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JPH0670984A - 生体拡張具 - Google Patents

生体拡張具

Info

Publication number
JPH0670984A
JPH0670984A JP4229977A JP22997792A JPH0670984A JP H0670984 A JPH0670984 A JP H0670984A JP 4229977 A JP4229977 A JP 4229977A JP 22997792 A JP22997792 A JP 22997792A JP H0670984 A JPH0670984 A JP H0670984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
living body
catheter
injectate
high pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4229977A
Other languages
English (en)
Inventor
Isami Hirao
勇実 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4229977A priority Critical patent/JPH0670984A/ja
Publication of JPH0670984A publication Critical patent/JPH0670984A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、外径が太くなることなく、また狭窄
部拡張時に初期状態に高圧をかけた後は手元側から常に
高圧をかけ続ける必要がなく、確実に、生体を拡張可能
な生体拡張具を提供することを目的とする。 【構成】生体組織を拡張する生体拡張具3において、バ
ルーン5と、バルーン5内に注入され外部刺激により粘
性変化する注入物15と、前記粘性変化する物質に外部
刺激を供与する装置13や光源16とから構成すること
により、バルーン5の外径が太くなることなく、また、
生体の狭窄部2を拡張する時に初期状態に高圧をかけた
後は手元側から常に高圧をかけ続ける必要なく、生体組
織を拡張する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食道,胆管,血管,大
腸,尿道、瘻孔等、生体組織を拡張する生体拡張具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような生体管路に発生した狭
窄部を治療する方法としては、例えば『Gastroenterolo
gical Endoscopy 』 Vol.29(1) , Jan.1987の第84
〜89頁の箇所に記載される手技が知られている。これは
胆道狭窄に対し、経皮経肝的経路あるいは経乳頭的経路
により内視鏡を挿入し、その内視鏡のチャンネルを通じ
てバルーンカテーテルを胆管内の狭窄部位に挿入し、そ
の後、そのバルーンを膨張させることで、胆道の狭窄部
を拡張する。
【0003】また、特公平4−674号公報に示される
ように、伸縮性を有する可撓性容器内に吸水性高分子ゲ
ルを収納し、その吸水性高分子ゲルを膨潤させるための
液体を外部から注入し、狭窄部位を拡張させるメカノケ
ミカル・カテーテルも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のバルー
ンカテーテルによる狭窄部の拡張法においては、そのバ
ルーン内に空気を送り込む空気圧方式の場合、頭初から
高い圧力で膨脹させてその加圧状態を維持しなければな
らないから、かなり高度の空気漏れの対策が必要とな
り、そのバルーンカテーテル自体が大径化したり可撓性
を損なったりする不都合が生じやすくなる。また、加圧
状態を長時間維持するためには、高圧力のリークに対す
る患者のリスクも考慮しなければならない。このため、
ゲージ圧が5気圧までしか印加できないが、狭窄部の組
織が固く、その拘束圧力が大きい場合、次第に加圧力が
低下すると、バルーンカテーテル1は、図8で示すよう
に、瓢箪型の形となり、近傍の正常な部位までも不必要
に圧迫かつ拡大させる傾向を示しやすい一方、その狭窄
部2自体の拡大作用は少なく、充分な治療効果が望めな
い。
【0005】また、バルーン内に吸水性高分子ゲルを設
け、体外から溶液を注入する前記特公平4−674号公
報に示されるメカノケミカル・カテーテルにおいては、
そのバルーン内に吸水性高分子ゲルを設けているため、
必然的にその外径が太くなり、内視鏡チャンネルや生体
管路中の狭窄部にそのバルーン部分を挿入するのが極め
て困難であった。
【0006】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、外径が太くなることな
