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JPH0675173A - 顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡システム

Info

Publication number
JPH0675173A
JPH0675173A JP22742392A JP22742392A JPH0675173A JP H0675173 A JPH0675173 A JP H0675173A JP 22742392 A JP22742392 A JP 22742392A JP 22742392 A JP22742392 A JP 22742392A JP H0675173 A JPH0675173 A JP H0675173A
Authority
JP
Japan
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image
parent
magnification
observation
child
Prior art date
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Granted
Application number
JP22742392A
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English (en)
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JP3366352B2 (ja
Inventor
Kiyobumi Watanabe
清文 渡辺
Ikuo Toufukuji
幾夫 東福寺
Hiroshi Nagata
宏 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP22742392A priority Critical patent/JP3366352B2/ja
Publication of JPH0675173A publication Critical patent/JPH0675173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366352B2 publication Critical patent/JP3366352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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Abstract

(57)【要約】 【目的】顕微鏡画像の親子関係の生成を、より柔軟性を
もって行い、観察及び観察後の再生を効率良く行うこ
と。 【構成】TVカメラ7が、所望とする標本の観察画像を
静止画像として取り込むと、パーソナルコンピュータ2
が、最低倍率で取り込まれた静止画像を親画像とし該親
画像中の一部が倍率を上げて取り込まれた静止画像を子
画像として各画像が取り込まれた後に、これら静止画像
間の親子関係情報を生成し、該親子関係情報を記憶す
る。そして、パーソナルコンピュータ用モニタ1が、こ
の親子関係情報に基づいて、取り込まれた静止画像間の
親子関係をツリー構造図により表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に医療、生物系の顕
微鏡観察に利用されるシステムに係り、特に病理分野で
の観察、テレパソロジー、テレコンサルテーション等を
より容易に効率良く行う顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭64−20449号
公報では、「遠隔病理診断回路網」に関する技術が開示
されており、更に親画像からその一部分の拡大を指示し
て子画像を取り込む顕微鏡システムに関する技術につい
ても本出願人により既に提案されている。そして、これ
ら顕微鏡システムでは、静止画像に親子関係を持たせて
管理し観察を行うことが所望されていた。
【0003】ここで、画像の親子関係とは、図21に示
すように、低倍率で取り込んだ広い範囲の画像(a)
と、その一部を拡大して高倍率で取り込んだ画像(b)
の関係をいう。そして、このときの低倍率で取り込まれ
た画像が親画像であり、高倍率で取り込まれた画像が子
画像である。
【0004】このように親画像から子画像へという手順
による観察は、観察側で見落としなく標本の全てを観察
できる為、組織標本によるテレパソロジーにおいては非
常に有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、親画像
