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JPH0690463B2 - カラ−写真感光材料 - Google Patents

カラ−写真感光材料

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JPH0690463B2
JPH0690463B2 JP61000651A JP65186A JPH0690463B2 JP H0690463 B2 JPH0690463 B2 JP H0690463B2 JP 61000651 A JP61000651 A JP 61000651A JP 65186 A JP65186 A JP 65186A JP H0690463 B2 JPH0690463 B2 JP H0690463B2
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JP
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color
layer
coupler
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JP61000651A
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登 佐々木
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE3700419A priority patent/DE3700419C2/de
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Priority to US07/605,139 priority patent/US5053324A/en
Publication of JPH0690463B2 publication Critical patent/JPH0690463B2/ja
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3041Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density
    • GPHYSICS
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー写真感光材料に関し、更に詳細には、
彩度が高く、色再現性に優れたカラー写真感光材料に関
する。
〔従来の技術〕
従来より、カラー写真感光材料において、色再現性を改
善するための手段として層間抑制効果を利用することが
知られている。カラーネガ感材の例で言えば、緑感層か
ら赤感層へ現像抑制効果を与えることにより、白色露光
における赤感層の発色を赤露光した場合のそれよりも抑
えることができる。カラーネガペーパーの系は、白色光
で露光した場合にカラープリント上でグレーに再現され
るよう階調がバランスされているので前記の重層効果は
赤露光した際にグレー露光の場合よりもより高濃度のシ
アン発色を与える結果、プリント上でシアン発色の抑え
られた、より飽和度の高い赤の再現を与えることが可能
となる。同様に赤感層から緑感層への現像抑制効果は、
飽和度の高い緑の再現を与える。
重層効果を高める方法として、現像時にハロゲン化銀乳
剤から放出される沃素イオンを用いて行う方法が知られ
ている。すなわち重層効果の付与層の沃化銀含有率を上
げ、受ける層の沃化銀含有率を下げておく方法である。
層間効果を高めるもう1つの方法は、特開昭50-2537に
開示されるように、パラフエニレンジアミン系のカラー
現像液中で現像主薬の酸化生成物と反応して現像抑制剤
を放出するカプラーを層間効果付与層に添加せしめる方
法である。層間効果を高めるもう1つの方法は自動マス
キングと呼ばれ、無色のカプラーに対し、カラードカプ
ラーを添加せしめて無色のカプラーの発色色素の不要な
吸収をマスキングする方法である。カラードカプラーに
よる方法は、その添加量を増して無色のカプラーの不要
な吸収をマスクする以上にマスキングを与え、重層効果
と同様な効果を与えることが可能である。
これらの方法を用いて赤,緑,青の原色の彩度を上げる
と黄色〜シアンがかった緑の色相が忠実でなくなるとい
う欠点があり、この対策として特公平3-10287号公報が
提案された。この技術は支持体上に各々少なくとも1層
の黄色発色するカラーカプラーを含有する青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層、マゼンタ発色するカラーカプラーを含有
する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、シアン発色するカラー
カプラーを含有する赤感性ハロゲン化銀乳剤層を有する
カラー感光材料において、該緑感性層の分光感度分布の
重心感度波長()が520nm≦≦580nmであり、か
つ少なくとも1つのシアン発色する赤感性ハロゲン化銀
乳剤層が500nmから600nmの範囲で他の層より受ける重層
効果の大きさの分布の重心波長(−R)が500nm≦
−R≦560nmであり、かつ−R≦5nmであること
を特徴とするハロゲン化銀カラー感光材料により、鮮か
で、かつ忠実な色再現を達成しようとするものである。
ここで赤感性ハロゲン化銀乳剤層が500nmから600nmの範
囲で他の層から受ける重層効果の大きさの波長分布の重
心波長−Rは、次のようにして求められる。
(1)まず、600nm以上の波長でシアン発色する赤感層
が感光し、他の層が感光されないよう特定の波長以上を
透過する赤色フイルターまたは、特定の波長のみを透過
する干渉フィルターを用いて均一な露光を与えてシアン
発色する赤感層を適当な値に一様にかぶらせる。
(2)次にスペクトル露光を与えると青感層、緑感層か
ら前記かぶり乳剤に現像抑制の重層効果が働き反転像を
与える。(第1A図参照) (3)この反転像より、反転感材としての分光感度分布
S-R(λ)を求める。(特定のλに対するS-R(λ)は第
1A図のa点より相対的に求められる。) (4)次の式で重層効果の重心波長(−R)を計算す
る。
また、ここで言う重心感度波長は次の式で与えられ
る。
SG(λ)は緑感層の分光感度分布曲線であり、特定のλ
におけるSG(λ)は第1B図のb点より相対値が求められ
る。
同様にして適当な干渉フィルターを選択し、あらかじめ
青感層、緑感層をかぶらせておき等エネルギースペクト
ル光を与えることにより S-B(λ),S-G(λ)分布を得ることができる。
しかし、このような感材を用いて、可視光の全波長領域
のスペクトル光を、常に忠実に色再現することは困難で
あった。一方色再現性を忠実にする目的及び種々の光源
での撮影下で色再現性が大きく変化しない撮影感材を提
供する目的で青、緑、赤感性ハロゲン化銀乳剤層の分光
感度分布をある範囲に限定する方法が米国特許第3,672,
898号に開示されている。
本発明者は特公平3-10287号公報を除く前記の手段の組
合せを種々検討したが、彩度、色相の忠実度とも充分に
満足する感光材料を得ることができなかった。その理由
は次のようなものであると考えられる。
(1).分光感度を米国特許第3,672,898号に開示され
ている範囲に設定すると色彩度が低下する。
(2).(1)の彩度低下を補うために特開昭50-2537
に開示されているDIR化合物を用いるか、あるいはカラ
ードカプラーによるマスキングを強化して色彩度を高め
ようとすると青、緑、赤感性ハロゲン化銀乳剤層の分光
感度分布の重なり部分が相互に抑制し合い、分光感度分
布に歪が起こり、その結果色相のずれが生じてしまう。
〔発明が解決しようとする問題点〕
したがって本発明の目的は、可視領域全域に亘るスペク
