JPH06505631A - 巨核球刺激因子 - Google Patents
巨核球刺激因子Info
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- JPH06505631A JPH06505631A JP4506745A JP50674592A JPH06505631A JP H06505631 A JPH06505631 A JP H06505631A JP 4506745 A JP4506745 A JP 4506745A JP 50674592 A JP50674592 A JP 50674592A JP H06505631 A JPH06505631 A JP H06505631A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、一般的に、巨核球前駆細胞の分化および成熟に関与する巨核球コロニ
ー刺激因子(Meg−C3F)と相同的な配列および生物学的活性を共有してい
る新規蛋白の族に関する。
背景
巨核球は、造血器管細胞であり、その大部分は、骨髄のみならず末梢血および、
おそらく、血小板を作り、結果的にそれらを循環系に放出(血小板増加症として
知られる)する他の組織にも見られる。結局、巨核球は、ヒトの造血系のすべて
の造血器管細胞と同様、多(の細胞分裂およびかなりの分化ならびに成熟からな
る複雑な経路を経た初期幹細胞に由来する。
、これらの巨核球細胞に由来する血小板は、恒常性の維持および負傷の際の血餅
形成にとり重要である。血小板はまた、傷の治癒過程を加速し、他の機能にも役
立つ血餅形成部位における成長因子を放出する。しかしながら、血小板レベルの
低い(血小板減少症)の患者においては、血餅形成部位如は最も直接的かつ重大
な結末であり、多くの癌治療における致命的な合併症を引き起こし得る。この問
題については、かかる癌患者を血小板輸血で治療する。他の血小板輸血を要する
患者は、骨髄移植を行った患者あるいは再生不良性貧血の患者である。
かかる過程に関する血小板を、通常の提供者からの血小板除去法により得る。
これらの血小板は、相対的に寿命が短く、HIVまたは肝炎のごとき危険なウィ
ルスに患者をさらすことになる。
血小板減少症患者に内在的な血小板形成を刺激する能力があれば、血小板輸血へ
の依存を減らすこともてき、多くの利点がある。そのうえ、癌の放射線治療また
は化学治療を受けている患者において、血小板減少症を治しあるいは避ける能力
があれば、治療はより安全なものとなり、治療効果を増強する可能性も生じ、そ
れゆえ、多大な抗癌効果を生じる。
これらの理由により、巨核球および血小板形成の調節作用を含む因子の同定につ
いて、かなりの研究がなされてきた。かかる因子は、2群に分類される: (1
)巨核球コロニー刺激因子であり、培養における巨核球前駆細胞の増殖および分
化を助けるものである。そして、(2)血小板新生性(T P O)因子であり
、生体内での巨核球の分化および成熟を助け、その結果血小板の形成および放出
が起こる。[例えば、マズア・イー(Mazur、 E、 ) 、エクスペリメ
ンタル・ヘマトロジー(Exp、tle+nato1.) 15 : 340−
350 (1987)参照〕各クラスの因子をバイオアッセイにより定義する。
Meg−CSF活性のある因子は、巨核球コロニー形成を助けるが、一方、TP
O活性のある因子は、動物に投与した場合、循環系の血小板数の増加を誘導する
。これらの活性のいずれかまたは両方を有する因子が、どれくらい多く存在する
かは、定かでない。例えば、既知のヒト・IL−3は、ヒト・巨核球コロニー形
成を助けるし、少なくとも、サルにおいては、しばしば、血小板数増加を誘導す
る。しかしながら、IL−3は、すべての造血器管の細胞系において造血器管細
胞の成長に影響し、巨核球細胞系の細胞に選択的に相互作用する巨核球および血
小板形成の特異的レギュレーターとは、区別される。
巨核球細胞系の細胞と相互作用する因子に関する、多くの異なワた報告が、文献
となっている。い(つかの推定上のMeg−C3F成分は血清由来である[例え
ば、ホフマン・アール(Hoffman、 R)ら、ジャーナル・オブ・クリニ
カル・インベスティゲーション(J、C11n、 Invest、 )、75
: 1174−1182(1985);ストラネバ・ジェー・イー(Stran
eva、 J、 E、 )ら、エクスベリメンタル・ヘマトロジ−(Exp、H
ematol、) 、15 : 657 663 (1987) :マズア・イ
ー(Mazur、 E、 ) 、エクスペリメンタル・ヘマトロジ−(Exp、
Hematol、) 、13 :1164−1172 (1985)参照]。T
PO因子に関する多くの報告が当該分野にある。[例えば、マクドナルド・ティ
ー・ピー(McDonald、 T、 P、 )、エクスベリメンタル・ヘマト
ロジ−(Exp、 Hematol、 )、16 : 201−205(198
8);マクドナルド・ティー・ピー(McDonald、 T、 P、 )ら、
バイオケム・メディ・メタボ・バイオo (Biochem、Med、Meta
b、Biol、) 、37 : 335−343(1987);タイリエン・テ
ィー(Tayrien、 T、 )ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ
ミストリー(J、Biol、Chem、) 、262 : 3262−3268
(1987)他参照]。
しかしながら、Meg−C3FおよびTPO因子の生物学的同定ならびに特徴づ
けは、例えば、血液および尿のような天然の源に存在する量がきわめて少ないた
め、うまく行かない。
本発明者は、先に、1991年2月21日公開のPCT WO91102001
号において、尿由来の精製Meg−CSF因子を同定した。この単一種からなる
Meg−C3Fを、蛋白mg当たり5X10’希釈単位以上、そして好ましくは
蛋白mg当たり2X10”希釈単位のネズミのフィブリンクロットアッセイにお
ける特異的活性により特徴付けた。
当該分野において、他の蛋白と会合したところから分離したさらなる蛋白あるい
は、天然光由来または他の方法で調製した単一種からなる物質が必要である。
これらの蛋白あるいは物質は、生体内で血小板形成を刺激または促進する能力が
あり、目下血小板輸血に置き換わるものであり、リンパ造血系の他の細胞の形成
を刺激するものである。本発明は、かかるさらなる蛋白を提供する。
図面の簡単な説明
図1は、PCT公開W091102001号開示のヒト・尿Meg−C3Fに見
い出される配列のみならず、本発明開示の他の天然のおよび人工的なMSFの配
列を含むMSF前駆体をコードしているcDNA配列を示す図である。12個の
エクソンそれぞれを、特異的なエクソンによりコードされたDNA配列中の最初
のヌクレオチド上から引かれた実線または破線で表す。対応するアミノ酸配列を
各コドンの下に示す。
図2は、各エクソンによりコードされたアミノ酸数に関して、MSF遺伝子のゲ
ノム上の成り立ちを示す線状の図である。
図3は、実施例5記載のイー・コリ(E、coli、大腸菌)におけるチオレド
キシンを伴う融合蛋白としてMSFを生成させるのに用いるMSF−に130の
修飾した核酸配列を表す図である。
図4は、発現プラスミドPALTRXA/EK/IL11△Pro581および
実施例5記載のチオレドキシン/MSF生成のための出発物質として用いる融合
蛋白に関するアミノ酸配列を表す図である。
詳細な説明
本発明により提供されるヒト・巨核球刺激因子(MSFs)の新規な族は、他の
ヒト・蛋白性物質、汚染物質あるいは天然界に存在する因子を伴った他の物質を
実質的に含まない蛋白または蛋白性成分である。MFSを、天然の源から単一な
蛋白として精製してもよく、それを分泌または発現する選択した細胞系から精製
してもよい。自然界に存在するMSFsの混合物を天然の源から得てもよく、あ
るいは同様の精製手法により、選択した細胞系から得てもよい。本明細書中にお
いては、他のクラスのMSFsは、化学合成および/または組換え遺伝子工学技
術、ならびに/または両方の手法の組み合わせにより調製された、天然および非
天然型の蛋白である「組換えあるいは遺伝子操作蛋白」である。所望により、こ
れらのMSFsを、種々の発現系における因子の発現により生じるアミノ酸残基
および他の物質に関連させて提供してもよい。さらに本発明の組換えあるいは遺
伝子操作によるMSFsを、その起源あるいは操作により、図1のMeg−C5
F DNA由来の配列を伴うゲノム、cDNA、半合成または合成的起源のポリ
ヌクレオチドを含むと定義してもよい・ (1)自然界で会合しているポリヌク
レオチドの全部または一部に会合していないもの、(2)自然界で連結している
ポリヌクレオチド以外のポリヌクレオチドに連結しているもの、または(3)自
然界には存在しないものである。
本発明のMSFsは、図1に示したDNAおよびアミノ酸配列由来の活性のある
断片および別に切り出された配列を包含する。図1のヌクレオチド配列および対
応する翻訳アミノ酸は、図2の線状の図で示された最も大きなMSF蛋白をコー
ドしている最も大きな同定されたcDNAに連続している。なお、図2の線状の
図は、各エクソンによりコードされたアミノ酸数に関して、MSF遺伝子のゲノ
ム上の成り立ちを示す。しかしながら、図1において、各エクソンは、特異的な
エクソンをコードしているDNA配列上に示されている。図1の配列は、実質的
に完全であると信じられているが、MSF族の他のものに関する配列を提供する
、エクソンVlおよびIX間またはエクソンXIIの次に存在する、今回未同定
のさらなるエクソンが存在するかもしれない。
Meg−CSFのエクソンを、該遺伝子またはその断片によりトランスフェクシ
ョンしたCO8細胞由来の、あるいは、刺激されたヒト・末梢血リンパ球から単
離したcDNA由来のcDNAクローンを分析することにより同定した。開始メ
チオニンを含む最初のエクソンは、古典的な哺乳動物の蛋分泌シグナル配列を夕
を基準にすると図1の134ないし205番目のアミノ酸領域において終結す□
る可能性が最も高い、本来の尿のMeg−C3F蛋白のアミノ酸配列を含む。
より正確には、ヒト・尿Meg−CSF蛋白は、134ないし147番目のアミ
ノ酸残基の間で終結する。未修飾のプロセッシングされたMeg−CSFは、エ
クソンVないしエクソンXIIの1つまたはそれ以上に由来する付加的なアミノ
酸配列を含むより大きな前駆体分子中のこの部位または近傍における、蛋白分解
酵素による開裂(エンドおよび/またはエキソ型開裂の前のエンド型開裂)によ
り生じる可能性が最も高い。
18.2kbのrMeg−C3F遺伝子」構造の分析の過程で、初めのRNA転
写物が、種々の方法でスプライシングされ、それぞれ異なったMSF蛋白をコー
ドするmRNA族を生じることを発見した。さらに、これらの前駆体蛋白は、異
なった方法でプロセッシングされ、異なった成熟MSF蛋白を生じる。した力く
って、骨髄移植患者の尿から単離されたMeg−CSFをはじめとする、MSF
sの−族の自然界における存在が確認された。この族のすべてのMSFl!、1
8゜2kbのrMeg−CSF遺伝子」およびさらに少しのエク゛ノンに由来す
ると信じられており、18.2kbの遺伝子の3′側のほんの少し下流に位置す
る末梢血白血球のcDNA中に見い出される。ノくクテリオファージ・ラムダD
NA中にNotl断片として挿入された18.2kbゲノム配列の全体を、米国
メ1ノーランド州20582、ロックビル(Rockville)のノく−クロ
ーンドライブ(ParklavnDrive) 12301番地のアメリカン・
タイプ・カルチャー・コレクション(^werican Type Cu1tu
re Co11ection)Iこ、ATCC40856として寄託した。
本発明はまた、図1のエクソンのアミノ酸配列の異なる組み合わせを用しAて調
製した「組換えまたは遺伝子操作」クラスのMSFsの構築を目的とする。これ
らの新規MSFsのいくつかは、発現が容易であり、未修飾の尿のMeg−C3
Fとは異なる生物学的特性を有するであろう。
理論に拘束されることなく、図1の自然界1こ存在するMeg−C3F配夕1j
の分析に基づ(と、エクソン■は、哺乳動物細胞番二おけるMSF蛋白の適正な
開始および分泌に必須であると推測される。エクソンILrIIおよびIVii
、MS′ Fの生物学的活性に必須の配列を含むを信じられてLする。エク゛ノ
ン■および■Iは、該因子の活性の関係している可能性がある力く、該分子の安
定性、折り畳みおよびプロセッシングにも関与している。エク゛ノンVおよびエ
ク゛ノンVTもまた、観察される他のサイトカインとの相乗作用↓こお0て役i
llを果たして0ると信じられている。これとは別に、スプライシングされtこ
形態のMSFのDNA1t、エクソン■を有していない。別のスプライシング(
こよるものもまtこ、エク゛ノンVlおよびxIIの間を有していないことが確
認された。し力1しな力(ら、予備的なデータは、エクソンVlないしエクソン
Xllの領域での力1力するスプライシングと矛盾しない。エクソンVないしX
llは、生じた因子のブロモ・ソンンク゛まtこ(よ適当な構造の折り畳みに関
与していると信じられてしXる。伊1え(ず、エクソンVな0シエクソンXll
の1つまたはそれ以上のエク゛ノン(ま、蛋白分解1こよる開裂、付着、細胞マ
トリックスの組織化あるいは細胞外マトリックスのブロモ・ンシンク゛に向(す
られた配列を含むと信じられている。自然界に存在する、および自然界に存在し
ない双方のMSFsを、図1の別にスプライシングしたエクソンの組み合わせに
より、異なった構成員のMSF族を形成するために、異なった順番にスプライシ
ングしたエクソンを用いて特徴付けても良い。最も少ない場合でも、エクソンI
I、IIIおよびIVならびに生物学的に活性のあるそれらの断片からなる、少
なくとも1つの群が、MSF中に存する。
自然界に存在するMSFは、少なくともエクソン■を有していてもよい。エクソ
ンIは、翻訳に必要な開始メチオニンおよび哺乳動物細胞から該因子を分泌する
ための暗号のリーダー配列の双方、ならびに図1に示した1つまたはそれ以上の
さらなるエクソンを含んでいる。これらのさらなるエクソンのうち、エクソンI
LIIIおよびIVならびにそれらの生物学的活性のある断片から1つのエクソ
ンを選択する。このクラスの代表的なMSFは、エクソンI、IIおよびIII
をスプライシングしてひと続きになった配列により表される蛋白を包含する。こ
のクラスのもう1つの代表的なMSFは、エクソンI、III、VおよびVlを
含んでいる。
他の自然界に存在するMSFは、エクソン■および翻訳の終止コドンを有するエ
クソンXII、ならびにエクソンIL III、IVから選択されるさらに1つ
のエクソンおよびそれらの生物学的に活性のある断片を有していてもよい。エク
ソンIの開始MetおよびエクソンXIIの終止コドンの両方が、活性のある、
正しく折り畳まれた、自然界に存在するMSFsを真核細胞中に生成するのに必
要である。したがって、自然界に存在するMSFsは少なくともエクソンIおよ
びXllならびに別のエクソンを含んでいる。このクラスの代表的なMSFは、
図1に示したエクソンIないしXllから選択されるエクソンを、スプライシン
グでひと続きになった配列により表される蛋白を包含する。このクラスのさらに
別の代表的なMSFsは、スプライシングでひと続きになったエクソン1.II
。
III、IV、VおよびXIIによりコードされた蛋白を包含する。このクラス
のもう1つのMSFは、スプライシングでひと続きになったエクソン1.II。
1111 IV、およびXIIの配列により形成される。このクラスのさらに別
のMSFは、スプライシングでひと続きになったエクソン■、II、IIIおよ
びXIIを包含する。もう1つのMSF配列は、スプライシングでひと続きにな
ったエクソンLIIIおよびXllにより形成される。しかし、このクラスのM
SFのさらなる例は、スプライシングでひと続きになったエクソンLIII。
IVおよびXIIにより形成される。
自然界に存在するMSFsのもう1つのクラスを、エクソン11エクソンII、
IllおよびIVのうちの少なくとも1つ、またはそれらの生物学的活性のある
断片およびエクソンVlないしXllのすべてのエクソンの存在により、特徴づ
けてもよい。このクラスの代表的なMSFは、スプライシングでひと続きになっ
たエクソン■、II、lll5IVおよびVIないしXIIを含んでいる。この
クラスのもう1つのMSFは、スプライシングでひと続きになったエクソン11
II、IIIおよびVIないしXllにより形成さる。このクラスのさらにもう
1つのMSF配列は、スプライシングでひと続きになったエクソン■、IIIお
よびVIないしXllの配列から形成される。このクラスのもう1つのMSF配
列は、スプライシングでひと続きになったエクソンI、III、IVおよびVI
ないしXllを含む。
さらにもう1つのクラスの自然界に存在するMSFsを、エクソン11エクソン
II、INおよびIVにうちの少なくとも1つ、およびそれらの生物学的に活性
のある断片、ならびにエクソンVlないしXIIの存在により特徴づけてもよい
。このクラスの代表的なMSFは、スプライソングでひと続きになったエクソン
LTLIIIおよびVないしXllを含む。このクラスのさらにもう1つのMS
Fは、スプライシングでひと続きになったエクソン■、IIおよび■ないしIl
lから形成される。このクラスのもう1つのMSF配列は、スプライシングでひ
と続きになったエクソンIS Ill、IVおよび■ないしXllを含む。
自然界に存在するMSFsのもう1つのクラスを、エクソンI、エクソンII、
IllおよびIVのうち少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的に活性のあ
る断片;エクソンVおよびエクソンVIIないしXIIの存在により特徴づけて
もよい。このクラスの代表的なMSFは、スプライシングでひと続きになったエ
クソンI、II、III、IVおよびVIIないしXIIを含む。このクラスの
もう1つのMSFは、−緒にスプライシングされた形態のエクソン■、III。
■およびVllないしXIIにより、生成する。さらに別のMSF配列は、スプ
ライシングでひと続きになったエクソンI、I IS IV、VおよびVIIな
いしXllから形成される。このクラスのもう1つのMSF配列は、スプライシ
ングでひと続きになったエクソン■、IILIV、VおよびVIIないしXII
を含む。
しかし、自然界に存在するMSFsのもう1つのクラスを、エクソン11エクソ
ンII、IIIおよびIVにうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的
