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JPH07115411A - 集積回路 - Google Patents

集積回路

Info

Publication number
JPH07115411A
JPH07115411A JP6380091A JP6380091A JPH07115411A JP H07115411 A JPH07115411 A JP H07115411A JP 6380091 A JP6380091 A JP 6380091A JP 6380091 A JP6380091 A JP 6380091A JP H07115411 A JPH07115411 A JP H07115411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
waveform
transition
bit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6380091A
Other languages
English (en)
Inventor
Mel Bazes
メル・ベーゼス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Intel Corp
Original Assignee
Intel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Intel Corp filed Critical Intel Corp
Publication of JPH07115411A publication Critical patent/JPH07115411A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0337Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals
    • H04L7/0338Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals the correction of the phase error being performed by a feed forward loop
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0054Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition
    • H04L7/0066Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition detection of error based on transmission code rule
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0079Receiver details
    • H04L7/0083Receiver details taking measures against momentary loss of synchronisation, e.g. inhibiting the synchronisation, using idle words or using redundant clocks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/04Speed or phase control by synchronisation signals
    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal
    • H04L7/046Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal using a dotting sequence

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 位相符号化直列データからクロック情報及び
データ情報を回復する。 【構成】 波形ディジタイザ84出力は遷移検出器88
に入力され、符号化データの遷移の位置を取り出す。波
形ディジタイザ84,86に結合するAND段は、ビッ
ト境界遷移を排除して、ビット中心遷移を通過させる。
エンコーダ92,94はビット中心遷移の欠落又は2回
現れるビット中心遷移を補償する加算器96及びL形レ
ジスタ98に結合する。デジタルフィルタ100は、符
号化データのクロック情報を合成し、他方AND段にマ
スクビットを供給する波形シンセサイザのシフタ118
に結合する。符号化データのクロック情報はシフタ11
8により波形シンセサイザのデジタル/時間領域変換器
120を介して合成される。最後に、D−FFが位相符
号化直列データのデータ情報を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、位相符号化されている直列デー
タから、集積回路,特に金属酸化物半導体(MOS)回
路におけるその後のデジタル処理に備えて、クロック情
報及びデータ情報を回復する分野に関する。
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】
【0002】データ通信機器が位相符号化されている直
列データを送受信することは全く一般的である。位相符
号化データは、単一のパルスストリーム、すなわちフレ
ームストリームの中にデータと共に同期情報(すなわ
ち、クロック)が符号化されているようなデータであ
る。クロック情報とデータ情報とが組み合わされている
ため、1つの地点から別の地点へデータを伝送するに
は、たとえば、同軸ケーブル、撚線対又は光ファイバな
どの単一の伝送媒体があれば良い。位相符号化直列デー
タからクロック情報及びデータ情報を回復する回路は、
送信機器のクロック周波数と、受信機器のクロック周波
数とがわずかな許容差で整合しているような場合に最も
有用である。この厳密な必要条件は、衝突検出を伴うキ
ャリア検知多重アクセス(CSMA/CD)や、ファイ
バ分散形データインタフェース(FDDI)などのロー
カルエリアネットワーク(LAN)データ通信規格に取
り入れられている。位相符号化直列データはディスクメ
モリと、ホストコンピュータとの間のデータ転送にも使
用される。
【0003】位相符号化直列データからデータ情報及び
クロック情報を回復するための一般的な方法には、ワン
ショット方式、フェーズロックループ(PLL)方式の
