく、25℃
と65℃でのそれぞれの溶解度差が0.01g/溶媒ml
以上、好ましくは0.05g/溶媒ml以上のものであ
ればよい。このような溶媒としては、例えばテトラヒド
ロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルスルホオキシド(DM
SO)、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)等が
挙げられる。溶媒と樹脂の総和に占める樹脂の溶解量は
任意でかまわない。しかし、樹脂比率が高すぎると、樹
脂粒子の析出工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲ
ル状の塊となる恐れがあるため1〜80重量%の範囲と
するとよい。樹脂を溶解させるための加温条件は、樹脂
の溶解に必要な最低の温度であればよく、必要以上に加
温することは好ましくない。加温条件は上記第1の製造
方法と同様である。溶解中は通常の方法に従い撹拌する
ことが好ましい。
加温時に溶解し、常温では溶解しないもの、あるいは常
温で溶解し、冷却することにより不溶化せしめるなど、
溶解性に温度依存性を与える溶媒であればよく、25℃
と65℃でのそれぞれの溶解度差が0.01g/溶媒ml
以上、好ましくは0.05g/溶媒ml以上のものであ
ればよい。このような溶媒としては、例えばテトラヒド
ロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルスルホオキシド(DM
SO)、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)等が
挙げられる。溶媒と樹脂の総和に占める樹脂の溶解量は
任意でかまわない。しかし、樹脂比率が高すぎると、樹
脂粒子の析出工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲ
ル状の塊となる恐れがあるため1〜80重量%の範囲と
するとよい。樹脂を溶解させるための加温条件は、樹脂
の溶解に必要な最低の温度であればよく、必要以上に加
温することは好ましくない。加温条件は上記第1の製造
方法と同様である。溶解中は通常の方法に従い撹拌する
ことが好ましい。
【0037】着色剤は、二次凝集状態で粒径30〜15
0μmの粉末状のものを使用し、樹脂と着色剤を所定の
混合比となるように、樹脂を加熱溶融させて着色剤を混
合した後、溶媒中に分散・溶解させてもよいし、また樹
脂と着色剤を別々に溶媒に溶解または超音波分散等によ
り分散させたのち、混合してもよく、また樹脂溶液中に
粉末着色剤を分散させてもよい。また、着色剤のみ別工
程で最初にミーリングしておけば更に粒径のシャープな
湿式トナーとすることができる。ポリヒドロキシカルボ
ン酸エステルは、造粒工程で添加してもよいが、樹脂溶
液に添加してもよく、また顔料分散液中に添加してもよ
い。
0μmの粉末状のものを使用し、樹脂と着色剤を所定の
混合比となるように、樹脂を加熱溶融させて着色剤を混
合した後、溶媒中に分散・溶解させてもよいし、また樹
脂と着色剤を別々に溶媒に溶解または超音波分散等によ
り分散させたのち、混合してもよく、また樹脂溶液中に
粉末着色剤を分散させてもよい。また、着色剤のみ別工
程で最初にミーリングしておけば更に粒径のシャープな
湿式トナーとすることができる。ポリヒドロキシカルボ
ン酸エステルは、造粒工程で添加してもよいが、樹脂溶
液に添加してもよく、また顔料分散液中に添加してもよ
い。
【0038】本発明における樹脂粒子の造粒工程は、樹
脂溶液を冷却した液状脂肪族炭化水素中に投入すること
により行なわれる。樹脂溶液を液状脂肪族炭化水素中に
投入するに際しては、好ましくは撹拌及び/又は超音波
照射等の分散手段により、析出する樹脂粒子の分散を良
くすることが望ましい。冷却はドライアイス、液体窒素
等を使用して急冷しても、また冷却した電気絶縁性液体
に投入してもよく、また自然放冷してもよい。冷却条件
は上記第1の製造方法と同様である。
脂溶液を冷却した液状脂肪族炭化水素中に投入すること
により行なわれる。樹脂溶液を液状脂肪族炭化水素中に
投入するに際しては、好ましくは撹拌及び/又は超音波
照射等の分散手段により、析出する樹脂粒子の分散を良
くすることが望ましい。冷却はドライアイス、液体窒素
等を使用して急冷しても、また冷却した電気絶縁性液体
に投入してもよく、また自然放冷してもよい。冷却条件
は上記第1の製造方法と同様である。
【0039】樹脂溶液は液状脂肪族炭化水素中に投入さ
れると、樹脂溶液の温度差による樹脂粒子の析出と同時
に樹脂に対して貧溶媒である液状脂肪族炭化水素との溶
解度差により樹脂粒子の析出が生じる。析出する樹脂粒
子は、その粒径がサブミクロン単位のものが得られ、か
つ粒度分布の狭いもの得られる。即ち、得られる粒子の
粒径は0.1〜10μmの範囲で、かつ平均粒径が0.
