JPH0698794A - ヒトガストリン放出ペプチド前駆体に対する抗体及びその使用 - Google Patents
ヒトガストリン放出ペプチド前駆体に対する抗体及びその使用Info
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- JPH0698794A JPH0698794A JP5025689A JP2568993A JPH0698794A JP H0698794 A JPH0698794 A JP H0698794A JP 5025689 A JP5025689 A JP 5025689A JP 2568993 A JP2568993 A JP 2568993A JP H0698794 A JPH0698794 A JP H0698794A
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Abstract
駆体中のフランキング領域GRP(31−98)に対す
る抗体。 【効果】 本発明の抗体はGRP前駆体に対して高い親
和性を有し、しかもGRP前駆体は活性GRPに比べて
血中で極めて安定であるため、本発明の抗体を用いて患
者の血中のGRP前駆体を検出又は測定することによ
り、高い信頼性をもって肺癌、特に肺小細胞癌の診断を
行うことができる。
Description
ド(gastrin-releasing peptide; GRP)前駆体に対する抗
体、及び癌診断薬としてのその使用に関する。
質とともに、癌細胞に特異的な物質を産生することが知
られている。この物質を測定することにより、癌細胞や
癌患者の特性を診断する方法が可能となっている。癌細
胞から特異的に産生する物質には、癌遺伝子産物及び、
増殖因子があり、細胞のがん化・増殖・進展に寄与して
いる。また、がん胎児性蛋白質やホルモン、酵素などの
産生も細胞のがん化の特性として考えられている。従っ
て癌細胞を規定するこれらの物質、いわゆる腫瘍マーカ
ーのいずれかを感度の良い系で測定することができれ
ば、癌の診断が可能となる。
神経内分泌顆粒の存在を認めて以来、肺小細胞癌は神経
内分泌細胞に由来するとの説が主張され、現在ではAPUD
(amine precursor uptake and decarboxylation)系腫瘍
に含まれており、他の上皮腫瘍である非小細胞癌と区別
されてきた。肺小細胞癌は、細胞生物学的検討からも神
経内分泌系腫瘍の特徴を示し、セロトニン、ACTH、
カルシトニン、GRPなどのペプチドホルモン産生が知
られ、さらにAPUD系の細胞または腫瘍に特徴的なL-
dopa decarboxylase活性の高いこと、神経細胞に特異的
なneuron specific enolase(NSE), creatine kinaseBB
(CK-BB)活性が高いことが報告されている。
したモノクローナル抗体を利用した表面抗原の解析は、
1981年のMinna(Science,214.1
246−1248)らの報告にはじまり多くの研究者に
より開発がおこなわれてきた。これまで腫瘍マーカーと
して実際に利用されてきたものにはCEA,AFP,C
A125などの癌胎児性抗原、NSE,L−DDC,C
K−BBなどの酵素類、ACTH,ADHなどのホルモ
ン関連物質などの測定系がある。しかしながら、これら
の測定系を用いた癌患者血清の陽性率は、せいぜい50
〜60%であり、また陰性の中に癌をもつ場合も多い。
従来からGRPが知られている。GRPは、1978年
McDonaldらがブタの胃から抽出した27個のア
ミノ酸からなるペプチドで、胃酸の分泌、粋外分泌、各
種ホルモンの分泌刺激などの作用を有するものである。
また、mRNAのaltenative splici
ngによりC−末端構造の異なる3種類の前駆体蛋白質
が存在する。近年、肺小細胞癌におけるオートクリン増
殖因子としてのGRPの産生が見い出されるに及び腫瘍
マーカーとして注目されている。
中GRP濃度が高値を呈している。かつ、早期の症例で
も同頻度で上昇しており、このGRPをマーカーとした
肺癌の診断は、きわめて有効な診断薬となりえることが