に活性のある断片:エクソン■ないしXIのうちの少なくとも1つ:およびエク
ソンXIIの存在により、特徴づけてもよい。このクラスの代表的なMSFは、
スプライシングでひと続きになったエクソンIS II、I I 111V、V
、IIIおよびXIIを含む。このクラスのもう1つのMSFは、スプライシン
グでひと続きニナッたxり’/ンI、I L I I I、VI I I、IX
およびXIIかう形成される。さらに別のMSF配列は、スプライシングでひと
続きになったエクソンI、lll5VIおよびXIIから形成される。このクラ
スのもう1つのMSF配列は、スプライシングでひと続きになったエクソンI、
II、IV、V。
VIIおよびXllを含む。
組換えまたは遺伝子操作されたMSFsに関して、開始Metおよび選択した発
現系において使用するために設計した選択分泌リーダー配列を含む、合成または
異種の配列(以下、簡単のため、「人工エクソン■」と称す)により、エクソン
■を置換してもよい。天然のエクソンIは、イー・コリのごとき細菌の宿主にお
いては、全く細胞内発現が起こらない。分泌リーダー配列を、種々の宿主細胞か
ら蛋白分泌に関する既知の配列の中から選択してもよい。組換えまたは遺伝子操
作されたMSFsの発現に関する宿主細胞として有用な細菌細胞、酵母細胞、哺
乳動物細胞、昆虫細胞および菌類につLzで(よ、多くの分泌1ノーダー配ダ+
++を既知である。分泌リーダー配列および開始Metを含む、遺伝子操作され
た適当なエクソンl配列は、当該分野では既知の配列および手法である。したつ
力<、て、あるクラスのMSFsを、図1の自然界に存在するエクソン■の力A
わりに、遺伝子操作によるエクソンIにより特徴づけてもよl、N。
さらに、エクソンIIIにより、自然界に存在するMSFs1m提供される終止
コドンを、図1に選択されたエクソン中またlマその後Iこおし1て、選択され
た宿主細胞に適した終止コドンで置き換えてもよ0(以下、簡単のため、「人工
終止コドン」と称す)。終止コドンを有する適切なMSF配F11の構築(よ、
当該分野の技術範囲内であり、種々の宿主細胞に関するコドン(ま既知であり、
慣用的手法である。したがって、組換えMSFsの1つのクラスを、人工終止コ
ドンの存在(こより特徴づけてもよい。
組換えMSFsの1つのクラスは、自然界に存在するエクソン11エクソンIt
SIIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならび↓こそれらの生物学的に活
性のある断片]そして人工終止コドンを含む。力1力するMSFの伊1として(
ま、以下に詳細に述べる他のもののうち、MSF−に130およびMSF−N1
41力畷挙げられる。
組換えMSFsのもう1つのクラスは、人工エクソン11エクソンIfIIIお
よびIVのうち少なくとも1つ、ならび(二それらの生物学約6こ活性のある断
片、そしてエクソンXllを含む。
組換えMSFsのさらにもう1つのクラスは、人工エク゛ノンI、エク゛ノンI
I。
IIIおよびIV、ならびにそれらの生物学的1;活性のある断片、そして人工
終止コドンを含む。
組換え、遺伝子操作によるMSFsのさら(こもう1つのクラスζよ、遺伝子操
作したエクソン11エク゛ルILIIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、な
らびにそれらの生物学的に活性のある断片:そしてエク゛ノンVなL)LXII
のすべてを含む。
組換えMSFsのさらにもう1つのクラスを、遺伝子操作したエクソンI、エク
ソンILIIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的
に活性のある断片、そしてエクソンVlないしXllにより特徴づけてもよい。
組換えMSFsのもう1つのクラスを、遺伝子操作したエクソン11エクソンI
I、IIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的に活
性のある断片:そしてエクソンV1およびエクソンVllないしXIIにより特
徴づけてもよい。
しかし、組換えMSFsの別のクラスを、遺伝子操作したエクソン■、エクソン
ILIIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的に活
性のある断片、そしてエクソンVないしXIのうちの少なくとも1つ:および人
工終止コドンにより特徴づけてもよい。
組換えMSFsのもう1つのクラスを、てエクソンVlないしXllにより特徴
づけてもよい。
組換えMSFsのもう1つのクラスを、遺伝子操作したエクソン■、エクソンI
I、IIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学約6こ
活性のある断片;そしてエクソンV、およびエクソンVllなt、)LXIIl
こより特徴づけてもよい。
しかし、組換えMSFsの別のクラスを、遺伝子操作したエクソンI、エク゛ノ
ンII、IIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的
に活性のある断片;そしてエクソンVないしXIのうちの少なくとも1つ;およ
び人工終止コドンにより特徴づけてもよい。
組換えMSFsのもう1つのクラスを、遺伝子操作したエクソン11エクソン1
1、IIIおよびmVのうちの少な(とも1つ、ならび1こそれらの生物学的に
活性のある断片:そしてエク゛ルVないしXIのすべてにより特徴づCすてもよ
(1゜ただし、人工終止コドンを、配列の選択した最後のエク゛ノン中↓こ挿入
また1ま付加いずれかをするものとする。
組換えMSFsのもう1つのクラスを、遺伝子操作したエクソン11エク・ノン
II、IIIおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的活
性活性のある断片;そして、人工終止コドンを伴ったエクソンVlなL)しxI
のすべてにより特徴づけてもよい。
組換えMSFsのもう1つのクラスを、天然のクソン■、エクソンILIIIお
よびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的に活性のある断片
:そして、人工終止コドンを伴ったエクソンVなLsL、XIのすべて書こより
特徴づけてもよい。
組換えMSFsのさらにもう1つのクラスを、エクソン11エクソンII、it
tおよびIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的4こ活性のあ
る断片:そして、人工終止コドンを伴ったエクソンVIなL%しXIのすべてl
こより特徴づけてもよい。
しかし、組換えMSFSの別のクラスを、エクソン11エクソンILIIIおよ
びIVのうちの少なくとも1つ、ならびにそれらの生物学的1こ活性のある断片
;エクソンVないしXI:そして人工終止コドンにより特徴づ番すてもよL)。
組換え、遺伝子操作によるさらなるMSFsを、エクソンIの完全な欠失↓こよ
り特徴づけてもよい。かかるMSFsは、イー・コリのごとき細菌綿11alこ
お番する細胞内発現に有用である。これらのMSFsは、エク゛ノンII、II
IおよびIVならびにそれらの生物学的に活性のある断片;そして所望によりエ
ク゛ノンVないしXllのうちの1つまたはそれ以上のエク゛ルカ\らなってl
、Xでもよ(X0エク゛ルXliがない場合、人工終止コドンを、最後の好まし
LNカルボキシル側のエクソン中またはその後ろに挿入してもよい。本発明の代
表的なMSFsl!、以下に記載したMSF−234およびMSF−236であ
る。
別のクラスの自然界に存在するあるいは自然界に存在しなL)MSFsζこおG
)では、エクソンVlllおよびエク゛ルIXの配列が、−緒に存在する力A,
また(嘘これらの2つのエクソンの両方ともが存在しないかのLλずれ力Aであ
る。このことは、第一には、これらのエクソンおよび残りのエクソンの間のフレ
ームシフトによる。
最終的に、12個すべてのエクソンを含むMSFが構築される。
上記MSF配列構造は、自然に、あるいは宿主細胞発現系によりプロセッシング
されることができ、成熟MSF蛋白になる前駆体MSFsを供給するけれども、
真核細胞系で生成された該蛋白の成熟、プロセッシングされた形態は、エクソン
Iの全部を欠いていると考えられている。おそらく、成熟蛋白は、同様に、エク
ソンIIの一部を欠いているかもしれない。その結果、プロセッシングされた形
態から、リーダー配列を除去することになる。MSF蛋白のプロセッシングされ
た形態はまた、カルボキシル末端に由来する実質的な配列を欠いていてもよい。
例えば、エクソンVないしXIIの配列が、成熟、プロセッシングされたMSF
蛋白には存在しなくてもよい。もう1つの例として、エクソンVlないしXll
の配列が、成熟、プロセッシングされたMSF蛋白には存在しなくてもよい。さ
らにもう1つの例として、エクソンVllないしXIIの配列が、成熟、プロセ
ッシングされたMSF蛋白には存在しなくてもよい。かかる方法で、代表的な自
然界に存在するMSFであるヒト・尿Meg−CSFが、主にホモダイマーの形
で存在するエクソンIIS IIIおよびIVにより、特徴づけられる。
人工MSFsの選択された例を、以下のの方法で調製してもよい。Meg−CS
F遺伝子の分析過程で、エクソンエないしVIを含む付随的なcDNAを構築し
た。人工終止コドンを、エクソンTV,VおよびVI中の異なった位置であって
、本来のMeg−CSFがプロセッシングを受けると考えられる位置に挿入する
ことにより、該cDNAにおける1次転写産物を人工的に終結させた。その位置
は、アミノ酸残基134および209番目の間である。これらのcDNAをCO
S細胞にトランスフェクションさせ、得られる上清をMeg−CSFについて試
験した。この方法により、異なる生物学的活性のMSFsを同定した。
本発明の1つのMSFを、図1のエクソンIVの1番目のアミノ酸からエクソン
IVの130番目のアミノ酸およびその後ろに終止コドンを伴う配列をコードし
ている、エクソン■の1番目の核酸からエクソンIVの390番目の核酸におよ
ぶDNA配列より特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は約11.6kD
である。還元条件下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリル
アミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、分子量約19kDの主要な蛋
白種が検知された。非還元的条件での5DS−PAGEでは、分子量は、約20
ないし45kDであった。20mMトリスおよびpH7,4の標準的結合条件に
おいては、このMSFはヘパリンと結合していない。MSF−に130と称する
この分子の生成および特徴付けを、実施例2および3で詳述する。
CO5−1細胞での発現の際、該MSFのcDNA配列は、単量体および同種か
らなる2量体(ホモダイマー)の混合物を生成する。該ホモダイマーは、実施例
10のフィブリンクロットアッセイにおいて活性を示した。哺乳動物細胞におい
て、この配列により発現されたMSFは、未修飾のヒト・尿Meg−CSFと同
等のの構造および性質を示す。
MSF−N141と称する本発明のもう1つのMSFを、図1の1番目のアミノ
酸から141番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列をコー
ドしている、エクソンIの1番目の核酸からエクソンIVの423番目の核酸に
およぶヌクレオチド配列により特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は約
13.2kDである。還元条件下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウム
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、分子量約21k
Dの主要な蛋白種が検知された。このMSFは、標準的結合条件において、ヘパ
リンと結合する。C08−1細胞での発現の際、該MSFのcDNA配列は、単
量体およびホモダイマーの混合物を生成する。C08−1細胞により分泌される
のは、主として単量体型である。ホモダイマー型はCHO細胞により分泌される
場合の主な蛋白種である。
本発明のさらにもう1つのMSFであるMSF−3172を、図1の1番目のア
ミノ酸から172番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列を
コードしている、エクソン■の1番目の核酸からエクソンVの516番目の核酸
におよぶヌクレオチド配列により特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は
約16.2kDである。還元条件下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウ
ムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、分子量約23
.5kDの主要な蛋白種が検知された。このMSFもまた、標準的結合条件にお
いて、ヘパリンと結合する。
本発明のさらなるMSFであるMSF−R192を、図1の1番目のアミノ酸か
ら192番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列をコードし
ている、エクソンIの1番目の核酸からエクソンVの576番目の核酸におよぶ
ヌクレオチド配列により特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は約18.
4kDである。還元条件下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウムポリア
クリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、分子量約27kDの主
要な蛋白種が検知された。このMSFもまた、標準的結合条件において、ヘパリ
ンと結合する。
しかし、MSF−に204と称する本発明の別のMSFを、図1の1番目のアミ
ノ酸から204番目のアミノ酸までの配列をコードしている、エクソン■の1番
目の核酸からエクソンVlの612番目の核酸におよぶヌクレオチド配列により
特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は約19.8kDである。還元条件
下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳
動(SDS−PAGE)により、分子量約28kDの主要な蛋白種が検知された
。このMSFもまた、標準的結合条件において、ヘパリンと結合する。
MSF−7208と称するさらにもう1つのMSFを、図1の1番目のアミノ酸
から208番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列をコード
している、エクソン■の1番目の核酸からエクソンVIの624番目の核酸にお
よぶヌクレオチド配列により特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は約2
0.4kDである。還元条件下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウムポ
リアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、分子量約29kD
の主要な蛋白種が検知された。このMSFもまた、標準的結合条件において、ヘ
パリンと結合する。
本発明のもう1つ別のMSFであるMSF−D220を、図1の1番目のアミノ
酸から220番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列をコー
ドしている、エクソン■の1番目の核酸からエクソンVlの660番目の核酸に
およびヌクレオチド配列により特徴づけてもよい。このMSFの推定分子量は約
21.6kDである。還元条件下での10〜20%勾配ドデシル硫酸ナトリウム
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、分子量約30k
Dの主要な蛋白種が検知された。このMSFもまた、標準的結合条件において、
ヘパリンと結合する。
本発明のさらなるMSFsは、MSF−T133 (図1の1番目のアミノ酸か
ら133番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列をコードし
ている、1番目の核酸から399番目の核酸を含む) 、MSFs−R135(
図1の1番目のアミノ酸から135番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コ
ドンを伴う配列をコードしている、1番目の核酸から405番目の核酸を含む)
、MSF−R139(図1の1番目のアミノ酸から139番目のアミノ酸および
その後ろに人工終止コドンを伴う配列をコードしている、1番目の核酸から41
7番目の核酸を含む)、MSF−に144 (図1の1番目のアミノ酸から14
4番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを伴う配列をコードしている
、1番目の核酸から432番目の核酸を含む) 、MSF−に147 (図1の
1番目のアミノ酸から147番目のアミノ酸およびその後ろに人工終止コドンを
伴う配列をコードしている、1番目の核酸から441番目の核酸を含む)および
MSF−E157 (図1の1番目のアミノ酸から157番目のアミノ酸および
その後ろに人工終止コドンを伴う配列をコードしている、1番目の核酸から47
1番目の核酸を含む)である。
上記すべてのMSFsにおいて、それぞれのMSFのアミノおよびカルボキン末
端を正確に決定するのであるが、いずれかのMSFsのどちらかの末端から(あ
るいはスプライシングされたMSFsを形成するいかなるエクソンのどちらかの
末端から)1個または数個のアミノ酸(および連続したDNAコード領域)を欠
失させることが、特定のMSFの性質を有意に変化させることはありえない。M
SFの生物学的活性を保持している、かがる切除されたMSFsもまた、開示の
範囲内である。MSF配列の他の位置への人工終止コドンの慎重な挿入は、MS
F族の他のものを提供しうる。
別法によりスプライシングされた本発明のMSFsを、上記図1の少なくとも2
個のエクソンおよび12個のエクソンを含むアミノ酸配列により特徴づけてもよ
い。ただし、エクソンは、スプライシングしてひと続きになった種々の配列にな