6〜0.8μmの単一ピークを示し、従来の方法で必要
とされていた樹脂粒子のボールミリング操作、分級等を
特に必要とはしないが、超音波照射、ハイスピードディ
スパーザー、ジェットミル、ニブラー、オングミル、ボ
ールミル、アトマイザー等により混合分散処理すること
により樹脂粒子を更に微粒子化できる。
れると、樹脂溶液の温度差による樹脂粒子の析出と同時
に樹脂に対して貧溶媒である液状脂肪族炭化水素との溶
解度差により樹脂粒子の析出が生じる。析出する樹脂粒
子は、その粒径がサブミクロン単位のものが得られ、か
つ粒度分布の狭いもの得られる。即ち、得られる粒子の
粒径は0.1〜10μmの範囲で、かつ平均粒径が0.
6〜0.8μmの単一ピークを示し、従来の方法で必要
とされていた樹脂粒子のボールミリング操作、分級等を
特に必要とはしないが、超音波照射、ハイスピードディ
スパーザー、ジェットミル、ニブラー、オングミル、ボ
ールミル、アトマイザー等により混合分散処理すること
により樹脂粒子を更に微粒子化できる。
【0040】造粒工程においてポリヒドロキシカルボン
酸エステルを存在させると、液状脂肪族炭化水素中に溶
解しかつ樹脂粒子と強い親和性を有していることから、
析出する樹脂粒子に対して造粒調整機能と共に液状脂肪
族炭化水素中への分散機能を果たしていると考えられ
る。
酸エステルを存在させると、液状脂肪族炭化水素中に溶
解しかつ樹脂粒子と強い親和性を有していることから、
析出する樹脂粒子に対して造粒調整機能と共に液状脂肪
族炭化水素中への分散機能を果たしていると考えられ
る。
【0041】樹脂粒子を析出した後、溶媒を液状脂肪族
炭化水素により溶媒置換することが望ましい。その方法
としては、静置若しくは遠心分離等の手段により析出樹
脂粒子を分離、洗浄して溶媒を除去し、液状脂肪族炭化
水素に分散させるとよい。
炭化水素により溶媒置換することが望ましい。その方法
としては、静置若しくは遠心分離等の手段により析出樹
脂粒子を分離、洗浄して溶媒を除去し、液状脂肪族炭化
水素に分散させるとよい。
【0042】本発明による湿式トナーを電子写真用とし
て使用する場合には、紙などの絶縁性の転写対象に対し
て通常の転写方法、すなわちコロナ転写等の電界転写を
行うことはもちろん可能であるが、金属等の電気導電性
の転写対象に対して電子写真用感光体表面から圧力転写
法により効率良く転写できる。
て使用する場合には、紙などの絶縁性の転写対象に対し
て通常の転写方法、すなわちコロナ転写等の電界転写を
行うことはもちろん可能であるが、金属等の電気導電性
の転写対象に対して電子写真用感光体表面から圧力転写
法により効率良く転写できる。
【0043】また、平板印刷版用の基板に本発明のトナ
ーを転写することにより平板印刷版に耐刷力の高い画線
部を形成することができる。これはトナー中の樹脂粒子
に含まれるカルボキシル基やエステル基におけるカルボ
ニル基の存在により、紙、プラスチックス、金属などと
の接着性が向上するものと考えられること、また樹脂粒
子の存在によりもたらされる適度な柔軟性が印刷時の衝
撃を吸収するためと考えられる。
ーを転写することにより平板印刷版に耐刷力の高い画線
部を形成することができる。これはトナー中の樹脂粒子
に含まれるカルボキシル基やエステル基におけるカルボ
ニル基の存在により、紙、プラスチックス、金属などと
の接着性が向上するものと考えられること、また樹脂粒
子の存在によりもたらされる適度な柔軟性が印刷時の衝
撃を吸収するためと考えられる。
【0044】
【作用】合成樹脂粒子とくに、カルボキシル基又はエス
テル基を有するオレフィン系樹脂粒子単独、又は着色剤
を添加したカルボキシル基又はエステル基を有するオレ
フィン系樹脂粒子と液状脂肪族炭化水素にヒドロキシカ
ルボン酸をモノマーとする3〜10量体のポリヒドロキ
シカルボン酸エステルを存在させた湿式トナーにおい
て、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無
機微粒子粉体を存在させたことによって、画像流れを防
止した湿式トナーであり、湿式トナー中に存在する過剰
イオンの吸着あるいは、顔料及び樹脂粒子との相互作用
等により、現像における接近集合化時の粒子凝集力が増
したことによって画像流れを防止したものと見られる。
テル基を有するオレフィン系樹脂粒子単独、又は着色剤
を添加したカルボキシル基又はエステル基を有するオレ
フィン系樹脂粒子と液状脂肪族炭化水素にヒドロキシカ
ルボン酸をモノマーとする3〜10量体のポリヒドロキ
シカルボン酸エステルを存在させた湿式トナーにおい
て、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無
機微粒子粉体を存在させたことによって、画像流れを防
止した湿式トナーであり、湿式トナー中に存在する過剰
イオンの吸着あるいは、顔料及び樹脂粒子との相互作用
等により、現像における接近集合化時の粒子凝集力が増
したことによって画像流れを防止したものと見られる。
【0045】
実施例1 200mlナス型フラスコ内にエバフレックス250
(エチレン−ビニルアセテート共重合体、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、オクチル酸錫(商
品名:ニッカオクチックスSn、金属含有率28%、日
本化学産業(株)製)1.0g、テトラヒドロフラン5
0mlを混合し、75℃の湯浴下で1時間還流し、樹脂
を溶解させ樹脂溶液を調製した。
(エチレン−ビニルアセテート共重合体、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、オクチル酸錫(商
品名:ニッカオクチックスSn、金属含有率28%、日