トル色を忠実に再現し、彩度が高く、しかも微妙な色相
も忠実に再現するようなカラー写真感光材料を提供する
ことである。特に、赤とオレンジ、黄色と黄緑、青と
紫、青とシアン等、従来のカラー写真感光材料では不可
能であった微妙な色相の再現を可能とするカラー写真感
光材料を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の上記目的は、黄色発色するカラーカプラーを含
有する青感性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色するカ
ラーカプラーを含有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及
びシアン発色するカラーカプラーを含有する赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層をそれぞれ少なくとも1層支持体上に有
するカラー感光材料であって、 緑感性ハロゲン化銀乳剤層全体の分光感度分布の重心感
度波長()が520nm≦≦580nmであり、 シアン発色する赤感性ハロゲン化銀乳剤層全体が赤感性
ハロゲン化銀乳剤層以外のハロゲン化銀乳剤層から受け
る重層効果の大きさの分布の重心波長(−R)が500n
m≦−R≦560nmであり、−R≧5nmであり、かつ 該重層効果の大きさの分布S-R(λ)について (イ)S-R(λ)の最大となる波長▲λmax -R▼が490nm
≦▲λmax -R▼≦560nmであり、 (ロ)S-R(λ)がその最大値▲Smax -R▼(λ)の80%
となる波長▲λ80 -R▼が▲λmax -R▼の短波長側及び長
波長側でそれぞれ、 450nm≦▲λ80 -R▼≦534nm、 512nm≦▲λ80 -R▼≦566nmであり、 (ハ)S-R(λ)がその最大値▲Smax -R▼(λ)の40%
となる波長▲λ40 -R▼が▲λmax -R▼の短波長側及び長
波長側でそれぞれ、 400nm≦▲λ40 -R▼≦512nm、 523nm≦▲λ40 -R▼≦578nmであることを特徴とするカラ
ー写真感光材料により達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者はカラーマスキング及びDIR化合物による重層
効果の大きいカラー感材において、色再現を忠実にする
ための感材設計指針を得るべく鋭意検討した結果、白色
光の混じったスペクトル光の再現を調べることにより、
その感材の色再現の忠実度が定量的に測定できることを
見い出した。この方法では、白色光の混じったスペクト
ル光すなわち刺激純度(Pe)を下げたスペクトル光を使
用する。その理由は、純粋のスペクトル光を与え、青、
緑、赤感層のうち1つのみが感光した場合には重層効果
の影響が表れないこと、また、撮影用カラー感材が、あ
る程度色の濁った反射物体を被写体とすることが多いこ
と、にある。
次に色再現の忠実度を測定する新規な方法について説明
する。
(過程1) カラー感光材料に1931年CIEに定められる刺激純度(P
e)を一定にした等エネルギースペクトル光を400nmから
700nmの間、10nm間隔で与える。さらにCIEに定めるC光
源による露光も同時に行う。
(過程2) カラー反転材料ではそのまま現像を行い、カラーネガ材
料ではCIEで定めるC光源であらかじめ露光された部分
がグレーに仕上がるようにカラープリント材料にプリン
トし、現像を行う。
(過程3) 再現されたポジ像の色度を色度計SSカラーコンピユータ
(スガ電機株式会社製)にて測定し、1931年CIExy色度
図上にプロットする。
(過程4) 色度図上の作図により再現されたポジ像の主波長を第2
図に示すように求め露光されたスペクトル光の波長との
相関を第3図のように作図する。
以上の過程1〜4にて得られたグラフで、感光材料に与
えたスペクトル光の波長と再現の主波長が一致するほ
ど、つまり直線上にあるほど色再現性が良いことにな
る。この方法で鋭意検討の結果、重層効果の大きい感材
で可視光の全領域に亘りスペクトル光の色再現性を忠実
にするには、特公平3-10287号公報の発明による緑感層
の分光感度分布の重心感度波長と、1つのシアン発
色する赤感性ハロゲン化銀乳剤層が500nmから600nmの範
囲で他の層より受ける重層効果の大きさの分布の重心波
−Rが 520nm≦≦580nmかつ 500nm≦−R≦560nmかつ−R≧5nmの3条件を満たすだけでは不充分
で、特に赤感層が他層から受ける重層効果の大きさの分
布S-R(λ)及び緑感層の分光感度分布SG(λ)を最適
な形にすることが重要であることがわかった。さらに青
感層、赤感層の分光感度分布SB(λ),SR(λ)及び青
感層、赤感層がそれぞれ他層から受ける重層効果の大き
さの分布S-B(λ),S-R(λ)にも好ましい形があるこ
とかわかった。
これらの分光感度分布を得るためには公知の技術例えば
適当な増感色素の選択やイエローフィルター、紫外線吸
収フィルター等の固定染料あるいは拡散性染料を用いて
も良い。また上層の光吸収によって分光感度分布が歪む
ことを補正するため同一感色性(例えば赤感層)で感度
の異なる層の分光感度分布を若干変えても良い。重層効
果の大きさの分布を変えるにはマスキングカプラーや、
DIR化合物、吸着性のかぶり防止剤の添加量や添加層を
適宜選択すればよい。また重層効果を受け易い層構成、
例えば銀/カプラー比を下げることや低発色性カプラー
を用いる等の工夫をしてもよい。
本発明において特に好ましい▲λmax -R▼,▲λ80 -R
および▲λ40 -R▼の範囲は次のとおりである。
(イ)505nm≦▲λmax -R▼≦545nm (ロ)492nm≦▲λ80 -R▼≦529nm, 517nm≦▲λ80 -R▼≦551nm (ハ)471nm≦▲λ40 -R▼≦507nm, 528nm≦▲λ40 -R▼≦563nm 本発明の他の実施例態様によれば、支持体上に各々少な
くとも1層の黄色発色するカラーカプラーを含有する青
感性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色するカラーカプ
ラーを含有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、シアン発色
するカラーカプラーを含有する赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を有するカラー写真感光材料であって、該緑感性層の
分光感度分布の重心感度波長()が520nm≦≦5
80nmであり、かつ少なくとも1つのシアン発色する赤感
性ハロゲン化銀乳剤層が500nmから600nmの範囲で他の層
より受ける重層効果の大きさの分布の重心波長
−R)が500nm<−R≦560nmであり、かつ
−R≧5nmであるハロゲン化銀カラー感光材料におい
て、該緑感性の分光感度分布SG(λ)が (イ)SG(λ)の最大となる波長▲λmax G▼が527nm≦
▲λmax G▼≦580nm (ロ)SG(λ)がSG(▲λmax G▼)の80%となる波長▲
λ80 G▼が 515nm≦▲λ80 G▼≦545nm, 551nm≦▲λ80 G▼≦590nm (ハ)SG(λ)がSG(▲λmax G▼)の40%となる波長▲
λ40 G▼が 488nm≦▲λ40 G▼≦532nm, 568nm≦▲λ40 G▼≦605nm であることを特徴とするハロゲン化銀感光材料が提供さ
れる。この実施態様において、▲λmax G▼,▲λ80 G
および▲λ40 G▼の特に好ましい範囲は次のとおりであ
る。
(イ)535nm≦▲λmax G▼≦560nm (ロ)515nm≦▲λ80 G▼≦538nm, 551nm≦▲λ80 G▼≦578nm (ハ)488nm≦▲λ40 G▼≦520nm, 568nm≦▲λ40 G▼≦595nm 本発明の好ましい実施態様は、上記▲λmax -R▼,▲λ
