JPH06234630A - 中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤 - Google Patents
中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤Info
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- JPH06234630A JPH06234630A JP5312366A JP31236693A JPH06234630A JP H06234630 A JPH06234630 A JP H06234630A JP 5312366 A JP5312366 A JP 5312366A JP 31236693 A JP31236693 A JP 31236693A JP H06234630 A JPH06234630 A JP H06234630A
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- phenyl
- lower alkyl
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- substituted
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式〔I〕
【化7】
〔但し、Rは水素原子等、R1 は炭素1〜10の直鎖又
は分枝鎖アルキル基等で置換された低級アルキル基、R
2 は置換基を有していてもよいフェニル基等、Xは硫黄
原子等、Y1 及びY2 はY1 がイミノ基等でありY2 が
窒素原子であるか、又はY1 がビニレン基でありY2 が
基:−CH=、mは0〜3、nは0又は1を表す。〕で
示されるジカルボン酸誘導体、そのエステル又はそれら
の薬理的に許容しうる塩を有効成分としてなる中性メタ
ロエンドペプチダーゼ阻害剤。 【効果】 本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導体
は優れた中性メタロエンドペプチダ−ゼ阻害作用を示
し、高血圧・心不全の治療剤として有用である。
は分枝鎖アルキル基等で置換された低級アルキル基、R
2 は置換基を有していてもよいフェニル基等、Xは硫黄
原子等、Y1 及びY2 はY1 がイミノ基等でありY2 が
窒素原子であるか、又はY1 がビニレン基でありY2 が
基:−CH=、mは0〜3、nは0又は1を表す。〕で
示されるジカルボン酸誘導体、そのエステル又はそれら
の薬理的に許容しうる塩を有効成分としてなる中性メタ
ロエンドペプチダーゼ阻害剤。 【効果】 本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導体
は優れた中性メタロエンドペプチダ−ゼ阻害作用を示
し、高血圧・心不全の治療剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中性メタロエンドペプチ
ダーゼ阻害剤に関する。
ダーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】心臓から分泌されて強力な利尿作用、ナ
トリウム利尿作用、血管拡張作用及びレニン・アンギオ
テンシン・アルドステロン系の抑制作用を有する心房性
ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、高血圧及び心不
全の治療に有効であることが知られている。しかしAN
P自体はポリペプチドであり、消化管での吸収が悪いた
め、投与経路は非経口に限定されている。一方、ANP
は生体内では中性メタロエンドペプチダ−ゼにより分解
されるため、この酵素阻害薬もANPの血中濃度を高
め、高血圧症及び/又は心不全の治療剤として利用しう
ることが知られている。
トリウム利尿作用、血管拡張作用及びレニン・アンギオ
テンシン・アルドステロン系の抑制作用を有する心房性
ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、高血圧及び心不
全の治療に有効であることが知られている。しかしAN
P自体はポリペプチドであり、消化管での吸収が悪いた
め、投与経路は非経口に限定されている。一方、ANP
は生体内では中性メタロエンドペプチダ−ゼにより分解
されるため、この酵素阻害薬もANPの血中濃度を高
め、高血圧症及び/又は心不全の治療剤として利用しう
ることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規ジカル
ボン酸誘導体を有効成分としてなる中性メタロエンドペ
プチダーゼ阻害剤を提供するものである。
ボン酸誘導体を有効成分としてなる中性メタロエンドペ
プチダーゼ阻害剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式〔I〕
【0005】
【化2】
【0006】〔但し、Rは水素原子、低級アルキル基、
フェニル基又は水酸基、R1 は炭素数1〜10の直鎖又
は分枝鎖アルキル基、又はアリール基、含硫もしくは含
窒素複素単環式基及び炭素数4〜8のシクロアルキル基
から選ばれる基で置換された低級アルキル基、R2 は置
換基を有していてもよいアリール基、炭素数4〜8のシ
クロアルキル基又は含硫もしくは含窒素複素環式基、X
は硫黄原子、酸素原子、又は置換基を有していてもよい
イミノ基、Y1 及びY2 はY1 がイミノ基、酸素原子又
は硫黄原子でありY2 が窒素原子であるか、又はY1 が
ビニレン基でありY2 が基:−CH=、mは0〜3、n
は0又は1を表す。〕で示されるジカルボン酸誘導体、
そのエステル又はそれらの薬理的に許容しうる塩を有効
成分としてなる中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤に
関する。
フェニル基又は水酸基、R1 は炭素数1〜10の直鎖又
は分枝鎖アルキル基、又はアリール基、含硫もしくは含
窒素複素単環式基及び炭素数4〜8のシクロアルキル基
から選ばれる基で置換された低級アルキル基、R2 は置
換基を有していてもよいアリール基、炭素数4〜8のシ
クロアルキル基又は含硫もしくは含窒素複素環式基、X
は硫黄原子、酸素原子、又は置換基を有していてもよい
イミノ基、Y1 及びY2 はY1 がイミノ基、酸素原子又
は硫黄原子でありY2 が窒素原子であるか、又はY1 が
ビニレン基でありY2 が基:−CH=、mは0〜3、n
は0又は1を表す。〕で示されるジカルボン酸誘導体、
そのエステル又はそれらの薬理的に許容しうる塩を有効
成分としてなる中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤に
関する。
【0007】本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導
体〔I〕、そのエステル及びそれらの薬理的に許容しう
る塩は、優れた中性メタロエンドペプチダーゼ阻害作用
を有し、その心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
の分解抑制効果にもとづき優れた利尿作用、Na排泄促
進作用、血管拡張作用、レニン分泌抑制作用、アルドス
テロン分泌抑制作用等を示す。
体〔I〕、そのエステル及びそれらの薬理的に許容しう
る塩は、優れた中性メタロエンドペプチダーゼ阻害作用
を有し、その心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
の分解抑制効果にもとづき優れた利尿作用、Na排泄促
進作用、血管拡張作用、レニン分泌抑制作用、アルドス
テロン分泌抑制作用等を示す。
【0008】また、本発明の有効成分は、優れた降圧作
用を示すとともに、心筋肥大の抑制・改善効果をも有
し、心筋肥大による心筋収縮力の低下を防止・改善する
ことができる。このため、本発明の有効成分は降圧剤、
利尿剤あるいは、心不全や腎機能不全の予防・治療剤と
して有用である。
用を示すとともに、心筋肥大の抑制・改善効果をも有
し、心筋肥大による心筋収縮力の低下を防止・改善する
ことができる。このため、本発明の有効成分は降圧剤、
利尿剤あるいは、心不全や腎機能不全の予防・治療剤と
して有用である。
【0009】本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導
体〔I〕の具体例としては、R1 が炭素数1〜10の直
鎖又は分枝鎖アルキル基、フェニル基置換低級アルキル
基、チエニル基置換低級アルキル基又はシクロヘキシル
基置換低級アルキル基、R2がフェニル基、低級アルコ
キシ基置換フェニル基、シクロヘキシル基、チエニル基
又はインドリル基、Xが硫黄原子、イミノ基又は低級ア
ルキル基置換イミノ基である化合物があげられる。
体〔I〕の具体例としては、R1 が炭素数1〜10の直
鎖又は分枝鎖アルキル基、フェニル基置換低級アルキル
基、チエニル基置換低級アルキル基又はシクロヘキシル
基置換低級アルキル基、R2がフェニル基、低級アルコ
キシ基置換フェニル基、シクロヘキシル基、チエニル基
又はインドリル基、Xが硫黄原子、イミノ基又は低級ア
ルキル基置換イミノ基である化合物があげられる。
【0010】これらのうち薬効上好ましい化合物として
は、R1 が炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル
基、フェニル基置換低級アルキル基又はチエニル基置換
低級アルキル基、R2 がフェニル基又は低級アルコキシ
基置換フェニル基、Xがイミノ基又は低級アルキル基置
換イミノ基、Y1 がイミノ基、酸素原子又は硫黄原子、
Y2 が窒素原子、mが2、nが0である化合物があげら
れ、更に好ましい化合物としては、Rが水素原子、R1
が炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル基又はフェ
ニル基置換低級アルキル基、R2 がフェニル基、Xがイ
ミノ基、Y1 が酸素原子又は硫黄原子、Y2 が窒素原
子、mが2、nが0である化合物があげられる。
は、R1 が炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル
基、フェニル基置換低級アルキル基又はチエニル基置換
低級アルキル基、R2 がフェニル基又は低級アルコキシ
基置換フェニル基、Xがイミノ基又は低級アルキル基置
換イミノ基、Y1 がイミノ基、酸素原子又は硫黄原子、
Y2 が窒素原子、mが2、nが0である化合物があげら
れ、更に好ましい化合物としては、Rが水素原子、R1
が炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖アルキル基又はフェ
ニル基置換低級アルキル基、R2 がフェニル基、Xがイ
ミノ基、Y1 が酸素原子又は硫黄原子、Y2 が窒素原
子、mが2、nが0である化合物があげられる。
【0011】また、他の好ましい化合物としては、Rが
水素原子、R1 がn−オクチル基又はフェニルエチル
基、R2 がフェニル基、Xがイミノ基、Y1 が酸素原子
又は硫黄原子、Y2 が窒素原子、mが2、nが0である
化合物があげられる。
水素原子、R1 がn−オクチル基又はフェニルエチル
基、R2 がフェニル基、Xがイミノ基、Y1 が酸素原子
又は硫黄原子、Y2 が窒素原子、mが2、nが0である
化合物があげられる。
【0012】本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導
体〔I〕は、遊離カルボン酸が優れた薬理活性を有し、
一方そのエステルは、生体内で代謝を受け、遊離のカル
ボン酸に加水分解されて活性を発揮するプロ・ドラッグ
となるものである。このため、かかるエステル残基は、
生体内で加水分解された際、薬効発現に関与せず、薬理
的に許容しうるものであれば、いずれも用いることがで
きる。エステル化合物の具体例としては、例えば、モノ
C1-8 アルキルエステル、ジC1-8 アルキルエステル、
モノ(フェニル低級アルキル)エステル、ジ(フェニル
低級アルキル)エステル、モノC1-8 アルキル−モノ
(フェニル低級アルキル)エステル等があげられる。ま
たこのうち、好ましいエステル化合物は、モノもしくは