く、また、狭窄部の拡張時に初期状態に高圧をかけた後
は手元側から常に高圧をかけ続ける必要がなく、確実
に、生体を拡張可能な生体拡張具を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決する手段および作用】前記課題を解決する
ため、本発明は生体組織を拡張する生体拡張具におい
て、バルーンと、このバルーン内に外部刺激により粘性
変化する物質を選択的に注入する手段と、前記粘性変化
する物質に外部刺激を供与する手段とを具備して構成し
たものである。
【0008】このように、生体組織を拡張する生体拡張
具において、バルーンと、このバルーン内に外部刺激に
より粘性変化する物質を選択的に注入する手段と、前記
粘性変化する物質に外部刺激を供与する手段とから生体
拡張具を構成することにより、前記バルーンの外径が太
くなることなく、また、生体の狭窄部を拡張する時に初
期状態に高圧をかけた後は、手元側から常に高圧をかけ
続ける必要がなく、確実に、生体組織を拡張する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は、本発明の第1の実施例を示す
ものである。この実施例における生体拡張具3は、透光
性を有する透明なマルチルーメンチューブで作られたカ
テーテル4を有してなり、このカテーテル4の先端部分
の外周にはバルーン5が付設されている。前記カテーテ
ル4は、外部からの液体をバルーン5の内部に導入・排
出するための第1のルーメン6と、先端が閉塞している
第2のルーメン7を有している。カテーテル4の後端部
には分岐部8が設けられており、これには前記第1のル
ーメン6と連通する第1のカテーテル9と、第2のルー
メン7に連通する第2のカテーテル10とが分岐して導
出する状態で、設けられている。
【0010】前記第1のカテーテル9には、後述するバ
ルーン5の内部への注入物15を貯蔵するリザーバー1
1と、このリザーバー11から前記注入物15をバルー
ン5の内部に注入するためのポンプ12が設けられてい
る。また、前記リザーバー11には、後述する理由によ
り、紫外光照射装置13が設けられている。一方、第2
のカテーテル10の後端部には、挿入口用口金14が設
けられている。
【0011】前記注入流体物15について説明する。こ
の注入物15としては、前記リザーバー11の内部に収
納されているが、これは例えば紫外線を照射する外部刺
激を受けることでそれの粘弾性が低下する流体物質であ
る。この紫外線を照射することで粘弾性が変化する材料
としては、例えば『インテリジェント・マテリアル』
(株)シー・エム・シー発行(P.156〜158)に
記載されているように、紫外線を照射することで、トラ
ンス型からシス型に構造変化を起こすアゾベンゼン(図
4の分子構造式を参照)を含んだポリアミド等が用いら
れる。例えばLiClを含むピロリドン(N−meth
yl−2−pyrrolidone)溶液に溶かしたポ
リアミドIIに紫外光(410nm>λ>350nm)を
照射すると、粘度が63%減少し、λ=470nm以上
の光照射、あるいは加熱により元の粘度に戻る。
【0012】前記粘度の変化の大きさは、アゾベンゼン
に結合している高分子鎖の剛直性,長さに依存する。す
なわち、結合している分子の構造が剛直である場合は、
アゾベンゼンでの構造変化が高分子鎖全体に速やかに伝
わり、大きな粘性変化が誘起されるが、分子構造が柔軟
な場合は立体構造がこの分子鎖の形態変化に吸収されて
しまって高分子鎖全体の形態は変化せず、粘性の変化は
小さい。
【0013】次に、このように構成された生体拡張具3
の使用法について以下に説明する。まず、体外に設けた
リザーバー11の内部の注入物15に、あらかじめ紫外
光照射装置13で紫外線を照射し、注入物15の粘性を
低下させておく。一方、ポンプ12によりバルーン5の
内部の空気を抜き取り、そのバルーン5を収縮し、細径
な状態としておく。ついで、図示しない内視鏡のチャン
ネル等を介して生体拡張具3を食道,胆管,血管,大
腸,尿道等の生体管腔に発生した狭窄部2(図3を参
照)に挿入し、バルーン5を狭窄部2の部位に位置させ
る。
【0014】そして、予め、紫外光照射装置13による
紫外光照射で粘性低下した注入物15を、ポンプ12に
よってカテーテル4の第1のカテーテル9を通じてバル
ーン5内に送り込み、バルーン5を膨張させる。
【0015】次に、光源16に接続した光ファイバー1
7を、第2のカテーテル10の内腔に挿入し、バルーン
5のある位置まで持っていく。そして、光源16を操作
して可視光を発光させ、前記光ファイバー17の先端か
ら可視光を注入物15の全体に向けて照射する。前述の
通り、注入物15は可視光の照射により粘性が増加する
ため、バルーン5は硬化する。バルーン5の全体が硬化
した時点で、ポンプ12の圧力を解除する。バルーン5
の全体が硬化すると、図3で示すように拡張具3のバル