80 -R▼および▲λ40 -R▼の範囲、および▲λmax G▼,▲
λ80 G▼および▲λ40 G▼の範囲が同時に満足されるハロ
ゲン化銀カラー感光材料であり、これらの好ましい範囲
が同時に満足されるハロゲン化銀カラー感光材料が最も
好ましい。
本発明に用いられる写真感光材料の写真乳剤層には、臭
化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀および塩化銀の
いずれのハロゲン化銀を用いてもよい。好ましいハロゲ
ン化銀は約30モル%以下の沃化銀を含む、沃臭化銀もし
くは沃塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%か
ら約25モル%までの沃化銀を含む沃臭化銀である。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶体を有するいわゆるレギュ
ラー粒子でもよく、また球状などのような変則的な結晶
形を持つもの、双晶面などの結晶欠陥を持つものあるい
はそれらの複合形でもよい。
ハロゲン化銀の粒径は、約0.1ミクロン以下の微粒子で
も投影面積直径が約10ミクロンに至る迄の大サイズ粒子
でもよく、狭い分布を有する単分散乳剤でも、あるいは
広い分布を有する多分散乳剤でもよい。
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、公知の方
法で製造でき、例えばリサーチ・ディスクロージャー
(RD)、NO.17643(1978年12月)、22〜23頁、“I.乳剤
製造(Emulsion preparation and types)”および同、
No.18716(1979年11月)、648頁に記載の方法に従うこ
とができる。
本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキデ著「写真の
物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Glafkids,Chimi
e et Physique Photographique Paul Montel,1967)、
ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊
(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemistry(Foca
l Press,1966)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et al,Mak
ing and Coating Photograhic Emulsion,Focal Press,1
964)などに記載された方法を用いて調製することがで
きる。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のい
ずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる型式としては片側混合法、同時混合法、それら
の組合わせなどのいずれを用いてもよい。粒子を銀イオ
ン過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆混合
法)を用いることもできる。同時混合法の一つの型式と
してハロゲン化銀の生成する液相中のpAgを一定に保つ
方法、すなわちいわゆるコントロールド・ダブルジェッ
ト法を用いることもできる。この方法によると、結晶形
が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が
得られる。
別々に形成した2種以上のハロゲン化銀乳剤を混合して
用いてもよい。
前記のレギュラー粒子からなるハロゲン化銀乳剤は、粒
子形成中のpAgとPHを制御することにより得られる。詳
しくは、例えばフォトグラフィク・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photographic Science and Engui
neering)第6巻,159〜165頁(1962);ジャーナル・オ
ブ・フォトグラフィク・サイエンス(Journal of Photo
graphic Science),12巻,242〜251頁(1964)、米国特
許第3,655,394号および英国特許第1,413,748号に記載さ
れている。
また単分散乳剤としては、平均粒子直径が約0.1ミクロ
ンより大きさハロゲン化銀乳粒子で、その少なくとも約
95重量%が平均粒子直径の±40%内にあるような乳剤が
代表的である。平均粒子直径が約0.25〜2ミクロンであ
り、少なくとも約95重量%又は数量で少なくとも約95%
のハロゲン化銀粒子を平均粒子直径±20%の範囲内とし
たような乳剤を本発明で使用できる。このような乳剤の
製造方法は米国特許第3,574,628号、同第3,655,394号お
よび英国特許第1,413,748号に記載されている。また特
開昭48-8600号、同51-39027号、同51-83097号、同53-13
7133号、同54-48521号、同54-99419号、同58-37635号、
同58-49938号などに記載されたような単分散乳剤も本発
明で好ましく使用できる。
また、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒子
も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォ
トグラフィク・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Gutoff,Photographic Science and Engineering),
第14巻き,248〜257頁(1970年);米国特許第4,434,226
号、同4,414,310号、同4,433,048号、同4,439,520号お
よび英国特許第2,112,157号などに記載の方法により簡
単に調製することができる。平板状粒子を用いた場合、
増感色素による色増感効率の向上、粒状性の向上および
鮮鋭度の上昇などの利点のあることが、先に引用した米
国特許第4,434,226号などに詳しく述べられている。
結晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハロ
ゲン組成からなる物でもよく、層状構造をなしていても
よい。これらの乳剤粒子は、英国特許第1,027,146号、
米国特許第3,505,068号、同4,444,877号および特願昭58
-248469号等に開示されている。また、エピタキシャル
接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されてい
てもよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン
化銀以外の化合物と接合されていてもよい。これらの乳
剤粒子は、米国特許第4,094,684号、同4,142,900号、同
4,459,353号、英国特許第2,038,792号、米国特許第4,34
9,622号、同4,395,478号、同4,433,501号、同4,463,087
号、同3,656,962号、同3,852,067号、特開昭59-162540
号等に開示されている。
また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
同発明の乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および分光
増感を行ったものを使用する。このような工程で使用さ
れる添加剤はリサーチ・ディスクロージャーNo.17643お
よび同No.18716に記載されており、その該当個所を後掲
