JPH06320723A - インクジェットヘッド - Google Patents
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- JPH06320723A JPH06320723A JP11034493A JP11034493A JPH06320723A JP H06320723 A JPH06320723 A JP H06320723A JP 11034493 A JP11034493 A JP 11034493A JP 11034493 A JP11034493 A JP 11034493A JP H06320723 A JPH06320723 A JP H06320723A
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄膜製造法で形成された圧電素子に電気エネ
ルギーを供給する電極を櫛歯構造にすることで、歩留り
を向上させるとともにエネルギー効率を向上させ、安価
で効率のよいインクジェットヘッドを提供する。 【構成】 基板9上に成膜した振動板5上に薄膜圧電素
子6を成膜する。次に共通電極83と信号電極84とな
る電極層を成膜し、パターニングを行うことによって櫛
歯状部11を有する共通電極83及び信号号電極84を
形成する。更に基板9を加工し、圧力室1、流路4を形
成後、複数のノズル2を有するノズルプレート21を接
着し、インクジェットヘッドを得る。
ルギーを供給する電極を櫛歯構造にすることで、歩留り
を向上させるとともにエネルギー効率を向上させ、安価
で効率のよいインクジェットヘッドを提供する。 【構成】 基板9上に成膜した振動板5上に薄膜圧電素
子6を成膜する。次に共通電極83と信号電極84とな
る電極層を成膜し、パターニングを行うことによって櫛
歯状部11を有する共通電極83及び信号号電極84を
形成する。更に基板9を加工し、圧力室1、流路4を形
成後、複数のノズル2を有するノズルプレート21を接
着し、インクジェットヘッドを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のインクジェットヘッド
は、コンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ等
に接続されるプリンタのうち、インク滴を噴射して被印
画物上に画像を形成するインクジェットプリンタに使用
されるヘッドに関するものである。
は、コンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ等
に接続されるプリンタのうち、インク滴を噴射して被印
画物上に画像を形成するインクジェットプリンタに使用
されるヘッドに関するものである。
【0002】
(従来技術1)従来の一般的なインクジェットヘッド
は、例えば図9の分解斜視図に示すごとく、圧力室1
と、インクの吐出するノズル2と、インク供給口3と、
インク供給口3から圧力室1にインクを供給する供給口
側流路41と、圧力室1上に接着された振動板5と、圧
力室1上の振動板5上に配され、図示しない電極から供
給された電気エネルギーによって歪むことで圧力室1に
圧力を加える圧電素子6と、圧力室1で発生した圧力を
ノズル2に引き出す、ノズル側流路42と、からなるイ
ンクジェットヘッドが知られていた。
は、例えば図9の分解斜視図に示すごとく、圧力室1
と、インクの吐出するノズル2と、インク供給口3と、
インク供給口3から圧力室1にインクを供給する供給口
側流路41と、圧力室1上に接着された振動板5と、圧
力室1上の振動板5上に配され、図示しない電極から供
給された電気エネルギーによって歪むことで圧力室1に
圧力を加える圧電素子6と、圧力室1で発生した圧力を
ノズル2に引き出す、ノズル側流路42と、からなるイ
ンクジェットヘッドが知られていた。
【0003】このようにして構成されたヘッドの図9に
於けるE仮想面での断面のモデルを示すのが図10であ
って、1〜2、41、42、5〜6は図9と同様であ
る。また、7はインク滴である。供給口3から供給され
たインクは、供給口側流路41を経て圧力室1及びノズ
ル側流路42、ノズル2まで満たされる。振動板5上に
配設された圧電素子6の振動板5側の面及び上面には図
示しない電極が配されており、この電極から供給される
電気エネルギーによって圧電素子6を変形せしめる構造
になっている。例えば、電気エネルギーによって圧電素
子6が変形方向が図10の矢印の方向(圧電素子6の収
縮方向)に変形しようとした場合、振動板5は収縮しな
いため、一般のバイメタルと同様に、振動板5の平面方
向と垂直方向に応力が働く。この応力によって、図10
の点線で示すごとく、圧電素子6及び、振動板5が変形
し、圧力室1内のインクの圧力が上昇することになる。
その結果、流路内に満たされたインクは、ノズル側流路
42を通じてノズル2からインク滴7となって吐出する
ことになる。
於けるE仮想面での断面のモデルを示すのが図10であ
って、1〜2、41、42、5〜6は図9と同様であ
る。また、7はインク滴である。供給口3から供給され
たインクは、供給口側流路41を経て圧力室1及びノズ
ル側流路42、ノズル2まで満たされる。振動板5上に
配設された圧電素子6の振動板5側の面及び上面には図
示しない電極が配されており、この電極から供給される
電気エネルギーによって圧電素子6を変形せしめる構造
になっている。例えば、電気エネルギーによって圧電素
子6が変形方向が図10の矢印の方向(圧電素子6の収
縮方向)に変形しようとした場合、振動板5は収縮しな
いため、一般のバイメタルと同様に、振動板5の平面方
向と垂直方向に応力が働く。この応力によって、図10
の点線で示すごとく、圧電素子6及び、振動板5が変形
し、圧力室1内のインクの圧力が上昇することになる。
その結果、流路内に満たされたインクは、ノズル側流路
42を通じてノズル2からインク滴7となって吐出する
ことになる。
【0004】しかしながら、このように構成されたイン
クジェットヘッドは、ノズルの高密度化が困難であると
いう課題を有していた。
クジェットヘッドは、ノズルの高密度化が困難であると
いう課題を有していた。
【0005】即ち、図10に於いて、圧電素子6の厚
さ、振動板5の厚さは、製造上或いは組立時の取り廻し
上それぞれ100μm程度の厚さが必要であった。更に
圧電素子6の駆動電圧を上げることは、駆動回路の大幅
なコストアップにつながるため、一定の値以下にする事
が必要であった。このような制約の中で圧力室1上の振
動板5を変形させ、変形による圧力室の十分な体積変化
量を得るためには、圧電素子6の面積を一定以下にでき
ないことになる。このことは、図9に於いて、インクジ
ェットヘッド全体に占める圧力室1及び、圧電素子6の