ーン5によって、前記生体管腔の狭窄部2は拡張された
状態に維持される。
【0016】このようにして生体の狭窄部2を十分に拡
張したら、光源16を操作して紫外光を発光させ、第2
のルーメン7に挿入した光ファイバー17から今度は紫
外光を注入物15の全体にわたり照射する。この紫外光
の照射で注入物15の粘性は再度低下して流動化する。
そして、この流動化した注入物15をポンプ12で排出
し、バルーン5を収縮した状態で生体拡張具3を体外へ
抜去する。
【0017】このように構成した生体拡張具3によれ
ば、バルーン5の拡張時に初期状態のみ高圧力を必要と
し、その後は手元側から高圧力を維持しておく必要はな
い。そして、バルーン5の硬化後は、図3で示すように
狭窄部2の圧力に負けることなく、確実に狭窄部2を拡
張できる。
【0018】次に、図4ないし図5を参照して本発明の
第2の実施例を示す。この実施例の生体拡張具18の基
本的な構成は前述した第1の実施例のものと同様である
が、次の点が異なる。つまり、バルーン5が設けてある
部位のカテーテル4の外周には、ニクロム線19が螺旋
状に巻かれており、これのジュール熱によってバルーン
5の内部へ注入した注入物15を加熱することができる
ようにした。そして、ニクロム線19から導出したリー
ド線20は、分岐部8を介して体外に導出されており、
これは体外に設けた電源21とスイッチ22に接続され
ている。
【0019】このように構成した生体拡張具18は、第
1の実施例と同じく、まず、体外に設けたリザーバー1
1の内部の紫外線照射により粘性低下する注入物15に
予め紫外光照射装置13で紫外線を照射し、注入物15
の粘性を低下させておく。そして、ポンプ12によりバ
ルーン5の内部の空気を抜き収縮させ、内視鏡のチャン
ネル等を介して拡張具18を生体管路の狭窄部2に挿入
し、バルーン5をその狭窄部2の部位に位置させる。そ
して、粘性低下した注入物15を、ポンプ12によって
第1のカテーテル9を介してバルーン5内に送り込み、
バルーン5を膨張させる。
【0020】次に、スイッチ22を操作して電源21の
電圧をニクロム線19に加え、バルーン5の内部の注入
物15を均一に加温する。前述の通り注入物15は加熱
により粘性が増加するため、バルーン5は硬化する。バ
ルーン5の全体が硬化した時点でポンプ12の圧力を解
除する。バルーン5の全体が硬化すると第1の実施例と
同じく図3に示すように、拡張具18のバルーン5によ
って狭窄部2は拡張される。狭窄部2を十分拡張した
ら、口金14を介して、光ファイバー17を第2のカテ
ーテル10に挿入し、第2のルーメン7内のバルーン5
の位置まで持っていく。そして、光源16を操作して光
ファイバー17から紫外光を注入物15の全体にわたり
照射する。紫外光の照射で注入物15の粘性は、再度低
下して流動化する。そこで、流動化した注入物15をポ
ンプ12で排出し、バルーン5を収縮状態として、拡張
具3を体外へ抜去する。
【0021】このように構成した生体拡張具18によっ
ても、バルーン5の拡張時に初期状態のみ高圧力を必要
とし、その後は手元側から高圧力を維持しておく必要は
ない。そして、バルーン5の硬化後は、狭窄部2の圧力
に負けることなく、確実に狭窄部2を拡張できる。
【0022】図5は本発明の第3の実施例に係る生体拡
張具23を示すものである。この生体拡張具23は、カ
テーテル24と、このカテーテル24の先端部に設けた
バルーン25を有して構成されている。前記カテーテル
24は外部からの流体をバルーン25の内部に導入・排
出するためのルーメン26を形成してある。そして、こ
のルーメン26は分岐部8を介して導出するカテーテル
28に通じている。さらに、カテーテル28には、後述
する、バルーン25内へ注入する注入物33を貯蔵する
リザーバ29と、その注入物33をバルーン25内へ導
入・排出するポンプ12が接続されている。
【0023】一方、バルーン25の内周には、バルーン
25内へ注入物33を注入後、電場を印加するための電
極27が設けられ、これは分岐部8を介して導出するリ
ード線30に接続されている。リード線30は、スイッ
チ31と電源32に接続され、電極27に電圧を印加可
能な構成となっている。
【0024】次に、前記リザーバー29の内部には、電
圧を印加しない状態では流動性が高いが、電場をかけた
時のみ急激に粘度が増大する、電気粘性流体からなる注
入物33が収納されている。この電気粘性流体として
は、例えば鉱油,シリコーン,フッ素化合物,合成炭化
水素などの電気絶縁性液体の中に、分散質としてのゼオ
ライト,シリカゲル,チタン酸カリウムホイスカー等の
セラミック粒子を分散したものを用いる。
【0025】以下、このように構成された生体拡張具2
3の使用法について説明する。まず、バルーン25を収
縮状態とし、この生体拡張具23を内視鏡チャンネル等
を介して食道,胆管,血管,大腸,尿道等の狭窄部に挿