から子画像へといった手順による観察が意味をなさない
場合には、観察の効率を下げてしまう場合もある。即
ち、遠隔細胞診の場合には所望とする部位の高倍率画像
が必要とされ低倍率の全体像は必要とされない為、観察
の効率が低下してしまう。
【0006】また、通信回線を利用しないスタンドアロ
ーンの場合では、通信速度による制約はないので全体像
を静止画で取り込み、徐々に高倍に拡大していく必要は
なく、保存しておきたい画像のみを取り込めば良い。そ
して、コンサルテーションの場合には、必要な画像のみ
を伝送するのが一般的である。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、顕微鏡画像の親子関係の
生成を柔軟性をもって行い、観察及び観察後の再生を効
率良く行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の顕微鏡システムでは、所望とする標本の観
察画像を静止画像として取り込む画像取り込み手段と、
上記画像取り込み手段により最低倍率で取り込まれた静
止画像を親画像とし、該親画像中の一部が倍率を上げて
取り込まれた静止画像を子画像として、各画像が取り込
まれた後に、これら静止画像間の親子関係情報を生成す
る親子関係情報生成手段と、上記親子関係情報生成手段
により生成された親子関係情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された親子関係情報に基づいて取り
込まれた静止画像間の親子関係をツリー構造図により表
示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
【作用】即ち、本発明の顕微鏡システムは、画像取り込
み手段が所望とする標本の観察画像を静止画像として取
り込むと、親子関係情報生成手段が、該画像取り込み手
段により最低倍率で取り込まれた静止画像を親画像とし
該親画像中の一部が倍率を上げて取り込まれた静止画像
を子画像として各画像が取り込まれた後にこれら静止画
像間の親子関係情報を生成し、記憶手段が上記生成され
た親子関係情報を記憶し、表示手段がこの記憶手段に記
憶された親子関係情報に基づいて取り込まれた静止画像
間の親子関係をツリー構造図により表示する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0011】図1は、本発明の第1の実施例に係る顕微
鏡システムの構成を示す図である。同図に示すように、
顕微鏡システム100において、パーソナルコンピュー
タ2には、パーソナルコンピュータ用モニタ1と情報を
入力するためのキーボード3と、マウス4、TVモニタ
5、カメラコントロールユニット6がそれぞれ接続され
ており、該カメラコントロールユニット6には顕微鏡8
に装着されたTVカメラ7が接続されている。そして、
図2は、第1の実施例の一部分の構成を更に詳細に示し
た図であり、TVモニタ5への画像信号の流れを示して
いる。
【0012】同図に示すように、パーソナルコンピュー
タ2はフレームメモリ9を介してTVモニタ5に接続さ
れており、該フレームメモリ9は圧縮伸長ボード10を
介してパーソナルコンピュータ2に接続されている。更
に、フレームメモリ9はTVカメラ7に接続されてい
る。そして、パーソナルコンピュータ2からはマウス表
示信号21がフレームメモリ9に出力される。そして、
パーソナルコンピュータ2と圧縮伸長ボード10間では
画像ファイル信号22のやり取りが行われ、この圧縮伸
長ボード10とフレームメモリ9間では圧縮伸長信号2
3のやり取りが行われる。そして、TVカメラ7からは
ビデオ信号24がフレームメモリ9に出力され、該フレ
ームメモリ9からはビデオ信号25がTVモニタ5に出
力される。さらに、図3は、実施例のスタンドアロンの
顕微鏡システムの代表的なメニュー画面の表示を示す図
であり、同図(a)はパーソナルコンピュータ用モニタ
1に表示されるメニュー画面を示し、同図(b)はTV
モニタ5に表示される観察画像を示す。
【0013】このように、第1の本実施例のスタンドア
ロンの顕微鏡システムでは、遠隔観察の場合と比べて観
察に対する制限が少なく、TVモニタ5だけでなく接眼
レンズによる観察も可能であると共に、観察中の画像が
静止画像ではなく動画である為、ステージを自由自在に
動かして観察することができるといった特徴を有してい
る。よって、低倍率の静止画上で子画像の位置指定をす
るような煩わし操作をする必要がなく、通常のTVモニ
タ5を用いない顕微鏡の使い方と同様に扱うことができ
る。以下、第1の実施例に係る顕微鏡システムの観察手
順について説明する。