本化学産業(株)製)1.0g、テトラヒドロフラン5
0mlを混合し、75℃の湯浴下で1時間還流し、樹脂
を溶解させ樹脂溶液を調製した。
【0046】一方、別の容器にセイカファーストエロー
2400B(大日精化(株)製)2.5g、ポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価1
96.9〜197.7、重量平均分子量1200、色相
(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス)90mg、テトラヒドロフラン50mlを混合し、
超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製、US
−300T)で10分間分散させ、顔料分散液を調製し
た。
2400B(大日精化(株)製)2.5g、ポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価1
96.9〜197.7、重量平均分子量1200、色相
(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス)90mg、テトラヒドロフラン50mlを混合し、
超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製、US
−300T)で10分間分散させ、顔料分散液を調製し
た。
【0047】この顔料分散液を先に調製した樹脂溶液中
に投入し、さらに70〜80℃の湯浴下で1時間還流し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG(エクソ
ン化学(株)製)300ml中に投入して超音波ホモジ
ナイザーで2分間分散した。さらにこの分散液からエバ
ポレーターによりテトラヒドロフランを蒸発、分離し、
固形分濃度1.5%となるようにアイソパーGを添加し
た。この湿式トナーをマイクロトラックIISRA型
(日機装(株)、ノースアンドスロップ社製)にて粒度
分析をしたところ、0.17〜1.69μmの分布幅
で、平均粒径が0.36μmのシャープで単一ピークの
分布スペクトルを有していた。
に投入し、さらに70〜80℃の湯浴下で1時間還流し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG(エクソ
ン化学(株)製)300ml中に投入して超音波ホモジ
ナイザーで2分間分散した。さらにこの分散液からエバ
ポレーターによりテトラヒドロフランを蒸発、分離し、
固形分濃度1.5%となるようにアイソパーGを添加し
た。この湿式トナーをマイクロトラックIISRA型
(日機装(株)、ノースアンドスロップ社製)にて粒度
分析をしたところ、0.17〜1.69μmの分布幅
で、平均粒径が0.36μmのシャープで単一ピークの
分布スペクトルを有していた。
【0048】さらに湿式トナー350gに、AEROS
IL 300(平均粒径:7nm、比表面積300m2
/g、日本アエロジル(株)製)を20mg添加し超音
波ホモジナイザーで1分間分散し、所望の湿式トナーを
得た。
IL 300(平均粒径:7nm、比表面積300m2
/g、日本アエロジル(株)製)を20mg添加し超音
波ホモジナイザーで1分間分散し、所望の湿式トナーを
得た。
【0049】以上のように調製した湿式トナーを評価す
るために、237 High Voltage Sou
rce Measure Unit(KEITHREY
社製)を使用し、初期電流値及び60秒後の電流値の測
定を行った。測定は、1cmの間隔に平行に置かれた
5.0×4.5cmの真鍮製電極間に湿式トナーを満た
し、1000Vの電圧を印加して行った。また、画像流
れの評価は、静電記録紙(セイコー電子(株)製 D−
Scan静電プロッター用)上に表面電荷20〜150
Vの種々の静電パターンを形成し、ローラー現像機によ
り現像して得られた画像を目視にて評価した。評価結果
を表1に示す。
るために、237 High Voltage Sou
rce Measure Unit(KEITHREY
社製)を使用し、初期電流値及び60秒後の電流値の測
定を行った。測定は、1cmの間隔に平行に置かれた
5.0×4.5cmの真鍮製電極間に湿式トナーを満た
し、1000Vの電圧を印加して行った。また、画像流
れの評価は、静電記録紙(セイコー電子(株)製 D−
Scan静電プロッター用)上に表面電荷20〜150
Vの種々の静電パターンを形成し、ローラー現像機によ
り現像して得られた画像を目視にて評価した。評価結果
を表1に示す。
【0050】実施例2 実施例1におけるAEROSIL 300の添加量を4
0mgとした以外は、実施例1と同様にして湿式トナー
を調製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結果
を表1に示す。
0mgとした以外は、実施例1と同様にして湿式トナー
を調製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結果
を表1に示す。
【0051】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜1.
69μmの分布幅、平均粒径が0.48μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。図1に粒
径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度を表したヒストグ
ラムおよび累積粒度分布を折れ線で表す。
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜1.