ジC1-8 アルキルエステル化合物であり、モノもしくは
ジエチルエステル化合物が特に好ましい。
体〔I〕は、遊離カルボン酸が優れた薬理活性を有し、
一方そのエステルは、生体内で代謝を受け、遊離のカル
ボン酸に加水分解されて活性を発揮するプロ・ドラッグ
となるものである。このため、かかるエステル残基は、
生体内で加水分解された際、薬効発現に関与せず、薬理
的に許容しうるものであれば、いずれも用いることがで
きる。エステル化合物の具体例としては、例えば、モノ
C1-8 アルキルエステル、ジC1-8 アルキルエステル、
モノ(フェニル低級アルキル)エステル、ジ(フェニル
低級アルキル)エステル、モノC1-8 アルキル−モノ
(フェニル低級アルキル)エステル等があげられる。ま
たこのうち、好ましいエステル化合物は、モノもしくは
ジC1-8 アルキルエステル化合物であり、モノもしくは
ジエチルエステル化合物が特に好ましい。
【0013】また、ジカルボン酸誘導体〔I〕又はその
エステルは、その薬理的に許容しうる塩の形でも本発明
の目的に用いることができる。このような塩としては、
例えば、臭酸塩、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等
の無機酸付加塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンス
ルホン酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、
酒石酸塩、クエン酸塩等の有機付加塩をあげることがで
きる。
エステルは、その薬理的に許容しうる塩の形でも本発明
の目的に用いることができる。このような塩としては、
例えば、臭酸塩、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等
の無機酸付加塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンス
ルホン酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、
酒石酸塩、クエン酸塩等の有機付加塩をあげることがで
きる。
【0014】更に、ジカルボン酸誘導体〔I〕は、2個
の不斉炭素原子にもとづく4種の光学活性体及びその混
合物のいずれをも包含し、そのうち、2個の不斉炭素原
子が共にS配置をとるもの〔以下(S−S)体と称す
る〕が薬効上とりわけ好ましい。
の不斉炭素原子にもとづく4種の光学活性体及びその混
合物のいずれをも包含し、そのうち、2個の不斉炭素原
子が共にS配置をとるもの〔以下(S−S)体と称す
る〕が薬効上とりわけ好ましい。
【0015】またジカルボン酸誘導体〔I〕に於いて、
低級アルキル基及び低級アルコキシ基とは炭素数1〜6
のアルキル基及び炭素数1〜6のアルコキシ基を意味す
る。
低級アルキル基及び低級アルコキシ基とは炭素数1〜6
のアルキル基及び炭素数1〜6のアルコキシ基を意味す
る。
【0016】本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導
体〔I〕、そのエステル又はそれらの塩の投与量は、投
与方法、患者の年令、体重、状態及び治療すべき疾患の
種類によっても異なるが、通常一日当り約1〜100m
g/kg、とりわけ3〜30mg/kg程度とするのが
好ましい。
体〔I〕、そのエステル又はそれらの塩の投与量は、投
与方法、患者の年令、体重、状態及び治療すべき疾患の
種類によっても異なるが、通常一日当り約1〜100m
g/kg、とりわけ3〜30mg/kg程度とするのが
好ましい。
【0017】本発明の中性メタロエンドペプチダーゼ阻
害剤は、経口的にも非経口的(例えば、静脈内、筋肉
内、皮下)にも投与することができる。
害剤は、経口的にも非経口的(例えば、静脈内、筋肉
内、皮下)にも投与することができる。
【0018】経口投与する場合の剤形は、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であってもよく、
溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であってもよく、経
口投与に適した医薬担体と共に医薬製剤として使用する
ことができる。かかる医薬担体としては、例えば、結合
剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、
トラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳
糖、砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビッ
ト、グリシン等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩
壊剤(バレイショデンプン等)又は湿潤剤(ラウリル硫
酸ナトリウム等)等慣用なものをいずれも使用できる。
剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であってもよく、
溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であってもよく、経
口投与に適した医薬担体と共に医薬製剤として使用する
ことができる。かかる医薬担体としては、例えば、結合
剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、
トラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳
糖、砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビッ
ト、グリシン等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩
壊剤(バレイショデンプン等)又は湿潤剤(ラウリル硫
酸ナトリウム等)等慣用なものをいずれも使用できる。
【0019】一方、非経口投与する場合の剤形は、例え
ば、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液等を
用いて注射剤や点滴注射剤とするのが好ましい。
ば、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液等を
用いて注射剤や点滴注射剤とするのが好ましい。
【0020】本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導
体〔I〕は、(1)一般式〔II〕
体〔I〕は、(1)一般式〔II〕
【0021】
【化3】
【0022】〔但し、R3 はカルボキシル基の保護基,
X1 は硫黄原子、酸素原子又は置換基を有していてもよ
いイミノ基を表し、R1 、及びR2 は前記と同一意味を
有する。〕で示されるカルボン酸化合物又はその塩(例
えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)と一般式
〔III〕
X1 は硫黄原子、酸素原子又は置換基を有していてもよ
いイミノ基を表し、R1 、及びR2 は前記と同一意味を
有する。〕で示されるカルボン酸化合物又はその塩(例
えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)と一般式
〔III〕
【0023】
【化4】
【0024】〔但し、R4 はカルボキシル基の保護基を
表し、R、Y1 、Y2 、m及びnは前記と同一意味を有
する。〕で示されるアミン化合物又はその塩(例えば、
鉱酸塩)とを、ペプチド合成の常法に従い、脱水剤(例
えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド)の存在下、縮合反応させるか、又
は化合物〔II〕のカルボキシル基における反応性誘導
体(例えば、酸ハライド、活性エステル、混酸無水物
等)とアミン化合物〔III〕とを脱酸剤(例えば、ト
リ低級アルキルアミン、水酸化アルカリ金属等)の存在
下又は非存在下で縮合反応させるか、或いは(2)一般
式〔IV〕
表し、R、Y1 、Y2 、m及びnは前記と同一意味を有
する。〕で示されるアミン化合物又はその塩(例えば、
鉱酸塩)とを、ペプチド合成の常法に従い、脱水剤(例
えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド)の存在下、縮合反応させるか、又
は化合物〔II〕のカルボキシル基における反応性誘導
体(例えば、酸ハライド、活性エステル、混酸無水物
等)とアミン化合物〔III〕とを脱酸剤(例えば、ト
リ低級アルキルアミン、水酸化アルカリ金属等)の存在
下又は非存在下で縮合反応させるか、或いは(2)一般
式〔IV〕
【0025】
【化5】
【0026】〔但し、Z1 は反応性残基を表し、他の記
号は前記と同一意味を有する。〕で示される酢酸化合物
と一般式〔V〕
号は前記と同一意味を有する。〕で示される酢酸化合物
と一般式〔V〕
【0027】
【化6】
【0028】〔但し、X2 はチオール基、水酸基、又は
置換基を有していてもよいアミノ基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する。〕で示される化合物又はその
塩(例えば、鉱酸塩)とを脱酸剤(例えば、トリ低級ア
ルキルアミン、水酸化アルカリ金属)の存在下又は非存
在下で縮合反応させた後、(3)X1 が非置換イミノ基
又はX2 が非置換アミノ基の場合は、所望により該生成
物を、例えば低級アルキルハライドと反応させて低級ア
ルキル化し、(4)更に所望により保護基R3 及び/又
はR4 を該保護基の種類に応じて、例えば、接触還元、
酸加水分解等の常法により除去して製造することができ
る。
置換基を有していてもよいアミノ基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する。〕で示される化合物又はその
塩(例えば、鉱酸塩)とを脱酸剤(例えば、トリ低級ア
ルキルアミン、水酸化アルカリ金属)の存在下又は非存
在下で縮合反応させた後、(3)X1 が非置換イミノ基
又はX2 が非置換アミノ基の場合は、所望により該生成
物を、例えば低級アルキルハライドと反応させて低級ア
ルキル化し、(4)更に所望により保護基R3 及び/又
はR4 を該保護基の種類に応じて、例えば、接触還元、
酸加水分解等の常法により除去して製造することができ
る。
【0029】実験例 1 〔中性メタロエンドペプチダーゼ(NEP)阻害活性〕
Malfroyらの方法〔ザ・ジャーナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリー(The Journal
of Biological Chemistry)、
第259巻、第14365−14370頁、1984
年〕に準じ、雄性Wistar系ラットの腎皮質から部
分精製したNEP画分を実験に供した。
Malfroyらの方法〔ザ・ジャーナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリー(The Journal
of Biological Chemistry)、
第259巻、第14365−14370頁、1984
年〕に準じ、雄性Wistar系ラットの腎皮質から部
分精製したNEP画分を実験に供した。
【0030】NEP活性の測定はSpillantin
iらの方法〔ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファー
マコロジー(European Journal of
Pharmacology)、第125巻、第147
−150頁、1986年〕に準じた。すなわち酵素溶液
に合成基質サクシニル−アラニル−アラニル−フェニル
アラニル−アミドメチルクマリン(Suc−Ala−A
la−Phe−AMC)を添加し、生成されるPhe−
AMCをさらにアミノペプチダーゼで加水分解し、生じ
たAMCを定量することにより、NEP活性を測定し
た。被験化合物のNEP阻害活性は濃度阻害曲線より5
0%抑制濃度(IC50)として求めた。結果は下記第1
表に示す通りである。