っている。いくつかの代表的な「別法によりスプライシングされた」自然界に存
在するMSF配列を、種々の細胞系から調製したcDNAのポリメラーゼ鎖反応
(PCR)により同定した。これらのMSFsの配列を、PCR断片の分子量の
エクソン結合部位を含むオリゴヌクレオチドに対するハイブリダイゼーションに
より、および1つの場合にはDNA配列により確認した。MSF配列を得るため
の2番目の方法は、ヒーラ(HeLa)細胞のcDNAライブラリーからのPC
Rの手法において、エクソン■およびVl中にプライマーを含ま也これらのエク
ソン間のPCRを設計した。それゆえ、これらのエクソンはすべて、これらのM
S F s中に存在することになる。別法として、エクソンVIないしXll
を存在させないこともできる。さらに別法として、エクソンVlないしXIIに
うちの1個またはそれ以上のエクソンを、交互にスプライシングしてできたこれ
らの代表的なMSFs中に存在させてもよい。
例エバ、PCRにて同定したMSF−136(エクソンI、IIIおよびvIを
含む)と称する、かかる1つのMSFの5゛末端を、エクソンVlの200〜約
250番目のアミノ酸(598〜約748番目の核酸)に対する枠内に連結した
エクソンIIIの67〜106番目のアミノ酸(200〜319番目の核酸)に
対する枠内に連結したエクソン■の1〜25番目のアミノ酸(図1の1〜76番
目の核酸)を含む付随的なアミノ酸配列により特徴づけてもよい。PCRプライ
マーにより同定されないが、以下に記載したようなPCRで同定した配列のそれ
ぞれの中のように、付加的な3′配列が、このMSF中に存在してもよい。この
5’ MSF配列は、以下の細胞系のcDNA中に検出された:骨肉腫細胞系U
2O5(ATCC番号HBT96) 、小細胞肺癌腫細胞系H128(ATCC
番号HBT120)、神経芽腫細胞系5K−N−SH(ATCC番号HBT11
)、神経芽腫細胞系SK−N−MC(ATCC番号HBTIO) 、赤白血球細
胞系OCIMIおよびQCIM2、ホルボールミリステート酢酸存在下または不
存在下での培養による赤白血球細胞系に562 (ATCC番号CCL243)
、肝癌細胞系HEPG2 (ATCC番号HB8065)および通常の提供者
からの刺激された末梢血白血球(PBLS)。その存在は、自然界に存在する交
互にスプライシングされたMSFsが、エクソンIS lll5Vlおよび所望
によりエクソンVllないしXIIのうちの1つあるいはそれ以上のエクソンか
らなっていてもよいことを示す。この構造を模倣した人工のMSFは、エクソン
Vl中またはその後ろに挿入された人工終止コドンを有していてもよい。
エクソン■、II、IIIおよびVlを含むもう1つのPCRで同定した5゜M
SFs配列(MSF−1,236と称す)を、エクソンVlの200〜約250
番目のアミノ酸(598〜約748番目の核酸)に対する枠内に連結したエクソ
ンIIIの67〜106番目のアミノ酸(200〜31900〜319番目する
枠内に連結したエクソンIIの26〜66番目のアミノ酸(77〜199番目の
核酸)に対する枠内に連結したエクソンIの1〜25番目のアミノ酸(図1の1
〜76番目の核酸)を含む付随的なアミノ酸配列により特徴づけてもよい。この
5’ MSFs配列は、以下の細胞系のPCR分析により検出された:U2O5
゜H128,5K−N−3H,SK−N−MC,グリオーム上皮様細胞系H4(
ATCC番号HBT148)、OCIMI、OCIM2、K562、PMA存在
下のに562、PMA存在下の赤白血球細胞系細胞系(ATCC番号TlB18
0)、OCIM2、HEPG2および刺激されたPBLsoこのMSF−123
6の存在は、自然界に存在する交互にスプライシングされてできたMSFsが、
エクソン■、TI、IILIVおよび所望によりエクソンVIIないしXllの
うちの1つあるいはそれ以上のエクソンからなっていてもよいことを示す。この
構造を模倣した組換えMSFは、エクソンVl中またはその後ろに挿入された人
工終止コドンを有していてもよい。
本発明によるさらにもう1つのMSFsを、エクソンVlの200〜1140番
目のアミノ酸(598〜3421番目の核酸)に対する枠内に連結したエクソン
IVの107〜15607〜156番目320〜46920〜469番目する枠
内に連結したエクソンIIIの67〜106番目のアミノ酸(200〜3190
0〜319番目する枠内に連結したエクソンIIの26〜66番目のアミノ酸(
77〜199番目の核酸)に対する枠内に連結したエクソン■の1〜25番目の
アミノ酸(図1の1〜76番目の核酸)を含む付随的なアミノ酸配列により特徴
づけてもよい。このMSF−12346は、以下の細胞系のPCR分析により検
出されt::02O5,5K−N−3H,SK−N−MC,PMA存在下のOC
IMI、PMA存在下のに562、HE P G 2および刺激されたP B
L s oこのMSF−12346の存在は、自然界に存在する、交互にスプラ
イシングされてできたMSFsが、エクソン■、II、III、IV、VIおよ
び所望によりエクソンVllないしXIIのうちの1つあるいはそれ以上のエク
ソンがらなっていてもよいことを示す。この構造を模倣した組換えMSFは、エ
クソンVl中またはその後ろに挿入された人工終止コドンを有していてもよい。
本発明の別のMSFs配列は、MSF−1234を包含する。MSF−1234
は、エクソンIVの107〜15607〜156番目320〜46920〜46
9番目する枠内に連結したエクソンIIIの67〜106番目のアミノ酸(20
0〜31900〜319番目する枠内に連結したエクソンIIの26〜66番目
のアミノ酸(77〜199番目の核酸)に対する枠内に連結したエクソン■の1
〜25番目のアミノ酸(図1の1〜76番目の核酸)を含む付随的なアミノ酸配
列により特徴づけられる。この配列は、所望により、エクソンVないしXllの
うちの1個またはそれ以上のエクソンからなる3′配列を有していてもよい。
この配列はまた、選択されたいかなるC−末端側のエクソン中またはその後ろに
挿入された人工終止コドンを有していてもよい。
さらに別のMSFs配列であるMSF−134を、エクソンIVの107〜15
607〜156番目320〜46920〜469番目する枠内に連結したエクソ
ンIIIの67〜106番目のアミノ酸(200〜31900〜319番目する
枠内に連結したエクソンIの1〜25番目のアミノ酸(図1の1〜76番目の核
酸)を含む付随的なアミノ酸配列により特徴づける。この配列は、所望により、
エクソンVないしXllのうちの1個またはそれ以上のエクソンからなる3゛配
列を有していてもよい。この配列はまた、選択されたいかなるC−末端側のエク
ソン中またはその後ろに挿入された人工終止コドンを有していてもよい。
細菌細胞内発現に有用なMSFsの2つの例は、MSF−234およびMSF−
236である。MSF−2341;l、エクソンIvの107〜156番目ノア
ミノ酸(320〜46920〜469番目する枠内に連結したエクソンIIIの
67〜106番目のアミノ酸(200〜31900〜319番目する枠内に連結
したエクソンIIの26〜66番目のアミノ酸(77〜199番目の核酸)を含
む付随的なアミノ酸配列により特徴づけられる:そしてMSF−236は、エク
ソンVlの200〜1140番目のアミノ酸(598〜3421番目の核酸)に
対する枠内に連結したエクソンIIIの67〜106番目のアミノ酸(200〜
31900〜319番目する枠内に連結したエクソンIIの26〜66番目のア
ミノ酸(77〜199番目の核酸)を含む連続したアミノ酸配列により特徴づけ
られる。これらの各配列は、所望により、エクソンVないしXIIのうちの1個
またはそれ以上のエクソンからなる3゛配列を有していてもよい。これらの配列
はまた、選択されたいかなるC−末端側のエクソン中またはその後ろに挿入され
た人工終止コドンを有していてもよい。
MSFの生物学的活性により特徴づけられ、研究用試薬、診断用試薬または治療
薬として有用である可能性のある他のMSFが、図1に示した同定された2個ま
たはそれ以上のエクソンの他の組み合わせおよび配列順序を有することが、本発
明によりさらに推測される。組換えMSFsを生成するためのエクソンのスプラ
イシングを、本明細書記載のごとく、慣用的な遺伝子操作手法または化学合成に
より行ってもよい。
さらに、MSFsのアナログは、本発明の範囲内に属する。MSFアナログは、
MSF活性を保持し、好ましくはヒト・尿Meg−C3Fに対し少なくとも50
%、より好ましくは70%、最も好ましくは90〜95%の相同性を有する変異
種あるいは修飾蛋白またはペプチドであってもよい。さらに他のMSFアナログ
は、MSF活性を保持し、好ましくはMSF−に130および他の切除されたM
SFsに対し少なくとも50%、より好ましくは70%、最も好ましくは90〜
95%の相同性を有する変異種である。典型的には、かかるアナログは、1.2
.3、または4個のコドンのみが変化して異なっている。実施例は、未修飾また
は組換えMeg−C3Fあるいは上記MSFsのいずれかのアミノ酸配列とは異
なる小規模のアミノ酸変化、特に保存的なアミノ酸置換を伴うMSFsを包含す
る。
保存的置換は、その側鎖が関連しているアミノ酸の族の中で起こる置換である。
遺伝的にコードされたアミノ酸は、一般的に4つの族に分類される= (1)酸
性1アミノ酸=アスパラギン酸、グルタミン酸: (2)塩基性アミノ酸=リジ
ン、アルギニン、ヒスチジン: (3)無極性アミノ酸=アラニン、バリン、ロ
イシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトフ
ァン:および(4)非荷電極性アミノ酸=グリシン、アスパラギン、グルタミン
、シスチン、セリン、スレオニン、チロシン。フェニルアラニン、トリプトファ
ンおよびチロシンは、時々、芳香族アミノ酸に分類される。例えば、単離された
ロイシンのイソロイシンまたはバリンによる置換、アスパラギン酸のグルタミン
酸による置換、スレオニンのセリンによる置換あるいはあるアミノ酸の構造的に
関連のあるアミノ酸による置換は、特にその置換がMSFの活性部位のアミノ酸
を含まない場合は、MSF活性に大きな影響を及ぼさないと期待するのは当然で
ある。
本発明のMSFsは、エクソン中のシスティンに富む配列の存在のため、適当な
発現系で発現された場合、ホモ−またはへテロダイマーを形成しうる。上述のご
とく、特異的なホモダイマー形態を同定した。すなわち、図面の簡単な説明13
0番目のアミノ酸の配列により特徴づけられる、MSF−130および図1の1
番目ないし141番目のアミノ酸の配列により特徴づけられる、MSF−141
である。これらのホモダイマー形態を、これらの蛋白の主たる形態と見なした。
しかしながら、これらの蛋白は、他のダイマーおよびモノマー形態の混合物中に
存在した。
本発明の他のMSFsは、例えば、図1の1番目ないし209番目のアミノ酸配
列、または1番目から172番目のアミノ酸配列により特徴づけられるMSFS
のように、混合物というよりはむしろ、主としてモノマーである。
本発明のMSFsは、直接または間接的に、巨核球前駆細胞および/または巨核
球に作用しつる。MSFsは、マクロファージおよびT細胞のごとき補助細胞に
作用でき、巨核球コロニー形成を刺激するサイトカインを生成する。特異的に、
MSFsは、巨核球コロニー刺激活性を示す。もう1つのMSF活性は、巨核球
成熟促進である。本発明の活性のあるMSF成分は、ネズミの繊維素血餅巨核球
コロニー形成分析において、生物学的活性を有する。例えば、エクソンIの1番
目のアミノ酸ないしエクソンIVの130番目のアミノ酸の配列(MSF−13
0)は、約lXl0’倍希釈単位/mg蛋白より高い比活性を有する。
MSFsを他のサイトカインとともに相乗的に使用してもよい。例えば、MSF
sは、l−3依存性の巨核球コロニー形成増加作用も示す。また、MSFsは、
スチール・ファクター依存性巨核球コロニー形成も示す。これらのサイトカイン
IL−3およびスチール・ファクターは、生体外において、増加した巨核球コロ
ニー形成を刺激することが示されている。
上記エクソンlないしエクソンXllから選択される配列の組み合わせによりコ
ードされるすべてのMSFsは、MSFの生物学的活性を有するであろう。例え
ば、MSF単独あるいは他のサイトカインとともに示す、ネズミのフィブリンク
ロットアッセイにおける活性である。スプライシングされた形態のMSFを含め
て、本発明のすべての修飾または変異MSFペプチドあるいはポリペプチドは、
それ自身またはIL−3、スチール・ファクターあるいはGM−CSFを含む他
の既知のサイトカインと組み合わさった、巨核球フィブリンクロットアッセイに
おける活性を、容易に試験できる。本発明のMSFsと組み合わせて有用である
他のサイトカインとしては、G−C3F、M−CSF、GM−C3F、IL−1
、IL−4、エリスロポエチン、I L−6、TPOlIL−11、LIF。
尿Meg−C3F、IL−7およびIL−9挙げられる。
これらのMSFsは、ネズミの骨髄標的細胞を用いる分析における培養物中の巨
核球増殖および分化を刺激する能力に加えて、生物学的または生理学的活性を有
していてもよい。ネズミのフィブリンクロットアッセイにおいて、本発明のMS
F成分は、多くの形態のコロニーの増殖を刺激するが、少なくとも50%のコロ
ニーが、十分な数の巨核球を含んだ純粋な巨核球または混合細胞系コロニーであ
る。コロニー形態の正確な組成は、分析条件が異なると変化してしまう(ウシ・
胎児血清のロットなど)。巨核球を含むコロニーのうち、典型的に、50〜70
%が純粋な巨核球のコロニーである。ある場合には、特殊なMSFは、それ自身
では、巨核球コロニー形成を刺激せず、むしろ、IL−3またはスチール・ファ
クターのごとき他の因子に助けられた巨核球コロニー形成を増強しうるか;ある
いは、単独では巨核球コロニー形成を助けることができないI L−11のごと
き他の因子とともに相乗作用を示す。
寒天上でのネズミの巨核球コロニー形成分析において、本発明のMSFは巨核球
コロニーを刺激するであろう。同様に、ヒトの血漿血餅巨核球コロニー形成分析
においても、本発明のMSFは、巨核球コロニーを刺激するであろう。
生体外におるこれらのMSFsの最大の生物学的活性は、酸または5DS−PA
GEにおける変性条件あるいは逆相液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)
によるこれらの因子の刺激により達成されうると、現在予測されている。無処理
の尿蛋白および組換えによるMSF−130の両方による活性のユニット数の増
加が、5DS−PAGEおよびRP−HPLCの後で、常に観察される。
本発明はまた、天然由来である配列および物質と会合することなく、MSFをコ
ートしているDNA配列を包含する。図1に示した、および上で同定した配列を
含む、これらのDNA配列は、発現のためにMSFポリペプチドをコードしてい
る。哺乳動物細胞中で発現された場合、これらの配列は、哺乳動物細胞中でブロ
セッノングされ、機能的蛋白を生じる前駆体MSFsを生じる。
MSFのDNA配列の例は、図1の1番目ないし390番目のヌクレオチドから
なるDNA配列を含んでいてもよい。別のMSFのDNA配列は図1の1番目な
いし423番目のヌクレオチドからなる。もう1つのMSFのDNA配列は図1
の1番目ないし516番目のヌクレオチドからなる。しかし、別のMSFsのD
NA配列の例は、図1の1番目ないし576番目のヌクレオチドからなる。さら
なるMSFsのDNA配列の例は、図1の1番目ないし612番目のヌクレオチ
ドからなる。また別のMSFsのDNA配列の例は、図1の1番目ないし624
番目のヌクレオチドからなる。あるMSFのDNA配列は、図1の1番目ないし
660番目のヌクレオチドからなっていてもよい。さらなるMS、FsのDNA
配列は、図1の1ないし399.1ないし405.1ないし417.1ないし4
32;1ないし441および1ないし471番目のヌクレオチドからなっていて
もよい。
他のMSFのDNA配列は、図1の598〜748番目のヌクレオチドに対する
枠内に融合した図1の200〜319番目のヌクレオチドに対する枠内に融合し
た、図1の1〜76番目のヌクレオチドからなる配列のごとき、スプライシング
されてひと続きになったMSFsの5′末末端列を含んでいる。もう1つのかか
る5’ DNA配列は、図1の598〜748番目のヌクレオチドに対する枠内
に融合した図1の1〜319番目のヌクレオチドからなる。さらに別のDNA配
列は、図1の598〜748番目のヌクレオチドに対する枠内に融合した図1の
1〜469番目のヌクレオチドからなる。もう1つのMSFのDNA配列は、図
1の598〜748番目のヌクレオチドに対する枠内に融合した図1の200〜
319番目のヌクレオチドに対する枠内に融合した図1の1〜76番目のヌクレ
オチドからなる。さらにもう1つのDNA配列は、図1の1〜469番目のヌク
レオチドで終了する。もう1つのNl5FのDNA配列は、図1の200〜46
9番目のヌクレオチドに対する枠内に融合した図1の1〜76番目のヌクレオチ
ドからなる。
上記MSFのDNA配列によるホモ−あるいはへテロダイマーをコードしている
他のMFSのDNA配列あるいはかかる配列による生物学的に活性のある断片を
コードしている配列もまた、本発明に包含される。同様に、MSFのDNA配列
の対立変異体ならびにフィブリンクロットアッセイにおける活性を有するMFS
のDNA配列のいずれかにハイブリダイゼーションできるDNA配列もまた、本
発明の範囲内である。同様に、MSFのDNA配列の対立変異体(alleli
cvariation)およびMSFのDNAのいずれかにハイブリダイゼーシ
ョンすることができ、フィブリンクロットアッセイにおける活性を有するペプチ
ドまたはポリペプチドをコードしているDNA配列もまた、本発明の範囲内であ
る。
生物学的に活性のあるヒト・MSFsをコードしている本発明のDNA配列もま
た、図1の単離DNA配列に対し、または上記のごとく交互にスプライシングす
るーことにより生じた図1の2個あるいはそれ以上のエクソンにより形成される
活性のあるMSFsに対し、適切な条件下でハイブリダイゼーションできるか、
あるいは、該条件下ではハイブリダイゼーション可能であるが、遺伝暗号の縮重
にはハイブリダイゼーションしないことが理解される。これらのDNA配列は、
上で定義したエクソンペプチド配列および緊縮または緩和的なハイブリダイゼー
ション条件下[ティー・マニアナイスら、モレキュラー・クローニング(ア・ラ
ボラトリ−・マニュアル) (Molecular Cloning(^1ab
oratory Manual)、コールド・スプリング、ハーバ−・ラボラト