【0014】まず、顕微鏡の電動ステージを上下左右に
移動させ、所望とする位置に設定する。この電動ステー
ジの移動は、手動、あるいはキーボード3のカーソルキ
ーを押すことにより、そして、マウス4でパソコン画面
上の任意の場所にマウスカーソルを移動させクリックす
ることにより行う。
【0015】そして、上記電動ステージを所望とする位
置に移動させた後、低倍率の観察を行う。尚、TVモニ
タ5へのビデオ信号の出力は、前述のようにフレームメ
モリ9を介して行われる為、該TVモニタ5上への上記
マウスカーソルの表示やファイルへの取り込みは随時行
うことができる。
【0016】さらに、パソコン画面上に表示された「画
像取り込み」にマウスカーソルを移動させ、マウス4で
クリックすることにより、あるいは対応するキー操作に
より観察画像の取り込みを行う。
【0017】このパソコン画面上には、画像を取り込む
毎に取り込んだ枚数が表示されると共に、取り込んだ画
像はステージ座標及びレンズ倍率のデータと共に記録さ
れるので、この記録データを用いれば、後から取り込ん
だ画像をロードする代わりに取り込んだ位置にステージ
を移動させることもできる。続いて、高倍率の観察を行
う為、顕微鏡8の対物レンズを手動もしくは自動的に高
倍率のレンズに切り替え、該レンズの倍率をパソコン画
面上に表示する。そして、先に説明した低倍率での観察
と同様に、顕微鏡の電動ステージを所望とする位置に設
定し、標本の高倍率による観察を行う。
【0018】この高倍率の観察の際には、マウスカーソ
ルまたは矢印ボタンで移動するピッチを低倍率の時より
も小さくし、観察者がTV画面から見たい部分を逃すこ
とがないように配慮している。そして、このマウスカー
ソルの移動ピッチは対物レンズの倍率に合わせて変化す
る。
【0019】続いて、「画像取り込み」の位置にマウス
カーソルを移動させ、マウス4によりクリックして画像
を取り込み、パーソナルコンピュータ2には、親画像と
なり得る画像があれば自動的に親子関係を生成する。こ
の画像の親子関係は、図4に示すようにパソコン画面上
に樹系図として表示され、親画像を再び画面に表示した
ときには、図5に示すように子画像のある位置に矩形が
表示される。ここで、親子関係が成り立つかどうかの条
件は以下の計算式による。
【0020】即ち、画像aが画像bよりも低倍率の画像
であるとすると、画像aにおいてX方向の画素数を1x
a、Y方向の画素数を1yaとし、1ドット当たりの実
際の距離をdaとし、中心位置のステージ座標を(Xa
0,Ya0)とすると、左上端のステージ座標(Xa
1,Ya1)と、右下端のステージ座標(Xa2,Ya
2)は次式(1a)乃至(1d)で示される。 Xa1=Xa0−1xa/2*da …(1a) Ya1=Ya0−1ya/2*da …(1b) Xa2=Xa0−1xa/2*da …(1c) Ya2=Ya0−1ya/2*da …(1d) 一方、画像bにおいて、中心座標を(Xb0,Yb0)
とすると、以下の条件(2) が成り立つならば、aはbの
親画像であるとする事ができる。 (Xa≦Xb≦Xa2)かつ(Ya1≦Yb0≦Ya
2) …(2) また、bのa画像上での位置(x,y)は、次式(3a),
(3b)で示される。 x=(Xb0−Xa0)/da …(3a) y=(Yb0−Ya0)/da …(3b)
【0021】ところで、観察の順序としては、低倍率か
ら高倍率へと倍率を上げていくのが普通だが、画像を取
り込む順序としては、例えばマッピング用のマクロ画像
を後から取り込むような場合のように、後から低倍率の
画像を取り込むこともあり得る。そして、このときも親
子関係のリンクは生成され、上記式による計算によって
低倍画像の領域内に含まれる高倍率画像を全て求める。
【0022】このとき、親子関係パソコン画面上の樹系
図と、TVの親画像上の子画像位置を示す矩形によって
示され、それぞれ画像を示している部分をマウス4でク
リックすると、その画像がTVモニタ5に表示される。
尚、前述した一連の観察手順を図17(a)乃至(c)
に示す。
【0023】以上説明したように、第1の実施例の顕微
鏡システムでは、顕微鏡8より取り込んだ静止画像ファ
イルに低倍率画像の一部を拡大して高倍で観察するとい
う親子関係をもたせた観察ができ、更に、親子関係をも
たせずに取り込んだ低倍率の画像と高倍率の画像との間
で、後から親子関係を生成することができる。次に、第
2の実施例に係る顕微鏡システムの遠隔細胞診について
説明する。図6は、第2の実施例に係る顕微鏡システム
の構成を示す図である。同図に示すように、本実施例の
顕微鏡システムは、依頼側端末100と観察側端末10
1とが通信回線11により接続された構成となってい
る。