iらの方法〔ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファー
マコロジー(European Journal of
Pharmacology)、第125巻、第147
−150頁、1986年〕に準じた。すなわち酵素溶液
に合成基質サクシニル−アラニル−アラニル−フェニル
アラニル−アミドメチルクマリン(Suc−Ala−A
la−Phe−AMC)を添加し、生成されるPhe−
AMCをさらにアミノペプチダーゼで加水分解し、生じ
たAMCを定量することにより、NEP活性を測定し
た。被験化合物のNEP阻害活性は濃度阻害曲線より5
0%抑制濃度(IC50)として求めた。結果は下記第1
表に示す通りである。
【0031】
【表1】
【0032】実験例 2 〔外因性ANP利尿作用増強作用〕一晩絶食した雄性S
D系ラットをウレタンで麻酔して実験に供した(一群8
匹)。0.25%カルボキシメチルセルロース(CM
C)液に懸濁した被験化合物を十二指腸内投与(100
mg/kg)し、2時間後にANPを静脈内投与した。
膀胱に挿入したカテーテルより採尿し、ANP投与によ
る尿量およびNa排泄量の増加を求めた。なお、対照群
には0.25%CMC液を投与した。結果は下記第2表
に示す通りである。
D系ラットをウレタンで麻酔して実験に供した(一群8
匹)。0.25%カルボキシメチルセルロース(CM
C)液に懸濁した被験化合物を十二指腸内投与(100
mg/kg)し、2時間後にANPを静脈内投与した。
膀胱に挿入したカテーテルより採尿し、ANP投与によ
る尿量およびNa排泄量の増加を求めた。なお、対照群
には0.25%CMC液を投与した。結果は下記第2表
に示す通りである。
【0033】
【表2】
【0034】実験例 3 〔急性降圧作用〕左腎を摘出した雄性SD系ラットに酢
酸デオキシコルチコステロン(DOCA)を混入したシ
リコン樹脂を背部皮下に埋め込み、0.5%NaCl、
KCl溶液を飲水として与えることにより作成したDO
CA食塩高血圧ラット(DOCA−HR)を実験に供し
た。
酸デオキシコルチコステロン(DOCA)を混入したシ
リコン樹脂を背部皮下に埋め込み、0.5%NaCl、
KCl溶液を飲水として与えることにより作成したDO
CA食塩高血圧ラット(DOCA−HR)を実験に供し
た。
【0035】一晩絶食したDOCA−HR(一群4−6
匹)に被験化合物を経口投与(30mg/kg)し、投
与前および2時間後の収縮期血圧を非観血法(tail
−cuff法)により測定し、変化値を求めた。なお被
験化合物は少量のツイーン80(ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレート)を用いてイオン交換水に懸濁し
た。結果は下記第3表に示す通りである。
匹)に被験化合物を経口投与(30mg/kg)し、投
与前および2時間後の収縮期血圧を非観血法(tail
−cuff法)により測定し、変化値を求めた。なお被
験化合物は少量のツイーン80(ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレート)を用いてイオン交換水に懸濁し
た。結果は下記第3表に示す通りである。
【0036】
【表3】
【0037】実験例 4 〔心筋肥大抑制作用〕雄性脳卒中易発症自然発症高血圧
ラット(一群10匹)を8%食塩を含む固形飼料(高N
a食)で飼育した。被験化合物は少量のツイーン80を
用いてイオン交換水に懸濁し、1日2回、32日間経口
投与(200mg/kg/day)した。33日目に心
臓を摘出して心室重量を測定し、体重100g当たりの
重量(相対心室重量)を算出した。被験化合物には、4
−カルボキシ−5−{2−〔N−((1S)−1−エト
キシカルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)−フ
ェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾールを用い
た。結果は、下記第4表に示す通りである。
ラット(一群10匹)を8%食塩を含む固形飼料(高N
a食)で飼育した。被験化合物は少量のツイーン80を
用いてイオン交換水に懸濁し、1日2回、32日間経口
投与(200mg/kg/day)した。33日目に心
臓を摘出して心室重量を測定し、体重100g当たりの
重量(相対心室重量)を算出した。被験化合物には、4
−カルボキシ−5−{2−〔N−((1S)−1−エト
キシカルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)−フ
ェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾールを用い
た。結果は、下記第4表に示す通りである。
【0038】
【表4】
【0039】製造例1 (1)2−ブロモ−4−フェニル酪酸ベンジルエステル
33g、(L)−フェニルアラニンtert−ブチルエ
ステル22.1g、炭酸カリウム13.8g及びヘキサ
メチルホスホリックトリアミド30mlの混合物を、室
温で終夜かくはん後、酢酸エチルを加え、不溶物をろ去
する。ろ液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリ
カゲル精製して、N−((1S)−1−ベンジルオキシ
カルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニ
ルアラニンtert−ブチルエステル16.6g及びN
−((1R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フ
ェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニンtert
−ブチルエステル9.9gをそれぞれ油状物として得
る。
33g、(L)−フェニルアラニンtert−ブチルエ
ステル22.1g、炭酸カリウム13.8g及びヘキサ
メチルホスホリックトリアミド30mlの混合物を、室
温で終夜かくはん後、酢酸エチルを加え、不溶物をろ去
する。ろ液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリ
カゲル精製して、N−((1S)−1−ベンジルオキシ
カルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニ
ルアラニンtert−ブチルエステル16.6g及びN
−((1R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フ
ェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニンtert
−ブチルエステル9.9gをそれぞれ油状物として得
る。
【0040】(S−S)体 NMR(CDCl3)δ:1.31(s,9H)、1.7
6〜2.06(m,3H)、2.51〜2.70(m,
2H)、2.78〜2.97(m,2H)、3.30〜
3.49(m,2H)、5.10(s,2H)、7.0
7〜7.28(m,10H)、7.34(s,5H) (2)上記(S−S)体4.73g及びトリフルオロ酢
酸30mlを氷冷下で10分間、さらに室温で50分間
かくはん後、溶媒を留去する。残査に10%炭酸カリウ
ム水溶液を加えて中和し、生じる結晶をろ取して、N−
((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フェ
ニルプロピル)−(L)−フェニルアラニン3.09g
を得る。
6〜2.06(m,3H)、2.51〜2.70(m,
2H)、2.78〜2.97(m,2H)、3.30〜
3.49(m,2H)、5.10(s,2H)、7.0
7〜7.28(m,10H)、7.34(s,5H) (2)上記(S−S)体4.73g及びトリフルオロ酢
酸30mlを氷冷下で10分間、さらに室温で50分間
かくはん後、溶媒を留去する。残査に10%炭酸カリウ
ム水溶液を加えて中和し、生じる結晶をろ取して、N−
((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フェ
ニルプロピル)−(L)−フェニルアラニン3.09g
を得る。
【0041】M.P.141〜143.5℃ (3)本品4.2g、4−ベンジルオキシカルボニル−
5−(2−アミノエチル)オキサゾール・1臭酸塩3.
27g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物
1.53g、トリエチルアミン1.4ml、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
・塩酸塩1.9g及びジメチルホルムアミド30mlの
混合物を、−20℃で1時間、その後室温で終夜かくは
んする。
5−(2−アミノエチル)オキサゾール・1臭酸塩3.
27g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物
1.53g、トリエチルアミン1.4ml、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
・塩酸塩1.9g及びジメチルホルムアミド30mlの
混合物を、−20℃で1時間、その後室温で終夜かくは
んする。
【0042】溶媒を留去後、残査に酢酸エチルを加え、
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−(溶媒:クロロホルム−酢酸エチ
ル)で精製して、4−ベンジルオキシカルボニル−5−
{2−〔N−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニ
ル〕アミノエチル}オキサゾ−ル4.52gを無色油状
物として得る。
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−(溶媒:クロロホルム−酢酸エチ
ル)で精製して、4−ベンジルオキシカルボニル−5−
{2−〔N−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニ
ル〕アミノエチル}オキサゾ−ル4.52gを無色油状
物として得る。
【0043】NMR(CDCl3)δ:1.68〜1.9
7(m,2H)、2.38〜2.76(m,3H)、
2.97〜3.59(m,7H)、4.95,5.06
(ABq,2H)、5.33(s,2H)、7.02〜
7.42(m,20H)、7.67(s,1H) 製造例2〜4 (1) 対応原料化合物〔IV〕及び〔VI〕を製造例
1−(1)と同様に処理して、下記第5表記載の化合物
を得る。
7(m,2H)、2.38〜2.76(m,3H)、
2.97〜3.59(m,7H)、4.95,5.06
(ABq,2H)、5.33(s,2H)、7.02〜
7.42(m,20H)、7.67(s,1H) 製造例2〜4 (1) 対応原料化合物〔IV〕及び〔VI〕を製造例
1−(1)と同様に処理して、下記第5表記載の化合物
を得る。
【0044】
【表5】
【0045】(2)上記(1)で得た(S−S)配置の
生成物を製造例1−(2)と同様に処理して、下記第6
表記載の(S−S)体化合物を得る。
生成物を製造例1−(2)と同様に処理して、下記第6
表記載の(S−S)体化合物を得る。
【0046】
【表6】
【0047】(3)上記(2)で得た生成物を製造例1
−(3)と同様に処理して、下記第7表記載の(S−
S)体化合物を得る。
−(3)と同様に処理して、下記第7表記載の(S−
S)体化合物を得る。
【0048】
【表7】
【0049】製造例5〜14 対応原料化合物〔II〕及び〔III〕を製造例1−
(3)と同様に処理して、下記第8〜10表記載の(S
−S)体の目的物を得る。
(3)と同様に処理して、下記第8〜10表記載の(S
−S)体の目的物を得る。
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】
【0053】製造例15 4−ベンジルオキシカルボニル−5−{2−〔N−
((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フェ
ニルプロピル)−(L)−フェニルアラニル〕アミノエ
チル}オキサゾール1.8gをジメチルホルムアミド5