リ−(Cold Spring Harbor Laboratory)、38
7〜389頁参照コで、MSFのDNA配列にハイブリダイゼーションするそれ
らの配列のすべであるいは断片を含む。緊縮条件下でのハイブリダイゼーション
を、65℃、JXSSC中、ついで、65℃1時間0.lX5SCで洗浄するハ
イブリダイゼーションと定義する。別法して、緊縮条件下でのハイブリダイゼー
シヨンを、50%ホルムアミド中、50℃、4XSSCにおけるハイブリダイゼ
ーンヨンと定義する。
緩和または「非緊縮」ハイブリダイゼーション条件下で、MSFに関する配列に
ハイブリダイゼーションし、MSFの生物学的活性を有するMSFペプチドの発
現をコードしているDNA配列もまた、新規MSFポリペプチドをコードしてい
る。非緊縮条件下でのハイブリダイゼーションを、50℃、4xSSC中+:お
けるハイブリダイゼーションまたは30〜40%ホルムアミド中、42℃におけ
るハイブリダイゼーションと定義する。例えば、エクソンif、IIIまたはI
Vのような重要な領域、および/または糖鎖結合部位あるいはジスルフィド結合
をMSF配列と共有し、1種またはそれ以上のMSFの生物学的性質を有する蛋
白をコードしているDNA配列は、かかるDNA配列が緊縮条件下でMSF配列
にハイブリダイゼーションしないとしても、はっきりとMSFポリペプチドをコ
ードしている。本発明のDNA配列は、種間の対立変異体に基づく非コーディン
グ配列、シグナル配列またはコーディング配列における修飾、遺伝暗号の縮重あ
るいは慎重に行った修飾を有していてもよい。対立変異体は、アミノ酸変化を起
しても、起こさなくてもよい種の集合における自然発生的な塩基変化である。
遺伝暗号における縮重は、MSFポリペプチドをコードしているが、コドン配列
において異なるDNA配列を生じうる。慎重に行った修飾は、その配列によりコ
ードされているポリペプチドの活性、半減期あるいは生成を増加させるための点
突然変異または誘導的修飾により引き起こされたMSFのDNA配列における変
種を含んでいてもよい。かかるすべての配列は、本発明の範囲内である。図1の
配列のデータおよび上述のエクソンの組み合わせのみならず記述したMSFの特
徴を用いて、MSFsをコードしているDNA配列および生じたMSFのアミノ
酸配列を、既知の手法で修飾することは、当該分野の技術的範囲内である。
MSF配列において対象とする修飾は、暗号配列における選択したヌクレオチド
またはアミノ酸の置換、挿入あるいは欠失を含む。例えば、構造遺伝子を、正し
いアミノ酸を保持させつつ、個々のヌクレオチドを変化させることにより操作し
てもよく、あるいは、該ヌクレオチドを変化させて、生物学的活性の損失なしに
アミノ酸を変化させてもよい。例えば、生体外突然変異およびプライマーの修復
のような、かかる置換、挿入または欠失の突然変異を誘発する手法は、当業者に
よく知られている[米国特許第4.518,584号参照]。自然界のMSFを
コードしているDNAの3°末端を、その生物学的活性を保持するように切形し
てもよい。組換え、遺伝子操作によるMSFのDNA配列を、その生物学的活性
を保持するように、その3′および5゛末端で改変または切形してもよい。シグ
ナル配列をコードしている領域の除去および/またはその領域の異種の配列での
置換も望ましい。MSF配列の一部を異種の暗号配列に連結し、MSFの生物学
的活性を有する融合ペプチドを調製することも望ましい。
MSFポリペプチド配列の特異的変異は、糖鎖結合部位の修飾を含んでいてもよ
い。糖鎖付加の不存在または部分的糖鎖付加は、適当な細胞の糖鎖付加酵素によ
り特異的に認識されるトリペプチド配列からなる、アスパラギン−結合糖鎖付加
認識部位におけるいずれかのアミノ酸置換または欠失により起こる。これらのト
リペプチド配列は、Asn−X−ThrまたはAsn−X−8erのいずれかで
あり、Xはプロリン以外のいかなるアミノ酸であってもよい。例えば、かがる部
位は、図1に示したcDNA中、206〜208番目に見られる。糖鎖付加認識
部位における1個またはその1番目および3番目のアミノ酸の種々の置換および
欠失(および/または2番目のアミノ酸の欠失)は、修飾されたトリペプチド配
列における非糖鎖付加を引き起こす。かがる改変ヌクレオチド配列の発現は、そ
の部位で糖鎖付加されていない変種を生成する。
MSF活性の全部または一部を保持していると考えられる、MSFの他のアナロ
グおよび誘導体は、本明細書の開示によれば当業者により、容易に調製される。
かかる修飾の一例は、米国特許第4,904,584号に示されたように、MS
F配列中に存在するりジン残基にポリエチレングリコール(PEG)を結合させ
るものであってもよい。この文献をここに一体化させる。別法として、PEGま
たはPEG誘導体と反応しうる〕個またはそれ以上のりジン残基あるいは他のア
ミノ酸残基を、慣用的手法により、配列中に挿入することは、PEGの一部分の
結合を可能ならしめる。存在するシスティンを、PCT出願WO90/1278
4号により示した手法により用いてもよい。
上記に加え、他のオープンリーディングフレーム(ORFs)またはMSFsを
コードしている構造遺伝子を、他の動物細胞起源のcDNAライブラリーから得
ることもおよび/または調製することもできる。例えば、ネズミのMSFゲノム
のクローンおよび数個の部分的なMSFのcDNAクローンが、発明者により単
離されている。
自然界に存在する本発明のMSFを、単一の均質な蛋白または、交互にスプライ
シングしてできたMSF蛋白および自然界から生成したMSF蛋白の混合物とし
て得てもよい。ヒトの尿または刺激されたPBLs、自然にまたは細胞系由来の
他の因子により誘導されて因子を生成する他の哺乳動物細胞起源のMSFが、か
かる自然由来のものに属する。かかるMSFsのDNAを、自然界から得、精製
してもよい。
自然界に存在するMSFsを単離、精製するための精製手法は、以下の実施例1
により詳細に記載された次の段階からなる。実施例および以下の要約は、代表的
な天然由来のMSF、ヒト・尿由来のMeg−C3Fに関する精製を説明する。
尿Meg−C3Fに関しては、貯蔵しておいた骨髄移植患者の尿をアミコン(八
wicon) YM−10フイルターで濃縮することを含む。濃縮された尿を、
アニオン交換クロマトグラフィーカラムに通し、素通り画分をカチオン交換クロ
マトグラフィーカラムに結合させる。次いで、溶出した尿蛋白を、貯蔵し、透析
し、加熱し、レクチンアフィニティークロマトグラフィーカラムに適用する。次
いで、この溶出液を、カチオン交換高性能液体クロマトグラフィー(FPLC)
カラムに適用する。最後に、溶出液を、各回異なる溶媒系を用いる逆相高速液体
クロマトグラフィーに3回適用する。
この精製手順により、以下に記載したネズミのフィブリンクロットアッセイにお
ける、最も高いレベルのMSFsを含むバッチを、さらなる半調製的スケール(
尿換算で30ないし100リツトルの間)の精製用に選択し、回収率および収率
を最大にする。従って、実施例1記載の精製方法を、ヒト・尿または活性化PB
Lsのような他の由来のヒト・MSFに適用することにより、均一なMSFであ
る未修飾のMeg−C8Fを得ることができる。
天然由来のMSFsを単離できる他の組織および細胞系は、例えばATCC#0
98−AH2のようなヒーラ細胞系、ネズミ骨髄細胞系のごとき骨髄細胞系、イ
ンスティチュート・インク(Genetic In5titute、 Inc、
、 )社〕、骨肉腫細胞系U2O5,小細胞肺癌腫H128、神経芽細胞5K
−N−3H,神経芽細胞SK−N−MC,グリオーム上皮様細胞系H4、赤白血
球細胞系○CIMIおよびOCIM2、PMA存在下での赤白血球細胞系に56
2、PMA存在下での赤白血球細胞系HEL、および肝癌細胞系HEPG2であ
る。MSFを生成することがわかっている細胞源の培養方法は、当業者に既知で
ある。MSF蛋白および本発明のMSFsをコードしているDNA配列を、組換
え遺伝子操作法により調製し、治療用途に有用な、純粋で活性のあるMSFsを
大量生産することを可能にするために、MSFを分泌または発現するように設計
した哺乳動物細胞系から精製することができる。該蛋白を、例えばイー・コリの
ような細菌細胞中で発現させ、そこから精製してもよい。該蛋白を、酵母細胞ま
たはバキュロウィルスあるいは昆虫細胞中で発現させ、精製してもよい。別法と
して、MSFまたはその活性のある断片を化学合成してもよい。上記手法の組み
合わせにより、MSFを合成してもよい。これらの異なる発現系についての適当
な手法は、当業者に知られている。
組換えMSFを調製するために、該因子をコードしているDNA配列を、種々の
発現ベクターのいずれか1つに導入し、MSFあるいは1個またはそれ以上のそ
の断片を、選択した宿主細胞中で生成できる発現系を構築する。
個々のエクソンのDNA配列を、化学合成により得てもよいし、以下の2カ所の
寄託機関から、標準的な制限酵素によるサブクローニングの手法または図1のヌ
クレオチド配列に基づく個々のエクソンに関する合成プライマーを用いたポリメ
ラーゼ鎖反応(PCR)によって得てもよい。MSF配列の源として用いること
のできる、Meg−C3F配列を含む2個のゲノムのクローンを、1990年8
月3日に、特許手続上の微生物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の定め
るところにより、米国メリーランド州20852、ロックビル(Rockvil
le)、パークローンドライブ(Parklawn drive) 12301
のアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(^+l1erican T
ype Cu1ture Co11ection)に寄託した。
エクソンIないしエクソンVIにわたる配列を含む、イー・コリのプラスミド中
の約12kbのゲノム断片(Meg Kpn−3nabIと称す)[表2参照、
5’Kpn1部位から3’ 5naB1部位まで]は、受託番号ATCC408
57を与えられた。上記のごとく、バクテリオファージのラムダDNA中に挿入
された、エクソンIないしエクソンXにわたる18.2kbの配列の全部(18
−5665と称す)を受託番号ATCC40856として寄託した。エクソンX
IおよびXllを、図1の配列から、既知の手法を用いて調製してもよく、ある
いは、MSFのcDNAが検出された上記の種々の細胞系から単離してもよい。
上記のごとくして得られ、あるいは上記のごとく修飾したMSFのDNAを、選
択した発現ベクター中に導入し、組換え分子または新規MSFポリペプチド発現
法に用いるベクターを調製してもよい。これらのベクターは、ここに挙げた新規
MSFのDNA配列を含んでおり、該配列は、単独であるいは他の配列と組み合
わさって本発明のMSFポリペプチドまたはその活性のある断片をコードしてい
る。該方法において使用するベクターもまた、本発明のDNA暗号配列に機能的
に連結した調節配列を含む。好ましくは、調節配列が、選択したベクター中に存
在し、プロモーター断片、終止断片および適当な宿主細胞中で蛋白を発現させる
、他の適当な配列を有するものとする。生じたベクターは、選択した宿主細胞中
で複製し、MSFを発現できる。これらのベクターの適当な宿主細胞中への形質
転換は、MSFポリペプチドの発現を引き起こす。
種々の形態の適当な発現ベクターが、哺乳動物(ヒトを含む)による発現のみな
らず、昆虫、酵母、カヒおよび細菌による発現に関して、標準的な分子生物学的
手法として当該分野において知られている。哺乳動物細胞の発現ベクターが、発
現にとり望ましい。イー・コリのごとき細菌細胞もまた、MSFsの発現に望ま
しい。
本明細書記載の哺乳動物細胞の発現ベクターを、当業者によ(知られた手法で合
成してもよい。例えば、レプリコン、選択遺伝子、エンハンサ−、プロモーター
およびそれに類するもののようなベクターの構成要素を自然界から得ることもで
きるし、既知の方法で合成することもできる。カウフマン(Kaufman)ら
、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J、 Mo11. Bio
l) 159 : 511−521 (1982);およびカウフマン(Kau
fman) 、プロシーディンゲス・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サ
イエンス(Proc、 Natl、 Acad、 5ci) 82 :689−
693 (1985)参照。別法として、ベクターDNAが、ウシ・乳頭腫ウィ
ルス[ラスキー(Lusky)ら、セル(Cell)36 : 391−401
(1984)]のゲノムの全部または一部を含んでいてもよく、安定なエピソー
ム要素としてC127マウス細胞のごとき細胞系に保持されていてもよい。
哺乳動物用のかかるベクターの一例は、pXM[ヤン・ワイ・シー(Yang、
Y、 C,)ら、セル(Cell) 47 : 3−10 (1986) ]
である。このベクターは、SV40の複製開始点およびエンハンサ−、アデノウ
ィルスの大後期プロモーター(major 1ate promotor) 、
アデノウィルスの三分節系リーダー配列のcDNAコピー、小さなハイブリッド
介在配列、SV40ポリアデニル化シグナルおよびアデノウィルスVA I遺伝
子を、適当な関連をもって、哺乳動物細胞中で所望のcDNAを高レベルで発現
するように含んでいる[例えば、カウフマン(Kaufman) 、プロシーデ
ィンゲス・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエン7、 (Proc、
Natl、Acad、5ci) 82 : 689−693 (1985)参照
]。
MSFs発現に関する構造を生じさせるには、pXMベクターを、適当な制限酵
素で直線化し、例えば、制限酵素消化により、適当に調製したMSFをコードし
ているcDNAに別々に連結する。
もう1つの同様なベクターはpMT21である。pMT21は、pMT2pc(
受託番号40348としてATCCに寄託されている)を、Pstlで消化して
直線化することにより調製する。次いで、該DNAを、T4DNAポリメラーゼ
を用いて処理する。次いで、オリゴヌクレオチド:TGCAGGCGAGCCT
GAATTCCTCGA 24を該DNA中にライゲーションし、5゛末端にお
いてPst1部位を再生し、DHFRcDNAのATGの前にEc。
R1部位およびXho1部位を付加する。このプラスミドをpMT21と命名す
る。好ましくは、Not L Kpn L Sa I Iおよび5nabI制限
部位を持つ所望のポリリンカーを、該ベクターに導入し、MSFをコードしてい
る配列の挿入を容易ならしめる。
CHO細胞中のMSF発現に用いるさらに別のベクターは、pED4DPC−1
である。このベクターは、pED4から調製され、p EMC2B 1としても
知られている。上述のpXMのように、このベクターは、S V 40の複製開
始点およびエンハンサ−、アデノウィルスの大後期プロモーター、(major
latepromotor)、アデノウィルスの三分節系リーダー配列のcD
NAコピー、小さなハイブリッド介在配列、SV40ポリアデニル化シグナルお
よびアデノウィルスVA I遺伝子を、適当な関連をもって、哺乳動物細胞中で
所望のcDNAを高レベルで発現するように含んでいる。さらに、該ベクターは
、DHFRおよびβ−ラクタマーゼのマーカーならびにpXMが持っていないE
MC配列を有している。pED4DPC−1を構築するために、pED4から1
075ないし1096番目の配列を除去し、ントシンの拡張部分をなくす。新た
なポリリンカーを付加し、NotI、5alIおよび5nabl制限部位を該プ
ラスミドに導入する。該ベクターを適当な制限酵素で直線化し、ついで、別々に
MSFをコードしているcDNAに連結する。
当業者は、例えば、適当な制限酵素により、プラスミドから切り出したMSFの
DNA配列を挿入することにより、他の有用な哺乳動物用発現ベクターを構築し
、よく知られた組換え遺伝子操作技術、およびpJL3およびpJL4 [ボッ
(Gough)ら、エンボー・ジャーナル(EMBOJ、)4 : 645−6
53 (1985)1ならびにpMT2 (ATCC67122であるpMT
2−WVFを出発物質とする。PCT出願wo87104187号参照)のごと
き他の既知のベクターを用いることができるため、上述のこれらのベクターは、
本発明を限定するものではない。
ベクターを構築したならば、慣用的方法により、MSFを含むベクターを用いて
選択した宿主を形質転換する。それゆえ、本発明の方法は、既知の調節配列のコ
ントロールの下である場合には、MSFポリペプチドの発現をコードしているD
NA配列で形質転換した適当な細胞または細胞系を培養することからなる。
適当な細胞または細胞系は、チャイニズハムスターの卵巣細胞(CHO)または
サル・C08−1細胞のごとき哺乳動物細胞であってもよい。安定なベクターD
NAの構築および構築したベクターDNAの増幅、ならびに慣用的方法の双方に
関して、CHO細胞を哺乳動物細胞として選択するのが好ましい。適当な哺乳動
物細胞の選択および形質転換、培養増幅、検索および精製物の生産ならびに精製
法は、当該分野において既知である。ゲシング(Gething)およびサムプ
ルツク(Sambrook) 、ネイチ+ −(Nature) 293 :
620−625 (1981)、またはこれとは別にカウフマン(KaufII
lan)ら、モレキュラー・セルラー・バイオロジー(Mo11.Ce11.B
iol、) 5 (7) : 1.750−1759 (1985)またはハウ
ソーQ!ovly)ら、米国特許第4.419,466号参照。もう1つの適当
な哺乳動物細胞系はcv−1細胞系である。さらなる代表的な宿主細胞としては
、形質転換細胞系を含む、霊長類細胞系およびげっ書類細胞系が挙げられる。
通常の二倍体細胞生体外初代組織のみならず初代組織片培養由来の細胞株もまた
適している。提供志願者の細胞は、遺伝子型上は選択遺伝子を欠いていてもよく
、あるいは、優性に作用する選択遺伝子を含んでいてもよい。他の適当な哺乳動
物細胞系は、これらに限定しないが、ヒーラ(heLa) 、マウスL−929
細胞、スイス(sviss) 、Ba l b−cまたはNIHvウス、BHK
またはHa Kハムスター細胞系由来の3T3または293細胞系を包含する。
同様に本発明の宿主細胞として有用なのが細菌細胞である。例えば、種々のイー
・コリ(例えば、HBIOI、MC1061および以下の実施例に使用する株)
が、バイオテクノロジーの分野で宿主細胞としてよく知られている。宿主細胞と
して用いた場合、MSF蛋白は、単一蛋白として発現される。米国特許出願シリ
