JPH0625932Y2 - 変成器 - Google Patents
変成器Info
- Publication number
- JPH0625932Y2 JPH0625932Y2 JP1988013870U JP1387088U JPH0625932Y2 JP H0625932 Y2 JPH0625932 Y2 JP H0625932Y2 JP 1988013870 U JP1988013870 U JP 1988013870U JP 1387088 U JP1387088 U JP 1387088U JP H0625932 Y2 JPH0625932 Y2 JP H0625932Y2
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- adhesive
- bobbin
- transformer
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- shaped core
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Links
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Landscapes
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は各種の音響機器,映像機器,産業機器などに使
用する変成器に関するものである。
用する変成器に関するものである。
従来の技術 第5図は従来の変成器の組立図、第6図は従来の変成器
の側面図を示したものである。
の側面図を示したものである。
第4図,第5図を用いて説明する。
変成器の構造は第5図,第6図のように、プラスチック
ス成型品の筒状部1の両端にそれぞれ、上端鍔2、下端
鍔3を設け、更に下端鍔3には金属ピン端子4を植設し
てボビンとする。そしてそのような構造のボビンにコイ
ル12を巻回しその引出しリード線を金属ピン端子4に
接続する。更にE型コア7を下端鍔3側より挿入し、上
端鍔2の方向よりギャップフィルム6を挟んでI型コア
5を挿入する。次に磁性材固定テープ11をE型コア
7、I型コア5に巻回し磁性材を固定する。その後、エ
ポキシ等の熱硬化性樹脂よりなる接着剤9をギャップフ
ィルム6を挟んでE型コア7とI型コア5の側面の4個
所に塗布し、更に加熱等により硬化させ、E型コア7と
I型コア5を固着する。
ス成型品の筒状部1の両端にそれぞれ、上端鍔2、下端
鍔3を設け、更に下端鍔3には金属ピン端子4を植設し
てボビンとする。そしてそのような構造のボビンにコイ
ル12を巻回しその引出しリード線を金属ピン端子4に
接続する。更にE型コア7を下端鍔3側より挿入し、上
端鍔2の方向よりギャップフィルム6を挟んでI型コア
5を挿入する。次に磁性材固定テープ11をE型コア
7、I型コア5に巻回し磁性材を固定する。その後、エ
ポキシ等の熱硬化性樹脂よりなる接着剤9をギャップフ
ィルム6を挟んでE型コア7とI型コア5の側面の4個
所に塗布し、更に加熱等により硬化させ、E型コア7と
I型コア5を固着する。
以上のようにして作成された磁性材を組込んだコイルを
更に、ワックス、あるいはワニス等で含浸処理して変成
器を完成していた。
更に、ワックス、あるいはワニス等で含浸処理して変成
器を完成していた。
考案が解決しようとする課題 この変成器は磁性材の固着方法をコア側面に接着剤9を
塗布して硬化する構造である。いわゆるE型コア7とI
型コア5の間にギャップフィルム6をサンドイッチして
磁性材固定テープ11で巻回して固定化する。更にE型
コア7とギャップフィルム6を介したI型コア5との間
に接着剤9を左右両端4個所に塗布し硬化させて固着化
する構造であるため次のような問題がある。
塗布して硬化する構造である。いわゆるE型コア7とI
型コア5の間にギャップフィルム6をサンドイッチして
磁性材固定テープ11で巻回して固定化する。更にE型
コア7とギャップフィルム6を介したI型コア5との間
に接着剤9を左右両端4個所に塗布し硬化させて固着化
する構造であるため次のような問題がある。
まず、作業面であるが、コアを挟んで左右両端4個所に
接着剤9を塗布する構造であり、作業としては表側の2
個所をつまようじ等で塗布してから、裏側の2個所を塗
布する方法が採られる。いわゆる裏表2方向面に接着剤
9を塗布しなければならず自動化が極めて困難であり手
による作業が一般的である。又接着剤9の加熱硬化工程
においては、変成器の接着面を引力に対し垂直に設置す
ると接着剤9が熱によって粘度低下し下方向にコア表面
に添って流れ出しE型コア7とI型コア5の突合せ面の
接着面に接着剤9が残らない結果となり接着強度が著し
く低下する。そのため、接着面を引力に対し水平に設置