2つがある。ワンショット方式は実現するのが簡単であ
るが、位相ジッタの許容差に関しては劣っている。フェ
ーズロックループ方式は位相ジッタの許容差の点ではす
ぐれているが、実現するのが困難である。位相ジッタ
は、パルス又はフレームのストリームの遷移の位置のビ
ットごとの変動である。位相ジッタの許容差は、遷移を
継続して正しく受信できる時間の許容範囲をデータビッ
トセル周期で除算したものとして定義されている。従っ
て、位相ジッタ許容差はビット時間の何分の1に当たる
かという表しかたで測定される。ワンショット方式の場
合、位相ジッタ許容差の理論上の上限は±1/8ビット
時間であるが、実際に実現するに際しては制限があるの
で、この許容差はさらに悪くなる。
【0004】これに対し、PLL方式の位相ジッタ許容
差の上限は±1/4ビット時間である。しかし、PLL
方式の最大の欠点はパラメータの変動の影響を受けやす
いことであり、そのため、MOS技術が変化に富んでい
ることを考慮すると、これをMOSで製造するのは難し
い。すなわち、MOSでPLL方式を実現するには、P
LLの安定性を維持することと、最大限の位相ジッタ許
容差を得ることとの間で細心の注意を払って何らかの妥
協策を見出さなければならない。最後に、PLL方式で
は、位相符号化データからクロック情報を回復するとき
に正確なマスク動作が確実に実行されるように保証する
ために、追加の回路が必要である。マスク動作において
は、マスクビットを位相符号化データと組み合わせて、
位相符号化データの遷移の位置を取出す。PLL方式に
よれば、特殊なロックオンイネーブル信号が必要であ
る。これに対し、ワンショット方式ではロックオンは自
動的に得られる。
【0005】本発明の目的は、最大限の位相ジッタ許容
差をもって、しかも処理、温度及び給電の変動の影響を
受けずに位相符号化直列データからデジタルクロック情
報及びデジタルデータ情報を回復することである。
【0006】本発明の別の目的は、位相符号化直列デー
タからのクロック情報及びデータ情報の回復をMOS回
路で実現することである。
【0007】本発明のさらに別の目的は、処理温度又は
供給電圧の変動の影響を受けないようにする一方で、急
速にロックオンを成立させることである。
【問題点を解決するための手段】
【0008】位相符号化直列データからクロック情報及
びデータ情報を回復する集積回路を開示する。回路は、
波形ディジタイザ及び波形シンセサイザに結合する同期
遅延線(SDL)を含む。波形ディジタイザは符号化デ
ータを受信し、それを、Tp/N間隔で、符号化データ
の論理レベルを表す値を有するN個のビットのストリン
グに変換する。尚、Tpは本発明のクロック周期であ
り、Nは波形ディジタイザの分解能である。符号化デー
タは、マンチェスター符号化などのいくつかの位相符号
化直列データの中の1つであれば良い。波形ディジタイ
ザのデジタル化出力は遷移検出器に入力され、そこで、
デジタル化符号化データの遷移の位置を取出す。遷移は
ビット境界遷移と、ビット中心遷移とを含む。
【0009】波形ディジタイザと、波形シンセサイザと
に結合するAND段は、ビット境界遷移を排除し、ビッ
ト中心遷移を通過させる。AND段は、遷移検出器から
得たデジタル化符号化データの遷移の位置を、波形シン
セサイザのパターン発生器により供給されたN個のマス
クビットとを組み合わせる。加算器及びL形レジスタに
結合する1対のエンコーダは、位相ジッタが原因となっ
て起こるビット中心遷移の欠落又はビット中心遷移の2
度の出現に対応して使用される。L形レジスタの出力は
デジタルフィルタに入力され、デジタルフィルタはビッ
ト中心遷移の符号化位置の急速な変化を除去するが、ゆ
っくりした変化を通過させる。さらに、デジタルフィル
タは瞬時にロックオンを成立させる。
【0010】デジタルフィルタの出力は、一方では符号
化データのクロック情報を合成し、他方ではAND段に
マスクビットを供給する波形シンセサイザのシフタに結
合される。符号化データのクロック情報は波形シンセサ
イザのシフタにより、波形シンセサイザのDTCを介し
て合成される。最後に、符号化データを遅延段を介して
D入力端子から受信すると共に、クロック情報をクロッ
ク入力端子を介して受信するD形フリップフロップによ
り、位相符号化直列データのデータ情報を再生する。こ
のように、本発明は、従来の技術における位相ジッタ許
容差に匹敵し且つ完全にMOS技術で実現できる位相ジ
ッタ許容差をもって、位相符号化直列データからクロッ
ク情報及びデータ情報を回復する。
【従来技術の説明】
【0011】位相符号化データからクロック情報及びデ
ータ情報を回復する集積回路を開示する。以下の説明
中、本発明を完全に理解させるために、特定の回路など
の特定の事項を数多く詳細に挙げるが、そのような特定
の詳細な事項を採用せずに本発明を実施しても差し支え
ないことは当業者には自明であろう。また、場合によっ
ては、本発明を無用にあいまいにしないために、周知の
回路を詳細には説明しないときもある。一般に好ましい
実施例では、金属酸化物半導体(MOS)集積回路の一
部として本発明を実現する。本発明は数多くの周知のM
OSプロセス又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)
プロセスのうちのいずれかを使用して製造されれば良
い。
【0012】位相符号化データからクロック情報及びデ
ータ情報を回復することは、送信局と受信局のクロック
周波数がわずかな許容差で整合しているようなデータ通
信環境において最も有用である。そのようなデータ通信
環境の例としては、衝突検出を伴うキャリア検知多重ア
クセス(CSMA/CD)や、ファイバ分散形データイ
ンタフェース(FDDI)などがある。位相符号化デー
タは、ディスクメモリとホストコンピュータとの間のデ
ータ転送にも使用されている。位相符号化データとは、
単一のパルス列の中に同期情報(すなわち、クロック)
がデータと共に符号化されているようなデータである。
【0013】従って、ある地点から別の地点へデータを
伝送すべき場合には、同軸ケーブル,撚線対,光ファイ
バなどの単一の伝送媒体が必要である。位相符号化方式
にはいくつかの種類があり、それらを図1に示す。一般
に知られている方式には、2位相レベル符号化(マンチ
ェスター符号化ともいう)、2位相マーク符号化(周波
数変調、すなわちFMともいう)及び遅延変調(ミラー
符号化又は変調FM(MFM)ともいう)がある。様々
な位相符号化方式のタイミング関係については、図1を
参照のこと。位相符号化データに代わるものとして、非
ゼロ復帰(NRZ)符号化があるが、この方式によれ
ば、データは同期情報を全く含まずに伝送される。図1