入し、バルーン25を狭窄部位に位置させる。そして、
リザーバー29内に収納され、電圧非印加状態で流動性
の高い電気粘性流体から成る注入物33を、ポンプ12
によって、カテーテル28を通じて、バルーン25内に
送り込み、バルーン25を膨張させる。
【0026】次に、体外に設けたスイッチ31を操作
し、電源32の電圧をバルーン25内の電極27に印加
する。電極27に電圧をかけると、バルーン25内に注
入され、電気粘性流体から成る注入物33に電圧が印加
され、前述の如く注入物33の粘度は増大する。そし
て、バルーン25を硬化する。バルーン25の全体が硬
化した時点で、ポンプ12の圧力を解除する。このよう
にバルーン25の全体が硬化すると、前述した図3に示
すように、その拡張具23のバルーン25によって狭窄
部2は拡張される。狭窄部2を十分拡張したら、スイッ
チ31を操作して電源32の電圧を切り、バルーン25
内の電気粘性流体から成る注入物33を、再び電圧が印
加されていない状態とする。上述の通り電気粘性流体か
ら成る注入物33は、電圧が印加されていない状態では
粘性が低く、流動性を示す。そこで、ポンプ12で流動
化した注入物33を排出し、バルーン25を収縮状態と
し、拡張具23を体外へ抜去する。この生体拡張具23
によっても、前述したものと同様の効果を奏する。
【0027】次に、図6ないし図7に示す本発明の第4
の実施例に係るアプリケーターを説明する。これは前立
腺肥大治療に用いられるハイパーサーミア用のアプリケ
ーター34である。このアプリケーター34には、透明
部材で作られたシース35と、このシース35の最先端
付近に設けた位置決め用の第1のバルーン36と、これ
よりシース35の中央に設けた拡張用の第2のバルーン
37から成っている。そして、第1のバルーン36、第
2のバルーン37をそれぞれ拡張するために体外から流
体を注入する第1のカテーテル38と第2のカテーテル
39が各バルーン36,37に接続されている。この各
カテーテル38,39は、シース35の内腔を通り、分
岐部40を介してその外部に導出されている。
【0028】前記第1のカテーテル38の末端には、口
金41が接続されており、これにはシリンジ等を接続し
て前記第1のバルーン36を拡張可能である。また、第
2のカテーテル39には第1の実施例と同じく、リザー
バー11,ポンプ12が接続されている。さらに、リザ
ーバー11には、紫外光照射装置13が設けられてい
る。
【0029】さらに、前記リザーバー11の内部には、
前述した第1の実施例と同じく、バルーン37に注入さ
れ、紫外光照射で粘性が低下する注入物42が収納され
ている。シース35の内腔には透明部材で作られた第2
のシース43が挿入されている。そして、この第2のシ
ース43には、前記分岐部40を介して第3のカテーテ
ル44と第4のカテーテル45の両者が接続されてい
る。第3のカテーテル44の末端には口金46が接続さ
れており、口金46を介して第2のシース43に挿入物
を挿入可能となっている。
【0030】一方、第4のカテーテル45には、還流装
置47が接続されており、これによって前記シース35
の内腔と第2のシース43の内腔を冷却液が還流可能と
なっている。また、シース35の外表面と、第2のバル
ーン37の外表面には、それぞれ第1,第2の熱電対5
1,52が設けられ、これは体外に設けた計測部53に
接続され、加温温度をモニター可能となっている。
【0031】このように構成された生体拡張具23を使
用する場合の例を以下に説明する。まず、第1のバルー
ン36、第2のバルーン37を収縮した状態で、図7で
示すように尿道48に挿入し、括約筋50を越えてシー
ス35の先端に設けた第1のバルーン36の部分を膀胱
49の端部に位置させる。この状態で、口金41からシ
リンジ等で空気か生理食塩水を送り込み、バルーン36
を膨張させ、膀胱49の端部にバルーン36を係止させ
る(図7を参照)。
【0032】ついで、リザーバー11内に収納され体外
に設けた紫外光照射装置13の紫外光照射で、粘性が低
下した注入物42を、ポンプ12によって第2のカテー
テル39を介して第2のバルーン37の内部に注入す
る。そして、口金46を介して、マイクロ波照射プロー
ブ54を第2のシース43内に挿入して、マイクロ波を
照射する。このとき、還流装置47を操作してシース3
5と第2のシース43内に冷却水を還流すると同時に、
第1,第2の熱電対51,52により、生体の加温部位
の温度を測定し、体外の計測部53でモニターを行な
う。
【0033】また、マイクロ波の照射により、前立腺5
5の肥大部の加温を行なうと同時に、第2のバルーン3
7の内部に注入した注入物42の加温も行なう。そし
て、前述の通り、注入物42はその加温により、その粘
性は増加するため、第2のバルーン37は全体として硬
くなり、図7で示すように前立腺55の肥大部は拡張さ
れる。第2のバルーン37が充分硬くなったら、ポンプ
12の圧力は解除できる。