して硬化する方法が採られる。変成器を設置する方向と
しては金属ピン端子4を横にした方向となり、金属ピン
端子4を縦にした場合と比較して占有面積が大幅にアッ
プし、1バッチ当たりの硬化時の収納数が大幅に少なく
なることになる。又接着面に金属ピン端子4、ボビン等
が接触することがあり接着剤の付着により半田付不良、
外観不良の要因になるものであった。
接着剤9を塗布する構造であり、作業としては表側の2
個所をつまようじ等で塗布してから、裏側の2個所を塗
布する方法が採られる。いわゆる裏表2方向面に接着剤
9を塗布しなければならず自動化が極めて困難であり手
による作業が一般的である。又接着剤9の加熱硬化工程
においては、変成器の接着面を引力に対し垂直に設置す
ると接着剤9が熱によって粘度低下し下方向にコア表面
に添って流れ出しE型コア7とI型コア5の突合せ面の
接着面に接着剤9が残らない結果となり接着強度が著し
く低下する。そのため、接着面を引力に対し水平に設置
して硬化する方法が採られる。変成器を設置する方向と
しては金属ピン端子4を横にした方向となり、金属ピン
端子4を縦にした場合と比較して占有面積が大幅にアッ
プし、1バッチ当たりの硬化時の収納数が大幅に少なく
なることになる。又接着面に金属ピン端子4、ボビン等
が接触することがあり接着剤の付着により半田付不良、
外観不良の要因になるものであった。
又、接着強度は接着層の厚みに大きく影響される。E型
コア7とI型コア5の間にギャップフィルム6が挿入さ
れる構造でその厚みが大きくなる程同じ接着剤塗布量だ
と接着層の厚みが薄くなり強度が小さくなる。従ってギ
ャップフィルム6の厚みの大きなものについては、接着
剤硬化後、付着量をチェックし再度塗布し直す等の作業
を要していた。その上接着層の厚みは、接着剤9の種
類,塗布量,場所,粘度等によって大きくバラツキ、併
せて接着強度もバラツクことになる。以上のように作業
面,品質面,信頼性面において多くの問題点を有するも
のであった。
コア7とI型コア5の間にギャップフィルム6が挿入さ
れる構造でその厚みが大きくなる程同じ接着剤塗布量だ
と接着層の厚みが薄くなり強度が小さくなる。従ってギ
ャップフィルム6の厚みの大きなものについては、接着
剤硬化後、付着量をチェックし再度塗布し直す等の作業
を要していた。その上接着層の厚みは、接着剤9の種
類,塗布量,場所,粘度等によって大きくバラツキ、併
せて接着強度もバラツクことになる。以上のように作業
面,品質面,信頼性面において多くの問題点を有するも
のであった。
そこで本考案はボビンの下端鍔の磁性材挿入孔の外側4
個所に設けた3角柱状又は4角柱状の段差を設け、更に
コイルを形成し磁性材を組立てる。そしてその変成器を
プラスチックスよりなる保護ケースに挿入嵌合し、前記
ボビンの4個所の段差と保護ケースとボビンとE,I型
コアとによって形成される接着剤注入用の凹部を設け、
その凹部に接着剤を注入し更に硬化することでE型コア
とI型コアおよびボビンと保護ケースを接着する構造と
する。
個所に設けた3角柱状又は4角柱状の段差を設け、更に
コイルを形成し磁性材を組立てる。そしてその変成器を
プラスチックスよりなる保護ケースに挿入嵌合し、前記
ボビンの4個所の段差と保護ケースとボビンとE,I型
コアとによって形成される接着剤注入用の凹部を設け、
その凹部に接着剤を注入し更に硬化することでE型コア
とI型コアおよびボビンと保護ケースを接着する構造と
する。
以上、接着剤を上部一面のみの方向より滴下する工法で
あるため自動化が容易になると共に硬化工程における作
業能率の向上、接着剤のピンへの付着等の不良が皆無に
なり品質面の向上を図ることができる。又、E型コアと
I型コアの間に接着剤をポッティングする構造のため、
それぞれコアの接着面積も大きくとることができ、その
上接着層の厚みも充分確保でき、接着強度の大幅な向
上、バラツキの減少が図られ、信頼性面において、優れ
た変成器を提供しようとするものである。
あるため自動化が容易になると共に硬化工程における作
業能率の向上、接着剤のピンへの付着等の不良が皆無に
なり品質面の向上を図ることができる。又、E型コアと
I型コアの間に接着剤をポッティングする構造のため、
それぞれコアの接着面積も大きくとることができ、その
上接着層の厚みも充分確保でき、接着強度の大幅な向
上、バラツキの減少が図られ、信頼性面において、優れ
た変成器を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決する本考案の技術的手段は、ボビンの下
端鍔の磁性材挿入孔の外側4個所に3角柱状又は4角柱
状の段差を設け、そのような形状のボビンに銅線を巻回
しコイルを形成し、更にE型コアを上端鍔側より挿入、
下端鍔側よりギャップフィルム、I型コアを挿入し、固
定テープを巻回してE,I型コアを固定した変成器本体