面積が増加し、近年要求が高まりつつあるノズルの高密
度化、マルチノズル化を実現する場合、ヘッド面積の増
加によるヘッドコストの上昇や、プリンタ全体としての
設計の自由度の低下してしまう。
さ、振動板5の厚さは、製造上或いは組立時の取り廻し
上それぞれ100μm程度の厚さが必要であった。更に
圧電素子6の駆動電圧を上げることは、駆動回路の大幅
なコストアップにつながるため、一定の値以下にする事
が必要であった。このような制約の中で圧力室1上の振
動板5を変形させ、変形による圧力室の十分な体積変化
量を得るためには、圧電素子6の面積を一定以下にでき
ないことになる。このことは、図9に於いて、インクジ
ェットヘッド全体に占める圧力室1及び、圧電素子6の
面積が増加し、近年要求が高まりつつあるノズルの高密
度化、マルチノズル化を実現する場合、ヘッド面積の増
加によるヘッドコストの上昇や、プリンタ全体としての
設計の自由度の低下してしまう。
【0006】(従来技術2)このような課題に鑑み提案
されたのが、例えば特開平4−185348号公報記載
のようなインクジェットヘッドであって、その目的は圧
電素子を薄膜製造法による圧電素子の形成による高精細
化である。また、圧電素子の薄膜化による駆動力低下を
補うのが薄膜製造法による振動板形成であって、従来技
術1で100μm程度の厚さが必要であった振動板が1
〜数μm程度で形成できることによる。
されたのが、例えば特開平4−185348号公報記載
のようなインクジェットヘッドであって、その目的は圧
電素子を薄膜製造法による圧電素子の形成による高精細
化である。また、圧電素子の薄膜化による駆動力低下を
補うのが薄膜製造法による振動板形成であって、従来技
術1で100μm程度の厚さが必要であった振動板が1
〜数μm程度で形成できることによる。
【0007】このような従来技術の場合、インクと圧電
素子に接続された電極が接しないようにパッシベーショ
ン膜を兼ねた振動板を設けるのが一般的であって、振動
板を含んだ従来のインクジェットヘッドの断面図を図1
1に示す。図中の1〜2、5〜7は図10と同様であ
り、81は下電極、82は上電極、91は圧力室1を有
する単結晶珪素層、21はノズルプレートである。図1
1に於いて、単結晶珪素層91上に振動板5を薄膜製造
法で成膜する。(以下、従来技術2に於いて、特に説明
をしない限り、各層の成膜方法は薄膜製造法である)更
に、下電極81を形成後、一般的なフォトリソグラフィ
ー法により、パターニングを行う。次に薄膜圧電素子6
を成膜する。一般的に薄膜製造法で成膜された圧電物質
は結晶の成長が進行せず、アモルファスの状態であるた
め圧電性を示さない。このため圧電素子6を成膜後、5
00〜800℃程度に加熱し、ペロブスカイト構造の結
晶成長を促進する工程が必要となる。続いて上電極82
を成膜する。その後、上電極82を複数の薄膜圧電素子
6を駆動するようにフォトリソグラフィー法でパターニ
ングを行う。続いて複数のノズル2を有するノズルプレ
ート21を単結晶珪素層91に接着することにより、イ
ンクジェットヘッドを得る。
素子に接続された電極が接しないようにパッシベーショ
ン膜を兼ねた振動板を設けるのが一般的であって、振動
板を含んだ従来のインクジェットヘッドの断面図を図1
1に示す。図中の1〜2、5〜7は図10と同様であ
り、81は下電極、82は上電極、91は圧力室1を有
する単結晶珪素層、21はノズルプレートである。図1
1に於いて、単結晶珪素層91上に振動板5を薄膜製造
法で成膜する。(以下、従来技術2に於いて、特に説明
をしない限り、各層の成膜方法は薄膜製造法である)更
に、下電極81を形成後、一般的なフォトリソグラフィ
ー法により、パターニングを行う。次に薄膜圧電素子6
を成膜する。一般的に薄膜製造法で成膜された圧電物質
は結晶の成長が進行せず、アモルファスの状態であるた
め圧電性を示さない。このため圧電素子6を成膜後、5
00〜800℃程度に加熱し、ペロブスカイト構造の結
晶成長を促進する工程が必要となる。続いて上電極82
を成膜する。その後、上電極82を複数の薄膜圧電素子
6を駆動するようにフォトリソグラフィー法でパターニ
ングを行う。続いて複数のノズル2を有するノズルプレ
ート21を単結晶珪素層91に接着することにより、イ
ンクジェットヘッドを得る。
【0008】このようにして得られたインクジェットヘ
ッドは、下電極81と上電極82間から供給された電気
エネルギーによって薄膜圧電素子6が変形することで圧
力室1の圧力を高め、圧力室1に充填されたインクをイ
ンク滴7として吐出することができるものである。
ッドは、下電極81と上電極82間から供給された電気
エネルギーによって薄膜圧電素子6が変形することで圧
力室1の圧力を高め、圧力室1に充填されたインクをイ
ンク滴7として吐出することができるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構成のインクジェットヘッドでは、図11に於いて下
電極81と上電極82間で圧電素子6を介する電気エネ
ルギーのリーク、即ち電極間でのショートによって歩留
りが低下してしまうといった課題を有していた。以下に
圧電素子6での絶縁性低下について説明する。
な構成のインクジェットヘッドでは、図11に於いて下
電極81と上電極82間で圧電素子6を介する電気エネ
ルギーのリーク、即ち電極間でのショートによって歩留
りが低下してしまうといった課題を有していた。以下に
圧電素子6での絶縁性低下について説明する。
【0010】図12(a)〜(c)は、図11に於ける
圧力室1上の下電極81、圧電素子6上電極82を形成
する場合の製造プロセスを示す断面図である。図12
(a)に於いて、まず振動板5上に下電極81及び、薄
膜圧電素子6を成膜する。この状態では、前述のように
薄膜圧電素子6はアモルファス(非晶質)状態であり、
電気エネルギーによる結晶構造の変化(圧電性)は示さ
ない。従って、薄膜圧電素子6の場合も、一般的な圧電
素子の固相反応による結晶化と同様に、焼成を行うこと
により、結晶化を行う。図12(b)は、焼成を行った
場合の薄膜圧電素子6の微細構造をモデル化して示して
ある。薄膜圧電素子6は、理想的には単結晶薄膜に結晶
化することが望ましいが、一般的には図12(b)のご
とく、微細な結晶粒61の集合体にとして結晶化する。
この時、薄膜圧電素子6には結晶粒61間でピンホール
10が形成されやすい。この後に図12(c)のごと
く、上電極82を成膜するが、上電極82は、ピンホー
ル10を通して下電極81まで到達してしまうため、上
電極82と、下電極81がショートすることになり、上
電極82と下電極81間に電位差を与えることができな
くなってしまうことになる。
圧力室1上の下電極81、圧電素子6上電極82を形成