0ml中、パラジウム−黒100mgの存在下、3気圧
で5時間接触還元を行う。触媒をろ去後、溶媒を留去
し、得られる結晶をメタノ−ルから再結晶して、4−カ
ルボキシ−5−{2−〔N−((1S)−1−カルボキ
シ−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニ
ル〕アミノエチル}オキサゾール1.1gを得る。
((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フェ
ニルプロピル)−(L)−フェニルアラニル〕アミノエ
チル}オキサゾール1.8gをジメチルホルムアミド5
0ml中、パラジウム−黒100mgの存在下、3気圧
で5時間接触還元を行う。触媒をろ去後、溶媒を留去
し、得られる結晶をメタノ−ルから再結晶して、4−カ
ルボキシ−5−{2−〔N−((1S)−1−カルボキ
シ−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニ
ル〕アミノエチル}オキサゾール1.1gを得る。
【0054】M.P.179〜181℃(分解) 製造例16〜22 製造例3〜6、8、9及び13で得た生成物を製造例1
5と同様に処理して、下記第11及び12表記載の(S
−S)体の目的物を得る。
5と同様に処理して、下記第11及び12表記載の(S
−S)体の目的物を得る。
【0055】
【表11】
【0056】
【表12】
【0057】製造例23 4−ベンジルオキシカルボニル−5−{2−〔N−
((1S)−1−エトキシカルボニル−3−フェニルプ
ロピル)−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}
チアゾール2.2g及び25%臭化水素−酢酸溶液30
mlの混合物を室温で1日間かくはんする。溶媒留去
後、10%炭酸カリウム水溶液で中和し、得られる結晶
をメタノ−ル−イソプロピルエ−テル混液から再結晶し
て4−カルボキシ−5−{2−〔N−((1S)−1−
エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)
−フェニルアラニル〕アミノエチル}チアゾール1.2
7gを得る。
((1S)−1−エトキシカルボニル−3−フェニルプ
ロピル)−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}
チアゾール2.2g及び25%臭化水素−酢酸溶液30
mlの混合物を室温で1日間かくはんする。溶媒留去
後、10%炭酸カリウム水溶液で中和し、得られる結晶
をメタノ−ル−イソプロピルエ−テル混液から再結晶し
て4−カルボキシ−5−{2−〔N−((1S)−1−
エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)
−フェニルアラニル〕アミノエチル}チアゾール1.2
7gを得る。
【0058】M.P.121〜124℃ 製造例24及び25 製造例11及び14で得た生成物を製造例23と同様に
処理して、下記第13表記載の(S−S)体の目的物を
得る。
処理して、下記第13表記載の(S−S)体の目的物を
得る。
【0059】
【表13】
【0060】製造例26〜35 (1)(2R)−3−フェニル−2−p−トルエンスル
ホニルオキシ−プロピオン酸エチル5.19g、(L)
−フェニルアラニンベンジルエステル15.74g、ジ
(イソプロピル)エチルアミン2.91g及びヘキサメ
チルホスホリックトリアミド5mlの混合物を70℃で
2日間かく拌後、酢酸エチルを加える。
ホニルオキシ−プロピオン酸エチル5.19g、(L)
−フェニルアラニンベンジルエステル15.74g、ジ
(イソプロピル)エチルアミン2.91g及びヘキサメ
チルホスホリックトリアミド5mlの混合物を70℃で
2日間かく拌後、酢酸エチルを加える。
【0061】混合物を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残
査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:ヘキサン−酢酸
エチル=9:1)を精製して、N−((1S)−1−エ
トキシカルボニル−2−フェニルエチル)−(L)−フ
ェニルアラニンベンジルエステル4.45gを油状物と
して得る。
査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:ヘキサン−酢酸
エチル=9:1)を精製して、N−((1S)−1−エ
トキシカルボニル−2−フェニルエチル)−(L)−フ
ェニルアラニンベンジルエステル4.45gを油状物と
して得る。
【0062】NMR(CDCl3)δ:1.08(t,3
H)、2.95(t,4H)、3.55〜3.69
(m,2H)、3.99(q,2H)、5.01(AB
q,2H)、7.08〜7.33(m,15H) 対応原料化合物を上記と同様に処理して、下記第14表
記載の化合物を得る。
H)、2.95(t,4H)、3.55〜3.69
(m,2H)、3.99(q,2H)、5.01(AB
q,2H)、7.08〜7.33(m,15H) 対応原料化合物を上記と同様に処理して、下記第14表
記載の化合物を得る。
【0063】
【表14】
【0064】(2)上記で得た生成物を製造例1−
(2)又は製造例15と同様に処理して、下記第15表
記載の化合物を得る。
(2)又は製造例15と同様に処理して、下記第15表
記載の化合物を得る。
【0065】
【表15】
【0066】(3)上記で得た生成物を製造例1−
(3)と同様に処理して、下記第16〜19表記載の化
合物を得る。
(3)と同様に処理して、下記第16〜19表記載の化
合物を得る。
【0067】
【表16】
【0068】
【表17】
【0069】
【表18】
【0070】
【表19】
【0071】製造例36〜47 対応原料化合物を製造例1−(3)と同様に処理して、
下記第20〜23表記載の化合物を得る。
下記第20〜23表記載の化合物を得る。
【0072】
【表20】
【0073】
【表21】
【0074】
【表22】
【0075】
【表23】
【0076】製造例48 (1)(2S)−3−(2−チエニル)−2−(ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオン酸2.56g、
4−ベンジルオキシカルボニル−5−(2−アミノエチ
ル)オキサゾール・臭化水素酸塩2.39g、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール・水和物1.42g及びジメ
チルホルムアミド30mlの混合物を−20℃に冷却
し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド・塩酸塩1.77gを加える。10分
後、トリエチルアミン0.93gを加え、徐々に室温に
もどした後、終夜攪拌する。溶媒を留去し、残査に酢酸
エチルを加える。混合物を洗浄、乾燥後溶媒を留去し、
残査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:クロロホルム
−酢酸エチル=19:1)で精製して、4−ベンジルオ
キシカルボニル−5−{2−〔N−((2S)−3−
(2−チエニル)−2−(ベンジルオキシカルボニルア
ミノ)プロピオニル)アミノ〕エチル}オキサゾール
3.5gをシロップとして得る。
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオン酸2.56g、
4−ベンジルオキシカルボニル−5−(2−アミノエチ
ル)オキサゾール・臭化水素酸塩2.39g、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール・水和物1.42g及びジメ
チルホルムアミド30mlの混合物を−20℃に冷却
し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド・塩酸塩1.77gを加える。10分
後、トリエチルアミン0.93gを加え、徐々に室温に
もどした後、終夜攪拌する。溶媒を留去し、残査に酢酸
エチルを加える。混合物を洗浄、乾燥後溶媒を留去し、
残査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:クロロホルム
−酢酸エチル=19:1)で精製して、4−ベンジルオ
キシカルボニル−5−{2−〔N−((2S)−3−
(2−チエニル)−2−(ベンジルオキシカルボニルア
ミノ)プロピオニル)アミノ〕エチル}オキサゾール
3.5gをシロップとして得る。
【0077】NMR(CDCl3)δ:3.15〜3.2
8(m,4H)、3.46〜3.59(m,2H)、
4.35(m,1H)、5.09(s,2H)、5.3
1(s,3H)、6.47(brs,1H)、6.75
(m,1H)、6.83〜6.88(m,1H)、7.
09〜7.12(m,1H)、7.32〜7.42
(m,10H)、7.69(s,1H) (2)本品2.67g及び25%臭化水素−酢酸溶液2
0mlの混合物を室温で10分間攪拌後、溶媒を留去
し、残査にエチルエーテルを加えて粉末化する。
8(m,4H)、3.46〜3.59(m,2H)、
4.35(m,1H)、5.09(s,2H)、5.3
1(s,3H)、6.47(brs,1H)、6.75
(m,1H)、6.83〜6.88(m,1H)、7.
09〜7.12(m,1H)、7.32〜7.42
(m,10H)、7.69(s,1H) (2)本品2.67g及び25%臭化水素−酢酸溶液2
0mlの混合物を室温で10分間攪拌後、溶媒を留去
し、残査にエチルエーテルを加えて粉末化する。
【0078】得られた粉末1.67g、(1R)−1−
ベンジルオキシカルボニル−1−(p−トルエンスルホ
ニルオキシ)−3−フェニルプロパン1.67g、トリ
エチルアミン1.75ml及びヘキサメチルホスホリッ
クトリアミド20mlの混合物を75℃で終夜攪拌後、
酢酸エチルを加える。混合物を洗浄、乾燥後、溶媒を留
去し残査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:クロロホ
ルム−酢酸エチル=98:2)で精製し、4−ベンジル
オキシカルボニル−5−{2−〔N−((2S)−3−
(2−チエニル)−2−(N−((1S)−1−ベンジ
ルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル)アミノ)
プロピオニル)アミノ〕エチル}オキサゾール2.1g
を得る。
ベンジルオキシカルボニル−1−(p−トルエンスルホ
ニルオキシ)−3−フェニルプロパン1.67g、トリ
エチルアミン1.75ml及びヘキサメチルホスホリッ
クトリアミド20mlの混合物を75℃で終夜攪拌後、
酢酸エチルを加える。混合物を洗浄、乾燥後、溶媒を留
去し残査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:クロロホ
ルム−酢酸エチル=98:2)で精製し、4−ベンジル
オキシカルボニル−5−{2−〔N−((2S)−3−
(2−チエニル)−2−(N−((1S)−1−ベンジ
ルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル)アミノ)
プロピオニル)アミノ〕エチル}オキサゾール2.1g
を得る。
【0079】M.P.81〜83℃ 製造例49〜51 (1)対応原料化合物を製造例48−(1)と同様に処
理して、次の化合物を得る。
理して、次の化合物を得る。
【0080】49−(1):4−ベンジルオキシカルボ
ニル−5−{2−(N−ベンジルオキシカルボニル−
(L)−フェニルアラニル)アミノエチル}オキサゾー
ル M.P.148〜149℃ 50−(1):3−ベンジルオキシカルボニル−1−
{(N−ベンジルオキシカルボニル−(L)−フェニル
アラニル)アミノ}ベンゼン M.P.141〜143℃ 51−(1):4−ベンジルオキシカルボニルメチル−
2−{(N−ベンジルオキシカルボニル−(L)−フェ
ニルアラニル)アミノ}チアゾール NMR(CDCl3)δ:3.03〜3.38(m,2
H)、3.69(s,2H)、4.73〜4.89
(m,1H)、5.07〜5.09(m,2H)、5.