をプラスチックスよりなる保護ケースに挿入嵌合し、前
記ボビンの下端鍔に設けた4個所の段差と保護ケースと
ボビンとE,I型コアの間にはおのおの4個所の凹部が
形成され、その中にエポキシ等の接着剤を注入ポッティ
ングし、加熱硬化する構成としたものである。
端鍔の磁性材挿入孔の外側4個所に3角柱状又は4角柱
状の段差を設け、そのような形状のボビンに銅線を巻回
しコイルを形成し、更にE型コアを上端鍔側より挿入、
下端鍔側よりギャップフィルム、I型コアを挿入し、固
定テープを巻回してE,I型コアを固定した変成器本体
をプラスチックスよりなる保護ケースに挿入嵌合し、前
記ボビンの下端鍔に設けた4個所の段差と保護ケースと
ボビンとE,I型コアの間にはおのおの4個所の凹部が
形成され、その中にエポキシ等の接着剤を注入ポッティ
ングし、加熱硬化する構成としたものである。
作用 この技術的手段による作業は次のようになる。
すなわち、ボビンの下端鍔の磁性材挿入孔の外側4個所
に2面を解放した3角柱状又は4角柱状の段差を設け、
そしてその3角柱状又は4角柱状の解放された一面は磁
性材に接し、E型コア、ギャップフィルム、I型コアの
突合せ面に位置する。又、他の解放した一面はプラスチ
ックスよりなる保護ケースの壁に接した構造とする。つ
まりこの3角柱状又は4角柱状の段差は、その廻りをボ
ビンの下端鍔の壁、保護ケースの壁、そしてE型コア、
ギャップフィルム、I型コアより構成される磁性材の壁
によって囲まれた構造となり、従ってこの凹部の中に上
部よりエポキシ等の接着剤を注入すると、おのおのの壁
によって外にはみ出さず、その段差内に接着剤は収まる
ことになり、更に加熱することにより硬化する。尚、そ
の一面はE型コア、ギャップフィルム、I型コアの突合
せ面に位置し、接着剤が硬化することで、ギャップフィ
ルムを挟んでE型コアとI型コアは接着されることにな
る。
に2面を解放した3角柱状又は4角柱状の段差を設け、
そしてその3角柱状又は4角柱状の解放された一面は磁
性材に接し、E型コア、ギャップフィルム、I型コアの
突合せ面に位置する。又、他の解放した一面はプラスチ
ックスよりなる保護ケースの壁に接した構造とする。つ
まりこの3角柱状又は4角柱状の段差は、その廻りをボ
ビンの下端鍔の壁、保護ケースの壁、そしてE型コア、
ギャップフィルム、I型コアより構成される磁性材の壁
によって囲まれた構造となり、従ってこの凹部の中に上
部よりエポキシ等の接着剤を注入すると、おのおのの壁
によって外にはみ出さず、その段差内に接着剤は収まる
ことになり、更に加熱することにより硬化する。尚、そ
の一面はE型コア、ギャップフィルム、I型コアの突合
せ面に位置し、接着剤が硬化することで、ギャップフィ
ルムを挟んでE型コアとI型コアは接着されることにな
る。
以上のように、保護ケースとボビンの下端鍔に設けた4
個所の段差と磁性材の間に設けた凹部に、接着剤を注
入、ポッティング、更に硬化することで、自動化が容易
になり、手作業による接着剤のピンへの付着、ボビンへ
の付着等が皆無になる等の品質向上が図れ、又、コア接
着面積の向上、接着層の厚みが向上し、E型とI型コア
間の接着強度が大幅に向上、更に、バラツキも減少する
等信頼性面についても大幅に向上することができる。
個所の段差と磁性材の間に設けた凹部に、接着剤を注
入、ポッティング、更に硬化することで、自動化が容易
になり、手作業による接着剤のピンへの付着、ボビンへ
の付着等が皆無になる等の品質向上が図れ、又、コア接
着面積の向上、接着層の厚みが向上し、E型とI型コア
間の接着強度が大幅に向上、更に、バラツキも減少する
等信頼性面についても大幅に向上することができる。
実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。第1図は本考案の一実施例の組立済み変成器本体で
ある。第2図は本考案の完成後の変成器である。第3図
は完成後の変成器の側面断面図、第4図は完成後の変成
器の上面図である。
る。第1図は本考案の一実施例の組立済み変成器本体で
ある。第2図は本考案の完成後の変成器である。第3図
は完成後の変成器の側面断面図、第4図は完成後の変成
器の上面図である。
第1図において、ボビン21には上端鍔22、下端鍔2
3が設けられ、下端鍔23には磁性材挿入孔33の外側
四隅には3角柱状の段差28が設けられている。又下端
鍔23には、金属ピン端子24が植設されている。この
ような形態のボビン21に銅線を巻回しコイル32を形
成し、更にその引出しリード線34を金属ピン端子24
に接続する。そうしてでき上った巻線、接続済みコイル
にボビン21の上端鍔22の方向よりE型コア27を挿
入し、反対側の下端鍔23の方向よりギャップフィルム
26を挟み込むようにI型コア25を挿入する。そして