アル番号第07/652,531号に詳細に開示されているように、細菌細胞中
でMSFが、チオレドキシンを伴う融合蛋白として発現されてもよい。この文献
をここに一体化させる。バチルス・ズブチリス(B、5ubtilis) 、シ
ュードモナス(Pseudomonas) 、他のバチルス属およびそれに類す
る細菌の種々の株もまた、この方法に使用できる。
当業者に知られた多くの酵母細胞株もまた、本発明のポリペプチドの発現用宿主
細胞として使用できる。さらに所望であれば、昆虫細胞を、本発明の方法に使用
してもよい。ミラー(Miller)ら、ジエネティック・エンジニアリング(
Genetic Engineering)8 : 277−298 (ブレナ
ム・プレス(Plenum Press)、1986年)およびその中で引用さ
れた文献参照。カビの細胞もまた発現系として使用してもよい。
形質転換および培養した細胞によりMSFが発現されれば、当業者に知られた適
当な方法で、それを培地から(または細胞内発現の場合は細胞から)回収、単離
および精製する。
無血清培地中の哺乳動物細胞(CO3−1)から組換えまたは合成MSFを単離
するための好ましい精製法は、尿由来の未修飾Meg−CSFの精製法と同様で
あり、実施例4に詳述する。CO3−1細胞培養上清中の組換えMSFを、排除
分子量10.000ダルトンのアミコン(八m1con) YM−10フイルタ
ーで濃縮する。濃縮物を20mM酢酸ナトリウム、I)84.5中で透析し、つ
いで、20mM酢酸ナトリウム、pH4,5で平衡化したSトヨパールカチオン
交換FPLCカラムに適用する。ついで、結合物質を、10%TFAから01%
TFAて酸性化して溶出し、0.1%TFA/アセトニトリルを溶媒系に用いた
C4逆相HPLCへ数回繰り返して適用する。MSF−に130の場合には、2
0〜35%の01%TFA、95%アセトニトリル含有緩衝液で該蛋白が溶出す
る。上記の他の自然界に存在しないMSFsを、実施例4でMSF−に130に
関して詳述する、この精製法を用いて得てもよい。
MSFポリペプチドを、例えば、メリフィールド(Merrifield)合成
またはその変法により化学合成してもよい。本発明のポリペプチドの構築法は、
当業者に知られている。1次、2次または4次構造および未修飾MSFポリペプ
チドに関するフンフォーメーション上の特徴により合成的に構築したMSFポリ
ペプチドは、ともに共通した生物学的特性を有していてもよい。よって、それら
のポリペプチドを、天然由来の精製されたポリペプチドについての生物学的活性
物または免疫学的代用物として、治療的および免疫学的方法に用いてもよい。
自然界から単一に精製された、あるいは異なるMSFsの混合物として得た、も
しくは組換え的または合成的に調製された1個またはそれ以上のMSFあるいは
その断片を、医薬調製物または処方として用いてもよい。本発明のMSFの医薬
組成物またはその医薬的に効果のある断片を、免疫不全または免疫障害の治療に
用いてもよい。MSFsを、造血前駆細胞または造血幹細胞欠損症あるいはそれ
に関する障害の治療に用いてもよい。MSFsを、癌および疾病、放射線おおよ
び薬品に対する暴露、ならびに例えば、白血球減少症、細菌およびウィルス感染
、貧血、骨髄移植による免疫細胞または造血細胞欠乏症を含むT細胞およびB細
胞欠乏症に起因する病理学的症状の治療法に用いてもよい。長期持続性およびよ
り効果的な免疫力を発揮する種々のワクチンに対する免疫応答性を高めるために
用いてもよい。MSFsを、B細胞のみならず巨核球の分化を刺激するために使
用してもよい。
本発明のMSFsが、血小板生成刺激、化学療法または骨髄移植による血小板回
復刺激、血小板減少症、再生不良性貧血および他の血小板障害の治療、貯蔵中の
血小板の保存およびその寿命の延長、ならびに血小板輸血用の生体外での血小板
生成刺激に用いてもよい。MSFsを、造血細胞および非造血細胞の他のコロニ
ーの増殖および成長を刺激するために用いてもよい。同様に、これらの因子は、
細胞標的化にも有用である。MSFはまた、創傷または熱傷の治療に、単独であ
るいは繊維芽細胞増殖因子(FGF)のごとき他の創傷治療薬とともに用いるこ
とができる。MSFsは接着分子形態の特性を有すると信じられており、よって
、かかる接着分子の治療的用法も、本発明のMSFsに関して考えられる。MS
F組成物を骨髄移植患者の補助的な治療に用いてもよい。
かかる血小板障害または欠乏を、これらのMSFポリペプチド組成物により治療
することは、現在用いられている血清由来の因子あるいはヒト・血小板輸血によ
り引き起こされる副作用を避けることができる。1個またはそれ以上のMSFの
活性のあるペプチド断片を、かかる医薬処方に用いることが可能である。
それゆえ、目下、本発明のもう1つの態様は上記症状の治療のための治療用組成
物である。かかる組成物は、MSF蛋白の治療的有効量、治療的に有効なその断
片または様々にスプライシングされ、あるいは他の方法で修飾された、医薬上許
容される担体と混合されたMSFs混合物からなる。この組成物は、全身的に非
経口的に投与してもよい。別法として、該組成物を経口的に投与してもよい。
所望であれば、該組成物を、皮下注射してもよい。全身的投与の場合、本発明で
使用する該治療用組成物は、発熱原の無い、非経口投与可能な水溶液である。か
かる医薬上許容される蛋白溶液の調製物のpH,i透圧、安定性その他に関して
は、当該分野の技術的範囲内である。
上記症状の治療法に包含される処方せんを、例えば、患者の症状、体重、性別お
よび食事、すべての感染症の重篤性、投与時間ならびに他の治療上の因子のごと
き薬剤の効果を左右する種々の因子を医師が考慮したうえで決定する。一般的に
、1日の投与量は、約1ないし約1000マイクログラムのMSF蛋白、MSF
蛋白またはその断片の混合物である。別法として、体重1kgあたり約50ない
し50.000単位のMSF蛋白を望ましい投与量としてもよい。
本発明の治療法、組成物、精製蛋白およびポリペプチドを、単独でまたは他のサ
イトカイン、造血因子、インターロイキン、成長因子あるいは抗体とともに、血
小板欠乏と同様に他の症状により特徴づけられる病状の治療に用いてもよい。
MSFがそれ自身TPO活性ヲ有シテイナイ場合、MSFは、IL−3、IL−
−6、GM−C3F、スティール・ファクター、IL−11(PCT出願WO9
1107495号に記載)またはTPO様活性を持つ他の巨核球刺激因子と組み
合わさって、ある形態の血小板減少症に有効であろう。かかる共投与に関する、
さらなる代表的なサイトカインまたは造血因子は、TPO,G−C3F、M−C
5Fs、IL−1、IL−4、IL−7、エリスロポエチンおよびこれらすべて
のサイトカインの変種あるいは複数のサイトカインの組み合わせを包含する。上
述の投与量を、治療組成物中のかかる付加的成分を補うように調節する。例えば
、MSFsを体重kg当たり工ないし1000μg投与°してもよく、他のサイ
トカインを、かかる共投与のプロトコールのいて同量投与してもよい。別法とし
て、共投与を、投与すべき個々の治療薬のより少ない量としてもよい。治療され
る患者の経過を、慣用的方法でモニターできる。
これらの新規蛋白および組換えポリペプチドの他の用法は、生体内または生体外
の診断的あるいは治療的使用に関する標準的方法により生じる抗体の発達に存す
る。診断または研究用試薬としてこれらのMSFsに対して生じた抗体は、親和
性−カラムおよび同等物に有用であり、その結果、Meg−C3F蛋白をさらに
精製し、完全に同定することができる。かかる抗体は、モノクローナルおよびポ
リクローナル抗体の双方のみならず既知の手法により調製したキメラ抗体または
「組換え」抗体を含む。
本発明の抗体を、例えば、検出可能な標識または標識系と結合させて、生体内お
よび生体外での診断目的に用いてもよい。別法として、これらの抗体を、例えば
、ある種の毒性または治療的化合物あるいは当業者に知られた物質の一部と結合
させて、治療目的に用いてもよい。これらの抗体は、研究用試薬としても有用で
ある。
また本発明により、選択した哺乳動物に対する抗原としてMSFまたはその断片
を存在させ、ついで、動物細胞および癌細胞を融合させ、既知の方法で絶えるこ
とのない細胞系を作り出すことにより、細胞系が提供される。かかる細胞系およ
びヒト・MSFs蛋白あるいは本発明の組換えポリペプチドの全部または一部に
向けられた抗体を生成させるのに用いる方法もまた、本発明の範囲内である。
寒旌燃
以下の実施例は、同種ヒトMSFの精製および特徴付けならびに本発明の他の方
法および生成物を例示的に記載する。これらの実施例は説明のためのものであっ
て、本発明の範囲を限定する意図のものではない。
実施例1 尿からの天然Meg−C3Fの精製および生化学的特徴以下の手法を
用いて、ヒト骨髄移植患者の尿から天然Meg−C3F蛋白を得る。同一または
同様の手法を用いて天然源から他のMSFを精製することもできる。他の疾患状
態を伴う再生不良性貧血または血小板減少症をもつ患者からの尿を、この精製を
用いる該因子の原料源として用いることもできる。
工程1 尿は、移植後5日目および188日目間に骨髄移植患者から収集しtこ
。
50および100リツトルの間のプールした尿をプロテアーゼ阻害剤フェニルメ
チル−スルホニルフルオライド(PMSF)およびエチレンジアミン四酢酸(E
DTA)で処理した。このプールした尿をアミコン(Amicon) YM−1
0フイルター(分子量10000カツトオカで濃縮して過剰の色素を除去し、容
量を減少させた。プロテアーゼ阻害剤のカクテル[ロイペプチン、ペプスタチン
、エチレングルコ−ルービス−四酢酸(EGTA)およびN−エチルマレイミド
(NEM)]をこの工程および次の3つの工程で尿に添加して蛋白分解を最小化
した。尿濃縮物のpHを8.0に調整し、7 m S / c mの伝導度まで
希釈した。
工程2 次いで、精製のこの最初の工程からの残留物(retentate)を
、pH80にて、QAE Zetaprep [クバCuno)]上のアニオン
交換カラムクO’7トグラフイーに付した。QAEフロー・スルー(flow
through)を1M酢酸でpH4,5に調整した。
工程3.第2の精製工程からの残留物をpH4,5にて、カチオン交換クロマト
グラフィーカラム、S P−Zetaprepカラム[クパCuno)]に結合
させた。Meg−C3Fを含有する結合蛋白を4.5のpHにてIM NaC1
で溶出させた。
溶出物をプールし、プロテアーゼ阻害剤を前記したごとくに添加し、結合蛋白を
pH7に中和し、−80℃て貯蔵した後、工程1に記載したプロテアーゼ阻害剤
1を添加して、さらにクロマトグラフィーを行うか、あるいはトリス緩衝化生理
食塩水(TBS)溶液に透析した。この透析物を56℃で30分間加熱した。蛋
白の回収に必須ではないが、プロテアーゼ阻害剤の添加により、系におけるプロ
テアーゼを不活性化することによって、この工程から回収されるべき蛋白の量を
増加させるのが可能となる。この工程からのプールを、巨核球特異的成長因子の
存在についても分析した。これらのプールはMeg−C3F活性を含有すること
が判明した。
工程4・得られた物質をレクチン・アフィニティークロマトグラフィーカラム、
小麦胚芽セファロースカラム[ファルマシア(Pharmacia)]に添加し
た。尿Meg−C3Fはこのカラムに結合することが判明した。次いで、この蛋
白をTBS中の0.25M N−アセチルグルコサミン(N−acglcNHz
)で溶出し、工程1のプロテアーゼ阻害剤の存在下、20mM酢酸ナトリウム、
pH4,5に対して透析した。
工程5:この透析物を10m1の5−Toyopearl FPLCカチオン交
換カラムに適用、し、pH4,5の20mM酢酸ナトリウム中の0ないしLM
NaClの直線グラジェントを用いて溶出させた。この工程から溶出させた蛋白
を、後記するフィブリンクロットアッセイにおけるMeg−C3F活性につきテ
ストした。該Meg−C3F活性は2つの区別されるピーク中に溶出されること
が観察された。
主要活性は領IMと0.25M NaC1との間に溶出した。少量の、しかしな
がら再現性のある活性は0.3Mと0.5M NaClとの間に溶出した。2つ
の活性は蛋白あるいは単一の蛋白の炭水化物修飾によるものであろう、しかしな
がら、提示するデータでは主要蛋白につきさらに言及する。
工程6 次いで、この5番目の精製工程からの溶出を、95%アセトニトリル中
の0.1% TEA(トリフルオロ酢酸)を用い、逆相HPLC(C4)カラム
[Vydac:1cmX25cm]上で精製した。この工程により、豊富な30
Kd蛋白汚染物が除去された。組換えMSFはB緩衝液の約20−33%のわず
かに低いグラジェントにて溶出する。
工程7 工程6の溶出物を2部の酢酸およびピリジノで希釈した後、HPLC工
程を異なる溶媒系で繰り返した。精製した物質は、C18逆相HPLCカラム(
0,46X25m)にて、ピリジノおよび酢酸中の6〜15%間のn−プロパツ
ールで溶出した。アッセイを行うと、この工程の後に生じた物質は、実施例10
のマウスアッセイにおける1ミリグラム当たり5X10’希釈単位よりも大きな
特異的活性を与えた。この任意の工程により、調製物から主要汚染物である大量
の尿リボヌクレアーゼが除去される。
工程8・アセトニトリル中の0.15%HFBAを用い、04カラム(Vyda
c+0.46X25cm)でHPLC工程を1回以上繰り返した。最後のHPL
C工程により、工程7の後に存在する実質的にすべての残存リボヌクレアーゼお
よび蛋白質性汚染物が除去された。
次いで、この精製したMeg−C3F物質をDSD−PAGEによって分析し、
バイオアッセイを行い、1′Iて標識した。工程7を省略したこの手法から、実
施例8に記載したマウス巨核球コロニーアッセイににおける蛋白1mg当たり約
、5 X 10 ’ないし約2−5X10’希釈単位の範囲の特異的活性を有す
る同種蛋白が得られる。活性の単位は、1ml当たりの巨核球コロニーの最大数
を刺激する最大希釈の逆数と定義される。
このプロセスは、好ましくは、天然源からいずれかの天然に存在するMSF蛋白
、またはその混合物を精製するのに使用する。
この尿Meg−C8Fの他の物理的および化学的特性は以下のように決定された
・
蛋白の分子量は、非還元条件下で2時間60mAで泳動させた12%ゲル上のD
SD−PAGEによって測定して約35−45kDであることが判明した。
12%DSD−PAGEにての還元条件下[10mM DTT (ンチオスレイ
トール)]では、分子量は22−25kDであった。尿Meg−CSFはホモダ
イマーのようである。
前記精製の工程2からの溶出物をpH7,5にて、−晩、トリス緩衝化生理食塩
水(TBS)に透析し、次いで、0 、5 col、 vol、 7時間にて、
−晩、200m1の小麦胚芽セファロースカラムに負荷した。負荷後、カラムを
TBSで洗浄して、A280ベースラインに到達するまで非結合蛋白を除去した
。尿Meg−C3F蛋白は小麦胚芽セファロースに結合し、TBSおよび領25
M N−アセチルグルコサミンで溶出させたが、これは、該蛋白がグルコシル化
されていることを示す。
Img/ml BSA、1.7%SDS、pH8,4の0.2M NaHPOs
および5mMEDTAにての非還元条件下におけるN−グリヵナーゼ消化に際し
、該尿蛋白はN−結合炭水化物を含有しないと決定された。
恐らくは、該蛋白は〇−結合炭水化物を含有する。尿Meg−C3F蛋白は、前
記工程6からの溶出物の透析試料をpH7,4の20m1 トリス−CIにての
カラムに負荷し、20mMトリス−CIおよびIM NaCl (pH7,4)
で溶出させた場合、ヘパリンセファ0−スに結合しなかった。
0・1%TFAのA緩衝液、0.1%TFA中の95%アセトニトリルのB緩衝
、液、ならびに緩衝液Bを使用する5〜100%のグラジェントを用いるC4v
ydacカラムでの逆相HPLCで泳動させると、尿Meg−CSFは20〜3
5%アセトニトリルの間に溶出する。
実施例2 ゲノムMSF、Meg−C3Fの分析WO91102001に記載さ
れているごとくに単離したKpn−SnaB112kgゲノムサブクローンを発
現するCO8上澄みの予備分析を行い、MSF−特異的抗体と反応する蛋白はC
O8細胞によって発現され、培地に分泌されることが示された。透析した濃縮細
胞上澄みはマウスMeg−コロニーアッセイで変動があるものの活性であった。
ノーザンおよびウェスタンによる分析は、MSF mRNAおよび蛋白のレベル
が非常に低いことを示した。条件培地で発現されたCO8上澄みからの蛋白のウ
ェスタンイムノプロットにより、過剰のペプチドとの対抗体競合によって、抗M
eg−C3F蛋白抗体に特異的に結合することが示された3つの異種種の存在が
明らかにされた。これらの種の分子量200kD、30kD、および14kDは
、還元条件下(10mM DDT)で60mAにて1時間泳動させた10〜20
%グラジェント5DS−PAGEで約16〜21kDの範囲の見かけの分子量を
有するBMT尿からの部分精製Meg−C8Fとは異なる。
実施例3 組換えMSFの構築および哺乳動物細胞発現公知の技術によって切形
した12のMSFcDNAクローンをポリメラーゼ鎖反応を用いて構築した。1
3番目のクローンMSF−に130が、アミノ酸130後のエクソン■中への人
工的終始コドンの故意でない挿入によってPCR反応の間に単離された。13の
オリゴヌクレオチドプラスマーを以下のごとくに合成した:
開始メチオニンコドンを挟むcDNAにハイブリダイズするようにプライマー(
1)を設計した。それは、9つのMSF−同種ヌクレオチド、NotI制限エン
ドヌクレアーゼ部位およびにューイングランドバイオラブズ(New Engl
andBiolabs)のカタログに示唆されているごと()制限エンドヌクレ
アーゼ認識を増強させる3つの追加ヌクレオチドを含有する。
該cDNAの3゛領域にハイブリダイズし、5172[前記プライマー(2)コ
、MSF−R192[前記プライマー(3)コ、MSF−に204 [前記プラ
イマー(4)] 、MSF−に130t−;よびD220 [前記ブライv−(
5)] 、N141[前記プライマー(6)]およびT2O8[前記プライマー
(7)]についての推定MSF蛋白プブロッシング部位コドンを挾むようにオリ
ゴヌクレオチドブライマー(2)ないしく7)を設計した。これらの3°プライ
マーはMSF−同種配列の12のヌクレオチド、翻訳終始コドン、XhoI制限
エンドヌクレアーゼ部位および制限エンドヌクレアーゼ認識を増強させるための
3つの追加ヌクレオチドを含有する。
パーキンーエルマ町シータス・コーポレーション(Perkin−Elmer
Cetus Carp、 )により推薦されている条件を用い、6つのPCR反
応を二連で行った。6つの二連反応の各々は、5゛プライマー(No、1.1.