14(s,2H)、5.55〜5.70(m,1H)、
6.78(s,1H)、7.04〜7.41(s,1
H) (2)上記(1)で得た化合物及び対応原料化合物をそ
れぞれ製造例48−(2)と同様に処理して、次の化合
物を得る。
ニル−5−{2−(N−ベンジルオキシカルボニル−
(L)−フェニルアラニル)アミノエチル}オキサゾー
ル M.P.148〜149℃ 50−(1):3−ベンジルオキシカルボニル−1−
{(N−ベンジルオキシカルボニル−(L)−フェニル
アラニル)アミノ}ベンゼン M.P.141〜143℃ 51−(1):4−ベンジルオキシカルボニルメチル−
2−{(N−ベンジルオキシカルボニル−(L)−フェ
ニルアラニル)アミノ}チアゾール NMR(CDCl3)δ:3.03〜3.38(m,2
H)、3.69(s,2H)、4.73〜4.89
(m,1H)、5.07〜5.09(m,2H)、5.
14(s,2H)、5.55〜5.70(m,1H)、
6.78(s,1H)、7.04〜7.41(s,1
H) (2)上記(1)で得た化合物及び対応原料化合物をそ
れぞれ製造例48−(2)と同様に処理して、次の化合
物を得る。
【0081】49−(2):4−ベンジルオキシカルボ
ニル−5−{2−〔N−((1S)−1−ベンジルオキ
シカルボニル−3−(2−チエニル)プロピル)−
(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾー
ル 性状:シロップ NMR(CDCl3)δ:1.66(brs,1H)、
1.50〜1.90(m,2H)、2.31〜2.39
(m,2H)、2.60(dd,1H)、3.13〜
3.33(m,5H)、3.33〜3.49(m,2
H)、5.02及び5.11(ABq,2H)、5.3
5(s,2H)、6.53(m,1H)、6.85
(m,1H)、7.08(m,1H)、7.16〜7.
52(m,16H)、7.69(s,1H) 50−(2):3−ベンジルオキシカルボニル−1−
{〔N−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−
3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニル〕
アミノ}ベンゼン 性状:シロップ NMR(CDCl3)δ:1.60〜2.25(m,4
H)、2.51〜3.02(m,2H)、3.13〜
3.45(m,2H)、4.98及び5.08(AB
q,2H)、5.32及び5.41(ABq,2H)、
6.85〜7.44(m,24H)、7.70〜8.0
1(m,1H) 51−(2):4−ベンジルオキシカルボニルメチル−
2−{(N−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニ
ル)アミノ}チアゾール 性状:シロップ NMR(CDCl3)δ:1.85〜2.06(m,2
H)、2.07〜2.28(m,2H)、2.53〜
2.76(m,2H)、2.81〜3.00(m,1
H)、3.44〜3.56(m,1H)、3.76
(s,2H)、5.15〜5.17(m,4H)、6.
80〜7.42(m,21H) 製造例52〜68 製造例26〜32、36〜39、41〜43、46〜4
7、49で得た生成物をそれぞれ製造例15と同様に処
理して、下記第24〜28表記載の化合物を得る。
ニル−5−{2−〔N−((1S)−1−ベンジルオキ
シカルボニル−3−(2−チエニル)プロピル)−
(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾー
ル 性状:シロップ NMR(CDCl3)δ:1.66(brs,1H)、
1.50〜1.90(m,2H)、2.31〜2.39
(m,2H)、2.60(dd,1H)、3.13〜
3.33(m,5H)、3.33〜3.49(m,2
H)、5.02及び5.11(ABq,2H)、5.3
5(s,2H)、6.53(m,1H)、6.85
(m,1H)、7.08(m,1H)、7.16〜7.
52(m,16H)、7.69(s,1H) 50−(2):3−ベンジルオキシカルボニル−1−
{〔N−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−
3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニル〕
アミノ}ベンゼン 性状:シロップ NMR(CDCl3)δ:1.60〜2.25(m,4
H)、2.51〜3.02(m,2H)、3.13〜
3.45(m,2H)、4.98及び5.08(AB
q,2H)、5.32及び5.41(ABq,2H)、
6.85〜7.44(m,24H)、7.70〜8.0
1(m,1H) 51−(2):4−ベンジルオキシカルボニルメチル−
2−{(N−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−フェニルプロピル)−(L)−フェニルアラニ
ル)アミノ}チアゾール 性状:シロップ NMR(CDCl3)δ:1.85〜2.06(m,2
H)、2.07〜2.28(m,2H)、2.53〜
2.76(m,2H)、2.81〜3.00(m,1
H)、3.44〜3.56(m,1H)、3.76
(s,2H)、5.15〜5.17(m,4H)、6.
80〜7.42(m,21H) 製造例52〜68 製造例26〜32、36〜39、41〜43、46〜4
7、49で得た生成物をそれぞれ製造例15と同様に処
理して、下記第24〜28表記載の化合物を得る。
【0082】
【表24】
【0083】
【表25】
【0084】
【表26】
【0085】
【表27】
【0086】
【表28】
【0087】製造例69 製造例1で得た化合物2.6g、ヨウ化メチル0.4m
l、炭酸カリウム0.83g及びヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド3mlの混合物を室温で終夜攪拌後、酢
酸エチルを加える。不溶物をろ去し、ろ液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマト
(溶媒:クロロホルム−酢酸エチル=95:5)で精製
して、4−ベンジルオキシカルボニル−5−{2−〔N
−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フ
ェニルプロピル)−N−メチル−(L)−フェニルアラ
ニル〕アミノエチル}オキサゾール1.81gを油状物
として得る。
l、炭酸カリウム0.83g及びヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド3mlの混合物を室温で終夜攪拌後、酢
酸エチルを加える。不溶物をろ去し、ろ液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマト
(溶媒:クロロホルム−酢酸エチル=95:5)で精製
して、4−ベンジルオキシカルボニル−5−{2−〔N
−((1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−フ
ェニルプロピル)−N−メチル−(L)−フェニルアラ
ニル〕アミノエチル}オキサゾール1.81gを油状物
として得る。
【0088】NMR(CDCl3)δ:1.65(s,1
H)、1.65〜1.97(m,2H)、2.35
(s,3H)、2.35〜2.54(m,2H)、2.
65〜2.82(m,1H)、3.00〜3.56
(m,7H)、4.92〜5.17(m,2H)、5.
32(s,2H)、6.99〜7.43(m,20
H)、7.65(s,1H) 製造例70〜71 製造例50及び69で得た化合物を製造例15と同様に
処理して、次の化合物を得る。
H)、1.65〜1.97(m,2H)、2.35
(s,3H)、2.35〜2.54(m,2H)、2.
65〜2.82(m,1H)、3.00〜3.56
(m,7H)、4.92〜5.17(m,2H)、5.
32(s,2H)、6.99〜7.43(m,20
H)、7.65(s,1H) 製造例70〜71 製造例50及び69で得た化合物を製造例15と同様に
処理して、次の化合物を得る。
【0089】70:3−カルボキシ−1−{〔N−
((1S)−1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)
−(L)−フェニルアラニル〕アミノ}ベンゼンを得
る。
((1S)−1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)
−(L)−フェニルアラニル〕アミノ}ベンゼンを得
る。
【0090】M.P.201〜202℃(分解) 71:4−カルボキシ−5−{2−(N−((1S)−
1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−N−メチル
−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾ
ール M.P.104〜106℃ 製造例72〜73 製造例49及び51で得た化合物を製造例23と同様に
処理して、次の化合物を得る。
1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−N−メチル
−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾ
ール M.P.104〜106℃ 製造例72〜73 製造例49及び51で得た化合物を製造例23と同様に
処理して、次の化合物を得る。
【0091】72:4−カルボキシ−5−{2−〔N−
((1S)−1−カルボキシ−3−(2−チエニル)プ
ロピル)−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}
オキサゾール M.P.125〜127℃(分解) 73:4−カルボキシメチル−2−{〔N−((1S)
−1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−(L)−
フェニルアラニル〕アミノ}チアゾール M.P.178℃(分解) 製造例74 製造例35で得た化合物0.35g、2N−NaOH
0.88ml及びメタノール20mlを室温で終夜かく
拌後、混合物に水を加える。メタノールを留去し、残査
をエチルエーテル抽出後、水層を1N−HClで中和
し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶
媒を留去し、イソプロピルエーテルを加え、粉末化する
ことにより、4−カルボキシ−5−{2−〔N−((1
S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル)−(O−
メチル)−(L)−チロシル〕アミノエチル}オキサゾ
ール0.18gを得る。
((1S)−1−カルボキシ−3−(2−チエニル)プ
ロピル)−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}
オキサゾール M.P.125〜127℃(分解) 73:4−カルボキシメチル−2−{〔N−((1S)
−1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−(L)−
フェニルアラニル〕アミノ}チアゾール M.P.178℃(分解) 製造例74 製造例35で得た化合物0.35g、2N−NaOH
0.88ml及びメタノール20mlを室温で終夜かく
拌後、混合物に水を加える。メタノールを留去し、残査
をエチルエーテル抽出後、水層を1N−HClで中和
し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶
媒を留去し、イソプロピルエーテルを加え、粉末化する
ことにより、4−カルボキシ−5−{2−〔N−((1
S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル)−(O−
メチル)−(L)−チロシル〕アミノエチル}オキサゾ
ール0.18gを得る。
【0092】M.P.103〜106℃ 製造例75〜80 製造例26、33〜35及び46で得た化合物を製造例
74を同様に処理して、下記第29表記載の化合物を得
る。
74を同様に処理して、下記第29表記載の化合物を得
る。
【0093】
【表29】
【0094】製造例81 (1)1−tert−ブトキシカルボニル−2−フェニ
ルエタンチオール1.2g、水素化ナトリウム(60%
オイル)0.22g及びジメチルホルムアミド20ml
の混合物を室温で30分間攪拌後、氷冷下2−ブロモ−
4−フェニル酪酸ベンジルエステル1.7gのジメチル
ホルムアミド5ml溶液を滴下し、室温で1時間攪拌す
る。混合物にエチルエーテルを加え、洗浄後、溶媒を留
去し、残査をシリカゲルクロマト(溶媒:ヘキサン−エ
チルエーテル=95:5)で精製して、2−(1−ベン
ジルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル)チオ−
3−フェニルプロピオン酸tert−ブチルエステル
1.25gを油状物として得る。
ルエタンチオール1.2g、水素化ナトリウム(60%
オイル)0.22g及びジメチルホルムアミド20ml
の混合物を室温で30分間攪拌後、氷冷下2−ブロモ−
4−フェニル酪酸ベンジルエステル1.7gのジメチル
ホルムアミド5ml溶液を滴下し、室温で1時間攪拌す
る。混合物にエチルエーテルを加え、洗浄後、溶媒を留
去し、残査をシリカゲルクロマト(溶媒:ヘキサン−エ
チルエーテル=95:5)で精製して、2−(1−ベン
ジルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル)チオ−
3−フェニルプロピオン酸tert−ブチルエステル
1.25gを油状物として得る。
【0095】NMR(CDCl3)δ:1.30(m,9
H)、1.96〜2.24(m,2H)、2.59〜
3.14(m,4H)、3.35〜3.66(m,2
H)、5.12(m,2H)、7.06〜7.36
(m,15H) (2)本品1.47g、アニソール1.71g及びトリ
フルオロ酢酸10mlの混合物を室温で1時間かく拌
後、溶媒を留去する。残査にトルエンを加え再び溶媒を
留去する。該操作を2回繰り返す。得られる生成物0.