69μmの分布幅、平均粒径が0.48μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。図1に粒
径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度を表したヒストグ
ラムおよび累積粒度分布を折れ線で表す。
【0052】実施例3 実施例1におけるAEROSIL 300の添加量を2
40mgとした以外は、実施例1と同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結
果を表1に示す。
40mgとした以外は、実施例1と同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結
果を表1に示す。
【0053】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1同様に粒度分析したところ、0.17〜1.6
9μmの分布幅、平均粒径が0.49μmのシャープで
単一ピークのスペクトル分布を有していた。
実施例1同様に粒度分析したところ、0.17〜1.6
9μmの分布幅、平均粒径が0.49μmのシャープで
単一ピークのスペクトル分布を有していた。
【0054】実施例4 実施例1におけるAEROSIL 300に代えてAE
ROSIL 200(平均粒径:12nm、比表面積:
200m2 /g、日本アエロジル(株)製)40mgを
使用した以外は、実施例1と同様にして湿式トナーを調
製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結果を表
1に示す。
ROSIL 200(平均粒径:12nm、比表面積:
200m2 /g、日本アエロジル(株)製)40mgを
使用した以外は、実施例1と同様にして湿式トナーを調
製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結果を表
1に示す。
【0055】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜2.
63μmの分布幅、平均粒径が0.60μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜2.
63μmの分布幅、平均粒径が0.60μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。
【0056】実施例5 実施例1におけるセイカファーストエロー 2400B
に代えてMonastral Blue FBR(IC
I社製、金属フタロシアニン顔料)を使用し、またオク
チル酸錫に代えてジイソスルホコハク酸コバルト256
mgを使用し、またAEROSIL 300に代えてA
EROSIL 200の40mgを使用した以外は、実
施例1と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。
に代えてMonastral Blue FBR(IC
I社製、金属フタロシアニン顔料)を使用し、またオク
チル酸錫に代えてジイソスルホコハク酸コバルト256
mgを使用し、またAEROSIL 300に代えてA
EROSIL 200の40mgを使用した以外は、実
施例1と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。
【0057】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1同様に粒度分析したところ、0.17〜3.7
3μmの分布幅、平均粒径が0.54μmのシャープで
単一ピークのスペクトル分布を有していた。図2に粒径
を横軸に対数で表し、縦軸には頻度を表したヒストグラ
ムおよび累積粒度分布を折れ線で表す。
実施例1同様に粒度分析したところ、0.17〜3.7
3μmの分布幅、平均粒径が0.54μmのシャープで
単一ピークのスペクトル分布を有していた。図2に粒径
を横軸に対数で表し、縦軸には頻度を表したヒストグラ
ムおよび累積粒度分布を折れ線で表す。
【0058】実施例6 実施例1におけるセイカファーストエロー 2400B
に代えてMITSUBISHI カーボンブラックMA
−100(三菱化成(株)製)を使用し、またオクチル
酸錫に代えてジイソスルホコハク酸コバルト256mg
を使用し、またAEROSIL 300の添加量を40
mgとした以外は、実施例1と同様にして湿式トナーを
調製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結果を
表1に示す。
に代えてMITSUBISHI カーボンブラックMA
−100(三菱化成(株)製)を使用し、またオクチル
酸錫に代えてジイソスルホコハク酸コバルト256mg
を使用し、またAEROSIL 300の添加量を40
mgとした以外は、実施例1と同様にして湿式トナーを
調製し、実施例1と同様にトナー特性を評価した結果を
表1に示す。
【0059】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜1.
69μmの分布幅、平均粒径が0.53μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜1.
69μmの分布幅、平均粒径が0.53μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。
【0060】実施例7 実施例1におけるオクチル酸錫に代えてオクチル酸ジル
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率4%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、ま
たAEROSIL 300に代えてAEROSIL R
−805 160mgとした以外は、実施例1と同様に
して湿式トナーを調製し、実施例1と同様にトナー特性
を評価した結果を表1に示す。また、溶媒置換後の湿式
トナーについて、実施例1同様に粒度分析したところ、
0.17〜5.27μmの分布幅、平均粒径が1.12
μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有して
いた。
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率4%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、ま
たAEROSIL 300に代えてAEROSIL R
−805 160mgとした以外は、実施例1と同様に
して湿式トナーを調製し、実施例1と同様にトナー特性
を評価した結果を表1に示す。また、溶媒置換後の湿式
トナーについて、実施例1同様に粒度分析したところ、
0.17〜5.27μmの分布幅、平均粒径が1.12
μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有して
いた。
【0061】実施例8 実施例1におけるAEROSIL 300に代えてAl