する場合の製造プロセスを示す断面図である。図12
(a)に於いて、まず振動板5上に下電極81及び、薄
膜圧電素子6を成膜する。この状態では、前述のように
薄膜圧電素子6はアモルファス(非晶質)状態であり、
電気エネルギーによる結晶構造の変化(圧電性)は示さ
ない。従って、薄膜圧電素子6の場合も、一般的な圧電
素子の固相反応による結晶化と同様に、焼成を行うこと
により、結晶化を行う。図12(b)は、焼成を行った
場合の薄膜圧電素子6の微細構造をモデル化して示して
ある。薄膜圧電素子6は、理想的には単結晶薄膜に結晶
化することが望ましいが、一般的には図12(b)のご
とく、微細な結晶粒61の集合体にとして結晶化する。
この時、薄膜圧電素子6には結晶粒61間でピンホール
10が形成されやすい。この後に図12(c)のごと
く、上電極82を成膜するが、上電極82は、ピンホー
ル10を通して下電極81まで到達してしまうため、上
電極82と、下電極81がショートすることになり、上
電極82と下電極81間に電位差を与えることができな
くなってしまうことになる。
【0011】更に、上電極82による駆動力が低下して
しまうといった課題も有している。
しまうといった課題も有している。
【0012】これについて説明するのが図13(a)〜
図13(b)のモデル図であって、5、6、81、82
は図11と同様である。また、図中の矢印は力の方向を
示している。まず、図13(a)のごとく、上電極82
と下電極83間から供給される電気エネルギーにより、
薄膜圧電素子6は膜面方向と平行に収縮する力が働く。
一方、振動板5、上電極82、下電極81は薄膜圧電素
子6の変形に反発する反作用力が働く。この結果、バイ
メタル構造と同様にそれぞれの膜には膜面方向と直角方
向の応力が生じ、図13(b)のごとく図中では下方向
に変形することになる。この時、振動板5、下電極8
1、薄膜圧電素子6の応力方向は図中では下方向である
のに対し、上電極82の応力の方向は図中で上方向にな
ってしまう。従って、本来必要な下方向の力を低下させ
ることになる。
図13(b)のモデル図であって、5、6、81、82
は図11と同様である。また、図中の矢印は力の方向を
示している。まず、図13(a)のごとく、上電極82
と下電極83間から供給される電気エネルギーにより、
薄膜圧電素子6は膜面方向と平行に収縮する力が働く。
一方、振動板5、上電極82、下電極81は薄膜圧電素
子6の変形に反発する反作用力が働く。この結果、バイ
メタル構造と同様にそれぞれの膜には膜面方向と直角方
向の応力が生じ、図13(b)のごとく図中では下方向
に変形することになる。この時、振動板5、下電極8
1、薄膜圧電素子6の応力方向は図中では下方向である
のに対し、上電極82の応力の方向は図中で上方向にな
ってしまう。従って、本来必要な下方向の力を低下させ
ることになる。
【0013】
【課題を解決するための手段】画像情報に応じて複数の
ノズルからインク滴を噴射することで被印画物に記録を
行うインクジェットプリンタ用のヘッドであって、少な
くとも複数のノズルと、該ノズルに対応した複数の圧力
室と、圧力室の一部に形成された振動板と、振動板を変
形させて圧力室に圧力を発生させる圧電素子と、前記圧
電素子に個々に接続され、電気エネルギーを供給する信
号電極と、前記圧電素子に共通に接続された共通電極
と、圧力室にインクを供給するインク供給口と、から成
るインクジェットヘッドに於いて、前記圧電素子に接続
された前記信号電極及び共通電極が櫛歯状構造であるこ
とを特徴とする。
ノズルからインク滴を噴射することで被印画物に記録を
行うインクジェットプリンタ用のヘッドであって、少な
くとも複数のノズルと、該ノズルに対応した複数の圧力
室と、圧力室の一部に形成された振動板と、振動板を変
形させて圧力室に圧力を発生させる圧電素子と、前記圧
電素子に個々に接続され、電気エネルギーを供給する信
号電極と、前記圧電素子に共通に接続された共通電極
と、圧力室にインクを供給するインク供給口と、から成
るインクジェットヘッドに於いて、前記圧電素子に接続
された前記信号電極及び共通電極が櫛歯状構造であるこ
とを特徴とする。
【0014】また、前記櫛歯状の信号電極及び共通電極
が、圧電素子と振動板間に配設されていることを特徴と
する。
が、圧電素子と振動板間に配設されていることを特徴と
する。
【0015】更に、前記櫛歯状の信号電極及び共通電極
に於いて、電極の複数の櫛歯に共通に接続された櫛歯共
通部が、隣接する圧力室間の隔壁上に配設されているこ
とを特徴とする。
に於いて、電極の複数の櫛歯に共通に接続された櫛歯共
通部が、隣接する圧力室間の隔壁上に配設されているこ
とを特徴とする。
【0016】更に、前記圧力室、振動板、圧電素子、信
号電極、共通電極が一体的に構成されると共に、圧電素
子の厚さが0.3μm以上、6μm以下であることを特
徴とする。
号電極、共通電極が一体的に構成されると共に、圧電素
子の厚さが0.3μm以上、6μm以下であることを特
徴とする。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】尚、本発明に於ける薄膜製造法とは、基板
上に直接、膜を形成する技術の内、真空蒸着法、イオン
プレーティング法、スパッタリング法、CVD法等の一
般的な真空薄膜形成技術の他に、ゾル−ゲル法等に代表
され、金属アルコキシド等の有機金属材料を出発原料と
し、溶液混合、塗布、乾燥、焼成等の工程を経て形成さ
れる熱分解法も含まれる。また、所望の材料を固相反応
による結晶粒に成長後、微細粉末に粉砕し、溶媒成分に
分散した液体を原料として、塗布、乾燥、焼成等の工程
を経て基板上に直接膜形成を行う方法等もこれに含まれ
る。しかし、結晶粒に成長後、粉砕し、バインダと混
合、造粒、圧縮成形、焼成等の工程で製造された材料板
を基板上に接着するものや、粉砕後、バインダや可塑剤
等と混合したスラリーを一般的なドクターブレード法で
グリーンシートに成形し、焼成した材料板を基板上に接
着する方法等はこれに含まない。一般に、材料板を成形
する場合、数十から数百μmの厚さになり、絶縁性は十
分に保てることから、本発明による効果は低い。以降本
実施例では、それぞれの膜の薄膜製造法について具体的
な方法を挙げて説明するが、前述のような様々な薄膜製
造法に置き換えることが可能であり、これに限定される
ものではない。
上に直接、膜を形成する技術の内、真空蒸着法、イオン
プレーティング法、スパッタリング法、CVD法等の一
般的な真空薄膜形成技術の他に、ゾル−ゲル法等に代表
され、金属アルコキシド等の有機金属材料を出発原料と
し、溶液混合、塗布、乾燥、焼成等の工程を経て形成さ
れる熱分解法も含まれる。また、所望の材料を固相反応
による結晶粒に成長後、微細粉末に粉砕し、溶媒成分に