は、NRZのタイミング図である。NRZの場合、2つ
の伝送媒体―データと、クロックについて1つずつ―が
必要である。従って、位相符号化方式と比べてNRZ符
号化はかなりのコスト高になる。
【0014】位相符号化データからクロック情報及びデ
ータ情報を回復するために使用される2つの主な方法は
ワンショット方式と、フェーズロックループ(PLL)
である。ワンショット方式は簡単に実現できるが、位相
ジッタに関する許容差の点で劣っている。PLL方式は
位相ジッタに関する許容差の点ではすぐれているが、実
現するのは困難である。理想のデジタル伝送システムに
おいては、本発明の位相符号化データストリームなどの
デジタルパルスストリームのパルスは、パルス繰り返し
周期Tpの整数倍である時間に到達すると考えられる。
しかしながら、実際のシステムでは、パルスはTpの整
数倍と異なる時間で到達する。位相ジッタは、実際のデ
ジタル伝送システムの遷移場所の理想のデジタル伝送シ
ステムに対するばらつきである。位相ジッタの許容差
は、1つの遷移を尚も正しく受信できる時間の許容範囲
をデータビットセル周期Tpで除算した値として定義さ
れており、ビット時間の端数として測定される。 P.Tri
schitta, E.Varma の 「 Jitter in Digital Transmiss
ion Systems」(Artech House, Inc. 1989年)の第
1章を参照。
【0015】位相符号化データからクロック情報及びデ
ータ情報を回復する従来の方法と、本発明の方法とをマ
ンチェスター符号化方式に関連して説明する。ここで選
択したマンチェスター符号化方式は単なる実例であり、
本発明を限定する意味をもたないことは当業者には理解
されるはずである。また、マンチェスター符号化方式が
位相符号化方式をNRZなどの非位相符号化方式と区別
するために選択されたことも当業者には明白であろう。
さらに、他の位相符号化方式に関する回復方法はマンチ
ェスター符号化方式とごく類似しており、その詳細は異
なるが、実質的に相違点はない。
【0016】マンチェスターコードは、自己刻時2進コ
ードの1種を表している。マンチェスター符号化では、
ビットセルの第1の半体は相補データを含み、第2の半
体は真のデータを含む。このように、ビットの中心には
常にビット中心遷移と呼ばれる遷移が存在している。同
時に、各フレームと関連して少なくとも2つの境界遷移
が起こっている。フレームの開始時には、境界遷移を伴
わない交番する一連の1と0(プリアンブル)の信号が
送信される。マンチェスター方式のクロックとデータの
回復は、まずクロックを回復し、次に、そのクロックを
使用して符号化データストリームからデータを回復する
ことにより実行される。「 Carrier Sense Multiple Ac
cess with Collision Detection (CSMA/C
D)」,ANSI/IEEE規格802.3を参照。
【0017】図2は、位相符号化データからクロック信
号及びデータ信号を回復するための従来のワンショット
方式30を示すブロック線図である。ワンショット方式
の1例は A.G.Bell,G.Borriello の「A Single Chip NM
OS Ethernet Controller」(IEEE International Solid
-State Circuits Conference Digest: 1983年)の
70〜71ページに記載されている。
【0018】図2に戻って説明すると、ワンショット方
式30の構成は端検出器32と、ANDゲート34と、
ワンショット回路36と、別のワンショット回路38
と、D形フリップフロップ40とを含む。端検出器32
とD形フリップフロップ42は位相符号化データ42を
受信する。端検出器32は、立ち上がり端又は立ち下が
り端によりトリガされるワンショット装置である。端検
出器32は、ワンショット方式30の構成におけるその
他の回路をトリガするための端を供給する。位相符号化
データからクロック情報を回復するためには、ビット中
心遷移からビット境界遷移を排除することが必要であ
る。
【0019】ANDゲート34は、ビット中心遷移が起
こりうる期間に限って信号A45を通過させるために使
用される。ビット中心遷移が通過して良い期間は1/4
ビット時間から3/4ビット時間までの期間である。こ
の期間から外れた時間では、この期間外に起こる遷移は
いずれもビット境界遷移であると想定されるので、信号
A45を排除する。ANDゲート34は、インバータ4
3により反転されており且つマスク動作中にはマスクビ
ットとしても利用される回復クロック信号44をさらに
受信する。ANDゲートの出力である信号B47は、位
相符号化データでビット中心遷移が起こるたびに1つの
パルスが挿入されることにより形成されるパルス列であ
る。この信号B47はワンショット回路36に入力され
るが、ワンショット回路36のパルス幅は厳密に1/4
ビット時間に設定されている。ワンショット回路36の
出力は、インバータ41による反転の後、信号C49と
なる。信号49の活動端はビット中心遷移からさらに1
/4ビット時間だけ遅延している。
【0020】信号C49は、厳密に1/2ビット時間に
設定されたパルス幅を有する別のワンショット回路38
に入力する。このワンショット回路38の出力が回復ク
ロック信号44である。回復クロック信号44はマスク
動作時のマスクビットとして利用されるばかりでなく、
位相符号化データ42からデータ情報を回復するため
に、D形端トリガフリップフロップ40のクロック入力
端子にも入力される。回復データ46はD形端トリガフ
リップフロップ40から出力する。先の説明中に示唆し
た通り、ワンショット方式30は簡単に実現できるが、
位相ジッタの許容差に関しては劣っている。以下に説明
するPLL方式と同様に、ワンショット方式はアナログ
方式である。従って、ワンショット方式は伝送線路を介
する雑音及びジッタの影響を受けやすい。ワンショット
方式30の場合の位相ジッタ許容差の上限は理論上は±
1/8ビット時間であるが、ワンショットの不正確さ、
サンプリングプロセスの不正確さ、フリップフロップの
セットアップ及びホールド時間に要求される条件などの
実際に加わる制限を考慮すると、現実の位相ジッタ許容
差は±1/8ビット時間を下回る。
【0021】図3は、位相符号化データからクロック情
報及びデータ情報を回復するための従来のフェーズロッ
クループ(PLL)方式70を示す。PLL方式の1例
は、H. M. Haung, D. Banatao, G. Perlegos, T. C. Wu