uminium Oxide C(平均粒径:20n
m、比表面積100m2 /g、日本アエロジル(株)
製)40mgを使用した以外は、実施例1と同様にして
湿式トナーを調製し、実施例1と同様にトナー特性を評
価した結果を表1に示す。また、溶媒置換後の湿式トナ
ーについて、実施例1と同様に粒度分析したところ、
0.17〜3.73μmの分布幅、平均粒径が0.59
μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有して
いた。
uminium Oxide C(平均粒径:20n
m、比表面積100m2 /g、日本アエロジル(株)
製)40mgを使用した以外は、実施例1と同様にして
湿式トナーを調製し、実施例1と同様にトナー特性を評
価した結果を表1に示す。また、溶媒置換後の湿式トナ
ーについて、実施例1と同様に粒度分析したところ、
0.17〜3.73μmの分布幅、平均粒径が0.59
μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有して
いた。
【0062】実施例9 実施例1におけるオクチル酸錫に代えてオクチル酸ジル
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えて出光チタニア I
T−S(平均粒径:17nm、比表面積130m2 /
g、出光興産(株)製)40mgを使用した以外は、実
施例1と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。また、溶
媒置換後の湿式トナーについて、実施例1同様に粒度分
析したところ、0.17〜1.69μmの分布幅、平均
粒径が0.62μmのシャープで単一ピークのスペクト
ル分布を有していた。
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えて出光チタニア I
T−S(平均粒径:17nm、比表面積130m2 /
g、出光興産(株)製)40mgを使用した以外は、実
施例1と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。また、溶
媒置換後の湿式トナーについて、実施例1同様に粒度分
析したところ、0.17〜1.69μmの分布幅、平均
粒径が0.62μmのシャープで単一ピークのスペクト
ル分布を有していた。
【0063】実施例10 実施例1におけるオクチル酸錫に代えてオクチル酸ジル
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えて出光チタニア I
T−PB(平均粒径:40nm、比表面積220m2 /
g、出光興産(株)製)40mgを使用した以外は、実
施例1と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。また、溶
媒置換後の湿式トナーについて、実施例1同様に粒度分
析したところ、0.17〜3.73μmの分布幅、平均
粒径が0.62μmのシャープで単一ピークの分布スペ
クトルを有していた。
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えて出光チタニア I
T−PB(平均粒径:40nm、比表面積220m2 /
g、出光興産(株)製)40mgを使用した以外は、実
施例1と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。また、溶
媒置換後の湿式トナーについて、実施例1同様に粒度分
析したところ、0.17〜3.73μmの分布幅、平均
粒径が0.62μmのシャープで単一ピークの分布スペ
クトルを有していた。
【0064】実施例11 実施例1におけるオクチル酸錫に代えてオクチル酸ジル
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えてベントナイト(純
正化学(株)製)40mgを使用した以外は、実施例1
と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同様にト
ナー特性を評価した結果を表1に示す。
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えてベントナイト(純
正化学(株)製)40mgを使用した以外は、実施例1
と同様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同様にト
ナー特性を評価した結果を表1に示す。
【0065】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜2.
63μmの分布幅、平均粒径が0.70μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。図3に粒
径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度を表したヒストグ
ラムおよび累積粒度分布を折れ線で表す。
実施例1と同様に粒度分析したところ、0.17〜2.
63μmの分布幅、平均粒径が0.70μmのシャープ
で単一ピークのスペクトル分布を有していた。図3に粒
径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度を表したヒストグ
ラムおよび累積粒度分布を折れ線で表す。
【0066】実施例12 実施例1におけるオクチル酸錫に代えてオクチル酸ジル
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えてカオリン(純正化
学(株)製)40mgを使用した以外は、実施例1と同
様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同様にトナー
特性を評価した結果を表1に示す。
コニウム(商品名:ニッカオクチックスZr、金属含有
率28%、日本化学産業(株)製)1.0gを使用し、
またAEROSIL 300に代えてカオリン(純正化
学(株)製)40mgを使用した以外は、実施例1と同
様にして湿式トナーを調製し、実施例1と同様にトナー
特性を評価した結果を表1に示す。
【0067】また、溶媒置換後の湿式トナーについて、
実施例1同様に粒度分析したところ、0.17〜1.6
9μmの分布幅、平均粒径が0.61μmのシャープで
単一ピークのスペクトル分布を有していた。
実施例1同様に粒度分析したところ、0.17〜1.6
9μmの分布幅、平均粒径が0.61μmのシャープで
単一ピークのスペクトル分布を有していた。
【0068】実施例13 200mlナス型フラスコ内にエバフレックス250
(エチレン−ビニルアセテート共重合体、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、オクチル酸錫1.
0g、テトラヒドロフラン50mlを混合し、70〜8
0℃の湯浴下で1時間還流し、樹脂を溶解させ樹脂溶液
を調製した。
(エチレン−ビニルアセテート共重合体、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、オクチル酸錫1.