期待される。しかしながら従来のGRPを測定する方法
は、活性ペプチドであるGRP(1−27)に対する抗
体を利用して測定する系であり、その感度の低さから実
用的なものではない。これまでGRP(1−27)の抗
体を用いた血中濃度測定が困難であったことの大きな理
由の一つに、GRP(1−27)の血中での不安定さが
予想される。
l.,7,1831−1838(1989))らは、G
RP前駆体のC端フランキングペプチドの一部分である
42〜53番目までの合成ペプチドに対するポリクロー
ナル抗体によるRIAの系を開発し、GRP前駆体蛋白
質が肺小細胞癌での有力な診断マーカーとなりうること
を示した。しかしながらその感度の低さから実用的な診
断薬としては、陽性率が不十分である。これは、用いた
抗原蛋白質が、前駆体GRPの一部分であり、従って得
られる抗体の感度及び特異性が低いからである。また、
感度の低さは、大量のサンプルからの抽出操作を必要と
し臨床応用には容易なものではなく実用に至っていな
い。血中に存在するGRP前駆体蛋白質は分子量800
0〜10000からなる大分子である。従って、前駆体
GRPの一部分であるGRP(43−52)を抗原とし
て作製した抗体を用いた系では、感度及び特異性に限界
がある。
生された後、ゴルジ装置で濃縮を受けることにより、分
泌顆粒を形成し、顆粒内にパックされ、いわゆるregula
tedpathway により細胞外へ分泌される。分泌顆粒の中
には、蛋白質分解酵素があり、このようなregulated pa
thway を経由する際に前駆体は、適切なプロセッシング
を受けることができる。一方、がん細胞では、粗面小胞
体が著しく発達して、分泌顆粒は少なく、GRPを産生
分泌する場合、分泌顆粒を経由するregulatedpathway
ではなく粗面小胞体から蛋白質分解酵素の作用を受けず
に前駆体がそのまま細胞外へ分泌するconstitutive pat
hwayを通るものが多い。従って、がん患者の血中には、
活性ペプチドであるGRP(1−27)の他に、前駆体
GRP、及びフランキングペプチドなどが存在する。
含まないGRP前駆体のフランキングペプチドは血中で
安定で高濃度存在することが期待される。
P前駆体中の今まで抗原として用いられていない領域を
抗原とし、高感度に肺癌を診断することができる新規な
抗体、及び該抗体を含んで成る肺癌診断薬を提供しよう
とするものである。
題を解決するため種々検討した結果、GRP前駆体中の
GRP活性部位ではなく、且つ3種類のGRP前駆体の
共通領域であるアミノ酸番号31位のSerから98位
のAspまでのアミノ酸配列を有するペプチドを抗原と
する抗体がGRP前駆体と特異的且つ高い親和性を有し
肺癌の診断のために有用であることを見出し、本発明を
完成した。
ノ酸配列を有するペプチドを抗原とし、ヒトGRP前駆
体と反応する抗体を提供する。本発明はまた、ヒトGR
P前駆体との免疫複合体の解離定数Kdが3×10-8〜
5×10-7Mである、ヒトGRPに対するモノクローナ
ル抗体を提供する。本発明はまた、前記抗体を含んで成
る肺癌診断薬を提供する。
体を生産するハイブリドーマを提供する。本発明はさら
に、ヒトGRP前駆体抗原の製造方法であって、配列番
号:1に示すアミノ酸配列をコードする領域を含む発現
ベクターにより形質転換された宿主を培養し、培養物か
らヒトGRP前駆体抗原を採取することを特徴とする方
法を提供する。
plicing によって、3種のGRPメッセンジャーRNA
が生成され、活性部位を含む98番目までアミノ酸配列
は共通であるが、C−末端構造の異なる3種の前駆体蛋
白質が生成される。本発明において使用するGRP前駆
体抗原は、前記3種類の前駆体蛋白質に共通であり、且
つGRPの活性領域を含まない、アミノ酸番号31のS
erからアミノ酸番号98のAspまでのアミノ酸配列
を有するペプチドである。なお、本発明で用いるアミノ
酸の番号は成熟GRPのN−末端アミノ酸Valを1位
として数えたものである。従って、成熟GRPはGRP
(1−27)として表わされ、本発明の抗原ペプチドは
GRP(31−98)として表わされる。
98)のアミノ酸配列及び、それをコードする塩基配列