及び T. L. Chiu の 「A CMOS Ethernet Serial Inte
rface Chip」(IEEE International Solid-State Circu
its Conference Digest:1984年)の184〜185
ページに詳細に記載されている。
【0022】図3に関して説明すると、CLL方式70
の構成は端検出器52と、ワンショット回路56と、P
LL回路58と、D形フリップフロップ60と、AND
ゲート54と、ORゲート64とを含む。PLL方式7
0が図2に示すようなワンショット方式30に類似して
いることは当業者にはわかるはずである。
【0023】図2と、図3とに示す従来の2つの方式の
本質的な相違点は(1)1/2ビット時間ワンショット
回路38の代わりにPLL回路58を使用していること
と、(2)PLL方式70への入力としてロックイネー
ブル信号68がさらに必要であることである。PLL方
式70と、ワンショット方式30とのもう1つの相違
は、各回復回路がロックオンをどのように実行するかと
いう点に見られる。ロックオンとは、通常は新たなフレ
ーム(すなわち、パルス列)のビット中心遷移に対する
ロッキングによりクロック/データ回復プロセスを開始
することを意味する。フレームの実際のデータに先立つ
プリアンブルは、ロックオンを活動させるためのもので
ある。回復クロック信号44及び64はビット境界遷移
を排除するためにそれぞれ使用されるので、回復回路が
ロック状態にないときには、この信号によってビット中
心遷移が簡単に排除されてしまうであろう。
【0024】ワンショット方式でこのことが問題になら
ないのは、最初のプリアンブルビットが到着するまで回
復クロック信号44はローのままであるので、入力する
全てのビットがマスクされないためである。最初のプリ
アンブルビットが到着すると、直ちにロックが実行さ
れ、以後のマスキングタスクは全て正しく進行する。こ
れに対し、PLL方式70では、PLL回路58は自走
回路であるので、プリアンブルが始まると、PLL回路
58の回路クロック信号64は50%の確率でプリアン
ブル遷移をマスクするので、ロックオンは得られなくな
る。この問題を解決するために、ANDゲート54への
入力としてロックイネーブル信号68を供給し、プリア
ンブルの間に遷移がマスクされないようにこの信号を活
動させる。
【0025】プリアンブルの終了時までにはロックオン
は成立しており、ロックイネーブル信号68は印加され
なくなる。PLL方式70は位相ジッタ許容差に関して
はワンショット方式30よりすぐれているが、このよう
な許容差の向上は、PLL方式の場合、ビット中心遷移
がその正規の位置から急激に動いても、回復クロック信
号64に相応する動きを生じる結果とならないように位
相ジッタを有効に排除していることにより得られる。P
LL方式70の位相ジッタ許容差は±1/4ビット時間
である。
【0026】実際には、PLLの不正確さ、サンプリン
グプロセスの不正確さ、フリップフロップのセットアッ
プ及びホールド時間に要求される条件などの制限を考慮
すると、PLLの現実の位相ジッタ許容差は±1/4ビ
ット時間を下回る。PLL方式の最大の欠点はパラメー
タの変動の影響を受けやすいことであり、従って、MO
S技術が非常に変化に富んでいることを考えれば、MO
Sでこれを製造するのは困難である。MOS技術によっ
てPLL方式を実現するためには、PLLループの安定
性と、処理条件や動作条件に大きなばらつきがあるにも
かかわらず十分な位相ジッタ許容差を得るということと
の間で何らかの妥協策を見出さなければならない。
【0027】最後に、PLL方式では、位相符号化デー
タからクロック情報を回復するに際して正しいマスク動
作が確実に実行されるように保証するための回路がさら
に必要である。マスク動作中、位相符号化データにおけ
る遷移の位置を取り出すためにマスクビットを位相符号
化データと組み合わせる。PLL方式の下では、PLL
回路をトリガするために特別のロックオンイネーブル信
号が必要であるが、ワンショット方式は自動的にロック
オンを成立させる。
【実施例】
【0028】図4は、デジタルクロック/データ情報回
復回路80の好ましい実施例を示すブロック線図であ
る。クロック/データ情報回復回路80は、波形ディジ
タイザ84及び波形シンセサイザ86に結合する同期遅
延線(SDL)82を含む。波形ディジタイザ84は入
力位相符号化データ104を受信し、デジタル化位相符
号化データを遷移検出器88へ出力する。位相符号化デ
ータを遷移検出器88へ出力する。位相符号化データ1
04は遅延段112を介してD形フリップフロップ10
2にも結合される。波形シンセサイザ86の出力は回復
クロック信号110であり、回復データ信号108を発
生させる際にD形フリップフロップ102のクロックポ
ートに入力される。波形シンセサイザ86はAND段9
0にマスクビット126を供給する。AND段90はさ
らにそれらのマスクビット126を遷移検出器88の出
力と組み合わせて、クロック/データ情報回復回路80
のマスク動作を開始させる。AND段90の出力はさら
に2つのエンコーダ92及び94に結合される。この出
力はNビット幅の2進語である。
【0029】エンコーダ92及び94は、AND段から
得たデジタル化語の上部と下部のビット中心位置を平均
化する加算器96にさらに結合している。加算器96の
出力はL形レジスタ98に対する入力である。エンコー
ダ92及び94は、ビット中心遷移が発生しない場合に
先のビット中心遷移をデジタルフィルタ100に対し凍
結するために、ANDゲート114を介してL形レジス
タ98にも結合している。デジタルフィルタ100は、
その出力140の時定数を変化させる制御信号188を
受信する。出力信号140は、回復クロック信号110
を時間領域変換器(DTC)120と、バッファ142
とを介して合成する波形シンセサイザ86にあるシフタ
118に入力される。シフタ118は、AND段90に
おけるマスク動作に使用すべきマスクビットを供給する
パターン発生器116からマスクビットも受信する。
【0030】本発明と共に使用すべき同期遅延線(SD
L)82の好ましい実施例は、年 月 日出願の名
称「CMOS CLOOK PHASE WAVEFO
RM DIGITIZER」による係属中の特許出願第
号及び1989年11月13日出願の名
称「SYNCHRONOUS DELAYLINE W
ITH QUADRATURE CLOCK PHAS
ES」による係属中の特許出願第07/434,408
号に詳細に説明されている。
【0031】当該出願のSDLは8つのタップTAP
0:7を示しているが、一般に好ましい実施例の場合、