86g,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物
0.55g、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド・塩酸塩0.69g及びトリエ
チルアミン0.5mlを−20℃で混合した後、室温ま
で徐々にもどしながら終夜攪拌する。
H)、1.96〜2.24(m,2H)、2.59〜
3.14(m,4H)、3.35〜3.66(m,2
H)、5.12(m,2H)、7.06〜7.36
(m,15H) (2)本品1.47g、アニソール1.71g及びトリ
フルオロ酢酸10mlの混合物を室温で1時間かく拌
後、溶媒を留去する。残査にトルエンを加え再び溶媒を
留去する。該操作を2回繰り返す。得られる生成物0.
86g,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物
0.55g、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド・塩酸塩0.69g及びトリエ
チルアミン0.5mlを−20℃で混合した後、室温ま
で徐々にもどしながら終夜攪拌する。
【0096】溶媒を留去し、残査に酢酸エチルを加え、
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルクロマ
ト(溶媒:ヘキサン−酢酸エチル=5:1)で精製し
て、4−ベンジルオキシカルボニル−5−{〔(2S)
−3−フェニル−2−(1−ベンジルオキシカルボニル
−3−フェニルプロピルチオ)プロピオニル〕アミノエ
チル}オキサゾール1.13gを油状物として得る。
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルクロマ
ト(溶媒:ヘキサン−酢酸エチル=5:1)で精製し
て、4−ベンジルオキシカルボニル−5−{〔(2S)
−3−フェニル−2−(1−ベンジルオキシカルボニル
−3−フェニルプロピルチオ)プロピオニル〕アミノエ
チル}オキサゾール1.13gを油状物として得る。
【0097】NMR(CDCl3)δ:1.89(m,1
H)、2.12(m,1H)、2.60(m,2H)、
2.82(m,1H)、2.99〜3.52(m,7
H)、5.10(m,2H)、5.30(m,2H)、
6.93〜7.41(m,20H)、7.65(s,1
H) (3)本品1.00g、パラジウムブラック2g及びメ
タノール50mlの混合物を水素雰囲気(3気圧)下で
終夜攪拌する。触媒をろ別後、溶媒を留去して、4−カ
ルボキシ−5−{〔(2S)−3−フェニル−2−(1
−カルボキシ−3−フェニルプロピルチオ)プロピオニ
ル〕アミノエチル}オキサゾール0.69gを油状物と
して得る。
H)、2.12(m,1H)、2.60(m,2H)、
2.82(m,1H)、2.99〜3.52(m,7
H)、5.10(m,2H)、5.30(m,2H)、
6.93〜7.41(m,20H)、7.65(s,1
H) (3)本品1.00g、パラジウムブラック2g及びメ
タノール50mlの混合物を水素雰囲気(3気圧)下で
終夜攪拌する。触媒をろ別後、溶媒を留去して、4−カ
ルボキシ−5−{〔(2S)−3−フェニル−2−(1
−カルボキシ−3−フェニルプロピルチオ)プロピオニ
ル〕アミノエチル}オキサゾール0.69gを油状物と
して得る。
【0098】NMR(CDCl3)δ:1.75〜1.9
8(m,2H)、2.22〜2.39(m,1H)、
2.50〜2.62(m,2H)、2.73〜2.89
(m,2H)、3.01〜3.36(m,5H)、3.
36〜3.66(m,1H)、7.15〜7.37
(m,10H)、8.25及び8.26(s,s,1
H) 〔原料化合物の調整〕 参考例1 (1)N−ベンジルオキシカルボニル−β−アラニン3
3.5g、イソシアノ酢酸メチルエステル15g、ジエ
チルホスホリルシアニド31.8g、1,8−ジアザビ
シクロ〔5,4,0〕ウンデカ−7−エン23g、トリ
エチルアミン42ml及びジメチルホルムアミド300
mlの混合物を、室温で終夜かくはんする。その後溶媒
を留去し、酢酸エチルを加え、洗浄、乾燥後、溶媒を留
去し、残査をシリカゲル精製し、イソプロピルエーテル
で結晶化後、酢酸エチル−イソプロピルエ−テル混液よ
り再結晶して、4−メトキシカルボニル−5−{2−
(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾ
ール22.6gを得る。
8(m,2H)、2.22〜2.39(m,1H)、
2.50〜2.62(m,2H)、2.73〜2.89
(m,2H)、3.01〜3.36(m,5H)、3.
36〜3.66(m,1H)、7.15〜7.37
(m,10H)、8.25及び8.26(s,s,1
H) 〔原料化合物の調整〕 参考例1 (1)N−ベンジルオキシカルボニル−β−アラニン3
3.5g、イソシアノ酢酸メチルエステル15g、ジエ
チルホスホリルシアニド31.8g、1,8−ジアザビ
シクロ〔5,4,0〕ウンデカ−7−エン23g、トリ
エチルアミン42ml及びジメチルホルムアミド300
mlの混合物を、室温で終夜かくはんする。その後溶媒
を留去し、酢酸エチルを加え、洗浄、乾燥後、溶媒を留
去し、残査をシリカゲル精製し、イソプロピルエーテル
で結晶化後、酢酸エチル−イソプロピルエ−テル混液よ
り再結晶して、4−メトキシカルボニル−5−{2−
(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾ
ール22.6gを得る。
【0099】M.P.68〜70℃ (2)本品5g及び25%臭化水素−酢酸溶液50ml
を室温で15分間かくはんし、その後溶媒を留去する。
残査をジエチルエ−テルで結晶化して、4−メトキシカ
ルボニル−5−(2−アミノエチル)オキサゾール・1
臭酸塩を粗結晶として得、精製することなく次反応に用
いる。
を室温で15分間かくはんし、その後溶媒を留去する。
残査をジエチルエ−テルで結晶化して、4−メトキシカ
ルボニル−5−(2−アミノエチル)オキサゾール・1
臭酸塩を粗結晶として得、精製することなく次反応に用
いる。
【0100】参考例2 (1) 対応原料化合物を参考例1−(1)と同様に処
理して、次の化合物を得る。
理して、次の化合物を得る。
【0101】4−ベンジルオキシカルボニル−5−{3
−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル}
オキサゾール M.P.124〜126℃ (2) 本品を参考例1−(2)と同様に処理して、4
−ベンジルオキシカルボニル−5−(3−アミノプロピ
ル)オキサゾール・1臭酸塩を得る。
−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル}
オキサゾール M.P.124〜126℃ (2) 本品を参考例1−(2)と同様に処理して、4
−ベンジルオキシカルボニル−5−(3−アミノプロピ
ル)オキサゾール・1臭酸塩を得る。
【0102】参考例3〜9 (1) 対応原料化合物を参考例1−(1)と同様に処
理して、下記第30表記載の化合物を得る。
理して、下記第30表記載の化合物を得る。
【0103】
【表30】
【0104】(2) (1)で得た化合物を参考例1−
(2)と同様に処理して、下記第31表記載の化合物を
得る。
(2)と同様に処理して、下記第31表記載の化合物を
得る。
【0105】
【表31】
【0106】参考例10 (1)4−メトキシカルボニル−5−{2−(ベンジル
オキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾール30
g、2N水酸化ナトリウム水溶液75ml及びメタノー
ル75mlの混合物を、室温で3時間かくはんする。メ
タノールを留去後、氷冷下1N塩酸を滴下し、得られる
結晶をろ取して、4−カルボキシ−5−{2−(ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾール2
5.8gを得、精製することなく次反応に用いる。
オキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾール30
g、2N水酸化ナトリウム水溶液75ml及びメタノー
ル75mlの混合物を、室温で3時間かくはんする。メ
タノールを留去後、氷冷下1N塩酸を滴下し、得られる
結晶をろ取して、4−カルボキシ−5−{2−(ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾール2
5.8gを得、精製することなく次反応に用いる。
【0107】(2)本品2.9g、ジシクロヘキシルア
ミン1.81g、ヨウ化エチル2.33g及びジメチル
ホルムアミド20mlの混合物を、室温で終夜かくはん
する。溶媒留去後、残査に酢酸エチル30mlを加え、
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲル精製
後、イソプロピルエーテルで結晶化し、酢酸エチル−n
−ヘキサン混液より再結晶して、4−エトキシカルボニ
ル−5−{2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エ
チル}オキサゾール2.89gを得る。
ミン1.81g、ヨウ化エチル2.33g及びジメチル
ホルムアミド20mlの混合物を、室温で終夜かくはん
する。溶媒留去後、残査に酢酸エチル30mlを加え、
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲル精製
後、イソプロピルエーテルで結晶化し、酢酸エチル−n
−ヘキサン混液より再結晶して、4−エトキシカルボニ
ル−5−{2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エ
チル}オキサゾール2.89gを得る。
【0108】M.P.46〜48℃ (3)本品3.18gを参考例1−(2)と同様に処理
して、4−エトキシカルボニル−5−(2−アミノエチ
ル)オキサゾール・1臭酸塩を粗結晶として得、精製す
ることなく次反応に用いる。
して、4−エトキシカルボニル−5−(2−アミノエチ
ル)オキサゾール・1臭酸塩を粗結晶として得、精製す
ることなく次反応に用いる。
【0109】参考例11 (1)4−メトキシカルボニル−5−{2−(ベンジル
オキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾール36.