分散した液体を原料として、塗布、乾燥、焼成等の工程
を経て基板上に直接膜形成を行う方法等もこれに含まれ
る。しかし、結晶粒に成長後、粉砕し、バインダと混
合、造粒、圧縮成形、焼成等の工程で製造された材料板
を基板上に接着するものや、粉砕後、バインダや可塑剤
等と混合したスラリーを一般的なドクターブレード法で
グリーンシートに成形し、焼成した材料板を基板上に接
着する方法等はこれに含まない。一般に、材料板を成形
する場合、数十から数百μmの厚さになり、絶縁性は十
分に保てることから、本発明による効果は低い。以降本
実施例では、それぞれの膜の薄膜製造法について具体的
な方法を挙げて説明するが、前述のような様々な薄膜製
造法に置き換えることが可能であり、これに限定される
ものではない。
【0019】また、振動板材料、薄膜圧電素子材料、電
極材料についても具体的な材料を揚げて説明するが、こ
れに限定されない。特に薄膜圧電材料はPZT(チタン
酸ジルコン酸鉛)磁器が一般的であるが、近年、変性磁
器として多くの高誘電、高結合材料が開発されており、
これらの材料を薄膜製造法で形成した場合も同様の効果
が得られる。
極材料についても具体的な材料を揚げて説明するが、こ
れに限定されない。特に薄膜圧電材料はPZT(チタン
酸ジルコン酸鉛)磁器が一般的であるが、近年、変性磁
器として多くの高誘電、高結合材料が開発されており、
これらの材料を薄膜製造法で形成した場合も同様の効果
が得られる。
【0020】(実施例1)図1は本発明のインクジェッ
トヘッドの分解斜視図であって、1は圧力室、2はノズ
ル、21はノズルプレート、3はインク供給口、4はイ
ンク流路、5は振動板、6は薄膜圧電素子、83は共通
電極、84は信号電極、9は基板である。振動板5と基
板9は、実際には薄膜製造法で堆積するため予め付着し
ているが、図1では構造を明確に示すために分離して記
入してある。
トヘッドの分解斜視図であって、1は圧力室、2はノズ
ル、21はノズルプレート、3はインク供給口、4はイ
ンク流路、5は振動板、6は薄膜圧電素子、83は共通
電極、84は信号電極、9は基板である。振動板5と基
板9は、実際には薄膜製造法で堆積するため予め付着し
ているが、図1では構造を明確に示すために分離して記
入してある。
【0021】基板9を加工して形成された圧力室1に対
応して、信号電極84及び、共通電極83による櫛歯構
造11が形成され、櫛歯構造11によって薄膜圧電素子
6を収縮、伸張させる。この薄膜圧電素子6の収縮、伸
張によって、前述のごとく振動板5が薄膜圧電素子6と
共に振動し、圧力室1内の圧力を変化させる。一方、イ
ンクはインク供給口3から供給され、インク流路4を経
て圧力室1に導入される。従って、振動板5によって発
生した圧力によって、インクはノズルプレート21に設
けられ、各圧力室に対応したノズル2より吐出すること
になる。圧力室1の配列ピッチは通常141μm程度で
ある。これは、1インチあたり180個に相当する。櫛
歯構造の、櫛歯の幅、ピッチ及び本数は、圧力室1の長
さ、必要な駆動力、製造プロセス能力等によって決まる
が、通常櫛歯の幅は駆動力、圧力室1の長さに関係な
く、細いほど好ましく、製造プロセス能力によって決定
され、10μm程度が適当である。また、櫛歯間の距離
は主に駆動電圧によって決定され、例えば30V程度の
電圧で駆動する場合、20μm程度が適当である。ま
た、櫛歯の本数は、インクジェットヘッドの外形から算
出される圧力室1の長さと、必要な駆動力から算出、決
定され、例えば圧力室1の長さが900μmであったと
すると、櫛歯の幅10μm、櫛歯間の距離20μmの
時、一つの圧力室1あたり30本の櫛歯(従って信号電
極側15本、共通電極側15本)で構成できる。
応して、信号電極84及び、共通電極83による櫛歯構
造11が形成され、櫛歯構造11によって薄膜圧電素子
6を収縮、伸張させる。この薄膜圧電素子6の収縮、伸
張によって、前述のごとく振動板5が薄膜圧電素子6と
共に振動し、圧力室1内の圧力を変化させる。一方、イ
ンクはインク供給口3から供給され、インク流路4を経
て圧力室1に導入される。従って、振動板5によって発
生した圧力によって、インクはノズルプレート21に設
けられ、各圧力室に対応したノズル2より吐出すること
になる。圧力室1の配列ピッチは通常141μm程度で
ある。これは、1インチあたり180個に相当する。櫛
歯構造の、櫛歯の幅、ピッチ及び本数は、圧力室1の長
さ、必要な駆動力、製造プロセス能力等によって決まる
が、通常櫛歯の幅は駆動力、圧力室1の長さに関係な
く、細いほど好ましく、製造プロセス能力によって決定
され、10μm程度が適当である。また、櫛歯間の距離
は主に駆動電圧によって決定され、例えば30V程度の
電圧で駆動する場合、20μm程度が適当である。ま
た、櫛歯の本数は、インクジェットヘッドの外形から算
出される圧力室1の長さと、必要な駆動力から算出、決
定され、例えば圧力室1の長さが900μmであったと
すると、櫛歯の幅10μm、櫛歯間の距離20μmの
時、一つの圧力室1あたり30本の櫛歯(従って信号電
極側15本、共通電極側15本)で構成できる。
【0022】次に本発明のインクジェットヘッドの製造
方法について説明する。
方法について説明する。
【0023】図2は、図1に於けるA仮想面での断面図
であって、1〜2、5〜6、9、21、83〜84は図
1と同様である。まず、基板9上に振動板5となる材
料、例えば窒化シリコン等をCVD法によって1μm程
度の膜厚で成膜する。特にCVD法による窒化シリコン
は、緻密で、ヤング率が高く、圧力室1に充填されたイ
ンクと薄膜圧電素子6との、よいパッシベーション膜に
なるばかりでなく、薄膜圧電素子6の収縮変形をたわみ
に変換する時に、損失が少ないため効率がよいといった
特徴がある。つぎに薄膜圧電素子6となる材料、例えば
PZTをスパッタリング法で3μm程度の膜厚で成膜す
る。スパッタリングで形成したPZTは、アモルファス
状態であるため、そのままでは圧電性を示さない。そこ
で、500〜800℃程度の酸素雰囲気中でで焼成を行
い結晶化を行う。結晶化の程度は焼成温度と時間によっ
て変化し、高温であるほど、また、長時間であるほど進
行する。さらに共通電極83、信号電極84を形成する
ための電極膜をスパッタリング法で1μm程度の膜厚で
成膜する。電極膜材料はコストや、加工のしやすさから
アルミニウムが適当である。次に櫛歯構造にするために
パターニングを行う。パターニングは一般的なフォトリ
ソグラフィー法で可能であり、これによって電極膜は共
通電極83と信号電極84に分割することができる。
であって、1〜2、5〜6、9、21、83〜84は図
1と同様である。まず、基板9上に振動板5となる材
料、例えば窒化シリコン等をCVD法によって1μm程