の表にまとめた。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つの
リサーチ・ディスクロージャーに記載されており、後掲
の表に記載個所を示した。
赤感層へ重層効果を与える乳剤層の分光感度分布S
-R(λ)の重心波長(−R)は500nmから560nmの範囲
が好ましく、より好ましくは500nm〜530nmの範囲であ
る。ここで用いられる増感色素は構造に特に限定はな
く、前述の増感色素群より選択できるが、好ましい増感
色素を例示すると以下の通りである。
本発明に係るカラー写真感光材料において使用するイエ
ローフィルターとしては、通常使用するコロイド銀を用
いることができる。またコロイド銀粒子の代わりにイエ
ローカラードマゼンタカプラー及び/又は黄色の耐拡散
性有機染料を用いることもできる。
本発明で使用することのできるイエローカラードマゼン
タカプラーといては公知のものを使用することができる
が、特に好ましいものとして、例えば次のものを挙げる
ことができる。
上記のイエローカラードマゼンタカプラーを本発明で使
用するイエローフィルターに導入する方法としては、一
般にカプラーをハロゲン化銀乳剤層に導入する公知の方
法、例えば米国特許第2,322,027号に記載の方法等が用
いられる。例えば、フタール酸アルキルエステル(ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート等)、リン酸エ
ステル(ジフェニルフォスフェート、トリフェニルッフ
ォスフェート、トリクレジルフォスフェート、ジオクチ
ルブチルフォスフェート)、クエン酸エステル(例えば
アセチルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル(例
えば安息香酸オクチル)アルキルアミド(例えばジエチ
ルラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えばジブト
キシエチルサクシネート、ジオクチルアゼレート)トリ
メシン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブチル)
等、又は沸点約30℃〜150℃の有機溶媒、例えば酢酸エ
チル、酢酸ブチルの如き低級アルキルアセテート、プロ
ピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブ
チルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセ
ロソルブアセテート等に溶解した後、親水性コロイドに
分散される。上記の高沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒と
を混合して用いてもよい。又、特公昭51-39853号、特開
昭51-59943に記載されている重合物による分散法も使用
することができる。
イエローカラードマゼンタカプラーが、カルボン酸、ス
ルホン酸の如き酸基を有する場合には、アルカリ性水溶
液として親水性コロイド中に導入される。
本発明で使用することのできる黄色の耐拡散性有機染料
としては公知のもの中から任意に選択することができる
が、特に好ましいものとして例えば以下のものを挙げる
ことができる。
本発明において使用する有機染料を用いたイエローフィ
ルターの製造方法としては、公知の方法を使用すること
ができる。即ち、用いる有機染料が油溶性のものである
場合には、前記のイエローカラードマゼンタカプラーを
導入する方法と同様であり、有機染料が水溶性の場合に
は、水溶液又はアルカリ性水溶液として親水性コロイド
中に導入される。その他、本発明にかかるイエローフィ
ルター層を調製する方法は、コロイド銀を使用する場合
と同様であり、所望の光学濃度が得られるように、コロ
イド銀、イエローカラードマゼンタカプラー及び有機染
料の使用量を調整することができる。
本発明には種々のカラーカプラーを使用することがで
き、その具体例は前出のリサーチ・ディスクロージャー
(RD)No.17643、VII−C〜Gに記載された特許に記載
されている。色素形成カプラーとしては、減色法の三原
色(すなわち、イエロー、マゼンタ、およびシアン)を
発色現像で与えるカプラーが重要であり、耐拡散性の、
4当量または2当量カプラーの具体例は前述RD17643、V
II−CおよびD項記載の特許に記載されたカプラーの
外、下記のものを本発明で好ましく使用できる。
本発明に使用できるイエローカプラーとしては、バラス
ト基を有し疎水性のアシルアセトアミド系カプラーが代
表例として挙げられる。その具体例は、米国特許第2,40
7,210号、同第2,875,057号および同第3,265,506号など
に記載されている。本発明には、二当量イエローカプラ
ーの使用が好ましく、米国特許第3,408,194号、同第3,4
47,928号、同第3,933,501号および同第4,022,620号など
に記載された酸素原子離脱型のイエローカプラーあるい
は特公昭58-10739号、米国特許第4,401,752号、同第4,3
26,024号、RD18053(1979年4月)、英国特許第1,425,0
20号、西独出願公開第2,219,917号、同第2,261,361号、
同第2,329,587号および同第2,433,812号などに記載され
た窒素原子離脱型のイエローカプラーがその代表例とし
て挙げられる。α−ピバロイルアセトアニリド系カプラ
ーは発色色素の堅牢性、特に光堅牢性が優れており、一
方α−ベンゾイルアセトアニリド系カプラーは高い発色
濃度が得られる。
本発明に使用できるマゼンタカプラーとしては、バラス
ト基を有し疎水性の、インダゾロン系もしくはシアンア
セチル系、好ましくは5−ピラゾロン系およびピラゾロ
アゾール系のカプラーが挙げられる。5−ピラゾロン系
カプラーは3−位がアリールアミノ基もしくはアシルア
ミノ基で置換されたカプラーが、発色色素の色相や発色
濃度の観点で好ましく、その代表例は、米国特許第2,31
1,082号、同第2,343,703号、同第2,600,788号、同第2,9
08,573号、同第3,062,653号、同第3,152,896号および同
第3,936,015号などに記載されている。二当量の5−ピ
ラゾロン系カプラーの離脱基として、米国特許第4,310,
619号に記載された窒素原子離脱基または米国特許第4,3
51,897号に記載されたアリールチオ基が特に好ましい。
また欧州特許第73,636号に記載のバラスト基を有する5
−ピラゾロン系カプラーは高い発色濃度が得られる。ピ
ラゾロアゾール系カプラーとしては、米国特許第3,061,
432号記載のピラゾロベンズイミダゾール類、好ましく
は米国特許第3,725,067号に記載されたピラゾロ〔5,1−
c〕〔1,2,4〕トリアゾール類、リサーチ・ディスクロ
ージャー24220(1984年6月)および特開昭60-33552号
に記載のピラゾロテトラゾール類およびリサーチ・ディ
スクロージャー24230(1984年6月)および特開昭60-43
659号に記載のピラゾロピラゾール類が挙げられる。発
色色素のイエロー副吸収の少なさおよび光堅牢性の点で
米国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ〔1,2−b〕ピ
ラゾール類は好ましく、米国特許第4,540,654号に記載
のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾールは特に好
ましい。
本発明に使用できるシアンカプラーとしては、疎水性で
耐拡散性のナフトール系およびフェノール系のカプラー
があり、米国特許第2,474,293号に記載のナフトール系
カプラー、好ましくは米国特許第4,052,212号、同第4,1