5g、濃塩酸90ml及びメタノール270mlの混合
物を、55℃で6時間かくはんする。溶媒留去後、残査
をテトラヒドロフランに溶解し、トリエチルアミン21
mlで中和する。さらに溶液を0℃に冷却し、ギ酸45
0mlを加え、同温度で無水酢酸150mlを滴下す
る。10℃で3時間かくはん後、氷水を加え、溶媒留去
後、残査を酢酸エチルに溶解し、洗浄、乾燥後、溶媒を
留去し、残査をシリカゲルで精製し、3−オキソ−5−
(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−(ホルミル
アミノ)ペンタン酸メチルエステル20gを無色油状物
として得る。
オキシカルボニルアミノ)エチル}オキサゾール36.
5g、濃塩酸90ml及びメタノール270mlの混合
物を、55℃で6時間かくはんする。溶媒留去後、残査
をテトラヒドロフランに溶解し、トリエチルアミン21
mlで中和する。さらに溶液を0℃に冷却し、ギ酸45
0mlを加え、同温度で無水酢酸150mlを滴下す
る。10℃で3時間かくはん後、氷水を加え、溶媒留去
後、残査を酢酸エチルに溶解し、洗浄、乾燥後、溶媒を
留去し、残査をシリカゲルで精製し、3−オキソ−5−
(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−(ホルミル
アミノ)ペンタン酸メチルエステル20gを無色油状物
として得る。
【0110】NMR(CDCl3)δ:2.86〜3.1
3(m,2H)、3.45〜3.53(m,2H)、
3.79(s,3H)、5.09(s,2H)、5.2
9(d,1H)、5.1〜5.5(br,1H)、6.
8〜7.0(m,1H)7.34(s,5H)、8.2
2(s,1H) (2)本品20g、2,4−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,
4−ジスルフィド12.5g及びトルエン300mlの
混合物を30分間還流する。溶媒留去後、残査をシリカ
ゲルで精製後、イソプロピルエーテルで結晶化し、酢酸
エチル−イソプロピルエーテル混液より再結晶して、4
−メトキシカルボニル−5−{2−(ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ)エチル}チアゾール10.5gを得
る。
3(m,2H)、3.45〜3.53(m,2H)、
3.79(s,3H)、5.09(s,2H)、5.2
9(d,1H)、5.1〜5.5(br,1H)、6.
8〜7.0(m,1H)7.34(s,5H)、8.2
2(s,1H) (2)本品20g、2,4−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,
4−ジスルフィド12.5g及びトルエン300mlの
混合物を30分間還流する。溶媒留去後、残査をシリカ
ゲルで精製後、イソプロピルエーテルで結晶化し、酢酸
エチル−イソプロピルエーテル混液より再結晶して、4
−メトキシカルボニル−5−{2−(ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ)エチル}チアゾール10.5gを得
る。
【0111】M.P.108〜110℃ (3)本品を参考例10−(1)と同様に処理して、4
−カルボキシ−5−{2−(ベンジルオキシカルボニル
アミノ)エチル}チアゾールを粗結晶として得、精製す
ることなく次反応に用いる。
−カルボキシ−5−{2−(ベンジルオキシカルボニル
アミノ)エチル}チアゾールを粗結晶として得、精製す
ることなく次反応に用いる。
【0112】参考例12〜16 (1)対応化合物を参考例11−(1)〜(2)と同様
に処理して、下記第32表記載の化合物を得る。
に処理して、下記第32表記載の化合物を得る。
【0113】
【表32】
【0114】(2)対応化合物を参考例1−(2)と同
様に処理して、下記第33表記載の化合物を得る。
様に処理して、下記第33表記載の化合物を得る。
【0115】
【表33】
【0116】参考例17 (1) 対応原料化合物を参考例11−(1)と同様に
処理して、1−tert−ブトキシカルボニル−5−ベ
ンジルオキシカルボニル−4−{2−(tert−ブト
キシカルボニルアミノ)エチル}イミダゾールを得る。
処理して、1−tert−ブトキシカルボニル−5−ベ
ンジルオキシカルボニル−4−{2−(tert−ブト
キシカルボニルアミノ)エチル}イミダゾールを得る。
【0117】M.P.124〜126℃ (2) 本品を参考例1−(2)と同様に処理して、5
−ベンジルオキシカルボニル−4−{2−アミノエチ
ル}イミダゾール・2臭酸塩を得る。
−ベンジルオキシカルボニル−4−{2−アミノエチ
ル}イミダゾール・2臭酸塩を得る。
【0118】参考例18 (1)4−カルボキシ−5−{2−(ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ)エチル}オキサゾール2.9g、ピリ
ジン4.9g、tert−ブチルアルコール6ml及び
クロロホルム50mlの混合物に、−10℃でホスホリ
ルクロリド1.84gを滴下し、同温度で1時間、さら
に室温で終夜かくはんする。洗浄、乾燥後、溶媒を留去
し、残査をシリカゲル精製して、4−tert−ブトキ
シカルボニル−5−{2−(ベンジルオキシカルボニル
アミノ)エチル}オキサゾール2.85gを無色油状物
として得る。
ルボニルアミノ)エチル}オキサゾール2.9g、ピリ
ジン4.9g、tert−ブチルアルコール6ml及び
クロロホルム50mlの混合物に、−10℃でホスホリ
ルクロリド1.84gを滴下し、同温度で1時間、さら
に室温で終夜かくはんする。洗浄、乾燥後、溶媒を留去
し、残査をシリカゲル精製して、4−tert−ブトキ
シカルボニル−5−{2−(ベンジルオキシカルボニル
アミノ)エチル}オキサゾール2.85gを無色油状物
として得る。
【0119】NMR(CDCl3)δ:1.58(s,9
H)、3.22〜3.28(m,2H)、3.50〜
3.59(m,2H)、5.08(s,2H)、7.3
3(s,5H)、7.74(s,1H) (2)本品3.45g及びシュウ酸0.9gを参考例1
−(2)と同様に処理後、得られる結晶をテトラヒドロ
フラン−イソプロピルエーテル混液から再結晶して、4
−tert−ブトキシカルボニル−5−(2−アミノエ
チル)オキサゾール・1シュウ酸塩2.8gを得る。
H)、3.22〜3.28(m,2H)、3.50〜
3.59(m,2H)、5.08(s,2H)、7.3
3(s,5H)、7.74(s,1H) (2)本品3.45g及びシュウ酸0.9gを参考例1
−(2)と同様に処理後、得られる結晶をテトラヒドロ
フラン−イソプロピルエーテル混液から再結晶して、4
−tert−ブトキシカルボニル−5−(2−アミノエ
チル)オキサゾール・1シュウ酸塩2.8gを得る。
【0120】M.P.116〜120℃
【0121】
【発明の効果】本発明の有効成分であるジカルボン酸誘
導体〔I〕、そのエステル及びそれらの薬理的に許容し
うる塩は、前記実験例の通り、優れた中性メタロエンド
ペプチダ−ゼ阻害作用を有し、その心房性ナトリウム利
尿ペプチド(ANP)の分解抑制効果にもとづき優れた
利尿作用、Na排泄促進作用、血管拡張作用、レニン分
泌抑制作用、アルドステロン分泌抑制作用等を示す。こ
のため、本発明の有効成分は、うっ血性心不全、肺、肝
等各種臓器の浮腫、肺水腫、腹水症、胸膜浸出、間質性
腎炎、腎機能不全等の疾患の治療・予防に使用すること
ができる。
導体〔I〕、そのエステル及びそれらの薬理的に許容し
うる塩は、前記実験例の通り、優れた中性メタロエンド
ペプチダ−ゼ阻害作用を有し、その心房性ナトリウム利
尿ペプチド(ANP)の分解抑制効果にもとづき優れた
利尿作用、Na排泄促進作用、血管拡張作用、レニン分
泌抑制作用、アルドステロン分泌抑制作用等を示す。こ
のため、本発明の有効成分は、うっ血性心不全、肺、肝
等各種臓器の浮腫、肺水腫、腹水症、胸膜浸出、間質性
腎炎、腎機能不全等の疾患の治療・予防に使用すること
ができる。
【0122】また、本発明の有効成分は、優れた降圧作
用を示し、本態性高血圧症あるいは二次性高血圧症(腎
性高血圧症、内分泌性高血圧症、心血管性高血圧症、妊
娠に伴う高血圧症、急性ストレスに伴う高血圧症、薬剤
性又はアルコール性その他の高血圧症等)の治療・予防
に用いることができる。特に高血圧症の治療としては、
現在カプトプリル、塩酸デラプリル等のアンギオテンシ
ン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)が臨床的に使用され
ているが、本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導体
〔I〕、エステル及びそれらの薬理的に許容し得る塩
は、これらACE阻害剤では比較的効果のない、低レニ
ン性高血圧症にも有効であるという優れた特性を具備す
るものである。
用を示し、本態性高血圧症あるいは二次性高血圧症(腎
性高血圧症、内分泌性高血圧症、心血管性高血圧症、妊
娠に伴う高血圧症、急性ストレスに伴う高血圧症、薬剤
性又はアルコール性その他の高血圧症等)の治療・予防
に用いることができる。特に高血圧症の治療としては、
現在カプトプリル、塩酸デラプリル等のアンギオテンシ
ン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)が臨床的に使用され
ているが、本発明の有効成分であるジカルボン酸誘導体
〔I〕、エステル及びそれらの薬理的に許容し得る塩
は、これらACE阻害剤では比較的効果のない、低レニ
ン性高血圧症にも有効であるという優れた特性を具備す
るものである。
【0123】更に、本発明の有効成分は、心筋肥大の抑
制・改善効果をも有し、心筋肥大による心筋収縮力の低
下を防止・改善することができるため、上記で挙げた心
不全、各種浮腫などの他、心不全に伴う肺、肝等の臓器
のうっ血、呼吸困難、全身性浮腫、末梢性チアノーゼ、
夜間発作性呼吸困難、心臓喘息などの症状の治療にも用
いることができる。また浮腫、肺循環不全、高血圧、心
臓弁膜症などの諸症状は心筋肥大を起こして心不全に到
りやすいため、かかる症状を有する患者に対しては、心
不全の予防のために用いることができる。
制・改善効果をも有し、心筋肥大による心筋収縮力の低
下を防止・改善することができるため、上記で挙げた心
不全、各種浮腫などの他、心不全に伴う肺、肝等の臓器
のうっ血、呼吸困難、全身性浮腫、末梢性チアノーゼ、
夜間発作性呼吸困難、心臓喘息などの症状の治療にも用
いることができる。また浮腫、肺循環不全、高血圧、心
臓弁膜症などの諸症状は心筋肥大を起こして心不全に到
りやすいため、かかる症状を有する患者に対しては、心
不全の予防のために用いることができる。
【0124】また、本発明の有効成分は、毒性が低く医
薬として安全性が高い。例えば、本発明の有効成分であ
る5−カルボキシ−{2−〔N−((1S)−1−エト
キシカルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)−フ
ェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾールを100
0mg/kgの投与量でラットに4週間連続経口投与し
てもラットの死亡例は認められなかった。
薬として安全性が高い。例えば、本発明の有効成分であ
る5−カルボキシ−{2−〔N−((1S)−1−エト
キシカルボニル−3−フェニルプロピル)−(L)−フ
ェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾールを100
0mg/kgの投与量でラットに4週間連続経口投与し
てもラットの死亡例は認められなかった。
【0125】なお、既知のANP増強薬には中性メタロ
エンドペプチダーゼ阻害活性と共にアンギオテンシン変
換酵素阻害活性を併有するものもあるが、本発明の有効
成分であるジカルボン酸誘導体〔I〕はアンギオテンシ
ン変換酵素阻害活性が弱く、より選択的な中性メタロエ
ンドペプチダーゼ阻害活性を有するという特長を併せ持
つ。
エンドペプチダーゼ阻害活性と共にアンギオテンシン変
換酵素阻害活性を併有するものもあるが、本発明の有効
成分であるジカルボン酸誘導体〔I〕はアンギオテンシ