の1例を配列表の配列番号1に示す。本抗原蛋白質は、
ペプチド合成または、遺伝子工学的手法により製造する
ことができる。アミノ酸の数が40を超えると化学合成
が困難になるので遺伝子工学的手法により合成すること
が好ましい。
質の合成は、ポリペプチドをコードする領域を含み、宿
主、例えば大腸菌で該抗原蛋白質を発現することができ
る発現ベクターで宿主、例えば大腸菌を形質転換し、該
形質転換株を培養し、その培養物から上記抗原蛋白質を
回収することにより行うことができる。上記発現ベクタ
ーにおいて、本発明のポリペプチドをコードする領域
は、本発明のポリペプチドをコードするものであればい
かなる塩基配列を有していてもよいが、発現がスムーズ
になるよう大腸菌の使用頻度の高いコドンを使い、パリ
ンドロームなどの配列を避けることが望ましい。
する塩基配列としては配列番号:1に示す配列が望まし
い。上記本発明のポリペプチドコード領域の上流には使
用する宿主、例えば大腸菌での転写効率を高めるための
プロモーター、例えばトリプトファンプロモーターが存
在する。プロモーターの直下流に前記本発明のポリペプ
チドコード領域が位置してもよいが、後述の実施例で示
すように、宿主が本来生産するタンパク質、例えば大腸
菌TrpEタンパク質をコードする領域の下流に上記領
域が位置していても良い。後者の場合には、本発明のポ
リペプチドは融合タンパク質の形態として得られる。
クターと同様、抗生物質耐性のような適当な選択マーカ
ー及び宿主、例えば大腸菌内で複製するための開始点を
有す。さらに、上記本発明のポリペプチドコード領域の
下流には翻訳終結コドンが存在する。この様な発現ベク
ターを作製するための材料として、例えばpUC9,p
BR322その他の市販のベクターを利用することがで
きる。
リペプチドコード領域を例えばホスホアミダイト法等の
公知の合成法により作製し、さらに宿主、例えば大腸菌
内で発現する公知の発現ベクターにクローニングするこ
とにより作製することできる。後述の実施例では、大腸
菌トリプトファンプロモーターを有し、大腸菌でTrp
E及びTGF−α(特願昭63−28908号記載)に
GRPコード領域をクローニングした。
に従って行なうことができる。また、宿主、例えば大腸
菌の培養条件も従来と同様に行なうことができる。上記
ベクターで形質転換された宿主、例えば大腸菌により産
生された本発明のポリペプチドは、菌体を遠心分離等で
集め、周知のリゾチーム処理及び又は超音波処理等で菌
体を破壊し、これをゲルろ過クロマトグラフィー等にか
けることにより分離精製する事ができる。分離精製の具
体的条件は後述の実施例に詳細する。 (2)抗体の製造 マウス、例えばBalb/Cマウス等の腹腔あるいは皮
内に、本抗原を単独であるいはBSA,KLH等のハプ
テンを結合させた抗原として、フロイント完全アジュバ
ントと混合して定期的に免疫する。血中の抗体価が上昇
した頃合いをみて、追加免疫として本抗原をマウス尾静
脈に投与し、その後、脾臓を取り出し、適当なマウス骨
髄細胞と融合する。本方法は、KohlerとMils
teinの方法(Nature 256,495-497 1975)に従って行
なうことができる。
を適当な培養液中で培養し、その後、本抗原に対し、特
異的な反応を持つ抗体を産生するハイブリドーマ細胞株
を選択し、クローン化する。そして、産生されたモノク
ローナル抗体をカラムクロマト等の方法により回収す
る。ポリクローナル抗体の製造においては、例えばモル
モット、ウサギ、ヤギ、ヒツジ等の動物へ、フットパッ
ト、あるいは筋肉内、皮下へ、本抗原単独、あるいはウ
シ血清アルブミン(BSA)、キーホールリンペットヘ
モシアニン(KLH)等のハプテンを結合させた抗原を
フロイント完全アジュバントと混合して、定期的に免疫
する。血中の抗体価の上昇をみて、全血採取を行い、ポ
リクローナル抗体をカラムクロマト等の方法により回収
する。
ローナル抗体を用いてELISA法又は他の免疫測定法
を行い、血中のGRP前駆体を測定可能することができ
る。
的に説明するが、この発明は下記実施例に限定されるも