磁性材固定テープ31を巻回しコアを固定して組立済み
変成器本体を完成する。次に第2図に示すように前記組
立済み変成器本体をプラスチックス成型品よりなる保護
ケース30に挿入嵌合する。その後ボビン21の下端鍔
23に設けた段差28と保護ケース30とE型コア2
7、ギャップフィルム26、I型コア25の間の4個所
の凹部に、エポキシ等の接着剤29を上部より注入す
る。つまり接着剤29は第3図の側面断面図、第4図の
上面図に示すように、ボビン21の段差28、保護ケー
ス30、I型コア25とギャップフィルム26、E型コ
ア27の面によって囲まれた凹部の中に注入する構造と
する。従って凹部は廻りを囲まれているため、接着剤2
9は外に漏れず凹部内に収納される。当然I型コア2
5、ギャップフィルム26、E型コア27には接着剤2
9が接触している。そして加熱等により接着剤29を硬
化させるとボビン21、I型コア25、ギャップフィル
ム26、E型コア27、保護ケース30は接着剤29に
よって完全に一体化し結果としてI型コア25とE型コ
ア27は固着されることになる。尚上記実施例ではギャ
ップフィルム26を用いたものについて説明したが、用
いない構成であってもよい。
3が設けられ、下端鍔23には磁性材挿入孔33の外側
四隅には3角柱状の段差28が設けられている。又下端
鍔23には、金属ピン端子24が植設されている。この
ような形態のボビン21に銅線を巻回しコイル32を形
成し、更にその引出しリード線34を金属ピン端子24
に接続する。そうしてでき上った巻線、接続済みコイル
にボビン21の上端鍔22の方向よりE型コア27を挿
入し、反対側の下端鍔23の方向よりギャップフィルム
26を挟み込むようにI型コア25を挿入する。そして
磁性材固定テープ31を巻回しコアを固定して組立済み
変成器本体を完成する。次に第2図に示すように前記組
立済み変成器本体をプラスチックス成型品よりなる保護
ケース30に挿入嵌合する。その後ボビン21の下端鍔
23に設けた段差28と保護ケース30とE型コア2
7、ギャップフィルム26、I型コア25の間の4個所
の凹部に、エポキシ等の接着剤29を上部より注入す
る。つまり接着剤29は第3図の側面断面図、第4図の
上面図に示すように、ボビン21の段差28、保護ケー
ス30、I型コア25とギャップフィルム26、E型コ
ア27の面によって囲まれた凹部の中に注入する構造と
する。従って凹部は廻りを囲まれているため、接着剤2
9は外に漏れず凹部内に収納される。当然I型コア2
5、ギャップフィルム26、E型コア27には接着剤2
9が接触している。そして加熱等により接着剤29を硬
化させるとボビン21、I型コア25、ギャップフィル
ム26、E型コア27、保護ケース30は接着剤29に
よって完全に一体化し結果としてI型コア25とE型コ
ア27は固着されることになる。尚上記実施例ではギャ
ップフィルム26を用いたものについて説明したが、用
いない構成であってもよい。
考案の効果 以上説明したように、本考案はE型コアとI型コアの突
合せ面に、保護ケース、ボビン、そして組立てたコアで
凹部を設け、その中に接着剤をポッティングし、更に硬
化させることで、E型コアとI型コアを固着する構造の
変成器である。
合せ面に、保護ケース、ボビン、そして組立てたコアで
凹部を設け、その中に接着剤をポッティングし、更に硬
化させることで、E型コアとI型コアを固着する構造の
変成器である。
このように保護ケースに組込んだ後、凹部に接着剤を上
部から一方向のみで滴下することによりE型コアとI型
コア突合せ面に充分接着剤が供給でき接着工程の自動化
が容易になるとともに組立ラインの一貫性が可能とな
り、しかもボビン、磁性材、保護ケースも同時に接着結
合でき、工程の簡素化、保護ケース内での変成器本体の
ガタ付きを防止することもできる。
部から一方向のみで滴下することによりE型コアとI型
コア突合せ面に充分接着剤が供給でき接着工程の自動化
が容易になるとともに組立ラインの一貫性が可能とな
り、しかもボビン、磁性材、保護ケースも同時に接着結
合でき、工程の簡素化、保護ケース内での変成器本体の
ガタ付きを防止することもできる。
又、金属ピン端子の方向等、コイルを同じ方向で流すこ
とが可能となるため後工程である、接着剤硬化、防湿処
理、検査等の自動化が容易になる。その上手作業のミス
による接着剤の金属ピン端子への付着、ボビンへの付
着、あるいは接着剤による汚れ等の不良が皆無になる。
又、コア突合せ面に接着剤をポッティングして接着する
構造であるため、従来と比較して接着面積、接着層の厚
みを大きくすることが可能となり、接着強度を著しく向
上することができる等多くのメリットがある。
とが可能となるため後工程である、接着剤硬化、防湿処
理、検査等の自動化が容易になる。その上手作業のミス
による接着剤の金属ピン端子への付着、ボビンへの付