46,396号、同第4,228,233号および同第4,296,200号に記
載された酸素原子離脱型の二当量ナフトール系カプラー
が代表例として挙げられる。またフェノール系カプラー
の具体例は、米国特許第2,369,929号、同第2,801,171
号、同第2,772,162号、同第2,895,826号などに記載され
ている。湿度および温度に対し堅牢なシアン色素を形成
しうるカプラーは、本発明で好ましく使用され、その典
型例を挙げると、米国特許第3,772,002号に記載された
フェニール核のメター位にエチル基以上のアルキル基を
有するフェノール係シアンカプラー、米国特許第2,772,
162号、同第3,758,308号、同第4,126,396号、同第4,33
4,011号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,329,729
号および欧州特許第121,365号などに記載された2,5−ジ
アシルアミノ置換フェノール系カプラー、米国特許第3,
446,622号、同第4,333,999号、同第4,451,559号および
同第4,427,767号などに記載された2−位にフェニルウ
レイド基を有しかつ5−位にアシルアミノ基を有するフ
ェノール系カプラーなどである。欧州特許第161,626A号
に記載されたナフトールの5−位にスルホンアミド基、
カルボンアミド基、カルバメート基などが置換したシア
ンカプラーもまた発色画像の堅牢性に優れており、本発
明で好ましく使用できる。
発色色素の不要吸収を補正するために、撮影用のカラー
感材にはカラードカプラーを併用しマスキングを行うこ
とが好ましい。米国特許第4,163,670号および特公昭57-
39413号などに記載のイエロー着色マゼンタカプラーま
たは米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号および英
国特許第1,146,368号などに記載のマゼンタ着色シアン
カプラーなどが典型例として挙げられる。その他のカラ
ードカプラーは前述RD17643、VII〜G項に記載されてい
る。
また、発色色素の不要吸収を補正するためのマスキング
を行うカプラーとしては、米国特許第4,555,477号、同
第4,555,478号に記載されている、離脱基として金属に
配位して呈色し得る基をもつ化合物も挙げられる。この
カプラーは、前記の着色カラードカプラーとは異なり現
像主薬酸化体とのカップリング前は無色であるが、現像
後、露光部では放出された金属配位子が洗い出されカッ
プリング生成した色素の色相を呈し、未露光部ではカプ
ラーに固定された金属配位子が処理液中のFe(II)等の
金属イオンに配位して呈色する。これにより、着色カラ
ードカプラーの有するフィルター効果による感度低下は
減り本発明に好ましく使用される。該カプラーを含有す
る感材は、通常の現像処理工程で処理してもよいし、新
たに金属イオンを含有する特定の浴を設けた処理工程で
処理してもよい。金属イオンとしては、Fe(II),Co(I
I),Cu(I),Cu(II),Ru(II)等が挙げられ、特にFe
(II)が好ましく用いられる。
発色色素が適度に拡散性を有するカプラーを併用して粒
状性を改良することができる。このようなカプラーは、
米国特許第4,366,237号および英国特許第2,125,570号に
マゼンタカプラーの具体例が、また欧州特許第96,570号
および西独出願公開第3,234,533号にはイエロー、マゼ
ンタもしくはシアンカプラーの具体例が記載されてい
る。
色素形成カプラーおよび上記の特殊カプラーは、二量体
以上の重合体を形成してもよい。ポリマー化された色素
形成カプラーの典型例は、米国特許第3,451,820号およ
び同第4,080,211号に記載されている。ポリマー化マゼ
ンタカプラーの具体例は、英国特許第2,102,173号およ
び米国特許第4,367,282号に記載されている。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出するカ
プラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤
を放出するDIRカプラーは前述のRD17643、VII〜F項に
記載された特許のカプラーが有用である。
本発明との組み合わせで好ましいものは、特開昭57-151
944号に代表される現像液失活型;米国特許第4,248,962
号および特開昭57-154234号に代表されるタイミング
型;特願昭59-39653号に代表される反応型であり、特に
好ましいものは、特開昭57-151944号、同58-217932号、
特願昭59-75474号、同59-82214号、同59-82214号および
同59-90438号等に記載される現像液失活型DIRカプラー
および特願昭59-39653号等に記載される反応型DIRカプ
ラーである。
本発明の感光材料には、現像時に画像状に造核剤もしく
は現像促進剤またはそれらの前駆体を放出するカプラー
を使用することができる。このような化合物の具体例
は、英国特許第2,097,140号、同第2,131,188号に記載さ
れている。ハロゲン化銀に対して吸着作用を有するよう
な造核剤などを放出するカプラーは特に好ましく、その
具体例は、特開昭59-157638および同59-170840などに記
載されている。
本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述のR
D.No.17643の28頁および同、No.18716の647頁右欄から6
48頁左欄に記載されている。
本発明に従ったカラー写真感光材料は、前述のRD.No.17
643の28〜29頁および同、No.18716の651左欄〜右欄に記
載された通常の方法によって現像処理することができ
る。
本発明のカラー写真感光材料は、現像、漂白定着もしく
は定着処理の後に通常水洗処理または安定化処理を施
す。
水洗工程は2槽以上の槽を向流水洗にし、節水するのが
一般的である。安定化処理としては水洗工程のかわりに
特開昭57-8543号記載のような多段向流安定化処理が代
表例として挙げられる。本工程の場合には2〜9槽の向
流浴が必要である。本安定化浴中には画像を安定化する
目的で各種化合物が添加される。例えば膜pHを調整する
(例えばpH3〜8)ための各種の緩衝剤(例えば、ホウ
酸塩、メタホウ酸塩、ホウ砂、リン酸塩、炭酸塩、水酸
化カリ、水酸化ナトリウム、アンモニア水モノカルボン
酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸などを組み合わせて
使用)やホルマリンなどを代表例として挙げることがで
きる。その他、必要に応じて硬水軟化剤(無機リン酸、
アミノポリカルボン酸、有機リン酸、アミノポリホスホ
ン酸、ホスホノカルボン酸など)殺菌剤(ベンゾイソチ
アゾリノン、イリチアゾロン、4−チアゾリンベンズイ
ミダゾール、ハロゲン化フェノールなど)、界面活性
剤、螢光増白剤、硬膜剤などの各種添加剤を使用しても
よく、同一もしくは異種の目的の化合物を二種以上併用
してもよい。
また、処理後の膜pH調整剤として塩化アンモニウム、硝
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、亜硫酸アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム等の各
種アンモニウム塩を添加するのが好ましい。
本発明は種々のカラー感光材料に適用することができ
る。一般用もしくは映画用のカラーネガフィルタ、スラ
イド用もしくはテレビ用のカラー反転フィルタ、および
直接撮影用カラー反転ペーパーなどを代表例として挙げ
ることができる。本発明はまた、リサーチ・ディスクロ
ージャー17123(1978年7月)などに記載の三色カプラ