のではない。実施例1.GRP(31−98)の作製 (1)クローニングベクターの構築 図1に示す通り、GRP遺伝子を約60塩基対から成る
DNAフラグメントに分割し、それぞれをホスホアミダ
イト法により合成した。
精製し、T4リガーゼによる酵素反応によりGRP遺伝
子を得た。
それぞれ制限酵素EcoRI部位及びSalI部位を持
ち、EcoRI及びSalIで消化したクローニングベ
クターpUC9に挿入した。これを用い大腸菌JM10
7株を形質転換し、40μg/mlのアンピシリン、IP
TG及びX−gal存在下、L培地にて一晩培養し、候
補株を得た。
後、サンガー法により挿入遺伝子の塩基配列を調べ、設
計した通りの遺伝子配列を持つことを確認した。この目
的とするGRPを含むクローニングベクターを持つ菌を
pUC−GRP(31−98)/JM107と命名し
た。
酵素EcoRI,SalIで消化し、約220塩基対の
GRP遺伝子断片を抽出し、別途、制限酵素EcoR
I,SalIで消化した発現ベクターpAT−TrpE
−TGF−αの大断片とT4リガーゼを用いて結合し
た。これを用い大腸菌HB101株を形質転換し、40
0μg/mlのアンピシリン存在下、L培地にて一晩培養
し、候補株を得、これをpAT−TrpE−GRP(3
1−98)/HB101株とした。
RP(31−98)/HB101株について培養を行な
い組換えタンパク質の発現を調べた。pAT−TrpE
−GRP(31−98)/HB101を40μg/mlの
アンピシリンを含む32mlのL培地中で一夜培養した
後、3.21の0.5%カザミノ酸を含むM9培地に接
種し、37度で培養し、600nmにおける吸光度が0.
4になるまで培養したところでインドールアクリル酸を
最終濃度30μg/mlになるように加え、さらに20時
間培養を継続した後、遠心分離により10gの菌体を集
めた。集めた菌体を2mg/mlのリゾチーム、2mM ED
TA及び100mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)を含
む溶液中に懸濁し、0度、30分間放置した。さらに超
音波処理を行ない菌体を粉砕した後、遠心操作により不
溶性画分である沈殿を得た。
可溶化し、遠心分離により上清を集め、DEAEトヨパ
ール(TOSO社製)カラムクロマトグラフィーにより
分離精製した(溶出液:A:20mMトリス塩酸/6M尿
素(pH8.0)B:0.5MNaCl/溶出液A(pH
8.0)、グラジエント濃度:AからBを直線勾配/3
00分、カラム:φ1.6×40cm、流速1ml/分)。
溶出画分を集め、透析、凍結乾燥を行ない、臭化シアン
によりTrpE部分を切断、除去した。これは、70%
ギ酸中にタンパク質濃度が1%になるように発現組成物
を加え、臭化シアンを100当量加え、37度で24時
間放置することにより行なった。
(溶出液;A:0.1%トリフルオロ酢酸/水、B:6
0%アセトニトリル−0.1%トリフルオロ酢酸/水)
により精製を行ない、30mgのGRPのタンパク質を得
た。このものの純度は逆層カラムクロマトグラフィー及
びSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により単
一のものであることを確認した。またペプチドシーケン
サーによるアミノ酸配列決定により目的とするGRP配
列を有していることを確認した。
てKLHに結合し、ウサギNZW種に最初、150μg
を接種し、2週間後に100μg、さらに2週間後に1
00μg、6日後に85μg、12日後に80μg、1
2日後に60μgを接種した。抗体価の上昇を確認し全
採血した。
に結合し、マウスbalb/c系に最初、50μgを接
種し、3週間後に50μg、さらに3週間後に50μ
g、4週間後に50μg、4週間後に30μg、を接種
した。免疫したマウスから得た脾細胞(1×108 cell
s /ml)にあらかじめ培養しておいたマウスミエローマ
細胞(P3U1)1×107 cells /mlを10対1の割
合で混合し、5分間、37℃でインキュベートした。
0を加えた後、RPMI1640を加えた。遠心後、2
0%FCS(牛胎児血清)含有HAT培地を加え、3.