0μM)、3’プライマーのうちの1つ(1,0μM)およびMSF cDNA
のlngを鋳型として含有するものであった。該反応は各々18サイクルの2ラ
ウンドを通じて行った。1のサイクルは、95℃の2分間の変性、続いての3分
間のアニーリング/72℃の伸長よりなるものであった。18サイクルの最初の
ラウンド後、最初の反応10μ11を新鮮な反応混合物(合計100μm)に移
し、増幅サイクルを反復した。販売者によって記載された条件を用い、増幅反応
(全部で12)の第2ラウンドによって生じたPCR生成物をNcoIおよびX
hoIで消化し、アガロースゲル電気泳動によって分画した。
哺乳動物宿主細胞でこれらの切形MSFの発現を得るために、次いで、適当なり
NAバンドを切り出し、NcoIおよびXhoI消化のpMT21−2ベクター
に結んだ。該ベクターpMT21−2は、MSF DNA断片のクローニングを
容易にするために変化させた、PstI、Notl、Kpnl、ApaI、Ec
oRVSEcoRIおよびXho1部位を含有する、ポリリンカー領域を除いて
ベクターpMT21と同一である。受容能のあるDH5細胞を組換えプラスミド
で形質転換し、対アンピシリン耐性について選択した。形質転換細胞からプラス
ミドDNAを調製し、MSFインサートを横切る選択された内部オリゴヌクレオ
チドで配列決定した。
前記にてリストしたクローンは、所望のMSF蛋白をコードする正しいヌクレオ
チド配列を有するものとして同定された。例えば、5172はセリン残基で終わ
るMSFアミノ酸1〜172をコードする。173位は翻訳終始コドンをコード
する。例外は、D220を合成するために設計した2つの反応のうちの1つであ
った。このPCR反応の間、cDNA配列のヌクレオチド392の偶然の欠失の
結果、クローンMSF−L130が得られ、これはMSFアミノ酸1〜130を
コードし、続いてTAA停止コドンとなるリシンで終わる。クローンMSF−に
130はこの目的に設計したPCR反応によって、意識的に、容易に合成され得
る。これには、設計において、他の3′ブライマーオリゴヌクレオチドと同様の
プライマー、すなわち、MSF−同種配列の12のヌクレオチド、翻訳終始コド
ン、Xho制限部位および制限エンドヌクレアーゼ認識を増強させるための数個
の追加ヌクレオチドを含有するオリゴヌクレオチドの使用が必要となろう。適当
な3′プライマーの例は以下の配列:GCGCTCGAGCTAATTTGAT
GGTTTであろう。
、前記した手法をいくらか変形して6つの追加突然変異体を合成した。MSF−
T133 [前記プライマー(8)コ、MSF−R135[前記プライマー(9
)]、MSF−P139 [プライマー(10)]、MSF−に144 [前記
プライマー(11)コ、MSF−に147 [前記プライマー(12)]、およ
びMSF−E157[前記プライマー(13)]についての推定MSF蛋白プブ
ロッシング部位コドンを挟むcDNAの3°領域にハイブリダイズさせるために
設計したオリゴヌクレオチドブライマーとの反応における5°プライマーとして
プライマー(1)を用いた。
PCR反応は二連で行ったが、それは、(反応の最初のセットからの)5°ブラ
イ7−(NO,1,1,0μM) 、3’プライマーの1つ(1,0μM)およ
びMSF−R192の1μgを鋳型として含有していた。18の2ラウンドより
なる25サイクルを通じて反応を行った。
販売者によって記載されている条件を用い、PCR生成物をNotIおよびXh
olで消化し、アガロースゲル電気泳動によって分画した。次いで、適当なりN
Aバンドを切り出し、pED4DPC−INOT/SAL、pMT21誘導体に
結んだ。
発現は以下のごとくに達成された+MSF DNA配列を含有するPMT21−
2プラスミドをCO8細胞にトランスフェクトする。トランスフェクトしたCO
8細胞からの条件培地は、マウスアッセイで測定して、MSF生物学的活性を含
有する。同様に、MSFについてのcDNAを含有する修飾pED4DPC−1
構築体をCHO細胞にトランスフェクトする。
ベクターpED4DPC−1はpMT21ベクターから誘導できる。pMT21
を、2つの隣接するクローニング部位でプラスミドを切断するEcoRIおよび
XhoIで切断する。508塩基対のEMCV断片を、制限酵素EcoRIおよ
びTaqIでp M T 2 E CA T + [ジョン・ニス・ケイ(Jo
ng、 S、 K、 )ら、ジャーナル・オブ・パイロロジ−(J、Virol
、)63 :1651 1660 (1989)]から切り出す。68ヌクレオ
チド長のオリゴヌクレオチドの対を合成してATGまでのEMCV配列を複製す
る。ATGをATTに変化させ、Cを添加し、3゛末端でXholを生じさせる
。Taq1部位は5゛末端に位置する。オリゴヌクレオチドの配列は:
および各相補鎖である。
pMT21 EcoRIないしXhoI断片をEMCVEcoRIないしTaq
l断片に、およびTaql/Xholオリゴヌクレオチドに結んで、ベクターp
ED4を得る。PstI、NotI、5alI、5naBIおよびEcoR1部
位を含有するポリリンカーを前記したごとくにこのベクターに挿入してpED4
PC−1を得る。
次いで、実施例8で後記するごとき標準的な免疫学的、生物学的または酵素的ア
ッセイによって、安定な形質転換体を産物の発現につきスクリーニングする。
MSFポリペプチドをコードするDNAおよびmRNAの存在はサザーンおよび
ノーザンブロツティングのごとき標準的な手法によって検出される。適当な宿主
細胞への発現ベクターDNAの導入後数日間におけるポリペプチドをコードする
DNAの一時的発現は、活性または免疫学的アッセイ、例えば、培地中の蛋白の
マウス・フィブリンクロットアッセイによって選択することなく測定される。
実施例4 CO3細胞からのMSF−に130の精製および生化学的特徴付け3
工程精製プロセスを用い、MSF−に130でトランスフェクトしたCo5−1
細胞からの無血清条件培地の最初の3Lバツチにより、精製した活性MSF蛋白
140μgが得られた。無血清条件下で収穫したCO5−1細胞条件培地を、1
0000ダルトンの分子量カットオフのアミコン(Alllicon)YM 1
0膜で濃縮した。濃縮物を、4℃にて、5S340−ター中、110000rp
で遠心して細胞夾雑物および沈殿を除去した。上澄みを4℃にて、−晩、20m
M酢酸ナトリウム(pH4,5)に対して透析した。透析した蛋白溶液を低速で
再度遠心して残存する沈殿を除去した。透析MSF−に130を含有する溶液を
、20mM酢酸ナトリウム(pH4,5)で平衡化したS Toyopearl
カチオン交換FPLCカラムに適用した。結合蛋白を、室温にて、20mM酢酸
ナトリウム(pH4,5)中の0ないしIM NaC1のグラジェントで溶出し
た。この工程から溶出した蛋白を、後記するフィブリンクロットアッセイでMe
g−C3F活性につきテストした。
MSF−に130は0.1ないし0.2M NaC1間に溶出した。活性MSF
ピークは、非還元条件下の2O−45kDとlQmM DTT還元条件下の18
−21kDとの間の、5DS−PAGE 10−20%グラジェントポリアクリ
ルアミドゲルによる分子量を有することが観察された。MS F−K 130
S toy。
FPLC画分の分子量は、抗Meg−C8Fペプチド・ウサギ抗血清を用いるS
toyopear1画分のウェスタンプロットによって決定した。
非還元条件下の分子量に基づき、活性MSF−に130のプールを3つのアリコ
ツトに分けた。プールAはかなり高分子量のダイマー35−45kDよりなるも
のであった。プールBは2O−45kDの範囲の中間分子量のダイマ一種よりな
り:ブールCはほとんどが14−25kDの分子量範囲のモノマーよりなるもの
であった。すべての3つのプールからのMSFは還元条件下で18−25kDの
分子量を有していた。
最終精製工程は逆相HPLCの1サイクルであった。3つのプールからの蛋白を
10%TFAないしO61%T F A (V/V)で酸性化し、0.45μm
PVDF膜を通して濾過し、室温にて領1%TFAで平衡化した25cmX4
.6mmC4(Vydac)逆相HPLCカラムに1m1/分で注射した。結合
蛋白を0.1%TFA中0〜95%アセトニトリルの直線グラジェントで溶出さ
せた。典型的には、Meg−C3F活性は15〜30%緩衝液Bで溶出した(0
.1%TFA中95%中上5ニトリル)。
MSF−に130の分子量は、非還元条件下に、60mAで1時間泳動させる1
0〜20%ゲルにての5DS−PAGEによって測定して20〜45kDの範囲
であった。10mMジチオスレイトール(DTT)の還元条件下では、当該物質
は18〜21kDの分子量であり、主要種は約19kDで検出された。
非還元条件下または1mg/ml BSA、1.7%SDS、pH8,4の0.
2M NaHPOaおよび5mM EDTA中の10mM DTT還元条件下で
のN−グルカナーゼ消化に際し、MSF−に130蛋白はN−結合炭水化物を含
有しないと決定された。MSF−に13o蛋白はJacalin Cアガロース
、〇−結合炭水化物結合レクチンに結合し、これは、〇−結合炭水化物の存在を
示す。
特に、MSF−に130でトランスフェクトしたCO3−1細胞からの無血清条
件培地を、0.175M )リス−Cl、0.15M NaC1,0,1mMC
aCl2 pH7,4緩衝液に透析した。透析した物質2mlを、同緩衝液で平
衡化した1mlのJacalin Cアガロースに添加し、4℃で一晩該樹脂に
結合させた。Jacalin Cアガロースに結合しなかった蛋白溶液を収集し
、10カラム容量の出発緩衝液で樹脂を洗浄した。Jacalin Cアガロー
ス樹脂に結合した蛋白は出発緩衝液+20mMαメチルガラクトピラノシドで溶
出させた。MSF−に130は、抗Meg−C3Fペプチド・エサギ抗血清を用
いるウェスタンイムノプロットによると、Jacalin C溶出物に検出され
たがJacalin C非結合には検出されなかった。
MSF−に130蛋白は標準的な結合条件下でヘパリンアガロースに結合しなか
った。特に、MSF−に130でトランスフェクトしたCO3−1細胞からの無
血清条件培地2mlを20mM)リス−CI (pH7,4緩衝液)に透析した
。
透析した蛋白溶液を、同一緩衝液で平衡化した0、2mlアガロースカラムに負
荷し、4℃で一晩樹脂に結合させた。ヘパリンアガロースに結合しなかった蛋白
溶液を収集し、樹脂を10カラム容量の出発緩衝液で洗浄した。ヘパリンアガロ
ースに結合した蛋白は20mMhリスーCL IM NaCL pH7,4で溶
出した。抗Meg−C3Fペプチド・ウサギ抗血清を用いるウェスタンイムノプ
ロットによると、MSF−に130はヘパリン非結合中に検出されたが、ヘパリ
ン結合中には検出されなかった。
、01%TFAの緩衝液A、0.1%TFA中の95%アセトニトリルのB緩衝
液、および直線グラジェントを用いる(:4 Vydacカラムでの逆相HPL
Cで泳動させると、MSF−に130は20〜35%アセトニトリル間に溶出し
た。理論的等電点は5.76と計算された。
MSF−に130の特異的活性は、実施例10に記載したマウス巨核球コロニー
アッセイにおいて蛋白1mg当たり1.9X10’ないし8.6X10’希釈単
位の範囲であった。
実施例5 4Aλ cDNAクローンの単離(図1のアミノ酸1〜924に対応
し、従って、MSF−L924ともいう)組換え4AλcDNAクローンは、標
準的な分子生物学技術によって単離できる。
CO8細胞をKpn−8naB1ゲノムサブクローンでトランスフェクトし、こ
れらの細胞からポリA’RNAを単離する。cDNAラライブラリーは、ストラ
タジーン・インコーホレイテッド(Stratagene Inc、 )から入
手可能なりローニングベクターLAMBDA ZAPI::EcoRIでアダブ
トしたcDNAをサブクローンすることによってこのRNAから調製する。該ラ
イブラリーを構成する組換えファージを平板培養し、二連のニトロセルロースお
よび/またはナイロンレプリカを該平板で作成する。
エクソン11■、■、■、■および■を含有するクローンは、3!P標識オリゴ
ヌクレオチドプローブで該レプリカをプローブすることによって同定する。該プ
ローブは、連続するエクソン間の結合にわたるように設計した24量体であり、
例えば、エクソンIに相補的な12ヌクレオチドおよびエクソン■中の直ぐ隣の
ヌクレオチドに相補的な12ヌクレオチドをもつプローブである。ハイブリダイ
ゼーションおよびオートラグオグラフィーにより、フィルターから0.lNNa
OHで放射能活性を除去でき、エクソン■および■間の結合にわたるオリゴヌク
レオチドで再プローブできる。両プローブにハイブリダイズするファージを同定
し、再度平板培養し、m/■およびIV/Vにわたるオリゴヌクレオチドでプロ
ーブする。両プローブにハイブリダイズするファージを同定し、再度平板培養、
し、V/Vl結合にわたるオリゴヌクレオチドでプローブする。エクソンVを含
有するクローンの低頻度のため、このエクソンを含有するクローンがまず同定さ
れるならば最も容易である。
ストラタジーン・インコーホレイテッド(Stratagene Inc、 )
により記載されそこから入手可能な自動切出プロトコル(^utomatic
Excision Protocol)を用いることによって、選択したファー
ジクローン内のMSFインサートを切り出す。これにより、ベクターPb1ue
script S K−にサブクローンが得られる。これらのクローンは制限マ
ツピングおよびDNA配列決定によって特徴付けられ、図1のMSF cDNA
配列と比較することによって確認される。単離した1のクローン(クローンr2
1AJという)はエクソン■、■、■、■およびVのすべてを含有するが、エク
ソン6ないし5naB1部位のすべてを含有しなかった。
エクソン■、■、■、■、■のすべておよびエクソン■中の5naB1部位にい
たるまでを含有するクローンは以下のごとくに調製した。クローン21Aを酵素
AcclおよびNotlで消化した。ヒト・ゲノムクローン18−5665をA
ccIおよび5naBIで消化した。画情化からの適当なMSF DNA断片を
電気泳動によりアガロースゲルから単離し、−緒に結んだ。結んだ生成物を酵素
Notlおよび5naBIで消化し、電気泳動によって再度分離し、Notl−
AccI : :AccI−8naBI連結生成物に対応するバンドを精製した
。
この断片をNotlおよびEcoRV消化のpMT21−2にサブクローンし、
前記したごとくに細菌細胞に形質転換してクローン4Aλを得た。
該4Aλクローンは、その3°末端に、該ベクターによってコードされるいくつ
かの追加アミノ酸を含有する。このクローンにおける最後の数個のアミノ酸はK
TTERDLHHLPEFLEPSWFDH*である。下線を施したアミノ酸は
MSF遺伝子に見い出されず;該*は終始コドンを示す。これらの追加非MSF
アミノ酸を含有しないクローンは、前記したNotI−AccI : :Acc
I−5naBI断片を、ポリリンカー中の5naBI部位、続いて枠内翻訳終始
コドンを含有するpMT21誘導体に結ぶことによって構築できる。かかる配列
の例はTACGTACATAAである。5naBI部位はTACGTAであり、
TAAは、産生された蛋白がMSFアミノ酸のみを含有するように枠内終始コド
ンをコードする。
別法として、エクソンVISnaB1部位への配列を含有するクローンが得られ
るならば、それは制限酵素NotlおよびXholでの消化によって直接発現さ
せることができる。MSFインサートはアガロースゲルへの電気泳動によりベク
ターPb1uescriptから分離し、切り出し、NotlおよびXhol消
化の発現ベクターpMT21−2に結ぶ。受容能のある細菌細胞を形質転換し、
アンピシリンに対する耐性につき選択する。細菌から調製したプラスミドDNA
は標準的な技術を用いてCO8細胞にトランスフェクトする。
実施例6 cos細胞からの(4aλ)の精製および生化学的特性3工程精製プ
ロセスを用い、組換えMSF4aλ(MSF−L924)を5L CO3−1細
胞条件培地から精製した。無血清条件下で収穫したCO5−1細胞条件培地を、
10000ダルトンの分子量カットオフのYMIOアミコン膜で濃縮した。4℃
にて、55340−ター中、濃縮物を11000Orpで遠心して細胞夾雑物お
よび沈殿を除去した。
4℃にて、上澄みを20mM酢酸ナトリウム、pH5,0,0,02%ツイーン
20に対して一晩透析した。透析した蛋白溶液を再度低速遠心して残存する沈殿
を除去した。透析したMSF 4aλ含有溶液を、4℃で20mM酢酸ナトリウ
ム、0.2%ツイーン20、pH5,0で平衡化したジエイ・ティ・ペイカー・
カンパニー(J、 T、 Baker Company)から入手可能なPEI
アニオン交換カラムに適用した。次いで、該カラムを10カラム容量の平衡緩衝
液で洗浄し、MSF4aλを平衡緩衝液中の1および2MNaClで溶出させた
。抗Meg−C3Fペプチド・ウサギ抗血清を用いるウェスタン・イムノプロッ
トおよびマウス骨髄巨核球コロニー形成アッセイによる活性によると、組換えM
SF 4aλは精製画分に検出された。
組換えMSF 4aλを含有するPEI溶出を4℃にて一晩TBSに透析した。
輯換えMSF4aλを含有する透析PEI画分を、TBSpH7,4で平衡化し
たヘパリンToyopearl F P L Cカラムに適用した。樹脂を10
カラム容量のTBSで洗浄し、室温において、組換えMSF4aλは段階的溶出
法にて0.3および0.5M NaC1で溶出した。最終精製工程はRP−HP
LCの1サイクルであった。0,3および0.5M NaClヘパリンFPLC
溶出からの蛋白を10%TFAないし0.1%T F A (v/v)で酸性化
し、0.455ミフロンPVD膜を通して濾過し、室温にて0.1%TFA中で
平衡化した25cmX4.6mmC4(Vydac)逆相カラムに1m1/分で