ン変換酵素阻害活性が弱く、より選択的な中性メタロエ
ンドペプチダーゼ阻害活性を有するという特長を併せ持
つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/42 ABU 7431−4C 31/425 ACX 7431−4C AED 7431−4C C07C 235/34 7106−4H 237/20 7106−4H 321/10 7419−4H C07D 233/64 105 277/28 417/12 9051−4C // C07D 263/32 263/34 (72)発明者 矢野 浩二 東京都保谷市ひばりが丘3丁目5番72− 307 (72)発明者 米田 光 埼玉県大宮市北袋町2−385 田辺製薬大 宮寮
Claims (14)
- 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔但し、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル基又
は水酸基、R1 は炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖アル
キル基、又はアリール基、含硫もしくは含窒素複素単環
式基及び炭素数4〜8のシクロアルキル基から選ばれる
基で置換された低級アルキル基、R2 は置換基を有して
いてもよいアリール基、炭素数4〜8のシクロアルキル
基又は含硫もしくは含窒素複素環式基、Xは硫黄原子、
酸素原子又は置換基を有していてもよいイミノ基、Y1
及びY2 はY1 がイミノ基、酸素原子又は硫黄原子であ
りY2 が窒素原子であるか、又はY1 がビニレン基であ
りY2 が基:−CH=、mは0〜3、nは0又は1を表
す。〕で示されるジカルボン酸誘導体、そのエステル又
はそれらの薬理的に許容しうる塩を有効成分としてなる
中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項2】 R1 が炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖
アルキル基、フェニル基置換低級アルキル基、チエニル
基置換低級アルキル基又はシクロヘキシル基置換低級ア
ルキル基、R2 がフェニル基、低級アルコキシ基置換フ
ェニル基、シクロヘキシル基、チエニル基又はインドリ
ル基、Xが硫黄原子、イミノ基又は低級アルキル基置換
イミノ基である請求項1記載の中性メタロエンドペプチ
ダーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 R2 がフェニル基、低級アルコキシ基置
換フェニル基、チエニル基又はインドリル基である請求
項2記載の中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項4】 R1 が炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖
アルキル基、フェニル基置換低級アルキル基又はチエニ
ル基置換低級アルキル基、R2 がフェニル基又は低級ア
ルコキシ基置換フェニル基、Xがイミノ基又は低級アル
キル基置換イミノ基、Y1 がイミノ基、酸素原子又は硫
黄原子、Y2 が窒素原子、mが2、nが0である請求項
3記載の中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項5】 Rが水素原子、R1 が炭素数1〜10の
直鎖又は分枝鎖アルキル基又はフェニル基置換低級アル
キル基、R2 がフェニル基、Xがイミノ基、Y1 が酸素
原子又は硫黄原子、Y2 が窒素原子である請求項4記載
の中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項6】 Rが水素原子、メチル基、フェニル基又
は水酸基、R1 がsec−ブチル基、sec−ペンチル
基、n−オクチル基、ベンジル基、フェニルエチル基、
チエニルエチル基又はシクロヘキシルエチル基、R2 が
フェニル基、メトキシフェニル基、チエニル基又はイン
ドリル基、Xが硫黄原子、イミノ基又はメチルイミノ基
である請求項3記載の中性メタロエンドペプチダーゼ阻
害剤。 - 【請求項7】 Rが水素原子、メチル基又はフェニル
基、R1 がn−オクチル基、フェニルエチル基又はチエ
ニルエチル基、R2 がフェニル基又はメトキシフェニル
基、Xがイミノ基又はメチルイミノ基である請求項6記
載の中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項8】 Rが水素原子、R1 がn−オクチル基又
はフェニルエチル基、R2 がフェニル基、Xがイミノ
基、Y1 が酸素原子又は硫黄原子、Y2 が窒素原子であ
る請求項7記載の中性メタロエンドペプチダーゼ阻害
剤。 - 【請求項9】 ジカルボン酸誘導体の炭素数1〜10の
直鎖又は分子鎖アルキルエステル又はフェニル低級アル
キルエステルである請求項1〜8記載の中性メタロエン
ドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項10】 モノもしくはジ低級アルキルエステル
である請求項9記載の中性メタロエンドペプチダーゼ阻
害剤。 - 【請求項11】 2個の不斉炭素原子が共にS配置の絶
対配置をとる請求項1〜10記載の中性メタロエンドペ
プチダーゼ阻害剤。 - 【請求項12】 4−カルボキシ−5−{2−〔N−
((1S)−1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)
−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}チアゾー
ル、そのエステル又はその薬理的に許容しうる塩を有効
成分としてなる中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤。 - 【請求項13】 4−カルボキシ−5−{2−〔N−
((1S)−1−カルボキシ−3−フェニルプロピル)
−(L)−フェニルアラニル〕アミノエチル}オキサゾ
ール、そのエステル又はその薬理的に許容しうる塩を有
効成分としてなる中性メタロエンドペプチダーゼ阻害
剤。 - 【請求項14】 降圧剤、利尿剤及び/又は心不全の予
防・治療剤である請求項1〜13記載の中性メタロエン
ドペプチダーゼ阻害剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5312366A JPH06234630A (ja) | 1992-12-17 | 1993-12-14 | 中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-337095 | 1992-12-17 | ||
| JP33709592 | 1992-12-17 | ||
| JP5312366A JPH06234630A (ja) | 1992-12-17 | 1993-12-14 | 中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234630A true JPH06234630A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=26567142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5312366A Pending JPH06234630A (ja) | 1992-12-17 | 1993-12-14 | 中性メタロエンドペプチダーゼ阻害剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06234630A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996019466A1 (en) * | 1994-12-21 | 1996-06-27 | Eli Lilly And Company | Process for preparing benzyl-substituted rhodanine derivatives |
| US8222286B2 (en) | 2009-11-20 | 2012-07-17 | Novartis Ag | Substituted carbamoylmethylamino acetic acid derivatives as novel NEP inhibitors |
| US8263629B2 (en) | 2009-05-28 | 2012-09-11 | Novartis Ag | Substituted aminobutyric derivatives as neprilysin inhibitors |
| US8394853B2 (en) | 2009-05-28 | 2013-03-12 | Novartis Ag | Substituted aminopropionic derivatives as neprilysin inhibitors |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP5312366A patent/JPH06234630A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996019466A1 (en) * | 1994-12-21 | 1996-06-27 | Eli Lilly And Company | Process for preparing benzyl-substituted rhodanine derivatives |
| US8263629B2 (en) | 2009-05-28 | 2012-09-11 | Novartis Ag | Substituted aminobutyric derivatives as neprilysin inhibitors |
| US8394853B2 (en) | 2009-05-28 | 2013-03-12 | Novartis Ag | Substituted aminopropionic derivatives as neprilysin inhibitors |
| US9006249B2 (en) | 2009-05-28 | 2015-04-14 | Novartis Ag | Substituted aminobutyric derivatives as neprilysin inhibitors |
| US9603819B2 (en) | 2009-05-28 | 2017-03-28 | Novartis Ag | Substituted aminobutyric derivatives as neprilysin inhibitors |
| US8222286B2 (en) | 2009-11-20 | 2012-07-17 | Novartis Ag | Substituted carbamoylmethylamino acetic acid derivatives as novel NEP inhibitors |
| US8377978B2 (en) | 2009-11-20 | 2013-02-19 | Novartis Ag | Substituted carbamoylmethylamino acetic acid derivatives as novel NEP inhibitors |
| US8642635B2 (en) | 2009-11-20 | 2014-02-04 | Novartis Ag | Substituted carbamoylmethylamino acetic acid derivatives as novel NEP inhibitors |
| US8877786B2 (en) | 2009-11-20 | 2014-11-04 | Novartis Ag | Substituted carbamoylmethylamino acetic acid derivatives as novel NEP inhibitors |
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