度の膜厚で成膜する。特にCVD法による窒化シリコン
は、緻密で、ヤング率が高く、圧力室1に充填されたイ
ンクと薄膜圧電素子6との、よいパッシベーション膜に
なるばかりでなく、薄膜圧電素子6の収縮変形をたわみ
に変換する時に、損失が少ないため効率がよいといった
特徴がある。つぎに薄膜圧電素子6となる材料、例えば
PZTをスパッタリング法で3μm程度の膜厚で成膜す
る。スパッタリングで形成したPZTは、アモルファス
状態であるため、そのままでは圧電性を示さない。そこ
で、500〜800℃程度の酸素雰囲気中でで焼成を行
い結晶化を行う。結晶化の程度は焼成温度と時間によっ
て変化し、高温であるほど、また、長時間であるほど進
行する。さらに共通電極83、信号電極84を形成する
ための電極膜をスパッタリング法で1μm程度の膜厚で
成膜する。電極膜材料はコストや、加工のしやすさから
アルミニウムが適当である。次に櫛歯構造にするために
パターニングを行う。パターニングは一般的なフォトリ
ソグラフィー法で可能であり、これによって電極膜は共
通電極83と信号電極84に分割することができる。
【0024】また、図3は、図1に於けるB仮想面での
断面図であって、1〜3、5〜6、9、21、83〜8
4は図1と同様である。共通電極83と信号電極84に
分割した後、圧力室1を形成するために、基板9の加工
を行う。しかしながら、基板9の厚さは、取り廻し上3
00μm程度の厚さが必要であり、且つ、複数の圧力室
1は、通常140μm程度のピッチで形成する必要があ
るため、圧力室1は100μm程度の幅になる。このよ
うな形状を得るため、基板9に単結晶基板を使用した異
方性エッチングの技術が利用できる。例えば、110面
のシリコン単結晶基板を使用した場合、エッチング液と
してKOHを使用すると、図3に於ける縦方向のエッチ
ング速度は、横方向のエッチング速度の180倍程度に
なる。従って基板9として300μmの厚さの110面
シリコン基板を使用すると、サイドエッチングは1.7
μm程度に収まるため、圧力室1として十分な形状が得
られることになる。次に、圧力室1に対応した複数のノ
ズル2を有するノズルプレート21を接着し、図1のよ
うなインクジェットヘッドを得る。
断面図であって、1〜3、5〜6、9、21、83〜8
4は図1と同様である。共通電極83と信号電極84に
分割した後、圧力室1を形成するために、基板9の加工
を行う。しかしながら、基板9の厚さは、取り廻し上3
00μm程度の厚さが必要であり、且つ、複数の圧力室
1は、通常140μm程度のピッチで形成する必要があ
るため、圧力室1は100μm程度の幅になる。このよ
うな形状を得るため、基板9に単結晶基板を使用した異
方性エッチングの技術が利用できる。例えば、110面
のシリコン単結晶基板を使用した場合、エッチング液と
してKOHを使用すると、図3に於ける縦方向のエッチ
ング速度は、横方向のエッチング速度の180倍程度に
なる。従って基板9として300μmの厚さの110面
シリコン基板を使用すると、サイドエッチングは1.7
μm程度に収まるため、圧力室1として十分な形状が得
られることになる。次に、圧力室1に対応した複数のノ
ズル2を有するノズルプレート21を接着し、図1のよ
うなインクジェットヘッドを得る。
【0025】ここで、従来技術2のようなインクジェッ
トヘッドと、本発明のインクジェットヘッドの動作原理
について図13(a)〜図13(b)及び、図4(a)
〜図4(c)を用いて説明する。図4(a)〜図4
(b)に於いて、5〜6、83〜84は図1と同様であ
る。
トヘッドと、本発明のインクジェットヘッドの動作原理
について図13(a)〜図13(b)及び、図4(a)
〜図4(c)を用いて説明する。図4(a)〜図4
(b)に於いて、5〜6、83〜84は図1と同様であ
る。
【0026】従来技術2の動作原理は従来技術1と同様
であって、図13(a)に於いて、まず下電極81をマ
イナス、上電極82をプラスとして、の数kv/cm〜
数十kv/cm程度の電界をかける。これは分極処理と
呼ばれ、薄膜圧電素子6の分域の自発分極の配列を一定
方向に揃える処理である。分極処理により、薄膜圧電素
子6は図13(a)に於ける上方向がマイナス、下方向
がプラスの上下方向に分極する。分極処理は数十℃〜数
百℃に加熱して行うと効果的である。このように分極処
理された薄膜圧電素子6に図13(b)のごとく、上電
極82をプラス、下電極をマイナスとして分極処理を行
った電圧よりも低い電圧を印加すると、図13(b)に
於ける上下方向に伸張し、且つ、薄膜圧電素子6の平面
方向に収縮する。この収縮力によって、前述の通り図1
3(b)に於ける下方向にたわむことになる。
であって、図13(a)に於いて、まず下電極81をマ
イナス、上電極82をプラスとして、の数kv/cm〜
数十kv/cm程度の電界をかける。これは分極処理と
呼ばれ、薄膜圧電素子6の分域の自発分極の配列を一定
方向に揃える処理である。分極処理により、薄膜圧電素
子6は図13(a)に於ける上方向がマイナス、下方向
がプラスの上下方向に分極する。分極処理は数十℃〜数
百℃に加熱して行うと効果的である。このように分極処
理された薄膜圧電素子6に図13(b)のごとく、上電
極82をプラス、下電極をマイナスとして分極処理を行
った電圧よりも低い電圧を印加すると、図13(b)に
於ける上下方向に伸張し、且つ、薄膜圧電素子6の平面
方向に収縮する。この収縮力によって、前述の通り図1
3(b)に於ける下方向にたわむことになる。
【0027】図4(a)〜図4(c)は本発明のインク
ジェットヘッドの動作原理を示すモデル図である。図4
(a)は分極時のモデル図を示し、まず共通電極83を
マイナス、信号電極84をプラスとして、分極処理を行
う。この分極処理によって薄膜圧電素子6内では共通電
極83側をプラス、信号電極84側をマイナスとした、
薄膜圧電素子6の平面方向の分極が起こる。この状態を
平面で見たものが図4(b)である。このようにして分
極処理を行った薄膜圧電素子6を駆動する場合、図4
(c)のごとく、分極処理の場合の電界と逆の電界をか
けることで行う。即ち、共通電極83をプラス、信号電
極84をマイナスにして電圧を印加すると、薄膜圧電素
子6は、共通電極83、信号電極84間でそれぞれ収縮
する力が働く。(同時に図4(c)に於いて上下方向に
伸張する力も働く)これにより、従来技術2と同様に図
4(c)に於いて下方向の応力が働き、下方向にたわむ
ことになる。
ジェットヘッドの動作原理を示すモデル図である。図4
(a)は分極時のモデル図を示し、まず共通電極83を
マイナス、信号電極84をプラスとして、分極処理を行
う。この分極処理によって薄膜圧電素子6内では共通電
極83側をプラス、信号電極84側をマイナスとした、