0g、テトラヒドロフラン50mlを混合し、70〜8
0℃の湯浴下で1時間還流し、樹脂を溶解させ樹脂溶液
を調製した。
【0069】一方、別の容器にセイカファーストエロー
2400B(大日精化(株)製)2.5g、ポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価1
96.9〜197.7、重量平均分子量1200、色相
(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス)90mg、AEROSIL 300(平均粒径:7
nm、比表面積300m2 /g、日本アエロジル(株)
製)、テトラヒドロフラン50mlを混合し、超音波ホ
モジナイザー(日本精機製作所(株)製、US−300
T)で10分間分散させ、顔料分散液を調製した。
2400B(大日精化(株)製)2.5g、ポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価1
96.9〜197.7、重量平均分子量1200、色相
(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス)90mg、AEROSIL 300(平均粒径:7
nm、比表面積300m2 /g、日本アエロジル(株)
製)、テトラヒドロフラン50mlを混合し、超音波ホ
モジナイザー(日本精機製作所(株)製、US−300
T)で10分間分散させ、顔料分散液を調製した。
【0070】この顔料分散液を先に調製した樹脂溶液中
に投入し、さらに70〜80℃の湯浴下で1時間還流し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG(エクソ
ン化学(株)製)300ml中に投入して超音波ホモジ
ナイザーで2分間分散した。さらにこの分散液からエバ
ポレーターによりテトラヒドロフランを蒸発、分離し、
固形分濃度1.5%となるようにアイソパーGを添加し
所望の湿式トナーを得た。
に投入し、さらに70〜80℃の湯浴下で1時間還流し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG(エクソ
ン化学(株)製)300ml中に投入して超音波ホモジ
ナイザーで2分間分散した。さらにこの分散液からエバ
ポレーターによりテトラヒドロフランを蒸発、分離し、
固形分濃度1.5%となるようにアイソパーGを添加し
所望の湿式トナーを得た。
【0071】この湿式トナーの粒度分析をしたところ、
0.17〜1.69μmの分布幅で、平均粒径が0.5
0μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有し
ていた。また、この湿式トナーについて実施例1と同様
に評価を行った結果を表1に示す。
0.17〜1.69μmの分布幅で、平均粒径が0.5
0μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有し
ていた。また、この湿式トナーについて実施例1と同様
に評価を行った結果を表1に示す。
【0072】実施例14 200mlナス型フラスコ内にエバフレックス250
(エチレン−ビニルアセテート共重合体,三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、オクチル酸錫1.
0g、AEROSIL 300(平均粒径:7nm、比
表面積300m2/g,日本アエロジル(株)製)テト
ラヒドロフラン50mlを混合し、70〜80℃の湯浴
下で1時間還流し、樹脂を溶解させ樹脂溶液を調製し
た。
(エチレン−ビニルアセテート共重合体,三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、オクチル酸錫1.
0g、AEROSIL 300(平均粒径:7nm、比
表面積300m2/g,日本アエロジル(株)製)テト
ラヒドロフラン50mlを混合し、70〜80℃の湯浴
下で1時間還流し、樹脂を溶解させ樹脂溶液を調製し
た。
【0073】一方、別の容器にセイカファーストエロー
2400B(大日精化(株)製)2.5g、ポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価1
96.9〜197.7、重量平均分子量1200、色相
(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス)90mg、テトラヒドロフラン50mlを混合し、
超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製、US
−300T)で10分間分散させ、顔料分散液を調製し
た。
2400B(大日精化(株)製)2.5g、ポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価1
96.9〜197.7、重量平均分子量1200、色相
(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス)90mg、テトラヒドロフラン50mlを混合し、
超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製、US
−300T)で10分間分散させ、顔料分散液を調製し
た。
【0074】この顔料分散液を先に調製した樹脂溶液中
に投入し、さらに70〜80℃の湯浴下で1時間還流し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG(エクソ
ン化学(株)製)300ml中に投入して超音波ホモジ
ナイザーで2分間分散した。さらにこの分散液からエバ
ポレーターによりテトラヒドロフランを蒸発、分離し、
固形分濃度1.5%となるようにアイソパーGを添加
し、所望の湿式トナーを得た。
に投入し、さらに70〜80℃の湯浴下で1時間還流し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG(エクソ
ン化学(株)製)300ml中に投入して超音波ホモジ
ナイザーで2分間分散した。さらにこの分散液からエバ
ポレーターによりテトラヒドロフランを蒸発、分離し、
固形分濃度1.5%となるようにアイソパーGを添加
し、所望の湿式トナーを得た。
【0075】この湿式トナーの粒度分析をしたところ、
0.17〜1.69μmの分布幅で、平均粒径が0.6
5μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有し
ていた。図4に粒径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度
を表したヒストグラムおよび累積粒度分布を折れ線で表
す。また、この湿式トナーについて実施例1同様に評価
を行った結果を、表1に示す。
0.17〜1.69μmの分布幅で、平均粒径が0.6
5μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有し
ていた。図4に粒径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度
を表したヒストグラムおよび累積粒度分布を折れ線で表
す。また、この湿式トナーについて実施例1同様に評価
を行った結果を、表1に示す。
【0076】実施例15 200mlナス型フラスコ内にエバフレックス250
(エチレン−ビニルアセテート共重合体、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、レシチン(Fro
m Soy Beans 純正化学(株)製)500m
lを混合し、120℃の油浴下で1時間加熱攪拌し、樹
脂を溶解させ樹脂溶液を調製した。
(エチレン−ビニルアセテート共重合体、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製)2.5g、レシチン(Fro
m Soy Beans 純正化学(株)製)500m
lを混合し、120℃の油浴下で1時間加熱攪拌し、樹
脂を溶解させ樹脂溶液を調製した。
【0077】一方、別の容器にMonastral B
lue FBR(ICI社製、金属フタロシアニン顔
料)2.5g、ポリ−12−ヒドロキシステアリン酸メ
チルエステル(伊藤製油(株)製、3量体、酸価40.