【0034】そして、マイクロ波照射プロープ54によ
る加温治療、及び第2のバルーン37による拡張療法が
終了したら、今度は、口金46を介して第2のシース4
3内に光プローブ56を挿入し、第2のバルーン37の
位置までもっていく。そして、図示しない光源より紫外
光を注入物42に向けて照射する(図6(c)を参
照)。
【0035】この紫外光照射により注入物42は粘性が
低下し流動化するため、ポンプ12により、第2のバル
ーン37から体外へ排出し、第2のバルーン37を収縮
させる。また、同じく口金41にシリンジ等を接続し、
第1のバルーン36に注入した生理食塩水、あるいは空
気を抜き、第1のバルーン36も収縮させる。そして、
アプリケータ34を尿道48から抜去する。
【0036】このように構成したアプリケータ34によ
れば、マイクロ波による温熱療法と、粘性が変化する材
料をバルーン37に設け、バルーン37による拡張療法
を併用しているため、より効果的に前立腺55の肥大部
を治療できる。
【0037】なお、以上の生体拡張具は、生体管路が狭
窄部の拡張について述べたが、本発明は、これに限定さ
れることなく、例えば、経皮的内視鏡検査や経皮的ドレ
ナーシを行なうための瘻孔形成術にも適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の生体拡張
具は、バルーンと、このバルーン内に外部刺激により粘
性変化する物質を選択的に注入させる手段と、前記粘性
変化する物質に外部刺激を供与する手段を設けたため、
バルーンの外径が太くなることがなく、また、狭窄部拡
張時に手元側から常に高圧をかけ続ける必要がなく、確
実に、生体組織を拡張できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る生体拡張具の概略
的な構成の説明図。
【図2】アゾベンゼンのトランスーシス構造変化の説明
図。
【図3】前記第1の実施例の生体拡張具の使用状態の説
明図。
【図4】本発明の第2の実施例に係る生体拡張具の概略
的な構成の説明図。
【図5】本発明の第3の実施例に係る生体拡張具の概略
的な構成の説明図。
【図6】本発明の第4の実施例に係る生体拡張具の概略
的な構成の説明図。
【図7】前記第4の実施例の生体拡張具の使用状態の説
明図。
【図8】従前の生体拡張具の使用状態の説明図。
【符号の説明】
3…生体拡張具、4…カテーテル、5…バルーン、12
…ポンプ、13…紫外光照射装置、15…注入物、16
…光源、17…光ファイバー、19…ニクロム線、23
…生体拡張具、24…カテーテル、34…アプリケータ
ー、35…シース、42…注入物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体組織を拡張する生体拡張具において、
    バルーンと、このバルーン内に外部刺激により粘性変化
    する物質を選択的に注入する手段と、前記粘性変化する
    物質に外部刺激を供与する手段とを具備して構成したこ
    とを特徴とする生体拡張具。
JP4229977A 1992-08-28 1992-08-28 生体拡張具 Withdrawn JPH0670984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4229977A JPH0670984A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 生体拡張具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4229977A JPH0670984A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 生体拡張具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0670984A true JPH0670984A (ja) 1994-03-15

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ID=16900675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4229977A Withdrawn JPH0670984A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 生体拡張具

Country Status (1)

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JP (1) JPH0670984A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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