【0024】上記依頼側端末は上記第1の実施例と同一
構成であり、上記観察側端末101はパーソナルコンピ
ュータ2と、該パーソナルコンピュータ2に接続された
モニタ1、キーボード3、マウス4、TVモニタ5とで
構成されている。
【0025】本実施例の顕微鏡システムによる細胞診で
は、組織診のように低倍率での観察から高倍率へと倍率
を上げていくような観察は行わない。即ち、対物レンズ
を40倍または60倍あるいは100倍といった高倍率
のレンズにして、標本をスキャンしていく一般的な方法
をとる。また、遠隔操作といっても、依頼側端末100
と観察側端末101が通信回線11により接続されるま
では、上記第1の実施例によるスタンドアロンと同様の
操作をする。以下、第2の実施例に係る顕微鏡システム
の観察手順について説明する。本実施例では、ステージ
を所望とする位置に設定し、注目箇所の取り込みを行
う。このステージの移動方法は手動操作とオートスキャ
ンの2種類がある。
【0026】まず、手動操作では、キーボード3のカー
ソルキーを押すか、もしくはパーソナルコンピュータ用
モニタ1上の矢印ボタンをマウス4でクリックすること
でステージを動かす。
【0027】一方、オートスキャンでは、図7に示すよ
うに、まず、電動ステージのスキャンする走査範囲を決
定する。この時は低倍率のレンズを用い画面の中央に十
字架を出し、該十字架の中心に走査範囲の左上を合わせ
る。そして、位置が決定したら、キーボード3もしくは
マウス4の走査でその旨をコンピュータに伝える。
【0028】すると、パーソナルコンピュータ2はその
時の電動ステージの座標を読取り、メモリもしくはファ
イルに記憶する。次に、右下の点を決定する。この時も
右下点を画面中央の十字架に合わせ、マウス4もしくは
キーボード3の操作で決定する。すると、パーソナルコ
ンピュータ2はその時の電動ステージの座標を読取り、
メモリもしくはファイルに記憶する。この2点の座標の
間にあるのが、オートスキャンの走査範囲である。この
走査範囲の指定をせずに、プレパラート全体を走査する
こともできる。
【0029】続いて、注目位置の指定と画像取り込みに
ついては、上記オートスキャンもしくは手動スキャンに
よって、注目すべき位置にステージが移動したらステー
ジの移動を停止する。そして、ピント・絞りなどを再調
節し、画像取り込みボタンを押すことで画像をファイル
に取り込むと、自動的にステージ座標が記録される。そ
して、取り込んだ画像を観察側端末101のある病院に
伝送し、観察側端末101にて低倍率での取り込み指定
を行う。
【0030】画像を観察する中で、もっと拡大してみた
い場合、又は低倍率で周辺の画像も見たい場合には、例
えば低倍率での画像取り込み、つまり親画像の取り込み
を指示すると依頼側に操作権が移り、観察側は画像デー
タの受信待ちになる。
【0031】そして、依頼側端末100は元の画像、即
ち、子画像の座標まで電動ステージが移動し、対物レン
ズが指定された低倍率のものに切り替わり、TVモニタ
5の表示画面上に顕微鏡の画像が表示される。このと
き、TVモニタ5の中央には図8に示すように、子画像
を示す矩形が表示される。子画像が中央に来るように取
り込みたいとは限らないのでステージを移動させること
ができる。そして、電動ステージが移動すると、その動
きに合わせて子画像を示す矩形が移動する。この矩形は
常に子画像の領域を囲んでいる。
【0032】こうして、位置の微調整が終了すると画像
を取り込み、取り込んだ画像は観察側に伝送され、この
ような画像取り込みの指定方法は観察をより行い易くす
る。尚、前述した依頼側端末100の一連の観察手順を
図18(a)乃至(c)に、観察側端末101の一連の
観察手順を図19(a),(b)に示す。
【0033】以上説明したように、第2の実施例に係る
顕微鏡システムでは、顕微鏡より取り込んだ静止画像フ
ァイルに低倍率画像の一部を拡大して高倍で観察すると
いう親子関係をもたせた観察ができ、更に、上記の機能
に加え通信回線による遠隔観察を行う顕微鏡遠隔操作シ
ステムにおいて、高倍率の画像からその画像の領域を含
んだ低倍率の画像の取り込みを指示し親子関係を生成す
ることができる。
【0034】次に、第3実施例に係る顕微鏡システムに
よるコンサルテーションについて説明する。ここで、コ
ンサルテーションとは、2つの端末に病理医A,Bがい
て、一方の端末側にいる医師Aが解らない症例を他方の
端末側にいる医師Bに相談するような場合をいう。
【0035】まず、スタンドアローンでの観察では、観
察側端末の医師Aがスタンドアローンで標本の観察をす
る。ここで自分では判断できないような標本の場合に他
の病理医にコンサルテーションを依頼することになる。