注射した。結合蛋白は0.1%TFA中の5〜95%アセトニトリルの直線グラ
ジェントで溶出させた。典型的には、組換えMSF 4aλ活性は15〜30%
緩衝液B間で溶出した(0.1%TFA中の95%アセトニトリル)。
精製した組換えMSF4aλの分子量は4〜20%5DS−PAGEによって測
定し、銀染色およびウェスタンイムノプロットによって検出した。主要組換えM
SF4aλ蛋白は200kDよりも大きく、より小さい形態は15ないし70k
D間の範囲の分子量で存在する。
MSF4aλはCO3−1細胞条件培地からの数種の異なる分子量の蛋白形態を
含有する。これらの形態は、15ないし200kD非還元および還元の範囲の分
子量を有する。最低分子量を有する蛋白形態は標準的な結合条件下でヘパリンア
ガロースに結合せず、これは、この蛋白がヘパリン結合ドメインを有しないこと
を示す。すべての他の蛋白形態は標準的な結合条件下でヘパリンアガロースに結
合し、これは、これらの蛋白形態がヘパリン結合ドメインを含有することを示す
。詳しくは、4aλでトランスフェクトしたCO3−1細胞からの条件培地30
m1を10000kDの分子量カットオフをもつYMIO膜で濃縮した。4℃に
て、5S340−ター中、濃縮物を110000rpで一晩遠心して細胞夾雑物
および沈殿を除去した。濃縮物を20mMトリス−CI pH7,4緩衝液に透
析した。透析した物質の2mlを、同緩衝液で平衡化した1mlヘパリンアガロ
ースに添加し、4℃で一晩結合させた。ヘパリンアガロースに結合しなかっ、た
蛋白溶液を収集し、樹脂を出発緩衝液の10カラム容量で洗浄した。ヘパリンア
ガロースに結合した蛋白を20mMトリ;z、−C1IMNaCI、pH7,4
で溶出させた。ウェスタンイムノプロットによると、4aλ蛋白はヘパリン非結
合およびヘパリン結合画分で検出された。ヘパリン非結合画分中の蛋白の分子量
は非還元の標準的な10−20%グラジェント5DS−PAGE条件下で25k
D、および還元条件下で18kDであった。MSFヘパリン結合蛋白の分子量は
、非還元および還元の標準的な10〜20%グラジェント5DS−PAGE条件
下で20ないし200kDの間であった。
MSF4aλ蛋白は標準的な結合条件下で、レンチル・レクチンセファロースま
たはConAセファロースに結合しなかった。詳しくは、4aλでトランスフェ
クトしたCO5−1細胞からの条件培地60m1を10000kD分子量カット
オフのYMIO膜で4mlまで濃縮した。4℃にて、5S340−ター中、濃縮
物を110000rpで一晩濃縮して細胞夾雑物および沈殿を除去した。濃縮物
の半分をTBSに透析し、第2の半分を1mM MnCL、1mM CaCIt
を含有するTBSに透析した。TBSに透析した濃縮物質2mlを、同緩衝液で
平衡化したレンチル・レクチンセファロースカラムに負荷し、4℃で一晩結合さ
せた。レンチル・レクチンセファ0−スに結合しなかった蛋白溶液を収集し、樹
脂を10カラム容量の出発緩衝液で洗浄した。レンチル・レクチンセファ0−ス
に結合した蛋白は0.25Mαメチルマンノピラノシドを含有するTBSで溶出
した。抗Meg−C3Fペプチド・ウサギ抗血清を用いるウェスタンイムノプロ
ットによると、MSF4aλはレンチル・レクチンセファロース非結合画分に検
出されたが、レンチル・レクチンセファロース結合画分には検出されなかった。
同様に、1mM MnCI、、1mM CaCl、を含有するTBSに透析した
濃縮物質2mlを、同緩衝液で平衡化したConAセファロースカラムに負荷し
、4℃で一晩結合させた。ConAセファロースに結合しなかった蛋白溶液を収
集し、樹脂を10カラム容量の出発緩衝液で洗浄した。ConAセファロースに
結合し、ノピラノシドを含有するTBSで溶出した。MSFは、抗Meg−C3
Fペプチド・ウサギ抗血清を用いるウェスタンイムノプロットによると、Con
A非結合画分に検出されたが、ConA結合画分には検出されなかった。
N5F4aλの理論等電点は988である。
直線グラジェントにて、0.1%TFAのA緩衝液、0.1%TFA中の95%
アセトニトリルのB緩衝液を用いるCJvydacカラム上の逆相HPLCで泳
動させると、MSF4aλは15〜30%アセトニトリルの間で溶出した。MS
F4aλの特異的活性は、実施例10のマウス巨核球コロニーアッセイにおける
蛋白1mg当たりlXl0’およびlXl0’希釈単位の間であった。
炭水化物組成分析は、メタツリシス、続いての遊離した単糖のトリメチルシリル
エーテルへの誘導体化および続いてのクランプ(C1a+ap)ら[糖蛋白、そ
の組成、構造および機能(Glycoprotein、 their Comp
osition、 5tructure and Functionj、
パートム1セクション6、Ch、3、エルセビエ・パブリケーション(Else
vierPubl、) (1972)およびレインフォールド(Reinhol
d)、メト・エンザイモル(Ieth、Enzymol、)25 : 244−
249 (1972) ]の手法によるガスク07トグラフイーによって、精製
した物質30μgにつき行った。100kDの見かけの分子量に基づき、4aλ
ナノモル当たりの糖ナノモルの比は以下の通りである。
ガラクトース 73
GalNAc 91
GleNAc 9
シアル酸 14
フコースおよびマンノースは分析した試料では検出不可能であった。
NMR分光分析により、この広範な翻訳後に一結合グリコシル化の存在が確認当
業者ならば、暗号配列を挟むいずれのヒト調節配列も除き、エクソン■の噛−動
物分泌配列を除去し、次いで細菌調節配列を挿入して、細菌により本発明のMS
Fポリペプチドの細胞内および細胞外発現用の細菌ベクターを得ることによって
、MSFホリペプチドをコードする配列を操作できるであろう。当該分野で公知
のごとく、該ポリペプチドをコードするDNAを異なるコドンを含有するようさ
らに修飾して細菌発現を最適化することもできる。
成熟MSFをコードする配列を、やはり当該分野で公知の方法によって、該成熟
MSFポリペプチドの細菌発現、分泌およびプロセッシングを可能にする分泌リ
ーダーポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に枠内にて作動可能に連結す
る。かかる分泌系を用いるイー・コリでのMSFの発現は、活性ポリペプチドの
分泌を生じると期待される。このアプローチにより、活性キメラ抗体断片が得ら
れている[例えば、ビター(Bitter)ら、サイエンス(Science)
、24旦:1041−1043 (1983)]。
別法として、MSFはイー・コリにて細胞質蛋白として、直接に、あるいはイー
・コリにおける可溶形態の多(のペプチドを維持できるチオレドキシンのごとき
蛋白に対するカルボキシ末端融合として発現され得る。分子に融合させるのに使
用するアミノ酸配列に応じて、酵素切断(エンテロキナーゼ、因子Xa)または
化学切断(ヒドロキシルアミン)を用い、該融合蛋白を切断し、遊離MSFを単
離できる。
細胞質MSFまたはMSF融合蛋白が封入体で発現されるならば、いずれかの分
子は、たいていの場合、プロセスが当該分野で知られている塩酸グアニジンおよ
び還元剤での完全な変性の後再度折り畳まれるようである。細胞内発現蛋白の単
離および再折畳の手法については、例えば、米国特許第4512922号を参照
されたし。MSF蛋白またはMSF融合蛋白がイー・コリでの発現後に溶液中で
留まるならば、正しいジスルフィド架橋を生じるために、変性は必要でな(、温
和な酸化のみが必要のようである。
次いで、細菌宿主細胞におけるいずれかの経路を通じての発現された化合物を回
収し、精製し、および/または、すべて公知の方法によって、物理化学的、生、
初学的および/または臨床的パラメーターに関して特徴付けできる。
実施例8 チオレドキシン−MSF融合発現MSFは、以下のごとく、チオレド
千ソン融合蛋白としてイー・コリにて高レベルで発現できる。例として、MSF
−に130を使用した。イー・コリにおける発現については、分泌リーダーをコ
ードするエクソンIの最初の25アミノ酸をMSF−に130配列から除去した
。エンテロキナーゼ部位AspAspAspAspLysをMSF−に130の
エクソン■の5°末端に挿入した。加えて、MSFのN−末端Aspを欠失し、
ヒドロキシルアミン切断部位をコードする配列AACGGTによってコードされ
るジペプチドAsn−Glyで置き換えた。チオレドキシンへの融合として添加
され、イー・コリでの好ましい発現のためのある種のコドン変化を含有するMS
F−に130の配列を図3に示す。
発現に用いるプラスミド発現ベクターを図4に示す。それは、以下の主要な特徴
を含有する。
ヌクレオチド1〜2060は、宿主イー・コリ株において抗生物質アンピシリン
に対する耐性を付与するβ−ラクタマーゼ用の遺伝子、およびcolEl−由来
の複製起点を含有する配列を含めたプラスミドpUC−18[ノラングー(No
rrander)ら、ジーン(Gene)26 :101−106 (1983
)]からのDNA配列を含有する。ヌクレオチド2061−2221は、3つの
オペレータ配列−〇L1、OL2およびOL3を含めた、バクテリオファージλ
[サンガー(Sanger)ら、ジャーナル・オブ・モレキュラー・アンド・バ
イオロジー(J、 Mol。
Biol、)162 : 729 773 (1982)]の主要左側プロモー
ター(pL)についてのDNA配列を含有する。オペレーターはλclレプレッ
サー蛋白についての結合部位であり、その細胞内レベルはpLからの翻訳開始量
を制御する。
ヌクレオチド2222〜2241はバクテリオファージT7[ダンおよびシュテ
ィドウール(Dunn and 5tudier)、ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・アンド・バイオロジー(J、 Mo1. Biol、 )、166 :
477−535 (1983)]の遺伝子10のそれに由来する強力なリポソ
ーム結合配列を含有する。
ヌクレオチド2242−2568はイー・コリのチオレドキシン蛋白[リム(L
iar)ら、ジャーナル・オブ・バクテリオロジ−(J、 Bacteriol
、 ) 163 : 311−316 (1985)]をコードするDNA配列
を含有する。このプラスミド中のチオレドキシン暗号配列の末端には翻訳終止コ
ドンはない。
ヌクレオチド2569−2583は、短く、親水性で、柔軟なスペーサーペプチ
ドr−−GSGSG−−Jについてのアミノ酸配列をコードするDNA配列を含
有する。ヌクレオチド2584−2598は、エンテロキナーゼ(EC3,4,
4,8)の切断認識部位についてのアミノ酸配列、r−−DDDDK−J [マ
ロ(Maroux)ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J
、 Biol、 Chell、 )]をコードするDNA配列を提供する。
ヌクレオチド2599−3132は、成熟蛋白で通常見い出されるN−末端プロ
リル−残基につき欠失された、成熟ヒトIL−11[ボウル(Paul)ら、プ
ロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ(Pr
oc、 Natl。
^cad、Sci、)87 : 7512−7516 (1990)]の修飾形
態のアミノ酸配列をコードするDNA配列を含有する。該配列はIL−11配列
の3′末端の翻訳終止コドンを包含する。
ヌクレオチド3133−3159は、制限エンドヌクレアーゼ部位を含有する[
リンカ−J DNA配列を提供する。ヌクレオチド3160−3232はイー・
コリaspA遺伝子[タカギ(Takagi)ら、ヌクレイツク・アシズ・リサ
ーチズ(Nucl、^cids、Res、)13 :20063−2074 (
1985)コのそれに基づき転写終止配列を提供する。ヌクレオチド3233−
3632はpUC−18に由来するDNA配列である。
このプラスミドを以下の方法で修飾して、バクテリオファージT7のリポソーム
結合部位をλC■のそれで置き換える。前記プラスミドにおいて、ヌクレオチド
2222および2241は常法により除去した。それらのヌクレオチドの代わり
に、前記にて引用したサンガーら(1982)に開示され記載されているバク、
テリオファ−シラムダからのヌクレオチド35566ないし35472および3
8137ないし38361によって形成されたヌクレオチドの配列を挿入した。
修飾されたpALt rxA/EK/I L■ΔPro−581(ヌクレオチド
2599−3135)中のヒトILIIをコードするDNA配列を図3に示した
配列によって置き換える。
ダゲルトおよびエーリッヒ(Dagert and Ehrlich) [ジー
ン(Gene) 6 : 23(1979)]の手法によって、得られたプラス
ミドをイー・コリ宿主株GI724(F−1上ac I”、±acP”、amp
C::λCiつに形質転換した。非形質転換宿主株イー・コリGI724を、適
用される法律および規則に従う特許目的で、1991年1月31日、メリーラン
ド州、ロックビル、バークローン・ドライブ12301のアメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクションにATCCNo、55151の下で寄託した。形質転
換体を、0.5%w/vグルコース、0.2%W/Vカザミノ酸および100μ
g/m+アンピシリンを補足したM9培地[ミラー(Miller)、「分子遺
伝学における実験(Experia+ents in Mo1ecularGe
netics)J 、コールド・スプリング・ハーバ−研究所、ニューヨーク州
(1972)]よりなる、IMC培地を含有する1、5%w/v寒天平板で選択
した。
サルモネラ・ティフィムリウム(Sa1w+onella typhimuri
um) t r pプロモーター/オペレーター配列の転写制御下におかれてい
る、ampC座における染色体に安定に組み込まれた野生型λcIリプレッサー
遺伝子のコピーをGI724は含有する。GI724において、λcl蛋白は、
最小培地または前記したIMCのごときカザミノ酸を補足した最小培地のような
無トリプトファン培地での増殖の間にのみつくられる。トリプトファンをGI7
24の培養に添加すると、trpプロモーターを抑制し、λclの合成をオフと
し、それが細胞中に存在すると、pLプロモーターからの転写の誘導を徐々に引
き起こす。
含MAFプラスミドで形質転換したGI724を、37℃にて、IMC培地中、
0.5のAss。まで増殖させた。トリプトファンを添加して100μg/ml
の最終濃度とし、培養をさらに4時間インキュベートした。
、すべてのチオレドキシン−MSF融合蛋白は、可溶性細胞画分に見い出され、
10%までの合計蛋白を示した。融合蛋白は熱に安定であり、15分間の80℃
処理の後にも可溶性であった。融合蛋白は実施例10に記載したフィブリンクロ
ットアッセイにおいて生物学的活性を示した。
実施例9 他の発現系
昆虫細胞におけるMSFポリペプチドの発現用の昆虫ベクターの構築に操作を施
すことができる[例えば、欧州特許出願155476号に記載されている手法参
照]。
同様に、酵母ベクターは、前駆体をコードするcDNAを発現する酵母調節配列
を用いて構築できて、酵母細胞にて、分泌された細胞外活性MSFが得られる。
別法として、ポリペプチドは酵母にて細胞内発現でき、該ポリペプチドを単離し
、再度折り畳まれて活性MSFが得られる[例えば、PCT出願WO36100
639および欧州公開EP123289号参照コ。
実施例10 ヒトMSFの生物学的活性実施例1に記載した精製床Meg−C3
F、および粗製もしくは高度に精製された組換えMSF−に130の調製物を用
いて以下のアッセイを行った。他の組換えまたは天然存在MSFは、本明細書中
の教示に従い、これらの同一アッセイにて、MSF生物学的特性および活性につ
きテストできる。別法として、当該分野で公知の他のアッセイを用いて生物学的
活性につき本発明のMSFをテストできる。
A、マウス・フィブリンクロットアッセイ実施例1の精製の工程7から得られた
Meg−C3Fを、ニス・クリヤ(S、Kuriya)ら[エクスプ・ヘマトル
(Exp、 Bematol、 )、15 : 896−901(1987)]
に実質的に記載されているように行った巨核球コロニー形成アッセイで活性につ
きテストした。6−ウェル平板中に2.5xlOsマウス骨髄細胞を含有するフ
ィブリンクロットが形成された。希釈した試料をクロットの周りに重ね、6日間
インキュベートした。しかる後、細胞を固定し、巨核球をアセチルコリンエステ
ラーゼ、マウス巨核球用の特異的マーカーにつき染色した。コロニーは単位領域
当たり3またはそれ以上の巨核球と定義した。
巨核球コロニーを含有する純粋コロニーおよび混合コロニーの混合物が通常観察
された=70%の純粋巨核球コロニーは追加の細胞タイプを含有しない=30%
の混合巨核球コロニーは、アッセイに応じて、追加の非巨核球細胞タイプないし
50%純粋、50%混合タイプを含有する。純粋コロニーは、典型的には、コロ
ニー当たり3ないし8細胞の範囲の、コロニー当たり平均4ないし5細胞を含有
していた。コロニー内の細胞はサイズが変動し、成熟および非成熟巨核球の双方
を含有しているように見える。巨咳球はコロニー内に十分に分散していた。典型
的な混合巨核球コロニーは、7ないし17細胞の範囲で、コロニー当たり平均1
0細胞よりなる。細胞は純粋巨核球コロニーにおける巨核球よりも密集している
ようである。
以下の対照試料をいずれのアッセイにも含ませた。陽性対照は、クロット当たり
7〜25(平均12)の巨核球コロニー、はぼ50%純粋および50%混合巨核
球コロニーを産生じたWEHT条件培地(マウス1l−3)であった。もう1つ
の陽性対照は、血小板計数の最低点または低い点において致死的に放射されたイ