8〜42.8、鹸化価196.9〜197.7、重量平
均分子量1200、色相(ガードナー・ヘリゲー)6〜
7、淡灰褐色のワックス)90mg、アイソパーG10
0mlを混合し、超音波ホモジナイザー(日本精機製作
所(株)製、US−300T)で10分間分散させ、顔
料分散液を調製した。
lue FBR(ICI社製、金属フタロシアニン顔
料)2.5g、ポリ−12−ヒドロキシステアリン酸メ
チルエステル(伊藤製油(株)製、3量体、酸価40.
8〜42.8、鹸化価196.9〜197.7、重量平
均分子量1200、色相(ガードナー・ヘリゲー)6〜
7、淡灰褐色のワックス)90mg、アイソパーG10
0mlを混合し、超音波ホモジナイザー(日本精機製作
所(株)製、US−300T)で10分間分散させ、顔
料分散液を調製した。
【0078】この顔料分散液を先に調製した樹脂溶液中
に投入し、さらに120℃の油浴下で1時間加熱攪拌し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG 200
ml中に投入して超音波ホモジナイザーで2分間分散
し、さらに固形分濃度1.5%となるようにアイソパー
Gで希釈した。
に投入し、さらに120℃の油浴下で1時間加熱攪拌し
た後、あらかじめ氷冷しておいたアイソパーG 200
ml中に投入して超音波ホモジナイザーで2分間分散
し、さらに固形分濃度1.5%となるようにアイソパー
Gで希釈した。
【0079】この湿式トナーの粒度分析をしたところ、
0.17〜5.27μmの分布幅で、平均粒径が1.3
5μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有し
ていた。図5に粒径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度
を表したヒストグラムおよび累積粒度分布を折れ線で表
す。さらに湿式トナー350gに、AEROSIL 3
00(平均粒径:7nm、比表面積300m2 /g、日
本アエロジル(株)製)を40mg添加し、超音波ホモ
ジナイザーで1分間分散し、所望の湿式トナーを得た。
また、この湿式トナーについて実施例1と同様に評価を
行った結果を表1に示す。
0.17〜5.27μmの分布幅で、平均粒径が1.3
5μmのシャープで単一ピークのスペクトル分布を有し
ていた。図5に粒径を横軸に対数で表し、縦軸には頻度
を表したヒストグラムおよび累積粒度分布を折れ線で表
す。さらに湿式トナー350gに、AEROSIL 3
00(平均粒径:7nm、比表面積300m2 /g、日
本アエロジル(株)製)を40mg添加し、超音波ホモ
ジナイザーで1分間分散し、所望の湿式トナーを得た。
また、この湿式トナーについて実施例1と同様に評価を
行った結果を表1に示す。
【0080】実施例16 実施例15におけるポリ−12−ヒドロキシステアリン
酸メチルエステル(3量体)に代えて、ポリ−12−ヒ
ドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油(株)
製、4量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価196.
9〜197.7、重量平均分子量1200、色相(ガー
ドナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワックス)を使
用し、またAEROSIL 300に代えて、出光チタ
ニアID−OAを40mg使用し、同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例1と同様に評価を行った結果を表1
に示す。また、実施例1と同様に湿式トナーの粒度分析
をしたところ、0.17〜7.46μmの分布幅で、平
均粒径が1.17μmのシャープで単一ピークのスペク
トル分布を有していた。
酸メチルエステル(3量体)に代えて、ポリ−12−ヒ
ドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油(株)
製、4量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価196.