N個のタップTAP0:N−1を発生するには、単に電
圧制御遅延(VCD)段を追加するだけでよいというこ
とは当業者には理解されるはずである。
【0032】図5は、本発明の好ましい実施例で使用さ
れるSDLの回路図であるが、これは、 年
月 日出願の名称「CMOS WAVEFORM D
IZITIZER」による係属中の特許出願第
号における第3図Aと同じである。
【0033】図5に戻ると、タップの数Nは16に等し
い。尚、任意の数のタップを発生できることを当業者は
理解すべきである。同期遅延線を利用する従来の方法
は、1989年11月13日出願の名称「SYNCHR
ONOUS DELAY LINE WITH AUT
OMATIC RESET」による係属中の特許出願第
07/434,340号と、名称「INTEGRATE
D SYNCHRONOUS DELAY LINE
」の米国特許第4,496,861号と、IEEEJ
ournal of Solid State Cir
cuits 第SC−20巻(1985年12月刊)の
1265〜1271ページに掲載された記事「A Novel
Precision MOS Synchronous Delay Line」にも説明され
ている。
【0034】本発明と共に使用すべき波形ディジタイザ
84の好ましい実施例は、年 月 日出願の名称
「CMOS WAVEFORM DIGITIZER」
による係属中の特許出願第 号に説明さ
れている。図6は、本発明の好ましい実施例で使用され
る波形ディジタイザ84を示すブロック線図であるが、
これは、 年 月 日出願の名称「CMOS
WAVEFORM DIGITIZER」による係属
中の特許出願第 号の第2図に対応して
いる。
【0035】波形ディジタイザ84はSDL82と、1
対のL形レジスタ150,152と、サンプルイネーブ
ル回路158と、マルチプレクサ156と、D形レジス
タ160とを含む。基準クロック106はL形レジスタ
150及び152への入力としてSDL82を介して供
給される。基準クロック106はサンプルイネーブル回
路158を介してL形レジスタのLポートにも結合され
る。入力する波形は2つのL形レジスタ150及び15
2に並列に入力される。SDLのタップの数をNとした
とき、SDL82は、Tp/Nだけ離れた間隔でパルス
を発生する。Nは、入力波形がサンプリングされる均等
に離間した間隔に対応する。
【0036】L形レジスタ150及び152は、サンプ
ルイネーブル回路158により供給される制御信号に従
って、入力波形をサンプリングする。制御信号は、L形
レジスタ150及び152にあるフリップフロップのセ
ットアップ及びホールド時間を保証するために必要であ
る。2つのL形レジスタ150及び152の出力はマル
チプレクサ156に入力され、さらにはD形レジスタに
も入力されて、そこからデジタル化波形として出力す
る。従って、波形ディジタイザ84は入力波形の遷移に
関して以後のデジタル処理に適する正確な情報を提供す
るのである。
【0037】パターン発生器116と、シフタ118
と、デジタル/時間領域変換器(DTC)120とを含
めた、本発明と共に使用すべき波形シンセサイザ86の
好ましい実施例は、1989年12月1日出願の名称
「METHOD AND APPARATUS FOR
SYNTHESIZING DIGITAL WAV
EFORMS」による係属中の特許出願第07/44
4,670号に説明されている。図4に戻ると、DTC
120はSDL82からのタップ信号と、シフタ118
のシフタ出力126とを組み合わせて、合成波形を発生
する。パターン発生器116は、クロック/データ情報
回復回路80のマスク動作に必要なマスクビットをシフ
タ118を介して供給する。
【0038】再び図4に関して説明すると、クロック周
期Tpを有する基準クロック106は、SDL82、波
形ディジタイザ84、遷移検出器88、L形レジスタ9
8、デジタルフィルタ100及びパターン発生器116
を含む全てのクロック回路に供給される。尚、本発明を
無用にわかりにくくしないために、基準クロック106
と全てのクロック回路との物理的接続を図示していない
ことを理解しておくべきである。また、クロック周期T
pを有する基準クロック106をクロック周期Ttを有
する送信局の周波数と、明確に区別すべきである。クロ
ック周期Tpはちょうど受信局のクロック周期Trであ
る。すなわち、本発明の好ましい実施例では、基準クロ
ックの周期Tpと、受信局のクロック周期Trとは全く
同じである。
【0039】基準クロック106はクロック/データ情
報回復回路80の様々な回路を同期させるために使用さ
れる。図4にはデータ通信システムの送信局と受信局を
示していないが、本発明のクロック/データ情報回復回
路80が送信局及び受信局に結合していることは明らか
なはずである。本発明の好ましい実施例は、TtとTr
が小さな許容差をもって整合しているようなデータ通信
システムにおいて使用される位相符号化データについて
クロック情報及びデータ情報を回復するのに特に適して
いる。しかしながら、TtとTrとの位相関係は全くラ
ンダムであると仮定される。
【0040】位相符号化データ104が波形ディジタイ
ザ84に入力すると、波形ディジタイザ84は位相符号
化データ104を位相符号化データ104の論理レベル
を表す値を有するTp/N間隔のビットのストリングに
変換する。尚、Tpはクロック/データ情報回復回路8
0のクロック周期であり、Nは波形ディジタイザ84の
分解能を表す整数である。波形ディジタイザは、デジタ
ル化動作のタイミングを規定するSDL82からN個の
精密遅延クロックパルスを受信する。
【0041】図7は、波形ディジタイザ84の入力と出
力のタイミング図である。符号化されていないデータを
マンチェスター符号化方式を使用して符号化し、位相符
号化データ104を発生するものとして図示してある。
波形ディジタイザ84の出力はデジタル化位相符号化デ
ータ122である。波形ディジタイザ84のデジタル化
動作は、位相符号化データ104とデジタル化動作との
位相関係がランダムであるという状況の下で起こる。言
いかえれば、波形ディジタイザ84のデジタル化動作が
起こる箇所は、送信局のクロックTtと受信局のクロッ
クTrとの位相関係とは関連していないのである。この
位相関係は全くランダムであって、予測不可能であるた
め、波形ディジタイザ84のデジタル化動作自体もそれ
がどこで起こるかという点に関してはランダムである。
【0042】しかしながら、位相符号化データ104に
関してランダムな位相関係をもちながらデジタル化動作
が起こるということは全く問題にならない。図7に関し
て説明すると、図7には、4つの位相−0゜,90゜,