着、あるいは接着剤による汚れ等の不良が皆無になる。
又、コア突合せ面に接着剤をポッティングして接着する
構造であるため、従来と比較して接着面積、接着層の厚
みを大きくすることが可能となり、接着強度を著しく向
上することができる等多くのメリットがある。
第1図は本考案の変成器の一実施例で組立済み変成器本
体の斜視図、第2図は本考案の変成器の斜視図、第3図
は本考案の変成器の側面断面図、第4図は本考案の変成
器の上面図、第5図は従来の変成器の斜視図、第6図は
従来の変成器の側面図である。 21……ボビン、22……上端鍔、23……下端鍔、2
4……金属ピン端子、25……I型コア、26……ギャ
ップフィルム、27……E型コア、28……段差、29
……接着剤、39……保護ケース、31……磁性材固定
テープ、32……コイル、33……磁性材挿入孔、34
……引出しリード線。
体の斜視図、第2図は本考案の変成器の斜視図、第3図
は本考案の変成器の側面断面図、第4図は本考案の変成
器の上面図、第5図は従来の変成器の斜視図、第6図は
従来の変成器の側面図である。 21……ボビン、22……上端鍔、23……下端鍔、2
4……金属ピン端子、25……I型コア、26……ギャ
ップフィルム、27……E型コア、28……段差、29
……接着剤、39……保護ケース、31……磁性材固定
テープ、32……コイル、33……磁性材挿入孔、34
……引出しリード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−109129(JP,A) 特開 昭61−234016(JP,A) 実開 昭56−12308(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】中央にE,I型コアからなる磁性材を貫通
させるとともに外周にコイルを巻回するプラスチックス
よりなる筒状部を有し、この筒状部の上下端外周部に上
端鍔及び下端鍔を設け、この下端鍔の磁性材挿入孔の外
側四隅に3角柱状又は4角柱状の段差を設けたボビン
に、巻線してコイルを形成するとともに、このコイルに
磁性材を挿入した変成器本体を、プラスチックスよりな
る保護ケースに挿入嵌合し、上記ボビンの段差と保護ケ
ースとボビンとE,I型コアにより形成される凹部に接
着剤を流し込んで硬化した変成器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988013870U JPH0625932Y2 (ja) | 1988-02-04 | 1988-02-04 | 変成器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988013870U JPH0625932Y2 (ja) | 1988-02-04 | 1988-02-04 | 変成器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01118418U JPH01118418U (ja) | 1989-08-10 |
| JPH0625932Y2 true JPH0625932Y2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=31224556
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988013870U Expired - Lifetime JPH0625932Y2 (ja) | 1988-02-04 | 1988-02-04 | 変成器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625932Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5839184B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2016-01-06 | Tdk株式会社 | 縦型トランス |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61234016A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-18 | Tokyo Electric Co Ltd | 放電灯安定器 |
-
1988
- 1988-02-04 JP JP1988013870U patent/JPH0625932Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01118418U (ja) | 1989-08-10 |
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