9〜197.7、重量平均分子量1200、色相(ガー
ドナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワックス)を使
用し、またAEROSIL 300に代えて、出光チタ
ニアID−OAを40mg使用し、同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例1と同様に評価を行った結果を表1
に示す。また、実施例1と同様に湿式トナーの粒度分析
をしたところ、0.17〜7.46μmの分布幅で、平
均粒径が1.17μmのシャープで単一ピークのスペク
トル分布を有していた。
【0081】比較例1 実施例1においてAEROSIL 300を添加しない
こと以外は、実施例1と同様にして湿式トナーを調製
し、実施例1と同様に評価を行った結果を表1に示す。
こと以外は、実施例1と同様にして湿式トナーを調製
し、実施例1と同様に評価を行った結果を表1に示す。
【0082】比較例2 実施例1におけるオクチル酸錫に代えてオクチル酸ジル
コニウム1.0gを使用し、またAEROSIL 30
0を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして湿式
トナーを調製し、実施例1同様に評価を行った結果を表
1に示す。
コニウム1.0gを使用し、またAEROSIL 30
0を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして湿式
トナーを調製し、実施例1同様に評価を行った結果を表
1に示す。
【0083】比較例3 実施例15においてAEROSIL 300を添加しな
いこと以外は、実施例15と同様にして湿式トナーを調
製し、実施例1と同様に評価を行った結果を表1に示
す。
いこと以外は、実施例15と同様にして湿式トナーを調
製し、実施例1と同様に評価を行った結果を表1に示
す。
【0084】
【表1】
【0085】
【発明の効果】本発明は、合成樹脂粒子を単独、もしく
は着色剤を添加した樹脂粒子を液状脂肪族炭化水素中に
存在させた湿式トナー中に、酸化ケイ素、酸化チタン、
酸化アルミニウム等の無機微粒子粉体を添加することに
よって、画像流れを防止するものであり、とくにカルボ
キシル基又はエステル基を有するオレフィン系樹脂粒子
単独、又は着色剤を添加したカルボキシル基又はエステ
ル基を有するオレフィン系樹脂粒子と大部分の液状脂肪
族炭化水素にヒドロキシカルボン酸をモノマーとする3
〜10量体のポリヒドロキシカルボン酸エステルを存在
させた湿式トナーにおいて有効である。
は着色剤を添加した樹脂粒子を液状脂肪族炭化水素中に
存在させた湿式トナー中に、酸化ケイ素、酸化チタン、
酸化アルミニウム等の無機微粒子粉体を添加することに
よって、画像流れを防止するものであり、とくにカルボ
キシル基又はエステル基を有するオレフィン系樹脂粒子
単独、又は着色剤を添加したカルボキシル基又はエステ
ル基を有するオレフィン系樹脂粒子と大部分の液状脂肪
族炭化水素にヒドロキシカルボン酸をモノマーとする3
〜10量体のポリヒドロキシカルボン酸エステルを存在
させた湿式トナーにおいて有効である。
【図1】実施例2の樹脂粒子の粒径分布を説明する図。
【図2】実施例5の樹脂粒子の粒径分布を説明する図。
【図3】実施例11の樹脂粒子の粒径分布を説明する
図。
図。
【図4】実施例14の樹脂粒子の粒径分布を説明する
図。
図。
【図5】実施例15の樹脂粒子の粒径分布を説明する
図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 合成樹脂粒子単独、または着色剤を添加
した合成樹脂粒子と液状脂肪族炭化水素を有する湿式ト
ナーにおいて、画像流れ防止用の無機微粒子粉体を含有
させたことを特徴とする湿式トナー。 - 【請求項2】 合成樹脂粒子がカルボキシル基又はエス
テル基を有するオレフィン系樹脂粒子であり、液状脂肪
族炭化水素中にはヒドロキシカルボン酸をモノマーとす
る3〜10量体のポリヒドロキシカルボン酸エステルを
存在させたことを特徴とする請求項1記載の湿式トナ
ー。 - 【請求項3】 無機微粒子粉体が、酸化物からなること
を特徴とする請求項1もしくは2記載の湿式トナー。 - 【請求項4】 カルボキシル基またはエステル基を有す
るオレフィン系樹脂粒子、及び着色剤とを加温下で液状
脂肪族炭化水素と混合し、継いで冷却した後、混合分散
工程に付して湿式トナーを製造するにあたり、その製造
工程中においてヒドロキシカルボン酸エステルをモノマ
ーとする3〜10量体のポリヒドロキシカルボン酸エス
テル及び無機微粒子粉体を存在させることを特徴とする
湿式トナーの製造方法。 - 【請求項5】 カルボキシル基又はエステル基を有する
オレフィン系樹脂及び着色剤を該樹脂に対する溶解性お
いて温度依存性の高い溶媒に加熱溶解して、着色剤が分
散した樹脂溶液とした後、該樹脂溶液を液状脂肪族炭化
水素中に投入、冷却して樹脂粒子を析出させると共に、
溶媒を該液状脂肪族炭化水素で置換して湿式トナーを製
造するにあたり、その製造工程中において、ヒドロキシ
カルボン酸エステルをモノマーとする3〜10量体のポ
リヒドロキシカルボン酸エステル及び無機微粒子粉体を
存在させることを特徴とする湿式トナーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4271746A JPH06118726A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 湿式トナーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4271746A JPH06118726A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 湿式トナーおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06118726A true JPH06118726A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17504260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4271746A Pending JPH06118726A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 湿式トナーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06118726A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008145831A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 湿式現像剤、及び画像形成装置 |
| JP2009030002A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 樹脂粒子の製造方法 |
| JP2009030000A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 非水性樹脂分散液の製造方法 |
| JP2010508558A (ja) * | 2006-10-31 | 2010-03-18 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 高固体分の液体トナー濃縮液及びその製法 |
| JP2013114208A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 液体現像剤 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP4271746A patent/JPH06118726A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010508558A (ja) * | 2006-10-31 | 2010-03-18 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 高固体分の液体トナー濃縮液及びその製法 |
| JP2008145831A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 湿式現像剤、及び画像形成装置 |
| JP2009030000A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 非水性樹脂分散液の製造方法 |
| JP2009030002A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 樹脂粒子の製造方法 |
| JP2013114208A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 液体現像剤 |
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