180゜及び270゜−についてのデジタル化位相符号
化データ122を4列にして示してある。4つの場合全
てにおいて、波形ディジタイザの出力であるデータ12
2は基準クロックの時間線(すなわち、n,隣接するn
+1,n+2・・・)に沿って連続してアセンブルさ
れ、その結果、得られるビットのストリングは同一の値
であることがわかる。従って波形ディジタイザ84のデ
ジタル化動作は送信側クロックTtと受信側クロックT
rとの位相関係の影響を受けない。
【0043】図4に戻ると、波形ディジタイザ84のデ
ジタル化出力122は遷移検出器88に入力される。こ
の出力122はデジタル化形態に変換された位相符号化
データである。図8は、本発明の好ましい実施例で使用
される遷移検出器88の回路図である。遷移検出器88
は、D形フリップフロップ166に結合する複数のXO
Rゲート164を含む。遷移検出器88のXORゲート
164は波形ディジタイザ84から出力されたデジタル
化位相符号化データ122を入力として受信する。この
入力はD形フリップフロップ166のDポートにも結合
され、D形フリップフロップ166のクロックポートに
は基準クロック106が結合する。
【0044】本発明の好ましい実施例においては、N個
のXORゲートが設けられている。尚、Nは16であ
る。XORゲート164の数は設計ごとに異なり、本発
明を限定するものとして考えられてはならないことは当
業者には理解されるべきである。遷移検出器88はデジ
タル化位相符号化データ122の遷移を検出する。遷移
(ビット中心遷移又はビット境界遷移)が起こるたび
に、波形ディジタイザ84は1対のビット「01」又は
1対のビット「10」を発生する。遷移検出器88のX
ORゲート164は、デジタル化位相符号化データ出力
122におけるそのような対のビットを全て検出する。
すなわち、遷移検出器88の出力124はデジタル化位
相符号化データ122の全ての遷移の位置を表すことに
なる。
【0045】図4に戻ると、遷移検出器88はAND段
90に結合している。AND段90は(1)遷移検出器
88の出力124と、(2)波形シンセサイザ86のマ
スクビット126という2つの入力を受信する。なお、
波形シンセサイザ86がどのようにしてマスクビット1
26を発生するかということにつては以下にさらに説明
する。AND段90は、マスクビットごとに1つずつ、
N個のANDゲートを含む。AND段90は、ビット境
界遷移がマスクされ且つビット中心遷移が変更なしに通
過したところでマスク動作を実行する。
【0046】図9は、本発明の好ましい実施例で使用さ
れる遷移検出器88及びANDゲート90の入力と出力
のタイミング図であるが、この場合、位相ジッタはない
ものとする。図10は、本発明の好ましい実施例で使用
される遷移検出器88及びAND段90の、位相ジッタ
がある場合の入力と出力を示す別のタイミング図であ
る。デジタル化位相符号化データ122は0と1のスト
リングとして示されており、遷移(「01」であるビッ
トの対又は「10」であるビットの対)は遷移位置12
4にあり、遷移位置として出力される。マスクビット1
26は波形シンセサイザ86により供給される。
【0047】図9には、AND段90が遷移位置124
とマスクビット126とを組み合わせた結果をマスク遷
移128及び130として示してある。出力されるマス
ク遷移は長さNビットの2進語である。AND段90が
マスク動作を実行することにより、ビット中心を中心と
する位相ジッタ許容差、すなわち±1/4ビット時間の
ウィンドウの中に入っていない全てのビットは、マスク
動作前の論理レベルには関係なくローになる。このウィ
ンドウの外で起こるのはビット境界遷移だけであるの
で、ビット中心遷移が変更なく通過するとビット境界遷
移は常にローになる。このように、図9に示すように周
波数の変動、すなわち位相の変動がないときには、クロ
ックごとにマスク動作から出力されるN個のビットの中
の1つだけがハイになり、他のN−1個のビットは全て
ローになると考えられる。
【0048】クロック/データ情報回復回路が実行する
マスク動作に関していえば位相ジッタは時間の確率関
数、すなわち、確率過程なのであるが、一般には、マス
ク動作の結果、2つの1が出力されるか又は全く1が出
力されないという状況もありうる。この特殊な状況は、
送信側クロックと受信側クロックとの位相差が約1/2
ビット時間、すなわち、ほぼ180゜であるときに起こ
る。この状況では、デジタル化波形の最下位ビットのと
ころ又はその付近、あるいは最上位ビットの付近にビッ
ト中心遷移が現れると考えられる。位相ジッタが発生し
ていない図9のAND段90のタイミング図と、位相ジ
ッタを伴う図10のタイミング図とを比較することによ
り、この状況を検証できる。位相ジッタが起こらない図
9の場合、出力マスク遷移128,130はクロックサ
イクルごとに1回の遷移しか示さないが、ジッタを伴う
図10では、多いときにはクロックサイクルごとに2回
の遷移があり、少ないときにはクロックサイクル中に遷
移は見られない。同時に、1つのデジタル化波形で2つ
のビット中心遷移が起こるときには、それらの遷移は必
ずその波形の第1の半分と、第2の半分に現れるという
こともわかる。そこで、全てのビット中心遷移の位置−
0,1又は2−を2つのエンコーダを使用して符号化す
る。
【0049】各エンコーダは、AND段90から得られ
た2進語デジタル化出力の1/2のみを符号化する。こ
のデジタル化出力は上半分128と、下半分130とを
有する2進語である。そのため、AND段90の出力マ
スク遷移128及び130を上エンコーダ92と、下エ
ンコーダ94とに結合するのである。その名が示す通
り、上エンコーダ92は2進語の上半分を符号化し、下
エンコーダ94は2進語の下半分を符号化する。上エン
コーダ92は、1入力が与えられないときには全て0を
出力し、1入力が与えられたときには入力を符号化し、
さらに数(N/2−1)を符号化入力に加算する。下エ
ンコーダ94は総称エンコーダである。エンコーダ92
及び94は加算器96に結合している。エンコーダ92
及び94の出力は、AND段90マスク遷移出力128
及び130の値を表す。
【0050】加算器96はそれらの値を加算して、2つ
の遷移の位置の平均値を発生する。加算器96はさらに
L形レジスタ98を介してデジタルフィルタ100に結
合している。データ送信においてジッタが起こらない場
合には、加算器96の出力は妨害なくデジタルフィルタ
100に入力される。ジッタがデータ送信に遷移を発生
させない場合には、エンコーダ92及び94は、デジタ
ル化語のそれぞれ対応する半分にビット中心は検出され