3×105 cells /mlに調整し、96穴マイクロプレー
トに100μlずつ分注した。その後、10〜14日間
37℃で培養した。GRP(31−98)100ng/ml
をコーティングしたELISAプレートを用いて、各穴
に先の培養上清を100μl加え、2時間反応後、ペル
オキシダーゼ標識抗マウスイムノグロブリンγ抗体と1
時間30分反応させた後、TMBZ溶液で発色させた。
波長450nmで吸光度を測定し、吸光度値0.3以上の
クローンを陽性とし、モノクローナル抗体産生ハイブリ
ドーマを得た。プリスタン等で処理したマウス腹腔にハ
イブリドーマ細胞を移植し、腹水中に産生されてくるモ
ノクローナル抗体を取得した。あるいは、in vit
roでハイブリドーマ細胞を培養して、その上清中に産
生されるモノクローナル抗体を取得した。
より、硫安沈殿を行い、リン酸緩衝液等により透析後P
roteinAを結合させたセファロースカラムにより
IgGフラクションを得た。上記のようにして作製した
モノクローナル抗体とGRP(31−98)抗原との親
和性を次のようにして求めた。GRP(31−98)を
飽和固相化したマイクロプレートに、GRP(31−9
8)に対するモノクローナル抗体(10μg/ml)を0
〜0.3μg/mlまで希釈した溶液20μlを加え反応
させた。結合した抗体を酵素標識した抗マウスIgGで
検出した。
ら、結合抗体量Bを求め、加えた抗体量から結合抗体量
を引いた値を遊離抗体量Fとした。結合抗体量Bを分子
量15万としてモル濃度で表し、これに対しB/Fをス
キャッチャード・プロットする。この直線の傾きから結
合定数Ka =3×109 〜2×1010/Mと成った。こ
れより解離定数Kd=1/Kaとなり、Kd=3×10
-8〜5×10-7/Mであった。
5μg/ml)をELISA用プレートに通常の方法によ
り一定時間コーティングした後、GRP(31−98)
標準又は肺小細胞癌患者血清200μlを添加し、その
後ペルオキシダーゼにより標識したGRP(31−9
8)に対するポリクローナル抗体200μlを一定時間
反応させた。洗浄後、33′55′テトラメチルベンチ
ジン(TMBZ)溶液を加え発色させ、その吸光度を4
50nm波長により測定し、検量線を作成した後、血中の
GRP前駆体濃度をその検量線から求めた。
4) 作製したGRP(31−98)、及び従来のGRP(1
−27)に対する抗体を用いて血中成分中でのGRP
(1−27)及びGRP(31−98)の安定性を比較
検討した。ヒトより採取した血清、血漿、及びアプロチ
ニンを含む血漿中にGRP(1−27)又はGRP(3
1−98)を少量加え、0時間、1時間後、6時間後
に、GRP濃度を測定し、開始時間を100%として残
存活性を百分率で求めた。
P(1−27)は血清又は血漿の存在下で分解・消失し
たが、GRP(31−98)は、血清及び血漿中で長時
間安定であった。
ー蛋白質として、サイログロブリンに結合し、リン酸緩
衝液(pH7.4)(PBS(−))に溶解し、1.0mg
/mlとし、等量のフロインド完全アジュバンドと混和
し、懸濁させた。得られた懸濁液の前記GRP(31−
98)0.01〜0.05mg含有分を4〜6週令のBA
LB/C系マウスに腹腔内投与した。約12週間後、免
疫化動物に前記と同じ濃度のGRP(31−98)のP
BS(−)溶液0.01〜0.03mg含有分を尾静脈内
に投与し、投与3日後、免疫動物より無菌的に脾臓を摘
出した。
にほぐし、RPMI−1640培地で3回洗浄し、8−
アザグアニン存在下で数日間培養し、復帰突然変異体を
完全に除いた、対数増殖期のマウス骨髄腫細胞株P3×
63Ag8〔Nature 256, 495-497 (1975)〕を前記と同
様に洗浄後、その1.1×107 個と、前記脾臓細胞
1.4×108 個とを、混合した。200×g,5分遠
心後、上清除去し、37℃に保温した50%PEG40
00(Merck)含有RPMI−1640培地1mlを
加え、細胞融合させた。
た後、96穴マイクロプレートを用いて、ヒポキサンチ
ン、アミノプテリン及びチミジン(以下HATと略す)
を含む、15%FCS(牛胎児血清)含有RPMI−1
640培地中で1〜2週間培養してハイブリドーマのみ
を増殖させた。その後HATを含まない培地中で成育さ
せ、約2週間後、目的の抗体を産生するクローンを以下
に示すELISA法により検索し、所望の反応特異性を
有する本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリ
ドーマを得た。
P(31−98)を、リン酸緩衝液pH7.4(PBS)
に溶解し、濃度1μg/mlとしたものを、96穴マイク
ロプレートの各ウエルに50μlずつ分注し、4℃で一