ヌから採取した血清であり[マズール(Mazur)ら、エクスプ・ヘマトル(
ExpBematol、)13:1164−1172]、クロット当たり6〜2
2(平均15)の巨核球コロニーを産生じ、そのほぼ70%は純粋であり、30
%は混合巨核球コロニーであった。陰性対照はl5coves培地であり、クロ
ット当たり2〜4の巨核球コロニーを産生じた。該アッセイにおいては、精製さ
れた尿Meg−C3Fは約5X10’希釈単位/蛋白mgを超える特異的活性を
有する。活性の単位は実施例1に記載したと同様に定義される。
実施例1の精製における5−Toyopearlカチオン交換カラムクロマトグ
ラフィー工穆から溶出した骨髄移植尿から得た主要Meg−C3Fはこのアッセ
イにて、単独、他のサイトカイニンと一緒に、およびそれと組み合わせて分析し
た。フィブリンクロットアッセイにおいて、それは6〜16(平均13)の巨核
球を産生、し、50〜70%の純粋巨核球コロニーであった。尿Meg−C3F
は、マウスIL−3と可変的に相乗作用を有することが示され、フィブリンクロ
ット培養系においてヒトIL−6またはマウスIL−4と相乗作用しない。
マウス骨髄フィブリンクロットアッセイにおいて、組換えMSF−に130に応
答して、および組換え4aλ(MSF−L924)に応答して、巨核球コロニー
形成が観察された。マウス巨核球はアセチルコリンエステラーゼ陽性細胞として
同定され、巨核球コロニーはフィブリンクロット培養において単位領域当たり3
を超える巨核球細胞と定義した。典型的には、組換えMSFは3ないし6細胞/
単位領域の巨核球コロニーを刺激し、平均6ないし15コロニー/25x105
マウス骨髄細胞であった。
巨核球コロニーの2つのタイプ、純粋巨核球コロニーおよび混合巨核球コロニー
と呼ぶ他の細胞タイプをもつ巨核球細胞がアッセイで観察された。1のフィブリ
ンクロットにおいて、2つのコロニータイプは混合巨核球コロニーに対して1:
1ないし7:3の純粋コロニーの比であった。この比は組換えMS F−K 1
30の精製を通じて一貫していた。巨核球細胞数/コロニーおよび巨核球のサイ
ズは、純粋および混合コロニーの双方につきほぼ同一であり、いくつかの巨核球
は混合巨核球コロニーにおけるよりも小さかった。
生物活性の増加が、C4RP−HPLCカラムから得られた活性MSF画分から
通常観察された。S Toyopearlカチオン交換カラムからのすべての3
つのプールカラ、RP−HPLCで生物活性MsFM白b<得らhf:。RP−
HPLC工程後のMSFの最終特異的活性はすべての3つのプールにおいてlX
l0’希釈単位/mgを超えていた。活性ピークもまたMSFウェスタンプロッ
トで陽性であった。
AプールからのRP−HPLC−精製MSF−に130を非還元条件下で5DS
−PAGEに付した場合、35−50kD分子量種に対応するゲルスライスから
生物活性蛋白が抽出された。銀染色ゲルおよびウェスタンイムノプロットデータ
は、10〜20%アクリルアミドグラジェント5DS−PAGEでの還元に際し
て、35−50kD組換えMSF蛋白の95%は18〜21kDまで減少し、5
%はシフトしなかったことを示した。
MSF−に130cDNAでトランスフェクトしたC08−1細胞からの上澄み
はフィブリンクロットアッセイで変動しつつも活性であった。各アッセイにおい
て、試料を二連かつ3希釈でテストした。
B、ヒト血漿クロット巨核球コロニー形成本発明のヒト尿Meg−C3Fを、イ
ー・マズール(E、 Mazur)ら[ブラッド(Blood)、57:277
−286 (1981)]に記載されているものを修飾した血漿クロットMSF
アッセイでヒト活性につきテストした。非粘着性末梢血液細胞をロイコパック(
Leukopac)から単離し、分けて凍結した。テスト試料を24−ウェル平
板中の貧血小板ヒトAB血漿および1.25X10’細胞と混合し、カルシウム
の添加によって血清を形成せしめた。12日のインキュベーションの後、血小板
糖蛋白II b / m aに向けられたモノクローナル抗体およびホースラデ
ィシュベルオキシダーゼ/抗ペルオキシダーゼ発色系を用いて巨核球を同定した
。組換えヒトIL−3[ジエネンティック・インスティテユート・コーホレイテ
ッド(Genentic In5titute、 Inc、)]を陽性対照とし
て用い、クロット当たり12〜30の巨核球コロニーが産生され、はぼ60%の
純粋および40%の混合巨核球コロニーであった。マウスアッセイにおけるごと
く、形成不全イヌ血漿を陽性対照として用い、クロット当たり5〜10の間の巨
核球が産生され、そのうちほぼ50%が10細胞未満を含有する純粋巨核球コロ
ニーであり、50%が40を超える巨核球を含有する混合巨核球コロニーであっ
た。陰性対照はアルファ培地であり、クロット当たり0〜1の巨核球コロニーが
産生された。
実施例1の精製スキームの工程6からのヒト尿Meg−CSF生成物はこのアッ
セイで変動する活性を有していた。MSF−に130はヒト血漿クロット巨核球
コロニーアッセイで変動する活性を示した。
C1相乗効果
組換えMSF−に130 CO5−1,細胞上澄みおよび精製した組換えMSF
を、種々のCFU−MEGアッセイ系、フィブリンクロット、寒天およびヒトC
FU−MEG血漿クロットアッセイにて、単独で、また他のサイトカインと組み
合わせてアッセイを行った。
IL−3との可変的相乗作用がマウス骨髄フィブリンクロットアッセイで観察さ
れた。フィブリンクロットアッセイで骨髄細胞祖先と共にマウスIL−3および
MSF−に1304aλ(MSF−L924)を培養シタ場合、巨[:lロー−
を刺激すると、前記いずれかの蛋白単独を増加させた。最適下レベルのマウスI
L−3(15単位/m1)および最適レベルのMSF−に130は、各々、フィ
ブリンクロットアッセイで、平均6〜15のCFU−Meg/2.5X10’?
ウス骨髄細胞を刺激した。組み合わせると、35にわたる巨核球コロニーの増大
した巨核球コロニーの刺激が観察された。混合巨核球コロニーに対する純粋巨核
球コロニーの比および巨核球コロニーのサイズは個々のMSF培養についてと同
様に組合せ培養につき同一であった。
D、イー・コリ発現MSF活性
チオレドキシン−MSF−に130融合蛋白としてエシェリキア・コリで発現さ
れたMSFはフィブリンクロットアッセイで可溶性かつ活性であった。イー・コ
リ発現MSF−に1301;IC0S誘導ノMs F−K 130 ト同−範囲
のCFUMeg/2.5X]、Q5マウス骨髄細胞を刺激した。この活性は、I
L−3によってCFU−Meg形成を中和しなかったレベルにおける抗−IL−
3抗体の添加によって中和されなかった。イー・コリ溶解物からのMSF−に1
30チオレドキシン融合蛋白の巨核球コロニー形成活性は5X10’希釈単位/
mlであった。
イー・コリ溶解物におけるMSF−に130チオレドキシン融合蛋白の特異的活
性はlX10’U/mgより大であった。チオレドキシンは該アッセイで活性で
哺乳動物細胞から高レベルの本発明のMSF蛋白を産生ずる1つの方法は、MS
FをコードするcDNAの多重コピーを含有する細胞の構築を含む。
増幅可能なマーカー、例えば、カウフマンおよびシャープ(Kaufman a
nd 5harp)[ジャーナル・オブ・モレキュラー・アンド・バイオロジー
0. Mo1. Biol、 )(1982)、前掲]の手法による細胞が増大
した濃度のメトトレキセート(MTX)を含有するためのDHFR遺伝子でcD
NAを共トランスフェクトする。このアプローチは、多数の異なる細胞タイプで
用いることができる。別法として、MSF cDNAおよび薬剤耐性選択遺伝子
(例えば、DHFR)を同一のベクターに導入してもよい。このアプローチ用の
1つの望ましいベクターはpED4DPC−1である。MSF−に130および
MSF−N141はベクターpEMC3−1、pEO4DPC−1と同一のベク
ターで発現され、そこでは、pMT21につき前記したごとくポリリンカーが変
更されている(Ps t I、Not L 5aII、5naBI、EcoRI
SPacl)。
例えば、その発現を可能とする他のプラスミド配列と作動可能に連結させたMS
F遺伝子を含有するpMT21ベクターを、リン酸カルシウム共沈法およびトラ
ンスフェクションによって、pAdD265SVpA3 [カウフマン(Kau
fman)、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイ
エンシズ(Proc、 Natl、^cad、Sci、)82 : 689 6
93 (1985) ]のごときDHFR発現プラスミドと共に、DHFR−欠
失CHO細胞、DUKX−BIIに導入する。
別法として、その発現を可能とする他のプラスミド配列と作動可能に連結したM
SF遺伝子を含有するpED4DPC−1ベクターをプロトプラスト融合または
トランスフェクションによってDHFR−欠損CHO細胞、DUKX−BI[に
導入する。MSF遺伝子およびDHFRHF的−遺伝子は、MSFをp EMC
2B1に導入した場合、共に効果的に発現される。DHFRHF形質転換体を透
析胎児ウシ血清でアルファ培地にて増殖につき選択する。カウフマン(Kauf
man)ら[モレキュラー・アンド・セリュラー・バイオロジー(Mo1. C
e11. Biol、 )、5:1750 (1983)]に記載されているご
とくに、ウェスタンブロッティング、バイオアッセイ、またはRNAブロッティ
ングによって形質転換体をMSFの発現についてチェックし、陽性プールを引き
続いて濃度を増大したMTX(0,02,02,1,0および5μM MTX)
での増殖による増幅につき選択する。増幅した系統をクローンし、MSF蛋白発
現をフィブリンクロットアッセイによってモニターする。MSF発現はMTX耐
性のレベルを上昇させつつ増大するものと期待される。
前記したいずれかの発現系において、得られた細胞系は適当な薬剤選択によって
さらに増幅でき、再クローン化した細胞系および実施例10に記載したマウスフ
ィブリンクロットアッセイを用いて評価した発現のレベルが得られる。
MSF発現CHO細胞系は無血清培地におiする増殖につき適合させることがで
きる。CHO細胞で発現されたMSFを、CO3−1細胞上澄みと同一の精製ス
キームを用いて無血清条件培地から精製する。同種MSFは、レクチン−アフィ
ニティークロマトグラフィー、逆相HPLC,FPLC等のごとき技術を含めた
当該分野で周知の方法を用いて細胞系からの条件培地より単離できる。
これまでの記載は本発明の好ましい具体例を詳細に説明する。本発明の実施にお
ける多数の修飾および変形が当業者に予期される。かかる修飾および変形は以下
の請求の範囲内に含まれるものである。
FLC田tE1
vxaupx lt )γ2)
rZQuu L (Cone4+)
F:017)lj! L 1cont’4.1r!GtllJリ ! 1con
t°d、1FIGURX 工 (っ)′ぞ り
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CτフA’:”:eAcA GT?C??A?フク T?TACAl:Ael:
fi−mAA??八^ Tへττ;C’:?CT 442T
yzctrstt工 (coat4.1FIGURE 3
TI’rCGGGGAA ATGTGCGCGG MCCCCTATT TGT
ITAT’M’T 工20TAAAAGGATCTAGGTGAAGA TCC
’l’rT’1TGA TAATCTCATG 1160FIGURE 4 (
CONT’D)
りふII:ムリ −J−+J−−・V! ・雪マ −−一−−−FIGURE
4 (CONT’D)
FIGURE 4 (CONT’D)
CGCCTG GCCCTG CCCCAG CCA CCCCCG GACC
CG 3000Pro Ala Pro Pro Leu Ala Pro P
ro Ser Ser AlaAGG GGA CTG CTG CTG CT
G AAG ACT CGG CTG TGA 3L32GTCATCACCG
AAACGCGCGA 3632フロントページの続き
(51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号C12N 5/10
15/27 ZNA
//(C12P 21102
C12R1:91)
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、AU、CA
、DK、HU、JP、KR(72)発明者 ジェイコブス、ケネスアメリカ合衆
国マサチューセッツ州02160、ニュートン、ポーモント・アベニュー151
番
I
(72)発明者 ヒユーウィック、ロドニー・エムアメリカ合衆国マサチューセ
ッツ州02173、レキシントン、ウッドクリフ・ロード16番(72)発明者
ジェスナー、トーマス・シイ−アメリカ合衆国カリフォルニア用94804、
−リッチモンド、ショアライン・コート27番
Claims (10)
- 1.他の蛋白質性物質との会合および天然源では会合する汚染物が実質的に無い MSF蛋白であって、図1のエクソンII、エクソンIIIおよびエクソンIV のアミノ酸配列よりなり、分泌リーダーをコードし、メチオニン先行エクソンI Iを開始するアミノ末端配列およびエクソンIVに続く終止コドンを有し、巨核 球細胞のコロニーの増殖および発育を刺激する能力によって特徴付けられる該蛋 白。
- 2.該アミノ末端配列が図1のエクソンIである請求の範囲第1項記載の蛋白。
- 3.さらに、図1のエクソンXIIのアミノ酸配列ならびにエクソンV、VI、 VII、VIII、XおよびXIのうちの少なくとも1つよりなり、該終止コド ンがエクソンVIIに存在する請求の範囲第2項記載の蛋白。
- 4.他の蛋白質性物質との会合および天然源では会合する汚染物が実質的に無い MSF蛋白であって、 (a)図1のアミノ酸67−106に枠内にて融合し、図1のアミノ酸200− 250に枠内にて融合した図1のアミノ酸1−25よりなる近接アミノ酸配列( b)図1のアミノ酸200−250に枠内で融合した図1のアミノ酸1−106 よりなる近接アミノ酸配列; (c)図1のアミノ酸200−250に枠内融合したアミノ酸1−156よりな る近接アミノ酸配列; (d)アミノ酸67−106に枠内融合し、アミノ酸200−250に枠内融合 したアミノ酸1−25よりなる近接アミノ酸配列;(e)図1のアミノ酸67− 156に枠内融合した図1のアミノ酸1−25よりなる近接アミノ酸配列; (f)図1のアミノ酸1ないしアミノ酸130の配列;(g)図1のアミノ酸1 ないしアミノ酸141の配列;(h)図1のアミノ酸1ないし156の配列;( i)図1のアミノ酸1ないしアミノ酸172の配列;(j)図1のアミノ酸1な いしアミノ酸192の配列;(k)図1のアミノ酸1ないしアミノ酸204の配 列;(1)図1のアミノ酸1ないしアミノ酸209の配列;(m)図1のアミノ 酸1ないしアミノ酸220の配列;および(n)配列(a)ないし(m)のホモ ダイマーまたはヘテロダイマーよりなる群から選択されるアミノ酸配列からなる 該蛋白。
- 5.(a)図1のヌクレオチド1ないし390よりなるDNA配列;(b)図1 のヌクレオチド1ないし423よりなるDNA配列;(c)図1のヌクレオチド 1ないし516よりなるDNA配列;(d)図1のヌクレオチド1ないし576 よりなるDNA配列;(e)図1のヌクレオチド1ないし612よりなるDNA 配列;(f)図1のヌクレオチド1ないし627よりなるDNA配列;(g)図 1のヌクレオチド1ないし660よりなるDNA配列;(h)配列(a)ないし (g)のホモダイマーまたはヘテロダイマーをコードするDNA配列; (i)(a)ないし(g)の対立変異体;および(j)フィブリンクロットアッ セイにおいて活性を有するペプチドまたはポリペプチドをコードする(a)ない し(j)いずれかとハイブリダイズできるDNA配列 よりなる群から選択されるMSFDNA配列。
- 6.(a)図1のヌクレオチド200−319に枠内融合し、図1のヌクレオチ ド598−748に枠内融合した図1のヌクレオチド1−76よりなるDNA配 列; (b)図1のヌクレオチド200−319に枠内融合し、図1のヌクレオチド5 98−748に枠内融合した図1のヌクレオチド1−76よりなるDNA配列( c)図1のヌクレオチド598−748に枠内融合した図1のヌクレオチド1− 469よりなるDNA配列; (d)図1のヌクレオチド200−319に枠内融合し、図1のヌクレオチド5 98−748に枠内融合した図1のヌクレオチド1−76よりなるDNA配列、 (e)図1のヌクレオチド1ないし469の配列;(f)図1のヌクレオチド2 00ないし469に枠内融合した図1のヌクレオチド1ないし76よりなるヌク レオチド配列;(g)配列(a)ないし(f)のホモダイマーまたはヘテロダイ マーをコードするDNA配列; (h)(a)ないし(f)の配列の対立変異体;および(i)フイブリンクロツ トアツセイにおいて活性を有するペプチドまたはポリペプチドをコードする(a )ないし(h)いずれかにハイブリダイズできるDNA配列 よりなる群から選択される5′配列からなるMSFDNA配列。
- 7.(a)そのための発現制御配列と作動可能に連結したMSF蛋白の発現をコ ードする請求の範囲第5項または第6項のDNA配列で形質転換した細胞系を培 地で培養し;次いで、 (b)該培地からMSF蛋白を回収することを特徴とする該MSF蛋白の生産方 法。
- 8.請求の範囲第7項記載の生産方法により生産されたMSF蛋白。
- 9.発現制御配列と作動可能に連結した請求の範囲第5項または第6項記載のM SFDNA配列で形質転換した細胞。
- 10.医薬上有効な賦形剤中の請求の範囲第1項、第2項、第3項または第4項 記載のMSF蛋白の治療上有効量よりなる医薬組成物。
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