なかったことを示すために、ANDゲート114を介し
てL形レジスタへ遷移なし(NT)信号を出力する。た
とえば、N=32であり且つ位置29及び3で2つのビ
ット中心遷移が検出されたとすると、平均位置がゼロ
で、ジッタは±3の2つのビット中心遷移が現れている
ことが解析によりわかる。従って、加算器の出力は0−
ビット中心の平均位置−になると期待される。上エンコ
ーダ92は出力11101(29の2進コード)を出力
し、下エンコーダ94は00011(3の2進コード)
を出力するであろう。
【0051】加算器96はそれら2つの値を加算して、
100000(32の2進コード)を発生すると考えら
れる。しかしながら、使用されるのは加算器96の初め
の5ビットだけであるので、加算器は予測通り0000
0を出力する。エンコーダの一方が遷移を検出しない場
合には、エンコーダは0000を出力する。双方のエン
コーダが遷移を検出しなかったならば、L形レジスタ9
8に対するL入力は印加されなくなり、L形レジスタ9
8の出力は更新されない。L形レジスタ98を更新しな
いと、出力されるビット中心位置の値は先のクロック周
期のときの値と同じになる。1つのクロック周期で遷移
が起こらなくても、必ず別のクロック周期(大抵は先の
クロック周期である)で2回の遷移が起こっており、そ
れで埋め合わせができるので、L形レジスタ98のこの
ような「凍結」によって先のクロックからの値に重み2
が有効に与えられる。先のクロックではほとんどの場合
に2回の遷移が起こっているので、この重み倍増は正し
い。
【0052】図11は、本発明の好ましい実施例で使用
されるデジタルフィルタ100の概略図である。デジタ
ルフィルタ100は減算器170,182と、プログラ
ム可能シフタ180と、D形レジスタ184と、丸め論
理186とを含む。デジタルフィルタ100はL形レジ
スタ98の出力138を入力として受信する。減算器1
70は入力138からデジタルフィルタ出力140を減
算して、誤差値171を発生する。この誤差値171
は、ビット中心位置の最新の値と、先の全てのビット中
心位置の値の重みつき平均化により得られた値との差の
量に対応する。プログラム可能シフタ180は誤差値1
71を右へ場所S個分シフトすることにより、誤差値を
(1/2)Sだけ減衰する。プログラム可能シフタ18
0に供給される制御信号TAU_CONTROL188
は、デジタルフィルタ100の時定数τを変化させるこ
とによりシフト量を変えるための信号である。
【0053】デジタル化波形のビット数をNとすると
き、TAU_CONTROL信号188はSを0からlo
g2 N に変化させる。プログラム可能シフタ180は減
衰誤差値181を発生する。減算器182は減衰誤差値
181からデジタルフィルタ出力140を減算して、更
新フィルタ出力183を発生する。この更新フィルタ出
力183はクロックごとにD形レジスタ184に記憶さ
れる。デジタルフィルタ140の出力を発生するとき、
デジタルフィルタ出力140は丸め論理186に入力さ
れる。
【0054】式の形態により表すと、デジタルフィルタ
100の出力OUT140と、入力IN138とは次の
式(1)のような関係を有している(なお、αは1/
(1−2-S)により与えられる):
【0055】
【数1】
【0056】式(1)が低域フィルタの形態であること
は当業者には明らかなはずである。ステップ関数入力の
場合には、式(1)は式(2)のように単純になる:
【0057】
【数2】
【0058】本発明のクロック/データ情報回復回路8
0の基準クロック周期をTpとしたとき、式(2)のn
をt/Tpと置き換えれば、式(2)は次のようにな
る。
【0059】
【数3】
【0060】式中、τはフィルタの時定数であり、Nは
Tp/log αにより与えられる。式(3)は、入力が急
にINになれば、出力OUTは漸近的に時定数τを伴う
INの値を得るであろうということを規定しているのが
わかる。この行動は、まさに、RCフィルタなどの通常
の低域フィルタの行動である。
【0061】プログラム可能シフタ180は、時定数を
厳密に、十分に制御された方式で変化させるのが困難で
あるアナログフィルタとは異なり、デジタルフィルタの
時定数τを厳密な条件の下で変化させることができる。
時定数τはTp/log αにより与えられ、また、αは1
/(1−2-S)により与えられるので、時定数を次のよ
うに表してもよいであろう:
【0062】
【数4】
【0063】式(4)を検討してみると、τはS=0で
あるときには0に等しく、Sが大きくなるにつれて単調
に増加することがわかる。すなわち、シフト値Sを変化
させることにより、τを変化させることが可能なのであ
る。τの値を制御できることはロックオンを達成する上
で非常に重要である。すなわち、プリアンブルの間、ビ
ット中心遷移の値がわからないとき、プリアンブルの開
始時にシフト値Sを0に設定することによりτを強制的
に0にする。τが0に等しいとき、デジタルフィルタ1
00はビット中心遷移の入力値に瞬時に反応し、直ちに
ロックは成立する。同時に、デジタルフィルタ100は
ジッタを排除することができない。これはτが0である
ためである。次に、プリアンブルの終端に至るまでシフ
ト値Sを増加させることによりτを徐々に大きくしてゆ
くと、その時点でτは正規の値をとり、デジタルフィル
タ100は強力にジッタを排除する。このように、可変
時定数制御能力を備えたデジタルフィルタ100の使用
によって、本発明では急速にロックオン状態を得ること
ができると共に、クロック/データ情報回復回路を不安
定にせずに徐々に位相ジッタを排除することが可能にな
るのである。
【0064】再び図4に戻ると、デジタルフィルタ10
0の出力140は波形シンセサイザ86のシフタ118
に結合される。デジタルフィルタの出力は、基準クロッ
クTpに関するビット中心遷移の平均位置を表す値を有
する2進語である。この値は制御値として波形シンセサ
イザ86のシフタ118に入力される。シフタ118
は、パターン発生器から入力されたパターンを、デジタ
ルフィルタ出力140により与えられた量だけシフトす
る。シフト後のパターンがビット中心位置の関数として
どのように現れるかという例をいくつか図12に示す。
パターン発生器116は、プリアンブル受信中には、全
て1のパターンを出力する。このパターンが現れている
ときには、デジタル化位相符号化データの遷移はマスク
されないので、ロックオンは成立できる。
【0065】プリアンブルの終了時には図12に示すパ
ターンは出力126に対応しており、ビット境界遷移−
ビット中心遷移ではない−はマスクアウトされる。シフ
タ118の出力は、遷移検出器88からのデジタル化遷