薄膜圧電素子6の平面方向の分極が起こる。この状態を
平面で見たものが図4(b)である。このようにして分
極処理を行った薄膜圧電素子6を駆動する場合、図4
(c)のごとく、分極処理の場合の電界と逆の電界をか
けることで行う。即ち、共通電極83をプラス、信号電
極84をマイナスにして電圧を印加すると、薄膜圧電素
子6は、共通電極83、信号電極84間でそれぞれ収縮
する力が働く。(同時に図4(c)に於いて上下方向に
伸張する力も働く)これにより、従来技術2と同様に図
4(c)に於いて下方向の応力が働き、下方向にたわむ
ことになる。
【0028】また、図13(b)のように、従来技術2
では上電極82によって、たわみ方向と逆の応力が発生
し、駆動力を低下させることになっていたのに対し、本
発明のインクジェットヘッドの場合、図4(c)で明ら
かなように、薄膜圧電素子6上の電極は分割されている
ことから、電極による上方向の発生力は少なく、駆動力
の低下も少ない。
では上電極82によって、たわみ方向と逆の応力が発生
し、駆動力を低下させることになっていたのに対し、本
発明のインクジェットヘッドの場合、図4(c)で明ら
かなように、薄膜圧電素子6上の電極は分割されている
ことから、電極による上方向の発生力は少なく、駆動力
の低下も少ない。
【0029】本発明のようにして得られたインクジェッ
トヘッドは、上下に電極を配さず、一平面上に配された
電極によって従来技術2と同様の動作が可能になるた
め、電極間のショートが無いため、歩留りがよく低コス
トのインクジェットヘッドの提供が可能である。また、
電極面積の低下が可能になることによる駆動力低下が低
くなり、エネルギー効率の高いインクジェットヘッドが
実現できる。
トヘッドは、上下に電極を配さず、一平面上に配された
電極によって従来技術2と同様の動作が可能になるた
め、電極間のショートが無いため、歩留りがよく低コス
トのインクジェットヘッドの提供が可能である。また、
電極面積の低下が可能になることによる駆動力低下が低
くなり、エネルギー効率の高いインクジェットヘッドが
実現できる。
【0030】(実施例2)図5は本発明の実施例の内、
薄膜圧電素子6と振動板5間に共通電極83、信号電極
84を配する場合を示す分解斜視図であって、1〜6、
21、83〜84、9、11は図1と同様である。実施
例1との相違点は、薄膜圧電素子6と、共通電極83、
信号電極84の成膜順序であり、積層順序は、振動板
5、共通電極83及び信号電極84、薄膜圧電素子6に
なる。
薄膜圧電素子6と振動板5間に共通電極83、信号電極
84を配する場合を示す分解斜視図であって、1〜6、
21、83〜84、9、11は図1と同様である。実施
例1との相違点は、薄膜圧電素子6と、共通電極83、
信号電極84の成膜順序であり、積層順序は、振動板
5、共通電極83及び信号電極84、薄膜圧電素子6に
なる。
【0031】図6は、図5に於けるC仮想面での断面図
であって、1〜2、5〜6、9、21、83〜84は図
5と同様である。まず、基板9上に振動板5成膜する。
これは実施例1と同様に窒化シリコン等が適当である。
次に共通電極83、信号電極84を形成するための電極
膜をスパッタリング法で成膜し、実施例1と同様にフォ
トリソグラフィー法でパタニングを行い櫛歯構造に形成
する。実施例1の場合、アルミニウムが使用できたが、
本実施例ではパターニング後に薄膜圧電素子6を成膜、
焼成を行うため、耐熱性が高く、反応性の低い材料を選
択する必要があり、プラチナや金等が適当である。更
に、薄膜圧電素子6となるPZTをスパッタリング法で
成膜し、焼成を行う。その後は、実施例1と同様に、基
板9のエッチングを行い、圧力室1を形成し、複数のノ
ズル2を有するノズルプレート21を接着し、インクジ
ェットヘッドを得る。
であって、1〜2、5〜6、9、21、83〜84は図
5と同様である。まず、基板9上に振動板5成膜する。
これは実施例1と同様に窒化シリコン等が適当である。
次に共通電極83、信号電極84を形成するための電極
膜をスパッタリング法で成膜し、実施例1と同様にフォ
トリソグラフィー法でパタニングを行い櫛歯構造に形成
する。実施例1の場合、アルミニウムが使用できたが、
本実施例ではパターニング後に薄膜圧電素子6を成膜、
焼成を行うため、耐熱性が高く、反応性の低い材料を選
択する必要があり、プラチナや金等が適当である。更
に、薄膜圧電素子6となるPZTをスパッタリング法で
成膜し、焼成を行う。その後は、実施例1と同様に、基
板9のエッチングを行い、圧力室1を形成し、複数のノ
ズル2を有するノズルプレート21を接着し、インクジ
ェットヘッドを得る。
【0032】このようにして得られたインクジェットヘ
ッドの動作原理を示すモデル図が、図7である。動作原
理は実施例1の図4(a)〜図4(c)と同様である
が、図4(a)〜図4(c)と比較して、共通電極83
及び信号電極84が薄膜圧電素子6と振動板5間に配置
されているため、実施例1で僅かにたわみ方向と反対に
働いていた共通電極83と信号電極84による力がなく
なる。これにより、エネルギー効率のより大きなインク
ジェットヘッドが実現できることになる。
ッドの動作原理を示すモデル図が、図7である。動作原
理は実施例1の図4(a)〜図4(c)と同様である
が、図4(a)〜図4(c)と比較して、共通電極83
及び信号電極84が薄膜圧電素子6と振動板5間に配置
されているため、実施例1で僅かにたわみ方向と反対に
働いていた共通電極83と信号電極84による力がなく
なる。これにより、エネルギー効率のより大きなインク
ジェットヘッドが実現できることになる。
【0033】(実施例3)以上、実施例1及び従来技術
2では、電極構造を櫛歯構造にすることによって、従来
技術2に比較して歩留り向上が期待できると共に、圧力
室上の振動部(変形部)の電極面積が縮小され、駆動効
率向上に大きく寄与することを述べた。実施例3では更
に駆動効率を向上させるための構造について説明する。
2では、電極構造を櫛歯構造にすることによって、従来
技術2に比較して歩留り向上が期待できると共に、圧力
室上の振動部(変形部)の電極面積が縮小され、駆動効
率向上に大きく寄与することを述べた。実施例3では更
に駆動効率を向上させるための構造について説明する。
【0034】図8(a)〜図8(b)はそれぞれ図1の
圧力室部分の拡大平面図と断面図であって、1〜2、2
1、5〜6、9、83〜84は図1と同様である。ま
た、83−1は共通電極83の櫛歯共通部、84−1は
信号電極84の櫛歯共通部、12は隔壁である。図8
(a)に於いて、共通電極83及び信号電極84のう
ち、共通電極の櫛歯共通部83−1及び信号電極の櫛歯
共通部84−1は面積が大きく、圧力室1上の振動部に
形成された場合、駆動効率を低下させやすい。図8