ー混合を利用した白黒感光材料にも適用できる。
また本発明は、米国特許第4,500,626号、特開昭60-1334
49号、特開昭59-218443号、特願昭60-79709号等に記載
の熱現像あるいは高温現像感光材料にも適用できる。
〔実施例〕
次に実施例を示し、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 比較試料の作成 試料101(比較試料;米国特許第3,672,898号に開示され
ている分光感度分布に類似した分光感度分布を持ち、重
層効果の少ない感材) 下塗を施した三酢酸セルロースフイルム支持体上に、下
記に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材料
である試料101を作成した。
(感光層の組成) 塗布量はハロゲン化銀およびコロイド銀については銀の
g/m2単位で表した量を、またカプラー、添加剤およびセ
ラチンについてはg/m2単位で表した量を、また増感色素
について同一層内のハロゲン化銀1モルあたりのモル数
で示した。
第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 ……0.2 ゼラチン ……1.3 カラードカプラーC−1 ……0.06 紫外線吸収剤 UV−1 ……0.1 同 上 UV−2 ……0.2 分散オイル Oil−1 ……0.01 同 上 Oil−2 ……0.01 第2層(中間層) 微粒子臭化銀 (平均粒径0.07μ) ……0.15 ゼラチン ……1.0 カラードカプラーC−2 ……0.02 分散オイル Oil−1 ……0.1 第3層(第1赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (沃化銀2モル%、平均粒径0.3μ) ……銀0.3 ゼラチン ……0.6 増感色素 I ……4.0×10-4 カプラーC−3 ……0.06 カプラーC−4 ……0.06 カプラーC−5 ……0.01 カプラーC−8 ……0.04 カプラーC−2 ……0.03 分散オイル Oil−1 ……0.03 同 上 Oil−3 ……0.012 第4層(第2赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (沃化銀5モル%、平均粒径0.5μ) ……0.5 増感色素 I ……4.0×10-4 カプラーC−3 ……0.24 カプラーC−5 ……0.02 カプラーC−4 ……0.24 カプラーC−8 ……0.04 カプラーC−2 ……0.04 分散オイルOil−1 ……0.15 同 上 Oil−3 ……0.02 第5層(第3赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (沃化銀10モル%、平均粒径0.7μ) ……銀1.0 ゼラチン ……1.0 増感色素 I ……4.0×10-4 カプラーC−6 ……0.05 カプラーC−7 ……0.1 分散オイルOil−1 ……0.01 同 上 Oil−2 ……0.05 第6層(中間層) ゼラチン ……1.0 化合物Cpd−A ……0.03 分散オイルOil−1 ……0.05 第7層(第1緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (沃化銀4モル%、平均粒径0.3μ) ……0.15 増感色素 II ……3×10-4 増感色素 III ……3×10-4 増感色素 IV ……1×10-4 ゼラチン ……1.0 カプラーC−9 ……0.2 カプラーC−1 ……0.03 分散オイルOil−1 ……0.5 第8層(第2緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (沃化銀5モル%、平均粒径0.5μ) ……0.15 増感色素 II ……2×10-4 増感色素 III ……2×10-4 増感色素 IV ……0.6×10-4 カプラーC−9 ……0.25 カプラーC−1 ……0.03 カプラーC−10 ……0.015 分散オイルOil−1 ……0.2 第9層(第3緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (沃化銀6モル%、平均粒径0.7μ) 銀……0.3 ゼラチン ……1.0 増感色素 II ……1.5×10-4 増感色素 III ……1.5×10-4 増感色素 IV ……0.5×10-4 カプラーC−11 ……0.01 カプラーC−12 ……0.03 カプラーC−13 ……0.20 カプラーC−1 ……0.02 カプラーC−15 ……0.02 分散オイルOil−1 ……0.20 同 上 Oil−2 ……0.05 第10層(イエローフィルター層) ゼラチン ……1.2 黄色コロイド銀 ……0.04 化合物Cpd−B ……0.1 分散オイルOil−1 ……0.3 第11層(第1青感乳剤層) 単分散沃臭化銀乳剤 (沃化銀4モル%、平均粒径0.3μ) 銀……0.3 ゼラチン ……1.0 増感色素 V ……2×10-4 カプラーC−3 ……0.01 カプラーC−14 ……0.9 カプラーC−5 ……0.02 分散オイルOil−1 ……0.2 第12層(第2青感乳剤層) 沃臭化銀(沃化銀10モル%、平均粒径1.5μ) 銀……0.5 ゼラチン ……0.6 増感色素 V ……1×10-4 カプラーC−14 ……0.25 分散オイルOil−1 ……0.07 第13層(第1保護層) ゼラチン ……0.8 紫外線吸収剤UV−1 ……0.1 同 上 UV−2 ……0.2 分散オイルOil−1 ……0.01 分散オイルOil−2 ……0.01 第14層(第2保護層) 微粒子臭化銀(平均粒径0.07μ) ……0.5 ゼラチン ……0.45 ポリメチルメタアクリレート粒子 (直径1.5μ) ……0.2 硬膜剤11−1 ……0.4 ホルムアルデヒドスカベンジャーS−1 ……0.5 ホルムアルデヒドスカベンジャーS−2 ……0.5 各層には上記の成分の他に、界面活性剤を塗布助剤とし
て添加した。以上のようにして作成した試料を試料101
とした。
試料の作成に用いた化合物の化学構造式または化学物質
名を以下に示す。
Oil−1 リン酸トリクシジル Oil−2 フタル酸ジブチル Oil−3 フタル酸ビス(2−エチルヘキシル) 再現色の彩度を上げるため緑感層にDIRカプラーを用い
た試料102を作成した。
試料102(比較試料) 試料101に対し、下記の変更を施した試料を試料102とし
た。
変 更 点 (1)第7層にDIRカプラーC−5を0.03g/m2添加し、
第7層全体を50%増量 (2)第8層にDIRカプラーC−5を0.01g/m2添加し、
第8層全体を30%増量 (3)第3層、第4層全体をそれぞれ30%増量 (4)第11層全体を10%増量 この写真要素にタングステン光源を用い、フィルターで
色温度を4800°Kに調整し、ウエッジにより露光を与え
た後、下記の処理工程に従って38℃で現像処理を行った
のちセンシトメトリー測定した。
カラー現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 2分10秒 定 着 4分20秒 水 洗 3分15秒 安 定 1分05秒 各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
カラー現像液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエテルアミノ)