晩、もしくは室温1時間以上で吸着させた。吸着後、
0.05%Tween−20含有PBS(−)(T−P
BS)で3回洗浄し、1%BSA含有PBS(−)を1
ウエル200μlずつ分注し、室温で1時間処理した。
1%BSA含有PBS(−)を除き、ハイブリドーマ培
養上清、また粗製または精製モノクローナル抗体等を各
々50μlずつウエルに加え、室温で1時間反応させ
た。
SA,1%ポリビニルピロリドン、0.05%Twee
n−20含有PBS(−)で5000倍に希釈した酵素
標識抗マウスIqGtM抗体(Jackson社)を1
ウエルにつき50μl加え、室温で30分間反応させ
た。未反応抗体をT−PBSで4回洗浄することにより
除き、オルトフェニレンジアミン溶液(和光純薬)を1
ウエルに50μlずつ加え、反応させ、室温20分後、
2N硫酸溶液で反応を停止させ、波長492nmにおける
吸光度を測定した。
1E2,proGRP−2B10,proGRP−20
D2,proGRP−3H1、proGRP−3G2及
びproGRP−409と命名し、この内ハイブリドー
マproCRP−2B10及びproGRP−3G2は
それぞれ微工研条寄第4110号(FERM BP−4
110)及び微工研条寄第4109号(FERM BP
−4109)として工業技術院微生物工業技術研究所に
ブダペスト条約に基き1992年12月9日に寄託され
た。またハイブリドーマproGRP−20D2は、
「抗proGRPモノクローナル抗体産生ハイブリドー
マ(20D2)」と命名され微工研条寄第4184(F
ERM BP−4184)として工業技術院微生物工業
技術研究所にブダペスト条約に基き1993年2月10
日に寄託された。
ymed社)を用いた二重免疫拡散法により、これらの
ハイブリドーマの産生するモノクローナル抗体のイソタ
イプは、GRP−1E2,GRP−2B10及びGRP
−3G2がIgG1,GRP−20D2はIgG2a,
GRP−3H1はIgMであることが明らかとなった。
なお、proGRPとはGRP前駆体を意図する。
ブリドーマproGRP−2B10,proGRP−1
E2,proGRP−20D2,proGRP−3H1
及びproGRP−4C9をマウスの腹水に接種し、そ
の腹水から、プロテインAカラム、ゲルろ過カラム又は
プロテインGカラムを用いて純度90%以上に精製し
て、それぞれモノクローナル抗体GRP−2B10,G
RP−1E2,GRP−20D2,GRP−3H1及び
GRP−4C9を得た。
P(31−98)を、リン酸緩衝液pH7.4(PBS)
に溶解し、濃度1μg/mlとしたものを、96穴マイク
ロプレートの各ウエルに50μlずつ分注し、4℃で一
晩、もしくは室温1時間以上で吸着させた。吸着後、
0.05%Tween−20含有PBS(−)(T−P
BS)で3回洗浄し、1%BSA含有PBS(−)を1
ウエル200μlずつ分注し、室温で1時間処理した。
1%BSA含有PBS(−)を除き、ハイブリドーマ培
養上清、また、粗製または精製モノクローナル抗体等を
各々50μlずつウエルに加え、室温で1時間反応させ
た。
SA,1%ポリビニルピロリドン、0.05%Twee
n−20含有PBS(−)で5000倍に希釈した酵素
標識抗マウスIqGtM抗体(Jackson社)を1
ウエルにつき50μl加え、室温で30分間反応させ
た。未反応抗体をT−PBSで4回洗浄することにより
除き、オルトフェニレンジアミン溶液(和光純薬)を1
ウエルに50μlずつ加え、反応させ、室温20分後、
2N硫酸溶液で反応を停止させ、波長492nmにおける
吸光度を測定した。その結果を図5に示した。このよう
に、proGRPと反応性が最も高いのがGRP−3G
2であり、続いてGRP−2B10,GRP−1E2,
GRP−20D2,GRP−3H1、そしてGRP−4
C9の順であった。
ー蛋白質として、サイログロブリンに結合し、リン酸緩
衝液pH7.4(PBS(−))に溶解し、1.0mg/ml
とし、等量のフロインド完全アジュバンドと混和し、懸
濁させた。得られた懸濁液の前記GRP(31−98)
0.1mg含有分を8週令(1.5〜2.0kg)のウサギ
Kbl:JW系、雌に皮下投与し、10日毎にGRP
(31−98)0.07mg含有分を6回投与した後、高
い抗体価を認めたウサギの採血をすることによりポリク
ローナル抗体を得た。
体と、前述のモノクローナル抗体GRP−3G2及びG
RP−2B10を用いてサンドウイッチELISA(e
nzyme linked immunoassay)
を構築した。その測定方法を、次に記す。
7μg/ml、計14μg/mlになるようにPBSで希釈
し、その100μlをウエルに加え、4℃で一晩放置し
てコートした。PBSで2回ウエルを洗浄した後、0.