(b)は図8(a)のDD断面図であって、隣接する圧
力室1の隔壁11上に共通電極の櫛歯共通部83−1及
び、信号電極の櫛歯共通部84−1を配することで、駆
動効率を低下させず、高効率なインクジェットヘッドを
提供することが可能になる。
圧力室部分の拡大平面図と断面図であって、1〜2、2
1、5〜6、9、83〜84は図1と同様である。ま
た、83−1は共通電極83の櫛歯共通部、84−1は
信号電極84の櫛歯共通部、12は隔壁である。図8
(a)に於いて、共通電極83及び信号電極84のう
ち、共通電極の櫛歯共通部83−1及び信号電極の櫛歯
共通部84−1は面積が大きく、圧力室1上の振動部に
形成された場合、駆動効率を低下させやすい。図8
(b)は図8(a)のDD断面図であって、隣接する圧
力室1の隔壁11上に共通電極の櫛歯共通部83−1及
び、信号電極の櫛歯共通部84−1を配することで、駆
動効率を低下させず、高効率なインクジェットヘッドを
提供することが可能になる。
【0035】また、薄膜圧電素子6の膜厚に関して、従
来技術2のようなインクジェットヘッドと比較した例を
示す。表1は薄膜圧電素子6の膜厚に対して、歩留り
と、振動板5が一定の変位をするために必要な電圧を示
す表である。
来技術2のようなインクジェットヘッドと比較した例を
示す。表1は薄膜圧電素子6の膜厚に対して、歩留り
と、振動板5が一定の変位をするために必要な電圧を示
す表である。
【0036】
【表1】
【0037】表1からわかる通り、従来技術2に示した
インクジェットヘッドは薄膜圧電素子6の膜厚が6μm
程度であっても約50%程度の歩留りになってしまうの
に対し実施例3のインクジェットヘッドは薄膜圧電素子
6の膜厚に関わらず歩留りの低下はない。また、薄膜製
造法は膜厚が厚くなるに従って材料コスト、製造プロセ
スコストが増加するため、6μm程度以下の薄膜圧電素
子6を使用するのが望ましく、よって本発明のインクジ
ェットヘッドによる歩留り向上はコスト低減に大きく寄
与するものである。また、同一の変位量を得るための電
圧は、3μm程度の薄膜圧電素子を使用した場合、ほぼ
同等にすることが可能になる。
インクジェットヘッドは薄膜圧電素子6の膜厚が6μm
程度であっても約50%程度の歩留りになってしまうの
に対し実施例3のインクジェットヘッドは薄膜圧電素子
6の膜厚に関わらず歩留りの低下はない。また、薄膜製
造法は膜厚が厚くなるに従って材料コスト、製造プロセ
スコストが増加するため、6μm程度以下の薄膜圧電素
子6を使用するのが望ましく、よって本発明のインクジ
ェットヘッドによる歩留り向上はコスト低減に大きく寄
与するものである。また、同一の変位量を得るための電
圧は、3μm程度の薄膜圧電素子を使用した場合、ほぼ
同等にすることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットヘッドは、圧電素子を薄膜製造法で形成するとと
もに、電極構造を櫛歯状に形成することにより、歩留り
が向上に寄与するものである。また、これによってエネ
ルギー効率が向上することから、安価で高高率なインク
ジェットヘッドを提供することが可能になる。
ェットヘッドは、圧電素子を薄膜製造法で形成するとと
もに、電極構造を櫛歯状に形成することにより、歩留り
が向上に寄与するものである。また、これによってエネ
ルギー効率が向上することから、安価で高高率なインク
ジェットヘッドを提供することが可能になる。
【図1】本発明のインクジェットヘッドの分解斜視図。
【図2】本発明のインクジェットヘッドのA仮想面での
断面図。
断面図。
【図3】本発明のインクジェットヘッドのB仮想面での
断面図。
断面図。
【図4】本発明のインクジェットヘッドの動作原理を示
すモデル図。
すモデル図。
【図5】本発明のインクジェットヘッドの実施例2の分
解斜視図。
解斜視図。
【図6】本発明のインクジェットヘッドのD仮想面での
断面図。
断面図。
【図7】本発明のインクジェットヘッドの実施例2の動
作原理を示すモデル図。
作原理を示すモデル図。
【図8】本発明のインクジェットヘッドの実施例3の平
面図及び断面図。
面図及び断面図。
【図9】従来技術1のインクジェットヘッドの分解斜視
図。
図。
【図10】従来技術1のインクジェットヘッドの断面
図。
図。
【図11】従来技術2のインクジェットヘッドの断面
図。
図。
【図12】従来技術2のインクジェットヘッドの製造プ
ロセスを示す断面図。
ロセスを示す断面図。
【図13】従来技術2のインクジェットヘッドの動作原
理を示すモデル図。
理を示すモデル図。
1・・・圧力室 2・・・ノズル 3・・・インク供給口 4・・・インク流路 5・・・振動板 6・・・圧電素子 7・・・インク滴 9・・・基板 10・・・ピンホール 11・・・櫛歯状部 12・・・隔壁 21・・・ノズルプレート 41・・・インク供給口側流路 42・・・ノズル側流路 81・・・下電極 82・・・上電極 83・・・共通電極 83−1・・・共通電極の櫛歯共通部 84・・・信号電極 84−1・・・信号電極の櫛歯共通部 91・・・単結晶珪素層
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも複数のノズルと、該ノズルに
対応した複数の圧力室と、圧力室の一部に形成された振
動板と、振動板を変形させて圧力室に圧力を発生させる
圧電素子と、前記圧電素子に個々に接続され、電気エネ
ルギーを供給する信号電極と、前記圧電素子に共通に接
続された共通電極を有するインクジェットヘッドに於い
て、 前記圧電素子に接続された前記信号電極及び共通電極が
櫛歯状構造であることを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項2】 前記櫛歯状の信号電極及び共通電極が、
圧電素子と振動板間に配設されていることを特徴とする
請求項1記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 前記櫛歯状の信号電極及び共通電極に於
いて、電極の複数の櫛歯に共通に接続された櫛歯共通部
が、隣接する圧力室間の隔壁上に配設されていることを
特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 前記圧力室、振動板、圧電素子、信号電
極、共通電極が一体的に構成されると共に、圧電素子の
厚さが6μm以下であることを特徴とする請求項1記載
のインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11034493A JPH06320723A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11034493A JPH06320723A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06320723A true JPH06320723A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14533382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11034493A Pending JPH06320723A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06320723A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10109415A (ja) * | 1996-10-07 | 1998-04-28 | Brother Ind Ltd | インクジェットヘッドおよびインクジェットヘッド形成方法 |
| JPH10305578A (ja) * | 1997-03-03 | 1998-11-17 | Seiko Epson Corp | インクジェット式記録ヘッド |
| WO1999003682A1 (fr) * | 1997-07-18 | 1999-01-28 | Seiko Epson Corporation | Tete d'impression a jets d'encre, procede de fabrication de cette derniere et imprimante a jets d'encre |
| WO2001021408A1 (en) * | 1999-09-21 | 2001-03-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ink-jet head and ink-jet printer |
| EP1118467A3 (en) * | 1996-04-10 | 2001-10-24 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head |
| JP2003511264A (ja) * | 1999-10-05 | 2003-03-25 | スペクトラ インコーポレイテッド | シール付き圧電式インクジェットモジュール |
| JP2007190911A (ja) * | 2006-01-21 | 2007-08-02 | Samsung Electronics Co Ltd | インクジェットプリントヘッド及びその駆動方法 |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP11034493A patent/JPH06320723A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1118467A3 (en) * | 1996-04-10 | 2001-10-24 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head |
| USRE39474E1 (en) | 1996-04-10 | 2007-01-23 | Seiko Epson Corporation | Method of manufacturing an ink jet recording head having reduced stress concentration near the boundaries of the pressure generating chambers |
| JPH10109415A (ja) * | 1996-10-07 | 1998-04-28 | Brother Ind Ltd | インクジェットヘッドおよびインクジェットヘッド形成方法 |
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| US6416680B1 (en) | 1997-07-18 | 2002-07-09 | Seiko Epson Corporation | Ink-jet recording head, its manufacturing method and ink-jet recording device |
| US6390608B1 (en) | 1997-07-18 | 2002-05-21 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head, its manufacturing method and inkjet recording device |
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| US6488349B1 (en) | 1999-09-21 | 2002-12-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ink-jet head and ink-jet type recording apparatus |
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| US8491100B2 (en) | 1999-10-05 | 2013-07-23 | Fujifilm Dimatix, Inc. | Piezoelectric ink jet module with seal |
| JP2007190911A (ja) * | 2006-01-21 | 2007-08-02 | Samsung Electronics Co Ltd | インクジェットプリントヘッド及びその駆動方法 |
| US7722166B2 (en) | 2006-01-21 | 2010-05-25 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Inkjet printhead having piezoelectric actuator and method of driving the piezoelectric actuator |
| US8002391B2 (en) | 2006-01-21 | 2011-08-23 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Inkjet printhead having piezoelectric actuator and method of driving the piezoelectric actuator |
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