【0036】続いて、依頼側端末の医師Bに解らないと
ころの画像ファイルを送る。即ち、コンサルテーション
を依頼するときは、一般的に相談したい部分だけ画像を
ファイルとして残すことが多いと考えられる。この画像
ファイルを相手側端末に転送する。そして、医師AとB
との間のコンサルテーションを行う。即ち、医師A,B
の都合の良いときに再び回線を接続しコンサルテーショ
ンを行う。この時、医師AとBのモニタには同じ画像が
表示され、お互いのマウスカーソルがTVモニタ5の画
面上に表示され、電話音声とマウスカーソルの動きによ
ってコミュニケーションを取ることができる。
【0037】さらに、低倍率画像の取り込みとファイル
転送を行う。即ち、コンサルテーションの最中に、医師
Aが新たに画像の取り込みを要求することがある。その
中には既に送られている画像の周辺を含む低倍率の画像
を要求されることがある。この場合の取り込み方法は、
第2の実施例の親画像取り込み方法と全く同様である。
この機能によってコンサルテーションがより柔軟に行え
るようになる。尚、前述した第3の実施例に係る顕微鏡
システムの依頼側、観察側のコンサルテーションによる
一連の観察手順を図20(a)及び(b)に示す。
【0038】以上説明したように、第3の実施例に係る
顕微鏡システムでは、上記第1及び第2の実施例におい
て、一枚の子画像に対し親画像となり得る画像が複数枚
ある場合に最適な親子関係を生成することができる。次
に、第4の実施例に係る顕微鏡システムによる親子関係
の最適化について説明する。本実施例では、複数の画像
を取り込み、ある画像の親画像になり得る画像ファイル
が複数枚ある場合に、観察に適した自然な親子関係を最
適化する。この複数の親画像候補の関係は、図9に示す
ように倍率が違う場合と、図10に示すように倍率が同
じだがその座標が違う場合の2種類に分けられる。
【0039】そして、図11の樹系図に示すように、倍
率が違う場合、即ち、3枚の画像a,b,cの倍率がa
<b<cの関係にあるときには、高倍率の画像cの直接
の親画像はbとなり、画像aはbの親画像となる。
【0040】さらに、図12に示すように、倍率が同じ
だが、その座標が違う場合には、倍率の等しい2枚の画
像a,bがあり、そのどちらの子画像ともなり得る画像
cがある時は、画像cの親画像上での位置がより中央に
来るようにする。さらに、画像cはaの中央近くにある
が、画像bの上では端の方に存在する場合、画像cの親
画像はaとなる。
【0041】以上説明したように、第4の実施例に係る
顕微鏡システムでは、親画像から指定した子画像が複数
枚あり、それらの子画像の倍率が異なり、入れ子状態に
なっている時に、最適な親子関係を生成することができ
る。次に、第5の実施例に係る顕微鏡システムによる親
子関係の最適化について説明する。
【0042】本実施例は、画像同志の関係は第4の実施
例で説明した図9の場合と同じである。但し、画像aと
bの親子関係、画像aとcの親子関係をユーザーが指定
したという点が異なる。よって、第4の実施例のよう
に、画像a,b,c間の親子関係をシステムが勝手に生
成し、画像a,c間の親子関係を消去することはできな
い。この場合には、図13及び図14の樹系図に示すよ
うにcの親画像はaとbの両方とする。こうすること
で、画像bから画像cという倍率変化の段階に合わせた
観察もでき、ユーザーが指定した通りの観察も可能とな
る。
【0043】以上説明したように、第5の実施例に係る
顕微鏡システムでは、親画像から指定した子画像が、別
の画像の子画像ともなり得るときに、最適な親子関係を
生成することができる。次に、第6の実施例に係る顕微
鏡システムの親子関係の表示の区別について説明する。
【0044】本実施例では、ユーザーが自ら指定した親
画像から子画像の取り込み、あるいは子画像から親画像
の取り込みと、システムが自動的に生成した親子関係は
区別される必要がある。そして、TVモニタ5上の子画
像存在を示す矩形は、図15に示すように、例えばユー
ザー指定のものを赤、自動生成されたものを青といった
違う色で表示する。
【0045】さらに、パーソナルコンピュータ用モニタ
1上の樹系図は、図16に示すように、TVモニタ5上
のように色を変えて画像間を結ぶ線を表示するか、線の
太さ形状等を変えて表示する。具体的には、ユーザの指
定した親子関係とは、親画像上で子画像の取り込み位置
を指定したもの、即ち、第2、第3の実施例のような子
画像から親画像の指定を指す。
【0046】一方、システムが自動生成したものとは、
第1及び第4実施例によって最適化されたもの、また第
4及び第5の実施例におけるシステムが新たに派生させ
た親子関係を示す。このように表示を切り替えることに