5%カゼイン/PBSを350μlをウエルに加え室温
で2時間インキュベートして、その後PBSで2回ウエ
ルを洗浄した。検体希釈液(1%BSA、1%PVP、
0.05%カゼイン、0.05%Tween 20、1
0mMEDTA、0.5M NaClを含んだ0.1M
燐酸緩衝液、pH7.1)を50μl/ウエル添加してか
ら、試料50μlを添加し、37℃で2時間反応させた
後、0.05%Tween 20/PBSで5回洗浄し
た。
ーゼで標識したラビット抗proGRP抗体を5μg/
mlになるように希釈したものを100μl/ウエル添加
して、室温で1時間インキュベートした。次に、0.0
5%Tween 20/PBSで5回洗浄して、基質溶
液(OPD溶液)を100μl加えて、室温で30分間
反応させ2N硫酸100μlを加えて反応を停止させ
た。試料中proGRP(31−98)の濃度を変化さ
せた時の結果を図6に示す。検出限界は、約3pg/ml、
測定範囲は、10−800pg/mlと考えられる。
われる患者血清を健常人血清で希釈した場合の希釈直線
を示す。これらの2本の直線は、ほぼ平行な関係にあ
り、組み換え体proGRP(31−98)の反応性は
血清中のproGRPと同様な反応性を示していると思
われた。
5例を測定した結果を表1に示す。このように、健常人
は、最高値で39pg/mlであり、小細胞癌患者血清で
は、143pg/ml以上をとり、最高値で18.3ng/ml
を示していた。以上のように、健常人と小細胞癌患者の
血清中proGRP値には、大きな差が認められpro
GRPは小細胞癌マーカーとして極めて有効であると思
われ、この測定系の有用性も大きなものと思われる。
RP)の前駆体中の不活性領域GRP(31−98)に
対する抗体は、GRP前駆体に対して高い親和性を有
し、しかもGRP前駆体は活性GRPに比べて血中で極
めて安定であるため、本発明の抗体を用いて患者の血中
のGRP前駆体を検出又は測定することにより、高い信
頼性をもって肺癌、特に肺小細胞癌の診断を行うことが
できる。
Aの塩基配列及び該DNAを合成するためのオリゴヌク
レオチドを示す。
発現プラスミドpAT−TrpE−GRP(31−9
8)の作製過程を示す。
を用いて肺小細胞癌患者の血清中のGRP前駆体の量を
測定した例を示す。
(31−98)が血清又は血漿中で安定であることを示
すグラフである。
モノクローナル抗体の親和性を示すグラフである。
ル抗体3G2及び2B10の混合物を用い、二次抗体と
してラビット抗proGRPポリクローナル抗体を用い
るELISAにおける標準曲線の1例を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 配列番号:1に示すアミノ酸配列を有す
るペプチドを抗原とし、ヒトガストリン放出ペプチド
(GRP)前駆体と反応する抗体。 - 【請求項2】 ヒトGRP前駆体との免疫複合体の解離
定数Kdが3×10 -8〜5×10-7Mである、ヒトGR
P前駆体に対するモノクローナル抗体。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のモノクローナル
抗体を生産するハイブリドーマ細胞。 - 【請求項4】 請求項1〜2のいずれか1項に記載の抗
体を含んで成る肺癌診断薬。 - 【請求項5】 ヒトGRP前駆体抗原の製造方法であっ
て、配列番号:1のアミノ酸配列をコードする領域を含
む発現ベクターにより形質転換された宿主を培養し、培
養物からヒトGRP前駆体抗原を採取することを特徴と
する方法。
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1993
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