移をマスクアウトするためと、回復クロック信号110
を合成するためとに利用される。合成を実行するのはD
TC120であるが、DTCの動作は、1989年12
月1日出願の名称[METHOD AND APPAR
ATUS FOR SYNTHESIZINGDIGI
TAL WAVEFORMS」による係属中の特許出願
第07/444,670号に詳細に説明されている。D
TC120は、SDL82から精密タイミングパルスを
受信する。DTC120の出力は、回復クロック信号1
10の発生に際して、バッファ142により緩衝され
る。回復クロック信号110は、D形フリップフロップ
102によって位相符号化データをサンプリングして、
回復データ信号108を発生する目的でも使用される。
【0066】回復クロック信号110に対するDTC1
20と、出力バッファの遅延効果、すなわちスキューを
無効にするために、位相符号化データ104は、D形フ
リップフロップ102に入力する前に、遅延段112−
通常は一連のインバータである−により遅延される。こ
れにより、位相符号化データ104と回復クロック信号
110とのスキューは排除され、データは、マンチェス
ター位相符号化データのクロック及びデータの回復にお
いて望まれる通り、厳密に3/4ビット時間でサンプリ
ングされる。遅延段は、DTC120及び出力バッファ
142により回復クロック信号110に引き起こされる
遅延の変動を追跡しようとするものである。従って、遅
延は、DTC120及び出力バッファ142の遅延と全
く同じように、処理温度や電圧の変動の影響を大きく受
けても良いのである。
【0067】本発明を図1から図12を参照しながら、
集積回路に重きをおいて特定して説明したが、図面は単
に実例を示すことを目的としており、本発明を制限する
ものとして解釈されてはならないことを理解すべきであ
る。さらに、本発明の方法及び装置が、データ通信シス
テムにおけるクロック情報及びデータ情報の回復を要求
する数多くの用途で有用であることは明白である。当業
者はここに開示したような本発明の趣旨から逸脱せずに
数多くの変更や変形を実施できると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マンチェスター符号化、周波数変調及びミラー
符号化などのいくつかの一般的な位相符号化方式のタイ
ミング(A)と非ゼロ復帰(NRZ)などの非位相符号
化方式のタイミング(B)との比較図である。
【図2】位相符号化データからクロック情報及びデータ
情報を回復する従来の方法の1つ−ワンショット方式−
を示すブロック線図である。
【図3】位相符号化データからクロック情報及びデータ
情報を回復する従来の別の方法−PLL方式−を示すブ
ロック線図である。
【図4】本発明の好ましい実施例を示すブロック線図で
ある。
【図5】本発明の好ましい実施例で使用される同期遅延
線(SDL)の概略図である。
【図6】本発明の好ましい実施例で使用される波形ディ
ジタイザの概略図である。
【図7】本発明の好ましい実施例で使用される波形ディ
ジタイザのデジタル化符号化データ出力を4つの異なる
位相の関数としても示す、波形ディジタイザの入力及び
出力のタイミング図である。
【図8】本発明の好ましい実施例で使用される遷移検出
器の概略図である。
【図9】本発明の好ましい実施例で使用される波形ディ
ジタイザと、遷移検出器と、AND段の、位相ジッタが
起こらない場合の入力及び出力を示すタイミング図であ
る。
【図10】本発明の好ましい実施例で使用される波形デ
ィジタイザと、遷移検出器及びAND段の位相ジッタが
起こる場合の入力及び出力を示すタイミング図である。
【図11】本発明の好ましい実施例で使用されるデジタ
ルフィルタの概略図である。
【図12】本発明の好ましい実施例の波形シンセサイザ
で使用されるシフタの入力及び出力を示すタイミング図
である。
【符号の説明】
80 デジタルクロック/データ情報回復回路 82 同期遅延線(SDL) 84 波形ディジタイザ 86 波形シンセサイザ 88 遷移検出器 90 AND段 92 上エンコーダ 94 下エンコーダ 96 加算器 98 L形レジスタ 100 デジタルフィルタ 102 D形フリップフロップ 104 位相符号化データ 106 基準クロック 110 回復クロック信号 112 遅延段 114 ANDゲート 116 パターン発生器 118 シフタ 120 デジタル/時間領域変換器(DTC) 142 バッファ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期Tpの基準クロックを有し、クロッ
    ク周期Ttを有する少なくとも1つの送信局に結合する
    伝送線から信号を検出し且つ回復する集積回路であっ
    て、D形フリップフロップと、波形ディジタイザ及び波
    形シンセサイザに結合する同期遅延線(SDL)とを含
    み、前記SDLは前記波形ディジタイザと、前記波形シ
    ンセサイザとにタイミングパルスを供給し、前記波形デ
    ィジタイザは前記信号を受信して、前記信号を2進語に
    変換し、前記信号はクロック情報及びデータ情報を伴っ
    て単一のパルスストリームに符号化されており、前記パ
    ルスストリームはビット中心遷移と、ビット境界遷移と
    を有し、前記D形フリップフロップは前記信号の前記デ
    ータ情報を出力する集積回路において、 前記波形ディジタイザに結合し、前記波形ディジタイザ
    から受信した前記信号の遷移の位置を取出す遷移検出手
    段と;前記遷移検出手段及び前記波形シンセサイザに結
    合し、前記信号から前記ビット中心遷移を分離し、前記
    波形シンセサイザからビット境界遷移を排除するための
    マスクビットを受信するマスク手段と;前記マスク手段
    に結合し、さらに、前記信号のビット中心遷移の位置を
    平均化する加算手段及びL形レジスタ手段に結合し、前
    記信号のビット中心遷移の位置を符号化する少なくとも
    2つの符号化手段と;前記L形レジスタ手段に結合し、
    前記集積回路の前記クロック情報を合成するための前記
    波形シンセサイザに結合し、前記デジタル化信号をロッ
    クオンし且つ前記信号からジッタを除去し、さらに可変
    時間入力を受信するフィルタリング手段と;前記D形フ
    リップフロップに結合し、前記波形シンセサイザからの
    前記D形フリップフロップに結合されるクロック情報を
    前記信号の前記データ情報と合成する遅延手段とを具備
    する集積回路。
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