よって、観察の経過がよりはっきりと残されるようにす
る。
【0047】以上説明したように、第6の実施例に係る
顕微鏡システムでは、第1乃至第5の実施例において、
ユーザーが指定した親子関係とシステムが自動的に生成
した親子関係とを区別して表示することができる。
【0048】以上詳述したように、本発明の顕微鏡シス
テムでは、親子関係を持たせずに取り込んだ低倍率の画
像と高倍率の画像との間で、取り込んだ後から親子関係
を生成することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、顕微鏡画像の親子関係
の生成を柔軟性を持って行い、観察及び観察後の再生を
効率良く行う顕微鏡システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る顕微鏡システムの
構成を示す図である。
【図2】第1の実施例の一部構成を更に詳細に示した図
である。
【図3】(a)及び(b)は、第1の実施例の顕微鏡シ
ステムの代表的なメニュー画面の表示を示す図である。
【図4】パソコン画面上に表示された画像の親子関係を
示す樹系図である。
【図5】(a)及び(b)は、親画像を再び画面に表示
したときに子画像のある位置に矩形が表示される様子を
示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る顕微鏡システムの
構成を示す図である。
【図7】オートスキャンによるステージの移動方法につ
いて説明するための図である。
【図8】TVモニタ5の中央に示された子画像領域の矩
形を示す図である。
【図9】複数の親画像候補の関係(倍率が異なる場合)
を示す図である。
【図10】複数の親画像候補の関係(倍率は同じで座標
が異なる場合)を示す図である。
【図11】倍率が異なる場合の画像間の親子関係を示す
樹系図である。
【図12】倍率が同じで、座標が異なる場合の画像間の
親子関係を示す樹系図である。
【図13】画像間の親子関係を示す樹系図である。
【図14】画像間の親子関係を示す樹系図である。
【図15】TVモニタ5上の子画像存在を示す矩形を示
す図である。
【図16】画像間の親子関係を示す樹系図である。
【図17】(a)乃至(c)は、第1の実施例の観察手
順を示す図である。
【図18】(a)乃至(c)は、第2の実施例における
依頼側端末の観察手順を示す図である。
【図19】(a)乃至(b)は、第2の実施例における
観察側端末の観察手順を示す図である。
【図20】(a)及び(b)は、第3の実施例における
依頼側端末、観察側端末の観察手順をそれぞれ示す図で
ある。
【図21】画像の親子関係の定義について説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…パーソナルコンピュータ用モニタ、2…パーソナル
コンピュータ、3…、4…マウス、5…TVモニタ、6
…カメラコントロールユニット、7…TVカメラ、8…
顕微鏡、9…フレームメモリ、10…圧縮伸長ボード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望とする標本の観察画像を静止画像と
    して取り込む画像取り込み手段と、 上記画像取り込み手段により最低倍率で取り込まれた静
    止画像を親画像とし、該親画像中の一部が倍率を上げて
    取り込まれた静止画像を子画像として、各画像が取り込
    まれた後に、これら静止画像間の親子関係情報を生成す
    る親子関係情報生成手段と、 上記親子関係情報生成手段により生成された親子関係情
    報を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された親子関係情報に基づいて取り
    込まれた静止画像間の親子関係をツリー構造図により表
    示する表示手段と、を具備することを特徴とする顕微鏡
    システム。
JP22742392A 1992-08-26 1992-08-26 顕微鏡システム Expired - Lifetime JP3366352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22742392A JP3366352B2 (ja) 1992-08-26 1992-08-26 顕微鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22742392A JP3366352B2 (ja) 1992-08-26 1992-08-26 顕微鏡システム

Publications (2)

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