−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0l pH10.0 漂 白 液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1.0l pH6.0 定 着 液 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 175.0ml 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1.0l pH6.6 安 定 液 ホルマリン(40%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル
(平均重合度 10) 0.3g 水を加えて 1.0l その結果ほぼ同等の感度階調を得た。
試料101、102について前記の方法を用いてスペクトルの
再現の評価を行った。その結果を示したのが第4A図,第
4B図である。
結 果 試料101は第4A図に示されるとおり感光したスペクトル
光に対し、再現色の主波長は良い一致を示す。しかしな
がら再現色の彩度は第4B図に示されるとおり、かなり低
下していることがわかる。
試料102は第4B図に示されるとおり、試料101に比べて彩
度が上がっているが、スペクトル光の再現性は第4A図に
示されるとおり著しく劣化している。
従来の評価法による評価 試料101,102を用いてマンセル色票のバリュー6,クロマ
8の色環から11色を選んで撮影し、同時に撮影した光学
濃度0.7のグレーが同じ濃度になるようカラーペーパー
(フジカラーペーパーAGL#653-258)にプリントした。
グレー以外の11色について*a*b*表色系にてプロッ
トを行った結果を第5図に示す。この結果から試料101
は色相が忠実で、彩度が低く、試料102は逆に彩度が高
く、色相が忠実でないことがわかる。
以上(1),(2)の結果から重層効果のある系での色
再現の忠実度を測定する方法として低刺激純度のスペク
トル光の再現主波長をチェックすることの有効性が示さ
れた。この有効性は後述の実施例でも明らかとされよ
う。
本発明者は前記の方法を用いて鋭意検討の結果、スペク
トル光の再現を損わずに彩度を高めるには、単に重層効
果を青,緑,赤感性乳剤層からそれぞれ他の感色層へ与
えるだけでは不可能で、青,緑,赤感性乳剤層の分光感
度分布とは独立に最も好ましい分光感度分布で与える必
要があることを見い出した。
シアン発色する赤感層が受ける重層効果の分光感度分布
S-R(λ)は (イ)S-R(λ)の最大となる波長▲λmax -R▼が 490nm≦▲λmax -R▼≦560nm (ロ)S-R(λ)がS-R(▲λmax -R▼)の80%となる波
長▲λ80 -R▼が 450nm≦▲λ80 -R▼≦534nm, 512nm≦▲λ80 -R▼≦566nm (ハ)S-R(λ)がS-R(▲λmax -R▼)の40%となる波
長▲λ40 -R▼が 400nm≦▲λ40 -R▼≦512nm, 523nm≦▲λ40 -R▼≦578nm の範囲である。より好ましくは、 (イ)505nm≦▲λmax -R▼≦545nm (ロ)492nm≦▲λ80 -R▼≦529nm, 517nm≦▲λ80 -R▼≦551nm (ハ)471nm≦▲λ40 -R▼≦507nm, 528nm≦▲λ40 -R▼≦563nm の範囲である。この範囲を第10図に示す。
以下実施例2でこの効果について説明する。
実施例 2 S-R(λ)の決定 赤感層への重層効果を青感層,緑感層へ影響を与えず変
化させ得る層構成を用いて試料201(比較例)を作成し
た。
試料201〜206の作成 (1)試料101の第6層と第7層の間に下記の層ユニッ
トを挿入する。
第15層 沃臭化銀乳剤 (沃化銀4モル%、平均粒径xμ) ……銀1.0g/m2 沃臭化銀乳剤 (沃化銀2モル%、平均粒径yμ) ……銀0.3g/m2 ゼラチン …… 1.0g/m2 増感色素 An …… anモル カプラーC−13 …… 0.2g/m2 カプラーC−5 …… 0.04g/m2 分散Oil−1 …… 0.1g/m2 分散Oil−2 …… 0.05g/m2 第16層 第6層に同じ (2)さらに第3,4層全体をそれぞれ30%増量した。
用いた乳剤の粒子サイズx,y,増感色素An,添加量対ハロ
ゲン化銀1モル当りのモル数anは第1表に示す。なお、
乳剤の粒子サイズは感度調節のため変化させた。
試料207の作成 試料205に対し第10層の黄色コロイド銀の代りに耐拡散
性黄色染料Y−1を0.08g/m2添加し、x,yを調節して感
度調節した。
さらに第7,8,9層の増感色素IIを1/3に減量した。
これらの試料について実施例1と同様なセンシトメトリ
ーを行ったところ試料207の青感層の濃度が0.5上がった
他はほぼ同等のカーブを得た。
次に低刺激純度のスペクトル光の再現性をチェックし
た。その結果第6A図〜第6C図に示す通りスペクトルの再
現の主波長を変化させずに赤感層へ重層効果を与えるた
めには重層効果を与える乳剤層の分光感度分布は試料20
1の緑感層,試料202の青感層の分光感度分布では無理
で、それらと独立な分光感度分布例えば試料203〜207の
分光感度分布第7図が必要であることがわかる。
試料204,205,206,207は特にその再現を優れていること
がわかる。
試料201〜207を用いてマクベス社製のカラーレンディシ
ョンチャートを撮影し、光学濃度0.7のグレーが同じ濃
度になるようカラーペーパー(フジカラーペーパーAGL
#653-258)にプリントした。目視によるカラー再現は
以下のような結果となった。
試料201は紫色が赤味となる欠点を有し、試料202は、黄
緑色が黄色になる欠点を有していた。試料203〜207には
上記の欠点はなく、特に試料207はすべてのカラーチャ
ートが忠実であった。
実施例 3 SG(λ)の決定 試料205に対し下記の変更を施した試料301〜309を作成
した。
(試料 301) 試料205の増感色素IIを等モルの増感色素IIIで置き換え
る。
(試料 302) 試料205の増感色素IVを等モルの増感色素IIIで置き換え
る。
(試料 303) 試料205の増感色素IIIを増感色素IV2/3倍モルで置き換
える。
(試料 304) 試料205の第10層の黄色コロイド銀の代りに耐拡散性黄
色染料Y−1を0.08g/m2用いた。さらに第15層の増感色
素IIを1/3に減量した。
(試料 305) 試料205のC−2を1.5倍に増量し、第3層の全塗布量を
0.85倍し、かつ第8層の全塗布量を1.2倍した。これは
赤感層から緑感層へマスキングを強化したことになる。
(試料 306) 試料305に対し増感色素IIIの1/3を増感色素IVで置き換
える。
(試料 307) 試料205の増感色素IIを2/3倍モルの増感色素Iで置き換
える。
試料205,301〜307について既述のセンシトメトリーを行
ったところ試料304の緑感層の感度が0.15高かった以外
はほぼ同等の感度、階調を得た。これらの感材から得ら
れた緑感層の分光感度分布を第8A図〜第8B図に示すこれ
らの試料についてスペクトル色の再現性を示したのが第
9A図〜第9Gである。
この結果から試料301,303,304,305,306はスペクトルの
再現に優れ試料304,305および306は特にその再現に優れ
ていることがわかる。
試料301〜309を用いてマクベス社製のカラーレンディシ
ョンチャートを撮影し、光学濃度0.7のグレーが同じ濃
度になるようカラーペーパー(フジカラーペーパーAGL
#653-258)にプリントした。目視によるカラー再現は
以下のような結果となった。
試料307は青とシアンの区別がつきにくく、試料302は赤
とオレンジの区別がつきにくかった。それに対して本発
明の試料301,303〜306はより忠実な再現を示した。中で
も試料305,306は赤の飽和度を高く、とりわけ試料306
は、オレンジと赤の弁別に優れていた。また試料304は
感度が高く、かつすべての色の再現が忠実であった。
この結果から、スペクトルの再現の良い試料が実際の反
射材料の色再現についても優れていることが明らかとな
った。
実施例 4 赤感領域のS-G(λ)の決定 試料205に対し下記の変更を施した試料401〜404を作成
した。
(試料401〜404) (1)試料205の第16層と第7層の間に下記の層ユニッ
トを挿入する。
第17層 沃臭化銀乳剤 (沃化銀6モル%、平均粒径αμ) ……銀1.0g/m2 沃臭化銀乳剤 (沃化銀4モル%、平均粒径βμ) ……銀0.3g/m2 ゼラチン …… 1.0g/m2 増感色素 Bn …… bnモル カプラーC−6 …… 0.3g/m2 カプラーC−5 …… 0.04g/m2 分散Oil−1 …… 0.3g/m2 分散Oil−2 …… 0.1g/m2 第8層 第6層と同じ (2)さらに第7,8層全体をそれぞれ20%増量試料401〜
404に用いた乳剤の粒子サイズのα,β,増感色素B,添
加量bは表2に示す。
これらの結果から第11図に示すS-G(λ)が好ましいこ
とが明らかとなった。
試料401〜404を用いてマクベス社製のカラーレンディシ
ョンチャートを撮影し、光学濃度0.7のグレーが同じ濃
度になるようカラーペーパー(フジカラーペーパーAGL
#653-258)にプリントした。目視によるカラー再現は
以下のような結果となった。
試料404は、オレンジ色と赤の区別がつきにくい欠点が
あり、401〜403は、忠実は色再現性を示した。また試料
403は、生花の撮影において、深紅のバラと朱色のバラ
の弁別ができる優れた色再現性を示した。
実施例 5 SB(λ)の決定 試料205に対し下記の変更を施した試料501〜503を作成
した。
(試料 501) 試料205の増感色素Vを1.5倍量に増量した。
(試料 502) 試料205の増感色素Vを除去した。
(試料 503) 試料205の第13層にUV−3を0.2g/m2追加し、第11層,第
12層のハロゲン化銀のサイズを約10%増大させる。
分光感度分布を第12A図に示す。
試料205及び501〜503を用いて螢光灯、太陽光タングス
テン光にてマクベス社製のカラーレンディションチャー
トを撮影し、光学濃度0.7のグレーが同じ濃度になるよ
うカラーペーパー(フジカラーペーパーAGL#653-258)
にプリントした。目視により、光源による色再現の変化
の少ない試料は205,501,503であり、とりわけ試料503は
変化が少なく優れていた。
実施例 6 SR(λ)の決定 試料205に対し下記の変更を施した試料601および602を
作成した。
(試料 601) 試料205の増感色素Iを増感色素S−7等モルで置き換
える。
(試料 602) 試料205の増感色素1の2/3の増感色素S−7等モルで置
き換える。
分光感度分布を第10A図に示す。
試料205,601,602を用いてマクベス社製のカラーレンデ
ィションチャートを撮影し、光学濃度0.7のグレーが同
じ濃度になるようカラーペーパー(フジカラーペーパー
AGL#653-258)にプリントした。目視によりカラー再現
は以下のような結果となった。
試料601は紫色,ブルーフラワーの色が赤味に変化し好
ましくなかった。本発明の試料205,602は、上記再現に
優れ、特に試料205の試料は忠実な再現を示した。
以上の実施例1〜4と同様な手法で青感領域におけるS
-G(λ),緑〜赤感領域におけるS-B(λ)の好ましい
範囲を探した結果第11B図,第12B図に示す範囲となっ
た。
さらに本発明の普遍性を確めるためマゼンタカプラーと
して米国特許第3,725,067号,米国特許第4,500,630号欧
州特許第119,860Aに記載のピラゾロアゾールカプラーを
用いたカプラーペーパーにて同様な試験を行ったとこ
ろ、本発明の長所である色再現性の忠実度は変わらず
に、赤,マゼンタ,紫,青等の彩度が著しく向上し、極
めて優れた色再現性を示すことが明らかとなった。
〔発明の効果〕
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、彩度が高
く、可視領域全域に亘るすべての色を忠実に再現する。
【図面の簡単な説明】
第1A図はλにおいて赤感層が他層から重層効果を受けて
得られた反転像の特性曲線である。 第1B図はλにおける緑感層の特性曲線をあらわす。 第2図は、カラーペーパーの再現の主波長を求める方法
を示すものである。図中C1が再現された色度点、λdが
再現の主波長を表わす。なお刺激純度Peは、 で求められこの値が大きい程つまり、C1がC光源wから
遠ざかる程彩度が高いことを示している。 第3図は感光材料の色再現性試験結果を示す。○印は各
測定点である。横軸は、露光に使用した干渉スペクトル
の透過極大値を示し、縦軸にはカラーペーパー上に再現
された色の主波長を示す。 第4A図、6A図〜6G図,9A〜9G図は第3図と同様に、感光
材料の色再現性試験結果を示す。 第4B図は試料101,102の色度点の軌跡を表わす。 第5図は、マンセルの色票のオリジナルを●印、試料10
1にて再現されたものを○印、試料102のそれを×印で、
a*,b*表示したものである。原点から離れる程鮮かで
あることを示し、さらに原点と座標を結ぶ角度が等しい
場合に色相が等しいことを示す。 第7図は赤感層が他層から受ける重層効果の大きさの分
光感度分布を示す。 第8A図,第8B図は緑感層の分光感度分布を表わす。 第10A図は、本発明の赤感層の分光感度分布であり、斜
線部がより好ましい範囲である。 第10B図は、本発明の赤感層が他層から受ける重層効果
の大きさの分布であり、斜線部がより好ましい範囲であ
る。 第11A図は本発明の緑感層の分光感度分布であり、斜線
部がより好ましい範囲である。 第11B図は緑感層が他層から受ける重層効果の大きさの
好ましい分布で、斜線部がより好ましい範囲である。 第12A図は好ましい青感層の分光感度分布を表わし、斜
線部がより好ましい範囲である。 第12B図は、青感層が他層から受ける重層効果の大きさ
の好ましい分布で、斜線部がより好ましい範囲である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黄色発色するカラーカプラーを含有する青
    感性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色するカラーカプ
    ラーを含有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及びシアン
    発色するカラーカプラーを含有する赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層をそれぞれ少なくとも1層支持体上に有するカラ
    ー感光材料であって、 緑感性ハロゲン化銀乳剤層全体の分光感度分布の重心感
    度波長(G)が520nm≦G≦580nmであり、 シアン発色する赤感性ハロゲン化銀乳剤層全体が赤感性
    ハロゲン化銀乳剤層以外のハロゲン化銀乳剤層から受け
    る重層効果の大きさの分布の重心波長(-R)が500nm
    -R≦560nmであり、G-R≧5nmであり、かつ 該重層効果の大きさの分布S-R(λ)について (イ)S-R(λ)の最大となる波長▲λmax -R▼が 490nm≦▲λmax -R▼≦560nmであり、 (ロ)S-R(λ)がその最大値▲Smax -R▼(λ)の80%
    となる波長▲λ80 -R▼が▲λmax -R▼の短波長側及び長
    波長側でそれぞれ、 450nm≦▲λ80 -R▼≦534nm、 512nm≦▲λ80 -R▼≦566nmであり、 (ハ)S-R(λ)がその最大値▲Smax -R▼(λ)の40%
    となる波長▲λ40 -R▼が▲λmax -R▼の短波長側及び長
    波長側でそれぞれ、 400nm≦▲λ40 -R▼≦512nm、 523nm≦▲λ40 -R▼≦578nmである ことを特徴とするカラー写真感光材料。
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